JP2000110419A - 防犯錠前 - Google Patents

防犯錠前

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JP2000110419A
JP2000110419A JP11145806A JP14580699A JP2000110419A JP 2000110419 A JP2000110419 A JP 2000110419A JP 11145806 A JP11145806 A JP 11145806A JP 14580699 A JP14580699 A JP 14580699A JP 2000110419 A JP2000110419 A JP 2000110419A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた防犯性を有する安価な錠前が得られる
と共に、かつ鍵が携帯性および堅牢性に優れ、鍵を容易
にコピーすることの出来る防犯錠前を得る。 【解決手段】錠前本体1は外筒2とシリンダー枠3とか
ら構成されている。シリンダー枠3の内部には鍵穴4が
形成されており、鍵穴4の鍵挿入口5には鍵穴4内の物
体を検知する第1センサー6が設けられている。鍵挿入
口5他端側のシリンダー枠3にはシリンダー回転板7が
設けられている。シリンダー回転板7にはシリンダー枠
3の回転を検知する第2センサー8が設けられている。
ロッド嵌合孔9の近傍にはロック機構10が設置されて
いる。ロック機構10にはロッド11が左右摺動自在に
設けられており、ロッド11の先端がロッド嵌合孔9に
嵌合することによってシリンダー枠3の回転を阻止出来
るように構成されている。コントロール機構17はバッ
テリー18からの給電により作動する。また、コントロ
ール機構17は第1センサー6と第2センサー8とから
の信号を受けることが出来るように接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防犯性に優れた錠
前に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防犯性に優れた様々な錠前が開発
されてきた。しかしながら、施錠されている錠前を不当
な方法で解除する犯罪者が次々と現れるため、さらに優
れた錠前を開発することを繰り返してきたのが現状であ
る。例えば、優れた機構を有しており現在最も普及して
いるシリンダー錠前においても、ピッキング(Pick
ing)と称する工具等を用いて簡単に施錠が解除され
てしまう欠点があった。
【0003】そこで、錠前本体および鍵にマイクロコン
ピュータを組み込んで電波や赤外線等によって施錠およ
び解除する錠前や、対応する組み合わせた磁石をそれぞ
れ錠前本体および鍵に埋め込むことによって施錠および
解除する錠前等が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
における各種錠前には以下のような欠点があった。すな
わち、マイクロコンピュータを組み込んで電波や赤外線
等によって施錠および解除する錠前においては、錠前そ
のものが高価となるばかりでなく、錠前本体および鍵に
供給される電源が途絶えた場合,マイクロコンピュータ
で用いるソフトのバグによる誤作動,携帯する鍵の耐シ
ョック性,堅牢性,防水性および携帯性等において様々
な欠点がある。
【0005】また、磁石を用いて施錠および解除する錠
前においては、錠前そのものが高価となるばかりでな
く、鍵が重く大きくなると共に、鍵が強力な磁気を有し
ていることから、周囲の磁気カード等に及ぼす影響が強
く、安易に取り扱うことができない欠点がある。
【0006】さらに、上記マイクロコンピュータや磁石
を用いた各錠前においては、その鍵を容易にコピーする
ことができず、大人数の家族や会社および事務所等では
必要とする人々が鍵をそれぞれ所有できない欠点があっ
た。
【0007】因って、本発明においては優れた防犯性を
有する安価な錠前であって、鍵が携帯性および堅牢性に
優れると共に、鍵を容易にコピーすることが出来る防犯
錠前の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、錠前本体に設
けられた鍵穴内の物体を感知する第1センサーと、錠前
本体内に設けられて施錠を施す可動部の動きを感知する
第2センサーと、第1センサーおよび第2センサーから
の信号の時間差を計算して出力するコントロール機構
と、このコントロール機構から出力された信号により前
記可動部をロックするロック機構とを具備したものであ
る。
【0009】詳細には、錠前本体に鍵を差し込んでから
施錠を解除するまでの時間に対して制限できる機構を設
けたものである。この機構を設けたことにより、錠前本
体の鍵穴内にピッキング(Picking)と称する工
具等を挿入して施錠を解除する時間を与えないことによ
って、安価で不当に施錠を解除することが出来ない防犯
錠前としている。
【0010】
【発明の実施の形態】本実施の形態では、シリンダー錠
前を用いて説明する。
【0011】(実施の形態)1は錠前本体で、この錠前
本体1は外筒2と外筒2内へ回転可能に嵌合されたシリ
ンダー枠3とから構成されている。シリンダー枠3の内
部には鍵(図示省略)の挿入される鍵穴4が形成されて
おり、鍵穴4の鍵挿入口5には鍵穴4内の物体を検知す
る第1センサー6が設けられている。第1センサー6は
検知する部分が扉の形状をしており常に鍵挿入口5を塞
いでいる。従って、鍵穴4内に鍵または物体が挿入され
た際、第1センサー6の扉が開かれて鍵または物体の挿
入が検知される。
【0012】鍵挿入口5他端側のシリンダー枠3にはシ
リンダー回転板7が設けられている。シリンダー回転板
7にはシリンダー枠3の回転を検知する第2センサー8
が設けられている。また、シリンダー回転板7にはロッ
ド嵌合孔9が穿設されている。ロッド嵌合孔9の近傍に
はロック機構10が設置されている。ロック機構10に
はロッド11が左右摺動自在に設けられており、ロッド
11の先端がロッド嵌合孔9に嵌合することによってシ
リンダー枠3の回転を阻止出来るように構成されてい
る。
【0013】外筒2内には複数のピン嵌合穴12が設け
られている。ピン嵌合穴12内にはドライバーピン13
およびタンブラーピン14と、これらドライバーピン1
3およびタンブラーピン14を常時シリンダー枠3の鍵
穴4内に付勢するバネ15とが収納されている。ドライ
バーピン13とタンブラーピン14とはシャーライン1
6を介して連結分離自在に接続されている。
【0014】17はコントロール機構で、このコントロ
ール機構17は接続されたバッテリー18からの給電に
より作動する。また、コントロール機構17は第1セン
サー6と第2センサー8とからの信号を受けることが出
来るように接続されており、これらの信号を処理してロ
ック機構10に電力を送り作動させる。さらに、コント
ロール機構17は第1センサー6によりスイッチがON
されるもので、第1センサー6はセンサーとスイッチと
の両方を兼用している。
【0015】以上の構成からなる錠前本体1は、施錠さ
れた状態で鍵穴4内に鍵または物体が挿入された際、扉
の形状をした第1センサー6が押し開かれることによ
り、コントロール機構17のスイッチが入って作動を始
め、第2センサー8からの信号を待機する状態になる。
【0016】一定時間(本実施の形態では3秒)の待機
状態を経ても第2センサー8からの信号が無い場合、す
なわちシリンダー枠3の回転を第2センサー8が検知し
ない時、鍵以外の物体が挿入されたものとコントロール
機構17は判断する。そして、コントロール機構17は
ロック機構10へ電力を送ってロッド11を摺動し、ロ
ッド11の先端をロッド嵌合孔9に勘合させてシリンダ
ー枠3が回転しないように固定する。この固定により、
錠前本体1の施錠は解除不能となる。
【0017】上記状態で一定の長時間(本実施の形態で
は30分)が経過した後、コントロール機構17はロッ
ド11を逆作動させる電力をロック機構10へ送り、ロ
ッド11の先端をロッド嵌合孔9より引き出す。これに
より、シリンダー枠3の固定は解除される。その後、コ
ントロール機構17のスイッチはOFFされる。コント
ロール機構17のOFFにより、錠前本体1は通常の施
錠状態となる。
【0018】尚、本実施の形態ではバッテリー18を使
用したが、本発明はこれに限定するものではなく、バッ
テリー18に代わって交流電源を用いることが出来る。
さらに、バッテリー18と交流電源とを併用することも
出来る。
【0019】また、本実施例ではコントロール機構17
における第2センサー8からの信号待機時間を3秒と
し、コントロール機構17のスイッチOFFを30分と
したが、本発明はこれに限定するものではなく、任意の
時間を設定することが出来る。
【0020】さらに、本実施例ではロッド11の先端を
嵌合するロッド嵌合孔9を穿設したが、本発明はこれに
限定するものではなく、ロッド嵌合孔9に代わりシリン
ダー回転板7にロッド11の先端が挿入できる溝などを
形成しても良い。
【0021】また、本発明のロック機構10はシリンダ
ー枠3を回転不可能に固定できるもので有れば良く、シ
リンダー枠3の回転と連動しているデッドボルト(図示
省略)や、シリンダー枠3とデッドボルトとを連結して
いるリンク機構(図示省略)等にロック機構10を設け
ても良い。
【0022】さらに、本実施例ではコントロール機構1
7のON・OFFスイッチとセンサーとの両方を兼用し
ている第1センサー6を用いたが、本発明はこれに限定
するものではなく、別にコントロール機構17にON・
OFFスイッチを設けて光を用いたものや磁気を用いた
もの等、様々なセンサーを第一センサー6とすることが
出来る。
【0023】本実施の形態によれば、面倒な配線を必要
としない電源としてバッテリー18を用いたが、バッテ
リー18の電源を使用するのは錠前本体1の施錠を解除
するときのみである。その中でも大きな電力を必要とす
るのは施錠を不当に解除しようとした際のロック機構1
0がロッド11を摺動する場合であり、バッテリー18
は長期間にわたって使用することが出来る。
【発明の効果】本発明によれば、優れた防犯性を有する
安価な錠前が得られ、かつ鍵が携帯性および堅牢性に優
れると共に、鍵を容易にコピーすることの出来る防犯錠
前を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を示す錠前本体の断面図である。
【符号の説明】
1 錠前本体 2 外筒 3 シリンダー枠 4 鍵穴 5 鍵挿入口 6 第1センサー 7 シリンダー回転板 8 第2センサー 9 ロッド嵌合孔 10 ロック機構 11 ロッド 12 ピン嵌合穴 13 ドライバーピン 14 タンブラーピン 15 バネ 16 シャーライン 17 コントロール機構 18 バッテリー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠前本体に設けられた鍵穴内の物体を感
    知する第1センサーと、錠前本体内に設けられて施錠を
    施す可動部の動きを感知する第2センサーと、第1セン
    サーおよび第2センサーからの信号の時間差を計算して
    出力するコントロール機構と、このコントロール機構か
    ら出力された信号により前記可動部をロックするロック
    機構とを具備したことを特徴とする防犯錠前。
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JP3481937B1 (ja) 2003-04-04 2003-12-22 高畦 薫規 シリンダー錠前破錠阻止カバーおよび防犯シリンダー錠前

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