JP2000121555A - ヘテロダイン検波による酸素モニター装置 - Google Patents
ヘテロダイン検波による酸素モニター装置Info
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Landscapes
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 的確な酸素飽和度を測定することができるヘ
テロダイン検波による酸素モニター装置を提供する。 【解決手段】 レーザー光の発生装置101と、レーザ
ー光の伝送を行う第1の光ファイバ103と、第1の方
向性結合器104と、第1の指向性光学系105と、第
2の指向性光学系108と、第1の指向性光学系105
と第2の指向性光学系108間にセットされる生体試料
107と、第2の指向性光学系108に接続される第2
の光ファイバ109と、第2の方向性結合器110と、
第1の方向性結合器104と第2の方向性結合器110
間に接続される第3の光ファイバ111と、参照光束位
相可変用装置112と、光検出器113と、光検出器1
13からの信号を処理し、酸素のモニターをする。
テロダイン検波による酸素モニター装置を提供する。 【解決手段】 レーザー光の発生装置101と、レーザ
ー光の伝送を行う第1の光ファイバ103と、第1の方
向性結合器104と、第1の指向性光学系105と、第
2の指向性光学系108と、第1の指向性光学系105
と第2の指向性光学系108間にセットされる生体試料
107と、第2の指向性光学系108に接続される第2
の光ファイバ109と、第2の方向性結合器110と、
第1の方向性結合器104と第2の方向性結合器110
間に接続される第3の光ファイバ111と、参照光束位
相可変用装置112と、光検出器113と、光検出器1
13からの信号を処理し、酸素のモニターをする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘテロダイン検波
による生体内情報の計測装置に係り、特にヘテロダイン
検波による酸素モニター装置に関するものである。
による生体内情報の計測装置に係り、特にヘテロダイン
検波による酸素モニター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の文献としては、
以下に示すようなものが開示されている。 (1)「パルスオキシメータ」,諏訪邦夫著,1989
年6月10日、(株)中外医学社発行 (2)BME,Vol.4,No.4,1990 P.
44〜52 (3)特公昭53−26437号公報 (4)特開平5−207993号公報 (5)特開平6−174号公報 以下、かかる従来のパルスオキシメータの構成について
説明する。
以下に示すようなものが開示されている。 (1)「パルスオキシメータ」,諏訪邦夫著,1989
年6月10日、(株)中外医学社発行 (2)BME,Vol.4,No.4,1990 P.
44〜52 (3)特公昭53−26437号公報 (4)特開平5−207993号公報 (5)特開平6−174号公報 以下、かかる従来のパルスオキシメータの構成について
説明する。
【0003】図10は従来のパルスオキシメータの基本
構成図である。この図において、1は発振器(OS
C)、2はその発振器1によって駆動される発光ダイオ
ード(LED)、3は生体組織、4はホトダイオード、
5は増幅器、6はマルチプレクサー(MPX)、7,1
0は対数回路(LOG回路)、8,11は帯域フィルタ
(BPF)、9,12は検出器(DET)、13は演算
器(ΔLogI1 /ΔLogI2 )、14は変換器であ
る。
構成図である。この図において、1は発振器(OS
C)、2はその発振器1によって駆動される発光ダイオ
ード(LED)、3は生体組織、4はホトダイオード、
5は増幅器、6はマルチプレクサー(MPX)、7,1
0は対数回路(LOG回路)、8,11は帯域フィルタ
(BPF)、9,12は検出器(DET)、13は演算
器(ΔLogI1 /ΔLogI2 )、14は変換器であ
る。
【0004】このように、光源は、発光ダイオード(L
ED)2であって、2つが交互に点灯する。光波長は多
くの場合、660nm付近と930nm付近が用いられ
る。酸素飽和度によるヘモグロビンの吸光係数の変化
は、660nm付近で最も著しく、930nm付近では
660nmとは反対方向である。また、この付近の波長
は、600nm以下の波長に比して、ヘモグロビンの吸
光係数が著しく低く、かつ、血液を除く組織の光透過も
良いので、大変有利である。これらが、この波長が用い
られる理由である。
ED)2であって、2つが交互に点灯する。光波長は多
くの場合、660nm付近と930nm付近が用いられ
る。酸素飽和度によるヘモグロビンの吸光係数の変化
は、660nm付近で最も著しく、930nm付近では
660nmとは反対方向である。また、この付近の波長
は、600nm以下の波長に比して、ヘモグロビンの吸
光係数が著しく低く、かつ、血液を除く組織の光透過も
良いので、大変有利である。これらが、この波長が用い
られる理由である。
【0005】以下、この従来のパルスオキシメータの動
作について説明する。図10に示すように、発振器(O
SC)1で励振されるLED2から発光される光は生体
組織3を通って光ダイオード(PD)4に入り、電流に
変換される。電流は電圧に変換され、増幅器5で増幅さ
れ、マルチプレクサー(MPX)6によって各光波長別
に振り分けられ、それぞれが対数器7,10で対数変換
され、帯域フィルタ(BPF)8,11で脈動分が取り
出され、検出器(DET)9,12で脈動振幅が検出さ
れる。次に、その2波長の比φが演算器13で計算さ
れ、その2波長の比φは変換器14で酸素飽和度Sに変
換される。
作について説明する。図10に示すように、発振器(O
SC)1で励振されるLED2から発光される光は生体
組織3を通って光ダイオード(PD)4に入り、電流に
変換される。電流は電圧に変換され、増幅器5で増幅さ
れ、マルチプレクサー(MPX)6によって各光波長別
に振り分けられ、それぞれが対数器7,10で対数変換
され、帯域フィルタ(BPF)8,11で脈動分が取り
出され、検出器(DET)9,12で脈動振幅が検出さ
れる。次に、その2波長の比φが演算器13で計算さ
れ、その2波長の比φは変換器14で酸素飽和度Sに変
換される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、生体
組織、特に、血液中の酸素飽和度の測定は、麻酔やIC
U(Intensive Care Unit)のモニ
ターとして、血液酸素化の障害が注目され、さらに、安
全機器としての酸素モニター装置の役割が、医療過誤の
面からも重要視されるようになってきている。
組織、特に、血液中の酸素飽和度の測定は、麻酔やIC
U(Intensive Care Unit)のモニ
ターとして、血液酸素化の障害が注目され、さらに、安
全機器としての酸素モニター装置の役割が、医療過誤の
面からも重要視されるようになってきている。
【0007】しかしながら、上記した従来の酸素モニタ
ー装置は、原理は確立され実用化されているものの、定
量性においては必ずしも満足のできるものではなく、改
良の研究が行われている。本発明は、上記状況に鑑み
て、生体組織及び静脈血による吸光成分は一定であり、
吸光の変動成分が動脈血による酸素メータの原理に着目
し、特に散乱成分除去効果の優れているヘテロダイン検
波により、的確な酸素飽和度を測定することができるヘ
テロダイン検波による酸素モニター装置を提供すること
を目的とする。
ー装置は、原理は確立され実用化されているものの、定
量性においては必ずしも満足のできるものではなく、改
良の研究が行われている。本発明は、上記状況に鑑み
て、生体組織及び静脈血による吸光成分は一定であり、
吸光の変動成分が動脈血による酸素メータの原理に着目
し、特に散乱成分除去効果の優れているヘテロダイン検
波により、的確な酸素飽和度を測定することができるヘ
テロダイン検波による酸素モニター装置を提供すること
を目的とする。
【0008】本発明は大きく分けると4つの発明に分け
られる。一つ目は、透過型パルス酸素モニター装置に関
するものである。従来発光ダイオードのようなインコヒ
ーレント光源の生体透過光強度を二波長で測定し、パル
ス酸素モニターを行っていた。本発明は、コヒーレント
光源であるレーザーを光源として、生体透過光をヘテロ
ダイン検波して、散乱光を除去して、従来より精度の良
い二波長透過型ヘテロダイン検波酸素モニター装置を提
供する。
られる。一つ目は、透過型パルス酸素モニター装置に関
するものである。従来発光ダイオードのようなインコヒ
ーレント光源の生体透過光強度を二波長で測定し、パル
ス酸素モニターを行っていた。本発明は、コヒーレント
光源であるレーザーを光源として、生体透過光をヘテロ
ダイン検波して、散乱光を除去して、従来より精度の良
い二波長透過型ヘテロダイン検波酸素モニター装置を提
供する。
【0009】二つ目は、透過型無脈波酸素モニター装置
に関するものである。測定対象は、脳や胃内部より腹部
外側までの体内等である。従来、光エネルギー検出法を
用いた測定法で透過型の脳内酸素モニターの報告はな
い。脳内酸素分布モニター(光CT)を目標にしたピコ
秒パルス光の伝播波形の光エネルギー検出法は研究開発
途上である。従来技術は、特公平2−74862号、特
公平7−81948号等に開示されている。本発明は、
レーザーのヘテロダイン検波を用いた透過型パルス酸素
モニターと基本的に同一である。パルス酸素モニターと
異なり、出力にパルス(脈波)がないため、多波長でヘ
テロダイン検波を行い、その吸収スペクトルにより、従
来の反射型無脈波酸素モニター装置のように演算により
酸素モニターを行う。
に関するものである。測定対象は、脳や胃内部より腹部
外側までの体内等である。従来、光エネルギー検出法を
用いた測定法で透過型の脳内酸素モニターの報告はな
い。脳内酸素分布モニター(光CT)を目標にしたピコ
秒パルス光の伝播波形の光エネルギー検出法は研究開発
途上である。従来技術は、特公平2−74862号、特
公平7−81948号等に開示されている。本発明は、
レーザーのヘテロダイン検波を用いた透過型パルス酸素
モニターと基本的に同一である。パルス酸素モニターと
異なり、出力にパルス(脈波)がないため、多波長でヘ
テロダイン検波を行い、その吸収スペクトルにより、従
来の反射型無脈波酸素モニター装置のように演算により
酸素モニターを行う。
【0010】三つ目は、反射型パルス酸素モニター装置
に関するものである。測定は、動脈血の酸素濃度モニタ
ー、組織レベルの酸素濃度モニター、骨格筋を対象とし
た組織酸素モニター等に用いられ、透過型の測定に適さ
ない生体中心部においても血液酸素飽和度の測定が可能
である。従来技術は、インコヒーレント光源である発光
ダイオードの後方多重散乱移動光の検出を行っていた。
従来技術は、BME,vol.8,NO.11,199
4,p24、特開平5−49624号等に開示されてい
る。本発明はコヒーレント光源であるレーザー光を用い
て、生体の巨視的屈折率境界面からの後方反射コヒーレ
ント成分のヘテロダイン検波を行うものである。皮膚、
皮下組織、血管、筋組織、骨等において、屈折率境界面
からの反射光が途中の血管等に吸収がある場合、その吸
収を測定する。
に関するものである。測定は、動脈血の酸素濃度モニタ
ー、組織レベルの酸素濃度モニター、骨格筋を対象とし
た組織酸素モニター等に用いられ、透過型の測定に適さ
ない生体中心部においても血液酸素飽和度の測定が可能
である。従来技術は、インコヒーレント光源である発光
ダイオードの後方多重散乱移動光の検出を行っていた。
従来技術は、BME,vol.8,NO.11,199
4,p24、特開平5−49624号等に開示されてい
る。本発明はコヒーレント光源であるレーザー光を用い
て、生体の巨視的屈折率境界面からの後方反射コヒーレ
ント成分のヘテロダイン検波を行うものである。皮膚、
皮下組織、血管、筋組織、骨等において、屈折率境界面
からの反射光が途中の血管等に吸収がある場合、その吸
収を測定する。
【0011】四つ目は、反射型無脈波・脈波酸素モニタ
ー装置に関するものである。測定は、動脈血の酸素濃度
モニター、組織レベルの酸素濃度モニター、骨格筋を対
象とした組織酸素モニター、脳モニター等に使われる。
従来は、複数波長の発光ダイオード光の後方散乱光強度
検出による脈波(パルス成分)測定法である。これら
は、例えば特開平3−68336号に開示されている。
本発明は、複数波長のレーザー光の後方散乱反射光のヘ
テロダイン検波法による無脈波成分検出法や脈波成分検
出法に関するものである。
ー装置に関するものである。測定は、動脈血の酸素濃度
モニター、組織レベルの酸素濃度モニター、骨格筋を対
象とした組織酸素モニター、脳モニター等に使われる。
従来は、複数波長の発光ダイオード光の後方散乱光強度
検出による脈波(パルス成分)測定法である。これら
は、例えば特開平3−68336号に開示されている。
本発明は、複数波長のレーザー光の後方散乱反射光のヘ
テロダイン検波法による無脈波成分検出法や脈波成分検
出法に関するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕ヘテロダイン検波による酸素モニター装置におい
て、レーザー光の発生手段と、このレーザー光の伝送を
行う第1の光伝播手段と、この第1の光伝播手段と接続
される第1の方向性結合器と、前記第1の光伝播手段の
先端に配置される第1の指向性光学系と、この第1の指
向性光学系と対向して配置される第2の指向性光学系
と、前記第1の指向性光学系と第2の指向性光学系間に
セットされる生体試料と、前記第2の指向性光学系に接
続される第2の光伝播手段と、前記第2の光伝播手段に
接続される第2の方向性結合器と、前記第1の方向性結
合器と第2の方向性結合器間に接続される第3の光伝播
手段と、この第3の光伝播手段に結合される参照光束位
相可変用装置と、前記第2の光伝播手段の先端に接続さ
れる光検出器と、この光検出器からの信号を処理し、酸
素のモニターをするようにしたものである。
成するために、 〔1〕ヘテロダイン検波による酸素モニター装置におい
て、レーザー光の発生手段と、このレーザー光の伝送を
行う第1の光伝播手段と、この第1の光伝播手段と接続
される第1の方向性結合器と、前記第1の光伝播手段の
先端に配置される第1の指向性光学系と、この第1の指
向性光学系と対向して配置される第2の指向性光学系
と、前記第1の指向性光学系と第2の指向性光学系間に
セットされる生体試料と、前記第2の指向性光学系に接
続される第2の光伝播手段と、前記第2の光伝播手段に
接続される第2の方向性結合器と、前記第1の方向性結
合器と第2の方向性結合器間に接続される第3の光伝播
手段と、この第3の光伝播手段に結合される参照光束位
相可変用装置と、前記第2の光伝播手段の先端に接続さ
れる光検出器と、この光検出器からの信号を処理し、酸
素のモニターをするようにしたものである。
【0013】〔2〕上記〔1〕記載のヘテロダイン検波
による酸素モニター装置において、前記レーザーは多波
長を選択できるレーザーであり、前記光検出器からの多
波長の信号を処理するようにしたものである。 〔3〕上記〔1〕記載のヘテロダイン検波による酸素モ
ニター装置において、前記生体試料は脳である。
による酸素モニター装置において、前記レーザーは多波
長を選択できるレーザーであり、前記光検出器からの多
波長の信号を処理するようにしたものである。 〔3〕上記〔1〕記載のヘテロダイン検波による酸素モ
ニター装置において、前記生体試料は脳である。
【0014】〔4〕ヘテロダイン検波による酸素モニタ
ー装置において、複数の波長を選択できるレーザー光の
発生手段と、各波長のレーザー光を伝送する第1群の光
伝播手段と、この第1群の光伝播手段と接続される第1
群の方向性結合器と、前記第1の光伝播手段の先端に配
置される第1の指向性光学系と、この第1群の指向性光
学系と対向して配置される第2群の指向性光学系と、前
記第1群の指向性光学系と第2群の指向性光学系間にセ
ットされる生体試料と、前記第2群の指向性光学系に接
続される第2群の光伝播手段と、前記第2群の光伝播手
段に接続される第2群の方向性結合器と、前記第1群の
方向性結合器と第2群の方向性結合器間に接続される第
3群の光伝播手段と、この第3群の光伝播手段に結合さ
れる参照光束位相可変用装置と、前記第2群の光伝播手
段の先端に接続される光検出器群と、この光検出器群か
らの信号を処理し、前記生体試料をマッピングして酸素
のモニターをするようにしたものである。
ー装置において、複数の波長を選択できるレーザー光の
発生手段と、各波長のレーザー光を伝送する第1群の光
伝播手段と、この第1群の光伝播手段と接続される第1
群の方向性結合器と、前記第1の光伝播手段の先端に配
置される第1の指向性光学系と、この第1群の指向性光
学系と対向して配置される第2群の指向性光学系と、前
記第1群の指向性光学系と第2群の指向性光学系間にセ
ットされる生体試料と、前記第2群の指向性光学系に接
続される第2群の光伝播手段と、前記第2群の光伝播手
段に接続される第2群の方向性結合器と、前記第1群の
方向性結合器と第2群の方向性結合器間に接続される第
3群の光伝播手段と、この第3群の光伝播手段に結合さ
れる参照光束位相可変用装置と、前記第2群の光伝播手
段の先端に接続される光検出器群と、この光検出器群か
らの信号を処理し、前記生体試料をマッピングして酸素
のモニターをするようにしたものである。
【0015】〔5〕ヘテロダイン検波による酸素モニタ
ー装置において、レーザー光の発生手段と、このレーザ
ー光の伝送を行う第1の光伝播手段と、この第1の光伝
播手段と接続される方向性結合器と、この方向性結合器
より後方の第1の光伝播手段に結合されるレーザー光の
位相可変用装置と、前記第1の光伝播手段の先端に配置
される指向性光学系と、この指向性光学系にセットされ
る生体試料と、前記方向性結合器に接続される第2の光
伝播手段と、この第2の光伝播手段の一端に配置される
反射ミラーと、前記第2の光伝播手段の他端に接続され
る光検出器と、この光検出器からの信号を処理し、酸素
のモニターをするようにしたものである。
ー装置において、レーザー光の発生手段と、このレーザ
ー光の伝送を行う第1の光伝播手段と、この第1の光伝
播手段と接続される方向性結合器と、この方向性結合器
より後方の第1の光伝播手段に結合されるレーザー光の
位相可変用装置と、前記第1の光伝播手段の先端に配置
される指向性光学系と、この指向性光学系にセットされ
る生体試料と、前記方向性結合器に接続される第2の光
伝播手段と、この第2の光伝播手段の一端に配置される
反射ミラーと、前記第2の光伝播手段の他端に接続され
る光検出器と、この光検出器からの信号を処理し、酸素
のモニターをするようにしたものである。
【0016】〔6〕上記〔5〕記載のヘテロダイン検波
による酸素モニター装置において、前記レーザーは多波
長を選択できるレーザーであり、前記光検出器からの多
波長の信号を処理するようにしたものである。 〔7〕上記〔5〕記載のヘテロダイン検波による酸素モ
ニター装置において、前記生体試料は腕又は足である。
による酸素モニター装置において、前記レーザーは多波
長を選択できるレーザーであり、前記光検出器からの多
波長の信号を処理するようにしたものである。 〔7〕上記〔5〕記載のヘテロダイン検波による酸素モ
ニター装置において、前記生体試料は腕又は足である。
【0017】〔8〕上記〔5〕記載のヘテロダイン検波
による酸素モニター装置において、前記生体試料は脳皮
質である。
による酸素モニター装置において、前記生体試料は脳皮
質である。
〔9〕上記〔1〕、〔4〕又は〔5〕記載のヘテロダイ
ン検波による酸素モニター装置において、前記生体試料
の表面付近の光学的屈折率に等しい物質を、この生体試
料の表面の凹凸がなくなるように配置するようにしたも
のである。
ン検波による酸素モニター装置において、前記生体試料
の表面付近の光学的屈折率に等しい物質を、この生体試
料の表面の凹凸がなくなるように配置するようにしたも
のである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の基本と
なる第1実施例を示す一波長透過型ヘテロダイン検波パ
ルス酸素モニター装置の構成図である。この図におい
て、101はレーザー発生装置である。102は顕微鏡
マイクロレンズ、103は第1の光ファイバ、104は
第1の方向性結合器、105は第1の指向性光学系、1
06は空間スペックル補正板(詳細は後述)、107は
生体試料、108は第2の指向性光学系、109は第2
の光ファイバ、110は第2の指向性光学系、111は
第3の光ファイバ、112はピエゾ(PZT)等よりな
る参照光束位相可変用装置、113は光検出器、114
は増幅器、115は復調器、116はA/D変換器、1
17はコンピュータ、118は表示装置である。
を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の基本と
なる第1実施例を示す一波長透過型ヘテロダイン検波パ
ルス酸素モニター装置の構成図である。この図におい
て、101はレーザー発生装置である。102は顕微鏡
マイクロレンズ、103は第1の光ファイバ、104は
第1の方向性結合器、105は第1の指向性光学系、1
06は空間スペックル補正板(詳細は後述)、107は
生体試料、108は第2の指向性光学系、109は第2
の光ファイバ、110は第2の指向性光学系、111は
第3の光ファイバ、112はピエゾ(PZT)等よりな
る参照光束位相可変用装置、113は光検出器、114
は増幅器、115は復調器、116はA/D変換器、1
17はコンピュータ、118は表示装置である。
【0019】次に、この一波長透過型ヘテロダイン検波
パルス酸素モニター装置の動作について説明する。図1
に示すように、レーザー発生装置101からの光束は、
マイクロレンズ102により第1の光ファイバ103に
入射する。入射したレーザー光は、第1の方向性結合器
104により第3の光ファイバ111を伝播し、参照光
束位相可変用装置112で変調される。
パルス酸素モニター装置の動作について説明する。図1
に示すように、レーザー発生装置101からの光束は、
マイクロレンズ102により第1の光ファイバ103に
入射する。入射したレーザー光は、第1の方向性結合器
104により第3の光ファイバ111を伝播し、参照光
束位相可変用装置112で変調される。
【0020】第1の指向性光学系105より生体試料1
07に空間スペックル補正板106を透して入射させ、
散乱光の中から直進光を空間スペックル補正板106を
透過した光束を第2の光ファイバ109で伝播させ、第
3の光ファイバ111と干渉させるため、第2の方向性
結合器110で光束を重ね合わせる。即ち、第1の光フ
ァイバ103と第2の光ファイバ109と第3の光ファ
イバ111とでマッハツェンダーの干渉計を構成させた
ことに等しくなる。参照光束位相可変用装置112は、
例えばピエゾ(PZT)等よりなり、これで変調し、光
検出器113で重ね合わされた参照光束と信号光束をヘ
テロダイン検波する。これらは、増幅器114、復調器
115で復調される。
07に空間スペックル補正板106を透して入射させ、
散乱光の中から直進光を空間スペックル補正板106を
透過した光束を第2の光ファイバ109で伝播させ、第
3の光ファイバ111と干渉させるため、第2の方向性
結合器110で光束を重ね合わせる。即ち、第1の光フ
ァイバ103と第2の光ファイバ109と第3の光ファ
イバ111とでマッハツェンダーの干渉計を構成させた
ことに等しくなる。参照光束位相可変用装置112は、
例えばピエゾ(PZT)等よりなり、これで変調し、光
検出器113で重ね合わされた参照光束と信号光束をヘ
テロダイン検波する。これらは、増幅器114、復調器
115で復調される。
【0021】ここでヘテロダイン検波のビート信号成分
はkHz〜MHzの範囲に設定することができる。一
方、動脈血の脈波は数10Hz〜数100Hz範囲内で
ある。従って、動脈血の変動成分で変調されたヘテロダ
インのビート信号より、動脈血の変動成分を復調するこ
とに相当し、これは搬送波のビート成分より、変調成分
の動脈血の変動成分を復調することに相当し、従来技術
で達成できる。
はkHz〜MHzの範囲に設定することができる。一
方、動脈血の脈波は数10Hz〜数100Hz範囲内で
ある。従って、動脈血の変動成分で変調されたヘテロダ
インのビート信号より、動脈血の変動成分を復調するこ
とに相当し、これは搬送波のビート成分より、変調成分
の動脈血の変動成分を復調することに相当し、従来技術
で達成できる。
【0022】図2は本発明の第2実施例を示す二波長透
過型ヘテロダイン検波酸素モニター装置の構成図であ
る。この図において、201は波長の異なる二波長のレ
ーザー発生装置であり、コヒーレントなレーザー光を得
ることができる。202は分岐器、203は較正セル、
204はモニター、205は第1の光ファイバ、206
は第1の方向性結合器、207は第1の指向性光学系、
208は空間スペックル補正板(詳細は後述)、209
は生体試料、210は第2の指向性光学系、211は第
2の光ファイバ、212は第2の方向性結合器、213
は第3の光ファイバ、214は参照光束位相可変用装置
であり、ここでは、PZTにより、参照光束の周波数の
位相を変調する。215は分光フィルタ、216,22
0は光検出器、217,221は増幅器、218,22
2は復調器、219,223はA/D変換器、224は
コンピュータ、225は表示装置である。
過型ヘテロダイン検波酸素モニター装置の構成図であ
る。この図において、201は波長の異なる二波長のレ
ーザー発生装置であり、コヒーレントなレーザー光を得
ることができる。202は分岐器、203は較正セル、
204はモニター、205は第1の光ファイバ、206
は第1の方向性結合器、207は第1の指向性光学系、
208は空間スペックル補正板(詳細は後述)、209
は生体試料、210は第2の指向性光学系、211は第
2の光ファイバ、212は第2の方向性結合器、213
は第3の光ファイバ、214は参照光束位相可変用装置
であり、ここでは、PZTにより、参照光束の周波数の
位相を変調する。215は分光フィルタ、216,22
0は光検出器、217,221は増幅器、218,22
2は復調器、219,223はA/D変換器、224は
コンピュータ、225は表示装置である。
【0023】次いで、この二波長透過型ヘテロダイン検
波酸素モニター装置の動作について説明する。この第2
実施例は、従来のパルス酸素モニターのように散乱の影
響を少なくし、感度を向上させるため二波長を用いてい
る。そのため、レーザー発生装置201は波長の異なる
二波長レーザーを用いる。検出側では、分光フィルタ2
15により波長を分離して検出し、二波長での吸収変化
を、一波長の第1実施例のように検出処理する。二波長
のヘテロダイン検出による吸収変化は従来のパルス酸素
モニターのように処理される。
波酸素モニター装置の動作について説明する。この第2
実施例は、従来のパルス酸素モニターのように散乱の影
響を少なくし、感度を向上させるため二波長を用いてい
る。そのため、レーザー発生装置201は波長の異なる
二波長レーザーを用いる。検出側では、分光フィルタ2
15により波長を分離して検出し、二波長での吸収変化
を、一波長の第1実施例のように検出処理する。二波長
のヘテロダイン検出による吸収変化は従来のパルス酸素
モニターのように処理される。
【0024】このように構成したので、従来のパルス酸
素モニターを、ヘテロダイン検波を用いることにより、
超ダイナミックレンジのヘテロダインの特性が生かされ
て優れた酸素モニターが可能となる。図3は本発明の第
3実施例を示す透過型ヘテロダイン検波無脈波酸素モニ
ター装置である脳内酸素モニター装置の模式図である。
素モニターを、ヘテロダイン検波を用いることにより、
超ダイナミックレンジのヘテロダインの特性が生かされ
て優れた酸素モニターが可能となる。図3は本発明の第
3実施例を示す透過型ヘテロダイン検波無脈波酸素モニ
ター装置である脳内酸素モニター装置の模式図である。
【0025】この図において、251はレーザー発生装
置であり、コヒーレントなレーザー光を得ることができ
る。252はヘテロダイン検波検出器、253は参照光
束位相可変用装置であり、ここでは、PZT254によ
り、参照光束の周波数の位相を変調するようにしてい
る。260は生体試料としての脳である。この図に示す
ように、生体試料としての脳260にレーザー発生装置
251からの光が透過し、ヘテロダイン検波検出器25
2で検出できるように装着する。すなわち、レーザー発
生装置251の透過直進光をヘテロダイン検波により検
出し、光路内の吸収の積分値を検出するようにする。
置であり、コヒーレントなレーザー光を得ることができ
る。252はヘテロダイン検波検出器、253は参照光
束位相可変用装置であり、ここでは、PZT254によ
り、参照光束の周波数の位相を変調するようにしてい
る。260は生体試料としての脳である。この図に示す
ように、生体試料としての脳260にレーザー発生装置
251からの光が透過し、ヘテロダイン検波検出器25
2で検出できるように装着する。すなわち、レーザー発
生装置251の透過直進光をヘテロダイン検波により検
出し、光路内の吸収の積分値を検出するようにする。
【0026】次に、この脳内酸素モニター装置の動作に
ついて説明する。現在、ヘテロダイン検波の技術で高散
乱媒質の透過光のダイナミックレインジは最大約120
dBで、食用ブタ肉のレーザー光の減衰は1cm当たり
10dBから20dBであることが確認されている。従
って、頭部を直線的にレーザー光束が伝播して検出でき
る距離は約数cmである。そこで第3実施例では、直線
距離が検出限界内になるように配置する。ヘテロダイン
検波で透過光を検出するため、基本的には第1実施例と
同じである。
ついて説明する。現在、ヘテロダイン検波の技術で高散
乱媒質の透過光のダイナミックレインジは最大約120
dBで、食用ブタ肉のレーザー光の減衰は1cm当たり
10dBから20dBであることが確認されている。従
って、頭部を直線的にレーザー光束が伝播して検出でき
る距離は約数cmである。そこで第3実施例では、直線
距離が検出限界内になるように配置する。ヘテロダイン
検波で透過光を検出するため、基本的には第1実施例と
同じである。
【0027】このように、ヘテロダイン検波検出器25
2からの出力は、ビート成分のみが検出されるため、散
乱光を除去したコヒーレンス成分のみが検出され信号成
分のみが検出される。図4は本発明の第4実施例を示す
多波長多連透過型ヘテロダイン検波無脈波酸素分布モニ
ター装置の構成図である。
2からの出力は、ビート成分のみが検出されるため、散
乱光を除去したコヒーレンス成分のみが検出され信号成
分のみが検出される。図4は本発明の第4実施例を示す
多波長多連透過型ヘテロダイン検波無脈波酸素分布モニ
ター装置の構成図である。
【0028】この図において、301は連続光レーザー
発生装置である。302は光切換器、303,313は
光結合器群、304,305,311,312は光ファ
イバ群、306は送光系群、307は空間スペックル補
正部(詳細は後述)、308は生体試料、309は受光
系群、310は周波数シフター、314は検出器群、3
15は復調器群、316はA/D変換器群、317はデ
ータ処理部、318は表示部である。
発生装置である。302は光切換器、303,313は
光結合器群、304,305,311,312は光ファ
イバ群、306は送光系群、307は空間スペックル補
正部(詳細は後述)、308は生体試料、309は受光
系群、310は周波数シフター、314は検出器群、3
15は復調器群、316はA/D変換器群、317はデ
ータ処理部、318は表示部である。
【0029】この図に示すように、三波長の連続光レー
ザー発生装置301からの光は、光切換器302で順に
切替えながら生体試料308の回りのチャンネルに照射
される。生体試料308を通った光は、光ファイバ群3
11を経由して周波数シフター310からの周波数シフ
トされた光束と光結合器群313により重ね合わされ
て、検出器群314で同時並列に受光される。ビート成
分を検出する復調器群315で検波されたビート成分
は、A/D変換器群316でデジタルデータ化して、デ
ータ処理装置317により各波長毎の減衰を表示する。
ザー発生装置301からの光は、光切換器302で順に
切替えながら生体試料308の回りのチャンネルに照射
される。生体試料308を通った光は、光ファイバ群3
11を経由して周波数シフター310からの周波数シフ
トされた光束と光結合器群313により重ね合わされ
て、検出器群314で同時並列に受光される。ビート成
分を検出する復調器群315で検波されたビート成分
は、A/D変換器群316でデジタルデータ化して、デ
ータ処理装置317により各波長毎の減衰を表示する。
【0030】本実施例によれば、光のエネルギーを検出
する多波長透過型無脈波酸素モニター装置と同様に、測
定された吸収スペクトル変化Mは、既知の3つの吸収ス
ペクトルに各濃度変化(C1 ,C2 ,C3 )を掛けあわ
せ、L倍したものと等しくなる。 M=L(C1 ・A1 +C2 ・A2 +C3 ・A3 ) …(1) ここで、M:測定吸収スペクトル、L:光路長である。
する多波長透過型無脈波酸素モニター装置と同様に、測
定された吸収スペクトル変化Mは、既知の3つの吸収ス
ペクトルに各濃度変化(C1 ,C2 ,C3 )を掛けあわ
せ、L倍したものと等しくなる。 M=L(C1 ・A1 +C2 ・A2 +C3 ・A3 ) …(1) ここで、M:測定吸収スペクトル、L:光路長である。
【0031】最小二乗法は、C1 ,C2 ,C3 を未知数
とし、測定値Mに式の右辺が最も良く一致するよう、即
ち二乗誤差を最小にするように、これを決定する。ここ
で従来の方法と異なるのは、吸収スペクトル変化を求め
るのに、光の透過エネルギーを検出する代わりに、ヘテ
ロダイン検波してビート成分を検出するため、光の透過
直進光だけを検出し、散乱光を除去できる。そのため従
来の方法に比べ、散乱の影響の少ない測定ができる。
とし、測定値Mに式の右辺が最も良く一致するよう、即
ち二乗誤差を最小にするように、これを決定する。ここ
で従来の方法と異なるのは、吸収スペクトル変化を求め
るのに、光の透過エネルギーを検出する代わりに、ヘテ
ロダイン検波してビート成分を検出するため、光の透過
直進光だけを検出し、散乱光を除去できる。そのため従
来の方法に比べ、散乱の影響の少ない測定ができる。
【0032】次に、反射型のヘテロダイン検波吸収モニ
ター装置について説明する。図5は本発明の第5実施例
を示す一波長反射型ヘテロダイン検波吸収モニター装置
の構成図である。この図において、401はレーザー発
生装置である。402は第1の光ファイバ、403は方
向性結合器、404は周波数の位相変調を行うPZT、
405は反射型指向性光学系、406は空間スペックル
補正板(詳細は後述)、410は生体試料(足)、41
1はその足の異なる屈折率を有する部分、420は第2
の光ファイバ、421は反射ミラー、422は光検出
器、423は復調器、424はA/D変換器、425は
コンピュータである。
ター装置について説明する。図5は本発明の第5実施例
を示す一波長反射型ヘテロダイン検波吸収モニター装置
の構成図である。この図において、401はレーザー発
生装置である。402は第1の光ファイバ、403は方
向性結合器、404は周波数の位相変調を行うPZT、
405は反射型指向性光学系、406は空間スペックル
補正板(詳細は後述)、410は生体試料(足)、41
1はその足の異なる屈折率を有する部分、420は第2
の光ファイバ、421は反射ミラー、422は光検出
器、423は復調器、424はA/D変換器、425は
コンピュータである。
【0033】次いで、この一波長反射型ヘテロダイン検
波吸収モニター装置の動作について説明する。レーザー
発生装置401は、第1の光ファイバ402を伝播し、
生体試料410に入射し、足の異なる屈折率を有する部
分411からの反射光がPZT404を経て、反射ミラ
ー421の参照光用反射光と重ね合わせられる。光検出
器422で光束をヘテロダイン検波し、その信号成分を
復調する復調器423、その信号をA/D変換するA/
D変換器424、その出力を処理するコンピュータ42
5より成り立っている。
波吸収モニター装置の動作について説明する。レーザー
発生装置401は、第1の光ファイバ402を伝播し、
生体試料410に入射し、足の異なる屈折率を有する部
分411からの反射光がPZT404を経て、反射ミラ
ー421の参照光用反射光と重ね合わせられる。光検出
器422で光束をヘテロダイン検波し、その信号成分を
復調する復調器423、その信号をA/D変換するA/
D変換器424、その出力を処理するコンピュータ42
5より成り立っている。
【0034】ここでヘテロダイン検波のビート信号成分
はkHz〜MHzの範囲に設定できる。一方、動脈血の
脳波は、数10Hz〜数100Hz範囲内である。従っ
て、ヘテロダイン検波の交流成分と脳波の交流成分は周
波数が異なるため、復調器でまずビート周波数のフィル
ターでビート成分を復調し、更にビート成分を強度変調
している脈波を復調して、その大きさをA/D変換し、
その出力を処理表示する。
はkHz〜MHzの範囲に設定できる。一方、動脈血の
脳波は、数10Hz〜数100Hz範囲内である。従っ
て、ヘテロダイン検波の交流成分と脳波の交流成分は周
波数が異なるため、復調器でまずビート周波数のフィル
ターでビート成分を復調し、更にビート成分を強度変調
している脈波を復調して、その大きさをA/D変換し、
その出力を処理表示する。
【0035】このように、この実施例によれば、生体の
巨視的屈折率境界面からの後方反射コヒーレント成分の
ヘテロダイン検波とビート成分の強度変調成分の復調に
より、動脈血の酸素濃度モニターを行う。生体に複数の
境界面があっても、ヘテロダインのビート周波数の波長
の長さが、生体の大きさより長いため、各々の反射境界
面からのレーザーの強度の変化である脈波は同じ位相で
変化されるため、場所は特定されないが、全体の積分さ
れたものとして脈波が検出される。これは、動脈血の変
動成分で変調されたヘテロダインのビート成分より、動
脈血の変動成分を復調することに相当する。即ち、ビー
ト成分は搬送波に相当し、動脈血の変動成分は変調波に
相当する。また、動脈血の変動成分の復調は従来技術に
よって達成される。
巨視的屈折率境界面からの後方反射コヒーレント成分の
ヘテロダイン検波とビート成分の強度変調成分の復調に
より、動脈血の酸素濃度モニターを行う。生体に複数の
境界面があっても、ヘテロダインのビート周波数の波長
の長さが、生体の大きさより長いため、各々の反射境界
面からのレーザーの強度の変化である脈波は同じ位相で
変化されるため、場所は特定されないが、全体の積分さ
れたものとして脈波が検出される。これは、動脈血の変
動成分で変調されたヘテロダインのビート成分より、動
脈血の変動成分を復調することに相当する。即ち、ビー
ト成分は搬送波に相当し、動脈血の変動成分は変調波に
相当する。また、動脈血の変動成分の復調は従来技術に
よって達成される。
【0036】図6は本発明の第6実施例を示す二波長反
射型ヘテロダイン検波吸収モニター装置の構成図であ
る。この図において、501は二波長レーザー発生装置
であり、コヒーレントなレーザー光を得ることができ
る。501Aは較正セル、501Bはモニター、502
は第1の光ファイバ、503は方向性結合器、504は
周波数の位相変調を行うPZT、505は指向性光学
系、506は空間スペックル補正板(詳細は後述)、5
10は生体試料(足)、511はその足の異なる屈折率
を有する部分、520は第2の光ファイバ、521は反
射ミラー、522は分光フィルタ、523,524は光
検出器、525,526は増幅器、527,528は復
調器、529,530はA/D変換器、531はコンピ
ュータである。
射型ヘテロダイン検波吸収モニター装置の構成図であ
る。この図において、501は二波長レーザー発生装置
であり、コヒーレントなレーザー光を得ることができ
る。501Aは較正セル、501Bはモニター、502
は第1の光ファイバ、503は方向性結合器、504は
周波数の位相変調を行うPZT、505は指向性光学
系、506は空間スペックル補正板(詳細は後述)、5
10は生体試料(足)、511はその足の異なる屈折率
を有する部分、520は第2の光ファイバ、521は反
射ミラー、522は分光フィルタ、523,524は光
検出器、525,526は増幅器、527,528は復
調器、529,530はA/D変換器、531はコンピ
ュータである。
【0037】この実施例では、従来のインコヒーレント
光による後方散乱光強度検出によるパルス酸素モニター
と同様に、散乱の影響を除き感度を向上させるため二波
長のレーザーを光源501を用いる。光源に2つの波長
のレーザーを用いているため、分光フィルタ522で二
波長の反射光を反射参照光と干渉させた後、分光して分
離し、復調器527で一波長の反射型ヘテロダイン検波
吸収測定と同様にビート成分を復調し、更にビート成分
を強度変調している脈波を復調し、その大きさをA/D
変換器529でA/D変換し、その出力を処理して表示
する。
光による後方散乱光強度検出によるパルス酸素モニター
と同様に、散乱の影響を除き感度を向上させるため二波
長のレーザーを光源501を用いる。光源に2つの波長
のレーザーを用いているため、分光フィルタ522で二
波長の反射光を反射参照光と干渉させた後、分光して分
離し、復調器527で一波長の反射型ヘテロダイン検波
吸収測定と同様にビート成分を復調し、更にビート成分
を強度変調している脈波を復調し、その大きさをA/D
変換器529でA/D変換し、その出力を処理して表示
する。
【0038】この実施例によれば、第5実施例と同様
に、ヘテロダインのビート成分は搬送波であり、動脈血
の変動成分は変調波に相当する。この変調波を復調する
ことを二波長で行うことにより、従来の二波長パルス酸
素モニターの特徴が生かされる。即ち、散乱成分が除去
されて感度が向上した動脈血の酸素濃度モニターを行う
ことができる。
に、ヘテロダインのビート成分は搬送波であり、動脈血
の変動成分は変調波に相当する。この変調波を復調する
ことを二波長で行うことにより、従来の二波長パルス酸
素モニターの特徴が生かされる。即ち、散乱成分が除去
されて感度が向上した動脈血の酸素濃度モニターを行う
ことができる。
【0039】図7は本発明の反射型ヘテロダイン検波受
光系の人体へ適用した模式図であり、図7(a)は横断
面図、図7(b)は側面図である。これらの図におい
て、801はレーザー送光系であり、コヒーレントなレ
ーザー光を得ることができる。802はレーザー光、8
03は生体試料としての足、804は骨、805はマイ
ケルソン型受光系である。
光系の人体へ適用した模式図であり、図7(a)は横断
面図、図7(b)は側面図である。これらの図におい
て、801はレーザー送光系であり、コヒーレントなレ
ーザー光を得ることができる。802はレーザー光、8
03は生体試料としての足、804は骨、805はマイ
ケルソン型受光系である。
【0040】これらの図に示すように、レーザー送光系
801から照射されるレーザー光802を足803の骨
804で反射させて、マイケルソン型受光系805で検
出する。この実施例では、生体の骨と肉との巨視的屈折
率境界面からの後方反射コヒーレント成分のヘテロダイ
ン検波を行うものである。屈折率境界面からの反射光が
途中の血管等に吸収がある場合、その吸収を測定する。
従って、生体内の血液の酸素濃度により検出強度が異な
り、運動等の負荷による酸素濃度の変化が検出できる。
801から照射されるレーザー光802を足803の骨
804で反射させて、マイケルソン型受光系805で検
出する。この実施例では、生体の骨と肉との巨視的屈折
率境界面からの後方反射コヒーレント成分のヘテロダイ
ン検波を行うものである。屈折率境界面からの反射光が
途中の血管等に吸収がある場合、その吸収を測定する。
従って、生体内の血液の酸素濃度により検出強度が異な
り、運動等の負荷による酸素濃度の変化が検出できる。
【0041】図8は本発明の第7実施例を示す反射型無
脈波酸素モニター装置である脳皮質の酸素モニター装置
の模式図である。この図において、851は生体試料と
しての脳、852は検出プローブ、853はマイケルソ
ン型ヘテロダイン検波装置である。この図に示すよう
に、生体試料としての脳851に第1のレーザーと第2
のレーザーと光検出器がセットになった検出プローブ8
52が配置され、その検出プローブ852に接続された
マイケルソン型ヘテロダイン検波装置853を配置す
る。
脈波酸素モニター装置である脳皮質の酸素モニター装置
の模式図である。この図において、851は生体試料と
しての脳、852は検出プローブ、853はマイケルソ
ン型ヘテロダイン検波装置である。この図に示すよう
に、生体試料としての脳851に第1のレーザーと第2
のレーザーと光検出器がセットになった検出プローブ8
52が配置され、その検出プローブ852に接続された
マイケルソン型ヘテロダイン検波装置853を配置す
る。
【0042】この実施例は、複数波長の発光ダイオード
やレーザー光の散乱移動光強度の検出による脳内酸素モ
ニター装置〔例えば、浜松ホトニクス(株)NIR−5
00〕を、ヘテロダイン検波により複数波長のレーザー
光の後方散乱反射光のコヒーレント成分検出による脳内
酸素モニター装置に関するものである。対象は、動脈
血、組織、骨格筋等での酸素モニターを行う。
やレーザー光の散乱移動光強度の検出による脳内酸素モ
ニター装置〔例えば、浜松ホトニクス(株)NIR−5
00〕を、ヘテロダイン検波により複数波長のレーザー
光の後方散乱反射光のコヒーレント成分検出による脳内
酸素モニター装置に関するものである。対象は、動脈
血、組織、骨格筋等での酸素モニターを行う。
【0043】従来、人間の頭部に、ある間隔を離して近
赤外レーザーとその受光部であるフォトダイオードを配
置し、数波長(NIR−500では4波長)での吸収の
変化を測定して各濃度変化を求める。即ち、測定された
吸収スペクトル変化Mは、既知の3つの吸収スペクト
ル、A1 (CtO2 −Ct)、A2 (HbO2 )、A3
(Hb)に各濃度変化(C1 、C2 、C3 )を掛け合わ
せ、L倍したものと等しくなる。
赤外レーザーとその受光部であるフォトダイオードを配
置し、数波長(NIR−500では4波長)での吸収の
変化を測定して各濃度変化を求める。即ち、測定された
吸収スペクトル変化Mは、既知の3つの吸収スペクト
ル、A1 (CtO2 −Ct)、A2 (HbO2 )、A3
(Hb)に各濃度変化(C1 、C2 、C3 )を掛け合わ
せ、L倍したものと等しくなる。
【0044】 M=L(C1 ・A1 +C2 ・A2 +C3 ・A3 ) …(2) ここで、M:測定吸収スペクトル、L:光路長である。
最小二乗法は、C1 ,C2 ,C3 を未知数とし、測定波
長(λ1 〜λ2 )の四波長で、測定値Mに式の右辺が最
も良く一致するように、即ち二乗誤差を最小にするよう
に決定する。
最小二乗法は、C1 ,C2 ,C3 を未知数とし、測定波
長(λ1 〜λ2 )の四波長で、測定値Mに式の右辺が最
も良く一致するように、即ち二乗誤差を最小にするよう
に決定する。
【0045】ここで、従来の方法と本実施例が異なるの
は、光源と光検出器を移動して吸収される光の強度を検
出する代わりに、後方散乱直進反射光をヘテロダイン検
波によりビート成分を検出し、ビート信号の大きさを数
波長で求め、その後は、従来と同様に処理をして各濃度
変化を求める。例えば、その具体例は、特開平3−68
336号に開示されている手法を用いれば良い。
は、光源と光検出器を移動して吸収される光の強度を検
出する代わりに、後方散乱直進反射光をヘテロダイン検
波によりビート成分を検出し、ビート信号の大きさを数
波長で求め、その後は、従来と同様に処理をして各濃度
変化を求める。例えば、その具体例は、特開平3−68
336号に開示されている手法を用いれば良い。
【0046】図9は本発明の第8実施例を示す空間スペ
ックル補正についての説明図である。この図において、
901は生体試料、902はこの生体試料の屈折率に等
しい物質、903は透過研磨板、904は信号光束であ
る。通常、生体試料の表面におけるレーザー光のコヒー
レント成分は崩れるため、そこでの干渉成分の損失が大
きい。
ックル補正についての説明図である。この図において、
901は生体試料、902はこの生体試料の屈折率に等
しい物質、903は透過研磨板、904は信号光束であ
る。通常、生体試料の表面におけるレーザー光のコヒー
レント成分は崩れるため、そこでの干渉成分の損失が大
きい。
【0047】そこで、ここでは、散乱媒質中にある吸収
物体が生体試料901である場合、信号光束904に対
する生体試料901の表面付近の光学的屈折率に等しい
物質902を、その生体試料901の表面の凹凸がなく
なるようにして整形処理して、信号光束の空間コヒーレ
ンス(空間位相コヒーレンス)が崩れるのを防ぐように
している。すなわち、セルに入れた散乱体とは異なり、
生体試料901の場合は、表面の凹凸で空間コヒーレン
スが崩れ、干渉成分である信号成分が極端に小さくなる
のを防ぐことができる。
物体が生体試料901である場合、信号光束904に対
する生体試料901の表面付近の光学的屈折率に等しい
物質902を、その生体試料901の表面の凹凸がなく
なるようにして整形処理して、信号光束の空間コヒーレ
ンス(空間位相コヒーレンス)が崩れるのを防ぐように
している。すなわち、セルに入れた散乱体とは異なり、
生体試料901の場合は、表面の凹凸で空間コヒーレン
スが崩れ、干渉成分である信号成分が極端に小さくなる
のを防ぐことができる。
【0048】すなわち、スペックル補正を行うことによ
り、生体試料901表面での波面みだれによるロスを無
くし、時間的変動ノイズ(スペックルノイズ)を無くし
て、感度を向上させ、画像の信頼性の向上を図ることが
できる。なお、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であ
り、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
り、生体試料901表面での波面みだれによるロスを無
くし、時間的変動ノイズ(スペックルノイズ)を無くし
て、感度を向上させ、画像の信頼性の向上を図ることが
できる。なお、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であ
り、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0049】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (A)従来の光エネルギー(強度)に基礎を置く二波長
酸素モニター装置は、散乱光と透過直進光または反射直
進光を検出器で検出し、検出出力の演算により散乱成分
の影響を除去している。これに対して、本発明は、ヘテ
ロダイン検出技術により、検出器の出力を回路的に処理
するため、自動的に散乱成分が除去される。その結果、
従来の方法に比較して、散乱の影響の少ない酸素モニタ
ー装置を提供することが可能となる。
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (A)従来の光エネルギー(強度)に基礎を置く二波長
酸素モニター装置は、散乱光と透過直進光または反射直
進光を検出器で検出し、検出出力の演算により散乱成分
の影響を除去している。これに対して、本発明は、ヘテ
ロダイン検出技術により、検出器の出力を回路的に処理
するため、自動的に散乱成分が除去される。その結果、
従来の方法に比較して、散乱の影響の少ない酸素モニタ
ー装置を提供することが可能となる。
【0050】(B)ヘテロダイン検出方法により、散乱
の除去効果だけでなく、超ダイナミック動作域が可能で
あり、従来の酸素モニターより感度も向上する。 (C)透過酸素モニター装置及び反射型パルス酸素モニ
ター装置に、本発明が適用されると、従来困難であった
吸収の少ない状態の酸素のモニターが可能となり、利用
範囲を大きくすることが可能である。
の除去効果だけでなく、超ダイナミック動作域が可能で
あり、従来の酸素モニターより感度も向上する。 (C)透過酸素モニター装置及び反射型パルス酸素モニ
ター装置に、本発明が適用されると、従来困難であった
吸収の少ない状態の酸素のモニターが可能となり、利用
範囲を大きくすることが可能である。
【0051】(D)信号光束に対する生体試料の表面付
近の光学的屈折率に等しい物質を、その生体試料の表面
の凹凸がなくなるようにして整形処理して、信号光束の
空間コヒーレンス(空間位相コヒーレンス)が崩れるの
を防ぐようにしている。すなわち、セルに入れた散乱体
とは異なり、生体試料の場合は、表面の凹凸で空間コヒ
ーレンスが崩れ、信号成分が極端に小さくなるのを防ぐ
ことができる。
近の光学的屈折率に等しい物質を、その生体試料の表面
の凹凸がなくなるようにして整形処理して、信号光束の
空間コヒーレンス(空間位相コヒーレンス)が崩れるの
を防ぐようにしている。すなわち、セルに入れた散乱体
とは異なり、生体試料の場合は、表面の凹凸で空間コヒ
ーレンスが崩れ、信号成分が極端に小さくなるのを防ぐ
ことができる。
【図1】本発明の基本となる第1実施例を示す一波長透
過型ヘテロダイン検波パルス酸素モニター装置の構成図
である。
過型ヘテロダイン検波パルス酸素モニター装置の構成図
である。
【図2】本発明の第2実施例を示す二波長透過型ヘテロ
ダイン検波酸素モニター装置の構成図である。
ダイン検波酸素モニター装置の構成図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す透過型ヘテロダイン
検波無脈波酸素モニター装置である脳内酸素モニター装
置の模式図である。
検波無脈波酸素モニター装置である脳内酸素モニター装
置の模式図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す多波長多連透過型ヘ
テロダイン検波無脈波酸素分布モニター装置の構成図で
ある。
テロダイン検波無脈波酸素分布モニター装置の構成図で
ある。
【図5】本発明の第5実施例を示す一波長反射型ヘテロ
ダイン検波吸収モニター装置の構成図である。
ダイン検波吸収モニター装置の構成図である。
【図6】本発明の第6実施例を示す二波長反射型ヘテロ
ダイン検波吸収モニター装置の構成図である。
ダイン検波吸収モニター装置の構成図である。
【図7】本発明の反射型ヘテロダイン検波受光系の人体
へ適用した模式図である。
へ適用した模式図である。
【図8】本発明の第7実施例を示す反射型無脈波酸素モ
ニター装置である脳皮質の酸素モニター装置の模式図で
ある。
ニター装置である脳皮質の酸素モニター装置の模式図で
ある。
【図9】本発明の第8実施例を示す空間スペックル補正
についての説明図である。
についての説明図である。
【図10】従来のパルスオキシメータの基本構成図であ
る。
る。
【符号の説明】 101,201,251,301,401 レーザー
発生装置 102 顕微鏡マイクロレンズ 103,205,402,502 第1の光ファイバ
(光伝播手段) 104,206 第1の方向性結合器 105,207 第1の指向性光学系 106,208,406,506 空間スペックル補
正板 107,209,308,510,851,901
生体試料 108,210 第2の指向性光学系 109,211,420,520 第2の光ファイバ
(光伝播手段) 110,212 第2の方向性結合器 111,213 第3の光ファイバ(光伝播手段) 112,214,253 参照光束位相可変用装置 113,216,220,422,523,524
光検出器 114,217,221,525,526 増幅器 115,218,222,423,527,528
復調器 116,219,223,424,529,530
A/D変換器 117,224,425,531 コンピュータ 118,225 表示装置 202 分岐器 203,501A 較正セル 204 モニター 215,522 分光フィルタ 252 ヘテロダイン検波検出器 254,404,504 PZT 260,851 生体試料(脳) 302 光切換器 303,313 光結合器群 304,305,311,312 光ファイバ群 306 送光系群 307 空間スペックル補正部 309 受光系群 310 周波数シフター 314 検出器群 315 復調器群 316 A/D変換器群 317 データ処理部 318 表示部 403,503 方向性結合器 405 反射型指向性光学系 410,803 生体試料(足) 411,511 足の異なる屈折率を有する部分 421,521 反射ミラー 501 二波長レーザー発生装置 501B モニター 505 指向性光学系 801 レーザー送光系 802 レーザー光 804 骨 805 マイケルソン型受光系 853 マイケルソン型ヘテロダイン検波器 852 検出プローブ 902 生体試料の屈折率に等しい物質 903 透過研磨板 904 信号光束
発生装置 102 顕微鏡マイクロレンズ 103,205,402,502 第1の光ファイバ
(光伝播手段) 104,206 第1の方向性結合器 105,207 第1の指向性光学系 106,208,406,506 空間スペックル補
正板 107,209,308,510,851,901
生体試料 108,210 第2の指向性光学系 109,211,420,520 第2の光ファイバ
(光伝播手段) 110,212 第2の方向性結合器 111,213 第3の光ファイバ(光伝播手段) 112,214,253 参照光束位相可変用装置 113,216,220,422,523,524
光検出器 114,217,221,525,526 増幅器 115,218,222,423,527,528
復調器 116,219,223,424,529,530
A/D変換器 117,224,425,531 コンピュータ 118,225 表示装置 202 分岐器 203,501A 較正セル 204 モニター 215,522 分光フィルタ 252 ヘテロダイン検波検出器 254,404,504 PZT 260,851 生体試料(脳) 302 光切換器 303,313 光結合器群 304,305,311,312 光ファイバ群 306 送光系群 307 空間スペックル補正部 309 受光系群 310 周波数シフター 314 検出器群 315 復調器群 316 A/D変換器群 317 データ処理部 318 表示部 403,503 方向性結合器 405 反射型指向性光学系 410,803 生体試料(足) 411,511 足の異なる屈折率を有する部分 421,521 反射ミラー 501 二波長レーザー発生装置 501B モニター 505 指向性光学系 801 レーザー送光系 802 レーザー光 804 骨 805 マイケルソン型受光系 853 マイケルソン型ヘテロダイン検波器 852 検出プローブ 902 生体試料の屈折率に等しい物質 903 透過研磨板 904 信号光束
Claims (9)
- 【請求項1】(a)レーザー光の発生手段と、(b)該
レーザー光の伝送を行う第1の光伝播手段と、(c)該
第1の光伝播手段と接続される第1の方向性結合器と、
(d)前記第1の光伝播手段の先端に配置される第1の
指向性光学系と、(e)該第1の指向性光学系と対向し
て配置される第2の指向性光学系と、(f)前記第1の
指向性光学系と第2の指向性光学系間にセットされる生
体試料と、(g)前記第2の指向性光学系に接続される
第2の光伝播手段と、(h)前記第2の光伝播手段に接
続される第2の方向性結合器と、(i)前記第1の方向
性結合器と第2の方向性結合器間に接続される第3の光
伝播手段と、(j)該第3の光伝播手段に結合される参
照光束位相可変用装置と、(k)前記第2の光伝播手段
の先端に接続される光検出器と、(l)該光検出器から
の信号を処理し、酸素のモニターをすることを特徴とす
るヘテロダイン検波による酸素モニター装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のヘテロダイン検波による
酸素モニター装置において、前記レーザーは多波長を選
択できるレーザーであり、前記光検出器からの多波長の
信号を処理することを特徴とするヘテロダイン検波によ
る酸素モニター装置。 - 【請求項3】 請求項1記載のヘテロダイン検波による
酸素モニター装置において、前記生体試料は脳であるこ
とを特徴とするヘテロダイン検波による酸素モニター装
置。 - 【請求項4】(a)複数の波長を選択できるレーザー光
の発生手段と、(b)各波長のレーザー光を伝送する第
1群の光伝播手段と、(c)該第1群の光伝播手段と接
続される第1群の方向性結合器と、(d)前記第1の光
伝播手段の先端に配置される第1の指向性光学系と、
(e)該第1群の指向性光学系と対向して配置される第
2群の指向性光学系と、(f)前記第1群の指向性光学
系と第2群の指向性光学系間にセットされる生体試料
と、(g)前記第2群の指向性光学系に接続される第2
群の光伝播手段と、(h)前記第2群の光伝播手段に接
続される第2群の方向性結合器と、(i)前記第1群の
方向性結合器と第2群の方向性結合器間に接続される第
3群の光伝播手段と、(j)該第3群の光伝播手段に結
合される参照光束位相可変用装置と、(k)前記第2群
の光伝播手段の先端に接続される光検出器群と、(l)
該光検出器群からの信号を処理し、前記生体試料をマッ
ピングして酸素のモニターをすることを特徴とするヘテ
ロダイン検波による酸素モニター装置。 - 【請求項5】(a)レーザー光の発生手段と、(b)該
レーザー光の伝送を行う第1の光伝播手段と、(c)該
第1の光伝播手段と接続される方向性結合器と、(d)
該方向性結合器より後方の第1の光伝播手段に結合され
るレーザー光の位相可変用装置と、(e)前記第1の光
伝播手段の先端に配置される指向性光学系と、(f)該
指向性光学系にセットされる生体試料と、(g)前記方
向性結合器に接続される第2の光伝播手段と、(h)該
第2の光伝播手段の一端に配置される反射ミラーと、
(i)前記第2の光伝播手段の他端に接続される光検出
器と、(j)該光検出器からの信号を処理し、酸素のモ
ニターをすることを特徴とするヘテロダイン検波による
酸素モニター装置。 - 【請求項6】 請求項5記載のヘテロダイン検波による
酸素モニター装置において、前記レーザーは多波長を選
択できるレーザーであり、前記光検出器からの多波長の
信号を処理することを特徴とするヘテロダイン検波によ
る酸素モニター装置。 - 【請求項7】 請求項5記載のヘテロダイン検波による
酸素モニター装置において、前記生体試料は腕又は足で
あることを特徴とするヘテロダイン検波による酸素モニ
ター装置。 - 【請求項8】 請求項5記載のヘテロダイン検波による
酸素モニター装置において、前記生体試料は脳皮質であ
ることを特徴とするヘテロダイン検波による酸素モニタ
ー装置。 - 【請求項9】 請求項1、4又は5記載のヘテロダイン
検波による酸素モニター装置において、前記生体試料の
表面付近の光学的屈折率に等しい物質を、該生体試料の
表面の凹凸がなくなるように配置することを特徴とする
ヘテロダイン検波による酸素モニター装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10287487A JP2000121555A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | ヘテロダイン検波による酸素モニター装置 |
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---|---|---|---|
JP10287487A JP2000121555A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | ヘテロダイン検波による酸素モニター装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=17717986
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10287487A Pending JP2000121555A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | ヘテロダイン検波による酸素モニター装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2000121555A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005516187A (ja) * | 2002-01-24 | 2005-06-02 | ザ ジェネラル ホスピタル コーポレーション | スペクトル帯域の並列検出による測距並びに低コヒーレンス干渉法(lci)及び光学コヒーレンス断層撮影法(oct)信号の雑音低減のための装置及び方法 |
JP2012024113A (ja) * | 2010-07-19 | 2012-02-09 | National Institute Of Information & Communication Technology | 生体光計測用プローブ装置 |
CN107976248A (zh) * | 2016-10-25 | 2018-05-01 | 北京大学 | 能够实现全相位解调的分布式光纤传感系统及其测量方法 |
CN108020314A (zh) * | 2016-11-01 | 2018-05-11 | 北京大学 | 光纤水听器阵列系统和加速度传感器阵列系统及测量方法 |
CN112043287A (zh) * | 2020-09-30 | 2020-12-08 | 重庆大学 | 一种脑血氧无创监测方法及监测装置 |
-
1998
- 1998-10-09 JP JP10287487A patent/JP2000121555A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005516187A (ja) * | 2002-01-24 | 2005-06-02 | ザ ジェネラル ホスピタル コーポレーション | スペクトル帯域の並列検出による測距並びに低コヒーレンス干渉法(lci)及び光学コヒーレンス断層撮影法(oct)信号の雑音低減のための装置及び方法 |
JP2012024113A (ja) * | 2010-07-19 | 2012-02-09 | National Institute Of Information & Communication Technology | 生体光計測用プローブ装置 |
CN107976248A (zh) * | 2016-10-25 | 2018-05-01 | 北京大学 | 能够实现全相位解调的分布式光纤传感系统及其测量方法 |
CN107976248B (zh) * | 2016-10-25 | 2019-09-13 | 北京大学 | 能够实现全相位解调的分布式光纤传感系统及其测量方法 |
CN108020314A (zh) * | 2016-11-01 | 2018-05-11 | 北京大学 | 光纤水听器阵列系统和加速度传感器阵列系统及测量方法 |
CN108020314B (zh) * | 2016-11-01 | 2019-09-13 | 北京大学 | 光纤水听器阵列系统和加速度传感器阵列系统及测量方法 |
CN112043287A (zh) * | 2020-09-30 | 2020-12-08 | 重庆大学 | 一种脑血氧无创监测方法及监测装置 |
CN112043287B (zh) * | 2020-09-30 | 2021-07-20 | 重庆大学 | 一种脑血氧无创监测方法及监测装置 |
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