JP2000107508A - 工作機械の液体分離装置及びその制御方法 - Google Patents

工作機械の液体分離装置及びその制御方法

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JP2000107508A
JP2000107508A JP10305708A JP30570898A JP2000107508A JP 2000107508 A JP2000107508 A JP 2000107508A JP 10305708 A JP10305708 A JP 10305708A JP 30570898 A JP30570898 A JP 30570898A JP 2000107508 A JP2000107508 A JP 2000107508A
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政利 藤村
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睦 吉田
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康晴 丹羽
Hisatada Kamiyoshi
久正 神吉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の油水混合切削液を効率的に油と水に分
離し油と水を共に再利用できるようにした工作機械の液
体分離装置及びその制御方法の提供。 【解決手段】 油水が混濁した液体が流入する第1槽
と、第1槽の上層液を流入させ比重差で分離する第2槽
と、第1槽の液面管理用の第3槽とを設け第1槽の液面
を常時監視して第2槽へ定量の液体を供給可能として第
2槽から油性液体と水溶性液体の安定した汲み上げがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大量に供給した切削
用潤滑油と冷却水との混合液を分離装置に回収して効率
よく油と水に分離し、両者を再利用することを可能にし
た工作機械の液体分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の液体分離装置は水溶性切削液タン
ク内に浮上した油を、切削液の腐敗防止等を目的で廃油
として回収している。従来は機械の回転部や摺動面等か
ら流出した油の回収が主体でありタンク内で浮上した油
を吸油ベルトやフィルタで回収するもの、油水混合液に
通電して強制的に分離して回収するものがあり、比較的
水溶性切削液に混入する油の割合が少ない場合や、処理
する水溶性切削液の量が1リットル/min程度の処理
に使用されている。
【0003】更に油分混入液体の油分除去槽として実公
平6−21522号が提案されている。図3において分
離槽101の側壁内面に両側縁部を密着させた分離板1
02を斜めに取り付け、槽内部上方を二つに分割し、下
方は水溶液が流動できる状態とし、分離板で分割された
槽の内部の二つの分割部分のうち、上方が狭くなってい
る槽の側壁上縁部を槽の外側へ庇103を突出させその
先端を下方へ折り曲げて油の流出口とし、上方が広い開
口部を混合液の投入口104としたものである。
【0004】実公平6−21522号のものは油水を自
然分離させ、油は面積が狭くなり油層が厚くなった槽の
上部からオーバフローさせて回収し、水は槽下方から回
収するものであるが、単一の槽内での自然分離のみであ
り、分離に時間がかかり処理流量を上げることができな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の液体分離装置では多量の油と水の混
濁液を処理して油と水とに効率的に分離して再利用でき
る状態で取り出すことができないという問題を有してい
る。このため、油と水とを同時に積極的に加工に使用す
ることは従来できなかった。本発明は従来技術の有する
このような問題点に鑑みなされたものであり、その目的
とするところは油と水の分離処理の量的能力が高く、特
別な化学的,電気的処理を加えることなく油と水の分離
について量的処理能力の高い工作機械の液体分離装置を
提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の工作機械における液体分離装置は、比重の大
きい液体と比重の小さい液体とが混濁された状態で投入
される第1の槽と、前記第1の槽の液体の上層の液体が
供給される第2の槽と、前記第1の槽の液体の上層の液
体を前記第2の槽に供給する第1の供給手段と、前記第
1の槽の液面を検出する検出手段と、前記第2の槽の底
部から液体を前記第1の槽に循環させて供給する第2の
供給手段と、前記第1又は第2の槽の少なくとも一方の
底部から液体を工作機械の供給対象部に供給する第3の
供給手段と、前記第2の槽の液体の上層から比重の小さ
い液体を工作機械の供給対象部に供給する第4の供給手
段とからなり、第1の槽から第2の槽に常時液体が供給
されるように検出手段の検出結果に応じて第2の供給手
段を制御するものである。
【0007】第1の槽への油水の流入の多少に関わらず
常に第1槽内の液面を一定レベルに維持させ第1槽から
第2槽への第1槽上層液の第2槽への送り込みを定常的
にして、第1槽下部からのシャワー用水の取り出しと第
2槽上部からの油の取り出しとを連続かつ効率良くでき
るようにしている。
【0008】また、比重の大きい液体と比重の小さい液
体とが混濁された状態で投入される第1の槽と、第1の
槽の上層の液体が投入される中間槽と、前記中間槽の液
体の上層液体が供給される前記第2の槽と、前記中間槽
の液体の上層の液体を前記第2の槽に供給する第1の供
給手段と、前記第1の槽の液面を検出する検出手段と、
前記第2の槽の底部から液体を前記第1の槽に循環させ
て供給する第2の供給手段と、前記第1の槽、中間槽,
第2の槽の少なくとも何れか一つの底部から液体を工作
機械の供給対象部に供給する第3の供給手段と、前記第
2の槽の液体の上層から比重の小さい液体を工作機械の
供給対象部に供給する第4の供給手段とからなり、第1
の槽から中間槽に常時液体が供給されるように検出手段
の検出結果に応じて第2の供給手段を制御するものであ
る。
【0009】第1槽と第2槽間に中間槽を一つ以上連結
して設け、油をより多く含む上層部の水を主たる分離機
能を有する第2槽へ送り込むことにより一層の液体分離
速度の向上が可能となるので量的な液体分離機能が期待
できる。
【0010】また、比重の大きい液体と比重の小さい液
体とが混濁された状態で投入される第1の槽と、前記第
1の槽の液体の上層の液体が供給される第2の槽と、前
記第1の槽の上層の液体と第2の槽に供給する第1の供
給手段と、前記第1の槽の液面を検出する第1の検出手
段と、前記第1の槽の下層の液体を工作機械の供給対象
部へ供給する第2の供給手段と、前記第2の槽の上層の
液体から比重の小さい液体を工作機械の供給対象部に供
給する第4の供給手段と、前記第2の槽の液面を検出す
る第2の検出手段と、前記第1の槽の下層の液体が供給
される第3の槽と、前記第1の槽の下層の液体を前記第
3の槽に供給する第5の供給手段と、前記第3の槽から
前記第1の槽に液体を供給する第6の供給手段とからな
り、第1の槽から第2の槽に液体が安定して供給される
ものである。
【0011】第3槽を第1槽の補助タンクとして設け、
第1槽の液面変動に対応した液面管理が可能となる。ま
た液体分離を主として実行する第2槽への安定した液体
の供給が可能になる結果、第2槽における分離過程の進
行が第2槽からの油性液又は水溶性液を汲み上げて工作
機械の供給対象部へも安定して供給することができる。
【0012】また、比重の大きい液体と比重の小さい液
体とが混濁された状態で流入される第1の槽と、前記第
1の槽の上層の液体が流入する中間槽と、前記中間槽の
上層の液体が供給される第2の槽と、前記中間槽の上層
の液体を第2の槽に供給する第1の供給手段と、前記第
1の槽の液面を検出する第1の検出手段と、前記第1の
槽の下層の液体を工作機械の供給対象部に供給する第2
の供給手段と、前記第2の槽の上層の液体から比重の小
さい液体を工作機械の供給対象部に供給する第4の供給
手段と、前記第2の槽の液面を検出する第2の検出手段
と、前記第1の槽の下層の液体が供給される第3の槽
と、前記第1の槽の下層の液体を前記第3の槽に供給す
る第5の供給手段と、前記第3の槽から前記第1の槽に
液体を供給する第6の供給手段とからなり、第1の槽か
ら中間槽に液体が安定して供給されるものである。
【0013】第1槽と第2槽間に中間槽を一つ以上連結
して設け、油をより多く含む上層部の水を主たる分離機
能を有する第2槽へ送り込むことにより一層の液体分離
速度の向上が可能となるので量的な液体分離機能が期待
できる。
【0014】また、工作機械の液体分離装置において、
前記第2の槽の上層に比重の小さい液体の液面が形成さ
れるための前記第2の槽への液体の供給に伴う前記第1
の槽の液面変動に応じて前記第1の槽と前記第3の槽間
で液体を循環させることにより、前記第1の槽の液面を
一定範囲内に維持できるように前記第5及び第6の供給
手段を制御するようにしたものである。
【0015】第1槽の液面を検知して第1槽と第3槽間
で液体を循環させて第1槽の液面を管理し、第2槽の液
面を検知して第2槽への液体供給を制御して第2槽の液
体分離機能を十分発揮できるようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕本発明の液体分離装
置を図1にもとづいて説明する。
【0017】主軸2に取り付けられた工具先端から切削
用潤滑油がワークに放出され、同時にシャワー用水が主
軸2の周囲の主軸頭3に設けられたノズルから放出され
る。工作機械4の排水トイ5上に集められた油水混濁液
はトイ5から機外に突出した庇6を通り本発明に係る液
体分離装置の第1槽7の開口部に流入する。第1槽7の
流入開口部は隔壁8により仕切られており液面の波動が
伝播しないように液面上にほぼ直角に槽の相対する内壁
面に固定されている。
【0018】第1槽7の槽内には液面9を一定に保つフ
ロートスイッチ10(第1の検出手段)が設けられてい
る。フロートスイッチ10は支点にスイッチ機能を有し
レバーの軸端にフロートを取着したタイプのフロートス
イッチや柱状ステムに密閉したリードスイッチの外側に
リング状に設けられた磁石付のコンパクトなフロートス
イッチのいずれを用いても良い。また槽の下層域の液体
を吸い上げる管路12が設けられており、放出ノズル3
に供給するため液を吸い上げるシャワーポンプ13(第
3の供給手段)が設けられている。
【0019】更に第1槽7には液面9より下にノズル先
端を有する管路14が投入され汲み上げポンプ15(第
1の供給手段)で液面9が一定高さに降下するまで汲み
上げて移送を続ける。また液面9が所定のレベルより降
下したときはフロートスイッチ10(第1の検出手段)
が検出して次に説明する第2槽16の下層域より汲み上
げた液体を管路22、循環ポンプ23(第2の供給手
段)、管路24を経由して第1槽7の開口流入口へ注ぎ
第1槽の液面9のレベルを所定レベルに達するまで還流
させる戻し用の管路が設けられている。
【0020】次に汲み上げポンプ15で第1槽7から汲
み上げた液体は管路17を通り第2槽16に放出され
る。第2槽は第1槽に比べ液体収容部分の液面19は高
くなるよう槽が設計されている。第2槽16は第1槽7
の上層域液体の流し込む開口部18と比重差で専ら切削
油が浮上して油だけの層を累積して貯蔵される開口部1
9とからなり開口部18と開口部19は第2槽の底面に
は達しない隔壁21で仕切られており開口部18の大き
さは開口部19に比べ小さく設計されている。第2槽の
下層域の液体は管路22,24を経て第1槽7の流入開
口部へ還流させる循環ポンプ23(第2の供給手段)が
設けられている。第2槽16の油面監視用のフロートス
イッチ20(第2の検出手段)が液面19の近傍に設け
られている。
【0021】次に実施例1の液体分離装置の作用につい
て説明する。
【0022】主軸の軸心を通り工具中心を通り工具先端
部分や主軸を軸承する主軸頭の周縁から加工部位やその
近傍へ放出される水と油は工具刃先やワークに散布され
て後、テーブルの周辺に設けられた排出液を集める庇5
に流れ落ち、当該発明に係る第1槽7に最初回収され
る。
【0023】放出される油と水の量は、工具の種類・工
具の寸度・切削条件等により幅があるが、切削油,シャ
ワー用水,機内の切粉洗浄用等で多量の油・水が使用さ
れる。このため液体分離装置の液体分離機能は自然進行
的な処理速度に依存する場合には装置の規模が大きくな
り、コスト的な面からも受け入れ難い。したがって排出
液を処理する液体分離装置には分離を効率的にできる機
能が必要とされる。
【0024】ここで本発明の液体分離の原理について説
明する。
【0025】油は主として工具切削時の潤滑剤であり回
収した油に潤滑剤以外のものの混入はたとえ少量の水で
も望ましくはない。したがって回収し再利用に供するた
めに水分の混入を極めて微量に抑える必要がある。他
方、シャワー用水は発火の防止や発生熱の移送が主目的
である。そのため回収して再利用する水に含まれる油の
許容量は潤滑油として回収する油に異物として含まれる
水分の許容量に比べ多くてもその目的上殆ど支障がない
ことに留意して効率的な液体分離装置を構成している。
【0026】図2にもとづいて作用の詳細を次に説明す
る。
【0027】本機の庇5で集められた排出液体は該庇の
庇6から分離装置の第1槽7へ流入する。流入する液体
は油と水の混濁液であり切削油が純粋なマシン油の場合
には水との親和性が少ないので油の微粒子が水中に拡散
して混在しており一定の深さのある槽に流入し一定時間
静置したときは油と水の分離境界層がはっきり形成され
やすい。
【0028】しかし切削油に添加剤が付加されている場
合にはその性質によっては油の微粒子の水中での上昇速
度が遅くなり境界層を形成するまでに多くの時間を要す
る場合がある。また形成する分離層が平面でなく一定の
幅をもち、この幅を持った層の分離には更に時間を要す
るが、これ以上幅が狭くなって分離が進行しない場合も
起こり得る。
【0029】ここでは比較的純度の高い潤滑油の微粒子
が水中に拡散している場合について説明を続ける。
【0030】液面の波動の位置を伝達を押さえる隔壁8
で仕切られた流入開口部へ庇6から流入した排出液(以
降一次混濁液という)は水と油の比重差による最初の分
離用液面9を有する部分へ槽の下層域を通って移動し最
初の分離が進行する。下層域には水が、上層域は油の微
粒子が浮上し凝集が進行し油の比率が多くなった混濁液
(以降二次混濁液という)で一定深さの層を形成するに
至る。
【0031】第1槽7の下層域の水は管路12を通りシ
ャワーポンプ13で発火防止等が目的の放出ノズル3に
導かれ直ちに再利用される。第1槽7の液面9の二次混
濁液は未だ水が若干量混在しており、このまま潤滑油と
して再利用するには純度が低い。そこで二次混濁液を第
1の供給手段である汲み上げポンプ15で管路14,1
7により第2槽16へ送り込む。
【0032】第2槽は第1槽より深く、油水の分離がよ
り容易になるように設計されているので第2槽へ導かれ
た二次混濁液は流入位置から油面19を有する分離槽部
へ移行し、油の純度の高い上層液と、二次混濁液と同程
度の不純物の水を含む中間層液と、比重の差で二次混濁
液から分離した若干の油を含む一次混濁液に近い下層液
とに分かれる。
【0033】上層の油は第4の供給手段の油ポンプ26
で汲み上げて本機の主軸2の工具へ供給され切削用に再
利用される。下層液は第2槽16の下部側壁に設けられ
た管路を第2供給手段の循環ポンプ23で汲み上げて第
1槽7の流入用開口部へ還流される。
【0034】ところで第1槽7には液面の上限・下限の
監視用のフロートスイッチ10(第1の検出手段)が設
けられている。シャワーポンプ13がONし汲み上げポ
ンプ15がONして第1槽7の液面が降下したとき循環
ポンプ23をONし第1槽7に第2槽16の下層液を還
流して液面を上昇させる。工作機械より排出される油水
により液面が設定した水位に達したときは循環ポンプ2
3はOFFされる。
【0035】尚、第2槽16に設けられたフロートスイ
ッチ20は油ポンプ26で切削用油が汲み上げられたり
循環ポンプ23がONして油面が下限に達したときは該
循環ポンプをOFFにし送り出しを止め汲み上げポンプ
15が未だOFF状態であればONに切り換えて第1槽
からの送り込みを続け、送り込みが十分で油面が基準の
上限に達するとこれをフロートスイッチ20が検知して
循環ポンプ23がONされ還流を開始するものである。
【0036】〔実施例2〕次に液体分離装置であって前
記した第1槽7と第2槽16間に中間槽27が1基以上
を連結し油水の分離能力を高めることを目的とした液体
分離装置の構成を前記第1槽と第2槽を直結したものと
の相違点を説明する。
【0037】図2において第1槽7には汲み上げポンプ
15の管路14がなく第1槽7の表層液体が中間槽27
へ流入する第1槽トイ28が第1槽7に設けられてい
る。中間槽27の上層部分の液体は汲み上げノズルを有
する管路14,17を経て第2槽16へ送り込む汲み上
げポンプ15が設けられている。
【0038】第2槽16の構成は基本的に変更はないが
中間槽27に液面管路用のフロートスイッチ29を設け
汲み上げ用ポンプ15にON,OFFのいずれかの信号
を送る。第1槽7に設けられたフロートスイッチ10は
シャワー用ポンプ13がONして液面が低下しオーバー
フローしない状態を検出し戻しポンプ33をONする信
号を取り出すため設けられている。フロートスイッチ2
9は必ずしも設ける必要はないが汲み上げポンプ15の
安全上設けても良い。
【0039】次に実施例2の液体分離装置の作用につい
て説明する。第1槽7から第2槽16へ送り込む二次混
濁液の油の含有率を高めるために、この間に中間槽を設
ける場合の中間槽の作用について説明する。
【0040】第1槽7から直接汲み上げポンプ15で汲
み上げるときは、シャワーポンプ13で槽の下層液を汲
み上げるので液面が降下するため一定範囲の液層が汲み
上げ対象となり油の含まれる割合も幅が広くならざるを
得ない。そこで浮上した上面の油層のみを第1槽からオ
ーバフローさせて中間槽27へ送り込み、この中間槽で
更に油水の分離を行うものである。中間槽27の上部油
層を汲み上げポンプ15を用いて第2槽16へ送り込む
ようにしたものである。
【0041】中間槽27を設けることにより第2槽に送
り込まれる液体の油含有率が一層高められているので第
2槽での油水分離能力が増加することとなる。中間槽2
7にはフロートスイッチ29が設けられている。これは
汲み上げポンプ15のONにより槽の液面30の変動に
対応する監視装置である。フロートスイッチ29は単独
または第1槽のフロートスイッチ10と併せて用いて液
面30を監視することができる。
【0042】多量の水に含まれた切削用油を2つの槽を
直列に連結して順次油分のみを油を浮力を利用して上層
に集め分離するのではなく、直列に連結しているが先ず
第1の槽から再利用するシャワー用の水を除き切削油を
多く含んだ混合液を第2の槽に送り込んで次の分離を行
う。この槽で油分を少なく含む下層の液体を回収して第
1の槽に還流させることにより同程度に油を含んだ液体
を一つにまとめ効率よく比重の異なる流体を分離するも
のであり、加工中か否かを問わず常に当該液体分離装置
の中で還流を繰り返し純度の高い切削油を得ることが可
能である。尚、実施例では何れもが第1の槽からシャワ
ー用水を汲み上げたが、第2の槽の底部から汲み上げる
ようにしても良い。
【0043】以下説明する実施例3,4は、いずれも第
1槽7に補助タンクとしての第3槽31を設けたもので
あり、各実施例の説明に先立ち共通の構成である補助タ
ンクを設けた趣旨を次に説明する。
【0044】ワークを加工するために油ポンプ26(第
4の供給手段),機内切粉の洗い流し用のの洗い流しポ
ンプ36及びシャワーポンプ13を稼働させると機内に
滞留する切削液が機外へ排出してくるまでは第1槽7の
液面が低下し、第2槽16への供給ができなくなり第2
槽16での液体の分離能力即ち油と水に分離する処理能
力が低下してしまう。この現象を防ぐために第2槽16
から液体を還流させ、第1槽7の液面を確保しようとす
ると第2槽16の液面が低下しワーク加工用の油の供給
が出来なくなる事態が生ずる。
【0045】また切削液が機内を循環し一次混濁液とし
て第1槽7へ排出を開始するまでの時間内と「洗い流し
ポンプ36の汲み出し量及びシャワーポンプ13の汲み
出し量」と「油性液くみ出し量及び本機内からの戻りの
流量」とのつりあいが取れ、第1槽7から第2槽16へ
流れ始めるまでの時間内は第1槽7の液面は降下しつづ
ける。
【0046】次に一定時間経過して循環する液体量のバ
ランスが取れて第1槽7から汲み上げ用ポンプ15によ
り第2槽16への供給が始まっても第1槽7から汲み出
される量が第2槽16へ供給される量より大幅に上回る
ため本機内で循環滞留している切削液量とほぼ同量分第
2槽16の液面が低下した状態で平衡が保たれることに
なる。この時第2槽16では低下した液面差に対応して
油層が小さくなり長時間連続運転する場合には本機内及
び第1槽,第2槽内で滞留する油や、ワークや切粉に付
着して消耗する油の増加分を考えると第2槽16の槽の
容量には余裕代が必要である。
【0047】このように第1槽7の液面の変動が第2槽
16の液体分離機能に及ぼす影響が大きく、本機内で滞
留する切削液量や本機の供給対象物への供給量の多少に
よって液体分離装置内の槽の液面が変動しやすく、それ
が直接液体の分離能力と第2槽からワークへの切削油の
供給能力に影響する。そこで第1槽の補助タンクとして
第3槽を設けることにより第1槽の液面管理を行い、第
2槽への供給を十分可能とすることにより第2槽の液体
の分離機能を十分に遂行できるようにするものである。
【0048】〔実施例3〕第1槽7の液面管理を充実さ
せるために、第1槽7に補助タンクを設けた実施例の構
成を図3にもとづき説明する。
【0049】実施例3の液体分離装置は、本機から排出
される一次混濁液が流入するメインタンクと予備的分離
を行う分離タンク1からなる第1槽7と、主たる分離を
行う第2槽16と、メインタンクの液面管理用の補助タ
ンクである第3槽31から構成されている。第1槽7へ
流入する液体は、本機から庇6を通って流入する排出液
と第3槽31から汲み上げポンプ34(第6の供給手
段)により戻される液体とである。
【0050】第1槽7からの流出は、第2槽16への汲
み上げポンプ15による二次混濁液の汲み上げ、主軸部
へシャワーポンプ13による汲み上げ、本機への洗流用
液体供給で洗い流しポンプ36による汲み上げ及び第3
槽31への戻しポンプ33(第5の供給手段)による汲
み上げ等である。
【0051】第2槽16への流入は汲み上げポンプ15
により汲み上げた二次混濁液のみであり、流出は油性液
体を油ポンプ26で、水が主体の液体を水溶液汲み上げ
ポンプ37で各々に切り換えて汲み上げ油性液又は水性
液のいずれかを主軸部2のスルー用工具に導く。第3槽
31と第1槽7との間には、第1槽の液体を汲み上げる
戻しポンプ33を有する。逆に第1槽に液体を供給する
汲み上げポンプ34を有する管路が第3の槽から配設さ
れている。
【0052】切削液の液体分離装置を構成する槽の液面
を管理するため液面位置検出器例えばフロートスイッチ
が設けられている。第1槽7には液面上限を検出するフ
ロートスイッチ10(FS1)と液面下限を検出するフ
ロートスイッチ11(FS2)が設けられ検出した信号
を戻しポンプ33と汲み上げポンプ34に伝える。
【0053】第1槽7の槽内に設けた仕切り板42で区
分した予備的な液体分離を行う部分から汲み上げポンプ
15の焼付防止用のため液面下限を検出するフロートス
イッチ29(FS4)が設けられている。第2槽16に
は、この槽の液面がオーバフロー面に達したときを検出
するフロートスイッチ20(FS3)、油性液汲み上げ
用の油ポンプ26の焼付防止のため液面下限を検出する
フロートスイッチ38(FS5)、更に水溶性液汲み上
げポンプ37の焼付防止のため水性液面の下限を検出す
るフロートスイッチ39(FS6)が設けられている。
【0054】次に実施例3の作用について説明する。
【0055】第1槽7には運転当初からウオータカーテ
ン用と切屑洗い流し用の水溶性液を大量にシャワーポン
プ13,洗い流しポンプ36の各ポンプで汲み上げるの
で本機側の条件に対応した容量を有していても汲み上げ
るにつれて第1槽7の液面が低下する。この液面低下を
フロートスイッチFS2が検出し第3槽31から戻しポ
ンプ33を作動させて液体を第1槽7へ還流させ第1槽
の液面を回復させる。第3槽31には予め本機内を還流
する量を越える液体を容量とする槽となっている。
【0056】本機内を還流して第1槽7に排出されるよ
うになったり、シャワーポンプ13,洗い流しポンプ3
6の汲み上げ量が減少したときは第1槽の液面が上昇
し、上限をフロートスイッチFS1で検出したとき還流
用の戻しポンプ33を停止する。第3槽31への戻しポ
ンプ33を駆動してフロートスイッチFS1がOFFに
なるまで第3槽へ水溶性液を送り込んで第1槽の液面を
フロートスイッチFS1とFS2の間に維持させる。
【0057】次に第2槽16には予め液面40を下面と
し液面19を上面とする部分に切削油が供給されてい
る。主軸スルー用に油性液又は水溶性液のいずれを選ん
で油ポンプ26又は水溶液汲み上げポンプ37をONに
して主軸スルー工具に供給される。一定時間経過後に本
機から第1槽7に排出された切削油と水溶性液の混在し
た第一次混濁液は比重差により層流となって第1槽内で
予備的分離が進行し、仕切り板5で区切られた1画内に
移動しその部分では上層は油分が多く下層は主として水
溶性液で構成されている。
【0058】第1槽7で比重が大きい液体(水性液を主
体とする)と比重の小さい液体(切削油を主体とする)
との分離が予備的に進行し、比重の小さい液体の割合が
多く含まれる二次混濁液の液体を汲み上げポンプ15で
第2槽16の中層部へ送り込み、ここで比重の大きい液
体と比重の小さい液体の本格的な分離を行う。
【0059】第1槽7の液面は前述のようにフロートス
イッチFS1,FS2で一定範囲に保たれているので定
常的に汲み上げポンプ15で第2槽16へ供給が進行す
る。汲み上げポンプ15の汲み上げノズル先は第1槽内
にあり液面管理はフロートスイッチFS1,FS2で行
われているが汲み上げポンプ15の運転はフロートスイ
ッチFS4が液面下限を検出するまで続行されている。
検知後は空運転するのを防止するため汲み上げポンプ1
5は停止する。
【0060】第2槽16は比重の大きい液体と比重の小
さい液体の効率の良い分離と本機の被供給対象へ安定的
に油性液を油ポンプ26で供給する。このため汲み上げ
ポンプ15による一定量の二次混濁液の流入を前提とし
て、第2槽には槽内の油性液層の上面と下面及び水溶性
液層の下限を管理するフロートスイッチFS3,FS
5,FS6が設けられている。第2槽からは、油性液層
から油ポンプ26で加工油剤又は水溶性液層から水溶液
汲み上げポンプ37で汲み上げて主軸部へ加工中に供給
するので第2槽の液面位置は変動しやすい。
【0061】本機側の加工に先立ち第2槽16には水溶
液が液面40まで又は切削油が液面40からオーバフロ
ーする液面19迄注入されている。加工が進行して混濁
液の中で比重の軽い液体分の多い二次混濁液が汲み上げ
ポンプ15で汲み上げられ第2槽の中層に注入される。
第2槽は第1槽7に比し深く作られており、比重差によ
る分別後の各液層の深さを確保することにより液面の変
動に対応できるようにしている。
【0062】油ポンプ26で油性液を汲み上げて液面1
9が降下するとフロートスイッチFS3が検出するまで
汲み上げポンプ15は常に駆動される。フロートスイッ
チFS3は液面がオーバフロー位置に達すると油性液が
オーバフローして第1槽側に戻るがこの量を最小するす
るために汲み上げポンプ15が停止することがある。し
かし油ポンプ26で汲み上げている場合には汲み上げポ
ンプ15も汲み上げを続行する。ここで油ポンプ26と
汲み上げポンプ15の吐出量は常に等しくはない。
【0063】汲み上げポンプ15の吐出量は供給対象に
より変わるものであり可変吐出ポンプとすることは可能
であり汲み上げポンプ15も可変吐出とすることができ
るが、ここでは油ポンプ26,汲み上げポンプ15は共
に定吐出ポンプとして第2槽16の液面をフロートスイ
ッチFS3で検知して汲み上げポンプ15を間欠運転し
て制御することができる。従って油ポンプ26より汲み
上げポンプ15の吐出量は大きいものを使用するのが望
ましい。
【0064】油性液面が液面22まで降下した時に油性
液汲み上げノズル以下に液面が降下し、油ポンプ26が
空運転しないように汲み上げポンプ15の吐出量を増加
し油性液層をまず上昇させる。次いで徐々に液体の分離
を進行させて油性液層の深さが適正な深さになるまで回
復させる。水溶液汲み上げポンプ37を動作させ第2槽
16の下層液を汲み上げて主軸部へ供給する。第2槽の
液面が液面41迄降下した場合にはフロートスイッチF
S6で検出し動作の空運転を防止するためポンプを止め
アラーム表示することができる。液面19が液面32の
位置まで降下した場合には油面を検出することとなる。
油ポンプ26は油性液体を、水溶液汲み上げポンプ37
は水溶性液を主体とする液体を主軸部へ使用目的に応じ
適宜切り換えて供給する。
【0065】第2槽16の下層域から水溶性液体を水溶
液汲み上げポンプ37で汲み上げる時は汲み上げポンプ
15で第1槽7から補充する。本実施例では補助タンク
を使用して第1槽の液面管理を行い第1槽から第2槽へ
の供給を常時可能にすることにより第2槽の液体分離機
能が継続的に可能となり液体分離装置の安定的な運転が
期待できる。
【0066】〔実施例4〕実施例3で予備的分離が第1
槽7内の一部を仕切り板42で仕切った一郭で行うもの
であり前記仕切り板をオーバフローした表面の液体が集
められるが比較的比重の小さい液が多い二次混濁液であ
る。又下層部分は第1槽7とほぼ同質である。そのため
上層部分の比重の小さい液体の液層の厚さは大きく形成
しにくい。本実施例では第1槽の上層液のみをオーバフ
ローさせて集めて液体の分離機能を独自に遂行できる構
成とした中間槽27を設け、予備的な分離効果から完全
な分離効果へと機能を高めようとするものである。なお
中間槽27は第1槽7と第2槽16の中間に設けた点だ
けが実施例3と異なる点である。
【0067】第1槽7と第3槽31との関係、第2槽1
6から本機供給対象部への供給関係は実施例3と同一で
あり説明を省略する。図4において、第1槽7の液面に
浮上した比重の小さい液を多く含む上層液はオーバフロ
ー管28の周縁から中間槽27へ集められ比重の小さい
液体の多い二次混濁液を形成する。該中間槽は第1槽7
と一体に設けても良いが、第1槽からのオーバフロー液
を庇を用いて別置の中間槽に集めても良い。中間槽を設
けた本実施例の作用を次に説明する。
【0068】中間槽には比重の小さい液体を多く含む二
次混濁液が集められるので実施例3に比し中間槽27で
の液体の分離は進行しやすくなる。該中間槽の上層部に
浮上した比重の小さい液体を多く含む二次混濁液を第2
槽16へ汲み上げポンプ15で汲み上げて該第2槽の中
層部へ流入させ分離の最終工程に入る。第2槽の作用は
実施例3と同一であり説明は省略する。
【0069】第2槽16へ供給する液体に関し、比重の
小さい液体を多く含むようにすることにより第2槽にお
ける液体の分離を効率的にすることが可能となる。実施
例3,4においては液体分離装置の円滑な稼働を維持す
るために第1槽7のフロートスイッチFS1,FS2及
び第2槽のフロートスイッチFS5,FS6でそれぞれ
の槽の液面を検出し汲み上げポンプ15及び戻しポンプ
33,汲み上げポンプ34の各ポンプを制御する方法を
共に採用している。
【0070】第2槽16のFS5,FS6で液面を管理
して第2槽から比重の小さい液体を工作機械の供給対象
部に安定的に供給可能になるように第1槽からの液体の
送り込み量を汲み上げポンプ15で制御し、この送り込
みを安定的に遂行できるように第1槽のFS1,FS2
で液面を検出し液面がFS1を越えたときは補助タンク
31へ戻しポンプ33で汲み出し液面がFS2より低下
したときは補助タンク31から汲み上げポンプ34で補
給することにより液体分離装置を制御して円滑な分離機
能を遂行させるものである。
【0071】第2槽16から油性液を主軸へ供給する油
ポンプ26及び水溶液汲み上げポンプ37のポンプは目
的に応じ定量吐出ポンプ又は可変吐出ポンプとすること
ができる。第2槽16へ供給する汲み上げポンプ15は
定量吐出ポンプで良く、但し容量は油ポンプ26,水溶
液汲み上げポンプ37のポンプより大きいのが望ましく
フロートスイッチFS5,FS6によるON,OFF制
御が可能である。第1槽7と第3槽31間の戻しポンプ
33,汲み上げポンプ34の各ポンプのON,OFF制
御はフロートスイッチFS1,FS2で行われる。本実
施例3,4の液面管理はフロートスイッチで液面を検出
し、ON,OFF動作でポンプをON,OFFする構成
であり構成は簡明である。
【0072】
【発明の効果】切削油とシャワー水をワーク加工中に大
量に供給し高速加工に寄与している場合に、回収したこ
れらの混合した排出液を再使用するために効率的に分離
する必要がある。このために本発明による液体分離装置
は比重の大きい水を第1槽で先ず分離し比重の小さい油
は第1槽と第2槽間で循環させて処理し第2槽で油を効
率的に分離することにより量的な分離能力の高い油水分
離が可能となった。また特別なフイルタを使用せず構成
がわかり易いので維持が容易であり、分離処理能力から
見て装置コストは比較的安価に構成可能である。
【0073】また、このような液体分離装置を有するこ
とにより、工作機械において切削油,シャワー用水の効
率的な再利用が可能となり、ひいては、切削油とシャワ
ー水とを同時に積極的に使用して加工を行うことができ
るようになり、加工点には切削油を用いて切削性を向上
させ、周囲にはシャワー水を用いてワーク及び工具の冷
却等を同時に行うことができるようになる。従って、切
削性・潤滑性と冷却性とを別々の液体により行うため、
切削油をより切削性・潤滑性の高いものとし、シャワー
用水を冷却性の高いものとすることができ、一層の加工
能率、精度の向上に寄与するものである。
【0074】請求項3及び4記載の発明は、いずれも第
1槽の液面管理用の補助タンクを設け油水混濁液の分離
機能を安定的遂行に有効であり分離した油剤の継続的な
再利用が可能となった。請求項4については中間槽が付
加されているので油水混濁液の分離が二段階で遂行され
るため大量の一次混濁液を二次混濁液に効率的移行させ
第2槽における最終分離過程の量的拡大と分離品質の向
上を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による2槽による工作機械の液体分離装
置である。
【図2】本発明による2槽に中間槽を付加した液体分離
装置である。
【図3】本発明による2槽による分離方式に第3槽の補
助タンクを付加した工作機械の液体分離装置である。
【図4】本発明による2槽に中間槽を付加した分離方式
に第3槽の補助タンクを付加した工作機械の液体分離装
置である。
【図5】従来技術の油分混入水溶液の油分除去槽による
液体分離装置である。
【符号の説明】
1 ワーク 2 主軸 3 主軸頭 4 工作機械 5 排出液庇 6 庇 7 第1槽(メインタンク) 8,21 隔壁 9,9A(上限),9B(下限) 第1槽液面 10 フロートスイッチFS1 11 フロートスイッチFS2 12 汲み上げ管路 13 シャワーポンプ(第3の供給手段) 14,17,22,24,25 管路 15 汲み上げポンプ(第1の供給手段) 16 第2槽(分離タンク) 18 液面 19 油面(第2槽上限) 20 フロートスイッチFS3(第2の検出手段) 23 循環ポンプ(第2の供給手段) 26 油ポンプ(第4の供給手段) 27 中間槽 28 第1槽トイ 29 中間槽フロートスイッチ 30 液面(中間槽) 31 第3槽(補助タンク) 32 液面(第2槽油面下層) 33 戻しポンプ(第5の供給手段) 34 汲み上げポンプ(第6の供給手段) 35 液面(第3槽) 36 洗い流しポンプ 37 水溶液汲み上げポンプ 38 フロートスイッチFS5 39 フロートスイッチFS6 40 液面(供給油下面) 41 液面(第2槽下限) 42 仕切り板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 睦 愛知県丹羽郡大口町下小口五丁目25番地の 1 オークマ株式会社内 (72)発明者 丹羽 康晴 愛知県丹羽郡大口町下小口五丁目25番地の 1 オークマ株式会社内 (72)発明者 神吉 久正 大阪市淀川区新高1丁目11番8号 タイユ 株式会社内 Fターム(参考) 3C011 EE08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比重の大きい液体と比重の小さい液体と
    が混濁された状態で投入される第1の槽と、前記第1の
    槽の液体の上層の液体が供給される第2の槽と、前記第
    1の槽の液体の上層の液体を前記第2の槽に供給する第
    1の供給手段と、前記第1の槽の液面を検出する検出手
    段と、前記第2の槽の底部から液体を前記第1の槽に循
    環させて供給する第2の供給手段と、前記第1又は第2
    の槽の少なくとも一方の底部から液体を工作機械の供給
    対象部に供給する第3の供給手段と、前記第2の槽の液
    体の上層から比重の小さい液体を工作機械の供給対象部
    に供給する第4の供給手段とからなり、第1の槽から第
    2の槽に常時液体が供給されるように検出手段の検出結
    果に応じて第2の供給手段を制御する工作機械の液体分
    離装置。
  2. 【請求項2】 比重の大きい液体と比重の小さい液体と
    が混濁された状態で投入される第1の槽と、第1の槽の
    上層の液体が投入される中間槽と、前記中間槽の液体の
    上層液体が供給される前記第2の槽と、前記中間槽の液
    体の上層の液体を前記第2の槽に供給する第1の供給手
    段と、前記第1の槽の液面を検出する検出手段と、前記
    第2の槽の底部から液体を前記第1の槽に循環させて供
    給する第2の供給手段と、前記第1の槽、中間槽,第2
    の槽の少なくとも何れか一つの底部から液体を工作機械
    の供給対象部に供給する第3の供給手段と、前記第2の
    槽の液体の上層から比重の小さい液体を工作機械の供給
    対象部に供給する第4の供給手段とからなり、第1の槽
    から中間槽に常時液体が供給されるように検出手段の検
    出結果に応じて第2の供給手段を制御する工作機械の液
    体分離装置。
  3. 【請求項3】 比重の大きい液体と比重の小さい液体と
    が混濁された状態で投入される第1の槽と、前記第1の
    槽の液体の上層の液体が供給される第2の槽と、前記第
    1の槽の上層の液体と第2の槽に供給する第1の供給手
    段と、前記第1の槽の液面を検出する第1の検出手段
    と、前記第1の槽の下層の液体を工作機械の供給対象部
    へ供給する第2の供給手段と、前記第2の槽の上層の液
    体から比重の小さい液体を工作機械の供給対象部に供給
    する第4の供給手段と、前記第2の槽の液面を検出する
    第2の検出手段と、前記第1の槽の下層の液体が供給さ
    れる第3の槽と、前記第1の槽の下層の液体を前記第3
    の槽に供給する第5の供給手段と、前記第3の槽から前
    記第1の槽に液体を供給する第6の供給手段とからな
    り、第1の槽から第2の槽に液体が安定して供給される
    工作機械の液体分離装置。
  4. 【請求項4】 比重の大きい液体と比重の小さい液体と
    が混濁された状態で流入される第1の槽と、前記第1の
    槽の上層の液体が流入する中間槽と、前記中間槽の上層
    の液体が供給される第2の槽と、前記中間槽の上層の液
    体を第2の槽に供給する第1の供給手段と、前記第1の
    槽の液面を検出する第1の検出手段と、前記第1の槽の
    下層の液体を工作機械の供給対象部に供給する第2の供
    給手段と、前記第2の槽の上層の液体から比重の小さい
    液体を工作機械の供給対象部に供給する第4の供給手段
    と、前記第2の槽の液面を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の槽の下層の液体が供給される第3の槽と、前
    記第1の槽の下層の液体を前記第3の槽に供給する第5
    の供給手段と、前記第3の槽から前記第1の槽に液体を
    供給する第6の供給手段とからなり、第1の槽から中間
    槽に液体が安定して供給される工作機械の液体分離装
    置。
  5. 【請求項5】 工作機械の液体分離装置において、前記
    第2の槽の上層に比重の小さい液体の液面が形成される
    ための前記第2の槽への液体の供給に伴う前記第1の槽
    の液面変動に応じて前記第1の槽と前記第3の槽間で液
    体を循環させることにより、前記第1の槽の液面を一定
    範囲内に維持できるように前記第5及び第6の供給手段
    を制御する請求項3又は4に記載の工作機械の液体分離
    装置の制御方法。
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