JP2000114986A - 符号化方法及び装置 - Google Patents

符号化方法及び装置

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JP2000114986A
JP2000114986A JP10286401A JP28640198A JP2000114986A JP 2000114986 A JP2000114986 A JP 2000114986A JP 10286401 A JP10286401 A JP 10286401A JP 28640198 A JP28640198 A JP 28640198A JP 2000114986 A JP2000114986 A JP 2000114986A
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Kenichi Sato
健一 佐藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小回路規模でパラレル入力パラレル出力の符
号化を実現する。 【解決手段】 複数ビット幅の入力データを同時に符号
化して出力するパラレル入力パラレル出力の符号化方法
において、前記複数ビット幅に対応した数だけ設けられ
ている第1の記憶素子が、該当1ビット幅の入力データ
を入力端子で受け取って、動作クロックに応じて出力端
子に送出し、これらの出力端子から送出されるデータ及
び他のデータの組み合わせを変えて、所定数だけ設けら
れている論理回路の入力端子に供給することにより、当
該論理回路の出力端子からパラレル出力符号を送出する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばCDMA
(符号分割多元接続)などのディジタル通信において使
用される符号化方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえばTIA(米国電気通信工業会)
で標準化されたIS−95システムなどでは、次の各文
献に記載されたような符号化回路が使用され得る。
【0003】文献1:TIA/EIA/IS−95−A
page 7−163 文献2:TIA/EIA/IS−95−A page 7−
5 この文献1に記載されている符号化回路を図2に示す。
この符号化回路10は、16段シフトレジスタを用いた
巡回符号化回路である。
【0004】図2において、符号化回路10は、16個
の直列に接続された1ビットのレジスタ11〜18(シ
フトレジスタ)と、これらレジスタ11〜18のあいだ
に適宜挿入されているモジュロ2加算器13A,15A
と、最後のレジスタ18の出力端子に接続されているモ
ジュロ2加算器18Aとを備えている。
【0005】モジュロ2加算器13A、15A、18A
の位置、すなわち帰還の位置が、図示のように、X
12、X16(Output)であって、生成多項式G
(X)=X16+X12+X+1に対応したものとな
っている。
【0006】そしてこの符号化回路10の動作状態で
は、各レジスタ11〜18の入力端子(X〜X15
に入力される“0”または“1”のビットデータが、動
作クロックごとに各レジスタから出力される。
【0007】3つの連動スイッチ20,21,22の周
期的な切替え動作は、当該周期のうち、最初のKビット
期間には上側接点へ切替えられて、符号化回路10の入
力端子20Aに供給される情報ビットがそのまま符号化
回路10の出力端子21Aから送出されるとともに、モ
ジュロ2加算器18Aの出力がスイッチ22の端子22
Aに供給される。
【0008】一方、当該周期の最後の16ビット期間に
は、スイッチ20〜22はすべて下側接点へ切替えられ
て、巡回符号である誤り検出符号(CRC)が、出力端
子21Aから送出される。
【0009】したがって、この符号化回路10の出力端
子21Aから出力されるシリアルデータは、最初のKビ
ットが情報ビットで、これにつづく16ビットが誤り検
出ビット(巡回符号)になっている。すなわち組織型の
CRC処理が行われる。
【0010】次に、上記文献2に記載されている符号化
回路を図3に示す。この符号化回路30は9段シフトレ
ジスタを用いた畳込み符号化回路である。
【0011】図3において、符号化回路30は、直列に
接続された1ビットのレジスタ31〜38(シフトレジ
スタ)と、これらレジスタ31〜38の入出力端子(R
1〜R9)に適宜接続されるとともに、最後のレジスタ
38の出力端子に接続されているモジュロ2加算器3
9,40とを備えている。
【0012】この符号化回路30の動作状態では、各レ
ジスタ31〜38の入力端子(R1〜R8)に入力され
る“0”または“1”のビットデータが、動作クロック
ごとに、各レジスタから出力され、右へシフトされてゆ
く。
【0013】このシフトにともなって、モジュロ2加算
器39は、端子R1、R2、R3、R4、R6、R8、
R9のモジュロ2加算結果として、g0を出力し、モジ
ュロ2加算器40は端子R1、R3、R4、R5、R9
のモジュロ2加算結果として、g1を出力する。そして
g0は出力端子C0から送出され、g1は出力端子C1
から送出される。
【0014】また、前記の動作クロックごとに、符号化
回路30の出力データとしてこれらg0、g1がこの順
番で交互に出力されるので、8クロック期間に16ビッ
トの畳込み符号を出力することができる。これは符号化
率1/2の畳込み符号化処理となっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記文献1
および文献2の符号化回路10および30は、入力デー
タとしてビット幅1のシリアルデータを前提としてい
て、そのままでは、複数ビット幅のパラレルデータ入力
に対応することができない。
【0016】たとえば一般的な8ビット(1バイト)幅
のパラレルデータ入力に対応するために、符号化回路1
0または30のような回路構成を8つ並列に構成した場
合、全体として回路規模が大きくなりすぎる問題があ
る。
【0017】一方、符号化回路部分の規模を増加しない
方法としてシリアル−パラレル変換を用いることが考え
られる。
【0018】すなわち、符号化回路10の入力端子20
Aまたは符号化回路30の入力端子R1にパラレル−シ
リアル変換回路を接続するとともに、符号化回路10の
出力端子21Aまたは符号化回路30の出力端子C0、
C1にシリアル−パラレル変換回路を接続する方法であ
る。
【0019】この場合、符号化回路部分はシリアル構成
であるため、8ビットのデータを処理するには8クロッ
クを要して、処理遅延の問題が生じる。また、全体とし
て回路規模も大きい。
【0020】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに第1の発明では、複数ビット幅の入力データを同時
に符号化して出力するパラレル入力パラレル出力の符号
化方法において、前記複数ビット幅に対応した数だけ設
けられている第1の記憶素子が、該当1ビット幅の入力
データを入力端子で受け取って、動作クロックに応じて
出力端子に送出し、これらの出力端子から送出されるデ
ータ及び他のデータの組み合わせを変えて、所定数だけ
設けられている論理回路の入力端子に供給することによ
り、当該論理回路の出力端子からパラレル出力符号を送
出することを特徴とする。
【0021】また、第2の発明では、複数ビット幅の入
力データを同時に符号化して出力するパラレル入力パラ
レル出力の符号化装置において、前記複数ビット幅に対
応した数だけ設けられている第1の記憶素子が、該当1
ビット幅の入力データを入力端子で受け取って、動作ク
ロックに応じて出力端子に送出し、これらの出力端子か
ら送出されるデータ及び他のデータの組み合わせを変え
て、所定数だけ設けられている論理回路の入力端子に供
給することにより、当該論理回路の出力端子からパラレ
ル出力符号を送出することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】(A)実施形態 以下、本発明の実施形態にかかる符号化回路について説
明する。
【0023】これらの実施形態は、出力ビット幅に対応
した数の論理回路を並列に設けることで、8ビット幅の
入力データ(送信データ)を同時に符号化して出力する
パラレル入力パラレル出力の符号化回路を実現すること
を特徴とする。
【0024】(A−1)第1の実施形態の構成および動
作 図1に示した符号化回路40は、巡回符号である誤り検
出符号(CRC:Cyclic Redundancy Check)を出力
するための回路である。符号化回路40は図1(A)の
レジスタ41と、このレジスタ41の次段に接続される
図1(B)の回路から構成されている。
【0025】図1(A)において、レジスタ41はたと
えば8個のDタイプフリップフロップを並列にならべた
ものであってよい。そして動作クロックCKがこれら8
個のD−FFのT(クロック)入力端子に同時に供給さ
れることにより、各FF(フリップフロップ)のD入力
端子に供給されている送信データ、すなわち入力データ
I1〜I8が、各FFのQ出力端子に同時にあらわれ
る。これがD1〜D8である。
【0026】ここで、出力データD1は入力データI1
に対応し、同様に、D2はI2に、D3はI3に、D4
はI4に、D5はI5に、D6はI6に、D7はI7
に、D8はI8にそれぞれ対応している。
【0027】各D−FFのQ出力端子は図1(B)のO
R(論理和)回路42A〜42Pの入力端子に接続され
ている。
【0028】図1(B)において、符号42A〜42P
の16個のOR回路はそれぞれに、少なくとも2以上の
入力端子を持っていて、D1〜D8のなかのいくつかが
異なる組み合わせで接続される。そして2以上の入力端
子のうち少なくとも1つには、前記D1〜D8のいずれ
かが接続される。
【0029】各OR回路42A〜42Pの入力端子には
また、後述するX0OUT〜X15OUTのなかのいくつかが
異なる組み合わせで接続される。そして2以上の入力端
子のうち少なくとも1つには、前記X0OUT〜X15OUT
のいずれかが接続される。
【0030】すなわち、OR回路42A〜42Pの複数
の入力端子にはこれらD1〜D8のうち少なくとも1つ
を含み、なおかつX0OUT〜X15OUTのうち少なくとも
1つを含むように、D1〜D8と、X0OUT〜X15OUT
のなかのいくつかのデータが、その組み合わせが異なる
ように接続される。
【0031】たとえばOR回路42Aの4つの入力端子
にはX8OUT、X12OUT、D4、D8が接続され、同じ
く端子数4であるOR回路42Bの入力端子にはX9OU
T、X13OUT、D3、D7が接続されて、端子数は同じ
であってもその組み合わせが異なる。その一方で、OR
回路42Fなどでは入力端子数は6であり、端子数自体
もOR回路によって相違し得る。
【0032】そして、X8OUT、X12OUT、D4、D8
を接続しているOR回路42Aの出力データX0につい
ては、ブール代数を用いて、X0=X8OUT+X12OUT
+D4+D8と表現することができ、OR回路42Pで
は、X15=X7OUT+X11OUT+X15OUT+D1+
D5となる。同様の関係が、他のOR回路42B〜42
Oの出力データX1〜X14と入力データとのあいだで
も成立する。
【0033】OR回路42A〜42Pの各出力端子に
は、A〜Pでアルファベット順に対応付けられた16個
のトレジスタ43A〜43Pの1つが接続されている。
符号43A〜43Pの各レジスタは、1ビットのレジス
タで、それぞれが1つのD−FFであってよい。
【0034】各レジスタ43A〜43Pの入力端子のデ
ータX0〜X15、すなわち各OR回路42A〜42P
の出力データは、各レジスタに動作クロックCKが供給
されたタイミングでレジスタの出力端子にあらわれ、前
記X0OUT〜X15OUTとして出力される。
【0035】レジスタ43A〜43Pの出力データX0
OUT〜X15OUTは、上述したように、OR回路42A〜
42Pの入力端子に帰還される一方で、生成された巡回
符号として符号化回路40の外へパラレル出力される。
【0036】動作クロックCKはすべてのレジスタ43
A〜43Pに同時に供給されるもので、上述したレジス
タ41のための動作クロックCKと同一のクロック生成
回路から送出されるものであってよく、少なくとも同一
周波数のクロックであることを要する。
【0037】したがって1つの動作クロックでD1〜D
8が同時に更新され、X0〜X15が同時に更新され、
さらにX0OUT〜X15OUTが同時に更新される。
【0038】なお、図1(B)では、各レジスタ43A
〜43Pはそれぞれ分離したものとして図示している
が、それぞれ1つのD−FFに置換できる点、同一の動
作クロックCKで動作する点などが共通であるため、図
1(A)のレジスタ41のような形式にまとめて示すこ
ともできる。
【0039】以上のような符号化回路40によれば、8
ビットパラレルの送信データ入力I1〜I8に対して、
16ビットパラレルの巡回符号出力X0OUT〜X15OUT
が同時に得られることになるが、符号化回路40のパラ
レル出力が8ビット幅でよければ、X0OUT〜X15OUT
を8ビットずつ2つに分けて出力するようにするとよ
い。この場合、符号化回路40のパラレル出力の周波数
にくらべて動作クロックCKの周波数は半分でよくなり、
回路設計上の制約が小さくなり自由度が大きくなる。
【0040】なお、本実施形態では図2の符号化回路1
0と対比するため巡回符号(誤り検出ビット(CR
C))の生成多項式がG(X)=X16+X12+X
+1の場合について示したが、生成多項式の形が変わる
とそれに応じて符号化回路40の形も変わる。
【0041】(A−2)第1の実施形態の効果 以上のように、本実施形態によれば、小規模の回路で従
来の巡回符号化回路10と同等な巡回符号(誤り検出ビ
ット)をパラレルで生成、送出することができる。
【0042】また、このような動作を実現するために従
来の巡回符号化回路10が8クロック必要としたところ
を、本実施形態では1クロックで済むので、処理遅延を
短縮することができる。たとえば従来の符号化回路10
と同一周波数のクロックを使用した場合、処理時間が1
/8になる。
【0043】反対に、従来の符号化回路10と同じ処理
遅延時間が許容されるのであれば、使用する動作クロッ
クの周波数を1/8にすることができ、回路設計の自由
度が大きい。
【0044】(B−1)第2の実施形態の構成および動
作 第1の実施形態が巡回符号化回路であったのに対し第2
の実施形態は畳込み符号化回路にかかるものである。こ
の畳込み符号化回路50を図4に示す。
【0045】図4(A)において、レジスタ51と52
はそれぞれ図1(A)のレジスタ41と同じレジスタで
ある。
【0046】レジスタ51における8ビット幅の送信デ
ータ入力I1〜I8と出力データD1〜D8の関係は、
前記レジスタ41におけるI1〜I8とD1〜D8の関
係と同じである。
【0047】同様に、レジスタ52における入力データ
D1〜D8と出力データR8〜R1の関係も、前記レジ
スタ41におけるI1〜I8とD1〜D8の関係と同じ
である。
【0048】ただしここで、入力データD1には出力デ
ータR8が対応付けられ、その他も同様に、D2にはR
7が、D3にはR6が、D4にはR5が、D5にはR4
が、D6にはR3が、D7にはR2が、D8にはR1が
それぞれ対応付けられている。
【0049】また、レジスタ51と52に供給される動
作クロックCKは同一のクロックである。
【0050】したがってビット幅中でたとえば左端の1
ビット(I8、D8、R1に対応するビット)に供給さ
れる時系列なデータが“0101”である場合、1クロ
ック目の供給でD8に時系列データ先頭の“0”があら
われる(このときR1は初期状態または従前の状態に依
存する)とすると、2クロック目の供給で先頭から2番
目の“1”がD8にあらわれるとともに、先頭の“0”
がR1にあらわれる。先頭から3番目4番目の“01”
についても同様である。
【0051】換言するなら、レジスタ51および52を
まとめると、段数2のシフトレジスタを8つ並列に(ビ
ット幅方向に)ならべたような構成となっている。
【0052】一方、従来の符号化回路30との対比関係
に注目するなら、符号化回路30において、ある時点の
1番目のクロックからこれにつづく8番目のクロックで
シリアルにシフトされる連続した8ビットの送信データ
が、符号化回路50では、たとえばレジスタ52のなか
に同時に格納されていることになる。また、符号化回路
30で9番目のクロックから16番目のクロックでシフ
トされる連続した8ビットの送信データは、符号化回路
50では、前記の時点と同一時点に、レジスタ51のな
かに格納されていることになる。
【0053】次に、図4(B)において、16個のOR
回路53A〜53Pそれぞれが持つ複数の入力端子に
は、D1〜D8とR8〜R1が異なる組み合わせで接続
されている。
【0054】この場合も、第1の実施形態のD1〜D8
およびX0OUT〜X15OUTの場合と同様に、各OR回路
53A〜53Pの複数の入力端子のすべてが、D1〜D
8またはX0OUT〜X15OUTのいずれか一方だけで占有
されることはなく、少なくとも1つは他方のデータが混
在するように接続される。
【0055】そしてまた、OR回路の入力端子に接続さ
れている、たとえばD8とR1は、同じデータではな
く、時間方向に1クロック分ずれたデータである。この
点はD7とR2などについても同様である。
【0056】OR回路53A〜53Pの出力データg0
1〜g08(gNMのN=0で、M=1,2,3,…,
8)およびg11〜g18(gNMのN=1で、M=
1,2,3,…,8)の16ビットが、当該符号化回路
50の出力となる畳込み符号である。
【0057】たとえば、入力端子にD1、R1、R2、
R3、R5、R7、R8を接続しているOR回路53A
の出力データg01については、ブール代数を用いて、
g01=D1+R1+R2+R3+R5+R7+R8と
表現することができ、OR回路53Pでは、g18=D
8+D6+D5+D4+R1となる。同様の関係が、他
のOR回路53B〜53Oの出力データg02〜g08
およびg11〜g17と入力データとのあいだでも成立
する。
【0058】したがって1つの動作クロックでD1〜D
8が同時に更新され、R8〜R1が同時に更新され、さ
らにg01〜g08およびg11〜g18が同時に更新
される。
【0059】以上のような符号化回路50によれば、8
ビットパラレルの送信データ入力I1〜I8に対して、
16ビットパラレルの畳込み符号出力g01〜g08お
よびg11〜g18が得られる。
【0060】なお、本実施形態では図3の符号化回路3
0と対比するため、符号化率1/2、レジスタ数が8ビ
ットの場合について示したが、本発明にかかる符号化回
路の構成はこれらに限定されるものではない。
【0061】(B−2)第2の実施形態の効果 以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と
同様な効果を畳込み符号において得ることができる。
【0062】すなわち、小規模の回路で従来の畳込み符
号化回路30と同等な畳込み符号をパラレルで生成、送
出することができる。
【0063】また、このような動作を実現するために従
来の畳込み符号化回路30が8クロック必要としたとこ
ろを、本実施形態では1クロックで済むので、処理遅延
を短縮することができる。たとえば従来の符号化回路3
0と同一周波数のクロックを使用した場合、処理時間が
1/8になる。
【0064】反対に、従来の符号化回路30と同じ処理
遅延時間が許容されるのであれば、使用する動作クロッ
クの周波数を1/8にすることができ、回路設計の自由
度が大きい。
【0065】(C−1)第3の実施形態の構成および動
作 本実施形態は図5に示すように一般化した並列処理符号
化回路60にかかるものである。
【0066】図5(A)において、レジスタ61は前記
レジスタ41に対応するものであるが、そのビット幅は
M+1(Mは任意の正整数)ビットとなっている。これ
は送信データ入力のビット幅M+1に対応している。
【0067】したがってレジスタ61の出力端子から
は、IN 0〜IN MのM+1ビットの出力データが出力
される。IN 0〜IN Mは図5(B)の符号化演算回路
部62の入力端子に接続されている。
【0068】図5(B)において、符号化演算回路部6
2は本実施形態ではその内部構成を特定しないが、たと
えば図1(B)のOR回路42A〜42Pなどのような
論理回路(OR回路に限らない)を少なくとも1段備え
ているものとする。
【0069】また、必要に応じてこれらの論理回路の次
段、または論理回路段のあいだに、図1(B)のレジス
タ43A〜43Pのようなレジスタを備えているものと
する。その場合、このレジスタは、前記レジスタ61と
同じ動作クロックCKで動作するものとする。
【0070】このような符号化演算回路部62の出力端
子の数は、上述した図1および図4でそうであったよう
に、一般に入力端子数M+1とは異なる。すなわちOU
T0〜OUTNのN+1ビットである。
【0071】(C−2)第3の実施形態の効果 以上のように本実施形態によれば、第1の実施形態の巡
回符号化、第2の実施形態の畳込み符号化に限らず、一
般的にシフトレジスタ(各レジスタ間に論理回路を挿入
したものも含む)を用いてその出力から符号化データを
得る回路は、符号化演算回路部62に置換することがで
きる。そしてこの置換は一般的に、従来にくらべて処理
遅延を小さくし、回路規模を縮小し、回路設計の自由度
を増大するという効果をもたらす。
【0072】さらにこれらの効果は、送信データ入力の
ビット幅M+1が増大するにしたがって大きくなる傾向
がある。
【0073】たとえば図2や図3のようなシフトレジス
タを用いて1ビット幅のシリアルデータとして符号化す
るとM+1クロックを要するところが、本実施形態では
1クロックで処理することが可能であり、この1クロッ
クとM+1クロックの差は、M+1が増大するほど大き
くなる。
【0074】(D)他の実施形態 以上の説明では、情報ビットと誤り検出用に付加された
ビット(誤り検出ビット)が識別できない非組織型の符
号を出力する符号化回路について説明したが、符号化回
路の出力端子に接続したセレクタで、情報ビットと検出
ビットを所定のビット期間ごとに切り替えることによ
り、情報ビットと検出ビットが識別できる組織型の符号
を出力する符号化回路とすることもできる。この場合、
第1〜第3の実施形態の符号化回路は、誤り検出ビット
を生成し出力するための回路という位置付けになる。
【0075】ただし畳込み符号の場合、非組織符号のほ
うが優れていることも多く、巡回符号などの他の線形符
号と異なり必ずしも組織符号として符号化することがで
きるとは限らない点に注意を要する。
【0076】なお、上述したOR回路42A〜42Pお
よび53A〜53Pは他の種類の論理回路で置換しても
よく、また符号化回路内の論理回路が同一種類の論理回
路で統一されている必要もないので、複数種類の論理回
路を混用してもよい。
【0077】また、処理遅延を問題にするならば、上記
OR回路42A〜42Pや53A〜53PはたとえばN
OR回路に置換するほうが有利である。OR回路は通
常、NOR回路にNOT回路を付加することによってつ
くられるため、NOR回路のほうが論理回路の内部構成
が簡単で、動作速度すなわちスルーレートも速いためで
ある。
【0078】さらに、従来の符号化回路10、30で用
いられているモジュロ2加算器13A、15A、18
A、39、40の動作は、排他的論理和回路(XOR回
路)の論理動作と同じである。したがって実際の実装で
は、モジュロ2加算器をXOR回路で構成することが最
もシンプルな構成となると考えられる。しかしながらX
OR回路は、論理回路のなかでは最も複雑な内部構造を
持っており、最も遅い論理回路である。すなわち論理回
路の動作速度の観点からも、第1、第2の実施形態にか
かる符号化回路40,50は、従来の符号化回路10,
30よりも速いといえる。
【0079】さらに、上記の第1および第2の実施形態
では、符号化回路にパラレル入力される送信データのビ
ット幅は8ビットであったが、これに限定するものでな
いことは当然である。
【0080】さらにまた、第2の実施形態における各O
R回路の複数の入力端子に供給されるデータの組み合わ
せは、D1〜D8およびR8〜R1のデータが必ず1つ
は含まれるように設定されていたが、この制限をはずし
たあらゆる組み合わせを設定することも可能である。
【0081】すなわち本発明は、複数ビット幅の入力デ
ータを同時に符号化して出力するパラレル入力パラレル
出力の符号化方法および装置について、広く適用するこ
とができる。
【0082】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、本発明の符号化方法及び装置を適用した符号化回
路について、従来の同等機能の回路よりも回路規模を縮
小することができる。また、処理遅延を小さくし、回路
設計の自由度を増大するという効果を得ることも可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る巡回符号化回路の構成を
示す概略図である。
【図2】従来の巡回符号化回路の構成を示す概略図であ
る。
【図3】従来の畳込み符号化回路の構成を示す概略図で
ある。
【図4】第2の実施形態に係る畳込み符号化回路の構成
を示す概略図である。
【図5】第3の実施形態に係る一般的な符号化回路の構
成を示す概略図である。
【符号の説明】
10、30,40,50,60…符号化回路、11〜1
8、31〜38、43A〜43P…(1ビットの)レジ
スタ、41、51,52…レジスタ、42A〜42P、
53A〜53P…OR回路、CK…動作クロック。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ビット幅の入力データを同時に符号
    化して出力するパラレル入力パラレル出力の符号化方法
    において、 前記複数ビット幅に対応した数だけ設けられている第1
    の記憶素子が、該当1ビット幅の入力データを入力端子
    で受け取って、動作クロックに応じて出力端子に送出
    し、 これらの出力端子から送出されるデータ及び他のデータ
    の組み合わせを変えて、所定数だけ設けられている論理
    回路の入力端子に供給することにより、当該論理回路の
    出力端子からパラレル出力符号を送出することを特徴と
    する符号化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の符号化方法において、 前記他のデータは、前記所定数と同数だけ設けられてい
    る第2の記憶素子が、入力端子に供給されるデータを、
    前記動作クロックに応じて出力端子に送出するデータで
    あり、 前記所定数だけ設けられている論理回路が、1又は複数
    の第1の記憶素子の出力データ、及び1又は複数の第2
    の記憶素子の出力データの組み合わせを変えて入力端子
    で受け取ると共に、その出力端子を該当する第2の記憶
    素子の入力端子に接続することで、 前記所定数の第2の記憶素子の出力端子からパラレルの
    巡回符号を送出することを特徴とする符号化方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の符号化方法において、 前記他のデータは、前記第1の記憶素子と同数の記憶素
    子であって、第1の記憶素子の次段に接続されている第
    3の記憶素子が、前記動作クロックに応じて出力端子に
    送出するデータであり、 前記所定数だけ設けられている論理回路が、1又は複数
    の第1の記憶素子の出力データ、及び1又は複数の第3
    の記憶素子の出力データの組み合わせを変えて入力端子
    で受け取ることで、当該論理回路の出力端子からパラレ
    ルの畳込み符号を送出することを特徴とする符号化方
    法。
  4. 【請求項4】 複数ビット幅の入力データを同時に符号
    化して出力するパラレル入力パラレル出力の符号化装置
    において、 前記複数ビット幅に対応した数だけ設けられている第1
    の記憶素子が、該当1ビット幅の入力データを入力端子
    で受け取って、動作クロックに応じて出力端子に送出
    し、 これらの出力端子から送出されるデータ及び他のデータ
    の組み合わせを変えて、所定数だけ設けられている論理
    回路の入力端子に供給することにより、当該論理回路の
    出力端子からパラレル出力符号を送出することを特徴と
    する符号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項4の符号化装置において、 前記他のデータは、前記所定数と同数だけ設けられてい
    る第2の記憶素子が、入力端子に供給されるデータを、
    前記動作クロックに応じて出力端子に送出するデータで
    あり、 前記所定数だけ設けられている論理回路が、1又は複数
    の第1の記憶素子の出力データ、及び1又は複数の第2
    の記憶素子の出力データの組み合わせを変えて入力端子
    で受け取ると共に、その出力端子を該当する第2の記憶
    素子の入力端子に接続することで、 前記所定数の第2の記憶素子の出力端子からパラレルの
    巡回符号を送出することを特徴とする符号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項4の符号化装置において、 前記他のデータは、前記第1の記憶素子と同数の記憶素
    子であって、第1の記憶素子の次段に接続されている第
    3の記憶素子が、前記動作クロックに応じて出力端子に
    送出するデータであり、 前記所定数だけ設けられている論理回路が、1又は複数
    の第1の記憶素子の出力データ、及び1又は複数の第3
    の記憶素子の出力データの組み合わせを変えて入力端子
    で受け取ることで、当該論理回路の出力端子からパラレ
    ルの畳込み符号を送出することを特徴とする符号化装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003509943A (ja) * 1999-09-15 2003-03-11 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 並列ターボ符号化の実装
JP2015159582A (ja) * 2001-12-14 2015-09-03 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated データビットを並列に符号化する方法および装置

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