JP2000108545A

JP2000108545A - 製本機

Info

Publication number: JP2000108545A
Application number: JP11286773A
Authority: JP
Inventors: Hafer Siegfried; ハファージークフリート; Juergen Garlichs; ガーリッヒスユルゲン
Original assignee: Kolbus GmbH and Co KG
Current assignee: Kolbus GmbH and Co KG
Priority date: 1998-10-09
Filing date: 1999-10-07
Publication date: 2000-04-18
Also published as: US6354582B1; DE19846525A1; ITMI992073A1; IT1313328B1; ITMI992073A0

Abstract

(57)【要約】【課題】製本機に高い汎用性を持たせる。【解決手段】機械フレーム１の処理ステーションの領
域で、基本寸法Ｘの格子配列部Ｒに対応する区間セグメ
ントＡ、Ｂを有している。機能モジュール４は、この格
子配列部Ｒに対応する幅であり、格子配列部Ｒに対して
挿入可能であり、かつ、交換可能である。機械フレーム
１は切り離し部９で分割可能であり、スペーサ８を挿入
することで処理ステーションを延長できる。処理ステー
ションの延長に対応して、方向転換点１０、１１の周り
を走行するチェーン２もチェーンリンクを増やすことで
延長でき、さらに、チェーン２に取り付けられたクラン
プ３の数も増加可能である。また、機能モジュール４の
数も増加させることで機能を拡張することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、方向転換歯車の周
りを走行する搬送手段、特に、それぞれ可動かつ相互に
係合するリンクをもつローラチェーンと、互いに等しい
相互間隔をおいて駆動によって可動に搬送手段に配置さ
れ、機械フレームの軌道にガイドされ、シートパイルを
挟み込むための搬送手段の結合点に取りつけられた多数
のクランプとからなる製本ブロック搬送システム、導入
部と導出部、および直線状の搬送区間に沿った複数の処
理ステーションを備えた製本機に関する。

【０００２】

【従来の技術】糊とじ製本機と呼ばれるこのような型式
の製本機は、糊とじした並製本（ソフトカバー）や、上
製本（ハードカバー）用の製本ブロックを製造するため
に用いられ、この場合、まとめたシートまたは折丁を、
あらかじめ処理しておいたブロックの背に接着剤を塗布
することによって綴じ合わせて、製本ブロックまたは並
製本のブロックにする。背処理では、製本ブロックまた
は並製本のブロックにまとめた折丁ののどの完全な破壊
が行われる。背処理のための機能ユニットを使用しない
場合、後続する機能部分を別の製本方法のためにも利用
することができる。可能な製本方法と製造バリエーショ
ンは、機械装備によって決まる。機械装備は、主として
製本ブロック搬送システム、背処理装置、背の糊づけ装
置、中間乾燥装置、ページ糊づけ装置、背の補強装置、
表紙当てがい装置、表紙圧着装置、乾燥装置などの機能
ユニットで構成されている。

【０００３】製本機にはこれらの機能ユニットのいくつ
かが欠けていたり、重複して存在している場合がある。
いくつかの機能ユニットでは代替的な実施形態がある。
こうした組合せ方法により、１時間あたり３０００から
１８０００サイクルのさまざまな性能範囲で、かなりの
バリエーションの多様性、および型式の多様性が生まれ
る。

【０００４】ドイツ特許出願明細書２８１０５１８号よ
り、端部側の両方のフレームユニットと、クランプロッ
ドとクランプ手段で構成されたさまざまな中間ユニット
とで形成された機械フレームをもつ製本機が公知であ
る。製本されるべきシートパイルの判型に合わせて、端
部側の両方のフレームユニットと連結されるべき中間ユ
ニットの数、ならびにシートパイルを保持するクランプ
の数が可変である。クランプは無限チェーンとしての搬
送手段の一部を形成し、クランプ相互の間隔は、クラン
プ間にあるチェーンリンクの数をシート判型に応じて変
えることで変化させることができる。この製本機は、標
準化された構成部品からなる構造を可能にし、比較的迅
速かつ容易なやり方で、さまざまな大きさのシート判型
のシートパイルを搬送および処理するために装備を変え
ることを可能にするためのものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的
は、より経済的に、つまりより低コストで製造でき、高
い機能汎用性と、さまざまな要求ならびにバリエーショ
ンの多様性に対する経済的に最善の適応とを可能にす
る、冒頭に述べた種類の製本機を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的は、第１に主た
る発明思想によれば、機械フレームが処理ステーション
の領域に、決められた基本寸法の格子配列部に対応する
長さの区間セグメントを有していて、区間セグメントの
さまざまな地点で格子配列部に対応して挿入可能かつ相
互に交換可能な、機能モジュールとしての処理ステーシ
ョンが格子配列部に対応する幅で設けられていることで
達成される。

【０００７】可動に相互に係合する個々のリンクを備え
た方向転換歯車の周りを走行する搬送手段と、互いに等
しい相互間隔をおいて駆動によって可動に搬送手段のリ
ンクの結合点に配置された多数のクランプとで構成され
た製本ブロック輸送システムを出発点として、第2に優
先される発明思想による製本機は、方向転換点どうしの
間で測定されて設定された長さの機械フレームにガイド
され、決められたチェーンピッチをもつ決められたチェ
ーンリンクの総数を備えた搬送手段と、少なくとも２種
類の異なる最大のシートパイル判型長さのための交換可
能なクランプによって特徴づけられ、この場合、それぞ
れクランプとクランプの間隔ごとのチェーンリンクの数
と、クランプの数との積が、常にチェーンリンクの総数
と同一となる。

【０００８】その他の有利な特徴は、従属請求項に記載
されている。

【０００９】本発明により、糊とじ製本機の型式の多様
性と、これに伴う設計上および制御技術上の経常的な費
用とを、要請される装備のバリエーション多様性を維持
しながら不要にすることができる。処理ステーション、
ならびに処理ステーションの代替的な構成物は相互に交
換可能である。この取付位置非依存性は、基本になる機
械と処理ステーションとが設計的に適合されていなくて
も、満たされている。反復される機能のために標準化さ
れたアセンブリを使用することは、部品の多様性を減ら
し、したがって著しいコスト削減につながる。顧客に固
有の構成バリエーションが、追加的な設計費用や製造費
用なしで実現できる。

【００１０】基本フレームとクランプ走行軌道を変更す
ることなく、さまざまなシートパイル判型のためにクラ
ンプを用いることができる。それによってクランプの数
を変化させることができ、その結果、一方では判型に依
存した処理ステーションの通過速度が同一のときにより
大きな製造能力が得られ、他方では製造能力が同一のと
きに通過速度が下がり、このことは例えばより優れた乾
燥結果を得るという目的のために役立つ。

【００１１】それに加えて、格子配列部に適合させたス
ペーサを用いて機械の基本フレームを延長することで、
製本機の使用ケースに応じて処理ステーションの数と種
類をさらに変化させることも可能である。

【００１２】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００１３】糊とじ製本機は、機械フレーム１と、方向
転換歯車の周りを走行するエンドレスのチェーン２を備
えた製本ブロック輸送システムとで構成されており、こ
のチェーン２は、それぞれ可動で、相互に係合するリン
クと、互いに同一の相互間隔をおいて駆動によって可動
にチェーンリンクの結合点に配置され、機械フレーム１
の軌道でガイドされるクランプ３とで構成されている。
さらに、この糊とじ製本機は、互いに対向する直線状の
区間セグメントＡおよびＢに設けられた処理ステーショ
ン、機械フレーム１の前側の部分に設けられた導入部５
と導出部６、および機械フレーム１の後側の部分に設け
られた表紙当てがい装置７から構成されている。内側の
締付ジョーと、開いた曲線部と閉じた曲線部によって揺
動可能な外側の締付ジョーとを備えたクランプ３は、シ
ートパイルを処理ステーションで連続的に搬送する。

【００１４】本発明では、糊とじ製本機はモジュールシ
ステムとして構想されている。機械フレーム１は処理ス
テーションの領域に、０．３８１ｍの基本寸法Ｘの格子
配列部Ｒに対応する長さの区間セグメントＡおよびＢを
有しており、それぞれの処理ステーションは０．３８１
ｍの基本寸法Ｘの格子配列部Ｒの幅をもつ機能モジュー
ル４として設けられていて、区間セグメントＡおよびＢ
のさまざまな地点で挿入でき、かつ相互に交換できる。
機能モジュール４の考えられる実施形態は、図１に示さ
れている。

【００１５】糊とじ製本機では、０．３８１ｍの基本寸
法Ｘに対応する幅の機能モジュール４が、次のように利
用できる。機能ブロック幅背の処理（フライス加工）（ＲＢ）０．７６２［ｍ］背の仕上げ処理：レベリング（刻み込み、エメリー研磨）（ＲＢＮ）０．３８１［ｍ］粉の除去（ＳｔＥ）０．３８１［ｍ］背の糊づけ装置（ＲＬＷ）０．７６２［ｍ］ＩＲ乾燥装置（ＩＲ）１．１４３［ｍ］／１．９０５［ｍ］ページ糊づけ装置（ＳＬＷ）０．３８１［ｍ］折りステーション（ＦＬＺ）１．１４３［ｍ］圧着ステーション（ＡＤＲ）１．１４３［ｍ］ＨＦ乾燥装置（ＨＦ）１．５２４［ｍ］／３．０４８［ｍ］図２からわかるように、機械フレーム１は符号９で示す
切り離し部で分割可能に施工されており、０．３８１ｍ
の基本寸法Ｘの格子配列部Ｒに対応する長さの、機能モ
ジュール４を補完するためのスペーサ８を使用すること
で、糊とじ機のその都度の使用目的のために補完され
る。さまざまな長さの、０．３８１ｍの基本寸法Ｘの格
子配列部Ｒに対応する長さのスペーサを使用すれば、糊
とじ機のさらなるバリエーション可能性が提供される。

【００１６】方向転換点１０と１１の間の機械フレーム
１の事前設定された長さを始めとして、チェーン２は本
発明によれば０．０５０８ｍのチェーンピッチをもつ複
数のチェーンリンク、たとえば２４０個のチェーンリン
クを有しており、これらのチェーンリンクには一定数の
チェーンリンクを備えた一定数のクランプ３を、クラン
プの間隔６１０、５０８および４０６ｍｍで、それぞれ
最大の判型長さ５１５、４１５および３１５ｍｍのシー
トパイル用として交換可能に取りつけることができ、こ
の場合、それぞれのクランプとクランプの間隔ごとのチ
ェーンリンクの数と、クランプの数との積は常にチェー
ンリンクの同一の数となる。したがって、添付された表
１を見るとわかるように、３種類の異なるシートパイル
のための２０、２４および３０の数のクランプ３は、機
械フレーム１およびクランプ走行軌道を変えることな
く、２４０個のチェーンリンクをもつチェーン２に関し
て交換することが可能であり、このことは、一方では通
過速度を維持しながら製造能力を向上させることを可能
にし、他方では製造能力を維持しながら通過速度を下げ
ることを可能にする。

【００１７】

【表１】クランプ３、チェーン２のリンク、および機能モジュー
ル４の数を増やすことで糊とじ機を拡張するために、搬
送手段２の方向転換点１０と１１の間の機械フレーム１
は分割可能であって、チェーンピッチの倍数に対応する
長さの少なくとも１つのスペーサ８によって補完され
る。シートパイルのさまざまな最大の判型長さに合わせ
てクランプ３を交換できるようにするため、クランプと
クランプの間隔ごとのチェーンリンクの数と、クランプ
の数との積は、ここでも常にチェーンリンクの総数と同
一でなければならない。３種類の異なる最大の判型長さ
５１５、４１５および３１５では、表より例えば３０、
３６および４５個のクランプの数について３６０個のチ
ェーンリンクの数が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の糊づけ製本機の可能な実施形態の一例
を示す概略図である。

【図２】延長された機械フレームと、補完された糊づけ
製本機の可能な実施形態の一例を示す概略図である。

【符号の説明】

１機械フレーム２チェーン３クランプ４機能モジュール５導入部６導出部７表紙当てがい装置８スペーサ９切り離し部１０方向転換点１１方向転換点Ａ区間セグメントＢ区間セグメントＲ格子配列部

フロントページの続き (71)出願人 590004257 ＯｓｎａｂｒｕｅｃｋｅｒＳｔｒａｓｓｅ 77，32369 Ｒａｈｄｅｎ，ＦｅｄｅｒａｌＲｅｐｕｂｌｉｃｏｆＧｅｒｍａｎｙ (72)発明者ユルゲンガーリッヒスドイツ連邦共和国デー−32369 ラーデンランゲシュトラーセ 25

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】方向転換歯車の周りを走行する搬送手
段、特に、それぞれ可動かつ相互に係合するリンクをも
つローラチェーンと、互いに等しい相互間隔をおいて駆
動によって可動に前記搬送手段の結合点に配置され、機
械フレームの軌道でガイドされ、シートパイルを挟み込
むための多数のクランプとからなる製本ブロック搬送シ
ステム、導入部と導出部、および直線状の搬送区間に沿
った複数の処理ステーションを備えた製本機において、機械フレーム（１）が処理ステーションの領域で、決め
られた基本寸法（Ｘ）の格子配列部（Ｒ）に対応する長
さの区間セグメント（Ａ、Ｂ）を有しており、前記処理
ステーションが、前記区間セグメント（Ａ、Ｂ）のさま
ざまな地点で前記格子配列部（Ｒ）に対応して挿入可能
かつ相互に交換可能な、前記格子配列部（Ｒ）に対応す
る幅の機能モジュール（４）として設けられていること
を特徴とする製本機。
【請求項２】前記機械フレーム（１）を分割可能にす
るとともに、前記区間セグメント（Ａ、Ｂ）を前記処理
ステーションの領域で、決められた基本寸法（Ｘ）の前
記格子配列部（Ｒ）に対応する長さの少なくとも１つの
スペーサ（８）によって延長可能にすることにより、ク
ランプ（３）、搬送手段（２）のリンク、および機能モ
ジュール（４）の数を増やすことによって拡張可能であ
る、請求項１に記載の製本機。
【請求項３】前記処理ステーションの領域における前
記区間セグメント（Ａ、Ｂ）の長さ、前記スペーサ
（８）の長さ、および前記機能モジュール（４）の幅が
０．３８１ｍの基本寸法（Ｘ）の格子配列部（Ｒ）に対
応している、請求項１または２に記載の製本機。
【請求項４】それぞれ可動かつ相互に係合するリンク
をもつ、方向転換歯車の周りを走行する搬送手段と、互
いに等しい相互間隔をおいて駆動によって可動に前記搬
送手段のリンクの結合点に配置され、機械フレームの軌
道でガイドされ、シートパイルを挟み込むための多数の
クランプとからなる製本ブロック搬送システム、導入部
と導出部、および直線状の搬送区間に沿った複数の処理
ステーションを備えた製本機において、前記搬送手段（２）のそれぞれの方向転換点（１０、１
１）の間で測定して設定された長さの機械フレーム
（１）と、決められたチェーンピッチをもつ決められた
総数のチェーンリンクと、少なくとも２種類の異なる最
大のシートパイルの判型長さのための交換可能なクラン
プ（３）とを備えており、この場合、それぞれ前記クラ
ンプとクランプの間隔ごとのチェーンリンクの数と、前
記クランプの数との積が、常にチェーンリンクの総数と
同一であることを特徴とする製本機。
【請求項５】チェーンピッチが０．０５０８ｍのロー
ラチェーン（２）が使用される、請求項４に記載の製本
機。
【請求項６】前記搬送手段（２）のそれぞれの前記方
向転換点（１０、１１）の間の前記機械フレーム（１）
を分割可能にするとともに、チェーンピッチの倍数に対
応する長さの少なくとも１つのスペーサ（８）によって
延長可能にし、少なくとも２種類の異なる最大のシート
パイルの判型長さのための交換可能な前記クランプ
（３）を設けることにより、前記クランプ（３）、前記
搬送手段（２）のリンク、および前記機能モジュール
（４）の数を増やすことによって拡張可能であり、この
場合、それぞれ前記クランプとクランプの間隔ごとのチ
ェーンリンクの数と、前記クランプの数との積が、常に
チェーンリンクの総数と同一である、請求項４または５
に記載の製本機。
【請求項７】前記搬送手段が決められたピッチをもつ
歯付きベルトのような牽引機構である、請求項４から６
に記載の製本機。