JP2000104639A - 帯電防止用配管装置及びこれに用いられる導電性のハウジング - Google Patents

帯電防止用配管装置及びこれに用いられる導電性のハウジング

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JP2000104639A
JP2000104639A JP10274743A JP27474398A JP2000104639A JP 2000104639 A JP2000104639 A JP 2000104639A JP 10274743 A JP10274743 A JP 10274743A JP 27474398 A JP27474398 A JP 27474398A JP 2000104639 A JP2000104639 A JP 2000104639A
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conduit
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antistatic
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Kimihide Ito
公英 伊藤
Akira Takayanagi
晃 高柳
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 自動車の燃料搬送管路において、樹脂製のチ
ューブ及びハウジングに静電気が帯電し、チューブが車
体等とスパークして、火災事故を発生する虞があるの
で、かかる樹脂製のチューブやハウジングの帯電を防止
できる帯電防止用配管装置及びこれに用いられる導電性
のハウジングを提供する。 【解決手段】 軸方向一端から他端に貫通する軸穴を有
する導電性の樹脂で構成されたハウジングの一端側に、
金属製の第1の導管の挿入端部を受け入れるのに適した
大径部を備え、この大径部の第1の径部に保持部材が離
脱可能に保持でき、この第1の径部の内方の、第1の径
部より径の小さい第2の径部に弾性リングがブッシュに
より抜け出さないように保持されている。ハウジングの
他端部の外周に嵌装されてしっかり固着された第2の導
管は導電性の内層と該内層の外周に配設された非導電性
の外層を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車における、
ガソリン等の燃料を搬送するために用いられる帯電防止
用配管装置及びこれに用いられる導電性のハウジングに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車における、ガソリン等の燃
料を搬送する配管装置に用いられるコネクタ用ハウジン
グとしては、特公平6−31168号公報の第15図な
いし第16図、特開6−221486号公報、特開平7
−293771号公報、特開平8−233181号公
報、実開平4−64689号マイクロフィルム等に記載
されたものが知られている。そして、かかるハウジング
を用いた配管装置の事例として、特開平8−68486
号公報に記載されたものが知られている。そこで、特開
平8−68486号公報を参照しつつ、便宜上本発明の
図1を用いて従来の技術を説明する。図1に示す配管装
置は、自動車におけるガソリン等の燃料をガソリンタン
ク側に設けた金属製の導管1からエンジン側に設けた金
属製の導管3に供給するために好適に用いることができ
る。即ち、可撓性樹脂チューブ4の軸方向両端にそれぞ
れ樹脂製のハウジング6,6がしっかり固着され、これ
らハウジング6,6には、樹脂製の保持部材8,8が着
脱可能に保持され、樹脂製のハウジング6,6のそれぞ
れの開口に挿入端部11,31を挿入した時、保持部材
8,8により金属製の導管1,3がそれぞれハウジング
6,6から外れないように結合できるように構成されて
いる。
【0003】そして、これらハウジング6,6及び可撓
性チューブ4は、いずれもポリアミド等の非導電性の樹
脂で成形されているため、このような配管装置は、ガソ
リン等の燃料をタンクからポンプによってエンジン等に
搬送している間に摩擦抵抗により、特に可撓性の樹脂チ
ューブ4及び非導電性のハウジング6,6に静電気が帯
電し、自動車運転中にチューブ4が車体等とスパークし
て、チューブ4に穴が生じ、燃料が漏れ出し、火災事故
を発生する虞があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
点に鑑み発明されたものであって、かかる樹脂チューブ
やハウジングに帯電する静電気を除去できる帯電防止用
配管装置及びこれに用いられる導電性のハウジングを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に係る発明は、流体を運ぶのに適し、
一端に設けた挿入端部がブロック壁を用意するために、
先端から一定距離を隔てて半径方向外方に突出した環状
突部を備えた導電性の第1の導管と、該第1の導管の該
挿入端部を受け入れるのに適し、軸方向一端から他端に
貫通する軸穴を有し、該一端側に該第1の導管の該挿入
端部を受け入れる大径部を備え、該他端に第2の導管と
流通する小径部を備え、該大径部は一端から該小径部に
向かって順次第1の径部、第2の径部、第3の径部を備
え、段階的径が小さくなり、該第1の径部は該第1の径
部の軸穴内に該保持部材を保持するための半径方向に延
びる表面手段を備えた導電性のハウジングと、該第2の
径部の軸穴に、該第1の導管と該導電性のハウジング間
をシールするために保持される弾性リングと、少なくと
も弾性変形可能部分を備え、且つ該弾性変形可能部分
が、該第1の径部内に前記保持部材を離脱可能に保持す
るための、該ハウジングの該表面手段と係止する係止手
段と、前記第1の導管の該挿入端部を前記ハウジングの
一端から挿入した際に、該金属製導管の先端部が該第3
の径部の軸穴に嵌挿されると共に、該環状突部がスナッ
プ入りして、該第1の導管と該ハウジングとが外れない
ように、該環状突部と該表面手段間に配置されるストッ
パー部とを備えた保持部材と、一端部が該導電性のハウ
ジングの他端部の外周に嵌装されてしっかり固着された
第2の導管と、を具備し、前記第2の導管が導電性の内
層と該内層の外周に配設された非導電性の外層を備えた
複数層で構成され、且つ、前記導電性のハウジングが導
電性の樹脂で構成されていることを特徴とする帯電防止
用配管装置を構成したものである。
【0006】即ち、本発明は第2の導管及び導電性のハ
ウジングに帯電する静電気を第1の導管を介して車体に
アースさせることにより放電し、もってガソリン漏れ事
故を未然に防止しょうとするものであって、導電性の第
1の導管としては、鋼、アルミ等の金属製の導管を採用
することができる。また、導電性の樹脂で構成された導
電性のハウジングとしては、ガラス強化ポリアミド等の
樹脂にカーボンファイバーまたはカーボンブラック、金
属紛等の導電性材料を配合して導電性の樹脂を構成する
ことができる。また、導電性の内層と非導電性の外層を
備えた複数層で構成された第2の導管としては、単独の
金属薄板、樹脂に金属紛、導電性粒子等の導電性材料を
配合したものを導電性の内層として採用することがで
き、そして非導電性の外層として、ポリアミド、ポリエ
チレン等の樹脂を採用することができる。上述のよう
に、第2の導管が少なくとも導電性の内層備え、導電性
のハウジングが導電性の樹脂で構成され、第2の導管の
一端部が導電性のハウジングの他端部の外周に嵌装され
てしっかり固着され、且つ導電性の第1の導管の挿入端
部を前記導電性のハウジングの一端から挿入した際に、
保持部材を介して、その環状突部がストッパー部を通過
してスナップ入りし、導電性の第1の導管の先端部が第
3の径部の軸穴に嵌挿された状態で、第1の導管が外れ
ないように導電性の第1の導管と導電性のハウジングを
結合されているので、第2の導管と導電性のハウジング
とは電気的に通電状態に接続されている。また、上記の
ように導電性の第1の導管の先端部が第3の径部の軸穴
に嵌挿されているので、実質的に導電性の第1の導管と
導電性のハウジングとは電気的に通電状態に接続されて
いる。従って、第2の導管及び導電性のハウジングに帯
電すると考えられる静電気を導電性の第1の導管を介し
て車体にアースさせることができる。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明において、第2の径部の軸穴に弾性リングを2個備
え、該2個の弾性リング間にさらに環状のスぺーサ部材
を該第2の径部の軸穴に備えていることを特徴とする。
このように、弾性リングを2個備えることにより、第1
の導管と導電性のハウジング間をさらに流体密に接続す
ることができる。請求項3に係る発明は、請求項1及び
請求項2に係わる発明において、導電性の樹脂で構成さ
れたハウジングが、100g重量部の樹脂材料主成分に
対して、望ましくはカーボンファイバーまたはカーボン
ブラックが8〜18g重量部混合せしめて構成されてい
ることを特徴とする。このように構成することにより、
導電性のハウジングの電気抵抗値を1×104〜6Ωに
することができ、第2の導管及び導電性のハウジングに
帯電すると考えられる静電気を、導電性の第1の導管を
介して車体にアースさせることができる。請求項4に係
る発明は、導電性のハウジングがガラス強化樹脂100
g重量部に対してカーボンファイバーまたはカーボンブ
ラックが8〜18g重量部配合せしめて構成されている
ことを特徴とする。即ち、導電性のハウジングとして、
望ましくは導電性の内層がガラス強化樹脂100g重量
部に対してカーボンファイバーまたはカーボンブラック
が5〜30g重量部配合せしめて構成したものである。
このように構成することにより、カーボンファイバーま
たはカーボンブラックを混合してもハウジングの靭性を
維持することができると共に導電性のハウジングの電気
抵抗値を1×104〜6Ωにすることができ、第2の導
管及び導電性のハウジングに帯電すると考えられる静電
気を、導電性の第1の導管を介して車体にアースさせる
ことができる。
【0008】請求項5に係る発明は、望ましくは弾性リ
ングが導電性ゴムからなることを特徴とする。このよう
に弾性リングを導電性ゴムで構成することにより、第2
の導管及び導電性のハウジングに帯電すると考えられる
静電気を、弾性リングから直接導電性の第1の導管に電
気的に接続でき、第1の導管から車体にアースさせるこ
とができる。導電性ゴムとしてはゴム材料にカーボンフ
ァイバーまたはカーボンブラックや金属紛を混合するこ
とにより得ることができる。請求項6に係る発明は、望
ましくは保持部材が導電性の材料からなることを特徴と
する。このように保持部材を導電の材料で構成すること
により、第2の導管及び導電性のハウジングに帯電する
と考えられる静電気を、保持部材から直接導電性の第1
の導管に電気的に接続でき、第1の導管から車体にアー
スさせることができる。導電性の材料としてはステンレ
ス等の金属や導電性の樹脂材料を採用することができ
る。
【0009】請求項7に係る発明は、請求項2に係る発
明において、環状のスぺーサ部材が導電性材料からなる
ことを特徴とする弾性リングが導電性ゴムからなること
を特徴とする かかる環状のスぺーサ部材の外周面を第2の径部の軸穴
に密接させると共に内周面に第1の導管の先端部の外周
面を密接嵌合させることにより、第2の導管及び導電性
のハウジングに帯電すると考えられる静電気を、環状の
スぺーサ部材から直接導電性の第1の導管に電気的に接
続でき、第1の導管から車体にアースさせることができ
る。
【0010】請求項6に係る発明は、請求項1または請
求項2または請求項3または請求項4または請求項5に
係わる帯電防止用配管装置に用いられる導電性のハウジ
ングを構成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を実施例
に基づいて説明する。 (実施例1)本発明の一実施例を図1に基づいて説明す
る。図1に示す帯電防止用配管装置は、樹脂チューブ4
の軸方向両端にそれぞれ樹脂製の導電性のハウジング
6,6が相対的に嵌挿され、しっかり固着されている。
これら導電性のハウジング6,6には、樹脂製の保持部
材8,8が着脱可能に保持され、導電性のハウジング
6,6のそれぞれの開口からの挿入端部11,31が挿
入され、保持部材8,8により金属製の導管1,3がそ
れぞれ導電性のハウジング6,6から外れないように結
合されている。
【0012】即ち、本発明は、自動車におけるガソリン
等の燃料をガソリンタンク側に設けた金属製の導管1か
らエンジン側に設けた金属製の導管3に供給するために
好適に用いることができる。この実施例では、樹脂チュ
ーブ4の両端にそれぞれ導電性のハウジング6,6が接
続固着されているが、本発明は、樹脂チューブ4に帯電
した静電気を、導電性のハウジング6を介して放電する
には、少なくとも樹脂チューブ4の一端内周に導電性の
ハウジング6が嵌挿固着されておれば足りる。ここで、
金属製の導管1,3が本発明の要旨中の「導電性の第1
の導管」の代表的な一例を構成しており、樹脂チューブ
4が本発明の要旨中の「第2の導管」の代表的な一例を構
成している。
【0013】以下、詳細に説明すると、導電性のハウジ
ング6は,導電性の樹脂で構成され、軸方向一端から他
端に貫通する軸方向に延びる軸穴を有し、軸方向一端側
に第1の導管1のを受け入れる大径部6Aを備え、他端
に第2の導管4と流通する小径部6Bを備え、大径部6
Aは一端から小径部6Bに向かって順次第1の径部6
a、第2の径部6b、第3の径部6cを備え、段階的に
穴径が小さくなり、第1の径部6aには軸穴内に保持部
材8を保持するために径に対して対称位置に窓6d,6
dを設けて半径方向に延びる表面手段6eが形成されて
いる。つまり、保持部材8はカラー部8cから軸方向に
延びる変形可能な脚部8dに設けられた対向する一対の
爪部(ストッパー部)8aに形成された係止部8bを備
え、係止部8bがこの表面手段6eにスナップ係合し
て、導電性のハウジング6に着脱可能に保持されてい
る。
【0014】導電性のハウジング6の第2の径部6bの
軸穴にはその内周に外周が接するゴム製のOリング1
0,10がスペーサ部材Sを設けて嵌挿され、このゴム
製のOリング10,10を第2の径部6bの軸穴内に保
持するために、金属製の導管1の挿入端部11が挿通す
る孔を有する環状のブッシュ7が実質的に第2の径部6
bの軸穴の入り口部に嵌着されている。ここで金属製の
導管1が本発明の要旨中の「導電性の第1の導管」の代表
的な一例を構成している。
【0015】一方、金属製の導管1は挿入端部11の先
端から一定距離隔てて半径方向外方に突出した環状突部
1aを備えており、挿入端部11を導電性のハウジング
6の一端から挿入した際に、導管1の環状突部1aがス
トッパー部8aを通過してスナップ入りし、環状突部1
aがストッパー部8aの先端と係合すると共に導電性の
第1の導管1の先端部11が第3の径部6cの軸穴に嵌
挿された状態で、ストッパー部8aが環状突部1aと表
面手段6e間に配置され、第1の導管1が外れないよう
に導電性のハウジング6と結合する。
【0016】導電性のハウジング6の他端の小径部6B
の外周には、複数の環状隆起部6kを設けると共にOリ
ング9を装着し、導電性の内層4aを備えた樹脂チュー
ブ4の端部が相対的に嵌挿され、しっかり固着されてい
る。
【0017】このように、導電性のハウジング6の軸方
向一端側に導電性の導管1を保持部材8を介して結合す
ると共にこの導電性のハウジング6の他端の小径部6B
の外周に導電性の内層4aを備えた樹脂チューブ4を相
対的に嵌挿せしめて構成した帯電防止用配管装置によれ
ば、自動車における燃料搬送管路に生じる静電気が樹脂
チューブ4及び導電性のハウジング6に帯電しても、第
2の導管4が導電性の内層4a備え、導電性のハウジン
グ6が導電性の樹脂で構成され、第2の導管の4一端部
が導電性のハウジング6の他端の小径部6Bの外周に嵌
装されてしっかり固着され、且つ導電性の第1の導管1
の挿入端部11を導電性のハウジング6の一端から挿入
した際に、保持部材8を介して、その環状突部1aがス
トッパー部8aを通過してスナップ入りし、導電性の第
1の導管1の先端部が第3の径部6cの軸穴に嵌挿され
た状態で、第1の導管1が外れないように導電性の第1
の導管1と導電性のハウジング6が結合されているの
で、第2の導管4と導電性のハウジング6とは電気的に
接続されている。また、上記のように導電性の第1の導
管1の先端部が導電性のハウジング6の第3の径部6c
の軸穴に嵌挿されているので、実質的に導電性の第1の
導管1と導電性のハウジング6とは電気的に接続されて
いる。従って、第2の導管4及び導電性のハウジング6
に帯電すると考えられる静電気を導電性の第1の導管1
を介して車体にアースさせることができる。
【0018】さらに詳しくは、導電性の樹脂で構成され
た導電性のハウジング6は、望ましくは、ガラス強化さ
れたポリアミド(ナイロン12)100g重量部に対し
てカーボンファイバーまたはカーボンブラックが5〜3
0g重量部配合せしめて構成されている。このようにカ
ーボンファイバーまたはカーボンブラックを配合すると
ハウジング6の靭性は低下するが、ガラス強化すること
により靭性を維持することが可能になる。しかしながら
カーボンファイバーまたはカーボンブラックを30g重
量部以上配合すると靭性を維持することが困難になる。
またカーボンファイバーまたはカーボンブラックが5g
重量部以下になるとハウジング6の導電性が低下し、第
2の導管4及び導電性のハウジング6に帯電すると考え
られる静電気を導電性の第1の導管1を介して車体にア
ースさせることが困難になる。
【0019】さらに望ましくは、導電性の樹脂で構成さ
れた導電性のハウジング6はガラス強化されたポリアミ
ド(ナイロン12)100g重量部に対してカーボンフ
ァイバーまたはカーボンブラックが5〜30g重量部配
合せしめて構成されている。このように構成することに
より、導電性のハウジング6の電気抵抗値を1×10
4〜6Ωにすることができ、第2の導管4及び導電性の
ハウジング6に帯電すると考えられる静電気を導電性の
第1の導管1を介して確実に車体にアースさせることが
できる。
【0020】また、導電性の内層4aとこの内層4aの
外周に配設された非導電性の外層4cを備えた複数層で
構成された第2の導管4は、望ましくは、導電性フルオ
ロポリマーの内層4aと非導電性のフルオロポリマーの
外周上に配設された実質的に中間層4bとなる二層から
なるフルオロポリマー製基材を、この基材と接触する気
体を電気的にイオン化することによって形成した帯電気
体雰囲気に暴露することによって活性化し、ついで活性
化したフルオロポリマー基材の外周に非導電性のポリア
ミド等の熱可塑性重合体を外層4cとして積層して構成
することができ、かかる。第2の導管4は押出し成形に
より容易に製造することができる。なお、導電性フルオ
ロポリマーの内層4aは導電性材料としてカーボンファ
イバーまたはカーボンブラックを含有している。
【0021】本発明は、他の多くの形態の保持部材とこ
れらに対応したハウジングに適用することができ。例え
ば、図2、図3に示した保持部材を着脱可能になした導
電性のハウジングに適用することができる。即ち、この
ハウジングは実施例1のハウジングと類似しており、実
質的に同一箇所は同一符合を付してある。この実施例で
は、保持部材5が、図3に示すように、導電性の第1の
導管1の挿入端部11が挿入可能な挿通孔5fを有する
カラー部5cから軸方向に延びる複数(4個)の弾性変
形可能なアーム部5dと、これらアーム部6dの自由端
に係合爪(ストッパー部)5aとを備えている。従っ
て、導電性のハウジング6の第1の径部6aは、その軸
穴内に保持部材5を保持するための半径方向に延びる表
面手段として、軸方向一端の開口に求心方向に延びる環
状のフランジ6gを設けて半径方向に延びる表面6eが
形成され、係合爪5aの基端5bが半径方向に延びる表
面6eに当接する。
【0022】従って、かかる保持部材5により、第1の
導管1の挿入端部11を導電性のハウジング6の一端か
ら挿入した際に、環状突部1aがストッパー部5aを通
過してスナップ入りし、環状突部1aの背面がストッパ
ー部5aの係止と係合して、導電性の第1の導管1の先
端部が第3の径部6cの軸穴に嵌挿された状態で、第1
の導管1が外れないように導電性のハウジング6と導電
性の第1の導管1とを結合できるように構成されてい
る。なお、第2の径部6bの軸穴の隅6hに、第1の導
管1の挿入時にOリング10が押出されないように凸テ
ーパ面6iが形成されている。
【0023】さらに、他の形態として、本発明は、図4
に示すような保持部材3を着脱可能に保持した導電性ハ
ウジング6に採用することができる。即ち、このハウジ
ング6は実施例1のハウジングとほぼ同一であって、同
一箇所は同一符合を付してある。ハウジングの第1の径
部6aは、第1の径部6aの軸穴H内に保持部材3を保
持するための半径方向に延びる表面手段として、一対の
窓6dを設けて半径方向に延びる表面6eが形成されお
り、保持部材3は、小径端31eと大径端31cとを有
し小径端31eから大径端31cに向かうに連れて漸次
大径となる一対の対向する円弧状のテーパ壁31bを備
えた、弾性的に拡径変形及び縮径変形可能な断面C形形
状の本体部31と、小径端31eから軸方向に突設した
突出部34に施した凹部34aと、上記半径方向に延び
る表面6eと係合する大径端部の外周から径方向外方に
突出した係止凸部32と、大径端31cから軸方向外方
に延出した操作部33を有する延長部33aとを具備
し、かかる保持部材3により、第1の導管の1挿入端部
11を導電性のハウジング6の一端開口から挿入した際
に、環状突部1aが、断面C形形状の本体部31と係止
凸部34とで構成されたストッパー部を通過して、突出
部34に施した凹部34aにスナップ入りし、導電性の
第1の導管の先端部が第3の径部の軸穴に嵌挿された状
態で、第1の導管が外れないように環状突部1aの背面
1bが小径端31eにスナップ係合して、導電性の第1
の導管1と導電性のハウジング6とを結合できるように
構成されている。
【0024】本発明の他の望ましい形態として、上述し
たOリング等の弾性リングに導電性ゴムを採用すること
ができる。また、上述した保持部材にステンレス等の樹
金属や脂基材にカーボンファイバーまたはカーボンブラ
ックを混合した導電性材料を採用することができる。ま
たブッシュやスペーサ部材に導電性材料を採用すること
ができる。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
自動車における燃料搬送管路に生じる静電気が樹脂チュ
ーブ4及び導電性のハウジング6に帯電しても、第2の
導管4が導電性の内層4aを備え、且つ導電性のハウジ
ング6が導電性の樹脂で構成され、第2の導管の4一端
部が導電性のハウジング6の他端の小径部6Bの外周に
嵌装されてしっかり固着され、且つ導電性の第1の導管
1の挿入端部11を導電性のハウジング6の一端から挿
入した際に、保持部材8,6,3を介して、その環状突
部1a,3aがストッパー部8a,5a,31を通過し
てスナップ入りし、導電性の第1の導管1,3の先端部
が第3の径部6cの軸穴に嵌挿された状態で、第1の導
管1,3が外れないように導電性の第1の導管1,3と
導電性のハウジング6が結合されるので、第2の導管4
と導電性のハウジング6とは電気的に接続される。ま
た、上記のように導電性の第1の導管1,3の先端部が
導電性のハウジング6の第3の径部6cの軸穴に嵌挿さ
れているので、実質的に導電性の第1の導管1と導電性
のハウジング6とは電気的に接続される。従って、第2
の導管4及び導電性のハウジング6に帯電すると考えら
れる静電気を導電性の第1の導管1,3を介して車体に
アースさせることができ、樹脂チューブやハウジングに
帯電する静電気を容易に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の長手方向断面図である。
【図2】本発明に係わる他の導電性のハウジング及び保
持部材を説明する上半分を断面で示す正面図ある。
【図3】図2中の保持部材を説明する上半分を断面で示
す正面図ある。
【図4】本発明に係わるさらに他の導電性のハウジング
及び保持部材を説明する上半分を断面で示す正面図あ
る。
【符号の説明】
1,2:導電性の第1の導管 1a,2a:環状突
部 11,21:挿入端部 4:第2の導管 6:導電性のハウジング 6
A:大径部 6B:小径部 6a:第1の径部
6b:第2の径部 6c:第3の径部 6e:半径方向に延びる表面 8,6,3:保持部材 8a,5a,31:スト
ッパ部 10:Oリング

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車における燃料搬送管路に生じる静
    電気の帯電を防止するための帯電防止用配管装置であっ
    て、 流体を運ぶのに適し、一端に設けた挿入端部がブロック
    壁を用意するために、先端から一定距離を隔てて半径方
    向外方に突出した環状突部を備えた導電性の第1の導管
    と、 該第1の導管の該挿入端部を受け入れるのに適し、軸方
    向一端から他端に貫通する軸穴を有し、該一端側に該第
    1の導管の該挿入端部を受け入れる大径部を備え、該他
    端に第2の導管と流通する小径部を備え、該大径部は一
    端から該小径部に向かって順次第1の径部、第2の径
    部、第3の径部を備え、段階的径が小さくなり、該第1
    の径部は該第1の径部の軸穴内に該保持部材を保持する
    ための半径方向に延びる表面手段を備えた導電性のハウ
    ジングと、 該第2の径部の軸穴に、該第1の導管と該導電性のハウ
    ジング間をシールするために保持される弾性リングと、 少なくとも弾性変形可能部分を備え、且つ該弾性変形可
    能部分が、該第1の径部内に前記保持部材を離脱可能に
    保持するための、該ハウジングの該表面手段と係止する
    係止手段と、前記第1の導管の該挿入端部を前記ハウジ
    ングの一端から挿入した際に、該金属製導管の先端部が
    該第3の径部の軸穴に嵌挿されると共に、該環状突部が
    スナップ入りして、該第1の導管と該ハウジングとが外
    れないように、該環状突部と該表面手段間に配置される
    ストッパー部とを備えた保持部材と、 一端部が該導電性のハウジングの他端部の外周に嵌装さ
    れてしっかり固着された第2の導管と、を具備し、 前記第2の導管が導電性の内層と該内層の外周に配設さ
    れた非導電性の外層を備えた複数層で構成され、且つ、
    前記導電性のハウジングが導電性の樹脂で構成されてい
    ることを特徴とする帯電防止用配管装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第2の径部の軸
    穴に前記弾性リングを2個備え、該2個の弾性リング間
    に環状のスぺーサ部材を該第2の径部の軸穴に備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の帯電防止用配管装
  3. 【請求項3】 前記導電性の樹脂で構成されたハウジン
    グが、100g重の樹脂材料主成分に対してカーボンフ
    ァイバーまたはカーボンブラックが5〜30g重混合せ
    しめて構成されていることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の帯電防止用配管装置。
  4. 【請求項4】 前記前記ハウジングがガラス繊維強化さ
    れたポリアミド100g重に対してカーボンファイバー
    またはカーボンブラックが8〜18g重混合せしめて構
    成されていること特徴とする請求項2に記載の帯電防止
    用配管装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性リングが導電性ゴムからなるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3
    または請求項4に記載の帯電防止用配管装置。
  6. 【請求項6】 前記保持部材が導電性材料からなること
    を特徴とする請求項1または請求項2または請求項3ま
    たは請求項4または請求項5に記載の帯電防止用配管装
    置。
  7. 【請求項7】 前記環状のスぺーサ部材が導電性材料か
    らなることを特徴とする請求項2または請求項3または
    請求項4または請求項5または請求項6に記載の帯電防
    止用配管装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項2または請求項3
    または請求項4または請求項5または請求項6または請
    求項7に記載の帯電防止用配管装置に用いられるハウジ
    ング。
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