JP2000121524A - 平面曲げ疲労試験装置 - Google Patents

平面曲げ疲労試験装置

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JP2000121524A
JP2000121524A JP10295750A JP29575098A JP2000121524A JP 2000121524 A JP2000121524 A JP 2000121524A JP 10295750 A JP10295750 A JP 10295750A JP 29575098 A JP29575098 A JP 29575098A JP 2000121524 A JP2000121524 A JP 2000121524A
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swing
shaft
test piece
drive
swinging
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Yoshihiro Hirao
義弘 平尾
Noritoshi Tsuzuki
教利 都築
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HAADEIKKU KK
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HAADEIKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、試験片に対し、その一面側への平面
曲げ揺動時と他面側への平面曲げ揺動時とで同一の疲労
試験条件が得られることや、振動の影響を低減するこ
と、金属板新素材を試験片として用いた場合であっても
平面曲げ疲労試を精度よくなし得る平面曲げ疲労試験装
置を提供することを課題とする。 【解決手段】本発明、平面曲げ疲労試験装置1は、基部
2と、基部2に保持され平面曲げ疲労試験片9Aの一端
91aを拘束する固定側拘束台3と、基部2に揺動自在
に保持された揺動軸4a、4cと揺動軸4a、4cに固
定された揺動腕4b、4dと揺動腕4b、4dに固定さ
れ試験片9Aの他端92aを拘束する揺動側拘束台4e
とをもつ揺動部材4と、揺動軸4aを揺動させる揺動駆
動手段5と、を具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面曲げ疲労試験
対象とする試験片(金属板)に対し、疲労破壊に至たる
までの間、繰り返し応力を作用させるための揺動を付与
できる平面曲げ疲労試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平面曲げ疲労試験を施す装置とし
て、回転駆動部の一方向の回転運動を往復運動に変換
し、試験片を載置した揺動載置台に揺動駆動力として伝
達するクランク機構を用いた構成が知られている。例え
ば、図18に示される従来の平面曲げ疲労試験装置1D
は、平面曲げ疲労試験片(以下、試験片と称す)9Aの
取り付け孔k1を備えた一端91aを第1押さえ板8a
とで拘束する載置面31をもつ固定側拘束台3Dと、図
略の軸受け部材に水平に保持された中心軸40dを備え
試験片9Aの取り付け孔k1を備えた他端92aを第2
押さえ板8bとで拘束する載置面41をもつ揺動側拘束
台4Dと、前記中心軸40dと平行な位置で図略の軸受
け部材に保持された回転駆動軸60を中心として回転可
能な回転体6と、一端70を回転体6の回転駆動軸60
から半径外方向の所定の位置に軸支(回転可能な状態で
連結)されるとともに、他端71を揺動側拘束台4Dの
揺動端部41dに軸支され、回転体6の回転駆動力を前
記揺動端部41dに円弧状軌跡を描く往復運動(揺動)
に変換して伝達するリンク7と、よりなる。
【0003】なお、前記載置面31、41および第1押
さえ板8a、第2押さえ板8bには、それぞれ取り付け
ボルトk3を螺合するネジ孔kおよび挿通する取り付け
孔k2が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】(1)前記従来のクラ
ンク機構を用いた平面曲げ疲労試験機1Dによると、試
験片9Aは、平面曲げ疲労試験に先立ち、一端91aお
よび他端92aが固定側拘束台3Dの載置面31および
揺動側拘束台4Dの載置面41と、取り付けボルトk3
によって締め付けられた第1押さえ板8aおよび第2押
さえ板8bとで挟持され、かつ拘束される。
【0005】ついで、平面曲げ疲労試験機1Dは、回転
体6の回転駆動力を、リンク7により円弧状軌跡を描く
往復運動に変換して揺動側拘束台4Dの揺動端部41d
に直接、伝達する。すると、揺動側拘束台4Dは、リン
ク7によって、揺動端部41dを上方向側(水平基準位
置X1から試験片9Aの一面900側への揺動角度θ
1)に突き上げる作用と、前記突き上げ作用に引き続く
下方向側(水平基準位置X1から試験片9Aの他面90
1側への揺動角度θ2)に引き戻す作用とを交互に繰り
返され、かつ中心軸40dを中心として揺動する。
【0006】以下に、回転体6の回転駆動、リンク7の
往復運動、揺動端部41dの揺動に伴う移動位置の関係
を、図20に基づき、リンク7の他端71におけるクラ
ンク上死点A、下死点B間の往復運動中、例えば、揺動
角度θ1=θ2と仮定した場合を説明する。ここで、回
転体6の回転駆動時における回転体6上のリンク7の一
端70の軸支点の軌跡は、円周CR上となる。そしてク
ランク上死点Aのとき、リンク7の一端70の軸支点は
a位置、クランク下死点Bのとき、リンク7の一端70
の軸支点はb位置となるが、クランク中間点Cの時、上
昇行程と下降行程とは、例えばCa位置およびCb位置
であるとすると、bからCaを経てaに至る行程と、a
からCbを経てbに至る行程とでは、移動量が同じであ
っても、直線Y(クランク上死点A、クランク下死点
B、a位置、回転体6の回転駆動軸60、b位置を通る
直線)に直交する直線Xを基準とする回転体6の回転角
度θ10およびθ20とに角度差が発生する。
【0007】これは、クランク構造がクランク上死点
A、クランク中間点C、クランク下死点Bの順に、円弧
を描く軌跡となるために生じる差であり、行程差を回避
することができない。また、回転体6は、同一速度で回
転するため、その結果としてクランク上死点Aからクラ
ンク下死点Bに移動するまでの時間と、クランク下死点
Bからクランク上死点Aに移動するまでの時間とで差を
生じることになる。
【0008】さらに、例えば、a位置からCb位置に移
動する場合と、Ca位置からa位置に移動する場合とで
同じ距離となるように、回転体6の回転駆動軸60(あ
るいはモータの回転軸)を設定したとしても、b位置か
らCa位置に移動する場合と、Ca位置からa位置に移
動する場合の行程差、すなわち時間差が生じるため、正
の曲げと、負の曲げが同一条件とはならない。
【0009】このため、試験片9Aの平面曲げ疲労試験
における条件は、リンク7による突き上げ作用と引き戻
し作用とで同一とならず、試験片9Aに対し、その平面
曲げ疲労試験精度の低下を免れない。 (2)また、前記クランク機構を用いた従来の平面曲げ
疲労試験装置1Dは、リンク7が上下方向運動するもの
であるため、それ自体に上下振動を発生しやすく、かつ
試験片9Aは上下方向の曲げ作用に伴い振動の影響を受
け、平面曲げ疲労試験精度の低下を免れない。 (3)さらに、近年、曲げ強度を高めた金属板新素材と
して例えば高張力ステンレス板が市場に提供されてい
る。この金属板新素材を前記従来の平面曲げ疲労試験装
置1Dを用いて精度よく平面曲げ疲労試験を行うには、
無理がある。
【0010】すなわち、前記(1)の理由からと、クラ
ンク機構を用いては、物理的な曲げ角度に機構上ゆえの
限界があるので曲げ角度を大きく設定することができな
いが、試験片としては曲げ角度を大きく設定することを
要求される場合があり、かつこの場合に対応できない。
本発明は、前記問題点に鑑みなされたもので、試験片に
対し、その一面側への平面曲げ揺動時と他面側への平面
曲げ揺動時とで同一の疲労試験条件が得られることや、
振動の影響を低減すること、金属板新素材を試験片とし
て用いた場合であっても平面曲げ疲労試験を精度よくな
し得る平面曲げ疲労試験装置を提供することを課題とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の平面曲げ疲労
試験装置は、基部と、該基部に保持され平面曲げ疲労試
験片の一端を拘束する固定側拘束台と、該基部に揺動自
在に保持された揺動軸と該揺動軸に固定された揺動腕と
該揺動腕に固定され該試験片の他端を拘束する揺動側拘
束台とをもつ揺動部材と、該揺動軸を揺動させる揺動駆
動手段と、を具備する。
【0012】請求項2の平面曲げ疲労試験装置は、請求
項1記載の構成において、前記揺動駆動手段は、前記揺
動軸と垂直な回転軸をもつ回転腕と該回転軸を回転駆動
させる駆動モータと該回転腕の一端と該揺動軸とを連結
し該回転腕の回転を該揺動軸の揺動に変える連結腕とか
らなる。請求項3の平面曲げ疲労試験装置は、請求項1
記載の構成において、前記揺動駆動手段は、前記揺動軸
に同軸的に固定された従動プーリと前記連結腕により揺
動し駆動プーリをもつ駆動軸と該従動プーリおよび該駆
動プーリを連結するタイミングベルトをもつ。
【0013】
【発明の実施の形態】前記揺動駆動手段は、駆動源と、
駆動源からの駆動力を揺動側拘束台に伝達する駆動力伝
達部材とで構成することができる。駆動源としては、揺
動側拘束台に対して、予め設定された所定の平面曲げ角
度で板状の試験片の一面側および他面側に確実に精度よ
く繰り返し揺動させるための駆動力を供給できるもので
あればよく、揺動部材の揺動軸に直接あるいは間接的に
連動するように設けられたものを用いることができる。
【0014】例えば、前記駆動源は、回転駆動モータ
や、直線的に往復移動する軸を備えた油圧シリンダーあ
るいはソレノイドや、ピニオンによって直線的に往復移
動するラックや、リニアモータなどを用いることができ
る。また揺動駆動手段としては、厚みの異なる複数種類
の試験片毎や、金属(材質)の種類、金属板の形状など
種々の試験条件に応じて、試験片に付与する平面曲げ角
度を種々設定するための平面曲げ角度調整部を備えた構
成を用いることや、試験片の一面(表面)側および他面
(裏面)側に、同じ揺動角度で繰り返し揺動できるよう
に、試験片の厚み方向の中心位置(試験片の表面より厚
さ方向に1/2の位置)を揺動中心に一致させるための
水平位置調整部(揺動中心位置調整部)を備えた構成を
用いることができる。
【0015】駆動力伝達部材は、その構成要素を、駆動
源の種類毎に応じて種々選択し、適するものを採用する
ことができる。例えば、駆動源が回転駆動モータである
場合に採用される駆動力伝達部材としては、回転駆動モ
ータに連動し、かつ入力された回転駆動力を揺動力に変
換して出力するクランク機構と、クランク機構から出力
された揺動力によって水平方向で直線的に往復運動する
水平往復移動部材(スライダー)と、水平往復移動部材
の直線的な往復運動を揺動運動に変換する変換部材(揺
動部カムフォロア)と、変換部材の揺動量に応じた揺動
角で揺動し、かつ変換部材の揺動中心となる駆動側揺動
軸(スイングシャフト)と、駆動側揺動軸に装着された
駆動側タイミングプーリ(駆動側プーリ)と、揺動部材
の揺動軸に装着された従動側タイミングプーリ(従動側
プーリ)と、駆動側タイミングプーリと従動側タイミン
グとに架設されたタイミングベルトとを主構成要素とす
ることができる。
【0016】この場合には、回転駆動モータの回転駆動
力は、クランク機構に入力され、クランク機構から水平
往復移動部材、変換部材、駆動側揺動軸、駆動側タイミ
ングプーリ、タイミングベルト、従動側タイミングプー
リ、揺動部材の揺動軸を経て揺動側拘束台を往復揺動さ
せ得る。前記クランク機構は、回転駆動モータの出力軸
に連結された回転円盤と、回転円盤の回転中心に交差す
る水平位置の直線に沿って半径方向に位置調整および固
定可能に装着された水平移動台と、この水平移動台に前
記直線上でかつ前記出力軸と平行に直立する位置に軸支
されるとともに、水平方向に揺動可能な揺動腕と一体に
形成された駆動側回転軸〔第1駆動伝達垂直軸(第1ボ
ール・ジョイント)〕と、案内レールに水平方向で直線
的に往復移動可能に案内される往復水平移動台と、往復
水平移動台に直立に軸支されるとともに、水平方向に揺
動可能な揺動腕と一体に形成された従動側回転軸〔第2
駆動伝達垂直軸(第2ボール・ジョイント)〕と、一端
および他端を駆動側回転軸の揺動腕および従動側回転軸
の揺動腕に連結された連結腕(クランク・ロッド)とで
構成される。
【0017】駆動側回転軸は、揺動側拘束台の揺動角度
を調整設定するための回転駆動モータの出力軸に取り付
けられた円盤(カウンタ・ディスク)の回転中心に交差
する直線上を半径方向に水平移動できる揺動量調整用の
水平移動台(スライド・ブロック)に直立した状態で軸
支され揺動可能である。この駆動側回転軸は、水平移動
台を位置調整することによって回転中心から半径方向に
最大13mm隔てた位置の範囲内で位置移動可能であ
り、回転駆動モータの回転時に前記回転中心に対し同心
円状の軌跡で周回し、回転力を揺動力に変換して連結腕
(クランク・ロッド)に伝達する機能をもつ。
【0018】前記駆動側回転軸は、回転駆動モータの回
転に伴い、出力軸および回転円盤の回転中心から揺動側
拘束台の揺動角度の約1/2(例えば、駆動側タイミン
グプーリの歯数と従動側タイミングプーリの歯数とが
1:1.8の場合である。なお、この比率は目的に応じ
て種々設定可能である。)に相当する回転半径で前記回
従って、駆動側回転軸の前記回転半径は、予め前記揺動
量調整用の水平移動台の位置を種々設定することによっ
て、目的とする揺動側拘束台の揺動角度の1/2の値に
対応する値とすることができる。
【0019】水平移動台の位置を調整するための調整機
構としては、例えば、回転円盤あるいは回転円盤に連結
された保持部材に両端部を回転可能に保持されたネジ軸
と、揺動量調整用水平移動台に装着され前記ネジ軸に螺
合するとともに、ネジ軸の時計方向および反時計方向の
回転によってネジ軸の軸心線に沿って前進および後退す
る雌ねじ部材と、よりなるものや、先端部を軸方向の遊
びなく、かつ回転可能に揺動量調整用水平移動台に装着
されたネジ軸と、前記ネジ軸に螺合するとともに、回転
円盤あるいは回転円盤に連結された保持部材に係合する
雌ねじ部材と、よりなるものを用いることができる。
【0020】この調整機構によって水平移動台は、前記
回転円盤の回転中心から半径方向〔半径外方向(回転中
心から離れる方向)側および半径内方向(回転中心に接
近する方向)側〕への移動量を微調整され、かつ駆動側
回転軸の前記回転半径を精密に設定できる。また、従動
側回転軸は、クランク機構の駆動力の出力側に用いら
れ、前記駆動側回転軸に一端を連結された連結腕(クラ
ンク・ロッド)の他端に連結されるとともに、下端を前
記水平往復移動部材に直立した状態で軸支され揺動可能
である。この従動側回転軸は、連結腕からの揺動力を水
平往復移動部材の水平方向の直線的な往復移動に変換さ
せて伝達する機能をもつ。
【0021】前記連結腕(クランク・ロッド)は、駆動
側回転軸と従動側回転軸とを連結するとともに、その間
の長さを伸縮調整機能をもつ構成が用いられる。連結腕
の長さを伸縮調整することによって、揺動側拘束台をそ
の揺動開始時点の水平基準位置(揺動側拘束台に拘束さ
れた試験片の一面側への揺動および他面側への揺動の中
心水平位置に相当する平面曲げ角度ゼロ位置)に一致さ
せることができる。
【0022】前記連結腕の長さを伸縮調整する構成とし
ては、例えば、連結腕の両端の一方および他方に形成さ
れた逆ネジ部および正ネジ部を、駆動側回転軸と従動側
回転軸との対向する位置に形成された逆ネジ孔および正
ネジ孔に螺合させたものを用いることができる。この場
合、連結腕は、時計方向の回動に伴いその両端が逆ネジ
孔および正ネジ孔にネジ込まれて前記長さを短縮でき、
反時計方向の回動に伴いその両端が逆ネジ孔および正ネ
ジ孔からネジ戻されて前記長さを伸長できる。
【0023】前記変換部材としては、水平移動台から付
与される運動力を、垂直線上の揺動中心の上方位置ある
いは下方位置のいずれに設定してもよい。前記タイミン
グベルトは、駆動側タイミングプーリの歯と従動側タイ
ミングプーリの歯に対しバックラッシのない噛み合い
で、駆動側タイミングプーリの時計方向および反時計方
向における回転角量相当の往復駆動量を、誤差なく確実
に従動側タイミングプーリに伝達できる。
【0024】また、駆動側タイミングプーリの側に振動
が発生した場合であっても、タイミングベルトのもつ弾
力によって振動を吸収減衰でき、かつ従動側タイミング
プーリの側に伝達される振動を低減できる。タイミング
ベルトは、その内周側に形成された歯および歯溝を、駆
動側タイミングプーリの歯溝および歯と、従動側タイミ
ングプーリの歯溝および歯に確実に噛み合わせることが
できる。
【0025】さらに、前記タイミングベルトは、駆動側
タイミングプーリおよび従動側タイミングプーリとに架
設された状態で駆動側タイミングプーリと従動側タイミ
ングプーリとの間隔を微調整した場合であっても、前記
噛み合わせ状態を安定保持できるように、テンション
(緊張力)を付与させるテンションプーリ(回転ロー
ラ)を外周面に係合する構成を用いることができる。
【0026】また、駆動側タイミングプーリの歯数と従
動側タイミングプーリの歯数とは、1:1〜1:1.8
あるいは1:1〜1.8:1のように、いずれにも調整
できる。駆動側タイミングプーリの歯数と従動側タイミ
ングプーリの歯数とが同じ(1:1)場合には、付加し
た移動量と同一の回転角となる。
【0027】駆動側タイミングプーリの歯数<従動側タ
イミングプーリの歯数の場合には、付加した移動量>回
転角となる。駆動側タイミングプーリの歯数>従動側タ
イミングプーリの歯数の場合には、付加した移動量<回
転角となる。駆動源として前記回転駆動モータを用い
ず、直線的に往復運動する機構を用いた場合には、前記
回転駆動モータに連動するクランク機構を除いた他の構
成要素をそのまま使用することができる。
【0028】すなわち、この場合には、直線的に往復運
動する機構から直接、前記水平移動台に入力され、かつ
水平往復移動部材から変換部材、駆動側揺動軸、駆動側
タイミングプーリ、タイミングベルト、従動側タイミン
グプーリ、揺動部材の揺動軸を経て揺動側拘束台を往復
揺動させ得る。
【0029】
【実施例】本発明、平面曲げ疲労試験装置の実施例を図
1〜図18に基づいて説明する。図1に平面、図2に側
面を示す実施例の平面曲げ疲労試験装置(以下、試験装
置と称する)1は、その構成要素として基部2と、基部
2に保持された固定側拘束台3と、揺動部材4と、揺動
駆動手段5と、よりなる。この試験装置1は、平面曲げ
疲労試験片(以下、試験片と称する)9A(図4参照)
に曲げモーメントを繰り返し与える機能をもつ。
【0030】前記試験片9Aは、JIS Z2275に
規定された形状、寸法を備えた1号試験片に相当のもの
である。試験片9Aは、厚さが0.5mmのステンレス
製の平板で、長手方向Sに沿って所定間隔を隔てた位置
で対向するそれぞれ四角形状の一端91aおよび他端9
2aと、一端91aと他端92aとの間に両側部分が円
弧(7.5R)状に欠損した中央部93aをもつ。
【0031】また、試験片9Aの一端91aおよび他端
92aには、取り付けネジk3(図6参照)を挿通する
ための取り付け孔k1が設けられている。以下、試験装
置1を構成する各構成要素を説明する。基部2(図1、
図2参照)は、所定の剛性を備え堅固な組付け体であ
り、鋼またはアルミ合金製の略長方形で、四隅に垂下す
る脚部21を備え水平に保持された下方基盤2aと、下
方基盤2aより上方に向かって垂直に延びる4本の柱2
bと、各柱2bの上端部に載置、連結され水平に固定、
保持された上方基盤2cとを備える。
【0032】下方基盤2aの上面20には、後で述べる
駆動側揺動軸5jを水平位置に軸支するための軸受け部
材25(図2参照)を装着した厚板24が載置固定され
ている。上方基盤2bの上面22には、後で述べる固定
側拘束台3および揺動部材4を軸支するための2つの軸
受け部材26、27(図2参照)が所定の間隔を隔てた
平行位置に装着されている。
【0033】固定側拘束台3は、図6に示されるように
ネジ孔kを備え試験片9Aの一端91aを載置する載置
面31と、揺動部材4の揺動軸4a、4cの中心線Z2
に一致する位置に沿って設けられた嵌挿孔3a、3b
(図7参照)が形成された垂直側壁32、33と、載置
面31の後辺側に若干の間隔(中心線Z3に沿う方向の
間隔)を隔てて直立し取り付け孔3c、3dが形成され
た後方突起34、35とを備える。
【0034】前記載置面31のネジ孔kには、第1押さ
え板8aとで試験片9Aの一端91aを載置、拘束する
ための取り付けネジk3が螺合される。後方突起34、
35の取り付け孔3c、3dは、その中心線Z3位置を
載置面31に載置固定される試験片9Aの板厚の1/2
の延長線上に設定される。これは、ロードセル3hに付
与される出力を試験片9Aの曲げ中心に合致するための
配慮である。
【0035】この固定側拘束台3は、図7に示されるよ
うに垂直側壁32、33の嵌挿孔3a、3bにブッシュ
3e、3fを嵌挿した状態で揺動部材4の揺動軸4a、
4cに軸支され、載置面31を水平基準位置(揺動角度
ゼロ位置)X1(図1、図3、図6参照)と平行位置に
保持される。また、固定側拘束台3の後方突起34、3
5(図1参照)の下方には、下方基盤2aの上面20に
装着されたロードセル・ベース(取り付け台)3g、ロ
ードセル3h、連結シャフト3j、ロッドエンド3kが
上方に向って順に設置されている。
【0036】後方突起34、35には、それらの間に介
置されたロッドエンド3kが連結される。この連結は、
図7に示されるように後方突起35の取り付け孔3d、
ロッドエンド3kの取り付け孔36、後方突起34の取
り付け孔3cに挿通するとともに、取り付け孔3cより
外部に突出する支軸37の先端部にその軸方向に交差す
る小孔38に抜け止めピン39を取り付けることによっ
てなされる。
【0037】ロッドエンド3kは、平面曲げ疲労試験時
の試験片9Aに発生する荷重の伝達方向を図1の鉛直方
向に変換し、連結シャフト3jを介してロードセル3h
に伝達する機能をもつ。連結シャフト3jは、図1に示
されるようにロッドエンド3kとロードセル3hとを連
結するとともに、連結長さを素早く容易に調整可能な上
下逆ねじ30j、31jを備える。
【0038】ロードセル3hは、試験片9Aに発生する
荷重を電気信号に変換する荷重変換器である。揺動部材
4は、図2、図6、図8に示されるように基部2の上方
基盤2cに装着された軸受け部材26、27に揺動自在
に軸支された2つの揺動軸4a、4cと、揺動軸4a、
4cに固定された揺動腕4b、4dと、揺動腕4b、4
dに連結された揺動側拘束台4eと、試験片9Aの他端
92aを拘束するとともに揺動側拘束台4eに摺動可能
に保持された摺動部材(スライド・ブロック)4fとよ
りなる。
【0039】揺動軸4aには、図2に示されるように軸
受け部材26より外側に向かって順に従動側タイミング
プーリ5nとロータリ・エンコーダ4fが装着される。
ロータリ・エンコーダ4fは、試験片9Aの振れ角(揺
動角度)をパルス数(数値)に変換する機能をもつ。こ
のパルス数は、図略の表示装置に出力され、かつ視認可
能に表示される。
【0040】揺動側拘束台4eは、図6、図7に示され
るように、摺動載置面41と、垂直側壁42、43とを
もつ。垂直側壁42、43の頂端面420、430には
ネジ孔k4が形成されている。摺動部材4fは、試験片
9Aの他端92aを載置、拘束するための載置面40f
及びネジ孔k5と、揺動側拘束台4eの摺動載置面41
に摺動可能に載置される摺動面41fを備える。
【0041】また、摺動部材4fの載置面40fには、
前記他端92aを載置する領域に隣合う両側に、摺動部
材4fが揺動側拘束台4eの摺動載置面41を摺動する
場合、上方向の移動(試験に支障を来すガタツキ)を回
避できるように、左右2個の押さえ部材4gを摺接させ
ている。押さえ部材4gは、略逆L字状のもので、取り
付け孔k6を備えた上方水平部40gと、上方水平部4
0gから下方に垂下する垂直部41gとよりなる。
【0042】各押さえ部材4gは、揺動側拘束台4eの
摺動載置面41に摺動部材4fが載置された状態で、取
り付け孔k6に挿通された取り付けネジk3を前記頂端
面420、430のネジ孔k4に螺合することによっ
て、揺動側拘束台4eの揺動腕4b、4dに固定され
る。このとき、各押さえ部材4gの垂直部41gは、摺
動部材4fの載置面40fの両側に下端面42gを摺接
させる。
【0043】前記摺動部材4fの載置面40fは、前記
固定側拘束台3の載置面31とともに、試験片9に対し
その厚み方向の中央(試験片9Aの厚みの1/2)位置
を中心として表面(一面)900側と裏面(他面)90
1側とに、同じ曲げ角度で繰り返し曲げ作用(揺動)を
付与できるように配慮されている。なお、揺動側拘束台
4eの摺動載置面41に摺動可能に載置それた摺動部材
4fには、その載置面40fに、試験片9Aの他端92
aが、板厚の1/2位置(板厚の中心)と水平基準位置
(ゼロ角度を基準とする位置)Z1とが一致する状態
に、前記他端92aを直接載置することができる板厚に
設定することや、前記他端92aを設置位置調整用の図
略のシムを介して間接的に設置することができる。
【0044】各載置面31、40fは、揺動側拘束台4
eを揺動させる回転軸4aの中心線Z2と交差する水平
基準位置(揺動角度ゼロ位置)X1に対し、前記拘束さ
れた状態にある試験片9Aの表面900からその厚み方
向の中央(試験片9Aの厚みの1/2位置)が一致し、
かつ揺動中心となるように設定される。これによって予
め試験片9Aの厚みを種々、設定された複数の前記試験
に対応することができる。
【0045】例えば、試験片9Aの厚さを最大1mmと
した範囲内で用いることができるように設定する場合に
は、予め各載置面31、40fを、前記水平基準位置X
1より0.5mm下位置に平行にセットすることによっ
て、厚さを1mmの試験片9Aの厚みの1/2位置に揺
動中心を一致することができる。ここで、試験片9Aの
最大厚みが1mm以下の場合には、試験片9Aの厚みの
1/2位置が確実に回転軸4aの中心線Z2と交差する
水平基準位置X1と一致するように、各載置面31、4
0fと試験片9Aとの間に所定の厚みをもつ厚さ調整板
部材〔(シム)図示せず〕を介置することによって調整
がなされる。
【0046】要するに、前記固定側拘束台3と揺動側拘
束台4eとは、平面曲げ疲労試験に際して用いられる試
験片9Aの厚みがその都度、異なるような場合であって
も、試験片9Aに対し、その厚みの1/2位置の水平基
準位置X1を中心として、表面(一面)900側と裏面
(他面)901側とに、同じ曲げ角度で繰り返し曲げ作
用(揺動)を付与できる。
【0047】揺動側拘束台4eあるいは揺動腕4dに若
干の間隔を保持した位置に、揺動側拘束台4eの水平位
置検出用のファイバーセンサ4gおよび揺動側拘束台4
eの揺動方向検出用の位置検出フォトセンサ4hが設置
されている(図2参照)。ファイバーセンサ4gは、揺
動側拘束台4eが上方向から下方向に揺動する途中でそ
の下面44位置(図6参照)が水平基準位置X1と平行
になった瞬間を測定し、かつ水平基準位置X1に対応す
る垂直揺動軸51jの垂直基準位置(垂直揺動角度ゼロ
位置)Y(図1、図3、図9参照)を検出するととも
に、ロータリ・エンコーダ4fの原点位置を設定するた
めの情報(信号)を図略の演算装置に出力する。
【0048】フォトセンサ4hは、揺動側拘束台4eが
上方向から下方向に揺動する途中でその下面44位置
(図6参照)が水平基準位置X1と平行になった瞬間を
測定し、揺動側拘束台4eの接近方向の判別するととも
に、ロータリ・エンコーダ4fの原点位置を設定するた
めの情報(信号)として図略の演算装置に出力する。揺
動駆動手段5(図1参照)は、基部2の下方基盤2aに
装着されるとともに、上方向に垂直伸び回転駆動する駆
動軸m1をもつ回転駆動モータMと、回転駆動モータM
からの回転駆動力を往復揺動力に変換するとともに、前
記揺動部材4の揺動軸4aに伝達するための以下に示す
各機能部品よりなる。
【0049】各機能部品は、前記回転駆動モータMの駆
動軸m1に装着されて駆動軸m1の回転駆動により連動
し水平位置で回転する回転円盤(カウンタ・ディスク)
5aと、回転円盤5aに設置され揺動側拘束台4eの揺
動角度θ(水平基準位置X1である揺動角度ゼロ位置よ
り上方側への揺動角度θ1+下方側への揺動角度θ2)
を調整可能な揺動角度調整部5bと、揺動角度調整部5
bに直立した状態で回転可能に軸支されるとともに水平
に揺動する水平揺動腕50cをもつ駆動側回転軸(第1
ボール・ジョイント)5cと、基部2の下方基盤2aに
装着された案内レール5gに水平方向で直線的に往復移
動可能に案内される水平往復移動部材5fと、水平往復
移動部材5fに直立した状態で回転可能に軸支されると
ともに水平に揺動する水平揺動腕50eをもつ従動側回
転軸(第2ボール・ジョイント)5eと、前記駆動側垂
直揺動軸5cの水平揺動腕50cに螺合する一端側逆ネ
ジ部50dおよび前記従動側揺動垂直軸5eの揺動腕5
0eに螺合する他端側逆ネジ部51d、一端側逆ネジ部
50dと他端側正ネジ部51dとの間に設けられ操作用
工具を係合させる六角形状の係合操作部52dとをもつ
連結腕(クランク・ロッド)5dと、下方基盤2aに装
着された軸受け部材25に水平位置で揺動可能に軸支さ
れる駆動側揺動軸(スイング・シャフト)5jと、水平
往復移動部材(スライダー)5fに係合するベアリング
50hを水平に軸支し駆動側揺動軸5jを揺動中心とし
て揺動する垂直揺動部材(カムフォロア)5hと、駆動
側揺動軸5jに装着された駆動側タイミングプーリ5k
と、前記揺動部材4の揺動軸4aに装着された従動側タ
イミングプーリ5nと、駆動側タイミングプーリ5kお
よび従動側タイミングプーリ5nに架設されたタイミン
グベルト5mとよりなる。
【0050】従って、回転円盤5aの回転駆動力は、駆
動側回転軸5c、連結腕5d、従動側回転軸5e、水平
往復移動部材5f、垂直揺動部材5h、駆動側揺動軸5
j、駆動側タイミングプーリ5k、タイミングベルト5
m、従動側タイミングプーリ5n、揺動部材4の揺動軸
4aの順に揺動側拘束台4eに伝達される。前記モータ
Mは、回転速度を目的の値に制御可能なものである。モ
ータMには、その1回転を試験片9Aの1往復揺動数と
し、かつ揺動回数に対応するモータの回転数を計測する
機能をもつ回転検出フォトセンサ51aが設置されてい
る。
【0051】前記揺動角度調整部5bは、前記回転円盤
5aに固定、保持され前記中心線Pと直交する水平方向
に伸びる所定巾、深さの案内溝51bを形成する断面略
凹状の案内部材50bと、案内溝51bに回転円盤5a
の半径方向〔半径外方向(図9の矢印R1参照)および
半径内方向(図9の矢印R2参照)〕に摺動可能に収
容、保持された断面略凸状の水平移動台(スライド・ブ
ロック)52bと、案内溝51bの長手方向の前端側、
後端側を覆うように案内部材50bに装着され水平移動
台52bの摺動を制限する第1ストッパー53b、第2
ストッパー54bと、案内部材50bの長手方向に沿う
両側部上面b1および水平移動台52bの肩部分b2、
b2を覆うように案内部材50bに装着されたカバー板
55b、55bと、水平移動台52bの一部に軸支、連
結される先端部b3および先端部b3より後方に伸び、
第1ストッパー53bに形成されたb4に螺合し外部に
突出する軸ネジ部b5をもつ調整ネジ56bと、調整ネ
ジ56bの軸ネジ部b5に螺合し第1ストッパー53b
とでロックおよびロック解除する締め付けナット57b
と、よりなる。
【0052】前記、連結腕5dの一端側逆ネジ部50d
および他端側正ネジ部51dには、締め付けナット53
dおよび54dが螺合されている。締め付けナット53
d、54dは、駆動側回転軸5cの水平揺動腕50c、
従動側回転軸5eの水平揺動腕50eに対し、連結腕5
dを回動しないように固定(ロック)すること、および
固定(ロック)解除して連結腕5dの時計方向の回動、
反時計方向の回動を許容することができる。
【0053】連結腕5dは、回動をロック状態に保持す
る締め付けナット53dおよび54dを緩めロックを解
除操作した後、図1、2を右側から視認して、操作部5
2dを反時計方向に回動することにより一端側逆ネジ部
50dおよび他端側正ネジ部51dがネジ戻され前記長
さL1を伸長することができる。逆に、操作部52dを
時計方向に回動することにより一端側逆ネジ部50dお
よび他端側正ネジ部51dがネジ込まれ前記長さL1を
短縮することができる。
【0054】また、連結腕5dの長さL1を調整するこ
とによって、試験片9Aの他端92aの揺動中心位置
(上方向および下方向へ所定角度で揺動する中心となる
揺動角度ゼロ位置)を、揺動水平基準位置X1に一致さ
せることができる。軸受け部材25は、図略の取り付け
ボルトによって下方基盤2aに装着されているが、取り
付けボルトを緩めることによって、取り付けボルトを案
内軸とする図略の長孔あるいは溝に沿って、駆動側揺動
軸5jを従動側揺動軸4aに平行状態を保持したままの
状態で互いに接近あるいは離れる方向に微量、移動可能
な構成である。この軸受け部材25は、併設された揺れ
中心微調整ネジ部材28を用い、前記接近方向に押した
り、離れる方向に引っ張ることによって、前記連結腕5
dで調整しきれない微量の振れを調整可能である。
【0055】前記タイミングベルト5mは、駆動側タイ
ミングプーリ5kの歯50kと従動側タイミングプーリ
5nの歯50nに対しバックラッシのない噛み合いで、
駆動側タイミングプーリ5kの時計方向および反時計方
向における回転角量相当の往復駆動量を、誤差なく確実
に従動側タイミングプーリ5nに伝達できる。駆動側タ
イミングプーリ5kの歯50kと従動側タイミングプー
リ5nの歯50nの歯数の比率は、1:1.8に設定さ
れる。また、タイミングベルト5mには、常時、所定の
テンションを付与するためのテンションプーリ5pを係
合させている。
【0056】前記のように構成された実施例の試験装置
1を用い、試験片9A(図3参照)の平面曲げ疲労試験
を施す場合を以下に説明する。この試験片9Aは、平面
曲げ疲労試験の対象領域となる中央部93aを除き、か
つ中央部93aを介して面方向に対向する一端91aと
他端92aが、それぞれ固定側拘束台3の載置面31お
よび揺動側拘束台4e上の摺動部材4fの載置面40f
に、板厚の1/2位置(板厚の中心)と水平基準位置
(ゼロ角度を基準とする位置)Z1とが一致する状態に
載置される。
【0057】一方、一端91aに第1押さえ板8aが載
置されるとともに、締め付けボルトk3を前記取り付け
孔k2、k1の順に挿通し、かつネジ孔kに螺合するこ
とによって、試験片9Aの一端91aが固定側拘束台3
の載置面31と第1押さえ板8aとで拘束される。ま
た、他端92aに第2押さえ板8bが載置されるととも
に、締め付けボルトk3を前記取り付け孔k2、k1の
順に挿通し、かつネジ孔k4に螺合することによって、
試験片9Aの他端92aが摺動部材4fの載置面40f
と第2押さえ板8bとで拘束される。
【0058】この後、揺動側拘束台4eは、試験片9A
の他端92aを目的とする揺動角度θで揺動できるよう
に、平面曲げ揺動角度調整部5bを用いて調整、設定す
るための操作が行われる。この操作は、回転円盤5の回
転停止を定められた位置にセットした状態で行われる。
すなわち、まず、回転円盤5は、その回転中心線Pに水
平に直交する水平線Z(水平調整移動台51bが移動す
る半径方向に伸びる線)が、揺動軸5jの揺動中心線Z
1および揺動軸4aの揺動中心線Z2と平行となる位置
にセットされる。
【0059】一方、これに連動して駆動側回転軸5cの
揺動中心線P1は、回転円盤5の回転中心線Pと一致す
る。また、垂直揺動部材5hは、前記駆動側水平揺揺動
垂直軸5cの位置合わせに伴い、連結腕5d、従動側水
平揺動垂直軸5e、水平往復移動部材5fを介して垂直
基準線Yと一致した垂直位置に保持される。そして揺動
側拘束台4eは、垂直揺動部材5hに連動する駆動側揺
動軸5j、駆動側タイミングプーリ5k、タイミングベ
ルト5m、従動側タイミングプーリ5n、揺動軸4a、
揺動腕4cを介して水平基準線X1に一致した位置に保
持される。
【0060】この状態において、揺動角度調整部5bの
操作がなされる。すなわち、この操作は、揺動角度調整
部5bの締め付けナット57bを緩め、調整ネジ56b
を時計方向に回動することによって、水平移動台52b
を基準水平線Zに沿って、水平移動させる。すると、駆
動側回転軸5cは、水平移動台52bの移動に伴いその
揺動軸心線P1を、前記調整ネジ56bの回転量に対応
する量、回転円盤5aの回転中心線Pから半径外方向
(図3、9の矢印R1参照)に移動する。
【0061】この駆動側回転軸5cの移動は、連結腕5
d、従動側回転軸5e、水平往復移動部材5fを介して
垂直揺動部材5hに伝達され垂直揺動部材5hを垂直基
準線Yより右方向(時計方向)に揺動し、さらに垂直揺
動部材5hより駆動側揺動軸5j、駆動側タイミングプ
ーリ5k、タイミングベルト5m、従動側タイミングプ
ーリ5nを介して揺動部材4の揺動軸4aに伝達され揺
動側拘束台4eを水平基準線X1より下方向(時計方
向)に揺動し、その揺動角度が最大60°に設定され
る。
【0062】この後、揺動角度調整部5bの締め付けナ
ット57bを締め付けることによって調整ネジ56bを
固定、保持する。ついで、前記揺動角度の中心位置を揺
動角度水平基準位置X1に一致させる位置合わせのため
の揺動腕5dの長さLの調整、設定する操作が行われ
る。この操作は、連結腕5dの長さ(駆動側回転軸5c
の揺動腕50と従動側揺動垂直軸5eの揺動腕50eと
の間の長さ)L1を伸長、調整することによって行われ
る。
【0063】すなわち、連結腕5dは、回動をロック状
態に保持する締め付けナット53dおよび54dを緩め
ロックを解除操作した後、図1、2を右側から視認し
て、操作部52dを反時計方向に回動することにより一
端側逆ネジ部50dおよび他端側正ネジ部51dがネジ
戻され前記長さL1を伸長し、かつ伸長した分が移動力
として、連結腕5dから従動側回転軸5e、水平往復移
動部材5fを介して垂直揺動部材5hに伝達され垂直揺
動部材5hを左方向(反時計方向)に揺動し垂直基準線
Yに一致する。
【0064】すると、この垂直揺動部材5hの揺動は、
垂直揺動部材5hより駆動側揺動軸5j、駆動側タイミ
ングプーリ5k、タイミングベルト5m、従動側タイミ
ングプーリ5nを介して揺動部材4の揺動軸4aに伝達
され揺動側拘束台4eを上方向(反時計方向)に揺動
し、水平基準線X1に一致する。このように、連結腕5
dの長さL1を調整することによって、試験片9Aの他
端92aの揺動中心位置(上方向および下方向へ所定角
度で揺動する中心となる揺動角度ゼロ位置)を、揺動水
平基準位置X1に一致させることができる。この後、連
結腕5dは、締め付けナット53dおよび54dを締め
付けることによって回動をロック状態に保持される。
【0065】また、平面曲げ揺動角度調整部5bを用い
る場合には、試験片9Aの他端92aおよび揺動側拘束
台4eの揺動角度θ〔水平基準位置(ゼロ角度を基準と
する位置)X1を境界とし、上方向(図1参照)への上
方揺動角度θ1が最大60°および下方向(図1参照)
への下方揺動角度θ2が最大60°〕の範囲を繰り返し
往復揺動させ得る状態に設定を完了できる。
【0066】ついで、試験装置1を作動する操作がなさ
れ、回転駆動モータMの駆動軸m1が回転円盤5aを回
転数(最大1500rpm)で反時計方向(図2参照)
に回転駆動させる。すると、駆動側回転軸5cは、回転
円盤5aの回転中心Pから半径外方向(図3の矢印R1
参照)に半径値L(13mm)隔てた位置P1で円軌跡
を描いて周回する。
【0067】このとき、駆動側回転軸5cは、回転円盤
5aに保持された水平移動台50bに軸支されているた
め、周回しつつ、前記位置P1を揺動中心として水平揺
動腕50cを水平方向に揺動し、かつ回転運動を連結腕
5d、従動側回転軸5eを介して水平往復移動部材5f
の水平位置での直線方向の往復運動に変換する。この水
平往復移動部材5fの往復運動は、ベアリング40hを
介して連動する垂直揺動部材5hによって円弧状の往復
運動に変換され、かつ垂直揺動部材5hの揺動中心であ
る駆動側揺動軸5jを往復揺動する。
【0068】駆動側揺動軸5jの往復揺動は、駆動側タ
イミングプーリ5k、タイミングベルト5m、従動側タ
イミングプーリ5n、揺動部材4の揺動軸4a、揺動腕
4bの順に揺動側拘束台4eに伝達される。従って、揺
動側拘束台4eの水平基準位置X1から上方への揺動角
度θ1および下方への揺動角度θ2への揺動は、試験片
9Aの揺動側他端面92aとともに、所定の速さで、試
験片9Aの中央部93aが破損するまで繰り返される。
【0069】なお、揺動側拘束台4eの前記揺動角度θ
1および揺動角度θ2への揺動時に、試験片9Aに対し
て、試験に不都合な圧縮応力が発生した場合には、これ
を解消する方向に、試験片9Aの他端92aを取り付け
ネジk3とで拘束している摺動部材4fが、前記応力に
よって極めて僅かに摺動し、前記試験片9Aへの試験結
果に影響しない。
【0070】試験片9Aに繰り返し付与される揺動作用
に伴う荷重は、その都度、固定側拘束台3の後方突起3
4、35からロッドエンド3k、連結シャフト3jを介
してロードセル3hに伝達され、かつ前記荷重を電気信
号に変換し、図略の演算装置に出力される。なお、回転
円盤5aの回転駆動に伴い、前記半径値Lで周回する駆
動側回転軸5cは、回転中心線Pを回転中心Oとして揺
動軸心線P1までを半径値Lとして周回し、その円軌跡
上で前記基準水平線Zと交差する円周位置O1から90
°位相する円周位置O2と、180°位相する円周位置
O3と、270°位相する円周位置O4を経て360°
の元の円周位置O1に戻る。
【0071】この駆動側回転軸5c(揺動軸心線P1)
の円周位置と、垂直揺動部材50jの揺動状態と、試験
片9Aの曲げ揺動状態との関係は、図10、図11、図
12と 図13、図14、図15と図16、図17、図
18のようになる。すなわち、駆動側回転軸5cがO
1、O3の円周位置にある場合には、垂直揺動部材50
jが垂直位置、試験片9Aが水平位置にある。
【0072】駆動側回転軸5cがO2の円周位置にある
場合には、垂直揺動部材50jが垂直基準線Yより左に
揺動した位置、試験片9Aが水平基準位置X1より上方
に揺動した位置にある。駆動側回転軸5cがO4の円周
位置にある場合には、垂直揺動部材50jが垂直基準線
Yより右に揺動した位置、試験片9Aが揺動水平基準位
X1より下方に揺動した位置にある。
【0073】回転円盤5aの回転に伴う駆動側水平揺動
軸5cの周回運動は、水平揺動腕50cから連結腕5
d、従動側水平揺動軸5eの水平揺動腕50eを介して
水平往復移動体5fに、その直線往復運動に変換して伝
達される。このため、水平往復移動体5fは、案内レー
ル5gに沿い水平直線上で往復移動する。
【0074】この水平往復移動体5fの水平方向の直線
的な往復運動は、水平位置に保持され揺動中心となる駆
動側揺動軸5jとともに、駆動側揺動軸5jの半径方向
に伸びる垂直揺動部材51jを半径としてその端部に軸
支されたベアリング5hを介して、それらを垂直基準位
置Yから反時計方向側に所定の揺動角度位置Y1および
時計方向側に所定の揺動角度位置Y2にまでの往復揺動
運動に変換させて伝達される。
【0075】従って、駆動側揺動軸5jは、水平往復移
動体5fの往復運動に伴い、矢印S1方向に回動角最大
約27.5°、矢印S2方向に回動角最大約27.5°
で繰り返し回動する。この繰り返し揺動運動は、駆動側
揺動軸5jに装着された駆動側タイミングプーリ5kか
らタイミングベルト5mを介して揺動側拘束台4eの揺
動軸4aに装着された従動側タイミングプーリ5nに伝
達される。
【0076】従動側タイミングプーリ5nに伝達された
繰り返し揺動運動は、揺動側拘束台4eの揺動軸4aを
図1に示される水平基準位置(ゼロ角度を基準とする位
置)X1を境界とし、上方向側(水平基準位置X1から
試験片9Aの一面900側)への揺動角度θ1が最大6
0°および下方向側(水平基準位置X1から試験片9A
の他面901側)への揺動角度θ2が最大60°の範囲
を交互に繰り返し往復揺動させる。
【0077】この結果、揺動側拘束台4eは、試験片9
Aの他端92aを連動させ、かつ試験片9Aの平面曲げ
疲労試験の対象領域となる中央部93aを上方向側およ
び下方向側に繰り返し曲げる。そして、前記試験片9A
の中央部93aは、平面曲げ疲労限界に達した時点で破
損する。
【0078】試験片9Aの中央部93aが破損すると、
これを検出部で検出し、平面曲げ疲労耐久値として測定
でき、この時点で回転体の回転駆動モータの駆動停止制
御するための信号としてフィードバックされ、かつ回転
駆動モータMが停止する。このように試験片9Aは、そ
の材質により条件が異なるが、例えば高張力ステンレス
鋼の場合おおむね試験条件として、往復揺動角度θ(θ
1+θ2)が30°、往復揺動回転数1200rpmで
中央部93aが疲労破壊した時点の平面曲げ回数を測定
される。
【0079】以上のように、実施例の試験装置1によれ
ば、試験片9Aに対し、その一端91aおよび他端92
aを固定側拘束台3および揺動側拘束台4eに拘束した
状態で繰り返し揺動させるために必要とする駆動力を、
前記試験片9Aの揺動中心と同軸の揺動軸4aから揺動
側拘束台4eに付与することができる。このため、実施
例の試験装置1の場合には、図19に示す前記従来の上
下突き上げ方式の試験装置1Dの駆動力の伝達系統(揺
動側拘束台4Dの揺動中心40dより半径方向の最も隔
てた位置の揺動後端部41dに軸支、連結され上下往復
移動するクランク7からの駆動力伝達方式)における駆
動力のアンバランスを起因として発生する振動を低減で
き、かつ試験片9に対し、その一面900側への平面曲
げ揺動時と他面901側への平面曲げ揺動時とで同一の
疲労試験条件が得られ、目的とする条件に沿った平面曲
げ疲労試験を精度よく、確実になし得る。
【0080】さらに、実施例の試験装置1によれば、前
記従来の上下突き上げ方式の試験装置1Dでは、前記
(1)(2)(3)などの理由からJIS Z2275
に規定された形状、寸法を備えた1号試験片などに適用
して平面曲げ疲労試験を精度よく行うことが困難であっ
た、最近の金属板新素材に対しても、ベルト式駆動力伝
達方式としたため、平面曲げ疲労試験を精度よく行うこ
とができる。
【0081】なお、前記実施例では、図4に示す試験片
9Aを用いた場合に適用して説明したが、前記試験片9
Aに限定されるものではなく、その他、種々の形状、寸
法を備えた試験片用いることができる。例えば、図5に
示す試験片9Bを用いることもできる。この試験片9B
は、厚さが0.3mmのステンレス製板で、全体が長方
形の長手方向Pの中央位置で両側辺側からそれぞれU字
形の対称的に切り欠き、二つのU字の円弧状底辺間隔
(中央部平面巾)を5mmに設定した中央部平面93b
と、中央部平面93bを境にした両側の正方形の一端9
1bおよび他端92bとよりなる。
【0082】また、前記実施例では、各部品の数値の一
例を示したが限定されるものではなく、目的に応じて種
々設定できる。
【0083】
【発明の効果】(1)請求項1の平面曲げ疲労試験装置
によれば、予め、平面曲げ疲労試験対象とする板状の試
験片は、一端が固定側拘束台に拘束され、他端が揺動側
拘束台に拘束し、かつセットされる。一方、試験片の他
端を拘束した揺動側拘束台は、平面曲げ疲労試験装置の
運転に先立ち、目的とする揺動角度で試験片を平面曲げ
することができるように、揺動角度を調整、設定され
る。
【0084】この後、揺動側拘束台は、さらに試験片の
一面側への揺動角度と他面側への揺動角度とが同じもの
となるように、試験片の揺動中心位置(試験片の厚さの
1/2の位置)を水平基準位置(揺動角度ゼロ位置)と
一致するように調整、設定される。前記のように、揺動
角度および揺動中心位置が調整、設定された後の揺動側
拘束台は、揺動駆動手段から揺動軸、揺動腕を経て伝達
された揺動駆動力によって、前記揺動軸を揺動中心軸と
して揺動する。
【0085】すると、試験片は、前記揺動側拘束台の揺
動に伴い、他端を中央部の揺動中心位置から一面側およ
び他面側に揺動する。従って、請求項1の平面曲げ疲労
試験装置によれば、試験片の他端を揺動側拘束台ととも
に、繰り返し揺動させるために必要とする揺動駆動手段
からの揺動駆動力を、前記試験片の揺動中心と同軸の揺
動軸から揺動側拘束台に付与することができる。
【0086】このため、請求項1の平面曲げ疲労試験装
置は、前記従来のクランク機構のリンクによる揺動側拘
束台の揺動端部を突き上げ、引き戻し時の揺動作用に比
べ、著しく振動を抑えた状態で揺動できるため、試験片
の一面側の揺動時と他面側の揺動時とで同じ曲げ応力を
精度よく確実に付与することができる。すなわち、試験
片の中央部には、平面曲げ疲労破壊の発生に至るまでの
間、前記振動を抑えた状態の揺動を繰り返し付与でき
る。
【0087】そして試験片への揺動付与開始から疲労破
壊した時点までの値(回数)を測定することによって、
試験後の試験片に対し、精度のよい平面曲げ疲労データ
を得ることができる。 (2)請求項2の発明、平面曲げ疲労試験装置の場合に
は、前記請求項1記載の構成において、揺動部材の揺動
軸に伝達されるとともに、試験片の他端の揺動中心と同
軸の揺動軸から揺動側拘束台に付与される揺動駆動力
を、駆動モータから回転軸をもつ回転腕、回転腕の一端
と揺動軸とを連結し前記回転腕の回転を揺動軸の揺動に
変える連結腕とからなる揺動駆動手段が用いられる。
【0088】このため、請求項2の発明、平面曲げ疲労
試験装置によれば、前記請求項1記載の構成と同じ効果
を得ることができる他、前記揺動駆動手段の駆動モータ
の回転駆動力を回転軸をもつ回転腕から連結腕に伝達す
るとともに、前記連結腕によって前記回転腕の回転を揺
動駆動力に変換して揺動軸に伝達することができ、かつ
揺動駆動力の駆動原として市販の駆動モータを利用でき
るため、コスト面で有利となる。 (3)請求項3の発明、平面曲げ疲労試験装置の場合に
は、請求項1記載の構成において、揺動部材の揺動軸に
伝達されるとともに、試験片の他端の揺動中心と同軸の
揺動軸から揺動側拘束台に付与される揺動駆動力を、駆
動源から駆動プーリをもつ駆動軸、前記駆動プーリから
タイミングベルトを介して従動プーリに同期して揺動軸
に伝達する揺動駆動手段が用いられる。
【0089】このため、請求項3の発明、平面曲げ疲労
試験装置によれば、前記請求項1記載の構成と同じ効果
を得ることができる他、駆動源からの駆動力は、若干の
振動を伴っていても、駆動プーリ側からタイミングベル
トを介して従動プーリに伝達される過程で、前記タイミ
ングベルトがもつ弾性によって吸収、減衰できるため、
前記請求項2記載の構成の場合よりも、試験片に対しそ
の試験中に発生する振動の影響を低減できる。なお、例
えば、金属製歯車などを用いて駆動力を伝達する場合に
比べ、揺動側拘束台の振動は殆ど平面曲げ疲労試験に影
響を与えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の平面曲げ疲労試験装置を示す側面図。
【図2】実施例の平面曲げ疲労試験装置を示す平面図。
【図3】実施例の平面曲げ疲労試験装置の要部駆動系統
を示す概略骨格図。
【図4】実施例の平面曲げ疲労試験装置を用いて平面曲
げ疲労試験を施す対象となる試験片のー例を示す斜視
図。
【図5】実施例の平面曲げ疲労試験装置を用いて平面曲
げ疲労試験を施す対象となる試験片の他の例を示す斜視
図。
【図6】実施例の平面曲げ疲労試験装置における固定側
拘束台および揺動側拘束台に試験片を拘束する状態を示
す分解斜視図。
【図7】図6における揺動側拘束台を揺動端面側より視
認した図。
【図8】実施例の平面曲げ疲労試験装置における固定側
拘束台と揺動側拘束台との関係を拡大して示す拡大平面
図。
【図9】実施例の平面曲げ疲労試験装置における揺動駆
動手段の要部を示す斜視図。
【図10】実施例の疲労試験装置における回転円盤の回
転中心から半径方向に所定の間隔を隔てた位置に直立
し、回転円盤とともに回転する駆動側回転軸が、回転円
盤の回転中心を通る基準線上で互いに180°位相する
位置(2点)にある状態を示す平面図。
【図11】図10における駆動側回転軸の位置(2点)
にある場合に対応して、スイングレバーが垂直位置にあ
る状態を示す側面図。
【図12】図10における駆動側回転軸の位置(2点)
にある場合に対応して、試験片および揺動側拘束台が水
平位置にある状態を示す側面図。
【図13】図10の上方側位置にある駆動側回転軸が9
0°反時計方向に回転した位置にある場合を示す平面
図。
【図14】図13における駆動側回転軸の位置にある場
合に対応して、スイングレバーが垂直位置より左に傾斜
した位置にある状態を示す側面図。
【図15】図13における駆動側回転軸の位置にある場
合に対応して、試験片の平面他端部および揺動側拘束台
が水平位置より上方に揺動した位置にある状態を示す側
面図。
【図16】図10の下方側位置にある駆動側回転軸が9
0°反時計方向に回転した位置にある場合を示す平面
図。
【図17】図16における駆動側回転軸の位置にある場
合に対応して、スイングレバーが垂直位置より右に傾斜
した位置にある状態を示す側面図。
【図18】図16における駆動側回転軸の位置にある場
合に対応して、試験片の平面他端部および揺動側拘束台
が水平位置より下方に揺動した位置にある状態を示す側
面図。
【図19】従来の平面曲げ疲労試験装置を示す概略斜視
図。
【図20】従来の平面曲げ疲労試験装置における作動部
の動きを示す概略作動図。
【符号の説明】
1…平面曲げ疲労試験装置 2…基台 M…回転駆動モ
ータ m1…出力軸 3…固定側拘束台 4…揺動駆動手段 4a…揺動軸 4b
…揺動腕 4e…揺動側拘束台 4f…摺動部材 4
g…押さえ部材 5…揺動駆動手段 5a…回転円盤 5b
…揺動角度調整部 5c…駆動側回転軸 50c…水平揺動回転腕 5d…連結腕 50d…一端側逆ネジ部 51
d…他端側正ネジ部 52d…操作部 5e…従動側回転軸 50e…水平揺動回転腕 5
f…水平往復移動部材 5g…案内レール 5h…垂直揺動部材 50
h…ベアリング 5j…駆動側揺動軸 5k…駆動側タイミングプー
リ 5m…タイミングベルト 5n…従動側タイミングプー
リ 8a…第1押さえ板 8b…第2押さえ板 k
3…取り付けボルト 9A、9B…試験片 91a、92b…一端 92a、92b…中央部 93a、93b…他端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G061 AA07 AB05 BA15 CA01 CA02 CB01 CB07 DA01 DA07 EA01 EA10 EB05 EC02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基部と、 該基部に保持され平面曲げ疲労試験片の一端を拘束する
    固定側拘束台と、 該基部に揺動自在に保持された揺動軸と該揺動軸に固定
    された揺動腕と該揺動腕に固定され該試験片の他端を拘
    束する揺動側拘束台とをもつ揺動部材と、 該揺動軸を揺動させる揺動駆動手段と、を具備すること
    を特徴とする平面曲げ疲労試験装置。
  2. 【請求項2】前記揺動駆動手段は、前記揺動軸と垂直な
    回転軸をもつ回転腕と該回転軸を回転駆動させる駆動モ
    ータと該回転腕の一端と該揺動軸とを連結し該回転腕の
    回転を該揺動軸の揺動に変える連結腕とからなる請求項
    1記載の平面曲げ疲労試験装置。
  3. 【請求項3】前記揺動駆動手段は、前記揺動軸に同軸的
    に固定された従動プーリと前記連結腕により揺動し駆動
    プーリをもつ駆動軸と該従動プーリおよび該駆動プーリ
    を連結するタイミングベルトをもつ請求項2記載の平面
    曲げ疲労試験装置。
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