JP2000100701A - パターンの疎密差評価方法 - Google Patents

パターンの疎密差評価方法

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JP2000100701A
JP2000100701A JP10269291A JP26929198A JP2000100701A JP 2000100701 A JP2000100701 A JP 2000100701A JP 10269291 A JP10269291 A JP 10269291A JP 26929198 A JP26929198 A JP 26929198A JP 2000100701 A JP2000100701 A JP 2000100701A
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JP10269291A
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Atsushi Sekiguchi
敦 関口
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 疎のレジストパターンと密のレジストパター
ンとの疎密差を高精度で評価し得る、パターンの疎密差
評価方法の提供が望まれている。 【解決手段】 露光量とフォーカス量とを変化させて疎
のレジストパターンと密のレジストパターンとを実験的
に形成し、各パターンから予め設定した寸法変動内のパ
ターン群を求めることによって疎のパターン領域4と密
のパターン領域5とを求める。次に、予め設定した焦点
深度バジョットBを基準とし、この焦点深度バジョット
Bを疎のパターン領域4、密のパターン領域5にあては
めることによって疎のパターン領域の露光中心値Ea、
密のパターン領域の露光中心値Ebをそれぞれ求める。
その後、これら露光中心値Ea、Ebを以下の式にあて
はめ、疎のパターン領域と密のパターン領域との疎密差
の評価値Ecを求める。 Ec=(Eb−Ea)/(Eb+Ea)×100

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パターン密度が低
い疎のレジストパターンとパターン密度が高い密のレジ
ストパターンとを形成する際に、得られる疎のレジスト
パターンと密のレジストパターンとの疎密差を評価し、
あるいはこれらレジストパターンから得られる疎のエッ
チングパターンと密のエッチングパターンとの疎密差を
評価するためのパターンの疎密差評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ロジック混載メモリー等の半導体装置を
製造する場合、例えば光リソグラフィ技術によってレジ
ストパターンを形成する際には、通常、これに先立って
得られるレジストパターンの寸法等を推算(推定)して
おき、製造マージンとの関係などを評価する。
【0003】このような評価を行うにあたり、特に形成
するレジストパターンに疎密差がある場合、すなわち孤
立したレジストパターン(パターン密度が低い疎のレジ
ストパターン)と密集したレジストパターン群(パター
ン密度が高い密のレジストパターン)とを同時に形成す
る場合には、そのパターン密度に対応して得られるパタ
ーンの寸法(パターンが例えばライン状の場合、線幅)
に差が生じる。このような寸法差が起こる現象は一般に
光近接効果と呼ばれており、レジストパターン、さらに
はこれをマスクにして形成される各種のエッチングパタ
ーンの高精度化、高精細化を妨げる一因となっている。
【0004】従来、このような光近接効果に起因する不
都合を防止するための対策としてレジストの改善がなさ
れているが、レジストの改善は経験則に依存する部分が
多く、実際には多様なレジストを露光し、測定し、修正
する試行錯誤となっている。試行錯誤が生じる原因の一
つとして、疎密パターンの評価方法がある。ここで、疎
密差を評価する場合、一般には同一露光量、同一フォー
カス量の条件で疎のレジストパターンと密のレジストパ
ターンとの寸法差を求めるといった方法が採られる。
【0005】図4は、このように同一露光量、同一フォ
ーカス量の条件で疎密差となる寸法差を求める一方法で
あり、CD−カーブ法と称される方法を説明するための
図である。このCD−カーブ法は、測定条件が1点であ
ることから簡便な方法であるとして一般に採用されてい
る。しかしながら、このCD−カーブ法は、簡便である
反面、測定条件が1点であることから得られる疎密差、
すなわちこの方法の場合では疎密寸法差(線幅差)に露
光量の変化と焦点深度(フォーカス量)の変化に対する
情報が欠けてしまっている。つまり、この方法によって
得られた疎密寸法差には、測定誤差、露光量誤差、フォ
ーカス量誤差などが全て上乗せされてしまっており、し
たがって信頼性の低いデータとなっているのである。
【0006】また、露光裕度とフォーカス裕度とを評価
し得る方法として、ED−tree&ED−windo
w法による評価方法が知られている。この評価方法で
は、まず、露光量とフォーカス量とを変化させて、孤立
ライン状のレジストパターン(疎のレジストパターン)
と密集ライン状のレジストパターン(密のレジストパタ
ーン)とをそれぞれ実験によって、あるいはシミュレー
ションによって形成し(求め)、図5に示すようにこれ
ら各パターンから予め設定した線幅変動内、すなわち寸
法変動内(図5に示した例では各々±10%)に解像さ
れているパターン群からなる領域分布(ED−tre
e)を求め、これら領域分布を疎のパターン領域1およ
び密のパターン領域2とする。
【0007】次いで、予め設定した必要フォーカス量A
(フォーカス範囲)を規定し、この必要フォーカス量A
を前記疎のパターン領域1と密のパターン領域2との交
わる領域にあてはめて窓(ED−window)3を求
め、この窓3から露光裕度とフォーカス裕度とを得る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなED−tree&ED−window法による評価
方法では、露光裕度とフォーカス裕度とを評価するには
有効であるものの、疎のレジストパターンと密のレジス
トパターンとの間の疎密差を分析する場合には、その指
針を得るのが困難である。
【0009】例えば、このED−tree&ED−wi
ndow法から得られる結果には、疎密差(疎密寸法
差)の値や、符号(疎のレジストパターンと密のレジス
トパターンとでどちらの露光量が多く必要か)等の情報
に欠けているからである。また、ED−tree&ED
−window法では、レジストパターン間の疎密差は
少ないもののレジスト自体の解像性が劣る場合と、逆に
疎密差だけが悪い場合とで同じような結果が得られてし
まうことがあり、したがって信頼性の高い疎密差の評価
は行えないのが実状である。
【0010】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、疎のレジストパターンと
密のレジストパターンとの疎密差を高精度で評価し、あ
るいはこれらレジストパターンから得られる疎のエッチ
ングパターンと密のエッチングパターンとの疎密差を高
精度に評価し得る、パターンの疎密差評価方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
記載のパターンの疎密差評価方法では、光リソグラフィ
工程でパターン密度が低い疎のレジストパターンとパタ
ーン密度が高い密のレジストパターンとを形成する際、
得られる疎のレジストパターンと密のレジストパターン
との疎密差を評価するにあたり、まず、露光量とフォー
カス量とを変化させて前記疎のレジストパターンと密の
レジストパターンとをそれぞれ実験的に形成し、これら
各パターンから予め設定した寸法変動内のパターン群を
求めることによって疎のパターン領域と密のパターン領
域とを求め、次いで、予め設定した焦点深度バジョット
を基準とし、この焦点深度バジョットを前記疎のパター
ン領域、密のパターン領域にあてはめることによって疎
のパターン領域の露光中心値Ea、密のパターン領域の
露光中心値Ebをそれぞれ求め、その後、これら露光中
心値Ea、Ebを以下の式にあてはめることによって疎
のパターン領域と密のパターン領域との疎密差の評価値
Ecを求める Ec=(Eb−Ea)/(Eb+Ea)×100 ことを前記課題の解決手段とした。
【0012】請求項2記載のパターンの疎密差評価方法
では、光リソグラフィ工程でパターン密度が低い疎のレ
ジストパターンとパターン密度が高い密のレジストパタ
ーンとを形成し、さらにこれらレジストパターンを用い
てエッチングにより被パターニング体をパターニングし
て得られる、疎のエッチングパターンと密のエッチング
パターンとの疎密差を評価するにあたり、まず、露光量
とフォーカス量とを変化させて前記疎のレジストパター
ンと密のレジストパターンとをそれぞれ形成し、さらに
これらレジストパターンをマスクにしてエッチングによ
り被パターニング体をパターニングして疎のエッチング
パターンと密のエッチングパターンとを実験的に形成
し、これら各パターンから予め設定した寸法変動内のパ
ターン群を求めることによって疎のパターン領域と密の
パターン領域とを求め、次いで、予め設定した焦点深度
バジョットを基準とし、この焦点深度バジョットを前記
疎のパターン領域、密のパターン領域にあてはめること
によって疎のパターン領域の露光中心値Ea、密のパタ
ーン領域の露光中心値Ebをそれぞれ求め、その後、こ
れら露光中心値Ea、Ebを以下の式にあてはめること
によって疎のパターン領域と密のパターン領域との疎密
差の評価値Ecを求める Ec=(Eb−Ea)/(Eb+Ea)×100 ことを前記課題の解決手段とした。
【0013】これらの方法によれば、露光量とフォーカ
ス量とを変化させて形成した疎のレジストパターンと密
のレジストパターンとから疎のパターン領域、密のパタ
ーン領域を求め、さらにこれら各パターン領域から疎の
パターン領域の露光中心値Ea、密のパターン領域の露
光中心値Ebをそれぞれ求め、これら露光中心値Ea、
Ebから疎のパターン領域と密のパターン領域との疎密
差の評価値Ecを求めるので、得られた評価値Ecは露
光量とフォーカス量とを変化させて多くの測定点から求
められたことによりこれら露光量とフォーカス量との情
報を含み、しかも疎のレジストパターンと密のレジスト
パターンとでどちらの露光量が多く必要か、などといっ
た符号についての情報も含むものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパターンの疎密差
評価方法を詳しく説明する。図1(a)、(b)は、本
発明における請求項1記載のパターンの疎密差評価方
法、すなわちレジストパターンの疎密差評価方法の一例
を説明するための図であり、いずれも横軸を露光量、縦
軸をフォーカス量とするものである。なお、本例は、パ
ターン密度が低い疎のレジストパターンを孤立ライン状
のレジストパターンとし、かつパターン密度が高い密の
レジストパターンを密集ライン状のレジストパターンと
した場合の例であり、これらのレジストパターンを光リ
ソグラフィ工程で形成する際に、その疎密差を評価する
方法である。
【0015】本例の方法では、まず、露光量とフォーカ
ス量とを変化させて疎のレジストパターンと密のレジス
トパターンとをそれぞれ実験的に、すなわち実験によっ
てあるいはシミュレーションによって形成し(求め)、
図1(a)に示すようにこれら各パターンから予め設定
した線幅変動内、すなわち寸法変動内(図1(a)に示
した例では各々±10%)に解像されているパターン群
からなる領域分布(ED−tree)を求め、これら領
域分布を疎のパターン領域4および密のパターン領域5
とする。
【0016】なお、図1(a)より、疎のパターン領域
4と密のパターン領域とではその最適な露光量が大きく
異なることが分かる。一般にポジレジストにおいては、
最適露光量を孤立パターン(疎のレジストパターン)に
合わせると、密集パターン(密のレジストパターン)で
はアンダードーズとなり、、目的とする寸法よりも線幅
が太る傾向にある。したがって、このような疎のレジス
トパターンと密のレジストパターンとの間の疎密差を、
本発明では精度良く評価するようにしているのである。
【0017】次いで、図1(b)に示すように予め設定
した焦点深度バジョットBを基準とし、この焦点深度バ
ジョットBを前記疎のパターン領域4、密のパターン領
域5にあてはめることによってそれぞれのパターン領域
4、5内に接する矩形の窓6、7を計算等によって求め
る。そして、これら窓6、7の横軸方向(図1中の左
右)の両辺間の中心点8、9を求め、さらにこれら中心
点8、9の横軸上の値、すなわち露光量の値を求め、こ
の値をそれぞれ疎のパターン領域5の露光中心値Ea、
密のパターン領域6の露光中心値Ebとする。ここで、
焦点深度バジョットBとしては、レジストパターンの製
造に必要とされる焦点深度が用いられ、したがって通常
は、製造条件が同じであれば図5に示した必要フォーカ
ス量Aと同じ値が用いられる。
【0018】その後、これら露光中心値Ea、Ebを以
下の式にあてはめることによって疎のレジストパターン
と密のレジストパターンとの疎密差の評価値Ec〔%〕
を求める。 Ec=(Eb−Ea)/(Eb+Ea)×100 すなわち、密のパターン領域6の露光中心値Ebと疎の
パターン領域5の露光中心値Eaとの差である(Eb−
Ea)が「0」になり、評価値Ecが0%になるとき
が、マージン(必要焦点深度)を含めた最適条件となっ
て密のパターン領域6と疎のパターン領域5との間で疎
密差がないことになり、またその絶対値が大きい場合に
は、疎密差が大きいということになるのである。
【0019】このような評価方法によれば、露光量とフ
ォーカス量とを変化させて多くの測定点から疎密差の評
価値Ec〔%〕を求めていることにより、得られた評価
値Ec〔%〕がこれら露光量とフォーカス量との情報を
含み、したがって露光量変化の要因となるプロセス条件
(下地反射、可干渉性、現像条件など)についての情報
を加味した評価値となる。よって、このようにプロセス
条件についての情報を加味していることにより、得られ
た評価値はより高い精度で疎のレジストパターンと密の
レジストパターンとの間の疎密差を示す指標となり、し
かも、疎のレジストパターンと密のレジストパターンと
でどちらの露光量が多く必要か、などといった符号につ
いての情報も含むものとなる。
【0020】次に、本発明における請求項2記載のパタ
ーンの疎密差評価方法、すなわちエッチングパターンの
疎密差評価方法の一例を説明する。本例が先のレジスト
パターンの疎密差評価方法と異なるところは、先の例で
図1(a)に示したごとく疎のレジストパターンと密の
レジストパターンとを実験的に(実験であるいはシミュ
レーションによって)形成し、これらから疎のパターン
領域4と密のパターン領域5とを形成したのに代えて、
以下のようにして疎のパターン領域と密のパターン領域
とを形成する点にある。
【0021】すなわち、まず、露光量とフォーカス量と
を変化させて疎のレジストパターンと密のレジストパタ
ーンとをそれぞれ形成し、さらにこれらレジストパター
ンをマスクにしてエッチングにより被パターニング体
(例えばポリシリコン層やSiO2 層など)をパターニ
ングして疎のエッチングパターンと密のエッチングパタ
ーンとを実験的に(実験であるいはシミュレーションに
よって)形成する。そして、先の例と同様にしてこれら
各パターンから予め設定した寸法変動内(線幅変動内)
のパターン群を求めることにより、疎のパターン領域と
密のパターン領域とを求める。
【0022】このようにして疎のパターン領域と密のパ
ターン領域とを求めたら、以下は先の例と同様にして、
疎のパターン領域の露光中心値Ea、密のパターン領域
の露光中心値Ebをそれぞれ求め、さらにこれらの値を
前記式にあてはめることにより、疎のパターン領域と密
のパターン領域との疎密差の疎密差の評価値Ecを求め
る。
【0023】このような評価方法によれば、先のレジス
トパターンの疎密差評価方法と同様に、得られた評価値
Ec〔%〕が露光量とフォーカス量との情報を含み、し
たがって露光量変化の要因となるプロセス条件(下地反
射、可干渉性、現像条件など)についての情報を加味し
た評価値となる。よって、このようにプロセス条件につ
いての情報を加味していることにより、得られた評価値
はより高い精度で疎のエッチングパターンと密のエッチ
ングパターンとの間の疎密差を示す指標となる。
【0024】また、エッチングパターンの疎密差は、こ
れを形成する際のマスクとなるレジストパターンの形状
に大きく影響を受ける。図2は、レジストパターンの形
状とこれをマスクとしてエッチングした場合に得られる
エッチングパターンの形状との関係を説明するための図
である。
【0025】図2に示すように、密集ライン(密のレジ
ストパターン)10に光学条件を合わせたことによって
ボトムフォーカスとなった場合に、その疎密差に起因し
て孤立ライン(疎のレジストパターン)11をマスクと
したエッチングで得られたエッチングパターン12は、
密集ライン10をマスクとしたエッチングで得られたエ
ッチングパターン13に比べその線幅が細くなってしま
う。一方、密集ライン(密のレジストパターン)10に
光学条件を合わせたことによってトップフォーカスとな
った場合に、孤立ライン(疎のレジストパターン)14
をマスクとしたエッチングで得られたエッチングパター
ン15は、密集ライン10をマスクとしたエッチングで
得られたエッチングパターン13に比べその線幅が太く
なってしまう。なお、図2中において符号16は、ポリ
シリコン等の被パターニング体である。ここで、このよ
うなレジストパターン(孤立ライン11、14)の形状
の測定については、上面観測で測定を行う測長SEMで
は極めて困難となっている。
【0026】このようにエッチングパターンの疎密差
は、これを形成する際のマスクとなるレジストパターン
の形状に大きく影響を受けるが、本例の評価方法では、
前述したように得られた評価値Ec〔%〕が露光量とフ
ォーカス量との情報を含み、露光量変化の要因となるプ
ロセス条件(下地反射、可干渉性、現像条件など)につ
いての情報を加味した評価値となっていることから、エ
ッチングとリソグラフィとの疎密差評価を定量的に、し
かも分離して得ることができる。
【0027】以下に、本発明の具体例を示す。 (具体例1)線幅が0.25μmの孤立ライン(疎のレ
ジストパターン)と、同じく線幅が0.25μmでL/
S比=1:1の密集ライン(密のレジストパターン)と
を露光・現像して形成し、その疎密差を求めた。ここ
で、各ラインを形成するレジストは化学増幅型のポジ・
レジストとし、露光条件については、NA=0.55と
した。また、露光条件における変数としては、σ(パー
シャルコヒーレンシー)と下地基板反射率を用い、σは
0.55〜0.8で変化させ、また下地基板反射率は高
反射率基板(54%)にSi基板を使用し、中反射基板
(32%)、低反射基板(2%)にBARCを使用し
た。
【0028】図3(a)に、本発明の方法で得られた評
価結果を示す。図3(a)において横軸は下地基板反射
率(%)であり、縦軸は疎密差の評価値Ec(%)であ
る。また、本例では焦点深度バジェットの値として0.
8μmを規定した。また、比較のため、従来のCD−カ
ーブ法で求めた結果を図3(b)に示す。図3(b)に
おいて横軸は下地基板反射率(%)であり、縦軸は疎密
の寸法差(μm)である。図3(a)と図3(b)よ
り、σ=0.8の条件の場合に、疎密差の傾向が本発明
の評価方法と従来のCD−カーブ法とで逆になってい
る。すなわち、図3(a)に示す本発明法では低反射率
の下地基板の方が疎密差について優れているが、図3
(b)に示すCD−カーブ法では高反射率の下地基板の
方が疎密差について優れていることになる。
【0029】そこで、このσ=0.8の条件の場合につ
いて、図5に示したED−tree&ED−windo
w法による評価方法によってその露光裕度を調べたとこ
ろ、図3(a)、(b)中に示したように、低反射率の
下地基板で露光裕度が3%であるのに対し、高反射率の
下地基板では露光裕度が0%となり、本発明法と同様に
低反射率の下地基板の方が疎密差について優れていると
の結果が得られた。よって、本発明の評価方法は、より
高精度に疎密差を評価し得ることが確認された。
【0030】(具体例2)線幅が0.25μmの孤立ラ
イン(疎のレジストパターン)と、同じく線幅が0.2
5μmでL/S比=1:1の密集ライン(密のレジスト
パターン)とを露光・現像して形成し、その疎密差を求
めた。ここで、各ラインを形成するレジストは化学増幅
型のネガ・レジストとし、露光条件については前記具体
例1と同一にした。本発明の評価方法では、疎密差の最
小値が4.4%(Ecの値)であるのに対し、CD−カ
ーブ法では疎密差が最小の条件で露光裕度が0.0%で
あった。したがって、本発明の評価方法の方が精度が高
いことが確認された。
【0031】(具体例3)内径が0.25μmの孤立コ
ンタクト(疎のレジストパターン)と、同じく内径が
0.25μmでDuty比=1:1の密集コンタクト
(密のレジストパターン)とを露光・現像して形成し、
その疎密差を求めた。ここで、各コンタクトを形成する
レジストは化学増幅型のポジ・レジストとし、マスクに
は透過率6%のハーフトーン位相シフトマスクを使用
し、露光条件については前記具体例1と同一にした。本
発明の評価方法では、疎密差の最小値が8%(Ecの
値)であるのに対し、CD−カーブ法では疎密差が最小
の条件で露光裕度が4.0%であった。したがって、本
発明の評価方法の方が精度が高いことが確認された。
【0032】(具体例4)具体例2と同様にして、0.
25μmの孤立ラインと密集ライン(L/S比=1:
1)とをそれぞれ露光した。そして、形成した各レジス
トライン(レジストパターン)をマスクにしてポリシリ
コン(被パターニング体)をエッチングし、得られたエ
ッチングパターンの疎密差を求めた。本発明の評価方法
では、疎密差は0.5%(Ecの値)であるのに対し、
CD−カーブ法では疎密寸法差は0.0μmであった。
そこで、図5に示したED−tree&ED−wind
ow法による評価方法によってその露光裕度を調べたと
ころ、本発明の評価方法による結果を支持する結果が得
られた。よって、本発明の評価方法の方が精度が高いこ
と、および定量性に優れていることが確認された。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明のパターンの
疎密差評価方法は、露光量とフォーカス量とを変化させ
て形成した疎のレジストパターンと密のレジストパター
ンとから疎のパターン領域、密のパターン領域を求め、
さらにこれら各パターン領域から疎のパターン領域の露
光中心値Ea、密のパターン領域の露光中心値Ebをそ
れぞれ求め、これら露光中心値Ea、Ebから疎のパタ
ーン領域と密のパターン領域との疎密差の評価値Ecを
求める方法であるから、得られた評価値Ecを、露光量
とフォーカス量とを変化させて多くの測定点から求めら
れたことによってこれら露光量とフォーカス量との情報
を含み、しかも疎のレジストパターンと密のレジストパ
ターンとでどちらの露光量が多く必要か、などといった
符号についての情報も含むものにすることができる。
【0034】よって、本発明の評価方法によれば、この
ような疎密差の評価値Ecを得ることによってマージン
を考慮した疎密評価を高精度で行うことができ、これに
よりレジスト開発効率を改善することができ。また、プ
ロセス依存性(反射率や可干渉)を高精度に測定するこ
とができ、さらに、リソグラフィとエッチングの影響を
高精度に分離して評価測定することができる。また、シ
ミュレーションにも適用することができ、その場合にシ
ミュレーションによるレジスト最適化精度を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は、本発明のパターンの疎密差
評価方法の一例を説明するための図である。
【図2】レジストパターンの形状とこれをマスクとして
エッチングした場合に得られるエッチングパターンの形
状との関係を説明するための図である。
【図3】(a)は本発明の方法で得られた評価結果を示
す図、(b)は従来のCD−カーブ法で求めた結果を示
す図である。
【図4】CD−カーブ法を説明するための図である。
【図5】ED−tree&ED−window法による
評価方法を説明するための図である。
【符号の説明】
4…疎のパターン領域、5…密のパターン領域、6,7
…窓、B…焦点深度バジェット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光リソグラフィ工程でパターン密度が低
    い疎のレジストパターンとパターン密度が高い密のレジ
    ストパターンとを形成する際、得られる疎のレジストパ
    ターンと密のレジストパターンとの疎密差を評価するに
    あたり、 まず、露光量とフォーカス量とを変化させて前記疎のレ
    ジストパターンと密のレジストパターンとをそれぞれ実
    験的に形成し、これら各パターンから予め設定した寸法
    変動内のパターン群を求めることによって疎のパターン
    領域と密のパターン領域とを求め、 次いで、予め設定した焦点深度バジョットを基準とし、
    この焦点深度バジョットを前記疎のパターン領域、密の
    パターン領域にあてはめることによって疎のパターン領
    域の露光中心値Ea、密のパターン領域の露光中心値E
    bをそれぞれ求め、 その後、これら露光中心値Ea、Ebを以下の式にあて
    はめることによって疎のパターン領域と密のパターン領
    域との疎密差の評価値Ecを求める Ec=(Eb−Ea)/(Eb+Ea)×100 ことを特徴とするパターンの疎密差評価方法。
  2. 【請求項2】 光リソグラフィ工程でパターン密度が低
    い疎のレジストパターンとパターン密度が高い密のレジ
    ストパターンとを形成し、さらにこれらレジストパター
    ンを用いてエッチングにより被パターニング体をパター
    ニングして得られる、疎のエッチングパターンと密のエ
    ッチングパターンとの疎密差を評価するにあたり、 まず、露光量とフォーカス量とを変化させて前記疎のレ
    ジストパターンと密のレジストパターンとをそれぞれ形
    成し、さらにこれらレジストパターンをマスクにしてエ
    ッチングにより被パターニング体をパターニングして疎
    のエッチングパターンと密のエッチングパターンとを実
    験的に形成し、これら各パターンから予め設定した寸法
    変動内のパターン群を求めることによって疎のパターン
    領域と密のパターン領域とを求め、 次いで、予め設定した焦点深度バジョットを基準とし、
    この焦点深度バジョットを前記疎のパターン領域、密の
    パターン領域にあてはめることによって疎のパターン領
    域の露光中心値Ea、密のパターン領域の露光中心値E
    bをそれぞれ求め、 その後、これら露光中心値Ea、Ebを以下の式にあて
    はめることによって疎のパターン領域と密のパターン領
    域との疎密差の評価値Ecを求める Ec=(Eb−Ea)/(Eb+Ea)×100 ことを特徴とするパターンの疎密差評価方法。
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