JP2000110619A - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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JP2000110619A
JP2000110619A JP10281596A JP28159698A JP2000110619A JP 2000110619 A JP2000110619 A JP 2000110619A JP 10281596 A JP10281596 A JP 10281596A JP 28159698 A JP28159698 A JP 28159698A JP 2000110619 A JP2000110619 A JP 2000110619A
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air
fuel ratio
fuel injection
fuel
pressure
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JP10281596A
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English (en)
Inventor
Shinichi Sakata
真一 坂田
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関に関し、吸気通路内圧力に基づき加
減速時の燃料の増減制御を行ないながら、空燃比切換時
に不要な燃料の増減を回避できるようにする。 【解決手段】 吸気量調整手段5が、内燃機関の空燃比
をリーンに変更するときには燃焼室1内に流入する空気
量を増量し、空燃比をストイキオ又はリッチに変更する
ときには燃焼室1内に流入する空気量を減量して、燃料
噴射量制御手段23Aが、圧力検出手段8で検出された
内燃機関の吸気通路7内の圧力と内燃機関の目標空燃比
とに基づいて燃料噴射弁9の燃料噴射量を制御する。こ
のとき、吸気通路内圧力が単位時間当たり所定量以上変
化すると、燃料噴射量補正手段23Bが燃料噴射量9を
増量補正又は減量補正するが、目標空燃比がリーンとス
トイキオ又はリッチとの間で切り換わるときには、禁止
手段23Cがこの燃料噴射量補正を禁止するように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空燃比をリーンと
ストイキオ又はリッチとの間で切り換えることができ、
自動車に用いて好適の内燃機関に関し、特に、吸気通路
内圧力と目標空燃比とに基づいて燃料噴射量を制御す
る、内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、空燃比のリーン化を行なうことで
燃費の向上を図る希薄燃焼内燃機関が実用化されてい
る。この種の内燃機関において、システムの低コスト化
を図るために、エアクリーナから流入する空気量を直接
検出する高価なエアフローセンサに代えて吸気通路内の
圧力を検出する比較的安価な圧力センサ(ブースト圧セ
ンサ)を用いて燃料制御を行うものが先行技術(例えば
特公平7−33782号)より公知になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車用の
内燃機関において、内燃機関の燃料噴射を電子制御する
場合、車両の加速性能や減速性能を高めるために、加速
開始時に燃料噴射量を一時的に増量(加速増量)し、減
速開始時に燃料噴射量を一時的に減量(減速減量)する
燃料制御が行われる。このため、加速や減速の開始を判
定する必要があるが、吸気通路内の圧力は加速時には急
増し減速時には急減するため、この吸気通路内の圧力を
上述の圧力センサで検出し、これに基づいて加速や減速
の開始を判定することができる。
【0004】しかし、上述の希薄燃焼内燃機関では、リ
ーン運転時にはストイキオ運転時(又はリッチ運転時)
に比べて単位噴射燃料量あたり多量の空気が必要であ
り、リーンからストイキオ又はリッチへの運転切換時に
は、吸気量が瞬間的に減少することになり、ストイキオ
又はリッチからリーンへの運転切換時には、吸気量が瞬
間的に増加することになる。
【0005】そして、この吸気量の急激な変化に応じて
吸気通路内の圧力も急変するため、上述のように圧力セ
ンサを用いて加減速時の燃料の増減制御を行なうと、こ
のように、リーンからストイキオ又はリッチへ、或い
は、ストイキオ又はリッチからリーンへ空燃比が切り換
わった際に、これを加速又と減速と誤判定して加速増量
や減速減量を行なってしまう。このため、リーンとスト
イキオ又はリッチとの間での運転切換時に、空燃比が瞬
間的に大幅に変動することになり、機関の出力が大きく
変動して車両にショックが生じ、ドライバビリティが悪
化するという不具合がある。
【0006】例えば図4は、本発明の案出時に行なった
試験結果を示すもので、線L1のように運転モード(即
ち、空燃比A/Fのモード)をリーンからストイキオへ
或いはストイキオからリーンへ切り換えた際の、燃料噴
射量Pw(線L5),エンジン回転数Ne(線L2),
スロットル開度(線L6),バイパス弁デューティ(線
L10),加速増量を実行するための加速側の圧力変化
(線L3),減速減量を実行するための減速側の圧力変
化(線L7),吸気通路内の圧力(マニ圧)(線L
4),空燃比A/F(線L8)の変動をそれぞれ示して
いる。
【0007】運転モード(即ち、空燃比)をリーンから
ストイキオへ切り換えると、吸気通路内の圧力(マニ
圧)が急減するため減速と判定されて、燃料噴射量に減
速側の圧力変化(線L7)の補正が与えられ、この結
果、空燃比は矢印B11,B12で示すように、大きく上下
動を伴って減少する。このため、エンジン回転数Neは
矢印b11,b12で示すように大きく変動して、車両のシ
ョックを招くのである。
【0008】また、運転モード(即ち、空燃比)をスト
イキオからリーンへ切り換えると、吸気通路内の圧力
(マニ圧)が急増するため加速と判定されて、燃料噴射
量に加速側の圧力変化(線L3)の補正が与えられ、こ
の結果、空燃比は矢印A11,A 12で示すように、大きく
上下動を伴って増加する。このため、エンジン回転数N
eは矢印a11,a12で示すように、リーンからストイキ
オへ切り換えた場合に比べると少ないが、変動を生じて
車両のショックを招くのである。
【0009】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、吸気通路内の圧力に基づいて加減速時の燃料の増
減制御を行なうようにしながら、空燃比切換時に不要な
燃料の増減制御を回避できるようにして、ドライバビリ
ティを向上させることができるようにした、内燃機関を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の内燃
機関では、吸気量調整手段が、内燃機関の空燃比をリー
ンに変更するときには燃焼室内に流入する空気量を増量
し、該空燃比をストイキオ又はリッチに変更するときに
は該燃焼室内に流入する空気量を減量して、燃料噴射量
制御手段が、圧力検出手段で検出された該内燃機関の吸
気通路内の圧力と該内燃機関の目標空燃比とに基づいて
燃料噴射弁の燃料噴射量を制御する。
【0011】このとき、該圧力検出手段で検出された吸
気通路内圧力が単位時間当たり所定量以上変化すると、
燃料噴射量補正手段が、該燃料噴射量を増量補正又は減
量補正する。しかし、該目標空燃比がリーンとストイキ
オ又はリッチとの間で切り換わるときには、禁止手段
が、該燃料噴射量補正手段による燃料噴射量補正を禁止
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の一実施形態
としての内燃機関を示すものであり、これらの図に基づ
いて説明する。本内燃機関(以下、エンジンという)
は、空燃比をリーンにして運転可能な希薄燃焼内燃機関
(リーンバーンエンジン)である。希薄燃焼(リーンバ
ーン)は、通常運転(ストイキオ運転又はリッチ運転)
に比べて、一般に、排ガスが清浄となり且つ燃費も有利
であるがエンジン出力は低下する。このため、リーンバ
ーンは、エンジンへの出力要求が低い場合に選択するよ
うになっており、ここでは、エンジン回転数Neやマニ
圧Pbといったエンジン運転状態を検出して、エンジン
の低回転,低負荷時にリーンバーン(リーンモード)を
選択するようになっている。
【0013】したがって、リーンバーン運転は、エンジ
ン負荷が低い、したがって、スロットル開度の小さい吸
気量の少ない状況下で行なわれることになり、燃料噴射
量を安定燃焼可能な量だけ確保して所要の大きな空燃比
で運転するには、通常のスロットル開度では吸気量が不
足してしまうため、スロットル以外の通路を通じて燃焼
室内に吸気を送り込む必要がある。
【0014】本実施形態の場合、スロットル弁とは別個
に吸気量を調整しうる流量調整弁としてアイドルスピー
ドコントロールバルブ(ISCバルブ)を利用するよう
に構成されている。つまり、本エンジンの機能ブロック
図である図1に示すように、エアクリーナ6から流入し
た吸入空気(吸気)は、吸気通路2内に設けられドライ
バのアクセルワークに応じて開閉するスロットルバルブ
3により流量調整されるようになっている。通常の運転
時(ストイキオ運転時又はリッチ運転時)には、このス
ロットルバルブ3の開閉制御のみにより吸気量の調整を
行なえるが、リーン運転時には、このスロットルバルブ
3は微小な開度となってリーン運転に必要とする空気量
を満たすことができない。そこで、本エンジンでは、流
量調整弁(ISCバルブ)5を駆動させてバイパス通路
4を解放させることにより吸入空気を導入し、リーン運
転に必要な吸気量を確保するようになっている。
【0015】ISCバルブ5は、燃焼室1内に供給する
空気量を調整するためのバルブであり、スロットルバル
ブ3を迂回するように設けられたバイパス通路4にそな
えられている。特に、アイドリング時には、このISC
バルブ5を適宜駆動してバイパス通路4を開閉すること
により、アイドル回転数制御(ISC)が行なわれエン
ジン回転数が一定に保たれるようになっている。
【0016】本エンジンでは、このISCバルブ5をア
イドル回転数制御時のみならずリーン運転時にも駆動す
ることにより、スロットルバルブ3の開閉により供給さ
れる吸入空気と並行して、リーン運転に必要な空気をバ
イパス通路4を通じて燃焼室1内に供給するようになっ
ているのである。なお、バイパス通路4の管径は、この
ようなリーン運転用の空気が大量に必要な場合には、ア
イドル回転制御専用の場合に比べて大径にする必要があ
り、同様に、ISCバルブ5の容量もアイドル回転制御
専用の場合に比べて大容量にする必要がある。
【0017】そして、本エンジンでは、燃料噴射制御に
関してはスピードデンシティ方式による燃料噴射制御が
採用されている。即ち、本エンジンは、吸気通路2を構
成するインテークマニホールド7内に圧力検出手段とし
ての圧力センサ(ブースト圧センサ)8をそなえてお
り、この圧力センサ8によりインテークマニホールド7
内の吸入空気の圧力(マニ圧)を検出して、検出したマ
ニ圧から間接的に吸入空気量を算出するようになってい
る。そして、間接的に算出した吸入空気量と目標空燃比
とからインジェクタ(燃料噴射弁)9に噴射させるべき
燃料噴射量を設定するようになっている。
【0018】そして、これらの吸気制御,燃料噴射制御
及び点火時期制御の各制御は、ECU20により行なわ
れるようになっており、これらの各制御を実行するた
め、ECU20には、その機能要素として、モード選択
手段21,目標空燃比設定手段21A,吸気制御手段2
2,噴射制御手段(燃料噴射制御手段)23,点火制御
手段24がそなえられている。
【0019】モード選択手段21は、エンジンの運転モ
ード(リーン,ストイキオ,リッチ)を選択する手段で
ある。運転モードは、車両の運転状態に基づき選択され
るが、本エンジンでは、運転状態検出手段として、圧力
センサ8,クランク角度センサ10,スロットルポジシ
ョンセンサ11とをそなえている。そして、クランク角
度センサ10で検出されるクランク角度情報に基づきエ
ンジン回転数Neを算出し、また、エンジン回転数Ne
及びスロットルポジションセンサ11で検出されたスロ
ットル開度及び圧力センサ8で検出されたマニ圧Pb等
の運転状態に応じて前述のようにして運転モードを選択
するようになっている。
【0020】目標空燃比設定手段21Aは、モード選択
手段21で選択された運転モードに応じて目標空燃比を
設定する手段である。運転モードがリーンの場合には、
目標空燃比を理論空燃比よりも大きな値に設定し、ま
た、運転モードがリッチの場合には、目標空燃比を理論
空燃比よりも小さな値に設定するようにようになってい
る。一方、運転モードがストイキオの場合には、実際の
空燃比が理論空燃比に維持されるよう、図示しないO2
センサの出力をフィードバックしながら目標空燃比を更
新設定していくようになっている。
【0021】吸気制御手段22は、燃焼室1内に流入す
る吸入空気量の制御を行なう手段であり、モード選択手
段21が選択した運転モードに応じて吸気量調整手段、
即ち、ISCバルブ5とを適宜制御することにより、燃
焼室1への吸入空気量が調整されるようになっている。
具体的には、スロットルバルブ3はアクセル開度に応じ
た開度に開閉制御されるようになっており、ISCバル
ブ5は、運転モード毎に記憶されたデューティ制御マッ
プに従い、運転状態(エンジン回転数Ne,エンジン負
荷,アイドル状態か否か等)に応じて制御されるように
なっている。つまり、ISCバルブ5の駆動は、1制御
周期当たりの開時間の割合をデューティ比とするデュー
ティ制御により行なわれるようになっており、検出した
エンジン回転数Ne及びエンジン負荷等の運転状態をデ
ューティ制御マップに照らし合わせて目標空燃比を達成
するためのデューティ比を決定するようになっている。
【0022】例えば、選択されたモードがストイキオ又
はリッチの場合のデューティ制御マップでは、スロット
ルバルブ3の開閉による吸入空気量制御を主とするた
め、ISCバルブ5のデューティ比は極めて僅かな値
(微小開度)に設定されるようになっている。そして、
運転状態に応じて適宜デューティ比を増減して吸入空気
量を調整することにより、スロットルバルブ3の開閉に
よる吸入空気量の補正等を行なうようになっている。ま
た、選択されたモードがリーンの場合のデューティ制御
マップでは、目標空燃比に応じた大量の空気を燃焼室1
へ供給するため、ISCバルブ5のデューティ比は極め
て大きな値(大開度)に設定されるようになっている。
【0023】噴射制御手段23は、インジェクタ9から
噴射する燃料噴射量と噴射時期とを制御する手段であ
り、まず、燃料噴射開始時期は、運転モードに応じた燃
料噴射制御マップを選択して、この選択した燃料噴射制
御マップを用いて、エンジン回転数Ne及びマニ圧Pb
に応じて設定するようになっている。燃料の噴射時期及
び噴射量の制御は、インジェクタ9の開弁,閉弁のタイ
ミングを制御することで行なっており、燃料噴射量QB
は次式(1)のように算出でき、インジェクタ9の開弁
から閉弁までの時間(駆動時間)TB は、次式(2)の
ように算出できる。
【0024】 QB =XPQ×Pb ×KAF×Ketc +QACC −QDCC ・・・・・(1) TB =XQT×QB +TD ・・・・・(2) なお、XPQはマニ圧Pb と燃料噴射量QB との変換係
数、KAFは目標空燃比AFA に対する補正係数、Ketc
はその他の補正係数、QACC は加速増量、QDCCは減速
減量、XQTは燃料噴射量QB とインジェクタ9の駆動時
間TB との変換係数、TD は無駄時間を示しており、ま
た、目標空燃比AFA に対する補正係数K AFは目標空燃
比AFA が大きい程小さく設定されるようになってい
る。
【0025】また、点火制御手段24は、噴射制御手段
23の燃料噴射制御に対応して点火プラグ12の点火時
期を制御する手段である。点火制御手段24では、モー
ド選択手段21で選択された運転モードに応じた点火時
期制御マップを選択して、この選択した点火時期制御マ
ップを用いて、エンジン回転数Ne及び平均有効圧力P
eに応じて、噴射制御手段23の燃料噴射制御に対応し
た点火時期を設定するようになっている。
【0026】ところで、式(1)に示すように、燃料噴
射量QB は、加速増量QACC の加算又は減速減量QDCC
の減算を適宜行なうことで算出されるが、これは、車両
の加速性能や減速性能を高めるために、加速開始時に燃
料噴射量を一瞬だけ増量(加速増量)し、減速開始時に
燃料噴射量を一瞬だけ減量(減速減量)するための補正
量である。
【0027】したがって、加速増量QACC は加速が判定
された瞬間から所定の短い期間だけ与えられ、減速減量
DCC は減速が判定された瞬間から所定の短い期間だけ
与えられるようになっている。このようにして、噴射制
御手段23の機能要素として、燃料噴射量QB を制御す
る機能(燃料噴射量制御手段)23Aがそなえられ、さ
らに、この燃料噴射量制御手段23A内の機能要素とし
て、加速時や減速時に燃料噴射量QB を増量や減量する
機能(燃料噴射量補正手段)23Bがそなえられている
が、燃料噴射量補正手段23Bでは、加速や減速の開始
判定を、吸気通路2(ここでは、インテークマニホール
ド7)内の圧力(マニ圧)Pb に基づいて行なうように
なっている。
【0028】つまり、吸気通路2内の圧力は加速時には
急増し減速時には急減するため、燃料噴射量補正手段2
3Bでは、吸気通路内の圧力単位時間当たり所定量以上
変化したとき加速や減速が開始されたと判定する。具体
的には、圧力センサ8で検出され周期的に得られるマニ
圧Pb に基づいて、1周期毎(又は、所定数の周期毎)
のマニ圧変化量を算出し、これを閾値と比較して、マニ
圧変化量が、加速閾値よりも大きければ加速開始、減速
閾値よりも小さければ減速開始と判定することができ
る。
【0029】ところが、本エンジンは、リーンバーンエ
ンジンでは、リーンからストイキオ又はリッチへの運転
切換時には、吸気量が瞬間的に減少する場合があり、ま
た、ストイキオ又はリッチからリーンへの運転切換時に
は、吸気量が瞬間的に増加することになり、この吸気量
の急激な変化に応じて吸気通路内の圧力も急変するた
め、上述のようにマニ圧に基づいて加減速時の燃料の増
減制御を行なうと、リーンとストイキオ又はリッチとの
間での運転切換時にも、増減制御が行なわれてしまう。
【0030】そこで、本エンジンの燃料噴射量制御手段
23には、目標空燃比がリーンとストイキオ又はリッチ
との間で切り換わるときには、燃料噴射量補正手段23
Bによる燃料噴射量補正(加速増量補正や減速減量補
正)を禁止する禁止手段23Cが設けられている。この
禁止手段23Cは、モード選択手段21からのモード選
択情報を受けて、エンジンの運転モードがリーンからス
トイキオ又はリッチに切り換わったときには所定時間T
S1だけ、ストイキオ又はリッチからリーンに切り換わっ
たときには所定時間TS2だけ、燃料噴射量補正手段23
Bによる加速増量補正や減速減量補正を禁止する。な
お、所定時間TS1,TS2は、加速増量補正,減速減量補
正を実行する時間に応じて設定される。
【0031】本発明の一実施形態としてのエンジン(内
燃機関)は、上述のように構成されているので、エンジ
ン運転時には、検出又は算出されたエンジン回転数N
e,マニ圧Pb等の車両の運転状態に基づき、モード選
択手段21で運転モード(リーン,ストイキオ又はリッ
チ)の選択が行なわれ、目標空燃比設定手段21Aで、
選択した運転モードに応じた目標空燃比の設定が行なわ
れる。
【0032】そして、吸気制御手段22,噴射制御手段
23,点火制御手段24が、選択された運転モード及び
設定された目標空燃比に応じて、吸気制御,燃料噴射制
御,点火制御を行なう。特に、噴射制御手段23では、
燃料噴射量制御手段23Aにより、燃料噴射量QB が設
定されて、設定した燃料噴射量QB に基づいて燃料噴射
量制御が行なわれるが、燃料噴射量の設定にあたって、
燃料噴射量補正手段23Bによって、車両の加速時,減
速時には加速増量QACC ,減速減量QDCC により燃料噴
射量の補正を行なう。
【0033】つまり、燃料噴射量補正手段23Bでは、
圧力センサ8で検出され周期的に得られるマニ圧Pb
基づいて、1周期毎(又は、所定数の周期毎)のマニ圧
変化量を算出し、マニ圧変化量が、加速閾値よりも大き
ければ加速開始と判定し、減速閾値よりも小さければ減
速開始と判定して、加速開始時には瞬間的に加速増量を
行ない、減速開始時には瞬間的に減速減量を行なう。こ
れによって、車両の加速性能や減速性能、又、加速フィ
ーリングや減速フィーリングを高めることができる。
【0034】ただし、目標空燃比がリーンとストイキオ
又はリッチとの間で切り換わるときには、禁止手段23
Cにより、燃料噴射量補正手段23Bによる加速増量補
正や減速減量補正が禁止される。つまり、図2に示すよ
うに、まず、現在の運転モードがストイキオ又はリッチ
であるか否かを判定し(ステップS10)、ストイキオ
又はリッチであれば、ステップS20に進み、リーン移
行条件が成立したか否かを判定する。ここで、リーン移
行条件が成立していなければ、特に、加速増量補正や減
速減量補正についての禁止は行なわない。
【0035】リーン移行条件が成立していれば、ステッ
プS20からステップS30に進み、リーン移行を行な
って、次いで、タイマT1 のカウントをスタートさせ
(ステップS40)、加速増量禁止指令を行なう(ステ
ップS50)。さらに、ストイキオ又はリッチへの移行
条件が成立したか否かを判定する(ステップS60)。
ここで、ストイキオ又はリッチへの移行条件が成立して
いなければ、タイマカウント値T1 が所定値TS1に達し
たか否かを判定する(ステップS80)。
【0036】途中で、ストイキオ又はリッチへの移行条
件が成立しなければ、タイマカウント値T1 が所定値T
S1に達するまで加速増量禁止指令を行ない(ステップS
50)、タイマカウント値T1 が所定値TS1に達した
ら、加速増量禁止指令を解除する(ステップS90)。
また、途中で、ストイキオ又はリッチへの移行条件が成
立した場合は、加速増量禁止指令を解除して(ステップ
S70)、後述するステップS110に進む。なお、加
速増量禁止指令の解除時(ステップS70,S90)に
は、タイマT1 のカウントを停止してタイマカウント値
1 を0にリセットする。
【0037】一方、ストイキオ又はリッチでなければ、
ステップS10からステップS100に進み、ストイキ
オ又はリッチへの移行条件が成立したか否かを判定す
る。ここで、ストイキオ又はリッチへの移行条件が成立
していなければ、特に、加速増量補正や減速減量補正に
ついての禁止は行なわない。ストイキオ又はリッチへの
移行条件が成立していれば、ステップS100からステ
ップS110に進み、ストイキオ又はリッチへの移行を
行なって、次いで、タイマT2 のカウントをスタートさ
せ(ステップS120)、減速減量禁止指令を行なう
(ステップS130)。さらに、リーン移行条件が成立
したか否かを判定する(ステップS140)。ここで、
リーン移行条件が成立していなければ、タイマカウント
値T2 が所定値TS2に達したか否かを判定する(ステッ
プS160)。
【0038】途中で、リーン移行条件が成立しなけれ
ば、タイマカウント値T2 が所定値T S2に達するまで減
速減量禁止指令を行ない(ステップS130)、タイマ
カウント値T2 が所定値TS2に達したら、減速減量禁止
指令を解除する(ステップS170)。また、途中で、
リーン移行条件が成立した場合は、加速増量禁止指令を
解除して(ステップS150)、前述のステップS30
に進む。
【0039】このようにして、運転モードがリーンとス
トイキオ又はリッチとの間で切り換わるときには、禁止
手段23Cにより、燃料噴射量補正手段23Bによる加
速増量補正や減速減量補正が禁止されるので、リーンか
らストイキオ又はリッチへ、或いは、ストイキオ又はリ
ッチからリーンへ空燃比が切り換わった際に、これを加
速又と減速と誤判定して加速増量や減速減量を行なうこ
とが回避され、リーンとストイキオ又はリッチとの間で
の運転切換時に、空燃比が瞬間的に大幅に変動するよう
なことも防止される。したがって、運転切換時に機関の
出力変動を大きく招いて車両にショックを生じることも
防止され、車両のドライバビリティが良好なものになる
効果がある。
【0040】例えば図3は図4と対応しており、本エン
ジンについての試験結果を示すものであり、線L1のよ
うに運転モード(即ち、空燃比A/Fのモード)をリー
ンからストイキオへ或いはストイキオからリーンへ切り
換えた際の、燃料噴射量Pw(線L5),エンジン回転
数Ne(線L2),スロットル開度(線L6),バイパ
ス弁デューティ(線L10),加速増量を実行するため
の加速側の圧力変化(線L3),減速減量を実行するた
めの減速側の圧力変化(線L7),吸気通路内の圧力
(マニ圧)(線L4),空燃比A/F(線L8)の変動
をそれぞれ示している。
【0041】運転モード(即ち、空燃比)をリーンから
ストイキオへ切り換えると、吸気通路内の圧力(マニ
圧)が急減するため減速と判定されるが、本エンジンで
は、燃料噴射量に減速減量の補正は行なわれない。この
ため、空燃比は矢印B21,B22,B23で示すように、上
下変動を生じることなく円滑に減少する。したがって、
エンジン回転数Neも矢印b21,b22,b23で示すよう
に異常な変動を生じることがなく、車両のショックを回
避できるのである。
【0042】また、運転モード(即ち、空燃比)をスト
イキオからリーンへ切り換えると、吸気通路内の圧力
(マニ圧)が急増するため加速と判定されて、燃料噴射
量に加速増量の補正は行なわれない。このため、空燃比
は矢印A21,A22,A23で示すように、上下変動を生じ
ることなく円滑に増加する。したがって、エンジン回転
数Neも矢印a21,a22,a23で示すように異常な変動
を生じることがなく、車両のショックを回避できるので
ある。
【0043】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができることは言うまでもな
い。例えば、上述の実施形態では、アイドル回転制御用
のISCバルブ5をリーン運転用に流用しているが、リ
ーン運転用に専用のバイパス通路とバルブとを設けるよ
うにしてもよい。
【0044】また、本実施形態では、インジェクション
9が吸気ポートに設置されたマルチポイントインジェク
ション型のエンジンとなっているが、インジェクション
9が筒内に直接燃料を噴射するガソリン筒内噴射型のエ
ンジン等にも本発明を適用しうるものである。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の内燃機関
によれば、吸気通路内圧力が急変すると燃料噴射量を増
量補正又は減量補正することで、加速性能又は減速性能
を向上させることができる。そして、目標空燃比がリー
ンとストイキオ又はリッチとの間で切り換わる場合に
は、禁止手段が該燃料噴射量補正手段による燃料噴射量
補正を禁止するので、加速時や減速時でないにもかかわ
らず目標空燃比がリーンとストイキオ又はリッチとの間
で切り換わることによって吸気通路内圧力が急変した場
合に、不要な増量補正又は減量補正が防止され、空燃比
変動が回避され、車両のドライバビリティを向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての内燃機関の構成を
示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としての内燃機関の主要な
制御の流れを示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態としての内燃機関において
リーンとストイキオとの間での切換を行なった際の、燃
料噴射量Pw,エンジン回転数Ne,スロットル開度,
バイパス弁デューティ,加速側の圧力変化,減速側の圧
力変化,吸気通路内の圧力(マニ圧),空燃比A/Fの
変動を示す図である。
【図4】従来の内燃機関においてリーンとストイキオと
の間での切換を行なった際の、燃料噴射量Pw,エンジ
ン回転数Ne,スロットル開度,バイパス弁デューテ
ィ,加速側の圧力変化,減速側の圧力変化,吸気通路内
の圧力(マニ圧),空燃比A/Fの変動を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 燃焼室 2 吸気通路 3 スロットルバルブ(吸気量調整手段) 4 バイパス通路 5 ISCバルブ(吸気量調整手段) 7 インテークマニホールド(吸気通路) 8 圧力センサ(圧力検出手段,運転状態検出手段) 9 インジェクション(燃料噴射弁) 10 クランク角センサ(運転状態検出手段) 11 スロットルポジションセンサ(運転状態検出手
段) 12 点火プラグ 20 ECU 21 モード選択手段 21A 目標空燃比設定手段 22 吸気制御手段 23 噴射量制御手段 23A 燃料噴射量制御手段 23B 燃料噴射量補正手段 23C 禁止手段 24 点火制御手段
フロントページの続き Fターム(参考) 3G084 AA04 BA04 BA06 BA09 BA13 CA00 CA04 CA06 DA11 DA12 EA11 EB12 EB24 EC03 FA11 FA29 3G301 HA01 HA15 JA04 JA08 JA28 JA29 KA08 KA11 KA12 KA16 LA03 LA04 LB02 LC01 MA01 MA11 NA08 NB02 NB06 NB11 NC02 ND01 ND02 ND41 NE01 NE06 NE13 NE14 NE15 NE23 PA01Z PA07Z PA11Z PA17Z PD02A PD02Z PE01A PE01Z PE03Z PF03Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両にそなえられた内燃機関の空燃比を
    リーンに変更するときには燃焼室内に流入する空気量を
    増量し、該空燃比をストイキオ又はリッチに変更すると
    きには該燃焼室内に流入する空気量を減量する吸気量調
    整手段と、 該内燃機関の吸気通路内の圧力を検出する圧力検出手段
    と、 該圧力検出手段の出力と該内燃機関の目標空燃比とに基
    づいて燃料噴射弁による燃料噴射量を制御する燃料噴射
    量制御手段と、 該圧力検出手段で検出された吸気通路内圧力が単位時間
    当たり所定量以上変化したとき、該燃料噴射量を増量補
    正又は減量補正する燃料噴射量補正手段と、 該目標空燃比がリーンとストイキオ又はリッチとの間で
    切り換わるとき、該燃料噴射量補正手段による燃料噴射
    量補正を禁止する禁止手段とから構成されていることを
    特徴とする、内燃機関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004088111A1 (ja) * 2003-03-28 2004-10-14 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha 内燃機関のアイドル回転数制御装置及び内燃機関制御装置並びに内燃機関

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