JP2000110874A - コイルスプリング及び該コイルスプリングを有するインクジェット記録装置 - Google Patents

コイルスプリング及び該コイルスプリングを有するインクジェット記録装置

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JP2000110874A
JP2000110874A JP29311698A JP29311698A JP2000110874A JP 2000110874 A JP2000110874 A JP 2000110874A JP 29311698 A JP29311698 A JP 29311698A JP 29311698 A JP29311698 A JP 29311698A JP 2000110874 A JP2000110874 A JP 2000110874A
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coil spring
ink
recording
wiping member
vibration isolator
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JP29311698A
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Tetsuhiro Nitta
哲弘 新田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成で、取り付け作業も容易にでき、か
つ振動による音を防止できるコイルスプリング及びイン
クジェット記録装置を提供する。 【構成】インクを吐出して記録を行う記録手段8と、吐
出口面をワイピングするためのワイピング部材117、
118と、ワイピング部材を動作させるコイルスプリン
グ152とを備え、該コイルスプリングはその巻き線内
部に防振材1152が挿入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルスプリン
グ、並びに、記録手段の吐出口面をワイピングするため
のワイピング部材を動作させるコイルスプリングを有す
るインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、記録情
報に基づいて紙、布、プラスチックシート、OHP用シ
ート等の被記録材(記録媒体)に画像(文字や記号等を
含む)を記録していくように構成されている。前記記録
装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤド
ット式、サーマル式、レーザービーム式等に分けること
ができる。
【0003】被記録材の搬送方向(紙送り方向、副走査
方向)と交叉する方向に主走査しながら記録するシリア
ルタイプの記録装置においては、被記録材に沿って移動
するキャリッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)に
よって画像を記録(主走査)し、1行分の記録を終了し
た後に所定量の紙送り(副走査としてのピッチ搬送)を
行い、その後に再び停止した被記録材に対して次の行の
画像を記録(主走査)するという動作を繰り返すことに
より、被記録材全体の記録が行われる。一方、被記録材
の搬送方向の副走査のみで記録するラインタイプの記録
装置においては、被記録材を所定の記録位置にセット
し、一括して1行分の記録を行った後、所定量の紙送り
(ピッチ送り)を行い、さらに次の行の記録を一括して
行うという動作を繰り返すことにより、被記録材全体の
記録が行われる。
【0004】そのうち、インクジェット式の記録装置
(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッ
ド)から被記録材へインクを吐出して記録を行うもので
あり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な
画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処理
を必要とせずに記録することができ、ランニングコスト
が安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、
しかも、多種類のインク(例えばカラーインク)を使用
してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を
有している。
【0005】インクジェット記録ヘッドの吐出口からイ
ンクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する
エネルギー発生素子としては、ピエゾ素子等の電気機械
変換体を用いるもの、レーザー等の電磁波を照射して発
熱させ、この発熱作用によってインク滴を吐出させるも
の、あるいは発熱抵抗体を有する電気熱変換体によって
液体を加熱するものなどがある。その中でも、熱エネル
ギーを利用してインクを滴として吐出するインクジェッ
ト式の記録手段(記録ヘッド)は、吐出口を高密度に配
列することができるため高解像度の記録をすることが可
能である。特に、その中でも、電気熱変換体素子をエネ
ルギー発生素子として用いる記録ヘッドは、小型化が容
易であり、かつ最近の半導体分野における技術の進歩と
信頼性の向上性が著しいIC技術やマイクロ加工技術の
長所を十分に活用でき、高密度実装化が容易で製造コス
トも安価なことから、有利である。
【0006】また、被記録材の材質に対する要求も様々
なものがあり、近年では、これらの要求に対する開発が
進み、通常の被記録材である紙(薄紙や加工紙を含む)
や樹脂薄板(OHP等)などの他に、布、皮革、不織
布、さらには金属等を被記録材として用いる記録装置も
使用されるようになっている。
【0007】インク吐出口から記録媒体へインク滴を吐
出して記録を行うインクジェット記録装置においては、
吐出した主インク滴以外に、その周りに発生した微細な
インク滴(ミスト)や記録媒体へ吐出したインク滴の跳
ね返りなどによって記録ヘッドの吐出口が配された面
(吐出口面)にインクが付着し、これが吐出口の周りに
多量に集まったり、また、これに紙粉等の異物が付着し
たりすると、インクの吐出不良が発生し、インク滴の吐
出方向がずれたり、インク滴の吐出方向が不安定になっ
たり、インク滴が吐出しない(不吐出)といった弊害が
生じる。
【0008】また、記録ヘッドの非記録状態が続き、長
期にわたってインクを吐出しない状態が続くと、吐出口
内のインクが蒸発乾燥してしまい、増粘・固着したイン
クが吐出口内に詰まって記録画像のヨレやインク不吐出
などの吐出不良が発生する。そこで、インクジェット記
録装置では、前述の不都合を解消するための回復ユニッ
ト(回復手段)を設けることが行われている。また、こ
の回復ユニットでは、回復手段として、あるいは回復手
段の一つとして、ゴムなどの弾性部材で形成したワイピ
ング部材(ワイパーブレード)で吐出口面を清掃(ワイ
ピング)するワイピング手段を設けることが行われてい
る。このワイピング手段は、インクミストや記録媒体か
らのインク滴の跳ね返りによって吐出口面に付着した不
要インクや、記録動作に伴って吐出口面に付着した紙粉
や埃等の異物などを清掃除去するためのクリーニング手
段である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】耐水性と画像品位を向
上させるために処理液を有する高信頼性なインクジェッ
ト記録装置のワイピング手段の構成として、例えば特願
平10−217494号に記載された構造のものが提案
されている。この提案では、記録ヘッドの吐出口面を清
浄化するためのワイピング手段を記録ヘッドの吐出口の
配列方向に移動させてワイピングする構成が採用されて
いる。また、ワイピング部材の駆動手段として、ワイピ
ング部材をコイルスプリング(ワイパーバネ)により付
勢した状態で駆動ギアにより駆動する構成が採用されて
いる。しかしながら、このようなワイピング手段の構成
では、ワイピング部材をワイパーバネのバネ力で復帰さ
せることから、ワイピング部材が復帰した時にバネ振動
による異音が発生することがある。
【0010】そこで、ワイピング部材を復帰させる構成
として、2系統のギア駆動によりワイピング部材を往復
運動させるが、例えば特願平9−35321号により提
案されている。しかしながら、この構成では、駆動を制
御するカムが大きくなったり、構成が複雑になり、コス
トが嵩むという技術的課題がある。
【0011】また、簡単な構造でコイルスプリングの共
振を防止する方法として、コイルスプリングに防振ラバ
ーを設ける構成が特開平10−132010号公報によ
り提案されている。しかしながら、この構成では、円筒
状の防振ラバーでスプリングを外側から締め付けるよう
に覆う構造であるため、取り付け作業に難があり、スプ
リングの圧力が小さい場合には防振ラバーの摩擦力によ
り正常な圧力が出なくなり、圧力の管理ができないとい
う技術的課題がある。
【0012】本発明は、このような技術的課題に鑑みて
なされたものであり、本発明の目的は、簡単な構成で、
取り付け作業も容易にでき、かつ振動による音を防止で
きるコイルスプリング、並びに、該コイルスプリングを
有するインクジェット記録装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るコ
イルスプリングは、上記目的を達成するため、コイルス
プリングの巻き線内部に防振材が挿入されていることを
特徴とする。請求項2〜7の発明に係るコイルスプリン
グは、上記請求項1の構成に加えて、前記防振材は円筒
状である構成、前記防振材の側面には全長にわたってス
リットが形成されている構成、前記防振材の外径は、コ
イルスプリングの内径より小さく、コイルスプリングの
端部の曲げ起こし部とコイルスプリング内周からなる隙
間より大きい構成、前記防振材の全長はコイルスプリン
グ動作時の長さより短い構成、前記コイルスプリングの
動作時は密着巻きでない構成、あるいは、前記防振材
は、ゴム材、発泡材、エラストマー等から成る構成とす
ることにより、一層効率よく上記目的を達成するもので
ある。
【0014】請求項8に係るインクジェット記録装置
は、上記目的を達成するため、インクを記録媒体の記録
面に対して吐出する吐出口が設けられた記録手段と、前
記吐出口が配された吐出口面をワイピングするためのワ
イピング部材と、前記ワイピング部材を動作させるコイ
ルスプリングとを備え、前記コイルスプリングは巻き線
内部に防振材が挿入されているコイルスプリングである
ことを特徴とする。
【0015】請求項9に係る発明は、上記目的を達成す
るため、記録手段の吐出口面をワイピングするためのワ
イピング部材と、該ワイピング部材を前記吐出口面を挟
んで設定された第1退避位置から第2退避位置へ移動さ
せる駆動手段と、前記ワイピング部材を前記第2退避位
置から前記第1退避位置へ向かう方向へ付勢するコイル
スプリングと、前記ワイピング部材が前記第2退避位置
に到達したとき該ワイピング部材を前記第1退避位置へ
復帰可能な状態に釈放する釈放手段と、を有する回復系
ユニットを備えたインクジェット記録装置において、前
記コイルスプリングは巻き線内部に防振材が挿入されて
いるコイルスプリングであることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。本発明の実施例によるコイルスプリ
ングは、インクジェット記録装置に適用可能なものであ
る。図1〜図9は、本発明のコイルスプリング及び該コ
イルスプリングを有するインクジェット記録装置の第1
の実施例を示すものである。図1は本発明を適用したコ
イルスプリングの第1実施例の構成を示す側面断面図で
あり、図2はコイルスプリングを有するインクジェット
記録装置の構成を示す分解斜視図であり、図3は図2の
インクジェット記録装置におけるキャリッジ及び該キャ
リッジに搭載可能な記録ヘッド及びインクタンクの構成
を示す分解斜視図である。
【0017】図2及び図3に示すように、キャリッジ6
上には記録手段としての記録ヘッド8が搭載可能であ
る。ホームポジション(HP)において、記録領域に近
い方から、処理液Sの吐出口列とブラックインクBkの
吐出口列とカラーインクY、M、Cの吐出口列とが横並
びに配されたノーマル用記録ヘッド8と処理液Sのイン
クタンク9Sとブラックインクのインクタンク9Bk
と、カラーインクのインクタンク9C、9M、9Y等の
インクタンク9が搭載可能である。8は記録手段(記録
ヘッド)であり、処理液Sの吐出口列とブラックインク
Bkの吐出口列とカラーインクY、M、Cの吐出口列が
横並びになっている。更に、カラーインクY、M、Cの
吐出口列は、イエロー、マゼンタ、シアンのインクの各
吐出口がほぼ一直線上に縦並びになった構成になってい
る。
【0018】記録ヘッド8はキャリッジ6上にコネクタ
6022を介して接続される。前記記録ヘッド8は、熱
エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット
記録手段であって、熱エネルギーを発生するための電気
熱変換体を備えたものである。また、前記記録ヘッド8
は、電気熱変換体によって印加される熱エネルギーによ
り生じる膜沸騰により気泡の成長、収縮によって生じる
圧力変化を利用して、吐出口からインクを吐出させ、記
録を行うものである。また、前記記録ヘッド8には、処
理液のインクタンク9Sとブラックインクのインクタン
ク9Bk、カラーインクのインクタンク9C、9M、9
Yからのインク供給を行うためのインク毎のインク供給
口8030(処理液8030S、ブラック8030B
k、シアン8030C、マゼンタ8030M、イエロー
8030Y)があり、そこから記録ヘッド8内のインク
流路を通り記録ヘッド8の共通液室及び各吐出口へイン
クが供給される。
【0019】略コ字状のシャーシ1の両側壁には、キャ
リッジ6を摺動自在に案内支持するガイドシャフト4及
びサポートシャフト103が配設されている。これら両
シャフト上を主走査方向に往復移動するキャリッジ6の
駆動力は、駆動ベルト10を介してキャリッジモーター
104から与えられる。また、記録媒体の挟持搬送は、
LFモーターを駆動源とし、図2に示すように搬送ロー
ラ(プラテンローラ)2及びピンチローラ3により行わ
れ、プラテン16上に記録媒体が搬送される。この時、
キャリッジ6に搭載された記録ヘッド8の記録部は、キ
ャリッジ6から下方へ突出して、記録ヘッド8の吐出口
面はプラテン16上の記録媒体に平行に対向し、記録を
行うことができる。記録装置に向かって左側のホームポ
ジションには、回復系ユニット15が配設されている。
【0020】図4は図2のインクジェット記録装置に設
けられた回復系ユニット15の構成を示す斜視図であ
る。図4において、記録ヘッド8の構成に対応して、回
復系ユニット15には、図中の右から、処理液用のキャ
ップ113、ブラックインク用のキャップ112、及び
カラーインク用のキャップ114、115が設けられて
いる。ここでは、処理液用のキャップ113とブラック
インク用のキャップ112は吸引キャップと放置キャッ
プを兼用するキャップであり、カラーインク用のキャッ
プ114、115は放置キャップ専用である。そのた
め、記録ヘッド8からのカラーインクの吸引は、ブラッ
クインク用のキャップ112を用いて行われる。
【0021】各キャップ112〜115は、キャップホ
ルダー122〜125を介して、回復系ベース130に
回転可能に軸支されたキャップレバー131〜133に
取り付けられている。キャップレバー131〜133は
キャップバネにより付勢され、その一部が吸引カム14
0のカム面141を摺動することで上下方向に回動し、
それに伴い各キャップ112〜115は上下方向に移動
可能な構成となっている。
【0022】回復系ユニット15の処理液用のキャップ
113とブラックインク用のキャップ112はそれぞれ
のキャップホルダー123、122を介してポンプユニ
ット119のチューブ145、146に連通している。
ポンプユニット119は、記録ヘッド8におけるインク
吐出が吐出不良になった場合に、キャップユニットと記
録ヘッド8を接合させて該記録ヘッド8の吐出口からイ
ンクを吸引する吸引回復処理などを行うに際し、負圧を
発生させるために用いられる。ここに示す例のポンプユ
ニット119はチューブポンプと呼ばれるものである。
【0023】図7はポンプユニット119の側面断面図
であり、図8は図7のポンプユニット119の平面断面
図である。図7及び図8において、ポンプユニット11
9は、チューブ145、146、コロホルダー144、
コロ147等から構成されている。コロホルダー144
は回復系ベース130に回動可能に軸支されている。チ
ューブ145、146はそれぞれ平行にコロホルダー1
44に矢印144A方向をガイドされ、回復系ベース1
30のガイド130Aに沿う形でU字状に取り付けられ
ている。
【0024】コロホルダー144が回動すると、チュー
ブ145、146を回復系ベース130のガイド130
Aとコロホルダー144に軸支されたコロ147との間
で押し潰しながら、これらのチューブ145、146を
しごくことでキャップ内に負圧を発生させる。ここで、
L1は負圧を発生させるためにコロ147で押し潰す領
域を示し、L2はキャッピング手段から押し潰すまでの
領域を示す。チューブ145、146の端部145A、
146Aはキャップホルダー123、122に結合され
ている。チューブ145、146のもう一方の端部14
5B、146Bは廃インク吸収体401上にあり、廃イ
ンクを導くように接続されている。
【0025】ポンプユニット119には処理液専用のチ
ューブ145とインク用のチューブ146が独立に設け
られ、ポンプユニット119で吸引された廃液はそれぞ
れ独立した経路を通して廃液タンク(例えば前記廃イン
ク吸収体401)内へ送られる。これは、キャップ11
2、113及びポンプユニット119内で処理液と色イ
ンクとの接触による不溶化が起こらないようにするため
である。ここで、ポンプユニット119は、処理液用と
色インク用の2系統を示したが、それぞれのキャップ1
12、113に対して独立したポンプユニットを設けて
もよい。
【0026】回復系ユニット15には、さらに、処理液
記録ヘッドの吐出口部をワイピングする処理液ブレード
(ワイピング部材)117と、色インク記録ヘッドの吐
出口部をワイピングするための色インクブレード(ワイ
ピング部材)118が設けられている。処理液ブレード
(第1ブレード)117は処理液の吐出口列の紙搬送方
向下流側に、色インクブレード(第2ブレード)118
はブラックインクの吐出口列の紙搬送下流側に、それぞ
れ別々に配設されている。ここで、色インクブレード1
18は、吐出口列の配設方向に移動することにより、図
6の(a)、(b)に示すようにノーマル用記録ヘッド
8の濃インク(Bk、C、M、Yなど)の吐出口列のワ
イピングを行う。符号1119はオプション用記録ヘッ
ド88の淡インク(淡C、淡M、淡Y)の吐出口列のワ
イピングを行うブレード(第3ブレード)であり、前記
色インクブレード118の左側に吐出口列ピッチ分ずれ
て配設されている。これらのブレード117、118、
1119は、記録ヘッドの吐出口面に付着した色インク
や処理液をワイピングするためのものであり、ゴムなど
の弾性部材で形成されたブレードである。
【0027】図5は回復系ユニット15のワイピング機
構の構成を示す断面図である。図5において、ブレード
117、118、1119は、回復系ベース130のガ
イド部130Gに記録ヘッド8に対し平行移動可能に取
り付けられたブレードアーム142に取り付けられてい
る。また、記録ヘッド8に対するブレード117、11
8、1119の侵入量、当接角度及び当接圧は、前記ガ
イド部130Gにより正常に一定に管理されている。ブ
レードアーム142の一部にはラックギア142Gが設
けられており、このブレードアーム142はコイルスプ
リング(ワイパーバネ)152により図5中の左向き方
向に付勢された状態で駆動ギア153に連結されてい
る。
【0028】各ワイピング部材(ワイパーブレード)1
17、118、1119は、前記コイルスプリング(ワ
イパーバネ)152により左向き方向に付勢された状態
(コイルスプリング152は未だ密着巻きでない)で
は、記録ヘッド8に当接していない状態(第1退避位置
A)に位置している。回復系ベース130には、ブレー
ドアーム142の退避位置(第1退避位置A)を規制す
るためのストッパ部130Sが設けられている。
【0029】駆動源より駆動を受けた駆動ギア153が
回転することで、ブレードアーム142は回復系ベース
130上を記録ヘッド8に対し平行移動する(図5中の
右方向への往移動)。ブレードアーム142が吐出口列
に対して十分なストロークを移動し、ワイピング部材
(ブレード)117、118、1119が記録ヘッド8
の反対側の非当接位置(第2退避位置B)より更に右側
位置まで移動したところで、駆動ギア153の欠歯部1
53Kがラックギア142Gに対向することにより駆動
が切れ、ブレードアーム142(従ってワイピング部材
117、118、1119)はコイルスプリング(ワイ
パーバネ)152のバネ力で図5中で左向きに付勢され
前記第1退避位置Aに復帰する(復移動)。
【0030】図6はワイピング動作を説明する図であ
る。図6において、ブレードアーム142が第1退避位
置A又は第2退避位置にあるときに記録ヘッド8を任意
の所定位置に移動させることで、ワイピング部材11
7、118、1119を選択し、該ワイピング部材を吐
出口列方向に移動させることにより所定の吐出口面をワ
イピングすることが可能になる。
【0031】図1及び図5に示すように、前記コイルス
プリング(ワイパーバネ)152の巻き線内部には、防
振材1152が挿入されている。図9は前記防振材11
52の斜視図である。図9に示すように、前記防振材1
152は円筒状であり、その側面には全長にわたりスリ
ット1153が形成されている。また、前記防振材11
52は、ゴム材、発泡材、エラストマー(軟質プラスチ
ック)などの弾性材で形成されており、その弾性により
前記スリット1153は通常密着している。
【0032】図1において、前記防振材1152の外周
径は、前記コイルスプリング152の内径より小さく、
該コイルスプリング端部の曲げ起こし152Aとコイル
スプリング内周から成る隙間152Bより大きくなって
いる。そのため、スリット1153(図9)を少し開
き、スリット1153にコイルスプリング端部の曲げ起
こし152Aを通しながら巻き線内部に防振材1152
を挿入することにより、該防振材の装着を容易に行うこ
とができる。挿入後(装着後)では、スリット1153
が防振材1152の弾性により密着されるため、隙間1
52Bより滑落することなく確実に保持される。
【0033】防振材の全長1152Lは、これが長過ぎ
るとコイルスプリング(ワイパーバネ)152の復帰を
妨げるため、前記第1退避位置Aでのワイパーバネ15
2の長さ152Lより短いことが好ましい。また、コイ
ルスプリング(ワイパーバネ)152の巻き線内部に防
振材1152が挿入されることにより、該ワイパーバネ
152が第2退避位置Bから第1退避位置Aへ復帰する
ときの該コイルスプリング(ワイパーバネ)152の振
動を抑制することができ、音を低減することができる。
さらに、防振材1152は巻き線内部に容易に挿入でき
るため、コスト的にも有利である。
【0034】また、以上説明した実施例によれば、イン
クを記録媒体の記録面に対して吐出する吐出口が設けら
れた記録手段8と、前記吐出口が配された吐出口面をワ
イピングするためのワイピング部材117、118、1
119と、前記ワイピング部材を動作させるコイルスプ
リング152とを備えたインクジェット記録装置におい
て、前記コイルスプリング152の巻き線内部に防振材
1152が挿入されている構成としたので、簡単な構成
で、取り付け作業も容易にでき、かつ振動による音を防
止できるコイルスプリング152を有するインクジェッ
ト記録装置が提供される。
【0035】さらに、具体的には、記録手段8の吐出口
面をワイピングするためのワイピング部材117、11
8、1119と、該ワイピング部材を前記吐出口面を挟
んで設定された第1退避位置Aから第2退避位置Bへ移
動させる駆動手段153、142Gと、前記ワイピング
部材を前記第2退避位置から前記第1退避位置へ向かう
方向へ付勢するコイルスプリング152と、前記ワイピ
ング部材が前記第2退避位置より退避側にきたとき該ワ
イピング部材を前記第1退避位置へ復帰可能な状態に釈
放する釈放手段153Kと、を有する回復系ユニット1
5を備えたインクジェット記録装置において、前記コイ
ルスプリング152の巻き線内部に防振材1152が挿
入されている構成としたので、簡単な構成で、取り付け
作業も容易にでき、かつ振動による音を防止できるコイ
ルスプリング152を有するインクジェット記録装置が
提供される。
【0036】そして、このようなインクジェット記録装
置に用いられる前記コイルスプリング152の構成とし
て、前記防振材1152は円筒状である構成、前記防振
材の側面には全長にわたってスリット1153が形成さ
れている構成、前記防振材の外径は、コイルスプリング
152の内径より小さく、該コイルスプリングの端部の
曲げ起こし部152Aと該コイルスプリング内周からな
る隙間152Bより大きい構成、前記防振材の全長11
52Lはコイルスプリング動作時の長さより短い構成、
前記コイルスプリングの動作時は密着巻きでない構成、
あるいは、前記防振材は、ゴム材、発泡材、エラストマ
ー等から成る構成を採用することにより、一層効率よ
く、簡単な構成で、取り付け作業も容易にでき、かつ振
動による音を防止できるコイルスプリング152を有す
るインクジェット記録装置が提供される。
【0037】図10は本発明によるコイルスプリングの
第2実施例を示す一部破断側面図であり、(a)は防振
材を挿入した状態を、(b)は挿入された防振材に水分
を滴下吸収させた状態を示す。この第2実施例では、防
振材として高分子吸収シート2152が使用されてい
る。コイルスプリング(ワイパーバネ)152の内部へ
挿入する前では、高分子吸収シート2152の外周径は
コイルスプリング端部の曲げ起こし部152Aとコイル
スプリング内周から成る隙間152B(図1)より小さ
いため、容易に挿入可能である。そして、挿入後に、水
分を高分子吸収シート2152に滴下して吸収させるこ
とにより、高分子吸収シート2152の外周径はコイル
スプリング152の内周径より小さく、コイルスプリン
グ端部の曲げ起こし部152Aとコイルスプリング内周
から成る隙間152B(図1)より大きくすることがで
き、それによって、挿入後の防振材2152を滑落する
ことなく確実に保持することができる。また、この高分
子吸収シート2152の防振効果も、図1の第1実施例
と同様である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、コイルスプリングの巻き線内部に防
振材が挿入されている構成としたので、簡単な構成で、
取り付け作業も容易にでき、かつ振動による音を防止で
きるコイルスプリングが提供される。
【0039】請求項2〜7の発明によれば、上記請求項
1の構成に加えて、前記防振材は円筒状である構成、前
記防振材の側面には全長にわたってスリットが形成され
ている構成、前記防振材の外径は、コイルスプリングの
内径より小さく、コイルスプリングの端部の曲げ起こし
部とコイルスプリング内周からなる隙間より大きい構
成、前記防振材の全長はコイルスプリング動作時の長さ
より短い構成、前記コイルスプリングの動作時は密着巻
きでない構成、あるいは、前記防振材は、ゴム材、発泡
材、エラストマー等から成る構成としたので、簡単な構
成で、一層効率よく、取り付け作業も容易にでき、かつ
振動による音を防止できるコイルスプリングが提供され
る。
【0040】請求項8に係るインクジェット記録装置に
よれば、インクを記録媒体の記録面に対して吐出する吐
出口が設けられた記録手段と、前記吐出口が配された吐
出口面をワイピングするためのワイピング部材と、前記
ワイピング部材を動作させるコイルスプリングとを備
え、前記コイルスプリングは巻き線内部に防振材が挿入
されているコイルスプリングである構成としたので、簡
単な構成で、取り付け作業も容易にでき、かつ振動によ
る音を防止できるコイルスプリングを有するインクジェ
ット記録装置が提供される。
【0041】請求項9に係る発明によれば、記録手段の
吐出口面をワイピングするためのワイピング部材と、該
ワイピング部材を前記吐出口面を挟んで設定された第1
退避位置から第2退避位置へ移動させる駆動手段と、前
記ワイピング部材を前記第2退避位置から前記第1退避
位置へ向かう方向へ付勢するコイルスプリングと、前記
ワイピング部材が前記第2退避位置に到達したとき該ワ
イピング部材を前記第1退避位置へ復帰可能な状態に釈
放する釈放手段と、を有する回復系ユニットを備えたイ
ンクジェット記録装置において、前記コイルスプリング
は巻き線内部に防振材が挿入されているコイルスプリン
グである構成としたので、簡単な構成で、取り付け作業
も容易にでき、かつ振動による音を防止できるコイルス
プリングを有するインクジェット記録装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したコイルスプリングの第1実施
例を示す一部破断側面図である。
【図2】図1のコイルスプリングを使用した回復系ユニ
ットを備えたインクジェット記録装置の構成例を示す分
解斜視図である。
【図3】図2のインクジェット記録装置のキャリッジ及
び該キャリッジに搭載可能な記録ヘッド及びインクタン
クを示す分解斜視図である。
【図4】図1のコイルスプリングを使用した回復系ユニ
ットの構成を示す模式的斜視図である。
【図5】図4の回復系ユニットのワイピング機構を示す
模式的縦断面図である。
【図6】図5のワイピング機構のワイピング動作を示す
説明図である。
【図7】図4の回復系ユニット内に設けられたポンプユ
ニットの側面断面図である。
【図8】図7のポンプユニットの平面断面図である。
【図9】図1のコイルスプリングに装着される防振材の
斜視図である。
【図10】本発明を適用したコイルスプリングの第2実
施例を示す一部破断側面図であり、(a)は防振材を挿
入した状態を、(b)は挿入された防振材に水分を滴下
吸収させた状態を示す。
【符号の説明】
2 プラテンローラ 4 ガイドシャフト 6 キャリッジ 8 記録手段(記録ヘッド) 9 インクタンク 15 回復系ユニット 112 キャップ 113 キャップ 117 ワイピング部材(ワイパーブレード) 118 ワイピング部材(ワイパーブレード) 119 ポンプユニット 130 回復系ベース 140 吸引カム 142 ブレードアーム 142G ラックギア 144 コロホルダー 145 チューブ 146 チューブ 147 コロ 152 コイルスプリング(ワイパーバネ) 152A 曲げ起こし部 152B 隙間 153 駆動ギア 153K 欠歯 1119 ワイピング部材(ワイパーブレード) 1152 防振材 1153 スリット 2152 防振材(高分子吸収シート)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルスプリングの巻き線内部に防振
    材が挿入されていることを特徴とするコイルスプリン
    グ。
  2. 【請求項2】 前記防振材は円筒状であることを特徴
    とする請求項1に記載のコイルスプリング。
  3. 【請求項3】 前記防振材の側面には全長にわたって
    スリットが形成されていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載のコイルスプリング。
  4. 【請求項4】 前記防振材の外径は、コイルスプリン
    グの内径より小さく、コイルスプリングの端部の曲げ起
    こし部とコイルスプリング内周からなる隙間より大きい
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコイ
    ルスプリング。
  5. 【請求項5】 前記防振材の全長はコイルスプリング
    動作時の長さより短いことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載のコイルスプリング。
  6. 【請求項6】 前記コイルスプリングの動作時は密着
    巻きでないことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載のコイルスプリング。
  7. 【請求項7】 前記防振材は、ゴム材、発泡材、エラ
    ストマー等から成ることを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれかに記載のコイルスプリング。
  8. 【請求項8】 インクを記録媒体の記録面に対して吐
    出する吐出口が設けられた記録手段と、前記吐出口が配
    された吐出口面をワイピングするためのワイピング部材
    と、前記ワイピング部材を動作させるコイルスプリング
    とを備え、前記コイルスプリングは巻き線内部に防振材
    が挿入されているコイルスプリングであることを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 記録手段の吐出口面をワイピングする
    ためのワイピング部材と、該ワイピング部材を前記吐出
    口面を挟んで設定された第1退避位置から第2退避位置
    へ移動させる駆動手段と、前記ワイピング部材を前記第
    2退避位置から前記第1退避位置へ向かう方向へ付勢す
    るコイルスプリングと、前記ワイピング部材が前記第2
    退避位置に到達したとき該ワイピング部材を前記第1退
    避位置へ復帰可能な状態に釈放する釈放手段と、を有す
    る回復系ユニットを備えたインクジェット記録装置にお
    いて、前記コイルスプリングは巻き線内部に防振材が挿
    入されているコイルスプリングであることを特徴とする
    インクジェット記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6619782B2 (en) 2001-01-31 2003-09-16 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus and operation method thereof
EP3339676A4 (en) * 2015-07-16 2019-06-26 Hyung Woo Kim SPRING STRUCTURE HAVING MULTIPLE REEL SPRING UNIT SPRINGS AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME

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