JP2000118970A - 油圧式ツインリフト装置 - Google Patents

油圧式ツインリフト装置

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JP2000118970A
JP2000118970A JP10286275A JP28627598A JP2000118970A JP 2000118970 A JP2000118970 A JP 2000118970A JP 10286275 A JP10286275 A JP 10286275A JP 28627598 A JP28627598 A JP 28627598A JP 2000118970 A JP2000118970 A JP 2000118970A
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JP
Japan
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child
parent
lift
plunger
cylinder
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Application number
JP10286275A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yanagisawa
武史 柳澤
Toru Sogi
徹 曽木
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Banzai Industries Ltd
Original Assignee
Banzai Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親リフトと子リフトとが同調して上昇又は下
降を行なう方式のツインリフト装置において、左右1対
のプランジャーが回転することなく昇降を行なうことが
できる安全な油圧式ツインリフト装置を提供する。 【解決手段】 親リフト1は親シリンダー3と該親シリ
ンダー3内を油密に摺動するピストン3aと該ピストン
3aの上面に該ピストン3aの中心線に対して偏心させ
て立設固定した親プランジャー3bとを有する構造と
し、又、子リフト2は子プランジャー4aと該子プラン
ジャー4aが挿通する子シリンダー4とを有すると共に
該子プランジャー4aの下面側方にローラ4gを突設し
て該ローラ4gが案内溝4eに沿って滑動する構造とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両整備工場等にお
いて車両を昇降するのに好適な油圧式ツインリフト装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両整備工場では、左右1対からなるリ
フトのプランジャーに各々リフトテーブルを装着し、こ
れら1対のリフトテーブルを乗用車等の車体の左右の下
面に当接して車体を昇降させるツインリフト装置が用い
られている。
【0003】図6は従来の油圧式ツインリフト装置を示
し、aがリフトテーブル、bがプランジャーであり、各
プランジャーbの下方に埋設されている油圧シリンダー
(図示せず)によってこれらプランジャーbが昇降する
ようになっている。
【0004】これらの油圧式ツインリフト装置では、パ
スカルの原理を用いて、1台のポンプユニットで1個の
油圧ピストンを作動させることにより左右1対のプラン
ジャーを同調して昇降させるようにしたものが知られて
いる。
【0005】この様な場合、油圧ピストンの直径をプラ
ンジャーよりも大径とし、更に、該油圧ピストンの中心
線と同心に親側となるプランジャーを配置して、これを
中心で突き上げるようにしている 。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】リフト装置のプランジ
ャーは上部に荷重が加えられるが、この荷重はプランジ
ャーの軸心に対して必ずしも対称ではないため、プラン
ジャーに回転トルクが発生してプランジャーが回転し車
両の支承が不安定である問題があった。
【0007】本発明はこのような問題点を解消し、昇降
時にプランジャーが回転をしないような構造の安全な油
圧式ツインリフト装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成すべく、親リフトと子リフトとが同調して上昇又は下
降を行なう方式の油圧式ツインリフト装置において、該
親リフトは親シリンダーと該親シリンダー内を油密に摺
動するピストンと該ピストンの上面に立設された親プラ
ンジャーとからなると共に該親プランジャーは前記ピス
トンの中心線に対して偏心させて該ピストンの上面に固
定した構造とし、又、前記子リフトは前記親プランジャ
ーと同等の断面積を有する子プランジャーと該子プラン
ジャーが挿通する子シリンダーとからなると共に該子プ
ランジャーの下面側方にローラを突設して該ローラが前
記子シリンダーの内側面に縦長に設けられた案内溝に沿
って滑動する構造としたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の油圧式ツインリフト装置
の第1の実施の形態を図1乃至図3により説明する。
【0010】図1は本発明の油圧式ツインリフト装置を
備えた車両整備場の截断面図を示し、1が親リフト、2
が子リフトである。
【0011】1a及び2aはリフトテーブルで、3及び
4はそれぞれ親シリンダー及び子シリンダーであり、こ
れら親子のシリンダー3、4内を後述する親プランジャ
ー3b又は子プランジャー4aがそれぞれ挿通してお
り、前記リフトテーブル1a、2aはこれら親子のプラ
ンジャー3b、4aのそれぞれ上端に係着されている。
【0012】尚、5aは親シリンダー3に油圧を供給す
る給油管であり、5bは親シリンダー3と子シリンダー
4とを接続する接続管である。
【0013】図2に親リフト1のシリンダー部の詳細を
示す。
【0014】即ち、親シリンダー3は円筒状で、底部3
hを有し、内部には該親シリンダー3の内面に沿って油
密に摺動するピストン3aと該ピストン3aよりも小径
の円筒状からなる親プランジャー3bとを一体に形成し
て有しており、親シリンダー3の上部には前記親プラン
ジャー3bを油密に摺動自在に挿通させた蓋体3cが固
定して装着されている。
【0015】前記親プランジャー3bは前記ピストン3
aの中心線に対して偏心を有してピストン3aの上面に
立設固定されており、このため親プランジャー3bは親
シリンダー3の中心線に対しても偏心を有している。
【0016】3d及び3eはいずれも油密を保持するた
めのオイルシールである。
【0017】又、3fはピストン3aの下方へ油圧を供
給するための前記給油管5aを接続する継手部であり、
3gは前記接続管5bを接続する継手部である。
【0018】尚、3mは前記親子のシリンダー3、4内
に油を充填するための弁である。
【0019】図3に子リフト2のシリンダー部の詳細を
示す。
【0020】即ち、子シリンダー4は底部4hを有する
円筒状で、内部に子プランジャー4aを挿通させてお
り、該子シリンダー4の上部には前記子プランジャー4
aを油密に摺動自在に挿通させた蓋体4cを固定して装
着している。
【0021】又、子シリンダー4の内周には、縦長の案
内溝4eを有する内筒4dが嵌入されている。
【0022】前記子プランジャー4aは底部4bを有す
る円筒状で、その外径断面積が前記親シリンダー3の内
径断面積から前記親プランジャー3bの外径断面積を差
し引いたものとなるように形成され、底部4bの下方に
ブラケット4fを突設させていると共に該ブラケット4
fの側方にローラ4gを突設させている。
【0023】該ローラ4gは前記内筒4dの案内溝4e
に係合されており、子プランジャー4aが子シリンダー
4内を上下に移動するときは、該ローラ4gが案内溝4
eに沿って滑動する構造となっている。
【0024】尚、4kは油密を保持するためのオイルシ
ールであり、4mは前記接続管5bを接続する継手部で
あり、又、4nは前記子プランジャー4aの周囲に形成
された油室を示す。
【0025】次に本第1の実施の形態の油圧式ツインリ
フト装置の作動及び効果について説明する。
【0026】ツインリフト装置を上昇させるために給油
管5aから圧力油を供給すると、該圧力油により親シリ
ンダー3内にあるピストン3aが上昇し、ピストン3a
と一体の親プランジャー3bも上昇すると共に、油室3
n内の圧力が上昇する。
【0027】該油室3nと子シリンダー4の油室4nと
は接続管5bにより接続されており、両室は一体の密閉
容器となっているため、パスカルの原理によって油室4
nの圧力も上昇して子プランジャー4aを押し上げる。
【0028】子プランジャー4aの外径断面積は、親シ
リンダー3内の内径断面積から親プランジャー3bの外
径断面積を差し引いたものに等しいように作られている
ため、これら両プランジャー3b、4aの上昇値は略々
同等となる。
【0029】このように給油管5aの油圧を調節して親
子のリフト1、2を同調して昇降させることができる。
【0030】次に前記親子のプランジャー3b、4aの
回り止め構造について説明する。
【0031】先ず親プランジャー3bは、親シリンダー
3及び蓋体3cの中心に対して偏心を有してピストン3
aに固定されているため、荷重等により親プランジャー
3bに回転トルクが発生した場合でも、該親プランジャ
ー3bが親シリンダー3内において回転することがな
い。
【0032】又、子プランジャー4aについても、前記
ローラ4gが前記案内溝4eと係合して該子プランジャ
ー4aの回転を阻止しており、荷重等により子プランジ
ャー4aに回転トルクが発生しても該子プランジャー4
aが回転することがない。
【0033】このように昇降中にも両プランジャー3
b、4aが回転しないので、昇降作業を安全に行なうこ
とができる。
【0034】尚、前記第1の実施の形態においては、親
リフトにおいては偏心プランジャー方式を、又、子リフ
トにおいてはローラによるガイド方式を用いた例を示し
たが親リフト及び子リフト共に偏心プランジャー方式を
採用して構造の簡単化を図ってもよい。
【0035】本発明の油圧式ツインリフト装置の第2の
実施の形態を図1、図4及び図5により説明する。
【0036】本第2の実施の形態は、親リフト1と子リ
フト2が各々複数個のプランジャーからなる構造とした
点が前記第1の実施の形態とは異なる。
【0037】図4に親リフト1のシリンダー部の詳細を
示す。
【0038】即ち、前記親シリンダー3に代る親シリン
ダー13は円筒状で底部13hを有し、内部には該親シ
リンダー13の内面に沿って油密に摺動するピストン1
3aと、該ピストン13aよりも小形の円板状の板体1
3bと、該板体13bの上面に立設固定されている複数
個の親プランジャー13cとを有しており、又、該親シ
リンダー13上部には前記複数個の親プランジャー13
cを油密に摺動自在に挿通させた蓋体13dが固定して
装着されている。
【0039】これら親プランジャー13cは互いに平行
に配置され、これら親プランジャー13cの上端はリフ
トテーブル13eに係着されており、前記板体13bは
前記ピストン13aの上面に載置した状態としている。
【0040】尚、13f及び13gは、いずれも油密を
保持するためのオイルシールである。
【0041】又、13mはピストン13aの下方へ油圧
を供給するための前記給油管5aを接続する継手部であ
り、13nは前記接続管5bを接続する継手部である。
【0042】図5に子リフト2のシリンダー部の詳細を
示す。
【0043】即ち、前記子シリンダー4に代る子シリン
ダー14は底部14gを有する円筒状で、内部には前記
板体13bと同様の板体14aと、該板体14aの上面
に立設固定されている複数個の子プランジャー14bと
を有しており、又、該子シリンダー14の上部には前記
複数個の子プランジャー14bを油密に摺動自在に挿通
させた蓋体14cが固定して装着されている。
【0044】これら子プランジャー14bの各外径断面
積の総和は、前記親シリンダー13の内径断面積から前
記親プランジャー13cの各外径断面積の総和を差し引
いたものとなるように形成され、平行に配置されたこれ
ら子プランジャー14bの上端はリフトテーブル14d
に係着されている。
【0045】尚、14eは油密を保持するためのオイル
シールであり、14fは前記接続管5bを接続する継手
部である。
【0046】次に本第2の実施の形態の油圧式ツインリ
フト装置の作動及び効果について説明する。
【0047】本第2の実施の形態も前記第1の実施の形
態におけると同様に、給油管5aの油圧を調節して親子
のリフト1、2を同調して昇降させることができる。
【0048】又、本実施の形態においては親リフト1及
び子リフト2は、それぞれ複数個のプランジャー13
c、14bが蓋体13d、14cを挿通する構造とした
ので、昇降中にリフトテーブル13e、14dが回転す
ることがなく、昇降作業が安全に行なわれる。
【0049】
【発明の効果】このように本発明によれば、親リフトと
子リフトが同調して上昇又は下降を行なう方式の油圧式
ツインリフト装置において、プランジャーが回転するこ
となく昇降を行なうことができ、昇降作業が安全となる
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧式ツインリフト装置を備えた車輌
整備場の截断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における親リフトの
シリンダー部の縦断面図である。
【図3】同上第1の実施の形態における子リフトのシリ
ンダー部の縦断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における親リフトの
シリンダー部の縦断面図である。
【図5】同上第2の実施の形態における子リフトのシリ
ンダー部の縦断面図である。
【図6】従来の油圧式ツインリフト装置の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 親リフト 2 子リフト 3、13 親シリンダー 3a、13a ピストン 3b、13c 親プランジャー 4、14 子シリンダー 4a、14b 子プランジャー 4g ローラ 4e 案内溝 5b 管路 13b、14a 板体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親リフトと子リフトとが同調して上昇又
    は下降を行なう方式の油圧式ツインリフト装置におい
    て、該親リフトは親シリンダーと該親シリンダー内を油
    密に摺動するピストンと該ピストンの上面に立設された
    親プランジャーとからなると共に該親プランジャーは前
    記ピストンの中心線に対して偏心させて該ピストンの上
    面に固定した構造とし、又、前記子リフトは子プランジ
    ャーと該子プランジャーが挿通する子シリンダーとから
    なると共に該子プランジャーの下面側方にローラを突設
    して該ローラが前記子シリンダーの内側面に縦長に設け
    られた案内溝に沿って滑動する構造としたことを特徴と
    する油圧式ツインリフト装置。
  2. 【請求項2】 親リフトと子リフトとが同調して上昇又
    は下降を行なう方式の油圧式ツインリフト装置におい
    て、該親リフト及び子リフトはシリンダーと該シリンダ
    ー内を油密に摺動するピストンと該ピストンの上面に立
    設されたプランジャーとからなると共に該プランジャー
    は前記ピストンの中心線に対して偏心させて該ピストン
    の上面に固定したことを特徴とする油圧式ツインリフト
    装置。
  3. 【請求項3】 親リフトと子リフトとが同調して上昇又
    は下降を行なう方式の油圧式ツインリフト装置におい
    て、該親リフトは親シリンダーと該親シリンダー内を油
    密に摺動するピストンと互いに平行に配置された複数個
    の親プランジャーとこれら親プランジャーを上面に立設
    固定した板体とからなると共に該板体は前記ピストンの
    上面に着脱自在に載置した構造とし、又、前記子リフト
    は子シリンダーと互いに平行に配置された複数個の子プ
    ランジャーとこれら子プランジャーを上面に立設固定し
    た板体とからなることを特徴とする油圧式ツインリフト
    装置。
  4. 【請求項4】 前記親プランジャー及び子プランジャー
    は、各々前記親シリンダー又は子シリンダーの上部を油
    密に且つ摺動可能に挿通する構造としたことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の油圧式ツ
    インリフト装置。
  5. 【請求項5】 前記親シリンダーと前記子シリンダーと
    を管路で接続して前記親プランジャー回りと前記子プラ
    ンジャー回りとが一体の密閉容器となるように形成した
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3に
    記載の油圧式ツインリフト装置。
JP10286275A 1998-10-08 1998-10-08 油圧式ツインリフト装置 Pending JP2000118970A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10345197B2 (en) 2017-03-30 2019-07-09 Crrc Qingdao Sifang Rolling Stock Research Institute Co., Ltd. Loading test test-and-control system and method of vehicle lifter lifting unit
CN110340822A (zh) * 2019-06-26 2019-10-18 河南美力达汽车有限公司 一种电动汽车检修平台

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