JP2000115750A - 移動物体監視装置 - Google Patents

移動物体監視装置

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JP2000115750A
JP2000115750A JP10277590A JP27759098A JP2000115750A JP 2000115750 A JP2000115750 A JP 2000115750A JP 10277590 A JP10277590 A JP 10277590A JP 27759098 A JP27759098 A JP 27759098A JP 2000115750 A JP2000115750 A JP 2000115750A
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time
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monitoring device
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JP10277590A
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English (en)
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政雄 ▲高▼藤
Masao Takato
Yoshiki Kobayashi
小林  芳樹
Toshimitsu Hida
敏光 飛田
Kenichi Yamashita
健一 山下
Hisao Chiba
久生 千葉
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動物体の滞留検出をカメラで精度良く行う
こと。 【解決手段】 移動物体を撮影したカメラ1aから取り
込まれた画像に対して画像処理装置3aのヒストグラム
処理回路305およびヒストグラムメモリ306により
1次元圧縮データを生成し、これを画像メモリ302時
系列に並べて、2次元画像データを生成する。また、2
次元画像データにおいて個別的に分布する2次元画像の
領域である物体領域にラベリング回路318により番号
付けする。CPU330により、ラベリングされた物体
領域の時間軸方向の最小座標値および最大座標値を用い
て物体の存在時間を求め、この存在時間を予め定めた時
間と比較して滞留であるか否かを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動物体の監視技
術に係り、特に、物体の行動状態を検出し、検出結果に
応じて、案内、表示、制御等を行うことに用いられる監
視技術に係り、例えば、マンコンベア等の物体搬送系で
の物体(乗客)の行動状態を検出し、その検出結果に応
じて、案内、表示、制御を行うことができる監視装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】マンコンベア、例えば、エスカレータ、
移動式歩道等の物体搬送系では、搬送すべき物体として
人(乗客)を搬送する。乗客を搬送する場合、乗客は、
貨物等の無意思の物体と異なり、予想外の行動をとるこ
とが起こり得る。このため、乗客の円滑かつ安全な搬送
を確保するために、乗客の行動状態を監視することが必
要となる。
【0003】従来、この種の技術としては、撮像した、
移動する物体を含む画像を時系列的に並べて、移動物体
の時間的変化を検出することが開示されている(文献:
情報処理学会研究報告CV72-5, 1991.5.17、特開平6−
036014号公報)。また、画像処理により、乗客の
多少を判断すること、および、乗降口での乗客の停止、
逆行等を検出することについて開示されている(特開平
9−301664号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち前
者は、物体の動きを時系列画像データを基に検出し、物
体のフレーム間での対応付けを必要とせずに、ある一定
方向に移動する複数の移動物体の状態諸量を検出するこ
とを目的としたものである。しかし、この技術では、複
数の移動物体の画像上での重なり、移動物体の行き戻り
等については考慮していないという問題がある。すなわ
ち、物体の移動以外の行動、例えば、うろつき、停止等
による滞留現象については、考慮していないため、物体
がそのような行動に出る場合については対処できないと
いう問題がある。
【0005】一方、上記従来技術の後者は、画像処理に
より、乗客の多少を判断し、乗降口での乗客の停止等を
検知する最適な乗客案内行うことを目的としている。し
かし、この従来技術は、物体を具体的にどのように検出
して、その数、動きをどのように検出するかについての
具体的な手段(方法)についてまでは開示していない。
さらに、後者の従来技術は、乗降口付近での乗客のうろ
つきについては考慮していないという問題があった。
【0006】本発明は、上述のような点に鑑みてなされ
たもので、その目的は、カメラからの映像を処理するこ
とにより、検出対象領域内での移動物体の滞留検出を高
精度にできるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によれば、撮影画像に基づいて移動物体を
監視する移動物体監視装置において、撮像された画像を
取り込む画像入力手段と、取込んだ画像から監視対象の
物体を示す物体データを抽出する物体データ抽出手段
と、前記抽出手段により抽出された物体データを、前記
画像の取り込みに対応して1次元に圧縮して1次元圧縮
物体データを生成する画像圧縮手段と、前記生成された
1次元圧縮物体データを時系列に並べて、空間軸および
時間軸からなる2次元画像データを得る時系列画像生成
手段と、前記2次元画像データにおいて個別的に分布す
る2次元画像の領域である物体領域について、時間軸方
向の長さを算出して、当該物体の存在時間を求める存在
時間算出手段と、前記求められた存在時間が予め定めた
一定時間より長い場合、滞留状態と判定する滞留検出手
段と、前記判定結果を出力する手段とを備えることを特
徴とする移動物体監視装置が提供される。
【0008】本発明にあっては、さらに、次の各種態様
を単独でまたは組合わせて適宜採用することができる。
【0009】a) 前記時系列画像生成手段は、2次元
画像データとして、2次元の2値画像データを生成す
る。
【0010】b) 前記物体領域ごとに識別子を付する
ラベリング手段をさらに備える。
【0011】c) 前記存在時間算出手段は、前記ラベ
リング手段によりラベリングされた物体領域ごとの時間
軸方向の、最小座標値および最大座標値を用いて物体の
存在時間を求める。
【0012】d) 前記存在時間算出手段は、ラベリン
グされた物体領域のうち、時間軸方向の最小座標値また
は最大座標値が現在時刻に等しい物体領域についてのみ
物体の存在時間を求める。
【0013】e) 前記存在時間算出手段は、前記物体
領域の輪郭追跡を行ってそれぞれについての方向コード
群を求め、得られた方向コード群の時間軸方向を表す方
向コードの内、正方向または負方向のコードの個数+1
を物体領域の時間軸方向の長さとする。
【0014】f) 前記存在時間算出手段は、物体領域
のうち、基準とする2値データの所定の方向で、上記基
準データの片側一方向に、上記基準データと同じ値の2
値データが連続し、かつ、上記基準データの上記所定の
方向と反対方向に上記基準データと違う値の2値データ
が連続するとき、その基準データを線分要素画像として
抽出し、該線分要素画像に対して、輪郭追跡により求め
た方向コード群の時間軸方向を表す方向コードの内、正
方向または負方向のコードの個数+1を物体領域の時間
軸方向の長さとする。
【0015】g) 前記存在時間算出手段は、物体領域
のうち現在時刻に存在する物体領域についてのみ時間軸
方向の長さを求める。
【0016】h) 前記存在時間算出手段は、前記物体
領域の形態に現われる凹部を当該画像データで埋めて穴
埋め画像を得る処理を、前記存在時間算出処理の前に行
う。
【0017】i) 前記存在時間算出手段は、少なくと
も、開口幅が内部の幅より小さい形態を有する凹部を穴
埋め処理の対象とする。
【0018】j) 前記存在時間算出手段は、前記物体
領域形態に現われる穴部を、さらに穴埋め対象とするこ
とを特徴とする。
【0019】k) 前記存在時間算出手段は、前記物体
領域の各画素に対して、水平方向の走査を上から下へ、
または下から上へ、または垂直方向の走査を左から右へ
または右から左へ順次行って、基準とする2値データの
走査方向にのびる両隣のデータが、基準データと同じ2
値データであるとき、上記基準データの上記走査方向と
垂直方向にある上下あるいは左右の2値データうち走査
行あるいは走査列の移動方向側の2値データをを上記基
準データと同じデータに変化させて第1の画像を得、次
に前記と反対の向き(水平方向の走査を上から下に対し
ては下から上に、垂直方向の走査を左から右に対しては
右から左)に順次走査して、基準とする2値データの走
査方向にのびる両隣のデータが、基準データと同じ2値
データであるとき、上記基準データの上記走査方向と垂
直方向にある上下あるいは左右の2値データうち走査行
あるいは走査列の移動方向側の2値データをを上記基準
データと同じデータに変化させて第2の画像を得、前記
第1の画像と第2の画像の論理和画像を得ることにより
穴埋め画像を得る。
【0020】l) 前記画像入力手段によって取り込ま
れた画像から監視対象の物体を示す物体データを抽出す
べき領域を設定する領域設定手段をさらに備え、前記物
体データ抽出手段は、前記取込んだ画像のうち設定され
た領域内で物体データを抽出する。
【0021】m) 前記画像入力手段は、カメラをさら
に備え、該カメラにより撮像された画像を取込む。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、エスカレータ、移動式歩道等のマンコンベアの乗客
監視装置を例として説明する。なお、本発明は、マンコ
ンベアに限らず、移動体の監視に適用することができ
る。
【0023】図1は、本発明の一実施の形態に係るマン
コンベアの乗客監視装置の全体構成を示す。
【0024】図1に示すように、本発明の乗客監視装置
は、その基本構成として、カメラ1aと、画像処理装置
3aとを有する。図1に示す例では、マンコンベア2
a、2bが、順次配列され、それぞれのコンベア2a、
2bについて、監視が行われる例を示している。そのた
め、図1の例では、複数箇所のそれぞれにおいて監視を
行うための複数台のカメラ1a、1bと、各カメラ1
a、1bごとに設けられる、複数台の画像処理装置3
a、3bとが配置される。なお、図1では、マンコンベ
ア2a、2bは、下から上に乗客を移動させるものであ
る。したがって、マンコンベア2b、2aの順に下から
上に配列される。
【0025】また、図1の例では、マンコンベアを1台
ずつ順次配列した例を示しているが、もちろん、これに
限定されない。例えば、複数台が並列されることもあ
る。さらに、上から下に向かうマンコンベアが逆並列に
配置されることもある。
【0026】カメラ1a、1bは、マンコンベア2a、
2bの乗り口および降り口をそれぞれ撮影している。昇
りマンコンベアであるとすると、カメラ1aは、マンコ
ンベア2aの本体およびその乗り口と、マンコンベア2
bの降り口とを撮影する。カメラ1bは、マンコンベア
2bの本体およびその乗り口とを撮影する。カメラ1
a、1bで撮影した画像は、画像処理装置3a、3bに
それぞれ入力される。
【0027】なお、本実施の形態では、カメラ1a、1
bと、対応する画像処理装置3a、。3bとを別に設け
ているが、例えば、画像処理装置3aをカメラ1aと同
じ筐体に収容する構成としてもよい。また、カメラを本
願発明の構成要素としては含まず、別途用意されたカメ
ラを接続して、撮影された画像を取込むようにすること
もできる。例えば、複数のカメラを1台の画像処理装置
に接続して、複数のカメラからの画像を切り換えて順次
取込んで、処理するようにすることもできる。
【0028】画像処理装置3a、3bは、取り込まれた
画像を処理する画像処理部300、装置全体の制御や画
像処理部300の結果を処理するCPU330、CPU
330のプログラムおよびデータを記憶するメモリ33
2と、対話的に処理領域等を設定するための入力装置
(マウス)340と、マンコンベア制御装置21aとの
情報の受け渡しを行うインタフェース部331とを備え
る。以下、画像処理装置3aの動作内容を中心に説明す
る。なお、画像処理装置3bも同様に動作する。
【0029】画像処理部300は、カメラ1aからの画
像をディジタル信号に変換するA/D変換機301と、
画像を蓄積する画像メモリ302と、画像メモリ302
に蓄積される画像を表示するためアナログ信号に変換す
るD/A変換器307とを画像の入出力部として有す
る。また、画像の処理を行う処理回路系として、二つの
画像の差分を求める演算を行う画像間演算回路303
と、多値画像(濃淡画像)を2値画像に変換する2値化
回路304と、画素分布を求めるヒストグラム処理回路
305およびヒストグラムメモリ306と、画像の形状
を変換するための形状変換回路316と、複数の画像に
ついてラベリングするラベリング回路318と、最大値
フィルタ処理および最小値フィルタ処理を行う最大値最
小値フィルタ回路319とを有する。
【0030】ヒストグラム処理回路305は、具体的に
は、例えば、図17に示すような論理演算ユニット30
51と、このユニット3051にデータを取り込むため
のラッチ3052と、セレクタ3053、3054およ
び3056と、レジスタ3055および3057とを備
える。また、ヒストグラムメモリ306は、メモリ本体
3061を有する。本実施の形態では、ヒストグラム処
理回路305およびヒストグラムメモリ306を、x軸
への画像累積とy軸への画像累積とを独立に行えるもの
を備えている。もちろん、x、yのそれぞれに共用する
ものであってもよい。ヒストグラム処理回路305は、
論理演算ユニット3051により、x軸、y軸のそれぞ
れの画素について、累積加算を行って、累積値を求め
る。すなわち、x軸、y軸のそれぞれについて、各軸上
の画素数を求める。これは、物体の画像データをx軸お
よびy軸の各軸上に、画像分布を一次元で表現するデー
タに圧縮したものといえる。なお、ヒストグラムメモリ
306には、画像の投影分布、濃度頻度分布等を記憶す
ることができる。
【0031】形状変換回路316は、収縮処理(縮小処
理)と膨張処理(拡大処理)とを行う機能を有する。例
えば、処理すべき画像について、一旦収縮する処理を行
ってから、膨張処理をして元に戻すことにより、小面積
のノイズを除去することができる。また、処理すべき画
像について、その外形を膨張処理した後、収縮処理して
元に戻すことにより、画素の抜け等を補間することがで
きる。
【0032】ラベリング回路318は、物体の移動に伴
う時系列データについて、あるかたまりの領域を抽出
し、に対して識別子、例えば、番号を付して管理する回
路である。
【0033】ところで、上述したヒストグラム処理回路
305およびヒストグラムメモリ306と、形状変換回
路316と、ラベリング回路318と、最大値、最小値
フィルタ回路319とについて、本実施の形態では、全
ての回路を用いているが、実施の形態によっては、必ず
しもすべてを必要とせず、一部を省略することもでき
る。
【0034】CPU330には、インタフェース部33
1を介してマンコンベア制御装置21aおよび21bが
接続される。マンコンベア制御装置21a、21bは、
マンコンベア2aおよび2bの運転をそれぞれ制御する
と共に、警告、案内等を報知する機能を有する。そのた
め、スピーカ22a、22bがそれぞれ対応して接続さ
れる。また、インタフェース部331には、マウス34
0、カメラ1aが接続される。
【0035】カメラ1aで撮影した映像は画像処理装置
3aに入力される。画像処理装置3aは撮影された画像
信号を取り込み、A/D変換器301によって、例えば
256階調の濃度データに変換して画像メモリ302に
記憶する。なお、カラーカメラの場合は、3組のA/D
変換器により、R、G、Bの各色成分ごとに画像メモリ
302に記憶する。さらに、該画像処理部300は、C
PU330の指令に基づいて、画像メモリ302のデー
タを用いて、画像間演算、2値化、形状変換、ヒストグ
ラム処理、ラベリング(番号付け)、最大値フィルタ、
最小値フィルタ処理等をそれぞれ、画像間演算回路30
3、2値化回路304、形状変換回路316、ヒストグ
ラム処理回路305、ラベリング回路318、最大値、
最小値フィルタ回路319等で処理し、必要に応じて処
理結果、入力画像等をD/A変換器307によって映像
信号に変換してモニタ350に表示する。なお、ヒスト
グラムメモリ306は、画像の投影分布、濃度頻度分布
等を記憶するためのメモリである。CPU330は、メ
モリ332を用いて、画像処理部300の処理結果に基
づいて乗客の滞留等の事象発生有無を判定するととも
に、当該事象の発生したマンコンベア制御装置21aま
たは21bに事象発生の情報をインタフェース部331
を介して出力する。マンコンベア制御装置21a,21
bは、送られてきた事象の内容によりマンコンベアの停
止や案内装置22a,22bによる案内、表示等を行
う。
【0036】図2は、本発明の滞留検出の説明図であ
る。図2は、乗降口の上部に設定され、視野の中心軸
を、マンコンベア2aの両側にあるハンドレール23L
および23R間の中心付近に設定したカメラ1aによ
り、マンコンベア2a本体および乗降口付近を見た図を
示している。カメラ1aの視野内には、マンコンベア2
aの左側ハンドレール23L、右側ハンドレール23
R、マンコンベア2aの乗り場、降り場を構成する床板
27、踏板28がある。なお、図2に示す例では、乗客
20が床板上を移動軌跡29のように移動している。
【0037】乗客の滞留を検出するために、本監視装置
の設置者あるいは監視員等は、あらかじめマウス340
等を用いて乗降口の床板27付近に滞留検出領域24
を、ステップ(踏板)28付近にステップ領域30を設
定しておく。なお、滞留検出領域24およびステップ領
域30は取り込んだ画像を処理して、ステップ(踏板)
28の領域情報から自動的に設定することも可能であ
る。
【0038】図3は本発明の一実施例の動作を示す処理
フローである。CPU330は、画像処理部300の各
処理回路を制御して、それぞれにおける処理を実行させ
ると共に、得られたデータをメモリ332に格納し、さ
らに、それを用いて、自身により、および、画像処理部
300の各回路により処理を行う。
【0039】画像処理処理部300およびCPU330
は、次の手段として機能する。すなわち、撮像された画
像を取り込む画像入力手段と、取込んだ画像から監視対
象の物体を示す物体データを抽出する物体データ抽出手
段と、前記抽出手段により抽出された物体データを、前
記画像の取り込みに対応して1次元に圧縮して1次元圧
縮物体データを生成する画像圧縮手段と、前記生成され
た1次元圧縮物体データを時系列に並べて、空間軸およ
び時間軸からなる2次元画像データを得る時系列画像生
成手段と、前記2次元画像データにおいて個別的に分布
する2次元画像の領域である物体領域について、時間軸
方向の長さを算出して、当該物体の存在時間を求める存
在時間算出手段と、前記求められた存在時間が予め定め
た一定時間より長い場合、滞留状態と判定する滞留検出
手段と、前記判定結果を出力する手段とを実現する。ま
た、前記2次元画像データにおいて個別的に分布する物
体領域ごとに識別子を付するラベリング手段等としても
機能する。なお、前記存在時間算出手段は、前記物体領
域の形態に現われる凹部を当該画像データで埋めて穴埋
め画像を得る処理を行う穴埋め処理を、存在時間算出処
理の前に行う機能をも有する。
【0040】まず、画像処理装置3が起動されると、画
像メモリ302、ヒストグラムメモリ306のクリア等
の初期化が行われ(ステップ200)、カメラ1から画
像が取り込まれる(ステップ205)。この画像を基に
マウス340を用いて人が対話的に滞留検出領域24を
設定するか、本装置が自動的に滞留検出領域24を設定
し、それらの情報をメモリ332に記憶する(ステップ
210)。次に、背景画像を取り込み、画像メモリ30
2に記憶し(ステップ215)、監視を開始する。な
お、入力画像を繰り返し処理することにより、人物等の
いない背景画像を自動的に生成することも可能である。
【0041】監視開始以降は、まず、現在の画像を取り
込む(ステップ220)。ついで、予め画像メモリ30
2に記憶してある背景画像との間で差分処理を画像間演
算回路303で実行し、その差分結果を2値化回路30
4で「1」および「0」の値からなる2値画像に変換す
る。なお、取り込んだ画像について、空間積和演算等を
行って、ノイズを除去する処理を行った後、差分処理を
行うようにしてもよい。
【0042】次に、形状変換回路316を用いて、収縮
・膨張処理によりノイズを除去する(ステップ22
5)。この処理は、2値画像を、1画素〜数画素分、例
えば、2画素分、内側に縮める収縮(縮小)処理を行
い、その後、元の大きさに戻す膨張(拡大)処理を行う
処理である。収縮は、例えば、3×3のマトリクスの中
心画素を、その周辺に一つでも「0」がある時、「0」
とすることにより行うことができる。一方、膨張は、こ
れとは逆に、3×3のマトリクスの中心画素を、その周
辺に一つでも「1」がある時、「1」とすることにより
行うことができる。これにより、1から数画素程度の大
きさの画像を構成する各画素を、収縮により「0」とし
て、膨張時には、3×3のマトリクスの中心画素が、そ
の周辺に一つも「1」がない時には、「1」になり得な
いという不可逆性を利用して、元に戻ることを阻止して
除去する。
【0043】次に、マンコンベアの交通量を求めるため
に、ステップ領域30の時刻t−1(前時刻)と時刻t
(現時刻)の2枚の画像間で差分処理(フレーム間差分
処理)を画像間演算回路303で実行し、その差分結果
を2値化回路304で「1」および「0」の値からなる
2値画像に変換する。また、形状変換回路316を用い
て、上述したような収縮・膨張処理によりノイズを除去
する(ステップ230)。なお、ステップ225、23
0の収縮・膨張処理は、必ずしも必須ではない。
【0044】以下、本発明の中心である滞留検出情報生
成処理240および滞留判定処理250について図4〜
図9を用いて説明する。
【0045】さて、うろつき、立ち話、いたずら等の滞
留者を検出するためには、個々の物体を追跡して、滞留
検出領域内に指定時間以上存在するかどうかを判定すれ
ばよい。しかし、滞留検出領域が比較的狭く、カメラに
近いため、人物の姿勢等により物体の大きさが大きく変
化したり、人の流れが混んでくるとカメラの視野上、人
物同士の重なりが生じる。そのため、個々の物体の正確
な追跡は困難である。また、乗客のうろつきは、交通量
が少ないときに発生するが、交通量が多いと、うろつく
ことができないので起こらないと考えられる。交通量が
多い場合は、ハンドレールの外側等における人の流れに
あまり影響を与えない場所でのいたずらや立ち話が発生
する可能性がある。そこで、交通量が少ないときも交通
量が多いときも滞留を検出するために、滞留検出領域を
分割して、交通量により滞留検出処理の対象領域を変更
することが考えられる。滞留検出領域24を複数の領域
に分割して、交通量により滞留検出処理の対象領域を変
えることにより、混雑時においても平常時においても精
度よく滞留検出を行う場合の実施例を以下に説明する。
【0046】図4は、滞留検出領域24を、滞留検出領
域W(全体)24W、ハンドレール23L付近の滞留検
出領域L(左側)24L、および、ハンドレール23R
付近の滞留検出領域R(右側)24Rに分割した場合を
示す。
【0047】図5は、上記各滞留検出領域内の乗客20
の滞留時間を求める滞留検出情報生成処理240の処理
の流れを示す。
【0048】まず、ステップ225で求めたノイズ除去
後の2値画像を用いて、ヒストグラム処理回路305
で、図6に示す滞留検出領域24の、x軸投影分布およ
びy軸投影分布を作成する(ステップ241)。x軸投
影分布およびy軸投影分布は、ヒストグラムメモリ30
6に格納される。ヒストグラムメモリ306は、座標値
に対応したアドレスに各座標値における画素の個数(頻
度)を記憶する。CPU330は、ヒストグラムメモリ
306に格納されている、x軸投影分布およびy軸投影
分布の頻度がしきい値th-h以上の部分を抽出する(ス
テップ242)。それを順次、時間軸方向(時系列)に
並べることにより、時間軸tおよびx軸から成る2次元
画像データ(2値画像)と、時間軸tおよびy軸から成
る2次元画像データ(2値画像)とを生成する(ステッ
プ243)。
【0049】なお、これらの処理は、ステップ220で
取り込んだ画像ごとに行われる。したがって、画像の取
り込みタイミングごとに、x軸およびy軸のそれぞれに
1次元圧縮したデータが得られる。これを画像取り込み
タイミングで時間軸上にならべることで、2次元画像デ
ータが得られる。具体的には、画像メモリ302に、一
次元データを時間順に格納して、時間軸と1次元空間軸
とからなる2次元の、移動物体の移動軌跡画像を生成す
る。
【0050】以下の説明は、時間軸tおよびy軸から成
る2次元画像データ(2値画像)を用いて行うが、時間
軸tおよびx軸から成る2次元画像データ(2値画像)
に対しても同様である。なお、1軸方向、例えば、y軸
方向についてのみ乗客が移動する場合には、その軸と時
間軸についての2次元画像データを生成すればよい。し
かし、現実には、乗客は2次元で移動するので、x、y
のそれぞれについて時間軸との2次元画像データを生成
して、滞留の検出に用いることが好ましい。
【0051】図7は、時間軸tおよびy軸から成る2次
元画像データ(2値画像データ)を示しており、水平方
向は時間軸方向(t方向)、垂直方向はy軸方向を示
し、50a,50b,50c,50dは、2次元画像デ
ータにおいて個別に分布する2次元画像の領域であっ
て、乗客20の移動軌跡を表す物体領域である。ここで
は、理解しやすいように、水平方向に時間軸、垂直方向
に滞留検出領域24のy軸を示している。なお、実際の
処理上は、水平方向に領域24のy軸、垂直方向に時間
軸をとった方が、画像をラスタスキャンする関係上、処
理時間の短縮が図れる。
【0052】図7で、斜線部は値が「1」、白い部分は
値が「0」に当たる。この逆、すなわち、斜線部は値が
「0」、白い部分は値が「1」と見なしてもよい。図7
で、時間軸は左端が現在時刻、左から右にいくにつれて
過去の時刻になっており、時間軸の長さはあらかじめ決
められた値になる。なお、時間軸については、右端が現
在時刻、右から左にいくにつれて過去の時刻になるよう
にすることも可能である。y軸は上端が0で、下にいく
ほど大きくなり、y軸の長さは滞留検出領域のy軸方向
の大きさに等しい。2次元画像データは、乗客20の重
なり、乗客20と背景の明るさの関係により、一部が切
れた凹部51や、一部が抜けた穴52が生ずることもあ
る。
【0053】このような2次元画像データに対して、移
動軌跡を表す、連結しているひとかたまりの領域(物体
領域)ごとに一つのラベルを付けるラベリング処理(例
えば、ラベリング、田村秀行監修、総研出版、「コンピ
ュータ画像処理入門」、pp.75-76)をラベリング回路3
18で行い、図8(a)に示すように、各物体領域にラ
ベル(番号)1〜4をつける(ステップ244)。すな
わち、同一の領域に含まれる画素は、同一の値(ラベ
ル)を持つラベル画像(多値画像)が得られる。このラ
ベリング処理は、各画素が隣接しているかを調べること
によって行う。隣接して存在する画素にそれぞれ同じラ
ベルを付すことによって、一塊の領域に属する画素に、
各塊ごとにラベル値を付す。
【0054】次に、2値化回路304を用いて各ラベル
の値で2値化処理することにより、ラベルごとに2値画
像を求める。ラベル1のみを「1」、その他を「0」と
する2値化処理により、図8(b)に示すように、ラベ
ル1の領域(黒い領域)のみの2値画像が得られる。該
2値画像を用いて既に述べたと同様にして、ヒストグラ
ム処理回路305でx軸投影分布を求め、該投影分布か
らラベル1の領域の時間軸最小座標値ts−50aおよ
び最大座標値te−50aを求める(ステップ24
5)。他のラベルについても同様にして、時間軸最小座
標値および最大座標値が求められる。
【0055】次に、図9を用いて、滞留判定処理(ステ
ップ250)について説明する。まず、ステップ230
で求めたステップ領域30の面積がしきい値th-as
以上かどうかで、マンコンベアの交通量の多少を判断す
る(ステップ251)。交通量がそれほど多くない通常
の場合には、滞留検出領域全体(W)を対象にして、前
述の滞留検出情報生成処理240により求めた各ラベル
(物体領域)ごとの時間軸最小座標値tsおよび最大座
標値teを参照し、まず、時間軸最小座標値tsが現時
刻(t=0)に等しいかチェックする。その上で、等し
いラベル(物体領域)のみについて、該物体領域の最大
座標値teに一周期を表す所定時間(例えば、前記画像
取り込み周期)を掛けることにより、物体の滞留検出領
域内に存在する時間(滞留時間)を求める。なお、この
周期としては、例えば、300msecとすることができ
る。
【0056】そして、この滞留時間が指定時間th-t
以上かどうか判定する(ステップ252)。なお、時間
軸最小座標値tsが現時刻(t=0)に等しいというこ
とは、現時点で該物体が滞留検出領域内に存在すること
を意味する。
【0057】指定時間th-t以上であれば、滞留が発
生したと判断し、乗客に対してマイク等で注意案内を行
うための信号を出力する(ステップ260)とともに、
ステップ220に戻り、以上述べた処理を繰り返す。一
方、指定時間未満であれば、滞留は発生していないと判
断し、ステップ220に戻り、以上述べた処理を繰り返
す。
【0058】一方、出勤時の駅のマンコンベアのよう
に、連続的に乗客が来るような交通量が多い場合には、
滞留検出領域全体に対して上で述べた2次元画像データ
から、各ラベル(物体領域)ごとの時間軸最小座標値t
sおよび最大座標値teを求めて、滞留発生を判定する
と、誤った判断をすることになり得る。また、交通量が
多い場合には、床板27の中央付近で滞留が発生する可
能性は極めて低く、発生するとしても、両側のハンドレ
ール付近になると考えられる。そこで、交通量が多い場
合には、判定すべき滞留検出領域を両側のハンドレール
付近の滞留検出領域Lおよび滞留検出領域Rに限定して
処理を行う。すなわち、滞留検出領域Lおよび滞留検出
領域Rを対象にして、前述の滞留検出情報生成処理24
0により求めた各ラベル(物体領域)ごとの、時間軸最
小座標値tsおよび最大座標値teを参照し、まず、時
間軸最小座標値tsが現時刻(t=0)に等しいかチェ
ックする。そして、等しいラベル(物体領域)のみにつ
いて、該物体領域の最大座標値teに前述の一周期を表
す所定時間を掛けることにより、物体の滞留時間を求
め、この滞留時間が指定時間th-t以上かどうか判定
する(ステップ253)。指定時間th-t以上であれ
ば、滞留が発生したと判断し、乗客に対してマイク等で
注意案内を行うための信号を出力する(ステップ26
0)とともに、ステップ220に戻り、以上述べた処理
を繰り返す。一方、指定時間未満であれば、滞留は発生
していないと判断し、ステップ220に戻り、以上述べ
た処理を繰り返す。
【0059】以上のように、上記実施例のマンコンベア
の乗客監視装置では、物体の移動軌跡の一部に欠け等が
あっても、時系列データ(2値画像)をラベリングする
ことによりラベル(物体領域)ごとの滞留時間を簡単に
求めることができ、滞留者の検出が容易にできる。
【0060】なお、上記実施例では、領域内の物体デー
タを抽出するのに背景画像を用いて、背景差分により抽
出したが、物体データを抽出する処理なら何でもよい。
【0061】また、物体データの投影分布を2値化処理
した後に2値画像の時系列データを生成したが、物体デ
ータの投影分布データを、そのまま時系列に並べて2次
元の多値データからなる時系列データを生成し、その
後、該2次元多値データを2値化回路で2値化してして
も良い。
【0062】さらに、滞留検出領域を複数設定し、交通
量によって処理領域を選択したが、交通量がそれほど多
くない場合には、ステップ領域の交通量を求めるステッ
プおよび滞留判定における交通量の判定ステップは省略
してもよい。
【0063】次に、別の実施例として、前述のラベリン
グによりラベル(物体領域)ごとの滞留時間を簡単に求
めて滞留検出を行う代わりに、時系列データ(2値画
像)の穴や凹部を埋め、物体領域の輪郭線を追跡し、輪
郭線の方向コードを求め、該方向コードから線分の長さ
を求め、物体の滞留時間を抽出する場合の実施例につい
て説明する。
【0064】この実施の形態について、図10、図11
に示す。図10は図3と全体の処理の流れは同じであ
る。図11は図3における滞留検出情報生成処理240
および滞留判定処理250に相当する図10の滞留検出
情報生成処理340および滞留判定処理350のみを示
しており、図10の他の部分は図3と同じであるので説
明を省略する。
【0065】滞留検出情報生成処理340において、滞
留検出領域のx軸投影分布、y軸投影分布作成(ステッ
プ341)、2値化処理(ステップ342)、および、
時系列データ生成処理(ステップ343)は、すでに述
べた図5の滞留検出領域のx軸投影分布、y軸投影分布
作成(ステップ241)、2値化処理(ステップ24
2)、および、時系列データ生成処理(ステップ24
3)と同じ処理である。
【0066】図7に示す時系列データ(2値画像)に対
して、穴埋め処理を行い、穴52や凹部51を埋める
(ステップ344)。穴埋め処理の具体的な方法として
は、形状変換回路316による膨張・収縮処理(例え
ば、収縮と膨張、田村秀行監修、総研出版、「コンピュ
ータ画像処理入門」、pp.76-77)により、穴埋めするこ
とも可能である。例えば、図12(a)に示す2値画像
に対して4連結で膨張・収縮処理をすると、図12
(b)に示す黒い部分が穴埋めされて、斜線部分と黒い
部分を合わせた領域が抽出される。
【0067】しかしながら、膨張・収縮処理では、隣接
する物体領域間が近いと両領域が統合されるという不都
合が発生する。そこで、本実施の形態では、最大値、最
小値フィルタ回路を用いて、隣接物体との接合を防ぎつ
つ穴埋め処理を行う。すなわち、2値画像をラベリング
して背景の値を「0」とした第1のラベル画像に対して
最大値フィルタ処理を施して得られる第1の最大値フィ
ルタ画像に対して、さらに最小値フィルタ処理を施して
第1の最小値フィルタ画像を得る。一方、上記第1のラ
ベル画像の背景の値を画像メモリの最大濃度とした第2
のラベル画像に対して最小値フィルタ処理を施して得ら
れる第2の最小値フィルタ画像に対して、さらに最大値
フィルタ処理を施して第2の最大値フィルタ画像を得、
上記第1の最小値フィルタ画像と第2の最大値フィルタ
画像との一致部分を抽出することにより、近接する物体
領域を統合することなく穴52や凹部51を埋めて、全
体として凸多角形から成る物体領域を求めることができ
る。なお、このような穴埋め技術については、特許第2
690491号に開示されている。
【0068】図12(a)に示す2値画像について上記
穴埋め処理をすると、図12(b)に示す黒い部分が穴
埋めされて、上記第1の最小値フィルタ画像と第2の最
大値フィルタ画像との一致部分として斜線部分と黒い部
分を合わせた領域が抽出される。
【0069】また、別の穴埋め手段としては、文献:情
報処理学会研究報告CV72-5, 1991.5.17、または、特開
平6−036014号公報に開示されている技術があ
る。これによれば、図13(a)に示す時系列データ
(2値画像)の各画素値g(t,y) (t=0 .....n, y=0
.....m, 左上の画素をg(0, 0))に対して、左下(=g(0,
m))から開始し、左から右へ、下から上にアクセス
し、このとき、g(t-1, y)=1 and g(t, y)=1 and g(t+1,
y)=1 ならば、g(t, y-1)=1とし、それ以外は何もしな
いことにより、図13(b)に示すように穴52や物体
領域の上側に切れ目のある凹部51bが埋めら。しか
し、物体領域の下側に切れ目のある凹部51aは、部分
的にしか埋められず、凹部が残ってしまうという問題が
ある。これは、時系列データ(2値画像)の各画素値g
(t,y) に対して、右下(=g(n, m))から開始し、右から
左へ、下から上にアクセスし、このとき、g(t-1, y)=1
and g(t, y)=1 and g(t+1, y)=1 ならば、g(t, y-1)=1
とし、それ以外は何もしないというように処理の方向を
変えても同じである。
【0070】この凹部が、時間軸方向の物体領域の長さ
を求めるときに、輪郭線の方向コードを用いて時間軸方
向の物体領域の長さを求めると実際より長くなってしま
う、後述する線分要素が途中で切れて正しい長さが求ま
らない、という問題を発生させる。
【0071】そこで、この問題を解決するために、物体
領域の上側および下側のいずれの側にも存在する凹部を
埋めて凸状の物体領域を生成する方法について説明す
る。
【0072】まず、時系列データ(2値画像)の各画素
値g(t,y) ( t=0 .......n, y=0 .....m, 左上の画素をg
(0, 0)) に対して、左上(=g(0, 0))から開始し、左か
ら右へ、上から下にアクセスし、このとき、g(t-1, y)=
1 and g(t, y)=1 and g(t+1, y)=1 ならば、g(t, y+1)
=1とし、それ以外は何もしないことにより、図14
(c)に示すような穴52および物体領域の下側に切れ
目のある凹部51aが穴埋めされた画像g1(t, y)が得ら
れる。
【0073】次に、時系列データ(2値画像)の各画素
値g(t,y) に対して、左下(=g(0, m))から開始し、左
から右へ、下から上にアクセスし、このとき、g(t-1,
y)=1 and g(t, y)=1 and g(t+1, y)=1 ならば、g(t, y
-1)=1とし、それ以外は何もしないことにより、図13
(b)に示すような穴52および物体領域の上側に切れ
目のある凹部51bが穴埋めされた画像g2(t, y)が得ら
れる。
【0074】最後に、上記画像g1(t, y)とg2(t, y)との
論理和演算により、図14(d)に示すように、斜線部
分と黒い部分を合わせた穴埋め画像g3(t, y)を得る。該
画像g3(t, y)は、物体領域の上側および下側に膨張した
画像になるが、凸状をしているので、後述の処理で正し
い時間軸方向の長さを求めることができる。ただし、物
体領域が近接していると、両領域が統合されるという不
都合が発生する可能性がある。
【0075】上記の例では、左上および左下を起点とし
て処理を行ったが、左上と右下、右上と右下、または右
上と左下のいずれかの組を起点として処理を行っても問
題はない。要は、物体領域の上下(左右)両側から上記
穴埋めの処理を行い、凸状の物体領域を求めることが重
要である。また、以上の例では横軸に時間軸をとった
が、縦軸に時間軸をとった場合も以下に示すように同様
に処理できる。
【0076】該時系列2値画像の各画素値g(x, t) ( x=
0 .......n, t=0 .....m, 左上の画素をg(0, 0)) に対
して、左上(=g(0, 0))から開始し、左から右へ、上か
ら下に順にアクセスし、あるいは右上(=g(n, 0))から
開始し、右から左へ、上から下に順にアクセスし、この
とき、g(x-1, t)=1 and g(x, t)=1 and g(x+1, t)=1
ならば、g(x, t+1)=1とし、それ以外は何もしないこと
により、画像g1(x, t)を得る。次に、該時系列2値画像
の各画素値g(x, t) に対して、左下(=g(0, m))から開
始し、左から右へ、下から上に順にアクセスし、あるい
は右下(=g(n, m))から開始し、右から左へ、下から上
に順にアクセスし、このとき、g(x-1, t)=1 and g(x,
t)=1 and g(x+1, t)=1 ならば、g(x, t-1)=1 とし、そ
れ以外は何もしないことにより、画像g2(x, t)を得る。
最後に、上記画像g1(x, t)とg2(x, t)の論理和演算によ
り、穴埋め画像g3(x, t)を得ることができる。
【0077】また、走査の方向を変えて処理しても同じ
である。すなわち、該時系列2値画像の各画素値g(x,
t) ( x=0 .......n, t=0 .....m, 左上の画素をg(0,
0)) に対して、左上(=g(0, 0))から開始し、上から下
へ、左から右に順にアクセスし、あるいは左下(=g(0,
m))から開始し、下から上へ、左から右に順にアクセス
し、このとき、g(x, t-1)=1 and g(x, t)=1 and g(x, t
+1)=1 ならば、g(x+1, t)=1とし、それ以外は何もしな
いことにより、画像g1(x, t)を得る。次に、該時系列2
値画像の各画素値g(x, t) に対して、右上(=g(n, 0))
から開始し、上から下へ、右から左に順にアクセスし、
あるいは右下(=g(n, m))から開始し、下から上へ、右
から左に順にアクセスし、このとき、g(x, t-1)=1 and
g(x, t)=1 and g(x, t+1)=1 ならば、g(x-1, t)=1と
し、それ以外は何もしないことにより、画像g2(x, t)を
得る。最後に、上記画像g1(x, t)とg2(x, t)の論理和演
算により、穴埋め画像g3(x, t)を得ることができる。
【0078】次に、凸状になった物体領域から時間軸方
向の長さを求める線分長さ抽出処理(ステップ345)
について説明する。
【0079】図15(a)に示す穴埋め後の2値画像デ
ータの物体領域50’に対して輪郭線追跡処理(例え
ば、境界線追跡、田村秀行監修、総研出版、「コンピュ
ータ画像処理入門」、pp.83-85)により、輪郭線の方向
コード(チェイン・コード)を求める。具体的には、g
(0, 0)を開始点として、上から下へ走査し、g(0, y)=1
の画素の有無をチェックする。g(0, y)=1の画素が無い
場合は処理を終了し、ステップ350へすすむ。g(0,
y)=1の画素がある場合は、g(0, y)=1を開始点53とし
て、輪郭線追跡処理を行う。図15(b)に示す点pか
らみた方向をコード0〜7で表すと、輪郭線追跡処理に
より輪郭線を表すチェイン・コードとして図15(c)
に示す方向コード群が得られる。このチェイン・コード
について、方向コード:0、1、7の個数、または、方
向コード:3、4、5の個数を求め、(該個数+1)の
値を時間軸方向(t方向)の長さとして求める。図15
の例では、長さは25となる。
【0080】また、線分長さ抽出手段としては、文献:
情報処理学会研究報告CV72-5, 1991.5.17、または、特
開平6−036014号公報に開示されているように、
図15(a)に示す時系列データ(2値画像)をg(t,y)
、線分要素画像をr(t, y)として、左下(=g(0, m))か
ら開始し、左から右へ、下から上に順にアクセスし、こ
のとき、 g(t, y)=1 and g(t+1, y)=1 and g(t+2, y)=1...... and g(t+k, y)=1 or g(t, y)=1 and g(t, y+1)=0 and g(t, y+2)=0...... and g(t, y+k)=0 ならば、r(t, y)=1 とし、それ以外なら、r(t, y)=0(k
は正数)とすることにより、図16(a)の黒い部分5
4で示される線分要素画像r(t, y)が求まる。図16
(a)は、k=2の場合を示す。
【0081】該線分要素画像r(t, y)に対して、上記輪
郭線追跡と同様にして時間軸方向の線分の長さを求め
る。具体的には、r(0, 0)を開始点として上から下へ走
査し、r(0, y)=1の画素の有無をチェックする。r(0, y)
=1の画素が無い場合は処理を終了し、ステップ350へ
すすむ。r(0, y)=1の画素が有る場合はr(0, y)=1を開始
点55として時間軸tの最大値まで(方向コード=4が
現れるまで)輪郭線追跡処理を行う。
【0082】図16(b)に示す点pからみた方向をコ
ード0〜7で表すと、輪郭線追跡処理により輪郭線を表
すチェイン・コードとして図16(c)に示す方向コー
ド群が得られる。このチェイン・コードについて上記と
同様に方向コード:0、1、7の個数を求め、(該個数
+1)の値を時間軸方向(t方向)の長さとして求め
る。図16の例では、長さは25となる。
【0083】次に、滞留判定処理(350)について説
明する。まず、ステップ330で求めたステップ領域3
0の面積がしきい値th-as以上かどうかで、マンコ
ンベアの交通量の多少を判断する(ステップ351)。
交通量がそれほど多くない通常の場合には、滞留検出領
域全体(W)を対象にして、前述の滞留検出情報生成処
理340により求めた長さ情報を基に、前述の一周期を
表す所定時間より求まる、物体の滞留検出領域内に存在
する時間(滞留時間)が指定時間th-t以上かどうか
判定する(ステップ352)。長さ情報があるというこ
とは、現時点で該物体が滞留検出領域内に存在すること
を意味する。
【0084】指定時間th-t以上であれば、滞留が発
生したと判断し、乗客に対してマイク等で注意案内を行
うための信号を出力する(ステップ360)とともに、
ステップ320に戻り、以上述べた処理を繰り返す。一
方、指定時間未満であれば滞留は発生していないと判断
し、ステップ320に戻り、以上述べた処理を繰り返
す。
【0085】一方、交通量が多い場合には、滞留検出領
域Lおよび滞留検出領域Rを対象にして、前述の滞留検
出情報生成処理340により求めた時間軸方向の長さ情
報を基に、前述の一周期を表す所定時間より求まる、物
体の滞留検出領域内に存在する時間(滞留時間)が指定
時間th-t以上かどうか判定する(ステップ35
3)。指定時間th-t以上であれば、滞留が発生した
と判断し、乗客に対してマイク等で注意案内を行うため
の信号を出力する(ステップ360)とともに、ステッ
プ320に戻り、以上述べた処理を繰り返す。一方、指
定時間未満であれば滞留は発生していないと判断し、ス
テップ320に戻り、以上述べた処理を繰り返す。
【0086】以上に述べた本発明の実施の形態によれ
ば、それぞれの形態に応じて、次の作用効果が期待でき
る。
【0087】第1に、ラベリングされた物体領域ごとの
時間軸方向の最小座標値および最大座標値を用いて物体
の存在時間を求めることにより、高精度にかつ容易に滞
留物体を抽出できる。
【0088】第2に、ラベリングされた物体領域のうち
時間軸方向の最小座標値または最大座標値が現在時刻に
等しい物体領域についてのみ物体の存在時間を求めるこ
とにより、短時間で処理できる。
【0089】第3に、時系列2値画像の穴や凹部を埋
め、凸状の物体領域からなる2値画像を得、この穴埋め
後の画像データの物体領域の輪郭追跡により求めた方向
コード群の時間軸方向を表す方向コードの内、正方向ま
たは負方向のコードの個数+1を物体領域の時間軸方向
の長さとして求め、該長さから物体の存在(滞留)時間
を求めて滞留物体を検出することにより、高精度に滞留
物体を検出できる。
【0090】第4に、前記穴埋め手段により穴埋めされ
た物体領域の輪郭追跡により求めた方向コード群の時間
軸方向を表す方向コードの内、正方向または負方向のコ
ードの個数+1を物体領域の時間軸方向の長さとするこ
とにより、高精度に滞留物体を検出できる。
【0091】第5に、物体領域のうち現在時刻に存在す
る物体領域のみについて時間軸方向の長さを求めること
により、短時間で処理できる。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、カメラからの映像を処
理することにより、検出対象領域内での移動物体の滞留
検出を高精度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態におけるマンコンベアの
監視すべき領域を示す説明図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態における監視処理
の流れを示すフローチャートである。
【図4】 本発明の実施の形態における監視すべき領域
の設定において、ステップ領域および複数の滞留検出領
域設定の例を示す説明図である。
【図5】 滞留検出情報生成の処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図6】 抽出された監視対象物の画像に基づく、x軸
投影分布、および、y軸投影分布作成の説明図である。
【図7】 2次元画像データの画像分布例を示す説明図
である。
【図8】 2次元画像データにおける物体領域のラベル
画像の例を示す説明図である。
【図9】 滞留判定の処理の流れを示すフローチャート
である。
【図10】 本発明の第2の実施の形態における監視処
理の流れを示すフローチャートである。
【図11】 本発明の第2の実施の形態の滞留検出情報
生成および滞留判定の処理の流れを示すフローチャート
である。
【図12】 2次元画像の穴埋め処理の説明図である。
【図13】 2次元画像の他の穴埋め処理の説明図であ
る。
【図14】 穴埋め処理結果を示す説明図である。
【図15】 2次元画像データの物体領域の輪郭追跡に
よる時間軸方向の長さを求める説明図である。
【図16】 2次元画像データの物体領域の線分要素に
よる時間軸方向の長さを求める説明図である。
【図17】 ヒストグラム処理回路およびヒストグラム
メモリの構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a、1b…カメラ、2a、2b…マンコンベア、3
a、3b…画像処理装置、21a, 21b…マンコンベ
ア制御装置、22a、22b…案内装置、23…ハンド
レール、24…滞留検出領域、300…画像処理部、3
02…画像メモリ、303…画像間演算回路、304…
2値化回路、305…ヒストグラム処理回路、306…
ヒストグラムメモリ、316…形状変換回路、318…
ラベリング回路、319…最大値、最小値フィルタ回
路、330…CPU、331…インタフェース部、33
2…メモリ、340…マウス、350…モニタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飛田 敏光 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 山下 健一 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 千葉 久生 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 Fターム(参考) 3F321 DA05 EA04 EB07 EC06 5C054 AA02 CC02 CH01 EA01 EA05 EA07 EB05 FC11 FC15 FC16 FF07 GA04 GB05 GD01 HA05 HA27

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画像に基づいて移動物体を監視する
    移動物体監視装置において、 撮像された画像を取り込む画像入力手段と、 取込んだ画像から監視対象の物体を示す物体データを抽
    出する物体データ抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された物体データを、前記画像
    の取り込みに対応して1次元に圧縮して1次元圧縮物体
    データを生成する画像圧縮手段と、 前記生成された1次元圧縮物体データを時系列に並べ
    て、空間軸および時間軸からなる2次元画像データを得
    る時系列画像生成手段と、 前記2次元画像データにおいて個別的に分布する2次元
    画像の領域である物体領域について、時間軸方向の長さ
    を算出して、当該物体の存在時間を求める存在時間算出
    手段と、 前記求められた存在時間が予め定めた一定時間より長い
    場合、滞留状態と判定する滞留検出手段と、 前記判定結果を出力する手段とを備えることを特徴とす
    る移動物体監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の移動物体監視装置にお
    いて、 前記時系列画像生成手段は、2次元画像データとして、
    2次元の2値画像データを生成することを特徴とする移
    動物体監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1および2のいずれか一項に記載
    の移動物体監視装置において、 前記物体領域ごとに識別子を付するラベリング手段をさ
    らに備えることを特徴とする移動物体監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の移動物体監視装置にお
    いて、 前記存在時間算出手段は、前記ラベリング手段によりラ
    ベリングされた物体領域ごとの時間軸方向の、最小座標
    値および最大座標値を用いて物体の存在時間を求めるこ
    とを特徴とする移動物体監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の移動物体監視装置にお
    いて、 前記存在時間算出手段は、ラベリングされた物体領域の
    うち、時間軸方向の最小座標値または最大座標値が現在
    時刻に等しい物体領域についてのみ物体の存在時間を求
    めることを特徴とする移動物体監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の移動物体監視装置にお
    いて、 前記存在時間算出手段は、前記物体領域の輪郭追跡を行
    ってそれぞれについての方向コード群を求め、得られた
    方向コード群の時間軸方向を表す方向コードの内、正方
    向または負方向のコードの個数+1を物体領域の時間軸
    方向の長さとすることを特徴とする移動物体監視装置。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の移動物体監視装置にお
    いて、 前記存在時間算出手段は、前記物体領域のうち、基準と
    する2値データの所定の方向で、上記基準データの片側
    一方向に、上記基準データと同じ値の2値データが連続
    し、かつ、上記基準データの上記所定の方向と反対方向
    に上記基準データと違う値の2値データが連続すると
    き、その基準データを線分要素画像として抽出し、該線
    分要素画像に対して、輪郭追跡により求めた方向コード
    群の時間軸方向を表す方向コードの内、正方向または負
    方向のコードの個数+1を物体領域の時間軸方向の長さ
    とすることを特徴とする移動物体監視装置。
  8. 【請求項8】 請求項6および7に記載の移動物体監視
    装置において、 前記存在時間算出手段は、物体領域のうち現在時刻に存
    在する物体領域についてのみ時間軸方向の長さを求める
    ことを特徴とする移動物体監視装置。
  9. 【請求項9】 請求項6、7および8に記載の移動物体
    監視装置において、 前記存在時間算出手段は、前記物体領域の形態に現われ
    る凹部を当該物体領域を構成する画像データで埋めて穴
    埋め画像を得る処理を、前記存在時間算出処理の前に行
    うことを特徴とする移動物体監視装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の移動物体監視装置に
    おいて、 前記存在時間算出手段は、少なくとも、開口幅が内部の
    幅より小さい形態を有する凹部を穴埋め処理の対象とす
    ることを特徴とする移動物体監視装置。
  11. 【請求項11】 請求項9および10のいずれか一項に
    記載の移動物体監視装置において、 前記存在時間算出手段は、前記物体領域の形態に現われ
    る穴部を、さらに穴埋め対象とすることを特徴とする移
    動物体監視装置。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の移動物体監視装置に
    おいて、 前記存在時間算出手段は、前記物体領域の各画素に対し
    て、水平方向の走査を上から下へ、または下から上へ、
    または垂直方向の走査を左から右へまたは右から左へ順
    次行って、基準とする2値データの走査方向にのびる両
    隣のデータが、基準データと同じ2値データであると
    き、上記基準データの上記走査方向と垂直方向にある上
    下あるいは左右の2値データうち走査行あるいは走査列
    の移動方向側の2値データをを上記基準データと同じデ
    ータに変化させて第1の画像を得、次に前記と反対の向
    き(水平方向の走査を上から下に対しては下から上に、
    垂直方向の走査を左から右に対しては右から左)に順次
    走査して、基準とする2値データの走査方向にのびる両
    隣のデータが、基準データと同じ2値データであると
    き、上記基準データの上記走査方向と垂直方向にある上
    下あるいは左右の2値データうち走査行あるいは走査列
    の移動方向側の2値データをを上記基準データと同じデ
    ータに変化させて第2の画像を得、前記第1の画像と第
    2の画像の論理和画像を得ることにより穴埋め画像を得
    ることを特徴とする移動物体監視装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか一項に記載
    の移動物体監視装置において、 前記画像入力手段によって取り込まれた画像から監視対
    象の物体を示す物体データを抽出すべき領域を設定する
    領域設定手段をさらに備え、 前記物体データ抽出手段は、前記取込んだ画像のうち設
    定された領域内で物体データを抽出することを特徴とす
    る移動物体監視装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の移動物体監視装置
    において、 前記画像入力手段は、カメラをさらに備え、該カメラに
    より撮像された画像を取込むことを特徴とする移動物体
    監視装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004167002A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Hamamatsu Photonics Kk 歩幅測定装置及び歩幅測定方法
JP2006285667A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Fujitsu Fip Corp 放射伝達計算における吸収係数の高速補間
US7702019B2 (en) 2003-11-20 2010-04-20 Panasonic Corporation Moving object detection device and moving object detection method
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JP2020200171A (ja) * 2019-06-12 2020-12-17 東芝エレベータ株式会社 乗客コンベア及び点検方法

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