JP2000100019A - リール台装置 - Google Patents

リール台装置

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JP2000100019A
JP2000100019A JP10263708A JP26370898A JP2000100019A JP 2000100019 A JP2000100019 A JP 2000100019A JP 10263708 A JP10263708 A JP 10263708A JP 26370898 A JP26370898 A JP 26370898A JP 2000100019 A JP2000100019 A JP 2000100019A
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cassette
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base device
fitting member
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Kazutoshi Araki
和俊 荒木
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Toshiba Video Products Japan Co Ltd
Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Video Products Japan Co Ltd
Toshiba AVE Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リール台装置が回転駆動された際に、リール
台装置のリール係合部材とリールハブの凸部との係合関
係を確保し、高い動作信頼性が得られるリール台装置を
提供すること。 【解決手段】 リール台装置のリール嵌合部材12の溝
部12cの内壁面に段差状(凹状)のストッパ部12e
を設けて、リール台装置10Aが回転駆動された際に、
リール係合部材12aが前記溝部12cの内部へ引き込
まれない構造としたので、リール係合部材12aとリー
ルハブ7の凸部8aとの係合関係を確保でき、リール台
装置10Aからリールハブ7に確実に回転動力を伝達す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カセット方式のビデオ
テープレコーダ(以下、VTRと記載)等の磁気記録再
生装置に関し、特にテープカセットの装着時において、
このカセットの供給リール及び巻き取りリールが、それ
ぞれ確実に装着することができるとともに、リール台装
置が回転駆動される際にリール台装置のリール嵌合部材
と供給リール或いは巻き取りリールとの係合を確保する
ことができ、リール台装置の回転力をカセットリールに
対して確実に伝達することが可能なリール台装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、カセット方式のVTRでは、カ
セットからテープを引き出し、回転ヘッドシリンダに装
着するテープローディング機構が備えられ、このテープ
ローディング機構を使用することによって、VTR使用
時において、テープの回転ヘッドシリンダへの正確な位
置の装着を可能にしている。
【0003】このような、テープローディング機構に
は、例えばテープを1本のピンで引き出し、順次回転ヘ
ッドシリンダに巻き付けてゆくUローディング機構がβ
方式に、また2本のピンで同時に装置するMローディン
グ機構(パラレルローディング機構)がVHS方式のV
TRあるいは8mmVTRに採用されていることは周知
のところである。
【0004】さて、このようなテープローディング機構
を良好に動作させるためには、当然ながら、VTR内に
設けられた供給側リール台装置及び巻き取り側リール台
装置に、カセットの供給リール及び巻き取りリールを確
実に装着することが重要である。
【0005】また、テープ走行系において、テープロー
ディング後、回転シリンダに対しテープを摺動させるた
めには、前記カセットの巻き取り側リール及び供給側リ
ールにそれぞれ設けられたスプライン状の係合部を有し
たリールハブに対し、前記リール台装置に設けられた係
合部が確実に係合して回転動力を伝達しなければならな
いことが、必須である。
【0006】しかしながら、実際にカセットをリール台
装置に装着する際、リールハブとリール台装置の係合部
が衝突してしまってカセットが正しく装着されないこと
があるため、リールハブとリール台装置の係合部が衝突
してもそれが容易に解除されてカセットの装着が確実に
なされるような工夫が、リール台装置に対してなされる
ことが一般的である。
【0007】従来、リールハブとの衝突を解除するよう
にした構造を持ったリール台装置として種々の装置が提
案されている。その一例として、特開平7−18273
4号公報に記載されたものがある。次にこれについて説
明する。図5及び図6は上記公報に記載された従来のリ
ール台装置を示し、図5はリール台装置の構成を示す斜
視図、図6はリール台装置の動作を説明する縦断面図で
ある。また、図7はリール台装置(ここでは供給側リー
ル台装置)のリール嵌合部材に対してカセットのリール
ハブが装着され(図7(a) )、その後、テープ巻き戻し
のためリール嵌合部材が回転駆動された場合の問題(図
7(b) )を示している。
【0008】図5に示すように、リール台装置10はメ
インベース(図示せず)に固定されたシャフト11に回
転可能に軸着されている。また、このリール台装置10
は、カセットの装着時にこのカセットの供給リールある
いは巻き取りリールのリールハブに嵌合するリール嵌合
部材12と、このリール嵌合部材12とシャフト11を
介して嵌装され、図示はしないが回転駆動手段源として
のキャプスタンモータからベルトを介して連動するアイ
ドラと歯合することにより、このアイドラの回転動力を
リール回転動力として伝達するリール回転部材13とで
構成されている。
【0009】前記リール嵌合部材12は、例えば合成樹
脂等の材質を用いて一体成形で構成されるものであり、
前記カセット装着時に、カセットのリールハブに設けら
れたスプライン状(例えば、孔の内周面を複数の凸、凹
部を有して形成されたもの)に形成された係合部と係合
する少なくとも3つの部材が複数(図では3つ)の溝部
12cに配設されたリール係合部材12aと、カセット
が装着されたときに該カセットの底面が載置されこれを
支持する台部材12dと、テープの搬送を停止する場合
にストッパ部材(図示せず)と接合することにより、所
定の摩擦力を発生させ、回転動作をブレーキさせる手段
としての摩擦部材12bとで構成されている。
【0010】前記リール係合部材12aは、例えば下端
部がリール嵌合部材12のベース(台部材12dの上
面)から延設されており、このため合成樹脂ばねとして
前記シャフト11の外側方向に付勢する機能を有してい
る。そこで、例えばカセットの係合部がリール嵌合部材
12に嵌合された場合には、前記リール係合部材12a
の外側方向による付勢力により、確実にカセットの係合
部に有している凹部との噛み合いを常時保持することが
できるようなっている。また、上部外側には、カセット
の係合部が嵌入しやすくするために、斜めに欠切した斜
面を設けている。
【0011】一方、前記リール回転部材13の外周面に
は、図示しないアイドラに有しているギアと、歯合する
ギア13aが設けられている。つまり、このリール回転
部材13のギア13aと前記アイドラのギアとが歯合す
ることにより、アイドラの回転がリール回転部材13に
伝達され、その結果、リール台装置10自体が回動し、
例えば、録画再生時、あるいは早送り時(FF時)、巻
き戻し時(REW時)を行う場合において、それぞれ所
定の速度で前記嵌合部材12を介して、カセットの供給
リールあるいは巻き取りリールに回転動力を伝達するも
のである。
【0012】ところで、カセットの供給リール及び巻き
取りリールが、確実にリール台装置10に装着され、且
つ回転動力を良好に伝達するためには、カセットの係合
部に嵌合する前記リール嵌合部材12のリール係合部材
12aの構造が極めて重要である。
【0013】ここで、図6を参照しながら、図5に示す
リール台装置の動作を説明する。図中において、一般に
カセットの装着、つまりカセットにおける供給リールあ
るいは巻き取りリールとリール台装置10のリール嵌合
部材12との係合は、通常シャフト11に対し同軸線上
に沿ってカセットが下降され、次いでカセットのリール
ハブに設けられた係合部を形成する凸、凹部の内、凹部
内にリール係合部材12のリール係合部材12aが挿入
されて、リール台装置10とカセットとの装着が完了す
るようになっている。
【0014】したがって、上記のように前記カセットの
装着時においては、前記リールハブに設けられた係合部
の凹部に、リール嵌合部材12のリール係合部12aが
確実に挿入されることが望ましいが、通常必ずしもそう
でない場合がある。例えば、前記カセットの係合部にお
ける凸部が、カセット装着時に前記リール係合部12a
と同位相(垂直方向に対し対向している状態)であった
場合には、図6に示すようにカセットの凸部が前記リー
ル係合部12aに形成された斜面に沿って、このリール
係合部12aの付勢力に対し押圧しながら嵌入されるこ
とになるが、本従来例によるリール係合部12aは、図
6に示す矢印F方向に変形して即ち図7(a) の矢示Pに
示すように溝部12cの内部方向へ撓んで、カセットリ
ールの凸部と凸部との間の凹部に係合することができ
る。
【0015】したがって、上記の従来例によれば、リー
ル台装置を構成するリール嵌合部材(リール係合部材1
2aを含む)12及びリール回転部材13を一体成形す
ることができ、構成簡単にして部品点数が少なく、カセ
ットの装着を確実に行うことができる。回転動力の伝達
整流にも優れたものとなっている。
【0016】しかしながら、カセットのリールハブの凸
部の寸法によって、ある種のカセットでは、リール台装
置が回転駆動された際(例えば図7(b) の矢示R方向に
駆動され場合)に、リール台装置のリール係合部材12
aがリールハブの凹部に正確に係合しないままリール台
装置が回転することがあり、その場合には図7(b) に示
すように回転駆動によってリールハブの凸部の側面がリ
ール係合部材12aの側面に当接することによってリー
ル台装置のリール係合部材12aが溝部12cの内壁面
と外周面との間の角に衝突し溝部12cの中心方向(図
7(b) の矢示Q方向)に押されて撓み内側へ引っ込むよ
うに変形してしまいリール台装置のリール係合部材12
aとリールハブの凹部との係合が解除されリール台装置
即ちリール嵌合部材12のみが矢示R方向に空回りして
しまうという問題があった。これは、リール台装置のリ
ール係合部材12aの側面がリールハブの凸部側面が当
接することによってリール係合部材12aが周方向に撓
んだ際、R方向の回転駆動力によってリール係合部材1
2aが溝12cの内側に撓んで引き込まれてしまうこと
に起因している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来にお
けるリール台装置では、リール台装置が回転駆動された
際に、リール係合部材が溝部の内側に押されて引き込ん
でしまいリールハブとリール係合部材の係合関係がなく
なり、リール台装置が空回りしてしまうという問題があ
った。
【0018】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れてもので、リール台装置が回転駆動された際に、リー
ル台装置のリール係合部材とリールハブの凸部との係合
関係を確保し、高い動作信頼性が得られるリール台装置
を提供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
よるリール台装置は、内周面に複数の凸部が形成された
リールハブを有したカセットの前記リールハブに嵌合さ
れる合成樹脂製のリール嵌合部材と、前記カセットに装
着されたときに該カセットの底面が載置されこれを支持
する台部材と、前記リール嵌合部材の外周面に軸方向に
形成された複数の溝部と、前記リール嵌合部材と一体に
前記各溝部に位置するように形成され、前記カセットが
装着されたときに前記リールハブの凸部と凸部の間に嵌
合されて該リールハブと係合する弾性を有したリール係
合部材であって、前記リール嵌合部材が前記リールハブ
に嵌合される際に前記リールハブの凸部と当接したとき
に径方向または周方向に変形してリールハブとの係合を
達成し、前記リール嵌合部材が回転駆動される際に前記
溝部の内壁に当接して前記リールハブに回転力を伝達す
るように構成された該リール係合部材と、前記リール嵌
合部材の前記溝部の内壁面に前記リール係合部材と前記
リールハブの凸部との係合関係を確保するように形成さ
れたストッパ部とを具備したものである。
【0020】本発明においては、リール台装置のリール
嵌合部材の溝部の内壁面にストッパ部を設けて、リール
台装置が回転駆動された際に、リール係合部材が溝部の
内部へ引き込まれない構造としたので、リール係合部材
とリールハブの凸部との係合関係を確保でき、リール台
装置からリールハブに確実に回転動力を伝達することが
できる。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載のリ
ール台装置において、前記ストッパ部は、前記リール嵌
合部材の前記溝部の内壁面と外周面との間に形成された
段差部で構成されていることを特徴とするものである。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1記載のリ
ール台装置において、リール台装置が供給側リール台装
置である場合は、前記ストッパ部は前記リール嵌合部材
の前記溝部の左内壁面と外周面との間に設けられた段差
部で構成され、リール台装置が巻き取り側リール台装置
である場合は、前記ストッパ部は前記リール嵌合部材の
前記溝部の右内壁面と外周面との間に設けられた段差部
で構成されていることを特徴とするものである。
【0023】請求項2,請求項3の発明によれば、リー
ル嵌合部材が回転駆動されリール係合部材がリールハブ
の凸部側面に当接して略円周方向へ撓んだ際、リール係
合部材が前記段差部と係合することにより、前記リール
係合部材が前記溝部の内部へ引き込まれようとするのを
阻止して、リール係合部材とリールハブの凸部との係合
関係を確保でき、リール台装置からリールハブに対して
確実に回転動力を伝達することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のリー
ル台装置の構成を拡大して示す斜視図である。図2はリ
ール台装置とこれに嵌合されるカセットのリールとの概
略構成を示す斜視図である。なお、図2に示すリール
は、供給リールに対応するものであり、カセット本体を
省略して図示したものである。
【0025】図1及び図2に示すように、リール台装置
10Aはメインベース(図示せず)に固定されたシャフ
ト11に回転可能に軸着されている。また、このリール
台装置10Aは、カセットの装着時にこのカセットの供
給リール6のリールハブ7に嵌合するリール嵌合部材1
2と、このリール嵌合部材12とシャフト11を介して
嵌装され、図示はしないが回転駆動手段源としてのキャ
プスタンモータからベルトを介して連動するアイドラと
歯合することにより、このアイドラの回転動力をリール
回転動力として伝達するリール回転部材13とで構成さ
れている。
【0026】前記リール嵌合部材12は、例えば合成樹
脂等の材質を用いて一体成形で構成されるものであり、
前記カセット装着時に、カセットのリールハブ7に設け
られたスプライン状(例えば、孔の内周面を複数の凸部
8a、凹部8bを有して形成されたもの)に形成された
係合部8と係合する少なくとも3つの部材が複数(図で
は3つ)の溝部12cに配設されたリール係合部材12
aと、カセットが装着されたときに該カセットの底面が
載置されこれを支持する台部材12dと、テープの搬送
を停止する場合にストッパ部材(図示せず)と接合する
ことにより、所定の摩擦力を発生させ、回転動作をブレ
ーキさせる手段としての摩擦部材12bと、リール嵌合
部材12の溝部12cの内壁面に設けられ、リール嵌合
部材12が回転駆動され前記リール係合部材12cがリ
ールハブ7の凸部8a側面に当接した時に、リール係合
部材12aが前記溝部12cの内部へ引き込まれない方
向に前記リール係合部材12aを導き、リール係合部材
12aとリールハブ7の凸部8aとの係合関係を確保す
る段差部にて構成されたストッパ部12eとで構成され
ている。供給側リール台装置10Aでは、ストッパ部1
2eはリール嵌合部材12の溝部12cの左内壁面と外
周面との間に段差部(凹部)を形成するようにシャフト
11軸方向に設けられている。
【0027】前記リール係合部材12aは、例えば下端
部がリール嵌合部材12のベース(台部材12dの上
面)から延設されており、このため合成樹脂ばねとして
前記シャフト11の外側方向に付勢する機能を有してい
る。そこで、例えばカセットの係合部がリール嵌合部材
12に嵌合された場合には、前記リール係合部材12a
の外側方向による付勢力により、確実にカセットの係合
部8に有している凹部8bとの噛み合いを常時保持する
ことができるようなっている。また、上部外側には、カ
セットの係合部8が嵌入しやすくするために、斜めに欠
切した斜面を設けている。
【0028】一方、前記リール回転部材13の外周面に
は、図示しないアイドラに有しているギアと、歯合する
ギア13aが設けられている。つまり、このリール回転
部材13のギア13aと前記アイドラのギアとが歯合す
ることにより、アイドラの回転がリール回転部材13に
伝達され、その結果、リール台装置10A自体が回動
し、例えば、逆転再生時、或いは巻き戻し時(REW
時)を行う場合において、それぞれ所定の速度で前記嵌
合部材12を介して、カセットの供給リール6に回転動
力を伝達するものである。
【0029】また、カセットにおいては、通常供給リー
ルと巻き取りリールとが所定の間隔で配置され、且つ並
列に設けられており、未使用の場合には、供給リール側
にテープが巻回されている。また、これらの供給リール
及び巻き取りリールには、図2に示すように、それぞれ
下面にはリールハブ7が設けられている。このリールハ
ブ7には、前記リール台装置10Aと嵌入して係合する
ための係合部8が一般に設けられており、この係合部8
はスプライン状(例えば、孔の内周面を複数の凸部8
a、凹部8bを有して形成されたもの)に形成されてい
ることは前述した通りである。
【0030】ところで、カセットの供給リールが(勿
論、巻き取りリールも)、確実にリール台装置10Aに
装着され、且つ回転動力を良好に伝達するためには、カ
セットの係合部8に嵌合する前記リール嵌合部材12の
リール係合部材12aの構造及び作用が極めて重要であ
る。
【0031】そこで、図1及び図2を参照してリール台
装置の動作を説明する。先ず、本実施の形態におけるリ
ール台装置を具備したVTRに、カセットを装着する。
この場合、前記VTRのカセットホルダを用いてカセッ
トをVTR内方向に搬送し、次いで図2に示すように、
矢印H方向、つまり供給リール側及び巻き取りリール側
に併設された各々のリール台装置10Aへと下降し、固
定しているリール台装置10Aのリール係合部材12a
に、カセットリール6の係合部8が嵌入されてカセット
の装着を完了とする。
【0032】一般にカセットの装着、つまりカセットに
おける供給リールあるいは巻き取りリールとリール台装
置10Aのリール嵌合部材12との係合は、通常シャフ
ト11に対し同軸線上に沿ってカセットが下降され、次
いでカセットのリールハブに設けられた係合部を形成す
る凸、凹部の内、凹部内にリール係合部材12のリール
係合部材12aが挿入されて、リール台装置10Aとカ
セットとの装着を完了するようにしている。
【0033】したがって、上記のように前記カセットの
装着時においては、前記リールハブ7に設けられた係合
部8の凹部8bに、リール嵌合部材12のリール係合部
12aが確実に挿入されることが望ましいが、通常必ず
しもそうでない場合がある。例えば、前記カセットの係
合部8における凸部8aが、カセット装着時に前記リー
ル係合部12aと同位相(垂直方向に対し対向している
状態)であった場合には、カセットの凸部8aが前記リ
ール係合部12aに形成された斜面に沿って、このリー
ル係合部12aの付勢力に対し押圧しながら嵌入される
ことになるが、本実施の形態におけるリール係合部12
aは、溝部12cの内部方向に変形して(撓んで)カセ
ットの凸部8aと凸部8aとの間の凹部8bに係合する
ことができる。
【0034】本実施の形態に示すリール台装置では、リ
ール台装置を構成するリール嵌合部材(リール係合部材
12aを含む)12及びリール回転部材13を一体成形
することができ、構成簡単にして部品点数が少なく、カ
セットの装着を確実に行うことができる。
【0035】さらに、リール台装置の回転駆動時の回転
動力の伝達を良好にし、さらに確実なものとするため
に、本実施の形態では、溝部12cの内壁面に回転時の
リール係合部材12aを確実にリールハブ7の凸部8a
側面に当接させるためのストッパ部12eを設けてい
る。
【0036】このストッパ部12eの作用について図3
を参照して説明する。図3(a) はリール台装置(ここで
は供給側リール台装置)のリール嵌合部材12に対して
カセットのリールハブ7が装着された時の状態の一例を
示している。
【0037】カセットの装着時において、例えば、前記
カセットの係合部8における凸部8aが、前記リール係
合部12aと同位相(垂直方向に対し対向している状
態)であった場合には、カセットの凸部8aが前記リー
ル係合部12aに形成された斜面に沿って、このリール
係合部12aの付勢力に対し押圧しながら嵌入されるこ
とになるが、リール係合部12aは、即ち図3(a) の矢
示Pに示すように溝部12cの内部方向に変形して(撓
んで)、カセットリール6の凸部8aと凸部8aとの間
の凹部8に係合することができる。
【0038】図3(b) は、その後、テープ巻き戻し等の
ため供給側リール台装置のリール嵌合部材12が回転駆
動された時の状態を示している。
【0039】カセットがリール台装置に装着された後、
リール台装置が回転駆動され図3(b) の矢示R方向に駆
動され場合、図3(b) に示すように回転駆動によってリ
ールハブ7の凸部8aの側面がリール係合部材12aの
側面に当接することによってリール台装置のリール係合
部材12aが溝部12cの内壁面と外周面との間の角に
衝突し溝部12cの中心方向(図7(b) で示した矢示Q
方向)に押されて撓み内側へ引っ込むように変形しよう
としても、リール嵌合部材12の内壁面と外周面との間
に形成された段差部(凹部)によるストッパ部12eに
撓みが阻止され、リール係合部材12aが溝部12c内
部に完全に引き込まれることがないようにしている。こ
れにより、リール台装置のリール係合部材12aとリー
ルハブ7の凸部8aとの係合関係を確保することができ
るので、リール台装置即ちリール嵌合部材12が空回り
することなく、確実に供給側リール6のリールハブ7に
回転動力を伝達することができる。
【0040】図4は、メインベース上に配設される供給
側リール台装置10Aと巻き取り側リール台装置10B
との構造的な違いを示している。
【0041】図1〜図3では、供給側のリール台装置1
0Aについて説明した。供給側のリール台装置10Aの
リール嵌合部材12においては、ストッパ部12eは、
リール嵌合部材12の溝部12cの左内壁面と外周面と
の間にシャフト軸方向に段差部(凹部)を形成すること
によって構成されている。これに対して、巻き取り側の
リール台装置10Bのリール嵌合部材12においては、
図4に示すようにストッパ部12eは、リール嵌合部材
12の溝部12cの右内壁面と外周面との間にシャフト
軸方向に形成された段差部(凹部)によって構成されて
いる。
【0042】VTRの録画再生、及び早送り(FF)
等、巻き取り側リール台装置10Bを回転駆動すること
によってカセットの巻き取りリールに回転動力を伝える
際には、リール台装置10Bのリール係合部材12aが
溝部12cの右内壁面に設けたストッパ部12eに当接
して、カセットのリールハブの凸部8aとの係合関係を
確保することができる。
【0043】以上述べた本発明の実施の形態によれば、
リール係合部材,リール嵌合部材,及びリール回転部材
は一体成形により構成されているため、部品点数を増大
することなく大きな効果を得られるとともに、組立作業
性の効率を良好にし、且つコストの低減を可能にするも
のである。
【0044】さらに、カセットの装着が確実に行うこと
ができることは勿論のこと、回転速度の早い早送り、あ
るいは巻き戻し等の回転動力を伝達する場合において
も、リール係合部材とリールハブの凸部との係合を確保
し、リール台装置の回転動力を確実にカセットリールに
伝達することが可能となる。
【0045】尚、本発明では、においては、各種のカセ
ット方式のVTRのリール台装置に用いても良く、ま
た、β方式あるいはVHS方式または8mmVTR、デ
ィジタルオーディオテープレコーダ(DAT)等の各種
のカセットを使用するリール台装置に用いた場合にも効
果が得られ、全てのカセット方式の磁気記録再生装置に
効果を得ることができることは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カセ
ットの装着を確実に行うことができるとともに、リール
台装置が回転駆動された際に、リール台装置のリール係
合部材とリールハブの凸部との係合関係を確保し、高い
動作信頼性の高いリール台装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施の形態のリール台装置の
構成を拡大して示す斜視図。
【図2】図1のリール台装置とこれに嵌合されるカセッ
トのリールとの概略構成を示す斜視図。
【図3】リール台装置(供給側)のリール嵌合部材に対
してカセットのリールハブが装着された時の状態の一
例、及びその後、テープ巻き戻し等のため供給側リール
台装置のリール嵌合部材が回転駆動された時の状態を説
明する一部拡大平面図。
【図4】メインベース上に配設される供給側リール台装
置と巻き取り側リール台装置との構造的な違いを示す
図。
【図5】従来のリール台装置を示す斜視図。
【図6】図5の装置の縦断面図。
【図7】従来例の問題点を説明する図。
【符号の説明】
6…リール 7…リールハブ 8…係合部 8a…凸部 8b…凹部 10A…リール台装置(供給側) 10B…リール台装置(巻き取り側) 11…シャフト(固定) 12…リール嵌合部材 12a…リール係合部材 12b…摩擦部材 12c…溝部 12d…台部材 12e…ストッパ部 13…リール回転部材 13a…ギア
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月28日(1998.9.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周面に複数の凸部が形成されたリールハ
    ブを有したカセットの前記リールハブに嵌合される合成
    樹脂製のリール嵌合部材と、 前記カセットに装着されたときに該カセットの底面が載
    置されこれを支持する台部材と、 前記リール嵌合部材の外周面に軸方向に形成された複数
    の溝部と、 前記リール嵌合部材と一体に前記各溝部に位置するよう
    に形成され、前記カセットが装着されたときに前記リー
    ルハブの凸部と凸部の間に嵌合されて該リールハブと係
    合する弾性を有したリール係合部材であって、前記リー
    ル嵌合部材が前記リールハブに嵌合される際に前記リー
    ルハブの凸部と当接したときに径方向または周方向に変
    形してリールハブとの係合を達成し、前記リール嵌合部
    材が回転駆動される際に前記溝部の内壁に当接して前記
    リールハブに回転力を伝達するように構成された該リー
    ル係合部材と、 前記リール嵌合部材の前記溝部の内壁面に前記リール係
    合部材と前記リールハブの凸部との係合関係を確保する
    ように形成されたストッパ部とを具備したことを特徴と
    するリール台装置。
  2. 【請求項2】前記ストッパ部は、前記リール嵌合部材の
    前記溝部の内壁面と外周面との間に形成された段差部で
    構成されていることを特徴とする請求項1記載のリール
    台装置。
  3. 【請求項3】リール台装置が供給側リール台装置である
    場合は、前記ストッパ部は前記リール嵌合部材の前記溝
    部の左内壁面と外周面との間に設けられた段差部で構成
    され、リール台装置が巻き取り側リール台装置である場
    合は、前記ストッパ部は前記リール嵌合部材の前記溝部
    の右内壁面と外周面との間に設けられた段差部で構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のリール台装
    置。
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