JP2000106818A - 半自動豚もも除骨機と該除骨機を使用した豚ももの除骨方法 - Google Patents
半自動豚もも除骨機と該除骨機を使用した豚ももの除骨方法Info
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- JP2000106818A JP2000106818A JP11022233A JP2223399A JP2000106818A JP 2000106818 A JP2000106818 A JP 2000106818A JP 11022233 A JP11022233 A JP 11022233A JP 2223399 A JP2223399 A JP 2223399A JP 2000106818 A JP2000106818 A JP 2000106818A
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Abstract
いし切り込み位置を最適位置に設定して肉部の引き剥が
し作業をより確実にした半自動豚もも除骨機と該除骨機
を使用した豚ももの除骨方法を提供する。 【解決手段】 ワークの足首側を搬送・加工手段で把持
し、把持したワークの寛骨と仙尾椎を除去し、下腿骨及
び大腿骨の筋入れを行なう前処理工程と、前処理後の下
腿骨周りの肉部引き剥がしをする下腿骨除骨工程と、ひ
骨を露出させ、ひ骨付け根位置を検出する第1センシン
グ工程と、関節上部周りの肉部引き剥がし及び引き剥が
しにより露出した生体組織をカットする下腿筋分離カッ
ト工程と、サラ骨カット工程と、大腿部引き剥がしと大
腿部付け根位置を検出する第2センシング工程と、大腿
骨頭カット工程と、肉部を骨より切り離し排出する最終
分離カット工程とよりなることを特徴とする。
Description
率的に行なう半自動豚もも除骨機と該除骨機を使用した
豚ももの除骨方法に関する。
調理台上に載置して、殆ど全て人手による切り削ぎと切
り開き、もぎ取りによる除骨を行なっている。
れや切り削ぎ、もぎ取り作業が除骨作業の大部分を占め
ているために、衛生的にも、また、歩留まり上でも問題
があり、また、作業者は重量物であるワークの取り扱い
と、切開箇所の引き剥がし、もぎ取りを主体とした人手
による除骨作業のため、重労働を余儀なくされている問
題がある。
た衛生的な豚ももの除骨方法の提供をはかるとともに、
肉部引き剥がし位置及びカッタによる切断ないし切り込
み位置を最適位置に設定して肉部の引き剥がし作業をよ
り確実にする構成とした半自動豚もも除骨機と該除骨機
を使用した豚ももの除骨方法を提供することを目的とす
る。
に説明するに、豚ももの除骨処理は、全てワークのを宙
吊り状に把持のした状態で行ない、ワーク自重の影響を
最小限に抑えるようにする。
もに行なうワーク骨部の抜き取りは、大きな外力を必要
とするため、肉部の自重による重力の有効利用を図ると
ともに、アクチュエータによる複数補助手段の併用によ
り行なう。人手によるものは要部筋入れだけに抑え、関
節部位の生体組織はアクチュエータによるりカッタのを
押圧とし、ワークをの所用回転角だけの回転してによる
該カッタでによる切り込みと切断を行なう。
めに、本発明の半自動豚もも除骨機は、前処理装置を前
段に持つ搬送ライン上で把持した豚ももの下腿骨より順
次除骨する除骨機において、複数の加工ステーションを
持つ搬送ラインと、豚ももを把持して各ステーション間
を順次搬送してステーションで肉部引き剥がし・回転・
昇降の付勢作動力を受けてそれぞれの加工を行う搬送・
加工手段と、各ステーションに設けられ該搬送・加工手
段とステーションで結合して肉部引き剥がし・回転・昇
降の付勢作動力を出力する肉部引き剥がし機構と昇降機
構と回動機構とを備えた付勢作動手段と、肉部の引き剥
がしにより露出した骨部より生体組織を切断する切断手
段と、ひ骨付け根位置及び大腿骨頭付け根位置をそれぞ
れ検出する検出演算手段とより構成したことを特徴とす
る。
である豚ももの足首側を把持するクランパと、該クラン
パを傾動自在に支持する連結軸を嵌挿させた搬送架台の
上部に船形嵌合部材を設け搬送機構を形成する。そして
船形嵌合部材はステーション突入時に前記昇降機構の昇
降回転軸の下部に設けた蛙股結合継手に嵌合して、付勢
作動手段よりの回転力と昇降力の二つの付勢作動力を連
結軸に伝達する伝達継手を形成させている。
付勢作動力を出力する付勢作動手段は、姿搬送・加工手
段がステーション停止時に、前記船形嵌合部材を介して
連結軸を昇降させる昇降機構と、前記連結軸の回転と引
き剥がし機構を形成するミートセパレータの挟叉用の作
動軸とを同期速度で回転させる回転機構とより構成する
のがよい。
骨方法として、本発明の豚もも除骨方法は、所定の前処
理をした後、複数の加工ステーションをに搬送・加工す
ることにより豚ももの下腿骨より順次除骨するようにし
たもので、下記工程により構成するようにしている。
腿骨より順次除骨する除骨方法において、ワークの足首
側を搬送・加工手段で把持し、把持したワークの寛骨と
仙尾椎を除去し、下腿骨及び大腿骨の筋入れを行なう前
処理工程と、前処理後の下腿骨周りの肉部引き剥がしを
する下腿骨除骨工程と、ひ骨を露出させ、ひ骨付け根位
置を検出する第1センシング工程と、関節上部周りの肉
部引き剥がし及び引き剥がしにより露出した生体組織を
カットする下腿筋分離カット工程と、サラ骨カット工程
と、大腿部引き剥がしと大腿部付け根位置を検出する第
2センシング工程と、大腿骨頭カット工程と、肉部を骨
より切り離し排出する最終分離カット工程とよりなるこ
とを特徴とし、これにより前段の人手を交えた除骨及び
筋入れを行なう前処理以後の衛生的な全自動除骨を可能
にしている。
把持したワークを略30°の傾斜下降姿勢のなかで行な
う前処理工程と、前処理後ワークを107°回転させる
回転工程と、足首部全周カット工程と、下腿骨のひ骨位
置までの下腿骨肉部引き剥がし工程と、ひ骨の下端部を
検出する第1センシング工程と、下腿筋分離カット工程
と、サラ骨上カット工程と、サラ骨途中カット工程と、
大腿骨関節下まで引き剥がし全周カットする分離開始点
カット工程と、大腿部引き剥がし大腿骨頭付け根位置を
検出する第2センシング工程と、大腿骨頭部付け根まで
引き剥がし全周カットする大腿骨頭上カット工程と、大
腿骨頭上までの引き剥がしと全周カットする大腿骨頭途
中カット工程と、最終分離カット工程とより構成したも
のである。
る。本発明は、複数の加工ステーションを持つ搬送ライ
ンと、豚ももを把持して各ステーション間を順次搬送し
て各ステーションで傾斜姿勢を取り寛骨・仙尾椎除去と
除骨前後の筋入れを行なう前処理と、各ステーションで
の付勢作動手段を介してワークを肉部引き剥がし・回転
・昇降させる搬送・加工手段を設けて自動除骨処理を行
なうようにしてある為に、人手をほとんど使用する事な
く衛生的且つ半自動的な徐骨が可能となる。
上の各ステーションへワークを把持して断続搬送をし
て、各ステーションにおいて嵌合部材と蛙股結合継手と
を結合させて付勢作動手段より把持したワークに対し肉
部引き剥がし・回転・昇降をさせている。
モータにより微少制御をし、また回転させる回転機構は
原点位置駆動と減速定位置停止及び停止位置固定機能を
持たせつ構成としてあるため、ワークは各ステーション
においてミートセパレータによる引き剥がし量に対応さ
せした昇降がを可能となりし、且つ所定用位置に於ける
のカッタ切り込み位置を切断幅を確実に設定できるた
め、切断幅の精度が上がる。
切断に際しては、押圧自在で待機位置よりカッティング
位置への送り込み機構を持つカッタ機構に対し、ワーク
を所定角の回転ができるようにしてあるため、骨部周り
の所定位置にある生体組織を確実に切断でき、また所用
定幅の切断が可能である。
クである豚ももの回転と要切断部を挟叉しているミート
セパレータの回転とを同期回転をさせるようにしてある
ため、上記切断は円滑に行なうことができる。
の位置をそれぞれ検出する後記する測定演算手段をが設
けてあるため、該演算値により二つの基準位置を設定し
てその後段の肉部引き剥がし位置を正確に予測でき、効
率的除骨ができる。また、基準位置を設定すれば、昇降
機構によりクランパ引き上げ後は必ず旧位置に復帰さ
せ、前記蛙股結合継手と船形嵌合部材との間の継手の結
合ないし離脱を、干渉を受けることなく確実に行なうこ
とができるようにしてある。
記した原点駆動機能と減速定位置停止機能とを設けてあ
るため、クランパ及びミートセパレータの回転制御を確
実に行なうことができるので、カット機構を介しての切
り込み位置及び切断幅を正確に制御できる。
の挟叉機構を持つU字状凹部よりなる挟叉板により構成
してあるため、肉部の引き剥がしに際し、骨部の複雑な
形状変化に対応して完全に剥ぎ落とすことができる。
同期速度で回転するので、カット機構によるワークの肉
部及び生体組織の切り込み及び切断に際して、ワークの
骨部と肉部とを同一速度で回転でき、円滑なカットが可
能である。
つ押圧自在の構造としているため、切断位置に容易用意
にカッタを固定出来、完全切断が可能である。また、カ
ッタが接触するワークの回転角を制御出来る構造として
いるため、所定用切断幅の確保と切り込み位置の設定が
可能である。なお、上記カッタは水平回転丸刃の使用が
好ましい。
段は、骨部より肉部を剥ぎ取るミートセパレータの下降
に追随して露出した骨部に傾斜摺動接触するセンサ部を
設け、接触する骨部の形状変化に対応して位置検出演算
ができる構造としてあり、また、大腿骨頭部付け根位置
の測定部は、クランパに連結した連結軸にエアシリンダ
による昇降部を連結する構造とし、大腿骨頭部付け根が
セパレータの挟叉部によりその上昇が急激に鈍化した状
況を前記エアシリンダに付設したエンコーダにより検出
演算できる構造としてあるため、形状変化の顕著なひ骨
付け根及び大腿骨頭部付け根の位置を確実に検出演算で
きる。
に抑えるべく構成され、前記処理中はワークを略30°
の傾斜下降姿勢を維持させ、人力による筋入れを最小労
力により可能とするようにしてある。それにより可能と
した寛骨・仙尾椎除去装置を介しての除骨と、後段の自
動除骨を可能としたものである。
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特
に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
法の概略の構成を示す正面図で、(B)は側面図であ
り、図2は図1の前処理装置の工程処理の状況を示す図
であり、図3は図2のST5における寛骨引き剥がしの
状況を示す側面図であり、図4は図2の筋入れ状況を示
す図であり、図5は図1の全自動処理装置の工程処理の
状況を示す図であり、図9は図1のステーションにおけ
る搬送・加工手段と付勢作動手段との連結状況を示す図
であり、図10(A)は図9のクランパを吊架して搬送
レールを走行する搬送機構を形成する台車の概略の構成
を示す正面図で(B)は平面図であり、図11(A)は
切断手段を形成するカッタ機構の平面図で(B)は側面
図であり、図12は図9の肉部引き剥がし機構を形成す
るミートセパレータの概略の構成を示す側面図で、図1
3は図9のひ骨付け根位置測定演算手段の概略の構成を
示す側面図であり、図14は図9のクランパの概略の構
成を示す正面図である。
の概略の構成を示してある。図に見るように、本発明の
半自動豚もも除骨機は前段に行き工程を形成するステー
ションよりなる前処理装置31と後段に帰り工程を形成
するステーションよりなる全自動除骨装置32とより構
成する。前記前処理装置31においてはエンドレスの搬
送チェーン33と豚ももであるワーク30を把持して前
記搬送チェーン33を介して各加工ステーションにおい
て傾斜機構37により搬送・加工手段34に傾斜姿勢を
取らせ、人手による筋入れとアクチュエータを介しての
除骨をなし、自動除骨装置32においては、各ステーシ
ョンに配設した付勢作動手段70と、肉部引き剥がし・
回転・昇降の付勢力を受けて加工を行う搬送・加工手段
34とを結合させ(図9参照)、連続自動除骨をさせて
いる。
ST1〜ST7(STiは加工ラインの始動ステーショ
ンからi番目のステーションを指す)の工程において、
それぞれのステーションに配置した作業者40及び傾斜
機構37により、細分化した工程を以下に示すように処
理して、作業者の負荷の軽減と高度の経験と専門的処理
知識を不必要とするようにしている。即ち前処理装置3
1では、 (1)ワーク投入工程と (2)尾椎骨除去工程と、 (3)腸骨、腰骨すじ入れ工程と、 (4)座骨刳り出し工程と、 (5)寛骨引き剥がし工程と、 (6)下腿部すじ入れ(ひ骨側)工程と、 (7)下腿部すじ入れ(脛骨側)及び大腿骨すじ入れ工
程と、よりなる7工程に細分した構成としてある。(図
2〜図4参照)
1に見るようにST8〜ST20の工程において、寛骨
・尾仙椎の除骨と筋入れが終了して前処理装置31より
送り出されてきたワーク30を、クランパ35を持つ搬
送・加工手段34により搬送ラインを引き続き把持搬送
して、上記各ステーションに配設されている付勢作動手
段70と結合して付勢作動手段70よりの肉部引き剥が
し・回転・昇降の付勢作動力を受けて、ワーク30を回
転ないし昇降させてミートセパレータ50を介して骨部
より肉部の引き剥がしを行ない、別途設けてあるカッタ
機構55を介して形成されている切断手段により生体組
織の切断を行なって全自動的に除骨するようにしてあ
る。
離開始点カット (16)大腿部引き剥がし大腿骨頭付け根位置を検出す
る第2センシング (17)大腿骨頭上カット (18)大腿骨頭途中カット (19)最終分離カット (20)クランパ107°戻し回転、骨排出の13工程
の加工を行なうステーションにより全自動運転をするよ
うにしてある。(図5〜図14参照)
方法は、ST1〜ST7までの前処理工程と、ST8〜
ST20までの全自動処理工程とにより連続循環加工シ
ステムを形成し、その間にエンドレスの搬送レール33
aを設け、該レール33aを走行するエンドレス搬送チ
ェーン33に、クランパ35を備えた搬送機構を持つ搬
送・加工手段34を20個吊架して、前記前処理装置3
1に設けた傾斜機構37によりワーク30を傾斜下降姿
勢を取らせ、後段の全自動除骨装置32においては各ス
テーションに配設した付勢作動手段70により、肉部引
き剥がし・回転・昇降の付勢作動力を受けさせるととも
に、カッタ機構55を介して形成される切断手段によ
り、肉部の引き剥がしと生体組織の切断等の自動除骨加
工を可能としている。
工手段34、台車61、クランパ35(以上は前処理装
置31にも必要)、ミートセパレータ50、カッタ機構
55、ひ骨付け根位置検出用測定演算手段90につい
て、その構成を図9〜図14を参照して説明する。
するようにカッタとワークの回転が必要で、また、肉引
き剥がし後に前記切断が行なわれるため、該当するステ
ーションには図9に示すクランパ35とミートセパレー
タ50との同期回転と原点停止、減速定位置停止機能を
持つ回転機構69と、クランパ35の昇降機構67と、
回転可能のミートセパレータ50と、カッタ機構55と
を設ける構成にしてある。
ステーションに設け、且つ回転昇降軸64と同軸上にあ
るミートセパレータ50の作動軸51は搬送チェーン3
3に台車60を介して吊架された搬送・加工手段34の
連結軸62の停止位置とは確実に一致する構成にしてあ
る。また、カッタ機構55は挟持姿勢にあるミートセパ
レータ50の上側に接するようにして水平回転丸刃56
を設ける構成にしてある。
図9に示すように、上部にサーボ回転機構69aを備え
た直立回転軸72よりなり、該回転軸72の基部と下端
には二組の同期速度回転をするチェーン伝達機構65と
54とを設けるとともに、前記チェーン伝達機構65、
54を介して駆動されるクランパ35とミートセパレー
タ50の原点位置駆動制御用センサ71a及び定位置停
止用減速センサ71bを設けるとともにカッタ後退用タ
イミングセンサ71cを設け駆動制御用のセンサ71を
形成させている。
うに、下部に蛙股結合金具64aを備えた直立回転昇降
軸64を設け、後記するように台車60の上部に設けて
嵌合ないし嵌合離脱する船形嵌合部材63に嵌合する構
造にするとともに、その上部に前記回転用のチェーン伝
達機構65を設け、その上部に昇降用サーボモータ68
により駆動するボールねじ68aと固定昇降ナット68
bに結合する回転昇降軸64を回転自在昇降できるよう
に設けてある。
見るように、クランパ35と該クランパ35を傾動自在
に支持する連結軸62とその上端に回動自在に設けた搬
送機構を形成する台車60とにより構成してある。
に、連結軸62の下端に傾動ピン62aを中心に傾動自
在に設けた本体75を設け、その片面にピン75a、7
5bを支点としてトッグルレバー76bを設け、反対側
の側面に収納する足首の大きさに対応するべくピン77
aと調整ピン77bにより調整可能の収納受け口77を
設ける構成とし、ワーク30を収納固定する構成にし、
略30°の傾動を可能にしてある。
るように、連結軸62を回動自在に直立状に嵌挿収納し
た、略長方形状角型部材61の両側面に設けた二組の並
行水平固定軸の両端に4個の水平回動コロ61aを設け
て上下の走行面を規制し、前記角型部材の61の底面の
4隅に4個の直立回動コロ61bを同一幅に設けて左右
の走行規制を可能として、左右、上下の走行規制をする
搬送レール33aに沿って走行可能とする構成にしてあ
る。
(B)に示すように回動自在に嵌挿させた直立状の連結
軸62の上部には略菱形の船形嵌合部材63を設け、前
記した回転昇降軸64の下端に設けた蛙股結合継手64
aに、ステーション停止時に嵌合する構成にし、ステー
ション停止時には昇降用動力及び回転用動力を搬送・加
工手段34に伝達できるようにしてある。
図が示してあり、(B)には側面図が示してある。図に
見るように、カッタ機構55は水平回転丸刃56と、該
丸刃56の駆動モータ57と、揺動用シリンダ59と、
カッタを切断位置への送り込みと後退させる送り込み/
後退用シリンダ58と、スライドシフタ58aとよりな
る。そして、取り付け部材55aの下部に、スライドシ
フタ58aを介して送り込み/後退用シリンダ58と切
断部位に押圧自在接触させる揺動用シリンダ59を含む
水平回転丸刃56を設けてある。
動させた水平回転丸刃56をワーク30の骨部に接触す
るまで前記シリンダ58を介して送り込むとともに、揺
動用シリンダ59により適当圧で刃先をが骨部に接触さ
せる。ついで、ワーク30を所用切り幅だけ回転させ
る。斯くしてワーク30の回転とカッタ機構55との組
合せにより切断手段を形成して、ワーク30を所用位置
より所用切り幅だけ切り落とすことができる。なお、ワ
ーク30の回動中において、切断部位に凹凸があれば前
記揺動用シリンダ59はその凹凸を吸収して完全カット
ができる構造にしてある。
の構成を示してある。図に見るように、取り付け基盤5
1aに回動自在の直立作動軸51を設け、該作動軸51
の上部固定リング51bと基盤51aとの間に上下摺動
回転自在の溝付きリング51cを介在させる。
両サイドを挟持してアクチュエータ53の作動先端53
aに連結するリンク53bのリンクモーションにより、
前記溝付きリング51cを昇降させ、該リング51cの
上端とリンク結合して上部固定リング51b側面に回動
支点52a、52aを形成させて左右に開閉自在の挟叉
姿勢を取るコの字型挟叉部材52、52を配設する。
2bには、中央に図示してないU字型凹部を設け、挟叉
時にはワーク30の骨部をしごき自在に押圧して、骨部
より肉部を完全に剥ぎ取る構成にしてある。
は、図9に示すように、最上部に直立状に形成された付
勢作動手段70の回転昇降軸64と、その下部に位置す
る搬送・加工手段34の連結軸62の下部に位置させて
一本の直立軸芯を形成させるべく、ミートセパレータ5
0の作動軸51を配設させ、前記昇降機構67の回転昇
降軸64が最低位置に下降したとき、回転昇降軸64に
連結嵌合した搬送・加工手段34の連結軸62に直立状
に連設したクランパ35のクランプ下面に略接触する部
位に当該ミートセパレータ50の挟叉面が位置する構成
にしてある。
51の下端と回転機構69の直立回転軸72との間には
チェーン伝達機構54を設け、前記直立回転軸72と回
転昇降軸64との間に設けたチェーン伝達機構65と同
期運転をさせ、前記切断手段による切断をより能率的且
つ確実にしている。
クの固体差を確認して適切な切断位置を決めることが最
も必要とされているが、上記位置決めを必要とされる位
置は下腿骨と大腿骨とをつなぐ関節の位置を知るため、
下腿骨の付け根の位置を検出してその検出演算値を第一
基準値とし、後記するST12〜ST15までのカット
位置を決めている。
求めることができないため、別の測定を行ない、大腿骨
頭付け根までの長さを求め第二基準値として、ST17
〜ST19までのカット位置を決めている。
演算手段90の概略構成を、下記に説明する。図13に
見るように、ひ骨45より肉部引き剥がしのため、クラ
ンパ35を昇降させる連結軸62の軸芯Y−Yに対して
斜行する並行するガイド板83と測定板87を設け、そ
の先端がミートセパレータ50の挟叉板52b、52b
通過直後の骨部45に接触する構造にしてある。
ニアガイド86を介して補助シリンダ84によりひ骨4
5に対し押圧自在に斜行状に設け、接触する露出骨部の
形状の変化によるガイド板83に対する測定板87の移
動量を、前記補助シリンダ84に設けたエンコーダ85
により演算するようにしたものである。
0に前後進用シリンダ81によりリニアガイド82を介
して被測定部に対し前後進するようにしてある。該上記
測定演算手段90を使用してのひ骨付け根位置の測定に
は、前後進用シリンダ81によりガイド板83、測定板
87を前進させ、下腿骨ひ骨部に確実に接触するように
押圧すると同時に測定板87も補助シリンダ84により
ガイド板83より前進させて置く。
部に対する接触状態において、クランパ35を昇降用サ
ーボモータ68により引き上げ、ガイド板83・測定板
87のひ骨との接触位置を下方に移動させていき、接触
部がひ骨の下端のA点に達すると測定板87はガイド板
83に対し急に前進する。この状態変化をエンコーダ8
5が読取り関節位置を演算する。
示してないエアシリンダを使用してクランパ35を介し
てワーク30を引き上げさせるようにし、該エアシリン
ダに引き上げ量測定用のエンコーダを備える構成にして
ある。即ち、クランパ35により大腿骨を引き上げ、大
腿骨頭がミートセパレータ50に引っ掛かって動きの止
まった位置をエンコーダの変化量の最小位置として読取
り、付け根位置を演算をしている。
を詳細に説明する。図1(B)、図3、図4に示すよう
に前記ST1からST7にいたる前処理工程において
は、作業者は340は立ち姿勢で搬送・加工手段34を
介してワーク30(吊り下げた豚もも肉)を処理する
が、その際ワーク30は略30°の傾きを持たせた傾斜
下降姿勢を維持させ、作業負荷を軽減させている。
にワーク30の足首を固定するとともに、他の前処理作
業の終了を確認して起動させる。 ST2;尾椎41だけを単体で除骨。 ST3;腸骨・腰骨筋入。座骨42からめがねに沿って
腸骨まで表面に筋を入れる。ついで、寛骨43の表面の
肉を先程の筋入れ位置から下に引き剥がし、仙椎付け根
から腸骨内側・座骨へと筋を入れ、寛骨43の表面を露
出させる。 ST4;座骨42の裏側へ筋入れをし、座骨42のえぐ
り出しをする。 ST5;寛骨・仙尾椎除去装置による寛骨・仙尾椎除
去。図3に示すように、搬送・加工手段34のクランパ
35により把持されたワーク30は、上段固定具37a
と下段押圧部37bとよりなる傾斜機構37により傾斜
下降姿勢が取らされている。そこで、前段の筋入れによ
り露出した寛骨43のめがねに寛骨・仙尾椎除去装置3
6の爪36bを挿入後閉鎖させ、アーム36aの後退に
より寛骨43を引き起こすとともに、寛骨臼回りの筋入
れを行なう。ついで、寛骨仙尾椎除去装置36を下降さ
せ、寛骨除去をしている。 ST6;下腿骨片側(ひ骨側)筋入れ。下腿骨ひ骨44
の側面に脛骨側から骨に沿わせて足首からひ骨付け根ま
で切り進む。 ST7;下腿骨片側(脛骨側)、及び大腿骨片側筋入
れ。下腿骨脛骨側を足首から下腿骨45関節上まで筋を
入れる。また、大腿骨46の大腿骨頭から内ももに沿っ
て、下腿骨筋入れひ骨付け根位置まで浅く切り進む。
図5に見るようにST8〜ST20の工程において、ク
ランパ35を持つ搬送・加工手段34により搬送ライン
を把持搬送して、上記各ステーションに設けた付勢作動
手段70とにより、ワーク30を回動ないし昇降させる
ことによりミートセパレータ50を介して骨部より肉部
の引き剥がしを行ない、別途設けてあるカッタ機構55
を介して生体組織の切断を行って全自動的に除骨するよ
うにしてある。即ち、 ST8;搬送・加工手段34のクランパ35を107°
回動。前処理工程と全自動工程とでは107°の位相の
違いがあるため、本ステーションでST9以降の処理の
ため、向きを107°変更する。 ST9;足首回り全周カット 図6に示すように、カッ
ト機構55の送り込み/後退用シリンダ58により回転
丸刃56を適切な圧力で足首に押しつけ、クランパ35
を回転させることによりワーク30を360°回転させ
て足首回りを全周カットする。 ST10;下腿部60mm引き剥がし。ST9でのカッ
ト位置からミートセパレータ50を閉じ、クランパ35
を60mm引き上げてST9のカット位置から60mm
下腿部の肉を引き剥がす。 ST11;下腿部引き剥がし及び測定1(第一測定)。
ST10の引き剥がし位置から昇降機構67の昇降用サ
ーボモータ68を用いて引き上げ高さを計測しながら引
き剥がしていく。同時に測定演算手段90の測定板87
とガイド83をひ骨45に押しつけ、骨の形状を測定し
ながら引き上げを行ない、ガイド板83に対する測定板
87の移動量の変化がある値を越えた時点で測定板87
を引き上げ、終了する。終了時の前記サーボモータ68
の引き上げ高さを第一測定値として登録し、以降の第二
測定までの引き上げ基準値とする。 ST12;ひ骨下までの下腿部引き剥がし及び下腿筋分
離180°カット。図6に示すように、ミートセパレー
タ50を閉じクランパ35を基準値+αまで引き上げ、
カッタを前進させてクランパ35・ミートセパレータ5
0を回転させてひ骨付け根下を回転角180°切り進
み、カッタを後退させる。ワーク30はその後180°
回転させ、元の位置で停止後、ミートセパレータ50を
開きクランパ35を基準位置まで下降させる。この場
合、下腿骨付け根の筋組織を切断するカットを行なうが
サラ骨側はサラ骨を残すためカットしない。 ST13;大腿骨側関節上までの引き剥がし及びサラ骨
上180°カット。図6に示すように、ミートセパレー
タ50を閉じクランパ35を基準値+βまで引き上げカ
ッタを前進させてクランパ35・ミートセパレータ50
を回転させて大腿骨46関節部上側を回転角180°切
り進めた後、カッタを後退させる。ワーク30はその後
180°回転させ元の位置で停止後、ミートセパレータ
50を開き、クランパ35を基準位置まで下降させる。 ST14;大腿骨関節中間部までの引き剥がし及びサラ
骨全周カット。図7に示すように、ミートセパレータ5
0を閉じクランパ35を基準値+γまで引き上げ、カッ
タを前進させてクランパ35・ミートセパレータ50を
回転させて大腿骨46関節中間部を回転角360°切り
進み、その後回転停止、カッタ後退、ミートセパレータ
50を開きクランパ35を元の位置まで下降させる。こ
の場合は、サラ骨が骨から分離する危険性が無いため全
周カットする。 ST15;大腿骨関節下までの引き剥がし及び全周カッ
ト。図7に示すように、ミートセパレータ50を閉じク
ランパ35を基準値+δまで引き上げ、カッタを前進さ
せてクランパ35・ミートセパレータ50を回転させて
大腿骨46体付け根を回転角360°切り進み、ついで
回転停止、カッタ後退、ミートセパレータ開、その後ク
ランパ35を元の位置まで下降させる。 ST16;大腿骨引き剥がし及び第二測定。ミートセパ
レータ50を閉じ、ST16には付勢作動手段70の昇
降機構67の代わりにエンコーダ付きエアシリンダを設
けてあり、該エアシリンダによりクランパ35を引き上
げ、引き上げストロークを固定せずセパレータ50が大
腿骨46に引っ掛かりエア圧がバランスする位置まで引
き上げる。この場合、引き上げ量はシリンダ側面に設け
たエンコーダにより測定される、この引き上げ量を第二
測定値として演算し、以降の引き上げ第二基準値とす
る。 ST17;大腿骨付け根までの引き剥がし及び全周カッ
ト。図8に示すようにミートセパレータ50を閉じクラ
ンパ35を第二基準値+εまで引き上げ、カッタを前進
させてクランパ35・ミートセパレータ50を回転させ
大腿骨頭付け根を回転角360°切り進み、ついで回転
停止、カッタ後退、ミートセパレータ開、その後クラン
パ35を元の位置の第二基準位置まで下降させる。 ST18;大腿骨頭上までの引き剥がし及び全周カッ
ト。図8に示すように、ミートセパレータ50を閉じク
ランパ35を第二基準値+ζまで引き上げ、カッタを前
進させてクランパ35・ミートセパレータ50を回転さ
せ、大腿骨大腿骨頭上を回転角360°切り進み、つい
で回転停止、カッタ後退、ミートセパレータ開、その後
クランパ35を元の位置の第二基準位置まで下降させ
る。 ST19;最終カット。図8に示すように、ミートセパ
レータ50を閉じクランパ35を第二基準値+ηまで引
き上げ、カッタを前進させて大腿骨大転子下を切り、骨
30bから肉30aを分離する。ついで、カッタ後退、
ミートセパレータ開、そのあとクランパ35を元の位置
の第二基準位置まで下降させる。分離された肉30aは
ミートセパレータ50下のコンベヤ(不図示)により外
部へ排出される。 ST20;姿勢形成部(含むクランパ)を−107°回
転、及び骨の排出。ST8より回転されたクランパ35
を再度、前処理姿勢の向き及び引き上げ位置に復帰さ
せ、クランパ35から骨30bを解放し、コンベヤ(不
図示)により外部へ排出する。
ワーク(豚もも肉)を吊り下げ状態に保持して各ステー
ションに搬送し、人手による作業を最初の前処理工程に
おける僅かな筋入れのみに終始させることができ、且つ
前処理する豚もも肉を傾動可能のクランパにより略30
°傾斜させ、能率化と作業の軽労働化を図ることができ
る。
よる効率的処理が可能となり、且つカッタの切り込み
は、回転刃とワークの回動により行なうようにしたた
め、所用の切り込み位置及び切り込み幅を確実に確保で
きる。また、ひ骨付け根位置及び大腿骨付け根位置の検
出を骨の形状変化により検出し、後段の作業に際しての
固体差による位置のズレを防止し作業の効率化を図ると
ともに、従来の重労働を排除した中で衛生的に除骨でき
る。
略の構成を示す正面図、(B)は側面図である。
である。
を示す側面図である。
す図である。
る、ミートセパレータの回転の状況及び各切断面の状況
を示す図である。
セパレータの回転の状況及び各切断面の状況を示す図で
ある。
る、ミートセパレータの回転の状況及び各切断面の状況
を示す図である。
て作動手段と連結する状況を示す図である。
ールを走行する搬送機構を形成する台車の構成を示す正
面図、(B)は平面図である。
平面図、(B)は側面図である。
パレータの概略の構成を示す側面図である。
の構成を示す側面図である。
である。
Claims (9)
- 【請求項1】 前処理装置を前段に持つ搬送ライン上で
把持した豚ももの下腿骨より順次除骨する除骨機におい
て、 複数の加工ステーションを持つ搬送ラインと、豚ももを
把持して各ステーション間を順次搬送して傾斜・回転・
昇降の作動力を受けて加工をする搬送・加工手段と、各
ステーション毎に設けられ肉部引き剥がし・回転・昇降
の作動力を出力する作動手段と、露出骨部より生体組織
の切断をする切断手段と、ひ骨付け根位置及び大腿骨頭
部付け根位置をそれぞれ検出する検出演算手段とより構
成したことを特徴とする半自動豚もも除骨機。 - 【請求項2】 前記搬送・加工手段は、豚ももの足首側
を固定把持するクランパと、該クランパを傾動セット出
来る連結軸と、該連結軸を回動自在に嵌挿させた搬送機
構とよりなり、連結軸の上部に設けた伝達継手を形成す
る船形嵌合部材により嵌合する作動手段より作動力を受
けクランパに回転・昇降させる構成としたことを特徴と
する請求項1記載の半自動豚もも除骨機。 - 【請求項3】 前記作動手段は、前記搬送・加工手段の
連結軸に結合して昇降させる昇降機構と、前記連結軸と
肉部引き剥がし機構とを同期回転させる回転機構と、該
肉部引き剥がし機構とより構成したことを特徴とする請
求項1記載の半自動豚もも除骨機。 - 【請求項4】 前記回転機構は、原点位置始動と減速定
位置停止と切断停止確認機能とを持つ構成としたことを
特徴とする請求項3記載の半自動豚もも除骨機。 - 【請求項5】 前記肉部引き剥がし機構は、前記昇降機
構と同一軸芯上に設け、前記姿勢形成部を上下より少な
くとも挟持する構成とし、除骨用骨部を押圧自在に挟叉
して骨部よりの肉部の完全剥ぎ取りをする挟叉部と、ク
ランパと同期速度の回転ができる作動軸芯を持つ構成と
したことを特徴とする請求項3記載の半自動豚もも除骨
機。 - 【請求項6】 前記切断手段は、押圧自在のカッタを切
断開始位置にセットするカッタ機構と、ワークの回転角
とにより所用切り込み幅の設定を可能としたことを特徴
とする請求項1記載の半自動豚もも除骨機。 - 【請求項7】 前記ひ骨付け根位置及び大腿骨頭部付け
根位置を検出する検出演算手段は、骨部の急激な形状変
化を感知する位置検出演算機構よりなることを特徴とす
る請求項1記載の半自動豚もも除骨機。 - 【請求項8】 前記前処理装置は、前処理用の複数の加
工ステーションを持つ搬送ラインと、各ステーションに
設けた豚ももの宙吊り姿勢を傾斜下降姿勢を取らせる傾
斜機構と、豚ももを把持して各ステーション間を順次搬
送してステーションで前記傾斜機構により所用の傾斜下
降姿勢を取る搬送・加工手段と、筋入れをした豚ももよ
り寛骨仙尾椎を除去する寛骨仙尾椎除去機構とを備え、
寛骨仙尾椎の除去と除去前後の筋入れとを行なうように
構成したことを特徴とする請求項1記載の半自動豚もも
除骨機。 - 【請求項9】 前処理装置を前段に持つ搬送ライン上で
把持した豚ももの下腿骨より順次除骨する除骨機におい
て、 ワークの足首側を姿勢形成部で把持し、把持したワーク
の寛骨と仙尾椎を除去し、下腿骨及び大腿骨の筋入れを
行なう前処理工程と、前処理後の下腿骨周りの肉部引き
剥がしをする下腿骨除骨工程と、ひ骨を露出させ、ひ骨
付け根位置を検出する第1センシング工程と、関節上部
周りの肉部引き剥がし及び引き剥がしにより露出した生
体組織をカットする下腿筋分離カット工程と、サラ骨カ
ット工程と、大腿部引き剥がしと大腿部付け根位置を検
出する第2センシング工程と、大腿骨頭カット工程と、
肉部を骨より切り離し排出する最終分離カット工程と、
よりなることを特徴とする半自動豚もも除骨方法。
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