JP2000120900A - 消火ガス装置用バルブ - Google Patents

消火ガス装置用バルブ

Info

Publication number
JP2000120900A
JP2000120900A JP10298507A JP29850798A JP2000120900A JP 2000120900 A JP2000120900 A JP 2000120900A JP 10298507 A JP10298507 A JP 10298507A JP 29850798 A JP29850798 A JP 29850798A JP 2000120900 A JP2000120900 A JP 2000120900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
fire extinguishing
partition
valve
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10298507A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3405686B2 (ja
Inventor
Hitoshi Yoshida
仁 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOSHIDA KOJO KK
Original Assignee
YOSHIDA KOJO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOSHIDA KOJO KK filed Critical YOSHIDA KOJO KK
Priority to JP29850798A priority Critical patent/JP3405686B2/ja
Publication of JP2000120900A publication Critical patent/JP2000120900A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3405686B2 publication Critical patent/JP3405686B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Safety Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で安価に製造できる消火ガス装置
用バルブを提供する。 【解決手段】 バルブ本体10を形成する第1半体11
と第2半体12とを隔壁13を介して接続し、隔壁13
の第1半体側に高圧の消火用ガス源と連通可能な開口1
1cを有する第1室11aを形成するとともに、隔壁1
3の第2半体12側に消火対象区画内へ向かう管路と連
通可能な開口12cを有する第2室12aを形成し、該
第2室12a内に、上記第2半体12を貫通して形成さ
れた刺通手段15を設け、該刺通手段によって上記隔壁
13を刺通可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消火ガス装置に使
用されるバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】消火対象区域内、たとえば、1つの密閉
された室内空間に消火ガスを噴出し、室内の消火ガス濃
度を消炎濃度以上にすることによって消火する消火ガス
装置が知られている。消火ガスとしては、従来、二酸化
炭素やハロンガス等の不活性ガスが使用されていた。
【0003】これら二酸化炭素やハロンガス、アルゴ
ン、窒素、およびこれらの混合ガスを使用する消火設備
は、急速に火災を鎮火できること、火災現場において消
火剤による汚染がほとんどないこと、電気の絶縁性を損
なわないこと、消火剤がガスであり小さな隙間からでも
浸透できるので、構造が複雑な場所でも確実な消火効果
を得られること、消火ガスの経年変化がなく、長期間の
保存に耐えられること、などの多くの利点から多様な場
所で広く使用されている。
【0004】一方、最近になって、ハロンガスによるオ
ゾンホールの問題が世界的な規模で論じられるようにな
り、ハロンガスは事実上使用不可能となった。ハロンガ
ス以外で消火剤として有力なガスには、アルゴンや二酸
化炭素、窒素およびこれらの混合ガスがある。
【0005】二酸化炭素を用いた消火設備については、
次のような問題がある。第1に、消火時の二酸化炭素の
濃度は、約35%に設計されているが、消火区域に人が
存在していると、二酸化炭素の毒性によって、人命に係
わる事態が発生するおそれがある。また、火災ではない
のに消火装置の誤作動により消火ガスが噴出すると、室
内にいる人達について、同様のおそれがある。
【0006】第2に、液化した二酸化炭素を使用する
と、噴射ノズルから放出されたとき、周囲から気化熱を
奪い、周囲の温度が下がって空気中の水分が結露し、霧
がかかった状態となって、消火活動の障害になる。ま
た、電気機器の絶縁不良を起こすおそれもある。
【0007】第3に、二酸化炭素は空気より重いので、
火災現場の下方に滞留し、消火効果が低下してしまう。
【0008】このような問題から、各種の混合型の不活
性消火ガスが使用されるようになってきた。そのような
消火ガスの1例として、 窒素ガス: 52体積% 二酸化炭素: 8体積% アルゴン: 40体積% の不活性ガスがある。
【0009】この不活性ガスは、液化させると、上述し
たのと同様に霧の問題を生じるので、液化させず、高圧
の状態で蓄えて置いて使用する。ただし、液化せずにガ
スを貯蔵すると、その体積は数倍になるので、ボンベの
数が数倍に増えることになる。そして、各ボンベそれぞ
れに、バルブが必要である。
【0010】また、通常の消火設備では、一カ所に多数
の消火ガスのボンベを設置し、ここから複数の部屋に消
火ガスを供給できるように配管し、火災の起きた部屋に
通じる配管に設けられたバルブを開けて、その部屋のみ
に消火ガスを放出するようにしている。したがって、各
部屋ごとにバルブを備える必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように1つの消火
設備には、従来以上の数の消火装置用のバルブが必要に
なってきたが、従来のバルブは構成が複雑で、かなり高
価なものである。そのため、消火設備の製造コストを押
し上げていた。本発明は、従来の装置の欠点を除去する
ように考えられたもので、簡単な構造で安価に製造でき
る消火ガス装置用バルブを提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1の消火ガス装置用バルブは、バ
ルブ本体と、該バルブ本体内に形成され高圧の消火用ガ
ス源と連通可能な第1室と、上記バルブ本体に形成され
消火対象区画内へ向かう管路と連通可能な第2室と、こ
れら第1室と第2室とを区画する隔壁と、上記バルブ本
体に設けられ上記隔壁に向かって進退自在に設けられた
刺通手段とから構成されている。
【0013】請求項2の消火ガス装置用バルブは、上記
隔壁が、上記第1室から第2室に向かって突出する曲面
状に形成されている。
【0014】請求項3の消火ガス装置用バルブは、バル
ブ本体を形成する第1半体と第2半体とを隔壁を介して
接続し、隔壁の第1半体側に高圧の消火用ガス源と連通
可能な開口を有する第1室を形成するとともに、隔壁の
第2半体側に消火対象区画内へ向かう管路と連通可能な
開口を有する第2室を形成し、該第2室内に、上記第2
半体を貫通して形成された刺通手段を設け、該刺通手段
によって上記隔壁を刺通可能にした構成である。
【0015】請求項4の消火ガス装置用バルブは、上記
第1室の開口と第2室の開口とが、隔壁の両側に相対向
して配置され、上記隔壁が上記第2室に突出する曲面形
状を有し、上記刺通手段が上記第1室の開口と第2室の
開口の中心を結ぶ線に対してほぼ直交する方向に進退す
るカッターナイフを有する構造である。
【0016】請求項5の消火ガス装置用バルブは、上記
各請求項の刺通手段が、エアーシリンダ、油圧シリン
ダ、ソレノイドのいずれかにより駆動される構成であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面によ
って詳細に説明する。図1は本発明の消火ガス装置用バ
ルブの断面図である。同図において、バルブ本体10
は、下側の第1半体11と、上側の第2半体12とから
なり、これらを各半体に形成されたフランジ11a,1
2aで図示しないボルト等によって締め付けて接続した
ものである。フランジ11a,12aの接続部には、金
属製の薄板からなる隔壁13が挿入され、両側にゴム等
で形成されたパッキン14,14を挟んで気密な状態に
接続され、バルブ本体10内を隔壁13で分けられた第
1室11bと第2室12bとに分割している。隔壁13
は、金属製の薄板を曲面状に第2室12bの方へ突出す
るように湾曲させた形状であるが、この曲面としては、
球面、楕円面、放物面など種々の面を採用することがで
きる。
【0018】第1室11bの下方には高圧消火ガスの供
給源と接続するための開口11cを有し、第2室の上方
には、消火ノズル側への配管と接続する開口12cを有
する。2つの開口11c,12cは、隔壁13を介して
相互にほぼ向かい合う位置にある。
【0019】第2半体12のフランジ12a近くには、
カッターナイフ15aと、このカッターナイフの駆動手
段15bとからなる刺通手段15が設けられている。カ
ッターナイフ15aは第2半体12の側面に形成された
孔12d内に設置され、本体の外部から内部に貫通して
いる。駆動手段15bとして、実施例ではエアーシリン
ダを使用しているが、油圧シリンダやソレノイド等を使
用してもよい。また、手動とすることも可能である。駆
動手段15bはカッターナイフ15aが設けられる孔1
2dを気密に封止するように構成されている。また、こ
の実施例では、カッターナイフ15aは、開口11cの
中心と、開口12cの中心とを結ぶ線とほぼ直交する方
向に進行するように設けられている。
【0020】上記の消火ガス装置用バルブは、図1の下
端の開口11cに高圧の消火ガスボンベからの管を接続
し、図1の上端の開口12cに消火ノズルに至る管路を
接続する。
【0021】複数の部屋のいずれかで火災が発生する
と、この消火対象区画となる部屋に設置された消火ノズ
ルに達する管路内にあるバルブの駆動手段15bが作動
してカッターナイフ15aが隔壁13に向かって前進
し、カッターナイフ15aが、その先端で隔壁13を突
き破る。
【0022】カッターナイフ15aが隔壁13を突き破
ると、丁度膨らんだゴム風船を針でつついたように、高
圧の消火ガスがこの孔から噴出し、その勢いで隔壁13
を破断して消火ガスが消火ノズルへと勢いよく流れ込
み、火災を消火することになる。このとき、開口11
c,12cが隔壁13を挟んで対向する位置にあると、
消火ガスの流れがスムーズになる。
【0023】なお、消火ガスの高圧ボンベから複数の部
屋のいずれかに達する管路には、このようなバルブが1
つとは限らず、複数個が設置される場合もある。そのよ
うな場合は、まず、高圧のガスボンベに最も近いバルブ
が上記の要領で開放され、次のバルブの第1室が十分に
高圧になってから刺通手段15で刺通して隔壁を破断す
ることになる。
【0024】ところで、消火ガスは、その圧力が110
〜203kg/cm2 程度あるので、隔壁13は、通常は、
この高圧に十分耐えることができなければならない。ま
た、火災発生時にあっては、隔壁は刺通手段15で刺通
されたとき、消火ガスの圧力で一気に破断しなければな
らない。このような目的に合った金属材料としては、ス
テンレス304が適していが、これに限定されるもので
はなく、刺通手段15で刺通されたときに消火ガスの圧
力で一気に破断する材質のものであれば良い。
【0025】また、刺通手段15を、エアーシリンダ、
油圧シリンダ又はソレノイド等で駆動する構成とすれ
ば、火災報知器と連動した自動消火装置として使用する
ことも可能となる。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の消火ガス
装置用バルブは、簡単な構成なので、作動が単純で確実
であり、安価に製造でき、消火ガス装置の製造コストを
引き下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消火ガス装置用バルブの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 バルブ本体 11 第1半体 11a 第1室 11c 開口 12 第2半体 12a 第2室 12c 開口 13 隔壁 15 刺通手段 15a カッターナイフ 15b 駆動手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブ本体と、該バルブ本体内に形成さ
    れ高圧の消火用ガス源と連通可能な第1室と、上記バル
    ブ本体に形成され消火対象区画内へ向かう管路と連通可
    能な第2室と、これら第1室と第2室とを区画する隔壁
    と、上記バルブ本体に設けられ上記隔壁に向かって進退
    自在に設けられた刺通手段と、を有することを特徴とす
    る消火ガス装置用バルブ。
  2. 【請求項2】 上記隔壁が、上記第1室から第2室に向
    かって突出する曲面状に形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の消火ガス装置用バルブ。
  3. 【請求項3】 バルブ本体を形成する第1半体と第2半
    体とを隔壁を介して接続し、隔壁の第1半体側に高圧の
    消火用ガス源と連通可能な開口を有する第1室を形成す
    るとともに、隔壁の第2半体側に消火対象区画内へ向か
    う管路と連通可能な開口を有する第2室を形成し、該第
    2室内に、上記第2半体を貫通して形成された刺通手段
    を設け、該刺通手段によって上記隔壁を刺通可能にした
    ことを特徴とする消火ガス装置用バルブ。
  4. 【請求項4】 上記第1室の開口と第2室の開口とが、
    隔壁の両側に相対向して配置され、上記隔壁が上記第2
    室に突出する曲面形状を有し、上記刺通手段が上記第1
    室の開口と第2室の開口の中心を結ぶ線に対してほぼ直
    交する方向に進退するカッターナイフを有することを特
    徴とする請求項3記載の消火ガス装置用バルブ。
  5. 【請求項5】 上記刺通手段が、エアーシリンダ、油圧
    シリンダ、ソレノイドのいずれかにより駆動されること
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の消火ガ
    ス装置用バルブ。
JP29850798A 1998-10-20 1998-10-20 消火ガス装置用バルブ Expired - Fee Related JP3405686B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29850798A JP3405686B2 (ja) 1998-10-20 1998-10-20 消火ガス装置用バルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29850798A JP3405686B2 (ja) 1998-10-20 1998-10-20 消火ガス装置用バルブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000120900A true JP2000120900A (ja) 2000-04-28
JP3405686B2 JP3405686B2 (ja) 2003-05-12

Family

ID=17860620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29850798A Expired - Fee Related JP3405686B2 (ja) 1998-10-20 1998-10-20 消火ガス装置用バルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3405686B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010527696A (ja) * 2007-05-25 2010-08-19 ティーエスエム コーポレーション シングルアクション放出バルブ
CN110715063A (zh) * 2019-09-25 2020-01-21 慈溪市家捷消防阀门有限公司 一种灭火器阀门

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3045480U (ja) 1997-07-18 1998-02-03 コリア、ハロン、インダストリー、カンパニー、リミテツド 消火用消火薬剤容器弁体の弁開閉構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010527696A (ja) * 2007-05-25 2010-08-19 ティーエスエム コーポレーション シングルアクション放出バルブ
CN110715063A (zh) * 2019-09-25 2020-01-21 慈溪市家捷消防阀门有限公司 一种灭火器阀门

Also Published As

Publication number Publication date
JP3405686B2 (ja) 2003-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7712542B2 (en) Fire suppression system
KR101010092B1 (ko) 밸브 요소
CA2469251C (en) Valve element
JP4897883B2 (ja) 消防方法およびデバイス
JP4554617B2 (ja) 火災を防止し消火するための装置
KR102152545B1 (ko) 목조건물 소방방재시스템
EP1534394B1 (en) Automatic foam fire fighting equipment especially used as fixed installation equipment for fire fighting of large hydrocarbon storage tanks
KR102232707B1 (ko) 복합 소화 시스템
AU731546B2 (en) Fire fighting apparatus
JP2000120900A (ja) 消火ガス装置用バルブ
RU2752438C1 (ru) Система азотного пожаротушения специального сооружения
KR100914361B1 (ko) 교육용 소화장치
DE102019126960B3 (de) Automatische Feuerlöscheinrichtung
KR100976172B1 (ko) 질소가스 커튼을 형성하는 화재 진압 시스템
CN117437819A (zh) 用于消防训练的模拟燃烧装置
KR101896212B1 (ko) 연동식 자동 및 수동 소화장치
JP2001037904A (ja) ガス系消火設備用減圧式容器弁
US20230356016A1 (en) Release valve for fire protection systems, fire protection system and relative activation method
CN212118823U (zh) 一种箱式电站灭火系统
JP3045480U (ja) 消火用消火薬剤容器弁体の弁開閉構造
JP2000288116A (ja) 消火設備
CN110302486B (zh) 一种隧道掘进机用水幕消防系统及其工作方法
JP2000037469A (ja) 制御盤用消火装置
JP2002224236A (ja) ガス系消火設備
JP4901369B2 (ja) 流体混合消火装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees