JP2000106591A - 音声応答機能付親子電話装置 - Google Patents

音声応答機能付親子電話装置

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JP2000106591A
JP2000106591A JP10274023A JP27402398A JP2000106591A JP 2000106591 A JP2000106591 A JP 2000106591A JP 10274023 A JP10274023 A JP 10274023A JP 27402398 A JP27402398 A JP 27402398A JP 2000106591 A JP2000106591 A JP 2000106591A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親機のみにDSPを備えるとともに、時分割
制御を介して親機および子機の周辺における音声を送受
信することにより、それぞれの子機においてDSPを設
けること無く音声応答可能な音声応答機能付親子電話装
置において、製品のコストアップを招くことなく、呼出
音による音声応答機能の誤作動を良好に防止可能な音声
応答機能付親子電話装置を提供すること。 【解決手段】 親機10および子機50毎に対する呼出
ベル鳴動および呼出ベル無鳴動のタイミングをずらすと
ともに、親機10および子機50の周辺における音声検
出を呼出ベル無鳴動期間に行うことにより、呼出ベル鳴
動音による音声応答機能の誤作動を防止するとともに、
親機10および子機50毎の音声検出期間を長くしたこ
とによる音声応答機能の信頼性向上を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部通信回線から
の呼出信号を検出した際に、所定の音声で応答すること
により、オフフック操作を行わなくてもマイクとスピー
カを介してハンズフリーで通話を開始可能な音声応答機
能を、親機および子機ともに備えた音声応答機能付親子
電話装置に係り、特に、音声応答機能の誤作動に起因し
てハンズフリー通話が開始されてしまうことを低減可能
な音声応答機能付親子電話装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、外部通信回線からの呼出信号
を検出した際に、電話装置に向かって、例えば「ハー
イ」などの返事をすることにより、通信相手先との間で
ハンズフリー通話を開始可能な音声応答機能を、親機お
よび子機ともに備えた音声応答機能付親子電話装置が実
用化されている。
【0003】この種の音声応答機能付親子電話装置で
は、電話装置の周辺における種々の雑音によって、使用
者の意に反してハンズフリー通話が開始しないように、
人の声に相当する周波数帯で、周囲の雑音と比較して所
定以上大きい声により、概ね0.3秒から0.8秒程度
の長さで「ハーイ」と返事した時にだけハンズフリー通
話を開始するように構成されている。
【0004】また、上述したような音声応答機能付親子
電話装置において、製品のコストダウンを目的として、
ディジタル信号処理を行うDSP(Degital Signal P
rocessor)を親機のみに設け、親機および子機の周辺に
おける音声を時分割制御を介して交互に親機側のDSP
へ送信することにより、親機および子機両機において音
声応答を可能として、子機にDSPを設ける必要をなく
したものが提案されている。
【0005】図4は、このような音声応答機能付親子電
話装置の親機および子機の周辺における音声を検出する
音声応答検出のタイムチャート図である。尚、この音声
応答機能付親子電話装置は、親機に対して2台の子機を
備えたものであり、図4は親機および各子機の呼出ベル
鳴動期間および音声応答検出期間を、横軸に経過時間を
取って並べて示したものである。また、音声応答検出期
間はDSPの処理能力などに応じて、所定時間経過毎に
音声応答検出の対象とする親機または各子機を切り換え
る構成となっており、この音声応答機能付親子電話装置
では、0.2秒間毎に音声応答検出の対象とする親機ま
たは各子機を切り換える構成となっている。
【0006】図4に示されるように、外部通信回線から
の呼出信号を検出すると、親機、子機Aおよび子機B
は、親機からの指示を介して一斉に呼出ベルの鳴動を開
始して、1秒間鳴動、2秒間無鳴動の呼出ベル鳴動処理
を繰り返す。また、この呼出ベル鳴動処理と平行して、
0.2秒間毎に音声応答検出の対象とする親機または各
子機を切り換える時分割制御を介して、親機または各子
機の周辺における音声を親機側のDSPへ音声送受信す
ることにより上述した音声応答機能を可能としている。
【0007】尚、上述した音声応答機能付親子電話装置
では、同一の親機または各子機において、隣り合う2つ
の音声応答検出期間に連続して音声応答の検出が認めら
れた際に、使用者からの音声応答が有ったと判断し、そ
の音声応答が認められた親機または各子機においてハン
ズフリー通話を開始する構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た音声応答機能付親子電話装置では、親機および各子機
の音声応答検出期間を、親機および各子機における呼出
ベルの鳴動期間および無鳴動期間に関係なく、0.2秒
間毎に切り換えているに過ぎない。従って、呼出ベルの
鳴動音を音声応答と誤検出してしまい、使用者の意に反
してハンズフリー通話が開始されてしまうという問題が
生じていた。特に、この問題は隣り合う音声検出期間
が、呼出ベルの鳴動期間と無鳴動期間とをまたがって配
置されている際に、より深刻なものとなっており、信頼
性の高い音声応答機能を実現させるためには、呼出ベル
の鳴動および無鳴動を考慮した音声検出を行う必要が生
じるなどの不都合があった。
【0009】また、この問題を避けるために、呼出ベル
の無鳴動期間のみに音声検出を行うことが考えられる
が、上述した音声応答機能付親子電話装置では、DSP
の処理能力の関係から、呼出ベルの無鳴動期間中に音声
検出できる回数は、親機および各子機毎について0.2
秒間隔で3〜4回程度に過ぎず、また、無鳴動期間に入
ると同時に的確な音声応答をする必要が生じ、非常に使
い勝手が悪くなるという不都合が生じていた。さらに、
他の対応策として、DSPの処理能力が高いものを使用
することも考えられるが、製品のコストアップに直接結
びつくことからあまり好ましいものではなかった。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、親機のみにDSPを備えるとともに、時分割
制御を介して親機および子機の周辺における音声を送受
信することにより、それぞれの子機においてDSPを設
けること無く音声応答可能な音声応答機能付親子電話装
置において、製品のコストアップを招くことなく、呼出
音の鳴動音による音声応答機能の誤作動を良好に防止可
能な音声応答機能付親子電話装置を提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の音声応答機能付親子電話装置では、
親機との間で通信可能な子機と、親機および子機に設け
られ、音声の入力を行うマイクおよび音声の出力を行う
スピーカと、外部通信回線からの呼出信号を検出した際
に、マイクから入力された音声を、親機に備えられたD
SPを介して、所定の音声か否かを判断する音声認識部
と、音声認識部による音声の認識結果に基づき、親機も
しくは子機において、通信相手先との通信をマイクおよ
びスピーカを介して開始可能な音声応答手段とを備えた
音声応答機能付親子電話装置において、親機および子機
毎に呼出音の鳴動期間および無鳴動期間をずらして外部
通信回線からの呼出信号の検出を報知する呼出音鳴動処
理部と、呼出音の無鳴動期間において、親機もしくは子
機の周辺における音声を、時分割で切り換えてDSPに
交互に入力する時分割制御部とを備えることを特徴とす
るものである。
【0012】この音声応答機能付親子電話装置によれ
ば、呼出音鳴動処理部を介して親機および子機毎に対す
る呼出音報知が、その鳴動期間および無鳴動期間のタイ
ミングをずらして行われるとともに、時分割制御部を介
して、親機および子機毎の呼出音無鳴動期間における周
辺の音声が、親機に設けられたDSPへ入力される。こ
れにより、親機および子機毎の呼出音の無鳴動期間がず
れることとなって、親機および子機毎に対する音声検出
期間を長く取ることができるようになり、親機および子
機の周辺における音声検出をより正確に行うことがで
き、音声応答機能の信頼性を向上させることができる。
また、音声検出を行う期間は、呼出音の無鳴動期間のみ
で行われるため、呼出音による音声応答機能の誤作動を
効果的に防止できる。さらに、DSPの性能や個数を増
加させること無く、音声応答機能の信頼性を向上させる
ことができるため、製品のコストアップを招くことが無
く非常に好都合である。
【0013】また、請求項2記載の音声応答機能付親子
電話装置では、請求項1記載の音声応答機能付親子電話
装置において、親機および子機毎における呼出音の鳴動
期間および無鳴動期間の開始順序を選択的に設定可能な
鳴動順序設定部をさらに備えることを特徴とするもので
ある。
【0014】この音声応答機能付親子電話装置によれ
ば、請求項1記載の音声応答機能付親子電話装置の効果
に加えさらに、鳴動順序設定部を介して呼出音の鳴動を
開始する順序を親機および子機から選択することが可能
となるため、呼出音の鳴動開始順序を使用頻度の高い親
機または子機を優先させることができ、呼出音の鳴動開
始が遅れることによるデメリットが解消される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発
明の音声応答機能を備えたコードレス親子電話装置のブ
ロック構成図であり、このコードレス親子電話装置は、
図1(A)に示されるように外部通信回線と接続された
親機10と、図1(B)に示されるように親機10と無
線回線を介して通信可能な子機50とから構成されてい
る。
【0016】このコードレス親子電話装置に備えられた
親機10は、留守番電話機能、ファクシミリ機能、コピ
ー機能、スキャナ機能、プリンタ機能などの各種機能を
備えた多機能型電話装置であり、主要な構成要素とし
て、制御の中枢を司る親機コントローラ11、親機操作
パネル13、親機液晶ディスプレイ(LCD)15、親
機呼出ベル17、スキャナ19、プリンタ21、符号/
復号器23、モデム25、回線制御回路(NCU)2
7、ハンドセット29、親機スピーカ31、親機マイク
33、親機無線通信制御回路35、親機アンテナ37お
よび切換器39を備えている。
【0017】親機コントローラ11は、CPU、RO
M、RAM、EEPROM、タイマおよび音声認識部1
2などを備える論理演算回路であり、そのCPUによ
り、後述する音声応答処理などの各種制御処理を実行す
る。尚、CPUが実行する各種制御処理用のプログラム
や制御処理に必要なデータなどは予めROMに記憶され
ている。また、RAMは各種制御処理においてワークエ
リアやバッファとして使用される。さらに、EEPRO
Mは電話帳登録などの情報を記憶しておくために設けら
れている。また、タイマは音声応答処理における音声の
継続時間を計時するなどの処理に使用される。加えて、
音声認識部12は親機マイク33もしくは後述する子機
マイク63から入力された音声について、その音声の長
さ、周波数および大きさが適合範囲に該当しているか否
かの判断を行うために設けられている。
【0018】親機操作パネル13は、外部通信回線を介
して通信するために、電話番号やファクシミリ番号の入
力などに使用するテンキーや、ファクシミリ機能などを
実行する際にモードを切り換えるためのファンクション
キー、電話帳登録などの際に押下する確定キー、親機1
0および子機50毎に対する呼出ベルの鳴動開始順序を
設定する呼出ベル鳴動順序設定キーなどを備えている。
また、親機LCD15は、ファクシミリ送信機能を起動
させたりする際の機能選択用の表示を行ったり、ナンバ
ーディスプレイサービスに対応した通信相手先の電話番
号を表示したり、各種メッセージの表示などを行うため
のものである。さらに、親機呼出ベル17は、外部通信
回線からの呼出信号を検出した際に、1秒間鳴動、2秒
間無鳴動を繰り返すことにより呼出信号の着信を親機1
0周辺の使用者に報知する。
【0019】スキャナ19は、ファクシミリ送信を行っ
たり、コピーを行ったりする場合に、原稿を読み取るた
めに設けられている。また、プリンタ21は、外部通信
回線から受信したファクシミリデータを記録紙に印字出
力したり、あるいは、スキャナ19により読み取られた
原稿の画像データを記録紙に印字出力するコピー機能を
実行するために備えられている。
【0020】符号/復号器23は、ファクシミリ送信に
当たってスキャナ19により読み取られた画像データを
G3圧縮形式などのファクシミリ送信用のデータ形式に
符号化したり、逆にファクシミリ受信した圧縮形式の画
像データをプリンタ21が出力可能な形式のデータに複
合化するために設けられている モデム25およびNCU27は、外部通信回線を介して
通信相手先と通信を行う場合やファクシミリ送受信を行
うために設けられている。また、モデム25は、外部通
信回線からの呼出信号を検出した際に、親機マイク33
もしくは後述する子機マイク63から入力された音声を
基にディジタル信号処理するDSPとしても機能してお
り、このモデム25を介して得られたディジタル信号に
基づいて、親機10もしくは子機50の周辺で音声応答
が行われたかを親機コントローラ11に備えられた音声
認識部12により判断する構成となっている。
【0021】ハンドセット29は、外部通信回線からの
呼出信号を検出した際に、オフフックすることにより、
外部通信回線を介して通信を行うものである。また、親
機スピーカ31は、ハンズフリー通話の際に、通信相手
先の音声を出力するために設けられている。さらに、親
機マイク33は、ハンズフリー通話の際に、使用者の音
声を入力したり、外部通信回線からの呼出信号を検出し
た際に、親機10周辺の音声を入力するために設けられ
ている。また、親機無線通信制御回路35は、親機アン
テナ37を介して親機10と子機50との間で無線通信
を行うために設けられている。さらに、切換器39は、
モデム25に対して親機マイク33からの音声入力と親
機アンテナ37を介して受信した子機マイク63からの
音声入力のいずれかを切換入力するためのものである。
【0022】子機50は、主要な構成要素として、制御
の中枢を司る子機コントローラ51、子機操作パネル5
3、子機液晶ディスプレイ(LCD)55、子機呼出ベ
ル57、子機スピーカ61、子機マイク63、子機無線
通信制御回路65および子機アンテナ67を備えてい
る。
【0023】子機コントローラ51は、CPU、RO
M、RAM、EEPROMなどを備える論理演算回路で
あり、そのCPUにより、各種制御処理を実行する。
尚、CPUが実行する各種制御処理用のプログラムや制
御処理に必要なデータなどは予めROMに記憶されてい
る。また、RAMは各種制御処理においてワークエリア
やバッファとして使用される。さらに、EEPROMは
電話帳登録などの情報を記憶しておくために設けられて
いる。
【0024】子機操作パネル53は、外部通信回線を介
して通信を行うために、電話番号やファクシミリ番号の
入力に使用するテンキーや、外部通信回線からの呼出信
号を検出した際にオフフック操作を行うための通話開始
キーや、電話帳登録の際に押下する確定キーなどを備え
ている。また、子機LCD55は、ナンバーディスプレ
イサービスに対応した通信相手先の電話番号を表示した
り、各種メッセージの表示などを行うためのものであ
る。さらに、子機呼出ベル57は、外部通信回線からの
呼出信号を検出した際に、1秒間鳴動、2秒間無鳴動を
繰り返すことにより呼出信号の着信を子機50周辺の使
用者に報知する。
【0025】子機スピーカ61は、外部通信回線を介し
て通信相手先との通話を行ったり、親機10との内線通
話などの際に、相手の音声を出力するために設けられて
いる。また、子機マイク63は、外部通信回線との通信
や内線通話の際に、使用者からの音声を入力するために
設けられている。尚、子機マイク63は、外部通信回線
からの呼出信号を検出した際に、子機50周辺の音声を
入力する役割も持っている。さらに、子機無線通信制御
回路65は、子機アンテナ67を介して子機50と親機
10との間で無線通信を行うために設けられている。
【0026】次に、以上のように構成されたコードレス
親子電話装置に備えられた音声応答機能について、親機
10および子機50の周辺における音声を検出する音声
検出のタイミングを図2を参照しながら詳細に説明す
る。
【0027】図2は、上述したコードレス親子電話装置
の親機10および子機50の周辺における音声を検出す
る音声応答検出のタイムチャート図であり、親機10に
対して同一構成からなる子機Aと子機Bの2台の子機5
0を備えたものである。また、図2は親機10および各
子機50の呼出ベル鳴動期間および音声応答検出期間
を、横軸に経過時間を取って並べて示したものである。
尚、音声応答検出期間は、親機10に備えられるモデム
25のDSP処理能力に基づいて設定されており、本実
施形態では、1.0秒間毎に音声応答検出の対象とする
親機10または子機50を切り換える構成となってい
る。
【0028】図2に示されるように、外部通信回線から
の呼出信号を検出すると、親機10、子機Aおよび子機
Bからなる各子機50は、親機操作パネル13に設けら
れた呼出ベル鳴動順序設定キーを介して設定された呼出
ベル鳴動順序に従って、親機コントローラ11に設けら
れたCPUの指示により親機呼出ベル17および子機呼
出ベル57の鳴動を開始し、1秒間鳴動、2秒間無鳴動
の呼出ベル鳴動処理を繰り返し実行する。尚、図2は呼
出ベル鳴動順序を、親機10、子機A、子機Bの順に設
定した状態を示している。また、親機10または子機5
0の周辺における音声応答の検出を行う音声応答検出期
間は、それぞれ呼出ベル無鳴動期間内に設定されてお
り、図2に示されるように、2秒間の呼出ベル無鳴動期
間の中央に位置する1秒間を対象とする構成となってい
る。
【0029】この音声応答検出期間において、親機マイ
ク33および子機マイク63を介して得られた音声は、
CPUによる時分割制御および切換器39を介して、い
ずれか一つをモデム25側へ切換入力している。モデム
25に入力された音声は、音声認識部12を介して、所
定の長さ、周波数および大きさからなる音声であるかど
うかの判定が行われ、上記条件を満たした音声が検出さ
れた場合には、その音声が検出された親機10または子
機50と外部通信回線とを閉結しハンズフリー通話を開
始する。
【0030】このように、親機10および子機50毎に
親機呼出ベル17および子機呼出ベル57の鳴動タイミ
ングをずらすことにより、呼出ベル無鳴動期間における
親機10および子機50毎の音声検出期間を長くするこ
とができ、親機10および子機50の周辺における音声
検出をより正確に行うことができる。また、音声応答検
出は呼出ベル無鳴動期間に行うために、呼出ベル鳴動音
により音声応答機能が誤作動してしまう不都合を良好に
防止できる。
【0031】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改
良、変形が可能であることは勿論である。例えば、上述
した実施形態において、図2に示すように、呼出ベル鳴
動期間を1秒間、呼出ベル無鳴動期間を2秒間で実施す
る例を挙げたが、勿論これに限定されるものではなく、
呼出ベル鳴動期間を2秒間、呼出ベル無鳴動期間を1秒
間で実施することにより、呼出ベル無鳴動期間の全域に
おいて音声検出を行い、使用者が呼出ベル無鳴動期間の
真ん中を意識して音声応答をする必要をなくす構成とし
ても、本実施形態と同様な高価が得られることは言うま
でもない。
【0032】また、本実施形態において、図2に示され
るように、呼出ベル無鳴動期間の中央における1秒間
を、音声検出期間として実施する例を示したが、勿論こ
れに限定されることなく、図3に示されるように、音声
検出期間を0.2秒間にするとともに、その音声検出の
対象とする親機10または子機50を、呼出ベル無鳴動
期間に該当する親機10または子機50に限定すること
により、呼出ベル無鳴動期間の全域において音声検出を
可能にするばかりでなく、本実施形態と同様な効果が得
られることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の音
声応答機能付親子電話装置によれば、親機および子機毎
の呼出音の無鳴動期間がずれることとなって、親機およ
び子機毎に対する音声検出期間を長く取ることができる
ようになり、親機および子機の周辺における音声検出を
より正確に行うことができ、音声応答機能の信頼性を向
上させることができる。また、音声検出を行う期間は、
呼出音の無鳴動期間のみで行われるため、呼出音による
音声応答機能の誤作動を効果的に防止できる。さらに、
DSPの性能や個数を増加させること無く、音声応答機
能の信頼性を向上させることができるため、製品のコス
トアップを招くことが無く非常に好都合である。
【0034】また、請求項2記載の音声応答機能付親子
電話装置によれば、請求項1記載の音声応答機能付親子
電話装置の効果に加えさらに、鳴動順序設定部を介して
呼出音の鳴動を開始する順序を親機および子機から選択
することが可能となるため、呼出音の鳴動開始順序を使
用頻度の高い親機または子機を優先させることができ、
呼出音の鳴動開始が遅れることによるデメリットが解消
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の音声応答機能を備えたコードレス
親子電話装置のブロック構成図である。
【図2】音声応答機能による親機および子機の周辺にお
ける音声応答検出のタイムチャート図である。
【図3】他の実施形態の音声応答機能による親機および
子機の周辺における音声応答検出のタイムチャート図で
ある。
【図4】従来の音声応答機能による親機および子機の周
辺における音声応答検出のタイムチャート図である。
【符号の説明】
10 親機 11 親機コントローラ 12 音声認識部 13 親機操作パネル 17 親機呼出ベル 25 モデム 27 NCU 31 親機スピーカ 33 親機マイク 35 親機無線通信制御回路 37 親機アンテナ 39 切換器 50 子機 51 子機コントローラ 53 子機操作パネル 57 子機呼出ベル 61 子機スピーカ 63 子機マイク 65 子機無線通信制御回路 67 子機アンテナ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親機との間で通信可能な子機と、 前記親機および子機に設けられ、音声の入力を行うマイ
    クおよび音声の出力を行うスピーカと、 外部通信回線からの呼出信号を検出した際に、前記マイ
    クから入力された音声を、親機に備えられたDSPを介
    して、所定の音声か否かを判断する音声認識部と、 前記音声認識部による音声の認識結果に基づき、前記親
    機もしくは子機において、通信相手先との通信を前記マ
    イクおよびスピーカを介して開始可能な音声応答手段と
    を備えた音声応答機能付親子電話装置において、 前記親機および子機毎に呼出音の鳴動期間および無鳴動
    期間をずらして外部通信回線からの呼出信号の検出を報
    知する呼出音鳴動処理部と、 前記呼出音の無鳴動期間において、前記親機もしくは子
    機の周辺における音声を、時分割で切り換えて前記DS
    Pに交互に入力する時分割制御部とを備えることを特徴
    とする音声応答機能付親子電話装置。
  2. 【請求項2】 前記親機および子機毎における呼出音の
    鳴動期間および無鳴動期間の開始順序を選択的に設定可
    能な鳴動順序設定部をさらに備えることを特徴とする請
    求項1記載の音声応答機能付親子電話装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010016421A (ja) * 2008-06-30 2010-01-21 Brother Ind Ltd コードレス通信システムおよびコードレス通信システムの第2通信装置

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