JP2000120561A - 容積形流体機械 - Google Patents

容積形流体機械

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JP2000120561A
JP2000120561A JP10293311A JP29331198A JP2000120561A JP 2000120561 A JP2000120561 A JP 2000120561A JP 10293311 A JP10293311 A JP 10293311A JP 29331198 A JP29331198 A JP 29331198A JP 2000120561 A JP2000120561 A JP 2000120561A
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Japan
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lubricating oil
discharge
displacer
positive displacement
fluid machine
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JP10293311A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kono
雄 幸野
Hirokatsu Kosokabe
弘勝 香曽我部
Masahiro Takebayashi
昌寛 竹林
Shigetaro Tagawa
茂太郎 田川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速運転においても潤滑油が流体機械外部へ吐
き出されることなく、常に安定した給油を行う、高信頼
性で高性能の容積形流体機械を提供すること。 【解決手段】冷媒ガスの流れと潤滑油の流れる通路を互
いに干渉することがないように形成するとともに、流れ
の方向及び通路面積を変化及び大きくさせることにより
達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばポンプ,圧
縮機,膨張機等に係り、特に容積形流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】古くから容積形の流体機械として、円筒
状のシリンダ内をディスプレーサが往復運動を繰り返す
ことにより、作動流体を移動させるレシプロ式流体機
械,円筒状のシリンダ内を円筒状のディスプレーサが偏
心回転運動することにより、作動流体を移動させるロー
タリ式(ローリングピストン型)流体機械,端板上に直
立した渦巻状のラップを有する一対の固定スクロール及
び旋回スクロールを噛み合わせ、旋回スクロールを旋回
運動させることにより、作動流体を移動させるスクロー
ル式流体機械が知られている。
【0003】レシプロ式流体機械は、その構造が単純で
あることから製作が容易でかつ安価であるという利点が
ある反面、吸入終了から吐出終了までの行程が回転軸の
回転角で180°と短く、吐出過程の流速が速くなるた
め圧力損失の増加による性能低下という問題、及び、デ
ィスプレーサを往復させる運動を必要とするため回転軸
系の不釣合慣性力を完全にバランスさせることができず
振動や騒音が大きいという問題がある。
【0004】また、ロータリ式流体機械は、吸入終了か
ら吐出終了までの行程は回転軸の回転角で360°であ
るため、吐出過程の圧力損失が増加するという問題はレ
シプロ式流体機械に比べ少ないものの、軸1回転に1回
吐出するものであるため、ガス圧縮トルクの変動が比較
的大きくレシプロ式流体機械同様振動と騒音の問題があ
る。
【0005】さらに、スクロール式流体機械は、吸入終
了から吐出終了までの行程が回転軸の回転角で360°
以上と長い(空調用として実用化されているものは通常
900°程度)ため吐出過程の圧力損失が小さく、か
つ、一般に複数の作動室が形成されるため1回転中のガ
ス圧縮トルクの変動も小さく振動及び騒音が小さいとい
う利点がある。しかし、ラップ噛み合い状態での渦巻状
のラップ間のクリアランスや、端板とラップ歯先間のク
リアランスの管理が必要で、そのために精度の高い加工
を施さねばならず加工費用が高価になるという問題があ
る。また、吸入終了から吐出終了までの行程が回転軸の
回転角で360°以上と長く、圧縮過程の期間が長けれ
ば長いほど内部漏れが増加するという問題があった。
【0006】ところで、作動流体を移動させるデイスプ
レーサが作動流体が吸入されたシリンダに対して相対的
に自転運動せずにほぼ一定の半径で公転運動、すなわち
旋回運動することにより、作動流体を搬送する容積型機
械の一種が特開昭55−23353号公報(文献1),米国特
許第2112890号公報(文献2),特開平5−202869号公報
(文献3)及び特開平6−280758 号公報(文献4)に提
案されている。ここに提案されている容積形流体機械
は、複数の部材(ベーン)が中心より放射状に延びてい
る花びら形状を有するディスプレーサと、このディスプ
レーサとほぼ相似形の中空部を有するシリンダとから構
成され、このディスプレーサがこのシリンダ内を旋回運
動することによって、作動流体を移動させるものであ
る。
【0007】上記文献1乃至文献4に示された容積形流
体機械は、レシプロ式のように往復運動する部分を持た
ないため、回転軸系の不釣り合いをバランスさせること
ができる。このため振動が小さく、さらに、ディスプレ
ーサとシリンダ間の相対滑り速度が小さいので摩擦損失
を比較的少なくできるといった特長を備えている。
【0008】しかしながら、ディスプレーサを構成する
複数のベーンとシリンダとによって形成される個々の作
動室の吸入終了から吐出終了までの行程が、回転軸の回
転角θcで約180°(210゜)と短い(ロータリ式
の約半分でレシプロ式と同程度)ため、吐出過程におけ
る流体の流速が速くなり圧力損失が増加して性能が低下
する問題がある。また、これら文献に示された流体機械
では、個々の作動室の吸入終了から吐出終了までの回転
軸の回転角が小さく、作動流体の吐出が終了してから次
の(圧縮)行程が始まる(吸入終了)までの時間的なず
れ(タイムラグ)が存在していることとなり、吸入終了か
ら吐出終了までの作動室が回転軸周りに偏って形成され
るようになるため力学的なバランスが悪く、圧縮された
作動流体からの反力としてディスプレーサに、ディスプ
レーサ自身を回転させようとする自転モーメントが過大
に作用し、ベーンの摩擦や摩耗といった信頼性上の問題
が起こりやすいという欠点がある。さらには、信頼性向
上及び性能向上の重要な要素となる潤滑の手段に対して
十分に考慮されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記文献1から4に示
された流体機械では、各摺動部の潤滑油供給機構につい
て十分に考慮がなされてなく、特に、高速回転で運転さ
れる時は、圧縮された作動流体の流速が速いので、各摺
動部を潤滑した潤滑油及び作動室内のシールを施すため
の潤滑油が、この高速の作動流体に引き連られ、流体機
械外部へ吐き出され、流体機械内に溜められた潤滑油が
欠乏するといった欠点がある。また、作動室内に漏れ込
んだ潤滑油は、作動流体を溶け込むので作動流体ととも
に流体機械外部へ吐き出される可能性が非常に高い。こ
のように、潤滑油が欠乏すると、摺動部の焼き付きや作
動室内での作動流体の内部漏れ等を引き起こし、信頼性
及び性能の低下につながる。
【0010】本発明の目的は、作動流体とともに作動室
内から吐き出される潤滑油を分離し、各摺動部に必要な
潤滑油及び作動室内のシールに必要な潤滑油を十分に確
保できる高性能及び高信頼性の容積形流体機械を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、端板間に
ディスプレーサとシリンダとを配置し、前記シリンダ中
心と前記ディスプレーサ中心を合わせたとき前記シリン
ダ内壁面及び前記ディスプレーサ外壁面により1つの空
間が形成され、前記ディスプレーサ及び前記シリンダと
の位置関係を旋回位置においたときは複数の空間が形成
される容積型流体機械において、前記ディスプレーサの
公転運動により作動流体とともに吐き出される潤滑油を
分離するするとともに、分離された潤滑油および各摺動
部を潤滑した潤滑油を、高速の運転時においても作動流
体の流れに引き連られて、流体機械外部に吐き出される
ことがないように、作動流体の流路を複数設け、その流
路の出口を潤滑油の油溜りへの戻り通路と干渉しないよ
うに設けることにより達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の特徴は以下
の実施形態によりさらに明確になる。以下、本発明の一
実施の形態を図を用いて説明する。まず、本発明の一実
施形態である容積形流体機械の構造を図1乃至図3を用
いて説明する。図1(a)は本発明の一実施形態である
容積形流体機械を圧縮機として用いた場合における密閉
形圧縮機の要部を示す縦断面図((b)のA−A断面
図)、図1(b)は(a)のB−B矢視で圧縮室を形成
している状態を示す平面図、図2は容積形圧縮要素の作
動原理図、図3は本発明の一実施形態である容積形流体
機械を圧縮機として用いた場合における密閉形圧縮機の
縦断面図である。
【0013】図1において、密閉容器3内には、容積形
圧縮要素1及びこれを駆動する電動要素2(図示なし)
が収納されている。容積形圧縮要素1の詳細を説明す
る。図1(b)には同一輪郭形状が3組組み合わされた
3条ラップが示されている。シリンダ4の内周形状は、
中空部が120°(中心o′)毎に同一の形状が表れる
ように形成されている。この個々の中空部の端部には、
内方に向かって突出する複数(この場合は3条ラップで
あるので3つ存在する)の略円弧形状のベーン4bを有
する。ディスプレーサ5は、このシリンダ4の内側に配
設されシリンダ4の内周壁4a(ベーン4bよりも曲率
が大きい部分)及びベーン4bと噛み合うように互いの
中心をεだけずらして構成されている。尚、シリンダ4
の中心o′とディスプレーサ5の中心oを一致させる
と、両者の輪郭形状の間には基本形状として一定幅の隙
間が形成される。
【0014】次に、容積形圧縮要素1の作動原理を図1
及び図2により説明する。記号oはディスプレーサ5の
中心、記号o′はシリンダ4(あるいは駆動軸6)の中
心である。記号a,b,c,d,e,fはシリンダ4の
内周壁4a及びベーン4bとディスプレーサ5の噛み合
いの接点(シール点)を表す。ここで、シリンダ4の内
周輪郭形状をみると、同じ曲線の組合せが3箇所連続し
て滑らかに接続されている。
【0015】このうちの1箇所に着目すると、内周壁4
a,ベーン4bを形作る曲線を、厚みのある一つの渦曲
線(ベーン4bの先端を渦の巻始めと考える)とみるこ
とができ、その内壁曲線(g−a)は、曲線を構成する
各円弧角の合計である巻き角がほぼ360°(設計思想
は360°であるが製造誤差等のため丁度その値にはな
らないという意味である。以下、同様。)の渦曲線で、
外壁曲線(g−b)は巻き角がほぼ360°の渦曲線で
ある。
【0016】このように、上記1箇所の内周輪郭形状
は、内壁曲線及び外壁曲線から形成されている。これら
2つの曲線円周上にほぼ等ピッチ(3条ラップであるの
で120°)に配設し、隣合う渦巻体の外壁曲線と内壁
曲線とは円弧等の滑らかな接続曲線(b−b′)で結ぶ
ことによって、シリンダ4の内周輪郭形状全体が構成さ
れている。ディスプレーサ5の外周輪郭形状も上記シリ
ンダ4と同じ原理で構成されている。
【0017】なお、3つの曲線からなる渦巻体を円周上
にほぼ等ピッチ(120°)に配設するとしたが、これ
は圧縮動作に伴う荷重を均等に分散させる目的と製造の
し易さを配慮したためで、特に、これらのことが問題に
ならない場合は、不等ピッチでもよい。
【0018】さて、このように構成されたシリンダ4と
ディスプレーサ5による圧縮動作を図2を用いて説明す
る。7aは吸入ポート、8aは吐出ポートであり、夫々
3か所対応する端板に設けられている。駆動軸6を回転
させることにより、ディスプレーサ5が固定側であるシ
リンダ4の中心o′の周りを自転することなしに旋回半
径ε(=oo′)で公転運動し、ディスプレーサ5の中
心o周りに複数の作動室9(シリンダ内周輪郭(内壁)
とディスプレーサ外周輪郭(側壁)とにより囲まれて密
閉された複数の空間のうち、吸入が終了し圧縮(吐出)
行程となっている空間をいう。
【0019】すなわち吸入終了から吐出終了までの期間
となっている空間。前述の巻角が360゜の場合に限る
と、圧縮終了時点ではこの空間は無くなるが、その瞬間
に吸入も終了するのでこの空間を1つと勘定する。但
し、ポンプとして用いる場合は、吐出ポート8aを介し
て外部と連通している空間をいう)が形成される(本実
施の形態では常時3個の作動室)。接点aと接点bで囲
まれハッチングが施された1つの作動室(吸入終了時点
では2つに別れているが、圧縮行程が開始されると直ぐ
にこの2つの作動室はつながって1つになる)に着目し
て説明する。
【0020】図2(1)が吸入ポート7aからこの作動
室への作動ガスの吸入が終了した状態である。この状態
から時計周りに90°駆動軸6が回転した状態が図2
(2)で、回転が進み最初から180°回転した状態が
図2(3)で、さらに回転が進み最初から270°回転
した状態が図2(4)である。図2(4)から90°回
転すると最初の図2(1)の状態に戻る。これより、回
転が進むに従って作動室9はその容積を縮少し、吐出ポ
ート8aは吐出弁10(図1に示す)で閉じられている
ため作動流体の圧縮作用が行われることになる。
【0021】そして、作動室9内の圧力が外部の吐出圧
力よりも高くなると圧力差で吐出弁10が自動的に開
き、圧縮された作動ガスは吐出ポート8aを通って吐き
出される。吸入終了(圧縮開始)から、吐出終了までの
回転軸の回転角は360°で、圧縮,吐出の各行程が実
施されている間に次の吸入行程が準備されており、吐出
終了時が次の圧縮開始となる。例えば、接点aとdによ
って形成される空間に着目すると、図2(1)の段階で
既に吸入ポート7aから吸入が開始されており、回転が
進むにつれてその容積が増し、図2(4)の状態になる
と、この空間は分断される。この分断された量に相当す
る流体は接点bとeによって形成される空間から補われ
る。
【0022】この補われ方について詳述する。図2
(1)の状態の接点aとbとにより形成された作動室の
隣の接点aとdによって形成された空間は吸入が始まっ
ている。この空間は、一旦図2(3)に示されるように
広がった後、図2(4)になると分断されている。従っ
て、接点aとdによって形成された空間の全ての流体が
接点aとbによって形成される空間で圧縮される訳では
ない。分断されて接点aとdによって形成された空間に
取り込まれなかった流体の体積と同量の流体は、図2
(4)において吸入過程にある接点bとeによって形成
される空間が、図2(1)に示されるように分断され
て、吐出ポート付近の接点eと接点bとにより形成され
る空間に流入している流体によって充当される。これ
は、前述したように、各ラップを均等ピッチで配置した
ことによる。
【0023】即ち、ディスプレーサ5およびシリンダ4
の形状が同一輪郭形状の繰返しにより形成されているた
め、いずれの作動室も異なる空間から流体を得てもほぼ
同量の流体を圧縮することができるのである。なお、不
均等ピッチであっても各空間に形成される容積が等しく
なるように加工を施すことは可能であるが製作性が悪
い。前出のいずれの従来技術においても吸込過程にある
空間が閉じられて内部の流体がそのまま圧縮され吐出さ
れるのに対して、このように作動室に隣合う吸入過程に
ある空間が分断されて圧縮動作を行うことは本実施形態
の特徴の一つである。
【0024】以上説明したように、連続的な圧縮動作と
なる作動室がディスプレーサ5の中心部に位置する駆動
軸受5aの周りにほぼ等ピッチで分散して配設され、各
作動室は各々位相がずれて圧縮が行われる。すなわち、
一つの空間に着目すると吸入から吐出までは回転軸の回
転角で360°ではあるが、本実施形態の場合3個の作
動室が形成され、これらが120°ずれた位相で各々吐
出をするので、流体である冷媒を圧縮する圧縮機として
動作させた場合、回転軸の回転角で360°間に3回冷
媒を吐出することになる。
【0025】さて、圧縮動作を終了した瞬間の空間(接
点aとbによって囲まれた空間)を一つの空間として見
做すと、本実施形態の如く巻角が360゜の場合、いず
れの圧縮機動作状態においても、吸入行程となっている
空間と圧縮行程となっている空間とが交互になるように
設計されており、このため、圧縮行程が終了した瞬間直
ちに次の圧縮行程に移行することができ、滑らかで連続
的に流体を圧縮することができる。
【0026】次に、このような形状をした容積形圧縮要
素1を組み込んだ圧縮機を図1及び図3を用いて説明す
る。図1及び図3において、容積形圧縮要素1は、上記
詳述したシリンダ4及びディスプレーサ5に加えて、デ
ィスプレーサ5の中心部の駆動軸受5aにクランク部6
aが嵌合してディスプレーサ5を駆動する駆動軸6,前
記シリンダ4の両端開口部を閉塞する仕切り板7と駆動
軸6を軸支する主軸受11と副軸受8,前記主軸受11
と仕切り板7とにより形成される吸込室11a,前記仕
切り板7に形成された吸入ポート7a,前記副軸受8の
端板に形成された吐出ポート8a、この吐出ポート8a
を差圧で開閉する吐出弁10を有する。12は副軸受8
に一体的に吐出室8bを形成するための吐出カバーであ
る。
【0027】電動要素2は、固定子2aと回転子2bか
らなり、回転子2bは駆動軸6に焼き嵌め等で固定され
ている。この電動要素2は、電動機効率向上のため、ブ
ラシレスモータで構成され、3相インバータにより駆動
制御される。ただし、2は他の電動機形式、例えば、直
流電動機や誘導電動機でも差し支えない。
【0028】13は密閉容器3の内の底部に溜められた
潤滑油で、この中に駆動軸6の下端部が浸かっている。
14は吸入パイプ、15は吐出パイプ、9はシリンダ4
の内周壁4a及びベーン4bとディスプレーサ5の噛み
合いによって形成される前述した作動室である。
【0029】本実施形態における容積形流体機械を空調
用圧縮機として利用した場合、その作動ガス(冷媒ガ
ス)と潤滑油13の流れを図1及び図3により説明す
る。図中に矢印(実線)で示すように、吸入パイプ14
を通って密閉容器3に入った作動ガスは、主軸受11と
仕切り板7により形成される吸込室11a内に入り吸入
ポート7aを通って容積形圧縮要素1に入り、ここで駆
動軸6の回転によってディスプレーサ5が旋回運動を行
い作動室の容積が縮少することにより圧縮される。圧縮
された作動ガスは、副軸受8の端板に形成された吐出ポ
ート8aを通り吐出弁10を押し上げて吐出室8b内に
入り、複数個設けられた吐出通路16,電動要素2の順
に通り、吐出パイプ15を通って外部に流出する。ここ
で、吐出通路16は、圧力損失やスペース上の問題とな
らない限り個数はいくつでも良い。本実施例では、吐出
通路16は吐出ポート8aの個数と同数の構造として述
べる。
【0030】内部に溜められた潤滑油13は、差圧や遠
心ポンプ給油によって底部から駆動軸6内部に設けられ
た給油穴6bを通って、この給油穴6bに連通した油穴
6c,6dより各摺動部に送られ潤滑する。この1部は
作動室内部にも隙間を通って供給される。
【0031】ここで、本発明の潤滑油13が密閉容器3
から吐き出されること(油上がり)を防止する構造につ
いて図1乃至図4を用いて説明する。図4は本発明に係
る容積形流体機械の要部斜視図である。
【0032】図3において、各吐出ポート8aから吐き
出された冷媒ガスは吐出室8bで一旦合流し、流速が速
まることなく各吐出通路16を通って、密閉容器3内の
膨張空間3aに流出し、再び合流する。この前記冷媒ガ
ス中には、前述した作動室内に供給された潤滑油13が
溶け込んでいる。複数の前記吐出通路16から前記膨張
空間3aへ吐き出された前記冷媒ガスは流速が減速す
る。さらに、固定子2aに衝突し前記冷媒ガス中に溶け
込んでいた前記潤滑油13が粘性力により前記固定子2
aに付着する。
【0033】この二つの作用により前記冷媒ガスと前記
潤滑油13は分離される。この前記固定子2aに付着し
た前記潤滑油13は、主軸受11の上面11bに落下
し、油落とし溝17を通って、前記密閉容器3の底部へ
と戻される。図4に示すように、前記油落とし溝17
は、吐出通路16から吐き出される冷媒ガスと干渉しな
いよう離れた位置に配置されている。
【0034】また、上述した摺動部を潤滑した潤滑油1
3は冷媒ガスの流れとともに駆動軸6に固定されたバラ
ンスウェイト18に衝突し、前記バランスウェイト18
が回転することで固定子2aへと飛散する。固定子2a
へ飛散した前記潤滑油13は粘性力により前記固定子2
aに付着する。この前記潤滑油13は、前記上面11bに
落下し、前記油落とし溝17を通って前記密閉容器3の
底部へ戻される。
【0035】このように冷媒ガスの流れる吐出通路16
を複数設けることにより、吐出通路面積を大きくできる
ので作動ガスの流速を低速化し、前記上面11に落下し
た潤滑油を吹き上げることを防止することができ、か
つ、圧力損失を低減することができるので、密閉容器3
から吐き出される潤滑油13を低減でき、高速において
も性能と信頼性の高い容積形圧縮機が提供できる。ま
た、吐出通路16を吐出行程の作動室近傍に設けること
で、作動室内の冷媒ガスへの過熱もしくは漏れの影響を
小さくでき、高性能の容積形圧縮機が期待できる。
【0036】次に、本発明の他の第1の実施形態を図5
を用いて説明する。図5は本発明の他の第1の実施形態
に係る容積形流体機械の要部斜視図である。図5におい
て、図1乃至図4に示した実施例と同一符号を付したも
のは、同一部品であり、同一の作用をなす。19は本発
明に係る容積形流体機械の他の油上がり防止構造要部の
一つである主軸受である。前記主軸受19の上面19a
には吐出通路16を避けるように一段掘り下げた油流路
部19bが設けられており、上述した固定子2aから落
下した潤滑油13を蓄えられるようになっている。
【0037】このようにすることにより、前記主軸受1
9の上面19aに滞留する前記潤滑油13を低減でき、
前記吐出通路16から吐き出される冷媒ガスによる前記
潤滑油13の吹き上げを回避できるので、前記密閉容器
3から吐き出される潤滑油13を低減することが可能と
なり、高速においても性能と信頼性の高い容積形圧縮機
が提供できる。
【0038】次に、本発明の他の第2の実施例を図6及
び図7を用いて説明する。図6は本発明の他の第2の実
施形態に係る容積形流体機械を圧縮機として用いた場合
における密閉形圧縮機の縦断面図であり、図7は本発明
の他の第2の実施形態に係る容積形流体機械の要部斜視
図である。図8は本発明の他の第2の実施形態に係る容
積形流体機械の要部における油戻し溝の拡大図である。
図6及び図7において、図1乃至図3に示した実施例と
同一符号の符号を付したものは、同一の部品であり、同
一の作用をなす。図6において、吐出通路16から吐き
出された冷媒ガスは、主軸受11とそれに固定されたキ
ャップ20により形成される空間20aで、流速が減速
されるとともに、前記キャップ20の内壁20bに衝突
することにより中に溶け込んだ潤滑油13と分離され
る。
【0039】この潤滑油13は、主軸受11の上面11
bに滞留する。この滞留した前記潤滑油13は、図7及
び図8に示す、油戻し溝20cを介し、油落とし溝17
を通って密閉容器3の底部へ戻される。ここで、吐出通
路16と油戻し溝20c及び油落とし溝17は図7に示
されるように、前記油落とし溝20cを通って密閉容器
3の底部へと戻される前記潤滑油13と前記吐出通路1
6から吐き出される冷媒ガスとが干渉しないよう離れた
位置に配置されている。前記空間20a内で前記潤滑油
13と分離された冷媒ガスは、前記主軸受11と前記キ
ャップ20により形成される隙間20dから吐き出され
る。ここで、隙間20dは、少なくとも固定子2aの内
径の内側に冷媒ガスが吐き出すように設置されている。
【0040】上述した各摺動部(ここでは、主軸受11
の軸受部)を潤滑した潤滑油13は前記隙間20dから
吐き出された冷媒ガスと干渉し、冷媒ガスの流れととも
に駆動軸6に固定されたバランスウェイト18に衝突す
る。ここで、前記潤滑油13は、前記バランスウェイト
18の回転により固定子2aへと飛散され、粘性力によ
り前記固定子2aに付着する。この前記固定子2aに付
着した前記潤滑油13は、前記キャップ20の上面20
eに落下し、油落とし溝17を通って密閉容器3の底部
へと戻される。
【0041】このように、前記吐出通路16から吐き出
された冷媒ガスを、少なくとも固定子2aの内径の内側
に吐き出すことが可能となる部品を設けることにより、
冷媒ガスとそれに含まれた潤滑油を十分に分離できると
ともに密閉容器から吐き出される潤滑油が低減ができ、
高速においても性能と信頼性の高い容積形圧縮機が提供
できる。
【0042】以上、ここでの実施形態では、容積形圧縮
要素1が下側にある下置きタイプについて述べてきた
が、この下置きタイプでは、容積形圧縮要素が潤滑油の
近くに設置されるため確実に潤滑油を各摺動部に供給で
きるといった利点がある。また、一つの吐出室に各吐出
ポートから吐出タイミングがずれて冷媒ガスが吐き出さ
れるので、(本実施例では、3条ラップなので駆動軸の
回転角度で120°ずつずれて吐き出される。)音波の
伝播を和らげることができ、騒音,振動の低減が図れ
る。
【0043】次に、本発明の他の第3の実施形態を図9
乃至図10を用いて説明する。図9は本発明の他の第3
の実施形態に係る容積形流体機械を圧縮機として用いた
場合における上側吐き出しタイプの密閉形圧縮機の縦断
面図である。図10は本発明の他の第3の実施形態に係
る容積形流体機械を圧縮機として用いた場合における下
側吐き出しタイプの密閉形圧縮機の縦断面図である。こ
こで、図1から図8までの実施例と同一符号を付したも
のは、同一部品であり、同一の作用をなす。冷媒ガスと
潤滑油13の流れは図中に示すように、吸入パイプ14
を通って吸入室11aに入り、仕切り板7に形成された
吸入ポート7aを通って容積形圧縮要素1に入る。前記
容積形圧縮要素1に入った冷媒ガスは、駆動軸6の回転
によるディスプレーサ5の旋回運動により圧縮され、吐
出ポート8aから吐き出される。
【0044】ここで、容積形圧縮要素1の各摺動部に
は、密閉容器3の底部に溜まっている潤滑油13が差圧
または遠心ポンプ作用により、給油穴6b,油穴6c,
6dを通って供給される。また、前記吐出ポート8aか
ら吐き出された冷媒ガス中には、前記潤滑油13が溶け
込んでいる。前記吐出ポート8aから吐き出された冷媒
ガスは、副軸受8に固定されたキャップ20の壁面20
bに衝突し、含まれている前記潤滑油13と分離され、
前記キャップ20と前記副軸受8の隙間20dから密閉
容器3上部に吐き出され、油落とし溝17を通って前記
容積形圧縮要素1の下側に配置された吐出パイプ15か
ら吐き出される。
【0045】キャップ20の壁面20bへの衝突によっ
て分離された前記潤滑油13は油戻し溝20c(図示せ
ず)を通り、密閉容器3の底部へと戻される。このよう
に、前記吐出ポート8aから吐き出された冷媒ガスと前
記油落とし溝17とを、より離すことが可能な部品を用
いることによって、密閉容器3内から吐き出される潤滑
油13を低減でき、高速においても性能及び信頼性の高
い容積形流体機械をできる。また、図10に示すように
吐出パイプ15を下側に配置することにより、潤滑油1
3の流れ方向と冷媒ガスの流れ方向を同じ方向で構成で
きるので、前記潤滑油13の戻りが良くなり、高い信頼
性が確保できる。
【0046】次に、本発明の他の第4の実施形態を図1
1を用いて説明する。図11は本発明の他の第4の実施
形態に係る容積形流体機械を横置形圧縮機として用いた
場合における密閉型圧縮機の縦断面図である。ここで、
図1から図8までの実施例と同一符号を付したものは、
同一部品であり、同一の作用をなす。冷媒ガスと潤滑油
13の流れは図中に示すように、吸入パイプ14を通っ
て吸入室11aに入り、仕切り板7に形成された吸入ポ
ート7aを通って容積形圧縮要素1に入る。前記容積形
圧縮要素1に入った冷媒ガスは、駆動軸6の回転による
ディスプレーサ5の旋回運動により圧縮され、吐出ポー
ト8aから吐き出される。ここで、容積形圧縮要素1の
各摺動部には、密閉容器3の底部に溜まっている潤滑油
13が差圧により、給油パイプ31,給油穴6b,油穴
6c,6dを通って供給される。
【0047】また、前記吐出ポート8aから吐き出され
た冷媒ガス中には、前記潤滑油13が溶け込んでいる。
この前記吐出ポート8aから吐き出された冷媒ガスは、
吐出通路16を通って電動要素2側へと流出し、吐出パ
イプ15から吐き出される。ここで、前記吐出通路16
は、前記密閉容器3の底部に溜まった前記潤滑油13と
離れた位置に設けられており、底部に溜まった前記潤滑
油13は、前記吐出通路16から流出した冷媒ガスの流
れに干渉することはない。
【0048】横置形圧縮機では、前記潤滑油13が前記
密閉容器3の底部へ戻る流れと冷媒ガスの流れが直角で
あるので、前記冷媒ガスの流れによる、前記潤滑油13
の前記密閉容器3の底部に戻る流れへの影響は非常に低
く、前記吐出通路16の流路出口に前記潤滑油13が滞
留することはない。このように横置形圧縮機では、潤滑
油13の冷媒ガスの流れに引き連られ圧縮機外部へ吐き
出される量を低減できるといった利点がある。
【0049】以上、シリンダ4の内周に3箇所のベーン
4bをもつ容積形流体機械について説明してきたが、本
発明はこれに限定されるものではなく、ベーン4bの数
が2個以上N個の容積形流体機械に拡張することができ
る(Nの値は実用上は8〜10以下となる)。
【0050】図19〜図21は、本発明の他の実施の形
態に係る容積形流体機械の圧縮要素を示し、図19はN
=2(2条ラップ)の場合、図20はN=4(4条ラッ
プ)の場合、図21はN=5(5条ラップ)の場合であ
る。これらの容積形圧縮要素1の基本的な作動原理は図
2に示したものと同様であり、説明は省略する。
【0051】このようにベーンの数Nが実用できる範囲
で次第に多くなるにしたがって以下のような利点があ
る。
【0052】(1)トルク変動が小さくなり、振動・騒
音が低減される。
【0053】(2)シリンダが同一外径で比較した場
合、同じ吸入容積Vsを確保するためのシリンダ高さが
低くなり、圧縮要素の寸法を小型化できる。
【0054】(3)旋回ピストンに働く自転モーメント
が小さくなるため、旋回ピストンとシリンダの摺動部の
機械摩擦損失を低減できるとともに信頼性を向上でき
る。
【0055】(4)吸入・吐出配管内の圧力脈動が小さ
くなり、一層の低振動,低騒音化を図ることができる。
これにより、医療用や産業用等で要求のある無脈流の流
体機械(圧縮機,ポンプ等)を実現できる。
【0056】図12に、本発明の容積形圧縮機を適用し
た空調システムを示す。このサイクルは冷暖房が可能な
ヒートポンプサイクルで、前述の図3で説明した本発明
の容積形圧縮機21,室外熱交換器22とそのファン2
2a,膨張弁23,室内熱交換器24とそのファン24
a,4方弁25から構成されている。一点鎖線26は室
外ユニット、27は室内ユニットである。
【0057】容積形圧縮機21は、図2に示した作動原
理図に従って動作し、圧縮機を起動することによりシリ
ンダ4とディスプレーサ5間で作動流体(例えばフロン
HCFC22やR407C,R410A等)の圧縮作用
が行われる。
【0058】冷房運転の場合、圧縮された高温・高圧の
作動ガスは破線矢印で示すように吐出パイプ15から4
方弁25を通り室外熱交換器22に流入して、ファン2
2aの送風作用で放熱,液化し、膨張弁23で絞られ、
断熱膨張して低温・低圧となり、室内熱交換器24で室
内の熱を吸熱してガス化された後、吸入パイプ14を経
て容積形圧縮機21に吸入される。
【0059】一方、暖房運転の場合は、実線矢印で示す
ように冷房運転とは逆に流れ、圧縮された高温・高圧の
作動ガスは吐出パイプ15から4方弁25を通り室内熱
交換器24に流入して、ファン24aの送風作用で室内
に放熱して、液化し、膨張弁23で絞られ、断熱膨張し
て低温・低圧となり、室外熱交換器22で外気から熱を
吸熱してガス化された後、吸入パイプ14を経て容積形
圧縮機21に吸入される。
【0060】図13は、本発明の容積形圧縮機を搭載し
た冷凍システムを示す。このサイクルは冷凍(冷房)専
用のサイクルである。図において、28は凝縮器、28
aは凝縮器ファン、29は膨張弁、30は蒸発器、30
aは蒸発器ファンである。
【0061】容積形圧縮機21を起動することによりシ
リンダ4とディスプレーサ5間で作動流体の圧縮作用が
行われ、圧縮された高温・高圧の作動ガスは実線矢印で
示すように吐出パイプ15から凝縮器28に流入して、
ファン28aの送風作用で放熱,液化し、膨張弁29で
絞られ、断熱膨張して低温・低圧となり、蒸発器30で
吸熱ガス化された後、吸入パイプ14を経て容積形圧縮
機21に吸入される。ここに、図12,図13ともに本
発明の容積形圧縮機を搭載しているので、エネルギ効率
に優れ、低振動・低騒音で信頼性の高い冷凍・空調シス
テムが得られる。
【0062】これまでに述べた実施形態では、容積形流
体機械として圧縮機及びポンプを例に挙げて説明した
が、本発明はこれ以外に膨張機や動力機械にも応用する
ことができる。また、本発明では運動形態として、一方
(シリンダ側)が固定しもう一方(旋回ピストン)がほ
ぼ一定の旋回半径で自転せずに公転運動を行う形式とし
たが、相対的に上記の運動と等価な運動形態となる両回
転式の容積形流体機械にも適用することができる。
【0063】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、複数の作動
室内から吐き出された作動流体の密閉容器への複数の流
出路を各摺動部の潤滑及び作動室内のシールを施す潤滑
油の流路と干渉しない位置に開口するとともに前記作動
流体の流れる方向を変化及び通路を拡大,縮小すること
により、性能向上が図れかつ信頼性の高い容積形流体機
械が得られる。また、このような容積形流体機械を冷凍
サイクルに搭載することにより、エネルギ効率に優れ、
信頼性の高い冷凍・空調システムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(d)及び(b)は本発明に係る容積形流体機
械を圧縮機に適用した密閉型圧縮機の圧縮要素の縦断面
図及び平面図。
【図2】(1)ないし(4)は本発明に係る容積形流体
機械の作動原理説明図。
【図3】本発明に係る容積形流体機械の縦断面図。
【図4】本発明に係る容積形流体機械の要部斜視図。
【図5】本発明の他の第1の実施形態に係る容積形流体
機械要部斜視図。
【図6】本発明の他の第2の実施形態に係る容積形流体
機械を圧縮機に適用した密閉型圧縮機の圧縮要素の縦断
面図。
【図7】本発明の他の第2の実施形態に係る容積形流体
機械の要部斜視図。
【図8】本発明の他の第2の実施形態に係る容積形流体
機械の要部斜視図の油戻し溝拡大図。
【図9】本発明の他の第3の実施形態に係る容積形流体
機械を圧縮機に適用した上側吐き出しタイプ密閉型圧縮
機の圧縮要素の縦断面図。
【図10】本発明の他の第3の実施形態に係る容積形流
体機械を圧縮機に適用した下側吐き出しタイプ密閉型圧
縮機の圧縮要素の縦断面図。
【図11】本発明の他の第4の実施形態に係る容積形流
体機械を横置形圧縮機に適用した密閉型圧縮機の圧縮要
素の縦断面図。
【図12】本発明の容積形圧縮機を適用した空調システ
ムを示す図。
【図13】本発明の容積形圧縮機を適用した冷凍システ
ムを示す図。
【符号の説明】
1…容積型圧縮要素、2…電動要素、3…密閉容器、3
a…膨張空間、4…シリンダ、4a…内周壁、4b…ベ
ーン、5…ディスプレーサ、5a…軸受、6…駆動軸、
6a…クランク部、6b…給油穴、6c,6d…油穴、
7…仕切り板、7a…吸入ポート、8…副軸受、8a…
吐出ポート、8b…吐出室、9…作動室、10…吐出
弁、11,19…主軸受、11a…吸込室、11b…上
面、12…吐出カバー、13…潤滑油、14…吸入パイ
プ、15…吐出パイプ、16…吐出通路、17,20c
…油戻し溝、18…バランスウェイト、19a…上面、
19b…油溜め部、20…キャップ、20a…空間、20
b…壁面、20d…隙間、20e…上面、21…容積型
圧縮機、22…室外熱交換器、22a,24a,28
a,30a…ファン、23,29…膨張弁、24…室内
熱交換器、25…4方弁、26…室外ユニット、27…
室内ユニット、28…凝縮機、30…蒸発器、31…給
油パイプ、o…ディスプレーサ中心、o′…シリンダ中
心。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹林 昌寛 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 田川 茂太郎 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 Fターム(参考) 3H039 AA03 AA04 AA11 BB00 BB11 BB28 CC01 CC27 CC28 CC29 CC33 CC42 CC44

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部に油溜めを設けた密閉容器と、該密閉
    容器内にあって端板間にディスプレーサとシリンダとを
    配置し、前記シリンダ中心と前記ディスプレーサ中心を
    合わせたとき前記シリンダ内壁面及び前記ディスプレー
    サ外壁面により1つの空間が形成され、前記ディスプレ
    ーサ及び前記シリンダとの位置関係を旋回位置においた
    ときは、複数の空間が形成される容積形流体機械におい
    て、前記ディスプレーサの公転運動により複数の吐出口
    から吐き出された作動流体が、前記密閉容器内に流出す
    る複数の流出路を設け、該流出路が全て、前記密閉容器
    の油溜めの上部の空間に開口したことを特徴とする容積
    形流体機械。
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CN104295499A (zh) * 2014-10-13 2015-01-21 广东美芝制冷设备有限公司 旋转式压缩机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104295499A (zh) * 2014-10-13 2015-01-21 广东美芝制冷设备有限公司 旋转式压缩机
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