JP2000103158A - 画像形成部材及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成部材及び画像形成方法

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JP2000103158A JP11274397A JP27439799A JP2000103158A JP 2000103158 A JP2000103158 A JP 2000103158A JP 11274397 A JP11274397 A JP 11274397A JP 27439799 A JP27439799 A JP 27439799A JP 2000103158 A JP2000103158 A JP 2000103158A
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ペーター スザジョウスキ リチャード
Marie Irving Lynne
マリー アービング リン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真画像の安定性と色を示す画像の簡易且つ
迅速な印刷法の提供。 【解決手段】 本発明による画像形成部材は、酸化剤と
多官能性色素生成性カプラーとを含む非感光層を少なく
とも一層含んで成る。本発明による画像形成方法は、酸
化剤と多官能性色素生成性カプラーとを含む非感光層を
少なくとも一層含む画像形成部材を用意する工程と、前
記酸化剤及び前記多官能性色素生成性カプラーと反応す
る第一現像液を像様適用する工程と、前記酸化剤及び前
記多官能性色素生成性カプラーと反応する第二現像液を
像様適用する工程とを含んで成り、前記第一現像液と前
記第二現像液とが異なる色を生ぜしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化剤と多官能性
色素生成性カプラーとを含む非感光層を少なくとも一層
含んで成る画像形成部材に関する。さらに本発明は、当
該部材に、前記多官能性色素生成性カプラーと反応する
複数種の現像液を像様適用して色の異なる色素を生ぜし
める画像形成方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】インクを像様付着することにより普通紙
や処理紙の上に画像を形成させる方式がかなり普及して
きた。この付着は、印刷機やタイプライターのような接
触式又はインパクト式の印刷によって、或いはより現代
型の非インパクト式の各種印刷システムによって行うこ
とができる。こうした非インパクト式の印刷システムの
一つにインクジェット式印刷法として知られているもの
がある。インクジェット式印刷法では、印刷装置と印刷
用受容体との間を物理的に接触させることなく直接印刷
用受容体表面の上に小さなインク液滴を飛ばす。印刷基
板上での各液滴の配置は電子的に制御される。印刷は、
プリントヘッドを紙を横切るように移動させるか又は紙
をプリントヘッドを横切るように移動させるかして行
う。
【0003】様々なタイプのインクジェット式印刷法が
知られている。インクジェット式印刷法の主要な二つの
タイプとして、「ドロップ・オン・デマンド」型と「連
続ジェット」型の印刷法がある。連続ジェット型印刷法
の特徴は、ノズルを通してインクを加圧射出してインク
受容性要素の方向へ連続流として向けられたインク液滴
を発生させると同時に、像様変調されたインク屈折シス
テムを通過させることにより当該連続流のインク液滴を
記録要素の上に像様付着させることにある。ドロップ・
オン・デマンド型又はインパルス型インクジェットは、
インクの供給を大気圧又は大気圧付近で維持する点で、
連続インクジェット型と異なる。インク液滴は要求があ
った時にのみノズルから発射されるが、その時には、圧
電素子により発生させた圧力又は液体の局所的電熱蒸発
により発生させた圧力(熱バブルジェット式)からくる
制御された励起を終端がノズルであるインクで満ちたチ
ャンネルに印加する。音響式、微小流体式及び静電式の
ドロップ・オン・デマンド型技法も知られている。これ
らの技術については J.L. Johnson, Principles ofNon-
Impact Printing, Palatino Press, Irvine, CA. (198
6)及び Neblette'sImaging Processes and Materials,
Eight Edition, J. Sturges Ed. Van Nostrand, New Yo
rk, (1989) に詳説されている。
【0004】数本のインク流を独立に使用して着色イン
クを表面に像様送出すると、カラー像を得ることができ
る。この目的のために用いられるインクは、典型的には
二種類のカテゴリー、すなわち顔料系インクと可溶性イ
ンクの一方に属する。顔料系インクには、安定なカラー
画像が得られるという利点があるが、顔料粒子が受容性
要素の表面に留まるため、とりわけ機械的に擦れて落ち
やすいという欠点がある。さらに、顔料系インクを送出
するヘッドは目詰まりしやすい。可溶性インクは、擦り
落ちや目詰まりの問題を解決するが、退色しやすく、ま
た高湿環境において又は受容性要素を手で扱ったり湿ら
せたりした場合には画像が滲みやすいという欠点があ
る。
【0005】関連技術の Oelbrandtらの米国特許第5,
621,448号に、被還元性銀塩を有する受容性要素
に還元剤溶液を像様適用することによって金属銀像を像
様形成させることが記載されている。この黒色像をカラ
ーカプラー色素の存在によって増強し得る可能性が述べ
られている。SambucettiとSeitz は、IBM TechnicalDis
closure Bulletin Vol. 20, pp. 5423-4 (1978)におい
て、反応体を含浸せしめた紙に反応性種のジェット又は
ミストを像様適用して同様に金属像を形成させることに
よる画像形成法を記載している。Leendersらの米国特許
第5,621,449号には、被還元性銀塩を含む受容
体要素に還元剤を像様適用することによって金属銀像を
形成させることが記載されている。この黒色像をカラー
カプラー色素の存在によって増強し得る可能性が述べら
れている。これらの研究者が説明している方法は、カラ
ーカプラーの存在により増強され得る場合もあるが、黒
色像を得ることが目的である。これらの方法は、いずれ
も、受容性要素又は像様ミストがそれらの間に高濃度画
像を形成させるのに十分な現像主薬及び金属塩を含有し
なければならず、これらの成分を送出するために多量の
溶液を使用しなければならないという欠点がある。当該
要素の乾燥は遅れ、またせいぜい黒白像が形成されるに
すぎない。Pimbley は、IBM Technical Disclosure Bul
letin Vol. 23, p. 1387 (1980) において、酸化剤を塗
布又は含浸せしめた紙にロイコ色素又はバット染料を適
用し得ることを説明している。この方法には、ロイコ色
素又はバット染料が不安定であるため材料の保存寿命が
短いという欠点がある。本開示を実施するに足る十分な
説明は何らなされていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】インクジェットの便利
さに、写真像で得られるような永久性及び耐滲み性を兼
ね備えた画像形成方法が求められている。本発明の目的
は、生フィルム及び保存の安定性に優れた画像形成部材
を提供することにある。本発明の別の目的は、色飽和及
び色域に優れた可視画像を形成し得る画像形成部材を提
供することにある。本発明の別の目的は、耐暗退色性及
び耐明退色性にも耐画像滲み性及び耐画像擦り落ち性に
も優れた可視色画像を形成し得る画像形成部材を提供す
ることにある。本発明の別の目的は、耐湿性が良好な可
視色画像を形成し得る画像形成部材を提供することにあ
る。本発明の別の目的は、耐暗退色性及び耐明退色性が
あり、画像の滲みや擦り落ちが起こりにくく、しかも湿
分に対しても安定であるカラフルで安定な画像をもたら
す画像形成方法を提供することにある。本発明の別の目
的は、ヘッドの目詰まりの問題を軽減する画像形成方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のこれら及びその
他の目的は、酸化剤と多官能性色素生成性カプラーとを
含む非感光層を少なくとも一層含んで成る画像形成部材
を提供することによって達成される。さらに本発明の目
的は、酸化剤と多官能性色素生成性カプラーとを含む非
感光層を少なくとも一層含む画像形成部材を用意する工
程と、前記多官能性色素生成性カプラーと反応する第一
現像液を像様適用する工程と、前記多官能性色素生成性
カプラーと反応する第二現像液を像様適用する工程とを
含んで成り、前記第一現像液と前記第二現像液とが異な
る色を生ぜしめる画像形成方法を提供することによって
達成される。本発明によると、写真画像の安定性と色を
示す画像の簡易且つ迅速な印刷法が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明には数多くの利点がある。
本発明の画像形成部材は生フィルムの安定性に優れ、ま
た当該部材により形成された画像は、耐暗退色性及び耐
光退色性に優れ、水分、温度及び湿度に対して不感受性
であり、そして画像の滲みや擦り落ちに対する抵抗性に
も優れている。さらに、当該カラー画像は飽和度が高
く、色域にも優れている。当該画像形成方法は簡易、迅
速で且つ作業が容易である。さらに、当該材料及び当該
方法は各種の溶液適用装置に適合するため、既にデジタ
ル式アドレス型の溶液適用プリンターを所有している者
にとって当該材料及び方法の価値は多大なものとなる。
安定な写真カプラーを保護媒体中に内蔵させて画像形成
部材を形成し、当該部材に対して一連の複数種の写真カ
ップリング現像液を像様適用することによって、格別に
安定でカラフルな色素を像様形成させることができる。
当該色素は保護された環境内で形成されるため、画像が
滲むとか擦り落ちるという問題は軽減される。形成され
た写真色素は、暗退色、光退色及び湿度誘発型退色に対
して特に安定である。当該色素はバラスト化されている
ため、水分や湿度により誘発される画像の滲みに対して
も耐性を示す。色素生成剤を可溶性形態で提供すること
により、粒状色素や顔料系インクで典型的に認められる
ヘッドの目詰まりにまつわる問題が回避される。これら
及びその他の利点は、以下の詳細な説明より明らかとな
る。
【0009】本発明の画像形成部材は、酸化剤と多官能
性色素生成性カプラーとを含む非感光層を少なくとも一
層含んで成る。この非感光層が画像形成場所であり、画
像形成層とも呼ばれる。具体的態様の一つとして、当該
非感光層は酸化剤と多官能性色素生成性カプラーとの均
質混合物を含む。別の具体的態様では、当該非感光層自
体が、組成の異なる二以上の均質下塗層から形成され
る。この後者の場合、一つの下塗層は酸化剤が豊富であ
るものとし、別の下塗層は多官能性色素生成性カプラー
が豊富であるものとすることができる。下塗層を使用す
る場合、それらを隣接させてもよいし、また中間層によ
って分離してもよい。代わりに、別種の下塗層が、異な
る濃度の酸化剤又は多官能性色素生成性カプラーを含む
ことによりこれらの成分の各々において全体的な濃度勾
配を可能にすることができる。別種の下塗層が共通の多
官能性色素生成性カプラー及び共通の酸化剤を含有する
こともできる。代わりに、別種の多官能性色素生成性カ
プラー及び酸化剤を、一つの非感光層に又は二以上の層
もしくは下塗層において使用することもできる。当該画
像形成部材は非感光性であることが好ましい。
【0010】画像形成部材は、反射性であっても透明で
あってもよい支持体を追加的に含むことができる。反射
性の場合、一般に支持体は白色である。透明な場合、一
般に支持体は無色透明であるが、色味を帯びていてもよ
い。支持体の構成の詳細については論文や写真技術分野
において周知となっている。本発明において特に有用な
個々の写真用支持体は、密着性向上のための下塗層と共
に、Kenneth Mason Publications社(Dudley house, 12
North Street, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ, Englan
d)の刊行物であるリサーチ・ディスクロージャー(Resea
rch Disclosure, Vol. 389, September 1996, Item 389
57, XV. Supports) に記載されている。別の具体的態様
では、当該部材は、剥離可能な支持体及び接着層を含む
ことにより、形成された画像を、例えば注文を受けた装
飾品を形成するために、物品に適用することができる。
支持体は、ロール状又はシート状で供給することができ
る。別法として、支持体を硬質部材とすることもでき
る。具体的態様の一つとして、画像形成層を支持体の片
面のみに配置することができるものがある。別の具体的
態様では、画像形成層を支持体の両面に配置することに
より、両面画像、使用しやすさ、そしてカール防止特性
を提供することができる。さらに別の具体的態様では、
画像形成層と支持体が一体型ユニットを形成することが
できる。この具体的態様では、支持体自体が多官能性色
素生成性カプラー及び酸化剤のためのベヒクルとして機
能することができる。画像形成層の組成が支持体とは異
なる場合には、一般に厚さは1μm〜50μmの間、好
ましくは2μm〜40μmの間、そしてより好ましくは
3μm〜30μmの間となる。
【0011】表1画像形成部材 支持体
【0012】表1は、本発明の画像形成部材の態様を概
略的に示すものである。この態様は、画像形成層が支持
体の上に塗布された構成になっている。画像形成層は、
ベヒクル中に多官能性色素生成性カプラーと酸化剤を含
む。表1の態様では、現像主薬又はその前駆体を当該画
像形成層へ個別に像様適用する。当該部材は、当該プロ
セスの迅速化及び乾燥の促進のため、必要に応じて像様
式又は非像様式で加熱されることができる。酸化剤は像
様適用された現像主薬又はその前駆体と反応し、当該現
像主薬又はその前駆体の酸化体及び酸化剤の還元体を生
ぜしめる。順に、当該現像主薬又はその前駆体の酸化体
が多官能性色素生成性カプラーと反応して、最初に当該
現像主薬又はその前駆体を適用した場所に関して像様に
色素付着物を形成させる。このようにして可視画像が形
成される。
【0013】例示として、透明支持体に、炭化水素系カ
プラー溶剤中にベヘン酸銀と共に1−フェニル−3−ベ
ンズアミド−5−ピラゾロンカプラーを含むゼラチン硬
膜層を塗布し、その上に順に保護用親水性コロイド層と
を上塗りする。4−N,N−ジエチル−2,6−ジメチ
ルフェニレンジアミンの溶液を像様適用すると、シアン
色素付着物が像様形成される。4−N,N−ジエチル−
2−t−ブチルフェニレンジアミンの溶液を像様適用す
ると、マゼンタ色素付着物が像様形成される。2−クロ
ロ−4−N,N−ジエチルフェニレンジアミンの溶液を
像様適用すると、イエロー色素付着物が像様形成され
る。このように、合わせると、直接観察、投影又は背面
照明が可能なフルカラー画像が形成される。
【0014】異なる具体的態様のさらなる例示として、
1,4−シクロヘキシルジメチレンビス(2−エチルヘ
キサノエート)及び銀ベンゾトリアゾールの存在下で1
−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロンを紙に含浸さ
せる。4−N,N−ジエチル−2,6−ジメチルフェニ
レンジアミンの溶液を像様適用すると、シアン色素付着
物が像様形成される。4−アミノ−2,6−ジクロロフ
ェノールの溶液を像様適用すると、マゼンタ色素付着物
が像様形成される。4−N−フェニレンジアミンの溶液
を像様適用すると、イエロー色素付着物が像様形成され
る。このように、合わせると、直接観察に適したフルカ
ラー画像が形成される。
【0015】さらに別の具体的態様の例示として、反射
性支持体の両面に下塗層を塗布し、次いでカプラーA−
7(構造については後記)に銀5−アミノ−2−ベンジ
ルチオトリアゾールを混合せしめたものを含む親水性コ
ロイド層を塗布し、その後UV吸収剤を含む保護オーバ
ーコート層を塗布する。4−(N−エチル−N−2−メ
タンスルホニルアミノエチル)−2,6−ジメチルフェ
ニレンジアミンの溶液を像様適用すると、シアン色素付
着物が形成される。4,5−ジシアノ−2−イソプロピ
ルスルホニルヒドラジノベンゼンの溶液を像様適用する
と、マゼンタ色素付着物が形成される。4−ヒドラジノ
安息香酸の溶液を像様適用すると、イエロー色素付着物
が形成される。このように、フルカラー画像が形成され
る。その後、同一の溶液を当該部材の反対側に異なる像
様式で適用すると、第二の画像が形成される。このよう
に、二面観察可能なカラー画像が形成される。
【0016】当該画像形成部材は、画像形成前、画像形
成中又は画像形成後の非感光層を物理的に保護するため
のオーバーコート層を追加的に含むことができる。オー
バーコート層は、当該部材の表面又はその付近において
最も有効である添加物を内蔵するための便利な場所を提
供する。当該オーバーコートを表面層と一以上の中間層
とに分割することができる。当該中間層は、表面層と画
像形成層における添加物の間のスペーサー層として機能
する。各種態様の共通形態として、添加物は表面層、す
べての中間層及び画像形成層の間で分布しており、添加
物の配置は添加物の各層の所期の機能との適合性により
定められる。これらの添加物は、典型的には、画像形成
部材の製造、調製において、また画像形成部材の画像形
成前、画像形成中及び画像形成後の安定性において、助
けとなる添加剤である。典型的な添加物として、塗布助
剤、可塑剤、減摩剤、帯電防止剤、艶消剤、安定剤、光
沢増強剤及び紫外光吸収剤が挙げられ、いずれも写真分
野や製紙分野において公知であるが、これらに限定はさ
れない。さらに、水分の分離に役立つ吸上層を使用する
こともできる。これらの層の構造及び添加物については
当該技術分野では周知であり、とりわけリサーチ・ディ
スクロージャー(Research Disclosure, Item38957) 及
び同(Item 37038 (1995)) の Section VI. Polymeric A
ddenda、Section VII. Structure of Stabilizers 、Se
ction X. UV Stabilizers 及び Section XI. Surfactan
tsに記載されている。これらの開示事項を参照すること
により本明細書の一部とする。
【0017】一般に非感光層は、発色現像主薬の像様式
での進入を可能ならしめるように選択されたベヒクルを
含む。発色現像主薬を水溶液として供給する場合、ベヒ
クルは、発色現像液を受け入れるに十分な水浸透性を示
す。必要な特性を有するものであれば当該技術分野で公
知のいずれのベヒクルでも当該目的のために使用するこ
とができる。最も一般的には、ベヒクルは親水性コロイ
ド材料である。具体的態様の一つとして、親水性コロイ
ド材料をゼラチン又は、アセチル化ゼラチン、フタル化
ゼラチンもしくは酸化ゼラチンのような変性ゼラチンと
することができるものがある。別法として、親水性コロ
イド材料を別の水溶性ポリマー又はコポリマーとするこ
とができ、具体例としてはポリ(ビニルアルコール)、
部分加水分解ポリ(ビニルアセテート/ビニルアルコー
ル)、ヒドロキシセルロース、ポリ(アクリル酸)、ポ
リ(1−ビニルピロリジノン)、ポリ(スチレンスルホ
ン酸ナトリウム)、ポリ(2−アクリルアミド−2−メ
タンスルホン酸)及びポリアクリルアミドが挙げられる
が、これらに限定はされない。また、これらのポリマー
の疎水性モノマーとのコポリマーを使用することもでき
る。これらの親水性コロイド材料は、単独で使用しても
よいし、別の親水性コロイド材料との混合物として使用
してもよい。当該部材が下層、オーバーコート、等を含
む場合、これらの各種層の各々において用いられるベヒ
クルは同一であってもよいし、また特性改良のために異
なるものとしてもよい。ベヒクルは架橋又は硬化するこ
とができ、いずれも上記リサーチ・ディスクロージャー
(Research Disclosure, Item 38957) に記載されてい
る。別法として、非水性発色現像液及びこれらの溶液に
対して浸透性を示す疎水性ベヒクルを使用することがで
き、具体的に企図される。ベヒクルは無色であってもよ
いし、色味を帯びたものであってもよい。ベヒクルが無
色であるとは、可視領域(すなわち、400〜700n
mの間)におけるベヒクルの光学濃度が0.2以下、好
ましくは0.1以下、より好ましくは0.05以下であ
ることを意味する。
【0018】本発明の実施に際しては、カラーカップリ
ング発色現像主薬又はその前駆体の還元形をその酸化形
へ酸化させ得るものであれば、当該技術分野で公知のい
ずれの酸化剤でも使用することができる。酸化剤の最も
有効となり得る使用量は、カップリング反応の化学量
論、すなわち多官能性色素生成性カプラーと現像主薬酸
化体との間の反応の化学量論によって定められる。典型
的には、2電子モル当量の現像主薬、すなわち2当量現
像主薬の1モルをその酸化形へ酸化するためには2電子
モル当量の酸化剤が必要である。1モルの2当量の多官
能性色素生成性カプラーを使用する場合、これらの2電
子モル当量の酸化剤が、現像主薬酸化体に埋没されて、
カップリング反応により1モルの色素の生成を可能なら
しめる。別法として、1モルの4当量多官能性色素生成
性カプラーを2当量現像主薬と共に使用する場合には、
1モルの色素を生成させるために、4電子モル当量の酸
化剤と2モルの現像主薬が必要となる。この後者の場
合、1モルの4当量多官能性色素生成性カプラーと2モ
ルの現像主薬酸化体との反応により、1モルの色素が生
成すると共に1モルの2当量現像主薬が再生することと
なる。再生された現像主薬は循環するようにして再使用
することができるため、すべての酸化剤が消費された後
に残存する過剰量の現像主薬を最少量に抑えることが可
能となるが、過剰分の現像主薬が存在すると、結局は望
ましくない画像色素の生成をもたらす可能性があること
から、この後の状況は好ましくなくなる。現像主薬の電
子当量と多官能性色素生成性カプラーの電子当量とを等
しくすることが好ましい。多官能性色素生成性カプラ
ー、現像主薬及び酸化剤のモル比は、有用であればいず
れのモル比でも採用することができるが、本発明の実施
において最高濃度を発生させるためには約2電子モル当
量の酸化剤を、約1モルの2当量現像主薬と約1モルの
2当量多官能性色素生成性カプラーと組み合わせて使用
することが好ましい。別の具体的態様として、本発明の
実施において最高濃度を発生させるために約4電子モル
当量の酸化剤を、約2モルの2当量現像主薬と約1モル
の4当量多官能性色素生成性カプラーと組み合わせて使
用する態様がある。これらの最適比を、その基礎となる
反応において無効となるものがあればこれを補償するよ
うに調整することができる。実際には、電子として計数
した場合の酸化剤の2当量多官能性色素生成性カプラー
に対するモル比は約2:1である。電子として計数した
場合の酸化剤の2当量多官能性色素生成性カプラーに対
するモル比は約1.8:1〜3:1の範囲内にあること
が好ましい。同様に、電子として計数した場合の酸化剤
の4当量多官能性色素生成性カプラーに対するモル比は
約4:1である。電子として計数した場合の酸化剤の4
当量多官能性色素生成性カプラーに対するモル比は約
3.6:1〜6:1の範囲内にあることが好ましい。
【0019】具体的態様の一つに、用いる酸化剤が、そ
の還元時に金属付着物を形成する金属塩であるものがあ
る。このような金属塩の具体例として、バナジウム、ク
ロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、ニオ
ブ、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、
銀、カドミウム、タンタル、タングステン、レニウム、
オスミウム、イリジウム、白金及び金の塩が挙げられ
る。好適な具体的態様では、当該金属塩を、被還元性銀
脂肪酸塩、銀アルキルアセチリドの被還元性塩、銀アリ
ールアセチリドの被還元性塩、銀アルキルアミンの被還
元性塩、銀アリールアミンの被還元性塩、複素環式銀メ
ルカプチドの被還元性塩及び複素環式銀チオンの被還元
性塩の中から選ぶことができる。特に好ましい具体的態
様における当該金属塩はベヘン酸銀、銀ベンゾトリアゾ
ール、銀アセチリド又は銀5−アミノ−2−ベンジルチ
オトリアゾールである。
【0020】別の具体的態様では、用いる酸化剤が、適
用された現像主薬を酸化し得るが、自身が金属形態にま
で十分に還元されることはない金属塩である。この具体
的態様は、還元された金属付着物が原因となる全体的な
色味を帯びることのない画像を形成する画像形成部材が
得られるので、有利である。この点では、元素周期律表
の第VA族、第VIA族、第VIIA族、第VIIIA
族及び第IB族の中から選ばれる金属の金属塩を使用す
ることができる。このような金属塩の具体例として、バ
ナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケ
ル、銅、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、
パラジウム、銀、カドミウム、タンタル、タングステ
ン、レニウム、オスミウム、イリジウム、白金及び金の
酸化状態の比較的高い錯体が挙げられるが、これらに限
定はされない。
【0021】金属塩を使用する場合、一般に、画像形成
部材に含まれる画像の観察を妨害しないような大きさ及
び光学濃度を示す金属塩を使用する。当該金属塩は、原
子性であっても、分子性であっても、また粒状性であっ
てもよい。当該金属塩が粒状性である場合、その粒径
は、典型的には30μm以下、好ましくは10μm以
下、より好ましくは3μm以下である。当該粒子の大き
さは、一般に0.1μm以上、好ましくは0.5μm以
上であることができる。当該金属塩を画像形成部材に内
蔵する方法は、当該技術分野で公知の任意の方法とする
ことができる。当該金属塩が可溶性種である場合、それ
を当該部材に製造時に溶液によって内蔵することができ
る。当該金属塩が粒状物である場合には、粒状物のまま
当該部材に製造時に内蔵することが典型的である。別法
として、当該金属塩を、現像液の適用前、適用中又は適
用直後に部材へ適用することにより、本発明の部材を現
場で形成させることもできる。当該金属塩を約0.2〜
3g/m2 の範囲内で部材へ適用することが好ましい。
より好ましくは、当該金属塩を約0.5〜2.5g/m
2 の範囲内で部材へ適用する。当該金属塩の必要最少量
は、色素の生成効率と、生成した色素の吸光係数とによ
って定まる。当該被還元性金属塩が還元時に金属性粒子
を形成する場合には、画像形成部材において形成され得
る金属性粒子による過剰濃度の発生を回避するために、
金属塩使用量をできる限りその必要最少量付近で維持す
べきである。
【0022】好適な具体的態様において選ばれる被還元
性金属塩は、その還元形から酸化状態のより高い形へと
空気酸化され得るものであって、その酸化状態のより高
い形において無色であるものである。さらに別の好適な
具体的態様において選ばれる被還元性金属塩は、その還
元形において無色であるものである。このような金属塩
は当該技術分野では周知である。これらの金属塩は、色
域及び色相が改良された高度な色像を形成することがで
きるので、本発明において特に有用である。
【0023】別の具体的態様として、非金属性酸化剤を
使用できるものがある。非金属性酸化剤は、当該部材に
内蔵させること、像様適用される現像液中に含めるこ
と、もしくは別個独立に適用することができ、また外来
酸素を当てにすることもできる。当該酸化剤を独立した
溶液として適用することによって、より良好な安定性が
達成され得る。現像主薬又はその前駆体を交差酸化する
のに有用であるものであれば、いずれの酸化剤でも使用
することができる。当該酸化剤は過酸系酸化剤又はその
塩であることが好ましい。本発明の実施に有用な典型的
な過酸系酸化剤として、水素、アルカリ金属及びアルカ
リ土類金属の過硫酸塩、過酸化物塩、過ホウ酸塩及び過
炭酸塩、酸素、並びに関連する過ハロゲン系酸化物、例
えば、水素、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の塩素
酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、過塩素酸塩、過臭素酸塩
及びメタ過ヨウ素酸塩、が挙げられる。過酸化水素溶液
が好適な酸化剤である。当該酸化剤は、完全ではない像
様方式で適用された場合に、像様適用された現像主薬又
はその前駆体を酸化するだけでなく、現像主薬又はその
前駆体が存在しない領域において当該部材を漂白するよ
うに作用するという二重の機能を発揮し得るため、色域
が改良され且つ色が明るくなる。
【0024】酸化剤を溶液として適用する場合、溶液の
pHを当該技術分野で知られているように交差酸化の最
適化のために予備調整しておき、又は保存安定性の最適
化のために予備調整しておき、最終的なpH調整は現像
液により供給することができる。pH調整には、有機又
は無機の酸又は塩基及び/又はその塩からなる緩衝剤を
使用することができる。有用な具体例として、リン酸と
その塩、クエン酸とその塩、ホウ酸とその塩又はメタホ
ウ酸塩、酢酸とその塩、アミンとその塩、ウレア誘導体
とその塩、及び水酸化アンモニウムが挙げられる。酸化
剤安定剤は、当該技術分野で知られているように、酸化
剤溶液中に存在させることができる。さらに、酸化剤
は、酸化剤を脱ブロックし放出するブロックされた形態
で供給することもできる。酸化剤を酸化剤溶液から供給
する場合、酸化剤の酸化剤溶液中濃度を約1〜100g
/Lの範囲内にすることが好ましい。より好ましくは、
酸化剤の酸化剤溶液中濃度を約2〜50g/Lの範囲内
にする。
【0025】非金属性酸化剤を使用する場合、適用され
る発色現像主薬の酸化を迅速化するために交差酸化(cro
ss oxidation) 用の触媒を使用してもよい。触媒中心は
金属又は金属塩を含む。当該技術分野においてカラーカ
ップリング発色現像主薬又はその前駆体の還元形の酸化
剤による酸化を可能にすることが知られているものであ
ればいずれの金属又は金属塩でも当該目的のために使用
することができる。このような金属又は金属塩の例とし
て、第 VIIIA族及び第IB族の金属及びその塩の中から選
ばれるものが挙げられる。具体例として、鉄、コバル
ト、ニッケル、ロジウム、イリジウム、銀、金、白金、
パラジウム、ルテニウム、オスミウム及び銅の金属性付
着物及びそれらの塩が挙げられる。好適な実施態様の一
つとして、当該金属を Carey Lea銀とするものがある。
一般に、触媒中心は、画像部材に含まれる画像の観察を
妨害しないような大きさ及び光学濃度を有するものであ
る。触媒中心は、原子性であっても、分子性であって
も、また粒子性であってもよい。触媒中心が粒子性であ
る場合、その典型的な粒径は5μm以下、好ましくは1
μm以下、より好ましくは0.1μm以下である。具体
的な触媒中心物質は、金属性又は塩形の銀、金、銅及び
鉄の付着物からなる群より選ばれることが好ましい。触
媒中心は、当該技術分野で公知の任意の方法で画像形成
部材に内蔵させることができる。触媒中心が可溶性種で
ある場合には、それを部材の製造時に溶液として内蔵さ
せることができる。触媒中心が粒状物である場合には、
それを部材の製造時に粒状物として内蔵させることがで
きる。別法として、触媒中心を、現像液の適用前、適用
中又は適用直後に部材に適用することも可能である。当
該触媒中心を形成する金属又は金属塩は、有用であれば
任意の量で使用することができるが、その使用量を微量
とすることが好ましい。触媒中心の部材への適用量を約
0.01〜50mg/m2 とすることが好ましい。触媒
中心の部材への適用量を約0.1〜10mg/m2 とす
ることがより好ましい。上記の酸化剤の混合物を使用す
ることにより、所望の画像を一層良好に形成させること
ができる。
【0026】多官能性色素生成性カプラーは、異なる複
数種の発色現像主薬の酸化体により異なる色の色素を生
成するという必須特性を有するものであれば公知のいず
れのカプラーであってもよい。最も一般的には、当該カ
プラーは下記構造式Iで示される。
【0027】
【化1】
【0028】上式中、Cはカップリングが起こるところ
の炭素原子であり、Lは、水素原子又はCに共有結合さ
れた離脱基であってカップリング時に置換されるものを
表し、Hは、Cに対する直接カップリングに役立つ酸性
水素原子であって、Cに対して直接又は共役して共有結
合されるものを表し、そしてZは、環式又は非環式の、
当該カプラーの原子の残部であって、全体としてHを酸
性にするに十分な電子吸引性を付与し且つ全体として当
該カプラーから生成した色素を非移動性にするに十分な
バラスト機能を付与するものを表す。
【0029】LがHである場合には、当該多官能性色素
生成性カプラーは4当量型の多官能性色素生成性カプラ
ーとなる。Lがカップリング時に置換される離脱基であ
る場合には、当該多官能性色素生成性カプラーは2当量
型の多官能性色素生成性カプラーとなる。本発明を実施
する際には2当量型の多官能性色素生成性カプラーが好
適であるため、Lは離脱基であることが好ましい。
【0030】カプラー(I)は、モノマー性であっても
ポリマー性であってもよい。本発明を実施する際に有用
なカプラーについては、リサーチ・ディスクロージャー
(Research Disclosure, Item 38957, Section X. Dye I
mage Formers and Modifiers) 、同(Research Disclosu
re, Item 37038 (1995))、Katz及びFogel, Photographi
c Analysis, Morgan & Morgan, Hastings-on-Hudson, N
ew York, 1971, Appendix 、Lau ら米国特許第5,67
0,302号及び欧州特許出願公開第EP0762 2
01号A1に記載されている。これらの開示事項を参照
することにより本明細書の一部とする。
【0031】好ましい具体的態様では、当該カプラー
は、ピラゾール、ピラゾロン、ピラゾロトリアゾール、
ピラゾロテトラゾール、2−アシルアミノ−1−ナフト
ール又はシアノアセテート系のカプラーである。これら
の有用なカプラーのさらに具体的な例が、リサーチ・デ
ィスクロージャー(Research Disclosure, Item 37038
(1995))において、構造式M−1〜M−17(第82〜
83頁)、「カプラー3」(第98頁右欄)、「カプラ
ー4」、「カプラー5」、「カプラー8」及び「カプラ
ー9」(第99頁右欄)、「カプラー3」(第100頁
右欄)並びに「カプラー4」及び「カプラー5」(第1
01頁左欄)として記載されている。好適な多官能性色
素生成性カプラーの具体例として下記の化合物が挙げら
れるが、これらに限定はされない。
【0032】
【化2】
【0033】
【化3】
【0034】
【化4】
【0035】
【化5】
【0036】
【化6】
【0037】
【化7】
【0038】
【化8】
【0039】
【化9】
【0040】
【化10】
【0041】
【化11】
【0042】本発明の実施に際しては、複数種の多官能
性色素生成性カプラーの混合物や多官能性色素生成性カ
プラーと他の公知のカプラーとの混合物を使用すること
もできる。本発明において有用な多官能性色素生成性カ
プラーは、当該技術分野において公知のいずれの方法に
よっても画像形成部材に内蔵することができる。これら
の方法には、写真分野では口語的に「分散体」として知
られている水中油形エマルションとして、逆相エマルシ
ョンとして、固体粒子分散体として、多重相分散体とし
て、分子分散体又は「Fisher」分散体として、又はポリ
マー添加型分散体もしくは添加ラテックス分散体とし
て、内蔵させる方法が含まれるが、これらに限定はされ
ない。当該多官能性色素生成性カプラーがポリマー性で
ある場合には、単に、当該ポリマー性カプラーをベヒク
ルで物理的に希釈することによって、これを追加的に内
蔵させることができる。当該多官能性色素生成性カプラ
ーは、当該部材中、多色画像の所望の形成を可能ならし
める任意の濃度において使用することができるが、好ま
しくは、当該多官能性色素生成性カプラーを約50〜3
000mg/m2 の範囲内で部材に適用する。より好ま
しくは、多官能性色素生成性カプラーを約200〜80
0mg/m2 の範囲内で部材に適用する。
【0043】当該画像形成部材は、内蔵された溶剤をさ
らに含むことができる。具体的態様の一つとして、多官
能性色素生成性カプラーをこのような溶剤中のエマルシ
ョンとして提供するものがある。この具体的態様では、
写真分野で「カプラー溶剤」として知られている高沸点
有機溶剤のいずれのものでも使用することができる。こ
の場合、当該溶剤は製造助剤として作用する。別法とし
て、当該溶剤を別個独立に内蔵させることもできる。い
ずれの場合も、当該溶剤が、さらに色相シフター(hue s
hifter) 、カプラー安定剤、色素安定剤、反応増強剤も
しくは調節剤として、又は色相シフト剤(hue shifting
agent)として、機能する場合もあり、いずれも写真分野
では知られている。さらに、多官能性色素生成性カプラ
ーのカプラー溶剤中での溶解を助長するために、補助溶
剤を使用することもできる。カプラー溶剤及びその使用
法の詳細については、上記文献及びリサーチ・ディスク
ロージャー(Research Disclosure, Item 37038 (1995),
Section IX, Solvents 、及び Section XI, Surfactan
ts) に記載されており、これを参照することにより本明
細書の一部とする。特に有用なカプラー溶剤として、ト
リトルイルホスフェート、ジブチルフタレート、N,N
−ジエチルドデカンアミド、N,N−ジブチルドデカン
アミド、トリス(2−エチルヘキシル)ホスフェート、
アセチルトリブチルシトレート、2,4−ジ−t−ペン
チルフェノール、2−(2−ブトキシエトキシ)エチル
アセテート及び1,4−シクロヘキシルジメチレンビス
(2−エチルヘキサノエート)が挙げられるが、これら
に限定はされない。Merkelらの米国特許第4,808,
502号及び同第4,973,535号に記載されてい
るように、カプラー溶剤及びベヒクルの選択が、生成し
た色素の色相に影響を及ぼす可能性がある。最も一般的
には、水素結合供与性を示す材料は色素を深色側にシフ
トし、反対に水素結合受容性を示す材料は色素を浅色側
にシフトし得ることが知られている。さらに、分極性の
低い材料を用いると、それ自体で色素色相の浅色シフト
を促進すると共に、色素の凝集をも促進する可能性があ
る。カプラーのバラストが、色素や色素/カプラー混合
物を、付随する色相シフトと共に自己溶剤として機能さ
せ得ることが認識されている。各種材料の分極性、水素
結合供与性及び水素結合受容性についてはKamletらの
J. Org. Chem., 48, 2877-87(1983)に記載されており、
その開示事項を参照することにより本明細書の一部とす
る。
【0044】一般に、本発明を実施する場合には二種以
上の現像主薬又はその前駆体を使用する。これらの現像
主薬は、カップリング系現像主薬であって同一のカプラ
ーから色の区別できる色素を生成し得ることが当該技術
分野で知られているものであれば任意の現像主薬である
ことができる。「色の区別できる」とは、生成した色素
の極大吸収波長の差が50nm以上あることを意味す
る。これらの色素の極大吸収波長の差は65nm以上あ
ることが好ましく、またそれらの極大吸収波長の差が8
0nm以上あることがより好ましい。さらに、少なくと
もシアンとマゼンタ、又はシアンとイエロー、又はマゼ
ンタとイエロー、の色素が生成することが好ましい。好
ましくは、シアン色素生成性現像主薬と、マゼンタ色素
生成性現像主薬と、イエロー色素生成性現像主薬とを使
用して、それぞれシアン色素、マゼンタ色素及びイエロ
ー色素を同一のカプラーから生成させる。別の具体的態
様として、ブラック色素生成性現像主薬を追加的に使用
するものがある。さらに別の具体的態様として、それぞ
れ複数種のシアン色素生成性現像主薬と、マゼンタ色素
生成性現像主薬と、イエロー色素生成性現像主薬とを個
別に使用して、色域の拡大した発色又はビット深度(bit
depth) のより大きな発色を可能ならしめるものもあ
る。
【0045】シアン色素は、極大吸収波長が580nm
〜700nm、好ましくは590nm〜680nm、よ
り好ましくは600nm〜670nm、最も好ましくは
605nm〜655nmの範囲内にある色素である。マ
ゼンタ色素は、極大吸収波長が500nm〜580n
m、好ましくは515nm〜565nm、より好ましく
は520nm〜560nm、最も好ましくは525nm
〜555nmの範囲内にある色素である。イエロー色素
は、極大吸収波長が400nm〜500nm、好ましく
は410nm〜480nm、より好ましくは435nm
〜465nm、最も好ましくは445nm〜455nm
の範囲内にある色素である。複数種の現像主薬及び多官
能性色素生成性カプラーの濃度及び量は、典型的には、
極大吸収における濃度が0.7以上、好ましくは1.0
以上、より好ましくは1.3以上、最も好ましくは1.
6以上である色素の生成が可能となるように選定され
る。さらに、当該色素の半値幅(HHBW)は、400nm
〜700nmの領域において、70nm〜170nmの
範囲内にあることが典型的である。HHBWは、好ましくは
150nm未満、より好ましくは130nm未満、最も
好ましくは115nm未満である。好適な色素の色相に
ついてのさらなる詳細が、McInerney らの米国特許第
5,679,139号、同第5,679,140号、同
第5,679,141号及び同第5,679,142号
に記載されており、当該開示事項を参照することにより
本明細書の一部とする。
【0046】本発明において有用な多官能性色素生成性
カプラーは、特定の発色現像主薬によって生成する色素
の色に基づいて機能的に定義することができる。すなわ
ち、有用な画像形成部材は、下記構造式(II)の現像主薬
の酸化体と反応した時にマゼンタ色素の生成をもたらす
ような多官能性色素生成性カプラーを含む。 A−(CR1 ==CR2 n −NHY (II)
【0047】上式中、nは0、1又は2であり、AはO
H又はNR3 4 であり、YはH、又はカップリング反
応前もしくは当該反応中に反応してHを生成するような
基であるが、Yが、カップリング反応前又は当該反応中
に反応してHを生成するような基である場合には、Yは
Q−R6 部分〔式中、R6 はH、アルキル、置換アルキ
ル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換ア
ルキニル、アリール、置換アリール、複素環式基又は置
換複素環式基であり、Qは−SO2−、−SO−、−S
3 −、−CO−、−COCO−、−CO−O−、−C
O(NR7 )−、−COCO−O−、−COCO−N
(R7 )−又は−SO2 −N(R7 )−であり、R7
H又はR6 において説明した基である。〕であることが
好ましく、そしてR1 、R2 、R3 及びR4 は、同一で
あっても異なってもよく、各々独立に、H、アルキル、
置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリー
ル、置換アリール、ハロゲン、シアノ、アルコキシ、置
換アルコキシ、アリールオキシ、置換アリールオキシ、
アミノ、置換アミノ、アルキルカルボンアミド、置換ア
ルキルカルボンアミド、アリールカルボンアミド、置換
アリールカルボンアミド、アルキルスルホンアミド、ア
リールスルホンアミド、置換アルキルスルホンアミド、
置換アリールスルホンアミドもしくはスルファミルであ
り、又はさらにR1 、R2 、R3 及びR4 の二つ以上が
合同して置換もしくは無置換の炭素環式もしくは複素環
式の環構造体を形成する。
【0048】マゼンタ色素生成性現像主薬の具体例とし
て、N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン、4−
N,N−ジエチル−2−メチルフェニレンジアミン、4
−(N−エチル−N−2−メタンスルホニルアミノエチ
ル)−2−メチルフェニレンジアミン、4−(N−エチ
ル−N−2−ヒドロキシエチル)−2−メチルフェニレ
ンジアミン、4−N,N−ジエチル−2−メタンスルホ
ニルアミノエチルフェニレンジアミン、4−(N−エチ
ル−N−2−メトキシエチル)−2−メチルフェニレン
ジアミン、4,5−ジシアノ−2−イソプロピルスルホ
ニルヒドラジノベンゼン及び4−アミノ−2,6−ジク
ロロフェノールからなる群より選ばれた発色現像主薬の
酸化体が挙げられるが、これらに限定はされない。さら
に、好適なマゼンタ色素生成性現像主薬は、pH=11
におけるE1/2 が190mVよりも正側にあるものとし
て物理的に特性付けることができる。現像主薬の酸化還
元電位又はE1/2 を測定する符号の規定(convention)及
び方法については、The Theory of the Photographic P
rocess (第4版、T.H. James編、Macmillan, New York
1977, pp. 291-403)に記載されているものとし、その開
示事項を参照することにより本明細書の一部とする。さ
らにこの文献を、本発明の実施に有用な具体的な現像主
薬を開示するものとしても引用する。その他の有用な現
像主薬及びその前駆体については、Hunig らのAngew. C
hem., 70, p. 215-ff (1958)、Schmidt らの米国特許第
2,424,256号、Pelzらの米国特許第2,89
5,825号、Wahlらの米国特許第2,892,714
号、Clarkeらの米国特許第5,284,739号及び同
第5,415,981号、Takeuchiらの米国特許第5,
667,945号並びにNabetaの米国特許第5,72
3,277号に記載されており、これらの開示事項を参
照することにより本明細書の一部とする。
【0049】さらに、有用な画像形成部材は、下記構造
式(III) の現像主薬の酸化体と反応した時にシアン色素
の生成をもたらすような多官能性色素生成性カプラーを
含む。 A−(CR1 ==CR2 n −NHY (III) 上式中、n、A、Y、R1 及びR2 は上記定義と同じで
ある。
【0050】このようなシアン色素生成性現像主薬の具
体例として、4−N,N−ジエチル−2−メチル−6−
メトキシフェニレンジアミン、4−N,N−ジエチル−
2,6−ジメチルフェニレンジアミン、4−(N−エチ
ル−N−2−メタンスルホニルアミノエチル)−2,6
−ジメチルフェニレンジアミン、4−(N−エチル−N
−2−ヒドロキシエチル)−2,6−ジメチルフェニレ
ンジアミン、4−N,N−ジエチル−2−メタンスルホ
ニルアミノエチル−6−メチルフェニレンジアミン、4
−(N−エチル−N−2−ヒドロキシエチル)−2−エ
トキシフェニレンジアミン及び4−(N−エチル−N−
2−メトキシエチル)−2,6−ジメチルフェニレンジ
アミンからなる群より選ばれた発色現像主薬の酸化体が
挙げられるが、これらに限定はされない。さらに、好適
なシアン色素生成性現像主薬は、pH=11におけるE
1/2 が200mVよりも負側にあるものとして物理的に
特性付けることができる。
【0051】さらに、有用な画像形成部材は、下記構造
式(IV)の現像主薬の酸化体と反応した時にイエロー色素
の生成をもたらすような多官能性色素生成性カプラーを
含む。 A−(CR1 ==CR2 n −NHY (IV) 上式中、n、A、Y、R1 及びR2 は上記定義と同じで
ある。さらに、好適なイエロー色素生成性現像主薬は、
pH=11におけるE1/2 が220mVよりも正側にあ
るものとして物理的に特性付けることができる。
【0052】下記構造式(V)の発色現像主薬の酸化体
を使用してイエロー色素の生成をもたらすことが好まし
い。 R5 −HN−NHY (V) 上式中、R5 はアルキル、置換アルキル、アルケニル、
置換アルケニル、アリール、置換アリール、置換カルボ
ニル、置換カルバミル、置換スルホニル、置換スルファ
ミル、複素環式基又は置換複素環式基を表し、Yは上記
定義と同じである。
【0053】イエロー色素生成性現像主薬の具体例とし
て、2−ヒドラジノ−2−イミダゾリン、4−ヒドラジ
ノ安息香酸、2−ヒドラジノ安息香酸、4−ヒドラジノ
ベンゼンスルホン酸、9−ヒドラジノアクリジン、2−
ヒドラジノベンゾチアゾール、1−ヒドラジノフタラジ
ン、2−ヒドラジノピリジン、3−(ヒドラジノスルホ
ニル)安息香酸、3−ヒドラジノキノリン、1,3−ジ
エチル−2−ヒドラジノベンズイミダゾール、4−(N
−エチル−N−カルボンアミドメチル)−フェニレンジ
アミン及び4−モルフォリノフェニレンジアミンからな
る群より選ばれた発色現像主薬の酸化体が挙げられる
が、これらに限定はされない。好ましい具体的態様の一
つとして、部分構造の−(CR1 ==CR2 n −が置
換又は無置換フェニル部分を表すものがある。(CR1
==CR2 n が芳香族部分を表す場合、部分A−及び
−NHYは互いにパラ位に位置する関係にあることが好
ましい。
【0054】構造式(II)、(III) 、(IV)、(V)におい
て、用語「置換」とは、必須特性に悪影響を及ぼさない
必須原子価を満たすのに必要とされるH以外の基を各場
合において表す。用語「置換」は、一以上の線状もしく
は分岐状の炭素系基(環式であっても非環式であっても
よい)、複素環式基、芳香族炭素系基、アリールアルキ
ル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ウレイド
基、エーテル基、エステル基、アミン基、アミド基、チ
オエーテル基、チオエステル基、スルホニル基又はスル
ファミル基を表すことが好ましい。上記の現像主薬構造
は、一般に2電子当量現像主薬である。
【0055】一般に、個々の現像主薬又はその前駆体を
現像液から当該部材へ像様適用する。現像液が水溶液で
ある場合、それにpH調整剤及び現像主薬又は現像主薬
前駆体の安定剤を含めることができる。現像液のpHを
当該技術分野で知られているように交差酸化の最適化の
ために調整することができ、また保存安定性の最適化の
ために調整することができる。後者の場合、部材のpH
を別々に調整することができる。pH調整には、有機又
は無機の酸又は塩基及び/又はその塩からなる緩衝剤を
使用することができる。有用な具体例として、リン酸と
その塩、硫酸とその塩、クエン酸とその塩、ホウ酸とそ
の塩又はメタホウ酸塩、酢酸とその塩、炭酸塩、アミン
とその塩、ウレア誘導体とその塩、及び水酸化アンモニ
ウム、又はこれらの混合物が挙げられる。現像主薬安定
剤は、当該技術分野で知られているように、現像液中に
存在させることができる。さらに、現像主薬は、酸化又
はカップリング反応の前又はその最中に現像主薬を脱ブ
ロックし放出する、ブロックされた形態で供給すること
もできる。現像主薬をブロックされた形態で供給する場
合、その形態は、本発明を実施する際の条件下で脱ブロ
ックされるものであれば当該技術分野で公知のいずれの
ブロック形態でもとることができる。上記のブロッキン
グ基の他、硫酸塩、塩酸塩、亜硫酸塩及びp-トルエンス
ルホン酸塩として脱活性化される現像主薬、又は金属錯
体として脱活性化される現像主薬が、いずれも当該技術
分野では公知であるが、具体的に企図される。現像液を
部材に適用する際には、現像主薬又はその前駆体の現像
液中濃度を十分な濃度発生を可能ならしめるに必要な濃
度とする。現像主薬又はその前駆体の現像液中濃度を約
2〜100g/Lの範囲内にすることが好ましい。より
好ましくは、現像主薬又はその前駆体の現像液中濃度を
約10〜50g/Lの範囲内にする。
【0056】当該技術分野で公知の補助現像主薬又は電
子移動剤を画像形成中の当該部材に追加的に存在させる
ことにより、その現像主薬及び酸化剤との相互作用にお
いて触媒中心を助長することができる。当該補助現像主
薬又は電子移動剤は、当該部材中に製造時に内蔵させて
もよいし、また当該部材に画像形成前又は画像形成中に
添加してもよい。さらに、現像主薬酸化体掃去剤や競争
性現像主薬を当該部材に画像形成前、画像形成中又は画
像形成後に添加することにより、当該部材及び得られた
画像の安定性、色再現性及び彩度を助長することもでき
る。これらの及びその他の有用な剤については、特にリ
サーチ・ディスクロージャー(ResearchDisclosure, Ite
m 37038 (1995), Section III) 及び同(Item 38957 (19
96), Section XIX)に記載されている。
【0057】現像主薬は、当該技術分野で公知の任意の
方法により画像形成部材へ像様適用することができる。
具体的態様の一つとして、シート状又はリボン状の供与
体から画像形成部材へと現像主薬を像様方式で熱融蝕で
きるものがある。好適な具体的態様では、現像主薬を現
像液に担持させ、その現像液を画像形成部材へ像様適用
する。現像液の像様適用として好適な方法は、口語的に
「インクジェット」として知られている技術による方法
である。インクジェット式適用法では、射出装置と画像
形成部材との間を物理的に接触させることなく直接画像
形成部材表面に小さな現像液滴を飛ばす。画像形成部材
上での各液滴の配置は電子的に制御される。射出装置は
プリントヘッドと呼ばれる。画像形成は、プリントヘッ
ドを画像形成部材を横切るように移動させるか又は画像
形成部材をプリントヘッドを横切るように移動させるか
して行う。当該技術分野では、各々が一以上の射出流を
駆動する一以上のプリントヘッドが知られており、その
本発明における使用が具体的に企図される。
【0058】様々なタイプのインクジェット式射出法が
知られている。インクジェット式射出法の主要な二つの
タイプとして、「ドロップ・オン・デマンド」型と「連
続ジェット」型の射出法がある。連続ジェット型射出法
の特徴は、ノズルを通して現像液を加圧射出して画像形
成部材の方向へ連続流として向けられた現像液滴を発生
させると同時に、像様変調された現像液屈折システムを
通過させることにより当該連続流の現像液滴を画像形成
部材上に像様付着させることにある。ドロップ・オン・
デマンド型又はインパルス型インクジェットは、現像液
の供給を大気圧又は大気圧付近で維持する点で、連続イ
ンクジェット型と異なる。液滴は要求があった時にのみ
ノズルから発射されるが、その時には、圧電素子により
発生させた圧力又は液体の局所的電熱蒸発により発生さ
せた圧力(熱バブルジェット式)からくる制御された励
起を終端がノズルである現像液で満ちたチャンネルに印
加する。音響式、微小流体式及び静電式のドロップ・オ
ン・デマンド型技法も知られている。これらの技術につ
いては、インクの適用法に応用するものであるが、J.L.
Johnson, Principles of Non-Impact Printing, Palat
ino Press, Irvine, CA. (1986)及び Neblette's Imagi
ng Processes and Materials, Eight Edition, J. Stur
ges Ed. Van Nostrand, New York, (1989) に詳説され
ている。本発明を実施する際に採用すべき像様溶液適用
技法として、具体的にはドロップ・オン・デマンド型と
連続型の両方の現像液適用法が考えられる。
【0059】現像液のインクジェット式適用法を採用す
る場合、画像形成部材の特定領域に任意の大きさ及び任
意の数の液滴を適用しても、所望の画像を最良に形成さ
せることができる。現像液の液滴の大きさ及び数は、プ
リントヘッドの特殊なデザインにより、またプリントヘ
ッドの電子ドライバーにより、制御される。順に、プリ
ントヘッドの電子ドライバーは、印刷されるデジタル化
画像のデジタル特性により制御される。個々の液滴の容
量は、典型的には1〜50ピコリットルの範囲にある。
個々の液滴の容量は30ピコリットル未満であることが
好ましく、より好ましくは10ピコリットル未満とす
る。画像形成部材の濡れが少ないこと及び画像形成部材
の特定領域に複数の液滴をより良好に適用できることか
ら、より小さい液滴を使用する方が好ましい。画像形成
部材の個々の領域は、いずれも1〜50個の液滴を受容
することができる。好適な具体的態様では、画像形成部
材の個々のどの領域も、シアン、マゼンタ及びイエロー
の各色素を生成させることができる異なる現像液を送出
する三本のプリントヘッドの各々からの3滴以上の液滴
を受容する。より好ましくは、異なる現像液を送出する
ために四本のプリントヘッドを使用して、シアン、マゼ
ンタ、イエロー及びブラックの各色素の生成を可能にす
る。別の具体的態様として、本発明による現像液を送出
し且つ当該技術分野で公知の可溶性インク又は粒状イン
クをも送出するための異なるプリントヘッドを使用する
ように画像形成装置を構成することができる。この後者
の様式は、黒色画像の付着が望まれる場合に特に好まし
い。さらに別の具体的態様として、各々が別種の現像主
薬、現像主薬混合物又はインクを供給する六本の溶液送
出システムを使用して、画像形成部材において、濃度又
は色相の異なる二種類のシアン画像と、濃度又は色相の
異なる二種類のマゼンタ画像と、イエロー画像と、黒色
画像とをそれぞれ独立に形成させることができる。
【0060】画像形成部材は、現像主薬の適用中又は適
用後に加熱することができる。この加熱工程は、当該酸
化還元反応を完結するように推進し、カップリング反応
を完結するように推進し、また画像形成部材を乾燥する
などの有用な多くの作用を含むものであるが、これらに
限定はされない。一般には、室温よりも高い温度が好適
である。画像形成部材を加熱する場合、一般に35℃以
上の温度で加熱する。好適な加熱温度は80℃以上、よ
り好ましくは100℃以上、そして最も好ましくは11
0℃以上である。画像形成部材を加熱する場合、一般に
200℃以下の温度で加熱する。好適な加熱温度は16
0℃以下、より好ましくは140℃以下である。当該画
像形成部材は、十分な濃度発生を達成するのに要するい
かなる時間でも、高温で保持することができる。一般に
は120秒以内の加熱時間で十分であるが、加熱時間は
60秒以内であることが好ましく、より好ましくは30
秒以内、そして最も好ましくは10秒以内である。最も
一般的には、化学分野でよく知られているように、温度
が高いほど、加熱時間を短くすることができる。加熱に
適した公知のいずれの装置でも当該目的に使用すること
ができる。
【0061】
【実施例】以下の実施例は、本発明の実施を例示するも
のである。以下の実施例は、本発明の可能な全てのバリ
エーションを除外することを意図するものではない。特
に断らない限り、「部」及び「パーセント」は重量を基
準とする。
【0062】例1 2.37mg/m2 のベヘン酸銀と、0.43g/m2
のカプラーA−1と、0.080g/m2 の硬膜剤ビス
(ビニルスルホニル)メタンと、4.74g/m2 のゼ
ラチンとを含有する画像形成層を調製した。この画像受
容性層を反射性支持体の上に塗布した。
【0063】5gの蒸留水と5gのメタノールに0.2
gの4−N,N−ジエチル−2,6−ジメチルフェニレ
ンジアミンを含むシアン色素生成性現像液(現像液A)
を調製した。5gの蒸留水と5gのメタノールに0.2
gの4−(N−エチル−N−2−ヒドロキシエチル)−
2−メチルフェニレンジアミンを含むマゼンタ色素生成
性現像液(現像液B)を調製した。5gの蒸留水と5g
のメタノールに0.2gの2−ヒドラジノベンゾチアゾ
ールを含むイエロー色素生成性現像液(現像液C)を調
製した。HP Deskjet 855Cxi プリンターのインクジェッ
トプリンターカートリッジの溜にシアン、マゼンタ及び
イエローの各色素生成性現像液A、B及びCを個別に装
填した。このインクジェットプリンターを使用して、三
種類の現像液からなる画像パターンを画像受容性層に適
用した。コーティングを130℃で5秒間均一に加熱し
た。シアン色素生成性現像液を適用した領域においてシ
アン色素が生成した。マゼンタ色素生成性現像液を適用
した領域においてマゼンタ色素が生成した。イエロー色
素生成性現像液を適用した領域においてイエロー色素が
生成した。これら三種のカラーパッチについて、ステー
タスA反射濃度を表2に示す。表2の結果は、得られた
色素の組合せが高い光学濃度を提供し且つ色域を拡大し
たことを示すものである。
【0064】表2 カラーパッチ 赤濃度 緑濃度 青濃度 A 1.462 0.842 0.703 B 0.699 1.962 1.027 C 0.923 1.616 1.853
【0065】画像色素の耐水性を測定するため、カラー
パッチの極大吸収に対応する光学濃度を、当該紙を蒸留
水に5分間浸漬してコーティングを乾燥させる処理の前
後で測定した。耐水性は、上記処理後に保持された濃度
の初期光学濃度に対するパーセントとして算出した。す
なわち、耐水性の値が100である場合には光学濃度が
変化しなかったことを示し、また当該値が0である場合
には耐水性試験においてすべての画像色素が画像受容性
層から除去されたことを示す。表3は、生成した各色素
の耐水性が完全であることを示している。
【0066】表3 カラーパッチ 耐水性 シアン 101 マゼンタ 102 イエロー 102
【0067】例2(比較例) 本発明を実施することにより得られる耐水性の利点をさ
らに例証するため、HP51641Aカラーインクジェットカー
トリッジに含まれるシアン、マゼンタ及びイエローの各
インクを写真画質インクジェットペーパーに適用してシ
アン、マゼンタ及びイエローの各カラーパッチを得た。
これらの画像色素の耐水性を上記のように測定し、その
結果を表4に示す。これら三種のHP色素はいずれも耐
水性が不十分であって、初期光学濃度の2〜40%しか
保持されなかった。表3と表4に掲げた耐水性値を比較
することにより、本発明が耐水性に優れた出力材料を提
供することが明らかである。
【0068】表4 カラーパッチ 比較用HPインクの光学濃度 比較用HPインクの耐水性 シアン 1.16 45 マゼンタ 1.23 20 イエロー 1.16 2
【0069】以下、本発明の好ましい具体的態様を項分
け記載する。 〔1〕酸化剤と多官能性色素生成性カプラーとを含む非
感光層を少なくとも一層含んで成る画像形成部材。 〔2〕前記酸化剤が、その還元時に金属付着物を形成す
る金属塩である、〔1〕項に記載の画像形成部材。 〔3〕前記金属塩が、バナジウム、クロム、マンガン、
鉄、コバルト、ニッケル、銅、ニオブ、モリブデン、ル
テニウム、ロジウム、パラジウム、銀、カドミウム、タ
ンタル、タングステン、レニウム、オスミウム、イリジ
ウム、白金及び金の塩から成る群より選ばれた、〔2〕
項に記載の画像形成部材。 〔4〕前記金属塩が、被還元性銀脂肪酸塩、銀アルキル
アセチリドの被還元性塩、銀アリールアセチリドの被還
元性塩、銀アルキルアミンの被還元性塩、銀アリールア
ミンの被還元性塩、複素環式銀メルカプチドの被還元性
塩及び複素環式銀チオンの被還元性塩から成る群より選
ばれた、〔3〕項に記載の画像形成部材。 〔5〕前記酸化剤が、還元時に酸化状態のより低い金属
塩を形成する金属塩である、〔1〕項に記載の画像形成
部材。 〔6〕前記多官能性色素生成性カプラーが2当量カプラ
ーである、〔1〕項に記載の画像形成部材。 〔7〕前記酸化剤が粒状の金属塩であって、その粒径が
0.1μm〜30μmの範囲内にある、〔1〕項に記載
の画像形成部材。 〔8〕前記酸化剤が非金属性酸化剤である、〔1〕項に
記載の画像形成部材。
〔9〕前記非金属性酸化剤が、水素、アルカリ金属及び
アルカリ土類金属の過硫酸塩、過酸化物塩、過ホウ酸塩
及び過炭酸塩、酸素、並びに関連する過ハロゲン系酸化
物、例えば、水素、アルカリ金属及びアルカリ土類金属
の塩素酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、過塩素酸塩、過臭
素酸塩及びメタ過ヨウ素酸塩から成る群より選ばれた、
〔8〕項に記載の画像形成部材。 〔10〕さらに酸化触媒を含む、〔1〕項に記載の画像
形成部材。 〔11〕さらに反射性支持体を含む、〔1〕項に記載の
画像形成部材。 〔12〕さらに透明支持体を含む、〔1〕項に記載の画
像形成部材。 〔13〕前記多官能性色素生成性カプラーが、下記構造
式Iで示されるカプラーを含む、〔1〕項に記載の画像
形成部材。
【0070】
【化12】
【0071】上式中、Cはカップリングが起こるところ
の炭素原子であり、Lは、水素原子又はCに共有結合さ
れた離脱基であってカップリング時に置換されるものを
表し、Hは、Cに対する直接カップリングに役立つ酸性
水素原子であって、Cに対して直接又は共役して共有結
合されるものを表し、そしてZは、環式又は非環式の、
当該カプラーの原子の残部であって、全体としてHを酸
性にするに十分な電子吸引性を付与し且つ全体として当
該カプラーから生成した色素を非移動性にするに十分な
バラスト機能を付与するものを表す。 〔14〕前記カプラーが、ピラゾール、ピラゾロン、ピ
ラゾロトリアゾール、ピラゾロテトラゾール、2−アシ
ルアミノ−1−ナフトール及びシアノアセテート系のカ
プラーから成る群より選ばれた、〔1〕項に記載の画像
形成部材。 〔15〕前記カプラーが、上記のカプラーA−1〜A−
14から成る群より選ばれた、〔1〕項に記載の画像形
成部材。 〔16〕前記多官能性色素生成性カプラーが、異なる現
像主薬酸化体と反応した時に異なる色を発色する、
〔1〕項に記載の画像形成部材。
【0072】〔17〕前記多官能性色素生成性カプラー
が、下記構造式(II)の現像主薬の酸化体と反応した時に
マゼンタ色素の生成をもたらすカプラーを含む、〔1〕
項に記載の画像形成部材。 A−(CR1 ==CR2 n −NHY (II) 上式中、nは0、1又は2であり、AはOH又はNR3
4 であり、YはH、又はカップリング反応前もしくは
当該反応中に反応してHを生成する基であり、R1 、R
2 、R3 及びR4 は、同一であっても異なってもよく、
各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アルケニ
ル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、ハロゲ
ン、シアノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アリールオ
キシ、置換アリールオキシ、アミノ、置換アミノ、アル
キルカルボンアミド、置換アルキルカルボンアミド、ア
リールカルボンアミド、置換アリールカルボンアミド、
アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、置
換アルキルスルホンアミド、置換アリールスルホンアミ
ドもしくはスルファミルであり、又はさらにR1
2 、R3 及びR4 の二つ以上が合同して置換もしくは
無置換の炭素環式もしくは複素環式の環構造体を形成す
る。 〔18〕前記多官能性色素生成性カプラーが、下記構造
式(III) の現像主薬の酸化体と反応した時にシアン色素
の生成をもたらすカプラーを含む、〔1〕項に記載の画
像形成部材。 A−(CR1 ==CR2 n −NHY (III) 上式中、nは0、1又は2であり、AはOH又はNR3
4 であり、YはH、又はカップリング反応前もしくは
当該反応中に反応してHを生成する基であり、R1 、R
2 、R3 及びR4 は、同一であっても異なってもよく、
各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アルケニ
ル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、ハロゲ
ン、シアノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アリールオ
キシ、置換アリールオキシ、アミノ、置換アミノ、アル
キルカルボンアミド、置換アルキルカルボンアミド、ア
リールカルボンアミド、置換アリールカルボンアミド、
アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、置
換アルキルスルホンアミド、置換アリールスルホンアミ
ドもしくはスルファミルであり、又はさらにR1
2 、R3 及びR4 の二つ以上が合同して置換もしくは
無置換の炭素環式もしくは複素環式の環構造体を形成す
る。
【0073】〔19〕前記多官能性色素生成性カプラー
が、下記構造式(IV)の現像主薬の酸化体と反応した時に
イエロー色素の生成をもたらすカプラーを含む、〔1〕
項に記載の画像形成部材。 A−(CR1 ==CR2 n −NHY (IV) 上式中、nは0、1又は2であり、AはOH又はNR3
4 であり、YはH、又はカップリング反応前もしくは
当該反応中に反応してHを生成する基であり、R1 、R
2 、R3 及びR4 は、同一であっても異なってもよく、
各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アルケニ
ル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、ハロゲ
ン、シアノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アリールオ
キシ、置換アリールオキシ、アミノ、置換アミノ、アル
キルカルボンアミド、置換アルキルカルボンアミド、ア
リールカルボンアミド、置換アリールカルボンアミド、
アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、置
換アルキルスルホンアミド、置換アリールスルホンアミ
ドもしくはスルファミルであり、又はさらにR1
2 、R3 及びR4 の二つ以上が合同して置換もしくは
無置換の炭素環式もしくは複素環式の環構造体を形成す
る。 〔20〕前記多官能性色素生成性カプラーが、N,N−
ジエチル−p−フェニレンジアミン、4−N,N−ジエ
チル−2−メチルフェニレンジアミン、4−(N−エチ
ル−N−2−メタンスルホニルアミノエチル)−2−メ
チルフェニレンジアミン、4−(N−エチル−N−2−
ヒドロキシエチル)−2−メチルフェニレンジアミン、
4−N,N−ジエチル−2−メタンスルホニルアミノエ
チルフェニレンジアミン、4−(N−エチル−N−2−
メトキシエチル)−2−メチルフェニレンジアミン及び
4−アミノ−3,5−ジクロロフェノールからなる群よ
り選ばれた発色現像主薬の酸化体と反応した時にマゼン
タ色素の生成をもたらすカプラーを含む、〔1〕項に記
載の画像形成部材。
【0074】〔21〕前記多官能性色素生成性カプラー
が、4−N,N−ジエチル−2−メチル−6−メトキシ
フェニレンジアミン、4−N,N−ジエチル−2,6−
ジメチルフェニレンジアミン、4−(N−エチル−N−
2−メタンスルホニルアミノエチル)−2,6−ジメチ
ルフェニレンジアミン、4−(N−エチル−N−2−ヒ
ドロキシエチル)−2,6−ジメチルフェニレンジアミ
ン、4−N,N−ジエチル−2−メタンスルホニルアミ
ノエチル−6−メチルフェニレンジアミン塩酸塩、4−
(N−エチル−N−2−ヒドロキシエチル)−2−エト
キシフェニレンジアミン及び4−(N−エチル−N−2
−メトキシエチル)−2,6−ジメチルフェニレンジア
ミンからなる群より選ばれた発色現像主薬の酸化体と反
応した時にシアン色素の生成をもたらすカプラーを含
む、〔1〕項に記載の画像形成部材。 〔22〕前記多官能性色素生成性カプラーが、下記構造
式(V)の発色現像主薬の酸化体と反応した時にイエロ
ー色素の生成をもたらすカプラーを含む、〔1〕項に記
載の画像形成部材。 R5 −HN−NHY (V) 上式中、R5 はアルキル、置換アルキル、アルケニル、
置換アルケニル、アリール、置換アリール、置換カルボ
ニル、置換カルバミル、置換スルホニル、置換スルファ
ミル、複素環式基又は置換複素環式基を表し、そしてY
はH、又はカップリング反応前もしくは当該反応中に反
応してHを生成する基である。
【0075】〔23〕前記多官能性色素生成性カプラー
が、2−ヒドラジノ−2−イミダゾリン、4−ヒドラジ
ノ安息香酸、2−ヒドラジノ安息香酸、4−ヒドラジノ
ベンゼンスルホン酸、9−ヒドラジノアクリジン、2−
ヒドラジノベンゾチアゾール、1−ヒドラジノフタラジ
ン、2−ヒドラジノピリジン、3−(ヒドラジノスルホ
ニル)安息香酸、3−ヒドラジノキノリン、1,3−ジ
エチル−2−ヒドラジノベンズイミダゾール、4−(N
−エチル−N−カルボンアミドメチル)−フェニレンジ
アミン及び4−モルフォリノフェニレンジアミンからな
る群より選ばれた発色現像主薬の酸化体と反応した時に
イエロー色素の生成をもたらすカプラーを含む、〔1〕
項に記載の画像形成部材。 〔24〕前記酸化剤の前記色素生成性カプラーに対する
モル比が1.8:1〜6:1の範囲内にある、〔1〕項
に記載の画像形成部材。
【0076】〔25〕酸化剤と多官能性色素生成性カプ
ラーとを含む非感光層を少なくとも一層含む画像形成部
材を用意する工程と、前記酸化剤及び前記多官能性色素
生成性カプラーと反応する第一現像液を像様適用する工
程と、前記酸化剤及び前記多官能性色素生成性カプラー
と反応する第二現像液を像様適用する工程とを含んで成
り、前記第一現像液と前記第二現像液とが異なる色を生
ぜしめる画像形成方法。 〔26〕前記酸化剤が、その還元時に金属付着物を形成
する金属塩である、〔25〕項に記載の方法。 〔27〕前記金属塩が、バナジウム、クロム、マンガ
ン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、ニオブ、モリブデ
ン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、カドミウ
ム、タンタル、タングステン、レニウム、オスミウム、
イリジウム、白金及び金の塩から成る群より選ばれた、
〔26〕項に記載の方法。 〔28〕前記金属塩が、被還元性銀脂肪酸塩、銀アルキ
ルアセチリドの被還元性塩、銀アリールアセチリドの被
還元性塩、銀アルキルアミンの被還元性塩、銀アリール
アミンの被還元性塩、複素環式銀メルカプチドの被還元
性塩及び複素環式銀チオンの被還元性塩から成る群より
選ばれた、〔27〕項に記載の方法。 〔29〕前記酸化剤が、還元時に酸化状態のより低い金
属塩を形成する金属塩である、〔25〕項に記載の方
法。 〔30〕前記金属塩が、バナジウム、クロム、マンガ
ン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、ニオブ、モリブデ
ン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、カドミウ
ム、タンタル、タングステン、レニウム、オスミウム、
イリジウム、白金及び金の塩から成る群より選ばれた、
〔29〕項に記載の方法。 〔31〕前記酸化剤が粒状の金属塩であって、その粒径
が0.1μm〜30μmの範囲内にある、〔25〕項に
記載の方法。 〔32〕前記酸化剤が非金属性酸化剤である、〔25〕
項に記載の方法。 〔33〕前記非金属性酸化剤が、水素、アルカリ金属及
びアルカリ土類金属の過硫酸塩、過酸化物塩、過ホウ酸
塩及び過炭酸塩、酸素、並びに関連する過ハロゲン系酸
化物、例えば、水素、アルカリ金属及びアルカリ土類金
属の塩素酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、過塩素酸塩、過
臭素酸塩及びメタ過ヨウ素酸塩から成る群より選ばれ
た、〔32〕項に記載の方法。 〔34〕さらに酸化触媒を含む、〔25〕項に記載の方
法。 〔35〕さらに反射性支持体を含む、〔25〕項に記載
の方法。 〔36〕さらに透明支持体を含む、〔25〕項に記載の
方法。 〔37〕前記多官能性色素生成性カプラーが、下記構造
式Iで示されるカプラーを含む、〔25〕項に記載の方
法。
【0077】
【化13】
【0078】上式中、Cはカップリングが起こるところ
の炭素原子であり、Lは、水素原子又はCに共有結合さ
れた離脱基であってカップリング時に置換されるものを
表し、Hは、Cに対する直接カップリングに役立つ酸性
水素原子であって、Cに対して直接又は共役して共有結
合されるものを表し、そしてZは、環式又は非環式の、
当該カプラーの原子の残部であって、全体としてHを酸
性にするに十分な電子吸引性を付与し且つ全体として当
該カプラーから生成した色素を非移動性にするに十分な
バラスト機能を付与するものを表す。 〔38〕前記カプラーが、ピラゾール、ピラゾロン、ピ
ラゾロトリアゾール、ピラゾロテトラゾール、2−アシ
ルアミノ−1−ナフトール及びシアノアセテート系のカ
プラーから成る群より選ばれた、〔25〕項に記載の方
法。 〔39〕前記酸化剤が粒状の金属塩であって、その粒径
が約5μm以下である、〔25〕項に記載の方法。 〔40〕前記多官能性色素生成性カプラーが、異なる現
像主薬酸化体と反応した時に異なる色を発色する、〔2
5〕項に記載の方法。
【0079】〔41〕前記多官能性色素生成性カプラー
が、下記構造式(II)の現像主薬の酸化体と反応した時に
マゼンタ色素の生成をもたらすカプラーを含む、〔2
5〕項に記載の方法。 A−(CR1 ==CR2 n −NHY (II) 上式中、nは0、1又は2であり、AはOH又はNR3
4 であり、YはH、又はカップリング反応前もしくは
当該反応中に反応してHを生成する基であり、R1 、R
2 、R3 及びR4 は、同一であっても異なってもよく、
各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アルケニ
ル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、ハロゲ
ン、シアノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アリールオ
キシ、置換アリールオキシ、アミノ、置換アミノ、アル
キルカルボンアミド、置換アルキルカルボンアミド、ア
リールカルボンアミド、置換アリールカルボンアミド、
アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、置
換アルキルスルホンアミド、置換アリールスルホンアミ
ドもしくはスルファミルであり、又はさらにR1
2 、R3 及びR4 の二つ以上が合同して置換もしくは
無置換の炭素環式もしくは複素環式の環構造体を形成す
る。 〔42〕前記多官能性色素生成性カプラーが、下記構造
式(III) の現像主薬の酸化体と反応した時にシアン色素
の生成をもたらすカプラーを含む、〔25〕項に記載の
方法。 A−(CR1 ==CR2 n −NHY (III) 上式中、nは0、1又は2であり、AはOH又はNR3
4 であり、YはH、又はカップリング反応前もしくは
当該反応中に反応してHを生成する基であり、R1 、R
2 、R3 及びR4 は、同一であっても異なってもよく、
各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アルケニ
ル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、ハロゲ
ン、シアノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アリールオ
キシ、置換アリールオキシ、アミノ、置換アミノ、アル
キルカルボンアミド、置換アルキルカルボンアミド、ア
リールカルボンアミド、置換アリールカルボンアミド、
アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、置
換アルキルスルホンアミド、置換アリールスルホンアミ
ドもしくはスルファミルであり、又はさらにR1
2 、R3 及びR4 の二つ以上が合同して置換もしくは
無置換の炭素環式もしくは複素環式の環構造体を形成す
る。
【0080】〔43〕前記多官能性色素生成性カプラー
が、下記構造式(IV)の現像主薬の酸化体と反応した時に
イエロー色素の生成をもたらすカプラーを含む、〔2
5〕項に記載の方法。 A−(CR1 ==CR2 n −NHY (IV) 上式中、nは0、1又は2であり、AはOH又はNR3
4 であり、YはH、又はカップリング反応前もしくは
当該反応中に反応してHを生成する基であり、R1 、R
2 、R3 及びR4 は、同一であっても異なってもよく、
各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アルケニ
ル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、ハロゲ
ン、シアノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アリールオ
キシ、置換アリールオキシ、アミノ、置換アミノ、アル
キルカルボンアミド、置換アルキルカルボンアミド、ア
リールカルボンアミド、置換アリールカルボンアミド、
アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、置
換アルキルスルホンアミド、置換アリールスルホンアミ
ドもしくはスルファミルであり、又はさらにR1
2 、R3 及びR4 の二つ以上が合同して置換もしくは
無置換の炭素環式もしくは複素環式の環構造体を形成す
る。 〔44〕前記多官能性色素生成性カプラーが、N,N−
ジエチル−p−フェニレンジアミン、4−N,N−ジエ
チル−2−メチルフェニレンジアミン、4−(N−エチ
ル−N−2−メタンスルホニルアミノエチル)−2−メ
チルフェニレンジアミン、4−(N−エチル−N−2−
ヒドロキシエチル)−2−メチルフェニレンジアミン、
4−N,N−ジエチル−2−メタンスルホニルアミノエ
チルフェニレンジアミン塩酸塩、4−(N−エチル−N
−2−メトキシエチル)−2−メチルフェニレンジアミ
ン及び4−アミノ−3,5−ジクロロフェノールからな
る群より選ばれた発色現像主薬の酸化体と反応した時に
マゼンタ色素の生成をもたらすカプラーを含む、〔2
5〕項に記載の方法。
【0081】〔45〕前記多官能性色素生成性カプラー
が、4−N,N−ジエチル−2−メチル−6−メトキシ
フェニレンジアミン、4−N,N−ジエチル−2,6−
ジメチルフェニレンジアミン、4−(N−エチル−N−
2−メタンスルホニルアミノエチル)−2,6−ジメチ
ルフェニレンジアミン、4−(N−エチル−N−2−ヒ
ドロキシエチル)−2,6−ジメチルフェニレンジアミ
ン、4−N,N−ジエチル−2−メタンスルホニルアミ
ノエチル−6−メチルフェニレンジアミン塩酸塩、4−
(N−エチル−N−2−ヒドロキシエチル)−2−エト
キシフェニレンジアミン及び4−(N−エチル−N−2
−メトキシエチル)−2,6−ジメチルフェニレンジア
ミンからなる群より選ばれた発色現像主薬の酸化体と反
応した時にシアン色素の生成をもたらすカプラーを含
む、〔25〕項に記載の方法。 〔46〕前記多官能性色素生成性カプラーが、2−ヒド
ラジノ−2−イミダゾリン、4−ヒドラジノ安息香酸、
2−ヒドラジノ安息香酸、4−ヒドラジノベンゼンスル
ホン酸、9−ヒドラジノアクリジン、2−ヒドラジノベ
ンゾチアゾール、1−ヒドラジノフタラジン、2−ヒド
ラジノピリジン、3−(ヒドラジノスルホニル)安息香
酸、3−ヒドラジノキノリン、1,3−ジエチル−2−
ヒドラジノベンズイミダゾール、4−(N−エチル−N
−カルボンアミドメチル)−フェニレンジアミン及び4
−モルフォリノフェニレンジアミンからなる群より選ば
れた発色現像主薬の酸化体と反応した時にイエロー色素
の生成をもたらすカプラーを含む、〔25〕項に記載の
方法。 〔47〕前記多官能性色素生成性カプラーが、下記構造
式(V)の発色現像主薬の酸化体と反応した時にイエロ
ー色素の生成をもたらすカプラーを含む、〔25〕項に
記載の方法。 R5 −HN−NHY (V) 上式中、R5 はアルキル、置換アルキル、アルケニル、
置換アルケニル、アリール、置換アリール、置換カルボ
ニル、置換カルバミル、置換スルホニル、置換スルファ
ミル、複素環式基又は置換複素環式基を表し、そしてY
はH、又はカップリング反応前もしくは当該反応中に反
応してHを生成する基である。
【0082】〔48〕前記第一現像主薬及び前記第二現
像主薬の少なくとも一方をブロック形態で供給する、
〔25〕項に記載の方法。 〔49〕現像液の像様適用をインクジェット法で行う、
〔25〕項に記載の方法。 〔50〕現像液の像様適用を、酸化剤及び現像主薬を独
立に適用することにより行う、〔25〕項に記載の方
法。 〔51〕さらに前記多官能性色素生成性カプラーと反応
する第三現像液を像様適用する工程を含む、〔25〕項
に記載の方法。 〔52〕前記第一現像液の像様適用がマゼンタ色素の生
成をもたらす、〔25〕項に記載の方法。
【0083】〔53〕前記第二現像液の像様適用及び第
三現像液の像様適用がシアン色素及びイエロー色素の生
成をもたらす、〔48〕項に記載の方法。 〔54〕前記異なる色の極大吸収波長の差が50nm以
上ある、〔25〕項に記載の方法。 〔55〕前記画像形成部材を加熱する工程を含む、〔2
5〕項に記載の方法。 〔56〕多官能性色素生成性カプラーを含む非感光層を
少なくとも一層含む画像形成部材を用意する工程と、酸
化剤を像様適用する工程と、前記酸化剤及び前記多官能
性色素生成性カプラーと反応する第一現像液を適用する
工程と、前記酸化剤及び前記多官能性色素生成性カプラ
ーと反応する第二現像液を像様適用する工程とを含んで
成り、前記第一現像液と前記第二現像液とが異なる色を
生ぜしめる画像形成方法。 〔57〕前記画像形成部材を加熱する工程を含む、〔5
6〕項に記載の方法。 〔58〕酸化剤の色素生成性カプラーに対するモル比が
1.8:1〜6:1の範囲内にある、〔25〕項に記載
の方法。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化剤と多官能性色素生成性カプラーと
    を含む非感光層を少なくとも一層含んで成る画像形成部
    材。
  2. 【請求項2】 酸化剤と多官能性色素生成性カプラーと
    を含む非感光層を少なくとも一層含む画像形成部材を用
    意する工程と、前記酸化剤及び前記多官能性色素生成性
    カプラーと反応する第一現像液を像様適用する工程と、
    前記酸化剤及び前記多官能性色素生成性カプラーと反応
    する第二現像液を像様適用する工程とを含んで成り、前
    記第一現像液と前記第二現像液とが異なる色を生ぜしめ
    る画像形成方法。
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