JP2000109870A - トラクションドライブ油用添加剤 - Google Patents
トラクションドライブ油用添加剤Info
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Abstract
ションドライブ油に対し、優れた耐摩耗性,耐スコーリ
ング性,耐表面疲労寿命性などを同時に付与しうる添加
剤を提供すること。 【解決手段】 (A)一般式(I) 【化1】 (AはH又はOH,mは0又は1で、mが0の場合Aは
OH,1の場合AはH又はOHであり、R1 ,R2 はH
又は一つ以上のOやSを含んでいてもよい炭素数1〜1
8の炭化水素基を示し、R1 とR2 が同時にHであるこ
とはない。)で表される酸性リン酸エステル及び/又は
亜リン酸エステルと、(B)ホウ素含有イミド系分散剤
とを、120〜150で5時間以上加熱処理して得られ
たものからなるトクションドライブ油用添加剤である。
Description
ンドライブ油用添加剤に関し、さらに詳しくは、トラク
ションドライブ油に対し、優れた耐スコーリング性,耐
摩耗性,耐表面疲労寿命性などを同時に付与しうる添加
剤に関するものである。
ンドライブ装置(転がり接触による摩擦駆動装置)、例
えば自動車用無段変速機,産業用無段変速機などに用い
られるものである。特に、自動車用変速機として用いら
れるトラクションドライブ無段変速機は、トクションド
ライブ転動面・歯車や転がり軸受けなどの高面圧接触部
を構成機械要素としており、それに用いられるトラクシ
ョンドライブ油としては、高いトラクション係数を有す
るとともに、上記構成機械要素の摩耗防止,スコーリン
グ(焼き付き)防止を主目的として、耐摩耗性及び耐ス
コーリング性に優れるものが用いられてきた。すなわ
ち、自動車用無段変速機に用いられるトラクションドラ
イブ油としては、従来、耐摩耗性及び耐スコーリング性
に優れる硫黄系添加剤とリン系添加剤との組み合わせを
配合したものが用いられてきた。ところで、自動車用変
速機は、最近、小型化,軽量化,伝達動力大容量化の傾
向にあり、潤滑部分の損傷形態についても、ピッチング
などの表面疲労損傷が主体となっている。しかしなが
ら、前記の耐摩耗性及び耐スコーリング性を付与する硫
黄系とリン系添加剤の併用系は、表面疲労損傷に対する
効果はあまり期待できず、むしろ悪影響を及ぼすことが
多い。したがって、自動車用無段変速機に用いられるト
ラクションドライブ油に対して、優れた耐摩耗性及び耐
スコーリング性を付与するとともに、耐表面疲労寿命性
を付与しうる添加剤の開発が望まれていた。リン酸エス
テル系や亜リン酸エステル系潤滑油用添加剤としては、
これまで、例えば(1)一般式(II)
基,R3 ,R4 及びR5 は炭素数1〜18のアルキル
基,X1 ,X2 及びX3 はO又はSを示す。)で表され
る化合物(米国特許第2750342号明細書)、
(2)一般式(III)
一つのXはSであり、nは0又は1であるが、少なくと
も三つのnは1であり、R6 〜R8 はアルキル基又は芳
香族基を示す。)で表される化合物と、芳香族アミンと
からなるエステル(米国特許第3446738号明細
書)、(3)一般式(IV) Ya−S−Yb ・・・(IV) 〔式中、Yaは
ルビル基,R9 及びR10は炭素数1〜10のヒドロカル
ビル基,ヒドロカルビルオキシ基又はヒドロカルビルメ
ルカプト基,R11は水素原子又はヒドロカルビル基,X
はO又はS,Ybは−R12H又は−R12−S−R13(R
12は炭素数1〜30の二価ヒドロカルビル基,R13は水
素原子又はYaである)を示す。〕で表される化合物
(米国特許第4081387号明細書)、(4)一般式
(V)
基、R15は水酸基,アルコキシ基,アルケニルオキシ基
又はR14O−(CH2 CH2 O)k −,kは2〜4の数
を示す。〕で表される化合物(米国特許第457967
2号明細書)、(5)一般式(VI)
R17はアルキレン基,qは1〜12,X4 及びX5 は−
O−,−NH−,又は−S−,R18及び19はアルキレン
基,rは0又は1を示し、rが1の場合、Y1 は−O
−,−NH−,−S−,−S−S−又は−CH2 −であ
り、rが0の場合、R18とR19は結合して環式ヘテロ環
構造を形成する。〕で表される化合物(米国特許第47
76969号明細書)、(6)硫黄組成物と、ジ若しく
はトリヒドロカルビルホスファイトとアミン化合物との
反応生成物(WO88/3554号公報)、(7)
(イ)β−ヒドロキシエチルチオエーテル化合物と、
(ロ)亜リン酸水素ジヒドロカルビル及び/又は亜リン
酸トリヒドロカルビルと、(ハ)反応性水酸基を含有
し、かつ反応性メルカプト基又は−SCH2 CH2 OH
基を有しない化合物との反応生成物(WO89/126
66号公報)などが開示されている。しかしながら、こ
れらのリン酸エステル系や亜リン酸エステル系潤滑油用
添加剤は、トラクションドライブ油に対し、耐スコーリ
ング性,耐摩耗性及び耐表面疲労寿命性などを、同時に
充分に付与しうるとはいえず、必ずしも満足しうるもの
ではなかった。
状況下で、特に自動車用無段変速機に用いられるトラク
ションドライブ油に対して、優れた耐摩耗性及び耐スコ
ーリング性を付与するとともに、耐表面疲労寿命性を付
与しうる新規な添加剤を提供することを目的とするもの
である。
れた性能を有するトラクションドライブ油用添加剤を開
発すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を有する酸
性リン酸エステル及び/又は亜リン酸エステルと、ホウ
素含有イミド系分散剤とを、特定の条件で加熱処理して
なるものが、その目的に適合しうることを見出した。本
発明はかかる知見に基づいて完成したものである。すな
わち、本発明は、(A)一般式(I)
又は1を示し、mが0の場合Aは水酸基、mが1の場合
Aは水素原子又は水酸基であり、R1 及びR2 は、それ
ぞれ水素原子又は一つ以上の酸素原子及び/又は硫黄原
子を含んでいてもよい炭素数1〜18の炭化水素基を示
し、それらはたがいに同一でも異なっていてもよいが、
R1 とR2 が同時に水素原子であることはない。〕で表
される酸性リン酸エステル及び/又は亜リン酸エステル
と、(B)ホウ素含有イミド系分散剤とを、120〜1
50℃の温度において5時間以上加熱処理して得られた
ものからなるトラクションドライブ油用添加剤を提供す
るものである。
添加剤は、(A)酸性リン酸エステル及び/又は亜リン
酸エステルと(B)ホウ素含有イミド系分散剤とを、加
熱処理して得られたものからなり、上記(A)成分の酸
性リン酸エステル又は亜リン酸エステルとしては、上記
一般式(I)で表される構造のものが用いられる。
水酸基、mは0又は1を示し、mが0の場合Aは水酸
基、mが1の場合Aは水素原子又は水酸基である。R1
及びR 2 は、それぞれ水素原子又は一つ以上の酸素原子
及び/又は硫黄原子を含んでいてもよい炭素数1〜18
の炭化水素基を示す。ここで、炭素数1〜18の炭化水
素基としては、炭素数1〜18の直鎖状若しくは分岐状
のアルキル基、炭素数3〜18のシクロアルキル基,炭
素数2〜18の直鎖状若しくは分岐状のアルケニル基,
炭素数6〜18のアリール基又は炭素数7〜18のアラ
ルキル基が挙げられる。炭素数1〜18のアルキル基の
例としては、メチル基,エチル基,n−プロピル基,イ
ソプロピル基,n−ブチル基,イソブチル基,sec−
ブチル基,tert−ブチル基,ペンチル基,ヘキシル
基,オクチル基,2−エチルヘキシル基,デシル基,ド
デシル基,テトラデシル基,ヘキサデシル基,オクタデ
シル基などが挙げられる。炭素数3〜18のシクロアル
キル基の例としては、シクロペンチル基,シクロヘキシ
ル基,メチルシクロヘキシル基,シクロオクチル基など
が挙げられる。炭素数2〜18のアルケニル基の例とし
ては、アリル基,プロペニル基,ブテニル基,オクテニ
ル基,デセニル基,オレイル基などが挙げられる。炭素
数6〜18のアリール基の例としては、フェニル基,ト
リル基,キシリル基,ナフチル基などが挙げられ、炭素
数7〜18のアラルキル基の例としては、ベンジル基,
フェネチル基,ナフチルメチル基などが挙げられる。
は、一つ以上の酸素原子及び/又は硫黄原子を含んでい
てもよい。すなわち、主鎖中に一つ以上のエーテル基又
はチオエーテル基あるいはその両方を含んでいてもよ
い。このような炭化水素基の例としては、ヘキシルオキ
シメチル基,ヘキシルオキシエチル基,オクチルオキシ
メチル基,オクチルオキシエチル基,ドデシルオキシメ
チル基,ドデシルオキシエチル基,ヘキサデシルオキシ
メチル基,ヘキサデシルオキシエチル基,ヘキシルチオ
メチル基,ヘキシルチオエチル基,オクチルチオメチル
基,オクチルチオエチル基,ドデシルチオメチル基,ド
デシルチオエチル基,ヘキサデシルチオメチル基,ヘキ
サデシルチオエチル基などが挙げられる。このR1 及び
R2 は、たがいに同一であってもよく、異なっていても
よいが、R1 とR2 が共に水素原子であることはない。
一般式(I)で表される化合物の中で、酸性リン酸エス
テルとしては、一般式(I−a)
る。)で表される構造のものが挙げられる。この一般式
(I−a)で表される酸性リン酸エステルの例として
は、モノ又はジ−ヘキシルハイドロジェンホスフェー
ト,モノ又はジ−オクチルハイドロジェンホスフェー
ト,モノ又はジ−ドデシルハイドロジェンホスフェー
ト,モノ又はジ−ヘキサデシルハイドロジェンホスフェ
ート,モノ又はジ−(ヘキシルチオエチル)ハイドロジ
ェンホスフェート,モノ又はジ−(オクチルチオエチ
ル)ハイドロジェンホスフェート,モノ又はジ−(ドデ
シルチオエチル)ハイドロジェンホスフェート,モノ又
はジ−(ヘキサデシルチオエチル)ハイドロジェンホス
フェート,モノ又はジ−オクテニルハイドロジェンホス
フェート,モノ又はジ−オレイルハイドロジェンホスフ
ェート,モノ又はジ−シクロヘキシルハイドロジェンホ
スフェート,モノ又はジ−フェニルハイドロジェンホス
フェート,モノ又はジ−トルイルハイドロジェンホスフ
ェート,モノ又はジ−ベンジルハイドロジェンホスフェ
エート,モノ又はジ−フェネチルハイドロジェンホスフ
ェートなどがあげられる。また、一般式(I)で表され
る化合物の中で、亜リン酸エステルとしては、一般式
(I−b)又は一般式(I−c)
る。)で表される構造の酸性亜リン酸エステルが挙げら
れる。この一般式(I−b)又は一般式(I−c)で表
される酸性亜リン酸エステルの例としては、モノ又はジ
−ヘキシルハイドロジェンホスファイト,モノ又はジ−
オクチルハイドロジェンホスファイト,モノ又はジ−ド
デシルハイドロジェンホスファイト,モノ又はジ−ヘキ
サデシルハイドロジェンホスファイト,モノ又はジ−
(ヘキシルチオエチル)ハイドロジェンホスファイト,
モノ又はジ−(オクチルチオエチル)ハイドロジェンホ
スファイト,モノ又はジ−(ドデシルチオエチル)ハイ
ドロジェンホスファイト,モノ又はジ−(ヘキサデシル
チオエチル)ハイドロジェンホスファイト,モノ又はジ
−オクテニルハイドロジェンホスファイト,モノ又はジ
−オレイルハイドロジェンホスファイト,モノ又はジ−
シクロヘキシルハイドロジェンホスファイト,モノ又は
ジ−フェニルハイドロジェンホスファイト,モノ又はジ
−トルイルハイドロジェンホスファイト,モノ又はジ−
ベンジルハイドロジェンホスファイト,モノ又はジ−フ
ェネチルハイドロジェンホスファイトなどが挙げられ
る。
チオエチル)ハイドロジェンホスファイト及びジ(ドデ
シルチオエチル)ハイドロジェンホスファイトが好適で
ある。本発明においては、この(A)成分の酸性リン酸
エステルや亜リン酸エステルは、単独で用いてもよく、
二種以上を組み合わせて用いてもよい。本発明の添加剤
において、(B)成分として用いられるホウ素含有イミ
ド系分散剤としては、特に制限はなく、従来潤滑油用添
加剤として慣用されているものの中から任意のものを適
宜選択して用いることができる。このホウ素含有イミド
系分散剤としては、例えば一般式(VII)
ハク酸イミド、又は一般式(VIII)
リアルキルコハク酸イミドをホウ素化合物で処理したも
のなどが挙げられる。上記一般式(VII) 及び(VIII)にお
いてはR20,R22及びR23は、それぞれ炭素数2〜8程
度のα−オレフィンのオリゴマー残基又はその水素化物
であって、R 22及びR23はたがいに同一でも異なってい
てもよい。また、R21,R24及びR25は、それぞれ炭素
数2〜4のアルキレン基であり、R24及びR25は、たが
いに同一でも異なっていてもよい。sは1〜10の整
数、tは0又は1〜10の整数である。本発明において
は、(B)成分のホウ素含有イミド系分散剤として、上
記一般式(VII)で表されるモノ体のホウ素処理物を用い
てもよいし、一般式(VIII)で表されるビス体のホウ素処
理物を用いてもよく、またこれらの混合物を用いてもよ
い。 上記ポリアルケニル若しくはポリアルキルコハク
酸イミドとしては、ポリアルケニルコハク酸イミドが好
ましく、特に重量平均分子量500〜3000程度のポ
リブテニルコハク酸イミドが好適である。また、窒素量
及びホウ素量については特に制限はない。
(B)成分とを、120〜150℃の範囲の温度におい
て、5時間以上加熱処理することにより、得られる。具
体的には、まず、(A)成分と(B)成分とを、ホウ素
とリンの重量比(B/P)が、好ましくは0.05以上に
なるように混合し、40〜70℃程度の温度で10分〜
3時間程度攪拌して均質化処理を行う。ホウ素とリンと
の重量比(B/P)が0.05未満では所望の性能をもつ
潤滑油用添加剤が得られにくい。添加剤の性能の面か
ら、この(B/P)のより好ましい値は、0.1〜0.5の
範囲である。
有量Pc(重量%)に対する全酸価TAN(mgKOH
/g)の比TAN/Pcは通常20以下である。次に、
前記均質化処理物を120〜150℃の温度において、
5時間以上、好ましくは5〜24時間程度加熱処理す
る。この加熱処理は静置条件で行ってもよく、攪拌条件
で行ってもよい。加熱処理温度が上記範囲を逸脱した
り、加熱処理時間が5時間未満では所望の性能を有する
添加剤が得られない。
の添加剤においては、前記のTAN/Pc比は、通常2
5以上、好ましくは30以上である。加熱処理後のTA
N/Pc比が25未満では、所望の性能を有する添加剤
が得られにくい。本発明の添加剤は、極圧添加剤,耐摩
耗剤,摩擦調整剤,無灰分散剤などとして、トラクショ
ンドライブ油に添加することにより、優れた耐摩耗性,
耐スコーリング性,耐表面疲労寿命性などを同時に付与
することができる。本発明の添加剤は、所望により、公
知の他の潤滑油用添加剤,例えば摩耗防止剤,摩擦調整
剤,極圧添加剤,酸化防止剤,金属清浄剤,無灰分散
剤,粘度指数向上剤,流動点降下剤,防錆剤,腐食防止
剤,消泡剤などと併用することができる。
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。なお、全酸価の測定方法及び添加
剤の性能の評価方法は、次のとおりである。 (1)全酸価 均質化処理物及び加熱処理物の全酸価TAN(mgKO
H/g)を、JISK2501に従って測定した。この
全酸価とリンの含有量Pc(重量%)から、TAN/P
c比を算出した。 (2)FZG歯車試験による耐焼付性 鉱油150ニュートラルオイルに対し、添加剤をリンと
して200重量ppmになるように添加してFZG試験
用油を調製し、試験に供し耐焼付性を測定した。AST
M D5182−91に準拠し、90℃,1450rp
m,15分の条件で試験を行い、スカッフィング発生荷
重ステージで表示した。 (3)FZG耐表面疲労寿命性 上記(2)のFZG試験用油を用い、90℃,TypeC G
ears, Load9th Stageの条件でFZGピッチングテスト
を行った。 実施例1〜11及び比較例1〜3 ジ(オクチルチオエチル)ハイドロジェンホスファイト
(全酸価138mgKOH/g)、P:8.5重量%,
S:11.6重量%)とホウ素含有イミド系分散剤(エク
ソン化学社製「ECA5025」、全酸価6.5mgKO
H/g、N:1.35重量%、B:0.35重量%)とを、
B/P重量比が第1表に示す値になるように混合したの
ち、60℃で1時間攪拌を行い、均質化処理物を得た。
次に、この均質化処理物を第1表に示す温度及び時間の
条件で加熱処理して、添加剤を製造した。均質化処理物
と加熱処理物のTAN/Pc比及び添加剤の性能を第1
表に示す。
(全酸価94mgKOH/g,P=5.7重量%)とホウ
素含有イミド系分散剤(エクソン化学社製「ECA50
25」、全酸価6.5mgKOH/g、N:1.35重量
%、B:0.35重量%)とを、B/P重量比が第1表に
示す値になるように混合したのち、60℃で1時間攪拌
を行い均質化処理物を得た。次に、この均質化処理物
を、第1表に示す温度及び時間の条件で加熱処理して、
添加剤を製造した。均質化処理物と加熱処理物のTAN
/Pc比及び添加剤の性能を第1表に示す。
て、ジ(オクチルチオエチル)ハイロジェンホスファイ
トを使用。 実施例12:亜リン酸エステルとして、ジ(ドデシルチ
オエチル)ハイドロジェンホスファイトを使用。
機,産業用無段変速機などに用いられるトラクションド
ライブ油,特に自動車用無段変速機に用いられるトラク
ションドライブ油に添加することにより、優れた耐摩耗
性,耐スコーリング性及び耐表面疲労寿命性を同時に付
与することができる。本発明の添加剤を用いることによ
り、小型化,大伝達容量化トラクションドライブ装置用
油が可能となる。
Claims (5)
- 【請求項1】 (A)一般式(I) 【化1】 〔式中、Aは水素原子又は水酸基、mは0又は1を示
し、mが0の場合Aは水酸基、mが1の場合Aは水素原
子又は水酸基であり、R1 及びR2 は、それぞれ水素原
子又は一つ以上の酸素原子及び/又は硫黄原子を含んで
いてもよい炭素数1〜18の炭化水素基を示し、それら
は互いに同一でも異なっていてもよいが、R 1 とR2 が
同時に水素原子であることはない。〕で表される酸性リ
ン酸エステル及び/又は亜リン酸エステルと、(B)ホ
ウ素含有イミド系分散剤とを、120〜150℃の温度
において5時間以上加熱処理して得られたものからなる
トラクションドライブ油用添加剤。 - 【請求項2】 (A)成分と(B)成分との使用割合
が、ホウ素とリンの重量比(B/P)で0.05以上であ
る請求項1記載のトラクションドライブ油用添加剤。 - 【請求項3】 (A)成分がジ(オクチルチオエチル)
ハイドロジェンホスファイト又はジ(ドデシルチオエチ
ル)ハイドロジェンホスファイトである請求項1又は2
記載のトラクションドライブ油用添加剤。 - 【請求項4】 (B)成分のホウ素含有イミド系分散剤
がポリアルケニルコハク酸イミドをホウ素化合物で処理
したものである請求項1〜3のいずれかに記載のトラク
ションドライブ油用添加剤。 - 【請求項5】 加熱処理物におけるリン含有量Pc(重
量%)に対する全酸価TAN(mgKOH/g)の比T
AN/Pcが25以上である請求項1〜4のいずれかに
記載のトラクションドライブ油用添加剤。
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---|---|---|---|
JP28788498A JP4005714B2 (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | トラクションドライブ油用添加剤 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000345181A (ja) * | 1999-06-04 | 2000-12-12 | Idemitsu Kosan Co Ltd | トラクションドライブ用流体 |
WO2005035701A1 (ja) * | 2003-10-09 | 2005-04-21 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 潤滑油添加剤及び潤滑油組成物 |
-
1998
- 1998-10-09 JP JP28788498A patent/JP4005714B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPWO2005035701A1 (ja) * | 2003-10-09 | 2006-12-21 | 出光興産株式会社 | 潤滑油添加剤及び潤滑油組成物 |
JP4734117B2 (ja) * | 2003-10-09 | 2011-07-27 | 出光興産株式会社 | 潤滑油添加剤及び潤滑油組成物 |
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