JP2000115048A - 中継放送装置 - Google Patents

中継放送装置

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JP2000115048A
JP2000115048A JP28171498A JP28171498A JP2000115048A JP 2000115048 A JP2000115048 A JP 2000115048A JP 28171498 A JP28171498 A JP 28171498A JP 28171498 A JP28171498 A JP 28171498A JP 2000115048 A JP2000115048 A JP 2000115048A
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signal
frequency
circuit
broadcast wave
relay
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JP28171498A
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Takashi Maruyama
高志 丸山
Kazushige Karasawa
和茂 唐澤
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Japan Radio Co Ltd
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Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単一周波数網による地上デジタル放送システム
におけるように、受信アンテナにより受信した放送波を
増幅し同一周波数の放送波を送信アンテナから送信する
中継放送装置において、送信アンテナから受信アンテナ
に回り込む回り込み波のキャンセル効果を高くする。 【解決手段】送信機10B内の周波数変換回路(ミキ
サ)36の入力側に、遅延時間と振幅と位相とをそれぞ
れ調整可能なキャンセル回路46と、受信機6B内に設
けられた本線経路上の帯域通過フィルタ32と同等の伝
達特性を有する帯域通過フィルタ32との直列回路の入
出力側を接続する。これにより回り込み閉ループFLと
キャンセル閉ループCLEでの伝達特性が一致すること
となり、回り込み波R1のキャンセル効果を高くするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、放送波を受信し
て電力増幅し、受信周波数と同一周波数で再送信するこ
とにより、電波資源を有効に活用するとともに放送のサ
ービスエリアを拡大する中継放送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、例えば、図10に示すように、基
幹放送局2から電波により送信される放送波S1を中継
放送装置(中継放送局ともいう。)4の受信機(受信局
ともいう。)6で受信し、受信した放送波を受信機6で
RF信号からIF信号に変換し、数百m程度の伝送ケー
ブル8を通じて送信機(送信局ともいう。)10に伝送
し、送信機10でIF信号をRF信号に変換した後、電
力増幅し、受信周波数f(f=f1)と同一周波数f
(f=f1)で放送波S2を再送信する、いわゆるSF
N(Single Frequency Network:単一周波数網)による
地上デジタル放送システムが提案されている。
【0003】同一周波数で送受信を行う理由は、電波周
波数資源の効率的利用のためである。この場合、放送波
S1としては、OFDM(Orthogonal Frequency Divis
ionMultiplex :直交周波数分割多重)信号を用いるこ
とが検討されている。なお、中継放送装置4において、
受信アンテナ14を含む受信機6と送信アンテナ12を
含む送信機10とを数百m程度の伝送ケーブル8を通じ
て接続する理由は、一般的には、受信機6と送信機10
とが、電波障害物である山等の頂上を挟んで設置される
からである。
【0004】なお、この明細書において、中継放送装置
4における受信アンテナ14、受信機6、送信機10お
よび送信アンテナ12に至る信号経路、または受信機6
から送信機10に至る信号経路を本線経路という。
【0005】ところで、同一周波数の電波を送受信する
中継放送装置4においては、本線経路を通じて送信アン
テナ12から送信される放送波S2の一部が回り込み波
R1として受信アンテナ14を通じ受信機6により再受
信される現象(回り込み現象という。)、言い換えれ
ば、送信放送波S2の一部が再び本線経路に入力する現
象が発生する。
【0006】このため、中継放送装置4の伝達特性H
(ω:角周波数)が、以下に説明する遅延時間に関連す
る振動成分を有することになる。
【0007】すなわち、中継放送装置4の伝達特性H
(ω)は、例えば、映像情報メディア学会技術報告(1
998年5月20日)中の、「地上デジタル放送SFN
の一検討」(岡野正寛、中原俊二、渋谷一彦、佐々木誠
著:NHK放送技術研究所)のp19に記載されている
ように、次の(1)式で表される。
【0008】 H(ω)=αexp(−jωτa )/(1−αβexp(−jω(τa +τb ))) …(1) この(1)式において、αは、中継放送装置4全体の増
幅率であり、βは、回り込みの帰還減衰率である。ま
た、τa は、中継放送装置4内での遅延時間であり、τ
b は、送信アンテナ12から受信アンテナ14までの回
り込み波R1に係る開空間での遅延時間である。
【0009】このように中継放送装置4の伝達特性H
(ω)は、回り込み波R1等を原因とする振動特性を有
するために、再送信波である放送波S2の品質が劣化す
るという問題が発生する。この場合において、放送波S
1の位相と、回り込み波R1の位相とが同相となった場
合には、一定条件のもとで、いわゆる発振現象を起こ
し、中継放送装置4として機能することができなくなる
という問題がある。
【0010】図11は、この放送波S2の信号品質劣化
や発振現象を回避するための一技術が適用された中継放
送装置4Aの構成を示している。
【0011】この中継放送装置4Aでは、送信機10の
出力側と受信機6の入力側との間に伝送ケーブル16を
介してキャンセル回路(キャンセラ:相殺回路)18を
挿入し、このキャンセル回路18により出力RF信号を
増幅して受信局6の入力側にキャンセル信号C1として
導入し、これにより、回り込み波R1をキャンセルする
(相殺する、あるいは打ち消す)ようにしたものであ
る。
【0012】キャンセルを確実に行わせようとする場
合、キャンセル閉ループ(受信機6、伝送ケーブル8、
送信機10、伝送ケーブル16およびキャンセル回路1
8からなる伝送路)CLの伝達利得と伝達時間(遅延時
間)とは、回り込み波R1の閉ループFL(受信アンテ
ナ14、受信機6、伝送ケーブル8、送信機10および
送信アンテナ12)の伝達利得と伝達時間(上述したτ
a +τb )にそれぞれ等しくし、かつ伝達位相を逆位相
とする必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際
上、受信機6と送信機10の間の物理的な距離は、上述
したように、例えば、数百m程度の遠距離であることか
ら、たとえ、伝送ケーブル16として低損失の同軸ケー
ブルCH−10Dを使用したとしても、RF信号の周波
数が、例えば770MHzでは、その損失が7dB/1
00m程度あり、全体で数十dBの伝送損失が発生する
という技術的問題がある。
【0014】この技術的問題を解決するために、キャン
セル回路18に、高周波かつ大電力で、きわめて安定な
増幅が可能な増幅素子が必要となるので、コスト(スペ
ース上の制約、部品コスト、電力コスト等を含む。)的
な問題も含めてその実現が相当に困難である。また、数
百mの伝送ケーブル16を山岳地帯に埋設する工事に要
する費用もきわて高いものとなる。さらには、保守性も
悪く、結果として信頼性上も問題となる可能性が高い。
【0015】なお、同軸ケーブルに代替して伝送損失の
きわめて少ない光ケーブルを埋設してキャンセル閉ルー
プCLを構成することも考えられるが、電気信号の光信
号への変換回路のコストが高価である上に、光ケーブル
の埋設工事費用も高価であるという問題がある。
【0016】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、送信アンテナから受信アンテナへの回
り込み波に対するキャンセルの効果が高く、かつ、低コ
ストで、高信頼性、保守性に優れた中継放送装置を提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、放送波を受
信アンテナで受信し、受信機を通じて送信機に送り、該
送信機で電力増幅し、受信放送波と同一周波数の放送波
を送信アンテナから送信する本線経路を有する中継放送
装置において、前記本線経路の一部を含んで前記送信ア
ンテナから受信アンテナへの回り込み波をキャンセルす
るキャンセル閉ループを形成し、該キャンセル閉ループ
内に、前記本線経路の伝達特性を決定する回路部とは別
に、前記回路部と伝達特性が略同等の回路部を設けるこ
とを特徴とする(請求項1記載の発明)。
【0018】この発明によれば、中継放送装置の本線経
路の伝達特性を決定する回路部と略同等の回路部をキャ
ンセル閉ループ内に設けるようにしているので、中継放
送装置(本線経路)中の任意の箇所にキャンセル閉ルー
プを設けることが可能となる。例えば、一般的には、電
力的に余裕があり、保守性が確保される送信機側に設け
ることで、電力的問題を解決でき、さらに保守性および
信頼性に優れる。
【0019】この場合、中継放送装置(本線経路)の伝
達特性を決定する回路部を中継放送装置(本線経路)と
キャンセル閉ループで互いに共有する構成とすること
で、コストを低減することができる(請求項2記載の発
明)。
【0020】また、請求項1および2記載の発明は、受
信機と送信機の間をIF信号で伝達する中継放送装置に
も、それぞれ、適用することができる(請求項3、4記
載の発明)。
【0021】さらに、この発明は、放送波であるRF信
号を受信アンテナで受信し、受信機内の周波数変換回路
で一旦IF信号に周波数変換した後、帯域通過フィルタ
を通過させて送信機に送り、該送信機で前記RF信号と
同一の周波数の信号に周波数変換した後、電力増幅し、
受信放送波と同一周波数の放送波を送信アンテナから送
信する中継放送装置において、前記受信機の出力側に、
遅延時間と振幅と位相とをそれぞれ調整可能なキャンセ
ル回路の入力側を接続し、該キャンセル回路の出力側
に、前記IF信号の周波数を前記RF信号の周波数に変
換する周波数変換回路を接続し、該周波数変換回路の出
力側を前記受信機の入力側に接続することを特徴とする
(請求項5記載の発明)。
【0022】この発明によれば、回り込み閉ループとキ
ャンセル閉ループの中に、帯域通過フィルタが含まれる
ことになるので、回り込み閉ループとキャンセル閉ルー
プの伝達関数の一致度が高くなり、回り込み波のキャン
セル効果を高くすることができる。
【0023】この場合、帯域通過フィルタの入出力側
に、キャンセル回路を反対方向に並列的に接続するよう
にすることで、IF帯のみでの信号処理が可能となり、
キャンセル回路に直列に接続される周波数変換回路が不
要となる(請求項6記載の発明)。
【0024】さらにまた、この発明は、放送波であるR
F信号を受信アンテナで受信し、受信機内の周波数変換
回路で一旦IF信号に周波数変換した後、帯域通過フィ
ルタを通過させて送信機に送り、該送信機内の周波数変
換回路で前記RF信号と同一の周波数の信号に周波数変
換した後、電力増幅し、受信放送波と同一周波数の放送
波を送信アンテナから送信する中継放送装置において、
前記送信機内の周波数変換回路の入力側に、遅延時間と
振幅と位相とをそれぞれ調整可能なキャンセル回路の入
出力側を接続することを特徴とする(請求項7記載の発
明)。
【0025】この発明によれば、キャンセル回路を送信
機側に付加でき、かつIF帯で処理が可能であるので、
保守コスト、設置コストおよび部品コストを低減するこ
とができる。
【0026】この場合、キャンセル回路と直列に、受信
機側で使用している帯域通過フィルタと同等の伝達特性
を有する伝達特性決定回路を挿入することで、回り込み
波についてのキャンセル効果をより大きくすることがで
きる(請求項8記載の発明)。
【0027】さらにまた、この発明は、放送波であるR
F信号を受信アンテナで受信し、受信機内の周波数変換
回路で一旦IF信号に周波数変換した後、第1の帯域通
過フィルタを通過させて送信機に送り、該送信機内の周
波数変換回路で前記RF信号と同一の周波数の信号に周
波数変換した後、前記第1の帯域通過フィルタより減衰
特性の急峻な伝達特性を有する第2の帯域通過フィルタ
を通過させ、その後、電力増幅し、受信放送波と同一周
波数の放送波を送信アンテナから送信する中継放送装置
において、前記第2の帯域低域通過フィルタの出力側
に、遅延時間と振幅と位相とをそれぞれ調整可能なキャ
ンセル回路の入力側を接続し、該キャンセル回路の出力
側を前記第2の帯域通過フィルタの入力側に接続するこ
とを特徴とする(請求項9記載の発明)。
【0028】この発明によれば、回り込み波を送信機側
でキャンセルできるとともに、結果として、帯域通過フ
ィルタが2段従属接続構成とされるので、中継放送装置
の選択特性を向上させることができる。
【0029】この場合、受信機側の第1の帯域通過フィ
ルタを省略しても、回り込み波の送信機側でのキャンセ
ル効果が保持される(請求項10記載の発明)。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。なお、以下に参照する
図面において、上記図10および図11に示したものと
対応するものには同一の符号を付けてその詳細な説明は
省略する。また、以下に参照する図面において、相互に
対応するものには同一の符号を付ける。
【0031】図1は、この発明の第1の実施の形態に係
る中継放送装置4Bの構成を示している。
【0032】この中継放送装置4Bは、基本的には、受
信機6Bと送信機10Bとから構成され、受信機6Bの
出力コネクタ20と送信機10Bの入力コネクタ22と
の間には、代表的には、数百m程度の低伝送損失のCH
−10D(特性インピーダンス50オーム)の同軸ケー
ブルである伝送ケーブル8が配されている。
【0033】図示してない基幹の放送局あるいは他の中
継放送装置から電波により送信される放送波S1が、受
信アンテナ14で受信される。この放送波S1は地上デ
ジタル放送用電波であり、周波数が、例えば470MH
z〜770MHzで占有帯域がそれぞれ約±3(6)M
HzのOFDM信号である。チャンネル数は、50{=
(770−470)/6}チャンネルである。
【0034】受信アンテナ14により受信された放送波
S1は、図示していないトランスデューサを介して同軸
上のRF信号(高周波信号)に変換され、入力コネクタ
24を介して受信機6Bに供給される。受信機6Bで
は、RF増幅器26により増幅した後、ミキサ(周波数
変換回路)28の一方の入力に供給する。
【0035】ここで、ミキサ28の他方の入力には、周
波数を可変することの可能な局部発振器30から局部発
振信号(LOCAL信号:LO信号)が供給されてい
る。
【0036】したがって、ミキサ28により、RF信号
の周波数(RF周波数という。)がIF信号の周波数
(IF周波数という。)に変換されたIF信号が得られ
る。この実施の形態において、例えば、中心周波数が4
73MHzの放送波S1を受信しようとする場合、局部
発振器30から出力されるLOCAL信号の周波数(L
O周波数という。)を510.15MHzに調整するよ
うにしている。これにより、IF中心周波数が37.1
5(510.15−473)MHzのIF信号が得られ
る。このとき、不要な周波数を除去するため、ミキサ2
8の出力には、中心周波数が37.15MHzの帯域通
過フィルタであるSAWフィルタ32が挿入されてい
る。このSAWフィルタ32の伝達特性が、この中継放
送装置4B全体、換言すれば、本線経路の伝達特性を決
定する。この意味からSAWフィルタ32は、中継放送
装置4Bの伝達特性を決定する回路部ということにな
る。なお、RF周波数が473MHzのRF信号から、
IF周波数が37.15MHzのIF信号を得ようとす
る場合、LO周波数として、435.85(473−3
7.15)MHzを用いてもよいことはもちろんであ
る。
【0037】SAWフィルタ32を通過したIF信号
は、出力コネクタ20、伝送ケーブル8および入力コネ
クタ22を介して送信機10Bに供給される。
【0038】送信機10Bでは、まず、出力放送波(送
信波)S2のレベルを一定とするために、自動レベル調
整器34により一定レベルのIF信号に増幅し、周波数
変換回路であるミキサ36の一方の入力に供給する。
【0039】ミキサ36の他方の入力には、送信機10
B側の局部発振器38からLOCAL周波数が510.
15MHzのROCAL信号が供給されている。このた
め、ミキサ36の出力には、473(510.15−3
7.15)MHzのRF信号が得られる。
【0040】このRF信号は電力増幅器40により電力
増幅された後、受信周波数と同一の周波数(この場合、
473MHz)の放送波S2として送信アンテナ12を
通じて送信される。
【0041】なお、確認のために説明すると、例えば、
479MHzの放送波S1を受信して、37.15MH
zのIF信号に変換して増幅し、さらに電力増幅して周
波数変換し、受信放送波S1と同一周波数である479
MHzの放送波S2を送信しようとする場合、局部発振
器30、38から出力されるLOCAL信号の周波数を
516.15(479+37.15)MHzとすればよ
い。
【0042】図1に示したような同一周波数で送受信を
行う中継放送装置4Bでは、従来の技術の項でも説明し
たように、送信アンテナ12から送信される放送波S2
の一部が回り込み波R1として受信アンテナ14を通じ
て受信機6Bにより再受信され、このため、RF信号の
レベルが振動し、結果としてIF信号のレベルも振動す
ることになる。このとき、回り込み波R1の閉ループ
(回り込み閉ループという。)FLは、受信アンテナ1
4、受信機6B、伝送ケーブル8、送信機10Bおよび
送信アンテナ12から受信アンテナ14にもどるループ
である。
【0043】したがって、この回り込み閉ループFLに
対応する振動周波数は、前記(1)式に示したように、
中継放送装置4Bの受信アンテナ14から送信アンテナ
12に信号が伝送する伝送時間である遅延時間τa に主
に依存する。送信アンテナ12から受信アンテナ14ま
での回り込み波R1に係る開空間での遅延時間τb がτ
b ≪τa の関係を有するからである。
【0044】そこで、図1に示す中継放送装置4Bで
は、この送信アンテナ12から受信アンテナ14への回
り込み波R1をキャンセルするためのキャンセル閉ルー
プCLBを形成している。このキャンセル閉ループCL
Bは、受信機6Bと、この受信機6Bの出力を入力側と
し、受信機6Bの入力を出力側として挿入されたキャン
セル部42Bから構成されている。すなわち、キャンセ
ル閉ループCLBは、本線経路の一部(この図1例で
は、RF増幅器26とミキサ28と帯域通過フィルタ3
2を有する受信機6B)を含んで形成される。
【0045】キャンセル部42Bは、キャンセル回路4
6への入力を一定レベルとするための自動レベル調整器
44と、遅延時間と振幅と位相とをそれぞれ調整可能な
キャンセル回路46と、IF周波数をRF周波数に変換
する周波数変換回路であるミキサ48と、放送波S1と
同一周波数のRF信号を受信機6Bの入力側に供給する
ために中心周波数が放送波S1の周波数に選択された帯
域通過フィルタであって放送波S1のチャンネルに周波
数を選択可能なフィルタ50とから構成されている。キ
ャンセル部42Bのミキサ48には、局部発振器30か
ら受信機6Bのミキサ28に供給されるLOCAL信号
と同一周波数のLOCAL信号が供給されるように構成
されている。
【0046】図2は、キャンセル回路46の構成例を示
している。キャンセル回路46は、入力端子52を通じ
て供給されるIF信号の属性(回り込み波R1に係る遅
延時間、回り込み波R1に係る振動成分の周波数、回り
込み波R1に係る振動成分の位相と振幅等)を検出する
検出部54を含み、該検出部54の出力に基づき遅延時
間Tの可変制御信号Stと位相Pの可変制御信号Spと
振幅Aの可変制御信号Saを出力する制御部56を有す
る。
【0047】キャンセル回路46は、さらに、検出部5
4の出力に応じて制御部56から出力される遅延時間可
変制御信号Stに基づき、入力端子52を通じて供給さ
れるIF信号の遅延時間Tを調整する可変遅延回路58
と、位相可変制御信号Spに基づきIF信号の位相Pを
調整する可変位相回路60と、振幅可変制御信号Saに
基づきIF信号の振幅Aを調整する可変振幅回路62を
含む。
【0048】キャンセル回路46は、遅延時間Tと位相
Pと振幅Aが調整されたキャンセルIF信号IFcを出
力端子64から出力する。
【0049】実際上、このキャンセルIF信号IFcが
ミキサ48により周波数変換され、フィルタ50を通じ
てキャンセルRF信号RFcとして受信機6Bの入力側
に供給される。
【0050】ここで、可変遅延回路58で発生すべき遅
延時間Tは、キャンセル閉ループCLBの遅延時間が、
回り込み閉ループFLの遅延時間(上述したτa
τb )と等しくなるように調整される。また、可変位相
回路60における位相Pの調整は、キャンセルRF信号
RFcの位相が、受信機6Bの入力において回り込み波
R1に係るRF信号の位相と逆相となるように調整され
る。さらに、可変振幅回路62における振幅Aの調整
は、キャンセルRF信号RFcの振幅が、受信機6Bの
入力において回り込み波R1に係るRF信号の振幅と同
一の振幅になるように調整される。
【0051】このキャンセル回路46の調整は、周知の
ように、例えば、スペクトルアナライザーや、広帯域オ
シロスコープにより、受信機6Bの入力点でのRF信号
および(または)受信機6Bの出力点(あるいはキャン
セル回路46の入力点)のIF信号を観測しながら、振
動成分が最小となるように行えばよい。
【0052】上述した図1例の第1の実施の形態による
中継放送装置4Bでは、中継放送装置4Bの伝達特性を
決定するSAWフィルタである帯域通過フィルタ32
を、中継放送装置4B自体{換言すれば、本線経路、正
確には、本線経路の一部}とキャンセル閉ループCLB
とで共有(共用)するように構成している。このため、
回り込み閉ループFLとキャンセル閉ループCLBの伝
達特性が一致することになるので、回り込み波R1に係
るRF信号を簡単な構成のキャンセル部42Bにより確
実にキャンセルすることができる。この図1例の中継放
送装置4Bは、回り込み波R1に対するキャンセル効果
が大きいと言える。しかも、キャンセル回路46で発生
した不要波を帯域通過フィルタ32により除去すること
ができるという利点も存在する。
【0053】この場合、キャンセル回路46を受信機6
B側に設ける構成としているので、自動レベル調整器4
4やキャンセル回路46やミキサ48のダイナミックレ
ンジを狭くすることができ、電力の消費を少なくするこ
とができる。
【0054】しかも、キャンセル部42Bを受信機6B
の入力コネクタ24、出力コネクタ20間に接続する構
成としているので、キャンセル部42Bの汎用性が高
い。キャンセル部42Bの取り付け、取り外し作業を、
本線経路とは無関係に行えるからである。
【0055】図3は、この発明の第2の実施の形態に係
る中継放送装置4Cの構成を示している。この中継放送
装置4Cでは、自動レベル調整器44とキャンセル回路
46の直列回路からなるキャンセル部42Cを受信機6
Bを構成する帯域通過フィルタ32の入出力端子間に接
続するように構成している。
【0056】この図3例においても、回り込み閉ループ
FLとキャンセル閉ループCLC(図3から分かるよう
に帯域通過フィルタ32とキャンセル部42Cとからな
る閉ループ)において、中継放送装置4Cの一部、換言
すれば、本線経路の伝達特性を決定する帯域通過フィル
タ32を共用するように構成しているので、キャンセル
の効果が高い。
【0057】また、この図3例の中継放送装置4Cで
は、キャンセル処理をIF信号に限定しているので、図
1例の中継放送装置4Bに比較して、ミキサ48や、チ
ャンネル専用部品であるフィルタ50が不要になるとい
う利点が得られる。
【0058】しかも、キャンセル回路46で発生した不
要波を帯域通過フィルタ32により除去することができ
るという利点も存在する。
【0059】図4は、この発明の第3の実施の形態に係
る中継放送装置4Dの構成を示している。
【0060】この図4例では、キャンセル回路46のみ
からなるキャンセル部42Dの入出力点を送信機10B
のミキサ36の入力点に接続する構成としている。この
図4例では、回り込み閉ループFLとキャンセル閉ルー
プCLDの伝達特性が一致しないので、キャンセル効果
は比較的に小さいが、送信機10Bの自動レベル調整器
34の出力を利用するので、キャンセル回路46用の自
動レベル調整器44(図1と図3参照)が不要となり、
その分、回路が簡単になる。このため、製品コストを低
減することができる。また、IF帯で処理できるので、
チャンネル専用部品も不要である。
【0061】しかも、この図4例の中継放送装置4D
は、受信機6Bに比較して、一般的には、電源事情や保
守事情の良好な送信機10B側に設けているので、キャ
ンセル部を受信機6B側に設けることに比較して、保守
性を向上させることができる。送信機10側で電源事情
や保守事情が良好な理由は、一般には、故障率の高い大
電力の電力増幅器40の定期保守が必要とされているか
らであり、また、電源は、電力増幅の要請のため送信機
10B側に送電線から導かれ、受信機6B側には伝送ケ
ーブル8の心線に、周波数が、例えば、50HzのAC
(交流)の、例えば、30V程度の電圧を重畳して受信
機6Bに送り、受信機6B側でこのAC電圧を整流して
直流電源を作るように構成されているからである。この
ように、一般的には、コストを削減する目的、および保
守性を向上する目的で、送信機10Bと受信機6B間に
は、専用の電源ケーブルを敷設しない。なお、受信機6
B側でのAC電源とIF信号の分離は、AC電源の周波
数を遮断するコンデンサ1個を伝送ケーブル8の心線に
直列に挿入することで可能である。
【0062】図5は、この発明の第4の実施の形態に係
る中継放送装置4Eの構成を示している。この図5例の
中継放送装置4Eでは、図4例の中継放送装置4Dに比
較して、キャンセル回路46に、受信機6B内に使用し
ている帯域通過フィルタ32と伝達特性の一致したSA
Wフィルタである帯域通過フィルタ32を挿入する構成
としているので、互いの閉ループFLとCLEの伝達特
性を略一致させることが可能となり、回り込み波R1に
対するキャンセル効果を大きくすることができる。
【0063】また、キャンセル部42Eを送信機10B
側に設置しているので、保守等が容易である。なお、こ
の図5例の中継放送装置4Eにおいても、IF帯でキャ
ンセル処理ができるのでチャンネル専用部品が不要であ
る。さらに、キャンセル部42Eには自動レベル調整器
が不要である。もちろん、キャンセル回路46からの不
要波を帯域通過フィルタ32により除去することができ
る。
【0064】図6は、この発明の第5の実施の形態に係
る中継放送装置4Fの構成を示している。この図6例の
中継放送装置4Fでは、送信機10C自体(主ライン)
に帯域通過フィルタ32を設け、この帯域通過フィルタ
32の入出力端にキャンセル回路46を接続する構成と
している。この場合、送信機10Cを構成する帯域通過
フィルタ32の選択特性を受信機6Bを構成する帯域通
過フィルタ32Bの選択特性より急峻な特性としておく
ことで、回り込み閉ループFLとキャンセル閉ループC
LFの伝達特性が略一致するため、回り込み波R1のキ
ャンセル効果を大きくすることができる。
【0065】また、図5例の中継放送装置4Eと同様
に、キャンセル部42Fを送信機10C側に設置してい
るので、保守等が容易である。さらに、IF帯でキャン
セル処理ができるのでチャンネル専用部品が不要であ
る。さらにまた、キャンセル部42Fには自動レベル調
整器が不要である。もちろん、キャンセル回路46から
の不要波を帯域通過フィルタ32により除去することが
できる。その上、キャンセル部42Fに専用の帯域通過
フィルタが不要となる。帯域通過フィルタを直列に2段
用いる構成となるので、中継放送装置4Fとして、きわ
めて不要波成分の少ない放送波S2を送信アンテナ12
から送信することができる。
【0066】図7は、この発明の第6の実施の形態に係
る中継放送装置4Gの構成を示している。この中継放送
装置4Gは、図6例の中継放送装置4Fに比較して受信
機6C側の帯域通過フィルタ32Bを削除する構成とし
ているので、その分、受信機6Cでの選択特性は劣る
が、受信機6Cの構成が簡単となり、受信機6Cのコス
トを低減することができる。
【0067】この図7例の中継放送装置4Gによれば、
回り込み閉ループFLとキャンセル閉ループCLFの伝
達特性が略一致するため、回り込み波R1のキャンセル
効果を大きくすることができる。
【0068】また、キャンセル部42Fを送信機10C
側に設置しているので、保守等が容易である。さらに、
IF帯でキャンセル処理ができるのでチャンネル専用部
品が不要である。さらにまた、キャンセル部42Fには
自動レベル調整器が不要である。もちろん、キャンセル
回路46からの不要波を帯域通過フィルタ32により除
去することができる。その上、キャンセル部42Fに専
用の帯域通過フィルタが不要となる。
【0069】図8は、この発明の第7実施例に係る中継
放送装置4Hの構成を示している。上述した第1〜第6
実施例に係る中継放送装置4B〜4Gでは、受信アンテ
ナ14で得られたRF信号を受信機で一旦IF信号に周
波数変換し、伝送ケーブル8を通じて送信機に送り、送
信機で電力増幅して、送信アンテナ12から再送信する
装置の中での回り込み波R1のキャンセル処理について
説明している。もちろん、第1〜第6実施例に係る中継
放送装置4B〜4Gは、伝送ケーブル8が存在しなくて
も適用できることはいうまでもない。
【0070】この図8例の中継放送装置4Hは、RF信
号をIF信号に変換することなく、そのまま再送信する
構成を有するものである。すなわち、放送波S1が受信
アンテナ14を通じてRF信号とされてRF増幅器26
で増幅された後、SAWフィルタである帯域通過フィル
タ32により不要波が除去される。不要波の除去された
RF信号が電力増幅器40で電力増幅され、送信アンテ
ナ12を通じて同一周波数の放送波S2として再送信さ
れる。
【0071】この図8例の中継放送装置4Hでは、回り
込み波R1をキャンセルするためのキャンセル部42G
がキャンセル回路46のみから構成され、該キャンセル
回路46が、帯域通過フィルタ32の入出力間に、回り
込み閉ループFLとキャンセル閉ループCLFで帯域通
過フィルタ32を共用するように接続されている。
【0072】このようにすれば、回り込み閉ループFL
とキャンセル閉ループCLFの伝達特性が一致するの
で、回り込み波R1をキャンセルする効果が高い。な
お、この図8例において、帯域通過フィルタ32とキャ
ンセル回路46からなる並列的回路は、RF増幅器26
の入力側に挿入することも可能であり、また、電力増幅
器40の出力側に挿入することも可能である。換言すれ
ば、前記並列的回路は、本線経路の任意の位置に挿入す
ることが可能である。
【0073】図9は、この発明の第8実施例に係る中継
放送装置4Iの構成を示している。この図9例の中継放
送装置4Iにおいても、RF信号をIF信号に変換する
ことなく、そのまま再送信する構成を有するものであ
る。すなわち、放送波S1が受信アンテナ14を通じて
RF信号とされてRF増幅器26で増幅された後、SA
Wフィルタである帯域通過フィルタ32により不要波が
除去される。不要波の除去されたRF信号が電力増幅器
40で電力増幅され、送信アンテナ12を通じて同一周
波数の放送波S2として再送信される。
【0074】この図9例の中継放送装置4Iでは、回り
込み波R1をキャンセルするためのキャンセル部42H
がキャンセル回路46とSAWフィルタ等の帯域通過フ
ィルタ32の直列回路から構成され、該キャンセル部4
2Hが、電力増幅器40の入力端に接続される構成とさ
れている。
【0075】このようにすれば、回り込み閉ループFL
とキャンセル閉ループCLFの伝達特性とが一致するの
で、回り込み波R1をキャンセルする効果が高い。な
お、この図9例においても、本線経路上の帯域通過フィ
ルタ32や、キャンセル閉ループCLFは、本線経路上
のどの位置に移動しても接続することが可能である。
【0076】なお、この発明は、上述の実施の形態に限
らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成
を採り得ることはもちろんである。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、中継放送装置(本線経路)の伝達特性を決定する回
路部と略同等の回路部をキャンセル閉ループ内に設ける
ようにしているので、中継放送装置の本線経路中の任意
の箇所にキャンセル閉ループを設けることが可能とな
る。例えば、一般的には、電力的に余裕があり、保守性
が確保される送信機側にキャンセル閉ループを設けるこ
とで、電力的問題を解決でき、さらに保守性および信頼
性に優れる。また、受信機側のメンテナンスフリー化を
実現することができる。
【0078】キャンセル閉ループ内に中継放送装置(本
線経路)の伝達特性を決定する回路部と略同等の回路部
を設けるようにしているので、送信アンテナから受信ア
ンテナへの回り込み波をキャンセルする効果を高くする
ことができる。
【0079】この場合、中継放送装置(本線経路)の伝
達特性を決定する回路部を中継放送装置とキャンセル閉
ループで互いに共有する構成とすることで、コストを低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の中継放送装置の構成を
示す回路ブロック図である。
【図2】遅延時間、位相、振幅を調整するためのキャン
セル回路の例を示す回路ブロック図である。
【図3】この発明の第2実施例の中継放送装置の構成を
示す回路ブロック図である。
【図4】この発明の第3実施例の中継放送装置の構成を
示す回路ブロック図である。
【図5】この発明の第4実施例の中継放送装置の構成を
示す回路ブロック図である。
【図6】この発明の第5実施例の中継放送装置の構成を
示す回路ブロック図である。
【図7】この発明の第6実施例の中継放送装置の構成を
示す回路ブロック図である。
【図8】この発明の第7実施例の中継放送装置の構成を
示す回路ブロック図である。
【図9】この発明の第8実施例の中継放送装置の構成を
示す回路ブロック図である。
【図10】地上デジタル放送システムにおける中継放送
装置の役割等について説明するための線図である。
【図11】図10例の中継放送装置における送信アンテ
ナから受信アンテナへの回り込み波をキャンセルするた
めのキャンセル回路を含む中継放送装置の構成例を示す
回路ブロック図である。
【符号の説明】
2…基幹放送局 4、4A〜4I…
中継放送装置 6、6B、6C…受信機(受信局) 8、16…伝送ケ
ーブル 10、10B、10C…送信機(送信局) 12…送信アンテナ 14…受信アンテ
ナ 18…キャンセル回路 20…出力コネク
タ 22、24…入力コネクタ 26…RF増幅器 28、36、48…ミキサ(周波数変換回路) 30、38…局部発振器 32、32B…帯域通過フィルタ(SAWフィルタ) 34…自動レベル調整器 42B〜42H…
キャンセル部 44…自動レベル調整器 46…キャンセル
回路 50…フィルタ(チャンネルフィルタ) 52…入力端子 54…検出部 56…制御部 58…可変遅延回
路 60…可変位相回路 62…可変振幅回
路 64…出力端子 CL、CLB〜CLF…キャンセル閉ループ FL…回り込み閉ループ R1…回り込み波 S1、S2…放送波 St…遅延時間T
の可変制御信号 Sa…振幅Aの可変制御信号 Sp…位相Pの可
変制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 DD01 DD34 DD51 5K072 AA04 BB14 BB25 BB27 CC32 EE19 GG01 GG10 GG12 GG13 GG22 GG39

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放送波を受信アンテナで受信し、受信機を
    通じて送信機に送り、該送信機で電力増幅し、受信放送
    波と同一周波数の放送波を送信アンテナから送信する本
    線経路を有する中継放送装置において、 前記本線経路の一部を含んで前記送信アンテナから受信
    アンテナへの回り込み波をキャンセルするキャンセル閉
    ループを形成し、該キャンセル閉ループ内に、前記本線
    経路の伝達特性を決定する回路部とは別に、該回路部と
    伝達特性が略同等の回路部を設けることを特徴とする中
    継放送装置。
  2. 【請求項2】放送波を受信アンテナで受信し、受信機を
    通じて送信機に送り、該送信機で電力増幅し、受信放送
    波と同一周波数の放送波を送信アンテナから送信する本
    線経路を有する中継放送装置において、 前記本線経路の一部を含んで前記送信アンテナから受信
    アンテナへの回り込み波をキャンセルするキャンセル閉
    ループを形成し、該キャンセル閉ループ内に、前記本線
    経路の伝達特性を決定する回路部を含め、該回路部を前
    記本線経路と前記キャンセル閉ループで互いに共有する
    構成とすることを特徴とする中継放送装置。
  3. 【請求項3】放送波であるRF信号を受信アンテナで受
    信し、受信機で一旦IF信号に周波数変換した後、送信
    機に送り、該送信機で前記RF信号と同一の周波数の信
    号に周波数変換した後、電力増幅し、受信放送波と同一
    周波数の放送波を送信アンテナから送信する本線経路を
    有する中継放送装置において、 前記本線経路の一部を含んで前記送信アンテナから受信
    アンテナへの回り込み波をキャンセルするキャンセル閉
    ループを形成し、該キャンセル閉ループ内に、前記本線
    経路の伝達特性を決定する回路部とは別に、前記回路部
    と伝達特性が略同等の回路部を設けることを特徴とする
    中継放送装置。
  4. 【請求項4】放送波であるRF信号を受信アンテナで受
    信し、受信機で一旦IF信号に周波数変換した後、送信
    機に送り、該送信機で前記RF信号と同一の周波数の信
    号に周波数変換した後、電力増幅し、受信放送波と同一
    周波数の放送波を送信アンテナから送信する本線経路を
    有する中継放送装置において、 前記本線経路の一部を含んで前記送信アンテナから受信
    アンテナへの回り込み波をキャンセルするキャンセル閉
    ループを形成し、該キャンセル閉ループ内に、前記本線
    経路の伝達特性を決定する回路部を含め、該回路部を前
    記本線経路と前記キャンセル閉ループで互いに共有する
    構成とすることを特徴とする中継放送装置。
  5. 【請求項5】放送波であるRF信号を受信アンテナで受
    信し、受信機内の周波数変換回路で一旦IF信号に周波
    数変換した後、帯域通過フィルタを通過させて送信機に
    送り、該送信機で前記RF信号と同一の周波数の信号に
    周波数変換した後、電力増幅し、受信放送波と同一周波
    数の放送波を送信アンテナから送信する中継放送装置に
    おいて、 前記受信機の出力側に、遅延時間と振幅と位相とをそれ
    ぞれ調整可能なキャンセル回路の入力側を接続し、該キ
    ャンセル回路の出力側に、前記IF信号の周波数を前記
    RF信号の周波数に変換する周波数変換回路を接続し、
    該周波数変換回路の出力側を前記受信機の入力側に接続
    することを特徴とする中継放送装置。
  6. 【請求項6】放送波であるRF信号を受信アンテナで受
    信し、受信機内の周波数変換回路で一旦IF信号に周波
    数変換した後、帯域通過フィルタを通過させて送信機に
    送り、該送信機で前記RF信号と同一の周波数の信号に
    周波数変換した後、電力増幅し、受信放送波と同一周波
    数の放送波を送信アンテナから送信する中継放送装置に
    おいて、 前記帯域通過フィルタの出力側に、遅延時間と振幅と位
    相とをそれぞれ調整可能なキャンセル回路の入力側を接
    続し、前記キャンセル回路の出力側を前記帯域通過フィ
    ルタの入力側に接続することを特徴とする中継放送装
    置。
  7. 【請求項7】放送波であるRF信号を受信アンテナで受
    信し、受信機内の周波数変換回路で一旦IF信号に周波
    数変換した後、帯域通過フィルタを通過させて送信機に
    送り、該送信機内の周波数変換回路で前記RF信号と同
    一の周波数の信号に周波数変換した後、電力増幅し、受
    信放送波と同一周波数の放送波を送信アンテナから送信
    する中継放送装置において、 前記送信機内の周波数変換回路の入力側に、遅延時間と
    振幅と位相とをそれぞれ調整可能なキャンセル回路の入
    出力側を接続することを特徴とする中継放送装置。
  8. 【請求項8】放送波であるRF信号を受信アンテナで受
    信し、受信機内の周波数変換回路で一旦IF信号に周波
    数変換した後、帯域通過フィルタを通過させて送信機に
    送り、該送信機内の周波数変換回路で前記RF信号と同
    一周波数の信号に周波数変換した後、電力増幅し、受信
    放送波と同一周波数の放送波を送信アンテナから送信す
    る中継放送装置において、 前記送信機内の周波数変換回路の入力側に、遅延時間と
    振幅と位相とをそれぞれ調整可能なキャンセル回路と前
    記帯域通過フィルタと同等の伝達特性を有する伝達特性
    決定回路との直列回路の入出力側を接続することを特徴
    とする中継放送装置。
  9. 【請求項9】放送波であるRF信号を受信アンテナで受
    信し、受信機内の周波数変換回路で一旦IF信号に周波
    数変換した後、第1の帯域通過フィルタを通過させて送
    信機に送り、該送信機内の周波数変換回路で前記RF信
    号と同一の周波数の信号に周波数変換した後、前記第1
    の帯域通過フィルタより減衰特性の急峻な伝達特性を有
    する第2の帯域通過フィルタを通過させ、その後、電力
    増幅し、受信放送波と同一周波数の放送波を送信アンテ
    ナから送信する中継放送装置において、 前記第2の帯域低域通過フィルタの出力側に、遅延時間
    と振幅と位相とをそれぞれ調整可能なキャンセル回路の
    入力側を接続し、該キャンセル回路の出力側を前記第2
    の帯域通過フィルタの入力側に接続することを特徴とす
    る中継放送装置。
  10. 【請求項10】放送波であるRF信号を受信アンテナで
    受信し、受信機内の周波数変換回路で一旦IF信号に周
    波数変換した後、送信機に送り、該送信機内の帯域通過
    フィルタを通過させ、さらに該送信機内の周波数変換回
    路で前記RF信号と同一の周波数の信号に周波数変換し
    た後、電力増幅し、受信放送波と同一周波数の放送波を
    送信アンテナから送信する中継放送装置において、 前記帯域通過フィルタの出力側に、遅延時間と振幅と位
    相とをそれぞれ調整可能なキャンセル回路の入力側を接
    続し、該キャンセル回路の出力側を前記帯域通過フィル
    タの入力側に接続することを特徴とする中継放送装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008028525A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Fujitsu Ltd 無線信号受信装置
JP2009522908A (ja) * 2006-01-02 2009-06-11 シッ チェ,ドン 干渉除去型無線中継器
JP2010081307A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Kddi Corp レピータ基地局装置及びアイソレーション調整方法

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