JP2000119887A - ガス拡散電極の排電構造 - Google Patents
ガス拡散電極の排電構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 陰極集電枠と陰極室枠を機械的な接合によっ
て、容易に組立て、分離でき、且つ陰極集電枠での構造
体抵抗を最小にすることができるガス拡散電極の排電構
造を提供する。 【解決手段】 ガス拡散電極のガス室側に設けられるガ
ス室を区画する隔壁を形成する陰極集電枠1を設け、そ
の背面に排電のための導電リブを外方に突出させ、前記
陰極集電枠1に対面する電解槽の陰極室枠導電体6には
前記の背面リブ5に対面する位置に導電性の差し込み金
具7をボルト8で取付け、前記陰極集電枠1の導電リブ
5を前記差し込み金具7に差し込むことにより接続する
ガス拡散電極の取付け、排電構造。
て、容易に組立て、分離でき、且つ陰極集電枠での構造
体抵抗を最小にすることができるガス拡散電極の排電構
造を提供する。 【解決手段】 ガス拡散電極のガス室側に設けられるガ
ス室を区画する隔壁を形成する陰極集電枠1を設け、そ
の背面に排電のための導電リブを外方に突出させ、前記
陰極集電枠1に対面する電解槽の陰極室枠導電体6には
前記の背面リブ5に対面する位置に導電性の差し込み金
具7をボルト8で取付け、前記陰極集電枠1の導電リブ
5を前記差し込み金具7に差し込むことにより接続する
ガス拡散電極の取付け、排電構造。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン交換膜食塩
電解の酸素陰極に用いるガス拡散電極の取付け、排電構
造に関する。
電解の酸素陰極に用いるガス拡散電極の取付け、排電構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガス拡散電極から陰極集電枠への
排電方法は、大別して下記の2種類の方法が利用されて
いた。 1.シート状ガス拡散電極の場合 (1)外周部からの排電方式 ガス拡散電極の外周寸法を、陰極室枠(フレーム)また
は板状の陰極集電枠(「陰極集電パン」とも呼ばれてい
る)のガスケットシール面に僅かに掛かるような寸法に
し、ガス拡散電極外周部と陰極室フレームまたは陰極集
電パンのガスケットシール面を接触させ、その上にガス
ケットを設置し、電解槽全体を組立て、締付けることに
より、その接触部も締付けられ、締付けられた接触面を
介してガス拡散電極から陰極集電枠に排電する方法。 (2)背面からの排電方式 ガス拡散電極を陰極集電枠(ガス室用メッシュ体付き)
の上に乗せ、苛性室の圧力によりガス拡散電極が陰極集
電枠と接触し、その接触面を経て陰極集電枠から排電す
る方法。
排電方法は、大別して下記の2種類の方法が利用されて
いた。 1.シート状ガス拡散電極の場合 (1)外周部からの排電方式 ガス拡散電極の外周寸法を、陰極室枠(フレーム)また
は板状の陰極集電枠(「陰極集電パン」とも呼ばれてい
る)のガスケットシール面に僅かに掛かるような寸法に
し、ガス拡散電極外周部と陰極室フレームまたは陰極集
電パンのガスケットシール面を接触させ、その上にガス
ケットを設置し、電解槽全体を組立て、締付けることに
より、その接触部も締付けられ、締付けられた接触面を
介してガス拡散電極から陰極集電枠に排電する方法。 (2)背面からの排電方式 ガス拡散電極を陰極集電枠(ガス室用メッシュ体付き)
の上に乗せ、苛性室の圧力によりガス拡散電極が陰極集
電枠と接触し、その接触面を経て陰極集電枠から排電す
る方法。
【0003】2.集電枠−ガス拡散電極一体型の場合 上記「背面からの排電方式」では、ガス拡散電極と陰極
集電枠との接触抵抗の大きさが問題となり、その接触抵
抗を小さくするために、両者の接触部に種々の表面処理
(例えば白金メッキ)を施すことが必要となる。その点
を改善するための手段が「集電枠−ガス拡散電極一体
型」であり、ガス拡散電極を構成するための触媒を陰極
集電枠に取付けたガス室用のメッシュ体(金属製であれ
ば導電性大)の表面上を覆うように置き、プレス機にて
高温、高圧下で触媒を焼結させて触媒層を形成すると共
に、前記のガス室用メッシュ体と触媒層を一体化するこ
とにより、ガス拡散電極から陰極集電枠への陰極室フレ
ームへ直接排電する方法。しかしながら、上記何れの場
合においても、陰極集電枠から陰極室枠(カソードエレ
メント)への排電は、陰極集電枠を陰極室枠に溶接で接
合するか、あるいは、ボルト等で機械的に接続すること
となる。
集電枠との接触抵抗の大きさが問題となり、その接触抵
抗を小さくするために、両者の接触部に種々の表面処理
(例えば白金メッキ)を施すことが必要となる。その点
を改善するための手段が「集電枠−ガス拡散電極一体
型」であり、ガス拡散電極を構成するための触媒を陰極
集電枠に取付けたガス室用のメッシュ体(金属製であれ
ば導電性大)の表面上を覆うように置き、プレス機にて
高温、高圧下で触媒を焼結させて触媒層を形成すると共
に、前記のガス室用メッシュ体と触媒層を一体化するこ
とにより、ガス拡散電極から陰極集電枠への陰極室フレ
ームへ直接排電する方法。しかしながら、上記何れの場
合においても、陰極集電枠から陰極室枠(カソードエレ
メント)への排電は、陰極集電枠を陰極室枠に溶接で接
合するか、あるいは、ボルト等で機械的に接続すること
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のガス拡散電極の排電方法にあっては、その作
用機能に起因する下記の問題点があった。 1.陰極集電枠を陰極室枠に接続する場合 (1)陰極集電枠−ガス拡散電極一体型の場合 ガス拡散電極が既に陰極集電枠に取付けられているため
に、その陰極集電枠を陰極室枠に溶接することは困難で
ある。従って、陰極集電枠を予め陰極室枠に溶接接合す
る必要がある。その際は、反応面積が3m2 もの実機サ
イズ電解槽を、ガス拡散電極との一体化作業用プレス機
にセットし、高温、高圧プレスすることとなり、取扱い
もさることながら、プレス加圧、温度に耐え得る構造を
持った陰極集電枠及び陰極室枠にする必要がある。しか
し、これは経済的に引き合わなく、且つ、既存電解槽へ
ガス拡散電極を応用する場合には、そのような改造は非
常に困難である。また、ガス拡散電極を更新する場合
も、集電枠から触媒層を取除くことが難しく、最終的に
は、陰極集電枠だけでなく陰極室枠も更新する必要があ
り、経済的で無い。
うな従来のガス拡散電極の排電方法にあっては、その作
用機能に起因する下記の問題点があった。 1.陰極集電枠を陰極室枠に接続する場合 (1)陰極集電枠−ガス拡散電極一体型の場合 ガス拡散電極が既に陰極集電枠に取付けられているため
に、その陰極集電枠を陰極室枠に溶接することは困難で
ある。従って、陰極集電枠を予め陰極室枠に溶接接合す
る必要がある。その際は、反応面積が3m2 もの実機サ
イズ電解槽を、ガス拡散電極との一体化作業用プレス機
にセットし、高温、高圧プレスすることとなり、取扱い
もさることながら、プレス加圧、温度に耐え得る構造を
持った陰極集電枠及び陰極室枠にする必要がある。しか
し、これは経済的に引き合わなく、且つ、既存電解槽へ
ガス拡散電極を応用する場合には、そのような改造は非
常に困難である。また、ガス拡散電極を更新する場合
も、集電枠から触媒層を取除くことが難しく、最終的に
は、陰極集電枠だけでなく陰極室枠も更新する必要があ
り、経済的で無い。
【0005】(2)シート状ガス拡散電極を用いる場合 小型の電解槽においては、適当な導電面積が確保できる
が、反応面積が3m2の実機電解槽においては、十分な
導電面積が確保出来ず、その部分の接触抵抗が高くな
る。更に、大型電解槽においては、反応の一辺の長さが
少なくとも1m以上となり、ガス拡散電極の中に導電体
が入っていても、その導電体の電気抵抗が大きく、即
ち、構造体抵抗が大きくなることより、運転面での経済
性に劣る。ガス拡散電極の強度がない場合、ガスケット
で押さえ込まれることより、ガス電極が破損し、そこか
ら酸素や苛性ソーダ液の漏れを生じる。
が、反応面積が3m2の実機電解槽においては、十分な
導電面積が確保出来ず、その部分の接触抵抗が高くな
る。更に、大型電解槽においては、反応の一辺の長さが
少なくとも1m以上となり、ガス拡散電極の中に導電体
が入っていても、その導電体の電気抵抗が大きく、即
ち、構造体抵抗が大きくなることより、運転面での経済
性に劣る。ガス拡散電極の強度がない場合、ガスケット
で押さえ込まれることより、ガス電極が破損し、そこか
ら酸素や苛性ソーダ液の漏れを生じる。
【0006】2.ボルトで接続する場合 陰極集電枠と陰極室枠の接続については、ボルトで接続
する接続方法が考えられるが、実際にはボルト締付けを
行うために手が入るスペースを設けることは難しく、ま
た枠の外から工具を使って締付けることも構造的に困難
である。従って、陰極集電枠の外周部をボルト固定する
ことが代案として考えられるが、上記「シート状ガス拡
散電極を用いる場合」の問題と同様、陰極集電枠におけ
る構造体抵抗が大きくなり、運転面での経済性に劣る。
する接続方法が考えられるが、実際にはボルト締付けを
行うために手が入るスペースを設けることは難しく、ま
た枠の外から工具を使って締付けることも構造的に困難
である。従って、陰極集電枠の外周部をボルト固定する
ことが代案として考えられるが、上記「シート状ガス拡
散電極を用いる場合」の問題と同様、陰極集電枠におけ
る構造体抵抗が大きくなり、運転面での経済性に劣る。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、下記の2要件を満足させることの
できるガス拡散電極の取付け、排電構造を提供すること
を目的とするものである。 1.陰極集電枠と陰極室枠は、溶接接合では無く、機械
的な接合で、しかも、容易に組立て、分離でき、且つ陰
極集電枠での構造体の電気抵抗を最小限にすることが出
来る排電構造であること。 2.また、分離可能であるが故に、集電枠−ガス拡散電
極一体型においても、プレス加工に耐えうる構造の専用
治具を用いることで、この一体化加工が可能であり、し
かも、ガス拡散電極更新時、導電リブごと電極を取りは
ずし、陰極室枠はそのままで転用できるものであるこ
と。
なされたものであり、下記の2要件を満足させることの
できるガス拡散電極の取付け、排電構造を提供すること
を目的とするものである。 1.陰極集電枠と陰極室枠は、溶接接合では無く、機械
的な接合で、しかも、容易に組立て、分離でき、且つ陰
極集電枠での構造体の電気抵抗を最小限にすることが出
来る排電構造であること。 2.また、分離可能であるが故に、集電枠−ガス拡散電
極一体型においても、プレス加工に耐えうる構造の専用
治具を用いることで、この一体化加工が可能であり、し
かも、ガス拡散電極更新時、導電リブごと電極を取りは
ずし、陰極室枠はそのままで転用できるものであるこ
と。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく鋭意研究した結果、ガス拡散電極の陰極集
電枠の背面に導電リブを取付け、電解槽の陰極室枠の上
記背面の導電リブに対面する位置に導電性の差し込み金
具を取付け、上記背面の導電リブを上記差し込み金具に
差し込むことにより上記目的を達成できることを見出し
て本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、次
の構成からなるものである。
を解決すべく鋭意研究した結果、ガス拡散電極の陰極集
電枠の背面に導電リブを取付け、電解槽の陰極室枠の上
記背面の導電リブに対面する位置に導電性の差し込み金
具を取付け、上記背面の導電リブを上記差し込み金具に
差し込むことにより上記目的を達成できることを見出し
て本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、次
の構成からなるものである。
【0009】(1)板状の導電体からなり、ガス拡散電
極のガス室側に設けられるガス室を区画する隔壁を形成
しており、且つその背面に排電のための導電リブを外方
に突出させて取付けたことを特徴とするガス拡散電極の
陰極集電枠。 (2)導電体からなり、前記(1)の陰極集電枠の背面
の導電リブに対面する位置に、銅もしくは真鍮製の差し
込み金具を有することを特徴とする陰極室枠。 (3)前記(1)の陰極集電枠の背面の導電リブを前記
(2)の陰極室枠の差し込み金具に差し込むことによ
り、容易に組立て、解体ができる排電構造を有すること
を特徴とするガス拡散電極を有する電解槽。
極のガス室側に設けられるガス室を区画する隔壁を形成
しており、且つその背面に排電のための導電リブを外方
に突出させて取付けたことを特徴とするガス拡散電極の
陰極集電枠。 (2)導電体からなり、前記(1)の陰極集電枠の背面
の導電リブに対面する位置に、銅もしくは真鍮製の差し
込み金具を有することを特徴とする陰極室枠。 (3)前記(1)の陰極集電枠の背面の導電リブを前記
(2)の陰極室枠の差し込み金具に差し込むことによ
り、容易に組立て、解体ができる排電構造を有すること
を特徴とするガス拡散電極を有する電解槽。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の陰極集電枠は、ガス拡散
電極のガス室を隔壁として区画する関係で板状である必
要があり、その形状が板状といっても全体にガス室とな
る凹部を形成しておくのがよい。陰極集電枠のガス拡散
電極と対向する面にガス室スペーサーを兼ねる集電メッ
シュ体を介在させてガス拡散電極との間にガス室を設
け、且つ背面に排電のための導電リブを取付けている。
この導電リブに使用する導電性材料としては、導電性に
優れた金属であればとくに制限なく使用できるが、経済
性の点から、差し込み金具と同種の銅または真鍮が好ま
しい。本発明に使用する集電メッシュ体用の材料として
は、耐アルカリ性で導電性に優れた金属、例えば、白
金、金、銀、ニッケルなどが挙げられるが、経済性の点
から銀とニッケルが好ましく、導電性が優れている点で
銀が最も好ましい。メッシュ体の構造としてはコルゲー
トメッシュであるものが好ましい。
電極のガス室を隔壁として区画する関係で板状である必
要があり、その形状が板状といっても全体にガス室とな
る凹部を形成しておくのがよい。陰極集電枠のガス拡散
電極と対向する面にガス室スペーサーを兼ねる集電メッ
シュ体を介在させてガス拡散電極との間にガス室を設
け、且つ背面に排電のための導電リブを取付けている。
この導電リブに使用する導電性材料としては、導電性に
優れた金属であればとくに制限なく使用できるが、経済
性の点から、差し込み金具と同種の銅または真鍮が好ま
しい。本発明に使用する集電メッシュ体用の材料として
は、耐アルカリ性で導電性に優れた金属、例えば、白
金、金、銀、ニッケルなどが挙げられるが、経済性の点
から銀とニッケルが好ましく、導電性が優れている点で
銀が最も好ましい。メッシュ体の構造としてはコルゲー
トメッシュであるものが好ましい。
【0011】本発明の陰極集電枠は、図3に示すような
電解槽10において用いることができる。図3は電解槽
の正面図を示しており、両側の端板14、15の間に陽
極エメント12と陰極エレメント13とがイオン交換膜
9を介して交互に配置されている。陽極エメント12と
陰極エレメント13には陽極ブスバー16と陰極ブスバ
ー17がそれぞれ接続し、電流を並列に流している。こ
の電解槽10の詳細な構造は図4に示す。図4は、図3
のA−A線による電解槽10の横断面図であり、左側の
部分は分解状態に相互に離した状態で示している。図4
において、陰極エレメント13の左側の陰極集電枠1の
凹部側にその凹部全体にわたってガス室スペーサー兼導
電金網体2が配置され、その導電金網体2に接してガス
拡散電極3が配置され、そのガス拡散電極3と1〜2m
mの間隔をおいてイオン交換膜9が配置される。前記陰
極集電枠1の裏側に導電リブ5を設けて、図2のように
陰極室枠導電体6に接続している(詳細な構造は図示し
ない)。なお、図3及び図4は、本発明を単極式電解槽
に応用した例を示すが、複極式電解槽にも同じ方法で応
用できる。
電解槽10において用いることができる。図3は電解槽
の正面図を示しており、両側の端板14、15の間に陽
極エメント12と陰極エレメント13とがイオン交換膜
9を介して交互に配置されている。陽極エメント12と
陰極エレメント13には陽極ブスバー16と陰極ブスバ
ー17がそれぞれ接続し、電流を並列に流している。こ
の電解槽10の詳細な構造は図4に示す。図4は、図3
のA−A線による電解槽10の横断面図であり、左側の
部分は分解状態に相互に離した状態で示している。図4
において、陰極エレメント13の左側の陰極集電枠1の
凹部側にその凹部全体にわたってガス室スペーサー兼導
電金網体2が配置され、その導電金網体2に接してガス
拡散電極3が配置され、そのガス拡散電極3と1〜2m
mの間隔をおいてイオン交換膜9が配置される。前記陰
極集電枠1の裏側に導電リブ5を設けて、図2のように
陰極室枠導電体6に接続している(詳細な構造は図示し
ない)。なお、図3及び図4は、本発明を単極式電解槽
に応用した例を示すが、複極式電解槽にも同じ方法で応
用できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、本発明は、これらの実施例のみに限定さ
れるものではない。
する。ただし、本発明は、これらの実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0013】実施例1 先ず、図1によって本発明のガス拡散電極の取付け、排
電構造の一例の全般的な構成の説明を行う。図1は、電
解槽における本発明のガス拡散電極の取付け、排電構造
の部分のみを示したものであるが、その取付け、排電構
造の部分を横に切断した横断面図を示すものである。従
って、ガス拡散電極3や陰極室枠導電体6などはすべて
紙面に対して上下方向に延びているものである。図1に
おいて、陰極集電枠1の凹面側には、酸素ガスを供給す
るためのスペースを確保するためにガス室スペーサーを
兼ねる集電メッシュ体2を接して設け、ガス拡散電極3
との間にガス室4を形成している。更に、陰極集電枠1
の凸部である背面には、排電のための導電リブ5が外方
に突出させて取付けられている。一方、陰極室枠導電体
6の表面には前記陰極集電枠1の背面の導電リブ5に対
面する位置に、差し込み金具7がボルト8により取付け
られている。上記導電リブ5および差し込み金具7は、
両方とも銅もしくは真鍮製であることが、導電性と経済
性の面から好ましい。
電構造の一例の全般的な構成の説明を行う。図1は、電
解槽における本発明のガス拡散電極の取付け、排電構造
の部分のみを示したものであるが、その取付け、排電構
造の部分を横に切断した横断面図を示すものである。従
って、ガス拡散電極3や陰極室枠導電体6などはすべて
紙面に対して上下方向に延びているものである。図1に
おいて、陰極集電枠1の凹面側には、酸素ガスを供給す
るためのスペースを確保するためにガス室スペーサーを
兼ねる集電メッシュ体2を接して設け、ガス拡散電極3
との間にガス室4を形成している。更に、陰極集電枠1
の凸部である背面には、排電のための導電リブ5が外方
に突出させて取付けられている。一方、陰極室枠導電体
6の表面には前記陰極集電枠1の背面の導電リブ5に対
面する位置に、差し込み金具7がボルト8により取付け
られている。上記導電リブ5および差し込み金具7は、
両方とも銅もしくは真鍮製であることが、導電性と経済
性の面から好ましい。
【0014】次に、図2に陰極集電枠1の背面リブ5を
陰極室枠6の導電体に取付けた差し込み金具7に差し込
んだガス拡散電極電解槽の組立状態の断面を示す。この
ように、陰極集電枠1と陰極室枠6は、背面の導電リブ
5を差し込み金具7に差し込むだけに容易に組立てでき
る。図2は横断面図であるから、横に切断したものを上
から見ているものであって、陰極集電枠1などは紙面の
上の方に向いているものではない。このようにして、陽
極から交換膜(両者とも図示省略)を介して流れてくる
電気は、ガス拡散電極3を通り、メッシュ体2を流れ、
更に陰極集電枠1に流れ、導電リブ5、差し込み金具7
を経て、最終的に、陰極室枠導電体6に流れることにな
る。また、解体する場合も、単に導電リブ5を差し込み
金具から引抜くだけで簡単に行える。更に、差し込み金
具7は、陰極集電枠1と全く無関係に、何等の妨害をこ
うむることなく、自由に且つ強固に陰極室枠6にボルト
8によって取付けることができる。
陰極室枠6の導電体に取付けた差し込み金具7に差し込
んだガス拡散電極電解槽の組立状態の断面を示す。この
ように、陰極集電枠1と陰極室枠6は、背面の導電リブ
5を差し込み金具7に差し込むだけに容易に組立てでき
る。図2は横断面図であるから、横に切断したものを上
から見ているものであって、陰極集電枠1などは紙面の
上の方に向いているものではない。このようにして、陽
極から交換膜(両者とも図示省略)を介して流れてくる
電気は、ガス拡散電極3を通り、メッシュ体2を流れ、
更に陰極集電枠1に流れ、導電リブ5、差し込み金具7
を経て、最終的に、陰極室枠導電体6に流れることにな
る。また、解体する場合も、単に導電リブ5を差し込み
金具から引抜くだけで簡単に行える。更に、差し込み金
具7は、陰極集電枠1と全く無関係に、何等の妨害をこ
うむることなく、自由に且つ強固に陰極室枠6にボルト
8によって取付けることができる。
【0015】試験例1 下記の電解槽仕様および運転条件にて試験を行った結
果、電解電圧は2.01Vという著しく低い値ですん
だ。 反応面寸法 : 600×1200mm(反応面積:7
2dm2 ) 陽極 : ペルメレック電極社製DSE 陰極 : ガス拡散電極 イオン交換膜: フレミオン893(旭硝子社製) 電解電流密度: 30A/dm2 運転温度 : 90℃ 苛性濃度 : 32wt% NaOH 塩水濃度 : NaCl 210g/リットル
果、電解電圧は2.01Vという著しく低い値ですん
だ。 反応面寸法 : 600×1200mm(反応面積:7
2dm2 ) 陽極 : ペルメレック電極社製DSE 陰極 : ガス拡散電極 イオン交換膜: フレミオン893(旭硝子社製) 電解電流密度: 30A/dm2 運転温度 : 90℃ 苛性濃度 : 32wt% NaOH 塩水濃度 : NaCl 210g/リットル
【0016】
【発明の効果】本発明のガス拡散電極の取付け、排電構
造は、陰極集電枠の背面に排電のための導電リブを突出
するように取付け、一方、陰極室枠の前記導電リブに対
面する位置に差し込み金具を取付けるように構成されて
いるので、背面の導電リブを差し込み金具に差し込むだ
けで、陰極集電枠と陰極室枠を接続させることができ
る。その結果、両者の接続部の電気抵抗が低減し、電解
電圧を著しく低減できるだけでなく、組立て、解体が容
易にでき、しかも電極更新時には、ガス拡散電極だけを
更新できるため、従来のガス拡散電極の排電構造に比べ
て経済的にも極めてすぐれたものとなる。
造は、陰極集電枠の背面に排電のための導電リブを突出
するように取付け、一方、陰極室枠の前記導電リブに対
面する位置に差し込み金具を取付けるように構成されて
いるので、背面の導電リブを差し込み金具に差し込むだ
けで、陰極集電枠と陰極室枠を接続させることができ
る。その結果、両者の接続部の電気抵抗が低減し、電解
電圧を著しく低減できるだけでなく、組立て、解体が容
易にでき、しかも電極更新時には、ガス拡散電極だけを
更新できるため、従来のガス拡散電極の排電構造に比べ
て経済的にも極めてすぐれたものとなる。
【図1】本発明のガス拡散電極の排電および取付け構造
の一例を示す図解式横断面説明図である。
の一例を示す図解式横断面説明図である。
【図2】本発明のガス拡散電極の排電構造の組立状態を
示す横断面説明図である。
示す横断面説明図である。
【図3】本発明のガス拡散電極の排電構造を適用した電
解槽の正面図を示す。
解槽の正面図を示す。
【図4】図3のA−A線による電解槽の横断面図を示
す。
す。
1 陰極集電枠 2 ガス室スペイサー兼集電メッシュ体 3 ガス拡散電極 4 ガス室 5 導電リブ 6 陰極室枠導電体 7 差し込み金具 8 ボルト 9 イオン交換膜 10 電解槽 12 陽極エレメント 13 陰極エレメント 14 端板 15 端板 16 陽極ブスバー 17 陰極ブスバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000105040 クロリンエンジニアズ株式会社 東京都江東区深川2丁目6番11号 富岡橋 ビル (72)発明者 坂田 昭博 東京都港区西新橋一丁目14番1号 東亞合 成株式会社内 (72)発明者 斎木 幸治 大阪府大阪市北区中之島三丁目2番4号 鐘淵化学工業株式会社内 (72)発明者 相川 洋明 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 三 井化学株式会社内 (72)発明者 片山 真二 岡山県玉野市東高崎24丁目6号 クロリン エンジニアズ株式会社内 (72)発明者 山口 健三 東京都中央区築地5丁目6番4号 コンセ プト エンジニアズ株式会社内 Fターム(参考) 4K011 AA10 AA20 AA22 DA03 4K021 BA03 CA01 CA03 CA05 DB31 EA05
Claims (3)
- 【請求項1】 板状の導電体からなり、ガス拡散電極の
ガス室側に設けられるガス室を区画する隔壁を形成して
おり、且つその背面に排電のための導電リブを外方に突
出させて取付けたことを特徴とするガス拡散電極の陰極
集電枠。 - 【請求項2】 導電体からなり、請求項1の陰極集電枠
の背面の導電リブに対面する位置に、銅もしくは真鍮製
の差し込み金具を有することを特徴とする陰極室枠。 - 【請求項3】 請求項1の陰極集電枠の背面の導電リブ
を請求項2の陰極室枠の差し込み金具に差し込むことに
より、容易に組立て、解体ができる排電構造を有するこ
とを特徴とするガス拡散電極を有する電解槽。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1998
- 1998-10-13 JP JP10290863A patent/JP2987586B1/ja not_active Expired - Fee Related
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