JP2000120373A - 鋼製エレメントの継手、及び鋼製エレメントの継手の補強方法 - Google Patents

鋼製エレメントの継手、及び鋼製エレメントの継手の補強方法

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JP2000120373A
JP2000120373A JP10289130A JP28913098A JP2000120373A JP 2000120373 A JP2000120373 A JP 2000120373A JP 10289130 A JP10289130 A JP 10289130A JP 28913098 A JP28913098 A JP 28913098A JP 2000120373 A JP2000120373 A JP 2000120373A
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sealing plate
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忠良 石橋
Shuji Tomita
修司 富田
Yoshinori Matsuda
芳範 松田
Motoko Kido
素子 木戸
Yasuaki Moriyama
泰明 森山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレメント軸直角方向の力が伝達可能でかつ
本体として利用可能なエレメントの継手、及びこの継手
の補強方法を提供する。 【解決手段】 適宜の断面を有してエレメント軸方向に
延在する鋼製エレメント10,20の適宜の箇所にエレ
メント軸方向に沿って設けられ、略「C」字状の断面の
嵌合部を有する継手13,23により、嵌合部の相互の
嵌合により隣接する鋼製エレメントとの接合を行うとと
もに、エレメント軸方向に直角な方向であるエレメント
軸直角方向の力を伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非開削方式で地下
構造物を構築するために使用する鋼製エレメントを相互
に接合する継手、及びこの鋼製エレメントの継手の補強
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道線路や道路等の下方に非開削
方式で地下構造物を構築する方法として、エレメントを
推進又はけん引により地中に挿入し、これを地下構造物
の本体として利用する方法が用いられている。この場合
のエレメントは、エレメント軸方向の構造としては、下
路桁形式のものが主体であった。
【0003】近年、鉄道の複々線区間や駅構内などの多
数の線路が存在する施工箇所において、計画される地下
構造物が増加している。このようなケースでは、線路下
の横断距離が、従来に比べ長大となることから、下路桁
形式では対応できなくなってきた。
【0004】そこで、最近では、地中に複数のエレメン
トを挿入し、これら相互間をPC(プレストレストコン
クリート)ケーブルでエレメント軸方向に直角な平面方
向(以下、「エレメント軸直角方向」という。)に緊張
することにより、横断距離が長い場合にも対応し得る構
造物とする工法が用いられてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たエレメントによる地下構造物構築方法においては、エ
レメント相互間にPCケーブルを挿入し、緊張するとい
う作業を伴う工法であり、作業が非常に困難であるとと
もに、工事費用が高く経済性にも問題があった。
【0006】このため、エレメント相互間を継手で接合
し、接合した複数のエレメントを地下構造物の本体に利
用することができれば、施工性に優れ、工事費用も低廉
な地下構造物及びその施工方法が可能となる、と考えら
れる。
【0007】従来のこの種の継手としては、図18に示
すような直線鋼矢板200の継手203が考案されてい
た。図18のうち、図18(A)は、直線鋼矢板200
の全体構成を示す断面図であり、図18(B)は、図1
8(A)における継手203が相互に嵌合した状態の拡
大断面図である。図18(A),図18(B)は、いず
れも、エレメント軸方向から見た断面図(エレメント軸
方向に直角な平面によって切断した場合の断面図)を示
している。
【0008】図に示すように、この継手203は、平板
状の鋼製板状部材201の両端に設けられ、2つの突出
部203c,203dを有し、2つの突出部の中間は、
ほぼ楕円状断面でエレメント軸方向に延びる溝203e
となっている。
【0009】2つの直線鋼矢板200の継手203を接
合させると、図18(B)に示す状態となる。しかし、
この継手203は、すでに地中に挿入された一方の鋼矢
板200に沿わせて新たな直線鋼矢板200を挿入する
場合のガイド機能を有すると共に、エレメント軸直角方
向(図18における左右方向)の引張り力を伝達する。
ただし、エレメント軸方向のスパンの長さに限界があ
る。大断面(大きいスパン)に対応しうる十分な強度を
発揮し得る形状は有していない。したがって、このまま
では、大断面の地下構造物用のエレメントの継手に用い
ることはできなかった。
【0010】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、エ
レメント軸直角方向の力が伝達可能でかつ本体として利
用可能なエレメントの継手、及びこの継手の補強方法を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る鋼製エレメントの継手は、適宜の断面
を有してエレメント軸方向に延在する鋼製エレメントの
適宜の箇所に前記エレメント軸方向に沿って設けられ、
略「C」字状の断面の嵌合部を有し、前記嵌合部の相互
の嵌合により隣接する鋼製エレメントとの接合を行うと
ともに、前記エレメント軸方向に直角な方向であるエレ
メント軸直角方向の力を伝達することを特徴とする。
【0012】上記した鋼製エレメントの継手において、
好ましくは、前記略「C」字状断面をなす前記嵌合部の
一方の突出部の外面に、弾性を有する板状部材からなる
シーリングプレートの一端辺の付近が取り付けられる。
【0013】また、上記した鋼製エレメントの継手にお
いて、好ましくは、前記嵌合部の他方の突出部の外面
に、弾性を有する板状部材からなる他のシーリングプレ
ートの一端辺の付近が取り付けられる。
【0014】また、上記した鋼製エレメントの継手にお
いて、好ましくは、前記略「C」字状断面をなす前記嵌
合部の少なくとも一方の突出部の外面に、前記鋼製エレ
メントと溶接を行うための溶接用突起部が形成される。
【0015】また、上記した鋼製エレメントの継手にお
いて、好ましくは、前記略「C」字状断面をなす前記嵌
合部の内部の空間と外部とを連通させ、外部からグラウ
ト材の注入を行うための注入用開口が形成される。
【0016】また、上記した鋼製エレメントの継手にお
いて、好ましくは、前記注入用開口に対応する箇所の付
近の前記嵌合部のうち、嵌合時に内包される側の突出部
が、前記エレメント軸方向に所定長さだけ切り欠かれ
る。
【0017】また、本発明に係る鋼製エレメントの継手
の補強方法は、適宜の断面を有してエレメント軸方向に
延在する鋼製エレメントの適宜の箇所に前記エレメント
軸方向に沿って設けられ、略「C」字状の断面の嵌合部
を有し、前記略「C」字状断面をなす前記嵌合部の一方
の突出部の外面に、弾性を有する板状部材からなるシー
リングプレートの一端辺である取付辺の付近が取り付け
られた鋼製エレメントの継手の前記嵌合部どうしを互い
に嵌合させ、一方の継手のシーリングプレートの前記取
付辺に対向する端辺である自由辺の付近を他方の継手の
外面に密接させ、前記シーリングプレートにより密閉さ
れた空間にグラウト材を注入することを特徴とする。
【0018】上記した鋼製エレメントの継手の補強方法
において、好ましくは、前記嵌合部の他方の突出部の外
面に、弾性を有する板状部材からなる第2のシーリング
プレートの一端辺である第2取付辺の付近が取り付けら
れた鋼製エレメントの継手の前記嵌合部どうしを互いに
嵌合させ、一方の継手の第1のシーリングプレートの前
記第1取付辺に対向する端辺である第1自由辺の付近
と、他方の継手の第2のシーリングプレートの前記第2
取付辺に対向する端辺である第2自由辺の付近とによっ
て前記嵌合部を二重に密閉し、前記第1のシーリングプ
レート及び第2のシーリングプレートにより二重に密閉
された空間にグラウト材を注入する。
【0019】また、上記した鋼製エレメントの継手の補
強方法において、好ましくは、前記略「C」字状断面を
なす前記嵌合部の内部の空間と外部とを連通させ、外部
からグラウト材の注入を行うための注入用開口を、互い
に嵌合する2つの継手のうちの一方の継手の、前記注入
端から前記エレメント軸方向の所定延長ごとに形成して
おき、前記注入用開口からグラウト材注入を行う。
【0020】また、上記した鋼製エレメントの継手の補
強方法において、好ましくは、互いに嵌合する2つの継
手のうち、前記注入用開口が形成されていない継手にお
ける前記注入用開口に対応する箇所の付近の前記嵌合部
のうち、嵌合時に内包される側の突出部を、前記エレメ
ント軸方向に第1所定長さだけ切り欠いておき、前記注
入用開口から注入されるグラウト材を受け入れる第1受
入空間を形成することにより注入性を向上させる。
【0021】また、上記した鋼製エレメントの継手の補
強方法において、好ましくは、前記注入用開口が形成さ
れている継手の前記注入用開口に対応する箇所の付近の
前記嵌合部のうち、嵌合時に内包される側の突出部を、
前記エレメント軸方向に第2所定長さだけ切り欠いてお
き、前記注入用開口から注入されるグラウト材を受け入
れる第2受入空間を形成することにより注入性を向上さ
せる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】(1)第1実施形態 まず、本発明の第1実施形態について説明する。
【0024】図1は、本発明の第1実施形態である鋼製
エレメントの継手の構成を示す断面図である。図1は、
エレメント軸方向から見た断面図(エレメント軸方向に
直角な平面によって切断した場合の断面図)を示してい
る。
【0025】図1に示すように、継手13は鋼材からな
り、その断面は、概略「C」字状の嵌合部13aと、嵌
合部13aの背後に接続する基部13bを有して構成さ
れている。また、嵌合部13aは、2つの突出部13
c,13dを有している。突出部13cの先端は球根状
に拡大されている。また、突出部13cと突出部13d
の中間は、ほぼ楕円状断面でエレメント軸方向に延びる
溝13eとなっている。
【0026】また、継手13においては、突出部13c
の先端付近にエレメント軸直角方向の力が作用した場
合、例えば、図1における左方向に引張った場合に、こ
の引張り力(以下、「第1引張り力」という。)が、突
出部13cから基部13bに直接かつ円滑に伝達される
ように、突出部13cの突出方向がエレメント軸直角方
向(図1の左右方向)にほぼ合致するように形成されて
おり、第1引張り力に対して十分な厚みとなるように形
成されている。
【0027】また、継手13においては、突出部13d
の先端付近にエレメント軸直角方向の力が作用した場
合、例えば、図1における左方向に引張った場合に、こ
の引張り力(以下、「第2引張り力」という。)が突出
部13dの先端付近に作用した場合、突出部13dの先
端の屈曲部、及び突出部13dの根元部に曲げが作用す
ることを考慮し、突出部13d全体の断面が拡大されて
おり、従来の直線鋼矢板200における継手203の対
応する部位(突出部203d)に比べて特に厚みt1が
十分な値まで増加されている。
【0028】また、継手13においては、他の継手の拡
大先端部が溝13e内に嵌合した場合に、突出部13c
と突出13dが他の継手の拡大先端部をくわえ込んで引
張り力を円滑に伝達させるように、突出部13cと突出
部13dとの間の開口距離が狭められている。
【0029】また、継手13においては、突出部13c
と突出部13dの両方にエレメント軸直角方向の引張り
力が作用した場合、基部13bに両方の引張り力の合力
が作用することを考慮し、基部13bの厚みが十分な値
まで増加されている。すなわち、従来の直線鋼矢板20
0における継手203の対応する部位(鋼製板状部材2
01との接合部)の厚みが薄い点が改善されている。
【0030】また、継手13においては、基部13bを
鋼製エレメントの鋼製板状部材等と溶接することを考慮
し、基部13bの先端断面形状がテーパー状に形成され
ている。
【0031】上記のような構成により、継手13は、他
の継手と嵌合して接合した場合に、エレメント軸直角方
向の引張り力を十分に伝達することができる。
【0032】(2)第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0033】図2は、本発明の第2実施形態である鋼製
エレメントの継手の構成を示す断面図である。図2は、
エレメント軸方向から見た断面図(エレメント軸方向に
直角な平面によって切断した場合の断面図)を示してい
る。
【0034】図2に示すように、継手23は鋼材からな
り、その断面は、概略「C」字状の嵌合部23aと、嵌
合部23aの背後に接続する基部23bを有して構成さ
れている。また、嵌合部23aは、2つの突出部23
c,23dを有している。突出部23cの先端は球根状
に拡大されている。また、突出部23cと突出部23d
の中間は、ほぼ楕円状断面でエレメント軸方向に延びる
溝23eとなっている。
【0035】また、継手23においては、突出部23c
の先端付近にエレメント軸直角方向の力が作用した場
合、例えば、図2における右方向に引張った場合に、こ
の引張り力(以下、「第3引張り力」という。)が、突
出部23cから基部23bに直接かつ円滑に伝達される
ように、突出部23cの突出方向がエレメント軸直角方
向(図2の左右方向)にほぼ合致するように形成されて
おり、第3引張り力に対して十分な厚みとなるように形
成されている。
【0036】また、継手23においては、突出部23d
の先端付近にエレメント軸直角方向の力が作用した場
合、例えば、図2における右方向に引張った場合に、こ
の引張り力(以下、「第4引張り力」という。)が突出
部23dの先端付近に作用した場合、突出部23dの先
端の屈曲部、及び突出部23dの根元部に曲げが作用す
ることを考慮し、突出部23d全体の断面が拡大されて
おり、従来の直線鋼矢板200における継手203の対
応する部位(突出部203d)に比べて特に厚みt2が
十分な値まで増加されている。
【0037】また、継手23においては、他の継手の拡
大先端部が溝23e内に嵌合した場合に、突出部23c
と突出23dが他の継手の拡大先端部をくわえ込んで引
張り力を円滑に伝達させるように、突出部23cと突出
部23dとの間の開口距離が狭められている。
【0038】また、継手23においては、突出部23c
と突出部23dの両方にエレメント軸直角方向の引張り
力が作用した場合、基部23bに両方の引張り力の合力
が作用することを考慮し、基部23bの厚みが十分な値
まで増加されている。すなわち、従来の直線鋼矢板20
0における継手203の対応する部位(鋼製板状部材2
01との接合部)の厚みが薄い点が改善されている。
【0039】また、継手23においては、基部23bを
鋼製エレメントの鋼製板状部材等と溶接することを考慮
し、基部23bの先端断面形状がテーパー状に形成され
ている。
【0040】上記のような構成により、継手23は、他
の継手と嵌合して接合した場合に、エレメント軸直角方
向の引張り力を十分に伝達することができる。
【0041】図3は、本発明の第1実施形態の継手13
が設けられた基準管鋼製エレメント10と、本発明の第
2実施形態の継手23が設けられた一般部鋼製エレメン
ト20の接合状態を示す断面図である。図3のうち、図
3(A)は、基準管鋼製エレメント10と一般部鋼製エ
レメント20の接合状態の全体状況を示す断面図であ
り、図3(B)は、図3(A)における継手13と継手
23の接合部付近の拡大断面図である。図3(A),図
3(B)は、いずれも、エレメント軸方向から見た断面
図(エレメント軸方向に直角な平面によって切断した場
合の断面図)を示している。
【0042】図3(A)に示すように、基準管鋼製エレ
メント10は、2つの鋼製板状部材11と、2つの鋼製
板状部材12と、4つの継手13を有している。鋼製板
状部材11と他の鋼製板状部材11は、互いに対向する
ようにエレメント軸方向に延設され、鋼製板状部材12
と他の鋼製板状部材12は互いに対向するとともに鋼製
板状部材11と直角となるようにエレメント軸方向に延
設される。これにより、全体として矩形管状(「ロ」字
状)の断面を形成している。
【0043】また、各鋼製板状部材11,12,11,
12によって形成される矩形管状断面の4つの隅部のそ
れぞれには、エレメント軸方向に沿って継手13が配設
されている。
【0044】また、各鋼製板状部材11,12と各継手
13との各接続箇所は、溶接によって接合されている。
この接続は、ボルト等の機械的接続であってもよい。
【0045】また、一般部鋼製エレメント20は、2つ
の鋼製板状部材21と、1つの鋼製板状部材22と、2
つの継手13と、2つの継手23を有している。鋼製板
状部材21と他の鋼製板状部材21は、互いに対向する
ようにエレメント軸方向に延設され、鋼製板状部材22
は鋼製板状部材21と直角となるようにエレメント軸方
向に延設される。これにより、全体として「コ」字状の
断面を形成している。
【0046】また、各鋼製板状部材21,22,21に
よって形成される「コ」字状断面の4つの隅部のうち、
外部に対して開放された隅部(図3(A)における右上
隅部及び右下隅部。以下、「開放側隅部」という。)の
それぞれには、エレメント軸方向に沿って継手23が配
設されている。
【0047】また、各鋼製板状部材21,22,21に
よって形成される「コ」字状断面の4つの隅部のうち、
外部に対して閉塞された隅部(図3(A)における左上
隅部及び左下隅部。以下、「閉塞側隅部」という。)の
それぞれには、エレメント軸方向に沿って上述した継手
13が配設されている。
【0048】また、各鋼製板状部材21,22と各継手
13,23との各接続箇所は、溶接によって接合されて
いる。この接続は、ボルト等の機械的接続であってもよ
い。
【0049】次に、上記した一般部鋼製エレメント20
の地中への挿入、及び地下構造物の構築について説明す
る。まず、基準管鋼製エレメント10を地中に挿入する
(以下、「第1工程」という。)。この挿入は、エレメ
ント内部にオーガードリル等を配備し、内部の土等を掘
削しつつ行う。その後、一般部鋼製エレメント20の開
放側隅部に設けられた継手23,23のそれぞれを、基
準管鋼製エレメント10の継手13のうちの2つ(例え
ば、図3(A)における左上隅部の継手と左下隅部の継
手)と嵌合させて接合する。そして、両継手を嵌合させ
た状態で、一般部鋼製エレメント20を基準管路鋼製エ
レメント10に沿わせながら、基準管鋼製エレメント1
0の場合と同様にしてエレメント軸方向に向けて地中に
挿入する(以下、「第2工程」という。)。これによ
り、図3(A),図3(B)に示した状態となる。
【0050】この場合、接合状態となっている基準管鋼
製エレメント10の継手13と、一般部鋼製エレメント
20の継手23においては、継手13の溝13e内に継
手23の突出部23cの拡大された先端が入り込んで嵌
合し、かつ、継手23の溝23e内に継手13の突出部
13cの拡大された先端が入り込んで嵌合している。
【0051】上記のように嵌合している基準管鋼製エレ
メント10の継手13と、一般部鋼製エレメント20の
継手23の内部の溝13e,23eには、必要に応じ
て、適宜の時期に、エレメント軸方向の一方の端(以
下、「注入端」という。)から、無収縮モルタル、無収
縮コンクリート、樹脂材料等のグラウト材(図示せず)
を注入し、硬化させて継手接合を補強してもよい。この
グラウト注入を行うと、継手が固定されるため、接合さ
れた後の複数の鋼製エレメントが、上載荷重等によりた
わむなどの変形を生じることを防止することができる。
また、この補強により、エレメント軸直角方向の力の伝
達性能も向上する。
【0052】次に、上記の第2工程の後、新たな一般部
鋼製エレメント20の開放側隅部に設けられた継手2
3,23のそれぞれを、すでに地中に挿入された一般部
鋼製エレメント20の閉塞側隅部に設けられた継手1
3,13のそれぞれと嵌合させて接合する。そして、両
継手を嵌合させた状態で、新たな一般部鋼製エレメント
20を、すでに挿入された一般部路鋼製エレメント20
に沿わせながら、エレメント軸方向に向けて地中に挿入
する(以下、「第3工程」という。)。以下、この第3
工程を順次繰り返すことによって、地中に挿入され相互
に接合された各鋼製エレメント10,20等によってエ
レメント構造体を構成する。例えば、各鋼製エレメント
10,20等によって円状,楕円状,「ロ」字状等に囲
まれたエレメント構造体等である。
【0053】次に、必要により、各エレメント内にコン
クリート等を充填する。次に、地中に形成されたエレメ
ント構造体を防護工として利用し、エレメント構造体の
内部を掘削する(以下、「第4工程」という。)。次
に、エレメント内面をコンクリートで被覆する等の施工
を行って、地下構造物を構築する(以下、「第5工程」
という。)。
【0054】(3)第3実施形態 次に、本発明の第3実施形態について説明する。
【0055】図4は、本発明の第3実施形態である鋼製
エレメントの継手の構成を示す断面図である。図4は、
エレメント軸方向から見た断面図(エレメント軸方向に
直角な平面によって切断した場合の断面図)を示してい
る。
【0056】図4に示すように、継手33は、上記した
継手13の略「C」字状断面をなす嵌合部のうち、一方
の突出部13dの外面に、弾性を有する板状部材からな
るシーリングプレート34(以下、「第1のシーリング
プレート」という。)の一端辺(以下、「第1取付辺」
という。)の付近が取り付けられて構成されている。第
1のシーリングプレート34は、ばね鋼等の材料からな
り、弾性を持たせるためにある程度の薄い帯板状に形成
されている。第1のシーリングプレート34を取り付け
るため、取り付けられる突出部13dの外面はほぼ平面
となるように形成される。また、第1のシーリングプレ
ート34には、所定間隔ごとに開口が設けられた鋼製の
添板35が添えられ、添板35の開口に36のように溶
接を行うことにより、第1のシーリングプレート34が
突出部13dの外面に接合される。このような構成によ
り、第1のシーリングプレート34の第1取付辺に対向
する自由な端辺(以下、「第1自由辺」という。)の付
近は、弾性によって他方の突出部13cの先端付近の外
面に密接している。
【0057】この第3実施形態の継手33を上記した鋼
製エレメント10や20に設けると、第1のシーリング
プレート34により、エレメントの地中挿入時に周囲の
地盤から溝13e内に土等が入り込むことを防止するこ
とができる、という利点を有している。溝13e内に土
等が入り込むと、グラウト注入による補強を行う際に注
入の妨げとなり、継手と継手の間に土が介在してエレメ
ント軸直角方向の力の伝達にも悪影響をあたえるおそれ
があるが、上記の継手33を用いれば、このような問題
を解決することができる。
【0058】また、第1のシーリングプレート34は、
継手接合の内部へのグラウト注入時にグラウト材が溝1
3eから外部に漏れ出すことを防止することができる。
【0059】なお、第1のシーリングプレート34の取
付位置は、他方の突出部13cであってもよい。
【0060】(4)第4実施形態 次に、本発明の第4実施形態について説明する。
【0061】図5は、本発明の第4実施形態である鋼製
エレメントの継手の構成を示す断面図である。図5は、
エレメント軸方向から見た断面図(エレメント軸方向に
直角な平面によって切断した場合の断面図)を示してい
る。
【0062】図5に示すように、継手43は、上記した
継手23の略「C」字状断面をなす嵌合部のうち、一方
の突出部23dの外面に、弾性を有する板状部材からな
るシーリングプレート44(以下、「第1のシーリング
プレート」という。)の一端辺(以下、「第1取付辺」
という。)の付近が取り付けられて構成されている。第
1のシーリングプレート44は、ばね鋼等の材料からな
り、弾性を持たせるためにある程度の薄い帯板状に形成
されている。第1のシーリングプレート44を取り付け
るため、取り付けられる突出部23dの外面はほぼ平面
となるように形成される。また、第1のシーリングプレ
ート44には、所定間隔ごとに開口が設けられた鋼製の
添板45が添えられ、添板45の開口に46のように溶
接を行うことにより、第1のシーリングプレート44が
突出部23dの外面に接合される。このような構成によ
り、第1のシーリングプレート44の第1取付辺に対向
する自由な端辺(以下、「第1自由辺」という。)の付
近は、弾性によって他方の突出部23cの先端付近の外
面に密接している。
【0063】この第4実施形態の継手43を上記した鋼
製エレメント10や20に設けると、第1のシーリング
プレート44により、エレメントの地中挿入時に周囲の
地盤から溝23e内に土等が入り込むことを防止するこ
とができる、という利点を有している。溝23e内に土
等が入り込むと、グラウト注入による補強を行う際に注
入の妨げとなり、継手と継手の間に土が介在してエレメ
ント軸直角方向の力の伝達にも悪影響をあたえるおそれ
があるが、上記の継手43を用いれば、このような問題
を解決することができる。
【0064】また、第1のシーリングプレート44は、
継手接合の内部へのグラウト注入時にグラウト材が溝2
3eから外部に漏れ出すことを防止することができる。
【0065】なお、第1のシーリングプレート44の取
付位置は、他方の突出部23cであってもよい。
【0066】図6は、本発明の第3実施形態の継手33
と本発明の第4実施形態の継手43の接合状態を示す断
面図である。図6は、エレメント軸方向から見た断面図
(エレメント軸方向に直角な平面によって切断した場合
の断面図)を示している。この状態では、継手33の第
1のシーリングプレート34の第1自由辺の付近が継手
43の突出部23cの根元付近の外面に密接しており、
継手43の第1のシーリングプレート44の第1自由辺
の付近が継手33の突出部13cの根元付近の外面に密
接している。
【0067】したがって、上記の状態で、第1のシーリ
ングプレート34,44により密閉された空間に、エレ
メント軸方向の一方の端である注入端からグラウト材G
を注入すれば、グラウト材Gが外部に漏れ出すことを防
止することができる。
【0068】(5)第5実施形態 次に、本発明の第5実施形態について説明する。
【0069】図7は、本発明の第5実施形態である鋼製
エレメントの継手の構成を示す断面図である。図7は、
エレメント軸方向から見た断面図(エレメント軸方向に
直角な平面によって切断した場合の断面図)を示してい
る。
【0070】図7に示すように、この継手53は、上記
した継手33の略「C」字状断面をなす嵌合部のうち、
第1のシーリングプレート34が取り付けられていない
方の突出部13cの外面に、弾性を有する板状部材から
なるシーリングプレート54(以下、「第2のシーリン
グプレート」という。)の一端辺(以下、「第2取付
辺」という。)の付近が取り付けられて構成されてい
る。第2のシーリングプレート54は、ばね鋼等の材料
からなり、弾性を持たせるためにある程度の薄い帯板状
に形成されている。第2のシーリングプレート54を取
り付けるため、取り付けられる突出部13cの根元付近
の外面はほぼ平面となるように形成される。また、第2
のシーリングプレート54には、所定間隔ごとに開口が
設けられた鋼製の添板55が添えられ、添板55の開口
に56のように溶接を行うことにより、第2のシーリン
グプレート54が突出部13cの根元付近の外面に接合
される。
【0071】この第5実施形態の継手53を上記した鋼
製エレメント10や20に設けると、第1のシーリング
プレート34により、上記した継手33と同様の利点が
あるうえ、第2のシーリングプレート54により、継手
接合の内部へのグラウト注入時にグラウト材が溝13e
から外部に漏れ出すことを二重に防止することができ
る。
【0072】(6)第6実施形態 次に、本発明の第6実施形態について説明する。
【0073】図8は、本発明の第6実施形態である鋼製
エレメントの継手の構成を示す断面図である。図8は、
エレメント軸方向から見た断面図(エレメント軸方向に
直角な平面によって切断した場合の断面図)を示してい
る。
【0074】図8に示すように、この継手63は、上記
した継手43の略「C」字状断面をなす嵌合部のうち、
第1のシーリングプレート44が取り付けられていない
方の突出部23cの外面に、弾性を有する板状部材から
なるシーリングプレート64(以下、「第2のシーリン
グプレート」という。)の一端辺(以下、「第2取付
辺」という。)の付近が取り付けられて構成されてい
る。第2のシーリングプレート64は、ばね鋼等の材料
からなり、弾性を持たせるためにある程度の薄い帯板状
に形成されている。第2のシーリングプレート64を取
り付けるため、取り付けられる突出部23cの根元付近
の外面はほぼ平面となるように形成される。また、第2
のシーリングプレート64には、所定間隔ごとに開口が
設けられた鋼製の添板65が添えられ、添板65の開口
に66のように溶接を行うことにより、第2のシーリン
グプレート64が突出部23cの根元付近の外面に接合
される。
【0075】この第6実施形態の継手63を上記した鋼
製エレメント10や20に設けると、第1のシーリング
プレート44により、上記した継手43と同様の利点が
あるうえ、第2のシーリングプレート64により、継手
接合の内部へのグラウト注入時にグラウト材が溝23e
から外部に漏れ出すことを二重に防止することができ
る。
【0076】図9は、本発明の第5実施形態の継手53
と本発明の第6実施形態の継手63の接合状態を示す断
面図である。図9は、エレメント軸方向から見た断面図
(エレメント軸方向に直角な平面によって切断した場合
の断面図)を示している。この状態では、継手53の第
1のシーリングプレート34の第1自由辺の付近が継手
63の基部23c付近の外面に密接するとともに、継手
63の第2のシーリングプレート64の自由辺(以下、
「第2自由辺」という。)の付近が第1のシーリングプ
レート34の外面に密接している。また、継手63の第
1のシーリングプレート44の第1自由辺の付近が継手
53の基部13c付近の外面に密接するとともに、継手
53の第2のシーリングプレート54の自由辺(以下、
「第2自由辺」という。)の付近が第1のシーリングプ
レート44の外面に密接している。
【0077】したがって、上記の状態で、第1のシーリ
ングプレート34,44、及び第2のシーリングプレー
ト54,64により二重に密閉された空間に、エレメン
ト軸方向の一方の端である注入端からグラウト材Gを注
入すれば、グラウト材Gが外部に漏れ出すことを二重か
つ確実に防止することができる。
【0078】なお、第1のシーリングプレート34又は
44と、第2のシーリングプレート54又は64のうち
のいずれが内側(あるいは下側)となり、いずれが外側
(あるいは上側)となるかについては任意である。どの
ようなケースでも、二重にシーリングされるため、同様
のグラウト材漏出防止効果が発揮される。
【0079】(7)第7実施形態 次に、本発明の第7実施形態について説明する。
【0080】図10は、本発明の第7実施形態である鋼
製エレメントの継手の構成を示す断面図である。図10
は、エレメント軸方向から見た断面図(エレメント軸方
向に直角な平面によって切断した場合の断面図)を示し
ている。
【0081】図10に示すように、この継手73は、上
記した継手13の略「C」字状断面をなす嵌合部のう
ち、一方の突出部13dの外面に、鋼製エレメントと溶
接を行うための溶接用突起部73fが形成されて構成さ
れている。
【0082】溶接は、鋼材に熱を加えることになり、鋼
材の強度に影響を及ぼすことが考えられる。上記の溶接
用突起部73fを設けることにより、溶接の熱影響をこ
の溶接用突起部73fのみに限定させ、継手の本体に溶
接の熱影響が及ぶことを防止することができる。
【0083】なお、溶接用突起部の形成位置は、継手1
3における他の位置であってもよい。また、継手23に
溶接用突起部を設けてもよい。また、溶接用突起部の形
成位置は、継手における嵌合部の両方の突出部の位置で
あってもよい。
【0084】図11は、本発明の第7実施形態である継
手73が溶接された鋼製エレメント70の構成を示す断
面図である。図11は、エレメント軸方向から見た断面
図(エレメント軸方向に直角な平面によって切断した場
合の断面図)を示している。この鋼製エレメント70
は、図3(A)に示す一般部鋼製エレメント20におい
て、継手13のかわりに継手73を溶接したものであ
る。
【0085】(8)第8実施形態 次に、本発明の第8実施形態について説明する。
【0086】図12は、本発明の第8実施形態である鋼
製エレメントの継手の構成を示す一部切欠斜視図であ
る。図12は、エレメント軸方向から見た断面図(エレ
メント軸方向に直角な平面によって切断した場合の断面
図)を示している。
【0087】図12に示すように、この継手83は、上
記した継手33の略「C」字状断面をなす嵌合部の適宜
位置に注入用開口83gを形成したものである。この注
入用開口83gは、継手33の内部の空間(溝13e)
と外部とを連通している。
【0088】上記したように、継手内部空間へのグラウ
ト材の注入は、エレメント軸方向の一方の端である注入
端から片側一方向へ行われる。しかし、エレメントの延
長が長い場合には、片側から注入できる長さに限界がで
てくる。このため、上記のような継手83としておけ
ば、適宜の注入用開口83gを利用することにより、継
手外部から継手内部空間(溝13e)へのグラウト材の
注入を、鋼製エレメント内の所望の箇所から行うことが
できる、という利点がある。
【0089】なお、注入用開口の形成位置は、継手13
における他の位置であってもよい。また、継手23に注
入用開口を設けてもよい。また、シーリングプレートを
持たない継手に注入用開口を設けてもよい。また、グラ
ウト注入を行うとき以外は、グラウト材を漏らさないた
めの何らかの構成の栓を注入用開口に設けてもよい。例
えば、注入用開口に雌ネジ(図示せず)を形成してお
き、注入時以外はボルト(図示せず)をねじ込んでお
き、注入時にのみボルトを外すようにしてもよい。
【0090】図13は、本発明の第8実施形態の鋼製エ
レメントの継手83と本発明の第4実施形態の鋼製エレ
メントの継手43の接合状態を示す断面図である。図1
3は、エレメント軸方向から見た断面図(エレメント軸
方向に直角な平面によって切断した場合の断面図)を示
している。図13に示すように、注入用開口は、嵌合す
る2つの継手のうち、鋼製エレメントの内部側となる一
方の継手に設けておけばよい。
【0091】(9)第9実施形態 次に、本発明の第9実施形態について説明する。
【0092】図14は、本発明の第8実施形態の鋼製エ
レメントの継手83と本発明の第9実施形態の鋼製エレ
メントの継手93の接合状態を示す断面図である。図1
4は、エレメント軸方向から見た断面図(エレメント軸
方向に直角な平面によって切断した場合の断面図)を示
している。
【0093】図14に示すように、継手93は、上記し
た継手43において、嵌合する相手の継手83の嵌合部
のうち、嵌合時に内包される側の突出部23cを、エレ
メント軸方向に所定長さ(以下、「第1所定長さ」とい
う。)だけ切り欠いたものである。
【0094】上記した図13の構成では、継手83の注
入用開口83gから注入されたグラウト材Gは、嵌合す
る他方の継手43の突出部23cに阻まれるため、エレ
メント軸方向の奥の溝13e,23eの中へ入り込みに
くい。しかし、継手93のように構成しておけば、継手
83の注入用開口83gから注入されるグラウト材は、
突出部23cが切り欠かれた部分93h(以下、「第1
受入空間」という。)にいったん受け入れられ、この第
1受入空間93hをグラウト材の貯留スペースとして、
エレメント軸方向の奥の溝13e,23eの内部に円滑
に流れることができ、注入性が向上する、という利点が
ある。
【0095】なお、第1受入空間は、継手23に設けて
もよい。また、シーリングプレートを持たない継手に注
入用開口を設けてもよい。
【0096】(10)第10実施形態 次に、本発明の第10実施形態について説明する。
【0097】図15は、本発明の第10実施形態の鋼製
エレメントの継手103と本発明の第9実施形態の鋼製
エレメントの継手93の接合状態を示す断面図である。
図15は、エレメント軸方向から見た断面図(エレメン
ト軸方向に直角な平面によって切断した場合の断面図)
を示している。
【0098】図15に示すように、継手103は、上記
した継手83において、注入用開口83gに対応する箇
所の付近の嵌合部のうち、嵌合時に相手方の継手に内包
される側の突出部13cを、エレメント軸方向に所定長
さ(以下、「第2所定長さ」という。)だけ切り欠いた
ものである。
【0099】上記した図14の構成では、継手83の注
入用開口83gから注入されたグラウト材Gは、第1受
入空間93hに受け入れられるが、継手83の突出部1
3cに阻まれるため、エレメント軸方向の奥の溝23e
の中へは入り込みにくい。しかし、継手103のように
構成しておけば、継手103の注入用開口83gから注
入されるグラウト材は、突出部23cが切り欠かれた第
1受入空間93hから、突出部13cが切り欠かれた部
分103h(以下、「第2受入空間」という。)に受け
入れられ、これらの第1受入空間93hと第2受入空間
103hとをグラウト材の貯留スペースとして、エレメ
ント軸方向の奥の溝13e,23eの内部に円滑に流れ
ることができ、図14の構成の場合よりも注入性がさら
に向上する、という利点がある。
【0100】なお、第2受入空間は、シーリングプレー
トを持たない継手に設けてもよい。
【0101】(11)第11実施形態 次に、本発明の第11実施形態について説明する。
【0102】図16は、本発明の第11実施形態である
鋼製エレメントの継手の構成を示す断面図である。図1
6は、エレメント軸方向から見た断面図(エレメント軸
方向に直角な平面によって切断した場合の断面図)を示
している。
【0103】図16に示すように、継手113は、上記
した継手13の略「C」字状断面をなす嵌合部のうち、
一方の突出部13cの外面に、弾性を有する板状部材か
らなるシーリングプレート114(以下、「第1のシー
リングプレート」という。)の一端辺(以下、「第1取
付辺」という。)の付近が取り付けられて構成されてい
る。第1のシーリングプレート114は、ばね鋼等の材
料からなり、弾性を持たせるためにある程度の薄い帯板
状に形成され、略「L」字状断面となるように形成され
ている。第1のシーリングプレート114を取り付ける
ため、取り付けられる突出部13dの外面はほぼ平面と
なるように形成される。また、第1のシーリングプレー
ト114には、所定間隔ごとに開口が設けられた鋼製の
添板115が添えられ、添板115の開口に116のよ
うに溶接を行うことにより、第1のシーリングプレート
114が突出部13bの根元付近の外面に接合される。
このような構成により、第1のシーリングプレート11
4の第1取付辺に対向する自由な端辺(以下、「第1自
由辺」という。)の付近は、弾性によって他方の突出部
13dの先端付近の外面に密接している。
【0104】この第11実施形態の継手113を上記し
た鋼製エレメント10や20に設けると、第1のシーリ
ングプレート114により、エレメントの地中挿入時に
周囲の地盤から溝13e内に土等が入り込むことを防止
することができる、という利点を有している。溝13e
内に土等が入り込むと、グラウト注入による補強を行う
際に注入の妨げとなり、継手と継手の間に土が介在して
エレメント軸直角方向の力の伝達にも悪影響をあたえる
おそれがあるが、上記の継手113を用いれば、このよ
うな問題を解決することができる。
【0105】また、第1のシーリングプレート114
は、継手接合の内部へのグラウト注入時にグラウト材が
溝13eから外部に漏れ出すことを防止することができ
る。
【0106】図17は、本発明の第11実施形態の継手
113と本発明の第2実施形態の継手23の接合状態を
示す断面図である。図17は、エレメント軸方向から見
た断面図(エレメント軸方向に直角な平面によって切断
した場合の断面図)を示している。この状態では、継手
113の第1のシーリングプレート114の第1自由辺
の付近が継手23の突出部23dの外面に密接してい
る。また、図17において、シーリングプレートが取り
付けられていない箇所(図17における突出部13dの
先端付近)には、エレメント挿入後、エレメント内から
急結セメント等によりシーリング117を施工する。
【0107】したがって、上記の状態で、第1のシーリ
ングプレート114とシーリング117により密閉され
た空間に、エレメント軸方向の一方の端である注入端か
らグラウト材Gを注入すれば、グラウト材Gが外部に漏
れ出すことを防止することができる。
【0108】なお、本発明は、上記各実施形態に限定さ
れるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本
発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的
に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、
いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含され
る。
【0109】例えば、上記した各実施形態における継手
の要素、例えば、第1,第2のシーリングプレート、溶
接用突起部、注入用開口、嵌合部のうち嵌合時に内包さ
れる側の突出部の切欠き部は、適宜の組み合わせで設け
てもよい。
【0110】また、上記した図3(A)に示す構成で
は、鋼製エレメントの断面が矩形管状のものと「コ」字
状のものを例に挙げて説明したが、本発明はこれには限
定されず、適宜の断面を有してエレメント軸方向に延在
する鋼製エレメントであれば、どのような構成の鋼製エ
レメントであってもよい。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エレメント軸直角方向に力を確実に伝達できる地下構造
物の構築が可能となり、線路下横断距離に制限を受けな
い構造物が容易に施工できることとなる。また、地中に
挿入したエレメントを本体構造として利用することがで
きるため、線路下において軌道への影響を与える作業が
エレメントの挿入作業のみとなり、工事による軌道狂い
を最小限に抑制することが可能となる。これにより、以
下のような効果を有している。
【0112】 挿入したエレメントを本体構造として
利用できること、及び従来のPCケーブル横締め作業等
が省略されること等により、工事期間を短縮することが
できる。また、軌道に影響を与える作業が少ないため、
従来、夜間において鉄道線路における列車走行を禁止し
て線路閉鎖作業で行っていた施工が、昼間作業で行うこ
とが可能となり、この点においても、工事期間の短縮が
図れる、という利点を有している。
【0113】 本発明の鋼製エレメントは、鋼製部材
と鋼製継手の組み合わせによって製作され、従来のエレ
メントに比べて構成が簡素であることから、製作費用が
安価である。また、施工における作業内容も簡易である
ことから、全体としての工事費用が他の線路下横断工法
に比べて低廉である、という利点を有している。
【0114】 施工に伴う軌道狂い量を抑制すること
ができるため、従来は上方を走行する列車の速度を最高
45km/時に制限した徐行運転としていたが、徐行な
し、あるいは徐行速度を上げることが可能となり、鉄道
における旅客サービスの向上を図ることができる、とい
う利点を有している。
【0115】 線路下横断構造物への利用だけでな
く、道路下での横断構造物、一般の地下構造物の施工方
法としても適用が可能である、という利点も有してい
る。
【0116】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である鋼製エレメントの
継手の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態である鋼製エレメントの
継手の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の継手が設けられた基準
管鋼製エレメントと、本発明の第1,2実施形態の継手
が設けられた一般部鋼製エレメントの接合状態を示す断
面図である。
【図4】本発明の第3実施形態である鋼製エレメントの
継手の構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態である鋼製エレメントの
継手の構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態の継手と本発明の第4実
施形態の継手の接合状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第5実施形態である鋼製エレメントの
継手の構成を示す断面図である。
【図8】本発明の第6実施形態である鋼製エレメントの
継手の構成を示す断面図である。
【図9】本発明の第5実施形態の継手と本発明の第6実
施形態の継手の接合状態を示す断面図である。
【図10】本発明の第7実施形態である鋼製エレメント
の継手の構成を示す断面図である。
【図11】本発明の第7実施形態である継手が溶接され
た鋼製エレメントの構成を示す断面図である。
【図12】本発明の第8実施形態である鋼製エレメント
の継手の構成を示す一部切欠斜視図である。
【図13】本発明の第8実施形態の鋼製エレメントの継
手と本発明の第4実施形態の鋼製エレメントの継手の接
合状態を示す断面図である。
【図14】本発明の第8実施形態の鋼製エレメントの継
手と本発明の第9実施形態の鋼製エレメントの継手の接
合状態を示す断面図である。
【図15】本発明の第10実施形態の鋼製エレメントの
継手と本発明の第9実施形態の鋼製エレメントの継手の
接合状態を示す断面図である。
【図16】本発明の第11実施形態である鋼製エレメン
トの継手の構成を示す断面図である。
【図17】本発明の第11実施形態の継手と本発明の第
2実施形態の継手の接合状態を示す断面図である。
【図18】従来の直線鋼矢板の継手の構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 基準管鋼製エレメント 11,12 鋼製板状部材 13 継手 13a 嵌合部 13b 基部 13c,13d 突出部 13e 溝 20 一般部鋼製エレメント 21,22 鋼製板状部材 23 継手 23a 嵌合部 23b 基部 23c,23d 突出部 23e 溝 33 継手 34 シーリングプレート(第1のシーリングプレー
ト) 35 添板 36 溶接部 43 継手 44 シーリングプレート(第1のシーリングプレー
ト) 45 添板 46 溶接部 53 継手 54 シーリングプレート(第2のシーリングプレー
ト) 55 添板 56 溶接部 63 継手 64 シーリングプレート(第2のシーリングプレー
ト) 65 添板 66 溶接部 70 鋼製エレメント 71,72,74 鋼製板状部材 73 継手 73f 溶接用突起部 83 継手 83g 注入用開口 93 継手 93h 第1受入空間(切欠部) 103 継手 103h 第2受入空間(切欠部) 113 継手 114 シーリングプレート(第1のシーリングプレー
ト) 115 添板 116 溶接部 117 シーリング 200 直線鋼矢板 201 鋼製板状部材 203 継手 203c,203d 突出部 203e 溝 G グラウト材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 芳範 東京都渋谷区代々木二丁目二番二号 東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 木戸 素子 東京都渋谷区代々木二丁目二番二号 東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 森山 泰明 東京都渋谷区代々木二丁目二番二号 東日 本旅客鉄道株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AA05 AB05 2D055 BA04 BB03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜の断面を有してエレメント軸方向に
    延在する鋼製エレメントの適宜の箇所に前記エレメント
    軸方向に沿って設けられ、略「C」字状の断面の嵌合部
    を有し、前記嵌合部の相互の嵌合により隣接する鋼製エ
    レメントとの接合を行うとともに、前記エレメント軸方
    向に直角な方向であるエレメント軸直角方向の力を伝達
    することを特徴とする鋼製エレメントの継手。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の鋼製エレメントの継手に
    おいて、 前記略「C」字状断面をなす前記嵌合部の一方の突出部
    の外面に、弾性を有する板状部材からなるシーリングプ
    レートの一端辺の付近が取り付けられたことを特徴とす
    る鋼製エレメントの継手。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の鋼製エレメントの継手に
    おいて、 前記嵌合部の他方の突出部の外面に、弾性を有する板状
    部材からなる他のシーリングプレートの一端辺の付近が
    取り付けられたことを特徴とする鋼製エレメントの継
    手。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の鋼製エレメントの継手に
    おいて、 前記略「C」字状断面をなす前記嵌合部の少なくとも一
    方の突出部の外面に、前記鋼製エレメントと溶接を行う
    ための溶接用突起部が形成されたことを特徴とする鋼製
    エレメントの継手。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の鋼製エレメントの継手に
    おいて、 前記略「C」字状断面をなす前記嵌合部の内部の空間と
    外部とを連通させ、外部からグラウト材の注入を行うた
    めの注入用開口が形成されたことを特徴とする鋼製エレ
    メントの継手。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の鋼製エレメントの継手に
    おいて、 前記注入用開口に対応する箇所の付近の前記嵌合部のう
    ち、嵌合時に内包される側の突出部が、前記エレメント
    軸方向に所定長さだけ切り欠かれたことを特徴とする鋼
    製エレメントの継手。
  7. 【請求項7】 適宜の断面を有してエレメント軸方向に
    延在する鋼製エレメントの適宜の箇所に前記エレメント
    軸方向に沿って設けられ、略「C」字状の断面の嵌合部
    を有し、前記略「C」字状断面をなす前記嵌合部の一方
    の突出部の外面に、弾性を有する板状部材からなる第1
    のシーリングプレートの一端辺である第1取付辺の付近
    が取り付けられた鋼製エレメントの継手の前記嵌合部ど
    うしを互いに嵌合させ、一方の継手の第1のシーリング
    プレートの前記取付辺に対向する端辺である第1自由辺
    の付近を他方の継手の外面に密接させ、前記第1のシー
    リングプレートにより密閉された空間にグラウト材を注
    入することを特徴とする鋼製エレメントの継手の補強方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の鋼製エレメントの継手に
    おいて、 前記嵌合部の他方の突出部の外面に、弾性を有する板状
    部材からなる第2のシーリングプレートの一端辺である
    第2取付辺の付近が取り付けられた鋼製エレメントの継
    手の前記嵌合部どうしを互いに嵌合させ、一方の継手の
    第1のシーリングプレートの前記第1取付辺に対向する
    端辺である第1自由辺の付近と、他方の継手の第2のシ
    ーリングプレートの前記第2取付辺に対向する端辺であ
    る第2自由辺の付近とによって前記嵌合部を二重に密閉
    し、前記第1のシーリングプレート及び第2のシーリン
    グプレートにより二重に密閉された空間にグラウト材を
    注入することを特徴とする鋼製エレメントの継手の補強
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8に記載の鋼製エレ
    メントの継手の補強方法において、 前記略「C」字状断面をなす前記嵌合部の内部の空間と
    外部とを連通させ、外部からグラウト材の注入を行うた
    めの注入用開口を、互いに嵌合する2つの継手のうちの
    一方の継手の、前記注入端から前記エレメント軸方向の
    所定延長ごとに形成しておき、前記注入用開口からグラ
    ウト材注入を行うことを特徴とする鋼製エレメントの継
    手の補強方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の鋼製エレメントの継手
    の補強方法において、 互いに嵌合する2つの継手のうち、前記注入用開口が形
    成されていない継手における前記注入用開口に対応する
    箇所の付近の前記嵌合部のうち、嵌合時に内包される側
    の突出部を、前記エレメント軸方向に第1所定長さだけ
    切り欠いておき、前記注入用開口から注入されるグラウ
    ト材を受け入れる第1受入空間を形成することにより注
    入性を向上させることを特徴とする鋼製エレメントの継
    手の補強方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の鋼製エレメントの継
    手の補強方法において、 前記注入用開口が形成されている継手の前記注入用開口
    に対応する箇所の付近の前記嵌合部のうち、嵌合時に内
    包される側の突出部を、前記エレメント軸方向に第2所
    定長さだけ切り欠いておき、前記注入用開口から注入さ
    れるグラウト材を受け入れる第2受入空間を形成するこ
    とにより注入性を向上させることを特徴とする鋼製エレ
    メントの継手の補強方法。
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