JP2000106675A - 映像符号化方法、映像符号化装置及び動きベクトル検出装置 - Google Patents

映像符号化方法、映像符号化装置及び動きベクトル検出装置

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JP2000106675A
JP2000106675A JP19623599A JP19623599A JP2000106675A JP 2000106675 A JP2000106675 A JP 2000106675A JP 19623599 A JP19623599 A JP 19623599A JP 19623599 A JP19623599 A JP 19623599A JP 2000106675 A JP2000106675 A JP 2000106675A
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Tomoko Yasunari
智子 安成
Hideki Fukuda
秀樹 福田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面全体の輝度が変化するフェード画像にお
いても正しく動き補償を行う映像符号化装置を提供す
る。 【解決手段】差分器203は、フレーム平均計算器20
1が算出する符号化対象フレーム内の画素の値の平均値
ACと、フレーム平均値メモリ202が格納する参照フ
レームの画素の値の平均値ARmとから補正値を算出
し、二乗和計算器211,212,213に出力する。
分散計算器204は、符号化対象ブロックSkの分散Vk
を求める。二乗和計算器211等は、符号化対象ブロッ
クSkの画素の値を前記補正値によって補正して、予測
ブロックとの間で予測誤差Epkmを求める。符号化モー
ド決定器205は、分散Vkと予測誤差Epkmと符号化
対象フレームのピクチャタイプとに基づいて符号化対象
ブロックの符号化モードを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号を記録又
は伝送する際に用いる映像符号化方法、映像符号化装置
及び動きベクトル検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に動画像は、シーンチェンジがある
場合を除き、現フレームとその直前のフレームとの間で
は相関が高い。このため、動画像符号化では、現フレー
ムの前後のフレームを現フレームの予測に用いて符号化
する、動き補償付きフレーム間予測符号化が行われてい
る。
【0003】フレーム間予測は常に他のフレームの情報
を必要とするため、ランダムアクセス機能が実現できな
い。そこで周期的に、フレーム内の情報のみで符号化す
るフレーム内符号化が行われている。たとえば、MPE
G(Moving Picture ExpertsGroup)標準では、フレー
ム内符号化が行われる単位をGOP(Group of Picture
s)と呼ぶ。
【0004】動画像符号化では、符号化対象フレームを
近接する複数の画素からなるブロックに分割し、ブロッ
ク毎に符号化処理をする。符号化の対象とするブロック
は符号化対象ブロックと呼ばれる。予測符号化を行う場
合、符号化対象フレームに先行又は後続するフレームで
ある参照フレームから、符号化対象ブロックとの相関度
が最も高いブロックが予測ブロックとして抽出される。
符号化対象ブロックと予測ブロックとの差分ブロックで
ある予測誤差ブロックが量子化処理され、符号化され
る。参照フレームが符号化対象フレームに先行する場
合、前方向予測符号化と呼ばれる。参照フレームが符号
化対象フレームに後続する場合、後方向予測符号化と呼
ばれる。符号化対象フレームに先行するフレームと後続
するフレームの平均が参照フレームとして用いられる場
合は、両方向予測符号化と呼ばれる。
【0005】予測ブロックは、符号化対象ブロックと最
も類似しているブロックであることが望ましいため、参
照フレーム内の探索領域内のブロックで符号化対象ブロ
ックとの相関度が最も高いものが予測ブロックとして検
出される。すなわち、参照フレーム内の探索領域内のブ
ロックの輝度信号データと符号化対象ブロックの輝度信
号データとの間で差分ブロックを求め、差分ブロックの
各画素の画素値のたとえば絶対値和や二乗和を計算し、
差分ブロックの絶対値和や二乗和が最も小さい参照フレ
ーム内のブロックを予測ブロックとして抽出する。
【0006】動きのある画像では、参照フレーム内にお
ける予測ブロックの位置は符号化対象フレーム内におけ
る符号化対象ブロックの位置とは異なる。この位置の差
は動きベクトルと呼ばれ、予測誤差ブロックとともに符
号化される。動きベクトルは、復号化の際に用いられ
る。以上のような技術を動き補償という。
【0007】MPEG標準では、各画面は符号化方法に
よって、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャと呼ばれ
る3つのピクチャタイプに分けることができる。Iピク
チャは、予測を行わずフレーム内の情報を符号化したイ
ントラブロックのみで構成される。Pピクチャは、前方
向予測ブロック及びイントラブロックから構成される。
また、Bピクチャは、前方向予測ブロック、後方向予測
ブロック、両方向予測ブロック及びイントラブロックか
ら構成される。
【0008】また、フレーム間予測を行うとき、画像の
状態に応じて、フレーム予測とフィールド予測を適応的
に切り替えることができる。これによって、予測効率を
改善することができる。たとえば、インターレース画像
の場合、フィールド予測を用いる方が符号化効率がよい
場合もある。
【0009】このように、MPEG標準では複数の符号
化モードが存在する。
【0010】図16は、従来の映像符号化装置の構成を
示すブロック図である。この映像符号化装置は、複数の
符号化モードのうち1つを選択し、その符号化モードに
従って符号化対象ブロックを符号化するものである。こ
こでは、選択可能な符号化モードを、前方向予測モード
とフレーム内符号化モードとする。
【0011】図16の映像符号化装置は、ブロック分割
器10と、符号化部40と、復号化部50と、フレーム
メモリ部60と、予測ブロック生成器70と、符号化モ
ード決定部1600とを備えている。
【0012】符号化モード決定部1600は、二乗和計
算器1601と、分散計算器204と、符号化モード決
定器205とを備えている。
【0013】予測ブロック生成器70は、フレームメモ
リ部60が出力する参照フレームとブロック分割器10
が出力する符号化対象ブロックSkを入力とし、参照フ
レーム内で符号化対象ブロックSkと最も相関の高いブ
ロックを検出し、前方向予測ブロックPkとして出力す
る。
【0014】符号化モード決定部1600において、分
散計算器204は、符号化対象ブロックSkの分散Vk
求め、符号化モード決定器205に出力する。二乗和計
算器1601は、符号化対象ブロックSkと、前方向予
測ブロックPkとを入力とし、これらの差分の絶対値和
又は二乗和を予測誤差Epkとして符号化モード決定器
205に出力する。
【0015】符号化モード決定器205は、分散Vk
予測誤差Epkとを比較し、指定されたピクチャタイプ
に応じて許される符号化モードの中から1つのモードに
符号化モードを決定し、符号化部40と復号化部50と
に決定した符号化モードを出力する。ピクチャタイプが
Iピクチャのときは、符号化モードをフレーム内符号化
モードに決定する。図17は、MPEGのTM(Test M
odel)方式による符号化モード決定方法の一例を示す図
である。ピクチャタイプが予測を伴うPピクチャの場合
は、図17に従って判定して、符号化モードを決定す
る。
【0016】このように、従来の映像符号化装置は、符
号化対象ブロックの分散及び予測ブロックの予測誤差を
求め、これらに従って複数の符号化モードの中から符号
化モードを決定していた。
【0017】以上のように、ブロック間の輝度信号の予
測誤差の大小によって動き補償を行う方法は、符号化対
象フレームと参照フレームの明るさの条件などが同じで
あることを前提としている。すなわち、両フレームにお
いて実際に対応している物体がほぼ同一の輝度信号レベ
ルであることを前提としている。しかし、画面全体が徐
々に明るくなるフェードイン画像、徐々に暗くなるフェ
ードアウト画像、あるいはストロボが光るように一瞬で
フレームの明るさが変わるような画像の場合は、画面全
体にほぼ一様な輝度変化が生じるため、符号化対象フレ
ームと参照フレームとで実際に対応する物体であっても
輝度信号のレベルが異なる。したがって、正しく動き補
償を行うことができず、その結果、適切な符号化モード
を選択することもできない。
【0018】次に、フェードイン、フェードアウトをす
るフェード画像の特徴について詳しく説明する。図18
は、ほとんど動きがなく静止画に近い画像であって、フ
ェードアウトする画像において、時間的に離れた異なる
フレーム65及びフレーム70の同じライン上の画素に
ついて輝度信号のレベルを表すグラフである。図18に
示されるように、フェード画像においては、ほとんど動
きがないにも関わらず、時間の経過とともに輝度信号の
レベルが大きく変化している。つまり、フェード効果に
よって、フレーム間で直流成分の値、すなわち、平均値
が大きく変化している。このため、実際には対応するブ
ロックであっても、予測誤差ブロックの予測誤差の絶対
値和や二乗和は大きくなり、対応するブロックを正しく
検出することができない。つまり、正確な動き補償をす
ることができない。
【0019】図19はフェード画像において生じる問題
を説明する図であり、輝度信号のレベルを表している。
図19(a)は前方向参照フレーム、図19(b)は符
号化対象フレームである。つまり、図19(a),
(b)は動きがないフレームで、徐々に画面全体の輝度
信号のレベルが下がっていくフェードアウト画像を表し
ている。
【0020】符号化対象ブロックを図19(b)のブロ
ックSkとし、図19(a)の探索領域SA内で予測ブ
ロックを検出する。従来技術による動き補償の場合は、
ブロックSkとの間で求めた輝度信号レベルの予測誤差
に従って予測ブロックを検出するので、ブロックSk
最も輝度信号レベルが近い図19(a)のブロックBk
が前方向予測ブロックとして検出される。その後の符号
化モードの選択の際に、予測誤差ブロックの絶対値和あ
るいは二乗和による評価値が小さいため、前方向予測モ
ードが選択されたとする。すると、前方向予測ブロック
としてブロックB kを用いて符号化が行われるが、得ら
れた符号化データを復号化して生成した画面には、図1
9(c)に示すようにブロックSkの位置にノイズがの
ってしまう。
【0021】以上のように、このようなフェード画像等
に対して、従来の方法で正確な動き補償を行うことはで
きず、復号化画像の画質が劣化してしまうという問題が
ある。
【0022】このような問題を回避するためには、符号
化対象フレームと参照フレームとの間で、フェードなど
による輝度信号レベルの変化量を取り除いた後、動き補
償を行えばよい。つまり、直流成分の変化量を取り除
き、交流成分のみで動き補償を行えばよい。
【0023】動き補償に関しては、たとえば特開平8−
98187号公報に開示されているように、直流成分の
変化量を取り除くために、予測に用いる参照フレームの
探索領域内のブロックの画素の値の平均値と符号化対象
ブロック内の画素の値の平均値とが等しくなるようにす
るなどの方法がある。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】このように従来は、動
き補償の際に、参照フレームの探索領域内のブロックの
画素の値の平均値と符号化対象ブロック内の画素の値の
平均値とをブロック毎に求め、これらの平均値を一致さ
せるように画素の値を補正する処理を行っていた。しか
し、動き補償に要する演算量は非常に多いため、このよ
うな処理を追加するのは困難である。また、参照フレー
ム内のブロックの平均値を格納するためには、ブロック
毎にメモリが必要になる。
【0025】また、符号化モードの選択に関しては、フ
ェードの影響を避けるために画素の値を補正する処理は
行われていなかった。したがって、フェードイン、フェ
ードアウトなどによる画面全体にわたる輝度信号レベル
の変化があった場合には、予測誤差ブロックの絶対値和
や二乗和が影響を受けるため、適切ではない符号化モー
ドを選択してしまうことがあった。
【0026】本発明は、フェードなどによる画面全体に
わたる輝度信号レベルの変化が生じているときに、この
ような変化に惑わされることなく、複数の符号化モード
の中から最適な符号化モードを選択するとともに、あま
り演算量を増やすことなく最適な動き補償を行う映像符
号化方法、映像符号化装置及び動きベクトル検出装置を
提供することを課題とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、請求項1の発明が講じた解決手段は、符号化対象フ
レームを符号化対象ブロック毎に参照フレームに基づい
て予測符号化する映像符号化方法として、当該符号化対
象ブロック内の画素の値に基づいて、当該符号化対象ブ
ロックの評価値を算出する第1の演算工程と、当該符号
化対象ブロックと、参照フレームから動き補償して生成
された、当該符号化対象ブロックに係る予測ブロックと
に対して各々補正値を求める補正値算出工程と、当該符
号化対象ブロック内の画素の値と、前記予測ブロック内
の画素の値とに対して各々前記補正値を用いて補正を行
い、補正された符号化対象ブロック内の画素の値と、補
正された予測ブロック内の画素の値との差分に基づい
て、予測誤差を算出する第2の演算工程と、前記符号化
対象ブロックの評価値と前記予測誤差とに基づいて、符
号化モードを決定する行程と、前記符号化モードに従っ
て、当該符号化対象ブロックの符号化を行う行程とを備
えたものである。
【0028】また、請求項2の発明では、請求項1に記
載の映像符号化方法において、前記符号化モードを決定
する行程は、前記符号化対象ブロックの評価値と前記予
測誤差とのうち、前記符号化対象ブロックの評価値の方
の値が小さい場合はフレーム内符号化モードに、前記予
測誤差の方の値が小さい場合はその予測誤差に対応した
予測符号化モードに符号化モードを決定するものとす
る。
【0029】また、請求項3の発明では、請求項1又は
2に記載の映像符号化方法において、前記補正値算出工
程は、当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値と
前記予測ブロック内の画素の値の平均値とを求めるもの
とし、前記第2の演算工程は、当該符号化対象ブロック
内の各画素の値から前記符号化対象ブロック内の画素の
値の平均値を減ずる補正をするとともに、前記予測ブロ
ック内の各画素の値から前記予測ブロック内の画素の値
の平均値を減ずる補正をするものとする。
【0030】また、請求項4の発明では、請求項1又は
2に記載の映像符号化方法において、前記補正値算出工
程は、前記予測ブロック内の画素の値の平均値に対する
当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値の増分を
求めるものとし、前記第2の演算工程は、前記増分を当
該符号化対象ブロック内の各画素の値から減ずる補正を
するものとする。
【0031】また、請求項5の発明では、請求項1又は
2に記載の映像符号化方法において、前記補正値算出工
程は、前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対する
前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値の増分を
求めるものとし、前記第2の演算工程は、前記増分を当
該符号化対象ブロック内の各画素の値から減ずる補正を
するものとする。
【0032】また、請求項6の発明では、請求項1又は
2に記載の映像符号化方法において、前記補正値算出工
程は、当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に
対する補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の
平均値の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の値の
平均値に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値
の比に等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の
各画素の値を乗算によって補正をするための補正値を求
めるものとし、前記第2の演算工程は、前記補正値を当
該符号化対象ブロック内の各画素の値に乗ずる補正をす
るものとする。
【0033】また、請求項7の発明では、請求項1又は
2に記載の映像符号化方法において、前記補正値算出工
程は、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に
対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比を求
めるものとし、前記第2の演算工程は、前記比を当該符
号化対象ブロック内の各画素の値に乗ずる補正をするも
のとする。
【0034】また、請求項8の発明では、請求項1又は
2に記載の映像符号化方法において、前記補正値算出工
程は、当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に
対する補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の
平均値の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の画の
平均値に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値
の比に等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の
各画素の値を加算によって補正をするための補正値を求
めるものとし、前記第2の演算工程は、前記補正値を当
該符号化対象ブロック内の各画素の値に加算する補正を
するものとする。
【0035】また、請求項9の発明では、請求項1又は
2に記載の映像符号化方法において、前記補正値算出工
程は、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に
対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比と、
当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値との積を
求めた後、前記積に対する当該符号化対象ブロック内の
画素の値の平均値の増分を求めるものとし、前記第2の
演算工程は、前記増分を当該符号化対象ブロック内の各
画素の値から減ずる補正をするものとする。
【0036】また、請求項10の発明では、請求項1又
は2に記載の映像符号化方法において、前記補正値算出
工程は、前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対す
る当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値の増分
を求めるものとし、前記第2の演算工程は、前記増分を
当該符号化対象ブロック内の各画素の値から減ずる補正
をするものとする。
【0037】また、請求項11の発明は、符号化対象フ
レームを符号化対象ブロック毎に参照フレームに基づい
て予測符号化する映像符号化方法として、当該符号化対
象ブロック内の画素の値に基づいて、当該符号化対象ブ
ロックの評価値を算出する第1の演算工程と、当該符号
化対象ブロック内の画素の値と、参照フレームから動き
補償して生成された、当該符号化対象ブロックに係る予
測ブロック内の画素の値との差分を画素の値とする予測
誤差ブロックを求め、前記予測誤差ブロック内の画素の
値に基づいて、当該予測誤差ブロックの評価値を算出す
る第2の演算工程と、前記符号化対象ブロックの評価値
と前記予測誤差ブロックの評価値とに基づいて、符号化
モードを決定する行程と、前記符号化モードに従って、
当該符号化対象ブロックの符号化を行う行程とを備えた
ものである。
【0038】また、請求項12の発明では、請求項11
に記載の映像符号化方法において、前記符号化モードを
決定する行程は、前記符号化対象ブロックの評価値と前
記予測誤差ブロックの評価値とのうち、前記符号化対象
ブロックの評価値の方の値が小さい場合はフレーム内符
号化モードに、前記予測誤差ブロックの評価値の方の値
が小さい場合はその予測誤差ブロックに対応した予測符
号化モードに符号化モードを決定するものとする。
【0039】また、請求項13の発明は、符号化対象フ
レームを符号化対象ブロック毎に参照フレームに基づい
て予測符号化する映像符号化方法として、当該符号化対
象ブロックに対して補正値を求める補正値算出工程と、
当該符号化対象ブロック内の画素の値を前記補正値を用
いて補正し、前記参照フレームに対する補正された符号
化対象ブロックの動きベクトルを求める動き検出工程
と、前記動きベクトルに基づいて、前記符号化対象ブロ
ックの符号化を行う工程とを備えたものである。
【0040】また、請求項14の発明では、請求項13
に記載の映像符号化方法において、前記補正値算出工程
は、前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対する前
記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値の増分を求
めるものとし、前記動き検出工程は、前記増分を当該符
号化対象ブロック内の各画素の値から減ずる補正をする
ものとする。
【0041】また、請求項15の発明では、請求項13
に記載の映像符号化方法において、前記補正値算出工程
は、当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に対
する補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の平
均値の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平
均値に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の
比に等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の各
画素の値を乗算によって補正をするための補正値を求め
るものとし、前記動き検出工程は、前記補正値を当該符
号化対象ブロック内の各画素の値に乗ずる補正をするも
のとする。
【0042】また、請求項16の発明では、請求項13
に記載の映像符号化方法において、前記補正値算出工程
は、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に対
する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比を求め
るものとし、前記動き検出工程は、前記比を当該符号化
対象ブロック内の各画素の値に乗ずる補正をするものと
する。
【0043】また、請求項17の発明では、請求項13
に記載の映像符号化方法において、前記補正値算出工程
は、当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に対
する補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の平
均値の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の画の平
均値に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の
比に等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の各
画素の値を加算によって補正をするための補正値を求め
るものとし、前記動き検出工程は、前記補正値を当該符
号化対象ブロック内の各画素の値に加算する補正をする
ものとする。
【0044】また、請求項18の発明では、請求項13
に記載の映像符号化方法において、前記補正値算出工程
は、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に対
する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比と、当
該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値との積を求
めた後、前記積に対する当該符号化対象ブロック内の画
素の値の平均値の増分を求めるものとし、前記動き検出
工程は、前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素
の値から減ずる補正をするものとする。
【0045】また、請求項19の発明では、請求項13
に記載の映像符号化方法において、前記補正値算出工程
は、前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対する当
該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値の増分を求
めるものとし、前記動き検出工程は、前記増分を当該符
号化対象ブロック内の各画素の値から減ずる補正をする
ものとする。
【0046】また、請求項20の発明では、請求項13
に記載の映像符号化方法において、前記補正値算出工程
は、前記参照フレーム内の候補ブロックの画素の値の平
均値に対する当該符号化対象ブロック内の画素の値の平
均値の増分を求めるものとし、前記動き検出工程は、前
記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から減
ずる補正をするものとする。
【0047】また、請求項21の発明は、符号化対象フ
レームを符号化対象ブロック毎に参照フレームに基づい
て予測符号化する映像符号化装置として、当該符号化対
象ブロック内の画素の値に基づいて、当該符号化対象ブ
ロックの評価値を算出する第1の演算部と、当該符号化
対象ブロックと、参照フレームから動き補償して生成さ
れた、当該符号化対象ブロックに係る予測ブロックとに
対して各々補正値を求める補正値算出部と、当該符号化
対象ブロック内の画素の値と、前記予測ブロック内の画
素の値とに対して各々前記補正値を用いて補正を行い、
補正された符号化対象ブロック内の画素の値と、補正さ
れた予測ブロック内の画素の値との差分に基づいて、予
測誤差を算出する第2の演算部と、前記符号化対象ブロ
ックの評価値と前記予測誤差とに基づいて、符号化モー
ドを決定する符号化モード決定器と、前記符号化モード
に従って、当該符号化対象ブロックの符号化を行う符号
化部とを備えたものである。
【0048】また、請求項22の発明では、請求項21
に記載の映像符号化装置において、前記符号化モード決
定器は、前記符号化対象ブロックの評価値と前記予測誤
差とのうち、前記符号化対象ブロックの評価値の方の値
が小さい場合はフレーム内符号化モードに、前記予測誤
差の方の値が小さい場合はその予測誤差に対応した予測
符号化モードに符号化モードを決定するものとする。
【0049】また、請求項23の発明では、請求項21
又は22に記載の映像符号化装置において、前記補正値
算出部は、当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均
値と前記予測ブロック内の画素の値の平均値とを求める
ものとし、前記第2の演算部は、当該符号化対象ブロッ
ク内の各画素の値から前記符号化対象ブロック内の画素
の値の平均値を減ずる補正をするとともに、前記予測ブ
ロック内の各画素の値から前記予測ブロック内の画素の
値の平均値を減ずる補正をするものとする。
【0050】また、請求項24の発明では、請求項21
又は22に記載の映像符号化装置において、前記補正値
算出部は、前記予測ブロック内の画素の値の平均値に対
する当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値の増
分を求めるものとし、前記第2の演算部は、前記増分を
当該符号化対象ブロック内の各画素の値から減ずる補正
をするものとする。
【0051】また、請求項25の発明では、請求項21
又は22に記載の映像符号化装置において、前記補正値
算出部は、前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対
する前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値の増
分を求めるものとし、前記第2の演算部は、前記増分を
当該符号化対象ブロック内の各画素の値から減ずる補正
をするものとする。
【0052】また、請求項26の発明では、請求項21
又は22に記載の映像符号化装置において、前記補正値
算出部は、当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均
値に対する補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の
値の平均値の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の
値の平均値に対する前記参照フレーム内の画素の値の平
均値の比に等しくなるように、当該符号化対象ブロック
内の各画素の値を乗算によって補正をするための補正値
を求めるものとし、前記第2の演算部は、前記補正値を
当該符号化対象ブロック内の各画素の値に乗ずる補正を
するものとする。
【0053】また、請求項27の発明では、請求項21
又は22に記載の映像符号化装置において、前記補正値
算出部は、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均
値に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比
を求めるものとし、前記第2の演算部は、前記比を当該
符号化対象ブロック内の各画素の値に乗ずる補正をする
ものとする。
【0054】また、請求項28の発明では、請求項21
又は22に記載の映像符号化装置において、前記補正値
算出部は、当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均
値に対する補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の
値の平均値の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の
画の平均値に対する前記参照フレーム内の画素の値の平
均値の比に等しくなるように、当該符号化対象ブロック
内の各画素の値を加算によって補正をするための補正値
を求めるものとし、前記第2の演算部は、前記補正値を
当該符号化対象ブロック内の各画素の値に加算する補正
をするものとする。
【0055】また、請求項29の発明では、請求項21
又は22に記載の映像符号化装置において、前記補正値
算出部は、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均
値に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比
と、当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値との
積を求めた後、前記積に対する当該符号化対象ブロック
内の画素の値の平均値の増分を求めるものとし、前記第
2の演算部は、前記増分を当該符号化対象ブロック内の
各画素の値から減ずる補正をするものとする。
【0056】また、請求項30の発明では、請求項21
又は22に記載の映像符号化装置において、前記補正値
算出部は、前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対
する当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値の増
分を求めるものとし、前記第2の演算部は、前記増分を
当該符号化対象ブロック内の各画素の値から減ずる補正
をするものとする。
【0057】また、請求項31の発明は、符号化対象フ
レームを符号化対象ブロック毎に参照フレームに基づい
て予測符号化する映像符号化装置として、当該符号化対
象ブロック内の画素の値に基づいて、当該符号化対象ブ
ロックの評価値を算出する第1の演算部と、当該符号化
対象ブロック内の画素の値と、参照フレームから動き補
償して生成された、当該符号化対象ブロックに係る予測
ブロック内の画素の値との差分を画素の値とする予測誤
差ブロックを求め、前記予測誤差ブロック内の画素の値
に基づいて、当該予測誤差ブロックの評価値を算出する
第2の演算部と、前記符号化対象ブロックの評価値と前
記予測誤差ブロックの評価値とに基づいて、符号化モー
ドを決定する符号化モード決定器と、前記符号化モード
に従って、当該符号化対象ブロックの符号化を行う符号
化部とを備えたものである。
【0058】また、請求項32の発明では、請求項31
に記載の映像符号化装置において、前記符号化モード決
定器は、前記符号化対象ブロックの評価値と前記予測誤
差ブロックの評価値とのうち、前記符号化対象ブロック
の評価値の方の値が小さい場合はフレーム内符号化モー
ドに、前記予測誤差ブロックの評価値の方の値が小さい
場合はその予測誤差ブロックに対応した予測符号化モー
ドに符号化モードを決定するものとする。
【0059】また、請求項33の発明は、符号化対象フ
レームを符号化対象ブロック毎に参照フレームに基づい
て予測符号化する映像符号化装置として、当該符号化対
象ブロックに対して補正値を求める補正値算出部と、当
該符号化対象ブロック内の画素の値を前記補正値を用い
て補正し、前記参照フレームに対する補正された符号化
対象ブロックの動きベクトルを求める動き検出器と、前
記動きベクトルに基づいて、前記符号化対象ブロックの
符号化を行う符号化部とを備えたものである。
【0060】また、請求項34の発明では、請求項33
に記載の映像符号化装置において、前記補正値算出部
は、前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対する前
記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値の増分を求
めるものとし、前記動き検出器は、前記増分を当該符号
化対象ブロック内の各画素の値から減ずる補正をするも
のとする。
【0061】また、請求項35の発明では、請求項33
に記載の映像符号化装置において、前記補正値算出部
は、当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に対
する補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の平
均値の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平
均値に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の
比に等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の各
画素の値を乗算によって補正をするための補正値を求め
るものとし、前記動き検出器は、前記補正値を当該符号
化対象ブロック内の各画素の値に乗ずる補正をするもの
とする。
【0062】また、請求項36の発明では、請求項33
に記載の映像符号化装置において、前記補正値算出部
は、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に対
する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比を求め
るものとし、前記動き検出器は、前記比を当該符号化対
象ブロック内の各画素の値に乗ずる補正をするものとす
る。
【0063】また、請求項37の発明では、請求項33
に記載の映像符号化装置において、前記補正値算出部
は、当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に対
する補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の平
均値の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の画の平
均値に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の
比に等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の各
画素の値を加算によって補正をするための補正値を求め
るものとし、前記動き検出器は、前記補正値を当該符号
化対象ブロック内の各画素の値に加算する補正をするも
のとする。
【0064】また、請求項38の発明では、請求項33
に記載の映像符号化装置において、前記補正値算出部
は、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に対
する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比と、当
該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値との積を求
めた後、前記積に対する当該符号化対象ブロック内の画
素の値の平均値の増分を求めるものとし、前記動き検出
器は、前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の
値から減ずる補正をするものとする。
【0065】また、請求項39の発明では、請求項33
に記載の映像符号化装置において、前記補正値算出部
は、前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対する当
該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値の増分を求
めるものとし、前記動き検出器は、前記増分を当該符号
化対象ブロック内の各画素の値から減ずる補正をするも
のとする。
【0066】また、請求項40の発明では、請求項33
に記載の映像符号化装置において、前記補正値算出部
は、前記参照フレーム内の候補ブロックの画素の値の平
均値に対する当該符号化対象ブロック内の画素の値の平
均値の増分を求めるものとし、前記動き検出器は、前記
増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から減ず
る補正をするものとする。
【0067】また、請求項41の発明は、符号化対象フ
レームの符号化対象ブロック毎に参照フレームに対する
動きベクトルを求める動きベクトル検出装置として、当
該符号化対象ブロックに対して補正値を求める補正値算
出部と、当該符号化対象ブロック内の画素の値を前記補
正値を用いて補正し、前記参照フレームに対する補正さ
れた符号化対象ブロックの動きベクトルを求める動き検
出器とを備えたものである。
【0068】また、請求項42の発明では、請求項41
に記載の動きベクトル検出装置において、前記補正値算
出部は、前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対す
る前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値の増分
を求めるものとし、前記動き検出器は、前記増分を当該
符号化対象ブロック内の各画素の値から減ずる補正をす
るものとする。
【0069】また、請求項43の発明では、請求項41
に記載の動きベクトル検出装置において、前記補正値算
出部は、当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値
に対する補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値
の平均値の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の値
の平均値に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均
値の比に等しくなるように、当該符号化対象ブロック内
の各画素の値を乗算によって補正をするための補正値を
求めるものとし、前記動き検出器は、前記補正値を当該
符号化対象ブロック内の各画素の値に乗ずる補正をする
ものとする。
【0070】また、請求項44の発明では、請求項41
に記載の動きベクトル検出装置において、前記補正値算
出部は、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値
に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比を
求めるものとし、前記動き検出器は、前記比を当該符号
化対象ブロック内の各画素の値に乗ずる補正をするもの
とする。
【0071】また、請求項45の発明では、請求項41
に記載の動きベクトル検出装置において、前記補正値算
出部は、当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値
に対する補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値
の平均値の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の画
の平均値に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均
値の比に等しくなるように、当該符号化対象ブロック内
の各画素の値を加算によって補正をするための補正値を
求めるものとし、前記動き検出器は、前記補正値を当該
符号化対象ブロック内の各画素の値に加算する補正をす
るものとする。
【0072】また、請求項46の発明では、請求項41
に記載の動きベクトル検出装置において、前記補正値算
出部は、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値
に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比
と、当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値との
積を求めた後、前記積に対する当該符号化対象ブロック
内の画素の値の平均値の増分を求めるものとし、前記動
き検出器は、前記増分を当該符号化対象ブロック内の各
画素の値から減ずる補正をするものとする。
【0073】また、請求項47の発明では、請求項41
に記載の動きベクトル検出装置において、前記補正値算
出部は、前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対す
る当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値の増分
を求めるものとし、前記動き検出器は、前記増分を当該
符号化対象ブロック内の各画素の値から減ずる補正をす
るものとする。
【0074】また、請求項48の発明では、請求項41
に記載の動きベクトル検出装置において、前記補正値算
出部は、前記参照フレーム内の候補ブロックの画素の値
の平均値に対する当該符号化対象ブロック内の画素の値
の平均値の増分を求めるものとし、前記動き検出器は、
前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
減ずる補正をするものとする。
【0075】請求項1〜3,21〜23の発明による
と、符号化対象ブロック及び予測ブロックの各画素の値
からそれぞれのブロックの平均値を減じるため、ブロッ
ク間で直流成分を一致させ、フェードのような特殊効果
による影響を取り除くことができる。したがって、予測
誤差を交流成分のみについて評価することが可能にな
る。
【0076】請求項4,24の発明によると、符号化対
象ブロックの平均値を予測ブロックの平均値に合わせる
ように、符号化対象ブロック内の画素の画素値を補正す
るため、ブロック間で直流成分を一致させることができ
る。したがって、予測誤差を交流成分のみについて評価
することが可能になる。
【0077】請求項5,25の発明によると、符号化対
象フレーム内の画素の平均値と参照フレーム内の画素の
平均値とが等しくなるように符号化対象ブロックの画素
の値を補正するため、フレーム間で直流成分を一致させ
ることができる。したがって、フレーム間でフェードな
どの効果を取り除き、予測誤差を交流成分のみで評価す
ることが可能になる。また、フレーム平均を用いること
で、ブロック毎にブロックの平均値を格納しておく必要
がなく、必要なメモリ量が少なくて済む。
【0078】請求項6,7,26,27の発明による
と、参照フレーム内の画素の値の平均値と符号化対象フ
レーム内の画素の値の平均値との比に応じて符号化対象
ブロック内の画素の値を補正するため、局所的な輝度信
号レベルが平均的な輝度信号レベルと異なっている場合
にも、最適な補正を行うことができる。したがって、予
測誤差を交流成分のみで評価することが可能になる。
【0079】請求項8,9,28,29の発明による
と、符号化対象フレームの画素の値の平均値と参照フレ
ームの画素の値の平均値との比に応じて、符号化対象ブ
ロック内の画素の値を加減算により補正するため、局所
的な輝度信号レベルが平均的な輝度信号レベルと異なっ
ている場合にも、最適な補正を行うことができる。した
がって、予測誤差を交流成分のみで評価することが可能
になる。また、各画素毎に乗算する必要がなく、演算量
が少なくて済む。
【0080】請求項10,30の発明によると、符号化
対象ブロック内の画素の値の平均値と参照フレーム内の
画素の値の平均値とが等しくなるように、符号化対象ブ
ロック内の画素の値を補正するため、フレーム間の直流
成分を一致させ、局所的に輝度信号レベルが異なる絵柄
のフレームでも、最適な補正を行うことができる。した
がって、予測誤差を交流成分のみで評価することが可能
になる。また、加算のみで補正ができるので、回路が簡
単になる。
【0081】請求項11,12,31,32の発明によ
ると、予測誤差ブロックの評価値を符号化モードの決定
に用いる。予測誤差ブロックは、符号化対象ブロックと
予測ブロックとで直流成分の値を一致させるように、符
号化対象ブロックの画素の値を補正したものと同等であ
る。したがって、予測誤差を交流成分のみで評価するこ
とが可能になる。
【0082】請求項13,14,33,34,41,4
2の発明によると、符号化対象フレーム内の画素の平均
値と参照フレーム内の画素の平均値とが等しくなるよう
に補正をかけた符号化対象ブロックについて動きベクト
ルを検出するため、フレーム間での直流成分を一致させ
ることができる。したがって、交流成分のみでブロック
間のマッチングをとることが可能になり、誤った動きベ
クトルを検出することがなくなる。
【0083】請求項15,16,35,36,43,4
4の発明によると、参照フレーム内の画素の値の平均値
と符号化対象フレーム内の画素の値の平均値との比に応
じて符号化対象ブロック内の画素の値を補正するため、
局所的な輝度信号レベルが平均的な輝度信号レベルと異
なっている場合にも、最適な補正を行うことができる。
したがって、誤った動きベクトルを検出することがなく
なる。
【0084】請求項17,18,37,38,45,4
6の発明によると、符号化対象フレームの画素の値の平
均値と参照フレームの画素の値の平均値との比に応じ
て、符号化対象ブロック内の画素の値を加減算により補
正するため、局所的な輝度信号レベルが平均的な輝度信
号レベルと異なっている場合にも、最適な補正を行うこ
とができる。したがって、誤った動きベクトルを検出す
ることがなくなる。また、各画素毎に乗算する必要がな
く、演算量が少なくて済む。
【0085】請求項19,39,47の発明によると、
符号化対象ブロック内の画素の値の平均値と参照フレー
ム内の画素の値の平均値とが等しくなるように、符号化
対象ブロック内の画素の値を補正するため、フレーム間
の直流成分を一致させ、局所的に輝度信号レベルが異な
る絵柄のフレームでも、最適な補正を行うことができ
る。したがって、誤った動きベクトルを検出することが
なくなる。また、加算のみで補正ができるので、回路が
簡単になる。
【0086】請求項20,40,48の発明によると、
符号化対象ブロック内の画素の値の平均値と参照フレー
ム内の候補ブロックの画素の値の平均値とが等しくなる
ように、符号化対象ブロック内の画素の値を補正するた
め、局所的に輝度信号レベルが異なる絵柄のフレームで
も、最適な補正を行うことができる。したがって、誤っ
た動きベクトルを検出することがなくなる。
【0087】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る映
像符号化装置について、図面を参照しながら説明する。
【0088】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態に係る映像符号化装置の構成を示すブロック図
である。図1の映像符号化装置は、ブロック分割器10
と、動き補償部100と、符号化モード決定部200
と、符号化部40と、復号化部50と、フレームメモリ
部60とを備えている。
【0089】図2は本発明の第1の実施形態に係る映像
符号化装置の構成を示すブロック図であって、符号化部
40と、復号化部50と、フレームメモリ部60とにつ
いて詳しく示したものである。以下、図2について説明
する。
【0090】符号化部40は、ブロック差分器41と、
セレクタ42と、量子化器43と、可変長符号化器44
とを備えている。復号化部50は、逆量子化器51と、
スイッチ52と、ブロック加算器53とを備えている。
フレームメモリ部60は、第1のスイッチ61と、フレ
ームメモリ62,63,64と、第2のスイッチ65と
を備えている。
【0091】ブロック分割器10には、映像信号が入力
される。映像信号は、符号化の順に並べ替えられた画面
のデータを含んでいる。ブロック分割器10は、映像信
号として入力された符号化対象フレームを、近接する複
数の画素からなるブロックに分割する。分割されたブロ
ックは、符号化対象ブロックSkとしてブロック毎に処
理される。たとえばMPEG標準では、動き補償や符号
化モードの決定はマクロブロック単位で行われるため、
符号化対象ブロックSkの大きさは16画素×16画素
である。
【0092】1ブロック内の全画素数をn個とし、符号
化対象ブロックSkの各画素の輝度値がs1,s2,s3
…,si,…,snであることを、Sk={s1,s2
3,…,si,…,sn}と表す。以下では、画素の値
は輝度値を表すものとする。
【0093】ブロック分割器10は、符号化対象ブロッ
クSkを動き補償部100、符号化モード決定部20
0、ブロック差分器41及びセレクタ42に出力する。
【0094】動き補償部100には、外部から映像信号
として符号化対象フレームが入力されるとともに、ブロ
ック分割器10から符号化対象ブロックSkが、フレー
ムメモリ部60から参照フレームが、符号化モード決定
部200から符号化モードが入力される。符号化モード
は、フレーム内符号化モード、前方向予測モード、後方
向予測モード及び両方向予測モードのいずれかである。
動き補償部100は、前方向予測モード、後方向予測モ
ード及び両方向予測モードのそれぞれについて、これら
の各予測モードに対応した各参照フレームの所定の探索
領域内で、符号化対象ブロックSkと最も相関の高いブ
ロックを検出する。動き補償部100は、検出したブロ
ックを予測ブロックPkm={pm1,pm2,pm3,…,p
mi,…,pmn}(m=1,2,3)として、ブロック差
分器41、スイッチ52及び符号化モード決定部200
に出力する。以下では、記号の添字mの値が1のときは
前方向予測モード、2のときは後方向予測モード、3の
ときは両方向予測モードにその記号が対応することを示
す。
【0095】符号化モード決定部200には、外部から
ピクチャタイプと、映像信号として符号化対象フレーム
とが入力されるとともに、ブロック分割器10から符号
化対象ブロックSkが、動き補償部100から予測ブロ
ックPkmが入力される。符号化モード決定部200は、
符号化対象フレームと、参照フレームと、符号化対象ブ
ロックSkと、予測ブロックPkmとに基づいて、外部か
ら指定されたピクチャタイプに応じて許される符号化モ
ードの中から1つの符号化モードを決定し、セレクタ4
2とスイッチ52とに決定した符号化モードを出力す
る。
【0096】ブロック差分器41は、予測ブロックPkm
と符号化対象ブロックSkとの差分ブロックである予測
誤差ブロックP'km={s1−pm1,s2−pm2,s3−p
m3,…,si−pmi,…,sn−pmn}(m=1,2,
3)を算出し、セレクタ42に出力する。
【0097】セレクタ42は、符号化モード決定部20
0が決定した符号化モードに従って、出力するブロック
を選択し、符号化モードがフレーム内符号化モードのと
きは符号化対象ブロックSkを、その他のときは予測誤
差ブロックP'kmを量子化器43に出力する。
【0098】量子化器43は、セレクタ42が出力する
ブロックを量子化処理し、量子化データを可変長符号化
器44と逆量子化器51とに出力する。
【0099】可変長符号化器44は、量子化器43が出
力する量子化データを可変長符号化処理し、得られた符
号化データを外部に出力する。
【0100】逆量子化器51は、量子化データを逆量子
化処理し、得られた逆量子化データをブロック加算器5
3に出力する。
【0101】スイッチ52は、符号化モード決定部20
0が決定した符号化モードに従って、符号化モードがフ
レーム内符号化モードのときは、すべての画素の値がゼ
ロであるブロックを、その他のときは、予測ブロックP
kmをブロック加算器53に出力する。
【0102】ブロック加算器53は、逆量子化データと
スイッチ52が出力するブロックとの加算を各画素毎に
行って復号化データを算出し、得られた復号化データを
第1のスイッチ61に出力する。
【0103】第1のスイッチ61は、複数のフレームメ
モリ62〜64のいずれかを選択し、復号化データを格
納させる。たとえば、現復号化データの直前のPピクチ
ャの復号化データがフレームメモリ62に格納されてい
る場合には、スイッチ61は、復号化データをフレーム
メモリ63に格納するようにする。
【0104】第2のスイッチ65は、符号化モードに応
じて必要な参照フレームを読み出せるように、フレーム
メモリ62〜64のいずれかを選択し、参照フレームを
動き補償部100に出力する。たとえば、符号化対象ブ
ロックの前方向予測参照フレームがフレームメモリ62
に、後方向予測参照フレームがフレームメモリ63に格
納されているとする。動き補償部100で前方向予測モ
ードの予測ブロックP k1を生成するときは、前方向予測
参照フレームのみが必要であるので、第2のスイッチ6
5は、フレームメモリ62の出力を選択する。
【0105】また、フレームメモリ部60は、前方向予
測の参照フレーム、後方向予測の参照フレーム及び両方
向予測の参照フレームを出力することができる。
【0106】図3は動き補償部100の構成を示すブロ
ック図である。図3の動き補償部100は、フレーム平
均計算器101と、フレーム平均値メモリ102と、差
分器103と、動き検出器104と、ブロック生成器1
05とを備えている。
【0107】フレーム平均計算器101と、フレーム平
均値メモリ102と、差分器103とは、補正値算出部
として動作する。
【0108】フレーム平均計算器101は、映像信号と
して入力された符号化対象フレーム内の画素の値の平均
値ACを計算し、フレーム平均値メモリ102と差分器
103とに出力する。
【0109】フレーム平均値メモリ102は、符号化対
象フレーム内の画素の値の平均値ACと、過去に符号化
されたフレームのフレーム内の画素の値の平均値、すな
わち参照フレームの画素の値の平均値とを格納する。
【0110】差分器103は、フレーム平均値メモリ1
02に格納されている前方向予測、後方向予測及び両方
向予測の各予測に用いる参照フレームR1,R2,R3
の画素の値の平均値AR1,AR2,AR3と、符号化対
象フレーム内の画素の値の平均値ACとの差分De1
1,De12,De13をそれぞれ算出する。すなわち 、De1m=AC−ARm (m=1,2,3) であり、De1mは、各参照フレームに対する符号化対
象フレームの輝度の平均値の増分を表している。差分器
103は、差分De11,De12,De13を動き検
出器104に補正値として出力する。
【0111】動き検出器104は、符号化対象ブロック
k、フレームメモリ部60が格納している各予測モー
ドに対応した参照フレームのうち探索領域内の画素デー
タ及び差分De11等を入力とし、各予測モードに対応
した動きベクトルV1,V2,V3を求めてブロック生成
器105に出力する。
【0112】動き検出器104は、前方向予測モード、
後方向予測モード及び両方向予測モードの各予測モード
に対応した参照フレームの探索領域内において、符号化
対象ブロックと同じ大きさのブロックBkm={bm1,b
m2,…,bmi,…,bmn}(m=1,2,3)を動かし
て、符号化対象ブロックSkとの間で相関度の評価を行
う。ブロックBkmを候補ブロックという。動き検出器1
04は、評価値Ebk1,Ebk2,Ebk3を、たとえば、 Ebkm=Σi=1 n|si−bmi−De1m| =Σi=1 n|(si−De1m)−bmi| (m=1,2,3) …(1) によって求め、評価値Ebkmが最も小さくなる候補ブロ
ックBkmと符号化対象ブロックSkとの位置の差を、動
きベクトルVmとして出力する。
【0113】式(1)の右辺において、(si−De1
m)は、参照フレーム内の画素の輝度の平均値ARに対
する符号化対象フレーム内の画素の輝度の平均値ACの
増分を減ずる補正を、符号化対象ブロックSk内の各画
素に行うことを示しており、フェードの影響を取り除い
て評価値Ebkmを求めることができる。
【0114】評価値Ebkmを求める式は、探索領域内の
候補ブロックBkmと符号化対象ブロックSkとの間の相
関値を求められるものであればよく、たとえば、 Ebkm=Σi=1 n(si−bmi−De1m)2 =Σi=1 n[(si−De1m)−bmi]2 (m=1,2,3) …(2) であってもよい。
【0115】ブロック生成器105は、動きベクトルV
1,V2,V3と参照フレームとを入力とし、符号化対象
ブロックSkに対応する予測ブロックPk1,Pk2,Pk3
を各予測モード毎に求めて、符号化モード決定部200
に出力する。また、ブロック生成器105は、符号化モ
ード決定部200が出力する符号化モードをも入力と
し、その符号化モードに対応する予測ブロックPkと動
きベクトルVとを選択し、予測ブロックPkをブロック
差分器41及びスイッチ52に、特に図示していない
が、動きベクトルVを可変長符号化器44に出力する。
【0116】このように、本実施形態の映像符号化装置
において、図3の動き補償部100は、符号化対象フレ
ーム内の画素の平均値ACが各参照フレーム内の画素の
平均値ARmに等しくなるように、符号化対象ブロック
kに補正をかけて動きベクトルVmを検出し、動きベク
トルVmと参照フレームから生成した予測ブロックPkm
を出力する。このフレーム間の平均値を合わせる処理に
よって、フレーム間での直流成分を一致させることがで
きる。つまり、交流成分のみでブロック間のマッチング
をとることが可能になる。この結果、フェード効果を持
つ画像において、誤った動きベクトルの検出を避けるこ
とができる。特に、同一フレーム内で輝度信号レベルが
ほぼ一様な場合は有効である。また、フレーム単位で平
均値を求めるため、ブロック毎に平均値を求める場合に
比べて演算量が少ない。ブロック毎にブロックの平均値
を格納しておく必要がなく、必要なメモリ量が少なくて
済む。
【0117】図4は符号化モード決定部200の構成を
示すブロック図である。図4の符号化モード決定部20
0は、フレーム平均計算器201と、フレーム平均値メ
モリ202と、差分器203と、第1の演算部としての
分散計算器204と、符号化モード決定器205と、第
2の演算部としての二乗和計算器211,212,21
3とを備えている。フレーム平均計算器201と、フレ
ーム平均値メモリ202と、差分器203とは、補正値
算出部として動作する。
【0118】フレーム平均計算器201は、映像信号と
して入力された符号化対象フレーム内の画素の値の平均
値ACを計算し、フレーム平均値メモリ202と差分器
203とに出力する。
【0119】フレーム平均値メモリ202は、符号化対
象フレーム内の画素の値の平均値ACと、過去に符号化
されたフレームのフレーム内の画素の値の平均値、すな
わち、各参照フレームの画素の値の平均値とを格納す
る。
【0120】差分器203は、フレーム平均値メモリ2
02に格納されている前方向予測、後方向予測及び両方
向予測の各予測に用いる参照フレームR1,R2,R3
の画素の値の平均値AR1,AR2,AR3と、符号化対
象フレーム内の画素の値の平均値ACとの差分Dc1
1,Dc12,Dc13をそれぞれ算出する。すなわ
ち、 Dc1m=AC−ARm (m=1,2,3) であり、Dc1mは、各参照フレームに対する符号化対
象フレームの輝度の平均値の増分を表している。差分器
203は、差分Dc11,Dc12,Dc13を二乗和
計算器211,212,213にそれぞれ補正値として
出力する。
【0121】本実施形態においては、参照フレームに対
する符号化対象フレームの輝度の平均値の差分Dc1
1,Dc12,Dc13は、動き補償部100で求めた
輝度の平均値の差分De11,De12,De13と同
じものであるので、フレーム平均計算器201と、フレ
ーム平均値メモリ202と、差分器203とを省略し、
動き補償部100の差分器103が出力する差分De1
1,De12,De13を二乗和計算器211,21
2,213にそれぞれ入力するようにしてもよい。
【0122】二乗和計算器211,212,213は、
符号化対象ブロックSkと、予測ブロックPk1,Pk2
k3と、差分Dc11,Dc12,Dc13とを入力と
し、予測誤差Epk1,Epk2,Epk3を Epkm=Σi=1 n(si−pmi−Dc1m)2 =Σi=1 n[(si−Dc1m)−pmi]2 (m=1,2,3) …(3) によって求め、符号化モード決定器205に出力する。
【0123】式(1)と同様に、式(3)の右辺におい
て、(si−Dc1m)は、参照フレーム内の画素の輝
度の平均値ARmに対する符号化対象フレーム内の画素
の輝度の平均値ACの増分を減ずる補正を、符号化対象
ブロックSk内の各画素に行うことを示しており、フェ
ードの影響を取り除いて予測誤差Epkmを求めることが
できる。予測誤差Epkmを求める式(3)は、補正を行
った後の符号化対象ブロックSkと、予測ブロックPkm
との差分の二乗和を求める式であるが、符号化対象ブロ
ックSkと、予測ブロックPkmとの間の誤差を求められ
るものであればよく、たとえば、補正を行った後の符号
化対象ブロックSkと、予測ブロックPk mとの差分の絶
対値和を求める式 Epkm=Σi=1 n|si−pmi−Dc1m| =Σi=1 n|(si−Dc1m)−pmi| (m=1,2,3) …(4) であってもよい。
【0124】分散計算器204は、符号化対象ブロック
kを入力とし、符号化対象ブロックSkの評価値とし
て、符号化対象ブロックSkの分散Vk、すなわち、各画
素の値の平均値からの偏差の二乗和を Vk=Σi=0 n(si−ASk)2 によって求め、符号化モード決定器205に出力する。
ASkは符号化対象ブロックSk内の画素の値の平均値で
ある。符号化対象ブロックSkの評価値としては、各画
素の値の平均値からの偏差の絶対値和等、他の値を採用
してもよい。
【0125】符号化モード決定器205は、符号化対象
フレームのピクチャタイプと分散V kと予測誤差E
k1,Epk2,Epk3とを入力とし、これらに基づいて
符号化対象ブロックSkの符号化モードを決定し、決定
した符号化モードをセレクタ42、スイッチ52及びブ
ロック生成器105に出力する。
【0126】符号化モード決定器205は、次のように
符号化モードを決定する。ピクチャタイプがIピクチャ
の場合は、符号化モードをフレーム内符号化モードに決
定する。ピクチャタイプがPピクチャの場合は、符号化
モードを、フレーム内符号化モードと前方向予測モード
とのどちらかに決定する。たとえば、前方向予測による
予測ブロックに基づいて求められた予測誤差Epk1と分
散Vkとを比較して、分散Vkの方が小さいときはフレー
ム内符号化モードに、予測誤差Epk1の方が小さいとき
は前方向予測モードに符号化モードを決定する。ピクチ
ャタイプがBピクチャの場合は、符号化モードを、フレ
ーム内符号化モード、前方向予測モード、後方向予測モ
ード及び両方向予測モードのうちのいずれかに決定す
る。たとえば、分散Vk並びに、前方向予測、後方向予
測及び両方向予測による予測ブロックに基づいて求めら
れた各予測誤差Epk1,Epk2及びEpk3の中で比較を
行い、分散Vkが最も小さいときはフレーム内符号化モ
ードに、予測誤差Epk1,Epk2,Epk3のいずれかが
最も小さいときはその予測誤差Epk1等に対応した予測
モードに、符号化モードを決定する。また、MPEGの
TM方式に従って符号化モードを決定してもよい。
【0127】またさらに、符号化モード決定器205
は、符号化対象フレームの画像の状態に応じて、フレー
ム予測にした方がいい場合、フレーム予測で求められた
予測誤差に重み付けをし、その予測誤差に従って符号化
モードを決定することもできる。
【0128】このように、本実施形態の映像符号化装置
において、図4の符号化モード決定部200は、符号化
対象フレーム内の画素の平均値ACを参照フレーム内の
画素の平均値ARmに合わせるように符号化対象ブロッ
クSkに補正をかけた後、予測誤差Epkmを求め、予測
誤差Epkmに基づいて符号化モードを決定する。このフ
レーム間の平均値を合わせる処理によって、フレーム間
での直流成分を一致させることができる。つまり、フレ
ーム間でフェードなどの効果を取り除き、予測誤差Ep
kmを交流成分のみで評価することが可能になる。この結
果、誤った動き補償による予測ブロックを生成した符号
化モードの選択を避けることができる。特に、同一フレ
ーム内で輝度信号レベルがほぼ一様な場合は有効であ
る。
【0129】また、フレーム単位で平均値を求めるた
め、ブロック毎に平均値を求める場合に比べて演算量が
少ない。ブロック毎にブロックの平均値を格納しておく
必要がなく、必要なメモリ量が少なくて済む。
【0130】なお、本実施形態では、符号化対象フレー
ム内の画素の平均値を参照フレーム内の画素の平均値に
合わせたが、逆に参照フレーム内の画素の平均値を符号
化対象フレーム内の画素の平均値に等しくするような補
正をかけてもよい。
【0131】また、本実施形態では、フレーム平均値メ
モリ102,202にフレーム毎の平均値を格納してい
るが、フレーム平均値メモリ102,202を用いず、
必要があるときに再度参照フレームのフレーム内の平均
値を求めるようにしてもよい。
【0132】本実施形態の映像符号化装置は、動き補償
部100と符号化モード決定部200との双方を備えて
いるが、どちらか一方のみを備えることとすることもで
きる。
【0133】(第2の実施形態)図5は本発明の第2の
実施形態に係る映像符号化装置の符号化モード決定部の
構成を示すブロック図である。本実施形態の映像符号化
装置は、図2における符号化モード決定部200を図5
の符号化モード決定部300で置き換えたものである。
第1の実施形態と異なるのは符号化モード決定部300
のみであるので、その他の部分についての説明は省略す
る。
【0134】図5の符号化モード決定部300は、ブロ
ック平均計算器321,331,332,333と、第
1の演算部としての分散計算器204と、符号化モード
決定器205と、第2の演算部としての二乗和計算器3
11,312,313とを備えている。ブロック平均計
算器321,331,332,333は、補正値算出部
として動作する。分散計算器204と符号化モード決定
器205とは図4で示したものと同一であるので、その
説明を省略する。
【0135】以下では、前方向予測に関する構成要素に
ついてのみ説明する。後方向予測、両方向予測に関する
構成要素についても同様である。
【0136】ブロック平均計算器321は、符号化対象
ブロックSkを入力とし、符号化対象ブロックSk内の画
素の値の平均値ASkを補正値として二乗和計算器31
1に出力する。
【0137】ブロック平均計算器331は、前方向予測
により求められた予測ブロックPk1を入力とし、予測ブ
ロックPk1内の画素の値の平均値APk1を補正値として
二乗和計算器311に出力する。
【0138】二乗和計算器311は、符号化対象ブロッ
クSk及び符号化対象ブロックSk内の画素の値の平均値
ASkとともに、予測ブロックPk1及び予測ブロックP
k1内の画素の値の平均値APk1を入力とし、予測誤差E
k1を求めて符号化モード決定器205に出力する。予
測誤差Epk1は、 Epkm=Σi=1 n(si−pmi+APkm−ASk)2 =Σi=1 n[(si−ASk)−(pmi−APkm)]2 (m=1,2,3) …(5) に従って求めることができる。
【0139】式(5)により、予測誤差Epk1は、符号
化対象ブロックSk内の各画素からこれらの画素の値の
平均値ASkを引いたものと、予測ブロックPk1内の各
画素からこれらの画素の値の平均値APk1を引いたもの
との差の二乗和として求められる。すなわち、二乗和計
算器311は、符号化対象ブロックSk及び予測ブロッ
クPk1の画素の値を、それぞれのブロックの平均値がゼ
ロになるように補正した後に、補正後の符号化対象ブロ
ックと補正後の予測ブロックとの間の差の二乗和を求め
ることになる。また、式(5)において二乗和を求める
代わりに絶対値和を求めるようにしてもよい。
【0140】同様に、後方向予測、両方向予測について
も予測誤差Epk2,Epk3を求めて符号化モード決定器
205に入力する。符号化モード決定器205は、分散
k及び予測誤差Epk1,Epk2,Epk3に基づいて、
符号化モードを決定する。
【0141】このように、本実施形態の映像符号化装置
は、符号化対象ブロックSkの画素の値の平均値ASk
び予測ブロックPk1等の画素の値の平均値APk1等を算
出し、それぞれのブロックの各画素の値からそれぞれの
ブロックの画素の値の平均値を減算して補正した後、予
測誤差Epk1等を求める。すなわち、ブロックの各画素
の値から平均値を引く処理によってそれぞれのブロック
の直流成分の値をゼロにして、フェードイン、フェード
アウトのような特殊効果による影響を取り除いている。
したがって、予測誤差を交流成分のみで評価することが
可能になる。この結果、誤った動き補償による予測ブロ
ックを生成した符号化モードの選択を避けることができ
る。
【0142】なお、本実施形態では、直流成分の値をゼ
ロに揃えた例を示したが、これに限るものではなく、符
号化モードの判定に用いる符号化対象ブロックSk及び
予測ブロックPk1,Pk2,Pk3の画素の値の平均値が同
じ値になるように各画素の値を補正しても同様である。
【0143】(第3の実施形態)図6は本発明の第3の
実施形態に係る映像符号化装置の符号化モード決定部の
構成を示すブロック図である。本実施形態の映像符号化
装置は、図2における符号化モード決定部200を図6
の符号化モード決定部400で置き換えたものである。
第1の実施形態と異なるのは符号化モード決定部400
のみであるので、その他の部分についての説明は省略す
る。
【0144】図6の符号化モード決定部400は、ブロ
ック平均計算器321,331,332,333と、差
分器441,442,443と、第1の演算部としての
分散計算器204と、符号化モード決定器205と、第
2の演算部としての二乗和計算器411,412,41
3とを備えている。ブロック平均計算器321,33
1,332,333と、差分器441,442,443
とは、補正値算出部として動作する。分散計算器204
と符号化モード決定器205とは図4で示したものと同
一であるので、その説明を省略する。
【0145】以下では、前方向予測に関する構成要素に
ついてのみ説明する。後方向予測、両方向予測に関する
構成要素についても同様である。
【0146】ブロック平均計算器321は、符号化対象
ブロックSkを入力とし、符号化対象ブロックSk内の画
素の値の平均値ASkを差分器441に出力する。
【0147】ブロック平均計算器331は、前方向予測
により求められた予測ブロックPk1を入力とし、予測ブ
ロックPk1内の画素の値の平均値APk1を差分器441
に出力する。
【0148】差分器441は、符号化対象ブロックSk
内の画素の値の平均値ASkとともに、予測ブロックP
k1内の画素の値の平均値APk1を入力とし、差分Dc2
1を求めて二乗和計算器411に補正値として出力す
る。差分Dc21は、 Dc2m=ASk−APkm (m=1,2,3) に従って求めることができる。差分Dc21は、予測ブ
ロックPk1の画素値の値の平均値APk1に対する符号化
対象ブロックSkの画素値の値の平均値ASkの増加分で
ある。
【0149】二乗和計算器411は、符号化対象ブロッ
クSkとともに、予測ブロックPk1及び差分Dc21を
入力とし、予測誤差Epk1を求めて符号化モード決定器
205に出力する。予測誤差Epk1は、 Epkm=Σi=1 n(si−pmi−Dc2m)2 =Σi=1 n[(si−Dc2m)−pmi]2 (m=1,2,3) …(6) に従って求めることができる。
【0150】式(6)により、予測誤差Epk1は、符号
化対象ブロックSk内の各画素の値から差分Dc21を
減算したものと、予測ブロックPk1内の各画素の値との
差の二乗和として求められる。すなわち、二乗和計算器
411は、符号化対象ブロックSkの各画素の値の平均
値ASkが予測ブロックPk1の画素値の値の平均値AP
k1に等しくなるように補正した後に、補正後の符号化対
象ブロックと予測ブロックPk1との間で画素の値の差の
二乗和を求めることになる。また、式(6)において二
乗和を求める代わりに絶対値和を求めるようにしてもよ
い。
【0151】同様に、後方向予測、両方向予測について
も予測誤差Epk2,Epk3を求めて符号化モード決定器
205に入力する。符号化モード決定器205は、分散
k及び予測誤差Epk1,Epk2,Epk3に基づいて、
符号化モードを決定する。
【0152】このように、本実施形態の映像符号化装置
は、符号化対象ブロックSkの画素の値の平均値ASk
予測ブロックPk1等の画素の値の平均値APk1等に合わ
せるように、符号化対象ブロックSk内の画素の値に補
正をした後、予測誤差Epk 1等を求める。すなわち、こ
のようにブロック間で画素の値の平均値を合わせる処理
によって、ブロック間の直流成分の値を一致させて、フ
ェードイン、フェードアウトのような特殊効果による影
響を取り除いている。したがって、予測誤差を交流成分
のみで評価することが可能になる。この結果、誤った動
き補償による予測ブロックを生成した符号化モードの選
択を避けることができる。
【0153】なお、本実施形態では、符号化対象ブロッ
クSkの画素の平均値ASkを予測ブロックPk1等の画素
の平均値APk1等に合わせたが、これとは逆に、予測ブ
ロックPk1等の画素の平均値APk1等を符号化対象ブロ
ックSkの画素の平均値ASkに合わせるようにしてもよ
い。
【0154】(第4の実施形態)第1の実施形態の動き
補償部100や符号化モード決定部200では、符号化
対象フレームの平均値ACと参照フレームの平均値AR
1等とを等しくするために、同一フレーム内の符号化対
象ブロックからは同一の値(AC−AR1)等を減じて
補正をした。このような補正は、同一フレーム内で輝度
信号レベルがほぼ一様な場合は有効である。しかしなが
ら、同一フレーム内でも、絵柄によって局所的に輝度信
号のレベルが異なる。このため、フェードアウト又はフ
ェードインする画像においては、位置によって輝度信号
レベルの変化量は異なる。すなわち、暗い部分は明るい
部分に比べて輝度信号レベルの変化量は小さい。
【0155】図7は、静止画がフェードアウトするとき
のマクロブロック内の平均輝度信号レベルを示すグラフ
である。図7において、MB1は画面の中で比較的明る
い部分、MB2は比較的暗い部分、MB3は画面の中で
平均的な明るさの部分の輝度信号レベルを表している。
フレーム番号は時間の経過とともに増加している。この
ように、フェード時の時間の経過に伴う輝度信号レベル
の変化量はフレーム内で一定ではない。このため、第1
の実施形態のように、フレーム内で一定の値を減じて補
正をかける方法では、輝度信号レベルが平均的なレベル
と離れている部分(図7のMB1やMB2)について
は、補正の効果を十分に出すことができない。
【0156】そこで、参照フレーム内の画素の値の平均
値と符号化対象フレーム内の画素の値の平均値の比に応
じて、符号化対象ブロック内の画素の値の平均値を補正
する方法を用いる映像符号化装置を第4の実施形態とし
て示す。
【0157】図8は本発明の第4の実施形態に係る映像
符号化装置の符号化モード決定部の構成を示すブロック
図である。本実施形態の映像符号化装置は、図2におけ
る符号化モード決定部200を図8の符号化モード決定
部500で置き換えたものである。第1の実施形態と異
なるのは符号化モード決定部500のみであるので、そ
の他の部分についての説明は省略する。
【0158】図8の符号化モード決定部500は、フレ
ーム平均計算器201と、フレーム平均値メモリ202
と、演算器503と、第1の演算部としての分散計算器
204と、符号化モード決定器205と、第2の演算部
としての二乗和計算器511,512,513とを備え
ている。フレーム平均計算器201と、フレーム平均値
メモリ202と、演算器503とは、補正値算出部とし
て動作する。分散計算器204と、符号化モード決定器
205とは図4で示したものと同一であるので、その説
明を省略する。
【0159】以下では、前方向予測に関する構成要素に
ついてのみ説明する。後方向予測、両方向予測に関する
構成要素についても同様である。
【0160】フレーム平均計算器201は、映像信号と
して入力された符号化対象フレーム内の画素の値の平均
値ACを計算し、フレーム平均値メモリ202と演算器
503とに出力する。
【0161】フレーム平均値メモリ202は、符号化対
象フレーム内の画素の値の平均値ACと、過去に符号化
されたフレームのフレーム内の画素の値の平均値とを格
納する。
【0162】演算器503は、前方向予測の参照フレー
ムの画素の値の平均値AR1をフレーム平均値メモリ2
02から読み出し、符号化対象フレーム内の画素の値の
平均値ACに対する参照フレーム内の画素の値の平均値
AR1の比W1k1を求め、二乗和計算器511に補正値
として出力する。比W1k1は、 W1km=ARm/AC (m=1,2,3) により求められる。
【0163】二乗和計算器511は、符号化対象ブロッ
クSkとともに、予測ブロックPk1及び比W1k1を入力
とし、予測誤差Epk1を求めて符号化モード決定器20
5に出力する。予測誤差Epk1は、 Epkm=Σi=1 n(si*W1km−pmi)2 (m=1,2,3) …(7) に従って求めることができる。
【0164】式(7)により、予測誤差Epk1は、符号
化対象ブロックSkの画素の値の平均値ASkに対する補
正後の符号化対象ブロックS'kの画素の値の平均値A
S'kの比が、符号化対象フレーム内の画素の値の平均値
ACに対する参照フレーム内の画素の値の平均値AR1
の比と等しくなるように、符号化対象ブロックSk内の
各画素毎に比W1k1で重み付けをする補正を行った後
に、補正後の符号化対象ブロックS'kと予測ブロックP
k1との間で画素の値の差の二乗和として求められる。ま
た、式(7)において二乗和を求める代わりに絶対値和
を求めるようにしてもよい。
【0165】同様に、後方向予測、両方向予測について
も予測誤差Epk2,Epk3を求めて符号化モード決定器
205に入力する。符号化モード決定器205は、分散
k及び予測誤差Epk1,Epk2,Epk3に基づいて、
符号化モードを決定する。
【0166】このように、本実施形態の映像符号化装置
は、参照フレーム内の画素の値の平均値AR1等と符号
化対象フレーム内の画素の値の平均値ACの比によっ
て、符号化対象ブロックSk内の画素値を補正した後、
予測誤差Epk1等を求める。このため、輝度信号レベル
がフレームの平均的な輝度信号レベルと異なっている部
分についても、最適な補正を行うことができる。この結
果、誤った動き補償による予測ブロックを生成した符号
化モードの選択を避けることができる。
【0167】なお、本実施形態では、符号化対象ブロッ
クSkの画素の値を補正したが、予測ブロックPk1等の
画素の値を補正してもよい。
【0168】また、本実施形態では、フレーム平均値メ
モリ202にフレーム毎の画素の値の平均値を格納して
いるが、フレーム平均値メモリ202を用いず、必要が
あるときに再度参照フレームの画素の値の平均値を求め
るようにしてもよい。
【0169】(第5の実施形態)図9は本発明の第5の
実施形態に係る映像符号化装置の符号化モード決定部の
構成を示すブロック図である。本実施形態の映像符号化
装置は、図2における符号化モード決定部200を図9
の符号化モード決定部600で置き換えたものである。
第1の実施形態と異なるのは符号化モード決定部600
のみであるので、その他の部分についての説明は省略す
る。
【0170】図9の符号化モード決定部600は、フレ
ーム平均計算器201と、フレーム平均値メモリ202
と、演算器603と、第1の演算部としての分散計算器
204と、符号化モード決定器205と、第2の演算部
としての二乗和計算器611,612,613と、ブロ
ック平均計算器621とを備えている。フレーム平均計
算器201と、フレーム平均値メモリ202と、演算器
603とは、補正値算出部として動作する。分散計算器
204と、符号化モード決定器205とは図4で示した
ものと同一であるので、その説明を省略する。
【0171】以下では、前方向予測に関する構成要素に
ついてのみ説明する。後方向予測、両方向予測に関する
構成要素についても同様である。
【0172】フレーム平均計算器201は、映像信号と
して入力された符号化対象フレーム内の画素の値の平均
値ACを計算し、フレーム平均値メモリ202と演算器
603とに出力する。
【0173】フレーム平均値メモリ202は、符号化対
象フレーム内の画素の値の平均値ACと、過去に符号化
されたフレームのフレーム内の画素の値の平均値とを格
納する。
【0174】ブロック平均計算器621は、符号化対象
ブロックSkを入力とし、符号化対象ブロックSkの画素
の値の平均値ASkを演算器603に出力する。
【0175】演算器603は、前方向予測の参照フレー
ムの画素の値の平均値AR1をフレーム平均値メモリ2
02から読み出し、補正値W2k1を W2km=ASk−AS'km =(1−ARm/AC)*ASk (m=1,2,3) により求め、二乗和計算器611に補正値として出力す
る。ここで、AS'km=ASk*ARm/ACである。補
正値W2k1は、符号化対象フレーム内の画素の値の平均
値ACに対する参照フレームの画素の値の平均値AR1
の比率と、符号化対象ブロックSkの画素の値の平均値
ASkに対する補正後の符号化対象ブロックS'kの画素
の値の平均値AS'kの比率が同じになるようにするため
に必要な補正値である。
【0176】二乗和計算器611は、符号化対象ブロッ
クSkとともに、予測ブロックPk1及び補正値W2k1
入力とし、予測誤差Epk1を求めて符号化モード決定器
205に出力する。予測誤差Epk1は、 Epkm=Σi=1 n(si−pmi−W2km2 =Σi=1 n[(si−W2km)−pmi]2 (m=1,2,3) …(8) に従って求めることができる。
【0177】式(8)により、予測誤差Epk1は、符号
化対象ブロックSkの各画素の値から補正値W2kmを減
じる補正を行った後に、補正後の符号化対象ブロック
S'kと予測ブロックPk1との間で画素の値の差の二乗和
として求められる。また、式(8)において二乗和を求
める代わりに絶対値和を求めるようにしてもよい。
【0178】同様に、後方向予測、両方向予測について
も予測誤差Epk2,Epk3を求めて符号化モード決定器
205に入力する。符号化モード決定器205は、分散
k及び予測誤差Epk1,Epk2,Epk3に基づいて、
符号化モードを決定する。
【0179】このように、本実施形態の映像符号化装置
は、符号化対象フレームの画素の値の平均値ACと参照
フレームの画素の値の平均値AR1等との比に応じて、
符号化対象ブロックの画素の値を補正した後、予測誤差
Epk1等を求める。このため、符号化対象ブロックと参
照フレームとの直流成分を一致させることができる。つ
まり、フェードのような特殊効果による影響を取り除
き、さらに、局所的に輝度信号レベルが平均的な輝度信
号レベルと異なっている場合にも、最適な補正を行うこ
とができる。この結果、誤った動き補償による予測ブロ
ックを生成した符号化モードの選択を避けることができ
る。
【0180】本実施形態によると、第4の実施形態とほ
ぼ同等の効果が得られるが、各画素毎に乗算をする必要
がなく、第4の実施形態に比べて演算量が少なくて済
む。
【0181】なお、本実施形態では、符号化対象ブロッ
クSkの画素の値を補正したが、これとは逆に、予測ブ
ロックPk1等の画素の値を補正してもよい。
【0182】また、本実施形態では、フレーム平均値メ
モリ202にフレーム毎の画素の値の平均値を格納して
いるが、フレーム平均値メモリ202を用いず、必要が
あるときに再度参照フレームの画素の値の平均値を求め
るようにしてもよい。
【0183】(第6の実施形態)図10は本発明の第6
の実施形態に係る映像符号化装置の符号化モード決定部
の構成を示すブロック図である。本実施形態の映像符号
化装置は、図2における符号化モード決定部200を図
10の符号化モード決定部700で置き換えたものであ
る。第1の実施形態と異なるのは符号化モード決定部7
00のみであるので、その他の部分についての説明は省
略する。
【0184】図10の符号化モード決定部700は、ブ
ロック平均計算器621と、フレーム平均計算器73
1,732,733と、差分器441,442,443
と、第1の演算部としての分散計算器204と、符号化
モード決定器205と、第2の演算部としての二乗和計
算器711,712,713とを備えている。ブロック
平均計算器621と、フレーム平均計算器731,73
2,733と、差分器441,442,443とは、補
正値算出部として動作する。分散計算器204と符号化
モード決定器205とは図4で示したものと同一である
ので、その説明を省略する。
【0185】以下では、前方向予測に関する構成要素に
ついてのみ説明する。後方向予測、両方向予測に関する
構成要素についても同様である。
【0186】ブロック平均計算器621は、符号化対象
ブロックSkを入力とし、符号化対象ブロックSk内の画
素の値の平均値ASkを差分器441に出力する。
【0187】フレーム平均計算器731は、前方向予測
に用いられる参照フレームR1をフレームメモリ部60
から入力し、参照フレームR1内の画素の値の平均値A
1を差分器441に出力する。
【0188】差分器441は、符号化対象ブロックSk
の画素の値の平均値ASkとともに、参照フレームR1
画素の値の平均値AR1を入力とし、差分Dc31を求
めて二乗和計算器711に補正値として出力する。差分
Dc31は、 Dc3m=ASk−ARm (m=1,2,3) に従って求めることができる。差分Dc31は、参照フ
レームR1の画素の値の平均値AR1に対する符号化対象
ブロックSkの画素値の値の平均値ASkの増加分であ
る。
【0189】二乗和計算器711は、符号化対象ブロッ
クSkとともに、予測ブロックPk1及び差分Dc31を
入力とし、予測誤差Epk1を求めて符号化モード決定器
205に出力する。予測誤差Epk1は、 Epkm=Σi=1 n(si−pmi−Dc3m)2 =Σi=1 n[(si−Dc3m)−pmi]2 (m=1,2,3) …(9) に従って求めることができる。
【0190】式(9)により、予測誤差Epk1は、符号
化対象ブロックSk内の各画素の値から差分Dc31を
減算したものと、予測ブロックPk1内の各画素の値との
差の二乗和として求められる。また、式(9)において
二乗和を求める代わりに絶対値和を求めるようにしても
よい。
【0191】同様に、後方向予測、両方向予測について
も予測誤差Epk2,Epk3を求めて符号化モード決定器
205に入力する。符号化モード決定器205は、分散
k及び予測誤差Epk1,Epk2,Epk3に基づいて、
符号化モードを決定する。
【0192】このように、本実施形態の映像符号化装置
は、符号化対象ブロックSkの画素の値の平均値ASk
参照フレームR1等の画素の値の平均値AR1等に等しく
なるように、符号化対象ブロックSk毎に補正値を求
め、符号化対象ブロックSk内の画素の値を補正した
後、予測誤差Epk1等を求める。このため、フェードイ
ン、フェードアウトのような特殊効果による影響を取り
除く補正を、局所的に輝度信号レベルが異なる絵柄のフ
レームでも、最適に行うことができる。この結果、誤っ
た動き補償による予測ブロックを生成した符号化モード
の選択を避けることができる。また、本実施形態による
と、第4及び第5の実施形態の場合と同じ効果が得られ
るが、加算のみで補正を行うので回路がより簡単にな
る。
【0193】なお、本実施形態では、符号化対象ブロッ
クSkの画素の値を補正したが、予測ブロックPk1等の
画素の値を補正してもよい。
【0194】(第7の実施形態)図11は本発明の第7
の実施形態に係る映像符号化装置の符号化モード決定部
の構成を示すブロック図である。本実施形態の映像符号
化装置は、図2における符号化モード決定部200を図
11の符号化モード決定部800で置き換えたものであ
る。第1の実施形態と異なるのは符号化モード決定部8
00のみであるので、その他の部分についての説明は省
略する。
【0195】図11の符号化モード決定部800は、第
1の演算部としての分散計算器204と、第2の演算部
としての分散計算器811,812,813と、符号化
モード決定器205とを備えている。分散計算器204
と符号化モード決定器205とは図4で示したものと同
一であるので、その説明を省略する。
【0196】以下では、前方向予測に関する構成要素に
ついてのみ説明する。後方向予測、両方向予測に関する
構成要素についても同様である。
【0197】分散計算器811は、符号化対象ブロック
kとともに、予測ブロックPk1を入力とし、予測誤差
ブロックP'k1の分散Vpk1を求めて符号化モード決定
器205に予測誤差ブロックP'k1の評価値として出力
する。分散Vpk1は、 Vpkm=Σi=1 n(p'mi−AP'km)2 (m=1,2,3) …(10) に従って求めることができる。ここで、AP'kmは予測
誤差ブロックP'kmの画素の値の平均値である。
【0198】予測誤差ブロックP'k1は、符号化対象ブ
ロックSkから予測ブロックPk1を減じた差分ブロック
であるから、式(10)は、符号化対象ブロックSk
予測誤差ブロックの画素の値の平均値AP'kmを減じる
補正をして、符号化対象ブロックSkの予測誤差を求め
ることと同等である。
【0199】同様に、後方向予測、両方向予測について
も分散Vpk2,Vpk3を求めて符号化モード決定器20
5に入力する。符号化モード決定器205は、分散
k,Vpk1,Vpk2,Vpk3に基づいて、符号化モー
ドを決定する。
【0200】符号化モードの決定方法は、第1の実施形
態において示したものと同じである。ただし、予測誤差
Epk1,Epk2,Epk3の代わりに分散Vpk1,V
k2,Vpk3を用いて符号化モードを決定する。すなわ
ち、符号化モード決定器205は、たとえば、ピクチャ
タイプがBピクチャの場合は、分散Vk,Vpk1,Vp
k2,Vpk3を比較して、分散Vkが最も小さいときはフ
レーム内符号化モードに、Vpk1が最も小さいときは前
方向予測モードに、というように符号化モードを決定す
る。
【0201】このように、本実施形態の映像符号化装置
は、予測誤差ブロックP'k1等の分散を求め、分散に従
って符号化モードを決定する。分散を求めることは、符
号化対象ブロックSkと予測ブロックPk1等との間で直
流成分の値を一致させる処理にあたり、フェード画像等
に対して第1〜第6の実施形態の同等の効果が得られ
る。
【0202】以上第1〜7の実施形態で示したように画
像の交流成分のみを用いて符号化モードを決定するか、
又は従来のように入力された映像信号をそのまま用いて
符号化モードを決定するかを選択して切り替えることも
できる。このためには、フェード等の検出を行うように
して、検出結果に基づいて切り替えるようにすればよ
い。
【0203】なお、以上の第1〜7の実施形態では、符
号化モードが4つの場合を示したが、これに限るもので
はなく、符号化モードはいくつあってもよい。
【0204】(第8の実施形態)以下では、フェード効
果を持つ画像に対しても誤った動き補償を行わない動き
補償部を備えた映像符号化装置について説明する。
【0205】図12は本発明の第8の実施形態に係る映
像符号化装置の動き補償部の構成を示すブロック図であ
る。本実施形態の映像符号化装置は、図2における動き
補償部100を図12の動き補償部900で置き換えた
ものである。第1の実施形態と異なるのは動き補償部9
00のみであるので、その他の部分についての説明は省
略する。
【0206】図12の動き補償部900は、フレーム平
均計算器101と、フレーム平均値メモリ102と、演
算器903と、動き検出器904と、ブロック生成器1
05とを備えている。フレーム平均計算器101と、フ
レーム平均値メモリ102と、演算器903とは、補正
値算出部として動作する。ブロック生成器105は図3
で示したものと同一であるので、その説明を省略する。
【0207】以下では、主に前方向予測に関して説明す
る。後方向予測、両方向予測に関しても同様である。
【0208】フレーム平均計算器101は、映像信号と
して入力された符号化対象フレーム内の画素の値の平均
値ACを計算し、フレーム平均値メモリ102と演算器
903とに出力する。
【0209】フレーム平均値メモリ102は、符号化対
象フレーム内の画素の値の平均値ACと、過去に符号化
されたフレームのフレーム内の画素の値の平均値とを格
納する。
【0210】演算器903は、前方向予測の参照フレー
ムの画素の値の平均値AR1をフレーム平均値メモリ2
02から読み出し、符号化対象フレーム内の画素の値の
平均値ACに対する参照フレーム内の画素の値の平均値
AR1の比W3k1を求め、動き検出器904に補正値と
して出力する。比W3k1は、 W3km=ARm/AC (m=1,2,3) により求められる。
【0211】動き検出器904は、符号化対象ブロック
k、フレームメモリ部60が格納している参照フレー
ムのうち探索領域内の画素データ及び比W3k1,W
k2,W3k3を入力とし、各予測モードに対応した動き
ベクトルV1,V2,V3を求めてブロック生成器105
に出力する。
【0212】動き検出器904は、評価値Ebk1を、た
とえば、 Ebkm=Σi=1 n|si*W3km−bmi| (m=1,2,3) …(11) によって求め、探索領域内の候補ブロックBk1
{b11,b12,…,b1i,…,b1n}と符号化対象ブロ
ックSkとの間で相関度の評価を行う。動き検出器90
4は、探索領域内で動かした候補ブロックBk1のうち、
評価値Ebk1が最も小さくなるブロックと符号化対象ブ
ロックSkとの位置の差を、動きベクトルV1として出力
する。
【0213】評価値Ebk1を求める式は、探索領域内の
候補ブロックBk1と符号化対象ブロックSkとの間の相
関値を求められるものであればよく、たとえば、 Ebkm=Σi=1 n(si*W3km−bmi)2 (m=1,2,3) …(12) であってもよい。
【0214】式(11),(12)により、評価値Eb
k1は、符号化対象ブロックSkの画素の値の平均値ASk
に対する補正後の符号化対象ブロックS'kの画素の値の
平均値AS'kの比が、符号化対象フレーム内の画素の値
の平均値ACに対する参照フレーム内の画素の値の平均
値AR1の比と等しくなるように、符号化対象ブロック
k内の各画素毎に比W3k1で重み付けをする補正を行
った後に、補正後の符号化対象ブロックS'kと探索領域
内の候補ブロックBk1との間の画素の値の差に基づいて
求められる。
【0215】動き検出器904は、同様に、後方向予
測、両方向予測についてもそれぞれ動きベクトルV2
3を求めてブロック生成器105に出力する。
【0216】このように、本実施形態の映像符号化装置
は、参照フレーム内の画素の値の平均値AR1等と符号
化対象フレーム内の画素の値の平均値ACの比によっ
て、符号化対象ブロックSk内の画素値を補正した後、
動きベクトルV1等を求める。このため、輝度信号レベ
ルがフレームの平均的な輝度信号レベルと異なっている
部分についても、最適な補正を行うことができる。この
結果、誤った動きベクトルの検出を避けることができ
る。
【0217】なお、本実施形態では、符号化対象ブロッ
クSkの画素の値を補正したが、探索領域内の候補ブロ
ックBk1等の画素の値を補正してもよい。
【0218】また、本実施形態では、フレーム平均値メ
モリ102にフレーム毎の画素の値の平均値を格納して
いるが、フレーム平均値メモリ102を用いず、必要が
あるときに再度参照フレームの画素の値の平均値を求め
るようにしてもよい。
【0219】(第9の実施形態)図13は本発明の第9
の実施形態に係る映像符号化装置の動き補償部の構成を
示すブロック図である。本実施形態の映像符号化装置
は、図2における動き補償部100を図13の動き補償
部1000で置き換えたものである。第1の実施形態と
異なるのは動き補償部1000のみであるので、その他
の部分についての説明は省略する。
【0220】図13の動き補償部1000は、フレーム
平均計算器101と、フレーム平均値メモリ102と、
演算器1003と、動き検出器1004と、ブロック生
成器105と、ブロック平均計算器1021とを備えて
いる。フレーム平均計算器101と、フレーム平均値メ
モリ102と、演算器1003と、ブロック平均計算器
1021とは、補正値算出部として動作する。ブロック
生成器105は図3で示したものと同一であるので、そ
の説明を省略する。
【0221】以下では、主に前方向予測に関して説明す
る。後方向予測、両方向予測に関しても同様である。
【0222】フレーム平均計算器101は、映像信号と
して入力された符号化対象フレーム内の画素の値の平均
値ACを計算し、フレーム平均値メモリ102と演算器
1003とに出力する。
【0223】フレーム平均値メモリ102は、符号化対
象フレーム内の画素の値の平均値ACと、過去に符号化
されたフレームのフレーム内の画素の値の平均値とを格
納する。
【0224】ブロック平均計算器1021は、符号化対
象ブロックSkを入力とし、符号化対象ブロックSkの画
素の値の平均値ASkを演算器1003に出力する。
【0225】演算器1003は、前方向予測の参照フレ
ームの画素の値の平均値AR1をフレーム平均値メモリ
102から読み出し、補正値W4k1を W4km=ASk−AS'km =(1−ARm/AC)*ASk (m=1,2,3) により求め、動き検出器1004に出力する。ここで、
AS'km=ASk*ARm/ACである。補正値W4
k1は、符号化対象フレーム内の画素の値の平均値ACに
対する参照フレームの画素の値の平均値AR1の比率
と、符号化対象ブロックSkの画素の値の平均値ASk
対する補正後の符号化対象ブロックS'kの画素の値の平
均値AS'kの比率が同じになるようにするために必要な
補正値である。
【0226】動き検出器1004は、符号化対象ブロッ
クSk、フレームメモリ部60が格納している参照フレ
ームのうち探索領域内の画素データ及び比W4k1,W4
k2,W4k3を入力とし、各予測モードに対応した動きベ
クトルV1,V2,V3を求めてブロック生成器105に
出力する。
【0227】動き検出器1004は、評価値Ebk1を、
たとえば、 Ebkm=Σi=1 n|si−bmi−W4km| =Σi=1 n|(si−W4km)−bmi| (m=1,2,3) …(13) によって求め、探索領域内の候補ブロックBk1
{b11,b12,…,b1i,…,b1n}と符号化対象ブロ
ックSkとの間で相関度の評価を行う。動き検出器10
04は、探索領域内で動かした候補ブロックBk1のう
ち、評価値Ebk1が最も小さくなるブロックと符号化対
象ブロックSkとの位置の差を、動きベクトルV1として
出力する。
【0228】評価値Ebk1を求める式は、探索領域内の
候補ブロックBk1と符号化対象ブロックSkとの間の相
関値を求められるものであればよく、たとえば、 Ebkm=Σi=1 n(si−bmi−W4km)2 =Σi=1 n[(si−W4km)−bmi]2 (m=1,2,3) …(14) であってもよい。
【0229】式(13),(14)により、評価値Eb
k1は、符号化対象ブロックSkの各画素の値から補正値
W4k1を減じる補正を行った後に、補正後の符号化対象
ブロックS'kと探索領域内の候補ブロックBk1との間の
画素の値の差に基づいて求められる。
【0230】動き検出器1004は、同様に、後方向予
測、両方向予測についてもそれぞれ動きベクトルV2
3を求めてブロック生成器105に出力する。
【0231】このように、本実施形態の映像符号化装置
は、符号化対象フレームの画素の値の平均値ACと参照
フレームの画素の値の平均値AR1等との比に応じて、
符号化対象ブロックの画素の値を補正した後、動きベク
トルV1等を求める。このため、符号化対象ブロックと
参照フレームとの直流成分を一致させることができる。
つまり、フェードのような特殊効果による影響を取り除
き、さらに、局所的に輝度信号レベルが平均的な輝度信
号レベルと異なっている場合にも、最適な補正を行うこ
とができる。この結果、誤った動きベクトルの検出を避
けることができる。
【0232】本実施形態によると、第8の実施形態とほ
ぼ同等の効果が得られるが、各画素毎に乗算をする必要
がなく、第8の実施形態に比べて演算量が少なくて済
む。
【0233】なお、本実施形態では、符号化対象ブロッ
クSkの画素の値を補正したが、探索領域内の候補ブロ
ックBk1等の画素の値を補正してもよい。
【0234】また、本実施形態では、フレーム平均値メ
モリ102にフレーム毎の画素の値の平均値を格納して
いるが、フレーム平均値メモリ102を用いず、必要が
あるときに再度参照フレームの画素の値の平均値を求め
るようにしてもよい。
【0235】(第10の実施形態)図14は本発明の第
10の実施形態に係る映像符号化装置の動き補償部の構
成を示すブロック図である。本実施形態の映像符号化装
置は、図2における動き補償部100を図14の動き補
償部1100で置き換えたものである。第1の実施形態
と異なるのは動き補償部1100のみであるので、その
他の部分についての説明は省略する。
【0236】図14の動き補償部1100は、動き検出
器1104と、ブロック生成器105と、ブロック平均
計算器1021と、フレーム平均計算器1131,11
32,1133と、差分器1141,1142,114
3とを備えている。ブロック平均計算器1021と、フ
レーム平均計算器1131,1132,1133と、差
分器1141,1142,1143とは、補正値算出部
として動作する。ブロック生成器105は図3で示した
ものと同一であるので、その説明を省略する。
【0237】以下では、前方向予測に関する構成要素に
ついてのみ説明する。後方向予測、両方向予測に関する
構成要素についても同様である。
【0238】ブロック平均計算器1021は、符号化対
象ブロックSkを入力とし、符号化対象ブロックSk内の
画素の値の平均値ASkを差分器1141に出力する。
【0239】フレーム平均計算器1131は、前方向予
測に用いられる参照フレームR1をフレームメモリ部6
0から入力し、参照フレームR1内の画素の値の平均値
AR1を差分器1141に出力する。
【0240】差分器1141は、符号化対象ブロックS
kの画素の値の平均値ASkとともに、参照フレームR1
の画素の値の平均値AR1を入力とし、差分De21を
求めて動き検出器1104に補正値として出力する。差
分De21は、 De2m=ASk−ARm (m=1,2,3) に従って求めることができる。差分De21は、参照フ
レームR1の画素の値の平均値AR1に対する符号化対象
ブロックSkの画素値の値の平均値ASkの増加分であ
る。
【0241】動き検出器1104は、符号化対象ブロッ
クSk、フレームメモリ部60が格納している参照フレ
ームのうち探索領域内の画素データ及び差分De21,
De22,De23を入力とし、各予測モードに対応し
た動きベクトルV1,V2,V 3を求めてブロック生成器
105に出力する。
【0242】動き検出器1104は、評価値Ebk1を、
たとえば、 Ebkm=Σi=1 n|si−bmi−De2m| =Σi=1 n|(si−De2m)−bmi| (m=1,2,3) …(15) によって求め、探索領域内の候補ブロックBk1
{b11,b12,…,b1i,…,b1n}と符号化対象ブロ
ックSkとの間で相関度の評価を行う。動き検出器11
04は、探索領域内で動かした候補ブロックBk1のう
ち、評価値Ebk1が最も小さくなるブロックと符号化対
象ブロックSkとの位置の差を、動きベクトルV1として
出力する。
【0243】評価値Ebk1を求める式は、探索領域内の
候補ブロックBk1と符号化対象ブロックSkとの間の相
関値を求められるものであればよく、たとえば、 Ebkm=Σi=1 n(si−bmi−De2m)2 =Σi=1 n[(si−De2m)−bmi]2 (m=1,2,3) …(16) であってもよい。
【0244】式(15),(16)により、評価値Eb
k1は、符号化対象ブロックSkの各画素の値から補正値
De21を減じる補正を行った後に、補正後の符号化対
象ブロックS'kと探索領域内の候補ブロックBk1との間
の画素の値の差に基づいて求められる。
【0245】動き検出器1104は、同様に、後方向予
測、両方向予測についてもそれぞれ動きベクトルV2
3を求めてブロック生成器105に出力する。
【0246】このように、本実施形態の映像符号化装置
は、符号化対象ブロックSkの画素の値の平均値ASk
参照フレームR1等の画素の値の平均値AR1等に等しく
なるように、符号化対象ブロックSk毎に補正値を求
め、符号化対象ブロックSk内の画素の値を補正した
後、動きベクトルV1等を求める。このため、フェード
イン、フェードアウトのような特殊効果による影響を取
り除く補正を、局所的に輝度信号レベルが異なる絵柄の
フレームでも、最適に行うことができる。この結果、誤
った動きベクトルの検出を避けることができる。また、
本実施形態によると、第8及び第9の実施形態の場合と
同じ効果が得られるが、加算のみで補正を行うので回路
がより簡単になる。
【0247】なお、本実施形態では、符号化対象ブロッ
クSkの画素の値を補正したが、探索領域内の候補ブロ
ックBk1等の画素の値を補正してもよい。
【0248】(第11の実施形態)図15は本発明の第
11の実施形態に係る映像符号化装置の動き補償部の構
成を示すブロック図である。本実施形態の映像符号化装
置は、図2における動き補償部100を図15の動き補
償部1200で置き換えたものである。第1の実施形態
と異なるのは動き補償部1200のみであるので、その
他の部分についての説明は省略する。
【0249】図15の動き補償部1200は、動き検出
器1204と、ブロック生成器105と、ブロック平均
計算器1021,1231,1232,1233と、差
分器1241,1242,1243とを備えている。ブ
ロック平均計算器1021,1231,1232,12
33と、差分器1241,1242,1243とは、補
正値算出部として動作する。ブロック生成器105は図
3で示したものと同一であるので、その説明を省略す
る。
【0250】以下では、前方向予測に関する構成要素に
ついてのみ説明する。後方向予測、両方向予測に関する
構成要素についても同様である。
【0251】ブロック平均計算器1021は、符号化対
象ブロックSkを入力とし、符号化対象ブロックSk内の
画素の値の平均値ASkを差分器1241に出力する。
【0252】ブロック平均計算器1231は、前方向予
測に用いられる参照フレームR1をフレームメモリ部6
0から入力し、参照フレームR1における探索領域内の
候補ブロックBk1の画素の値の平均値ABk1を差分器1
241に出力する。
【0253】差分器1241は、候補ブロックBkの画
素の値の平均値ABk1と符号化対象ブロックSK内の画
素の平均値ASkとを入力とし、差分De31を求めて
動き検出器1204に補正値として出力する。差分De
31は、De3m=ASk−ABkm (m=1,2,
3)に従って求めることができる。差分De31は、候
補ブロックBk1の画素の値の平均値ABk1に対する符号
化対象ブロックSk内の画素の平均値ASkの増加分を示
している。
【0254】動き検出器1204は、符号化対象ブロッ
クSk、フレームメモリ部60が格納している参照フレ
ームのうち探索領域内の画素データ及び差分De31,
De32,De33を入力とし、各予測モードに対応し
た動きベクトルV1,V2,V 3を求めてブロック生成器
105に出力する。
【0255】動き検出器1204は、評価値Ebk1を、
たとえば、 Ebkm=Σi=1 n|si−bmi−De3m| =Σi=1 n|(si−De3m)−bmi| …(17) によって求め、探索領域内の候補ブロックBk1
{b11,b12,…,b1i,…,b1n}と符号化対象ブロ
ックSkとの間で相関度の評価を行う。動き検出器12
04は、探索領域内で動かした候補ブロックBk1のう
ち、評価値Ebk1が最も小さくなるブロックと符号化対
象ブロックSkとの位置の差を、動きベクトルV1として
出力する。
【0256】評価値Ebk1を求める式は、探索領域内の
候補ブロックBk1と符号化対象ブロックSkとの間の相
関値を求められるものであればよく、たとえば、Ebkm
=Σi=1 n(si−bmi−De3m)2 =Σi=1 n[(si−De3m)−bmi]2 …(18) であってもよい。
【0257】式(17),(18)により、評価値Eb
kは、符号化対象ブロックSkの各画素の値から補正値D
e31を減じる補正を行った後に、補正後の符号化対象
ブロックS'kと探索領域内の候補ブロックBk1との間の
画素の値の差に基づいて求められる。
【0258】動き検出器1204は、同様に、後方向予
測、両方向予測についてもそれぞれ動きベクトルV2
3を求めてブロック生成器105に出力する。
【0259】このように、本発明の映像符号化装置は、
符号化対象ブロックSk内の画素の値の平均値ASkが参
照フレーム内の候補ブロックBk1等の画素の値の平均値
ABk1等に等しくなるように、符号化対象ブロックSk
毎に補正値を求め、符号化対象ブロックSk内の画素の
値を補正した後、動きベクトルV1等を求める。このた
め、フェードイン、フェードアウトのような特殊効果に
よる影響を取り除く補正を、局所的に輝度信号レベルが
異なる絵柄のフレームでも、最適に行うことができる。
この結果、誤った動きベクトルの検出を避けることがで
きる。
【0260】なお、本実施形態では、符号化対象ブロッ
クSkの画素の値を補正したが、探索領域内の候補ブロ
ックBk1等の画素の値を補正してもよい。
【0261】以上の第1〜第7の実施形態の符号化モー
ド決定部と、第1,第8〜第11の実施形態の動き補償
部とは任意の組み合わせで用いることができる。
【0262】特に、第4の実施形態の符号化モード決定
部と第8の実施形態の動き補償部とを組み合わせる場
合、第5の実施形態の符号化モード決定部と第9の実施
形態の動き補償部とを組み合わせる場合及び第6の実施
形態の符号化モード決定部と第10の実施形態の動き補
償部とを組み合わせる場合は、符号化対象ブロックSk
の補正値を求める回路を共通化することができる。
【0263】また、動き補償部の代わりに予測ブロック
を生成する回路と第1〜第7の実施形態の符号化モード
決定部とを組み合わせてもよい。
【0264】また、従来の符号化モード決定部と第1,
第8〜第11の実施形態の動き補償部とを組み合わせて
もよい。
【0265】さらに、以上で説明した各構成要素の機能
の少なくとも一部をソフトウェア的に実現するようにし
てもよい。
【0266】
【発明の効果】以上のように、本発明の映像符号化装置
によると、フェードイン、フェードアウト時等のよう
に、時間の経過とともに画面全体にわたって輝度が変化
するような場合に、符号化対象フレームと動き補償の際
に用いられる参照フレームとの間に生じる、このような
輝度の変化の影響を取り除くことができる。したがっ
て、最適な動きベクトルの検出を行うことができるとと
もに、誤った動き補償を行う予測モードを避けて、最適
な符号化モードの選択をすることができる。また、映像
符号化装置が、以上で説明した動き補償部又は符号化モ
ード決定部のどちらか一方だけを備える場合であって
も、フェードイン、フェードアウトする画像を最適な符
号化モードで符号化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る映像符号化装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る映像符号化装置
の構成を示すブロック図である。
【図3】図2の動き補償部の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】図2の符号化モード決定部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る映像符号化装置
の符号化モード決定部の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る映像符号化装置
の符号化モード決定部の構成を示すブロック図である。
【図7】静止画がフェードアウトするときのマクロブロ
ック内の平均輝度信号レベルを示すグラフである。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る映像符号化装置
の符号化モード決定部の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る映像符号化装置
の符号化モード決定部の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第6の実施形態に係る映像符号化装
置の符号化モード決定部の構成を示すブロック図であ
る。
【図11】本発明の第7の実施形態に係る映像符号化装
置の符号化モード決定部の構成を示すブロック図であ
る。
【図12】本発明の第8の実施形態に係る映像符号化装
置の動き補償部の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第9の実施形態に係る映像符号化装
置の動き補償部の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第10の実施形態に係る映像符号化
装置の動き補償部の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第11の実施形態に係る映像符号化
装置の動き補償部の構成を示すブロック図である。
【図16】従来の映像符号化装置の構成を示すブロック
図である。
【図17】MPEGのTM方式による符号化モード決定
方法の一例を示す図である。
【図18】フェードアウトする画像において、時間的に
離れた異なるフレームの同じライン上の画素について輝
度信号のレベルを表すグラフである。
【図19】フェード画像において生じる問題を説明する
図である。
【符号の説明】
10 ブロック分割器 40 符号化部 41 ブロック差分器 42 セレクタ 43 量子化器 44 可変長符号化器 50 復号化部 51 逆量子化器 52 スイッチ 53 ブロック加算器 60 フレームメモリ部 61,65 スイッチ 62,63,64 フレームメモリ 70 予測ブロック生成器 100,900,1000,1100,1200 動き
補償部 200,300,400,500,600,700,8
00,1600 符号化モード決定部 101,201,731,732,733,1131,
1132,1133 フレーム平均計算器 102,202 フレーム平均値メモリ 103,203,441,442,443,1141,
1142,1143,1241,1242,1243
差分器 104,904,1004,1104,1204 動き
検出器 105 ブロック生成器 204 分散計算器(第1の演算器) 205 符号化モード決定器 211,212,213,311,312,313,4
11,412,413,511,512,513,61
1,612,613,711,712,713,160
1 二乗和計算器(第2の演算器) 811,812,813 分散計算器(第2の演算器) 321,331,332,333,621,1021,
1231,1232,1233 ブロック平均計算器 503,603,903,1003 演算器 Sk 符号化対象ブロック Pk,Pk1,Pk2,Pk3 予測ブロック P'k 予測誤差ブロック SA 探索領域 Bk 候補ブロック AC 符号化対象フレームの画素の値の平均値 ARm,AR1,AR2,AR3 参照フレームの画素の値
の平均値 ASk 符号化対象ブロックの画素の値の平均値(補正
値) APk1,APk2,APk3 予測ブロックの画素の値の平
均値(補正値) ABk1,ABk2,ABk3 候補ブロックの画素の値の平
均値 V,V1,V2,V3 動きベクトル Vk 符号化対象ブロックの分散 Epk1,Epk2,Epk3 予測誤差 Vpk1,Vpk2,Vpk3 予測誤差ブロックの分散 R1,R2,R3 参照フレーム Dc11,Dc12,Dc13,Dc21,Dc22,
Dc23,Dc31,Dc32,Dc33,De11,
De12,De13,De21,De22,De23,
De31,De32,De33 差分(補正値) W1k1,W1k2,W1k3,W3k1,W3k2,W3k3
(補正値) W2k1,W2k2,W2k3,W4k1,W4k2,W4k3
正値

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化対象フレームを符号化対象ブロッ
    ク毎に参照フレームに基づいて予測符号化する映像符号
    化方法であって、 当該符号化対象ブロック内の画素の値に基づいて、当該
    符号化対象ブロックの評価値を算出する第1の演算工程
    と、 当該符号化対象ブロックと、参照フレームから動き補償
    して生成された、当該符号化対象ブロックに係る予測ブ
    ロックとに対して各々補正値を求める補正値算出工程
    と、 当該符号化対象ブロック内の画素の値と、前記予測ブロ
    ック内の画素の値とに対して各々前記補正値を用いて補
    正を行い、補正された符号化対象ブロック内の画素の値
    と、補正された予測ブロック内の画素の値との差分に基
    づいて、予測誤差を算出する第2の演算工程と、 前記符号化対象ブロックの評価値と前記予測誤差とに基
    づいて、符号化モードを決定する行程と、 前記符号化モードに従って、当該符号化対象ブロックの
    符号化を行う行程とを備えた映像符号化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の映像符号化方法におい
    て、 前記符号化モードを決定する行程は、 前記符号化対象ブロックの評価値と前記予測誤差とのう
    ち、前記符号化対象ブロックの評価値の方の値が小さい
    場合はフレーム内符号化モードに、前記予測誤差の方の
    値が小さい場合はその予測誤差に対応した予測符号化モ
    ードに符号化モードを決定するものであることを特徴と
    する映像符号化方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の映像符号化方法
    において、 前記補正値算出工程は、 当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値と前記予
    測ブロック内の画素の値の平均値とを求めるものであ
    り、 前記第2の演算工程は、 当該符号化対象ブロック内の各画素の値から前記符号化
    対象ブロック内の画素の値の平均値を減ずる補正をする
    とともに、 前記予測ブロック内の各画素の値から前記予測ブロック
    内の画素の値の平均値を減ずる補正をするものであるこ
    とを特徴とする映像符号化方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の映像符号化方法
    において、 前記補正値算出工程は、 前記予測ブロック内の画素の値の平均値に対する当該符
    号化対象ブロック内の画素の値の平均値の増分を求める
    ものであり、 前記第2の演算工程は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の映像符号化方法
    において、 前記補正値算出工程は、 前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対する前記符
    号化対象フレーム内の画素の値の平均値の増分を求める
    ものであり、 前記第2の演算工程は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載の映像符号化方法
    において、 前記補正値算出工程は、 当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に対する
    補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値
    の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値
    に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比に
    等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の各画素
    の値を乗算によって補正をするための補正値を求めるも
    のであり、 前記第2の演算工程は、 前記補正値を当該符号化対象ブロック内の各画素の値に
    乗ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化方法。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2に記載の映像符号化方法
    において、 前記補正値算出工程は、 前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に対する
    前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比を求めるも
    のであり、 前記第2の演算工程は、 前記比を当該符号化対象ブロック内の各画素の値に乗ず
    る補正をするものであることを特徴とする映像符号化方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2に記載の映像符号化方法
    において、 前記補正値算出工程は、 当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に対する
    補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値
    の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の画の平均値
    に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比に
    等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の各画素
    の値を加算によって補正をするための補正値を求めるも
    のであり、 前記第2の演算工程は、 前記補正値を当該符号化対象ブロック内の各画素の値に
    加算する補正をするものであることを特徴とする映像符
    号化方法。
  9. 【請求項9】 請求項1又は2に記載の映像符号化方法
    において、 前記補正値算出工程は、 前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に対する
    前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比と、当該符
    号化対象ブロック内の画素の値の平均値との積を求めた
    後、前記積に対する当該符号化対象ブロック内の画素の
    値の平均値の増分を求めるものであり、 前記第2の演算工程は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化方法。
  10. 【請求項10】 請求項1又は2に記載の映像符号化方
    法において、 前記補正値算出工程は、 前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対する当該符
    号化対象ブロック内の画素の値の平均値の増分を求める
    ものであり、 前記第2の演算工程は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化方法。
  11. 【請求項11】 符号化対象フレームを符号化対象ブロ
    ック毎に参照フレームに基づいて予測符号化する映像符
    号化方法であって、 当該符号化対象ブロック内の画素の値に基づいて、当該
    符号化対象ブロックの評価値を算出する第1の演算工程
    と、 当該符号化対象ブロック内の画素の値と、参照フレーム
    から動き補償して生成された、当該符号化対象ブロック
    に係る予測ブロック内の画素の値との差分を画素の値と
    する予測誤差ブロックを求め、前記予測誤差ブロック内
    の画素の値に基づいて、当該予測誤差ブロックの評価値
    を算出する第2の演算工程と、 前記符号化対象ブロックの評価値と前記予測誤差ブロッ
    クの評価値とに基づいて、符号化モードを決定する行程
    と、 前記符号化モードに従って、当該符号化対象ブロックの
    符号化を行う行程とを備えた映像符号化方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の映像符号化方法に
    おいて、 前記符号化モードを決定する行程は、 前記符号化対象ブロックの評価値と前記予測誤差ブロッ
    クの評価値とのうち、前記符号化対象ブロックの評価値
    の方の値が小さい場合はフレーム内符号化モードに、前
    記予測誤差ブロックの評価値の方の値が小さい場合はそ
    の予測誤差ブロックに対応した予測符号化モードに符号
    化モードを決定するものであることを特徴とする映像符
    号化方法。
  13. 【請求項13】 符号化対象フレームを符号化対象ブロ
    ック毎に参照フレームに基づいて予測符号化する映像符
    号化方法であって、 当該符号化対象ブロックに対して補正値を求める補正値
    算出工程と、 当該符号化対象ブロック内の画素の値を前記補正値を用
    いて補正し、前記参照フレームに対する補正された符号
    化対象ブロックの動きベクトルを求める動き検出工程
    と、 前記動きベクトルに基づいて、前記符号化対象ブロック
    の符号化を行う工程とを備えた映像符号化方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の映像符号化方法に
    おいて、 前記補正値算出工程は、 前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対する前記符
    号化対象フレーム内の画素の値の平均値の増分を求める
    ものであり、 前記動き検出工程は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化方法。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の映像符号化方法に
    おいて、 前記補正値算出工程は、 当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に対する
    補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値
    の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値
    に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比に
    等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の各画素
    の値を乗算によって補正をするための補正値を求めるも
    のであり、 前記動き検出工程は、 前記補正値を当該符号化対象ブロック内の各画素の値に
    乗ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化方法。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の映像符号化方法に
    おいて、 前記補正値算出工程は、 前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に対する
    前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比を求めるも
    のであり、 前記動き検出工程は、 前記比を当該符号化対象ブロック内の各画素の値に乗ず
    る補正をするものであることを特徴とする映像符号化方
    法。
  17. 【請求項17】 請求項13に記載の映像符号化方法に
    おいて、 前記補正値算出工程は、 当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に対する
    補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値
    の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の画の平均値
    に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比に
    等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の各画素
    の値を加算によって補正をするための補正値を求めるも
    のであり、 前記動き検出工程は、 前記補正値を当該符号化対象ブロック内の各画素の値に
    加算する補正をするものであることを特徴とする映像符
    号化方法。
  18. 【請求項18】 請求項13に記載の映像符号化方法に
    おいて、 前記補正値算出工程は、 前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に対する
    前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比と、当該符
    号化対象ブロック内の画素の値の平均値との積を求めた
    後、前記積に対する当該符号化対象ブロック内の画素の
    値の平均値の増分を求めるものであり、 前記動き検出工程は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化方法。
  19. 【請求項19】 請求項13に記載の映像符号化方法に
    おいて、 前記補正値算出工程は、 前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対する当該符
    号化対象ブロック内の画素の値の平均値の増分を求める
    ものであり、 前記動き検出工程は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化方法。
  20. 【請求項20】 請求項13に記載の映像符号化方法に
    おいて、 前記補正値算出工程は、 前記参照フレーム内の候補ブロックの画素の値の平均値
    に対する当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値
    の増分を求めるものであり、 前記動き検出工程は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化方法。
  21. 【請求項21】 符号化対象フレームを符号化対象ブロ
    ック毎に参照フレームに基づいて予測符号化する映像符
    号化装置であって、 当該符号化対象ブロック内の画素の値に基づいて、当該
    符号化対象ブロックの評価値を算出する第1の演算部
    と、 当該符号化対象ブロックと、参照フレームから動き補償
    して生成された、当該符号化対象ブロックに係る予測ブ
    ロックとに対して各々補正値を求める補正値算出部と、 当該符号化対象ブロック内の画素の値と、前記予測ブロ
    ック内の画素の値とに対して各々前記補正値を用いて補
    正を行い、補正された符号化対象ブロック内の画素の値
    と、補正された予測ブロック内の画素の値との差分に基
    づいて、予測誤差を算出する第2の演算部と、 前記符号化対象ブロックの評価値と前記予測誤差とに基
    づいて、符号化モードを決定する符号化モード決定器
    と、 前記符号化モードに従って、当該符号化対象ブロックの
    符号化を行う符号化部とを備えた映像符号化装置。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の映像符号化装置に
    おいて、 前記符号化モード決定器は、 前記符号化対象ブロックの評価値と前記予測誤差とのう
    ち、前記符号化対象ブロックの評価値の方の値が小さい
    場合はフレーム内符号化モードに、前記予測誤差の方の
    値が小さい場合はその予測誤差に対応した予測符号化モ
    ードに符号化モードを決定するものであることを特徴と
    する映像符号化装置。
  23. 【請求項23】 請求項21又は22に記載の映像符号
    化装置において、 前記補正値算出部は、 当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値と前記予
    測ブロック内の画素の値の平均値とを求めるものであ
    り、 前記第2の演算部は、 当該符号化対象ブロック内の各画素の値から前記符号化
    対象ブロック内の画素の値の平均値を減ずる補正をする
    とともに、 前記予測ブロック内の各画素の値から前記予測ブロック
    内の画素の値の平均値を減ずる補正をするものであるこ
    とを特徴とする映像符号化装置。
  24. 【請求項24】 請求項21又は22に記載の映像符号
    化装置において、 前記補正値算出部は、 前記予測ブロック内の画素の値の平均値に対する当該符
    号化対象ブロック内の画素の値の平均値の増分を求める
    ものであり、 前記第2の演算部は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化装置。
  25. 【請求項25】 請求項21又は22に記載の映像符号
    化装置において、 前記補正値算出部は、 前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対する前記符
    号化対象フレーム内の画素の値の平均値の増分を求める
    ものであり、 前記第2の演算部は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化装置。
  26. 【請求項26】 請求項21又は22に記載の映像符号
    化装置において、 前記補正値算出部は、 当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に対する
    補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値
    の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値
    に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比に
    等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の各画素
    の値を乗算によって補正をするための補正値を求めるも
    のであり、 前記第2の演算部は、 前記補正値を当該符号化対象ブロック内の各画素の値に
    乗ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化装置。
  27. 【請求項27】 請求項21又は22に記載の映像符号
    化装置において、 前記補正値算出部は、 前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に対する
    前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比を求めるも
    のであり、 前記第2の演算部は、 前記比を当該符号化対象ブロック内の各画素の値に乗ず
    る補正をするものであることを特徴とする映像符号化装
    置。
  28. 【請求項28】 請求項21又は22に記載の映像符号
    化装置において、 前記補正値算出部は、 当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に対する
    補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値
    の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の画の平均値
    に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比に
    等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の各画素
    の値を加算によって補正をするための補正値を求めるも
    のであり、 前記第2の演算部は、 前記補正値を当該符号化対象ブロック内の各画素の値に
    加算する補正をするものであることを特徴とする映像符
    号化装置。
  29. 【請求項29】 請求項21又は22に記載の映像符号
    化装置において、 前記補正値算出部は、 前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に対する
    前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比と、当該符
    号化対象ブロック内の画素の値の平均値との積を求めた
    後、前記積に対する当該符号化対象ブロック内の画素の
    値の平均値の増分を求めるものであり、 前記第2の演算部は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化装置。
  30. 【請求項30】 請求項21又は22に記載の映像符号
    化装置において、 前記補正値算出部は、 前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対する当該符
    号化対象ブロック内の画素の値の平均値の増分を求める
    ものであり、 前記第2の演算部は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化装置。
  31. 【請求項31】 符号化対象フレームを符号化対象ブロ
    ック毎に参照フレームに基づいて予測符号化する映像符
    号化装置であって、 当該符号化対象ブロック内の画素の値に基づいて、当該
    符号化対象ブロックの評価値を算出する第1の演算部
    と、 当該符号化対象ブロック内の画素の値と、参照フレーム
    から動き補償して生成された、当該符号化対象ブロック
    に係る予測ブロック内の画素の値との差分を画素の値と
    する予測誤差ブロックを求め、前記予測誤差ブロック内
    の画素の値に基づいて、当該予測誤差ブロックの評価値
    を算出する第2の演算部と、 前記符号化対象ブロックの評価値と前記予測誤差ブロッ
    クの評価値とに基づいて、符号化モードを決定する符号
    化モード決定器と、 前記符号化モードに従って、当該符号化対象ブロックの
    符号化を行う符号化部とを備えた映像符号化装置。
  32. 【請求項32】 請求項31に記載の映像符号化装置に
    おいて、 前記符号化モード決定器は、 前記符号化対象ブロックの評価値と前記予測誤差ブロッ
    クの評価値とのうち、前記符号化対象ブロックの評価値
    の方の値が小さい場合はフレーム内符号化モードに、前
    記予測誤差ブロックの評価値の方の値が小さい場合はそ
    の予測誤差ブロックに対応した予測符号化モードに符号
    化モードを決定するものであることを特徴とする映像符
    号化装置。
  33. 【請求項33】 符号化対象フレームを符号化対象ブロ
    ック毎に参照フレームに基づいて予測符号化する映像符
    号化装置であって、 当該符号化対象ブロックに対して補正値を求める補正値
    算出部と、 当該符号化対象ブロック内の画素の値を前記補正値を用
    いて補正し、前記参照フレームに対する補正された符号
    化対象ブロックの動きベクトルを求める動き検出器と、 前記動きベクトルに基づいて、前記符号化対象ブロック
    の符号化を行う符号化部とを備えた映像符号化装置。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の映像符号化装置に
    おいて、 前記補正値算出部は、 前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対する前記符
    号化対象フレーム内の画素の値の平均値の増分を求める
    ものであり、 前記動き検出器は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化装置。
  35. 【請求項35】 請求項33に記載の映像符号化装置に
    おいて、 前記補正値算出部は、 当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に対する
    補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値
    の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値
    に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比に
    等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の各画素
    の値を乗算によって補正をするための補正値を求めるも
    のであり、 前記動き検出器は、 前記補正値を当該符号化対象ブロック内の各画素の値に
    乗ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化装置。
  36. 【請求項36】 請求項33に記載の映像符号化装置に
    おいて、 前記補正値算出部は、 前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に対する
    前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比を求めるも
    のであり、 前記動き検出器は、 前記比を当該符号化対象ブロック内の各画素の値に乗ず
    る補正をするものであることを特徴とする映像符号化装
    置。
  37. 【請求項37】 請求項33に記載の映像符号化装置に
    おいて、 前記補正値算出部は、 当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に対する
    補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値
    の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の画の平均値
    に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比に
    等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の各画素
    の値を加算によって補正をするための補正値を求めるも
    のであり、 前記動き検出器は、 前記補正値を当該符号化対象ブロック内の各画素の値に
    加算する補正をするものであることを特徴とする映像符
    号化装置。
  38. 【請求項38】 請求項33に記載の映像符号化装置に
    おいて、 前記補正値算出部は、 前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に対する
    前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比と、当該符
    号化対象ブロック内の画素の値の平均値との積を求めた
    後、前記積に対する当該符号化対象ブロック内の画素の
    値の平均値の増分を求めるものであり、 前記動き検出器は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化装置。
  39. 【請求項39】 請求項33に記載の映像符号化装置に
    おいて、 前記補正値算出部は、 前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対する当該符
    号化対象ブロック内の画素の値の平均値の増分を求める
    ものであり、 前記動き検出器は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化装置。
  40. 【請求項40】 請求項33に記載の映像符号化装置に
    おいて、 前記補正値算出部は、 前記参照フレーム内の候補ブロックの画素の値の平均値
    に対する当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値
    の増分を求めるものであり、 前記動き検出器は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする映像符号
    化装置。
  41. 【請求項41】 符号化対象フレームの符号化対象ブロ
    ック毎に参照フレームに対する動きベクトルを求める動
    きベクトル検出装置であって、 当該符号化対象ブロックに対して補正値を求める補正値
    算出部と、 当該符号化対象ブロック内の画素の値を前記補正値を用
    いて補正し、前記参照フレームに対する補正された符号
    化対象ブロックの動きベクトルを求める動き検出器とを
    備えた動きベクトル検出装置。
  42. 【請求項42】 請求項41に記載の動きベクトル検出
    装置において、 前記補正値算出部は、 前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対する前記符
    号化対象フレーム内の画素の値の平均値の増分を求める
    ものであり、 前記動き検出器は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする動きベク
    トル検出装置。
  43. 【請求項43】 請求項41に記載の動きベクトル検出
    装置において、 前記補正値算出部は、 当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に対する
    補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値
    の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値
    に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比に
    等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の各画素
    の値を乗算によって補正をするための補正値を求めるも
    のであり、 前記動き検出器は、 前記補正値を当該符号化対象ブロック内の各画素の値に
    乗ずる補正をするものであることを特徴とする動きベク
    トル検出装置。
  44. 【請求項44】 請求項41に記載の動きベクトル検出
    装置において、 前記補正値算出部は、 前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に対する
    前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比を求めるも
    のであり、 前記動き検出器は、 前記比を当該符号化対象ブロック内の各画素の値に乗ず
    る補正をするものであることを特徴とする動きベクトル
    検出装置。
  45. 【請求項45】 請求項41に記載の動きベクトル検出
    装置において、 前記補正値算出部は、 当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値に対する
    補正後の当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値
    の比が、前記符号化対象フレーム内の画素の画の平均値
    に対する前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比に
    等しくなるように、当該符号化対象ブロック内の各画素
    の値を加算によって補正をするための補正値を求めるも
    のであり、 前記動き検出器は、 前記補正値を当該符号化対象ブロック内の各画素の値に
    加算する補正をするものであることを特徴とする動きベ
    クトル検出装置。
  46. 【請求項46】 請求項41に記載の動きベクトル検出
    装置において、 前記補正値算出部は、 前記符号化対象フレーム内の画素の値の平均値に対する
    前記参照フレーム内の画素の値の平均値の比と、当該符
    号化対象ブロック内の画素の値の平均値との積を求めた
    後、前記積に対する当該符号化対象ブロック内の画素の
    値の平均値の増分を求めるものであり、 前記動き検出器は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする動きベク
    トル検出装置。
  47. 【請求項47】 請求項41に記載の動きベクトル検出
    装置において、 前記補正値算出部は、 前記参照フレーム内の画素の値の平均値に対する当該符
    号化対象ブロック内の画素の値の平均値の増分を求める
    ものであり、 前記動き検出器は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする動きベク
    トル検出装置。
  48. 【請求項48】 請求項41に記載の動きベクトル検出
    装置において、 前記補正値算出部は、 前記参照フレーム内の候補ブロックの画素の値の平均値
    に対する当該符号化対象ブロック内の画素の値の平均値
    の増分を求めるものであり、 前記動き検出器は、 前記増分を当該符号化対象ブロック内の各画素の値から
    減ずる補正をするものであることを特徴とする動きベク
    トル検出装置。
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