JP2000101633A - メール配信装置 - Google Patents

メール配信装置

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JP2000101633A
JP2000101633A JP26584298A JP26584298A JP2000101633A JP 2000101633 A JP2000101633 A JP 2000101633A JP 26584298 A JP26584298 A JP 26584298A JP 26584298 A JP26584298 A JP 26584298A JP 2000101633 A JP2000101633 A JP 2000101633A
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聡 小笠原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーバ側及びユーザ側両者の負担を軽減する 【解決手段】 メール転送要求が第2ポートで受け付け
られたときアカウント用のメールボックスに保持されて
いる全受信メールを、あらかじめ設定された条件でフィ
ルタリングし、条件に一致した受信メールのリストをク
ライアントに転送する第2転送手段を備える。アカウン
トごとのメールボックスを一つにでき、しかも、別途に
アカウントを発行しなくてもよいのでサーバ側の負担が
軽く、さらに、ユーザ側にあっても単にポートを選んで
アクセスするだけでよいうえ、全ての受信メールをダウ
ンロードする際にも1回のアクセスで済むから操作上の
負担を強いない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メール配信装置に
関し、詳しくは、OSI(開放型システム間相互接続)
基本参照モデルの第3層(ネットワーク層)に対応した
IP(Internet Protocol)プロトコルの一つであるメ
ール配信用プロトコル(POP3またはIMAP4)を
使用してメールクライアントに電子メールを配信するメ
ール配信装置に関する。なお、POP3はPost Office
Protocol ver.3の略、IMAP4はInternet Massage
Access Protocol ver.4の略である。
【0002】
【従来の技術】米国国防総省高等研究企画局(DARP
A:Defense Advanced Research Project Agency)によ
って構築された広域パケット通信網(ARPANET:
Advanced Research Project Agency Network)の目的
は、コンピュータを1個所で集中管理せずに、各地で分
散管理することによってリスクの分散を図るというもの
であり、研究の狙いはもっぱら軍事利用にあったが、そ
の優れた利点(コンピュータのアーキテクチャに左右さ
れることなくネットワーク上の全コンピュータを相互に
接続できる)は、軍事目的以外の様々なネットワークの
構築を自然発生的に促し、当然の成り行きとしてそれら
が相互につなげられていった結果、いわゆる「インター
ネット」と呼ばれる地球的規模の大規模ネットワークの
出現に至っている。
【0003】インターネットによって実現された有益な
技術の第一は、WWW(Word WideWeb)によるシームレ
スな情報閲覧システムであり、第二は電子メール(いわ
ゆるインターネットメール、一般にE−mail)であ
るが、とりわけインターネットメールは、特定のネット
ワークOSに依存する旧来型の電子メールに比べて遥か
に普遍性があり、メールアカウントさえ持っていれば如
何なる相手とも情報の伝達が可能である点から、もはや
社会生活上、欠くことのできない意思疎通手段の一つに
位置づけられている。なお、上記のとおり、電子メール
はインターネットメールと旧来型の電子メールの二種類
あるが、以下では特に断りのない限り、電子メールとイ
ンターネットメールを同義語として取り扱うものとす
る。
【0004】電子メールシステムは、メールクライアン
ト、メール送信サーバ(SMTPサーバともいう)及び
メール受信サーバ(POPサーバともいう)で構成され
ており、メールクライアントの機能はMUA(Mail Use
r Agent)と呼ばれるソフトで、また、SMTPサーバ
とPOPサーバの機能はMTA(Mail Transport Agen
t)と呼ばれるソフトで提供されている。
【0005】電子メールの送信から受信までの流れを概
説すると、MUAから送信された電子メールは、発信者
のメールアカウント、例えば“aaa@bbb.co.
jp"に対応したドメイン“bbb.co.jp"を持つ
SMTPサーバに届けられ、そのSMTPサーバよって
ネット上に再送された後、適切なルーティングを経て最
終的に、受信者のメールアカウント、例えば“sato
@casio.co.jp"に対応したドメイン“ca
sio.co.jp"を持つPOPサーバのメールボッ
クス(注1)に届けられる。 注1:メールボックスとは、POPサーバの大規模記憶
媒体に設けられた、アカウント“sato@casi
o.co.jp"専用のメール記憶領域であり、一般郵
便における私書箱に相当するものである。
【0006】メールボックス内の受信メールは、そのメ
ールのアカウント“sato@casio.co.j
p"を持つユーザのPOPサーバへの正当なログインに
よってメールボックスからMUAにダウンロードされた
後、メールボックスから削除される。なお、削除せずに
POPサーバに残しておくことも可能であるが、POP
サーバの記憶容量の圧迫を避けるために、常に削除する
のが電子メール利用の一般的マナーである。図5は、M
UAとMTAの間でやり取りされるPOPプロトコルの
タイムラインである。この例では、アカウント“sat
o@casio.co.jp"のユーザがドメイン“c
asio.co.jp"のPOPサーバにアクセスし、
自分専用のメールボックスから1番目の電子メールをダ
ウンロードするとともに、それを削除するまでの一連の
流れが示されている。
【0007】図5において、まず、サーバのPOP3
ポート(RFC1700の定義によれば110番ポー
ト)に接続してMUAとMTA間のセッションを確立し
た後、POPプロトコルの “USER sato" コ
マンドと、POPプロトコルの “PASS abcd
e" コマンドを発行する。なお“USER"及び“PA
SS"はコマンド名、“sato"は“sato@cas
io.co.jp"の登録ユーザ名、“abcde"は同
登録パスワードである。
【0008】次に、MTAは、これらユーザ名とパスワ
ードに基づいて認証を行い、正当なアカウントであると
評価した場合に、そのアカウントのメールボックスを開
いて受信メール数とトータルのメールサイズを調べ、そ
の情報をMUAに通知する。なお、図示の通知メッセー
ジは、“+OK sato‘s mailbox has
2 message(S) (320 octets)"で
あり、その意味は、「ユーザ名“sato"のメールボ
ックスに2通の電子メールが届いており、そのトータル
サイズは320オクテット(7ビット×320バイト)
である」というものである。
【0009】MUAは、この通知メッセージの受信メ
ール数が0以上である場合に、POPプロトコルの“L
IST"コマンドを発行し、このコマンドに応答して
MTAから返送された各メールごとのサイズリストの先
頭番号(1番)を引数nにセットしてPOPプロトコル
の“RETR n"コマンドを発行する。MTAは、“R
ETR n"コマンドに応答してリスト番号nのメールヘ
ッダとメッセージボディ(以下「メール実体」という)
を返送し、MUAは、メール実体を受け取る(ダウン
ロードする)と、POPプロトコルの“DELE n"コ
マンドを発行してn番目のメールの削除を要求し、
“QUIT"コマンドを発行してセッションを終了す
る。
【0010】POPコマンドの発行の仕方は、受信メー
ルの有無やその数によって、以下の三つのパターンに分
かれる。 <パターン1>受信メールなしの場合 接続→USER→PASS→QUIT <パターン2>受信メール数が1の場合(図5の例) 接続→USER→PASS→LIST→RETR 1→
DELE 1→QUIT <パターン3>受信メール数が1以上(例えばm)の場
合 接続→USER→PASS→LIST→RETR 1→
DELE 1→RETR 2→DELE 2→・・・・・・→R
ETR m−1→DELE m−1→RETR m→DE
LE m→QUIT
【0011】ところで、上記従来のメール配信システム
におけるMTAは、MUAから要求があると、メールボ
ックスに届けられた全ての受信メールの“リスト"をM
UAに送り、そのリストに基づいてMUAから発行され
た“RETR"コマンドに従ってメール実体をMUAに
転送するが、上記“リスト"には受信メールの番号とサ
イズしか記載されていない、言い換えればメールの内容
を把握できる何らの情報も含まれていないため、ユーザ
は全ての電子メールをダウンロードした後でなければメ
ールの要、不要を判断できず、多くのユーザが同様に全
ての受信メールをダウンロードする結果、ネットワーク
のトラフィックを増大させるという問題点があった。ま
た、モバイル環境などのように遅い通信速度でアクセス
する場合は、通信時間が長くなって通信コストを増大さ
せるという問題点もあった。
【0012】なお、IMAP4に対応したMTAの場合
は、メール実体をサーバ側に保持したまま、メールの内
容を把握できる情報(Subjectを含むメールヘッ
ダの情報)をMUAに送信するので、必要なメールだけ
をMUAにダウンロードでき、上記の問題点を回避でき
るが、同じ電子メールのデータが複数のコンピュータ
(サーバコンピュータとクライアントコンピュータ)上
に点在するため、情報の一元管理という点で好ましくな
い。
【0013】図6は、必要なメールだけを配信できるよ
うにした従来技術のシステム構成図である。図6におい
て、1はメール送信側のクライアントコンピュータ、2
はSMTPサーバ、3はPOPサーバ、4及び5はメー
ル受信側のクライアントコンピュータである。POPサ
ーバ3には、あるメールアカウント(例えば“sato
@casio.co.jp")専用のメイン・メールボ
ックスMB1と、このMB1に届けられたメールの転送
先になるサブ・メールボックスMB2が設けられてお
り、MB1とMB2の間にはフィルタ3aが設けられて
いる。
【0014】フィルタ3aは、MB1からMB2への転
送メールの選択を行うものであり、メールヘッダやメッ
セージボディに特定の文字列が含まれている場合に、そ
のメールだけを転送するというものである。これによれ
ば、例えば、メールヘッダのSubjectに“至急"
の文字が含まれているメールだけをMB2に転送するよ
うにフィルタ3aにセットしておき、モバイル環境など
のように遅い通信速度でアクセスする場合は、MB2を
アクセスしてメールのダウンロードを行うことにより、
必要なメールだけ(この場合、Subjectに“至
急"の文字が含まれているメールだけ)をダウンロード
することができ、トラフィックを軽減できるうえ、通信
時間を短くして通信コストの削減を図ることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術にあっては、POPサーバに二つのメールボック
スを作らなければならず、しかも、メールボックスごと
に固有のメールアカウントを発行する必要があるため、
サーバ側とユーザ側の両者に負担を強いるという問題点
があった。
【0016】すなわち、サーバ側にあっては、メールボ
ックスの作成とその管理並びにメールアカウントの発行
手続きとその管理が負担になり、また、ユーザ側にあっ
ては、二つのメールアカウントを使い分けなければなら
ないうえ、全てのメールに目を通すにはMB1とMB2
の二つのメールボックスをそれぞれアクセスしなければ
ならないという点で負担が大きいという問題点があっ
た。
【0017】そこで本発明は、サーバ側及びユーザ側の
両者に負担を強いることなく、必要なメールだけをダウ
ンロードでき、且つ、トラフィックの軽減と通信コスト
の削減を図ることのできるメール配信装置の提供を目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、受信メールを
保持するアカウントごとのメールボックスと、前記アカ
ウントを持つクライアントからのメール転送要求を受け
付ける第1及び第2ポートと、前記メール転送要求が前
記第1ポートで受け付けられたとき前記アカウント用の
メールボックスに保持されている全受信メールのリスト
を当該クライアントに転送する第1転送手段と、前記メ
ール転送要求が前記第2ポートで受け付けられたとき前
記アカウント用のメールボックスに保持されている全受
信メールを、あらかじめ設定された条件でフィルタリン
グし、該条件に一致した受信メールのリストを当該クラ
イアントに転送する第2転送手段と、を備えたことを特
徴とする。前記第1及び第2ポートはダイアルアップ用
のポートであってもよく、又は、OSI基本参照モデル
のセッション層とプレゼンテーション層の間を結ぶポー
トであってもよく、又は、実質的に一つのポートであっ
て、該一つのポートの伝送速度に応じて設定される仮想
的な第1ポート及び第2ポートであってもよく、又は、
実質的に一つのポートであって、該一つのポートへの着
信電話回線番号に応じて設定される仮想的な第1ポート
及び第2ポートであってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、ダ
イアルアップサーバを例にして図面を参照しながら説明
する。図1において、10はMUAをインストールした
クライアントコンピュータ(クライアント)、11は公
衆電話回線網(アナログ回線またはディジタル回線若し
くはこれらの混在回線網)、12はMTAをインストー
ルしたSMTP及びPOPサーバ兼用のダイアルアップ
サーバ(以下「サーバ」と略す)である。
【0020】サーバ12は、二つのダイアルアップポー
ト(以下、第1ポート13、第2ポート14)、通信制
御部15、CPU16(第1転送手段、第2転送手
段)、記憶装置17、条件記憶部18、RAM19及び
メールボックス20を含み、CPU16は、記憶装置1
7にインストールされたオペレーティングシステム(以
下「OS」と略す)を実行するとともに、そのOSの下
で、記憶装置17にインストールされたアプリケーショ
ンソフトを実行して所要の“サービス"を提供するとい
うものであり、本実施の形態におけるサービスは、少な
くとも、「ダイアルアップ」、「SMTP」及び「PO
P」である。
【0021】ダイアルアップサービス(以下「RAS」
と略す)とは、公衆電話回線で接続された他のコンピュ
ータに、自分自身のハードウェア資源を解放するサービ
スであり、遠隔地のコンピュータやモバイル環境にある
コンピュータを構内ネットワークに接続するために広く
用いられているネットワーク技術である。RAS接続さ
れたコンピュータは、構内ネットワークに接続された他
のコンピュータと同様の感覚で使用することができる。
一般に、ネットワーク上の各コンピュータには、ユニー
クな識別番号が割当られており、TCP/IPベースの
ネットワークの「IPアドレス」がそれに相当する。I
Pアドレスは、「0.0.0.0」から「255.25
5.255.255」までの範囲を利用することができ
る(正確には「0.0.0.0」と「255.255.
255.255」は予約されていて使用できない)が、
インターネットに接続されない閉鎖型のネットワークの
場合は、以下の三種類のアドレス範囲の何れかを使用す
ることが推奨されている。 <クラスA> 「10.0.0.0」〜「10.255.255.25
5」 <クラスB> 「172.16.0.0」〜「172.31.255.
255」 <クラスC> 「192.168.0.0」〜「192.168.25
5.255」
【0022】IPアドレスの割当は、固定割当も可能で
あるし、DHCP(Dynamic Host Configuration Proto
col)と呼ばれるサービスを用いて動的に割当ることも
可能であるが、ここでは、説明の簡単化のために固定割
当とする。
【0023】上記のとおり、RAS接続されたコンピュ
ータも構内ネットワークに接続された他のコンピュータ
(サーバ12を含む)と同様であるから、当然、IPア
ドレスの割当が必要である。本実施の形態ではクラスC
を使用し、サーバ12に「192.168.1.1」を
割当るとともに、第1ポート13に「192.168.
1.100」、第2ポート14に「192.168.
1.101」を割当ることにする。なお、サブネットマ
スクは「255.255.255.0」である。この割
当例では、最大で254台までのコンピュータ(サーバ
12を含む)をネットワークに接続できる。
【0024】さて、本発明の主題は、先の説明からも明
らかなように、電子メールの配信にある。すなわち、メ
ールボックス20に届けられた、あるアカウント(便宜
的に“sato@casio.co.jp“とする)宛
ての受信メールをネットワークに接続された任意のコン
ピュータに配信することにあるので、この点について詳
しく説明する。
【0025】図2は、“sato@casio.co.
jp“宛ての受信メールの一覧である。この図におい
て、nはメールごとに付けられた一連番号であり、PO
Pプロトコルの"LIST“コマンドに応答する際の返
信番号に使われるものである。また、FromやSub
jectはメールヘッダであり、それぞれ発信者のアカ
ウント、メールの表題である。また、メッセージボディ
は電子メールの内容であり、テキスト情報を7ビットコ
ードに変換した文字列または添付ファイルを所定の形式
(例えばMIME:Multipurpose Internet Mail Exten
sions)で変換した文字列を含んでいる。
【0026】今、RAS接続されたコンピュータ以外の
コンピュータから、“sato@casio.co.j
p“のアカウントでメールボックス20がアクセスされ
た場合、通常のメール配信処理が行われる。すなわち、
図3に示すように、“sato@casio.co.j
p“のアカウントでログイン(S1)が行われると、ユ
ーザ名とパスワードの認証(S2)を行い、認証がOK
の場合(S3)に、"LIST“コマンドに応答して
“sato@casio.co.jp“宛ての全受信メ
ールの一連番号とサイズのリストを返信し、このリスト
に基づいて発行された"RETR n“コマンドに応答し
てn番目のメール実体を送信するとともに、"DELE
n“コマンドに応答してn番目のメール実体を削除する
という一連の処理(S4〜S10)が行われる。
【0027】しかし、第1ポート13や第2ポート14
を介してRAS接続されたコンピュータ10からメール
ボックス20がアクセスされた場合は、上記と異なる処
理が行われる。図4は、その処理を示す図であり、"L
IST“コマンドに応答して“sato@casio.
co.jp“宛てに返信する「リスト」を作成するため
の処理ルーチンである。図4において、まず、POPプ
ロトコルの"LIST“コマンドを受け付けると、RA
M19に設けられたカウンタ19aを初期値1にリセッ
ト(S10)し、次いで、アクセスされたポートが第1
ポート13であるか第2ポート14であるか、又はそれ
以外の経路であるかを判定(S11)するが、この判定
はIPアドレスの検査で行うことができる。すなわち、
上述のとおり、第1ポート13に割当られたIPアドレ
スは、「192.168.1.100」であり、第2ポ
ート14に割当られたIPアドレスは、「192.16
8.1.101」であるから、アドレスの第4オクテッ
ト部によって通信経路を判定することができる。「10
0」であれば第1ポート13からのアクセス、「10
1」であれば第2ポート14からのアクセスであると判
定でき、それ以外であればネットワークに直接繋がれた
他のコンピュータからのアクセスであると判定できる。
【0028】通信経路の判定を行うと、次に、その経路
が“条件付き"のものであるか否かを判定(S12)す
る。“条件付き"の経路とは、第1ポート13または第
2ポート14の何れか一方のポートのことをいい、その
ポートからアクセスされた場合には、特定の電子メール
だけを抽出してリストを作成するという処理を行う経路
のことである。以下、便宜的に第2ポート14を条件付
きのポートとする。
【0029】今、第1ポート13またはネットワークに
直接繋がれた他のコンピュータからアクセスされた場合
は、ステップS12でNO判定となり、カウンタを+1
(S13)してステップS11以降を繰り返すが、条件
付きの第2ポート14からアクセスされた場合は、ステ
ップS12でYES判定となり、最初のメールのメール
ヘッダとメッセージボディを読み出し(S14、S1
5)、条件記憶部18にあらかじめ記憶されたフィルタ
条件との一致を判定する(S16)。そして、何れの条
件とも一致しなければ、カウンタを+1(S13)して
ステップS11以降を再実行し、次のメールのメールヘ
ッダとメッセージボディを読み出してフィルタ条件との
一致を判定するという処理を全てのメールについて繰り
返す。
【0030】ここで、フィルタ条件を、「メールヘッダ
のFromに“AAA"が含まれているものをフィルタ
する」と仮定すると、図2のn=1、3、4の三つのメ
ールが該当し、カウンタの値が1、3、4の場合にステ
ップS17でYES判定となってフィルタ条件に一致す
る上記三つのメールが特定(S18)される。このた
め、"LIST“コマンドに応答して“sato@ca
sio.co.jp“宛てに返信される「リスト」は、
この三つのメールを対象に作られることになる。同様
に、フィルタ条件を、「メールヘッダのSubject
に“至急"が含まれているものをフィルタする」と仮定
すると、図2のn=2、3の二つのメールが該当し、カ
ウンタの値が2と3の場合にステップS17でYES判
定となってフィルタ条件に一致する上記二つのメールが
特定(S18)される。このため、"LIST“コマン
ドに応答して“sato@casio.co.jp“宛
てに返信される「リスト」は、この二つのメールを対象
に作られることになる。
【0031】したがって、第2ポート14を介してダイ
アルアップしたクライアントコンピュータ10で全ての
受信メールをダウンロードしても、上記フィルタ条件に
一致した特定のメールしかダウンロードされないから、
無駄な通信を回避でき、トラフィックの軽減と通信コス
トの削減を図ることができるうえ、アカウント“sat
o@casio.co.jp“専用のメールボックス2
0を増やしたり、別途にアカウントを発行したりする必
要がないので、サーバ側の負担を増やさないという有利
な効果が得られる。しかも、条件なしのポート(第1ポ
ート13やネットワークに接続された他のコンピュー
タ)からアクセスすれば、全てのメールを一括してダウ
ンロードできるので、ユーザ側の負担も増えないという
有利な効果も得られる。
【0032】なお、本実施の形態においては、ダイアル
アップ用のポートを二つ(第1ポート13、第2ポート
14)設け、そのうちの一つを条件付きのポートにして
いるが、これに限定されない。要は、条件記憶部18に
記憶されたフィルタ条件の適用/非適用を外部から選択
できればよく、例えば、ネットワークのログインアカウ
ントを二つ用意しておき、そのうちの一つを条件付きと
してもよいし、或いは、POP3のポート(OSI基本
参照モデルのセッション層とプレゼンテーション層の間
を結ぶポート;POP3用は規定では110番ポート)
を別個に用意しておき、そのポートを条件付きとしても
よい。または、ダイアルアップの際のモデム速度を利用
(例えば、所定の速度でアクセスしてきた場合は条件付
きとする)してもよいし、発信者番号通知を利用(例え
ば、モバイル通信で使用する携帯電話の回線番号が通知
された場合にフィルタ条件を適用したり、あらかじめそ
の回線番号に条件付きの特定のIPアドレスを割り当て
たりする)してもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、受信メールを保持する
アカウントごとのメールボックスと、前記アカウントを
持つクライアントからのメール転送要求を受け付ける第
1及び第2ポートと、前記メール転送要求が前記第1ポ
ートで受け付けられたとき前記アカウント用のメールボ
ックスに保持されている全受信メールのリストを当該ク
ライアントに転送する第1転送手段と、前記メール転送
要求が前記第2ポートで受け付けられたとき前記アカウ
ント用のメールボックスに保持されている全受信メール
を、あらかじめ設定された条件でフィルタリングし、該
条件に一致した受信メールのリストを当該クライアント
に転送する第2転送手段と、を備えたので、(イ)クラ
イアント側から第1ポートを介してメールボックスをア
クセスした場合には、通常どおり、全ての受信メールを
ダウンロードできる一方、(ロ)クライアント側から第
2ポートを介してメールボックスをアクセスした場合に
は、あらかじめ設定された条件に一致した受信メールだ
けをダウンロードできるから、不要な受信メールのダウ
ンロードを回避でき、トラフィックを軽減できるという
効果に加え、(ハ)アカウントごとのメールボックスを
一つにでき、しかも、別途にアカウントを発行しなくて
もよいので、サーバ側の負担が軽く、(ニ)さらに、ユ
ーザ側にあっても、単にポートを選んでアクセスするだ
けでよいうえ、全ての受信メールをダウンロードする際
にも1回のアクセスで済むから、操作上の負担を強いる
ことがないという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のブロック図である。
【図2】実施の形態のメール一覧図である。
【図3】実施の形態のログオン処理図である。
【図4】実施の形態のメールサーチ処理図である。
【図5】POPプロトコルのタイムライン図である。
【図6】従来の構成図である。
【符号の説明】
10 クライアントコンピュータ(クライアント) 13 第1ポート 14 第2ポート 16 CPU(第1転送手段、第2転送手段) 20 メールボックス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信メールを保持するアカウントごとの
    メールボックスと、 前記アカウントを持つクライアントからのメール転送要
    求を受け付ける第1及び第2ポートと、 前記メール転送要求が前記第1ポートで受け付けられた
    とき前記アカウント用のメールボックスに保持されてい
    る全受信メールのリストを当該クライアントに転送する
    第1転送手段と、 前記メール転送要求が前記第2ポートで受け付けられた
    とき前記アカウント用のメールボックスに保持されてい
    る全受信メールを、あらかじめ設定された条件でフィル
    タリングし、該条件に一致した受信メールのリストを当
    該クライアントに転送する第2転送手段と、 を備えたことを特徴とするメール配信装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2ポートはダイアルアッ
    プ用のポートであることを特徴とする請求項1記載のメ
    ール配信装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2ポートはOSI基本参
    照モデルのセッション層とプレゼンテーション層の間を
    結ぶポートであることを特徴とする請求項1記載のメー
    ル配信装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2ポートは実質的に一つ
    のポートであって、該一つのポートの伝送速度に応じて
    設定される仮想的な第1ポート及び第2ポートであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のメール配信装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2ポートは実質的に一つ
    のポートであって、該一つのポートへの着信電話回線番
    号に応じて設定される仮想的な第1ポート及び第2ポー
    トであることを特徴とする請求項1記載のメール配信装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20000072627A (ko) * 2000-09-16 2000-12-05 장병태 이메일검색ㆍ필터링ㆍ계정보호ㆍ회원관리시스템 및 방법
KR20020063534A (ko) * 2002-06-25 2002-08-03 디프소프트 주식회사 스팸메일 필터링 방법
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WO2005124616A1 (en) * 2004-06-18 2005-12-29 Hyun Mi Shin System for filtering e-mail using an attached character and method thereof

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