JP2000105766A - 情報フィルタリング装置および方法および記憶媒体 - Google Patents

情報フィルタリング装置および方法および記憶媒体

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JP2000105766A
JP2000105766A JP10274539A JP27453998A JP2000105766A JP 2000105766 A JP2000105766 A JP 2000105766A JP 10274539 A JP10274539 A JP 10274539A JP 27453998 A JP27453998 A JP 27453998A JP 2000105766 A JP2000105766 A JP 2000105766A
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哲也 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザー数が増大した場合、検索結果に対する
フィードバックを各ユーザーから収集し、それを各ユー
ザーのユーザープロファイルに反映させることは困難で
あった。 【解決手段】ユーザー数が増大しても、その中に共通の
要求・興味をもったユーザーが存在する場合に、ユーザ
ー毎ではなくユーザーグループ毎にrelevance feedback
を行うことにより、フィードバックの処理量が軽減さ
れ、かつ個々のユーザーから見ても効果的なフィードバ
ックを行うことができる。また、複数のグループ化方法
により様々なユーザーグループを定義し、これらに対し
てrelevance feedbackを行った場合のフィルタリング精
度を実際にテストしてみることにより、relevance feed
backの観点から効果的なユーザーグループを構成するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザーの要求・
興味にあった情報を選出して配信する情報フィルタリン
グ装置および方法および記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、WWW(World Wide Web)や電子図
書館の発展に見られるように、テキスト、音声、画像な
どの大量の情報に個人がアクセスすることが可能になり
つつある。アクセス可能な情報が増えるほど、その中か
ら個人の要求・興味にあった情報を効率よくかつ精度よ
く選出して提示してくれる情報フィルタリングの技術が
重要となる。
【0003】情報フィルタリングにおいては、個々のユ
ーザーの要求・興味はユーザープロファイルにより表現
される。例えばテキスト情報のフィルタリングの場合に
は、ユーザープロファイルにユーザーの要求・興味に関
連する語彙を用いた検索条件を記述する方法などが用い
られる。
【0004】しかし、ユーザーの要求・興味を始めから
ユーザープロファイルにより精緻に表現することは困難
であり、さらに、ユーザーの要求・興味自体、時間や状
況とともに推移していくという問題がある。
【0005】このため情報フィルタリングにおいては、
情報検索の分野で古くから研究されているrelevance fe
edbackという技術を用いてユーザープロファイルを修正
していくことが重要であると考えられる。Relevance fe
edbackは、まず初期プロファイルにより得られたフィル
タリング結果に対してユーザーが評価を行い、この評価
情報を利用してプロファイルを修正することにより、次
回のフィルタリングの精度を高めようとするものであ
る。
【0006】例えばテキスト情報のフィルタリングの場
合には、ユーザーにフィルタリング結果の中から「興味
のある文書」、「興味のない文書」などをいくつか選択
してもらい、これらの本文中から新しい語彙を抽出し
て、プロファイルに反映させるといった方法が考えられ
る。テキスト情報を対象としたrelevance feedbackの具
体的手法は、例えば文献("Introduction to Modern In
formation Retrieval, Salton & McGill, McGraw-Hill
Book Company, 1983)に開示されている。
【0007】従来の情報フィルタリングシステムでは、
複数のユーザーに対してサービスを行う場合、以下のふ
たつの方法のいずれかをとっていた。第一は、個々のユ
ーザーの興味に応じて個々のユーザープロファイルを修
正する方法である。
【0008】第二は、個々のユーザーに対してユーザー
プロファイルをもつのではなく、あらかじめいくつかの
トピックをシステム側で用意し、ユーザーにこの中から
選択してもらう方法である。
【0009】前者では、ユーザ数の増大に比例してrele
vance feedback処理のシステム負荷が増大してしまうと
いう問題がある。後者では、この問題を回避するために
ユーザー毎ではなくトピック毎にプロファイルをもつも
のであり、一般にひとつのトピックプロファイルを複数
ユーザーが共有することになる。
【0010】また、複数ユーザーを扱い、ユーザーの要
求・興味に合った情報を提供する他の試みとしては、協
調フィルタリング(collaborative filtering, social
filtering )という技術が知られている。これは、例え
ば文献("Social Information Filtering:Algorithms f
or Automating Word of Mouth, Upendra Shardanandand
Pattie Maes, ACM CHI'95 Proceedings, 1995 )に開
示されているように、ユーザーのもつ興味の間の類似度
をもとに、あるユーザーがおもしろいと判断した情報
は、そのユーザーと似たユーザーにも提供しようとする
ものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、同一トピック
を選択した複数ユーザーの要求・興味は必ずしも似てい
るとは限らないため、これらのユーザーから得たフィー
ドバック情報を利用して共通のトピックプロファイルを
修正することは難しい。
【0012】例えば、ユーザーAとユーザーBが共に
「DVD」というトピックを選択し、ユーザーAのフィ
ードバック情報からユーザーAは、「DVDプレーヤ
ー」などハード面に興味があるが、ユーザーBのフィー
ドバック情報からユーザーBは、「映画」「DVDタイ
トル」などソフト面に興味があることがわかる場合、両
者を満足させるように「DVD」のプロファイルを修正
することは難しい。
【0013】本発明は、このような状況に鑑み、ユーザ
ー数の増大を許容し、かつ個々のユーザーにとって効果
的なrelevance feedbackを実現することを目的としたも
のである。
【0014】また、協調フィルタリングの方法では、ど
のユーザーも評価を行ったことのない未知の情報は扱う
ことができない。これに対しRelevance feedbackは、既
知の情報に対するユーザーの評価情報を利用してプロフ
ァイルの修正を行い、これにより未知の情報に対するフ
ィルタリングの精度を向上することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために、本願発明はユーザーの要求・興味を表すユーザ
ープロファイルを格納するプロファイル格納手段と、こ
のプロファイル格納手段に格納されたユーザープロファ
イルに基づいてユーザーに配信すべき情報を、データベ
ースから選出する選出手段と、この選出手段によって選
出された情報に対する個々のユーザーのフィードバック
情報を収集するための収集手段と、この収集手段によっ
て収集されたフィードバック情報に基づいて、要求・興
味の類似するユーザーを集めたユーザーグループを作成
する作成手段と、この作成手段で作成されたユーザーグ
ループ毎のユーザープロファイルを、前記収集手段によ
って収集されたフィードバック情報をもとに修正するプ
ロファイル修正手段とを具備することを特徴とする。
【0016】このような本願発明により、ユーザー数が
増大しても、その中に共通の要求・興味をもったユーザ
ーが存在する場合に、ユーザー毎ではなくユーザーグル
ープ毎にrelevance feedbackを行うことにより、フィー
ドバックの処理量が軽減され、かつ個々のユーザーから
見ても効果的なフィードバックを行うことができる。
【0017】また、複数のグループ化方法により様々な
ユーザーグループを定義し、これらに対してrelevance
feedbackを行った場合のフィルタリング精度を実際にテ
ストしてみることにより、relevance feedbackの観点か
ら効果的なユーザーグループを構成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1に、本実施例に
おける情報フィルタリング装置の構成を示す。矢印はデ
ータの流れを表している。本装置は、ユーザープロファ
イル格納部1、情報選出部2、情報提示部3、フィード
バック情報収集部4、ユーザーグループ作成部5、ユー
ザープロファイル修正部6により構成される。
【0019】ここで、ユーザープロファイル格納部1は
主記憶や外部記憶装置などに、情報提示部3はユーザー
に情報を配信するための計算機ネットワークや表示する
ための計算機ディスプレイなどの出力装置に、フィード
バック情報収集部4はユーザーからのフィルタリング結
果に対する評価情報の入力を受けつける入力装置に、そ
の他の構成要素は計算機のプログラムに対応する。
【0020】以下に、図1に沿って本発明における全体
的な処理の流れを説明する。はじめに情報選出部2は、
ユーザープロファイル格納部1に格納されている初期ユ
ーザープロファイルをもとに、情報フィルタリングの対
象となる情報データベース7から個々のユーザーにふさ
わしいと思われる情報を選出し、これを情報提示部3に
わたす。各ユーザーは、自分に提示された初期フィルタ
リング結果を見て、これに対する評価情報をフィードバ
ック情報収集部4をとおして入力する。
【0021】次に、ユーザーグループ作成部5は、各ユ
ーザーのフィードバック情報をもとに、要求・興味が類
似していると思われるユーザーを集めたユーザーグルー
プを作成する。最後に、ユーザープロファイル修正部6
は、ユーザーグループ毎にrelevance feedbackを行い、
修正されたユーザープロファイルをユーザープロファイ
ル格納部1に格納する。
【0022】本実施例の従来の情報フィルタリングシス
テムとの相違点は、フィードバック情報収集部4とユー
ザープロファイル修正部6の間にユーザーグループ作成
部5を有する点である。
【0023】図2に、本実施例における情報選出部2の
処理の流れの一例を示す。情報選出部2は、各ユーザー
ごとにユーザープロファイルをユーザープロファイル格
納部1から取り出し(S21)、ユーザープロファイル
と情報との類似度を算出し(S22)、類似度の高いも
ののみを情報提示部3にわたすことにより情報を絞り込
む(S23)。
【0024】ここで、本発明は類似度算出の具体的手法
を問うものではなく、例えばテキスト情報のフィルタリ
ングの場合には、ユーザープロファイルとテキスト情報
の双方を単語の重みつきベクトルで表現し、このベクト
ル間の余弦により類似度を決定する文献("Introductio
n to Modern Information Retrieval, Salton & McGil
l, McGraw-Hill Book Company,1983 )などに開示され
ている手法などを用いればよい。
【0025】例えば、ユーザーが「DVD」に関する話
題について興味がある場合には、このユーザーの初期ユ
ーザープロファイルを図3(a)のような、「DV
D」、「デジタル」、「ディスク」という単語の集合で
表しておき、これらの語が出現する頻度に応じて各テキ
スト情報の類似度を算出することが考えられる。
【0026】図4に、本実施例におけるフィードバック
情報収集部4の処理の流れの一例を示す。フィードバッ
ク情報収集部4は、各ユーザーに、初期フィルタリング
結果に対する評価情報を入力させ(S41)、これをユ
ーザーグループ作成部5に渡す(S42)。
【0027】図5に、各ユーザーのフィードバック情報
の一例を示す。この例は、簡単のためにユーザー数を4
人としており、各ユーザーが情報1〜5に対して2段階
評価を行った様子を表している。例えばユーザー1は、
情報2および情報3に対しては「興味がある」という判
定を行ったが、情報1,情報4および情報5に対しては
「興味がない」という判定を行ったことを示している。
【0028】あるいは、「興味がある」という情報だけ
を収集して、「興味がある」という評価がされなかった
残りの情報に対しては“0”とするという方法も考えら
れる。さらに、以上の変形例として、各情報に対する評
価を多段階評価にすることも考えられる。本発明は、以
上で説明したようなフィードバック情報の形態を問うも
のではない。
【0029】図6に、本実施例におけるユーザーグルー
プ作成部5の処理の流れの一例を示す。ユーザーグルー
プ作成部5は、図5で例示したような各ユーザーのフィ
ードバック情報をフィードバック情報収集部4から受け
取り(S61)、これをもとに、要求・興味が類似して
いると思われるユーザーを集めてユーザーグループを作
成し(S62)、このユーザーグループ情報をユーザー
プロファイル修正部6にわたす(S63)。
【0030】本発明は、ユーザーグループのグループ化
方法を問うものではないが、図5のようなフィードバッ
ク情報が与えられた場合のグループ化の方法の簡単な例
を図7を利用して説明する。図7では、図5で示したフ
ィードバック情報に対してクラスター分析を行うことに
よりユーザーグループを作成している。
【0031】まず図5において、各ユーザーベクトル間
の類似度をJaccard 係数(対応する要素が1−1である
個数をa、1−0である個数をb、0−1である個数を
c、0−0である個数をdとしたとき、a/(a+b+
c)で算出される)という尺度により算出する。
【0032】例えばユーザ1とユーザ2の類似度は、a
=1,b=1,c=2よりsim(1,2)=sim(2,1)=1/4
となる。同様に、sim(3,1)=0,sim(3,2)=1/4,si
m(4,1)=1/4,sim(4,2)=1/2,sim(4,3)=1/4
となる。
【0033】以上のうち、類似度が最も高かったユーザ
対を同一グループとしてグループ化する。これにより、
ユーザ2とユーザ4を同一グループとし、ユーザーグル
ープは、(2,4) (1) (3) の3つになる。
【0034】次に、例えばUPGMA法(算術平均を用
いた対グループ法)という手法を用いて、sim((2,4),1)
=(sim(2,1) +sim(4,1)) /2=1/4のように、ユー
ザーグループ間の類似度を計算する。その他の組合せに
ついては図7に示したようになる。
【0035】ここで、sim((2,4),1)=1/4,sim((2,
4),3)=1/4,sim(1,3)=0のうち類似度の大きいの
はsim((2,4),1)あるいはsim((2,4),3)である。仮に後者
を選べば、新しいユーザーグループ(2,3,4) ができるこ
とになる。ちなみに、sim((2,3,4),1)=1/6となる。
【0036】以上のようにして、(1) (2) (3) (4) →
(2,4) (1) (3) →(2,3,4) (1) →(1,2,3,4) のようにク
ラスター分析を行うことができるので、これから指定し
たクラスタ数あるいは指定した類似度のもとでのユーザ
ーグループ群を決定することができる。
【0037】以上では、グループ化の手法の一例として
クラスター分析について説明したが、このようなグルー
プ化の手法自体は例えば文献("Cluster Analysis for
Researchers,Romesburg,Robert E.Krieger Publishing
Company,Malabar,Florida,1989)に開示された公知の技
術であり、本発明の主眼ではない。例えば、Jaccard係
数の他にもSorenson係数というものがあり、また、UP
GMA法の他にもWard法などがある。
【0038】図8に、本実施例におけるユーザープロフ
ァイル修正部6の処理の流れの一例を示す。本実施例に
おけるユーザープロファイル修正部6は、従来の情報フ
ィルタリングシステムのようにユーザー毎にrelevance
feedbackを行うのではなく、ユーザーグループ毎にrele
vance feedbackを行うことを特徴とする。具体的には、
ユーザープロファイル修正部は、各ユーザーグループに
対して以下の処理を行う。
【0039】まずユーザーグループ情報をユーザーグル
ープ作成部5から受け取り(S81)、ユーザーグルー
プに属する各ユーザーのフィードバック情報を用いて、
「ユーザーグループのフィードバック情報」を決定する
(S82)。例えば、図5および図7の例の場合、ユー
ザーグループ(2,4) に対しては、ユーザー2のベクトル
(01011) とユーザー4のベクトル(00111) をビット毎に
ORをとることにより(01111) とするなどして、ひとり
のユーザーのフィードバック情報と同様の形態のフィー
ドバック情報を作成する。
【0040】他には、例えば多数決で、個々の情報を
「興味がある」と見倣すか否かを決定する方法が考えら
れる。ただし本発明は、以上で例をあげて説明したよう
な、複数ユーザーのフィードバック情報をひとつに統合
する具体的な手法を問うものではなく、これは本発明の
主眼ではない。これにより、従来のrelevance feedback
手法は本発明にそのまま適用可能となる。
【0041】ユーザーグループに対するフィードバック
情報が決定されると、ユーザープロファイル修正部6
は、そのユーザーグループに属する各ユーザーのユーザ
ープロファイルに対して、上記フィードバック情報を反
映させる(S83)。本発明は、具体的なrelevance fe
edback手法を問うものではないが、テキスト情報のフィ
ルタリングなどの場合には、フィードバック情報の反映
とは、ユーザープロファイルに記述された単語の重みの
調整や、新しい単語の追加などを意味する。
【0042】例えば、図3(a)のような初期ユーザー
プロファイルに対して、フィードバック情報をもとに新
しい単語を追加した例が図3(b)である。本発明で
は、このようなユーザープロファイルの修正処理を、複
数のユーザープロファイルに対して一括して行う。
【0043】以上、主にテキスト情報を対象としたフィ
ルタリングにおいて、単語の羅列によりユーザープロフ
ァイルを表現した場合を例に説明したが、本発明はフィ
ルタリングの対象となる情報の種類や、ユーザープロフ
ァイルの表現形式を限定するものではない。
【0044】(実施例2)図9に、本実施例における情
報フィルタリングシステムの構成を示す。本実施例と実
施例1との構成上の違いは、ユーザープロファイル評価
部8を有する点である。以下、実施例1と異なる点のみ
について説明する。
【0045】全体の流れについては、情報選出部2、情
報提示部3、フィードバック情報収集部4までは実施例
1と同じであるが、それ以降、複数のグループ化手法が
用いられる点が異なる。すなわち、本実施例では、ユー
ザーグループ作成部5が、複数のグループ化手法を用い
ることにより、ユーザーグループ群を複数セット作成し
て以降の処理にわたす。
【0046】例えば、図7の例において、実施例1の場
合は、例えばユーザーグループ数を2あるいは類似度を
1/4と決めることにより、ひとつのユーザーグループ
群(2,3,4) (1) が決定されるが、本実施例では、例えば
ユーザーグループ数を2〜3、あるいは類似度を1/2
〜1/4と変化させることにより、ふたつのユーザーグ
ループ群(2,4) (1) (3) および(2,3,4) (1) を得ること
ができる。
【0047】また、図7の説明では、ユーザーベクトル
間の類似度の尺度としてJaccard係数を用い、ク
ラスター分析の手法としてはUPGMA法を用いた場合
について説明したが、これら以外のクラスター分析手法
を用いて異なるユーザーグループ群を得ることもでき
る。さらに、ユーザーを分類するためにクラスター分析
以外の手法を用いてもよい。本実施例では、以上のよう
なグループ化における様々なバリエーションを総称して
グループ化手法と呼ぶ。
【0048】図10に、本実施例におけるユーザープロ
ファイル評価部8の処理の流れの一例を示す。ユーザー
プロファイル評価部8は、各グループ化手法を以下の手
順で評価し、最終的にどのグループ化手法がよいか、ひ
いてはどのようなユーザーグループ群が適切であるかを
決定する。
【0049】ユーザープロファイル評価部8は、あるグ
ループ化手法をもとに修正されたユーザープロファイル
の各々をユーザープロファイル格納部1から取り出し
(S101)、そのフィルタリング精度を評価する(S
102)。ここで、フィルタリング精度の尺度として
は、例えば適合率(フィルタリング結果中の何パーセン
トが実際にユーザーが求めているものであるか)などが
考えられる。フィルタリング精度の評価実験には、ユー
ザーが既に評価を行った情報を含むデータをフィルタリ
ング対象として用いることが考えられる。
【0050】例えば、図5の例のユーザー1は、既に情
報1〜情報5に対しては興味があるかないかの判定を行
っているので、これらを評価用のデータに含めて、情報
選出部2による仮のフィルタリング結果を作成し、この
上位にユーザー1が興味があると判定した情報2や情報
3がくるかを確認することができる。
【0051】ユーザープロファイル評価部8は、個々の
ユーザープロファイルのフィルタリング精度を算出する
と、次にそのグループ化手法の平均的フィルタリング精
度を算出する(S103)。これは例えば前述の各ユー
ザープロファイルの適合率を平均するなどして算出すれ
ばよい。
【0052】以上の処理を全てのグループ化手法に対し
て行い、最後に全グループ化手法のフィルタリング精度
を比較し、もっとも効果的と思われるグループ化手法を
採用し、これにより最終的なユーザークラスタを定める
(S104)。
【0053】以上の流れを、図11の具体例を用いて説
明する。この例では、図5およびユーザー1〜4の初期
ユーザープロファイルがそれぞれ図の上部に示されてい
る。これらの4人のユーザーに対して、例えば図7のよ
うなクラスター分析を行い、ユーザーグループが3の場
合および2の場合を採用することにより、図11の2つ
の矢印で示されるように、ユーザーグループ群(2,4)
(1) (3) および(2,3,4)(1) をもとにした2とおりのグ
ループ化手法によるrelevance feedbackを行うことがで
きる。
【0054】これにより得られた修正後のユーザープロ
ファイルの概念的に表したものが図11の中央に示され
ている。各長方形の上半分は、初期ユーザープロファイ
ルの時点で既にあった情報を表し、下半分は、relevanc
e feedbackにより新たに付加された情報の部分を表して
いる。
【0055】ここで、修正されたユーザープロファイル
のうち左側のユーザー2,ユーザー4の下半分を同じ模
様で図示しているのは、グループ化手法1ではユーザー
1とユーザー2が同じユーザーグループに属するとみな
され、共通のrelevance feedbackが行われたことを表し
ている。右側のユーザ,3,4の下半分の模様が共通で
あるのも同様のことを表している。
【0056】この例では、グループ化手法1の平均的フ
ィルタリング精度は、図の左側の4つのユーザープロフ
ァイルのフィルタリング精度の平均により算出され、グ
ループ化手法2の平均的フィルタリング精度は右側の4
つの平均により算出される。そして、例えば前者が後者
よりも大きい場合、グループ化手法1のほうが最終的に
採用され、ユーザーグループ群は(2,4) (1) (3) と決定
される。
【0057】ユーザーをグループ化する場合、どのよう
な大きさのユーザーグループをいくつくらい作成すれば
よいのかを予め定めることが難しいが、本手法によれ
ば、個々のユーザーにとってrelevance feedbackの効果
が大きくなるように適切なグループ化を行うことができ
ると考えられる。
【0058】(記憶媒体の実施形態)本願発明は、専用
のハードウェアを用いずとも、汎用のプロセッサを用い
たソフトウェアによる処理で実現することができる。例
えば、図2,図4,図6,図8,図10の処理はコンピ
ュータプログラムを用いて実現でき、これをフロッピー
ディスクやCD−ROMなどの記録媒体を通じてコンピ
ュータに導入して実行させることにより、本願発明を実
施することができる。
【0059】
【発明の効果】このような本願発明により、ユーザー数
が増大しても、その中に共通の要求・興味をもったユー
ザーが存在する場合に、ユーザー毎ではなくユーザーグ
ループ毎にrelevance feedbackを行うことにより、フィ
ードバックの処理量が軽減され、かつ個々のユーザーか
ら見ても効果的なフィードバックを行うことができる。
【0060】また、複数のグループ化方法により様々な
ユーザーグループを定義し、これらに対してrelevance
feedbackを行った場合のフィルタリング精度を実際にテ
ストしてみることにより、relevance feedbackの観点か
ら効果的なユーザーグループを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態である実施例1の構成を
示すブロック図。
【図2】本願発明の一実施形態である実施例1における
情報選出部の処理の流れの一例を示す図。
【図3】本願発明の一実施形態である実施例1における
ユーザープロファイルの表現例を示す図。
【図4】本願発明の一実施形態である実施例1における
フィードバック情報収集部の処理の流れの一例を示す
図。
【図5】本願発明の一実施形態である実施例1における
各ユーザーのフィードバック情報の一例を示す図。
【図6】本願発明の一実施形態である実施例1における
ユーザーグループ作成部の処理の流れの一例を示す図。
【図7】本願発明の一実施形態である実施例1における
ユーザーグループ作成方法の一例を示す図。
【図8】本願発明の一実施形態である実施例1における
ユーザープロファイル修正部の処理の流れの一例を示す
図。
【図9】本願発明の一実施形態である実施例2の構成を
示すブロック図。
【図10】本願発明の一実施形態である実施例2におけ
るユーザープロファイル評価部の処理の流れの一例を示
す図。
【図11】本願発明の一実施形態である実施例2におけ
るグループ化手法の比較の流れの概念の一例を示す図。
【符号の説明】
1…ユーザープロファイル格納部 2…情報選出部 3…情報提示部 4…フィードバック情報収集部 5…ユーザーグループ作成部 6…ユーザープロファイル修正部 7…情報データベース 8…ユーザープロファイル評価部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 住田 一男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5B075 NR10 NR12 PR03 PR06 PR08 UU40

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザーの要求・興味を表すユーザープロ
    ファイルを格納するプロファイル格納手段と、 このプロファイル格納手段に格納されたユーザープロフ
    ァイルに基づいてユーザーに配信すべき情報を、データ
    ベースから選出する選出手段と、 この選出手段によって選出された情報に対する個々のユ
    ーザーのフィードバック情報を収集するための収集手段
    と、 この収集手段によって収集されたフィードバック情報に
    基づいて、要求・興味の類似するユーザーを集めたユー
    ザーグループを作成する作成手段と、 この作成手段で作成されたユーザーグループ毎のユーザ
    ープロファイルを、前記収集手段によって収集されたフ
    ィードバック情報をもとに修正するプロファイル修正手
    段とを具備することを特徴とする情報フィルタリング装
    置。
  2. 【請求項2】前記プロファイル修正手段によって修正さ
    れたユーザープロファイルの精度を評価する評価手段を
    さらに有し、 前記作成手段は、複数のユーザーグループ作成方法で、
    複数のユーザーグループを作成し、前記評価手段によっ
    て評価された最も精度の高いユーザプロファイルを持つ
    ユーザーグループのユーザーグループ作成方法を採用す
    ることにより最終的なユーザーグループを決定すること
    を特徴とする請求項1記載の情報フィルタリング装置。
  3. 【請求項3】格納されたユーザーの要求・興味を表すユ
    ーザープロファイルに基づいてユーザーに配信すべき情
    報を、データベースから選出し、 この選出された情報に対する個々のユーザーのフィード
    バック情報を収集し、 この収集されたフィードバック情報に基づいて、要求・
    興味の類似するユーザーを集めたユーザーグループを作
    成し、 この作成されたユーザーグループ毎のユーザープロファ
    イルを、収集された前記フィードバック情報をもとに修
    正することを特徴とする情報フィルタリング方法。
  4. 【請求項4】ユーザーの要求・興味を満たす情報を選出
    して配信するプログラムをコンピュータに読み取り可能
    なように記憶させた記憶媒体であって、 格納されたユーザーの要求・興味を表すユーザープロフ
    ァイルに基づいてユーザーに配信すべき情報を、データ
    ベースから選出し、 この選出された情報に対する個々のユーザーのフィード
    バック情報を収集し、 この収集されたフィードバック情報に基づいて、要求・
    興味の類似するユーザーを集めたユーザーグループを作
    成し、 この作成されたユーザーグループ毎のユーザープロファ
    イルを、収集された前記フィードバック情報をもとに修
    正するプログラムを記憶した記憶媒体。
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