JP2000117586A - Nc工作機械 - Google Patents

Nc工作機械

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JP2000117586A
JP2000117586A JP10296758A JP29675898A JP2000117586A JP 2000117586 A JP2000117586 A JP 2000117586A JP 10296758 A JP10296758 A JP 10296758A JP 29675898 A JP29675898 A JP 29675898A JP 2000117586 A JP2000117586 A JP 2000117586A
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cutting
tool
work
cover
spindle
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JP10296758A
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Hideki Hayade
英喜 早出
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Eguro Ltd
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EGURO Ltd
Eguro Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業性の向上、作業スペースの縮減、さらに、
潤滑油と切削油との混合を防止することを目的とする。 【解決手段】ワークWを把持する主軸7を保持する主軸
台8を、スライド移動させるスライド機構部24と、バ
イト12が取り付けられる刃物台13と、切削点に切削
油を供給する切削液供給装置15と、スライド機構部2
4に潤滑油を供給する潤滑油供給装置20とを備えるN
C工作機械Aであって、スライド機構部24を配置する
駆動室5、および刃物台13を配置する加工室10とを
囲うガード部1と、加工室側のガード部1aに形成する
開口部6と、基端縁を中心として起倒自在であり、この
起倒によって開口部6の一部分を開閉するカバー2と、
このカバー2内に、出入自在に収納され、この出入によ
って開口部6の他部分を開閉するドア3とを有すること
を特徴とするNC工作機械A。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の加工対象物
(以下、ワークという)を研削盤や旋盤等によって加工
するNC工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】NC工作機械は主に、工作機械本体とN
C装置とで構成される。工作機械本体とは、ワークの加
工を実際に行う旋盤や研削盤等の機械部分を指し、NC
装置とは、操作部、頭脳部、制御部、駆動部、検出部等
で構成され、数値データに基づいて、前記工作機械本体
の自動制御(NC制御)を行う装置を指す。このNC工
作機械について、NC旋盤を例に、簡単に説明する。N
C旋盤は、主軸に組み込んだチャックでワークを把持
し、かつ、この主軸の回転と送り運動をNC制御して、
固定したバイト等の切削工具に前記ワークを押し当て、
かつ、このワークと前記切削工具とを相対運動させて前
記ワークを所定の形状に加工する。
【0003】また、この加工において、前記切削工具と
前記ワークとの接触する点(以下、切削点という)に
は、相対運動によって摩擦熱が生じる。この場合、切削
屑が前記切削工具に溶着するのを防止するため、前記切
削点における摩擦熱の発生を押さえる必要があり、ま
た、切削精度の観点から、前記切削屑の逃げを良くする
等の必要がある。そのため、実際の加工時には、切削点
に切削油が供給され、また、この切削油は、通常、ワー
クから出る切削屑と共に回収され、さらに切削屑を分離
した後に再び循環使用される。
【0004】一方、前記主軸の送り運動は、通常、前記
主軸を保持する主軸台を、送りねじ機構等を利用したス
ライド機構部によってスライド移動させることによって
行っている。つまり、このスライド移動をスムーズに行
うためには、スライド面の摩擦を軽減する必要があり、
そのため、このスライド面には、通常、潤滑油が供給さ
れている。
【0005】また、前記NC工作機械では、室状のガー
ド部が主軸台や刃物台等を覆っており、このガード部が
切削屑や切削油等の飛散を防止し、かつ、前記主軸台や
刃物台等を外部の埃等から保護している。さらに、この
ガード部において刃物台が配置された加工室側には、開
閉する前面ドアが設けられており、このドアを適宜開閉
して、切削工具やワーク等の取り替えが行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のNC
工作機械では、前記前面ドアの開閉を、作業者が人力に
て、もしくはエアーシリンダ等を利用して自動的に行っ
ていた。ここで、作業者が、前記前面ドアの開閉を全て
人力で行うのでは、同一作業の繰り返しによって作業者
が疲労してしまい、また、ドアの開閉に時間がかかって
非効率だった。
【0007】この弊害を軽減するため、シリンダ等を利
用した前記前面ドアの自動開閉機構を考えることができ
る。しかし、この自動開閉機構を使用して前記前面ドア
全体を自動開閉しようとすれば、自動開閉機構の具体的
な機構、強度、制御の困難性から装置自体が複雑大型化
し易く、コストアップにつながって好ましくなかった。
【0008】また、従来のNC工作機械では、ワークを
送り運動するスライド機構部と、切削工具を取り付けた
刃物台とは同室状態に配置されているのが普通である。
そのため、切削点に供給され、切削屑を含んだ状態で回
収される切削油には、粘性の高い潤滑油が混入している
場合が多い。ここで切削油に異質の潤滑油が混入してい
ると、切削工具の冷却や切削屑の除去等について切削油
本来の作用を発揮できないため、切削油と潤滑油とは、
使用に際して分離する必要がある。しかし、その分離は
非常に困難であるため、循環使用が実質的に困難になる
という問題があった。
【0009】さらに、同室状態で前記スライド機構部と
前記刃物台とを配置しているため、切削により飛散した
切削屑が、前記スライド機構部に付着し、前記主軸台の
正常なスライド移動を妨げるという問題もあった。
【0010】本発明は、以上の各問題に鑑みてなされた
ものであり、ガード部における加工室側のドア構造に改
良を加えて作業性を向上させるとともに、ワーク着脱時
等の作業スペースの縮減を図り、さらに、前記ガード部
内に隔壁を設けてスライド機構部の潤滑油と切削点に供
給される切削油との混合を防止するとともに、切削屑等
がスライド機構部に与える弊害を極力防止することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するため、チャックを先端に組み込み、このチャッ
クでワークを把持する主軸と、この主軸を保持する主軸
台をスライド移動させるスライド機構部と、前記主軸の
先端方向に配置され、前記主軸に向けて切削工具が取り
付けられる刃物台と、切削油濾過機能と切削油循環機能
を有し、前記切削工具と前記ワークとの切削点に切削油
を供給する切削油供給装置と、前記スライド機構部に潤
滑油を供給する潤滑油供給装置とを備え、前記主軸台と
前記刃物台との相対運動によって前記ワークの加工を行
うNC工作機械であって、(a)前記スライド機構部を
配置する駆動室、および前記刃物台を配置する加工室と
を囲うガード部と、(b)前記加工室側のガード部に形
成する開口部と、(c)前記加工室側のガード部に基端
縁を連結され、この基端縁を中心として起倒自在であ
り、この起倒によって前記開口部の一部分を開閉するカ
バーと、(d)このカバー内に、出入自在に収納され、
さらに、前記カバーが閉じているときに、前記出入によ
って前記開口部の他部分を開閉するドアとからなること
を特徴とするNC工作機械とした。また、前記駆動室と
前記加工室とを、隔壁によって区画し、この隔壁に、前
記主軸が貫通可能、および、移動可能な貫通穴を設けた
ことを特徴とすることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係るNC工作機械の実施
の形態を、NC旋盤を例に、図面に基づきながら具体的
に説明する。図1に示したNC工作機械Aでは、主軸台
8をスライド移動させるスライド機構部24が、駆動室
5内に配置され、バイト12を取り付ける刃物台13
が、加工室10内に配置されている。さらに、この加工
室10および駆動室5をガード部1で覆っている。な
お、以下の説明では、特に、加工室10側のガード部1
aが、加工室側ガード部といい、駆動室5側のガード部
1bを、駆動室側ガード部という。ちなみに、図1
(a)はNC工作機械Aの外観を示す正面図であり、
(b)はNC工作機械Aの外観を示す一部破断側面図で
ある。
【0013】前記加工室側ガード部1aの傾斜上面に
は、斜面に沿った上下方向に長い長方形状の開口部6が
形成され、この開口部6の一部(図1における上側)を
カバー2が覆っている。このカバー2内には、ドア3が
収納されており、ドア開閉用駆動部4(以下、シリンダ
という)の作用によってドア3は摺動自在に出入する。
このドア3および前記カバー2の詳細について、図2、
図3を参照しながら詳述する。ちなみに、図2は、図1
(b)の矢印P方向から見た平面図であり、図3は、図
2のQ−Q断面図である。
【0014】開口部6の対向する両長辺側の内壁には、
この長辺に沿って、段状のドアガイド6aが形成されて
いる。したがって、カバー2は、開口部6内に嵌入しつ
つ、ドアガイド6aによって係止されている。また、カ
バー2は、開口部6の一部分(図2の右側)のみを覆っ
ており、基端縁にヒンジ部2aが形成されている。この
ヒンジ部2aは、軸を介して折り畳み自在な二枚の長尺
プレートによって形成され、一方の長尺プレートが加工
室側ガード部1aに固定され、他方の長尺プレートがカ
バー2の基端縁に固定されている。したがって、カバー
2は、このヒンジ部2aを介して加工室側ガード部1a
に連結され、さらに、ヒンジ部2aを中心として起倒自
在、つまり、ヒンジ部2aを支点としてカバー2の先端
が回動自在である。
【0015】カバー2内には、ドア収納部2bが形成さ
れており、このドア収納部2b内にドア3が収納され
る。このドア3は、前記ドア収納部2b内を摺動自在で
あり、ドア収納部2bの先端(前記ヒンジ部2aを形成
する基端縁とは逆の端縁)から出入する。カバー2の上
面略中央には、長手方向に沿ってシリンダ4が配設され
ている。また、このシリンダ4の下面には、介在部材4
aが取り付けられており、この介在部材4aは、シリン
ダ4の作用によりカバー2の長手方向を移動する。ま
た、この介在部材4aは、前記ドア3の基端側上面(図
3の右端部)に取り付けられており、シリンダ4とドア
3とは、この介在部材4aを介して連結している。つま
り、シリンダ4の作用によって前記介在部材4aが移動
すると、前記ドア3も移動するため、前記カバー2の出
入は、シリンダ4の作用によって行われる。なお、ドア
3の出入は、必ずしもシリンダ4にて行う必要はなく、
前記介在部材4aの移動を、人力にて行う構造とするこ
ともできる。
【0016】ドア3は、カバー2が倒れて開口部6に形
成するドアガイド6aに係止された状態、つまり、カバ
ー2が閉じた状態で出入し、カバー2が覆う開口部6の
一部分以外の部分(以下、「他部分」という)の開閉を
行う。つまり、ドア3は、出入に際し、ドアガイド6a
に沿って移動し、開口部6の他部分を完全に覆い隠した
状態、つまり、ドア3が閉じた状態で進出が止み、ドア
収納部2bに完全に収納された状態、つまり、ドア3が
開いた状態で進入が止む。
【0017】一方、カバー2は、前記の如く、ヒンジ部
2aを中心とした起倒運動によって開閉する。カバー2
の閉状態は、既に説明したが、この閉状態に対して、カ
バー2が持ち上げられた状態が、カバー2の開状態であ
る。本実施の形態では、カバー2は、人力によって持ち
上げ、下げ降ろしが行われている(起倒運動)。しか
し、このカバー2の起倒運動は、必ずしも、人力で行う
必要はなく、シリンダ等の簡単な駆動機構を利用して機
械的に行うこともできる。また、この起倒運動に際し、
カバー2の起立時に、勢い良く瞬時に跳ね上げることを
可能にするため、弾性部材等を利用することもできる。
【0018】ここで、前記カバー2およびドア3の作用
を説明する。NC工作機械Aでは、加工室10側で、ワ
ークWの加工が行われる(図1参照)。この加工におい
て、ワークWを着脱する必要が生じたり、また、加工対
象となるワークWの種類変更に伴って、バイト12等を
交換する段取り変えを行う必要を生じる場合がある。こ
こで、前記ワークWの着脱は、前記ドア3の開閉によっ
て簡単にでき、前記バイト12等を交換するとき等、広
いスペースを要する場合にのみ、カバー2を持ち上げて
開状態とすれば足りる。その結果、従来の作業におい
て、常時、前面ドア全てを開いていたときに比べ、作業
性が向上する。
【0019】また、前記カバー2は、装置の前後に回動
して開閉するのではなく、加工室側ガード部1aの上面
を、起倒することによって開閉する。そのため、ドア3
の開閉は、上方にのみ干渉するため、前後左右周りに
は、影響を与えず、出きるだけ広い作業スペースを取る
ことが可能となる。さらに、起倒によってカバー2を持
ち上げた際、カバー2の下面(加工室10の内面)に付
着した切粉、切削油等が、加工室10内に落ちるため、
装置の周辺をカバー2の開閉によって汚すことが少な
い。
【0020】次に、図4および図5を参照して、NC工
作機械Aの内部を詳述する。ちなみに、図4は、NC工
作機械Aの内部を示す正面図であり、図5は、NC工作
機械Aの内部を示す平面図である。NC工作機械Aの駆
動室5側には主に、主軸7を保持する主軸台8、この主
軸台8をスライド移動させるスライド機構部24が配置
されており、加工室10側には主に、ワークWを切削す
るバイト12等の切削工具が取り付けられる刃物台13
が配置されている。そして、NC装置14に入力した数
値データに基づき、主軸7が回転し、スライド機構部2
4が作用してワークWの自動切削加工が行われる。
【0021】前記主軸7の先端には、チャック23が組
み込まれ、このチャック23がワークWを把持する。ま
た、主軸台8が、この主軸7を回転自在に保持し、駆動
を制御されるモータの作用によって主軸7が回転する。
主軸台8は、スライド機構部24によって前後左右にス
ライド自在であり、このスライド機構部24を介して機
台上に配設されている。一方、加工室10側には、主軸
7の先端方向に、バイト12を前記主軸7に向けて取り
付ける刃物台13が配置されている。
【0022】前記駆動室5と前記加工室10とは、隔壁
9によって区画されている。また、この隔壁9には、貫
通穴9aが形成されており、この貫通穴9aを、主軸7
を保持した主軸台8の一部が突き抜け、主軸7の先端
が、加工室10内に突出する。また、主軸台8は、適宜
に移動してチャック23で把持するワークWをバイト1
2に接触させ、切削加工を行う。ちなみに、この切削加
工のための、主軸台8の移動(主軸7の回転を含む)
は、NC装置14による駆動制御によって行われる。ま
た、ガード部1の外部には、バイト12とワークWとが
接触する点(以下、「切削点」という)に切削油を供給
する切削油供給装置15、スライド機構部24に潤滑油
を供給する潤滑油供給装置20を付設してある。
【0023】ここで、NC工作機械Aについて、さらに
詳述する。機台16上にベッド17を固定し、このベッ
ド17のレール面上に左右送り台18を載置する。ま
た、この左右送り台18のレール面上に主軸台8を固定
した前後送り台19を載置する。そして、前記左右送り
台18と前後送り台19はそれぞれモータ駆動による送
りねじ機構により水平面内で左右方向即ちZ軸方向(図
5、矢印Z)と前後方向即ちX軸方向(図5、矢印X)
に移動できるようにさせてある。この機構部を、スライ
ド機構部24という。また、主軸台8で保持する主軸7
の先端部に組み込んだチャック23は、空気圧機構によ
りワークWの着脱を行えるようにしてある。
【0024】一方、加工室10側の機台16上には、ベ
ッド21を配設しており、このベッド21上に刃物台1
3を配置している。この刃物台13の上面には、X軸方
向(図5、矢印X)と平行な二本のT溝が形成され、こ
のT溝に一組のバイト取り付け部11,11が備え付け
られている。さらに、この各バイト取り付け部11,1
1に、刃部を主軸7側に向けたバイト12が取り付けら
れている。つまり、この刃物台13は前記主軸7の先端
方向に配置されており、かつ、主軸7に向けてバイト1
2を取り付けている。したがって、主軸7が回転しつ
つ、スライド機構部24の作用によって主軸台8が所定
の移動をすると、回転するワークWが前記バイト12と
接触し、さらに移動して所望の加工がなされる。
【0025】本発明では、スライド機構部24が配置さ
れる駆動室5と、刃物台13が配置され、バイト12に
よるワークWの切削加工が行われる加工室10とを、隔
壁9にて仕切っている。また、この隔壁9には、貫通穴
9aが形成されており、主軸台8が保持する主軸7の先
端が、この貫通穴9aを通って加工室10側に突出す
る。また、本実施の形態に係る隔壁9は、図4、図5の
如く、主軸7の前後方行(図5のX軸方向)に向けて広
巾となる形状であり、主軸7の前後方向(図5のX軸方
向)への移動を可能にしている。また、この貫通穴9a
の駆動室5側には、隔壁9に対してX軸方向にスライド
自在となる扉板22を取り付けている。この扉板22に
は、主軸台8の円筒部8aが摺動嵌合する嵌合穴22a
が形成されており、この嵌合穴22aに前記円筒部8a
が貫通して主軸7の先端が加工室10側へ突出する。こ
こで、扉板22は、隔壁9に対して前後方向(図5のX
軸方向)にスライド自在であるため、主軸7が移動して
も、前記貫通穴9aの閉鎖状態は維持される。また、こ
の扉板22を、主軸台8に取り付け、かつ、この扉部2
2が、主軸台8に対して左右方向(Z軸方向)に移動自
在となるように形成することもできる。
【0026】図4と図5にも示したように、加工室10
の底面は斜降面10aとしている。ワークWの切削時に
は、図示しないノズルから切削点に切削油が供給され、
その後、底面に溜まった切削油が図示しないポンプ機構
により排出される。つまり、底面を斜降面10aとする
ことにより、切削油と切削屑とを共に、底部の一箇所に
集めることができ、この一箇所から排出可能となる。な
お、斜降面10aには、付着した切削屑を切削油で洗い
落とす分岐ホースによる切削油ノズル(図示せず)が設
けてある。この加工室10から排出される切削油は、ガ
ード部1外に付設してある切削油供給装置15にホース
を介して受け入れられる。さらに、この切削油は切削油
供給装置15内の濾過装置を経由してタンク(図示せ
ず)に戻され、前記ポンプ機構によって再び循環的に加
工室10に供給される。つまり、切削油供給装置15
は、切削油濾過機能と切削油循環機能とを有している。
【0027】本実施の形態に係るNC工作機械Aを用い
たワークWの切削加工について、作業手順に基づいて具
体的に説明する。加工対象となるワークWが決まると、
ワークWおよびバイト12等の切削工具を図4の如く、
チャック23、刃物台13のバイト取り付け部11にそ
れぞれ取り付ける。この取り付けが終わると、NC装置
14に数値データを入力し、具体的な加工を行う。この
加工において、主軸7は、主軸台8に保持された状態で
回転する。さらに、スライド機構部24が作用し、主軸
台8がスライド移動する。
【0028】このスライド移動により、ワークWがバイ
ト12に接触する。すると、その接触点、つまり切削点
に対して循環的な切削油が供給され、摩擦熱の発生を軽
減しながら、切削加工が施されていく。なお、この切削
油は、加工室10の底部から切削屑と共に回収され、切
削油供給装置15の濾過装置を経由し、循環的に切削点
に供給される。一方、前記スライド機構部24には、ス
ムーズな移動を促すため、潤滑油供給装置20から潤滑
油が供給される。また、本実施の形態においては、駆動
室5と加工室10が隔壁9によって区画され、かつ、こ
の隔壁9に設けた貫通穴9aが、主軸台8と扉板22と
によって遮蔽されている。そのため、切削屑が飛散して
も駆動室5内に入りスライド機構部24等を汚染するよ
うなことがなく、また、切削油と潤滑油が混ざり合うと
いう不都合も生じない。
【0029】一通りの切削加工が終了した場合、また
は、ワークWの切削に不具合が発生した場合には、この
ワークWを取り替える必要がある。この場合におけるワ
ークWの着脱には、少ないスペースしか必要ないため、
加工室側ガード部1aに設けたドア3のみを開閉するこ
とで、ワークWの着脱作業を迅速に行うことができる。
なお、この場合におけるドア3の開閉は、シリンダ4の
作動によって行っており、また、この作動は、図示しな
い操作盤を操作することによって行う。一方、切削工具
であるバイト12等を取り替える必要がある場合には、
比較的広いスペースが必要となるため、カバー2を持ち
上げて開口部6を全開して作業する。
【0030】以上説明した本実施の形態に係るNC工作
機械Aは、NC旋盤の場合を例として説明したものであ
るが、この例には限定されない。したがって、ワークを
取り付けた主軸が、研削工具に対して相対的に移動する
ものであれば、旋削、平削り、穴あけ、フライス削り等
の各加工をするNC工作機械であってもよい。また、刃
物台に取り付けた切削工具は、固定されたものに限定さ
れず、切削工具(砥石等)が回転して、研削を行うNC
研削盤とすることもでき、また、主軸台の移動が、水平
二方向(前後左右)と鉛直方向の三軸方向への移動を可
能にするものであってもよい。
【0031】さらに、本実施の形態では、隔壁の貫通穴
をスライド自在な扉板によって遮蔽するようにしたが、
扉板に代えて、伸縮自在なゴムシートや蛇腹シートを利
用して遮蔽するようにしてもよい。また、ワークや切削
油の供給状況等により切削屑の飛散が著しいものでない
場合において扉板等の遮蔽材を省略することも可能であ
る。
【0032】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、ワークの
着脱や、切削工具の取り替え等の作業を行う場合に、必
要な作業スペースを適宜に確保すべくドアとカバーの開
閉をそれぞれ選択できる。その結果、人力で開閉作業を
行う場合の作業効率の向上を図ることができ、また、自
動化する場合であっても、開閉装置を小型化することが
可能となる。
【0033】また、請求項2に係る発明によれば、前記
の効果のみならず、以下の効果を奏する。つまり、この
発明によれば、スライド機構部が配置された駆動室と、
切削工具によるワークの切削加工が行われる加工室と
が、主軸台のスライドに支障を来たさない手段を併用し
た隔壁によって仕切られている。そのため、スライド機
構部のスライド面等に供給される潤滑油が、加工室の底
部から回収される切削油に混入することがなく、切削油
は切削屑や切削工具粉等の固形異物を除くだけで再使用
が可能となり、また格別の処理設備も要せず、経済性が
向上する。さらに、切削点からの切削屑の飛散があって
も、開口部の遮蔽により前記主軸台の送り装置のスライ
ド面等を汚染することがなく、機械の保守管理が極めて
容易になるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係り、(a)はNC工作機械の正面
図、(b)は一部破断側面図である。
【図2】図1(b)の矢印P方向から見た平面図であ
る。
【図3】図2のQ−Q断面図である。
【図4】本発明に係り、NC工作機械の内部を示す正面
図である。
【図5】本発明に係り、NC工作機械の内部を示す平面
図である。
【符号の説明】
A:NC工作機械 W:ワーク 1:ガード部 1a:加工室側ガード部 1b:駆動室側ガード部 2:カバー 2a:ヒンジ部 2b:ドア収納部 3:ドア 4:ドア開閉用駆動部(シリンダ) 4a:介在部材 5:駆動室 6:開口部 6a:ドアガイド 7:主軸 8:主軸台 8a:円筒部 9:隔壁 9a:貫通穴 10:加工室 10a:斜降面 11:バイト取り付け部 12:バイト(切削工具) 13:刃物台 14:NC装置 15:切削油供給装置 16:機台 17:ベッド 18:左右送り台 19:前後送り台 20:潤滑油供給装置 21:ベッド 22:扉板 22a:嵌合穴 23:チャック 24:スライド機構部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャックを先端に組み込み、このチャック
    でワークを把持する主軸と、この主軸を保持する主軸台
    をスライド移動させるスライド機構部と、前記主軸の先
    端方向に配置され、前記主軸に向けて切削工具が取り付
    けられる刃物台と、切削油濾過機能と切削油循環機能を
    有し、前記切削工具と前記ワークとの切削点に切削油を
    供給する切削油供給装置と、前記スライド機構部に潤滑
    油を供給する潤滑油供給装置とを備え、前記主軸台と前
    記刃物台との相対運動によって前記ワークの加工を行う
    NC工作機械であって、(a)前記スライド機構部を配
    置する駆動室、および前記刃物台を配置する加工室とを
    囲うガード部と、(b)前記加工室側のガード部に形成
    する開口部と、(c)前記加工室側のガード部に基端縁
    を連結され、この基端縁を中心として起倒自在であり、
    この起倒によって前記開口部の一部分を開閉するカバー
    と、(d)このカバー内に、出入自在に収納され、さら
    に、前記カバーが閉じているときに、前記出入によって
    前記開口部の他部分を開閉するドアとを有することを特
    徴とするNC工作機械。
  2. 【請求項2】前記駆動室と前記加工室とを、隔壁によっ
    て区画し、この隔壁に、前記主軸が貫通可能、および、
    移動可能な貫通穴を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載のNC工作機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103495748A (zh) * 2013-09-26 2014-01-08 苏州经贸职业技术学院 一种c6140车床溜板箱大手轮防护框

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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