JP2000101210A - フレキシブル基板 - Google Patents

フレキシブル基板

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JP2000101210A
JP2000101210A JP10269202A JP26920298A JP2000101210A JP 2000101210 A JP2000101210 A JP 2000101210A JP 10269202 A JP10269202 A JP 10269202A JP 26920298 A JP26920298 A JP 26920298A JP 2000101210 A JP2000101210 A JP 2000101210A
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Japan
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substrate
metal
flexible substrate
thermoplastic resin
resin film
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JP10269202A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Kurita
英之 栗田
Masanao Watanabe
正直 渡辺
Toshihiro Shinohara
敏浩 篠原
Mitsuhiro Fukuda
光博 福田
Yukio Anzai
幸雄 安西
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Dexerials Corp
Original Assignee
Sony Chemicals Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/80Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected
    • H01L2224/83Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected using a layer connector
    • H01L2224/8319Arrangement of the layer connectors prior to mounting
    • H01L2224/83193Arrangement of the layer connectors prior to mounting wherein the layer connectors are disposed on both the semiconductor or solid-state body and another item or body to be connected to the semiconductor or solid-state body

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  • Combinations Of Printed Boards (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の基板素片を貼り合わせ、信頼性、耐久性
が高い異形フレキシブル基板を得る。 【解決手段】複数の基板素片3a、3b、3cの金属配線
61同士を当接させ、低融点金属被膜25を溶融・固化
させて基板素片3a、3b、3cを接続し、1枚のフレキ
シブル基板5を得る。低融点金属被膜25が溶融する前
に、金属配線61の隙間が熱可塑性樹脂で充填された状
態になるので、低融点金属被膜25の溶融物が飛散せ
ず、短絡が生じない。金属配線61のうち、外部端子4
5のように、露出させておくことが必要な領域以外は、
保護フィルム51で覆っておくと、金属配線61は、非
熱可塑性樹脂フィルム11又は保護フィルム51によっ
て保護されるので、信頼性が高いフレキシブル基板5が
高歩留まりで得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブル基板の
技術分野にかかり、特に、複数の基板素片が貼り合わせ
られたフレキシブル基板の技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、所望の回路パターンを印刷し
たフレキシブル基板は多用されており、近年では、使用
される箇所の形状に応じた種々の形状のフレキシブル基
板が求められている。
【0003】図6(a)は、T字形形状のフレキシブル基
板152を、長方形形状の原反150から裁断する場合
の配置方法を示しており、この図では、6枚のフレキシ
ブル基板152を得られている。
【0004】しかし、上記のような異形のフレキシブル
基板152を裁断する場合には、原反150が無駄に捨
てられる部分が多い。
【0005】そこで本出願人により、複雑な形状を簡単
な形状に分解し、簡単な形状の基板素片を貼り合わせて
複雑な形状のフレキシブル基板を作製する技術が提案さ
れている(特願平10−229177)。図6(c)は、上
記フレキシブル基板152と同一形状のフレキシブル基
板156を、長方形形状の2種類の基板素片153、1
54を貼り合わせて形成する場合を示している。
【0006】この場合、図6(b)に示すように、簡単な
形状の基板素片153、154を裁断すると、原反15
0を有効に利用することが可能である。この図4(b)で
は、各基板素片153、154はそれぞれ8枚ずつ取れ
ているから、それらを貼り合わせるとフレキシブル基板
156が8枚得られる。従って、T字形形状のフレキシ
ブル基板152を直接裁断する場合よりも多数のフレキ
シブル基板156が得られる。
【0007】上記のように複数のフレキシブル基板を貼
り合わせて1枚のフレキシブル基板を形成する場合、各
基板素片153、154を機械的、及び電気的に貼り合
わせる必要がある。
【0008】その張り合わせ方法としては、例えば、図
7(a)、(b)を用いて説明すると、符号120、130
は基板素片であり、ポリイミドフィルム121、131
上に、パターニングされた銅薄膜から成る金属配線12
2、132が形成されている。この基板素片120、1
30を張り合わせる場合、先ず、金属配線122、13
2同士を向き合わせ、基板素片120、130を対向配
置する。
【0009】各金属配線122、132上には、メッキ
法によって半田被膜123、133が形成されており、
各基板素片120、130の半田被膜123、133同
士を密着させ、加熱しながら加圧し、半田被膜123、
133を溶融させる。
【0010】十分に溶融した後、冷却すると、半田層1
04が形成され、その半田層104と金属配線122、
132との金属結合により、金属配線122、132同
士が強固に接続される。
【0011】その結果、2枚の基板素片120、130
同士は、金属配線122、132を介して互いに固定さ
れ、一枚のフレキシブル基板103が得られる(図7
(b))。
【0012】しかしながら、近年では、狭い面積のフレ
キシブル基板に多数本の金属配線を形成する必要から、
金属配線122同士(又は金属配線132同士)は増々狭
ピッチ化している。
【0013】上記のように半田被膜123、133を加
圧溶融させる場合には、半田が飛び散り、フレキシブル
基板103内に飛散物115が散在したり、甚だしい場
合には、流出した半田溶融物によって、金属配線12
2、132の接続部分112の間にブリッジ116がで
きてしまい、短絡が発生してしまう。
【0014】金属配線122同士(又は金属配線132
同士)が狭ピッチ化すると、ブリッジ116は増々発生
し易くなり、特に、多数の基板素片を貼り合わせて1枚
のフレキシブル基板を得ようとすると、基板素片間の接
続部分に少しでも不良箇所があると、フレキシブル基板
の歩留まりが極端に低下してしまうという問題がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の不都合を解決するために創作されたものであり、その
目的は、複数の基板素片を張り合わせ、高信頼性、高耐
久性の異形フレキシブル基板が得られる技術を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、金属配線が樹脂フィルム上
に形成された基板素片が複数枚数互いに固定されて成る
フレキシブル基板であって、前記基板素片のうち、少な
くとも2個の基板素片上の前記金属配線の一部は、同一
の基板素片の金属配線に接続固定され、前記金属配線の
前記接続固定された部分間には熱可塑性樹脂が充填さ
れ、前記金属配線の他の部分は、表面に保護フィルムが
設けられた部分と、露出した部分とが形成されたことを
特徴とする。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載のフ
レキシブル基板であって、前記金属配線の少なくとも接
続固定される部分は低融点金属被膜を有し、該低融点金
属被膜が熱溶融されることで、前記金属配線同士が接続
されたことを特徴とする。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2のいずれか1項記載のフレキシブル基板であって、
前記基板素片の少なくとも一つの前記樹脂フィルムは、
非熱可塑性樹脂フィルムと、熱可塑性樹脂フィルムとが
積層された構造を有し、前記金属配線は前記熱可塑性樹
脂フィルム上に形成されていることを特徴とする。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれか1項記載のフレキシブル基板であって、
前記基板素片の少なくとも二つが互いに接続される際
に、前記金属配線上に熱可塑性樹脂フィルムが貼付され
た後、金属配線同士が接続固定されたことを特徴とす
る。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれか1項記載のフレキシブル基板であって、
前記基板素片の少なくとも1つには、開口部を有する前
記保護フィルムが予め形成されたことを特徴とする。
【0021】本発明は上記のように構成されており、複
数の基板素片を貼り合わせて製造されるフレキシブル基
板である。基板素片は、樹脂フィルム(非熱可塑性樹脂
フィルムと熱可塑性樹脂フィルムとが積層された樹脂フ
ィルム、又は、非熱可塑性樹脂フィルムから成る樹脂フ
ィルム)上に形成された金属配線とを有しており、各基
板素片の金属配線の、少なくとも一部分には、低融点金
属被膜が形成されている。
【0022】複数の基板素片の金属配線を当接させ、加
熱しながら押圧すると、金属配線が有する低融点金属が
溶融し、固化すると、低融点金属被膜によって金属配線
同士が接続される。
【0023】このような接続を行う場合、金属配線を熱
可塑性樹脂フィルム上に形成しておくか、熱可塑性樹脂
フィルムを挟んで金属配線同士を互いに当接させるよう
にすると、低融点金属が溶融する前に、熱可塑性樹脂フ
ィルムが軟化し、金属配線間の隙間が熱可塑性樹脂で充
填された後、低融点金属が溶融するので、溶融物が飛散
せず、短絡が生じない。
【0024】熱可塑性樹脂フィルムは軟化すると接着性
が発現するので、基板素片の樹脂フィルム(非熱可塑性
樹脂フィルム)同士は、熱可塑性樹脂フィルムによって
接着される。
【0025】このフレキシブル基板では、露出が必要な
金属配線(例えば、金属配線が、フレキシブル基板と外
部回路とを接続する外部端子となっている部分)以外は
保護フィルムによって覆われており、従って、金属配線
は、樹脂フィルム(非熱可塑性樹脂フィルム)又は保護フ
ィルムによって保護されているので、信頼性や耐久性が
高くなっている。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明のフレキシブル基板の実施
形態を、その製造方法と共に図面を用いて説明する。図
5(a)は、「エ」字形形状のフレキシブル基板92を、
長方形形状の原反90から裁断する場合の配置方法を示
しており、この図では、4枚のフレキシブル基板92が
得られている。
【0027】それに対し、本発明では、図5(b)に示す
ように原反90に3種類の基板素片93、94、95を
密集配置させて裁断し、各基板素片93、94、95を
貼り合わせ、図5(c)に示す1枚のフレキシブル基板9
6を製造している。図5(b)の基板素片93、94、9
6の配置方法では、6枚のフレキシブル基板96を得る
ことができる。
【0028】上記のように、少なくとも3種類の基板素
片93、94、95を張り合わせ、1枚のフレキシブル
基板92を形成する方法について説明する。図1(a)〜
(d)の符号1a、1b、1cは、上記基板素片93、9
4、95に対応する基板素片であり、それらの基板素片
1a、1b、1cを張り合わせ、本発明の第一例のフレキ
シブル基板5(図1(c)、(d)の符号5)を形成する。
【0029】先ず、図1(a)を参照し、各基板素片1
a、1b、1cは、樹脂フィルムを有している。その樹脂
フィルムは、非熱可塑性樹脂フィルム11と、該非熱可
塑性樹脂フィルム11上に形成された熱可塑性樹脂フィ
ルム15とで構成されており、熱可塑性樹脂フィルム1
5表面には、パターニングされた金属配線61が形成さ
れている。
【0030】非熱可塑性樹脂フィルム11には、芳香族
ジアミンと酸無水物から成るポリイミドフィルムが用い
られており、他方、熱可塑性樹脂フィルム15には、脂
肪族アミンと酸無水物から合成されたポリイミドフィル
ムが用いられている。
【0031】金属配線61は銅薄膜21と、該銅薄膜2
1上に形成された低融点金属被膜(半田被膜)25とで構
成されている。各基板素片1a、1b、1cの金属配線2
5上には、未だイミド化されていないポリアミド酸フィ
ルム上にフィトレジストが全面塗布され、次いで露光、
現像によってパターニングされた後、加熱処理によるイ
ミド化工程を経て、非熱可塑性の保護フィルム51が形
成されている。
【0032】保護フィルム51の開口部分には、金属配
線61の露出部分35に当たり、保護フィルム31が存
する領域の金属配線61は、保護フィルム31による保
護部分31にされている。
【0033】この基板素片1a、1b、1cのうち、1枚
の基板素片1aの露出部分35二ヶ所に対し、他の2枚
の基板素片1b、1cの露出部分35をそれぞれ対向配置
する。そして、一方の基板素片1aの金属配線61に対
し、他方の基板素片1b、1cの金属配線61を当接させ
(金属配線61表面の低融点被膜25同士を当接させ
る)、加熱しながら押圧すると、先ず、熱可塑性樹脂フ
ィルム15が軟化し、押圧された金属配線61底面下の
熱可塑性樹脂フィルム15が流動し、金属配線61間の
隙間に侵入すると、金属配線61間の隙間は、熱可塑性
樹脂によって充填される。
【0034】その状態で金属配線61が温度上昇する
と、銅薄膜21表面の低融点金属被膜25が溶融する。
このとき、金属配線61間には、熱可塑性樹脂フィルム
15を構成する熱可塑性樹脂が充填されているため、低
融点金属被膜25の溶融物が飛散することはなく、金属
配線61間の短絡は発生しない。
【0035】低融点金属被膜25が固化し、一体になる
と、金属配線61同士が電気的・機械的に接続され、接
続部分41が形成される。また、熱可塑性樹脂フィルム
15によって、互いに対向する基板素片1a、1b、1c
の非熱可塑性樹脂フィルム11同士が接続される。
【0036】このように、金属配線61の接続部分41
及び熱可塑性樹脂フィルム15によって、各基板素片1
a、1b、1cが強固に接続され、1枚のフレキシブル基
板5が得られる(図1(c))。
【0037】基板素片1b、1cの露出部分35のうち、
接続部分41を形成しない領域は、金属配線61が露出
したままであり、このフレキシブル基板5を外部回路に
接続するための外部端子45になっている(図1(d))。
【0038】このフレキシブル基板5では、接続部分4
1又は外部端子45以外の金属配線61上には保護フィ
ルム51が設けられており、保護部分31になってい
る。
【0039】次に、本発明のフレキシブル基板の第二例
について説明する。図2(a)を参照し、符号2a、2b、
2cは、第二例のフレキシブル基板(図2(d)、(e)の符
号6で示すフレキシブル基板)の製造に用いられる基板
素片である。この基板素片2a、2b、2cは、非熱可塑
性樹脂フィルム12と、その表面に形成された熱可塑性
樹脂フィルム16とから成る樹脂フィルムを有してい
る。該熱可塑性樹脂フィルム16上には、パターニング
された金属配線62が形成されている。金属配線62
は、銅薄膜22と、その表面に形成された低融点金属被
膜26とで構成されている。
【0040】この基板素片2a、2b、2cは、上記第一
例の基板素片1a、1b、1cとは異なり、金属配線62
上には保護膜は形成されていない。各基板素片2a、2
b、2cのうち、1枚の基板素片2aが有する金属配線6
2の露出部分36の一部分に対し、他の2枚の基板素片
2b、2cの露出部分36を向け、対向配置させる(図2
(b))。
【0041】その露出部分36の金属配線62同士を当
接させ、加熱しながら押圧すると、先ず、熱可塑性樹脂
フィルム16が軟化し、押圧された金属配線62底面か
ら流れ出し、金属配線62間が熱可塑性樹脂で充填され
る。次いで、低融点金属被膜22が飛散することなく溶
融し、基板素片2a、2b、2cが冷却されると、金属配
線62同士が接続・固定された、接続部分42が形成さ
れる(図2(c))。
【0042】接続部分42が形成された後、表面に露出
する金属配線62上に樹脂原料を塗布し、露光・現像に
よって所望部分を窓開けした後、焼成すると、パターニ
ングされた保護フィルム52が形成される。この保護フ
ィルム52が形成された領域は、露出していた金属配線
62の保護部分52となり、不要部分に金属配線62が
露出しないフレキシブル基板6が得られる(図2(d))。
【0043】保護フィルム52をパターニングする際に
は、外部回路との接続に用いる金属配線62は露出させ
たままにしておき、図2(e)に示すように、外部端子4
6を構成させる。
【0044】このフレキシブル基板6も、複数の基板素
片2a、2b、2cが低融点金属被膜26及び熱可塑性樹
脂フィルム16によって互いに貼り合わされて構成され
ており、金属配線62の外部端子46以外領域は、保護
フィルム52や、非熱可塑性樹脂フィルム12によって
保護されている。
【0045】次に、本発明の第三例のフレキシブル基板
を説明する。図3(a)を参照し、符号3a、3b、3c
は、第三例のフレキシブル基板(図3(c)、(d)の符号
7で示すフレキシブル基板)の製造に用いられる基板素
片であり、非熱可塑性樹脂フィルム13を有している。
該非熱可塑性樹脂フィルム13上には、パターニングさ
れた金属配線63が形成されている。
【0046】金属配線63は、銅薄膜23と、その表面
に形成された低融点金属被膜27とで構成されており、
その表面には、パターニングされた保護フィルム53が
形成されている。
【0047】保護フィルム53の開口部分は露出部分3
7となっており、保護フィルム53が存する部分は、金
属配線63が表面に露出しない保護部分33になってい
る。露出部分37は、後述するように、基板素片3a、
3b、3c同士の接続や、外部回路との接続に用いられ
る。
【0048】この基板素片3a、3b、3cのうち、1枚
の基板素片3aの露出部分37の一部領域上に熱可塑性
樹脂フィルム17を貼付し、次に、他の2枚の基板素片
3b、3cの露出部分37を、その熱可塑性樹脂フィルム
17にそれぞれ対向配置する(図3(b))。
【0049】次に、各基板素片3a、3b、3cの金属配
線61同士を、熱可塑性樹脂フィルム17を介して当接
させ、加熱しながら押圧すると、先ず、熱可塑性樹脂フ
ィルム17が軟化し、金属配線63の隙間は熱可塑性樹
脂で充填される。
【0050】このとき、互いに押圧される2つの金属配
線63間からは、熱可塑性樹脂フィルム17が押し出さ
れ、金属配線63同士が直接接触しており、その状態で
金属配線63の温度が上昇すると、低融点金属被膜27
が飛散することなく溶融し、冷却されると、低融点金属
被膜27は一体になり、金属配線63同士が電気的・機
械的に接続された接続部分43が形成される。
【0051】基板素片3a、3b、3c間は、接続部分4
3と熱可塑性樹脂フィルム17によって強固に接続さ
れ、フレキシブル基板7が得られる(図3(c))。
【0052】基板素片3b、3cの露出部分37のうち、
接続部分43を構成しない領域は、金属配線63が露出
したままであり、このフレキシブル基板を外部回路に接
続するための外部端子47になっている(図1(d))。
【0053】次に、本発明のフレキシブル基板の第四例
について説明する。図4(a)を参照し、符号4a、4b、
4cは、第四例のフレキシブル基板(図4(d)、(e)の符
号8で示すフレキシブル基板)の製造に用いられる基板
素片である。各基板素片4a、4b、4cは、非熱可塑性
樹脂フィルム14を有しており、該非熱可塑性樹脂フィ
ルム14上には、パターニングされた金属配線64が形
成されている。この金属配線64は、銅配薄膜24と、
その表面に形成された低融点金属被膜28とで構成され
ている。
【0054】各基板素片4a、4b、4cには保護膜は形
成されておらず、金属配線64が表面に露出している。
1枚の基板素片4aの露出部分38に一部領域上に熱可
塑性樹脂フィルム18を貼付し、他の基板素片4b、4c
の露出部分38を対向配置する(図4(b))。
【0055】次いで、その露出部分38の金属配線64
同士を当接させ、加熱しながら押圧すると、熱可塑性樹
脂フィルム18が軟化し、次いで、低融点金属被膜28
が飛散することなく溶融し、金属配線64同士が接続さ
れた接続部分44が形成される(図4(c))。
【0056】次いで、露出した銅薄膜64上にパターニ
ングされた保護フィルム54を形成すると、不要部分に
銅薄膜64が露出しないフレキシブル基板8が得られる
(図4(d))。外部回路との接続に用いる部分には、保護
フィルム54の窓開け部分を配置し、金属配線64表面
を露出させておき、外部端子48とする(図4(e))。
【0057】以上説明したように、本発明のフレキシブ
ル基板5〜8は、外部端子45〜48以外の領域は、銅
薄膜61〜64が非熱可塑性樹脂フィルム11〜14又
は保護フィルム51〜54によって保護されており、し
かも、各基板素片1〜4が、接続部分41〜44及び熱
可塑性樹脂フィルム15〜18によって強固に接続され
ており、高強度であり、低融点金属25〜28が飛散し
ないので、金属配線61〜64間の短絡が無く、高歩留
まりで生産することが可能になっている。
【0058】以上は、同種類の基板素片3〜6同士を貼
り合わせた場合を説明したが、例えば、熱可塑性樹脂フ
ィルム15上に金属配線61が形成された基板素片1a
(図1)と、非熱可塑性樹脂フィルム17上に金属配線6
3が形成された基板素片3b、3cとを貼り合わせてもよ
い。この場合、熱可塑性樹脂フィルム15をの膜厚を厚
くしておくと金属配線63上に貼付する熱可塑性樹脂フ
ィルム17は不要になる。
【0059】また、以上は3枚の基板素片を貼り合わせ
る場合について説明したが、本発明はそれに限定される
ものではなく、複数の基板素片を貼り合わせて形成する
フレキシブル基板を広く含む。
【0060】本発明のフレキシブル基板5〜8は、保護
フィルム51〜54を有しており、露出する必要がある
部分(例えば外部端子45〜48)以外には金属配線61
〜64が露出していないので、信頼性が高く、特に、3
枚以上の基板素片を貼り合わせ、比較的大面積であり、
複雑な形状のフレキシブル基板に適している。
【0061】なお、上記の低融点金属被膜25には、半
田が適しているが、本発明はそれに限定されるものでは
なく、熱可塑性樹脂フィルムが軟化するよりも高い温度
で溶融し、且つ、その溶融温度が高すぎない金属及び金
属合金を広く用いることができる。また、低融点金属被
膜25〜28は表面に露出している必要はなく、酸化防
止の為に金薄膜等が形成されていても、低融点金属被膜
25〜28の溶融及び固化には影響がなく、基板素片を
貼り合わせてフレキシブル基板を得ることができる。
【0062】低融点金属被膜25〜28は、金属配線6
1〜64の全領域に形成されている必要はなく、少なく
とも接続部分41〜44を構成する領域に形成されてい
ればよい。
【0063】互いに接続される銅薄膜21〜24には、
両方とも低融点金属被膜25〜28が形成されている必
要はなく、互いに接続される金属被膜61〜64の一方
が低融点金属被膜25〜28を有していればよい。
【0064】更に、必ずしも低融点金属被膜を有さなく
ても、フレキシブル基板を得ることも可能である。金属
配線63、64上に貼付した熱可塑性樹脂フィルム1
7、18が異方導電性を有する場合には、低融点金属被
膜27、28を溶融・固化させなくても、基板素片3、
4を熱圧着するだけでフレキシブル基板7、8を得るこ
とができる。
【0065】
【発明の効果】複数枚の基板素片を貼り合わせて信頼
性、耐久性が高いフレキシブル基板を構成できるので、
複雑な形状に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d):本発明の第一例のフレキシブル基
板を説明するための工程図
【図2】(a)〜(e):本発明の第二例のフレキシブル基
板を説明するための工程図
【図3】(a)〜(d):本発明の第三例のフレキシブル基
板を説明するための工程図
【図4】(a)〜(e):本発明の第四例のフレキシブル基
板を説明するための工程図
【図5】(a)、(b)、(c):基板素片と本発明のフレキ
シブル基板の関係を説明するための図
【図6】(a)、(b)、(c):基板素片とフレキシブル基
板の関係を説明するための図
【図7】(a)、(b):以前提案した張り合わせ方法を説
明するための図
【符号の説明】
1a〜1c、2a〜2c、3a〜3c、4a〜4c……基板素片 5〜8……フレキシブル基板 11〜14……非熱可塑性樹脂フィルム 15〜18……熱可塑性樹脂フィルム 21〜24……銅薄膜 25〜28……低融点金属被膜 51〜54……保護フィルム 61〜64……金属配線 65〜68……樹脂フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 敏浩 栃木県鹿沼市さつき町12−3 ソニーケミ カル株式会社第2工場内 (72)発明者 福田 光博 栃木県鹿沼市さつき町12−3 ソニーケミ カル株式会社第2工場内 (72)発明者 安西 幸雄 栃木県鹿沼市さつき町12−3 ソニーケミ カル株式会社第2工場内 Fターム(参考) 5E344 AA02 AA22 BB05 CD05 CD38 DD03 DD13 EE16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属配線が樹脂フィルム上に形成された基
    板素片が複数枚数互いに固定されて成るフレキシブル基
    板であって、 前記基板素片のうち、少なくとも2個の基板素片上の前
    記金属配線の一部は、同一の基板素片の金属配線に接続
    固定され、 前記金属配線の前記接続固定された部分間には熱可塑性
    樹脂が充填され、 前記金属配線の他の部分は、表面に保護フィルムが設け
    られた部分と、露出した部分とが形成されたことを特徴
    とするフレキシブル基板。
  2. 【請求項2】前記金属配線の少なくとも接続固定される
    部分は低融点金属被膜を有し、該低融点金属被膜が熱溶
    融されることで、前記金属配線同士が接続されたことを
    特徴とする請求項1記載のフレキシブル基板。
  3. 【請求項3】前記基板素片の少なくとも一つの前記樹脂
    フィルムは、非熱可塑性樹脂フィルムと、熱可塑性樹脂
    フィルムとが積層された構造を有し、前記金属配線は前
    記熱可塑性樹脂フィルム上に形成されていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2のいずれか1項記載のフレ
    キシブル基板。
  4. 【請求項4】前記基板素片の少なくとも二つが互いに接
    続される際に、前記金属配線上に熱可塑性樹脂フィルム
    が貼付された後、金属配線同士が接続固定されたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の
    フレキシブル基板。
  5. 【請求項5】前記基板素片の少なくとも1つには、開口
    部を有する前記保護フィルムが予め形成されたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のフ
    レキシブル基板。
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