JP2000101569A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2000101569A
JP2000101569A JP26621198A JP26621198A JP2000101569A JP 2000101569 A JP2000101569 A JP 2000101569A JP 26621198 A JP26621198 A JP 26621198A JP 26621198 A JP26621198 A JP 26621198A JP 2000101569 A JP2000101569 A JP 2000101569A
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JP
Japan
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transmission
communication number
signal
transmitting
identification code
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Application number
JP26621198A
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English (en)
Inventor
Yasuo Yoshimura
康男 吉村
Takashi Kashimoto
隆 柏本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠隔制御システムにおいて遠隔制御装置から
の制御信号を不正にコピーした信号の存在を報知しセキ
ュリティを高める。 【解決手段】 送信装置は、送信カウンタ手段で送信回
数をカウントした通信番号N1を送信信号に含めて送信
し、受信装置は、受信した送信信号中にある今回の通信
番号N1と通信番号記憶手段36に記憶した前回の通信
番号N2とを比較手段37で比較する。送信手段は受信
装置から応答信号がないときに最大Np回の再送信を行
い、比較手段37はN2<N1<N2+Np+1を満た
さないときに報知信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は受信装置が送信装置
以外からの信号を受信したことを知らせる無線通信シス
テムに関し、特に遠隔制御システムにおいて、遠隔制御
装置からの制御信号を不正にコピーした信号の存在を報
知するようなセキュリティに関与する。
【0002】
【従来の技術】送信装置と受信装置とからなる無線通信
システムの一例として家庭内無線リモコンシステムを例
にして説明する。
【0003】図7に示すように、使用者101が無線リ
モコン102から制御信号104を送信して空調機10
3を遠隔制御する無線リモコンシステムがある。空調機
103は制御信号104を受信して空調運転のオン・オ
フ、空調温度の上昇・下降などを制御できる。
【0004】通信媒体には、空調機103が設置された
部屋以外からでも遠隔制御できるよう無線リモコン10
2と空調機103とで電波を用いる。例えば寝室の空調
機103を居間の無線リモコン102から遠隔制御する
ことが可能である。
【0005】電波を用いると壁をはさんでの通信が可能
であり、見通し範囲内でしか通信できない赤外線リモコ
ンにはないメリットである。その通信範囲は特定小電力
無線を使ったときに数十メートルであり家庭内で使うに
は十分な距離である。
【0006】なお、壁をはさんで部屋間で通信を行う場
合は空調機103の運転状態が使用者に直接見えないの
で、制御信号104が空調機103に届いたことを無線
リモコン103側で確認するため空調機103は無線リ
モコン102に応答信号105を返す。無線リモコン1
02は応答信号105を受信するまで制御信号104の
再送信を最大5回行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】無線リモコンシステム
を一例とする無線通信システムは電波を使用しており、
その特性からセキュリティに注意を払わなければならな
い。無線リモコンから空調機への送信信号は半径数十メ
ートルの範囲に届くが、この信号を傍受し記憶すれば無
線リモコンのコピーを作ることができる。これを第三者
が送信すれば家外から他人の家の空調機を遠隔操作する
ことが可能である。
【0008】無線通信システムは、混信対策のために各
無線通信システム固有の識別符号や送信者・受信者の識
別符号を備えて通信相手を識別し限定している。また暗
証番号によって識別符号や通信内容を暗号化したものが
ある。しかしこれらは送信信号を傍受・コピーされてそ
のまま送信されれば受信装置はこれを区別することはで
きない。
【0009】特開平6−340246号公報のように、
送信の度に異なるカウンタ値を含めて送信し、受信側で
受信したカウンタ値が前回と異なるか同じかでコピーを
検知するものがある。この方法は単純なコピー信号に対
して有効であるが、コピー者がカウンタ値のしくみを知
っており送信の度にカウンタ値を変更して送信された場
合には検知できないという課題がある。
【0010】以上のようなコピー信号対策はリモコンに
特定されず、家庭内・オフィス・商店・工場など様々な
場所において無線通信システムに共有する課題である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、送信装置と受信装置とからなる無線通信シ
ステムにおいて、送信装置は、送信信号の送信回数を通
信番号としてカウントする送信カウンタ手段と、送信カ
ウンタ手段の通信番号を送信信号に含めて送信する送信
手段を備える。一方、受信装置は、送信装置からの送信
信号を受信して送信信号中にある今回の通信番号N1を
出力する受信手段と、前回受信した送信信号中の通信番
号N2を記憶する通信番号記憶手段と、今回の通信番号
N1と前回の通信番号N2とを比較して報知信号を出力
する比較手段と、報知信号によって報知する報知手段を
備える。このとき、送信カウンタ手段は通信番号がNma
xを超えると0に戻ってカウントを行い、送信手段は受
信装置から応答信号がないときに最大Np回の再送信を
行い、比較手段はN2<N1<N2+Np+1を満たさ
ないときに報知信号を出力するものである。
【0012】上記発明によれば、送信するごとに通信番
号が増えるので今回の通信番号が前回の通信番号以下で
あるということは発生しない。しかし第三者が送信信号
を傍受しそのままコピーして送信したときは、受信装置
において今回受信した通信番号が前回受信した通信番号
と同じ、あるいは小さくなる。よって比較手段から報知
信号が出力されコピー信号の受信を知ることができる。
【0013】また、以上のような送信カウンタ手段と比
較手段の存在をコピー者が知っており、送信信号中の通
信番号をカウントして送信するコピー信号を想定する。
これに対して、受信装置はコピー信号を受信した後、本
来の送信装置から新たな受信があったときに今回受信し
た通信番号が前回受信した通信番号よりも小さくなるか
等しくなる。よって比較手段から報知信号が出力されコ
ピー信号の受信を知ることができる。
【0014】さらに、送信カウンタ手段には上限Nmax
があり通信番号がNmaxを超えると0に戻ってカウント
を行うことをコピー者が知っており、コピー信号内の送
信番号を常にNmaxで送信するコピー信号を想定する。
これに対して、比較手段がNpによって比較上限を設け
N1<N2+Np+1で判断することによりコピー信号
の受信を知ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は各請求項記載の形態で実
施することができるものである。
【0016】すなわち、請求項1記載の発明のように、
送信装置と受信装置とからなる無線通信システムにおい
て、送信装置は、送信信号の送信回数を通信番号として
カウントする送信カウンタ手段と、送信カウンタ手段の
通信番号を送信信号に含めて送信する送信手段を備え
る。一方、受信装置は、送信装置からの送信信号を受信
して送信信号中にある今回の通信番号N1を出力する受
信手段と、前回受信した送信信号中の通信番号N2を記
憶する通信番号記憶手段と、今回の通信番号N1と前回
の通信番号N2とを比較して報知信号を出力する比較手
段と、報知信号によって報知する報知手段を備える。こ
のとき、送信カウンタ手段は通信番号がNmaxを超える
と0に戻ってカウントを行い、送信手段は受信装置から
応答信号がないときに最大Np回の再送信を行い、比較
手段はN2<N1<N2+Np+1を満たさないときに
報知信号を出力するものである。
【0017】そして、送信するごとに通信番号が増える
ので今回の通信番号が前回の通信番号以下であるという
ことは発生しない。しかし第三者が送信信号を傍受しそ
のままコピーして送信したときは、受信装置において今
回受信した通信番号が前回受信した通信番号と同じ、あ
るいは小さくなる。よって比較手段から報知信号が出力
されコピー信号の受信を知ることができる。
【0018】また、以上のような送信カウンタ手段と比
較手段の存在をコピー者が知っており、送信信号中の通
信番号をカウントして送信するコピー信号を想定する。
これに対して、受信装置はコピー信号を受信した後、本
来の送信装置から新たな受信があったときに今回受信し
た通信番号が前回受信した通信番号よりも小さくなるか
等しくなる。よって比較手段から報知信号が出力されコ
ピー信号の受信を知ることができる。
【0019】さらに、送信カウンタ手段には上限Nmax
があり通信番号がNmaxを超えると0に戻ってカウント
を行うことをコピー者が知っており、コピー信号内の送
信番号を常にNmaxで送信するコピー信号を想定する。
これに対して、比較手段がNpによって比較上限を設け
N1<N2+Np+1で判断することによりコピー信号
の受信を知ることができる。
【0020】また、請求項2記載の発明のように、比較
手段は今回の通信番号N1<Npかつ前回の送信番号N
2>NpであるときはN2<N1+Nmax+1<N2+
Np+1を満たさないときに報知信号を出力するもので
ある。そして、送信カウンタ手段には上限Nmaxがあり
通信番号がNmaxを超えると0に戻ってカウントを行
う。このとき受信装置では今回受信した通信番号が前回
受信した通信番号よりも小さくなりコピー信号がなくて
も報知してしまう。これに対して、N1<Npかつ前回
の送信番号N2>NpであるときはNmaxを考慮して比
較するので報知信号の出力を避けることができる。
【0021】また、請求項3記載の発明のように、送信
装置は送信間隔を計時する送信タイマーを備えて、送信
間隔が所定時間以内に送信を行って受信装置に通信番号
を確認させるものである。そして、所定間隔で送信を行
って受信装置に通信番号を確認させるので遅くとも一定
時間以内にコピー信号の受信を知ることができる。
【0022】また、請求項4記載の発明のように、送信
装置を識別するための送信者識別符号を備えた複数の送
信装置と一つの受信装置とからなる無線通信システムに
おいて、送信手段は送信者識別符号を送信信号に含めて
送信し、受信手段は送信装置からの送信信号を受信して
送信者識別符号と通信番号を出力し、通信番号記憶手段
は送信者識別符号を区別して通信番号を記憶し、比較手
段は送信者識別符号を区別して前回の通信番号と今回の
通信番号とを比較して報知信号を出力するものである。
そして、送信装置が複数あっても送信者識別符号によっ
て通信番号を区別して比較を行うので受信装置は複数の
送信装置と個々に通信番号確認を行うことができる。
【0023】また、請求項5記載の発明のように、受信
装置を識別するための受信者識別符号を備えた複数の受
信装置と一つの送信装置とからなる無線通信システムに
おいて、送信手段は受信者識別識別符号を区別して通信
番号をカウントする送信カウンタ手段と、通信相手の受
信者識別識別符号と通信番号を送信信号に含めて送信す
る送信手段を備えたものである。そして、受信装置が複
数あっても受信者識別識別符号によって通信番号を区別
してカウントを行うので送信装置は複数の受信装置と個
々に通信番号確認を行うことができる。
【0024】また、請求項6記載の発明のように、無線
通信システムは送信装置を備えた遠隔制御装置と受信装
置を備えた被制御装置とからなる遠隔制御システムであ
る。
【0025】そして、遠隔制御システムは通信番号によ
るコピー信号報知を備えているので使用者はコピー信号
の存在を知り対策をとることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0027】(実施例1)図1に本発明の実施例1であ
る無線通信システムの構成図を示す。遠隔制御システム
として遠隔制御装置1から被制御装置2に制御信号3a
を無線で送信して遠隔制御を行う。遠隔制御装置1は制
御信号3aの応答信号3bを受信して1回の通信を終了
し、応答信号3bがなければ数秒後に再送信を行う。再
送信は応答信号3bが受信できるまで、最大5回(Np
=5)行う。
【0028】遠隔制御装置1は大きく次の3つから構成
される。使用者による遠隔制御のキー操作を受け付けた
りキー操作内容を液晶表示するキー入力部・表示部4
と、制御信号3aを送信したり応答信号3bを受信して
無線通信を行う無線アダプタ部5aと、キー入力部・表
示部4からキー操作信号を受けて無線アダプタ部5aに
送信を指示したり無線アダプタ部5aから受信信号を受
けてキー入力・表示部4に表示内容を指示する遠隔制御
装置制御部6とから構成される。
【0029】一方、被制御装置2は大きく次の3つから
構成される。制御信号3aを受信したり応答信号3bを
送信して無線通信を行う無線アダプタ部5bと、被制御
装置2の機器動作を行う機器動作部7と、無線アダプタ
部5bから受信信号を受けて機器動作部7を制御したり
機器動作部7から動作状態信号を受けて無線アダプタ部
5bに送信を指示する被制御装置制御部8とから構成さ
れる。また遠隔制御装置1と被制御装置2には無線信号
3aを効率よく送受信するための無線アンテナ9を各々
備える。
【0030】次に図1において遠隔制御装置1、被制御
装置2の無線アダプタ部5a、5bについて機能ブロッ
ク図を示す。
【0031】遠隔制御装置1の無線アダプタ部5aを図
2に示す。図において、遠隔制御装置の制御部と信号を
入出力するインタフェース手段21、無線通信システム
に使用する識別符号を記憶する識別符号記憶手段22が
設けられ、これには無線アダプタ5a自身の識別符号で
ある自己識別符号、通信相手である無線アダプタ5bの
識別符号である通信相手識別符号を含み、これらは工場
出荷時や設置時に初期設定される。
【0032】そして無線アダプタ部を制御する無線アダ
プタ制御手段23、無線アダプタ制御手段23の指示に
よりインタフェース手段21からの情報をもとに無線通
信の送信信号を生成し変調して送信する制御信号送信手
段24、その応答信号を受信し復調して無線アダプタ制
御手段23に出力する応答信号受信手段25、制御信号
の送信回数を通信番号としてカウントする送信カウンタ
手段26、通信番号を記憶する通信番号記憶手段27、
制御信号の送信間隔を計時して所定時間を経たときに通
信番号確認信号を送信させる送信タイマー手段28を備
える。ここで通信番号確認信号は通信番号を含むが機器
制御の信号は含んでおらず、制御信号送信手段24から
送信する。
【0033】図3に制御信号のフォーマット図を示す図
において、制御信号は、受信側で受信タイミングを得る
ための同期信号71、制御信号の送信者を識別するため
の送信者識別符号72、受信者を識別するための受信者
識別符号73、送信カウンタ手段でカウントした通信番
号74、制御信号に誤り検出符号を付加した通信データ
75とから構成される。
【0034】以上のように送信装置である遠隔制御装置
は、送信カウンタ手段26でカウントした送信信号の送
信回数を制御信号に含めて送制御信号送信手段から送信
する。
【0035】これを図4にフローチャートで示す図にお
いて、送信時に無線アダプタ制御手段23はインタフェ
ース手段21からの信号内容に基づき、受信者識別符号
を識別符号記憶記憶手段22に記憶する通信相手識別符
号から選択して読み出す。また識別符号記憶記憶手段2
2に記憶する自己識別符号を読み出して送信者識別符号
とする(ステップ201)。次に通信番号記憶手段から
前回送信したときの通信番号N1を読み出し(ステップ
202)N1=Nmaxであるかどうかを判断する(ステ
ップ203)。N1がNmaxに等しければN1=0とし
(ステップ204)等しくなければN1を+1カウント
する(ステップ205)。制御信号送出手段24は以上
の受信者識別符号と送信者識別符号と通信番号N1と制
御内容を含んだ制御信号を組立て(ステップ206)変
調してアンテナから出力する(ステップ207)。その
後、所定時間内に応答信号があるかどうかを待ち受け
(ステップ208)、応答信号受信手段25で応答信号
を受信して1回の通信を終了する。
【0036】このときに通信番号N1を通信番号記憶手
段27に記憶する(ステップ209)。応答信号がない
ときは通信番号をカウントして含んだ制御信号を再送す
る。また所定のNp回の再送信を行っても応答信号がな
いときは通信不能と判断(ステップ210)し、通信番
号N1を記憶して終了する。
【0037】なお、通信カウンタ手段はマイコンのRA
Mを用いて行うためNmaxは255(8ビット)や、6
5535(16ビット)である。これより少ないと通信
番号のリセット(ステップ204)が頻繁でコピー信号
検知の信頼性が劣り、必要以上に多いとRAMが無駄と
なる。
【0038】次に被制御装置1の無線アダプタ部5bを
図5に示す図において、被制御装置の制御部と信号を入
出力するインタフェース手段31、無線通信システムに
使用する識別符号を記憶する識別符号記憶手段32が設
けられ、これには無線アダプタ5b自身の識別符号であ
る自己識別符号、通信相手である無線アダプタ5aの識
別符号である通信相手識別符号を含み、これらは工場出
荷時や設置時に初期設定される。
【0039】無線アダプタ部を制御する無線アダプタ制
御手段33、受信待ち受け中にキャリアセンスを行いキ
ャリアが検知されれば受信信号制御手段34により受信
信号を復調して受信内容を解読する。まず同期信号によ
って受信タイミングをつくり受信信号内の受信者識別符
号が識別符号記憶手段32に記憶される自身の自己識別
符号と一致することを確認する。また受信信号内の送信
者識別符号が通信相手識別符号と一致することを確認す
る。一致していれば受信すべき信号として通信データを
無線アダプタ制御手段33に出力、無線アダプタ制御手
段33はその通信データをインタフェース手段31から
出力するとともに応答信号送信手段35に応答信号の送
信を行わせる。一方、キャリアが無かったり、有っても
送信者識別符号や受信者識別符号が一致しないときは制
御信号受信手段34は受信すべき信号でないと判断して
無線アダプタ制御手段33に通信データを出力しない。
【0040】そして、前回受信した通信番号を記憶する
通信番号記憶手段36、今回の通信番号が前回の通信番
号を比較する比較手段37、比較手段37からの報知信
号を受けて報知する報知手段38を備える。
【0041】応答信号のフォーマットを説明する。図3
の制御信号と同様に、受信側で受信タイミングを得るた
めの同期信号、制御信号の送信者を識別するための送信
者識別符号、受信者を識別するための受信者識別符号、
応答信号に誤り検出符号を付加した通信データとから構
成されるが、通信番号は含まない。
【0042】以上のように受信装置である被制御装置
は、制御信号受信手段が送信信号中に含まれる今回の通
信番号が前回の通信番号以下であるときに報知手段38
に報知信号を出力する。報知手段38は警報音やLED
表示等によって使用者に報知する。これを図6にフロー
チャートで示す。
【0043】受信時に制御信号受信手段34はキャリア
センスをしてキャリアがあるかどうかを判断する(ステ
ップ301)。キャリアが有るときは受信した受信者識
別符号が識別符号記憶記憶手段32に記憶する自己識別
符号と一致するかどうかを判断する(ステップ30
2)。次に受信した送信者識別符号が識別符号記憶記憶
手段32に記憶する通信相手識別符号と一致するかどう
かを判断する(ステップ303)。一致したときは比較
手段33は前回受信した通信番号N2を通信番号記憶手
段36から読み出し(ステップ304)再送の最大回数
Npと比較する。前回受信した通信番号N2がNpより大
(ステップ305)でかつ今回受信した通信番号N1が
Np未満(ステップ306)であるときはN1にNmax+
1を加算してN3とする(ステップ307)。そうでな
いときにはN3=N1とする(ステップ308)。
【0044】比較手段37は今回受信した通信番号にN
maxを考慮した値であるN3と前回受信した通信番号N
2とを比較して(ステップ309)、N2<N3<N2
+Np+1を満たさないときに報知手段38に報知信号
を出力する(ステップ310)。今回のほうが多いとき
は報知しない。その後、N3を前回の通信番号N2に置
き換えて通信番号記憶手段36に記憶し(ステップ31
1)受信信号を無線アダプタ制御手段33に出力する
(ステップ312)。あるいは、報知したときは受信信
号を出力しないようにしても構わない。
【0045】以上のように、送信するごとに通信番号が
増えるので今回の通信番号が前回の通信番号以下である
ということは発生しない。そして表1(A)のように第
三者が送信信号(c)を傍受してそのコピー信号(d)を
送信したときは、受信装置においてコピー信号の通信番
号が前回受信した通信番号と同じとなりコピー信号の受
信を報知することができる。また表1(B)のように、
送信信号(b)の傍受とそのコピー信号(d)の送信の
間に本来の送信装置から送信信号(c)があれば、受信
装置においてコピー信号の通信番号が前回受信した通信
番号よりも小さくなりコピー信号の受信を報知すること
ができる。
【0046】
【表1】
【0047】さらに以上のような送信カウンタ手段と比
較手段の存在をコピー者が知っており、表2(C)のよ
うに送信信号(c)を傍受し通信番号をカウントして送
信するコピー信号を想定する。受信装置はコピー信号
(d)を受信したとき今回の通信番号が前回の通信番号
以下であれば報知しない。しかしその後、本来の送信装
置から送信信号(e)があったときに今回受信した通信
番号が前回受信したコピー信号の通信番号よりも小さく
なるか等しくなりコピー信号の受信を報知することがで
きる。
【0048】
【表2】
【0049】すなわち、正規の送信信号を受信したとき
にコピー信号の有無を検知できるので送信装置は送信タ
イマー手段を備えて、送信と送信との間隔が1時間を過
ぎたら通信番号確認信号の送信を行って受信装置に通信
番号を確認させる。コピー信号があってから遅くとも1
時間以内に報知することができる。
【0050】ここで通信カウンタ手段はマイコンのRA
Mを用いて行うためNmax=255を超えると0に戻っ
てカウントを行う。
【0051】送信カウンタ手段の上限値Nmaxをコピー
者が知っており、コピー信号内の通信番号が常にNmax
で送信するコピー信号を想定する。これには前回の通信
番号がNmaxでない限りこのコピー信号を報知すること
ができない。確率1/255で報知されないコピー信号
が容易にできる。
【0052】この対策として、再送許容回数Npによっ
て比較上限を設けN1<N2+Np+1で判断するとに
よりコピー信号の受信を知ることができる。したがって
単に大きな通信番号を送るだけのコピー信号では報知さ
れる。
【0053】またカウンタが0に戻ることに関連して表
2(D)のように正規の送信信号(c)であっても今回
受信した通信番号が前回受信した通信番号よりも小さく
なる現象が起こりコピー信号と誤って報知する。
【0054】また送信したが受信装置で受信できないと
いう再送信があると受信装置側の通信番号が更新されな
い。表3(E)のように通信番号がNmax付近で再送信
(c)(d)(e)があると正規の送信信号(f)であ
っても今回受信した通信番号が前回受信した通信番号よ
りも小さくなる現象が起こりコピー信号と誤って報知す
る。
【0055】
【表3】
【0056】この対策として、再送許容回数Npによっ
てカウンタ0を考慮し比較手段は今回の通信番号N1<
Npかつ前回の送信番号N2>NpであるときはN2<
N1+Nmax+1<N2+Np+1で判断することによ
りコピー信号と誤って報知するのを防ぐことができる。
ここでNp=5とすれば表2(D)は表3(F)のよう
に、表3(E)は表4(G)のように解決できる。なお
Npは再送の最大回数に近い数字であっても同様の効果
があるが、Nmaxと比べて大きいときには問題が発生す
る。例えばNmax=Np=255とすると表4(H)のよ
うにコピー信号を報知しない確率が大きくなる。以上か
らNpがNmaxの1/2以下となるようにNmaxを設定す
るべきである。
【0057】
【表4】
【0058】(実施例2)以上は送信装置1台と受信装
置1台とからなる一番簡単な構成の無線通信システムで
説明した。実際には、電波を用いると配線が不要で送信
装置や受信装置の増設が容易なことから送信装置が複数
台、受信装置が複数台となることが多い。ここでは複数
の送信装置と一つの受信装置とからなる場合と一つの送
信装置と複数の受信装置とからなる場合について本発明
を説明し、これを組み合わせて複数の送信装置と複数の
受信装置とからなる場合に対処できる。
【0059】まず、複数の送信装置と一つの受信装置と
からなる無線通信システムにおいては、制御信号受信手
段から送信者識別符号と通信番号を出力し、通信番号記
憶手段は送信者識別符号を区別して通信番号を記憶し、
比較手段は送信者識別符号を区別して前回の通信番号と
今回の通信番号とを比較する。
【0060】このように送信装置が複数あっても送信者
識別符号によって通信番号が区別でき送信者識別符号毎
に通信番号を記憶して比較を行うので受信装置は複数の
送信装置と個々に通信番号確認を行うことができる。
【0061】そして、一つの送信装置と複数の受信装置
とからなる無線通信システムにおいては、送信カウンタ
手段は受信者識別識別符号を区別して通信番号をカウン
トし、制御信号送信手段は受信者識別識別符号と通信番
号を送信信号に含めて送信する。
【0062】このように受信装置が複数あっても受信者
識別識別符号によって通信番号を区別でき通信番号をカ
ウントするので送信装置は複数の受信装置と個々に通信
番号確認を行うことができる。
【0063】以上のように、本発明は送信装置にカウン
タ手段を受信装置に比較手段を備えるだけで、受信装置
が送信装置以外からの信号を知らせることができる。特
に遠隔制御システムでのコピー信号は使用者不在時に機
器操作される危険性を持っていることからこのようなセ
キュリティ対策が有効である。
【0064】なお、以上は通信番号を送信毎に+1する
ようなカウントで説明してきたが+2であっても構わな
い。また通信番号を送信毎に−1として通信番号が0を
超えるとNmaxに戻るとしたときは、N2>N1>N2
−Np−1を満たさないときに報知信号を出力する、N
1>NpかつN2<NpであるときはN2>N1−Nma
x−1>N2−Np−1を満たさないときに報知信号を
出力するとすれば同じ効果が得られる。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
無線通信システムによれば、受信装置が送信装置以外か
らの信号、コピー信号を受信したことを知らせセキュリ
ティを高めることができる。すなわち、 1.第三者が送信信号を傍受してそのままコピーして送
信したときは、受信装置において今回受信した通信番号
と前回受信した通信番号が同じか、あるいは小さくな
る。よって比較手段から報知信号が出力されコピー信号
の受信を知ることができる。
【0066】また、以上のような送信カウンタ手段と比
較手段の存在をコピー者が知っており、送信信号中の通
信番号をカウントして送信するコピー信号を想定する。
これに対して、受信装置はコピー信号を受信した後、本
来の送信装置から新たな受信があったときに今回受信し
た通信番号が前回受信した通信番号よりも小さくなるか
等しくなる。よって比較手段から報知信号が出力されコ
ピー信号の受信を知ることができる。
【0067】さらに、送信カウンタ手段には上限Nmax
があり通信番号がNmaxを超えると0に戻ってカウント
を行うことをコピー者が知っており、コピー信号内の送
信番号を常にNmaxで送信するコピー信号を想定する。
これに対して、比較手段が再送許容回数Npによって比
較上限を設けN1<N2+Np+1で判断することによ
りコピー信号の受信を知ることができる。
【0068】2.送信カウンタ手段には上限Nmaxがあ
り通信番号がNmaxを超えると0に戻ってカウントを行
う。このとき受信装置では今回受信した通信番号が前回
受信した通信番号よりも小さくなりコピー信号がなくて
も報知してしまう。これに対して、N1<Npかつ前回
の送信番号N2>NpであるときはNmaxを考慮して比
較するので報知信号の出力を避けることができる。
【0069】3.所定間隔で送信を行って受信装置に通
信番号を確認させるので遅くとも一定時間以内にコピー
信号の受信を知ることができる。所定時間以内にコピー
信号の受信を知ることができる。
【0070】4.送信装置が複数あっても送信者識別符
号によって通信番号を区別して比較を行うので受信装置
は複数の送信装置と個々に通信番号確認を行うことがで
きる。
【0071】5.受信装置が複数あっても受信者識別識
別符号によって通信番号を区別してカウントを行うので
送信装置は複数の受信装置と個々に通信番号確認を行う
ことができる。
【0072】6.遠隔制御システムは通信番号によるコ
ピー信号報知を備えているので使用者はコピー信号の存
在を知り対策をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における無線通信システムの
構成図
【図2】同システムにおける送信装置の無線アダプタ部
の機能ブロック図
【図3】同システムにおける制御信号のフォーマット図
【図4】同システムにおける送信時のフローチャート
【図5】同システムにおける受信装置の無線アダプタ部
の機能ブロック図
【図6】同システムにおける受信時のフローチャート
【図7】従来例における家庭内の無線通信システムを示
す図
【符号の説明】
1 遠隔制御装置 2 被制御装置 3a 制御信号 3b 応答信号 5 無線アダプタ部 22 識別符号記憶手段 23 無線アダプタ制御手段 24 制御信号送信手段 26 送信カウンタ手段 27 通信番号記憶手段 28 送信タイマー手段 32 識別符号記憶手段 33 無線アダプタ制御手段 34 制御信号受信手段 36 通信番号記憶手段 37 比較手段 38 報知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J104 AA07 EA08 KA01 KA10 NA38 PA01 5K033 AA08 BA08 CB01 CB04 CC01 DA17 DB16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信装置と受信装置とからなる無線通信シ
    ステムにおいて、前記送信装置は、送信信号の送信回数
    を通信番号としてカウントする送信カウンタ手段と、前
    記送信カウンタ手段の前記通信番号を送信信号に含めて
    送信する送信手段を備え、前記受信装置は、前記送信装
    置からの送信信号を受信して送信信号中にある今回の通
    信番号N1を出力する受信手段と、前回受信した送信信
    号中の通信番号N2を記憶する通信番号記憶手段と、前
    記受信手段からの通信番号N1と前記通信番号記憶手段
    からの通信番号N2とを比較して報知信号を出力する比
    較手段と、前記報知信号によって報知する報知手段を備
    え、前記送信カウンタ手段は通信番号がNmaxを超える
    と0に戻ってカウントを行い、前記送信手段は受信装置
    から応答信号がないときに最大Np回の再送信を行い、
    前記比較手段はN2<N1<N2+Np+1を満たさな
    いときに報知信号を出力する無線通信システム。
  2. 【請求項2】比較手段はN1<NpかつN2>Npであ
    るときはN2<N1+Nmax+1<N2+Np+1を満
    たさないときに報知信号を出力する請求項1記載の無線
    通信システム。
  3. 【請求項3】送信装置は送信間隔を計時する送信タイマ
    ーを備え、前記送信間隔が所定時間以内に送信を行って
    受信装置に通信番号を確認させる請求項1記載の無線通
    信システム。
  4. 【請求項4】送信装置を識別するための送信者識別符号
    を備えた複数の送信装置と一つの受信装置とからなる無
    線通信システムにおいて、送信手段は前記送信者識別符
    号を送信信号に含めて送信し、受信手段は前記送信装置
    からの送信信号を受信して送信者識別符号と通信番号を
    出力し、通信番号記憶手段は前記送信者識別符号を区別
    して通信番号を記憶し、比較手段は前記送信者識別符号
    を区別し前回の通信番号と今回の通信番号とを比較して
    報知信号を出力する請求項1記載の無線通信システム。
  5. 【請求項5】受信装置を識別するための受信者識別符号
    を備えた複数の受信装置と一つの送信装置とからなる無
    線通信システムにおいて、送信手段は前記受信者識別符
    号を区別して通信番号をカウントする送信カウンタ手段
    と、通信相手の前記受信者識別符号と前記通信番号を送
    信信号に含めて送信する送信手段を備えた請求項1記載
    の無線通信システム。
  6. 【請求項6】無線通信システムは送信装置を備えた遠隔
    制御装置と受信装置を備えた被制御装置とからなる遠隔
    制御システムである請求項1記載の無線通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021060870A (ja) * 2019-10-08 2021-04-15 株式会社デンソー 電子制御装置
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