JP3171100B2 - カチロン系色素付着物の脱色方法 - Google Patents
カチロン系色素付着物の脱色方法Info
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- JP3171100B2 JP3171100B2 JP08143696A JP8143696A JP3171100B2 JP 3171100 B2 JP3171100 B2 JP 3171100B2 JP 08143696 A JP08143696 A JP 08143696A JP 8143696 A JP8143696 A JP 8143696A JP 3171100 B2 JP3171100 B2 JP 3171100B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカチロン系色素付着
物の脱色方法に係り、特に、塩化ビニル(塩ビ)、ポリ
プロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)等の合成樹脂よりなる床面等に付着したカチロン
系色素を容易に脱色する方法に関する。
物の脱色方法に係り、特に、塩化ビニル(塩ビ)、ポリ
プロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)等の合成樹脂よりなる床面等に付着したカチロン
系色素を容易に脱色する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のトイレの洗浄水は、水の汚染を隠
蔽して清潔感を付与するために、一般に、ブルー系等の
色素で着色が施されている。従来、この色素としてはカ
チロン系色素が用いられている。
蔽して清潔感を付与するために、一般に、ブルー系等の
色素で着色が施されている。従来、この色素としてはカ
チロン系色素が用いられている。
【0003】このカチロン系色素をトイレの洗浄水槽に
投入して洗浄水を着色させる際等のカチロン系色素取り
扱い時には、カチロン系色素が周囲の床面にこぼれ落ち
る場合がある。カチロン系色素は非常に染色力が強いた
めに、カチロン系色素が水で濡れた床面にこぼれ落ちた
場合や、カチロン系色素がこぼれ落ちた床面に水がかか
った場合には、カチロン系色素による染色を容易に除去
することはできない。特に、車両に限らず、建築物等の
床面は、近年、塩ビ、PP、PET等の合成樹脂で構成
されるようになってきているが、これらの合成樹脂はカ
チロン系色素により染色を受け易く、一旦染色した後
は、単に水で拭き取るだけでは、容易に脱色できなかっ
た。
投入して洗浄水を着色させる際等のカチロン系色素取り
扱い時には、カチロン系色素が周囲の床面にこぼれ落ち
る場合がある。カチロン系色素は非常に染色力が強いた
めに、カチロン系色素が水で濡れた床面にこぼれ落ちた
場合や、カチロン系色素がこぼれ落ちた床面に水がかか
った場合には、カチロン系色素による染色を容易に除去
することはできない。特に、車両に限らず、建築物等の
床面は、近年、塩ビ、PP、PET等の合成樹脂で構成
されるようになってきているが、これらの合成樹脂はカ
チロン系色素により染色を受け易く、一旦染色した後
は、単に水で拭き取るだけでは、容易に脱色できなかっ
た。
【0004】従来、カチロン系色素による染色は、 次亜塩素酸ソーダによる脱色法 界面活性剤を利用する方法 有機溶剤を用いて色素を素材から浮び上げる方法 研摩材を併用して削り落とす方法 等で脱色処理が施されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
〜の方法では、カチロン系色素が付着した直後であれ
ば比較的容易に脱色することができるが、カチロン系色
素が付着した後、ある程度時間が経過したものに対して
は、色素と素材、特に、塩ビ、PP、PET等の合成樹
脂材料との結合力が増すために、脱色効果が殆ど認めら
れないという欠点があった。
〜の方法では、カチロン系色素が付着した直後であれ
ば比較的容易に脱色することができるが、カチロン系色
素が付着した後、ある程度時間が経過したものに対して
は、色素と素材、特に、塩ビ、PP、PET等の合成樹
脂材料との結合力が増すために、脱色効果が殆ど認めら
れないという欠点があった。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解決し、カ
チロン系色素が合成樹脂材料に付着して長時間経過した
後であっても、このカチロン系色素付着物のカチロン系
色素による染色を効果的に脱色することができる方法を
提供することを目的とする。
チロン系色素が合成樹脂材料に付着して長時間経過した
後であっても、このカチロン系色素付着物のカチロン系
色素による染色を効果的に脱色することができる方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のカチロン系色素
付着物の脱色方法は、合成樹脂材料にカチロン系色素が
付着したカチロン系色素付着物を脱色する方法におい
て、該カチロン系色素付着物をジアセトンアルコールと
接触させた後、モノエタノールアミンと接触させること
を特徴とする。
付着物の脱色方法は、合成樹脂材料にカチロン系色素が
付着したカチロン系色素付着物を脱色する方法におい
て、該カチロン系色素付着物をジアセトンアルコールと
接触させた後、モノエタノールアミンと接触させること
を特徴とする。
【0008】本発明に従って、カチロン系色素付着物を
ジアセトンアルコールと接触させた後、モノエタノール
アミンと接触させることにより、従来の脱色方法では容
易に脱色し得なかった、合成樹脂材料に付着したカチロ
ン系色素による着色を迅速かつ効果的に脱色することが
できる。
ジアセトンアルコールと接触させた後、モノエタノール
アミンと接触させることにより、従来の脱色方法では容
易に脱色し得なかった、合成樹脂材料に付着したカチロ
ン系色素による着色を迅速かつ効果的に脱色することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明においては、合成樹脂材料にカチロ
ン系色素が付着したカチロン系色素付着物に、まず、ジ
アセトンアルコールを塗布する。その後、30秒〜5分
程度放置した後、モノエタノールアミンを塗布する。
ン系色素が付着したカチロン系色素付着物に、まず、ジ
アセトンアルコールを塗布する。その後、30秒〜5分
程度放置した後、モノエタノールアミンを塗布する。
【0011】このジアセトンアルコール及びモノエタノ
ールアミンの塗布方法としては、特に制限はないが、ス
プレー等による方法が最も簡便で好ましい。
ールアミンの塗布方法としては、特に制限はないが、ス
プレー等による方法が最も簡便で好ましい。
【0012】ジアセトンアルコール及びモノエタノール
アミンの塗布量は、カチロン系色素付着物に付着してい
るカチロン系色素の量、即ち、染色の程度により適宜決
定されるが、通常の場合、ジアセトンアルコールの塗布
量とモノエタノールアミンの塗布量とはほぼ同量とする
のが好ましい。
アミンの塗布量は、カチロン系色素付着物に付着してい
るカチロン系色素の量、即ち、染色の程度により適宜決
定されるが、通常の場合、ジアセトンアルコールの塗布
量とモノエタノールアミンの塗布量とはほぼ同量とする
のが好ましい。
【0013】モノエタノールアミンを塗布した後は、そ
のままでも良いが、必要に応じて乾いた布で拭き取って
脱色処理を終了する。
のままでも良いが、必要に応じて乾いた布で拭き取って
脱色処理を終了する。
【0014】本発明のカチロン系色素付着物の脱色方法
は、車両に限らず、建築物、構造物等の各種合成樹脂材
料よりなる構成材料に付着したカチロン系色素による染
色の脱色に有効に適用することができる。
は、車両に限らず、建築物、構造物等の各種合成樹脂材
料よりなる構成材料に付着したカチロン系色素による染
色の脱色に有効に適用することができる。
【0015】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
り具体的に説明する。
【0016】実施例1 軟質塩ビ製の板材の表面10cm2 の領域にカチロン系
色素:ブリリアント・ベーシックシアニン6GH(保土
ケ谷化学(株)製)の粉100mgを散布した後、水を
スプレーし、その後50℃で24時間放置して乾燥させ
て染色した。
色素:ブリリアント・ベーシックシアニン6GH(保土
ケ谷化学(株)製)の粉100mgを散布した後、水を
スプレーし、その後50℃で24時間放置して乾燥させ
て染色した。
【0017】この染色部分に、ジアセトンアルコール
0.5gをスプレー塗布し、3分放置した後、モノエタ
ノールアミンをジアセトンアルコールと同量スプレー塗
布した。
0.5gをスプレー塗布し、3分放置した後、モノエタ
ノールアミンをジアセトンアルコールと同量スプレー塗
布した。
【0018】その結果、染色部分は完全に脱色された。
【0019】比較例1 モノエタノールアミンを用いず、ジアセトンアルコール
のみを塗布したこと以外は実施例1と同様にして脱色を
試みたところ、染色部分を脱色することはできなかっ
た。
のみを塗布したこと以外は実施例1と同様にして脱色を
試みたところ、染色部分を脱色することはできなかっ
た。
【0020】比較例2 ジアセトンアルコールを用いず、モノエタノールアミン
のみを塗布したこと以外は実施例1と同様にして脱色を
試みたところ、染色部分を脱色することはできなかっ
た。
のみを塗布したこと以外は実施例1と同様にして脱色を
試みたところ、染色部分を脱色することはできなかっ
た。
【0021】比較例3 ジアセトンアルコールとモノエタノールアミンとを別々
に塗布せずに、これらを混合した混合液として塗布した
こと以外は実施例1と同様にして脱色を試みたところ、
染色部分を脱色することはできなかった。
に塗布せずに、これらを混合した混合液として塗布した
こと以外は実施例1と同様にして脱色を試みたところ、
染色部分を脱色することはできなかった。
【0022】比較例4 最初にモノエタノールアミンを塗布した後、ジアセトン
アルコールを塗布したこと以外は実施例1と同様にして
脱色を試みたところ、染色部分を脱色することはできな
かった。
アルコールを塗布したこと以外は実施例1と同様にして
脱色を試みたところ、染色部分を脱色することはできな
かった。
【0023】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のカチロン系
色素付着物の脱色方法によれば、塩ビ、PP、PET等
の合成樹脂材料にカチロン系色素が付着したカチロン系
色素付着物のカチロン系色素による染色を容易かつ効率
的に脱色することができる。
色素付着物の脱色方法によれば、塩ビ、PP、PET等
の合成樹脂材料にカチロン系色素が付着したカチロン系
色素付着物のカチロン系色素による染色を容易かつ効率
的に脱色することができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−189898(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 7/00 - 7/60 CA(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】 合成樹脂材料にカチロン系色素が付着し
たカチロン系色素付着物を脱色する方法において、該カ
チロン系色素付着物をジアセトンアルコールと接触させ
た後、モノエタノールアミンと接触させることを特徴と
するカチロン系色素付着物の脱色方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08143696A JP3171100B2 (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | カチロン系色素付着物の脱色方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08143696A JP3171100B2 (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | カチロン系色素付着物の脱色方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09272899A JPH09272899A (ja) | 1997-10-21 |
JP3171100B2 true JP3171100B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=13746351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08143696A Expired - Fee Related JP3171100B2 (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | カチロン系色素付着物の脱色方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3171100B2 (ja) |
-
1996
- 1996-04-03 JP JP08143696A patent/JP3171100B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09272899A (ja) | 1997-10-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010220 |
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