JP2000104303A - 改良された空気インデュ―サ―を備えたパワ―洗浄タンク - Google Patents

改良された空気インデュ―サ―を備えたパワ―洗浄タンク

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トイレットタンク内で使用される圧力洗浄シ
ステムを提供する。 【解決手段】 圧力洗浄システムは、水入口導管を備え
ているハウジングと、水・空気入口組立体と、水出口と
を含んでいる。ハウジング内には、水の流れを制御する
洗浄弁が存在する。水・空気入口組立体は、チャンバー
と、水入口と、出口とを含んでいる。大気圧下の空気に
アクセス可能な空気入口と、空気入口及びチャンバーの
間の通路とが、存在する。逆止め弁が、通路内に配置さ
れており、逆止め弁は、空気をチャンバー内へ吸引すべ
く、チャンバーを通る水の流れによって引き起こされる
ベンチュリ効果に応答して開く。逆止め弁は、可撓性常
閉リップを有しているエラストマースリーブを含んでい
る。チャンバー内の圧力が大気圧よりも低くなると、リ
ップは開き、もって、チャンバー内への空気の通過が可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本願の譲受人であ
るイリノイ州Franklin Park在のSloa
n Valve Companyに譲渡された米国特許
第4,233,698号に示されているような、圧力洗
浄システムに関する。より具体的には、本発明は、洗浄
システムの圧力タンク内の水を排出するための圧力を供
給すべく、その圧力タンク内へ空気を吸引する空気イン
デューサー組立体に関する。在来の水道からの水の流れ
が、タンクを加圧すべく、空気をタンク内へ吸引するよ
うな態様で、空気インデューサー組立体は、水入口導管
と、大気圧下の空気とに接続している。更に具体的に
は、本発明は、空気インデューサー組立体の部分を形成
している特別なタイプの逆止め弁に向けられており、こ
の逆止め弁は、タンク内への水及び空気の流れの雑音レ
ベルを低減させると共に、空気入口の中から外への湿気
の流れが起こらないようにし、これにより、トイレット
タンク内への水の滲出が、防止される。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、トイレット
タンク内で使用される圧力洗浄システムに関し、より具
体的には、そのような圧力洗浄システムの空気インデュ
ーサー組立体内で使用される、改良された逆止め弁に関
する。
【0003】本発明の主要な目的は、圧力洗浄システム
の空気インデューサー用の改良された逆止め弁であっ
て、トイレットタンク内への水の滲出を防止し且つ空気
吸引雑音を低減させるものを提供することである。
【0004】本発明の別の目的は、上述した用途用の逆
止め弁であって、正の差圧では自由な流れを可能にする
が、負の差圧ではバックチェックをもたらすものを提供
することである。
【0005】本発明の更に別の目的は、上述した用途用
の、シンプルな構造で信頼性の高い逆止め弁であって、
耐腐食性、耐摩耗性、自己洗浄性であると共に、組み立
てが容易なものを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】上記目的を達成するため、本発明によれ
ば、トイレットタンク内で使用される圧力洗浄システム
であって、ハウジングと、水入口導管と、水入口導管及
びハウジングに接続されている水・空気入口組立体と、
ハウジング用の水出口と、ハウジングから水出口までの
水の流れを制御する、ハウジング内の洗浄弁手段とを具
備するものが提供され、この圧力洗浄システムは、水・
空気入口組立体が、チャンバーと、チャンバー及び水入
口導管に接続されている水入口と、チャンバーに接続さ
れている出口と、大気圧下の空気にアクセス可能な空気
入口と、空気入口及びチャンバーの間の、水・空気入口
組立体内の通路と、通路内の逆止め弁とを備え、逆止め
弁が、チャンバーを通って出口まで流れる水と混ざる空
気をチャンバー内へ吸引すべく、チャンバーを通る水の
流れによって引き起こされるベンチュリ効果に応答して
開き、逆止め弁が、通路内に位置させられているエラス
トマースリーブであって、チャンバーに向かって延出し
ている可撓性常閉リップを有しているものを備えてお
り、リップが、チャンバー内への空気の通過を許容すべ
く、チャンバー内の圧力が大気圧よりも低くなると開く
ことを特徴としている。
【0007】逆止め弁は、閉じたときに線接触状態にな
る、2つの可撓性常閉リップを有している。また、リッ
プは、スリーブの直径に等しい寸法から線接触の領域ま
でテーパーしている。更に、チャンバーは、水入口に接
続されている開口を有している環状部を備えており、通
路は、環状部と同軸であると共に、それと同一の広がり
を持つ末端を有している。
【0008】
【実施例】それを引用することによって本明細書中に組
み入れられている米国特許第4,233,698号に示
されているような圧力洗浄システムは、圧力タンクを用
いており、この圧力タンクは、通常、重力式トイレット
のトイレットタンク内に位置させられる。管路圧下の水
が、圧力タンク内へ流れ、そのような水の流れは、空気
を圧力タンク内へ吸引し、この結果、圧力タンク内の水
は、ざっと20〜80psi位で有り得る管路圧の下に
あることになる。ある用途においては、圧力タンク内の
圧力を最高で35psiとする圧力調整器が、設けられ
る。このようなシステムの利点は、トイレットを洗浄す
べく圧力タンク内の洗浄弁が作動させられた際に、水
が、圧力タンクの排出部から便器内へ、その内容物の急
速且つ完全な洗浄のために、強制的に押しやられること
である。このような圧力洗浄システムは、長年に亘って
市場に出回っている。本発明は、水が水道から圧力タン
ク内へ流れる際に空気を圧力タンク内へ吸引する空気イ
ンデューサーに、特に向けられている。
【0009】図1において、参照符号10で指示されて
いる圧力タンクは、上部セクション12と下部セクショ
ン14とを有し得、これらのセクションは、共に、適切
なプラスチックから作られ得る。タンクの底部からの出
口16が、存在し、この出口は、便器に型通りに接続さ
れるであろう。
【0010】参照符号18で指示されている水入口導管
が、管路圧下の水を、圧力タンクの内部に接続されてい
る水・空気入口組立体20へ供給するであろう。参照符
号22で全体的に指示されている洗浄弁が、通常は手動
操作により、操作されると、圧力タンク10内の水は、
出口16を通して排出される。圧力洗浄システムの更な
る且つより完全な詳細は、上記米国特許第4,233,
698号に開示さている。
【0011】本発明は、水・空気組立体20と、圧力タ
ンク内へ吸引されるべき空気をその組立体が供給する方
法と、取り囲んでいるトイレットタンクの内側且つ圧力
タンク10の外側の領域内へ水が滲出するのを防止す
る、そのような組立体のシールとに特に関係している。
【0012】組立体20は、ハウジング24を含んでお
り、このハウジング内には、環状チャンバー26が、形
成されている。参照符号28で指示されている水入口
が、環状チャンバー26と連通している。参照符号30
で指示されている出口は、水と空気とを、圧力タンク1
0の領域内へ排出する。参照符号32で指示されている
空気入口が、通路34と連通している。通路34は、入
口32に隣接している第1部分36と、大径の中間部分
38と、末端部分40とを有しており、この末端部分
は、環状チャンバー26と同軸であると共に、出口30
内へ開いている。
【0013】通路34の中間部分38内には、スリーブ
を備えている逆止め弁42が配置されており、この逆止
め弁は、可撓性のエラストマー材料又はゴム状材料で作
られていると共に、外方に延出しているフランジ44を
有しており、このフランジ44は、逆止め弁42を、空
気入口を形成している取付部品46とハウジング24の
雄ねじ部48との間に装着すべく使用される。逆止め弁
42は、テーパーを付されている1対の可撓性常閉リッ
プ50を有しており、これらのリップは、閉じたときに
は線接触状態になり、チャンバー26に面しており、そ
して、空気が出口30に向かって流れるのを許容すべ
く、後述のようにして開く。
【0014】逆止め弁42は、テーパーを付されている
常閉シーリングリップ50であるが故に、一般にダック
ビルと呼ばれている。水道から導管18への水によって
圧力タンク10が満たされつつある際に、水は、水入口
28から環状チャンバー26内へ流れる。このチャンバ
ー内への且つ出口30に向かう水の流れは、通路34の
末端部分40に対して、ベンチュリ効果を引き起こす。
これにより、通路の末端部分40に直接隣接している領
域は、大気圧よりも低い圧力の下にあるのに対し、圧力
タンク10の外側の且つ空気入口32における空気は、
大気圧の下にある。この正の差圧は、空気が逆止め弁4
2を通って流れることを引き起こし、これにより、ダッ
クビル即ちリップ50は開き、そのような空気の通過が
可能となる。この結果、チャンバー26と通路34の末
端部分40との関係によって引き起こされるベンチュリ
効果により、空気が吸引されるので、出口30から流出
する水は、その中に空気を同伴する。
【0015】所望されているレベルまで圧力タンクが満
たされ、圧力タンク内の圧縮された空気がその圧力タン
ク内への更なる水の流れに抵抗すると、水は、最早チャ
ンバー26内へは流れず、可撓性リップ50は、閉じ
る。これは、空気入口をシールし、その空気入口を通っ
ての水の外方への滲出、即ち、トイレットタンク内の、
圧力タンク10を取り囲んでいる領域内への水の滲出を
防止する。
【0016】本明細書中に示され且つ記載されている特
別なタイプの逆止め弁シールが、有利である。何故なら
ば、それは、トイレットタンク内への水の滴下又は滲出
を防止し、トイレットタンクを所望されている乾燥状態
に維持することを可能にするからである。更に、この特
別なタイプの逆止め弁は、本明細書中に記載されている
ような圧力洗浄システムの充填と一般に結び付いている
空気吸引雑音をそれが著しく低減させるということを、
証明されている。逆止め弁は、この逆止め弁内に入った
埃又は粒子が空気の通過によってこの逆止め弁を通して
追い出されるという点で、自己洗浄性である。また、逆
止め弁はエラストマー材料で作られているので、それ
は、腐食しない。
【0017】本発明の好適な形態が、本明細書中に示さ
れ且つ記載されているが、それに対する多くの修正、置
換及び変更がなされ得るということが、理解されるべき
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】内部洗浄弁を示すべく一部が欠切されている、
圧力洗浄システムの側面図である。
【図2】空気インデューサー組立体の拡大側面図であ
る。
【図3】空気インデューサー組立体の上面図である。
【図4】図2の4−4面に沿う断面図である。
【符号の説明】
10 圧力タンク 16 出口 18 水入口導管 20 水・空気入口組立体 22 洗浄弁 24 ハウジング 26 環状チャンバー 28 水入口 30 出口 32 空気入口 34 通路 40 末端部分 42 逆止め弁 44 フランジ 50 リップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トイレットタンク内で使用される圧力洗
    浄システムであって、ハウジングと、水入口導管と、前
    記水入口導管及び前記ハウジングに接続されている水・
    空気入口組立体と、前記ハウジング用の水出口と、前記
    ハウジングから前記水出口までの水の流れを制御する、
    前記ハウジング内の洗浄弁手段とを具備するものにおい
    て、 前記水・空気入口組立体は、チャンバーと、前記チャン
    バー及び前記水入口導管に接続されている水入口と、前
    記チャンバーに接続されている出口と、大気圧下の空気
    にアクセス可能な空気入口と、前記空気入口及び前記チ
    ャンバーの間の、前記水・空気入口組立体内の通路と、
    前記通路内の逆止め弁とを備え、前記逆止め弁は、前記
    チャンバーを通って前記出口まで流れる水と混ざる空気
    を前記チャンバー内へ吸引すべく、前記チャンバーを通
    る水の流れによって引き起こされるベンチュリ効果に応
    答して開き、 前記逆止め弁は、前記通路内に位置させられているエラ
    ストマースリーブであって、前記チャンバーに向かって
    延出している可撓性常閉リップを有しているものを備え
    ており、前記リップは、前記チャンバー内への空気の通
    過を許容すべく、前記チャンバー内の圧力が大気圧より
    も低くなると開く、ことを特徴とする圧力洗浄システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記逆止め弁が、閉じたときに線接触状
    態になる、2つの可撓性常閉リップを有している請求項
    1の圧力洗浄システム。
  3. 【請求項3】 前記リップが、前記スリーブの直径に等
    しい寸法から線接触の領域までテーパーしている請求項
    2の圧力洗浄システム。
  4. 【請求項4】 前記チャンバーが、前記水入口に接続さ
    れている開口を有している環状部を備えており、前記通
    路は、前記環状部と同軸であると共に、それと同一の広
    がりを持つ末端を有している請求項1の圧力洗浄システ
    ム。
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