JP2000101647A - データ送信方法、データ送信装置、及びデータ送信プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

データ送信方法、データ送信装置、及びデータ送信プログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number
JP2000101647A
JP2000101647A JP28738398A JP28738398A JP2000101647A JP 2000101647 A JP2000101647 A JP 2000101647A JP 28738398 A JP28738398 A JP 28738398A JP 28738398 A JP28738398 A JP 28738398A JP 2000101647 A JP2000101647 A JP 2000101647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
band
transmission
time
reproduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP28738398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000101647A5 (ja
Inventor
Atsushi Minemura
淳 峰村
Akino Inoue
あきの 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP28738398A priority Critical patent/JP2000101647A/ja
Publication of JP2000101647A publication Critical patent/JP2000101647A/ja
Publication of JP2000101647A5 publication Critical patent/JP2000101647A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーバ側で各端末への送信帯域の割り当てを
行うことができ、端末側でそれぞれのデータの受信が終
了した時点を表示時刻とすることができるデータ送信装
置を提供する。 【解決手段】 本発明のデータ送信装置は、タイトルを
構成するデータと該データを再生する時刻を記述したシ
ナリオを蓄積するシナリオ蓄積手段11と、シナリオ蓄
積手段11に蓄積されているシナリオを読み出して解釈
するシナリオ解釈手段12と、シナリオ解釈手段12で
解釈したシナリオからデータの送信開始時刻と当該デー
タの送信帯域を算出して、データを送信するためのスケ
ジュールを作成するスケジュール算出手段13とを備え
る。端末では、タイトルを構成するデータのそれぞれ
を、サーバからすべて受け取った時点をそのデータの表
示タイミングとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データや音声
データなどのマルチメディアデータを複数のクライアン
ト端末(以下、単に「端末」ともいう)に送信するデー
タ送信方法、データ送信装置、及びデータ送信方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。特には、
プッシュ型のマルチメディアサーバにおいてデータ送信
のスケジュールを最適に行うことができるデータ送信方
法、データ送信装置、及びデータ送信方法をコンピュー
タに実行させるためのプログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、画像データや音声データなど
のマルチメディアデータ(以下、単に「データ」とも言
う)のタイトルを再生するためのマルチメディアサーバ
(以下、単に「サーバ」とも言う)として、プル型サー
バがある。この従来のプル型サーバにおいては、クライ
アント端末側で、該タイトルのシナリオを解釈して必要
なマルチメディアデータを取得するためのデータ送受信
のスケジュールを行う。そして、そのスケジュールにし
たがって、クライアント端末がサーバからデータを取得
する。このように、従来のプル型サーバは、クライアン
ト主導型になっている。
【0003】ここで、マルチメディアデータのタイトル
とは、動画、音声、静止画、テキスト、アプリケーショ
ン、モニタやビデオデッキなどの機器の制御コマンドな
どのマルチメディアデータを、ある所定の指示にしたが
って表示や非表示、さらには動作させるものである。こ
こで、この所定の指示とは、マルチメディアデータをい
つ(どの時刻に)、どこに(表示位置)、どの程度(大
きさ)で、どのようにするか(表示や非表示さらには動
作内容など)を示すものである。このような指示を所定
の群にまとめて指示群として記述したものをシナリオと
よぶ。したがって、上述したタイトルは、このシナリオ
に沿ってマルチメディアデータを再生するものである。
【0004】また、従来のデータ送信方法におけるスケ
ジュール方式では、マルチメディアデータの再生の際
に、タイトルで使用する素材(マルチメディアデータ
群)やその再生(表示や動作など)の時刻を記述したシ
ナリオを解釈し、各素材のマルチメディアデータの取得
が当該素材のデータ再生時刻までに終了するようにスケ
ジュールしている。
【0005】この従来のスケジュール方式では、マルチ
メディアデータの再生時刻が後のものからスケジュール
を行っている。すなわち、まず素材のデータ容量をデー
タ送信帯域で除して、当該素材の全データの取得を完了
するのに必要な時間(データ取得所要時間)を算出す
る。次に、当該データの再生時刻からこのデータ取得所
要時間を引いた時刻を、当該データのデータ取得開始時
間としている。
【0006】この作業を再生時刻が後の素材から順に行
い、各素材のデータ取得開始時間をそれぞれ決定する。
【0007】ここで、各データを取得する時間(時刻)
が重複した場合には、再生時刻が後の素材を優先させ
る。すなわち、再生時刻の早い素材のデータ取得期間
を、再生時刻の遅い素材のデータ取得期間に重複しなく
なるまで早い時刻の方へずらす。この処理を全てのデー
タに対して行い、スケジュール作業を完了する。このと
き、シナリオによっては、タイトル再生の開始より前か
らデータの取得を行わなければならない素材が存在する
場合もある。このようなシナリオにおいては、タイトル
の再生開始までに該素材分のデータを取得しなければな
らない。このタイトルの再生開始までにデータを取得す
る所要時間を、以下、タイトル再生準備時間という。
【0008】図33は、従来のデータ送信方法における
スケジュール方式の一例を示す概念図である。図33に
おいて、下段の横軸がタイトルの再生開始を基準点とし
た時刻、下段の縦軸がデータ送信帯域を表す。また、図
33の上段には、各時刻における画面のイメージ(表示
画像)を示す。
【0009】図33で示したタイトルは、タイトルの再
生開始と共に動画10を再生して表示する。次に、タイ
トルの再生開始後所定の時間経過後に素材Bを再生して
表示する。そして、さらに所定の時間経過後に素材Aを
再生して表示する。その後所定の時間の間この表示状態
を維持した後、タイトルの再生が終了する。
【0010】次に、各素材A、Bのデータの取得につい
て説明する。まず素材Bのデータの一部をタイトル再生
準備時間内(タイトルの再生開始前)に取得しておく。
そして、タイトルの再生開始後も、継続して素材Bのデ
ータの残りの部分を取得する。その後、素材Aのデータ
の取得を行う。
【0011】図34は、図33に示したタイトルのシナ
リオの一例を示した図である。図34において、このシ
ナリオの最初のセクション「object information」に
は、タイトルで使用する素材の情報が記述してあり、識
別子1の素材(図33の動画10)が動画素材「movie
x.mpg(mpegファイル)」、識別子2(図33の素材
B)が静止画素材「b.bmp (bit map ファイル)」、及
び識別子3(図33の素材A)が静止画素材「a.jpg
(jpegファイル)」であることを示している。
【0012】次のセクション「window information」に
は、素材を表示する枠の情報が記述してある。枠の識別
子1は、表示位置開始座標(x,y)、大きさの幅(x
軸)、高さ(y軸)がそれぞれ(100 、100 、340 、24
0 )である。同様に、識別子2は、(100 、400 、400
、300 )、識別子3は、(520 、300 、150 、150 )
である。ここで、座標x−yは、画面の左上を原点と
し、横軸をx軸、縦軸をy軸としている。また、枠の表
示位置開始座標(x,y)は、表示される各枠の左上の
角の座標を示している。
【0013】3つめのセクション「action informatio
n」には動作情報の記述がしてある。各行には、左から
順に時刻、素材識別子、枠識別子、動作識別子が記述さ
れている。1行目は、「時刻0に素材識別子1である動
画10(図33)を枠識別子1で示される画面上の枠へ
動作1をする」ことを示している。ここで、動作識別子
1は表示を意味する。また、2行目は、「時刻200に
素材識別子2である静止画(図33の素材B)を枠識別
子3で示される画面上の枠へ動作1をする」ことを示
し、3行目は、「時刻350に素材識別子3である静止
画(図33の素材A)を枠識別子2で示される画面上の
枠へ動作1をする」ことを示している。
【0014】また、特開平8−147234号公報に
は、従来のデータ送信における送信帯域の割り当て方法
について記載されている。特開平8−147234号公
報においては、データ送信の全帯域を所定の数で均等に
割り、この1単位を1ストリームとしている。そして、
リクエスト(データ送信要求)に応じて1乃至複数のス
トリームを割り当てている。このようにして、リクエス
トに応じて、データの送信帯域を割り当てている。
【0015】また、従来のデータ送信における各クライ
アント端末へのサーバの送信帯域の割り当て方法におい
ては、各クライアント端末をサーバに接続し、タイトル
の再生リクエストをサーバに出しているクライアント端
末の総数で、サーバが可能とするデータ送信総帯域を割
って、1クライアント端末あたりのデータ送信帯域を算
出し、これを各クライアント端末に割り当てている。
【0016】また、他の方法としては、サーバからデー
タを取得できる各クライアント端末の帯域を見積もり、
この帯域の全クライアント端末分の和である総帯域を充
分満たすことができるデータ送信帯域をもつサーバを使
用する方法がある。
【0017】このように、サーバでは各クライアント端
末毎に送信帯域を割り当て、クライアント端末は、その
送信帯域に合わせてスケジュールとデータ取得を行って
いた。
【0018】また、サーバからクライアント端末への、
タイトルのシナリオの送信方法としては、MPEG(Mo
ving Picture Experts Group)4のように素材のデータ
と共にシナリオ(BIFS:BInary Format for Scene
s)を送る方法がある。
【0019】図35は、MPEG4を利用する場合のク
ライアント端末側の構成例を示している。このクライア
ント端末は、各素材のデータを多重化したストリームを
受け取り、該ストリームの多重分離を行う多重分離部
(demux )3501と、多重分離部3501で分離され
たデータをそれぞれ個別に格納するデコーダバッファ3
502と、多重分離部3501からのシナリオから分離
されたデータの送信スケジュールを決定するスケジュー
ラ3507と、デコーダバッファ3502に格納された
データをスケジューラ3507のスケジュールに応じて
デコードするデコーダ3503と、デコーダ3503で
デコードされたデータを素材データとして格納するコン
ポジタメモリ3504と、多重分離部3501からのシ
ナリオ(BIFS)をデコードするBIFSデコーダ3
506と、BIFSデコーダ3506でデコードされた
シナリオ(BIFS)とスケジューラ3507で決めら
れたスケジュールに応じて、コンポジタメモリ3504
に格納されている各素材データを表示するプレゼンタ3
505を備えている。
【0020】図35において、クライアント端末は、各
素材のデータを多重化したストリームを受け、多重分離
部3501でストリームの多重分離を行う。分離したデ
ータはそれぞれ個別にデコーダバッファ3502に格納
され、スケジューラ3507からのスケジュールに合わ
せてデコーダ3503でデコードされる。デコードされ
たデータは、素材データとしてコンポジタメモリ350
4に格納される。プレゼンタ3505は、BIFSデコ
ーダ3506からシナリオ(BIFS)を受け取り、ま
た、スケジューラ3507から各素材データの再生スケ
ジュールを受け取る。そして、プレゼンタ3505は、
受取ったシナリオ(BIFS)とスケジュールに応じ
て、コンポジタメモリ3504から必要な素材データを
読み出して素材を再生し表示する。
【0021】上述のMPEG4では、2つの時間管理系
統があり、これらは独立している。一つは、シナリオに
よる素材の表示位置や時間の管理である。もう一つは、
各素材のデコードから表示までの時間の管理である。後
者は、各素材毎にデコーダバッファ3502にデータが
到着していなければいけない時刻(復号時刻スタン
プ)、コンポジタメモリ3504内にデータが格納され
ていなければいけない時刻(合成時刻スタンプ)によっ
て時間の管理を行っている。またこれらの管理方法とし
ては、各素材が独立して持っている基準時間に合わせて
管理する方法と、ある基準となる素材を設定し、これに
合わせて他の素材を管理する方法とがある。このような
管理方法によって時間の管理を行い、シナリオに沿って
各素材を表示している。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
データ送信方法によれば、クライアント端末側でシナリ
オを解釈してスケジュールを行うため、サーバの持つデ
ータ送信総帯域に応じて各クライアント端末に効率よく
帯域を割り当てることができないという問題があった。
【0023】また、従来のデータ送信方法によれば、ク
ライアント端末側でスケジュールを行うため、サーバか
らマルチキャストやブロードキャストを利用したポイン
ト−マルチポイント型のデータの送信ができないという
問題があった。
【0024】また、MPEG4を利用する場合、上述し
たような2つの時間管理系統があり、シナリオに沿って
各素材データを表示するには、該表示までに各素材デー
タのデコードを完了していなくてはならず、厳密な時間
管理を行って上述した2つの時間管理系統の同期をとる
必要があった。さらに、各素材が独立に基準時間を持つ
場合には、全素材と基準時間との同期を取る必要があ
り、この同期は非常に複雑なものとなり、その制御が困
難であった。
【0025】また、厳密な時間管理が必要でない、例え
ば、リップシンクなどをしないマルチメディアデータの
タイトルの再生の場合には、厳密な同期制御は不要であ
る。この場合、サーバはクライアント端末にデータを送
信するとき、各素材の表示タイミングに合わせて各デー
タの送信を完了するようにスケジュールを行い、クライ
アント端末では、タイトルを構成するデータのそれぞれ
について、すべて受け取った時点をそのデータの表示タ
イミングとして、それぞれの素材を表示するようにすれ
ばよい。そのためにはサーバでシナリオを解釈し、クラ
イアント端末でシナリオ通りに各素材の表示が行われる
ようにデータ送信のスケジュールを行わなければならな
い。
【0026】しかしながら、従来のデータ送信方法によ
るプル型のマルチメディアサーバ・クライアントシステ
ムのクライアントで用いていたデータ取得スケジュール
方式をそのまま用いると、サーバに接続する各クライア
ント端末のネットワーク帯域やデータ受信能力が異なる
ため、サーバから各クライアント端末へのデータ送信帯
域が異なることになる。このため、各データの送信タイ
ミングにずれが生じ、表示タイミングにもずれが生じる
という問題があった。
【0027】また、従来のデータ送信方法によれば、再
生するタイトルによって必要とする帯域が異なり、各ク
ライアント端末にそれぞれどれだけの帯域を送信帯域と
して割り当てればいいかがサーバ側で正確に把握できな
いため、クライアント端末に必要以上の帯域を割り当て
る場合が生じ、サーバのデータ送信帯域を有効に使用す
ることができないという問題があった。
【0028】また、従来のデータ送信方法によれば、サ
ーバに接続されるクライアント端末数が未知の場合、あ
と何台のクライアント端末からタイトル再生要求がある
か判断できないため、タイトル再生要求を出した各クラ
イアント端末にそれぞれどれだけの帯域をデータ送信帯
域として割り当てればよいか解らないという問題があっ
た。さらに、タイトル再生要求を出すクライアント端末
の重要性などの要素を正確に考慮することができないた
め、各クライアント端末に応じた最適な送信帯域を割り
当てることが困難であるという問題があった。
【0029】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的は、サーバ側で各クライアント端末
への送信帯域の割り当てを行うことができ、クライアン
ト端末側ではサーバからのデータ送信を受け、それぞれ
のデータの受信が終了した時点を表示時刻とすることが
できるデータ送信方法、データ送信装置、及びデータ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供す
ることである。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様のデータ送信方法は、 データ
の送信開始時刻と当該データの送信帯域に基づいて、所
定のデータ送信帯域の範囲内でデータの送信を行うデー
タ送信方法であって、 送信するデータを固定のデータ
送信帯域を持つ等時性データと非固定のデータ送信帯域
を持つ非等時性データとに分け、 等時性データの再生
開始時刻を決定し、 等時性データの再生開始時刻に基
づいて、非等時性データの各々のデータの送信完了時刻
を当該データの再生開始時刻となるように設定し、 等
時性データの再生開始時刻に基づいて、各時間帯毎の非
等時性データを送信できる送信可能帯域を算出し、 送
信完了時刻と送信可能帯域とに基づいて、非等時性デー
タの送信開始時刻と当該非等時性データの各時間帯毎の
データ送信帯域を決定する、ことを特徴とする。
【0031】また、非等時性データを送信できる送信可
能帯域を算出するステップを、等時性データを送信して
いない時間帯では、送信可能帯域を所定のデータ送信帯
域とし、等時性データを送信している時間帯では、所定
のデータ送信帯域から送信している等時性データの固定
のデータ送信帯域を減算した値を送信可能帯域とするス
テップとすることができる。
【0032】また、非等時性データの各時間帯毎のデー
タ送信帯域を決定するステップを、同一の時間帯に複数
の非等時性データを送信する場合、送信可能帯域を同一
の時間帯で送信される非等時性データの数で割った値
を、当該同一の時間帯での各々の非等時性データのデー
タ送信帯域とするステップとすることもできる。
【0033】また、上記課題を解決するため、本発明の
第2の態様のデータ送信方法は、再生用のデータと該デ
ータの再生時刻を記述したシナリオとを有するタイトル
を、シナリオに基づいて再生するために、所定のデータ
送信帯域Rの範囲内で再生用データを送信するデータ送
信方法であって、(A)再生の対象となるタイトルのシ
ナリオを解釈し、(B)所定のデータ送信帯域Rと再生
用データのうち固定の送信帯域を持つ等時性データを送
信するためのデータ送信帯域pとに基づいて、再生用デ
ータのうち非固定の送信帯域を持つ非等時性データの送
信可能帯域Wnと時刻との関係を表す送信可能帯域のテ
ーブルを作成し、(C)送信可能帯域のテーブルに基づ
いて、イベント時刻を算出して遅いイベント時刻から順
に時刻番号n(n=1、2、・・・)を付すと共に、各
イベント時刻の時刻番号順に区切られた時間帯に、遅い
時間帯から順に時間番号n(n=1、2、・・・)を付
して、非等時性データの各データの表示時刻と、該デー
タが時間番号で示された各時間帯に送信すべきデータか
否かの関係とを表すフラグのテーブルを作成し、(D)
送信する非等時性データのそれぞれの未送信のデータ量
Mxを管理するための未送信データ量テーブルを作成
し、(E)時間番号nの時間帯に送信される非等時性デ
ータの数Knで送信可能帯域Wnを割って、各非等時性
データ用の送信帯域S(n)=Wn/Knを算出し、
(F)Kn個の全ての非等時性データについて、時間番
号nの時間帯での送信帯域S(n)において、各非等時
性データ毎の未送信のデータ量Mxを送信し終えるまで
の送信終了所要時間Q(n,x)=Mx/S(n)を算
出し、(G)時間番号nの時間帯(時刻T(n+1)〜
時刻T(n))において、各非等時性データの送信終了
所要時間Q(n,x)が、Q(n,x)<{T(n)−
T(n+1)}を満たすか否かを検査して、この時間番
号nの時間帯で送信が完了する非等時性データがあるか
どうかを検出し、(H)時間番号nの時間帯(時刻T
(n+1)〜時刻T(n))において送信が完了する非
等時性データについて、送信完了時刻Y(n,x)=Q
(n,x)+T(n+1)を算出し、(I)算出された
送信完了時刻Y(n,x)のうち、最も時刻が遅いもの
を新たにイベント時刻として時間番号nの時間帯(時刻
T(n+1)〜時刻T(n))の間に挿入し、時刻番号
及び時間番号を振り直して、フラグのテーブルを更新
し、(J)送信を完了しない非等時性データについて
は、時間番号nの時間帯に送信されるデータ容量(S
(n)・{T(n)−T(n+1)})から新たな未送
信データ容量Mx’=Mx−{S(n)・(T(n)−
T(n+1))}を算出して、未送信データ量テーブル
を更新し、(K)全ての時間番号nについてステップ
(E)〜ステップ(J)を繰り返して処理し、(L)全
ての時間番号nについて処理が完了したら、各イベント
時刻と、各非等時性データの送信帯域との関係を表すテ
ーブル作成し、(M)ステップ(L)で作成されたテー
ブルに基づいて、再生用データを送信する、ことを特徴
とする。
【0034】上述の本発明のデータ送信方法によれば、
それぞれのデータの再生時刻をデータ送信完了時刻とす
ることができ、したがって、クライアント端末では、タ
イトルを構成するデータのそれぞれを、サーバからすべ
て受け取った時点をそのデータの表示タイミングとする
ことができる。
【0035】また、上述の本発明の第2の態様のデータ
送信方法において、ステップ(A)とステップ(B)の
間で、(a1)所定のデータ送信帯域Rを所定の必要最
小帯域Eに設定し、 ステップ(L)の後で、(l1)
ステップ(L)で作成されたテーブルを検査して、再生
用データのうち固定の送信帯域を持つ等時性データの再
生が開始される時刻の前に、非等時性データの送信が生
じた場合には、必要最小帯域Eに所定の値Cを加えて新
たな必要最小帯域E(E=E+C)とし、再びステップ
(E)からの処理を繰り返す、ようにすることもでき
る。また、ステップ(D)とステップ(E)の間で、
(d1)ステップ(C)で設定された時刻番号nの小さ
い番号順に、時刻番号nに対応する非等時性データの送
信を時刻T(n+1)〜時刻T(n)の間に完了するこ
とができるデータ送信の必要最小帯域Exを、全ての非
等時性データについて求め、(d2)ステップ(d1)
で求めた必要最小帯域Exから最小の値の帯域を必要最
小帯域Eとし、(d3)再生用のデータを受信する端末
が再生用データを損失なく受信することができる最大の
データ受信帯域を求め、(d4)必要最小帯域Eと最大
のデータ受信帯域のうち小さいほうの帯域を所定のデー
タ送信帯域Rとする、ようにしてもよい。
【0036】これにより、サーバ側で、クライアント端
末でタイトルを再生するために必要な必要最小帯域を割
り当てることができ、サーバのデータ送信帯域を有効に
活用することができる。
【0037】さらに、ステップ(d3)において、再生
用のデータを受信する端末が複数の場合、全ての端末に
対して最大のデータ受信帯域を求め、 ステップ(d
4)において、必要最小帯域Eと全ての最大のデータ受
信帯域のうち、最小の値の帯域を所定のデータ送信帯域
Rとする、こともできる。
【0038】これにより、マルチキャストなどを利用し
て、再生するタイトルを参照するクライアント端末が同
時に複数ある場合であっても、サーバ側で、クライアン
ト端末でタイトルを再生するために必要な必要最小帯域
を割り当てることができ、サーバのデータ送信帯域を有
効に活用することができる。
【0039】また、上述において、ステップ(d1)の
前で、(d0)再生用データを送信するための複数のチ
ャネルを設けて、該複数のチャネルの各々に対応する係
数kを設定し、 ステップ(d4)の後に、(d5)複
数のチャネルのうち使用されていないチャネルであっ
て、係数kの大きいチャネルの方から、送信する非等時
性データを再生する順に割り当て、(d6)各々のチャ
ネルから再生用データを送信するためのデータ送信帯域
を、データ送信帯域Rに各々のチャネルに対応する係数
kを乗じた値kRとして、データ送信帯域R(R=k
R)を設定し直す、ようにしてもよい。さらに、ステッ
プ(d0)を、再生用データを送信するための複数のチ
ャネルを設けて、該複数のチャネルの各々に対応するチ
ャネル番号m(m=1、2、3、・・・、q)と該チャ
ネル番号に応じた係数k(m)=1/mを設定するステ
ップであり、 ステップ(d6)は、各々のチャネルか
ら再生用データを送信するためのデータ送信帯域を、デ
ータ送信帯域Rに各々のチャネルに対応する係数k
(m)を乗じた値k(m)・Rとして、データ送信帯域
R(R=k(m)・R)を設定し直すステップとする、
こともできる。また、ステップ(d0)において、1か
らqの間の所定の番号j(1≦j≦q)を閾値とし、チ
ャネル番号1からjまでのチャネルの係数k(m)は、
k(m)=1とし、チャネル番号jより大きいチャネル
の係数k(m)は、k(m)=x(但し、xは、0<x
<1を満たす所定の値)とする、こともできる。
【0040】これにより、サーバに接続するクライアン
ト端末数が未知であっても、サーバで同時に再生してい
るタイトルが少ない程より必要な必要最小帯域に近い帯
域を割り当てることができ、また再生する順にタイトル
再生に必要な必要最小帯域を割り当てるよりも多くのク
ライアント端末からのタイトルの再生要求に応えること
ができる。
【0041】また、上述のステップ(d5)において、
優先度の高いタイトルを決定しておき、送信される再生
用データが、該優先度の高いタイトルのデータの場合に
は、係数kの大きいチャネルの方から送信用のチャネル
を割り当て、優先度の高いタイトル以外のタイトルのデ
ータの場合には、係数kの小さいチャネルの方から送信
用のチャネルを割り当てる、こともできる。
【0042】これにより、サーバに接続するクライアン
ト端末数が未知であっても、優先度が高いタイトルを再
生する場合には、より大きな帯域を割り当てることで再
生準備時間を少なくすることができ、また、再生する順
にタイトルの再生に必要な必要最小帯域を割り当てるよ
りも多くのクライアント端末からのタイトルの再生要求
に応えることができる。
【0043】さらに、ステップ(d5)において、優先
度の高いタイトルの決定は、過去の再生頻度に応じて各
タイトルの順位付けをし、所定の順位までのタイトルを
優先度の高いタイトルとする、ようにしてもよい。
【0044】これにより、サーバに接続するクライアン
ト端末数が未知であっても、再生する頻度が高いタイト
ルの場合、より大きな帯域を割り当てることで再生準備
時間を少なくすることができ、また再生する順にタイト
ル再生に必要な必要最小帯域を割り当てるよりも多くの
クライアント端末からのタイトルの再生要求に応えるこ
とができる。
【0045】または、ステップ(d5)において、優先
度の高いタイトルの決定は、同時に送信される端末の数
が多い順に各タイトルの順位付けをし、所定の順位まで
のタイトルを優先度の高いタイトルとする、ようにして
もよい。
【0046】これにより、サーバに接続するクライアン
ト端末数が未知であっても、再生するタイトルを同時に
参照するクライアント端末数が多いほど、より大きな帯
域を割り当てることで再生準備の延べ時間を少なくする
ことができ、また、再生する順にタイトル再生に必要な
必要最小帯域を割り当てるよりも多くのクライアント端
末からのタイトルの再生要求に応えることができる。
【0047】また、ステップ(d5)において、再生用
データを送信する端末のうち優先度の高い端末を決定し
ておき、再生用データを該優先度の高い端末に対して送
信する場合には、係数kの大きいチャネルの方から送信
用のチャネルを割り当て、優先度の高い端末以外の端末
に対して送信する場合には、係数kの小さいチャネルの
方から送信用のチャネルを割り当てる、ようにすること
もできる。
【0048】これにより、サーバに接続するクライアン
ト端末数が未知であっても、再生を要求しているクライ
アント端末が予め優先度が高いと規定している場合、よ
り大きな帯域を割り当てることで再生準備時間を少なく
することができ、また、再生する順にタイトル再生に必
要な必要最小帯域を割り当てるよりも多くのクライアン
ト端末からのタイトルの再生要求に応えることができ
る。
【0049】上述の場合、ステップ(d5)において、
優先度の高い端末の決定は、所定のタイトルを再生する
際に、同時に送信される端末の数が多い順に各端末の順
位付けをし、所定の順位までの端末を優先度の高い端末
とする、こともできる。
【0050】これにより、サーバに接続するクライアン
ト端末数が未知であっても、タイトルを同時に参照する
クライアント端末が複数になるクライアント端末からの
再生要求には、より大きな帯域を割り当てることで再生
準備の延べ時間を少なくすることができ、また、再生す
る順にタイトル再生に必要な必要最小帯域を割り当てる
よりも多くのクライアント端末からのタイトル再生要求
に応えることができる。
【0051】すなわち、上述した本発明のデータ送信方
法によれば、サーバに接続するクライアント端末数が未
知の場合でも、サーバのデータ送信帯域を効率よく利用
し、よりたくさんのクライアント端末からの再生要求に
応えながら、タイトルやクライアント端末に設けた優先
度に応じて、より広い帯域を割り当て再生準備時間が少
なくなるように、データ送信のスケジュールを行うこと
ができる。
【0052】また、本発明の第2の態様のデータ送信方
法において、ステップ(D)とステップ(E)の間で、
(d1)再生用のデータに含まれる各々の等時性データ
を送信するためのデータ送信帯域のうち、最大のデータ
送信帯域pに非等時性データを送信するための所定の値
のデータ送信帯域を加えて加算送信帯域とし、(d2)
再生用のデータの送信される端末が再生用データを損失
なく受信することができる最大のデータ受信帯域を求
め、(d3)データ受信帯域が加算送信帯域よりも小の
とき、再生用データの送信を停止し、(d4)データ受
信帯域が加算送信帯域よりも大のとき、加算送信帯域を
所定のデータ送信帯域Rとする、ことができる。さら
に、ステップ(d2)において、再生用のデータの送信
される端末が複数の場合、全ての端末に対して最大のデ
ータ受信帯域を求め、全ての最大のデータ受信帯域のう
ち、最小の値の帯域をデータ受信帯域とする、ようにし
てもよい。
【0053】これにより、サーバに接続するクライアン
ト端末数が未知であっても、タイトルの再生に必要な必
要最小帯域を割り当てるよりも多くのクライアント端末
からのタイトルの再生要求に応えることができる。
【0054】また、上記課題を解決するため、上述した
本発明のデータ送信方法をコンピュータに実行させるた
めのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒
体に記録することもできる。
【0055】また、上記課題を解決するため、本発明の
第1の態様のデータ送信装置は、データの送信開始時刻
と当該データの送信帯域に基づいて、所定のデータ送信
帯域の範囲内でデータの送信を行う送信手段を有するデ
ータ送信装置において、タイトルを構成するデータと該
データを再生する時刻を記述したシナリオを蓄積するシ
ナリオ蓄積手段と、 シナリオ蓄積手段に蓄積されてい
るシナリオを読み出して解釈するシナリオ解釈手段と、
シナリオ解釈手段で解釈したシナリオからデータの送
信開始時刻と当該データの送信帯域を算出して、データ
を送信するためのスケジュールを作成するスケジュール
算出手段と、を備えることを特徴とする。
【0056】上述の本発明の第1の態様のデータ送信装
置においては、 シナリオ解釈手段に、 送信するデー
タを固定のデータ送信帯域を持つ等時性データと非固定
のデータ送信帯域を持つ非等時性データとに分ける手段
と、 等時性データの再生開始時刻を決定する手段と、
等時性データの再生開始時刻に基づいて、非等時性デ
ータの各々のデータの送信完了時刻を当該データの再生
開始時刻となるように設定する手段と、を含ませ、 ス
ケジュール算出手段に、 等時性データの再生開始時刻
に基づいて、各時間帯毎の非等時性データを送信できる
送信可能帯域を算出する手段と、 送信完了時刻と送信
可能帯域とに基づいて、非等時性データの送信開始時刻
と当該非等時性データの各時間帯毎のデータ送信帯域を
決定する手段と、を含ませる、ようにしてもよい。
【0057】また、上述において、非等時性データを送
信できる送信可能帯域を算出する手段を、等時性データ
を送信していない時間帯では、送信可能帯域を所定のデ
ータ送信帯域とし、等時性データを送信している時間帯
では、所定のデータ送信帯域から送信している等時性デ
ータの固定のデータ送信帯域を減算した値を送信可能帯
域とする構成にしてもよい。さらに、非等時性データの
各時間帯毎のデータ送信帯域を決定する手段は、同一の
時間帯に複数の非等時性データを送信する場合、送信可
能帯域を同一の時間帯で送信される非等時性データの数
で割った値を、当該同一の時間帯での各々の非等時性デ
ータのデータ送信帯域とする構成にしてもよい。
【0058】また、上記課題を解決するため、本発明の
第2の態様のデータ送信装置は、所定のデータ送信帯域
Rの範囲内で再生用データを送信する送信手段を有する
データ送信装置において、 タイトルを構成する再生用
のデータと該データを再生する時刻を記述したシナリオ
を蓄積するシナリオ蓄積手段と、 シナリオ蓄積手段に
蓄積されているシナリオを読み出して解釈するシナリオ
解釈手段と、 シナリオ解釈手段で解釈したシナリオか
らデータの送信開始時刻と当該データの送信帯域を算出
して、データを送信するためのスケジュールを作成する
スケジュール算出手段と、 スケジュールに基づいて、
送信手段を制御するスケジュール実行手段と、を備え、
シナリオ解釈手段は、 再生の対象となるタイトルの
シナリオを解釈する解釈手段と、 所定のデータ送信帯
域Rと再生用データのうち固定の送信帯域を持つ等時性
データを送信するためのデータ送信帯域pとに基づい
て、再生用データのうち非固定の送信帯域を持つ非等時
性データの送信可能帯域Wnと時刻との関係を表す送信
可能帯域のテーブルを作成する送信可能帯域テーブル作
成手段と、 送信可能帯域テーブル作成手段で作成され
た送信可能帯域のテーブルに基づいて、イベント時刻を
算出して遅いイベント時刻から順に時刻番号n(n=
1、2、・・・)を付すと共に、各イベント時刻の時刻
番号順に区切られた時間帯に、遅い時間帯から順に時間
番号n(n=1、2、・・・)を付して、非等時性デー
タの各データの表示時刻と、該データが時間番号で示さ
れた各時間帯に送信すべきデータか否かの関係とを表す
フラグのテーブルを作成するフラグテーブル作成手段
と、 送信する非等時性データのそれぞれの未送信のデ
ータ量Mxを管理するための未送信データ量テーブルを
作成する未送信データ量テーブル作成手段と、を有し、
スケジュール算出手段は、 時間番号nの時間帯に送
信される非等時性データの数Knで送信可能帯域Wnを
割って、各非等時性データ用の送信帯域S(n)=Wn
/Knを算出する送信帯域算出手段と、 Kn個の全て
の非等時性データについて、時間番号nの時間帯での送
信帯域S(n)において、各非等時性データ毎の未送信
のデータ量Mxを送信し終えるまでの送信終了所要時間
Q(n,x)=Mx/S(n)を算出する送信終了所要
時間算出手段と、 時間番号nの時間帯(時刻T(n+
1)〜時刻T(n))において、各非等時性データの送
信終了所要時間Q(n,x)が、Q(n,x)<{T
(n)−T(n+1)}を満たすか否かを検査して、こ
の時間番号nの時間帯で送信が完了する非等時性データ
があるかどうかを検出する非等時性データ検出手段と、
時間番号nの時間帯(時刻T(n+1)〜時刻T
(n))において送信が完了する非等時性データについ
て、送信完了時刻Y(n,x)=Q(n,x)+T(n
+1)を算出する送信完了時刻算出手段と、 送信完了
時刻算出手段で算出された送信完了時刻Y(n,x)の
うち、最も時刻が遅いものを新たにイベント時刻として
時間番号nの時間帯(時刻T(n+1)〜時刻T
(n))の間に挿入し、時刻番号及び時間番号を振り直
して、フラグのテーブルを更新するフラグテーブル更新
手段と、 送信を完了しない非等時性データについて
は、時間番号nの時間帯に送信されるデータ容量(S
(n)・{T(n)−T(n+1)})から新たな未送
信データ容量Mx’=Mx−{S(n)・(T(n)−
T(n+1))}を算出して、未送信データ量テーブル
を更新する未送信データ量テーブル更新手段と、 送信
帯域算出手段及び送信完了時刻算出手段の結果に基づい
て、全ての時間番号nにおける、各イベント時刻と、各
非等時性データの送信帯域との関係を表すテーブルをス
ケジュールとして作成するスケジュール作成手段と、を
有する、ことを特徴とする。
【0059】上述の本発明のデータ送信装置によれば、
それぞれのデータの再生時刻をデータ送信完了時刻とす
ることができ、したがって、クライアント端末では、タ
イトルを構成するデータのそれぞれを、サーバからすべ
て受け取った時点をそのデータの表示タイミングとする
ことができる。
【0060】さらに、本発明の第2の態様のデータ送信
装において、再生用データを送信するための必要最小帯
域Eを算出し、所定のデータ送信帯域Rを所定の必要最
小帯域Eに設定する必要最小帯域算出手段を備える、よ
うにしてもよい。ここで、必要最小帯域算出手段におい
て、スケジュール算出手段のスケジュール作成手段で作
成されたテーブルを検査して、再生用データのうち固定
の送信帯域を持つ等時性データの再生が開始される時刻
の前に、非等時性データの送信が生じている場合には、
必要最小帯域Eに所定の値Cを加えて新たな必要最小帯
域E(E=E+C)とする、こともできる。また、必要
最小帯域算出手段が、時刻番号nの小さい番号順に、時
刻番号nに対応する非等時性データの送信を時刻T(n
+1)〜時刻T(n)の間に完了することができるデー
タ送信の必要最小帯域Exを、全ての非等時性データに
ついて算出し、必要最小帯域Exのうち最小の値の帯域
を必要最小帯域Eとし、 さらに、再生用のデータを送
信する端末が再生用データを損失なく受信することがで
きる最大のデータ受信帯域を取得する端末受信帯域情報
取得手段と、 必要最小帯域Eと端末受信帯域情報取得
手段で取得された最大のデータ受信帯域のうち小さいほ
うの帯域を所定のデータ送信帯域Rとする送受信帯域比
較決定手段と、を有する、ようにしてもよい。
【0061】これにより、サーバ側で、クライアント端
末でタイトルを再生するために必要な必要最小帯域を割
り当てることができ、サーバのデータ送信帯域を有効に
活用することができる。
【0062】また、端末受信帯域情報取得手段で、再生
用のデータを受信する端末が複数の場合、全ての端末に
対して最大のデータ受信帯域を求め、 送受信帯域比較
決定手段は、必要最小帯域Eと全ての最大のデータ受信
帯域のうち、最小の値の帯域を所定のデータ送信帯域R
とする、ようにしてもよい。
【0063】さらに、複数の端末の最大のデータ受信帯
域を一時的に蓄積する端末受信帯域情報一時蓄積手段を
備えることもできる。
【0064】これにより、マルチキャストなどを利用し
て、再生するタイトルを参照するクライアント端末が同
時に複数ある場合であっても、サーバ側で、クライアン
ト端末でタイトルを再生するために必要な必要最小帯域
を割り当てることができ、サーバのデータ送信帯域を有
効に活用することができる。
【0065】さらに、送信手段が、再生用のデータを送
信するための複数のチャネルを有し、 データ送信装置
において、さらに、複数のチャネルの各々に対応する係
数kを蓄積する係数蓄積手段と、 複数のチャネルのう
ち使用されていないチャネルであって、係数蓄積手段に
蓄積されている係数kの大きいチャネルの方から、送信
する非等時性データを再生する順にチャネルを選択して
割り当てるチャネル選択手段、を備え、 スケジュール
算出手段が、各々のチャネルから再生用データを送信す
るためのデータ送信帯域を、データ送信帯域Rに各々の
チャネルに対応する係数kを乗じた値kRとして、デー
タ送信帯域R(R=kR)を設定し直す、ようにするこ
ともできる。この場合、複数のチャネルが、各々に対応
するチャネル番号m(m=1、2、3、・・・、q)を
有し、 係数kが、チャネル番号に応じた係数k=1/
mである、ようにすることができ、または、複数のチャ
ネルが、各々に対応するチャネル番号m(m=1、2、
3、・・・、q)を有し、係数kが、チャネル番号1か
らqの間の所定の番号j(1≦j≦q)を閾値とし、チ
ャネル番号1からjまでのチャネルの場合、k=1と
し、チャネル番号jより大きいチャネルの場合、k=x
(但し、xは、0<x<1を満たす所定の値)とする、
ようにしてもよい。
【0066】さらに、複数のチャネルの使用状況を示す
情報を蓄積するチャネル予約情報蓄積手段を備え、 チ
ャンネル選択手段は、チャネル予約情報蓄積手段に蓄積
されている情報に基づいて、チャンネルの選択をする、
こともできる。
【0067】これにより、サーバに接続するクライアン
ト端末数が未知であっても、サーバで同時に再生してい
るタイトルが少ない程より必要な必要最小帯域に近い帯
域を割り当てることができ、また再生する順にタイトル
再生に必要な必要最小帯域を割り当てるよりも多くのク
ライアント端末からのタイトルの再生要求に応えること
ができる。
【0068】さらに、優先度の高いタイトルの識別子を
蓄積する優先タイトル情報蓄積手段を有し、 チャネル
選択手段は、送信される再生用のデータが、優先タイト
ル情報蓄積手段に蓄積されている識別子と同じ識別子を
持つタイトルのデータの場合には、係数kの大きいチャ
ネルの方から送信用のチャネルを選択して割り当て、優
先タイトル情報蓄積手段に蓄積されている識別子と異な
る識別子を持つタイトルのデータの場合には、係数kの
小さいチャネルの方から送信用のチャネルを選択して割
り当てる、ようにしてもよい。
【0069】これにより、サーバに接続するクライアン
ト端末数が未知であっても、優先度が高いタイトルを再
生する場合には、より大きな帯域を割り当てることで再
生準備時間を少なくすることができ、また、再生する順
にタイトルの再生に必要な必要最小帯域を割り当てるよ
りも多くのクライアント端末からのタイトルの再生要求
に応えることができる。
【0070】さらに、過去の再生頻度に応じて各タイト
ルの順位付けをして、各タイトルの順位を蓄積するタイ
トル再生頻度情報蓄積手段を備え、 チャネル選択手段
は、タイトル再生頻度情報蓄積手段に蓄積されている順
位に応じて、所定の順位までのタイトルを優先度の高い
タイトルと決定し、当該タイトルの識別子で優先タイト
ル情報蓄積手段を更新する、ようにすることができる。
または、同時に送信される端末の数が多い順に各タイト
ルの順位付けをして、各タイトルの順位を蓄積するタイ
トル再生頻度情報蓄積手段を備え、 チャネル選択手段
は、タイトル再生頻度情報蓄積手段に蓄積されている順
位に応じて、所定の順位までのタイトルを優先度の高い
タイトルと決定し、当該タイトルの識別子で優先タイト
ル情報蓄積手段の内容を更新する、ようにするkともで
きる。
【0071】これにより、サーバに接続するクライアン
ト端末数が未知であっても、再生する頻度が高いタイト
ルの場合、より大きな帯域を割り当てることで再生準備
時間を少なくすることができ、また再生する順にタイト
ル再生に必要な必要最小帯域を割り当てるよりも多くの
クライアント端末からのタイトルの再生要求に応えるこ
とができる。
【0072】さらに、再生用データを送信する端末のう
ち優先度の高い端末の識別子を蓄積する優先端末情報蓄
積手段を有し、 チャネル選択手段は、優先端末情報蓄
積手段に蓄積されている識別子と同じ識別子を持つ端末
に対して再生用のデータを送信する場合には、係数kの
大きいチャネルの方から送信用のチャネルを選択して割
り当て、優先端末情報蓄積手段に蓄積されている識別子
と異なる識別子を持つ端末に対して再生用のデータを送
信する場合には、係数kの小さいチャネルの方から送信
用のチャネルを選択して割り当てる、ようにしてもよ
い。
【0073】これにより、サーバに接続するクライアン
ト端末数が未知であっても、再生を要求しているクライ
アント端末が予め優先度が高いと規定している場合、よ
り大きな帯域を割り当てることで再生準備時間を少なく
することができ、また、再生する順にタイトル再生に必
要な必要最小帯域を割り当てるよりも多くのクライアン
ト端末からのタイトルの再生要求に応えることができ
る。
【0074】またさらに、各タイトル毎に当該タイトル
の再生用のデータが送信される端末数を蓄積するタイト
ル別再生端末数情報蓄積手段を備え、 チャネル選択手
段は、タイトル別再生端末数情報蓄積手段に蓄積されて
いる端末数に応じて各端末の順位付けをし、各端末の順
位に応じて所定の順位までの端末を優先度の高い端末と
決定し、当該端末の識別子で優先端末情報蓄積手段に内
容を更新する、ようにすることもできる。
【0075】これにより、サーバに接続するクライアン
ト端末数が未知であっても、再生するタイトルを同時に
参照するクライアント端末数が多いほど、より大きな帯
域を割り当てることで再生準備の延べ時間を少なくする
ことができ、また、再生する順にタイトル再生に必要な
必要最小帯域を割り当てるよりも多くのクライアント端
末からのタイトルの再生要求に応えることができる。
【0076】さらに、各端末毎に、当該端末と同時に再
生用データが送信される端末の数の情報を蓄積した端末
別再生端末数情報蓄積手段を備え、 チャネル選択手段
は、端末別再生端末数情報蓄積手段に蓄積されている端
末数の情報に応じて各端末の順位付けをし、各端末の順
位に応じて所定の順位までの端末を優先度の高い端末と
決定し、当該端末の識別子で優先端末情報蓄積手段に内
容を更新する、ようにしてもよい。
【0077】これにより、サーバに接続するクライアン
ト端末数が未知であっても、タイトルを同時に参照する
クライアント端末が複数になるクライアント端末からの
再生要求には、より大きな帯域を割り当てることで再生
準備の延べ時間を少なくすることができ、また、再生す
る順にタイトル再生に必要な必要最小帯域を割り当てる
よりも多くのクライアント端末からのタイトル再生要求
に応えることができる。
【0078】すなわち、上述の本発明のデータ送信装置
においては、サーバに接続するクライアント端末数が未
知の場合でも、サーバのデータ送信帯域を効率よく利用
し、よりたくさんのクライアント端末からの再生要求に
応えながら、タイトルやクライアント端末に設けた優先
度に応じて、より広い帯域を割り当て再生準備時間が少
なくなるように、データ送信のスケジュールを行うこと
ができる。
【0079】さらに、上述の本発明の第2の態様のデー
タ送信装置において、再生用のデータに含まれる各々の
等時性データを送信するためのデータ送信帯域のうち、
最大のデータ送信帯域を限界帯域pとして算出する限界
帯域算出手段と、 非等時性データを送信するために限
界帯域pに追加される所定の値の送信帯域を蓄積する追
加帯域情報蓄積手段と、 再生用のデータの送信される
端末が再生用データを損失なく受信することができる最
大のデータ受信帯域を取得する端末受信帯域情報取得手
段と、 限界帯域pに、追加帯域情報蓄積手段に蓄積さ
れている所定の値の送信帯域を加算して加算送信帯域を
算出し、データ受信帯域が加算送信帯域よりも小のと
き、再生用データの送信を停止するように決定し、デー
タ受信帯域が加算送信帯域よりも大のとき、加算送信帯
域を所定のデータ送信帯域Rとする送受信帯域比較決定
手段と、を有する、ようにしてもよい。ここで、端末受
信帯域情報取得手段は、再生用のデータの送信される端
末が複数の場合、全ての端末に対して最大のデータ受信
帯域を取得し、全ての最大のデータ受信帯域のうち、最
小の値の帯域をデータ受信帯域とする、ようにしてもよ
い。
【0080】これにより、サーバに接続するクライアン
ト端末数が未知であっても、タイトルの再生に必要な必
要最小帯域を割り当てるよりも多くのクライアント端末
からのタイトルの再生要求に応えることができる。
【0081】また、上述の本発明の第2の態様のデータ
送信装置において、送受信帯域比較決定手段で決定した
データ送信帯域Rを使用していることを登録する予約送
信帯域情報蓄積手段やデータ送信帯域Rを蓄積する送信
帯域値蓄積手段を備えるようにしてもよい。
【0082】さらに、スケジュール算出手段で算出した
スケジュールを蓄積するスケジュール蓄積手段を備え、
スケジュール実行手段を、スケジュール蓄積手段に蓄積
されているスケジュールに基づいて、送信手段を制御す
る構成とすることができる。さらに、再生用のデータを
蓄積する送信データ蓄積手段を備え、 送信手段を、ス
ケジュール実行手段からの制御信号に基づいて、送信デ
ータ蓄積手段から送信すべきデータを読み出して送信す
る構成とすることができる。
【0083】これにより、上述したデータ送信装置の機
能が向上し、データ送信及びデータ送信のスケジュール
の作成の効率がよくなる。
【0084】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>以下、本発明の
データ送信方法及びその装置の実施の形態の一例につい
て、図1から図9を用いて説明する。
【0085】図1は、本発明のデータ送信装置の構成図
である。図1において、データ送信装置は、マルチメデ
ィアタイトルを構成する素材とその表示時刻などを記述
したシナリオを蓄積するシナリオ蓄積部11と、このシ
ナリオを解釈するシナリオ解釈部12と、解釈したシナ
リオからデータ送信のためのスケジュールを算出するス
ケジュール算出部13を備えている。
【0086】図2は、図1に示したデータ送信装置によ
るデータ送信におけるスケジュール決定手順を示すフロ
ーチャートである。図3は、送信可能帯域のテーブル
(A)の一例を示す図である。図4は、各素材の表示タ
イミングと各区間内に送信すべき素材か否かのフラグの
テーブル(B)の一例を示す図である。図5は、素材の
未送信データ量テーブル(C)の一例を示す図である。
図6は、更新後のフラグのテーブル(B)の一例を示す
図である。図7は、更新後の未送信データ量テーブル
(C)の一例を示す図である。図8は、各素材のイベン
ト時刻と送信帯域のテーブル(D)の一例を示す図であ
る。図9は、本発明のデータ送信方法におけるスケジュ
ール方式によって決定したデータ送信スケジュールの概
念図である。
【0087】以下、図1〜図9を用いてこのデータ送信
スケジュールの作成について説明する。ここで、タイト
ルに使用する素材データの各データ容量は、既知であ
る。また、この各データ容量の情報は、対応する各シナ
リオ内に記述しておくか、または素材の蓄積時に素材そ
のものの付加情報として記録しておけばよい。したがっ
て、これらの素材データ及び各データ容量の情報は、タ
イトルのシナリオと共に、シナリオ蓄積部11に蓄積し
ておくようにするとよい。また、以下に示す本発明のデ
ータ送信方法におけるスケジュール方式では、時刻の遅
い方から順にスケジュールを算出する。
【0088】まず、シナリオ解釈部12は、再生の対象
となるタイトルのシナリオをシナリオ蓄積部11から読
み出して解釈し、動画データ(動画再生用の音声データ
も含む)以外のデータ(以下、単に「非動画データ」と
もいう)が使用できる送信可能帯域のテーブル(A)を
作成する(ステップ201)。
【0089】この送信可能帯域のテーブル(A)の一例
を図3に示す。図3においては、シナリオ解釈部12で
解釈されたタイトルを再生するために割り当てられた送
信可能帯域は、Rとなっている。また、図9に示すよう
に、動画データ(動画Xのデータ)は、タイトルの再生
開始から終わりまでの間送信される。動画データは、動
画の再生速度に合わせて送信されなければならない。こ
のため、この動画データのデータ送信帯域を変更するこ
とはできない。このデータ送信帯域をpとすると、デー
タ送信帯域pを除いた動画用の帯域は、タイトル再生開
始から終わりまでの間、R−pとなる。また、タイトル
の再生開始前は、動画データの再生用帯域(動画データ
のデータ送信帯域p)は必要なく、使用可能な送信可能
帯域は、Rとなる。また、ここでは動画データを例に挙
げたが、他の等時性を持つデータ、例えば音声データな
ども同様に扱うことができる。
【0090】次に、シナリオ解釈部12は、送信可能帯
域のテーブル(A)から、各素材の表示タイミングと各
区間内に送信すべき素材か否かのフラグのテーブル
(B)を作成する(ステップ202)。
【0091】図4は、このタイミングとフラグのテーブ
ル(B)の一例を示している。図4において、イベント
時刻とは、タイトルの再生開始時刻を含む素材の表示タ
イミングや素材のデータ送信帯域の変更時刻をいう。シ
ナリオ解釈部12は、素材Aと素材Bの表示タイミング
を含むイベント時刻を時刻順にソートし、時刻の一番遅
いものから順に、これらイベント時刻の間の時間帯に時
間番号nを割り当てる。このとき、時間の最も遅いもの
から順に1、2、・・・と番号を割り当てるようにす
る。ここで、時間番号nの時間帯は、時刻T(n+1)
から時刻T(n)までの時間帯である。また、時間番号
nは、遅いものから順に番号を付与しているため、T
(n+1)<T(n)である。
【0092】また、シナリオ解釈部12は、各素材に関
して、その素材の表示時刻より前の時間ではデータを送
信すべき対象であるとしてフラグ「1」を付ける。すな
わち、フラグ「1」はデータを送信すべき対象であるこ
とを示し、フラグ「0」はデータ送信対象ではないこと
を示す。図4においては、時間番号「1」の時間帯では
素材Aだけがデータ送信対象となることを示している。
なおイベント時刻の「0」はタイトル再生開始時刻を、
「Tb」は素材Bの表示時刻を、「Ta」は素材Aの表
示時刻を表している(図9参照)。
【0093】次に、シナリオ解釈部12は、各時間番号
nの時刻において、データ送信の対象となっている素材
数Knを求める。さらに、各時刻での非動画データの送
信可能帯域Wnを送信可能帯域のテーブル(A)から求
める。
【0094】次に、シナリオ解釈部12は、対象となっ
ているタイトルで必要な非動画データのそれぞれの未送
信のデータ量を管理するための各素材の未送信データ量
テーブル(C)を作成する。(ステップ203)
【0095】図5は、素材の未送信データ量テーブル
(C)の一例を示す。図5においては、素材A及び素材
Bの全データ量は、それぞれMa及びMbである。未送
信データ量テーブル(C)の作成時には、まだデータは
何も送信されていないので、この未送信データ量テーブ
ル(C)には、各素材のデータ容量がそのまま入力され
ている。
【0096】ここまでがシナリオ解釈部12での処理と
なり、以降からスケジュール算出部13での処理にな
る。まず、スケジュール算出部13は、時間番号nを1
にセットして、スケジュール決定作業の対象を時間番号
1とする(ステップ204)。すなわち、スケジュール
算出部13は、図4で示したタイミングとフラグのテー
ブル(B)の時間番号「1」から順に、スケジュール決
定作業の対象として処理を行う。
【0097】スケジュール算出部13は、時間番号nで
示される時刻T(n+1)から時刻T(n)までの間に
送るべき素材に送信可能帯域を均等に割り当てるため
に、素材の数Knで送信可能帯域Wnを割って、各素材
用送信帯域S(n); S(n)=Wn/Kn を算出する(ステップ205)。ここで、S(n)は、
時間番号nで示される時間内に、各素材を送信するため
の送信帯域を表す。
【0098】図3〜図5及び図9に示した上述の例で
は、最初はn=1なので、W1=(R−p)をK1=1
で割り、これを S(1)=R−p とする。
【0099】次に、スケジュール算出部13は、Kn個
の各素材のすべてについて、時間番号nでの未送信デー
タ(未送信データ量Mx)の送信開始から送信終了まで
の所要時間Q(n,x) Q(n,x)=Mx/S(n) を算出する(ステップ206)。
【0100】図3〜図5及び図9に示した上述の例で
は、最初の時間番号n=1のときは、 となる。
【0101】次に、スケジュール算出部13は、時間番
号nの時間帯において送信が終了する素材があるかどう
かを検査する。すなわち、各素材の送信終了所要時間Q
(n,x)が、 Q(n,x)<T(n)−T(n+1) を満たすかどうかを検査する(ステップ207)。
【0102】図3〜図5及び図9に示した上述の例で
は、n=1のとき、素材Aにおいては、時間内に全デー
タ(データ量Ma)を送信しきれずに未送信データが残
ることになる。
【0103】次に、スケジュール算出部13は、Kn個
の各素材のすべてについて時間番号nの間に送信するデ
ータ容量(S(n)×{T(n)−T(n+1)})か
ら未送信データのデータ量を算出し直し、対応する未送
信データ量テーブル(C)の未送信データ量を更新する
(ステップ208)。
【0104】ここで、図3〜図5及び図9に示した上述
の例では、n=1のときは、素材Aだけがデータ送信の
対象であったので、素材Aの未送信データ量Ma’は、 Ma−S(1)×(T(1)−T(2) すなわち、 Ma’=Ma−(R−p)×(Ta−Tb) となる。この算出し直した値で未送信データ量テーブル
(C)の対応する値を更新する。
【0105】全ての時間番号について上述の処理が完了
していなければ(ステップ209)、現在の時間番号n
に1を加えて新たな時間番号nとして(ステップ21
4)、再びステップ205からの処理を行う。
【0106】図3〜図5及び図9に示した上述の例で
は、ステップ214で、時間番号nは、n=2となる。
また、ステップ205において、この時間番号2では、
送信対象となる素材数K2はK2=2、送信可能帯域W
2はW2=R−pなので、送信帯域S(2)は、 S(2)=(R−p)/2 となる。
【0107】次に、上述の場合と同様にして、各素材の
未送信データ(未送信データ量Mx)の送信終了所要時
間Q(n,x)を算出し(ステップ206)、送信が終
了する素材があるかどうか、すなわち、 Q(n,x)<T(n)−T(n+1) を満たすかどうかをチェックする(ステップ207)。
【0108】もし、送信が終了する素材があった場合、
スケジュール算出部13は、その送信が完了する全ての
素材の送信完了時刻Y(n,x); Y(n,x)=Q(n,x)+T(n+1) を算出する(ステップ210)。
【0109】次に、送信完了時刻Y(n,x)の中で最
も時刻が遅いものを新たにイベント時刻として時間番号
nとn+1の間の時間に挿入する。そして、この新たな
イベント時刻を含めて時間番号を振り直し、タイミング
とフラグのテーブル(B)を更新する。(ステップ21
1)。
【0110】図3〜図5及び図9に示した上述の例で
は、ステップ206で、素材A及び素材Bの時間番号2
での未送信データの送信終了所要時間Q(2,A)及び
Q(2,B)を求める。
【0111】素材Aの場合、送信終了所要時間Q(2,
A); Q(2,A)=Ma’/S(2) ={Ma−(R−p)×(Ta−Tb)}/{(R−p)/2} =2{Ma/(R−p)−(Ta−Tb)} となる(ステップ206)。このとき、素材Aの送信終
了所要時間Q(2,A)が、 Q(2,A)<T(2)−T(3) を満たすと判明した場合(ステップ207)、ステップ
210で、素材Aの送信完了時刻 Y( 2,A) ; Y( 2,A) =Q(2,A)+T(3) を算出する。そして、この時刻Y(2,A)を、図4で
示したタイミングとフラグのテーブル(B)のイベント
時刻の時刻0と時刻Tbの間に挿入し、該テーブルBを
更新する。
【0112】図6は、更新後のテーブルBの一例を示
す。上述で算出した時刻Y(2,A)は、図6では「T
1」として表している。また、時間番号3では、素材A
のデータ送信はなくなるので、素材Aのデータ送信対象
か否かのフラグを「0」にし、素材数Knも2から1に
する。
【0113】さらに、他の送信を完了しない素材につい
ては、時間番号nの間に送信するデータ容量(S(n)
×{T(n)−T(n+1)})から該素材の未送信デ
ータを算出し直し、未送信データ量テーブル(C)をこ
の値で更新する(ステップ212)。
【0114】図7は、更新後の未送信データ量テーブル
(c)の一例を示す。素材Aはデータの送信を完了して
いるため、未送信データ量は「0」である。また、素材
Bの未送信データ量はMb’とする。
【0115】以上ステップ210〜ステップ212まで
の処理が終了すれば、ステップ214と同様に対象を次
の時間番号n+1の時刻とし(ステップ213)、ステ
ップ205からの処理を繰り返す。
【0116】以上のようにして、全ての時間番号につい
て完了するまで、すなわち、全ての素材データに対する
処理が完了するまでステップ205〜214の処理が繰
り返される。全ての時間番号について処理が完了したら
(ステップ209)、最後に、各素材のイベント時刻と
各素材の送信帯域S(n)の関係を表すテーブル(D)
を作成する(ステップ215)。
【0117】図8は、各素材のイベント時刻と送信帯域
のテーブル(D)の一例を示す。このようにして、本発
明のデータ送信装置及びデータ送信方法によって図8に
示したようなテーブル(D)を求めることができる。こ
のテーブル(D)は、各素材データのイベント時刻とデ
ータ送信帯域の関係を表しており、データ送信スケジュ
ールとなる。
【0118】また、図9は、図8のテーブル(D)によ
って決定したデータ送信スケジュールの概念図である。
図9においては、横軸がタイトルの再生開始を基準点と
した時刻、縦軸がデータ送信帯域を表す。また、本発明
においては、タイトル再生のためのデータ送信の帯域が
決められているため、縦軸のデータ送信帯域Rは固定値
である。したがって、データ送信時には、このデータ送
信帯域Rを越えてデータの送信はできない。また、図9
において、右下がりの斜線部分(図中右側)は素材Aの
データを送信している時間、右上がりの斜線部分(図中
左側)は素材Bのデータを送信していることを表してい
る。
【0119】図8及び図9において、時刻Tcから時刻
0までは、素材Bだけをデータ送信帯域Rで送信する。
時刻0から時刻T1までは、素材Bのデータをデータ送
信帯域R−pで送信する。時刻T1から時刻Tbまで
は、素材A及び素材Bのデータをそれぞれデータ送信帯
域(R−p)/2の帯域で送信する。時刻Tbから時刻
Taまでは、素材Aのデータをデータ送信帯域R−pで
送信する。また、時刻0からは、素材データと共に、動
画Xの動画データをデータ送信帯域pで送信している。
すなわち、時刻0から時刻T1の間は、素材Bのデータ
は、全データ送信帯域Rから動画データのデータ送信帯
域pを除いたデータ送信帯域R−pを使用してデータの
送信がされている。また、時刻T1から時刻Tbの間
は、動画データのデータ送信帯域pを除いたデータ送信
帯域R−pを素材Aと素材Bで均等に分けて使用してい
る。
【0120】ここで、時刻Tcから時刻0までの間に素
材Bをデータ送信帯域Rで送信するのは、スケジュール
算出部13(図1)でスケジュールを算出した結果、タ
イトルの再生を開始してから、すなわち、時刻0から非
動画(素材B)のデータの送信を開始したのでは、素材
Bの表示開始時刻に間に合わないためである。したがっ
て、タイトルの再生を開始する前に、すなわち、時刻T
cから非動画(素材B)のデータの一部分を予め送信し
ておかなければならない。
【0121】以上のように、本発明のデータ送信装置及
びデータ送信方法によれば、タイトル再生のためのデー
タの送信帯域が決められているとき、タイトルの各画像
に必要なそれぞれのデータの送信スケジュールを、サー
バ側で決定することができる。
【0122】これにより、クライアント端末では、サー
バから各画像を構成する全てのデータを受取った時をそ
のデータの表示タイミングとすることができる。
【0123】<実施の形態2>以下、本発明の他の実施
の形態について、図10〜図12を用いて説明する。
【0124】図10は、本発明のデータ送信装置の構成
図である。なお、図10において、図1とほぼ同一の機
能を有するものは、同一の符号で表している。図10に
示したデータ送信装置は、マルチメディアタイトルを構
成する素材とその表示時刻などを記述したシナリオを蓄
積するシナリオ蓄積部11と、シナリオ蓄積部11から
シナリオを取得して解釈するシナリオ解釈部12と、シ
ナリオ解釈部12で行われたシナリオの解釈の結果に応
じて該シナリオのタイトルを再生するのに必要なデータ
送信帯域の最小値(タイトルの再生に必要且つ充分なデ
ータ送信帯域、以下、単に「必要最小帯域」ともいう)
を算出する必要最小帯域算出部1003と、必要最小帯
域算出部1003で算出された必要最小帯域の値を蓄積
する送信帯域値蓄積部1004と、クライアント端末と
サーバを接続するネットワークのデータ送信帯域や該ネ
ットワークからデータを受信するクライアント端末自身
の能力などに依存して決定されるクライアント端末のデ
ータ受信帯域に関する情報を取得する端末受信帯域情報
取得部1005と、送信帯域値蓄積部1004に蓄積さ
れている必要最小帯域と端末受信帯域情報取得部100
5で取得した端末受信帯域値とを比較してデータの送信
に必要な帯域を決定する送受信帯域比較決定部1006
と、送受信帯域比較決定部1006で決定したデータ送
信のための帯域に基づいてデータ送信のスケジュールを
算出するスケジュール算出部13と、スケジュール算出
部13で算出された該スケジュールを蓄積するスケジュ
ール蓄積部1008と、送信する各データを蓄積する送
信データ蓄積部1011と、送信データ蓄積部1011
に蓄積されているデータをクライアント端末などに送信
する送信部1010と、スケジュール蓄積部1008に
蓄積されたスケジュールに応じて送信データ蓄積部10
11に蓄積されている各データの送信指示を送信部10
10に出すスケジュール実行部1009と、送受信帯域
比較決定部1006で決定した帯域を使用されている帯
域として登録する予約送信帯域情報蓄積部1012と、
を備えている。
【0125】ここで、上述の実施の形態1では、データ
送信の帯域が予め決められている(固定されている)と
きに、タイトルの再生に必要なデータの送信を、その固
定されたデータ送信帯域の範囲内で行う場合のスケジュ
ール方法について説明した。図9で示した例では、タイ
トルを再生する上で必要かつ充分なデータ送信帯域が確
保してある場合を表している。
【0126】ここで、サーバのデータ送信帯域が、図9
で示したデータ送信帯域Rよりも大きな帯域であれば、
素材Bのデータ送信の開始時刻Tcが遅くなる。このと
き、サーバのデータ送信帯域Rを必要以上に大きくする
と、素材Bのデータ送信の開始時刻Tcが、タイトルの
再生開始(時刻0)よりも後の時刻となる。この場合、
タイトルの再生開始(時刻0)から素材Bのデータ送信
の開始(時刻Tc)までは、データ送信帯域R−pが使
用されないことになる。これは、限られたサーバの能
力、すなわち、サーバのデータ送信総帯域資源の一部を
無駄にしていることになる。
【0127】一方、サーバのデータ送信帯域が、図9で
示したデータ送信帯域Rよりも小さな帯域であれば、素
材A及び素材Bともにデータ送信時間の開始時刻(Tc
及びT1)が早まることになる。これによって、素材B
のデータ送信時間の開始時刻(Tc)は、タイトルの再
生開始(時刻0)よりかなり前になり、再生準備時間が
長くなる。これは、実施の形態1で説明したように、素
材Bの表示時刻(Tb)に合わせて素材Bの一部のデー
タの送信を先に行い、その後でタイトルの再生開始とな
るからである。すなわち、サーバのデータ送信帯域Rが
小さくなる程、この再生準備時間が長くなり、クイライ
アント端末ではタイトルの再生を待たされることにな
る。
【0128】このように、各タイトル毎にそのタイトル
に必要且つ充分なデータの送信帯域(必要最小帯域)が
存在する。実施の形態1で示した図9の状態は、このよ
うなサーバのデータ送信帯域が必要最小帯域の状態を表
している。
【0129】ここで、サーバのデータ送信帯域が、上述
したような図9の状態(必要最小帯域の状態)にならな
い場合がある。そこで、以下に示す評価基準によって必
要最小帯域を算出することになる。 評価基準a:再生準備時間が少ない 評価基準b:タイトル再生中にデータ送信帯域が空く時
間(以下、単に「データ送信空き時間」ともいう)が少
ない
【0130】この2つの評価基準aと評価基準bは相反
する条件である。すなわち、再生準備時間をなくすのに
充分なデータ送信帯域の場合、タイトル再生中にデータ
の送信をしていない時間が生じる可能性がある。一方、
タイトル再生中にデータの送信をしていない時間が生じ
ないようにデータ送信帯域を設定すると、再生準備時間
が生じることになる。すなわち、評価基準aの利点は、
ユーザのタイトル再生の待ち時間を少なくできることで
ある。また、評価基準bの利点は、実際にデータ送信に
使用するデータ送信帯域より多いデータ送信帯域をサー
バで予約確保することがなくなり、サーバの能力(デー
タ送信総帯域資源)を無駄にすることがなくなることで
ある。
【0131】図11は、シナリオに含まれる再生準備時
間を少なくする必要最小帯域を算出する方法(評価基準
a)を示すフローチャートである。図11では、実施の
形態1で述べたスケジュール方法を利用している。以
下、図10及び図11を用いて本発明の必要最小帯域の
算出方法について説明する。
【0132】まず、必要最小帯域算出部1003は、必
要最小帯域Eの初期値をVにする(ステップ110
1)。ここで、初期値Vとは、例えば、1[bps]や
1[kbps]などの所定の値である。また、この初期
値Vは、予め必要最小帯域算出部1003が保持してい
てもよく、またコマンドなどにより必要最小帯域算出部
1003へ入力するようにしてもよい。
【0133】次に、必要最小帯域算出部1003は、こ
の必要最小帯域E(=V)をデータ送信帯域Rとして、
上述の実施の形態1で述べたスケジュール方法でデータ
送信のスケジュールを行う(ステップ1102)。その
結果、各素材のデータをタイトルの再生前に送信するた
めのタイトル再生準備時間が生じたか否かを検査する
(ステップ1103)。
【0134】再生準備時間が生じている場合、必要最小
帯域Eに定数Cを加える(E=E+C)(ステップ11
04)。ここで、定数Cは、例えば、1[bps]や1
[kbps]などの所定の値である。また、ステップ1
103で再生準備時間が生じていなければ、このときの
値Eを必要最小帯域とする(ステップ1105)。な
お、時刻0を表示時刻とする素材がある場合は、必要最
小帯域Eを無限大とするとよい。
【0135】図12は、シナリオからタイトル再生時の
データ送信空き時間を少なくするための必要最小帯域を
算出する方法(評価基準b)を示すフローチャートであ
る。以下、図12を用いて本発明の必要最小帯域の算出
方法について説明する。
【0136】まず、上述の実施の形態1で説明したよう
に、図3に示したようなテーブル(A)を作成する(ス
テップ1201)。次に、同様にして図4で示したよう
なテーブル(B)を作成する(ステップ1202)。さ
らに、時間番号nを1にセットして、スケジュール決定
作業の対象を時間番号1とする(ステップ1203)。
すなわち、図4で示したテーブル(B)の時間番号
「1」から順に、スケジュール決定作業の対象として処
理を行う。なお、上述のステップ1201〜ステップ1
203までの処理は、実施の形態1で示したようにスケ
ジュール算出部13で行ってもよく、また、必要最小帯
域算出部1003で行ってもよい。
【0137】次に、必要最小帯域算出部1003は、後
ろの時刻から順に処理して、各素材を当該素材の表示時
刻から当該素材の一つ前に表示する素材の表示時刻まで
の時間内に当該素材の素材データを全て送信することが
できる必要最小帯域Eを算出する。すなわち、時間{T
(n)−T(n+1)}内に全ての当該素材データを送
信することができる必要最小帯域Eを算出する(ステッ
プ1204)。
【0138】必要最小帯域算出部1003は、全素材に
ついて必要最小帯域Eを算出したかを検査する(ステッ
プ1205)。全素材について算出していなければ時刻
番号nに1を加えて(n=n+1)(ステップ120
6)、ステップ1203に戻って算出を続ける。全素材
について算出が終了したら(ステップ1205)、各素
材の各々の必要最小帯域Eを比較してその最小値を求
め、これを必要最小帯域Eとする(ステップ120
7)。
【0139】図13は、本発明のデータ送信装置の全体
的な動作を表したフローチャートである。以下、本発明
のデータ送信装置の全体的な動作について図10及び図
13を参照しつつ説明する。
【0140】まず、シナリオ蓄積部11から再生の対象
となるタイトルのシナリオが取り出され、該シナリオが
シナリオ解釈部12で解釈される(ステップ130
1)。次に、シナリオ解釈部12で解釈された結果に応
じて、該タイトルを再生する上での必要最小帯域Eを上
述したようにして必要最小帯域算出部1003で算出す
る(ステップ1302)。必要最小帯域算出部1003
で算出された必要最小帯域値Eは、シナリオ解釈部12
及びスケジュール算出部13を介して、又は必要最小帯
域算出部1003から直接に送信帯域値蓄積部1004
に転送され蓄積される(ステップ1303)。ここまで
の処理(ステップ1301〜1303)は、予め全部の
タイトルについて行っておいてもよく、各タイトルの再
生時にその都度行ってもよい。
【0141】次に、タイトルを再生するクライアント端
末の受信帯域を端末受信帯域情報取得部1005で取得
する(ステップ1304)。これはクライアント端末と
ネットワークなどを介して通信を行ってこの情報を得て
もよく、予めク各ライアント端末毎の受信帯域を記憶装
置などに記憶しておき、この情報を利用するようにして
もよい。そして、送受信帯域比較決定部1006は、必
要最小帯域値Eとこの端末受信帯域とを比較して、小さ
い方をタイトル再生のためのデータ送信帯域として決定
する(ステップ1305)。これは必要最小帯域Eより
端末受信帯域が小さい場合、必要最小帯域Eでデータの
送信をしてもクライアント端末側ではデータを受け取れ
ないからである。また、必要最小帯域Eより端末受信帯
域が大きい場合、必要最小帯域Eでデータの送信をすれ
ば充分にタイトルの再生ができるからである。このよう
にして送受信帯域比較決定部1006で決定されたデー
タ送信帯域に基づいて、スケジュール算出部13は、該
データ送信帯域内でデータの送信がおさまるようにスケ
ジュールを決定する(ステップ1306)。このスケジ
ュールの決定結果は、スケジュール蓄積部1008に蓄
積される(ステップ1307)。
【0142】スケジュール実行部1009は、スケジュ
ール蓄積部1008に蓄積されたスケジュールを参照し
ながらデータ送信の指示信号を送信部1010に送出す
る(ステップ1308)。送信部1010は、スケジュ
ール実行部1009からの指示信号に応じて送信データ
蓄積部1011に蓄積されている各素材データを読み出
して、クライアント端末に送信する(ステップ130
9)。一方、送受信帯域比較決定部1006で決定した
データ送信帯域は、予約されている、すなわち使用中で
ある帯域(予約情報)として予約送信帯域情報蓄積部1
012に蓄積される(ステップ1310)。
【0143】以降、各タイトルの再生毎に上述した処理
(ステップ1301〜1310)を行い、その処理毎に
各クライアント端末に対するデータ送信帯域を割り当て
る。
【0144】以上、本発明のデータ送信装置及びデータ
送信方法の一形態について説明したが、ステップ130
6で、スケジュール算出部13が、タイトルの再生の際
に、予約送信帯域情報蓄積部1012に蓄積している予
約情報を読み取るようにするとよい。このとき、読み取
った予約情報からサーバの総データ送信帯域のほとんど
が使用中であり、送受信帯域比較決定部1006で決定
したデータ送信帯域分が確保できないと判断したとき
は、スケジュール算出部13は、そのタイトルの再生を
拒否または中止するようにしてもよく、また、サーバの
総データ送信帯域の残りを使用して、その残り帯域でス
ケジュールするようにしてもよい。
【0145】以上のように、本実施の形態2によると、
再生するタイトルのシナリオを解釈し、このタイトルの
再生時にタイトルの再生開始前にデータを送信する再生
待ち時間が生じないか、または、タイトルの再生中にデ
ータ送信をしない時間が生じない、必要最小送信帯域を
算出することができる。そして、この必要最小帯域と、
クライアント端末がサーバから送信されたデータを全て
損失なしに受信できる受信帯域とを比較して、どちらか
小さい方をサーバからのデータ送信帯域として再生する
順に割り当てる。さらに、該帯域に合わせて各素材デー
タの送信のスケジュールを決定する。
【0146】これによって、クライアント端末でのタイ
トルの再生に必要且つ充分な必要最小帯域を、サーバ側
で各クライアント端末毎に割り当てることができ、サー
バのデータ送信帯域を有効に活用することができる。
【0147】<実施の形態3>以下、本発明の他の実施
の形態について、図14及び図15を用いて説明する。
【0148】図14は、本発明のデータ送信装置の構成
図である。なお、図14において、図1及び図10とほ
ぼ同一の機能を有するものは、同一の符号で表してい
る。図14に示したデータ送信装置は、マルチメディア
タイトルを構成する素材とその表示時刻などを記述した
シナリオを蓄積するシナリオ蓄積部11と、シナリオ蓄
積部11からシナリオを取得して解釈するシナリオ解釈
部12と、シナリオ解釈部12で行われたシナリオの解
釈の結果に応じて該シナリオのタイトルを再生するのに
必要なデータ送信帯域の最小値(タイトルの再生に必要
且つ充分なデータ送信帯域、以下、単に「必要最小帯
域」ともいう)を算出する必要最小帯域算出部1003
と、必要最小帯域算出部1003で算出された必要最小
帯域の値を蓄積する送信帯域値蓄積部1004と、クラ
イアント端末とサーバを接続するネットワークのデータ
送信帯域や該ネットワークからデータを受信するクライ
アント端末自身の能力などに依存して決定されるクライ
アント端末のデータ受信帯域に関する情報を取得する端
末受信帯域情報取得部1005と、送信帯域値蓄積部1
004に蓄積されている必要最小帯域と端末受信帯域情
報取得部1005で取得した端末受信帯域値とを比較し
てデータの送信に必要な帯域を決定する送受信帯域比較
決定部1006と、送受信帯域比較決定部1006で決
定したデータ送信のための帯域に基づいてデータ送信の
スケジュールを算出するスケジュール算出部13と、ス
ケジュール算出部13で算出された該スケジュールを蓄
積するスケジュール蓄積部1008と、送信する各デー
タを蓄積する送信データ蓄積部1011と、送信データ
蓄積部1011に蓄積されているデータをクライアント
端末などに送信する送信部1010と、スケジュール蓄
積部1008に蓄積されたスケジュールに応じて送信デ
ータ蓄積部1011に蓄積されている各データの送信指
示を送信部1010に出すスケジュール実行部1009
と、送受信帯域比較決定部1006で決定した帯域を使
用されている帯域として登録する予約送信帯域情報蓄積
部1012と、複数のクライアント端末の受信帯域情報
を一時的に蓄積する端末受信帯域情報一時蓄積部141
3と、を備えている。
【0149】図14に示したデータ送信装置の構成と図
10に示したデータ送信装置の構成とで異なる点は、図
14のデータ送信装置において、複数の端末の受信帯域
情報を一時的に蓄積する端末受信帯域情報一時蓄積部1
413を設けたことである。
【0150】図14に示したデータ送信装置は、マルチ
キャストを利用して、1つのタイトルの再生を複数のク
ライアント端末で同時に行う場合に適用することができ
る。このため、これら複数の端末のいずれにおいてもタ
イトルの再生に必要なデータの受信ができなくてはなら
ず、したがって、データ送信のスケジュールは、当該タ
イトルを再生する全端末を考慮して行わなければならな
い。
【0151】図15は、本発明のデータ送信装置の全体
的な動作を表したフローチャートである。以下、図14
及び図15に基づいて、本発明のデータ送信装置の動作
について説明する。なお、図15において、図13と同
一の動作に対しては、同一のステップ番号を付してい
る。
【0152】まず、シナリオ蓄積部11からタイトルの
シナリオが取り出されシナリオ解釈部12で解釈される
(ステップ1301)。次に、この解釈結果に応じて必
要最小帯域Eを必要最小帯域算出部1003で算出する
(ステップ1302)。この必要最小帯域値Eは送信帯
域値蓄積部1004に転送され蓄積される(ステップ1
303)。ここまでの処理(ステップ1301〜130
3)は、予め全部のタイトルについて行っておいてもよ
く、各タイトルの再生時にその都度行ってもよい。
【0153】次に、タイトルを再生するクライアント端
末の受信帯域を端末受信帯域情報取得部1005で取得
する(ステップ1304)。端末受信帯域情報取得部1
005で取得した端末の受信帯域の値を端末受信帯域情
報一時蓄積部1413に蓄積する(ステップ150
1)。この処理を当該タイトルの再生を同時に行う全端
末について繰り返す(ステップ1501〜ステップ15
02)。
【0154】全端末について受信帯域の取得が終了した
ら(ステップ1502)、送受信帯域比較決定部100
6は、送信帯域値蓄積部1004に蓄積されている当該
タイトルの必要最小帯域Eと、端末受信帯域情報一時蓄
積部1413に蓄積されている各端末の受信帯域の値と
を比較して、これら中でもっとも小さい値をタイトル再
生のためのデータ送信帯域として決定する(ステップ1
503)。
【0155】このようにして決定されたデータ送信帯域
に基づいて、スケジュール算出部13は、スケジュール
を決定する(ステップ1306)。このスケジュールの
決定結果は、スケジュール蓄積部1008に蓄積される
(ステップ1307)。
【0156】スケジュール実行部1009は、該スケジ
ュールを参照しながらデータ送信の指示信号を送信部1
010に送出する(ステップ1308)。送信部101
0は、この指示信号に応じて送信データ蓄積部1011
から各素材データを読み出して各端末に送信する(ステ
ップ1309)。一方、送受信帯域比較決定部1006
で決定したデータ送信帯域は、予約されている、すなわ
ち使用中である帯域(予約情報)として予約送信帯域情
報蓄積部1012に蓄積される(ステップ1310)。
【0157】以上のように、本実施の形態のデータ送信
装置及びデータ送信方法においては、マルチキャストな
どを利用して、再生するタイトルを参照する端末が同時
に複数ある場合であっても、タイトルのシナリオを解釈
して必要最小送信帯域を算出し、この必要最小帯域と、
同時に当該タイトルを参照する全端末の受信帯域のうち
最も小さい受信帯域との、どちらか小さい方の帯域をサ
ーバからのデータ送信帯域として各素材データに再生順
に割り当て、このデータ送信帯域に合わせてスケジュー
ルすることができる。
【0158】これにより、マルチキャストなどを利用し
て、再生するタイトルを参照する端末が同時に複数ある
場合にも、端末でのタイトル再生に必要な必要最小帯域
を割り当てることができ、サーバのデータ送信帯域を有
効に活用することができる。
【0159】<実施の形態4>以下、本発明の他の実施
の形態について、図16〜図18を用いて説明する。
【0160】図16は、本発明のデータ送信装置の構成
図である。なお、図16において、図1及び図10とほ
ぼ同一の機能を有するものは、同一の符号で表してい
る。図16に示したデータ送信装置は、マルチメディア
タイトルを構成する素材とその表示時刻などを記述した
シナリオを蓄積するシナリオ蓄積部11と、シナリオ蓄
積部11からシナリオを取得して解釈するシナリオ解釈
部12と、シナリオ解釈部12で行われたシナリオの解
釈の結果に応じて少なくともタイトルに含まれる等時性
を持つデータを送信することができるデータ送信帯域の
値(以下、単に「限界帯域値」ともいう)を算出する限
界帯域算出部1603と、限界帯域算出部1603で算
出された限界帯域値を蓄積する送信帯域値蓄積部100
4と、限界帯域値に追加する帯域値の情報を蓄積する追
加帯域情報蓄積部1613と、クライアント端末とサー
バを接続するネットワークのデータ送信帯域や該ネット
ワークからデータを受信するクライアント端末自身の能
力などに依存して決定されるクライアント端末のデータ
受信帯域に関する情報を取得する端末受信帯域情報取得
部1005と、送信帯域値蓄積部1004に蓄積されて
いる必要最小帯域と端末受信帯域情報取得部1005で
取得した端末受信帯域値とを比較してデータの送信に必
要な帯域を決定する送受信帯域比較決定部1006と、
送受信帯域比較決定部1006で決定したデータ送信の
ための帯域に基づいてデータ送信のスケジュールを算出
するスケジュール算出部13と、スケジュール算出部1
3で算出された該スケジュールを蓄積するスケジュール
蓄積部1008と、送信する各データを蓄積する送信デ
ータ蓄積部1011と、送信データ蓄積部1011に蓄
積されているデータをクライアント端末などに送信する
送信部1010と、スケジュール蓄積部1008に蓄積
されたスケジュールに応じて送信データ蓄積部1011
に蓄積されている各データの送信指示を送信部1010
に出すスケジュール実行部1009と、送受信帯域比較
決定部1006で決定した帯域を使用されている帯域と
して登録する予約送信帯域情報蓄積部1012と、を備
えている。
【0161】図16に示したデータ送信装置の構成と図
10に示したデータ送信装置の構成とで異なる点は、図
10に示した必要最小帯域算出部1003に換えて限界
帯域算出部1603を設けたことと、新たに限界帯域値
に追加する帯域値の情報を蓄積する追加帯域情報蓄積部
1313を設けたことである。
【0162】図16に示したデータ送信装置は、タイト
ルを再生する端末数が未知である場合、又は同時に再生
されるタイトルの数が未知である場合に適用することが
できる。この場合、サーバはできるだけ多くのタイトル
を同時に再生できることが望ましい。このため、サーバ
は各タイトルの再生に割り当てる帯域をできるだけ少な
くし、より多くのタイトルを同時に再生できるようにす
るのがよい。ここで、タイトルの再生のみに割り当てる
最小限の帯域を限界帯域という。
【0163】ところが、タイトルには、データ送信帯域
が固定され変更することのできない動画や音声などの等
時性をもつデータ(以下、単に「等時性データ」ともい
う)を含むため、少なくともこの等時性をもつデータの
帯域より小さくすることはできない。
【0164】一方、データ送信の完了時刻をそのデータ
の表示時刻とするためには、動画等の等時性データを送
信中に非動画データなどの非等時性データの表示時刻が
重なった場合、等時性データを送信中に非等時性データ
の最後のデータ部分を送信する必要がある。この非等時
性データの最後のデータを送信するための帯域(以下、
単に「追加帯域」ともいう)を先述の限界帯域に追加し
て、データ送信帯域とする必要がある。
【0165】図17は、限界帯域と追加帯域の関係の概
念を示した図である。また、図18は、本発明のデータ
送信装置の全体的な動作を表したフローチャートであ
る。以下、図16〜図18に基づいて、本発明のデータ
送信装置の動作について説明する。なお、図18におい
て、図13と同一の動作に対しては、同一のステップ番
号を付している。
【0166】まず、シナリオ蓄積部11からタイトルの
シナリオが取り出されシナリオ解釈部12で解釈される
(ステップ1301)。このとき、シナリオ解釈部12
では、シナリオを構成する各データが等時性データか非
等時性データかに識別する。図17の場合には、動画X
データが等時性データであり、素材A及び素材Bの素材
データが非等時性データである。
【0167】次に、限界帯域算出部1603は、シナリ
オ解釈部12で解釈された動画や音声などの等時性デー
タの送信帯域を求める。さらに、これらのデータの送信
帯域を比較して、最も大きいものを限界帯域とする(ス
テップ1801)。ただし、ある時刻に動画と音声など
の複数の等時性データを同時に送信する場合は、これら
の送信帯域を加算したものを比較の対象に含める。ここ
で決定した限界帯域の値は、送信帯域値蓄積部1004
に転送され蓄積される(ステップ1802)。図17に
おいては、動画Xデータの送信帯域が限界帯域となる。
【0168】一方、追加帯域情報蓄積部1613には、
追加帯域値の情報を蓄積しておく(ステップ180
3)。この追加帯域値は、シナリオ解釈部12で識別さ
れた非等時性データに基づいて、スケジュール算出部1
3で算出してもよく、また、予め非等時性データ毎に追
加帯域値を決めておいてもよい。この場合、追加帯域値
としては、例えば、1[bps]や1[kbps]など
がよい。
【0169】次に、タイトルを再生するクライアント端
末の受信帯域を端末受信帯域情報取得部1005で取得
する(ステップ1304)。
【0170】送受信帯域比較決定部1006は、端末受
信帯域情報取得部1005で得た受信帯域と、送信帯域
値蓄積部1004に蓄積されている限界帯域及び追加帯
域情報蓄積部1613に蓄積されている追加帯域値の和
とを比較する(1804)。ここで、受信帯域が、限界
帯域及び追加帯域値の和より小さければ、当該タイトル
の再生を中止するか拒否する(ステップ1805)。一
方、送受信帯域比較決定部1006は、受信帯域が、限
界帯域と追加帯域値の和より大きければ、限界帯域及び
追加帯域値の和をデータ送信帯域として決定する(18
06)。
【0171】このようにして決定されたデータ送信帯域
に基づいて、スケジュール算出部13は、スケジュール
を決定する(ステップ1306)。このスケジュールの
決定結果は、スケジュール蓄積部1008に蓄積される
(ステップ1307)。
【0172】スケジュール実行部1009は、該スケジ
ュールを参照しながらデータ送信の指示信号を送信部1
010に送出する(ステップ1308)。送信部101
0は、この指示信号に応じて送信データ蓄積部1011
から各素材データを読み出して各端末に送信する(ステ
ップ1309)。一方、送受信帯域比較決定部1006
で決定したデータ送信帯域は、予約されている、すなわ
ち使用中である帯域(予約情報)として予約送信帯域情
報蓄積部1012に蓄積される(ステップ1310)。
【0173】以上のように、実施の形態4に示した本発
明のデータ送信装置及びデータ送信方法においては、再
生するタイトルのシナリオを解釈し、少なくとも当該タ
イトルで使用する等時性データを再生するのに必要且つ
最小の帯域(限界帯域)に、各素材の最後のデータを送
信するための帯域を加え、これを送信帯域としてデータ
の再生順に割り当て、この送信帯域に合わせてデータ送
信のスケジュールを行う。これにより、タイトルの再生
に必要な必要最小帯域に、複数の端末からのタイトルの
再生要求に応じてデータの送信帯域を加えることによっ
て、サーバに接続する端末数が未知の場合でも、効率よ
く複数の端末にデータ送信ができる。
【0174】<実施の形態5>次に、本発明の他の実施
の形態として、同時に再生するタイトル数、又はタイト
ルを同時に再生する端末数が未知であり、このとき、で
きるだけ多くのタイトルを同時に再生したい場合であっ
て、例えば、街角端末を使用したタイトル再生のよう
に、所定の時刻に同時に再生するタイトル数が少なけれ
ば少ないほど必要最小帯域に近い帯域を割り当て、同時
に再生するタイトル数が多いときは、その数に応じて帯
域を小さくして割り当て、より多くの端末に対応できる
ようにする場合について、図19〜図21を用いて説明
する。
【0175】図19は、本発明のデータ送信装置の構成
図である。なお、図19において、図1及び図10とほ
ぼ同一の機能を有するものは、同一の符号で表してい
る。図19に示したデータ送信装置は、マルチメディア
タイトルを構成する素材とその表示時刻などを記述した
シナリオを蓄積するシナリオ蓄積部11と、シナリオ蓄
積部11からシナリオを取得して解釈するシナリオ解釈
部12と、シナリオ解釈部12で行われたシナリオの解
釈の結果に応じて該シナリオのタイトルを再生するのに
必要なデータ送信帯域の最小値(必要最小帯域)を算出
する必要最小帯域算出部1003と、必要最小帯域算出
部1003で算出された必要最小帯域の値を蓄積する送
信帯域値蓄積部1004と、クライアント端末とサーバ
を接続するネットワークのデータ送信帯域や該ネットワ
ークからデータを受信するクライアント端末自身の能力
などに依存して決定されるクライアント端末のデータ受
信帯域に関する情報を取得する端末受信帯域情報取得部
1005と、送信帯域値蓄積部1004に蓄積されてい
る必要最小帯域と端末受信帯域情報取得部1005で取
得した端末受信帯域値とを比較してデータの送信に必要
な帯域を決定する送受信帯域比較決定部1006と、チ
ャネル毎の係数を蓄積する係数蓄積部1913と、空い
ているチャネルを選択するチャネル選択部1914と、
各チャネルの使用情報を蓄積するチャネル予約情報蓄積
部1915と、係数蓄積部1913に蓄積されているチ
ャネル係数と送受信帯域比較決定部1006で決定した
データ送信帯域とに基づいてデータ送信のスケジュール
を算出するスケジュール算出部13と、スケジュール算
出部13で算出された該スケジュールを蓄積するスケジ
ュール蓄積部1008と、送信する各データを蓄積する
送信データ蓄積部1011と、送信データ蓄積部101
1に蓄積されているデータをクライアント端末などに送
信する送信部1010と、スケジュール蓄積部1008
に蓄積されたスケジュールに応じて送信データ蓄積部1
011に蓄積されている各データの送信指示を送信部1
010に出すスケジュール実行部1009と、送受信帯
域比較決定部1006で決定した帯域を使用されている
帯域として登録する予約送信帯域情報蓄積部1012
と、を備えている。
【0176】図19に示したデータ送信装置の構成と図
10に示したデータ送信装置の構成とで異なる点は、図
19のデータ送信装置において、チャネル毎の係数を蓄
積する係数蓄積部1913と、空いているチャネルを選
択するチャネル選択部1914と、各チャネルの使用
中、未使用つまり空きであるという情報を蓄積するチャ
ネル予約情報蓄積部1915とを設けたことである。
【0177】上述のように、本発明の実施の形態では、
データ送信用の複数のチャネルを設け、各チャネルには
それぞれ異なる係数を設定しておく。これらの係数は、
係数蓄積部1913に蓄積される。タイトルの再生にお
いては、チャネル選択部1914が、チャネル予約情報
蓄積部1916を参照して空いている(未使用の)チャ
ネルを順に使用する。スケジュール算出部13は、選択
したチャネルに対応した係数を係数蓄積部1913から
読み出し、この係数を実施の形態2で説明したデータ送
信帯域に乗じるようにする。そして、この結果を新たな
データ送信帯域としてデータ送信スケジュールを行う。
【0178】図20は、チャネルと各チャネルに設定す
る係数の関係を示す図である。この図20は、(係数)
=1/(チャネル番号)をグラフ化したものとなってい
る。図20では、チャネル番号1は係数1で、以降チャ
ネル番号2、3と番号が大きくなるにしたがって、係数
が1/2、1/3と小さくなっていくことを示してい
る。
【0179】図21は、本発明のデータ送信装置の全体
的な動作を表したフローチャートである。以下、図19
〜図21に基づいて、本発明のデータ送信装置の動作に
ついて説明する。なお、図21において、図13と同一
の動作に対しては、同一のステップ番号を付している。
【0180】まず、シナリオ蓄積部11からタイトルの
シナリオが取り出されシナリオ解釈部12で解釈される
(ステップ1301)。次に、この解釈結果に応じて必
要最小帯域Eを必要最小帯域算出部1003で算出する
(ステップ1302)。この必要最小帯域値Eは送信帯
域値蓄積部1004に転送され蓄積される(ステップ1
303)。ここまでの処理(ステップ1301〜130
3)は、予め全部のタイトルについて行っておいてもよ
く、各タイトルの再生時にその都度行ってもよい。
【0181】次に、タイトルを再生するクライアント端
末の受信帯域を端末受信帯域情報取得部1005で取得
する(ステップ1304)。送受信帯域比較決定部10
06は、必要最小帯域値Eとこの端末受信帯域とを比較
して、小さい方をタイトル再生のためのデータ送信帯域
として決定する(ステップ1305)。
【0182】一方、チャネル選択部1914は、チャネ
ル予約情報蓄積部1915を参照し、空きチャネルを捜
す(2101)。そして、空きチャネルの中から最もチ
ャネル番号の小さいものを選択し、当該チャネルを使用
するとしてチャネル予約情報蓄積部1915に情報を蓄
積する(2102)。
【0183】スケジュール算出部13は、チャネル選択
部1914で決定したチャネル番号に応じて係数蓄積部
1913から係数を取得する。そして、送受信帯域比較
決定部1006で決定したデータ送信帯域に、該係数を
乗じて新たなデータ送信帯域とする(2103)。この
ようにして算出されたデータ送信帯域に基づいて、スケ
ジュール算出部13は、スケジュールを決定する(ステ
ップ1306)。このスケジュールの決定結果は、スケ
ジュール蓄積部1008に蓄積される(ステップ130
7)。
【0184】スケジュール実行部1009は、該スケジ
ュールを参照しながらデータ送信の指示信号を送信部1
010に送出する(ステップ1308)。送信部101
0は、この指示信号に応じて送信データ蓄積部1011
から各素材データを読み出して各端末に送信する(ステ
ップ1309)。一方、送受信帯域比較決定部1006
で決定したデータ送信帯域は、予約されている、すなわ
ち使用中である帯域(予約情報)として予約送信帯域情
報蓄積部1012に蓄積される(ステップ1310)。
【0185】以上のように、実施の形態5に示した本発
明のデータ送信装置及びデータ送信方法においては、サ
ーバで番号を付与した複数のチャネルを設け、チャネル
番号に応じて係数を決定する。また、再生するタイトル
のシナリオを解釈し、当該タイトルの必要最小帯域を算
出する。さらに、タイトルの再生順に番号の小さい方か
ら空いているチャネルに割り当てる。この必要最小帯域
と端末の受信帯域のうち小さい方の値を選択し、この値
に割り当てられたチャネル番号によって決められた係数
を乗じて新たなデータ送信帯域とする。この新たなデー
タ送信帯域に合わせてデータ送信のスケジュールを行う
ようにする。
【0186】これにより、サーバに接続する端末数が未
知の時、現時点でのサーバで同時に再生しているタイト
ルが少ないほどより必要な必要最小帯域に近い帯域を割
り当てることができる。また、タイトルの再生に必要な
必要最小帯域を超える数の端末からのタイトルの再生要
求に対して、タイトルを再生する順(割り当てられたチ
ャネル番号が小さい順、すなわち、係数が大きい順)に
応えることができる。
【0187】<実施の形態6>次に、本発明の他の実施
の形態として、同時に再生するタイトル数、又はタイト
ルを同時に再生する端末数が未知であり、このとき、で
きるだけ多くのタイトルを同時に再生したい場合であっ
て、例えば、最新の情報や重要な情報を提供する等の優
先度の高い重要なタイトルの再生であれば、必要最小帯
域に近い帯域を割り当て、優先度の低いそれ以外のタイ
トルの再生には帯域を小さくして割り当て、より多くの
端末に対応できるようにする場合について、図22及び
図23を用いて説明する。
【0188】図22は、本発明のデータ送信装置の構成
図である。なお、図22において、図19とほぼ同一の
機能を有するものは、同一の符号で表している。図22
に示したデータ送信装置は、マルチメディアタイトルを
構成する素材とその表示時刻などを記述したシナリオを
蓄積するシナリオ蓄積部11と、シナリオ蓄積部11か
らシナリオを取得して解釈するシナリオ解釈部12と、
シナリオ解釈部12で行われたシナリオの解釈の結果に
応じて該シナリオのタイトルを再生するのに必要なデー
タ送信帯域の最小値(必要最小帯域)を算出する必要最
小帯域算出部1003と、必要最小帯域算出部1003
で算出された必要最小帯域の値を蓄積する送信帯域値蓄
積部1004と、クライアント端末とサーバを接続する
ネットワークのデータ送信帯域や該ネットワークからデ
ータを受信するクライアント端末自身の能力などに依存
して決定されるクライアント端末のデータ受信帯域に関
する情報を取得する端末受信帯域情報取得部1005
と、送信帯域値蓄積部1004に蓄積されている必要最
小帯域と端末受信帯域情報取得部1005で取得した端
末受信帯域値とを比較してデータの送信に必要な帯域を
決定する送受信帯域比較決定部1006と、チャネル毎
の係数を蓄積する係数蓄積部1913と、優先度が高い
と規定したタイトルの識別子に関する情報を蓄積した優
先タイトル情報蓄積部2216と、優先タイトル情報蓄
積部2216に蓄積されている情報に基づいて空いてい
るチャネルを選択するチャネル選択部1914と、各チ
ャネルの使用情報を蓄積するチャネル予約情報蓄積部1
915と、係数蓄積部1913に蓄積されているチャネ
ル係数と送受信帯域比較決定部1006で決定したデー
タ送信帯域とに基づいてデータ送信のスケジュールを算
出するスケジュール算出部13と、スケジュール算出部
13で算出された該スケジュールを蓄積するスケジュー
ル蓄積部1008と、送信する各データを蓄積する送信
データ蓄積部1011と、送信データ蓄積部1011に
蓄積されているデータをクライアント端末などに送信す
る送信部1010と、スケジュール蓄積部1008に蓄
積されたスケジュールに応じて送信データ蓄積部101
1に蓄積されている各データの送信指示を送信部101
0に出すスケジュール実行部1009と、送受信帯域比
較決定部1006で決定した帯域を使用されている帯域
として登録する予約送信帯域情報蓄積部1012と、を
備えている。
【0189】図22に示した本発明のデータ送信装置と
図19に示したデータ送信装置との構成で異なる点は、
図22のデータ送信装置において、優先度が高いと規定
したタイトルの識別子に関する情報を蓄積した優先タイ
トル情報蓄積部2216を設けたことである。
【0190】図23は、本発明のデータ送信装置の全体
的な動作を表したフローチャートである。以下、図22
及び図23に基づいて、本発明のデータ送信装置の動作
について説明する。なお、図23において、図21と同
一の動作に対しては、同一のステップ番号を付してい
る。
【0191】まず、シナリオ蓄積部11からタイトルの
シナリオが取り出されシナリオ解釈部12で解釈される
(ステップ1301)。次に、この解釈結果に応じて必
要最小帯域Eを必要最小帯域算出部1003で算出する
(ステップ1302)。この必要最小帯域値Eは送信帯
域値蓄積部1004に転送され蓄積される(ステップ1
303)。ここまでの処理(ステップ1301〜130
3)は、予め全部のタイトルについて行っておいてもよ
く、各タイトルの再生時にその都度行ってもよい。
【0192】次に、タイトルを再生するクライアント端
末の受信帯域を端末受信帯域情報取得部1005で取得
する(ステップ1304)。送受信帯域比較決定部10
06は、必要最小帯域値Eとこの端末受信帯域とを比較
して、小さい方をタイトル再生のためのデータ送信帯域
として決定する(ステップ1305)。
【0193】優先タイトル情報蓄積部2216には、優
先度が高いと規定したタイトルの識別子を蓄積してお
き、再生するタイトルの識別子と優先タイトル情報蓄積
部2216に蓄積されている識別子を比較する(ステッ
プ2301)。再生するタイトルの識別子が優先タイト
ル情報蓄積部2216に蓄積されている識別子と一致し
た場合、そのタイトルの優先度が高いと判断する。この
場合、空きチャネルの内最もチャネル番号の小さいもの
を選択し(ステップ2302)、当該チャネルを使用す
るとしてチャネル予約情報蓄積部1915に情報を蓄積
する(ステップ2102)。一方、再生するタイトルの
識別子が優先タイトル情報蓄積部2216に蓄積されて
いる識別子と一致しなかった場合、そのタイトルの優先
度が低いと判断する。この場合、空きチャネルの内最も
チャネル番号の大きいものを選択し(ステップ230
3)、当該チャネルを使用するとしてチャネル予約情報
蓄積部1915に情報を蓄積する(ステップ210
2)。
【0194】スケジュール算出部13は、チャネル選択
部1914で決定したチャネル番号に応じて係数蓄積部
1913から係数を取得する。そして、送受信帯域比較
決定部1006で決定したデータ送信帯域に、該係数を
乗じて新たなデータ送信帯域とする(ステップ210
3)。このようにして算出されたデータ送信帯域に基づ
いて、スケジュール算出部13は、スケジュールを決定
する(ステップ1306)。このスケジュールの決定結
果は、スケジュール蓄積部1008に蓄積される(ステ
ップ1307)。
【0195】スケジュール実行部1009は、該スケジ
ュールを参照しながらデータ送信の指示信号を送信部1
010に送出する(ステップ1308)。送信部101
0は、この指示信号に応じて送信データ蓄積部1011
から各素材データを読み出して各端末に送信する(ステ
ップ1309)。一方、送受信帯域比較決定部1006
で決定したデータ送信帯域は、予約されている、すなわ
ち使用中である帯域(予約情報)として予約送信帯域情
報蓄積部1012に蓄積される(ステップ1310)。
【0196】以上、本発明のデータ送信装置及びデータ
送信方法においては、上述のステップ2301〜ステッ
プ2303で示したように、再生するタイトルの優先度
が高くない場合、空きチャネルの内最もチャネル番号の
大きいものを選択することになる。そこで、チャネル番
号の最大値をあらかじめ決定しておく必要がある。例え
ば、チャネル番号の最大値を100とし、100個のチ
ャネルを用意する。そして、100番のチャネルが空い
ていれば100番のチャネルを選択する。また、チャネ
ルの数に制限を付けない方法として、例えば、チャネル
番号100以上は全てその係数を100番のチャネルと
同じとし、100までのチャネルが全て使用中であれ
ば、それ以降101番から順に使用する方法がある。
【0197】以上のように、実施の形態6に示した本発
明のデータ送信装置及びデータ送信方法においては、サ
ーバで番号を付与した複数のチャネルを設け、チャネル
番号に応じて係数を決定する。また、予めタイトルの全
てについて優先度の高いものを規定しておく。ここで、
再生するタイトルのシナリオを解釈し、当該タイトルの
必要最小帯域を算出する。さらに、タイトルの再生順
に、当該タイトルが優先度が高いものと規定してあれば
番号の小さい方から、それ以外のタイトルである場合は
番号の高い方から、空いているチャネルに割り当てる。
必要最小帯域と端末の受信帯域のうち小さい方の値を選
択し、この値に割り当てられたチャネル番号によって決
められた係数を乗じて新たなデータ送信帯域とする。こ
の新たなデータ送信帯域に合わせてデータ送信のスケジ
ュールを行うようにする。
【0198】これにより、サーバに接続する端末数が未
知のであって、優先度が高いタイトルを再生する場合、
より大きな帯域を割り当てることで再生準備時間を少な
くすることができる。また、タイトルの再生に必要な必
要最小帯域を超える数の端末からのタイトルの再生要求
に対して、タイトルを再生する順に応えることができ
る。
【0199】<実施の形態7>次に、本発明の他の実施
の形態として、同時に再生するタイトル数、又はタイト
ルを同時に再生する端末数が未知であり、このとき、で
きるだけ多くのタイトルを同時に再生したい場合であっ
て、再生頻度が高いタイトルの再生であれば、必要最小
帯域に近い帯域を割り当てて再生準備時間をなるべく少
なくし、再生頻度の低いタイトルの再生には帯域を小さ
くして割り当て、より多くの端末に対応できるようにす
る場合について、図24及び図25を用いて説明する。
【0200】図24は、本発明のデータ送信装置の構成
図である。なお、図24において、図22とほぼ同一の
機能を有するものは、同一の符号で表している。図24
に示したデータ送信装置は、マルチメディアタイトルを
構成する素材とその表示時刻などを記述したシナリオを
蓄積するシナリオ蓄積部11と、シナリオ蓄積部11か
らシナリオを取得して解釈するシナリオ解釈部12と、
シナリオ解釈部12で行われたシナリオの解釈の結果に
応じて該シナリオのタイトルを再生するのに必要なデー
タ送信帯域の最小値(必要最小帯域)を算出する必要最
小帯域算出部1003と、必要最小帯域算出部1003
で算出された必要最小帯域の値を蓄積する送信帯域値蓄
積部1004と、クライアント端末とサーバを接続する
ネットワークのデータ送信帯域や該ネットワークからデ
ータを受信するクライアント端末自身の能力などに依存
して決定されるクライアント端末のデータ受信帯域に関
する情報を取得する端末受信帯域情報取得部1005
と、送信帯域値蓄積部1004に蓄積されている必要最
小帯域と端末受信帯域情報取得部1005で取得した端
末受信帯域値とを比較してデータの送信に必要な帯域を
決定する送受信帯域比較決定部1006と、チャネル毎
の係数を蓄積する係数蓄積部1913と、タイトルの再
生頻度情報を蓄積するタイトル再生頻度情報蓄積部18
17と、タイトル再生頻度情報蓄積部1817に蓄積さ
れている再生頻度情報に基づいて優先度が高いと規定し
たタイトルの識別子に関する情報を蓄積した優先タイト
ル情報蓄積部2216と、優先タイトル情報蓄積部22
16に蓄積されている情報に基づいて空いているチャネ
ルを選択するチャネル選択部1914と、各チャネルの
使用情報を蓄積するチャネル予約情報蓄積部1915
と、係数蓄積部1913に蓄積されているチャネル係数
と送受信帯域比較決定部1006で決定したデータ送信
帯域とに基づいてデータ送信のスケジュールを算出する
スケジュール算出部13と、スケジュール算出部13で
算出された該スケジュールを蓄積するスケジュール蓄積
部1008と、送信する各データを蓄積する送信データ
蓄積部1011と、送信データ蓄積部1011に蓄積さ
れているデータをクライアント端末などに送信する送信
部1010と、スケジュール蓄積部1008に蓄積され
たスケジュールに応じて送信データ蓄積部1011に蓄
積されている各データの送信指示を送信部1010に出
すスケジュール実行部1009と、送受信帯域比較決定
部1006で決定した帯域を使用されている帯域として
登録する予約送信帯域情報蓄積部1012と、を備えて
いる。
【0201】図24に示した本発明のデータ送信装置と
図22に示したデータ送信装置との構成で異なる点は、
図24のデータ送信装置において、タイトルの再生頻度
情報を蓄積するタイトル再生頻度情報蓄積部1817を
設けたことである。なお、図24において、図22と同
一の機能を有するものは、同一の符号で表している。
【0202】図25は、本発明のデータ送信装置の全体
的な動作を表したフローチャートである。以下、図24
及び図25に基づいて、本発明のデータ送信装置の動作
について説明する。
【0203】まず、シナリオ蓄積部11からタイトルの
シナリオが取り出されシナリオ解釈部12で解釈される
(ステップ1301)。次に、この解釈結果に応じて必
要最小帯域Eを必要最小帯域算出部1003で算出する
(ステップ1302)。この必要最小帯域値Eは送信帯
域値蓄積部1004に転送され蓄積される(ステップ1
303)。ここまでの処理(ステップ1301〜130
3)は、予め全部のタイトルについて行っておいてもよ
く、各タイトルの再生時にその都度行ってもよい。
【0204】次に、タイトルを再生するクライアント端
末の受信帯域を端末受信帯域情報取得部1005で取得
する(ステップ1304)。送受信帯域比較決定部10
06は、必要最小帯域値Eとこの端末受信帯域とを比較
して、小さい方をタイトル再生のためのデータ送信帯域
として決定する(ステップ1305)。
【0205】チャンネル選択部1914は、再生するタ
イトルの識別子と優先タイトル情報蓄積部2216に蓄
積されている識別子を比較する(ステップ2301)。
再生するタイトルの識別子が優先タイトル情報蓄積部2
216に蓄積されている識別子と一致した場合、そのタ
イトルの優先度が高いと判断する。この場合、空きチャ
ネルの内最もチャネル番号の小さいものを選択し(ステ
ップ2302)、当該チャネルを使用するとしてチャネ
ル予約情報蓄積部1915に情報を蓄積する(ステップ
2102)。一方、再生するタイトルの識別子が優先タ
イトル情報蓄積部2216に蓄積されている識別子と一
致しなかった場合、そのタイトルの優先度が低いと判断
する。この場合、空きチャネルの内最もチャネル番号の
大きいものを選択し(ステップ2303)、当該チャネ
ルを使用するとしてチャネル予約情報蓄積部1915に
情報を蓄積する(ステップ2102)。
【0206】スケジュール算出部13は、チャネル選択
部1914で決定したチャネル番号に応じて係数蓄積部
1913から係数を取得する。そして、送受信帯域比較
決定部1006で決定したデータ送信帯域に、該係数を
乗じて新たなデータ送信帯域とする(ステップ210
3)。このようにして算出されたデータ送信帯域に基づ
いて、スケジュール算出部13は、スケジュールを決定
する(ステップ1306)。このスケジュールの決定結
果は、スケジュール蓄積部1008に蓄積される(ステ
ップ1307)。
【0207】スケジュール実行部1009は、該スケジ
ュールを参照しながらデータ送信の指示信号を送信部1
010に送出する(ステップ1308)。送信部101
0は、この指示信号に応じて送信データ蓄積部1011
から各素材データを読み出して各端末に送信する(ステ
ップ1309)。一方、送受信帯域比較決定部1006
で決定したデータ送信帯域は、予約されている、すなわ
ち使用中である帯域(予約情報)として予約送信帯域情
報蓄積部1012に蓄積される(ステップ1310)。
【0208】また、当該送信中のデータに係わるタイト
ルの再生毎に、タイトル再生頻度情報蓄積部2417に
蓄積されている該タイトルの再生頻度の情報を更新する
(ステップ2501)。さらに、優先タイトル情報蓄積
部2216に蓄積されている優先タイトル情報を、タイ
トル再生頻度情報蓄積部2417に蓄積されているタイ
トルの再生頻度の情報に応じて更新する(ステップ25
02)。
【0209】ここで、優先タイトルの規定としては、タ
イトル再生頻度情報蓄積部2417に蓄積されている全
タイトルを再生頻度順にソートし、上位から全タイトル
数の半分までのタイトルを優先度が高いタイトルとして
規定してもよく、タイトルの総数に対応した所定の閾値
を設け、上位からこの閾値の順位までのタイトルを優先
度が高いタイトルとして規定してもよく、また、再生頻
度に関して所定の閾値を設け、上位からこの閾値までの
頻度のタイトルを優先度が高いタイトルとして規定して
もよい。
【0210】さらに、タイトル再生頻度情報蓄積部24
17に蓄積されているタイトル再生頻度の順位をそのま
ま優先タイトル情報蓄積部2216に蓄積されている優
先順序とする。そして、チャネル選択部1914では、
この優先タイトル情報蓄積部2216に蓄積されている
優先順序をそのままチャネル番号としてチャネル選択す
るようにしてもよい。
【0211】以上のように、実施の形態7に示した本発
明のデータ送信装置及びデータ送信方法においては、サ
ーバで番号を付与した複数のチャネルを設け、チャネル
番号に応じて係数を決定する。また、タイトルの過去の
再生頻度からタイトルを順位付けし、順位の上からあら
かじめ規定した順位までを優先度の高いものとして規定
しておく。ここで、再生するタイトルのシナリオを解釈
し、当該タイトルの必要最小帯域を算出する。さらに、
タイトルの再生順に、当該タイトルが優先度が高いもの
と規定してあれば番号の小さい方から、それ以外のタイ
トルである場合は番号の高い方から、空いているチャネ
ルに割り当てる。必要最小帯域と端末の受信帯域のうち
小さい方の値を選択し、この値に割り当てられたチャネ
ル番号によって決められた係数を乗じて新たなデータ送
信帯域とする。この新たなデータ送信帯域に合わせてデ
ータ送信のスケジュールを行うようにする。
【0212】これにより、サーバに接続する端末数が未
知であっても、再生する頻度が高いタイトルの場合に、
より大きなデータ送信帯域を割り当てることで再生準備
時間を少なくすることができる。また、タイトルの再生
に必要な必要最小帯域を超える数の端末からのタイトル
の再生要求に対して、タイトルを再生する順に応えるこ
とができる。
【0213】<実施の形態8>次に、本発明の他の実施
の形態として、同時に再生するタイトル数、又はタイト
ルを同時に再生する端末数が未知であり、このとき、で
きるだけ多くのタイトルを同時に再生したい場合であっ
て、例えば、教室における教師が使用する端末や人通り
が多い場所に設置され利用頻度の高い街角端末などの使
用頻度(優先度)の高い端末でのタイトルの再生であれ
ば、必要最小帯域に近い帯域を割り当てて再生準備時間
をなるべく少なくし、優先度の高くないそれ以外の端末
でのタイトルの再生には帯域を小さくして割り当て、よ
り多くの端末に対応できるようにする場合について、図
26及び図27を用いて説明する。
【0214】図26は、本発明のデータ送信装置の構成
図である。なお、図26において、図19とほぼ同一の
機能を有するものは、同一の符号で表している。図26
に示したデータ送信装置は、マルチメディアタイトルを
構成する素材とその表示時刻などを記述したシナリオを
蓄積するシナリオ蓄積部11と、シナリオ蓄積部11か
らシナリオを取得して解釈するシナリオ解釈部12と、
シナリオ解釈部12で行われたシナリオの解釈の結果に
応じて該シナリオのタイトルを再生するのに必要なデー
タ送信帯域の最小値(必要最小帯域)を算出する必要最
小帯域算出部1003と、必要最小帯域算出部1003
で算出された必要最小帯域の値を蓄積する送信帯域値蓄
積部1004と、クライアント端末とサーバを接続する
ネットワークのデータ送信帯域や該ネットワークからデ
ータを受信するクライアント端末自身の能力などに依存
して決定されるクライアント端末のデータ受信帯域に関
する情報を取得する端末受信帯域情報取得部1005
と、送信帯域値蓄積部1004に蓄積されている必要最
小帯域と端末受信帯域情報取得部1005で取得した端
末受信帯域値とを比較してデータの送信に必要な帯域を
決定する送受信帯域比較決定部1006と、チャネル毎
の係数を蓄積する係数蓄積部1913と、使用頻度など
から決定される優先度が高い端末の識別子の情報を蓄積
する優先端末情報蓄積部2616と、優先端末情報蓄積
部2616に蓄積されている情報に基づいて空いている
チャネルを選択するチャネル選択部1914と、各チャ
ネルの使用情報を蓄積するチャネル予約情報蓄積部19
15と、係数蓄積部1913に蓄積されているチャネル
係数と送受信帯域比較決定部1006で決定したデータ
送信帯域とに基づいてデータ送信のスケジュールを算出
するスケジュール算出部13と、スケジュール算出部1
3で算出された該スケジュールを蓄積するスケジュール
蓄積部1008と、送信する各データを蓄積する送信デ
ータ蓄積部1011と、送信データ蓄積部1011に蓄
積されているデータをクライアント端末などに送信する
送信部1010と、スケジュール蓄積部1008に蓄積
されたスケジュールに応じて送信データ蓄積部1011
に蓄積されている各データの送信指示を送信部1010
に出すスケジュール実行部1009と、送受信帯域比較
決定部1006で決定した帯域を使用されている帯域と
して登録する予約送信帯域情報蓄積部1012と、を備
えている。
【0215】図26に示した本発明のデータ送信装置と
図19に示したデータ送信装置との構成で異なる点は、
図26のデータ送信装置において、使用頻度などから決
定される優先度が高い端末の識別子の情報を蓄積する優
先端末情報蓄積部2616を設けたことである。
【0216】図27は、本発明のデータ送信装置の全体
的な動作を表したフローチャートである。以下、図26
及び図27に基づいて、本発明のデータ送信装置の動作
について説明する。なお、図27において、図21と同
一の動作に対しては、同一のステップ番号を付してい
る。
【0217】まず、シナリオ蓄積部11からタイトルの
シナリオが取り出されシナリオ解釈部12で解釈される
(ステップ1301)。次に、この解釈結果に応じて必
要最小帯域Eを必要最小帯域算出部1003で算出する
(ステップ1302)。この必要最小帯域値Eは送信帯
域値蓄積部1004に転送され蓄積される(ステップ1
303)。ここまでの処理(ステップ1301〜130
3)は、予め全部のタイトルについて行っておいてもよ
く、各タイトルの再生時にその都度行ってもよい。
【0218】次に、タイトルを再生するクライアント端
末の受信帯域と識別子を端末受信帯域情報取得部100
5で取得する(ステップ2701)。送受信帯域比較決
定部1006は、必要最小帯域値Eとこの端末受信帯域
とを比較して、小さい方をタイトル再生のためのデータ
送信帯域として決定する(ステップ1305)。
【0219】優先端末情報蓄積部2616には、優先度
が高いと規定した端末の識別子を蓄積しておき、チャン
ネル選択部1914は、端末受信帯域情報取得部100
5で取得したタイトルを再生する端末の識別子と優先端
末情報蓄積部2616に蓄積されている識別子とを比較
する(ステップ2702)。再生する端末の識別子が優
先タイトル情報蓄積部2616に蓄積されている識別子
と一致した場合、その端末の優先度が高いと判断する。
この場合、空きチャネルの内最もチャネル番号の小さい
ものを選択し(ステップ2703)、当該チャネルを使
用するとしてチャネル予約情報蓄積部1915に情報を
蓄積する(ステップ2102)。一方、再生する端末の
識別子が優先端末情報蓄積部2616に蓄積されている
識別子と一致しなかった場合、そのタイトルの優先度が
低いと判断する。この場合、空きチャネルの内最もチャ
ネル番号の大きいものを選択し(ステップ2704)、
当該チャネルを使用するとしてチャネル予約情報蓄積部
1915に情報を蓄積する(ステップ2102)。
【0220】スケジュール算出部13は、チャネル選択
部1914で決定したチャネル番号に応じて係数蓄積部
1913から係数を取得する。そして、送受信帯域比較
決定部1006で決定したデータ送信帯域に、該係数を
乗じて新たなデータ送信帯域とする(ステップ210
3)。このようにして算出されたデータ送信帯域に基づ
いて、スケジュール算出部13は、スケジュールを決定
する(ステップ1306)。このスケジュールの決定結
果は、スケジュール蓄積部1008に蓄積される(ステ
ップ1307)。
【0221】スケジュール実行部1009は、該スケジ
ュールを参照しながらデータ送信の指示信号を送信部1
010に送出する(ステップ1308)。送信部101
0は、この指示信号に応じて送信データ蓄積部1011
から各素材データを読み出して各端末に送信する(ステ
ップ1309)。一方、送受信帯域比較決定部1006
で決定したデータ送信帯域は、予約されている、すなわ
ち使用中である帯域(予約情報)として予約送信帯域情
報蓄積部1012に蓄積される(ステップ1310)。
【0222】以上のように、実施の形態8に示した本発
明のデータ送信装置及びデータ送信方法においては、サ
ーバで番号を付与した複数のチャネルを設け、チャネル
番号に応じて係数を決定する。また、予め優先的にタイ
トルの再生を行いたい端末を優先度の高いものとして規
定しておく。ここで、再生するタイトルのシナリオを解
釈し、当該タイトルの必要最小帯域を算出する。さら
に、タイトルの再生順に、当該タイトルを再生する端末
の優先度が高いものと規定してあれば番号の小さい方か
ら、それ以外の端末である場合は番号の高い方から、空
いているチャネルに割り当てる。必要最小帯域と端末の
受信帯域のうち小さい方の値を選択し、この値に割り当
てられたチャネル番号によって決められた係数を乗じて
新たなデータ送信帯域とする。この新たなデータ送信帯
域に合わせてデータ送信のスケジュールを行うようにす
る。
【0223】これにより、サーバに接続する端末数が未
知のであって、タイトルの再生を要求している端末の優
先度が高い場合、より大きな帯域を割り当てることで再
生準備時間を少なくすることができる。また、タイトル
の再生に必要な必要最小帯域を超える数の端末からのタ
イトルの再生要求に対して、タイトルを再生する順に応
えることができる。
【0224】<実施の形態9>次に、本発明の他の実施
の形態として、マルチキャストを利用して1つのタイト
ルの再生を複数の端末で同時に行う場合であって、同時
に再生するタイトル数、又はタイトルを同時に再生する
端末数が未知であり、このとき、できるだけ多くのタイ
トルを同時に再生したい場合であって、例えば、学校の
教材で使用するタイトルなど、マルチキャストを利用し
てタイトルの再生を同時に行う端末数が多いタイトルで
あれば該タイトルを優先度の高いものと規定して、必要
最小帯域に近い帯域を割り当てて再生準備時間をなるべ
く少なくし、それ以外のタイトルの再生には帯域を小さ
くして割り当て、より多くの端末に対応できるようにす
る場合について、図28及び図29を用いて説明する。
【0225】図28は、本発明のデータ送信装置の構成
図である。なお、図28において、図22とほぼ同一の
機能を有するものは、同一の符号で表している。図28
に示したデータ送信装置は、マルチメディアタイトルを
構成する素材とその表示時刻などを記述したシナリオを
蓄積するシナリオ蓄積部11と、シナリオ蓄積部11か
らシナリオを取得して解釈するシナリオ解釈部12と、
シナリオ解釈部12で行われたシナリオの解釈の結果に
応じて該シナリオのタイトルを再生するのに必要なデー
タ送信帯域の最小値(必要最小帯域)を算出する必要最
小帯域算出部1003と、必要最小帯域算出部1003
で算出された必要最小帯域の値を蓄積する送信帯域値蓄
積部1004と、クライアント端末とサーバを接続する
ネットワークのデータ送信帯域や該ネットワークからデ
ータを受信するクライアント端末自身の能力などに依存
して決定されるクライアント端末のデータ受信帯域に関
する情報を取得する端末受信帯域情報取得部1005
と、送信帯域値蓄積部1004に蓄積されている必要最
小帯域と端末受信帯域情報取得部1005で取得した端
末受信帯域値とを比較してデータの送信に必要な帯域を
決定する送受信帯域比較決定部1006と、チャネル毎
の係数を蓄積する係数蓄積部1913と、タイトル別に
該タイトルが同時に再生される端末数の情報(以下、単
に「再生端末数情報」ともいう)を蓄積したタイトル別
再生端末数情報蓄積部2817と、タイトル別再生端末
数情報蓄積部2817に蓄積されている再生端末数情報
に基づいて優先度が高いと規定したタイトルの識別子に
関する情報を蓄積した優先タイトル情報蓄積部2216
と、優先タイトル情報蓄積部2216に蓄積されている
情報に基づいて空いているチャネルを選択するチャネル
選択部1914と、各チャネルの使用情報を蓄積するチ
ャネル予約情報蓄積部1915と、係数蓄積部1913
に蓄積されているチャネル係数と送受信帯域比較決定部
1006で決定したデータ送信帯域とに基づいてデータ
送信のスケジュールを算出するスケジュール算出部13
と、スケジュール算出部13で算出された該スケジュー
ルを蓄積するスケジュール蓄積部1008と、送信する
各データを蓄積する送信データ蓄積部1011と、送信
データ蓄積部1011に蓄積されているデータをクライ
アント端末などに送信する送信部1010と、スケジュ
ール蓄積部1008に蓄積されたスケジュールに応じて
送信データ蓄積部1011に蓄積されている各データの
送信指示を送信部1010に出すスケジュール実行部1
009と、送受信帯域比較決定部1006で決定した帯
域を使用されている帯域として登録する予約送信帯域情
報蓄積部1012と、を備えている。
【0226】図28に示した本発明のデータ送信装置と
図22に示したデータ送信装置との構成で異なる点は、
図28のデータ送信装置において、タイトル別に再生端
末数情報を蓄積したタイトル別再生端末数情報蓄積部2
817を設けたことである。図29は、本発明のデータ
送信装置の全体的な動作を表したフローチャートであ
る。以下、図28及び図29に基づいて、本発明のデー
タ送信装置の動作について説明する。なお、図29にお
いて、図23と同一の動作に対しては、同一のステップ
番号を付している。
【0227】まず、シナリオ蓄積部11からタイトルの
シナリオが取り出されシナリオ解釈部12で解釈される
(ステップ1301)。次に、この解釈結果に応じて必
要最小帯域Eを必要最小帯域算出部1003で算出する
(ステップ1302)。この必要最小帯域値Eは送信帯
域値蓄積部1004に転送され蓄積される(ステップ1
303)。ここまでの処理(ステップ1301〜130
3)は、予め全部のタイトルについて行っておいてもよ
く、各タイトルの再生時にその都度行ってもよい。
【0228】次に、タイトルを再生するクライアント端
末の受信帯域を端末受信帯域情報取得部1005で取得
する(ステップ1304)。送受信帯域比較決定部10
06は、必要最小帯域値Eとこの端末受信帯域とを比較
して、小さい方をタイトル再生のためのデータ送信帯域
として決定する(ステップ1305)。
【0229】一方、タイトル別再生端末数情報蓄積部2
817には、予めタイトル別の再生端末数情報を蓄積し
ておく(ステップ2901)。また、タイトル別再生端
末数情報蓄積部2817に蓄積されている再生端末数情
報に基づいて、優先度が高いと規定したタイトルの識別
子を優先タイトル情報蓄積部2216に蓄積しておく
(ステップ2902)。
【0230】チャネル選択部1914は、再生するタイ
トルの識別子と優先タイトル情報蓄積部2216に蓄積
されている識別子を比較する(ステップ2301)。再
生するタイトルの識別子が優先タイトル情報蓄積部22
16に蓄積されている識別子と一致した場合、そのタイ
トルの優先度が高いと判断する。この場合、空きチャネ
ルの内最もチャネル番号の小さいものを選択し(ステッ
プ2302)、当該チャネルを使用するとしてチャネル
予約情報蓄積部1915に情報を蓄積する(ステップ2
102)。一方、再生するタイトルの識別子が優先タイ
トル情報蓄積部2216に蓄積されている識別子と一致
しなかった場合、そのタイトルの優先度が低いと判断す
る。この場合、空きチャネルの内最もチャネル番号の大
きいものを選択し(ステップ2303)、当該チャネル
を使用するとしてチャネル予約情報蓄積部1915に情
報を蓄積する(ステップ2102)。
【0231】スケジュール算出部13は、チャネル選択
部1914で決定したチャネル番号に応じて係数蓄積部
1913から係数を取得する。そして、送受信帯域比較
決定部1006で決定したデータ送信帯域に、該係数を
乗じて新たなデータ送信帯域とする(ステップ210
3)。このようにして算出されたデータ送信帯域に基づ
いて、スケジュール算出部13は、スケジュールを決定
する(ステップ1306)。このスケジュールの決定結
果は、スケジュール蓄積部1008に蓄積される(ステ
ップ1307)。
【0232】スケジュール実行部1009は、該スケジ
ュールを参照しながらデータ送信の指示信号を送信部1
010に送出する(ステップ1308)。送信部101
0は、この指示信号に応じて送信データ蓄積部1011
から各素材データを読み出して各端末に送信する(ステ
ップ1309)。一方、送受信帯域比較決定部1006
で決定したデータ送信帯域は、予約されている、すなわ
ち使用中である帯域(予約情報)として予約送信帯域情
報蓄積部1012に蓄積される(ステップ1310)。
【0233】以上、本発明のデータ送信装置及びデータ
送信方法について説明したが、ステップ2901の優先
タイトルの決定としては、全タイトルを再生端末の総数
順にソートし、上位から全タイトル数の半分までのタイ
トルを優先度が高いタイトルとして規定してもよく、ま
た、タイトルの数に基づいて所定の閾値を設け、上位か
らこの閾値の順位までのタイトルを優先度が高いタイト
ルとして規定してもよく、さらに、タイトルを再生する
端末の総数に応じた閾値を設け、上位からこの閾値の端
末数までのタイトルを優先度が高いタイトルとして規定
してもよい。また、タイトル別再生端末数情報蓄積部2
817に蓄積されているタイトル別端末数の順位をその
まま、優先タイトル情報蓄積部2216に蓄積される優
先順序とし、チャネル選択部1914では、この優先順
序をそのままチャネル番号としてチャネル選択するよう
にしてもよい。
【0234】以上のように、実施の形態9に示した本発
明のデータ送信装置及びデータ送信方法においては、サ
ーバで番号を付与した複数のチャネルを設け、チャネル
番号に応じて係数を決定する。また、予めタイトル別に
当該タイトルを同時に再生する端末の総数の多さで順位
付けをし、順位の上からあらかじめ規定した順位までを
優先度の高いものとして規定しておく。ここで、再生す
るタイトルのシナリオを解釈し、当該タイトルの必要最
小帯域を算出する。さらに、タイトルの再生順に、当該
タイトルが優先度が高いものと規定してあれば番号の小
さい方から、それ以外のタイトルである場合は番号の高
い方から、空いているチャネルに割り当てる。必要最小
帯域と端末の受信帯域のうち小さい方の値を選択し、こ
の値に割り当てられたチャネル番号によって決められた
係数を乗じて新たなデータ送信帯域とする。この新たな
データ送信帯域に合わせてデータ送信のスケジュールを
行うようにする。
【0235】これにより、サーバに接続する端末数が未
知であっても、同時に再生する端末数が多いタイトルほ
ど、より大きなデータ送信帯域を割り当てることで、再
生準備の延時間を少なくすることができる。また、タイ
トルの再生に必要な必要最小帯域を超える数の端末から
のタイトルの再生要求に対して、タイトルを再生する順
に応えることができる。
【0236】<実施の形態10>次に、本発明の他の実
施の形態として、マルチキャストを利用して1つのタイ
トルの再生を複数の端末で同時に行う場合であって、同
時に再生するタイトル数、又はタイトルを同時に再生す
る端末数が未知であり、このとき、できるだけ多くのタ
イトルを同時に再生したい場合であって、例えば、教室
における教師が使用する端末など、マルチキャストを利
用してタイトルの再生を同時に行う端末数が多い端末で
あれば該端末を優先度の高いものと規定して、該端末で
再生されるタイトルに対して必要最小帯域に近い帯域を
割り当てて再生準備時間をなるべく少なくし、それ以外
の端末でのタイトルの再生には帯域を小さくして割り当
て、より多くの端末に対応できるようにする場合につい
て、図30及び図31を用いて説明する。
【0237】図30は、本発明のデータ送信装置の構成
図である。なお、図30において、図26とほぼ同一の
機能を有するものは、同一の符号で表している。図30
に示したデータ送信装置は、マルチメディアタイトルを
構成する素材とその表示時刻などを記述したシナリオを
蓄積するシナリオ蓄積部11と、シナリオ蓄積部11か
らシナリオを取得して解釈するシナリオ解釈部12と、
シナリオ解釈部12で行われたシナリオの解釈の結果に
応じて該シナリオのタイトルを再生するのに必要なデー
タ送信帯域の最小値(必要最小帯域)を算出する必要最
小帯域算出部1003と、必要最小帯域算出部1003
で算出された必要最小帯域の値を蓄積する送信帯域値蓄
積部1004と、クライアント端末とサーバを接続する
ネットワークのデータ送信帯域や該ネットワークからデ
ータを受信するクライアント端末自身の能力などに依存
して決定されるクライアント端末のデータ受信帯域に関
する情報を取得する端末受信帯域情報取得部1005
と、送信帯域値蓄積部1004に蓄積されている必要最
小帯域と端末受信帯域情報取得部1005で取得した端
末受信帯域値とを比較してデータの送信に必要な帯域を
決定する送受信帯域比較決定部1006と、チャネル毎
の係数を蓄積する係数蓄積部1913と、あるタイトル
に対して端末毎にその端末と同時に該タイトルを再生す
る端末の総数の情報(以下、単に「再生端末数情報」と
もいう)を蓄積した端末別再生端末数情報蓄積部301
7と、端末別再生端末数情報蓄積部3017に蓄積され
ている再生端末数情報に基づいて決定される優先度が高
い端末の識別子の情報を蓄積する優先端末情報蓄積部2
616と、優先端末情報蓄積部2616に蓄積されてい
る情報に基づいて空いているチャネルを選択するチャネ
ル選択部1914と、各チャネルの使用情報を蓄積する
チャネル予約情報蓄積部1915と、係数蓄積部191
3に蓄積されているチャネル係数と送受信帯域比較決定
部1006で決定したデータ送信帯域とに基づいてデー
タ送信のスケジュールを算出するスケジュール算出部1
3と、スケジュール算出部13で算出された該スケジュ
ールを蓄積するスケジュール蓄積部1008と、送信す
る各データを蓄積する送信データ蓄積部1011と、送
信データ蓄積部1011に蓄積されているデータをクラ
イアント端末などに送信する送信部1010と、スケジ
ュール蓄積部1008に蓄積されたスケジュールに応じ
て送信データ蓄積部1011に蓄積されている各データ
の送信指示を送信部1010に出すスケジュール実行部
1009と、送受信帯域比較決定部1006で決定した
帯域を使用されている帯域として登録する予約送信帯域
情報蓄積部1012と、を備えている。
【0238】図30は、本発明のデータ送信装置の構成
図である。図30に示した本発明のデータ送信装置と図
26に示したデータ送信装置との構成で異なる点は、図
30のデータ送信装置において、あるタイトルに対して
端末毎にその端末と同時に該タイトルを再生する端末の
総数の情報(以下、単に「再生端末数情報」ともいう)
を蓄積した端末別再生端末数情報蓄積部3017を設け
たことである。図31は、本発明のデータ送信装置の全
体的な動作を表したフローチャートである。以下、図3
0及び図31に基づいて、本発明のデータ送信装置の動
作について説明する。なお、図31において、図27と
同一の動作に対しては、同一のステップ番号を付してい
る。
【0239】まず、シナリオ蓄積部11からタイトルの
シナリオが取り出されシナリオ解釈部12で解釈される
(ステップ1301)。次に、この解釈結果に応じて必
要最小帯域Eを必要最小帯域算出部1003で算出する
(ステップ1302)。この必要最小帯域値Eは送信帯
域値蓄積部1004に転送され蓄積される(ステップ1
303)。ここまでの処理(ステップ1301〜130
3)は、予め全部のタイトルについて行っておいてもよ
く、各タイトルの再生時にその都度行ってもよい。
【0240】次に、タイトルを再生するクライアント端
末の受信帯域と識別子を端末受信帯域情報取得部100
5で取得する(ステップ2701)。送受信帯域比較決
定部1006は、必要最小帯域値Eとこの端末受信帯域
とを比較して、小さい方をタイトル再生のためのデータ
送信帯域として決定する(ステップ1305)。
【0241】一方、端末毎の再生端末数情報を端末別再
生端末数情報蓄積部3017に蓄積しておく(ステップ
3101)。また、端末別再生端末数情報蓄積部301
7に蓄積されている再生端末数情報に基づいて各端末の
優先度を決定し、優先端末情報蓄積部2616に、優先
度が高いと規定した端末の識別子を蓄積しておく(ステ
ップ3102)。
【0242】次に、チャンネル選択部1914は、端末
受信帯域情報取得部1005で取得したタイトルを再生
する端末の識別子と優先端末情報蓄積部2616に蓄積
されている識別子とを比較する(ステップ2702)。
再生する端末の識別子が優先タイトル情報蓄積部261
6に蓄積されている識別子と一致した場合、その端末の
優先度が高いと判断する。この場合、空きチャネルの内
最もチャネル番号の小さいものを選択し(ステップ27
03)、当該チャネルを使用するとしてチャネル予約情
報蓄積部1915に情報を蓄積する(ステップ210
2)。一方、再生する端末の識別子が優先端末情報蓄積
部2616に蓄積されている識別子と一致しなかった場
合、そのタイトルの優先度が低いと判断する。この場
合、空きチャネルの内最もチャネル番号の大きいものを
選択し(ステップ2704)、当該チャネルを使用する
としてチャネル予約情報蓄積部1915に情報を蓄積す
る(ステップ2102)。
【0243】スケジュール算出部13は、チャネル選択
部1914で決定したチャネル番号に応じて係数蓄積部
1913から係数を取得する。そして、送受信帯域比較
決定部1006で決定したデータ送信帯域に、該係数を
乗じて新たなデータ送信帯域とする(ステップ210
3)。このようにして算出されたデータ送信帯域に基づ
いて、スケジュール算出部13は、スケジュールを決定
する(ステップ1306)。このスケジュールの決定結
果は、スケジュール蓄積部1008に蓄積される(ステ
ップ1307)。
【0244】スケジュール実行部1009は、該スケジ
ュールを参照しながらデータ送信の指示信号を送信部1
010に送出する(ステップ1308)。送信部101
0は、この指示信号に応じて送信データ蓄積部1011
から各素材データを読み出して各端末に送信する(ステ
ップ1309)。一方、送受信帯域比較決定部1006
で決定したデータ送信帯域は、予約されている、すなわ
ち使用中である帯域(予約情報)として予約送信帯域情
報蓄積部1012に蓄積される(ステップ1310)。
【0245】ここで、ステップ3102の優先端末の規
定としては、所定のタイトルを再生する各端末に対応す
る同時再生端末数を順にソートして、上位から予め所定
の数までの端末を優先度が高い端末として規定してもよ
く、また、端末の数に基づいて所定の閾値を設け、同時
再生端末数が上位からこの閾値までの間にある端末を優
先度が高い端末として規定してもよく、さらに、同時再
生端末数に基づいて閾値を設け、同時再生端末数が上位
からこの閾値までの間にある端末を優先度が高い端末と
して規定してもよい。
【0246】また、端末別再生端末数情報蓄積部301
7に蓄積されている端末別端末数の順位をそのまま優先
端末情報蓄積部2616に優先順序として蓄積する。そ
して、チャネル選択部1914は、この優先順序をその
ままチャネル番号としてチャネルを選択するようにして
もよい。
【0247】以上のように、実施の形態10に示した本
発明のデータ送信装置及びデータ送信方法においては、
サーバで番号を付与した複数のチャネルを設け、チャネ
ル番号に応じて係数を決定する。また、予め既知のタイ
トルの再生要求を行う端末に対して該タイトルを再生す
るときの同時再生端末数の多さで順位付けをし、順位の
上から予め規定した数までの端末を優先度の高いものと
して規定しておく。ここで、再生するタイトルのシナリ
オを解釈し、当該タイトルの必要最小帯域を算出する。
さらに、タイトルの再生順に、当該タイトルを再生する
端末の優先度が高いものと規定してあれば番号の小さい
方から、それ以外の端末である場合は番号の高い方か
ら、空いているチャネルに割り当てる。必要最小帯域と
端末の受信帯域のうち小さい方の値を選択し、この値に
割り当てられたチャネル番号によって決められた係数を
乗じて新たなデータ送信帯域とする。この新たなデータ
送信帯域に合わせてデータ送信のスケジュールを行うよ
うにする。
【0248】これにより、サーバに接続する端末数が未
知のであって、タイトルの再生を同時に要求する端末か
らの再生要求の場合には、より大きな帯域を割り当てる
ことで再生準備時間を少なくすることができる。また、
タイトルの再生に必要な必要最小帯域を超える数の端末
からのタイトルの再生要求に対して、タイトルを再生す
る順に応えることができる。
【0249】図32は、上述した本発明のデータ送信装
置(サーバ)に接続されるクライアント端末の構成の一
形態を示す図である。このクライアント端末は、各素材
のデータを多重化したストリームを受け取り、該ストリ
ームの多重分離を行う多重分離部(demux )3501
と、多重分離部3501で分離されたデータをそれぞれ
個別に格納するデコーダバッファ3502と、デコーダ
バッファ3502に格納されたデータをデコードするデ
コーダ3503と、デコーダ3503でデコードされた
各素材データを表示するプレゼンタ3505を備えてい
る。
【0250】図32で示した本発明に係わるクライアン
ト端末と、図35に示した従来のクライアント端末とを
比較すると、シナリオを解釈してデータの送信スケジュ
ールを決定するスケジューラ3507と、デコーダ35
03でデコードされたデータを素材データとして格納す
るコンポジタメモリ3504と、シナリオ(BIFS)
をデコードするBIFSデコーダ3506とが本発明に
係わるクライアント端末に必要無いことが解る。これ
は、本発明のデータ送信装置によれば、サーバ側でスケ
ジュール処理をするためであり、クライアント端末側で
は、単純に受信データをデコードして表示するのみでよ
い。
【0251】したがって、1つのサーバに対して複数の
端末が接続される場合には、端末側での厳密な同期制御
機構やそのため高精度なタイマも不要となり、端末の構
成が簡易になるため、コストが軽減されることになる。
【0252】以上、本発明の実施の形態を幾つか説明し
たが、上述したデータ送信方法においては、これらのデ
ータ送信方法をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムとして、CD−ROM(Compact Disk Read Only M
emory )、FD(Floppy Disk )、HD(Hard disk )
などの記録媒体に記録することができる。
【0253】
【発明の効果】以上のように、本発明のデータ送信方
法、データ送信装置、及びデータ送信方法を実行するた
めのプログラムを記録した記録媒体によれば、本発明を
プッシュ型サーバに適用することによって、サーバ内で
データ送信のスケジュールを行い、各端末にそのスケジ
ュール通りにデータの送信を行うことができる。そのた
め、データの送信がサーバ主導型になり、クライアント
端末では、タイトルを構成する全てのデータを受け取っ
た時点でそのデータの表示タイミングとすることができ
る。
【0254】したがって、サーバ側ではクライアント端
末で再生するタイトルの内容、全てのクライアント端末
のタイトル再生状況の情報を得ることができるので、各
クライアント端末へのデータ送信帯域の割り当てに主導
権を得ることができ、また、サーバの持つデータ送信総
帯域を効率よく各クライアント端末に割り当てる帯域制
御が可能となる。
【0255】また、データの送信形式がサーバからのプ
ッシュ型になるため、マルチキャストやブロードキャス
トを利用したポイント−マルチポイント型のデータ送信
が可能となり、タイトルの放送型の利用ができる。した
がって、本発明を広く応用展開することができるように
なる。
【0256】さらに、データ送信において、厳密な時間
管理が必要でない、例えば、リップシンクなどをしない
マルチメディアタイトルの再生の場合、厳密な同期制御
機構がいらない。この場合に、サーバは、クライアント
端末にデータを送信する際、各素材の表示タイミングに
各データの送信を完了するようにスケジュールを行い、
クライアント端末ではタイトルを構成するデータのそれ
ぞれについて、全てのデータを受け取った時点で当該デ
ータの表示タイミングとし、それぞれの素材を表示する
ことができる。したがって、クライアント端末側での厳
密な同期制御機構が不要となるばかりでなく、高精度な
タイマも不要となり、クライアント端末のコストの低減
を図るころができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ送信装置の構成図である。
【図2】本発明のスケジュール算出手順を示すフローチ
ャートである。
【図3】動画・音声以外のデータで使用できる送信可能
帯域のテーブル(A)を示す図である。
【図4】各素材の表示タイミングと各区間内に送信すべ
き素材か否かのフラグのテーブル(B)を示す図であ
る。
【図5】各素材の送信データ量テーブル(C)を示す図
である。
【図6】各素材の表示タイミングと各区間内に送信すべ
き素材か否かのフラグのテーブル(B)を示す図であ
る。
【図7】各素材の送信データ量テーブル(C)を示す図
である。
【図8】各素材のイベント時刻と送信帯域のテーブル
(D)を示す図である。
【図9】本発明によるスケジュール概念図である。
【図10】本発明のデータ送信装置の構成図である。
【図11】本発明の必要最小帯域値算出手順を示すフロ
ーチャートである。
【図12】本発明の必要最小帯域値算出手順を示すフロ
ーチャートである。
【図13】本発明のデータ送信方法を示すフローチャー
トである。
【図14】本発明のデータ送信装置の構成図である。
【図15】本発明のデータ送信方法を示すフローチャー
トである。
【図16】本発明のデータ送信装置の構成図である。
【図17】本発明におけるスケジュール概念図である。
【図18】本発明のデータ送信方法を示すフローチャー
トである。
【図19】本発明のデータ送信装置の構成図である。
【図20】係数とチャネル番号の関係を示す図である。
【図21】本発明のデータ送信方法を示すフローチャー
トである。
【図22】本発明のデータ送信装置の構成図である。
【図23】本発明のデータ送信方法を示すフローチャー
トである。
【図24】本発明のデータ送信装置の構成図である。
【図25】本発明のデータ送信方法を示すフローチャー
トである。
【図26】本発明のデータ送信装置の構成図である。
【図27】本発明のデータ送信方法を示すフローチャー
トである。
【図28】本発明のデータ送信装置の構成図である。
【図29】本発明のデータ送信方法を示すフローチャー
トである。
【図30】本発明のデータ送信装置の構成図である。
【図31】本発明のデータ送信方法を示すフローチャー
トである。
【図32】本発明に係わるクライアント端末の構成図で
ある。
【図33】従来のスケジュールを示す概念図である。
【図34】従来のシナリオの一例を示す図である。
【図35】従来のクライアント端末の構成図である。
【符号の説明】
10 動画 11 シナリオ蓄積部 12 シナリオナ解釈部 13 スケジュール算出部 1003 必要最小帯域算出部 1004 送信帯域値蓄積部 1005 端末受信帯域情報取得部 1006 送受信帯域比較決定部 1008 スケジュール蓄積部 1009 スケジュール実行部 1010 送信部 1011 送信データ蓄積部 1012 予約送信帯域情報蓄積部 1413 端末受信帯域情報一時蓄積部 1603 限界帯域算出部 1613 追加帯域情報蓄積部 1913 係数蓄積部 1914 チャネル選択部 1915 チャネル予約情報蓄積部 2216 優先タイトル情報蓄積部 2417 タイトル再生頻度情報蓄積部 2616 優先端末情報蓄積部 2817 タイトル別再生端末数情報蓄積部 3017 端末別再生端末数情報蓄積部 3501 多重分離部 3502 デコーダバッファ 3503 デコーダ 3504 コンポジタメモリ 3505 プレゼンタ 3506 BIFSデコーダ 3507 スケジューラ

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データの送信開始時刻と当該データの送信
    帯域に基づいて、所定のデータ送信帯域の範囲内で前記
    データの送信を行うデータ送信方法であって、 送信するデータを固定のデータ送信帯域を持つ等時性デ
    ータと非固定のデータ送信帯域を持つ非等時性データと
    に分け、 等時性データの再生開始時刻を決定し、 前記等時性データの再生開始時刻に基づいて、非等時性
    データの各々のデータの送信完了時刻を当該データの再
    生開始時刻となるように設定し、 前記等時性データの再生開始時刻に基づいて、各時間帯
    毎の前記非等時性データを送信できる送信可能帯域を算
    出し、 前記送信完了時刻と前記送信可能帯域とに基づいて、前
    記非等時性データの送信開始時刻と当該非等時性データ
    の各時間帯毎のデータ送信帯域を決定する、 ことを特徴とするデータ送信方法。
  2. 【請求項2】前記非等時性データを送信できる送信可能
    帯域を算出するステップは、等時性データを送信してい
    ない時間帯では、送信可能帯域を前記所定のデータ送信
    帯域とし、等時性データを送信している時間帯では、前
    記所定のデータ送信帯域から送信している前記等時性デ
    ータの固定のデータ送信帯域を減算した値を送信可能帯
    域とするステップである、ことを特徴とする請求項1記
    載のデータ送信方法。
  3. 【請求項3】前記非等時性データの各時間帯毎のデータ
    送信帯域を決定するステップは、同一の時間帯に複数の
    非等時性データを送信する場合、前記送信可能帯域を同
    一の時間帯で送信される前記非等時性データの数で割っ
    た値を、当該同一の時間帯での各々の非等時性データの
    データ送信帯域とするステップである、ことを特徴とす
    る請求項1又は2記載のデータ送信方法。
  4. 【請求項4】再生用のデータと該データの再生時刻を記
    述したシナリオとを有するタイトルを、前記シナリオに
    基づいて再生するために、所定のデータ送信帯域Rの範
    囲内で前記再生用データを送信するデータ送信方法であ
    って、(A)再生の対象となるタイトルのシナリオを解
    釈し、(B)前記所定のデータ送信帯域Rと前記再生用
    データのうち固定の送信帯域を持つ等時性データを送信
    するためのデータ送信帯域pとに基づいて、前記再生用
    データのうち非固定の送信帯域を持つ非等時性データの
    送信可能帯域Wnと時刻との関係を表す送信可能帯域の
    テーブルを作成し、(C)送信可能帯域のテーブルに基
    づいて、イベント時刻を算出して遅いイベント時刻から
    順に時刻番号n(n=1、2、・・・)を付すと共に、
    各イベント時刻の時刻番号順に区切られた時間帯に、遅
    い時間帯から順に時間番号n(n=1、2、・・・)を
    付して、前記非等時性データの各データの表示時刻と、
    該データが前記時間番号で示された各時間帯に送信すべ
    きデータか否かの関係とを表すフラグのテーブルを作成
    し、(D)送信する非等時性データのそれぞれの未送信
    のデータ量Mxを管理するための未送信データ量テーブ
    ルを作成し、(E)前記時間番号nの時間帯に送信され
    る非等時性データの数Knで送信可能帯域Wnを割っ
    て、各非等時性データ用の送信帯域S(n)=Wn/K
    nを算出し、(F)Kn個の全ての非等時性データにつ
    いて、前記時間番号nの時間帯での送信帯域S(n)に
    おいて、各非等時性データ毎の未送信のデータ量Mxを
    送信し終えるまでの送信終了所要時間Q(n,x)=M
    x/S(n)を算出し、(G)時間番号nの時間帯(時
    刻T(n+1)〜時刻T(n))において、各非等時性
    データの送信終了所要時間Q(n,x)が、Q(n,
    x)<{T(n)−T(n+1)}を満たすか否かを検
    査して、この時間番号nの時間帯で送信が完了する非等
    時性データがあるかどうかを検出し、(H)時間番号n
    の時間帯(時刻T(n+1)〜時刻T(n))において
    送信が完了する非等時性データについて、送信完了時刻
    Y(n,x)=Q(n,x)+T(n+1)を算出し、
    (I)算出された送信完了時刻Y(n,x)のうち、最
    も時刻が遅いものを新たにイベント時刻として時間番号
    nの時間帯(時刻T(n+1)〜時刻T(n))の間に
    挿入し、前記時刻番号及び前記時間番号を振り直して、
    前記フラグのテーブルを更新し、(J)送信を完了しな
    い非等時性データについては、時間番号nの時間帯に送
    信されるデータ容量(S(n)・{T(n)−T(n+
    1)})から新たな未送信データ容量Mx’=Mx−
    {S(n)・(T(n)−T(n+1))}を算出し
    て、前記未送信データ量テーブルを更新し、(K)全て
    の時間番号nについて前記ステップ(E)〜ステップ
    (J)を繰り返して処理し、(L)全ての時間番号nに
    ついて処理が完了したら、各イベント時刻と、各非等時
    性データの送信帯域との関係を表すテーブル作成し、
    (M)前記ステップ(L)で作成されたテーブルに基づ
    いて、前記再生用データを送信する、ことを特徴とする
    データ送信方法。
  5. 【請求項5】前記ステップ(A)と前記ステップ(B)
    の間で、(a1)前記所定のデータ送信帯域Rを所定の
    必要最小帯域Eに設定し、 前記ステップ(L)の後で、(l1)前記ステップ
    (L)で作成されたテーブルを検査して、前記再生用デ
    ータのうち固定の送信帯域を持つ等時性データの再生が
    開始される時刻の前に、前記非等時性データの送信が生
    じた場合には、前記必要最小帯域Eに所定の値Cを加え
    て新たな前記必要最小帯域E(E=E+C)とし、再び
    前記ステップ(E)からの処理を繰り返す、 ことを特徴とする請求項4記載のデータ送信方法。
  6. 【請求項6】前記ステップ(D)と前記ステップ(E)
    の間で、(d1)前記ステップ(C)で設定された前記
    時刻番号nの小さい番号順に、前記時刻番号nに対応す
    る非等時性データの送信を時刻T(n+1)〜時刻T
    (n)の間に完了することができるデータ送信の必要最
    小帯域Exを、全ての非等時性データについて求め、
    (d2)前記ステップ(d1)で求めた必要最小帯域E
    xから最小の値の帯域を必要最小帯域Eとし、(d3)
    前記再生用のデータを受信する端末が前記再生用データ
    を損失なく受信することができる最大のデータ受信帯域
    を求め、(d4)前記必要最小帯域Eと前記最大のデー
    タ受信帯域のうち小さいほうの帯域を前記所定のデータ
    送信帯域Rとする、 ことを特徴とする請求項4記載のデータ送信方法。
  7. 【請求項7】前記ステップ(d3)において、前記再生
    用のデータを受信する端末が複数の場合、全ての端末に
    対して前記最大のデータ受信帯域を求め、 前記ステップ(d4)において、前記必要最小帯域Eと
    全ての前記最大のデータ受信帯域のうち、最小の値の帯
    域を前記所定のデータ送信帯域Rとする、 ことを特徴とする請求項6記載のデータ送信方法。
  8. 【請求項8】前記ステップ(d1)の前で、(d0)前
    記再生用データを送信するための複数のチャネルを設け
    て、該複数のチャネルの各々に対応する係数kを設定
    し、 前記ステップ(d4)の後に、(d5)前記複数のチャ
    ネルのうち使用されていないチャネルであって、前記係
    数kの大きいチャネルの方から、送信する非等時性デー
    タを再生する順に割り当て、(d6)各々のチャネルか
    ら再生用データを送信するためのデータ送信帯域を、前
    記データ送信帯域Rに各々のチャネルに対応する前記係
    数kを乗じた値kRとして、前記データ送信帯域R(R
    =kR)を設定し直す、 ことを特徴とする請求項6又は7記載のデータ送信方
    法。
  9. 【請求項9】前記ステップ(d0)は、前記再生用デー
    タを送信するための複数のチャネルを設けて、該複数の
    チャネルの各々に対応するチャネル番号m(m=1、
    2、3、・・・、q)と該チャネル番号に応じた係数k
    (m)=1/mを設定するステップであり、 前記ステップ(d6)は、各々のチャネルから再生用デ
    ータを送信するためのデータ送信帯域を、前記データ送
    信帯域Rに各々のチャネルに対応する前記係数k(m)
    を乗じた値k(m)・Rとして、前記データ送信帯域R
    (R=k(m)・R)を設定し直すステップである、 ことを特徴とする請求項8記載のデータ送信方法。
  10. 【請求項10】前記ステップ(d0)において、1から
    qの間の所定の番号j(1≦j≦q)を閾値とし、チャ
    ネル番号1からjまでのチャネルの係数k(m)は、k
    (m)=1とし、チャネル番号jより大きいチャネルの
    係数k(m)は、k(m)=x(但し、xは、0<x<
    1を満たす所定の値)とする、ことを特徴とする請求項
    9記載のデータ送信方法。
  11. 【請求項11】前記ステップ(d5)において、優先度
    の高いタイトルを決定しておき、送信される再生用デー
    タが、該優先度の高いタイトルのデータの場合には、前
    記係数kの大きいチャネルの方から送信用のチャネルを
    割り当て、優先度の高いタイトル以外のタイトルのデー
    タの場合には、前記係数kの小さいチャネルの方から送
    信用のチャネルを割り当てる、ことを特徴とする請求項
    8乃至10記載のデータ送信方法。
  12. 【請求項12】前記ステップ(d5)において、前記優
    先度の高いタイトルの決定は、過去の再生頻度に応じて
    各タイトルの順位付けをし、所定の順位までのタイトル
    を優先度の高いタイトルとする、ことを特徴とする請求
    項11記載のデータ送信方法。
  13. 【請求項13】前記ステップ(d5)において、前記優
    先度の高いタイトルの決定は、同時に送信される端末の
    数が多い順に各タイトルの順位付けをし、所定の順位ま
    でのタイトルを優先度の高いタイトルとする、ことを特
    徴とする請求項11記載のデータ送信方法。
  14. 【請求項14】前記ステップ(d5)において、再生用
    データを送信する端末のうち優先度の高い端末を決定し
    ておき、再生用データを該優先度の高い端末に対して送
    信する場合には、前記係数kの大きいチャネルの方から
    送信用のチャネルを割り当て、優先度の高い端末以外の
    端末に対して送信する場合には、前記係数kの小さいチ
    ャネルの方から送信用のチャネルを割り当てる、ことを
    特徴とする請求項8乃至10記載のデータ送信方法。
  15. 【請求項15】前記ステップ(d5)において、前記優
    先度の高い端末の決定は、所定のタイトルを再生する際
    に、同時に送信される端末の数が多い順に各端末の順位
    付けをし、所定の順位までの端末を優先度の高い端末と
    する、ことを特徴とする請求項14記載のデータ送信方
    法。
  16. 【請求項16】前記ステップ(D)と前記ステップ
    (E)の間で、(d1)前記再生用のデータに含まれる
    各々の等時性データを送信するためのデータ送信帯域の
    うち、最大のデータ送信帯域pに非等時性データを送信
    するための所定の値のデータ送信帯域を加えて加算送信
    帯域とし、(d2)前記再生用のデータの送信される端
    末が前記再生用データを損失なく受信することができる
    最大のデータ受信帯域を求め、(d3)前記データ受信
    帯域が前記加算送信帯域よりも小のとき、前記再生用デ
    ータの送信を停止し、(d4)前記データ受信帯域が前
    記加算送信帯域よりも大のとき、前記加算送信帯域を前
    記所定のデータ送信帯域Rとする、 ことを特徴とする請求項4記載のデータ送信方法。
  17. 【請求項17】前記ステップ(d2)において、前記再
    生用のデータの送信される端末が複数の場合、全ての端
    末に対して前記最大のデータ受信帯域を求め、全ての前
    記最大のデータ受信帯域のうち、最小の値の帯域をデー
    タ受信帯域とする、 ことを特徴とする請求項16記載のデータ送信方法。
  18. 【請求項18】データの送信開始時刻と当該データの送
    信帯域に基づいて、所定のデータ送信帯域の範囲内で前
    記データの送信を行う送信手段を有するデータ送信装置
    において、 タイトルを構成するデータと該データを再生する時刻を
    記述したシナリオを蓄積するシナリオ蓄積手段と、 前記シナリオ蓄積手段に蓄積されている前記シナリオを
    読み出して解釈するシナリオ解釈手段と、 前記シナリオ解釈手段で解釈したシナリオから前記デー
    タの送信開始時刻と当該データの送信帯域を算出して、
    前記データを送信するためのスケジュールを作成するス
    ケジュール算出手段と、 を備えることを特徴とするデータ送信装置。
  19. 【請求項19】前記シナリオ解釈手段は、 送信するデータを固定のデータ送信帯域を持つ等時性デ
    ータと非固定のデータ送信帯域を持つ非等時性データと
    に分ける手段と、 等時性データの再生開始時刻を決定する手段と、 前記等時性データの再生開始時刻に基づいて、非等時性
    データの各々のデータの送信完了時刻を当該データの再
    生開始時刻となるように設定する手段と、を有し、 前記スケジュール算出手段は、 前記等時性データの再生開始時刻に基づいて、各時間帯
    毎の前記非等時性データを送信できる送信可能帯域を算
    出する手段と、 前記送信完了時刻と前記送信可能帯域とに基づいて、前
    記非等時性データの送信開始時刻と当該非等時性データ
    の各時間帯毎のデータ送信帯域を決定する手段と、 を有する、 ことを特徴とする請求項18記載のデータ送信装置。
  20. 【請求項20】前記非等時性データを送信できる送信可
    能帯域を算出する手段は、等時性データを送信していな
    い時間帯では、送信可能帯域を前記所定のデータ送信帯
    域とし、等時性データを送信している時間帯では、前記
    所定のデータ送信帯域から送信している前記等時性デー
    タの固定のデータ送信帯域を減算した値を送信可能帯域
    とする構成の請求項19記載のデータ送信装置。
  21. 【請求項21】前記非等時性データの各時間帯毎のデー
    タ送信帯域を決定する手段は、同一の時間帯に複数の非
    等時性データを送信する場合、前記送信可能帯域を同一
    の時間帯で送信される前記非等時性データの数で割った
    値を、当該同一の時間帯での各々の非等時性データのデ
    ータ送信帯域とする構成の請求項19又は20記載のデ
    ータ送信装置。
  22. 【請求項22】所定のデータ送信帯域Rの範囲内で再生
    用データを送信する送信手段を有するデータ送信装置に
    おいて、 タイトルを構成する再生用のデータと該データを再生す
    る時刻を記述したシナリオを蓄積するシナリオ蓄積手段
    と、 前記シナリオ蓄積手段に蓄積されている前記シナリオを
    読み出して解釈するシナリオ解釈手段と、 前記シナリオ解釈手段で解釈したシナリオから前記デー
    タの送信開始時刻と当該データの送信帯域を算出して、
    前記データを送信するためのスケジュールを作成するス
    ケジュール算出手段と、 前記スケジュールに基づいて、前記送信手段を制御する
    スケジュール実行手段と、 を備え、 前記シナリオ解釈手段は、 再生の対象となるタイトルのシナリオを解釈する解釈手
    段と、 前記所定のデータ送信帯域Rと前記再生用データのうち
    固定の送信帯域を持つ等時性データを送信するためのデ
    ータ送信帯域pとに基づいて、前記再生用データのうち
    非固定の送信帯域を持つ非等時性データの送信可能帯域
    Wnと時刻との関係を表す送信可能帯域のテーブルを作
    成する送信可能帯域テーブル作成手段と、 前記送信可能帯域テーブル作成手段で作成された前記送
    信可能帯域のテーブルに基づいて、イベント時刻を算出
    して遅いイベント時刻から順に時刻番号n(n=1、
    2、・・・)を付すと共に、各イベント時刻の時刻番号
    順に区切られた時間帯に、遅い時間帯から順に時間番号
    n(n=1、2、・・・)を付して、前記非等時性デー
    タの各データの表示時刻と、該データが前記時間番号で
    示された各時間帯に送信すべきデータか否かの関係とを
    表すフラグのテーブルを作成するフラグテーブル作成手
    段と、 送信する非等時性データのそれぞれの未送信のデータ量
    Mxを管理するための未送信データ量テーブルを作成す
    る未送信データ量テーブル作成手段と、 を有し、 前記スケジュール算出手段は、 前記時間番号nの時間帯に送信される非等時性データの
    数Knで送信可能帯域Wnを割って、各非等時性データ
    用の送信帯域S(n)=Wn/Knを算出する送信帯域
    算出手段と、 Kn個の全ての非等時性データについて、前記時間番号
    nの時間帯での送信帯域S(n)において、各非等時性
    データ毎の未送信のデータ量Mxを送信し終えるまでの
    送信終了所要時間Q(n,x)=Mx/S(n)を算出
    する送信終了所要時間算出手段と、 前記時間番号nの時間帯(時刻T(n+1)〜時刻T
    (n))において、各非等時性データの送信終了所要時
    間Q(n,x)が、Q(n,x)<{T(n)−T(n
    +1)}を満たすか否かを検査して、この時間番号nの
    時間帯で送信が完了する非等時性データがあるかどうか
    を検出する非等時性データ検出手段と、 前記時間番号nの時間帯(時刻T(n+1)〜時刻T
    (n))において送信が完了する非等時性データについ
    て、送信完了時刻Y(n,x)=Q(n,x)+T(n
    +1)を算出する送信完了時刻算出手段と、 前記送信完了時刻算出手段で算出された送信完了時刻Y
    (n,x)のうち、最も時刻が遅いものを新たにイベン
    ト時刻として時間番号nの時間帯(時刻T(n+1)〜
    時刻T(n))の間に挿入し、前記時刻番号及び前記時
    間番号を振り直して、前記フラグのテーブルを更新する
    フラグテーブル更新手段と、 送信を完了しない非等時性データについては、時間番号
    nの時間帯に送信されるデータ容量(S(n)・{T
    (n)−T(n+1)})から新たな未送信データ容量
    Mx’=Mx−{S(n)・(T(n)−T(n+
    1))}を算出して、前記未送信データ量テーブルを更
    新する未送信データ量テーブル更新手段と、 前記送信帯域算出手段及び前記送信完了時刻算出手段の
    結果に基づいて、全ての前記時間番号nにおける、各イ
    ベント時刻と、各非等時性データの送信帯域との関係を
    表すテーブルをスケジュールとして作成するスケジュー
    ル作成手段と、 を有する、 ことを特徴とするデータ送信装置。
  23. 【請求項23】さらに、前記再生用データを送信するた
    めの必要最小帯域Eを算出し、前記所定のデータ送信帯
    域Rを所定の必要最小帯域Eに設定する必要最小帯域算
    出手段を備える、ことを特徴とする請求項22記載のデ
    ータ送信装置。
  24. 【請求項24】前記必要最小帯域算出手段は、前記スケ
    ジュール算出手段のスケジュール作成手段で作成された
    前記テーブルを検査して、前記再生用データのうち固定
    の送信帯域を持つ等時性データの再生が開始される時刻
    の前に、前記非等時性データの送信が生じている場合に
    は、前記必要最小帯域Eに所定の値Cを加えて新たな前
    記必要最小帯域E(E=E+C)とする、ことを特徴と
    する請求項23記載のデータ送信装置。
  25. 【請求項25】前記必要最小帯域算出手段は、前記時刻
    番号nの小さい番号順に、前記時刻番号nに対応する非
    等時性データの送信を時刻T(n+1)〜時刻T(n)
    の間に完了することができるデータ送信の必要最小帯域
    Exを、全ての非等時性データについて算出し、前記必
    要最小帯域Exのうち最小の値の帯域を必要最小帯域E
    とし、 さらに、 前記再生用のデータを送信する端末が前記再生用データ
    を損失なく受信することができる最大のデータ受信帯域
    を取得する端末受信帯域情報取得手段と、 前記必要最小帯域Eと前記端末受信帯域情報取得手段で
    取得された前記最大のデータ受信帯域のうち小さいほう
    の帯域を前記所定のデータ送信帯域Rとする送受信帯域
    比較決定手段と、 を有する、 ことを特徴とする請求項23記載のデータ送信装置。
  26. 【請求項26】前記端末受信帯域情報取得手段は、前記
    再生用のデータを受信する端末が複数の場合、全ての端
    末に対して前記最大のデータ受信帯域を求め、 前記送受信帯域比較決定手段は、前記必要最小帯域Eと
    前記全ての最大のデータ受信帯域のうち、最小の値の帯
    域を前記所定のデータ送信帯域Rとする、 ことを特徴とする請求項25記載のデータ送信装置。
  27. 【請求項27】前記送信手段は、前記再生用のデータを
    送信するための複数のチャネルを有し、 前記データ送信装置において、さらに、 前記複数のチャネルの各々に対応する係数kを蓄積する
    係数蓄積手段と、 前記複数のチャネルのうち使用されていないチャネルで
    あって、前記係数蓄積手段に蓄積されている前記係数k
    の大きいチャネルの方から、送信する非等時性データを
    再生する順にチャネルを選択して割り当てるチャネル選
    択手段、 を備え、 前記スケジュール算出手段は、各々のチャネルから再生
    用データを送信するためのデータ送信帯域を、前記デー
    タ送信帯域Rに各々のチャネルに対応する前記係数kを
    乗じた値kRとして、前記データ送信帯域R(R=k
    R)を設定し直す、 ことを特徴とする請求項25又は26記載のデータ送信
    装置。
  28. 【請求項28】前記複数のチャネルは、各々に対応する
    チャネル番号m(m=1、2、3、・・・、q)を有
    し、 前記係数kは、前記チャネル番号に応じた係数k=1/
    mである、 ことを特徴とする請求項27記載のデータ送信装置。
  29. 【請求項29】前記複数のチャネルは、各々に対応する
    チャネル番号m(m=1、2、3、・・・、q)を有
    し、 前記係数kは、チャネル番号1からqの間の所定の番号
    j(1≦j≦q)を閾値とし、チャネル番号1からjま
    でのチャネルの場合、k=1とし、チャネル番号jより
    大きいチャネルの場合、k=x(但し、xは、0<x<
    1を満たす所定の値)とする、 ことを特徴とする請求項27記載のデータ送信装置。
  30. 【請求項30】さらに、優先度の高いタイトルの識別子
    を蓄積する優先タイトル情報蓄積手段を有し、 前記チャネル選択手段は、送信される再生用のデータ
    が、前記優先タイトル情報蓄積手段に蓄積されている前
    記識別子と同じ識別子を持つタイトルのデータの場合に
    は、前記係数kの大きいチャネルの方から送信用のチャ
    ネルを選択して割り当て、前記優先タイトル情報蓄積手
    段に蓄積されている前記識別子と異なる識別子を持つタ
    イトルのデータの場合には、前記係数kの小さいチャネ
    ルの方から送信用のチャネルを選択して割り当てる、 ことを特徴とする請求項27乃至29記載のデータ送信
    装置。
  31. 【請求項31】さらに、過去の再生頻度に応じて各タイ
    トルの順位付けをして、各タイトルの順位を蓄積するタ
    イトル再生頻度情報蓄積手段を備え、 前記チャネル選択手段は、前記タイトル再生頻度情報蓄
    積手段に蓄積されている前記順位に応じて、所定の順位
    までのタイトルを優先度の高いタイトルと決定し、当該
    タイトルの識別子で前記優先タイトル情報蓄積手段を更
    新する、 ことを特徴とする請求項30記載のデータ送信装置。
  32. 【請求項32】さらに、同時に送信される端末の数が多
    い順に各タイトルの順位付けをして、各タイトルの順位
    を蓄積するタイトル再生頻度情報蓄積手段を備え、 前記チャネル選択手段は、前記タイトル再生頻度情報蓄
    積手段に蓄積されている前記順位に応じて、所定の順位
    までのタイトルを優先度の高いタイトルと決定し、当該
    タイトルの識別子で前記優先タイトル情報蓄積手段の内
    容を更新する、 ことを特徴とする請求項30記載のデータ送信装置。
  33. 【請求項33】さらに、再生用データを送信する端末の
    うち優先度の高い端末の識別子を蓄積する優先端末情報
    蓄積手段を有し、 前記チャネル選択手段は、前記優先端末情報蓄積手段に
    蓄積されている前記識別子と同じ識別子を持つ端末に対
    して前記再生用のデータを送信する場合には、前記係数
    kの大きいチャネルの方から送信用のチャネルを選択し
    て割り当て、前記優先端末情報蓄積手段に蓄積されてい
    る前記識別子と異なる識別子を持つ端末に対して前記再
    生用のデータを送信する場合には、前記係数kの小さい
    チャネルの方から送信用のチャネルを選択して割り当て
    る、 ことを特徴とする請求項27乃至29記載のデータ送信
    装置。
  34. 【請求項34】さらに、各タイトル毎に当該タイトルの
    再生用のデータが送信される端末数を蓄積するタイトル
    別再生端末数情報蓄積手段を備え、 前記チャネル選択手段は、前記タイトル別再生端末数情
    報蓄積手段に蓄積されている前記端末数に応じて各端末
    の順位付けをし、各端末の順位に応じて所定の順位まで
    の端末を優先度の高い端末と決定し、当該端末の識別子
    で前記優先端末情報蓄積手段に内容を更新する、 ことを特徴とする請求項33記載のデータ送信装置。
  35. 【請求項35】さらに、各端末毎に、当該端末と同時に
    再生用データが送信される端末の数の情報を蓄積した端
    末別再生端末数情報蓄積手段を備え、 前記チャネル選択手段は、前記端末別再生端末数情報蓄
    積手段に蓄積されている前記端末数の情報に応じて各端
    末の順位付けをし、各端末の順位に応じて所定の順位ま
    での端末を優先度の高い端末と決定し、当該端末の識別
    子で前記優先端末情報蓄積手段に内容を更新する、 ことを特徴とする請求項33記載のデータ送信装置。
  36. 【請求項36】さらに、 前記再生用のデータに含まれる各々の等時性データを送
    信するためのデータ送信帯域のうち、最大のデータ送信
    帯域を限界帯域pとして算出する限界帯域算出手段と、 非等時性データを送信するために前記限界帯域pに追加
    される所定の値の送信帯域を蓄積する追加帯域情報蓄積
    手段と、 前記再生用のデータの送信される端末が前記再生用デー
    タを損失なく受信することができる最大のデータ受信帯
    域を取得する端末受信帯域情報取得手段と、 前記限界帯域pに、前記追加帯域情報蓄積手段に蓄積さ
    れている前記所定の値の送信帯域を加算して加算送信帯
    域を算出し、前記データ受信帯域が前記加算送信帯域よ
    りも小のとき、前記再生用データの送信を停止するよう
    に決定し、前記データ受信帯域が前記加算送信帯域より
    も大のとき、前記加算送信帯域を前記所定のデータ送信
    帯域Rとする送受信帯域比較決定手段と、 を有する、 ことを特徴とする請求項22記載のデータ送信装置。
  37. 【請求項37】前記端末受信帯域情報取得手段は、前記
    再生用のデータの送信される端末が複数の場合、全ての
    端末に対して前記最大のデータ受信帯域を取得し、前記
    全ての最大のデータ受信帯域のうち、最小の値の帯域を
    データ受信帯域とする、 ことを特徴とする請求項36記載のデータ送信装置。
  38. 【請求項38】さらに、前記複数のチャネルの使用状況
    を示す情報を蓄積するチャネル予約情報蓄積手段を備
    え、 前記チャンネル選択手段は、前記チャネル予約情報蓄積
    手段に蓄積されている前記情報に基づいて、前記チャン
    ネルの選択をする、 ことを特徴とする請求項27乃至35記載のデータ送信
    装置。
  39. 【請求項39】さらに、前記複数の端末の前記最大のデ
    ータ受信帯域を一時的に蓄積する端末受信帯域情報一時
    蓄積手段を備えることを特徴とする請求項26乃至3
    5、37、又は38何れか記載のデータ送信装置。
  40. 【請求項40】さらに、前記送受信帯域比較決定手段で
    決定したデータ送信帯域Rを使用していることを登録す
    る予約送信帯域情報蓄積手段を備える、ことを特徴とす
    る請求項25乃至39記載のデータ送信装置。
  41. 【請求項41】さらに、前記データ送信帯域Rを蓄積す
    る送信帯域値蓄積手段を備える、ことを特徴とする請求
    項23乃至40記載のデータ送信装置。
  42. 【請求項42】さらに、前記スケジュール算出手段で算
    出した前記スケジュールを蓄積するスケジュール蓄積手
    段を備え、 前記スケジュール実行手段は、前記スケジュール蓄積手
    段に蓄積されている前記スケジュールに基づいて、前記
    送信手段を制御する構成の請求項22乃至41記載のデ
    ータ送信装置。
  43. 【請求項43】さらに、前記再生用のデータを蓄積する
    送信データ蓄積手段を備え、 前記送信手段は、前記スケジュール実行手段からの制御
    信号に基づいて、前記送信データ蓄積手段から送信すべ
    きデータを読み出して送信する構成の請求項22乃至4
    2記載のデータ送信装置。
  44. 【請求項44】送信用データを固定のデータ送信帯域を
    持つ等時性データと非固定のデータ送信帯域を持つ非等
    時性データとに分けるステップと、 等時性データの再生開始時刻を決定するステップと、 前記等時性データの再生開始時刻に基づいて、非等時性
    データの各々のデータの送信完了時刻を当該データの再
    生開始時刻となるように設定するステップと、 前記等時性データの再生開始時刻に基づいて、各時間帯
    毎の前記非等時性データを送信できる送信可能帯域を算
    出するステップと、 前記送信完了時刻と前記送信可能帯域とに基づいて、前
    記非等時性データの送信開始時刻と当該非等時性データ
    の各時間帯毎のデータ送信帯域を決定するステップと、 前記非等時性データの送信開始時刻と当該データの送信
    帯域に基づいて、所定のデータ送信帯域の範囲内で前記
    送信用データの送信を行うステップと、 を有するデータ送信方法をコンピュータに実行させるた
    めのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  45. 【請求項45】前記非等時性データを送信できる送信可
    能帯域を算出するステップは、等時性データを送信して
    いない時間帯では、送信可能帯域を前記所定のデータ送
    信帯域とし、等時性データを送信している時間帯では、
    前記所定のデータ送信帯域から送信している前記等時性
    データの固定のデータ送信帯域を減算した値を送信可能
    帯域とするステップである、ことを特徴とする請求項4
    4記載の記録媒体。
  46. 【請求項46】前記非等時性データの各時間帯毎のデー
    タ送信帯域を決定するステップは、同一の時間帯に複数
    の非等時性データを送信する場合、前記送信可能帯域を
    同一の時間帯で送信される前記非等時性データの数で割
    った値を、当該同一の時間帯での各々の非等時性データ
    のデータ送信帯域とするステップである、ことを特徴と
    する請求項44又は45記載の記録媒体。
  47. 【請求項47】(A)再生の対象となるタイトルのシナ
    リオを解釈するステップと、(B)前記所定のデータ送
    信帯域Rと前記再生用データのうち固定の送信帯域を持
    つ等時性データを送信するためのデータ送信帯域pとに
    基づいて、前記再生用データのうち非固定の送信帯域を
    持つ非等時性データの送信可能帯域Wnと時刻との関係
    を表す送信可能帯域のテーブルを作成するステップと、
    (C)送信可能帯域のテーブルに基づいて、イベント時
    刻を算出して遅いイベント時刻から順に時刻番号n(n
    =1、2、・・・)を付すと共に、各イベント時刻の時
    刻番号順に区切られた時間帯に、遅い時間帯から順に時
    間番号n(n=1、2、・・・)を付して、前記非等時
    性データの各データの表示時刻と、該データが前記時間
    番号で示された各時間帯に送信すべきデータか否かの関
    係とを表すフラグのテーブルを作成するステップと、
    (D)送信する非等時性データのそれぞれの未送信のデ
    ータ量Mxを管理するための未送信データ量テーブルを
    作成するステップと、(E)前記時間番号nの時間帯に
    送信される非等時性データの数Knで送信可能帯域Wn
    を割って、各非等時性データ用の送信帯域S(n)=W
    n/Knを算出するステップと、(F)Kn個の全ての
    非等時性データについて、前記時間番号nの時間帯での
    送信帯域S(n)において、各非等時性データ毎の未送
    信のデータ量Mxを送信し終えるまでの送信終了所要時
    間Q(n,x)=Mx/S(n)を算出するステップ
    と、(G)時間番号nの時間帯(時刻T(n+1)〜時
    刻T(n))において、各非等時性データの送信終了所
    要時間Q(n,x)が、Q(n,x)<{T(n)−T
    (n+1)}を満たすか否かを検査して、この時間番号
    nの時間帯で送信が完了する非等時性データがあるかど
    うかを検出するステップと、(H)時間番号nの時間帯
    (時刻T(n+1)〜時刻T(n))において送信が完
    了する非等時性データについて、送信完了時刻Y(n,
    x)=Q(n,x)+T(n+1)を算出するステップ
    と、(I)算出された送信完了時刻Y(n,x)のう
    ち、最も時刻が遅いものを新たにイベント時刻として時
    間番号nの時間帯(時刻T(n+1)〜時刻T(n))
    の間に挿入し、前記時刻番号及び前記時間番号を振り直
    して、前記フラグのテーブルを更新するステップと、
    (J)送信を完了しない非等時性データについては、時
    間番号nの時間帯に送信されるデータ容量(S(n)・
    {T(n)−T(n+1)})から新たな未送信データ
    容量Mx’=Mx−{S(n)・(T(n)−T(n+
    1))}を算出して、前記未送信データ量テーブルを更
    新するステップと、(K)全ての時間番号nについて前
    記ステップ(E)〜ステップ(J)を繰り返して処理
    し、(L)全ての時間番号nについて処理が完了した
    ら、各イベント時刻と、各非等時性データの送信帯域と
    の関係を表すテーブル作成するステップと、(M)前記
    ステップ(L)で作成されたテーブルに基づいて、前記
    再生用データを送信するステップと、 を有するデータ送信方法をコンピュータに実行させるた
    めのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  48. 【請求項48】前記ステップ(A)と前記ステップ
    (B)の間で、(a1)前記所定のデータ送信帯域Rを
    所定の必要最小帯域Eに設定するステップと、 前記ステップ(L)の後で、(l1)前記ステップ
    (L)で作成されたテーブルを検査して、前記再生用デ
    ータのうち固定の送信帯域を持つ等時性データの再生が
    開始される時刻の前に、前記非等時性データの送信が生
    じた場合には、前記必要最小帯域Eに所定の値Cを加え
    て新たな前記必要最小帯域E(E=E+C)とし、再び
    前記ステップ(E)からの処理を繰り返すするステップ
    と、 ことを特徴とする請求項47記載の記録媒体。
  49. 【請求項49】前記ステップ(D)と前記ステップ
    (E)の間で、(d1)前記ステップ(C)で設定され
    た前記時刻番号nの小さい番号順に、前記時刻番号nに
    対応する非等時性データの送信を時刻T(n+1)〜時
    刻T(n)の間に完了することができるデータ送信の必
    要最小帯域Exを、全ての非等時性データについて求め
    るステップと、、(d2)前記ステップ(d1)で求め
    た必要最小帯域Exから最小の値の帯域を必要最小帯域
    Eとするステップと、(d3)前記再生用のデータを受
    信する端末が前記再生用データを損失なく受信すること
    ができる最大のデータ受信帯域を求めるステップと、
    (d4)前記必要最小帯域Eと前記最大のデータ受信帯
    域のうち小さいほうの帯域を前記所定のデータ送信帯域
    Rとするステップと、 ことを特徴とする請求項47記載の記録媒体。
  50. 【請求項50】前記ステップ(d3)において、前記再
    生用のデータを受信する端末が複数の場合、全ての端末
    に対して前記最大のデータ受信帯域を求めるステップ
    と、 前記ステップ(d4)において、前記必要最小帯域Eと
    全ての前記最大のデータ受信帯域のうち、最小の値の帯
    域を前記所定のデータ送信帯域Rとするステップと、 ことを特徴とする請求項49記載の記録媒体。
  51. 【請求項51】前記ステップ(d1)の前で、(d0)
    前記再生用データを送信するための複数のチャネルを設
    けて、該複数のチャネルの各々に対応する係数kを設定
    するステップと、 前記ステップ(d4)の後に、(d5)前記複数のチャ
    ネルのうち使用されていないチャネルであって、前記係
    数kの大きいチャネルの方から、送信する非等時性デー
    タを再生する順に割り当てるステップと、(d6)各々
    のチャネルから再生用データを送信するためのデータ送
    信帯域を、前記データ送信帯域Rに各々のチャネルに対
    応する前記係数kを乗じた値kRとして、前記データ送
    信帯域R(R=kR)を設定し直すステップと、 ことを特徴とする請求項49又は50記載の記録媒体。
  52. 【請求項52】前記ステップ(d0)は、前記再生用デ
    ータを送信するための複数のチャネルを設けて、該複数
    のチャネルの各々に対応するチャネル番号m(m=1、
    2、3、・・・、q)と該チャネル番号に応じた係数k
    (m)=1/mを設定するステップであり、 前記ステップ(d6)は、各々のチャネルから再生用デ
    ータを送信するためのデータ送信帯域を、前記データ送
    信帯域Rに各々のチャネルに対応する前記係数k(m)
    を乗じた値k(m)・Rとして、前記データ送信帯域R
    (R=k(m)・R)を設定し直すステップである、 ことを特徴とする請求項51記載の記録媒体。
  53. 【請求項53】前記ステップ(d0)において、1から
    qの間の所定の番号j(1≦j≦q)を閾値とし、チャ
    ネル番号1からjまでのチャネルの係数k(m)は、k
    (m)=1とし、チャネル番号jより大きいチャネルの
    係数k(m)は、k(m)=x(但し、xは、0<x<
    1を満たす所定の値)とする、ことを特徴とする請求項
    52記載の記録媒体。
  54. 【請求項54】前記ステップ(d5)において、優先度
    の高いタイトルを決定しておき、送信される再生用デー
    タが、該優先度の高いタイトルのデータの場合には、前
    記係数kの大きいチャネルの方から送信用のチャネルを
    割り当て、優先度の高いタイトル以外のタイトルのデー
    タの場合には、前記係数kの小さいチャネルの方から送
    信用のチャネルを割り当てる、ことを特徴とする請求項
    51乃至53記載の記録媒体。
  55. 【請求項55】前記ステップ(d5)において、前記優
    先度の高いタイトルの決定は、過去の再生頻度に応じて
    各タイトルの順位付けをし、所定の順位までのタイトル
    を優先度の高いタイトルとする、ことを特徴とする請求
    項54記載の記録媒体。
  56. 【請求項56】前記ステップ(d5)において、前記優
    先度の高いタイトルの決定は、同時に送信される端末の
    数が多い順に各タイトルの順位付けをし、所定の順位ま
    でのタイトルを優先度の高いタイトルとする、ことを特
    徴とする請求項54記載の記録媒体。
  57. 【請求項57】前記ステップ(d5)において、再生用
    データを送信する端末のうち優先度の高い端末を決定し
    ておき、再生用データを該優先度の高い端末に対して送
    信する場合には、前記係数kの大きいチャネルの方から
    送信用のチャネルを割り当て、優先度の高い端末以外の
    端末に対して送信する場合には、前記係数kの小さいチ
    ャネルの方から送信用のチャネルを割り当てる、ことを
    特徴とする請求項51乃至53記載の記録媒体。
  58. 【請求項58】前記ステップ(d5)において、前記優
    先度の高い端末の決定は、所定のタイトルを再生する際
    に、同時に送信される端末の数が多い順に各端末の順位
    付けをし、所定の順位までの端末を優先度の高い端末と
    する、ことを特徴とする請求項57記載の記録媒体。
  59. 【請求項59】前記ステップ(D)と前記ステップ
    (E)の間で、(d1)前記再生用のデータに含まれる
    各々の等時性データを送信するためのデータ送信帯域の
    うち、最大のデータ送信帯域pに非等時性データを送信
    するための所定の値のデータ送信帯域を加えて加算送信
    帯域とするステップと、(d2)前記再生用のデータの
    送信される端末が前記再生用データを損失なく受信する
    ことができる最大のデータ受信帯域を求めるステップ
    と、(d3)前記データ受信帯域が前記加算送信帯域よ
    りも小のとき、前記再生用データの送信を停止するステ
    ップと、(d4)前記データ受信帯域が前記加算送信帯
    域よりも大のとき、前記加算送信帯域を前記所定のデー
    タ送信帯域Rとするステップと、 ことを特徴とする請求項47記載の記録媒体。
  60. 【請求項60】前記ステップ(d2)において、前記再
    生用のデータの送信される端末が複数の場合、全ての端
    末に対して前記最大のデータ受信帯域を求め、全ての前
    記最大のデータ受信帯域のうち、最小の値の帯域をデー
    タ受信帯域とする、 ことを特徴とする請求項59記載の記録媒体。
JP28738398A 1998-09-25 1998-09-25 データ送信方法、データ送信装置、及びデータ送信プログラムを記録した記録媒体 Withdrawn JP2000101647A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28738398A JP2000101647A (ja) 1998-09-25 1998-09-25 データ送信方法、データ送信装置、及びデータ送信プログラムを記録した記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28738398A JP2000101647A (ja) 1998-09-25 1998-09-25 データ送信方法、データ送信装置、及びデータ送信プログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000101647A true JP2000101647A (ja) 2000-04-07
JP2000101647A5 JP2000101647A5 (ja) 2005-11-24

Family

ID=17716649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28738398A Withdrawn JP2000101647A (ja) 1998-09-25 1998-09-25 データ送信方法、データ送信装置、及びデータ送信プログラムを記録した記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000101647A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002077857A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Hitachi Ltd マルチメディアデータの送出装置
WO2004053758A1 (ja) * 2001-07-30 2004-06-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. シナリオ情報解析装置及びシナリオ情報解析方法
JP2005151000A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> メディア通信制御方法、メディア通信制御装置、および、メディア提供システム、ならびに、メディア通信制御プログラム、メディア提供プログラム、および、その記憶媒体
US7525556B2 (en) 2002-01-31 2009-04-28 Sony Corporation Data creating device, data reproducing device, data processing system, and methods therefor
JP2012113719A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Nhn Business Platform Corp P2p基盤のストリーミングサービスのサーバ使用量を調整するシステムおよび方法
JP2012165371A (ja) * 2011-01-21 2012-08-30 Ntt Docomo Inc 複数のビデオを評価する方法及び評価サーバー
JP2016184774A (ja) * 2015-03-20 2016-10-20 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および配信装置
JP2017017738A (ja) * 2016-09-07 2017-01-19 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および配信装置
US10721377B1 (en) 2019-06-11 2020-07-21 WeMovie Technologies Production-as-a-service systems for making movies, tv shows and multimedia contents
US11107503B2 (en) 2019-10-08 2021-08-31 WeMovie Technologies Pre-production systems for making movies, TV shows and multimedia contents
US11166086B1 (en) 2020-10-28 2021-11-02 WeMovie Technologies Automated post-production editing for user-generated multimedia contents
US11315602B2 (en) 2020-05-08 2022-04-26 WeMovie Technologies Fully automated post-production editing for movies, TV shows and multimedia contents
US11321639B1 (en) 2021-12-13 2022-05-03 WeMovie Technologies Automated evaluation of acting performance using cloud services
US11330154B1 (en) 2021-07-23 2022-05-10 WeMovie Technologies Automated coordination in multimedia content production
US11564014B2 (en) 2020-08-27 2023-01-24 WeMovie Technologies Content structure aware multimedia streaming service for movies, TV shows and multimedia contents
US11570525B2 (en) 2019-08-07 2023-01-31 WeMovie Technologies Adaptive marketing in cloud-based content production
US11812121B2 (en) 2020-10-28 2023-11-07 WeMovie Technologies Automated post-production editing for user-generated multimedia contents

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002077857A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Hitachi Ltd マルチメディアデータの送出装置
WO2004053758A1 (ja) * 2001-07-30 2004-06-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. シナリオ情報解析装置及びシナリオ情報解析方法
US7525556B2 (en) 2002-01-31 2009-04-28 Sony Corporation Data creating device, data reproducing device, data processing system, and methods therefor
JP2005151000A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> メディア通信制御方法、メディア通信制御装置、および、メディア提供システム、ならびに、メディア通信制御プログラム、メディア提供プログラム、および、その記憶媒体
JP4596766B2 (ja) * 2003-11-13 2010-12-15 日本電信電話株式会社 メディア通信制御方法、メディア通信制御装置、および、メディア提供システム、ならびに、メディア通信制御プログラム、および、その記憶媒体
JP2012113719A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Nhn Business Platform Corp P2p基盤のストリーミングサービスのサーバ使用量を調整するシステムおよび方法
JP2012165371A (ja) * 2011-01-21 2012-08-30 Ntt Docomo Inc 複数のビデオを評価する方法及び評価サーバー
JP2016184774A (ja) * 2015-03-20 2016-10-20 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および配信装置
JP2017017738A (ja) * 2016-09-07 2017-01-19 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および配信装置
US10721377B1 (en) 2019-06-11 2020-07-21 WeMovie Technologies Production-as-a-service systems for making movies, tv shows and multimedia contents
US11736654B2 (en) 2019-06-11 2023-08-22 WeMovie Technologies Systems and methods for producing digital multimedia contents including movies and tv shows
US11570525B2 (en) 2019-08-07 2023-01-31 WeMovie Technologies Adaptive marketing in cloud-based content production
US11107503B2 (en) 2019-10-08 2021-08-31 WeMovie Technologies Pre-production systems for making movies, TV shows and multimedia contents
US11783860B2 (en) 2019-10-08 2023-10-10 WeMovie Technologies Pre-production systems for making movies, tv shows and multimedia contents
US11315602B2 (en) 2020-05-08 2022-04-26 WeMovie Technologies Fully automated post-production editing for movies, TV shows and multimedia contents
US11564014B2 (en) 2020-08-27 2023-01-24 WeMovie Technologies Content structure aware multimedia streaming service for movies, TV shows and multimedia contents
US11943512B2 (en) 2020-08-27 2024-03-26 WeMovie Technologies Content structure aware multimedia streaming service for movies, TV shows and multimedia contents
US11166086B1 (en) 2020-10-28 2021-11-02 WeMovie Technologies Automated post-production editing for user-generated multimedia contents
US11812121B2 (en) 2020-10-28 2023-11-07 WeMovie Technologies Automated post-production editing for user-generated multimedia contents
US11330154B1 (en) 2021-07-23 2022-05-10 WeMovie Technologies Automated coordination in multimedia content production
US11924574B2 (en) 2021-07-23 2024-03-05 WeMovie Technologies Automated coordination in multimedia content production
US11321639B1 (en) 2021-12-13 2022-05-03 WeMovie Technologies Automated evaluation of acting performance using cloud services
US11790271B2 (en) 2021-12-13 2023-10-17 WeMovie Technologies Automated evaluation of acting performance using cloud services

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000101647A (ja) データ送信方法、データ送信装置、及びデータ送信プログラムを記録した記録媒体
KR101445393B1 (ko) 멀티캐스트 배포 시스템, 클라이언트 기기, 상위 라우터 제어 장치, 콘텐츠의 표시 방법 및 기록 매체
US6453316B1 (en) Scheduling unit for scheduling service requests to cyclically provide services
US7310678B2 (en) System, server, and method for variable bit rate multimedia streaming
EP0753820B1 (en) Multimedia playing apparatus utilizing synchronization of scenario-defined processing time points with playing of finite-time monomedia item
KR101475544B1 (ko) 공유 메모리 풀을 사용한 디지털 데이터 관리
US7882531B2 (en) Multicasting system and multicasting method
JP2642072B2 (ja) メモリ・バッファ管理方法及びシステム
EP0673159A1 (en) Scheduling policies with grouping for providing VCR control functions in a video server
JPH07264573A (ja) ビデオ・システムにおけるポーズ・レジュームをサポートする方法およびシステム
JP2003530774A (ja) ストリーミング中のメディアの再同期化
TWI590085B (zh) 用於硬體加速視頻系統中策略察知之裝置及方法
JP2003530745A (ja) 複数クライアントへの単一メディア・トラックのストリーミング
WO2015134297A1 (en) Bandwidth aware digital video recording (dvr) scheduling
JP2004517566A (ja) 視聴覚放送の記録を管理する方法及び関連する装置
JP2003525486A (ja) 有限要求リオーダを用いるディスク・スケジューリング・システム
CN112584087A (zh) 视频会议录制方法、电子装置和存储介质
JP5506250B2 (ja) ストリーム復号装置及びストリーム復号方法
EP1753237B1 (en) Scheduling for Internet Protocol Television Broadcast
JP3584787B2 (ja) マルチメディアデータ再生/送出装置
KR20050097432A (ko) 데이터 처리 장치 및 데이터 처리 방법
Little et al. Real-time scheduling for multimedia services
JP2000115744A (ja) 動画像送出システム
JP2005236466A (ja) 情報処理装置および情報処理方法
Khan et al. Quality-based I/O resource managementfor multimedia document database servers

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050727

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070412

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070507