JP2000119304A - 水溶性重合体の製法 - Google Patents
水溶性重合体の製法Info
- Publication number
- JP2000119304A JP2000119304A JP10294190A JP29419098A JP2000119304A JP 2000119304 A JP2000119304 A JP 2000119304A JP 10294190 A JP10294190 A JP 10294190A JP 29419098 A JP29419098 A JP 29419098A JP 2000119304 A JP2000119304 A JP 2000119304A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- soluble
- polymer
- weight
- solvent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
からなる混合溶媒を用いて水溶性重合体を製造する方法
において、重合反応後に水溶性溶剤を効率的に除去でき
る水溶性重合体の製法を提供すること。 【解決手段】(A):水と水溶性溶剤とからなる混合溶
媒中で酸性基を有する親水性単量体を重合させて水溶性
重合体を含有する重合体溶液を得る工程、及び(B):
工程(A)で得られる重合体溶液にアルカリ剤を添加し
て重合体溶液を相分離させ、相分離状態の重合体溶液か
ら水溶性溶剤を除去する工程を含む、水溶性重合体の製
法。
Description
に関する。さらに詳しくは、溶媒として用いた水溶性溶
剤を効率的に除去できる水溶性重合体の製法に関する。
性溶剤とからなる混合溶媒を溶媒として使用することが
ある。このような製法においては、重合が完結した後に
水溶性溶剤を留去し、その後に、重合体が酸性基を含有
している場合はアルカリ剤で中和する、という工程を経
ることによって水溶性重合体を得ている。水溶性溶剤を
留去する脱溶剤工程では水溶性溶剤とともに水も留去さ
れるが、系内の水溶性溶剤の含有量が低下してくるにし
たがい、留出側の水の組成比率がさらに高くなってしま
う。このように、脱溶剤工程における水溶性溶剤の除去
効率は良好なものとはいえず、脱溶剤工程に多大な時間
とエネルギーを要している。
は、水と水溶性溶剤との溶液中で重合反応を行い、次い
で中和を行った後に溶剤を留去して、共重合体塩の水溶
液を得ている。しかしながら、この方法では均一状態で
脱溶剤を行っており、そのため水溶性溶剤の除去の効率
化を図ることはできない。
重合反応における溶媒として水と水溶性溶剤とからなる
混合溶媒を用いて水溶性重合体を製造する方法におい
て、重合反応後に水溶性溶剤を効率的に除去できる水溶
性重合体の製法を提供することを目的とする。
を有する親水性単量体を重合させて水溶性重合体を含有
する重合体溶液を得る工程、及び(B):工程(A)で
得られる重合体溶液にアルカリ剤を添加して重合体溶液
を相分離させ、相分離状態の重合体溶液から水溶性溶剤
を除去する工程を含む、水溶性重合体の製法、に関する
ものである。
得られた重合体のアルカリ中和物が水と相分離状態を形
成するものであれば特に限定されない。また、酸性基を
有する単量体とは単量体の1重量%水溶液のpHが25
℃で6以下のものであり、酸性基としては、カルボキシ
ル基、スルホ基、ホスホ基等が挙げられる。また、親水
性単量体とは25℃で水への溶解度が2重量%以上の性
質を示すものをいい、疎水性単量体とは25℃で水への
溶解度が2重量%未満の性質を示すものをいう。
のとおりである。(メタ)アクリル酸及びそれらのアル
カリ金属塩及びアンモニウム塩(なお(メタ)アクリル
酸はアクリル酸とメタクリル酸とを意味する。以後の
(メタ)が記載された化合物も同様である。);マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸及びそれらのアルカリ金属
塩及びアンモニウム塩;スチレンスルホン酸及びそのア
ルカリ金属塩等の水溶性芳香族ビニル単量体;ビニルス
ルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸及びそれらのアル
カリ金属塩及びアンモニウム塩等が挙げられる。これら
は一種だけ用いてもよいし、複数種を併用してもよい。
ただし、塩は重合過程で相分離を生じない範囲内で未中
和の単量体と混合使用することができる。
単量体以外の単量体成分を酸性基を有する親水性単量体
とともに使用して、該単量体成分を存在させて重合させ
てもよい。かかる単量体成分としては、疎水性単量体や
酸性基を有しない親水性単量体が挙げられる。
酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリ
ル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、
(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸シ
クロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル
などの(メタ)アクリル酸アルキルエステル類、及びス
チレン、α−メチルスチレン、エチレン、イソプレン、
ブタジエン、塩化ビニル、酢酸ビニル等が挙げられる。
これらは一種だけ用いてもよいし、複数種を併用しても
よい。
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)ア
クリル酸2−アミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチ
ルアミノエチル等の水溶性(メタ)アクリル酸一置換基
含有アルキルエステル;(メタ)アクリル酸のエチレン
オキシド付加物で末端が水酸基又はメトキシ基である水
溶性(メタ)アクリル酸アルキレンオキシド付加物もし
くはその誘導体;アクリルアミド、メタクリルアミド、
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、
(メタ)アクリルアミドジメチルアミノプロピル等のア
ミド基含有水溶性単量体;アリルアルコール及びアリル
アルコールのエチレンオキシド付加物で末端が水酸基又
はメトキシ基である水溶性アリルアルコールアルキレン
オキシド付加物もしくはその誘導体等が挙げられる。こ
れらは一種だけ用いてもよく、複数種を併用してもよ
い。
親水性単量体の含有量は、80〜100重量%が好まし
く、90〜100重量%がより好ましい。アルカリ剤を
添加することによる相分離領域をより広く確保する観点
から80重量%以上が好ましい。疎水性単量体をさらに
用いる場合、重合体の親水性と疎水性の程度を適宜設定
する観点から、単量体成分全体におけるその含有量は1
〜20重量%が好ましい。酸性基を有しない親水性単量
体をさらに用いる場合、単量体成分全体におけるその含
有量は1〜20重量%が好ましい。
ては、水と均一混合できる溶剤であれば特に限定されな
い。具体的には、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、アセトン、メチルエチルケトン、アセトニトリル等
が挙げられる。これらは一種だけ用いてもよく、複数種
を併用してもよい。
る水溶性溶剤の使用量は、重合時に水と均一混合可能
で、生成する重合体を析出させない程度であれば特に限
定されない。例えば、混合溶媒における重量比は、水:
水溶性溶剤が95:5〜5:95の範囲が好ましく、8
0:20〜20:80の範囲がより好ましい。
全単量体の、本工程での含有量は、工業的に生産性を高
めるという観点から、全単量体と混合溶媒とからなる原
料の20重量%以上が好ましく、30重量%以上がより
好ましい。また、重合時に均一混合を行わせる観点から
60重量%以下が好ましく、50重量%以下がより好ま
しい。よって、該含有量の範囲の具体例としては20〜
60重量%が好ましく、30〜50重量%がより好まし
い。
下に行われる。重合開始剤としては、通常用いられる公
知のものを使用できる。例えば、アゾビス(2―メチル
プロピオンアミジン)塩酸塩、アゾビス(2−イミダゾ
リン−2−イル)プロパン塩酸塩、アゾビス(2−メチ
ルプロピオン酸アミド)二水塩、アゾビス(4−シアノ
吉草酸)等の水溶性アゾ系開始剤;アゾビスイソブチロ
ニトリル、アゾビスイソバレロニトリル、アゾビスシア
ノペンタン酸等の油溶性アゾ系開始剤;過硫酸アンモニ
ウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過酸化水素
等の水溶性過酸化物;過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロ
イル等の油溶性過酸化物;過酸化水素と第二鉄化合物の
混合系、亜硫酸水素ナトリウムと酸素の混合系等のレド
ックス系開始剤などが挙げられ、上記開始剤は、単独で
も併用系でもよく、混合溶媒系で溶解するものであれ
ば、特に限定されない。
0重量部あたり、0.05〜10重量部が好ましく、
0.1〜3重量部がより好ましい。未反応単量体を少な
くする観点から0.05重量部以上が好ましく、工業的
に経済性を高める観点から10重量部以下が好ましい。
剤、開始剤等の種類に依存し、適宜選択される。例えば
30〜150℃が好ましく、50〜120℃がさらに好
ましい。速やかな重合を行うという観点から30℃以上
が好ましく、高温での熱分解を抑制するという観点から
150℃以下が好ましい。また、重合時に相分離しない
範囲で、アルカリ剤による部分中和を段階的或いは連続
的に行いながら重合してもよい。この態様によれば、重
合反応系内のpHを制御することが可能となり、それに
より使用する単量体の種類による単独反応性及び共重合
反応性の制御が可能となる利点がある。また、重合反応
に要する時間は特に限定されないが、1〜10時間が好
ましい。
除去する。重合体溶液の相状態は重合体塩、水、水溶性
溶剤の三成分の含有量により変化し、これら三成分の含
有量が特定の範囲の割合を満たす場合に、液体−液体の
二相分離状態、即ち、本発明でいう相分離状態が形成さ
れることから、重合体溶液の相分離状態を形成させるた
めに、本発明においては重合体溶液にアルカリ剤を添加
して、重合体の酸性基の一部又は全部を中和させる。
1にポリアクリル酸ナトリウム塩(重量平均分子量:約
6800)、水、イソプロピルアルコールの25℃にお
ける三角相図を示す。三成分の含有量に応じて、重合体
溶液の相状態は大きく均一系(領域A)、液体−液体の
二相分離(領域B)及び重合体が析出した固体−液体状
態(領域C)の三相の状態となる。これらの領域は、重
合体の構造や分子量、アルカリ剤や水溶性溶剤の種類に
より変化する。したがって、これらの条件を適宜設定す
ることにより、相分離状態を形成することができる。
液にアルカリ剤を添加することにより重合体に富む相と
水溶性溶剤に富む相とに分離している状態をいい、以下
の効果を達成し得る。この相分離状態での各相における
水と水溶性溶剤との比率をみた時、前者の相(重合体濃
厚相)の水の比率は混合溶媒のそれより高く、後者の相
(水溶性溶剤濃厚相)の水溶性溶剤比率は混合溶媒のそ
れより高い。即ち、重合体溶液が相分離することによ
り、水溶性溶剤の濃度が高い相を形成することができ
る。そのため、このような状態の重合体溶液から水溶性
溶剤を除去することにより、水溶性溶剤が重合体溶液に
一様に存在する均一系の重合体溶液から水溶性溶剤を除
去することよりも効率的に水溶性溶剤を除去することが
可能となる。その結果、除去に要する時間の短縮化、エ
ネルギーの低減化を図ることができる。さらには、連続
相が水溶性溶剤濃厚相であるために、均一系と比較し
て、水溶性溶剤の除去に際して、重合体溶液の発泡が軽
減され、除去操作の操作性が向上する。減圧にて除去操
作を行った場合、その効果は特に顕著である。この点か
らも、本発明の製法は生産性、経済性を改善する有利な
製法である。
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カ
ルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ金属、アル
カリ土類金属の水酸化物;モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロ
パノールアミン、N−メチルエタノールアミン、ジメチ
ルアミノプロパノール等の水酸基含有有機アミン;モル
ホリン、アンモニア等が挙げられる。これは一種だけ用
いてもよく、複数種を併用してもよい。なかでも水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。
リ剤をそのまま、又は水溶液として連続的、段階的に添
加する態様が挙げられる。アルカリ剤の添加量は、重合
体の組成や分子量、水溶性溶剤の種類、さらには重合
体、水溶性溶剤及び水の量比等により適宜選択される。
除去する方法としては、例えば、常圧又は減圧下で該重
合体溶液を蒸留する方法が挙げられる。常圧での蒸留よ
りも減圧蒸留が好ましい。蒸留温度は20〜120℃が
好ましく、40〜100℃がさらに好ましい。重合体溶
液の着色抑制の観点から120℃以下が好ましく、混合
液の低粘度化と水溶性溶剤除去の効率化の観点から20
℃以上が好ましい。
の含有量を好ましくは70重量%以下、より好ましくは
60〜20重量%、特に好ましくは50〜30重量%に
維持することが好ましい。水溶性溶剤を除去する際の重
合体溶液の粘度上昇を抑制する観点から該含有量は70
重量%以下が好ましく、製造効率の観点から20重量%
以上が好ましい。
ら、重合体溶液にアルカリ剤を添加しながら除去操作を
行っても良い。これとは別に、重合終了時、アルカリ剤
添加時又は本工程の途中で、重合体溶液の相分離状態を
維持するために、適宜水を加えることも可能である。
経ることにより水溶性重合体を得ることができる。得ら
れる水溶性重合体の重量平均分子量は、1,000〜5
0,000が好ましく、3,000〜30,000がよ
り好ましい。相分離領域を広くし、相分離効果を有効に
利用するという観点から重量平均分子量は1,000以
上が好ましい。相分離時の増粘を抑制するといった工業
的な観点、適度な粘度を確保する観点から重量平均分子
量は50,000以下が好ましい。なお、重量平均分子
量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)により測定する。
により次の条件で測定した。カラムは東ソー(株)製G
4000PWXL+G2500PWXLを用いた。溶離
液には0.2Mリン酸塩緩衝液(pH7)/アセトニト
リル=90/10(体積比)を用いた。流速を1mL/
分とし、検出を210nm(UV)で行った。分子量標
準物質にはポリアクリル酸(American Pol
ymer Standards Corp.製)を用い
た。
ル623gを入れ、窒素を導入しつつ80℃まで昇温し
た。次に攪拌下に80重量%アクリル酸水溶液775
g、及び重合開始剤として15重量%過硫酸ナトリウム
水溶液83gをそれぞれ別の滴下ロートより4時間かけ
て滴下し重合反応を行った。滴下終了後、80℃で2時
間熟成し、その後イオン交換水404gを加え希釈し
た。
液682gを4時間で滴下しながら減圧下にて80℃の
加熱により行い、8時間かけて871gを留出させ、重
合体含有量40重量%の重合体溶液を得た。平均留分留
出速度は109g/時間であった。脱溶剤工程の1時間
目から7時間目まで、重合体溶液は液体−液体二相分離
状態となり、発泡はほとんど見られなかった。また、留
分中のイソプロピルアルコールの含有率は71重量%で
あり、イソプロピルアルコールの回収率も98%と高回
収率であった。得られた重合体の分子量は、重量平均分
子量で約6800であった。液体−液体二相分離状態を
維持している間の、重合体溶液に含まれるイソプロピル
アルコールの含有量について測定したところ、重合体溶
液全体に占める含有量は24〜2.3重量%であり、水
溶性溶剤濃厚相中の含有量は50〜70重量%であっ
た。
ル833gを入れ、窒素を導入しつつ85℃まで昇温し
た。次に攪拌下にアクリル酸620gとアクリル酸ブチ
ル33gとからなる単量体混合物と、重合開始剤として
アゾビス−2−アミジンプロパン(和光純薬(製)V−
50)1.6重量%水溶液208gをそれぞれ別の滴下
ロートより4時間かけて滴下し重合反応を行った。滴下
終了後、85℃で2時間熟成し、その後イオン交換水6
90gを加え希釈した。
液682gを4時間で滴下しながら減圧下にて80℃の
加熱により行い、8時間かけて1074gを留出させ、
重合体含有量40重量%の共重合体溶液を得た。平均留
分留出速度は134g/時間であった。脱溶剤工程の1
時間目から7時間目まで、重合体溶液は液体−液体二相
分離状態となり、発泡はほとんど見られなかった。ま
た、留分中のイソルロピルアルコールの含有率は76重
量%であり、イソプロピルアルコールの回収率も98%
と高回収率であった。得られた共重合体の分子量は、重
量平均分子量で約8000であった。液体−液体二相分
離状態を維持している間の、重合体溶液に含まれるイソ
プロピルアルコールの含有量について測定したところ、
重合体溶液全体に占める含有量は29〜4.8重量%で
あり、水溶性溶剤濃厚相中の含有量は50〜70重量%
であった。
ル623gを入れ、窒素を導入しつつ80℃まで昇温し
た。次に攪拌下に80重量%アクリル酸水溶液775
g、及び重合開始剤として15重量%過硫酸ナトリウム
水溶液83gをそれぞれ別の滴下ロートより4時間かけ
て滴下し重合反応を行った。滴下終了後、80℃で2時
間熟成し、その後イオン交換水404gを加え希釈し
た。
なく減圧下にて得られた重合体溶液の80℃での加熱に
より行った。その結果、平均留分留出速度を50g/時
間以上にすると発泡が激しく脱溶剤操作ができなかっ
た。また、留出量871gの時点での留分中のイソプロ
ピルアルコールの含有率は61重量%であり、回収率も
85%と低かった。この時点で、系内粘度が上昇してき
たため、イオン交換水300gを追加して同様に脱溶剤
操作を行い、さらに300gの留分を得た。その結果、
総留出量1171g中のイソプロピルアルコールの含有
率は52重量%で、回収率98%となった。この脱溶剤
工程には24時間を要した。また、その時の相状態は、
常に均一状態であった。その後、重合体溶液に49重量
%苛性ソーダ水溶液682gを加え、重合体含有量40
重量%の重合体溶液を得た。得られた重合体の分子量
は、重量平均分子量で約6800であった。
700gを入れ、窒素を導入しつつ85℃まで昇温し
た。次に攪拌下にアクリル酸200g、アクリル酸メチ
ル400g及びアクリル酸ブチル400gからなる単量
体混合物と、重合開始剤としてアゾビス−2−アミジン
プロパン(和光純薬(製)V−50)1.6重量%水溶
液220gをそれぞれ別の滴下ロートより4時間かけて
滴下し重合反応を行った。滴下終了後、85℃で2時間
熟成し、その後イオン交換水1370gを加え希釈し
た。
液473gを4時間で滴下しながら減圧下にて80℃の
加熱により行った。その結果、平均留分留出速度を50
g/時間以上にすると発泡が激しく操作できなかった。
また、留出量992gの時点での留分中のイソプロピル
アルコールの含有率は60重量%であり、回収率も85
%と低かった。この時点で、系内粘度が上昇してきたた
め、イオン交換水327gを追加して同様に脱溶剤操作
を行い、さらに留分327gを留出し、重合体含有量4
0重量%の重合体溶液を得た。この時、総留出量131
9g中のイソプロピルアルコールの含有率は52重量%
で、回収率98%となった。この脱溶剤工程には26時
間を要した。また、その時の相状態は、常に均一状態で
あった。得られた共重合体の分子量は、重量平均分子量
で約8000あった。
剤を添加して重合体溶液を相分離させて水溶性溶剤を除
去することで、水溶性溶剤除去時の発泡を抑制し、且つ
効率良く水溶性溶剤を除去することができる、生産性の
高い水溶性重合体の製法が提供される。
ソプロピルアルコールの三角相図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A):水と水溶性溶剤とからなる混合
溶媒中で酸性基を有する親水性単量体を重合させて水溶
性重合体を含有する重合体溶液を得る工程、及び
(B):工程(A)で得られる重合体溶液にアルカリ剤
を添加して重合体溶液を相分離させ、相分離状態の重合
体溶液から水溶性溶剤を除去する工程を含む、水溶性重
合体の製法。 - 【請求項2】 工程(A)において、さらに疎水性単量
体を存在させて重合させる請求項1記載の製法。 - 【請求項3】 工程(B)において、重合体含有量を重
合体溶液の70重量%以下に維持しつつ水溶性溶剤を除
去する請求項1又は2記載の製法。 - 【請求項4】 得られる水溶性重合体の重量平均分子量
が1,000〜50,000である請求項1〜3いずれ
か記載の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29419098A JP3313652B2 (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 水溶性重合体の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29419098A JP3313652B2 (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 水溶性重合体の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000119304A true JP2000119304A (ja) | 2000-04-25 |
JP3313652B2 JP3313652B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=17804489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29419098A Expired - Fee Related JP3313652B2 (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 水溶性重合体の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3313652B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008138026A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Nippon Carbide Ind Co Inc | アクリル系水溶性樹脂組成物 |
-
1998
- 1998-10-15 JP JP29419098A patent/JP3313652B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008138026A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Nippon Carbide Ind Co Inc | アクリル系水溶性樹脂組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3313652B2 (ja) | 2002-08-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4800220A (en) | Crosslinked carboxylic copolymers usable as thickeners in aqueous media and preparation thereof | |
US6150468A (en) | Water soluble amphiphilic heteratom star polymers and their use as emulsion stabilizers in emulsion polymerization | |
JPH06206950A (ja) | コアとシェルの間に改善された相結合を有するコア/シェル分散粒子のグラフト共重合体ラテックスの製造方法 | |
EP2716664A1 (en) | (meth)acrylic acid-based copolymer | |
JPS6261048B2 (ja) | ||
JP3313652B2 (ja) | 水溶性重合体の製法 | |
JP3615683B2 (ja) | 増粘剤 | |
EP0943628B1 (en) | Process for the preparation of dispersions of water-soluble polymers | |
KR20160123643A (ko) | 고내열성 고점도 수용성 폴리머 및 이를 포함하는 고점도 수용액의 제조방법 | |
JP5992145B2 (ja) | 水性媒体中の界面活性剤フリーのpH非感受性ポリマー粒子分散液を製造する方法 | |
EP3275908B1 (en) | Copolymer | |
NO832673L (no) | Fremgangsmaate for fremstilling av en vandig polymerdispersjon. | |
JPH06263803A (ja) | (メタ)アクリル酸系水溶性重合体の製造方法並びに用途 | |
EP0704460B1 (en) | Process for producing polymer terminated with optionally protected functional group | |
KR100490463B1 (ko) | 아크릴아미드계 중합체 분산액의 제조 방법 | |
JP2011178818A (ja) | 水溶性高分子架橋剤、それを用いて製造される水溶性重合体、およびこれらの製造方法 | |
JPH04266904A (ja) | 低分子量(メタ)アクリル酸塩系重合体の製造方法 | |
JP4145735B2 (ja) | 水性エマルション組成物の製造方法 | |
TW200911854A (en) | Method for manufacturing rubber-like polymer for electronic materials, and rubber-like polymer for electronic materials | |
Taylor | Synthesis of polymer dispersions | |
JP3225105B2 (ja) | コア・シェル型エマルジョンの製造方法 | |
JP4199600B2 (ja) | アルカリ可溶性増粘剤 | |
JPH05185074A (ja) | 多価金属含有水の処理剤および処理方法 | |
EP1290036A1 (en) | Water soluble ampiphilic heteroarm star polymers and their use as emulsion stabilizers in emulsion polymerization | |
JP2006111710A (ja) | 無水マレイン酸(共)重合体の製造方法、無水マレイン酸(共)重合体、及びその加水分解物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100531 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110531 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110531 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120531 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130531 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140531 Year of fee payment: 12 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |