JP2000104204A - 浮上式鉄道の軌道伸縮装置 - Google Patents

浮上式鉄道の軌道伸縮装置

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JP2000104204A
JP2000104204A JP27357298A JP27357298A JP2000104204A JP 2000104204 A JP2000104204 A JP 2000104204A JP 27357298 A JP27357298 A JP 27357298A JP 27357298 A JP27357298 A JP 27357298A JP 2000104204 A JP2000104204 A JP 2000104204A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高架橋に長い鋼桁2、3を使用すると、桁
2、3の伸縮によって桁継ぎ目間隔が大きく変化する。
この変化に伴って軌道レール4の継ぎ目間隔が大きくな
ると、浮上式鉄道車両の走行に支障が生じてしまう。 【解決手段】 10mの軌道レール4を用いる。桁2、
3の継ぎ目±20m内の連結手段6は、分離距離および
接近距離を20±20mmに規制する。また、桁2、3
の継ぎ目±20m内の枕木5は、スライド手段11によ
ってレール長手方向に移動可能に支持される。桁2、3
の継ぎ目に大きな変化が発生しても、その変化は継ぎ目
±20m内の軌道レール4の各継ぎ目に分散される。つ
まり、軌道レール4の継ぎ目間隔は小さく抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮上式鉄道車両走
行用の軌道伸縮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】HSST(都市型リニア)などの浮上式
鉄道の軌道の施工技術として、高架橋を用いる場合があ
る。高架橋は、複数の橋脚と、この複数の橋脚に搭載さ
れる複数の桁とによって作られるもので、軌道レールは
桁に支持される多数の枕木によって支えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】桁は、90m、120
m、150mなど、比較的長いものが使用される場合が
ある。また、桁は、温度変化によって伸縮する。特に鋼
桁では伸縮量が多くなる。具体的には、例えば150m
の鋼桁は、20℃±30°の使用条件で、±45mm伸
縮する。このため、桁の継ぎ目では、約10cm、桁間
の隙間が変化する。
【0004】HSST(都市型リニア)などの浮上式鉄
道の軌道は、高い施工精度が求められており、桁間変化
に伴って軌道レールの継ぎ目の間隔が長くなると、浮上
式鉄道車両の走行に支障が生じてしまう。このため、桁
間変化が大きくても、軌道レールの継ぎ目の間隔を短く
抑える技術が望まれる。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、桁の伸縮によって桁と桁との間隔
が大きく変化しても、軌道レールの継ぎ目の間隔を短く
抑えることのできる浮上式鉄道の軌道伸縮装置の提供に
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の浮上式鉄道の軌道伸縮装置は、次の構成を
採用する。浮上式鉄道の軌道伸縮装置は、浮上式鉄道車
両走行用の複数の桁と、この複数の桁に支持される多数
の枕木と、この枕木に支持される軌道レールと、を備え
る。そして、前記桁の継ぎ目の所定区間内は、前記軌道
レールが長手方向に複数分割して設けられるとともに、
前記桁の継ぎ目の所定区間内において複数分割して設け
られた軌道レールを支持する枕木は、スライド手段によ
って、軌道レールの長手方向に移動可能に設けられ、前
記桁の継ぎ目の所定区間内において複数分割して設けら
れた軌道レールは、連結手段によって、隣接する軌道レ
ール間の分離距離および接近距離が所定範囲内に規制さ
れることを特徴とする。
【0007】
【発明の作用】隣接する一方の桁と他方の桁の収縮と膨
張の作用を説明する。なお、一方の桁の継ぎ目に最も近
い側の軌道レールを軌道レールA1 、一方の桁の継ぎ目
に2番目に近い軌道レールを軌道レールA2 として説明
するとともに、他方の桁の継ぎ目に最も近い側の軌道レ
ールを軌道レールB1 、他方の桁の継ぎ目に2番目に近
い軌道レールを軌道レールB2 として説明する。
【0008】(桁の収縮)温度が低下して一方の桁と他
方の桁との間隔が広がると、まず、桁の継ぎ目に近い軌
道レールA1 、B1 の間隔が広がる。この軌道レールA
1 、B1 の分離距離が所定量に達すると、連結手段によ
って軌道レールA1 、B1 の間隔が所定量以上離れなく
なる。さらに、一方の桁と他方の桁との間隔が広がって
も、軌道レールA1 、B1 の間隔は広がらないため、ス
ライド手段によって軌道レールA1 、B1 を支持する枕
木が桁に対してスライドする。つまり、一方の桁と他方
の桁との間隔の広がりを、軌道レールA1 、B1 を支持
する枕木が桁に対してスライドすることによって吸収す
る。この時、軌道レールA1 、A2 の間隔が広がるとと
もに、軌道レールB1 、B2 の間隔が広がる。
【0009】さらに、一方の桁と他方の桁との間隔が広
がり、軌道レールA1 、A2 の分離距離が所定量に達す
ると、連結手段によって軌道レールA1 、A2 の間隔が
所定量以上離れなくなる。さらに、一方の桁と他方の桁
との間隔が広がると、軌道レールA1 、A2 の間隔は広
がらないため、スライド手段によって軌道レールA2 を
支持する枕木が桁に対してスライドする。つまり、一方
の桁と他方の桁との間隔の広がりを、軌道レールA2 を
支持する枕木が桁に対してスライドすることによって吸
収する。
【0010】一方、一方の桁と他方の桁との間隔が広が
り、軌道レールB1 、B2 の分離距離が所定量に達する
と、連結手段によって軌道レールB1 、B2 の間隔が所
定量以上離れなくなる。さらに、一方の桁と他方の桁と
の間隔が広がると、軌道レールB1 、B2 の間隔は広が
らないため、スライド手段によって軌道レールB2 を支
持する枕木が桁に対してスライドする。つまり、一方の
桁と他方の桁との間隔の広がりを、軌道レールB2 を支
持する枕木が桁に対してスライドすることによって吸収
する。
【0011】(桁の膨張)上記とは逆に桁が膨張する場
合を説明する。温度が上昇して一方の桁と他方の桁との
間隔が狭まると、まず、桁の継ぎ目に近い軌道レールA
1 、B1 の間隔が狭まる。この軌道レールA1 、B1 の
接近距離が所定量に達すると、軌道レールA1 、B1 の
間隔が所定量以上接近できなくなる。さらに、一方の桁
と他方の桁との間隔が狭まっても、軌道レールA1 、B
1 の間隔は狭まらないため、スライド手段によって軌道
レールA1 、B1 を支持する枕木が桁に対してスライド
する。つまり、一方の桁と他方の桁との間隔の狭まり
を、軌道レールA1 、B1 を支持する枕木が桁に対して
スライドすることによって吸収する。この時、軌道レー
ルA1 、A2 の間隔が狭まるとともに、軌道レールB1
、B2 の間隔が狭まる。
【0012】さらに、一方の桁と他方の桁との間隔が狭
まり、軌道レールA1 、A2 の接近距離が所定量に達す
ると、軌道レールA1 、A2 の間隔が所定量以上接近で
きなくなる。さらに、一方の桁と他方の桁との間隔が狭
まると、軌道レールA1 、A2 の間隔は狭まらないた
め、スライド手段によって軌道レールA2 を支持する枕
木が桁に対してスライドする。つまり、一方の桁と他方
の桁との間隔の狭まりを、軌道レールA2 を支持する枕
木が桁に対してスライドすることによって吸収する。
【0013】一方、一方の桁と他方の桁との間隔が狭ま
り、軌道レールB1 、B2 の接近距離が所定量に達する
と、連結手段によって軌道レールB1 、B2 の間隔が所
定量以上接近できなくなる。さらに、一方の桁と他方の
桁との間隔が狭まると、軌道レールB1 、B2 の間隔は
狭まらないため、スライド手段によって軌道レールB2
を支持する枕木が桁に対してスライドする。つまり、一
方の桁と他方の桁との間隔の狭まりを、軌道レールB2
を支持する枕木が桁に対してスライドすることによって
吸収する。
【0014】
【発明の効果】上記の作用で示したように、桁の伸縮に
よって桁と桁との間隔が大きく変化しても、その間隔の
変化を、桁の継ぎ目の所定区間内において複数に分割さ
れた軌道レールの各間隔に分散させるため、結果的に軌
道レールの継ぎ目の間隔を短く抑えることができる。
【0015】軌道レールは、既存技術において、熱伸縮
による継ぎ目の広がりを抑えるため、桁に対して複数に
分割したものが使用される場合が一般的であり、分割レ
ールは既存技術によって実施できる。また、軌道レール
の分離距離および接近距離を所定量に規制する連結手段
も既存技術において用いられており、分離距離および接
近距離を調節するのみで使用できる。つまり、本発明
は、桁の継ぎ目の所定区間内の枕木をスライド手段で支
持することと、連結手段による分離距離および接近距離
の調節によって実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、実
施例および変形例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕実施例を図1〜図7を用いて説明す
る。なお、図1は桁の継ぎ目における浮上式鉄道の軌道
伸縮装置の説明図である。
【0017】HSST(都市型リニア)の軌道の施工技
術として、高架橋を用いる場合がある。高架橋は、複数
の橋脚1と、この複数の橋脚1に搭載される複数の桁
2、3とによって作られる。桁2、3は、鉄材よりなる
鋼桁で、各桁2、3は3本以上の橋脚1によって支持さ
れるものであり、比較的長く(例えば、90m、120
m、150mなど)設けられたものである。なお、この
実施例では、桁2、3の継ぎ目の間隔が、温度変化によ
り基準間隔Aに対して±50mm変動する例を示す。
【0018】HSST車両の軌道レール4は、桁2、3
に支持される多数の枕木5、5’の両端に2本平行に支
えられるものである。軌道レール4は、熱伸縮による継
ぎ目の広がりを抑えるため、比較的短く(例えば、数m
〜20mほど)設けられるもので、この実施例では、軌
道レール4が10mの例を示す。なお、桁2、3の継ぎ
目の所定区間内(この実施例では継ぎ目から±20mの
範囲内)の枕木5は、後述するスライド手段11によっ
てスライド可能な滑り枕木を示し、所定区間以外の枕木
5’は、スライド不能な固定枕木を示す。
【0019】10mの各軌道レール4は、連結手段6、
6’によって、隣接する軌道レール4の分離距離および
接近距離を所定量に規制している。なお、桁2、3の継
ぎ目の所定区間内の連結手段6は、分離距離および接近
距離の規制量が20±20mmに設定されており、所定
区間以外の連結手段6’は、分離距離および接近距離の
規制量が20±10mmに設定されている。
【0020】連結手段6、6’の構造を、図2ないし図
5を用いて説明する。連結手段6、6’は、隣接する軌
道レール4を連結するための継ぎ目板7、7’を備え
る。この継ぎ目板7、7’は、軌道レール4に固定され
るボルト8が貫通する貫通穴9が設けられており、この
貫通穴9内でボルト8が変位可能に設けられている。
【0021】具体的には、桁2、3の継ぎ目の所定区間
の連結手段6に用いられる継ぎ目板7は、図4の(a)
に示すように、基準位置において、ボルト8の両側にそ
れぞれ10mmの隙間を有するもので、隣接する軌道レ
ール4が広がると、図4の(b)に示すように、ボルト
8が両側に引っ張られ、隣接する軌道レール4の分離距
離を40mmに規制し、隣接する軌道レール4が狭まる
と、図4の(c)に示すように、ボルト8が内側に押し
付けられ、隣接する軌道レール4の接近距離を0mmに
規制するものである。また、桁2、3の継ぎ目の所定区
間以外の連結手段6’に用いられる継ぎ目板7’は、図
5に示すように、基準位置において、ボルト8の両側に
それぞれ5mmの隙間を有するものである。
【0022】10mの各軌道レール4は、桁2、3の上
に枕木5、5’を介して支持されるもので、各枕木5、
5’は図3の(b)に示すように、ボルト10等によっ
て軌道レール4に固定されるものである。桁2、3の継
ぎ目の所定区間の枕木5は、スライド手段11によっ
て、軌道レール4の長手方向に移動可能に設けられ、桁
2、3の継ぎ目の所定区間以外の枕木5’は、周知な支
持手段によって桁2、3に固定されるものである。
【0023】スライド手段11の構造を、図6、図7を
用いて説明する。スライド手段11は、上述のように、
桁2、3に対して枕木5をスライド可能に支持するもの
で、枕木5にベースプレート12が固定されており、桁
2、3には、ガイドプレート13および調整モルタル1
4が固定して設けられており、ベースプレート12とガ
イドプレート13との間には、硬質ゴムプレート15が
配置されている。また、桁2、3には、アンカーボルト
16が固定して設けられており、このアンカーボルト1
6によって支持される板バネ17によって、ベースプレ
ート12がスライド可能に押し付けられている。なお、
アンカーボルト16は、桁2、3に固定されたアンカー
プレート18にネジ込まれたもので、ネジ込み量によっ
て板バネ17によるベースプレート12の押し付け量が
設定される。
【0024】このスライド手段11は、桁2、3に対し
て枕木5を図6の(a)、(b)の矢印B方向(軌道レ
ール4の長手方向に一致する)に移動する力を加える
と、ベースプレート12が、断面略コ字形を呈したガイ
ドプレート13(形状は図7参照)内に沿って移動し、
結果的に桁2、3に対して枕木5が矢印B方向にスライ
ドするものである。
【0025】〔実施例の作動〕図1を用いて、隣接する
一方の桁2と他方の桁3の収縮と膨張の作用を説明す
る。なお、一方の桁2の継ぎ目に最も近い側の軌道レー
ル4を軌道レールA1 、一方の桁2の継ぎ目に2番目に
近い軌道レール4を軌道レールA2 として説明するとと
もに、他方の桁3の継ぎ目に最も近い側の軌道レール4
を軌道レールB1 、他方の桁3の継ぎ目に2番目に近い
軌道レール4を軌道レールB2 として説明する。
【0026】(桁2、3の収縮)温度が低下して一方の
桁2と他方の桁3との間隔が広がると、まず、桁2、3
の継ぎ目に近い軌道レールA1 、B1 の間隔が広がる。
この軌道レールA1 、B1 の分離距離が所定量(40m
m)に達すると、連結手段6によって軌道レールA1 、
B1 の間隔が40mm以上離れなくなる。さらに、一方
の桁2と他方の桁3との間隔が広がっても、軌道レール
A1 、B1 の間隔は40mm以上広がらないため、スラ
イド手段11によって軌道レールA1 、B1 を支持する
枕木5が桁2、3に対してスライドする。つまり、一方
の桁2と他方の桁3との間隔の広がりを、軌道レールA
1 、B1 を支持する枕木5が桁2、3に対してスライド
することによって吸収する。この時、軌道レールA1 、
A2 の間隔が広がるとともに、軌道レールB1 、B2 の
間隔が広がる。
【0027】さらに、一方の桁2と他方の桁3との間隔
が広がり、軌道レールA1 、A2 の分離距離が所定量
(40mm)に達すると、連結手段6によって軌道レー
ルA1、A2 の間隔が40mm以上離れなくなる。さら
に、一方の桁2と他方の桁3との間隔が広がると、軌道
レールA1 、A2の間隔は40mm以上広がらないた
め、スライド手段11によって軌道レールA2 を支持す
る枕木5が桁2、3に対してスライドする。つまり、一
方の桁2と他方の桁3との間隔の広がりを、軌道レール
A2 を支持する枕木5が桁2、3に対してスライドする
ことによって吸収する。
【0028】一方、一方の桁2と他方の桁3との間隔が
広がり、軌道レールB1 、B2 の分離距離が所定量(4
0mm)に達すると、連結手段6によって軌道レールB
1 、B2 の間隔が40mm以上離れなくなる。さらに、
一方の桁2と他方の桁3との間隔が広がると、軌道レー
ルB1 、B2の間隔は40mm以上広がらないため、ス
ライド手段11によって軌道レールB2 を支持する枕木
5が桁2、3に対してスライドする。つまり、一方の桁
2と他方の桁3との間隔の広がりを、軌道レールB2 を
支持する枕木5が桁2、3に対してスライドすることに
よって吸収する。
【0029】(桁2、3の膨張)上記とは逆に、桁2、
3が膨張する場合を説明する。温度が上昇して一方の桁
2と他方の桁3との間隔が狭まると、まず、桁2、3の
継ぎ目に近い軌道レールA1 、B1 の間隔が狭まる。こ
の軌道レールA1 、B1 の接近距離が所定量(0mm)
に達すると、軌道レールA1 、B1 の間隔が0mm以上
接近できなくなる。さらに、一方の桁2と他方の桁3と
の間隔が狭まっても、軌道レールA1 、B1 の間隔は0
mm以上は狭まらないため、スライド手段11によって
軌道レールA1 、B1 を支持する枕木5が桁2、3に対
してスライドする。つまり、一方の桁2と他方の桁3と
の間隔の狭まりを、軌道レールA1 、B1 を支持する枕
木5が桁2、3に対してスライドすることによって吸収
する。この時、軌道レールA1 、A2 の間隔が狭まると
ともに、軌道レールB1 、B2 の間隔が狭まる。
【0030】さらに、一方の桁2と他方の桁3との間隔
が狭まり、軌道レールA1 、A2 の接近距離が所定量
(0mm)に達すると、軌道レールA1 、A2 の間隔が
0mm以上接近できなくなる。さらに、一方の桁2と他
方の桁3との間隔が狭まると、軌道レールA1 、A2の
間隔は0mm以上は狭まらないため、スライド手段11
によって軌道レールA2 を支持する枕木5が桁2、3に
対してスライドする。つまり、一方の桁2と他方の桁3
との間隔の狭まりを、軌道レールA2 を支持する枕木5
が桁2、3に対してスライドすることによって吸収す
る。
【0031】一方、一方の桁2と他方の桁3との間隔が
狭まり、軌道レールB1 、B2 の接近距離が所定量(0
mm)に達すると、連結手段6によって軌道レールB1
、B2 の間隔が0mm以上接近できなくなる。さら
に、一方の桁2と他方の桁3との間隔が狭まると、軌道
レールB1 、B2の間隔は0mm以上は狭まらないた
め、スライド手段11によって軌道レールB2 を支持す
る枕木5が桁2、3に対してスライドする。つまり、一
方の桁2と他方の桁3との間隔の狭まりを、軌道レール
B2 を支持する枕木5が桁2、3に対してスライドする
ことによって吸収する。
【0032】〔実施例の効果〕上記の作動で示したよう
に、桁2、3の伸縮によって桁2、3の継ぎ目の間隔が
大きく変化しても、その間隔の変化を、桁2、3の継ぎ
目の所定区間内における軌道レール4の各間隔に分散さ
せるため、結果的に軌道レール4の継ぎ目の間隔を短く
抑えることができる。つまり、桁2、3の継ぎ目の間隔
が大きく変化しても、軌道レール4の継ぎ目の間隔を短
く抑えることができるため、HSST車両の走行に支障
を与えない。
【0033】10mに設けられた軌道レール4は、熱伸
縮による継ぎ目の広がりを抑えるため、既存技術におい
ても用いられているものであり、新規に製造する必要が
ない。また、隣接する軌道レール4の分離距離および接
近距離を所定量に規制する連結手段6も既存技術におい
て用いられており、桁2、3の継ぎ目の所定区間内(枕
木5をスライド支持する区間内)において、分離距離お
よび接近距離を20±20mmに調節するのみで使用で
きる。つまり、本発明は、桁2、3の継ぎ目の所定区間
内において、枕木5をスライド手段11で支持させるこ
とと、連結手段6による分離距離および接近距離を調節
することで実現できる。
【0034】〔変形例〕上記の実施例で示した数値は、
説明用に用いたものであって、適宜変更可能なものであ
る。つまり、桁2、3の継ぎ目の所定区間の範囲を変更
したり、連結手段6による分離距離および接近距離の長
さを変更したり、軌道レール4の長さを変更するなど、
適宜変更しても良い。連結手段6の構造は、実施例説明
用の一例であって、適宜変更しても良く、隣接する軌道
レール4間の分離距離および接近距離を所定量に規制す
るものであれば良い。スライド手段11の構造も、実施
例説明用の一例であって、適宜変更しても良く、桁2、
3に対して枕木5を軌道レール4の長手方向にスライド
可能に支持するものであれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】桁の継ぎ目における浮上式鉄道の軌道伸縮装置
の説明図である。
【図2】連結手段の上視図である。
【図3】連結手段の断面および側面図である。
【図4】桁の継ぎ目の所定区間内に用いられる継ぎ目板
の説明図である。
【図5】桁の継ぎ目の所定区間以外に用いられる継ぎ目
板の説明図である。
【図6】スライド手段の上視図および側面図である。
【図7】スライド手段の正面図である。
【符号の説明】
2 一方の桁 3 他方の桁 4 軌道レール 5 枕木(桁に対してスライド可能に支持された枕
木) 5’ 枕木(桁に固定された枕木) 6 連結手段(桁の継ぎ目の所定区間内の連結手段) 6’ 連結手段(桁の継ぎ目の所定区間外の連結手段) 11 スライド手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浮上式鉄道車両走行用の複数の桁と、この
    複数の桁に支持される多数の枕木と、この枕木に支持さ
    れる軌道レールと、を備える浮上式鉄道の軌道伸縮装置
    において、 前記桁の継ぎ目の所定区間内は、前記軌道レールが長手
    方向に複数分割して設けられるとともに、 前記桁の継ぎ目の所定区間内において複数分割して設け
    られた軌道レールを支持する枕木は、スライド手段によ
    って、軌道レールの長手方向に移動可能に設けられ、 前記桁の継ぎ目の所定区間内において複数分割して設け
    られた軌道レールは、連結手段によって、隣接する軌道
    レール間の分離距離および接近距離が所定範囲内に規制
    されることを特徴とする浮上式鉄道の軌道伸縮装置。
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