JP2009110403A - 電子メール送受信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯電話の通常の電子メール操作のみにより、本来の電子メールアドレスとは異なる1以上の別名アドレスを用いた電子メールの送受信を行うことが可能な電子メール送受信システムを提供する。
【解決手段】第1ドメイン宛てのメールを受信する第1受信手段202、宛先アドレスB’を変更前のアドレスBに復元し、送信者アドレスAを別名アドレスPAiに変換する第1変換手段210、そのメールを送信する第1転送手段214、第2ドメイン宛てのメールを受信する第2受信手段220、送信者アドレスDが適正なアドレスであるか否かを判別する第2送信者認証手段222、宛先アドレスPCjを登録されたアドレスCに変換し、送信者アドレスDを第1中継アドレスD’に変更する第2変換手段226、及び、そのメールを送信する第2転送手段230を備え、第2送信者認証手段222により送信者アドレスDが適正なアドレスと判別されたメールのみが処理される。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子メール送受信システムに関し、詳しくは、本来の電子メールアドレスとは異なる電子メールアドレスを用いて電子メールの送受信を行うことを可能とした電子メール送受信システムに関する。
近年、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンともいう)や携帯電話等の携帯通信端末が普及したことに加え、パソコンのみならず携帯通信端末、とりわけ携帯電話からもインターネットに接続が可能となったことに伴い、パソコンや携帯電話によるインターネットを利用した電子メール通信が、コミュニケーション手段の一つとして広く定着している。
この電子メール通信において、複数の電子メールアドレス(以下、アドレスともいう)を所持し、各アドレスを電子メールの用途等に応じて使い分けたい場合がある。
この点で、パソコン上で動作する一般的な電子メールクライアント・プログラム(以下、メーラーともいう)では、送信者として指定するアドレスを複数用意して、それらの複数のアドレスを切り換えつつ、電子メールを送受信することは容易である。このとき、必要な複数のアドレスは、例えばインターネットサービスプロバイダ(以下、ISPともいう)から取得するものでもあっても、あるいは、何らかのメール転送サービスを利用して取得するものであってもよい。
一方、携帯電話による電子メール通信では、移動通信事業者(以下、キャリアともいう)から1台の携帯電話に対して1つの電子メールアドレスが取得できるのみであり、それに伴って、携帯電話が備えるメーラーは、通常、携帯電話の本来の電子メールアドレスとは異なるアドレスを、送信者として設定できない仕様となっている。
そのため、従来、1台の携帯電話で複数のアドレスを使用したい場合には、Webサーバを転送手段として用いた所謂「Webメール」サービスを利用するのが一般的である。しかしながら、この「Webメール」サービスは、転送用のアドレスで電子メールを送信する際、及び、受信した電子メールを閲覧する際等に、その都度Webサーバにアクセスしなければならないため、携帯電話による通常の電子メール通信と比較して、通信費がかかり、電子メール操作にも時間を要するという問題があった。
そこで、このような問題に対処するために、携帯電話上での通常の電子メール操作のみにより、携帯電話の本来のアドレスとは異なるアドレスを用いた電子メール通信を可能とする提案が種々なされている(例えば、特許文献1参照)。ここで、特許文献1に記載された電子メール配信システムを、図17を参照して詳述すれば、次の通りである。
図17に示す電子メール配信システムでは、まず、このサービスを提供する事業者により、「p.mw」ドメイン及び「bb.mw」ドメインが予め登録され、かつ、「p.mw」ドメイン及び「bb.mw」ドメインを管理するメール配信サーバ3が準備されている。そして、携帯電話6Aのユーザーが、携帯電話6Aの本来のアドレス「zzz@yyy.ne.jp」を事業者に登録すると、ユーザーに対して、メール配信サーバ3により管理される変換アドレス「aa@bb.mw」が付与され、この変換アドレス「aa@bb.mw」は、本来のアドレス「zzz@yyy.ne.jp」と関連付けて、事業者のデータベース上に記憶される。
そして、携帯電話6Aから携帯電話6Bに電子メールを送信する場合には、携帯電話6Aのユーザーは、携帯電話6Bのアドレス「sss@yyy.ne.jp」の末尾に「.p.mw」を付加した「sss@yyy.ne.jp.p.mw」を、送信先(To)として指定する(図17の「メールヘッダ1」参照)。この電子メールは、「p.mw」ドメインを管理するメール配信サーバ3で受信される。次いで、メール配信サーバ3は、データベースを参照して、送信元(From)のアドレス「zzz@yyy.ne.jp」を、対応する変換アドレス「aa@bb.mw」に変換するとともに、送信先(To)のアドレスから「.p.mw」を削除する(図17の「変換処理1」参照)。したがって、メール配信サーバ3により配信される電子メールは、送信元が「aa@bb.mw」である電子メールとして、本来の送信先である「sss@yyy.ne.jp」に配信され、携帯電話6Bで受信される(図17の「メールヘッダ2」参照)。
又、この電子メールに対して、携帯電話6Bから携帯電話6Aに返信する場合、携帯電話6Bのユーザーは、自ずと、送信先(To)のアドレスを、変換アドレス「aa@bb.mw」に指定することとなる(図17の「メールヘッダ3」参照)。この電子メールは、「bb.mw」ドメインを管理するメール配信サーバ3で受信される。メール配信サーバ3は、データベースを参照して、受信した電子メールを、変換アドレス「aa@bb.mw」に対応するアドレス「zzz@yyy.ne.jp」に転送し(図17の「変換処理2」参照)、転送された電子メールが携帯電話6Aで受信される(図17の「メールヘッダ4」参照)。
以上のように、この電子メール配信システムでは、携帯電話上の通常の電子メール操作と同様の操作により、携帯電話の本来のアドレスとは異なる変換アドレスを用いた電子メール通信を実現することが図られている。
又、この電子メール配信システムによれば、携帯電話の電子メールアドレスが変更された場合でも、既存の変換アドレスに対応する変更前のアドレスを、新たなアドレスに変更する登録手続きを行えばよく、これによって、ユーザーは、たとい携帯電話のキャリアを変更したとしても、新たな携帯電話用のアドレスとして、既存の変換アドレスを引き続き使用することができる。
一方、携帯電話のユーザーが、その本来のアドレスとは異なるアドレスを用いて電子メール通信を行いたい状況の例として、ユーザーが所属する組織で使用しているアドレスに対して送信された電子メールを、ユーザー個人の携帯電話で閲覧し、かつ、受信した電子メールに対して速やかに返信したい場合がある。この場合、例えば、組織のメールサーバに対して携帯電話のアドレスを転送先とする転送設定をすることにより、組織内で受信した電子メールを携帯電話で閲覧することは容易である。しかし、この電子メールに対して返信する際に、返信メールに表示されるアドレスが、実際に返信処理を行った携帯電話のアドレスになってしまうと、組織に送信したはずの電子メールの回答が、個人の携帯電話から返信されたことが明示されることになり、取引先等の送信元に不信感を持たせてしまうおそれがある。
従来、このような問題に対処する手段として、組織のメールサーバで受信した電子メールを、アドレス変換機能を備えたメール転送サーバを経由して、携帯電話に転送することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。ここで、特許文献2に記載された電子メール転送システムを、図18を参照して詳述すれば、次の通りである。
図18に示す電子メール転送システム500において、メール転送サーバ1が備える記憶装置には、従業員の「社内アドレス」、及び従業員が各自で転送先として設定する携帯電話の「携帯アドレス」等よりなる設定データが保存されている。
先ず、自社メールサーバ2がメール送信元端末5より、「From:メール送信者(アドレスA)、To:従業員(アドレスB)」の送信メール6を受信する。この送信メール6を、自社メールサーバ2が自社メールサーバ2自身の転送機能(.forward)によりメール転送サーバ1に転送するか、メール転送サーバ1からポストオフィスプロトコル(POP3)等にて取り込むことによりメール転送サーバ1に転送する。
メール転送サーバ1は、送信メール6の送信先に指定された「アドレスB」と記憶装置内の「社内アドレス」とを照合する。この照合の結果、一致するアドレスが存在すると、転送が必要な従業員宛てメールと判断され、この電子メールに固有のメール転送IDを生成するとともに、一致した「社内アドレス」(アドレスB)に対応する「携帯アドレス」(アドレスB’)を取得する。又、送信元のアドレスA及びメール転送IDは、メール転送サーバ1が備える記憶装置にキャッシュデータとして保存される。
次いで、メール転送サーバ1は、転送メール8を作成する。転送メール8は、「From:メール送信者(アドレスA)」、「To:従業員の携帯電話(アドレスB’)」、「Reply To:メール転送サーバ(アドレスC)」、「Subject:<メール転送ID> 件名〜」のように設定される。この転送メール8は、社外メールサーバ(この場合、キャリアのメールサーバ)3に転送され、携帯電話4で受信される。
次に、携帯電話4で受信した電子メールに対して返信する場合、返信メール9は、自ずと、「From:従業員の携帯電話(アドレスB’)」、「To:メール転送サーバ(アドレスC)」、「Subject:RE:<メール転送ID> 件名〜」のように設定される。したがって、携帯電話4からの返信メール9は、社外メールサーバ3を介してメール転送サーバ1により受信される。
次いで、メール転送サーバ1は、返信メール9の<メール転送ID>と、記憶装置内に保存された<メール転送ID>とを照合し、照合の結果、一致するメール転送IDが存在する場合、返信メール9の書換えを行う。具体的には、「Subject」の<メール転送ID>を削除し、送信元(From)を携帯電話話4の「携帯アドレス」(アドレスB’)から対応する「社内アドレス」(アドレスB)に置換え、更に、送信先(To)をメール転送サーバ1のアドレスCからメール送信元端末5のアドレスAに置換える。
作成された返信メール7は、自社メールサーバ2を介して、メール送信元端末5に送信される。返信メール7の送信後、メール転送サーバ1が備える記憶装置に保存されていたメール転送ID等のキャッシュデータは、削除される。
以上のように、この電子メール転送システムでは、携帯電話の通常の電子メール操作により、個人の携帯電話に転送されたメールに対する返信メールに対して、転送前の送信先アドレスである社内アドレスを明示することを可能とし、それによって、ユーザーの社内アドレスに送信された電子メールに対して、個人の携帯電話を用いて、あたかも組織内の正規のパソコン等から返信したように応答することが図られている。
特許第3839823号明細書(特開2006−80691号公報) 特開2006−10973号公報
しかしながら、特許文献2に記載されたシステムにおいて、ユーザー個人の携帯電話からユーザーの社内アドレスを明示しつつ電子メールを送信することが可能であるのは、最初に、例えば取引先等の送信元からユーザーの社内アドレスに対して電子メールが送信され、次いで、ユーザー個人の携帯電話に転送された後に、その電子メールに対して返信する場合のみであり、最初に、ユーザー個人の携帯電話から、任意の送信先に対して社内アドレスを明示しつつ電子メールを送信することはできない。
一方、特許文献1に記載されたシステムでは、最初に、ユーザー個人の携帯電話から任意の送信先に対して、本来のアドレスとは異なる変換アドレスを用いて電子メールを送信することが可能ではあるものの、その変換アドレスは、事業者から付与される特定のアドレス(少なくとも、事業者が管理するドメイン名を含むもの)に限定されており、特許文献1には、携帯電話の変換アドレスを、ユーザーが組織内で使用しているアドレスのような何らかの既存のアドレスとしたい状況に対して、このシステムを応用することに関しては、開示されていない。
更に、電子メール通信システムにおける重要な問題の1つとして、所謂迷惑メールへの対処が挙げらる。とりわけ、携帯電話では、通常、電子メールをキャリアのメールサーバから携帯電話にダウンロードする際にも通信費が発生するため、携帯電話による電子メール通信を含む電子メール通信システムにおいて、迷惑メールの対策を講じることは極めて重要である。
その点において、特許文献1に記載されたシステムでは、キャリアの名称に基づく著名なドメイン部を持たない変換アドレスを用いて電子メール通信を行うものであることから、少なくともアドレスの自動生成に基く迷惑メールの攻撃対称になり難いという特徴を備えてはいるものの、変換アドレスが迷惑メールの送信者に入手されてしまった場合、それに対処する手段を備えるものではない。
又、この種の電子メール通信システムにおいて、システムを介して送信される電子メールを用いて、システムのユーザーに対して、例えば広告等の何らかの情報を提供する手段を備えていること、更には、提供される情報が、ユーザーそれぞれの必要性や興味等に適合するものであることが好ましい。このようなユーザー個別の情報提供は、例えば、システムへの登録時に、携帯電話のアドレスと共に、ユーザーの性別、年齢、職業、住所等の属性情報を登録することにより実現することが考えられる。しかしながら、この方法では、ユーザーに対して登録時に多大な負担を強いることになり、又、このようにして登録された属性情報の正確性を確認することも困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、携帯通信端末(とりわけ、携帯電話)に組み込まれるメーラーのように、送信者アドレスの設定を変更できないメーラーを使用する場合でも、通常の電子メール操作のみにより、本来の電子メールアドレスとは異なる1以上の別名アドレスを用いた電子メールの送受信を行うとともに、その別名アドレスが迷惑メールの対象となる可能性を最小限に留めることが可能な電子メール送受信システムを提供することを目的とする。
更に、本発明は、本来の電子メールアドレスとは異なる別名アドレスに、個人的な通信用として新たに付与されるアドレスと、ユーザーが所属する組織で使用している既存のアドレスの両方を含めることによって、パーソナルユースとビジネスユースの両方の用途に適用可能な、統合化された電子メール送受信システムを提供することを目的とする。
更に、本発明は、本システムを介して送信される電子メールを活用して、本システムの利用者の属性情報を推定するとともに、推定された属性情報に適合する情報の配信を可能とした、電子メール送受信システムを提供することを目的とする。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
尚、以下の記載において、「電子メールアドレス」とは、電子メールの受信メールサーバが属するドメインを識別する<ドメイン部>と、受信メールサーバ上のメールボックスを識別する<ローカル部>とから、「<ローカル部>+“@”+<ドメイン部>」の形式に構成される文字列で記述されるものをいい、本明細書において、この「電子メールアドレス」を、単に「メールアドレス」又は「アドレス」ともいう。
又、電子メールのヘッダ部における「From」フィールドに設定されるアドレスを送信者アドレス、同様に、「To」フィールドに設定されるアドレスを宛先アドレスという。
又、以下の記載において、例えば、「携帯通信端末の電子メールアドレスA」、「携帯通信端末の電子メールアドレスC」、「携帯通信端末の電子メールアドレスE」、・・等のように、同一の概念に対して異なる符号を付した記述は、この概念(例えば、「携帯通信端末の電子メールアドレス」)がそれぞれの符号付きで現れる文脈において、異なる符号が付けられた概念に対応する具体例が、必ずしも同一のものではないことを明瞭にするためにのみ用いられているものである。したがって、この記述は、その概念(例えば「携帯通信端末の電子メールアドレス」)を符号の数だけの種類に限定することを意図するものでは勿論なく、又、上記具体例が同一である場合を含むものである。
(1)登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスA、Cと、1以上の別名アドレスとを関連付けて記憶するとともに、該1以上の別名アドレスのうち、第2ドメインを指定するドメイン部を備えた1以上の個人用別名アドレスPA1〜PAm、PC1〜PCmの各々に対して、受信許可する電子メールアドレスが登録されたホワイトリスト並びに受信拒否する電子メールアドレスが登録されたブラックリストを記憶する会員情報記憶手段と、宛先アドレスとして、電子メールアドレスBのドメイン部を該ドメイン部に対応する第1ドメインを指定するように変更した第1中継アドレスB’が設定された電子メールを受信する第1受信手段と、前記第1受信手段により受信された電子メールの送信者アドレスが、登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスAであるか否かを判別する第1送信者認証手段と、前記会員情報記憶手段から、前記電子メールアドレスAに関連付けられた1以上の個人用別名アドレスPA1〜PAmの1つPAiを抽出する別名アドレス抽出手段と、前記第1受信手段により受信された電子メールの宛先アドレスを、前記第1中継アドレスB’から変更前の電子メールアドレスBに復元するとともに、送信者アドレスAを前記アドレス抽出手段により抽出された個人用別名アドレスPAiに変換する第1変換手段と、前記別名アドレス抽出手段により抽出された個人用別名アドレスPAiのホワイトリストに、前記変更前の電子メールアドレスBが既に登録されていない場合には、該ホワイトリストに前記変更前の電子メールアドレスBを追加登録するホワイトリスト編成手段と、前記第1変換手段により宛先アドレス及び送信者アドレスが変換された電子メールを、該変換後の宛先アドレスB宛てに送信する第1転送手段と、宛先アドレスとして、前記第2ドメインを指定するドメイン部を備えた電子メールアドレスXが設定された電子メールを受信する第2受信手段と、前記第2受信手段により受信された電子メールの送信者アドレスDが、適正な電子メールアドレスであるか否かを判別する第2送信者認証手段と、前記会員情報記憶手段から、関連する1以上の個人用別名アドレスPC1〜PCm中に前記第2受信手段により受信された電子メールの宛先アドレスX(PCj)が含まれる電子メールアドレスCを抽出する転送宛先アドレス抽出手段と、前記第2受信手段により受信された電子メールの宛先アドレスX(PCj)を、前記転送宛先アドレス抽出手段により抽出された電子メールアドレスCに変換するとともに、前記第2送信者認証手段により適正と判別された送信者アドレスDを、そのドメイン部が該送信者アドレスDに応じた第1ドメインを指定するように変更した第1中継アドレスD’に変換する第2変換手段と、前記第2変換手段により宛先アドレス及び送信者アドレスが変換された電子メールを、該変換後の宛先アドレスC宛てに送信する第2転送手段と、を備え、前記第2送信者認証手段は、電子メールの送信者アドレスDが、移動通信事業者の既知のドメイン部を有しているか否かを判別するドメイン部判別手段、及び、該送信者アドレスDのドメイン部により指定される送信メールサーバと当該電子メールを実際に送信したメールサーバとが一致している場合に、該ドメイン部が整合性を有すると判定する整合性判別手段を有しており、該送信者アドレスDが、移動通信事業者の既知のドメイン部を有し、かつ、該ドメイン部が整合性を有すると判定された場合、当該電子メールの宛先アドレスとして設定された個人用別名アドレスPCjのブラックリストに登録されていないとき、又、該送信者アドレスDが、移動通信事業者の既知のドメイン部を有していない場合、該個人用別名アドレスPCjのホワイトリストに登録されているときに、該送信者アドレスDを前記適正なアドレスと判別することを特徴とする電子メール送受信システム(請求項1)。
(2)(1)項に記載の電子メール送受信システムにおいて、前記第1中継アドレスB’、D’のドメイン部は、属性型JPドメイン名のセカンドレベルドメインの末尾に、「jmp」の文字列を付加してなることを特徴とする電子メール送受信システム(請求項2)。
(3)(1)〜(2)項に記載の電子メール送受信システムにおいて、前記別名アドレス抽出手段は、前記第1受信手段により受信された電子メールの宛先アドレスに指定された第1中継アドレスB’のローカル部に、所定の文字列が付加されている場合、該所定の文字列に基いて、電子メールアドレスAに関連する1以上の前記個人用別名アドレスPA1〜PAmから1つの個人用別名アドレスPAiを抽出することを特徴とする電子メール送受信システム(請求項3)。
(4)(3)項に記載の電子メール送受信システムにおいて、前記第1中継アドレスB’のローカル部に前記所定の文字列が付加されていない場合には、前記第1中継アドレスB’を宛先アドレスとして以前に電子メールを送信した時に使用した際の個人用別名アドレスPAkか、又は、予め定められた省略時の個人用別名アドレスPAp(例えば、PA1)を抽出するものであってもよい。
(5)(1)〜(4)項に記載の電子メール送受信システムにおいて、前記第1送信者認証手段は、前記ドメイン部判別手段及び前記整合性判別手段を含むことを特徴とする電子メール送受信システム(請求項4)。
(6)(5)項に記載の電子メール送受信システムにおいて、前記第1受信手段により受信された電子メールの送信元が、前記第1送信者認証手段により、未登録の携帯通信端末であると判別された場合、当該電子メールの宛先アドレスに設定されている第1中継アドレスB’を前記変更前の電子メールアドレスBに変換する例外変換手段を備え、前記例外変換手段により宛先アドレスが変換された電子メールを、前記変更前の電子メールアドレスB宛てに送信するものであってもよい。
(7)(1)〜(6)項に記載の電子メール送受信システムにおいて、前記整合性判別手段は、受信された電子メールを実際に送信したメールサーバのIPアドレスと、当該電子メールの送信者アドレスのドメイン部から導かれるドメインの権限(オーソリティ)を有するDNSサーバに照会して得られる、該ドメインの送信用メールサーバのIPアドレスとが一致しているか否かを判別することを特徴とする電子メール送受信システム(請求項5)。
(8)(1)から(7)項に記載の電子メール送受信システムにおいて、前記第1受信手段、前記第2受信手段の少なくとも1つにより受信された電子メールの宛先アドレスが、会員情報管理用のアドレスであるか否かを判別する宛先アドレス判別手段と、当該電子メールのヘッダ情報及び本文に基いて、携帯通信端末の電子メールアドレス及び該電子メールアドレスに関連する前記別名アドレスの登録、登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスに関連する前記別名アドレスの追加、携帯通信端末の電子メールアドレスの登録変更、及び、前記ブラックリストへの特定の電子メールアドレスの登録を行う前記会員情報管理手段と、を更に備えていることを特徴とする電子メール送受信システム(請求項6)。
(9)(1)〜(8)項に記載の電子メール送受信システムにおいて、前記登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスに関連付けられた前記1以上の別名アドレスE、Gに、該登録済み携帯通信端末の利用者が所属する組織の組織内メールサーバの配信先である組織用別名アドレスOE、OGが含まれており、宛先アドレスとして、電子メールアドレスYのドメイン部を第3ドメインを指定するように変更した第2中継アドレスY”が設定された電子メールを受信する第3受信手段と、前記第3受信手段により受信された電子メールの宛先アドレスY”が、登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスEに関連付けられた組織用別名アドレスOEに対応する第2中継アドレスOE”であった場合、前記会員情報記憶手段から、該組織用別名アドレスOEに関連付けられた登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスEを抽出するとともに、当該電子メールの宛先アドレスY”(OE”)を、該抽出された電子メールアドレスEに、送信者アドレスFを、該送信者アドレスFに対応する第2中継アドレスF”に、それぞれ変換し、又、前記第3受信手段により受信された電子メールの送信者アドレスが、登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスGであった場合、前記会員情報記憶手段から、該電子メールアドレスGに関連付けられた組織用別名アドレスOGを抽出し、当該電子メールの宛先アドレスY”を、対応する変更前の電子メールアドレスYに、送信者アドレスGを、該組織用別名アドレスOGに、それぞれ変換する第3変換手段と、前記第3変換手段により宛先アドレス及び送信者アドレスが変換された電子メールを、該宛先アドレスが登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスEの場合には、該電子メールアドレスE宛てに、該送信者アドレスが前記組織用別名アドレスOGの場合には、前記組織内メールサーバに対して、それぞれ送信する第3転送手段と、を更に備え、前記組織内メールサーバは、宛先アドレスとして組織用別名アドレスOEが設定された電子メールを受信した後、該電子メールを、該宛先アドレスOEのドメイン部を前記第3ドメインを指定するように変更した第2中継アドレスOE”に変換して該第2中継アドレスOE”宛てに送信し、又、前記第3転送手段から送信された電子メールを、該電子メールの宛先アドレスY宛てに中継するように設定されていることを特徴とする電子メール送受信システム(請求項7)。
(10)(1)〜(9)項に記載の電子メール送受信システムにおいて、前記会員情報記憶手段には、更に、登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスと、該電子メールアドレスに固有の会員識別コードとが関連付けられて記憶されており、提供情報処理手段を含むWWWサーバと、提供情報、該提供情報の各々に固有の情報識別コード、及び前記提供情報の各々に関連するWebページのURLを関連付けて記憶する提供情報記憶手段と、前記会員識別コードと前記情報識別コードの選択履歴とを関連付けて記憶する情報選択履歴記憶手段と、少なくとも前記情報選択履歴記憶手段に記憶された前記選択履歴に基いて、登録済みの携帯通信端末の利用者の属性情報を推定する会員属性推定手段と、少なくとも登録済みの携帯通信端末に対応する前記会員識別コードと前記会員属性推定手段により推定された当該携帯通信端末の利用者の属性情報とを関連付けて記憶する会員属性記憶手段と、前記第2又は第3転送手段により登録済みの携帯通信端末に電子メールを送信する前に、当該電子メールに対して、前記会員属性推定手段により推定された当該携帯通信端末の利用者の属性に適合する前記提供情報、並びに、該提供情報の前記情報識別コード及び当該携帯通信端末に対応する前記会員識別コードを含む前記提供情報処理手段へのハイパーリンクを挿入する情報配信手段と、を更に備え、前記提供情報処理手段は、登録済みの携帯通信端末に挿入された前記ハイパーリンクの選択により起動したWebページ閲覧プログラムの閲覧先を、前記ハイパーリンクに含まれる前記情報識別コードに関連付けられた前記Webページに遷移させるとともに、前記情報選択履歴記憶手段に、前記ハイパーリンクに含まれる前記会員識別コードに関連付けて、前記ハイパーリンクに含まれる情報識別コードを追加格納することにより、前記情報識別コードの前記選択履歴を更新することを特徴とする電子メール送受信システム(請求項8)。
本発明によれば、携帯通信端末(とりわけ、携帯電話)の、通常の電子メール操作のみにより、その本来の電子メールアドレスとは異なる1以上の別名アドレスを用いた電子メールの送受信を行うとともに、別名アドレスが迷惑メールの対象となる可能性を最小限に留めることが可能な電子メール送受信システムを提供することができる。
更に、本発明は、本来の電子メールアドレスとは異なる1以上の別名アドレスに、個人的な通信用として新たに付与されるアドレスと、ユーザーが所属する組織で使用している既存のアドレスの両方を含めることによって、パーソナルユースとビジネスユースの両方の用途に適用可能な、統合化された電子メール送受信システムを実現することが可能となる。
更に、本発明に係る電子メール送受信システムによれば、本システム介して送信される電子メールを活用して、本システムの利用者の属性情報を推定するとともに、推定された属性情報に適合する情報の配信が可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して詳述する。
図1は、本発明の一実施形態における電子メール送受信システム100を含むネットワークの概略構成図である。
先ず、本実施形態における電子メール送受信システム100(以下、単に「本システム」ともいう)は、第1ドメイン、第2ドメイン、第3ドメインの3種類のドメインを備えている。
電子メール送受信システム100は、インターネット50に接続されており、第1及び第2ドメイン宛ての電子メールを受信する第1メールサーバ102、第3ドメイン宛ての電子メールを受信する第2メールサーバ104、WWWサーバ106、そして、少なくとも第1及び第2メールサーバ102、104と相互に情報伝達可能に接続された会員情報記憶手段108、WWWサーバ106と相互に情報伝達可能に接続されるとともに、少なくとも第1メールサーバ102と情報の読み取りが可能なように接続された会員属性記憶手段110及び提供情報記憶手段114、並びに、少なくともWWWサーバ106と相互に情報伝達可能に接続された情報選択履歴記憶手段112を含んでいる。
又、インターネット50には、移動通信事業者(キャリア)A、Bのネットワーク120、140が、図示を省略するゲートウェイサーバ等を介して、接続されている。キャリアA、Bは、インターネット50上で電子メールを送受信するためのメールサーバ122、142を有しており、キャリアAの携帯電話128及びキャリアBの携帯電話148は、それぞれのメールサーバ122、142にアクセスすることによって、インターネット50を介した電子メールの送受信を行うものである(説明のための例として、メールサーバ122、142が属するドメインのドメイン名を、それぞれ「aaa.ne.jp」、「bbb.ne.jp」とする)。
又、インターネット50には、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)のネットワーク160を介して、パソコン等の電子メール送受信機能を備えた固定端末(以下、単にパソコンという)164が接続されており、パソコン164は、ISPのメールサーバ162にアクセスし、インターネット50を介した電子メールの送受信を行うものである(説明のための例として、メールサーバ162が属するドメインのドメイン名を、「isp.ne.jp」とする)。
更に、インターネット50には、組織A、Bのローカル・エリア・ネットワーク(LAN)180、190が接続されており、各LAN180、190には、パソコン184、194と、各パソコン184、194がインターネット50上で電子メールを送受信するためのメールサーバ182、192が含まれている。(説明のための例として、組織Aのドメイン名を「a.company.co.jp」、組織Bのドメイン名を「ccc.com」とする)。
ここで、本実施形態では、電子メール送受信システム100のために、以下のように、第1ドメイン、第2ドメイン、及び第3ドメインが設定されている。
第1ドメインのドメイン名は、属性型JPドメイン名のセカンドレベルドメインの末尾に、「jmp」の文字列を付加してなるものであり、具体的には、「nejmp.jp」、「cojmp.jp」、「orjmp.jp」、「acjmp.jp」、「gojmp.jp」等が含まれる。又、本実施形態において、第2ドメインのドメイン名は、「mailjmp.jp」である。これらの第1及び第2ドメインのドメイン名は、予め、所定のドメイン名登録機関に登録されているものである。
更に、本実施形態において、第3ドメインは、第1ドメインとして取得されたドメインのうちの1つまたは複数のサブドメインとして設定され、そのドメイン名は、第1ドメインのドメイン名のサードレベルドメインを指定する文字列を、所定の文字列(例えば、「proxy」)としたものである。この場合、本実施形態における第3ドメインには、「proxy.nejmp.jp」、「proxy.cojmp.jp」、「proxy.orjmp.jp」、「proxy.acjmp.jp」、「proxy.edjmp.jp」、「proxy.gojmp.jp」、「proxy.lgjmp.jp」等が含まれる。
尚、この例では、第3ドメインを定義する文字列を「proxy」としたが、本実施形態における第3ドメインは、第1ドメインのドメイン名のサードレベルドメインを指定する文字列によって限定されるものではなく、後述するキャリアのドメイン名と重複しない限り、「proxy」とは異なる任意の適切な文字列とすることができる。
本システムにおいて、第1メールサーバ102は、図示は省略するが、中央演算処理装置、データ及びプログラムを記憶する不揮発性記憶装置(例えば、ハードディスク装置)、及び、不揮発性記憶装置から読み出されたデータ及びプログラムが一時的に保管される揮発性記憶装置(例えば、半導体メモリ)、及び、インターネット50との間のパケット通信のインターフェースとして機能するハードウェア及びソフトウェアを含む通信制御部を備えた、通常のコンピュータ装置上に実装されており、機能的には、図2に示すように、第1受信手段202、第1送信者認証手段206、別名アドレス抽出手段208、第1変換手段210、ホワイトリスト(W/L)編成手段212、例外変換手段216、第2受信手段218、宛先アドレス判別手段222、第2送信者認証手段222、転送宛先アドレス抽出手段224、第2変換手段226、情報配信手段228、及び第2転送手段230を含むものである。そして、これらの各手段は、上記コンピュータ装置の不揮発性記憶装置に保管され、必要に応じて揮発性記憶装置上に読み出されるとともに中央演算処理装置上で実行されるプログラム及びそのプログラムの実行に必要なハードウェアとして実装されている。
同様に、第2メールサーバ104は、図示は省略するが、中央演算処理装置、データ及びプログラムを記憶する不揮発性記憶装置(例えば、ハードディスク装置)、及び、不揮発性記憶装置から読み出されたデータ及びプログラムが一時的に保管される揮発性記憶装置(例えば、半導体メモリ)、及び、インターネット50との間のパケット通信のインターフェースとして機能するハードウェア及びソフトウェアを含む通信制御部を備えた、通常のコンピュータ装置上に実装されており、機能的には、図11に示すように、第3受信手段302、第3変換手段304、第3転送手段304を含むものである。そして、これらの各手段は、上記コンピュータ装置の不揮発性記憶装置に保管され、必要に応じて揮発性記憶装置上に読み出されるとともに中央演算処理装置上で実行されるプログラム、及びそのプログラムの実行に必要なハードウェアとして実装されている。
尚、本実施形態では、第1受信手段202及び第1転送手段214と、第2受信手段218及び第2転送手段230(図2)が、1つのメールサーバ(第1メールサーバ102)の受送信部として、又、第3受信手段302及び第3転送手段304(図11)が、別の1つのメールサーバ(第2メールサーバ104)の受送信部として、それぞれのメールサーバ102、104が実装されるコンピュータ装置の通信制御部、及び、この通信制御部に受け渡すデータ又はこの通信制御部から受け渡されるデータの処理プログラムにより実装されているものとする。但し、このような装置構成は、主として、本システムが提供する電子メール転送に関するサービスのうち、後述する個人会員向けのサービスと組織会員向けのサービスの説明の便宜のために、一例として示すものであり、本発明は、第1受信手段202及び第1転送手段214、第2受信手段218及び第2転送手段230、並びに、第3受信手段302及び第3転送手段304(及び、図2及び図11に示すそれぞれ関連する各手段)を実装するコンピュータ装置の装置構成によって限定されるものではない。
例えば、第1メールサーバ102は、第1受信手段202及び第1転送手段214(及び、図2に示す関連する各手段)を含むメールサーバと、第2受信手段218及び第2転送手段230(及び、図2に示す関連する各手段)を含むメールサーバとを、別体のコンピュータ装置上に実装するものであってもよく、更に、本実施形態における第1ドメインとして取得されたドメインが複数存在する場合には、第1受信手段202及び第1転送手段214(及び、図2においてこれらの間に図示される各手段)を含むメールサーバを、それぞれのドメイン毎に、複数の別体のコンピュータ装置上に実装するものであってもよい。
又、第2メールサーバ104は、第1メールサーバ102、又は、第1メールサーバの第1受信手段202及び第2転送手段214を含む部分が実装されるコンピュータ装置上に、一体に実装するものであってもよい。
又、本実施形態において、第1及び第2メールサーバ102、104と相互に情報伝達可能に構成された会員情報記憶手段108は、第1又は第2メールサーバ102、104が実装されるいずれかのコンピュータ装置の不揮発性記憶装置上に実装されるものであっても、又は、データベースサーバとして構成された別のコンピュータ装置上に実装され、電子メール送受信システム100内のデータ通信経路を介して、第1及び第2メールサーバ102、104との間でデータの送受信を行うものであってもよい。
以下、本発明の構成及び作用効果について、具体例に即して詳述する。
先ず、図2とともに図3〜図10を参照して、第1メールサーバ102を介した電子メール通信について説明する。本システムが提供するサービスにおいて、第1メールサーバ102を介した電子メール通信は、個人会員向けのサービスとして位置付けられるものであり、後述する登録手続きにより、携帯電話の電子メールアドレスと所望の個人用別名アドレスを登録した利用者に対して、携帯電話での通常の電子メール操作のみにより、その本来の電子メールアドレスとは異なる個人用別名アドレスを用いた電子メール通信を可能にするものである。
又、その際、本システムでは、所謂迷惑メールの実際の発信元の端末が、携帯通信端末ではなくパソコン等の固定端末である(少なくともその可能性が圧倒的に高い)ことに着目し、携帯電話から送信された電子メールの処理とパソコンから送信された電子メールの処理に対して、異なる認証ポリシーを適用することにより、利用者にとっての十分な利便性を確保しつつ、登録された個人用別名アドレス宛てに送信される迷惑メールを効果的に遮断するものである。
本実施形態において、会員情報記憶手段108には、図3に模式的に示すように、個人用会員情報データベース1082が含まれており、このデータベースには、携帯電話128の電子メールアドレス(登録アドレス)A、C、後述する登録手続きにより発行される、登録された各電子メールアドレスA、Cに固有の会員識別コード(会員ID)及びパスコード、並びに、この電子メールアドレスA、Cに対応し、後述する登録手続きにより登録される複数の個人用別名アドレスPA1〜PAm、PC1〜PCm(但し、mは1以上の整数。本実施形態では、m=5とする)が、関連付けられて記憶されている。これらの個人用別名アドレスPA1〜PA5、PC1〜PC5は、すべて「<ローカル部>@mailjmp.jp」の形式を有し、本実施形態における第2ドメインを指定するものとなっている。
又、個人用会員情報データベース1082には、個人用別名アドレスPA1〜PA5、PC1〜PC5の各々に対して、受信許可する電子メールアドレスが登録されたホワイトリスト(W/L)、並びに、受信拒否する電子メールアドレスが登録されたブラックリスト(B/L)が、記憶されている。
以下、個別の例に即して、第1メールサーバ102を介した電子メール通信について詳述する。尚、以下の説明において、本システムに登録済みの携帯通信端末の例をキャリアAの携帯電話128とするが、この選択は、単に説明の便宜のためにしたものであり、電子メール送受信システム100に対して、任意のキャリア網と通信する、電子メール送受信機能を備えた任意の携帯通信端末が登録可能であることは言うまでもない。
(1)登録済みの携帯電話128から携帯電話148に、個人用別名アドレスとして省略時アドレスを用いて、電子メールを初めて送信する場合(図4(a))。
一例として、送信元の携帯電話128のアドレスを、図3に示す個人用会員データベース1082に会員ID(0001)として登録された「xxx@aaa.ne.jp」(A)とし、送信先の携帯電話148のアドレスを、「yyy@bbb.ne.jp」(B)とする。
この場合、登録済みの携帯電話128の利用者は、宛先(To)アドレスとして、携帯電話148の電子メールアドレス「yyy@bbb.ne.jp」(B)のドメイン部を、そのドメイン部に対応する第1ドメイン(この場合には、「nejmp.jp」)を指定するように変更した第1中継アドレス「yyy@bbb.nejmp.jp」(B’)に設定して、電子メールを送信する。
これによって、宛先(To)アドレスを「yyy@bbb.nejmp.jp」(B’)、送信者(From)アドレスを「xxx@aaa.ne.jp」(A)とする電子メールは、キャリアAのメールサーバ122から、(キャリアBのメールサーバ142ではなく)、管轄するドメインに「nejmp.jp」が含まれる第1メールサーバ102に送信され、第1受信手段202によって受信される。
但し、本実施形態において、第1受信手段202は、上述したように、第2受信手段218(及び第1、第2転送手段214、230)と一体の送受信部として構成されており、例えば、この送受信部により受信した電子メールの宛先アドレスの指定が第1ドメインであるか否かを判別し、第1ドメインの場合には、第1送信者認証手段206に電子メール処理の制御を渡す機能を備えることによって、第1受信手段202として機能するものである。
この場合、受信した電子メールの宛先アドレスは、「yyy@bbb.nejmp.jp」(B’)であり、第1ドメインである「nejmp.jp」ドメインを指定するものであるため、この電子メールは、第1送信者認証手段206に受け渡される。
本実施形態において、第1送信者認証手段206は、図5に示すように、ドメイン部判別手段2062と、整合性判別手段2064と、登録確認手段2066とを備えており、これらの各手段により、第1受信手段202により受信された電子メールアドレスが、登録済みの携帯電話からの電子メールであるか否かが判別される。
先ず、ドメイン部判別手段2062では、図5のステップS202、S204に示すように、送信者(From)アドレスのドメイン部が、いずれかのキャリアの既知のドメインであるか否かが判別される。ドメイン部判別手段2062により、送信者(From)アドレスのドメイン部が、いずれのキャリアの既知のドメインでもないと判別された(S204の「No」)場合には、エラー処理を実行する(S212)。ドメイン部判別手段2062により、送信者(From)アドレスのドメイン部が、いずれかのキャリアの既知のドメインであると判別された(S204の「Yes」)場合には、整合性判別手段2064に処理が移行する。
整合性判別手段2064では、ステップS206、S208に示すように、第1受信手段202により受信された電子メールの送信者(From)アドレスのドメイン部から導かれるドメイン(この例の場合、送信者アドレスのドメイン部と同じ「aaa.ne.jp」ドメイン)の権限(オーソリティ)を有するDNSサーバに照会し、そのドメインの送信用メールサーバのIPアドレスを取得する(S206)。そして、送信者アドレスのドメイン部と整合性を有する、取得したメールサーバのIPアドレスと、第1受信手段202により受信された電子メールを実際に送信したメールサーバのIPアドレスとが一致するか否かが判別される(S208)。そして、整合性判別手段2064により、送信者(From)アドレスのドメイン部が整合性を有しない(すなわち、送信者アドレスのドメイン部が、キャリアのドメイン名に擬装されている)と判別された(S208の「No」)場合には、エラー処理を実行する(S212)。そして、整合性判別手段2064により、送信者(From)アドレスのドメイン部が整合性を有すると判別された(S208の「Yes」)場合には、登録確認手段2066に処理が移行する。
ここで、エラー処理212の具体的内容は、適宜決定されるものであるが、好ましくは、受信した電子メールに対してエラーメールの返信等はせず、単にその電子メールを破棄するものである。
又、ステップS206において、必要な送信メールサーバのIPアドレスを取得するには、キャリアが用いるすべての送信メールサーバが、受信メールサーバと同一であることが分かっている場合には、DNSサーバが保持するゾーンファイルのMXレコードを照会して、そのメールサーバのIPアドレスを取得すればよい。あるいは、現在、日本国内のすべての移動通信事業者では、自ドメインで使用する送信メールサーバのIPアドレスをSPF(Sender Policy Frmework)レコードに公開しているため、このSPFレコードから、送信メールサーバのIPアドレスを取得するものであってもよい。
登録確認手段2066では、ステップS210に示すように、個人用会員情報データベース1082内を検索し、第1受信手段202により受信された電子メールの送信者アドレスが、既存の登録アドレスであるか否かを判別する。登録確認手段2066により、この電子メールの送信者アドレスが未登録であると判別された場合(S202の「No」)、後述する例外変換手段216に処理が移行する。又、登録確認手段2066により、この電子メールの送信者アドレスが既登録であると判別された場合(S202の「Yes」)、別名アドレス抽出手段208に処理が移行する。
この例の場合、携帯電話128の電子メールアドレス「xxx@aaa.ne.jp」(A)は、第1送信者認証手段206によって、最終的に、登録済みの携帯電話からの電子メールであると判別されるため、別名アドレス抽出手段208に処理が移行する。
別名アドレス抽出手段208では、会員情報記憶手段108の個人用会員情報データベース1082から、送信者アドレスに設定された電子メールアドレス「xxx@aaa.ne.jp」(A)に関連付けられた1以上の個人用別名アドレスPA1〜PA5の1つが抽出される。本実施形態において、1以上の個人用別名アドレスのいずれを選択するかは、図6に示すような手順で決定される。
図6のステップS220、S222に示すように、宛先アドレスのローカル部を抽出し、その先頭に予め定められた所定の文字列が付加されているか否かが判別される。本実施形態では、ローカル部の先頭に付加される所定の文字列と、抽出すべき個人用別名アドレスとの関係が予め定義されており、この点については後述する。従って、所定の文字列が付加されていた場合(S222の「Yes」)には、個人用会員情報データベース1082から、所定の文字列に対応する別名アドレスPAi(この場合、iは1〜5のいずれか1つ)を抽出する(S224)。所定の文字列が付加されていない(S222の「No」)場合には、ステップS226に処理が移行する。
この例では、宛先アドレスは、「yyy@bbb.nejmp.jp」(B’)であり、ローカル部「yyy」に文字列は付加されていないため、ステップS226に処理が移行する。
ステップS226、S228、S230、S232、S234は、登録済みの携帯電話128から、以前、携帯電話148に対して電子メールを送信したことがあるか否かを判別する手順である。その目的を達成するために、ここでは、本実施形態において、登録済みの携帯電話から、特定の個人用別名アドレスを用いて、特定の宛先アドレスに初めて電子メールを送信する際に、用いられた個人用別名アドレスのホワイトリスト(W/L)にその宛先アドレスを登録する(この点については、後述する)ことを利用して、1〜Nmax(この例では、Nmax=5)の個人用別名アドレスPA1〜PA5の各々のホワイトリストに、宛先アドレスに設定された第1中継アドレスB’の変更前のアドレスBが登録されているか否かが判別されている。
そして、いずれかの個人用別名アドレスPAk(この場合、kは1〜5のいずれか1つ)のホワイトリストに変更前のアドレスBが登録されていた場合(S230の「Yes」)、個人用会員情報データベース1082から、その個人用別名アドレスPAk(すなわち、以前に携帯電話148に対して電子メールを送信したときに使用した個人用別名アドレス)を抽出する(S238)。いずれの個人用別名アドレスのホワイトリストにも、変更前のアドレスBが登録されていない場合(S230の「No」)、個人用会員情報データベース1082から、予め定められた省略時の個人用別名アドレスPAp(例えば、PA1)を抽出する(S238)。
この例は、登録済みの携帯電話128から携帯電話148に、電子メールを初めて送信する場合であるため、ステップS236で、省略時の個人用別名アドレス「user1_1@mailjmp.jp」(PA1)が抽出される。
尚、ステップS226、S228、S230、S232、S234に示した手順は、登録済みの携帯電話128から、以前、携帯電話148に対して電子メールを送信したことがあるか否かを判別する手順の一例を示すものであって、本発明は、この目的を達成するために使用する手順の具体的構成に限定されない。更に、このような判別は、登録済みの携帯電話128から、以前、携帯電話148に対して電子メールを送信したことがあるか否か、その際にどの個人用別名アドレスを使用したかといった情報を、ホワイトリストとは別に保持し、その情報を参照することによってなされるものであってもよい。
次に、第1変換手段210において、第1受信手段202により受信された電子メールの宛先アドレスを、第1中継アドレス(この例の場合には、「yyy@bbb.nejmp.jp」(B’))から変更前の電子メールアドレス(この例の場合には、「yyy@bbb.ne.jp」(B))に復元するとともに、送信者アドレス(この例の場合には、「xxx@aaa.ne.jp」(A))を、別名アドレス抽出手段208により抽出された個人用別名アドレスPAi(この例の場合には、「user1_1@mailjmp.jp」(PA1))に変換する。
ホワイトリスト(W/L)編成手段212では、別名アドレス抽出手段208により抽出された個人用別名アドレスPAiのホワイトリストに、変更前の電子メールアドレスBが既に登録されていない場合には、そのホワイトリストに、変更前の電子メールアドレスBを追加登録する。
この例は、登録済みの携帯電話128から携帯電話148に、電子メールを初めて送信する場合であるため、別名アドレス抽出手段208により抽出された個人用別名アドレス「user1_1@mailjmp.jp」(PA1)のホワイトリスト(すなわち、「user1_1@mailjmp.jp」(PA1)にとっての受信許可アドレスのリスト)に、変更前の電子メールアドレス「yyy@bbb.ne.jp」(B)が登録される(図3参照)。
尚、ホワイトリスト(W/L)編成手段212において、別名アドレス抽出手段208により抽出された個人用別名アドレスPAiのホワイトリストに、新たな電子メールアドレスを登録する際に、登録済みの携帯電話128の他の個人用別名アドレスPAj(j≠i)のホワイトリストに、その電子メールアドレスが既に登録されていないかどうかを検査し、登録されていた場合には、個人用別名アドレスPAiのホワイトリストに新たな電子メールアドレスを登録するとともに、他のホワイトリストに登録されたその電子メールアドレスを削除するものであってもよい。
次いで、第1変換手段210により宛先(To)アドレス及び送信者(From)アドレスが変換された電子メールは、第1メールサーバ104の第1転送手段214により、変換後の宛先アドレス「yyy@bbb.ne.jp」(B)宛てに送信される。
すなわち、図4(a)に示すように、登録済みの携帯電話128から、宛先(To)アドレスを「yyy@bbb.nejmp.jp」(B’)、送信者(From)アドレスを「xxx@aaa.ne.jp」(A)として送信された電子メールは、キャリアAのメールサーバ122から、電子メール送受信システム100に含まれる第1メールサーバ102に転送され、宛先(To)アドレスを「yyy@bbb.ne.jp」(B)、送信者(From)アドレスを「user1_1@mailjmp.jp」(PA1)とする電子メールに変換された後に、第1メールサーバ102からキャリアBのメールサーバ142に転送されて、携帯電話148により受信される。
(2)登録済みの携帯電話128から携帯電話148に、使用する個人用別名アドレスを指定して、電子メールを初めて送信する場合(図4(b))。
本実施形態では、電子メールを送信する際に宛先アドレスとして設定する第1中継アドレスのローカル部の所定の位置に、所定の文字列を付加することにより、この電子メールに使用する1つの個人用別名アドレスを指定することができる。
一例として、この所定の文字列は、個人用会員情報データベース1082に登録された1以上の個人用別名アドレスPA1〜PA5を特定する数字を表すものであってもよい。例えば、第1中継アドレスのローカル部の先頭に、「“{”+“数字”+“}”」の形式の文字列を付加するものとし、「{1}」が付加されている場合には、個人用別名アドレスPA1を、・・・・、「{5}」が付加されている場合には、個人用別名アドレスPA5を、それぞれ特定するものである。
別の例では、個人用会員情報データベース1082に登録された1以上の別名アドレスPA1〜PA5は、例えば個人用別名アドレス1(PA1)が友人用、個人用別名アドレス2(PA2)が家族用等のようにグループ分けされており、第1中継アドレスのローカル部の先頭に、グループを特定する文字列を付加するものであってもよい。例えば、第1中継アドレスのローカル部の先頭に、「“{”+“グループ名”+“}”」の形式の文字列を付加するものとし、「{friend}」が付加されている場合には、個人用別名アドレスPA1を、「{family}」が付加されている場合には、個人用別名アドレスPA2を、・・・・、等のように、それぞれの個人用別名アドレスを特定するものである。
この例では、登録済みの携帯電話128の利用者は、電子メールの宛先(To)アドレスとして、携帯電話148の電子メールアドレス「yyy@bbb.ne.jp」(B)を、第1中継アドレス「{2}yyy@bbb.nejmp.jp」(B’)に設定して、電子メールを送信する(図4(b)の(1))。
以後の動作は、次の相違点を除いて上記(1)で述べた動作と同様のものである。相違点は、図6に示す別名抽出手段208において、そのステップS222から、ステップS224に処理が移行し、個人用会員情報データベース1082から、文字列「{2}」に対応する別名アドレス「user1_2@mailjmp.jp」(PA2)を抽出する(S224)点、及び、ホワイトリスト編成手段212において、個人用別名アドレス「user1_2@mailjmp.jp」(PA2)のホワイトリストに、変更前の電子メールアドレス「yyy@bbb.ne.jp」(B)が登録される(図示は省略する)点である。
すなわち、図4(b)に示すように、登録済みの携帯電話128から、宛先(To)アドレスを「{2}yyy@bbb.nejmp.jp」(B’)、送信者(From)アドレスを「xxx@aaa.ne.jp」(A)として送信された電子メールは、キャリアAのメールサーバ122から、電子メール送受信システム100に含まれる第1メールサーバ102に転送され、宛先(To)アドレスを「yyy@bbb.ne.jp」(B)、送信者(From)アドレスを「user1_2@mailjmp.jp」(PA2)とする電子メールに変換された後に、第1メールサーバ102からキャリアBのメールサーバ142に転送されて、携帯電話148により受信される。
(3)登録済みの携帯電話128から携帯電話148に、2度目以後の電子メールを送信する場合(図4(c))。
この場合、宛先アドレスとして設定する第1中継アドレスのローカル部に、個人用別名アドレスを特定する所定の文字列を再度付加した場合には、付加した文字列に応じて、上記(2)と同様の動作が実行される。
又、宛先アドレスとして設定する第1中継アドレスのローカル部に、個人用別名アドレスを特定する所定の文字列を付加しなかった場合、本システムは、次のように動作する。
具体例として、登録済みの携帯電話128から、携帯電話148に対して、宛先(To)アドレスを「{2}yyy@bbb.nejmp.jp」(B’)に設定して電子メールを送信したことが以前にあった場合に、今回、同一の携帯電話148に対して、宛先(To)アドレスを「yyy@bbb.nejmp.jp」(B’)に設定して電子メールを送信する場合を考える。
この場合、図6に示す別名抽出手段208のステップS230において、登録済みの携帯電話128の個人用別名アドレス「user1_2@mailjmp.jp」(PA2)のホワイトリストに、電子メールアドレス「yyy@bbb.ne.jp」(B)が既に登録されていることが発見されるため、ステップS238において、個人用会員情報データベース1082から、個人用別名アドレス「user1_2@mailjmp.jp」(PA2)が抽出される。その他の動作は、上記(1)の動作と同一のものである。
従って、この場合には、図4(c)に示すように、登録済みの携帯電話128から、宛先(To)アドレスを「yyy@bbb.nejmp.jp」(B’)、送信者(From)アドレスを「xxx@aaa.ne.jp」(A)として送信された電子メールは、キャリアAのメールサーバ122から、電子メール送受信システム100に含まれる第1メールサーバ102に転送され、宛先(To)アドレスを「yyy@bbb.ne.jp」(B)、送信者(From)アドレスを「user1_2@mailjmp.jp」(PA2)とする電子メールに変換された後に、第1メールサーバ102からキャリアBのメールサーバ142に転送されて、携帯電話148により受信される。
(4)登録済みの携帯電話128からパソコン164に、個人用別名アドレスとして省略時アドレスを用いて、電子メールを初めて送信する場合(図7(a))。
(5)登録済みの携帯電話128からパソコン164に、使用する個人用別名アドレスを指定して、電子メールを初めて送信する場合(図7(b))。
(6)登録済みの携帯電話128からパソコン164に、2度目以後の電子メールを送信する場合(図7(c))。
図7に、パソコン164の電子メールアドレスを、「friend@isp.ne.jp」とした場合の例を示す。(4)〜(6)の場合における本システムの動作は、上記(1)〜(3)の場合と全く同様であるため、その説明を省略する。
尚、この例では、パソコン164は、「xxx.ne.jp」型のドメイン部を有するものとしたが、本実施形態は、例えば「xxx.co.jp」、「xxx.or.jp」、「xxx.ac.jp」、「xxx.go.jp」型等のドメイン部を有する電子メールアドレスに対しても、そのドメイン部を、それぞれ対応する第1ドメイン「cojmp.jp」、「orjmp.jp」、「acjmp.jp」、「gojmp.jp」を指定する第1中継アドレスに変更することによって、全く同様に適用されるものである。
(7)未登録の携帯電話が、宛先アドレスとして第1中継アドレスを設定した電子メールを送信した場合。
一例として、未登録の携帯電話から、宛先(To)アドレスとして、携帯電話148の電子メールアドレス「yyy@bbb.ne.jp」を変更した第1中継アドレス「yyy@bbb.nejmp.jp」(B’)を設定した電子メールが送信された場合、本システムは、次のように動作する。
この電子メールは、上記(1)と同様に、第1受信手段202により受信された後、第1送信者認証手段206により処理される。
第1送信者認証手段206では、図5に示すドメイン部判別手段2062及び整合性判別手段2064により、この電子メールが携帯電話から送信されたことが確認された後、登録確認手段2066に処理が移行する。
登録確認手段2066では、個人用会員情報データベース1082内を検索し、第1受信手段202により受信された電子メールの送信者アドレスZが、既存の登録アドレスであるか否かを判別する(S210)。この場合の送信者アドレスZは、未登録であるため、例外変換手段216に処理が移行する。
例外変換手段216では、宛先(To)アドレスに設定されている第1中継アドレス「yyy@bbb.nejmp.jp」(B’)を、変更前の電子メールアドレス「yyy@bbb.ne.jp」(B)に変換する。この際、送信者アドレスZは、その電子メールに設定されているアドレスのままに維持される。
その後、この電子メールは、第1転送手段214により、変換後の宛先アドレス「yyy@bbb.ne.jp」(B)宛てに送信される。
このように、本システムでは、第1受信手段202により受信された電子メールが、未登録の携帯電話からのものであっても、それが実際に携帯電話からの電子メールであることを確認した上で、意図された宛先への転送を許可するものである。尚、この際、この電子メールを送信した携帯電話に対して、本システムへの登録を促す旨のメッセージを含むエラーメールを返信するものであってもよい。
(8)携帯電話148から、登録済みの携帯電話128に電子メールを送信する場合(図8(a))。
一例として、送信元の携帯電話148のアドレスを、「yyy@bbb.ne.jp」(D)とし、送信先の登録済みの携帯電話128のアドレスを、図3に示す個人用会員データベース1082に会員ID(0001)として登録された「xxx@aaa.ne.jp」(C)とする。又、携帯電話148の利用者は、携帯電話128の個人用別名アドレスの1つ、例えば「user1_2@mailjmp.jp」(PC2)を、電子メールの宛先(To)アドレス(X)として設定し、送信するものとする。
これによって、宛先(To)アドレスを「user1_2@mailjmp.jp」(X(PC2))、送信者(From)アドレスを「yyy@bbb.ne.jp」(D)とする電子メールは、キャリアBのメールサーバ142から、管轄するドメインに「mailjmp.jp」が含まれる第1メールサーバ102に送信され、第2受信手段218により受信される(図8(a)の(1))。
本実施形態では、上述したように、第2受信手段218は、第1受信手段202(及び第1、第2転送手段214、230)と一体の送受信部として構成されており、例えば、この送受信部により受信した電子メールの宛先アドレスの指定が第2ドメインか否かを判別し、第2ドメインの場合には、宛先アドレス判別手段222に電子メール処理の制御を渡す機能を備えることによって、第2受信手段218として機能するものである。
そして、この例の場合、受信した電子メールの宛先アドレス(X)は、「user1_2@mailjmp.jp」(PC2)であり、第2ドメインである「mailjmp.jp」ドメインを指定するものであるため、この電子メールは、宛先アドレス判別手段220に受け渡される。
宛先アドレス判別手段220では、第2受信手段218により受信された電子メールの宛先(To)アドレス(X)が、予め定められた会員情報管理用のアドレスであるか否かが判別され、そうであった場合には、後述する会員情報管理手段232に処理が移行する。
この例の宛先アドレス「user1_2@mailjmp.jp」(PC2)は、後述する会員情報管理用のアドレスとは異なるものであるため、第2送信者認証手段222に処理が移行する。
次いで、第2送信者認証手段222では、第2受信手段218により受信された電子メールの送信者アドレスDが、適正な電子メールアドレスであるか否かが判別される。
本実施形態において、第2送信者認証手段222は、図9に示すように、ドメイン部判別手段2222と、整合性判別手段2224と、ホワイトリスト(W/L)及びブラックリスト(B/L)確認手段2226とを備えており、ドメイン部判別手段2222及び整合性判別手段2224は、それぞれの判別後の処理が異なることを除いて、第1送信者認証手段206が備えるドメイン部判別手段2062及び整合性判別手段2064と同様のものである。
先ず、ドメイン部判別手段2222では、図9のステップS252、S254に示すように、送信者(From)アドレスDのドメイン部が、いずれかのキャリアの既知のドメインであるか否かが判別される。ドメイン部判別手段2242により、送信者(From)アドレス(D)のドメイン部が、いずれのキャリアの既知のドメインでもないと判別された(S254の「No」)場合には、ホワイトリスト(W/L)及びブラックリスト(B/L)確認手段2246のステップS264に処理が移行する(ステップS264、S266の処理については、後述する)。又、ドメイン部判別手段2242により、送信者(From)アドレスDのドメイン部が、いずれかのキャリアの既知のドメインであると判別された(S254の「Yes」)場合には、整合性判別手段2224に処理が移行する。
整合性判別手段2224では、ステップS256、S2258に示すように、第2受信手段218により受信された電子メールの送信者(From)アドレスのドメイン部から導かれるドメイン(この例の場合、送信者アドレスのドメイン部と同じ「bbb.ne.jp」ドメイン)の権限(オーソリティ)を有するDNSサーバに照会し、そのドメインの送信用メールサーバのIPアドレスを取得する(S256)。そして、送信者アドレスのドメイン部と整合性を有する、取得したメールサーバのIPアドレスと、第2受信手段218により受信された電子メールを実際に送信したメールサーバのIPアドレスとが一致するか否かが判別される(S258)。そして、整合性判別手段2244により、送信者(From)アドレスのドメイン部が整合性を有しない(すなわち、送信者アドレスのドメイン部が、キャリアのドメイン名に擬装されている)と判別された(S258の「No」)場合には、エラー処理を実行する(S270)。そして、整合性判別手段2244により、送信者(From)アドレスのドメイン部が整合性を有すると判別された(S258の「Yes」)場合には、ホワイトリスト(W/L)及びブラックリスト(B/L)確認手段2226のステップS260に処理が移行する。
この例の場合、電子メールの送信者(From)アドレスは、「yyy@bbb.ne.jp」(D)であり、キャリアBのメールサーバ142から正常に送信される電子メールであるため、ホワイトリスト(W/L)及びブラックリスト(B/L)確認手段2226のステップS260に処理が移行する。
次いで、ホワイトリスト(W/L)及びブラックリスト(B/L)確認手段2246では、先ず、ステップS260において、電子メールの宛先(To)アドレス(X)が、個人用会員情報データベース1082に、いずれかの電子メールアドレスCの個人用別名アドレスの1つ(PCj。この例の場合、jは1〜5のいずれか1つ)として登録されているか否かが判別される。そして、登録されていない場合(S260の「No」)には、エラー処理(S268)へ、登録されている場合(S260の「Yes」)には、次のステップS262に処理が移行する。
この例の場合、電子メールの宛先アドレス(X)は、「user1_2@mailjmp.jp」であり、登録済みの携帯電話128の電子メールアドレス「xxx@aaa.ne.jp」の個人用別名アドレスの1つ(PC2)として、個人用会員情報データベース1082に登録されているため(図3)、ステップS262に処理が移行する。
ホワイトリスト(W/L)及びブラックリスト(B/L)確認手段2226のステップS262では、送信者アドレス(D)が、宛先アドレス(X)として設定されている個人用別名アドレス(PCj)のブラックリストに登録されているか否かが判別される。そして、登録されている場合(S262の「Yes」)には、エラー処理(S268)へ、登録されていない場合(S262の「No」)には、最終的に、送信者アドレス(D)が、適正な電子メールアドレスとして判別されて、転送宛先アドレス抽出手段224へ、処理が移行する。
この例の場合、登録済みの携帯電話128の電子メールアドレス「xxx@aaa,ne.jp」の個人用別名アドレス「user1_2@mailjmp.jp」(PC2)のブラックリストには、受信拒否アドレスとして、例えば、図3に示す「user1_1@mailjmp.jp」(PC1)のブラックリストと同じ「np@bbb.ne.jp」のみが登録されているとすれば、この電子メールの送信者アドレス「yyy@bbb.ne.jp」は、「user1_2@mailjmp.jp」(PC2)のブラックリストに登録されていないため、転送宛先アドレス抽出手段224へと、処理が移行する。
ここで、登録済みの携帯電話128の電子メールアドレスCに関連する、個人用別名アドレスPCjのブラックリストへの電子メールアドレスの登録は、後述する登録手続きにより、携帯電話128の利用者自身により個別に実施されるものである。
言い換えれば、本システムでは、登録済みの携帯電話128のいずれかの個人用別名アドレスを宛先アドレスとして第2度メイン宛てに送信される電子メールは、ドメイン部判別手段2222及び整合性判別手段2224により、その送信元が携帯電話であることが確認されたことを条件として、(個人用別名アドレスのホワイトリストを確認するまでもなく)、原則としてすべて受け入れるものであり、その例外となる受信拒否アドレスは、登録済みの携帯電話128の利用者自身により、個別に設定されるものである。
尚、ステップS268におけるエラー処理には、この段階で少なくとも電子メールの送信元が携帯電話であることが確認されているため、例えばエラーメールの返信等の処理を含めるものであってもよい。
次いで、転送宛先アドレス抽出手段224は、個人用会員情報記データベース1082から、関連する1以上の個人用別名アドレスPC1〜PC5中に、第2受信手段218により受信された電子メールの宛先アドレスXが含まれる電子メールアドレスCを抽出する。
この例の場合、関連する1以上の個人用別名アドレスPC1〜PC5中に、第2受信手段218により受信された電子メールの宛先アドレス「user1_2@mailjmp.jp」(PC2)が含まれる電子メールアドレスCは、携帯電話128の登録アドレスである「xxx@aaa.ne.jp」(C)であるため、このアドレスが抽出される。
次に、第2変換手段226において、第2受信手段218により受信された電子メールの宛先アドレス(X)(この例の場合には、「user1_2@mailjmp.jp」(PC2))を、転送宛先アドレス抽出手段224により抽出された電子メールアドレス(この例の場合には、「xxx@aaa.ne.jp」(C))に変換するとともに、第2送信者認証手段222により適正と判別された送信者アドレス(この例の場合には、「yyy@bbb.ne.jp」(D))を、そのドメイン部が、この送信者アドレスDに応じた第1ドメインを指定するように変更した第1中継アドレスD’(この例の場合には、「yyy@bbb.nejmp.jp」(D’))に変換する。
尚、この第1中継アドレスD’は、登録済みの携帯電話128の利用者の別名アドレス管理に供するために、携帯電話148から送信された電子メールの宛先アドレス(D)に、いずれの別名アドレスが設定されていたかを示す所定の文字列を付加するものであってもよい。例えば、この場合には、「{2}yyy@bbb.nejmp.jp」(図7(a)の(2))、あるいは、「{family}yyy@bbb.nejmp.jp」)等となる。
次いで、第2変換手段2226により宛先(To)アドレス及び送信者(From)アドレスが変換された電子メールは、情報配信手段228により提供情報及びWWWサーバ106へのハイパーリンク(これらの詳細については後述する)が挿入された後、第2転送手段230により、変換後の宛先アドレス「xxx@aaa.ne.jp」(C)宛てに送信される。
すなわち、図7(a)に示すように、携帯電話148から、宛先(To)アドレスを「user1_2@mailjmp.jp」(X(PC2))、送信者(From)アドレスを「yyy@bbb.ne.jp」(D)として送信された電子メールは、キャリアBのメールサーバ142から、電子メール送受信システム100に含まれる第1メールサーバ102に転送され、宛先(To)アドレスを「xxx@aaa.ne.jp」(C)、送信者(From)アドレスを、例えば「{2}yyy@bbb.nejmp.jp」(D’)とする電子メールに変換された後に、第1メールサーバ102からキャリアAのメールサーバ122に転送されて、登録済みの携帯電話128により受信される。
このような、携帯電話148から登録済みの携帯電話128への電子メールの送信は、例えば上記(2)で説明したような、登録済みの携帯電話128から携帯電話148への電子メールが送信された後に、その返信として実行される場合(このとき、携帯電話148の利用者は、携帯電話148の通常の返信操作により、自ずと、宛先(To)アドレスとして、別名アドレス「user1_2@mailjmp.jp」(PC2)を指定することになる)に限られず、登録済みの携帯電話128から携帯電話148への電子メールの送信が一度もない状態において、携帯電話148側から、特定の個人用別名アドレスを用いた登録済みの携帯電話128への電子メール送信を開始する場合も含まれるものである。
(9)パソコン164から、登録済みの携帯電話128に電子メールを送信する場合(図8(b))。
一例として、送信元のパソコン164のアドレスを、「friend@isp.ne.jp」(D)とし、送信先の登録済みの携帯電話128のアドレスを、図3に示す個人用会員データベース1082に会員ID(0001)として登録された「xxx@aaa.ne.jp」(C)とする。又、パソコン164の利用者は、携帯電話128の個人用別名アドレスの1つ、例えば「user1_1@mailjmp.jp」(PC1)を、電子メールの宛先(To)アドレス(X)として設定し、送信するものとする。
これによって、宛先(To)アドレスを「user1_1@mailjmp.jp」(X(PC1))、送信者(From)アドレスを「friend@isp.ne.jp」(D)とする電子メールは、ISPのメールサーバ160から、電子メール送受信システム100の第1メールサーバ102に送信される。
以後の動作は、次の相違点を除いて上記(8)で述べた動作と同様のものである。
相違点は、図9に示す第2送信者認証手段222のドメイン部判別手段2222において、この例の送信者アドレス「friend@isp.ne.jp」(D)は、ドメイン別そのステップS254における判別により、既知のいずれのキャリアのドメインでもないと判別されて、ホワイトリスト及びブラックリスト確認手段2226のステップS264に処理が移行することである。
次いで、ホワイトリスト(W/L)及びブラックリスト(B/L)確認手段2246では、先ず、ステップS264において、電子メールの宛先(To)アドレス(X)が、個人用会員情報データベース1082に、いずれかの電子メールアドレスCの個人用別名アドレスの1つ(PCj)として登録されているか否かが判別される。そして、登録されていない場合(S264の「No」)には、エラー処理(S270)へ、登録されている場合(S264の「Yes」)には、次のステップS266に処理が移行する。
この例の場合、電子メールの宛先アドレス(X)は、「user1_1@mailjmp.jp」であり、登録済みの携帯電話128の電子メールアドレス「xxx@aaa.ne.jp」の個人用別名アドレスの1つ(PC1)として、個人用会員情報データベース1082に登録されているため(図3)、ステップS266に処理が移行する。
ステップS262では、送信者アドレス(D)が、宛先アドレス(X)として設定されている個人用別名アドレス(PCj)のホワイトリストに登録されているか否かが判別される。そして、登録されていない場合(S266の「No」)には、エラー処理(S270)へ、登録されていない場合(S266の「Yes」)には、最終的に、送信者アドレス(D)が、適正な電子メールアドレスとして判別されて、転送宛先アドレス抽出手段224へ、処理が移行する。
この例の場合、図3に示すように、登録済みの携帯電話128の電子メールアドレス「xxx@aaa.ne.jp」の個人用別名アドレス「user1_1@mailjmp.jp」(PC1)のホワイトリストに、受信許可アドレスとして「friend@isp.ne.jp」が登録されている(すなわち、上記(4)に示したような、登録済みの携帯電話128からパソコン164への電子メール送信が、既に実施されている)とすれば、転送宛先アドレス抽出手段224へと処理が移行することになる。
ここで、登録済みの携帯電話128の電子メールアドレスCに関連する、個人用別名アドレスPCjのホワイトリストへの、特定の電子メールアドレスの登録は、上記(1)で説明したように、登録済みの携帯電話128から、個人用別名アドレスPCjを用いて、その特定の電子メールアドレスに対して最初に電子メールを送信する際に自動的に実施されるものである。
言い換えれば、本システムでは、登録済みの携帯電話128のいずれかの個人用別名アドレスを宛先アドレスとして第2ドメイン宛てに送信される電子メールは、ドメイン部判別手段2222及び整合性判別手段2224により、その送信元が携帯電話であることが確認されなかった場合には、(その個人用別名アドレスのブラックリストを確認するまでもなく)、原則としてすべて拒否するものであり、登録済みの携帯電話128から、以前に電子メールを送信した電子メールアドレスのみが、例外の受信許可アドレスとして、個別に設定されるものである。
尚、ステップS270におけるエラー処理では、送信元の正当性が確認されていないため、例えばエラーメールの返信等はせずに単に受信した電子メールを破棄するものであってもよい。
上記(1)〜(9)の個別の例に沿って説明した、第1メールサーバ102を介した電子メールの送受信において、宛先アドレスとして設定する電子メールアドレスを第1ドメインを指定する第1中継アドレスに変更する際に、変更前の電子メールアドレスのセカンドレベルドメインの末尾に付加する文字列を「jmp」とすることには、次のような利点がある。すなわち、「j」、「m」、「p」は、通常、携帯電話のキー配列上、一行に配列されており、かつ、英数字モードにおいて、キーを1回押下することにより入力可能な文字であるため、携帯電話を操作して第1中継アドレスを設定する際に、容易かつ確実に入力することができる。又、文字列「jmp」は、メールの「転送」を示唆する単語「jump」を連想させる文字列であることから、ユーザーが容易に記憶することが可能である。
以上のように、本システムの第1メールサーバ102を介した電子メール通信は、携帯電話の電子メールアドレスと所望の個人用別名アドレスを登録した利用者が、携帯電話での通常の電子メール操作のみにより、その本来の電子メールアドレスとは異なる個人用別名アドレスを用いた電子メール通信を行うことを可能にするものである。
又、その際、本システムでは、所謂迷惑メールの実際の発信元の端末が、携帯通信端末ではなくパソコン等の固定端末である(少なくともその可能性が圧倒的に高い)ことに着目し、外部から本システムの会員に対して送信される電子メールの送信元が実際に携帯電話であるか否かを確認した上で、携帯電話以外から送信された電子メールは、以前に本システムの会員側から電子メールを送信した相手を除いて原則的に受信拒否することで、迷惑メールを効果的に遮断するものである。加えて、本システムは、携帯電話から送信された電子メールについては、本システムの会員が受信拒否に設定した電子メールアドレスからの電子メールを除いて、原則的に受信許可することで、携帯電話に対しては自由な開かれたシステムとなっており、本システムの会員の利便性を確保することができる。
次に、第1メールサーバ102が備える会員情報管理手段232について説明する。
本実施形態では、例えば「register@mailjmp.jp」のような会員情報管理用の電子メールアドレスが予め定められており、上記(8)で説明したように、宛先アドレス判別手段222(図2)は、第2受信手段218により受信された電子メールの宛先(To)アドレスXが、この会員情報管理用のアドレスであるか否かを判別し、そうであった場合には、会員情報管理手段232に電子メールを受け渡すものである。
会員情報管理手段232は、受け渡された電子メールのヘッダ情報及び本文に基いて、携帯通信端末(例えば、携帯電話)の電子メールアドレス及びその電子メールアドレスに関連する別名アドレスの登録、登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスに関連する別名アドレスの追加、携帯通信端末の電子メールアドレスの登録変更、及び、ブラックリストへの特定の電子メールアドレスの登録を実行する。
図10に、それぞれの登録手続きのために送信する電子メールの一例を示す。尚、以下に示す電子メールの書式の例は、本発明の実施形態として可能な書式の一例に過ぎず、本発明は、同等な機能を果すように定義された任意の書式を備えた電子メールによる登録手続きを含むものである。
図10(a)は、携帯電話128を本システムに登録する際に送信する電子メールの例である。この場合、登録希望者は、本文に所望の別名アドレスを「“<ローカル部>”+“@”」の書式で記述した電子メールを、「register@mailjmp.jp」宛てに送信する。
会員情報管理手段232は、この電子メールのヘッダ情報(送信者アドレス)及び本文に基いて、電子メールアドレス「xxx@aaa.ne.jp」及び、この電子メールアドレスの別名アドレス「user1_1@mailjmp.jp」を個人用会員情報データベース1082(図3)に登録するものである。又、会員情報管理手段232は、この登録が成功した場合には、登録アドレス「xxx@aaa.ne.jp」に固有の会員識別コード(会員ID)(図3の例の場合には、「0001」)とパスコード(図3の例の場合には、0824)を生成し、これらの情報(少なくともパスコード)を、携帯電話128に対して返信するとともに、会員識別コード、パスコード、登録済みの携帯電話の電子メールアドレス(登録アドレス)(A)、別名アドレス1(PA1)を関連付けて、個人用会員情報データベース1082に記憶する。又、例えば、「user1_1」が既に登録されている等の理由により、登録に失敗した場合には、携帯電話128に対して、登録に失敗した理由と再登録を促すメッセージ等を含むエラーメールを返信するものであってもよい。
尚、登録が成功した際に携帯電話128に対して返信する電子メールには、今後可能なその他の手続きについての情報が含まれていてもよい。
登録済みの携帯電話128の電子メールアドレスに関連する個人用別名アドレスを追加登録する際には、例えば、図10(a)に示す例と同様の書式の電子メールを、本文の記載を追加したい別名アドレス(例えば、「user1_2@」)として、「register@mailjmp.jp」宛てに送信するものであってもよい。この場合、会員情報管理手段232は、電子メールの本文に記述されたローカル部を有する別名をアドレス(「user1_2@mailjmp.jp」)を、送信者(From)アドレス「xxx@aaa.ne.jp」の、登録可能な空いている個人用別名アドレス(例えば、PA2)に、順次、追加登録していくものである。
あるいは、図10(b)に示すように、本システムにおいて予め定められた書式に従って、所望のローカル部の先頭に所定の文字列(図示の例では、「“{”+“数字”+“}”」または「“{”+“グループ名”+“}”」)を付加することによって、登録される個人用別名アドレスの順序(番号)又は属するグループを指定するものであってもよい。この場合、会員情報管理手段232は、例えば、「{2}user1_2@」または「{family}user1_2@」の付加された文字列を判別して、その文字列によって指定される個人用別名アドレス(例えば、PA2)に、追加登録するものである。
登録済みの携帯電話128の電子メールアドレスを変更する場合には、図10(c)に示すように、現在の登録済みの電子メールアドレスとパスコードを本文に記述した電子メールを、変更後の送信者アドレスを用いて、「register@mailjmp.jp」宛てに送信する。
この場合、会員情報管理手段232は、電子メールの本文に記述された電子メールアドレス(xxx@aaa.ne.jp)及びパスコード(0824)と、個人用会員情報データベース1082に現在登録されている対応する情報とを比較して、両者が一致している場合、対応する登録アドレスを、この電子メールの送信者(From)アドレスである新たな電子メールアドレス(「vvv@ccc.ne.jp」)に変更する。
登録済みの携帯電話128の、特定の個人用別名アドレスのブラックリストに、電子メールアドレスを登録する際には、図10(d)に示すように、個人用別名アドレスのローカル部と、そのブラックリストに登録したい電子メールアドレスを本文に記載し、件名(Subject)をBLとした電子メールを、「register@mailjmp.jp」宛てに送信する。
この場合、会員情報管理手段232は、個人用会員情報データベースDBから、この個人用別名アドレス(「user1_1@maijmp.jp」)のブラックリストを抽出し、そのブラックリストに、本文に指定された電子メールアドレス(「np@bbb.ne.jp」)を登録する。
このように、本実施形態では、利用者に必要なすべての登録手続きを、会員情報管理用のアドレス宛てに送信する電子メールによって、簡便に実行することができる。
尚、会員情報管理手段232は、第1送信者認証手段206が備えるドメイン部判別手段2062及び整合性判別手段2064と同様のドメイン部判別手段及び整合性判別手段を備え、会員情報管理用のアドレス宛てに送信された電子メールの送信元が携帯通信端末であることが確認された場合にのみ、上述した各登録手続きを実行するものであってもよい。
次に、図11とともに図12及び図13を参照して、第2メールサーバ104を介した電子メール通信について説明する。本システムが提供するサービスにおいて、第2メールサーバ104を介した電子メール通信は、例えば企業等の組織会員向けのサービスとして位置付けられるものであり、本システムの会員である組織の所属員に対して、各所属員の携帯通信端末による、組織内メールサーバの配信先の電子メールアドレスを使用した電子メール通信を可能にするものである。
本実施形態において、会員情報記憶手段108には、図12に模式的示すように、組織用会員情報データベース1084が含まれており、このデータベースには、本システムの会員である組織Aと、組織Aの所属員が所持する携帯電話(以下、登録済みの携帯電話という)128の電子メールアドレス(登録アドレス)E、Gと、この電子メールアドレスE、Gに対応する組織用別名アドレスOE、OGとが、関連付けられて記憶されている。
これらの組織用別名アドレスOE、OGは、組織Aの組織内メールサーバ182の配信先、すなわち、組織Aの所属員が組織内のパソコン184(図1)等を使用して電子メール通信を行うときに、通常使用している電子メールアドレスである。
ここで、以下に記載した例では、本実施形態における第3ドメインとして、第1ドメインの1つ「cojmp.jp」のサブドメインである「proxy.cojmp.jp」を用いるものとする。この場合、本システムの装置構成によっては、電子メールの受信経路について、第2メールサーバ104の第3受信手段302で直接受信する場合、第1ドメイン「cojmp.jp」を管轄する第1メールサーバ102の第1受信手段202で受信した後、電子メール送受信システム100内のデータ通信経路を介して第2メールサーバ104に転送し、その第3受信手段302により受信する場合、あるいは、第1受信手段202と第3受信手段302が一体の送受信部として構成されており、この送受信部により受信した電子メールの宛先アドレスの指定が、上記第3ドメインであるか否かを判別し、第3ドメインの場合には、後述する第3変換手段302に電子メール処理の制御を渡す機能を備えることによって、第3受信手段302として機能するものである場合等の、様々な態様が可能である。以下の説明では、これらの可能な様々な受信経路の態様を含めて、「第3受信手段による受信」と総称する。
以下、個別の例に即して、第2メールサーバ104を介した電子メール通信について詳述する。尚、以下の説明において、本システムに登録済みの携帯通信端末の例をキャリアAの携帯電話128とするが、この選択は、単に説明の便宜のためにしたものであり、電子メール送受信システム100に対して、任意のキャリア網と通信する、電子メール送受信機能を備えた任意の携帯通信端末が登録可能であることは言うまでもない。
(10)組織Bのパソコン194から、組織Aのパソコン184のアドレス宛てに電子メールを送信する場合(図13(a))。
一例として、送信元の組織Bのパソコン194のアドレスを「customer@ccc.com」、組織Aのパソコン184(図1)のアドレスを「bizac@a.company.co.jp」、このアドレスを組織用別名アドレス(OE)とする登録済みの携帯電話128のアドレスを、「xxx@aaa.ne.jp」(E)とする。
この場合、組織Bのパソコン194の利用者は、宛先(To)アドレスを「bizac@a.company.co.jp」に設定して電子メールを送信する。これによって、宛先(To)アドレスを「bizac@a.company.co.jp」(OE)、送信者(From)アドレスを「customer@ccc.com」(F)とする電子メールは、通常通りに、組織Bの組織内メールサーバ192から、組織Aの組織内メールサーバ182に送信される(図13(a)の(1))
ここで、本実施形態において、本システムに登録された組織Aの組織内メールサーバ182は、宛先アドレスとして組織用別名アドレスOEが設定された電子メールを受信した後、その電子メールを、(好ましくは、通常通り、組織用別名アドレスOEに対応するメールボックスに配送するとともに、)宛先アドレスOEのドメイン部を、所定の第3ドメインを指定するように変更した第2中継アドレスOE”に変換して、その第2中継アドレスOE”宛てに送信するように設定されている。
この例の場合、上記所定の第3ドメインは「proxy.cojmp.jp」であり、組織用別名アドレス(OE)に対応する第2中継アドレス(OE”)は、「bizac@a.company.proxy.cojmp.jp」である。
組織Aの組織内メールサーバ182は、受信した電子メールの宛先(To)アドレスである組織用別名アドレス「bizac@a.company.co.jp」(OE)を、対応する第2中継アドレス「bizac@a.company.proxy.cojmp.jp」(OE”)に変換して、この第2中継アドレス宛てに電子メールを送信するものである。
この電子メールは、管轄するドメインに「proxy.cojmp.jp」ドメインが含まれる第2メールサーバ104に送信され、その第3受信手段302によって受信される(図13(a)の(2))。
第3受信手段302によって受信された電子メールは、第3変換手段303により、次のように処理される。
すなわち、第3変換手段303では、組織用会員情報データベース1084に登録された情報に基いて、第3受信手段302により受信された電子メールの宛先アドレスY”が、登録済みの携帯電話の電子メールアドレスEに関連付けられた組織用別名アドレスOEに対応する第2中継アドレスOE”であるか否かを判別し、そうであった場合には、組織用会員情報データベース1084から、その電子メールアドレスEを抽出するとともに、電子メールの宛先アドレス(Y”、すなわち、この場合はOE”を、抽出された電子メールアドレスEに、送信者アドレスFを、そのアドレスに対応する第2中継アドレスF”に、それぞれ変換する。
この例の場合、第3受信手段302によって受信された電子メールの宛先アドレス「bizac@a.company.proxy.cojmp.jp」(Y”)は、登録済みの携帯電話128の電子メールアドレス「xxx@aaa.ne.jp」(E)に関連付けられた組織用別名アドレス「bizac@a.company.co.jp」(OE)に対応する第2中継アドレス(OE”)であるため、会員情報記憶手段108の組織用会員情報データベース1084から、登録アドレス「xxx@aaa.ne.jp」(E)が抽出される。そして、この電子メールの宛先アドレス「bizac@a.company.proxy.cojmp.jp」(OE”)が、「xxx@aaa.ne.jp」(E)に、送信者アドレス「customer@ccc.com」(F)が、対応する第2中継アドレスである「customer@ccc.com.company.proxy.cojmp.jp」(F”)に、それぞれ変換される。
ここで、送信者アドレス「customer@ccc.com」(F)の、第3ドメイン「proxy.cojmp.jp」を指定する第2中継アドレス(F”)への変更は、元の送信者アドレス「customer@ccc.com」(F)の末尾に、この電子メールの元の宛先アドレス(OE”)のドメイン部(すなわち、登録済みの携帯電話128の組織用別名アドレスに対応する第2中継アドレスのドメイン部)を付加することによってなされるものであるが、その際、この付加されるドメイン部を、任意の適切な規則に従って簡略化するものであってもよい。例えば、この例は、「a.company.proxy.cojmp.jp」からサブドメインの指定「a.」を削除することにより簡略化した、「company.proxy.cojmp.jp」が付加されている。
第3変換手段303により、宛先アドレス及び送信者アドレスが変換された電子メールは、宛先アドレスが、登録済み携帯通信端末の電子メールアドレスEの場合には、第3転送手段304により、その電子メールアドレスE宛てに送信される。
この例の場合には、第3変換手段303により変換された宛先アドレスは、登録済みの携帯電話128の電子メールアドレス「xxx@aaa.ne.jp」(E)であるため、宛先アドレスを「xxx@aaa.ne.jp」(E)とし、送信者アドレスを「customer@ccc.com.company.proxy.cojmp.jp」(F”)とする電子メールが、電子メールアドレス「xxx@aaa.ne.jp」(E)宛てに送信される(図13(a)の(3))。
この電子メールは、キャリアAのメールサーバ122を介して、登録済みの携帯電話128によって受信される。
(11)登録済みの携帯電話128から、組織Bのパソコン194宛てに電子メールを送信する場合(図13(b))。
一例として、送信元である登録済みの携帯電話128のアドレスを「xxx@aaa.ne.jp」(G)、このアドレスに関連付けて組織用会員データベース1084に登録された組織用別名アドレスを「bizac@a.company.co.jp」(OG)、送信先である組織Bのパソコン194のアドレスを「customer@ccc.com」(Y)とする。
この場合、登録済みの携帯電話128の利用者は、宛先(To)アドレスを、「customer@ccc.com.company.proxy.cojmp.jp」(Y”)に設定して電子メールを送信する。
これによって、宛先(To)アドレスを「customer@ccc.com」(Y)に対応する第2中継アドレス「customer@ccc.com.company.proxy.cojmp.jp」(Y”)、送信者(From)アドレスを「xxx@aaa.ne.jp」(G)とする電子メールは、キャリアAのメールサーバ122から、管轄するドメインに「proxy.cojmp.jp」ドメインが含まれる第2メールサーバ104に送信され、その第3受信手段302によって受信される(図13(b)の(4))。
ここで、本実施形態では、登録済みの携帯電話128から電子メールを送信する際の、宛先アドレスYの対応する第2中継アドレスY”への変更は、変更前の宛先アドレス「customer@ccc.com」(Y)の末尾に、登録済みの携帯電話128の組織用別名アドレスに対応する第2中継アドレスのドメイン部(又は、このドメイン部を所定の規則に従って簡略化したドメイン部)を付加することによってなされるものである。
電子メールの宛先アドレスとして、このような適切な第2中継アドレスY”を設定することは、携帯電話128からの電子メールの送信が、上記(10)で説明した例における電子メールの返信として実行される場合には、携帯電話128の通常の返信操作により自動的になされるものである。但し、本実施形態では、携帯電話128の利用者が適切な第2中継アドレスを手動で入力することによって、組織Bのパソコン194との本システムを介する電子メール通信を、携帯電話128側から開始することもできる。
第3受信手段302によって受信された電子メールは、第3変換手段303により、次のように処理される。すなわち、第3変換手段303では、組織用会員情報データベース1084に登録された情報に基いて、電子メールの送信者アドレスが、登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスGであるか否かを判別し、そうであった場合には、組織用会員情報データベース1084から、その電子メールアドレスGに関連付けられた組織用別名アドレスOGを抽出して、電子メールの宛先アドレスY”を、対応する変更前の電子メールアドレスYに、送信者アドレスGを、抽出された組織用別名アドレスOGに、それぞれ変換するものである。
この例の場合、第3受信手段302によって受信された電子メールの送信者アドレス「xxx@aaa.ne.jp」(G)は、登録済みの携帯電話128の電子メールアドレスであるため、会員情報記憶手段108の組織用会員情報データベース1084から、この電子メールアドレスに関連付けられた組織用別名アドレス「bizac@a.comany.ne.jp」(OG)が抽出される。そして、この電子メールの宛先アドレスである第2中継アドレス「customer@ccc.com.company.proxy.cojmp.jp」(Y”)が、対応する変更前のアドレス「customer@ccc.com」(Y)に、送信者アドレス「xxx@aaa.ne.jp」(G)が、抽出された組織用別名アドレス「bizac@a.company.co.jp」に、それぞれ変換される。
尚、本実施形態では、宛先アドレスとして設定された第2中継アドレス「customer@ccc.com.company.proxy.cojmp.com」(Y”)のドメイン部は、「proxy.cojmp,com」ドメインのサブドメインに、宛先アドレスのドメインに関する情報「ccc.com」、及び、送信者である携帯電話128の利用者が所属し、本システムの会員である組織Aのドメインの情報「company」の両方を含むものであるため、例えば、図13(b)の(4)に示す電子メールと、図13(a)の(2)に示す電子メールとの判別、及び/または、組織用会員情報データベース1084内における、送信者アドレス「xxx@aaa.ne.jp」(G)の検索等に、これらの情報を利用することができる。
第3変換手段303により、宛先アドレス及び送信者アドレスが変換された電子メールは、送信者アドレスが、組織用別名アドレスOGの場合には、その組織用別名アドレスOGが示す適切な組織内メールサーバに対して送信される。
この例の場合には、第3変換手段303により変換された送信者アドレスは、組織用別名アドレス「bizac@a.company.co.jp」(OG)であるため、宛先アドレスを「customer@ccc.com」(F)、送信者アドレスを「bizac@a.company.co.jp」(OG)とする電子メールが、(「customer@ccc.com」(F)宛てではなく)、組織Aのメールサーバ182に対して送信される(図13(b)の(5))。
本実施形態において、本システムの会員である組織Aのメールサーバ182は、本システムの第2メールサーバ104から送信された電子メールの中継を許可するように設定されており、第2メールサーバ104(の第3転送手段304)から送信された電子メールを受信した後、受信した電子メールを、その宛先アドレス(Y)宛てに送信するものである。
この例の場合、組織内メールサーバ182は、受信した電子メールを、その電子メールの送信者アドレス「customer@ccc.com」(Y)宛てに送信(中継)する(図13(b)の(6))。
この電子メールは、組織Bのメールサーバ192に送信され、パソコン194によって受信される。
以上、(10)及び(11)で説明したように、本システムの第2メールサーバ104を介した電子メール通信では、図13(a)の(1)及び図13(b)の(6)に示すように、組織Bのパソコン194の利用者には、「bizac@a.company.co.jp」のアドレスを有する組織Aのパソコン184と電子メール通信を行っているように見えるものであり、このようにして、本システムの会員である組織Aの所属員に対して、各所属員の所持する携帯電話128による、組織内メールサーバの配信先182の電子メールアドレスを使用した、電子メール通信を可能にするものである。
ここで、本発明は、組織用会員情報データベース1084への、各携帯電話の電子メールアドレス及びその組織用別名の登録方法により限定されるものではないが、例えば、第2メールサーバ104が、登録を実行する組織用会員情報管理手段(図示は省略する)を備えており、組織Aが本システムの会員となった時点で、組織Aの各所属員が所持する携帯電話128(送信者アドレス「xxx@aaa.ne.jp」)から、予め定義された特定のアドレス(例えば、「register@a.company.proxy.cojmp.jp」)宛てに、自身の組織用別名アドレス(「bizac@a.company.co.jp」)の記述を含む電子メールを送信し、この電子メールを受け渡された組織用会員情報管理手段が、組織用会員情報データベース1084への必要な登録を実施するものであってもよい。
尚、上記(10)及び(11)で説明した例において、登録済みの携帯電話128と電子メール通信を行う相手を組織Bのパソコン194としたが、本システムの第2メールサーバ104を介して実行される電子メール通信の相手は、ISPを介してインターネット50に接続する任意のパソコン、又は、任意のキャリア網と通信する、電子メール送受信機能を備えた任意の携帯通信端末であってもよい。
又、この例では、本実施形態における第3ドメインを、第1ドメイン「cojmp.jp」のサブドメインとしたが、本実施形態における第3ドメインは、第1ドメインとして取得したドメインの任意の1つまたは複数のサブドメインを用いるものであってもよく、その際、例えば、本システムの組織会員に対して、それぞれの組織会員が有するドメインのタイプ(例えば、「ne.jp」、「co.jp」、「or.jp」、「ac.jp」、「ed.jp」、「go.jp」、「lg.jp」)に応じて、それぞれ対応する第1ドメイン(例えば、「nejmp.jp」、「cojmp.jp」、「orjmp.jp」、「acjmp.jp」、「edjmp.jp」、「gojmp.jp」、「lgjmp.jp」)のサブドメインを、第3ドメインとして適用するものであってもよい。
更に、本実施形態では、第3ドメインを、第1ドメインのサブドメインとして設定するものとしたが、本発明に係る第3ドメインは、第1ドメイン及び第2ドメインと親子関係のない独立なドメインとして取得及び運用するものであってもよい。
又、本実施形態では、会員情報記憶手段108は、個人用会員情報データベース1082と組織用会員情報データベース1084と個別に有するものとしたが、登録済みの携帯電話128の情報を、1つのデータベースで一元的に管理するものであってもよい。
尚、本実施形態において、組織Bのパソコン194から送信された電子メールに添付ファイルが存在する場合には、第2メールサーバ104と携帯電話128との間の通信トラフィック及び携帯電話128の負荷を軽減するために、第2メールサーバ104から携帯電話128に送信される電子メールから添付ファイルを削除し、その添付ファイルについての必要な情報(例えば、ファイル名)のみを添付して送信することが望ましい。
又、本実施形態において、セキュリティーの向上等のために、本システムの会員である組織Aのメールサーバ182と第2メールサーバ104とは、仮想プライベートネットワーク(Virtual Private Network:VPN)により接続されることが望ましい。
次に、本実施形態における電子メール送受信システム100が備えるWWWサーバ106及びそれを用いた情報提供機能について説明する。本システムにおいて、WWWサーバ106は、登録済み携帯電話の利用者に対して、特定の情報(例えば、広告)を提供するために使用されるものであり、その際、本システムでは、後述するように、登録済み携帯電話の利用者の情報選択履歴に基いて利用者の属性情報を推定するとともに、各々の利用者に対して、推定された属性情報に適合する情報を提供するものである。
WWWサーバ106は、図示は省略するが、中央演算処理装置、データ及びプログラムを記憶する不揮発性記憶装置(例えば、ハードディスク装置)、及び、不揮発性記憶装置から読み出されたデータ及びプログラムが一時的に保管される揮発性記憶装置(例えば、半導体メモリ)、及び、インターネット50との間のパケット通信のインターフェースとして機能するハードウェア及びソフトウェアを含む通信制御部を備えた、通常のコンピュータ装置上に実装されており、機能的には、図14に示すように、インターフェース(I/F)部402、提供情報処理手段404、会員属性推定手段406を含むものである。そして、これらの各手段は、上記コンピュータ装置の不揮発性記憶装置に保管され、必要に応じて揮発性記憶装置上に読み出されるとともに中央演算処理装置上で実行されるプログラム及びそのプログラムの実行に必要なハードウェアとして実装されている。
尚、WWWサーバ106において、インターフェース部402は、上記コンピュータ装置の通信制御部、及び、この通信制御部に受け渡すデータ又は通信制御部から受け渡されるデータの処理(例えば、HTTP要求の受信、HTTP要求の解釈、HTTP応答の送信等)を実行するプログラムにより実装され、狭義のWWWサーバとして機能するものである。
又、WWWサーバ106と相互に情報伝達可能に接続された情報選択履歴記憶手段112、提供情報記憶手段114、及び会員属性記憶手段110は、上記コンピュータ装置の不揮発性記憶装置上に一体又は別体に実装されるものであっても、又は、データベースサーバとして構成された別のコンピュータ装置上に一体又は別体に実装され、電子メール送受信システム100内のデータ通信経路を介して、WWWサーバ106との間でデータの送受信を行うものであってもよい。これらの情報選択履歴記憶手段112、提供情報記憶手段114、会員属性記憶手段110には、それぞれ、図15に示すような、情報選択履歴データベース1122(図15(a))、提供情報データベース1142(図15(b))、会員属性データベース1102(図15(c))が作成されている。更に、本実施形態では、第1メールサーバ102も、会員属性記憶手段110及び提供情報記憶手段114に対して、少なくともデータの読み取りが可能なように接続されている。
以下、具体例に即してWWWサーバ106及び第1メールサーバ102の情報配信手段228の動作について説明する。以下の説明において、WWWサーバ106は、本システムが管理する第2ドメインに属するものとし、そのホスト名を「adx.mailjmp.jp」とする。
本システムが備える第1メールサーバ102は、情報配信手段228(図2)を有しており、この情報配信手段228は、第2転送手段230により登録済みの携帯通信端末128宛てに電子メールを送信する前に、その電子メール(好ましくは、その本文の末尾)に、提供情報、並びに、WWWサーバ106の提供情報処理手段404へのハイパーリンクを挿入するものである。又、このハイパーリンクには、このハイパーリンクが挿入された電子メールの宛先である登録済みの携帯電話128に対応する(すなわち、この携帯電話128の電子メールアドレスに固有の)会員識別コード(uid)、及び、特定の提供情報に対応する情報識別コード(iid)が含まれており、これらの会員識別コード及び情報識別コードは、提供情報処理手段404に引数として受け渡される。
図16に、上記提供情報並びにハイパーリンクが挿入された電子メールの例を示す。この例において、提供情報は、テキストにより構成されたメッセージ「この夏の人気スポット」であり、提供情報処理手段404のURL(Uniform Resource Locator)は「http://adx.mailjmp.jp/ad」により指定されている。又、携帯電話128の利用者がこのハイパーリンクを選択すると、携帯電話128に組み込まれたWebページ閲覧プログラムが起動され、WWWサーバ106(「adx.mailjmp.jp」)に対してHTTP要求を送信する(図14の(a))。その際、このHTTP要求には、提供情報処理手段404に受け渡されるパラメータとして、登録済みの携帯電話128に対応する会員識別コード(uid)(この例では、「0001」)、及び、特定の提供情報に割り振られた情報識別コード(iid)(この例では、「4C96」)が含まれている。
本実施形態において、提供情報処理手段404は、例えば周知のコモン・ゲートウェイ・インタフェース(CGI)プログラムとしてWebサーバ106上に実装されており、インターフェース部402は、受信したHTTP要求を解釈して提供情報処理手段404を呼び出す際に、提供情報処理手段404に対して、HTTP要求に含まれる会員識別コード(uid)(この例では、「0001」)、及び、特定の提供情報に割り振られた情報識別コード(pid)(この例では、「4C96」)を受け渡すものである(図14の(b))。
ここで、提供情報データベース1142には、図15(b)に示すように、提供情報、提供情報の各々に固有の情報識別コード(pid)、及び前記提供情報の各々に関連するWebページのURLが関連付けられて記憶されている。
提供情報処理手段404は、提供情報データベース1142から、引数として渡された情報識別コード(この例では、「4C96」)に関連付けられたURL(この例では、「http://www.info.com/event/i/」)を読み出し、携帯電話128に組み込まれたWebページ閲覧プログラムの閲覧先を、このURLに対応するWebページに遷移させるためのデータを、インターフェース部402に受け渡すものである(図14の(c))。
その後、携帯電話128のWebページ閲覧プログラムは、WWWサーバ106からのHTTP応答として遷移先のURLを受信し(図14の(d))、このURLに対応する提供情報の提供元(例えば、広告主)のWWWサーバ400に対してHTTP要求を(通常は、自動的に)送信(図14の(e))する。それによって、WWWサーバ400から対応するWebページが配信され、携帯電話128のWebページ閲覧プログラムに表示されることになる。
尚、本発明は、提供情報処理手段404による閲覧先Webページの遷移方法の具体的態様に限定されるものではないが、例えば、提供情報処理手段404は、所定のMETAタグ内に遷移先のURLを記述したHTMLファイルを作成するものであってもよく、あるいは、遷移先のURLを指定するLocationヘッダを直接出力するものであってもよい。
更に、提供情報処理手段404は、受け渡された会員識別コードと情報識別コードとを関連付けて、情報選択履歴データベース1122に追加格納することにより、情報の選択履歴を更新する。すなわち、図15(a)に示すように、情報選択履歴データベース1122には、電子メールに挿入されたハイパーリンクの選択により起動したWebページ閲覧プログラムからのHTTP要求に含まれる会員識別コードと情報識別コードとが関連付けられて、会員識別コード毎に、その情報識別コードの選択履歴が記憶されることになり、これによって、情報選択履歴データベース1122に照会することにより、どの登録済みの携帯電話の利用者が、どの提供情報を要求したかについての履歴情報を取得することができる。
この例では、情報選択履歴データベース1122に、会員識別コード(uid)「0001」に対応する利用者が、情報識別コード(pid)「4C96」に対応する提供情報を要求したことが、これまでの選択履歴に追加されて記録されることになる。
そして、本実施形態において、WWWサーバ106は、会員属性推定手段406を備えており、この会員属性推定手段406は、情報選択履歴記憶手段112の情報選択履歴データベース1122に記憶された提供情報の選択履歴(及び、必要な場合には、提供情報記憶手段114の提供情報データベース1142に記憶された提供情報)に基いて、登録済みの携帯通信端末の利用者の属性情報を推定するとともに、この属性情報に基いて、登録済みの携帯通信端末の利用者に提供する提供情報を選択するものである。
そして、会員属性推定手段406により推定された登録済みの携帯通信端末の利用者の属性情報、及び、携帯通信端末の利用者に提供する選択された提供情報の情報識別コードは、その携帯通信端末に対応する会員識別コードと関連付けられて、会員属性記憶手段110の会員属性データベース1102に格納される。
例えば、図15(c)に示す会員属性データベース1102には、利用者の属性の一例として性別、年齢、職業、勤務地が示されており、会員属性推定手段406は、情報選択履歴データベース1102に記憶されている、会員識別コード(uid)(例えば、この例の場合には、「0001」)に対応する利用者に関する提供情報の選択履歴に基いてこれらの属性を推定し、推定の結果を会員属性データベース1102に格納するものである。更に、本実施形態では、会員属性推定手段406は、これらの推定された属性と提供情報データベース1142に保存されている各提供情報に基いて、利用者の属性に適合する提供情報を、この利用者に対して次に配信すべき提供情報として選択し、その情報識別コード(pid)(例えば、この例の場合には「A324」)を、会員識別コード(uid)(例えば、この例の場合には「0001」)に関連付けて、会員属性データベース1102に格納する。
ここで、本発明は、特定の提供情報が要求されたことに基いて推定すべき利用者の属性情報の種類(例えば、図15(c)に示した性別、年齢、・・・・)と属性情報の推定アルゴリズム、及び、推定された属性情報に基いて最適な提供情報を選択するための方法等の具体的態様に限定されるものではなく、例えばマーケティングの分野等で使用される任意の適切な手法を用いることができる。
尚、会員属性推定手段406が、情報選択履歴データベース1122(及び、必要な場合には提供情報データベース1142)から情報を取得して、会員属性データベース1102の情報の更新を実行するタイミングは、例えば、情報選択履歴データベース1122が更新されたとき、登録済みの携帯通信端末からHTTP要求があったとき、あるいは、所定の間隔をおいて定期的に等の、任意の適切なタイミングとすることができる。
次いで、情報配信手段228は、第2転送手段230(図2)により登録済みの携帯通信端末に電子メールを送信する前に、会員属性記憶手段110の会員属性データベース1102から、その登録済みの携帯通信端末に対応する会員識別コードに関連付けられた情報識別コードを取得するとともに、提供情報データベース1142から、その情報識別コードに関連付けられた提供情報及びURLを取得して、送信する電子メールに対して、取得した提供情報、並びに、上記会員識別コードと取得した情報識別コードとを含む提供情報処理手段404へのハイパーリンクを挿入するものである。
この例では、情報配信手段228によって、会員識別コード(uid)「0001」に対応する携帯電話128に次に送信される電子メールには、提供情報として「UVカットでスキンケア」のテキスト・メッセージ及び提供情報処理手段404へのハイパーリンクが挿入され、このハイパーリンクには、提供情報処理手段404に渡される引数として、会員識別コード(pid)「0001」及び情報識別コード(pid)「A324」が含まれることになる。
このようにして、本システムでは、登録済み携帯電話の利用者に対して、情報の選択履歴に基いて推定された利用者の属性に適合する、特定の情報(例えば、広告)を提供することが可能となる。
又、その際、登録済み携帯電話の利用者の属性情報を、利用者自身により登録してもらうのではなく、利用者の情報選択履歴に基いて推定することは、利用者にとっては、登録手続きの際の負担が著しく軽減される点、又、本システムの運営者にとっては、利用者から不正確な情報が提供されるリスクが解消されるという点において、有利なものであり、更には、利用者にとって価値の高い提供情報を選択する上で、情報選択履歴に基いて推定された属性(例えば、年齢)の方が、実際の属性よりも、むしろ重要なものであると言える。又、利用者の属性情報を情報選択履歴に基いて推定することにより、利用者の属性に経時的に変化する可能性のある項目が含まれていても、利用者による変更手続き等を待つことなく、その変化に対して動的に対応することが可能となる。
ここで、本実施形態では、推定された利用者の属性に適合する提供情報の選択を、会員属性推定手段406により実施し、選択された提供情報の情報識別コードを会員属性データベース1102に保存するものとしたが、本発明は、これらの具体的な実装方法によって限定されるものではない。例えば、利用者の属性を推定する手段と、推定された属性に適合する提供情報を選択する手段とを、別体に構成するものであってもよく、あるいは、推定された属性に適合する提供情報を選択する手段を、情報配信手段228が有するものであってもよい。尚、本実施形態では、情報配信手段手段228は、第1メールサーバ102に含まれるものとしたが、情報配信手段228は、第2メールサーバ104又は第1及び第2メールサーバ102、104の両方に含まれるものであってもよい。
又、図15及び図16に示した会員識別コード及び情報識別コードは、説明のための一例に過ぎず、本発明に係る電子メール送受信システムにおける会員識別コード及びページ識別コードとして、任意の適切な符号が使用できることは言うまでもない。
更に、本実施形態では、提供情報処理手段404は、CGIプログラムとして実装されるものとしたが、本発明は、上述した提供情報処理手段404としての機能を果す限り、その具体的実装方法によるものではなく、又、提供情報データベース1142に保存され、電子メールに挿入される提供情報は、画像ファイル、音声ファイル、動画ファイル等を含むものであってもよい。
以上、一実施形態に基いて、本発明について説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態を説明するために用いた各データベースの例は、単にそれぞれの登録情報の関連を明示するための一例に過ぎず、本発明に係るデータベースのデータ構造を、各図から示唆される態様に限定することを意図するものではない。同様に、本実施形態を説明するために用いたフローチャート等に示された処理手順の例は、特定の目的を実現するための可能な処理手順の一例に過ぎず、この処理手順を同様の目的を実現するために適切な他の処理手順と代替することは、当業者には自明なものであり、請求項に記載された本発明の範囲に含まれるものである。
本発明の一実施形態である電子メール送受信システムを含む通信ネットワークの概略構成図である。 本発明の一実施形態における第1メールサーバの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態における会員情報記憶手段に含まれる個人用会員情報データベースの一例を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態において、第1メールサーバを介する電子メール通信の具体例を模式的に示す図であり、(a)は、登録済みの携帯電話から携帯電話に、個人用別名アドレスとして省略時アドレスを用いて、電子メールを初めて送信する場合、(b)は、登録済みの携帯電話から携帯電話に、使用する個人用別名アドレスを指定して、電子メールを初めて送信する場合、(c)は、登録済みの携帯電話から携帯電話に、2度目以後の電子メールを送信する場合の例を、それぞれ示す図である。 本発明の一実施形態において、第1送信者認証手段の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態において、別名アドレス抽出手段の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態において、第1メールサーバを介する電子メール通信の具体例を模式的に示す図であり、(a)は、登録済みの携帯電話からパソコンに、個人用別名アドレスとして省略時アドレスを用いて、電子メールを初めて送信する場合、(b)は、登録済みの携帯電話からパソコンに、使用する個人用別名アドレスを指定して、電子メールを初めて送信する場合、(c)は、登録済みの携帯電話からパソコンに、2度目以後の電子メールを送信する場合の例を、それぞれ示す図である。 本発明の一実施形態において、第1メールサーバを介する電子メール通信の具体例を模式的に示す図であり、(a)は、携帯電話から登録済みの携帯電話に電子メールを初めて送信する場合、(b)は、パソコンから登録済みの携帯電話に電子メールを初めて送信する場合の例を、それぞれ示す図である。 本発明の一実施形態において、第2送信者認証手段の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態において、各登録手続きのために送信する電子メールの一例を模式的に示す図であり、(a)は、携帯電話を本発明の一実施形態における電子メール送受信システムに登録する場合、(b)は、登録済みの携帯電話の電子メールアドレスに関連する個人用別名アドレスを追加登録する場合、(c)は、登録済みの携帯電話の電子メールアドレスを変更する場合、(d)は、登録済みの携帯電話の、特定の個人用別名アドレスのブラックリストに、電子メールアドレスを登録する場合の例は、それぞれ示す図である。 本発明の一実施形態における第2メールサーバの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態における会員情報記憶手段に含まれる組織用会員情報データベースの一例を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態において、第2メールサーバを介する電子メール通信の具体例を模式的に示す図であり、(a)は、ある組織内のパソコンから登録済みの携帯電話に電子メールを送信する場合、(b)は、登録済みの携帯電話からある組織内のパソコンに電子メールを送信する場合の例を、それぞれ示す図である。 本発明の一実施形態におけるWWWサーバの構成を示す機能ブロック図である。 (a)は、本発明の一実施形態における情報選択履歴記憶手段に含まれる情報選択履歴データベースの一例を模式的に示す図であり、(b)は、本発明の一実施形態における提供情報記憶手段に含まれる提供情報データベースの一例を模式的に示す図であり、(c)は、本発明の一実施形態における会員属性記憶手段に含まれる会員属性データベースの一例を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態において、情報配信手段により電子メールに挿入されるハイパーリンクの一例を模式的に示す図である。 携帯電話の本来のアドレスとは異なるアドレスを用いた電子メール通信を可能とする、従来の電子メール配信システムの例を示す概略構成図である。 組織のメールサーバで受信した電子メールを、アドレス変換機能を備えたメール転送サーバを経由して携帯電話に転送する、従来の電子メール転送システムの例を示す概略構成図である。
符号の説明
100:電子メール送受信システム、128:登録済みの携帯電話(携帯通信端末)、108:会員情報記憶手段、202:第1受信手段、206:第1送信者認証手段、208:別名アドレス抽出手段、210:第1変換手段、212:ホワイトリスト編成手段、214:第1転送手段、220:第2受信手段、222:第2送信者認証手段、224:転送宛先アドレス抽出手段、226:第2変換手段、230:第2転送手段、2062,2222:ドメイン部判別手段、2064,2224:整合性判別手段

Claims (8)

  1. 登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスA、Cと、1以上の別名アドレスとを関連付けて記憶するとともに、該1以上の別名アドレスのうち、第2ドメインを指定するドメイン部を備えた1以上の個人用別名アドレスPA1〜PAm、PC1〜PCmの各々に対して、受信許可する電子メールアドレスが登録されたホワイトリスト並びに受信拒否する電子メールアドレスが登録されたブラックリストを記憶する会員情報記憶手段と、
    宛先アドレスとして、電子メールアドレスBのドメイン部を該ドメイン部に対応する第1ドメインを指定するように変更した第1中継アドレスB’が設定された電子メールを受信する第1受信手段と、
    前記第1受信手段により受信された電子メールの送信者アドレスが、登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスAであるか否かを判別する第1送信者認証手段と、
    前記会員情報記憶手段から、前記電子メールアドレスAに関連付けられた1以上の個人用別名アドレスPA1〜PAmの1つPAiを抽出する別名アドレス抽出手段と、
    前記第1受信手段により受信された電子メールの宛先アドレスを、前記第1中継アドレスB’から変更前の電子メールアドレスBに復元するとともに、送信者アドレスAを前記アドレス抽出手段により抽出された個人用別名アドレスPAiに変換する第1変換手段と、
    前記別名アドレス抽出手段により抽出された個人用別名アドレスPAiのホワイトリストに、前記変更前の電子メールアドレスBが既に登録されていない場合には、該ホワイトリストに前記変更前の電子メールアドレスBを追加登録するホワイトリスト編成手段と、
    前記第1変換手段により宛先アドレス及び送信者アドレスが変換された電子メールを、該変換後の宛先アドレスB宛てに送信する第1転送手段と、
    宛先アドレスとして、前記第2ドメインを指定するドメイン部を備えた電子メールアドレスXが設定された電子メールを受信する第2受信手段と、
    前記第2受信手段により受信された電子メールの送信者アドレスDが、適正な電子メールアドレスであるか否かを判別する第2送信者認証手段と、
    前記会員情報記憶手段から、関連する1以上の個人用別名アドレスPC1〜PCm中に前記第2受信手段により受信された電子メールの宛先アドレスX(PCj)が含まれる電子メールアドレスCを抽出する転送宛先アドレス抽出手段と、
    前記第2受信手段により受信された電子メールの宛先アドレスX(PCj)を、前記転送宛先アドレス抽出手段により抽出された電子メールアドレスCに変換するとともに、前記第2送信者認証手段により適正と判別された送信者アドレスDを、そのドメイン部が該送信者アドレスDに応じた第1ドメインを指定するように変更した第1中継アドレスD’に変換する第2変換手段と、
    前記第2変換手段により宛先アドレス及び送信者アドレスが変換された電子メールを、該変換後の宛先アドレスC宛てに送信する第2転送手段と、を備え、
    前記第2送信者認証手段は、電子メールの送信者アドレスDが、移動通信事業者の既知のドメイン部を有しているか否かを判別するドメイン部判別手段、及び、該送信者アドレスDのドメイン部により指定される送信メールサーバと当該電子メールを実際に送信したメールサーバとが一致している場合に、該ドメイン部が整合性を有すると判定する整合性判別手段を有しており、
    該送信者アドレスDが、移動通信事業者の既知のドメイン部を有し、かつ、該ドメイン部が整合性を有すると判定された場合、当該電子メールの宛先アドレスとして設定された個人用別名アドレスPCjのブラックリストに登録されていないとき、又、該送信者アドレスDが、移動通信事業者の既知のドメイン部を有していない場合、該個人用別名アドレスPCjのホワイトリストに登録されているときに、該送信者アドレスDを前記適正なアドレスと判別することを特徴とする電子メール送受信システム。
  2. 前記第1中継アドレスB’、D’のドメイン部は、属性型JPドメイン名のセカンドレベルドメインの末尾に、「jmp」の文字列を付加してなることを特徴とする請求項1に記載の電子メール送受信システム。
  3. 前記別名アドレス抽出手段は、前記第1受信手段により受信された電子メールの宛先アドレスに指定された第1中継アドレスB’のローカル部に、所定の文字列が付加されている場合、該所定の文字列に基いて、電子メールアドレスAに関連する1以上の前記個人用別名アドレスPA1〜PAmから1つの個人用別名アドレスPAiを抽出することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子メール送受信システム。
  4. 前記第1送信者認証手段は、前記ドメイン部判別手段及び前記整合性判別手段を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子メール送受信システム。
  5. 前記整合性判別手段は、受信された電子メールを実際に送信したメールサーバのIPアドレスと、当該電子メールの送信者アドレスのドメイン部から導かれるドメインの権限を有するDNSサーバに照会して得られる、該ドメインの送信用メールサーバのIPアドレスとが一致しているか否かを判別することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子メール送受信システム。
  6. 前記第1受信手段又は前記第2受信手段の少なくとも1つにより受信された電子メールの宛先アドレスが、会員情報管理用のアドレスであるか否かを判別する宛先アドレス判別手段と、
    当該電子メールのヘッダ情報及び本文に基いて、携帯通信端末の電子メールアドレス及び該電子メールアドレスに関連する前記別名アドレスの登録、登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスに関連する前記別名アドレスの追加、携帯通信端末の電子メールアドレスの登録変更、及び、前記ブラックリストへの特定の電子メールアドレスの登録を行う会員情報管理手段と、を更に備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電子メール送受信システム。
  7. 前記登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスE、Gに関連付けられた前記1以上の別名アドレスに、該登録済みの携帯通信端末の利用者が所属する組織の組織内メールサーバの配信先である組織用別名アドレスOE、OGが含まれており、
    宛先アドレスとして、電子メールアドレスYのドメイン部を第3ドメインを指定するように変更した第2中継アドレスY”が設定された電子メールを受信する第3受信手段と、
    前記第3受信手段により受信された電子メールの宛先アドレスY”が、登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスEに関連付けられた組織用別名アドレスOEに対応する第2中継アドレスOE”であった場合、前記会員情報記憶手段から、該組織用別名アドレスOEに関連付けられた登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスEを抽出するとともに、当該電子メールの宛先アドレスY”(OE”)を、該抽出された電子メールアドレスEに、送信者アドレスFを、該送信者アドレスFに対応する第2中継アドレスF”に、それぞれ変換し、又、前記第3受信手段により受信された電子メールの送信者アドレスが、登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスGであった場合、前記会員情報記憶手段から、該電子メールアドレスGに関連付けられた組織用別名アドレスOGを抽出し、当該電子メールの宛先アドレスY”を、対応する変更前の電子メールアドレスYに、送信者アドレスGを、該組織用別名アドレスOGに、それぞれ変換する第3変換手段と、
    前記第3変換手段により宛先アドレス及び送信者アドレスが変換された電子メールを、該宛先アドレスが登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスEの場合には、該電子メールアドレスE宛てに、該送信者アドレスが前記組織用別名アドレスOGの場合には、前記組織内メールサーバに対して、それぞれ送信する第3転送手段と、を更に備え、
    前記組織内メールサーバは、宛先アドレスとして組織用別名アドレスOEが設定された電子メールを受信した後、該電子メールを、該宛先アドレスOEのドメイン部を前記第3ドメインを指定するように変更した第2中継アドレスOE”に変換して該第2中継アドレスOE”宛てに送信し、又、前記第3転送手段から送信された電子メールを該電子メールの宛先アドレスY宛てに中継するように設定されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電子メール送受信システム。
  8. 前記会員情報記憶手段には、更に、登録済みの携帯通信端末の電子メールアドレスと、該電子メールアドレスに固有の会員識別コードとが関連付けられて記憶されており、
    提供情報処理手段を含むWWWサーバと、
    提供情報、該提供情報の各々に固有の情報識別コード、及び前記提供情報の各々に関連するWebページのURLを関連付けて記憶する提供情報記憶手段と、
    前記会員識別コードと前記情報識別コードの選択履歴とを関連付けて記憶する情報選択履歴記憶手段と、
    少なくとも前記情報選択履歴記憶手段に記憶された前記選択履歴に基いて、登録済みの携帯通信端末の利用者の属性情報を推定する会員属性推定手段と、
    少なくとも登録済みの携帯通信端末に対応する前記会員識別コードと前記会員属性推定手段により推定された当該携帯通信端末の利用者の属性情報とを関連付けて記憶する会員属性記憶手段と、
    前記第2又は第3転送手段により登録済みの携帯通信端末に電子メールを送信する前に、当該電子メールに対して、前記会員属性推定手段により推定された当該携帯通信端末の利用者の属性に適合する前記提供情報、並びに、該提供情報の前記情報識別コード及び当該携帯通信端末に対応する前記前記会員識別コードを含む前記提供情報処理手段へのハイパーリンクを挿入する情報配信手段と、を更に備え、
    前記提供情報処理手段は、登録済みの携帯通信端末に挿入された前記ハイパーリンクの選択により起動したWebページ閲覧プログラムの閲覧先を、前記ハイパーリンクに含まれる前記情報識別コードに関連付けられた前記Webページに遷移させるとともに、前記情報選択履歴記憶手段に、前記ハイパーリンクに含まれる前記会員識別コードに関連付けて、前記ハイパーリンクに含まれる前記情報識別コードを追加格納することにより、前記情報識別コートの前記選択履歴を更新することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の電子メール送受信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101766314B1 (ko) 2016-02-19 2017-08-08 (주)이스턴테크놀러지 우편물 반송 예측 시스템 및 방법
CN115801719A (zh) * 2022-12-28 2023-03-14 中国联合网络通信集团有限公司 邮件处理方法、装置、设备及可读存储介质

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