JP2000107709A - 汚染物の脱色方法 - Google Patents
汚染物の脱色方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 染色性剤に着色汚染された建材の外観、機能
を回復させる簡便な方法を提案することをすることを目
的とする。 【解決手段】 有機化合物または無機化合物、または有
機化合物と無機化合物との複合材料からなる成形体が毛
染め剤等の染色性剤で汚染された場合、汚染箇所に酸化
性アルカリ性成分を含有する脱色液を塗布し、汚染箇所
を部分脱色する汚染物の脱色方法。
を回復させる簡便な方法を提案することをすることを目
的とする。 【解決手段】 有機化合物または無機化合物、または有
機化合物と無機化合物との複合材料からなる成形体が毛
染め剤等の染色性剤で汚染された場合、汚染箇所に酸化
性アルカリ性成分を含有する脱色液を塗布し、汚染箇所
を部分脱色する汚染物の脱色方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として水周りで
使用される複合材料に関し、染色剤等で着色汚染された
場合の脱色再生方法に関する。
使用される複合材料に関し、染色剤等で着色汚染された
場合の脱色再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、水廻りゾーン、特に、洗面所や浴
室などにおいて、ヘアーダイやヘアーマニキュア等の毛
染め用染色性剤が使用されるケースが増加している。こ
れらの染色性剤は、色素の発色性、定着力が強く、特
に、ヘアーダイは内部浸透性が非常に強いことで染色の
持続性を有することが知られている。そして、これら染
色性剤を使って毛染め作業を行う際に、洗面化粧台、
鏡、壁、キャビネットなど種々の素材でできた建材を着
色汚染する事例が度々ある。特に、上記素材が、多孔
質、あるいは疎な組織構造であるほど汚染され易い。上
記のように、染色性剤で一旦汚染された建材は、その外
観を元の状態に再生回復させることは甚だ困難なことで
ある。FRP製のカウンター材やHIPS、ABS製の
キャビネットなど、プラスチック製建材が染色性剤で汚
染された場合、汚染箇所のみを研磨して脱色することが
なされている。この場合、粗削りで脱色した後に仕上げ
作業を行うなど労力を要し、しかも完全な色調の回復は
難しい。半透明性の建材は特にである。益してや、透明
性の被膜を有する複合材料に関しては、その被膜が染色
汚染された場合に上記の研磨法によって脱色すると、そ
の後新たに被膜を形成して被膜の外観、機能を回復する
必要がある。これらの煩雑な作業を建材の設置された場
所で行うには、熟練した技術と種々の工具を要す。その
他の方法として、界面活性剤と低級アルコールとを配合
した染毛料除去剤を用いる方法が従来から提案されてい
るが、除去効果は低い。
室などにおいて、ヘアーダイやヘアーマニキュア等の毛
染め用染色性剤が使用されるケースが増加している。こ
れらの染色性剤は、色素の発色性、定着力が強く、特
に、ヘアーダイは内部浸透性が非常に強いことで染色の
持続性を有することが知られている。そして、これら染
色性剤を使って毛染め作業を行う際に、洗面化粧台、
鏡、壁、キャビネットなど種々の素材でできた建材を着
色汚染する事例が度々ある。特に、上記素材が、多孔
質、あるいは疎な組織構造であるほど汚染され易い。上
記のように、染色性剤で一旦汚染された建材は、その外
観を元の状態に再生回復させることは甚だ困難なことで
ある。FRP製のカウンター材やHIPS、ABS製の
キャビネットなど、プラスチック製建材が染色性剤で汚
染された場合、汚染箇所のみを研磨して脱色することが
なされている。この場合、粗削りで脱色した後に仕上げ
作業を行うなど労力を要し、しかも完全な色調の回復は
難しい。半透明性の建材は特にである。益してや、透明
性の被膜を有する複合材料に関しては、その被膜が染色
汚染された場合に上記の研磨法によって脱色すると、そ
の後新たに被膜を形成して被膜の外観、機能を回復する
必要がある。これらの煩雑な作業を建材の設置された場
所で行うには、熟練した技術と種々の工具を要す。その
他の方法として、界面活性剤と低級アルコールとを配合
した染毛料除去剤を用いる方法が従来から提案されてい
るが、除去効果は低い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような現状に対
して、染色性剤で汚染された建材をユーザー自らが清浄
にできる簡便で有効な方法が強く求められている。特
に、透明性建材に対しての要望は強い。本発明の目的
は、上記のような要求に対応すべく、染色性剤に着色汚
染された建材の外観、機能を回復させる簡便な方法を提
案することにある。
して、染色性剤で汚染された建材をユーザー自らが清浄
にできる簡便で有効な方法が強く求められている。特
に、透明性建材に対しての要望は強い。本発明の目的
は、上記のような要求に対応すべく、染色性剤に着色汚
染された建材の外観、機能を回復させる簡便な方法を提
案することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の汚染物の脱色方
法によれば、染色性剤によって汚染された建材を脱色す
るのに脱色液を用いることで、研磨作業で物理的に汚染
した建材表面を取り除く必要がなく、特殊な技術や道具
を使うことも免除される。上記脱色液は、少なくとも次
亜塩素酸塩を含有する酸化性アルカリ性の水溶液であ
り、内部に浸透した染色性剤を分解作用により脱色す
る。また、上記脱色液は、アルカリ性に強い耐性を有さ
ない建材に対しては、該建材の極表面層に作用して該表
層の溶解と染色性剤の分解とが同時進行し、外観、機能
に支障を与えることなく汚染物を脱色する。したがっ
て、本発明の汚染物の脱色方法によれば、脱色液の化学
的作用で染色性剤などの汚染物質が自動的に分解除去さ
れるため、特に、透明性建材に対して、本発明による脱
色方法は有効に活用できる。
法によれば、染色性剤によって汚染された建材を脱色す
るのに脱色液を用いることで、研磨作業で物理的に汚染
した建材表面を取り除く必要がなく、特殊な技術や道具
を使うことも免除される。上記脱色液は、少なくとも次
亜塩素酸塩を含有する酸化性アルカリ性の水溶液であ
り、内部に浸透した染色性剤を分解作用により脱色す
る。また、上記脱色液は、アルカリ性に強い耐性を有さ
ない建材に対しては、該建材の極表面層に作用して該表
層の溶解と染色性剤の分解とが同時進行し、外観、機能
に支障を与えることなく汚染物を脱色する。したがっ
て、本発明の汚染物の脱色方法によれば、脱色液の化学
的作用で染色性剤などの汚染物質が自動的に分解除去さ
れるため、特に、透明性建材に対して、本発明による脱
色方法は有効に活用できる。
【0005】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の汚染物の脱色方
法は、有機化合物または無機化合物、または有機化合物
と無機化合物との複合材料からなる成形体が毛染め剤等
の染色性剤で汚染された場合にこれを脱色する方法であ
って、前記の汚染箇所に酸化性アルカリ性成分を含有す
る脱色液を塗布し、汚染箇所を部分脱色することを特徴
とする。本発明による汚染物の脱色方法によれば、該脱
色作業は、下記の通り簡単に行うことができる。まず、
除去液をチリ紙や布などの柔軟材に染み込ませ、汚染箇
所に塗布、浸透させる。時間にして3〜5分、前記作業
を継続して行えば、汚染物は除去される。
法は、有機化合物または無機化合物、または有機化合物
と無機化合物との複合材料からなる成形体が毛染め剤等
の染色性剤で汚染された場合にこれを脱色する方法であ
って、前記の汚染箇所に酸化性アルカリ性成分を含有す
る脱色液を塗布し、汚染箇所を部分脱色することを特徴
とする。本発明による汚染物の脱色方法によれば、該脱
色作業は、下記の通り簡単に行うことができる。まず、
除去液をチリ紙や布などの柔軟材に染み込ませ、汚染箇
所に塗布、浸透させる。時間にして3〜5分、前記作業
を継続して行えば、汚染物は除去される。
【0006】請求項2に記載の汚染物の脱色方法は、上
記有機化合物と無機化合物との複合材料からなる成形体
が、ゾル−ゲル法によって有機化合物と無機アルコキシ
ドとを結合して得られる吸湿性被膜で被覆された吸湿性
材料であることを特徴とする。上記吸湿性被膜は、透明
性で高い吸湿性を有しており、建材の表面を該被膜で被
覆すれば曇り防止機能を付与することができる。特に、
鏡や透明ガラス用途に効果的な材料である。このよう
に、上記吸湿性材料は非常に機能的な材料であるが、多
孔質で吸着性を有するために、染色性剤などに汚染され
易い欠点を有す。ここで、本発明による汚染物の脱色方
法を活用すれば、上記吸湿性材料の高機能性を失効させ
ることなく、汚染箇所の外観、機能を回復できる。
記有機化合物と無機化合物との複合材料からなる成形体
が、ゾル−ゲル法によって有機化合物と無機アルコキシ
ドとを結合して得られる吸湿性被膜で被覆された吸湿性
材料であることを特徴とする。上記吸湿性被膜は、透明
性で高い吸湿性を有しており、建材の表面を該被膜で被
覆すれば曇り防止機能を付与することができる。特に、
鏡や透明ガラス用途に効果的な材料である。このよう
に、上記吸湿性材料は非常に機能的な材料であるが、多
孔質で吸着性を有するために、染色性剤などに汚染され
易い欠点を有す。ここで、本発明による汚染物の脱色方
法を活用すれば、上記吸湿性材料の高機能性を失効させ
ることなく、汚染箇所の外観、機能を回復できる。
【0007】請求項3に記載の汚染物の脱色方法は、上
記脱色液が少なくとも次亜塩素酸塩または/および界面
活性剤を含有してなることを特徴とする。また、請求項
4に記載の汚染物の脱色方法は、上記脱色液が少なくと
も次亜塩素酸塩を1〜10重量%含み、pH12.5〜
13のアルカリ水溶液からなることを特徴とする。
記脱色液が少なくとも次亜塩素酸塩または/および界面
活性剤を含有してなることを特徴とする。また、請求項
4に記載の汚染物の脱色方法は、上記脱色液が少なくと
も次亜塩素酸塩を1〜10重量%含み、pH12.5〜
13のアルカリ水溶液からなることを特徴とする。
【0008】強力な染色性剤であるヘアーダイは、一般
に、色素である芳香族アミンと過酸化水素に代表される
酸化発色剤を主成分とする。毛髪を染める作用として
は、まず、前記2成分が毛髪の毛髄質まで浸透し、次い
で、前記過酸化水素が毛髄質の組織を破壊する。そこ
に、同じく過酸化水素によって酸化発色した染料成分が
定着することで毛髪は染色される。対して、建材への作
用は、耐酸化性によって毛髪の場合のような組織破壊に
は至らないものの、建材の組織構造によっては表層深く
に浸透し、科学的な結合を伴って定着することになる。
に、色素である芳香族アミンと過酸化水素に代表される
酸化発色剤を主成分とする。毛髪を染める作用として
は、まず、前記2成分が毛髪の毛髄質まで浸透し、次い
で、前記過酸化水素が毛髄質の組織を破壊する。そこ
に、同じく過酸化水素によって酸化発色した染料成分が
定着することで毛髪は染色される。対して、建材への作
用は、耐酸化性によって毛髪の場合のような組織破壊に
は至らないものの、建材の組織構造によっては表層深く
に浸透し、科学的な結合を伴って定着することになる。
【0009】本発明の染色性剤の脱色方法によれば、上
記のようにして建材に定着した染色性剤は、本発明の脱
色液によって酸化分解される。具体的には、酸化性アル
カリ性を示す脱色液が、汚染された組織廻りに浸透する
と、該組織の結合を分解し、さらには染色性剤を分解す
ることで、効果的に脱色を完了する。
記のようにして建材に定着した染色性剤は、本発明の脱
色液によって酸化分解される。具体的には、酸化性アル
カリ性を示す脱色液が、汚染された組織廻りに浸透する
と、該組織の結合を分解し、さらには染色性剤を分解す
ることで、効果的に脱色を完了する。
【0010】特に、汚染された建材が、ゾル−ゲル法に
よって有機化合物と無機アルコキシドとを結合して得ら
れる吸湿性被膜で被覆された吸湿性材料である場合に、
より効果を発揮する。本発明の脱色液は、該吸湿性材料
の吸湿性被膜に浸透して上記と同様の作用をする。また
同時に、上記吸湿性被膜は、脱色液のアルカリ性によっ
て汚染箇所廻りの極表層が溶解し、脱色を促進する。
よって有機化合物と無機アルコキシドとを結合して得ら
れる吸湿性被膜で被覆された吸湿性材料である場合に、
より効果を発揮する。本発明の脱色液は、該吸湿性材料
の吸湿性被膜に浸透して上記と同様の作用をする。また
同時に、上記吸湿性被膜は、脱色液のアルカリ性によっ
て汚染箇所廻りの極表層が溶解し、脱色を促進する。
【0011】上記脱色液は、少なくとも次亜塩素酸塩を
含有する水溶液である。該脱色液は、次亜塩素酸塩を1
〜10重量%含み、pH12.5〜13のアルカリ性で
あるもが良い。pH12.5以下であると脱色力は低下
し、また、pH13以上の場合、皮膚に触れたと時の刺
激が過度であり好ましくない。
含有する水溶液である。該脱色液は、次亜塩素酸塩を1
〜10重量%含み、pH12.5〜13のアルカリ性で
あるもが良い。pH12.5以下であると脱色力は低下
し、また、pH13以上の場合、皮膚に触れたと時の刺
激が過度であり好ましくない。
【0012】さらに、上記脱色液には、NaOH,KO
Hを含んでいてもよく、この場合、NaClOの酸化力
を強調する作用が期待される。
Hを含んでいてもよく、この場合、NaClOの酸化力
を強調する作用が期待される。
【0013】さらには、上記脱色液に界面活性剤を含有
するものが好ましく、これによって材料内部への浸透性
を増し、界面活性効果と合わせて、脱色効果を促進す
る。
するものが好ましく、これによって材料内部への浸透性
を増し、界面活性効果と合わせて、脱色効果を促進す
る。
【0014】本発明の脱色液として、市販の次亜塩素酸
塩含有剤を有効に利用することも可能である。市販品と
しては、例えば、花王製のキッチンハイターやハイタ
ー、ユニチャーム製のパイプユニッシュ、ライオン製の
INKERASER、ロイド社のINKERASER、
MARUJYUKASEI社のガンヂーインキ消しなど
である。
塩含有剤を有効に利用することも可能である。市販品と
しては、例えば、花王製のキッチンハイターやハイタ
ー、ユニチャーム製のパイプユニッシュ、ライオン製の
INKERASER、ロイド社のINKERASER、
MARUJYUKASEI社のガンヂーインキ消しなど
である。
【0015】
【実施例1】 建材の染色 染色性剤として、資生堂製・ナチュラルヘアカラーN5
を用いた。染色する建材は、A材:マーブライトカウン
ター(TOTO製洗面化粧台LXN750TH用・FR
P素材)、B材:キャビネット(TOTO製洗面化粧台
LXN750TH用・HIPS素材)およびC材:吸湿
性材料である。吸湿性材料は以下の方法で製作した。以
上の建材に染色製剤を1cm2の面積で塗布する。塗布
後、1時間放置する。いずれの建材も強固に染色され、
水洗い、アルコール拭き、紙、布、またはスポンジ擦り
では全く色落ちしなかった。
を用いた。染色する建材は、A材:マーブライトカウン
ター(TOTO製洗面化粧台LXN750TH用・FR
P素材)、B材:キャビネット(TOTO製洗面化粧台
LXN750TH用・HIPS素材)およびC材:吸湿
性材料である。吸湿性材料は以下の方法で製作した。以
上の建材に染色製剤を1cm2の面積で塗布する。塗布
後、1時間放置する。いずれの建材も強固に染色され、
水洗い、アルコール拭き、紙、布、またはスポンジ擦り
では全く色落ちしなかった。
【0016】 吸湿性材料の製作 表1に示す成分
(各々重量部)に従って、吸湿性コーティング組成物1
を調製した。最初に、ポリアクリル酸25wt%水溶液
とメタノールを混合し、常温で10分間攪拌溶解して、
高分子溶液1を調整した。次に、バインダー溶液1を調
製した。まず、2N塩酸水溶液とアルミニウムイソプロ
ポキシド、エタノールを混合し、常温において1昼夜攪
拌した。次いで、テトラエトキシシラン4量体(商品名
エチルシリケート40、コルコート社製)、シランカッ
プリング剤(製品名KBM403、メーカー信越シリコ
ーン、化学名γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン)を混合し、常温において10分間攪拌した。その
後、テトラエトキシシランを十分に加水分解後にN,N
−ジメチルベンジルアミン を添加し、常温において1
0分間攪拌してバインダー組成物1を調整した。
(各々重量部)に従って、吸湿性コーティング組成物1
を調製した。最初に、ポリアクリル酸25wt%水溶液
とメタノールを混合し、常温で10分間攪拌溶解して、
高分子溶液1を調整した。次に、バインダー溶液1を調
製した。まず、2N塩酸水溶液とアルミニウムイソプロ
ポキシド、エタノールを混合し、常温において1昼夜攪
拌した。次いで、テトラエトキシシラン4量体(商品名
エチルシリケート40、コルコート社製)、シランカッ
プリング剤(製品名KBM403、メーカー信越シリコ
ーン、化学名γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン)を混合し、常温において10分間攪拌した。その
後、テトラエトキシシランを十分に加水分解後にN,N
−ジメチルベンジルアミン を添加し、常温において1
0分間攪拌してバインダー組成物1を調整した。
【0017】
【表1】
【0018】上記高分子溶液1とバインダー組成物1と
を混合し、常温において10分間攪拌して吸水性コーテ
ィング液1を調製した。得られた液は透明で粘性のある
溶液であった。そして、上記吸水性コーティング組成液
1を10cm角の透明ガラス表面の1部分に、それぞれ
の液を1回フローコーティングして、10分間自然乾燥
後に150℃30分間加熱乾燥した。高分子を含むコー
ティング面はいずれも透明であった。
を混合し、常温において10分間攪拌して吸水性コーテ
ィング液1を調製した。得られた液は透明で粘性のある
溶液であった。そして、上記吸水性コーティング組成液
1を10cm角の透明ガラス表面の1部分に、それぞれ
の液を1回フローコーティングして、10分間自然乾燥
後に150℃30分間加熱乾燥した。高分子を含むコー
ティング面はいずれも透明であった。
【0019】 染色性剤の脱色 上記で染色した建材を、脱色液で汚染箇所のみ脱色し
た。脱色液のpHは、表2に記載のように調整した。脱
色液の原料は市販の漂白剤(花王製・キッチンハイタ
ー)である。これらの脱色液をチリ紙に含ませたもの
を、各建材の汚染箇所に3分間塗布し続ける。
た。脱色液のpHは、表2に記載のように調整した。脱
色液の原料は市販の漂白剤(花王製・キッチンハイタ
ー)である。これらの脱色液をチリ紙に含ませたもの
を、各建材の汚染箇所に3分間塗布し続ける。
【0020】
【表2】
【0021】 脱色後の外観、機能 上記の操作後、各建材の脱色箇所の外観及び機能を確
認した。外観品質は、パネラー10人による目視と、色
差ΔE*(ミノルタ製分校測色計CM−2002を使
用)又は光線透過性回復率によって確認した。また、吸
湿性材料についてのみ機能の確認を行った。機能は、防
曇性回復率で確認した。防曇性は60℃の湯気を材料表
面に当てて、防曇維持時間にて評価した。表2に示す結
果から、脱色液は、pH12.7近辺が脱色効果が大き
い事が分かる。また、いずれの建材に対しても、本発明
の脱色液は効果を発揮する事が分かった。
認した。外観品質は、パネラー10人による目視と、色
差ΔE*(ミノルタ製分校測色計CM−2002を使
用)又は光線透過性回復率によって確認した。また、吸
湿性材料についてのみ機能の確認を行った。機能は、防
曇性回復率で確認した。防曇性は60℃の湯気を材料表
面に当てて、防曇維持時間にて評価した。表2に示す結
果から、脱色液は、pH12.7近辺が脱色効果が大き
い事が分かる。また、いずれの建材に対しても、本発明
の脱色液は効果を発揮する事が分かった。
【0022】
【発明の効果】本発明の汚染物の脱色方法によると、建
材が染色性剤によって汚染された場合、その汚染箇所を
簡便に部分脱色して、元の外観、機能を回復することが
できる。
材が染色性剤によって汚染された場合、その汚染箇所を
簡便に部分脱色して、元の外観、機能を回復することが
できる。
Claims (4)
- 【請求項1】有機化合物または無機化合物、または有機
化合物と無機化合物との複合材料からなる成形体が毛染
め剤等の染色性剤で汚染された場合にこれを脱色する方
法であって、前記の汚染箇所に酸化性アルカリ性成分を
含有する脱色液を塗布し、汚染箇所を部分脱色すること
を特徴とする汚染物の脱色方法。 - 【請求項2】前記有機化合物と無機化合物との複合材料
からなる成形体が、ゾル−ゲル法によって有機化合物と
無機アルコキシドとを結合して得られる吸湿性被膜で被
覆された吸湿性材料であることを特徴とする請求項1に
記載の汚染物の脱色方法。 - 【請求項3】前記脱色液が少なくとも次亜塩素酸塩また
は/および界面活性剤を含有してなることを特徴とする
請求項1に記載の汚染物の脱色方法。 - 【請求項4】前記脱色液が少なくとも次亜塩素酸塩を1
〜10重量%含み、pH12.5〜13のアルカリ水溶
液からなることを特徴とする請求項1に記載の汚染物の
脱色方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10286895A JP2000107709A (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | 汚染物の脱色方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10286895A JP2000107709A (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | 汚染物の脱色方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000107709A true JP2000107709A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=17710397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10286895A Pending JP2000107709A (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | 汚染物の脱色方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000107709A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7638199B2 (en) | 2003-12-10 | 2009-12-29 | Central Glass Company, Limited | Glass substrate having primer layer formed thereon and anti-fogging article |
-
1998
- 1998-10-08 JP JP10286895A patent/JP2000107709A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7638199B2 (en) | 2003-12-10 | 2009-12-29 | Central Glass Company, Limited | Glass substrate having primer layer formed thereon and anti-fogging article |
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