JP2000099478A - 異種環境における分散情報処理システム、対異種システム通信装置、及び分散情報処理方法 - Google Patents

異種環境における分散情報処理システム、対異種システム通信装置、及び分散情報処理方法

Info

Publication number
JP2000099478A
JP2000099478A JP10265362A JP26536298A JP2000099478A JP 2000099478 A JP2000099478 A JP 2000099478A JP 10265362 A JP10265362 A JP 10265362A JP 26536298 A JP26536298 A JP 26536298A JP 2000099478 A JP2000099478 A JP 2000099478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
information
integrated
target
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10265362A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshibumi Seki
俊文 關
Takashi Moriyasu
隆 守安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10265362A priority Critical patent/JP2000099478A/ja
Publication of JP2000099478A publication Critical patent/JP2000099478A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異種システムの併存稼働環境において、各シ
ステム間のデータの重複を排除して既存のデータ資産を
活用しつつ、柔軟かつ効率的なアプリケーションの構築
および連携を行う。 【解決手段】 単一のデータアクセス要求を各対象シス
テムが処理可能なデータアクセス要求に変換を行う情報
統合部2と、単一のデータアクセス要求を介して前記各
対象システムに保持されるデータにアクセスする統合ア
プリケーション部1とを具備し、統合アプリケーション
部1は単一のデータアクセス要求を介して各異種システ
ムのデータ構造に透過なアクセスを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異種環境における
分散情報処理システム、対異種システム通信装置、およ
び異種環境における分散情報処理方法に関する。特に、
複数の異なる種類のシステムがネットワークにより接続
される分散コンピューティング環境において、各システ
ムに分散して存在する情報のデータ構造や存在場所から
透過なアクセスを行うことによって、データの重複を排
除して既存のデータ資産を活用しつつ、柔軟かつ効率的
なアプリケーションの構築および連携を実現するための
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、分散OS(オペレーティングシス
テム)や各種ネットワーク技術の発達を背景として異機
種システム間のネットワーク接続が進行している。この
各々のシステムはそれぞれ例えば各工場と本社など異な
る場所で、それぞれのユーザーへのサービスを行う。各
々のシステムは単体のコンピュータ、あるいはネットワ
ークを介して複数のコンピュータが連動するように構築
されている。ネットワーク接続の場合の各システム内で
は中央集中制御型、あるいは分散処理型などで処理が行
われる。
【0003】尚、以下において、各システムとは、それ
ぞれ1つのドメイン(定義域)を構成する。従って、あ
るシステム中のデータ構造、データのネーミングルール
などは、システム内部で閉じている。各システムは、こ
のドメイン内のアプリケーション群、データ群、各種コ
ンピュータ資源を包含する。
【0004】各システムでは、例えばオンラインまたは
オフラインなど、それぞれ異なる処理形態で処理が行わ
れる。また、同様の処理形態であっても、マルチベンダ
ー環境でそれぞれ異なる機種に実装されている場合も多
い。
【0005】ここで、各システムが実装されるコンピュ
ータ機種のアーキテクチャやOS・ソフトウエア構成
は、それぞれ異なるのが通常である。従って、各システ
ムは別個独立に構築・稼働され、各システムの処理形態
に適したデータ構造・データモデル・データアクセス手
段によりそれぞれに必要なデータを保有する。
【0006】一方、システム化の範囲拡大や全体システ
ムの規模拡大に伴い、これら複数の異機種システムに分
散するデータに、必要に応じて同時にアクセスを行いた
いアプリケーション処理の要請が生じた。
【0007】これらの処理は、具体的にはオフライン系
では複数の異種システムに重複して保持されるデータの
メンテナンスに例示される。オンライン系では複数の異
種システムにそれぞれ散在する関連するデータの監視
(モニタリング)に例示される。
【0008】以下、従来システムにおけるこれらの場合
の処理手順を具体的に説明する。
【0009】図22は、従来技術における上記の異機種
システム間ネットワークのプラントシステムの場合の一
例である。
【0010】図22に示すように、オンライン系の制御
系計算機システム104は、監視制御の対象とされるプ
ラント内の各機器のノードを有し、各ノードの状態を監
視する。オンラインシステム104上には、必要に応
じ、監視アプリケーション104a、設備管理アプリケ
ーション104b、記録アプリケーション104c、事
故判定アプリケーション104dなどの各種アプリケー
ションが構築され、各ノードにアクセスする。一方、オ
フライン系の情報系計算機システム106は、プラント
内にある各設備のメンテナンス用の情報をデータベース
などに有し、各設備データの登録・変更などを行う。オ
フラインシステム上には、設備管理アプリケーション1
06a、保守計画アプリケーション106bなどの各種
アプリケーションが構築され、各設備データにアクセス
する。
【0011】例えば、監視制御対象となる機器が追加さ
れる場合を想定する。監視対象機器が追加される場合、
オフライン系の設備管理システム106には、その追加
設備に対する機器名称、諸元情報、開発メーカー、設置
日、保守予定日などの情報が追加される。一方、その追
加された設備を監視するオンライン系においても監視制
御対象が増えるので、それに対応した情報として機器
名、諸元情報、現在状態等を追加する必要がある。ここ
で、諸元情報とは、各機器の仕様情報、制約条件情報な
どをいう。これらの設備追加処理は、それぞれのシステ
ムに設備管理用のアプリケーションプログラム(104
b、106a)が構築されており、これらが別個独立に
追加処理を行っていた。
【0012】即ち、従来、図22に示されるオンライン
システム104とオフラインシステム106では、同一
の監視制御対象システムに対する情報を、監視対象機器
(設備)をメンテナンスするオフラインシステム106
の側でも重複して保持していた。この重複データの一貫
性保証は人間系が行っていた。このため、全体システム
規模が拡大するほど、重複データのメンテナンスは非常
に労力を要するものとなっていた。
【0013】また、この追加処理の際、同一の機器デー
タに対して、オンライン系システム104とオフライン
系システム106とで相互に異なる名前付けをしていた
り、異なるデータ構造やモデルを採用している場合が多
い。従って、上記のメンテナンスは、それぞれの機器デ
ータを対応づけた上で行われなければならない。この対
応付けを行った上で一貫性を保持したメンテナンスを行
うことは非常に困難である。従来は、それぞれのシステ
ムでそれぞれの機器データをメンテナンスする設備管理
アプリケーションが独立して構築され、個別にメンテナ
ンスを行っていた。各データの一貫性保持は、それぞれ
の設備管理アプリケーション同士、または人間系などに
より個別に行われていた。
【0014】また、一般に、オンライン系システム10
4では高速処理が要求されるため、処理の最適化を考慮
して各機器情報は共用メモリ上に構築したデータモデル
104eに構築される。一方オフライン系システム10
6ではデータボリュームや障害対応などを考慮してリレ
ーショナルデータベース107等上に構築される。この
ように、同一の処理対象に対する処理であるにも拘わら
ず、機器名称の対応付けやデータ構造等の違いをアプリ
ケーションが意識して保守する必要があった。
【0015】また、従来の異機種システム間では、それ
ぞれ異なるシステム内に存在する異なるアプリケーショ
ン同士は人間系が介在して連携されていた。この人間系
の処理支援や、複数プログラムの連携動作をプログラム
支援する仕組みとして、ワークフローモデルやアプリケ
ーション・フレームワークの概念が一般に知られてい
る。しかし、これらの概念は、あくまでもある単一のシ
ステム(ドメイン)内部で異なるハードウエア・ソフト
ウエアを含む環境内での処理フローやアプリケーション
構築のための雛型となるモデルを提供しているに過ぎな
い。従って、これらの概念を適用するためには、各計算
機(マシン)が当該モデルを適用可能なプラットフォー
ムを採用している必要がある。かつワークフローモデル
やアプリケーションフレームワークに適合するようにア
プリケーションやデータをモデル化して再構築しなけれ
ばならなかった。即ち、複数の異なる既存のシステム間
にまたがった処理を十分に支援するものではなかった。
さらに、これらの概念は、予め決められた固定的な連携
処理に対応させてアプリケーションやデータをモデル化
するものであるため、予期せぬ事態に対して柔軟に対応
できなかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の異種システム間のネットワーク接続には以下の問
題点があった。
【0017】すなわち、異種システム間はネットワーク
レベルでは接続されてネットワーク管理されているもの
の、アプリケーションレベルでは別個独立に構築されて
おり、相互に連携処理が行われていなかった。
【0018】従って、各異種システムごとに例えば関係
型データベース、オブジェクト指向データベースなど、
固有にデータ処理環境が構築されている。これらを1つ
のデータ構造・モデルに統合することは、全体システム
の再構築を伴い、困難である。
【0019】従来より、上述の各システムに跨るデータ
を処理するアプリケーションは、RPC(Remote Proce
dure Call)などの分散型処理における一般に知られる
技術を用いて、異種システムのデータにアクセスするこ
と自体は可能であった。しかし、第1に、各システムが
保有するデータのデータ構造・ネーミングルール・存在
場所などの相手側システムの実現形態に適合させてデー
タにアクセスする必要があった。換言すれば、各アプリ
ケーションはデータのアクセス先を個別に意識して処理
を行う必要があった。この個別のアクセスは、アプリケ
ーションの処理内容を複雑化させていた。
【0020】第2に、同一の対象物を示すデータを各異
種システムごとに重複保持する必要があった。このた
め、データの一貫性保持の労力が増大するとともに、デ
ータ量も増大していた。
【0021】第3に、異種システム間に存在するアプリ
ケーションを連携させて最終的な結果を得る汎用的なプ
ラットフォームが提供されていなかった。このため、人
間系でその連携部分を処理しなくてはならず、ユーザー
の労力が増大するとともに、処理結果の誤りを招いてい
た。
【0022】以上のように、本発明は、上記の問題点を
解決するためになされたものである。そして、その目的
とするところは、アプリケーションが必要とするデータ
構造を用いて、各異種システムに分散するデータのデー
タ構造や存在場所から透過な統一的アクセスを実現する
ことで、データの重複を排除して既存のデータ資産を活
用しつつ、柔軟かつ効率的なアプリケーション構築を可
能とする異種環境における分散情報処理システムおよび
分散情報処理方法を提供することにある。
【0023】また、他の目的は、異種システム間に分散
するデータのうち、定期的に監視対象とすべきデータを
キャッシュすることで、各対象システムへのデータアク
セスを不要にして効率的かつ各システムの状態に依存し
ない処理を実現することにある。
【0024】また、他の目的は、対象各システムでのデ
ータ内容に変更が生じた際に随時上記のキャッシュに通
知されるキャッシュ内容の変更のうち、アプリケーショ
ンに通知すべき変更のみを外部アプリケーションに通知
することにより、各システムの保有するデータと外部ア
プリケーションの有する内部データとの間の一貫性保持
を実現することにある。
【0025】また、他の目的は、複数の異種システムに
散在するアプリケーションを全体システムの目標に応じ
て柔軟に連携動作させることによって、人間系の判断を
排除して迅速かつ状況に応じた異種システムの連携を実
現することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の課題を実現するた
めの本発明の第1の特徴は、単一のアプリケーションの
データアクセス要求を各システムに分散して存在するデ
ータの構造に応じたアクセス要求に変換するインターフ
ェースを提供する点にある。
【0027】この単一のデータアクセス要求は、統合ア
プリケーションから各対象システムに対して送信され
る。
【0028】尚、ここで統合アプリケーションとは、複
数のシステム間に分散するデータに単一のデータ構造を
介してアクセスするアプリケーションをいう。この分散
するデータは、各システムが共通して保有するデータお
よび各システムしか保有しないデータの双方を含む。各
システム共有データは、それぞれ各システムごとに異な
るデータ構造で実現されていてよい。
【0029】また、本発明の第2の特徴は、複数のこれ
らの統合アプリケーションを1つの観点から相互に連携
動作させる機能を提供する点にある。この連携動作は、
全体システムの目標に応じて行われる。
【0030】本発明は、異種環境におけるこれらの2段
階のプラットフォームを提供するものである。
【0031】かかる機能を実現するために、請求項1の
発明は、異なるデータ体系を有するコンピュータシステ
ム間をネットワークを介して接続した異種環境における
分散情報処理システムであって、単一のデータアクセス
要求を各対象システムが処理可能なデータアクセス要求
に変換を行う情報統合部と、単一のデータアクセス要求
を介して前記各対象システムに保持されるデータにアク
セスする統合アプリケーション部とを具備することを特
徴とするものである。
【0032】上記構成によれば、統合アプリケーション
は、各対象システムに分散して存在するデータ構造や存
在場所を意識することなく、透過なデータアクセスを行
うことが可能となる。また、同時に各対象システムに分
散するデータの重複をなくしその一貫性を保持すること
が可能となる。
【0033】また、請求項2の発明は、前記情報統合部
は、前記統合アプリケーション部が用いる第1のデータ
構造と前記各対象システムが有する第2のデータ構造と
の対応付けを示すメタ情報を記憶し、該メタ情報に基づ
き前記変換を行うことにより、統合アプリケーションか
らのデータアクセスに対して各対象システムのデータ構
造の相違を容易に解消することを可能とする。
【0034】また、請求項3の発明は、前記メタ情報
は、少なくとも、前記第1のデータ構造と前記第2のデ
ータ構造との属性名の対応付けデータ、前記第1のデー
タ構造と前記第2のデータ構造との属性値の対応付けデ
ータ、および前記各対象システムの有する前記属性名の
リストのいずれか1つ以上を含むことにより、統合アプ
リケーションの単一のデータ構造を複数のシステムにそ
れぞれ存在するデータ構造に容易に変換することを可能
とする。
【0035】また、請求項4の発明は、上記分散情報処
理システムは、さらに、各対象システムを包含する全体
システムの目標に応じて、複数の前記統合アプリケーシ
ョン部を連携動作させる統合アプリケーション連携部を
具備することにより、複数の異種システムを相互に連携
させて動作させることを可能とする。
【0036】また、請求項5の発明は、前記統合アプリ
ケーション連携部は、前記目標に対応する前記連携処理
における各統合アプリケーション部の処理範囲および/
または処理順序を含む連携情報を記憶する連携情報処理
手段を具備し、前記連携情報処理手段は、前記連携情報
に基づいて、複数の前記統合アプリケーションを連携動
作させることにより、目標に応じた柔軟な組み合わせに
よる連携動作を可能とする。
【0037】また、請求項6の発明は、前記情報統合部
は、さらに、前記第1のデータ構造の属性名の中で前記
統合アプリケーション部が収集すべき属性名および該属
性名に対応する属性データを統合情報ビューとして記憶
する統合情報ビュー記憶手段を有し、前記統合アプリケ
ーション部からデータアクセス要求されるデータが、前
記統合情報ビューに存在する場合には、該統合情報ビュ
ー中のデータのアクセス結果を前記統合アプリケーショ
ン部に送信することを特徴とする。
【0038】上記構成によれば、定期的に監視対象とし
たいデータを統合情報ビューとしてキャッシュすること
ができる。つまり、各対象システムへのデータアクセス
に伴う負荷を低減することを可能とする。
【0039】また、請求項7の発明は、前記情報統合部
は、さらに、各対象システムからのデータ配信要求を、
前記メタ情報に基づいて変換し、該変換後の前記データ
配信要求を、対応する前記統合情報ビュー中の対応する
属性データに反映する配信情報反映手段を具備すること
により、対象システムのデータの変更を随時情報統合ビ
ューに反映することを可能とする。
【0040】また、請求項8の発明は、前記情報統合部
は、さらに、前記統合情報ビュー中の全部または一部の
属性データの配信を、各対象システムに対して要求する
情報配信要求手段を具備することにより、予め統合アプ
リケーションに通知すべきデータの配信予約を行うこと
を可能とする。
【0041】また、請求項9の発明は、前記統合情報ビ
ューは、さらに、前記統合アプリケーション部が前記統
合情報ビュー中の各データの通知を必要とするか否かを
示す参照データを含み、前記配信情報反映手段は、各対
象システムから配信される属性データに対応する参照デ
ータが通知を必要とする値を示す場合に、前記配信され
る属性データを前記統合アプリケーション部に送信する
ことにより、統合情報ビューに定義したデータのうち
で、必要なデータのみを選択的に統合アプリケーション
に送信することを可能とする。
【0042】また、請求項10の発明は、前記情報統合
部は、さらに、前記各統合アプリケーションの前記各対
象システムに対するアクセス権限を記憶するセキュリテ
ィ管理手段を具備し、送信元の前記統合アプリケーショ
ンが、アクセス要求先の前記対象システムに対する前記
アクセス権限を有する場合に、前記アクセス要求を前記
対象システムに送信することにより、各対象システムに
対するデータアクセス要求を事前にセキュリティチェッ
クし、不正なアクセスを防止することを可能とする。
【0043】また、請求項11の発明は、前記情報統合
部は、さらに、前記各対象システム間へのデータ更新要
求の結果に応じて、関連する全ての更新要求が成功であ
る場合に、該更新要求を有効化する情報更新手段を具備
することにより、各対象システム間のデータの一貫性を
保持することを可能とする。
【0044】また、請求項12の発明は、異なるデータ
体系を有するコンピュータシステム間をネットワークを
介して接続した異種環境における分散情報処理システム
であって、対象システムごとに設けられ、該対象システ
ムが保持するデータのデータ体系に応じて、前記情報統
合部へのデータ送信を行う対象システム情報処理部と単
一のデータアクセス要求を、各対象システムが処理可能
なデータアクセス要求に変換を行う情報統合部と、単一
のデータアクセス要求を介して前記各対象システムに保
持されるデータにアクセスする統合アプリケーション部
とを具備することを特徴とする。
【0045】上記構成によれば、統合アプリケーション
は、各対象システムに分散して存在するデータ構造や存
在場所を意識することなく、透過なデータアクセスを行
うことが可能となる。また、同時に各対象システムに分
散するデータの重複をなくしその一貫性を保持すること
が可能となる。
【0046】また、請求項13の発明は、異なるデータ
体系を有する複数のコンピュータシステムに対してデー
タアクセスを行う対異種システム通信装置であって、ア
プリケーションが用いる第1のデータ構造と各対象シス
テムが有する第2のデータ構造との対応付けを示すメタ
情報に基づいて、前記アプリケーションからのデータア
クセス要求を各対象システムが処理可能なデータアクセ
ス要求に変換を行う情報統合部を具備することを特徴と
する。
【0047】上記構成によれば、各対象システムに分散
して存在するデータ構造や存在場所を意識することなく
透過なデータアクセスを行う、アプリケーションに対す
る統一したモデルを提供することが可能となる。
【0048】さらに、請求項14の発明に係る方法は、
ネットワークを介して接続された、異なるデータ体系を
有するコンピュータシステム間の処理を行う異種環境に
おける分散情報処理方法であって、各対象システムに保
持されるデータに対する単一の第1のデータアクセス要
求を受信するステップと、前記第1のデータアクセス要
求を各対象システムが処理可能な第2のデータアクセス
要求に変換を行うステップと、前記第2のデータアクセ
ス要求を、前記第1のデータアクセス要求がアクセスす
べきデータが存在する各対象システムに対し、該対象シ
ステムごとに送信するステップとを含むことを特徴とす
る。
【0049】上記構成によれば、上記構成によれば、統
合アプリケーションは、各対象システムに分散して存在
するデータ構造や存在場所を意識することなく、透過な
データアクセスを行うことが可能となる。また、同時に
各対象システムに分散するデータの重複をなくしその一
貫性を保持することが可能となる。
【0050】また、請求項15の発明に係る記録媒体
は、ネットワークを介して接続された、異なるデータ体
系を有するコンピュータシステム間の処理を行う異種環
境における分散情報処理プログラムを格納したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体であって、各対象システム
に保持されるデータに対する単一の第1のデータアクセ
ス要求を受信するステップと、前記第1のデータアクセ
ス要求を各対象システムが処理可能な第2のデータアク
セス要求に変換を行うステップと、前記第2のデータア
クセス要求を、前記第1のデータアクセス要求がアクセ
スすべきデータが存在する各対象システムに対し、該対
象システムごとに送信するステップとを含むことを特徴
とする。
【0051】上記構成によれば、上記構成によれば、統
合アプリケーションは、各対象システムに分散して存在
するデータ構造や存在場所を意識することなく、透過な
データアクセスを行うことが可能となる。また、同時に
各対象システムに分散するデータの重複をなくしその一
貫性を保持することが可能となる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0053】第1の実施形態 第1の実施形態は、アプリケーションが必要とするデー
タ構造を、各異種システムに分散するデータのデータ構
造に相互に変換して、各異種システムに分散するデータ
への透過な統一的データアクセスを行う機能を提供する
ものである。
【0054】以下では、オンライン系の監視制御システ
ムとオフライン系の設備管理システムとを異種接続した
例を用いて説明する。本実施形態の適用される異種接続
の形態はこれに限定されるものではなく、オンライン系
とオフライン系との異種接続や、同系処理をマルチベン
ダー環境で行う異種接続など、あらゆる形態に適用でき
ることは言うまでもない。
【0055】図1に示すように、第1の実施形態に係る
異種システム連携システムは、複数の異種システム上の
オンライン系システムの情報とオフライン系システムの
情報を区別することなく統合して扱う統合アプリケーシ
ョン部1と、この統合アプリケーション部1に異種シス
テムに分散した情報を1つの情報モデルとして提供する
情報統合部2と、この情報統合部2とネットワーク3を
介して接続され各別のドメインとして監視制御や設備管
理などの処理を行う対象システム情報処理部4と、各シ
ステムの処理対象データ5とにより構成される。
【0056】統合アプリケーション部1は、複数の異種
システムのデータに透過にアクセスする1または複数の
統合アプリケーションごとに構成される。例えば、図1
に示すように、統合監視アプリケーション1a、事故判
定統合アプリケーション1b、統合記録アプリケーショ
ン1c、統合設備管理アプリケーション1dなどであ
る。各統合アプリケーションは、図4中の、統合アプリ
ケーション手段11に対応する。
【0057】情報統合部2は、各統合アプリケーション
毎にそのプログラムが必要とする情報のみを、必要なシ
ステムの必要な対象システム情報処理部4から取り込ん
で各統合アプリケーションに対して提供する。即ち、情
報統合部2は、統合アプリケーション手段11に対し
て、異種システムに分散した情報を、単一のデータ構造
を持つ1つの情報モデルとして提供する。また逆に、情
報統合部2に対する更新と、対応するシステムの対応す
る対象システム情報処理部4に対する更新とを一貫性を
保持して行う機構を持つ。本例では、情報統合部2は、
各統合アプリケーションにそれぞれ対応する情報モデル
ごとに構成される。本例では、統合監視情報モデル2
a、統合事故判定情報モデル2b、統合記録情報モデル
2c、統合設備管理情報モデル2dなどである。
【0058】尚、ここでモデルとは、データ構造の型の
集合、データ検索の演算子・推論則、および一貫性保持
の規則などの要素の組み合わせである。図1中の各情報
モデルは、それぞれ図4の情報統合部2を構成する。こ
れらの情報モデルは、統合アプリケーション部1(各統
合アプリケーション手段11)と各対象システムとの間
のインターフェースとして機能する。
【0059】図4に示すように、データ統合部2は、さ
らに、統合アプリケーションが定期的に監視対象とした
いデータ構造を含んだ統合情報ビューの記憶・管理を行
う統合情報ビュー記憶手段21と、統合アプリケーショ
ン手段11からのデータアクセス要求に対して必要とさ
れる処理を起動するインターフェースである要求送受信
手段22と、各統合アプリケーションの各対象システム
に対するアクセス権限の管理・チェックを行うセキュリ
ティ管理手段23と、統合アプリケーションの意識する
データ構造・モデルと各システムが処理可能なデータ構
造との間の対応付けを行うメタ情報を管理・記憶するメ
タ情報記憶手段24と、各対象システムデータ処理部4
からの監視対象データの変更通知に基づき統合情報ビュ
ー上のデータの更新を行う配信情報更新手段25と、各
対象システムデータ処理部4に対して監視対象データの
配信を要求する情報配信要求手段26と、要求送受信手
段22からのデータ検索要求に基づき各対象システムデ
ータ処理部4に対してデータの検索要求を送・受信する
情報問い合わせ手段27と、要求送受信手段22からの
データ更新要求に基づき各対象システムデータ処理部4
に対してデータの更新要求を送・受信する情報更新手段
28とにより構成される。
【0060】尚、情報統合部2中の各情報モデルと統合
アプリケーション部1中の各統合アプリケーションと
は、図1に示すように個々のプログラムモジュールとし
て実現されてもよい。あるいは、対応する情報モデルと
統合アプリケーションとをまとめて1つのプログラムモ
ジュールとすることもできる。情報モデルは個々の統合
アプリケーションに1対1に対応せずに、複数の統合ア
プリケーションに対して共通の1つの情報モデルとして
もよい。
【0061】対象システム情報処理部4は、1つのドメ
インとして各々の処理対象とするデータを保有して各種
処理を行う。対象システム情報処理部4は、それぞれの
処理を行うための複数のアプリケーションプログラム
(図示せず)を含んでもよい。
【0062】図4に示すように、対象システム情報処理
部4は、さらに、情報統合部2に対して各種メッセージ
を送信するメッセージ送信手段41と、情報統合部2か
らの各種メッセージを受信するメッセージ受信手段42
と、情報統合部2の各統合情報ビューに対するデータ配
信情報を記憶する配信先記憶手段43と、配信先記憶手
段43に記憶された統合情報ビューに関連する情報に対
する変更を検出して通知する変更検出手段44と、対象
システムのデータを検索して結果をメッセージ送信手段
に出力する検索手段45と、対象システムのデータを更
新する更新手段46と、対象システムのデータをモデル
化した情報モデル47とにより構成される。情報モデル
47は、対象システムが保有する対象ノードなどの情報
をキャッシュとして保持する。この情報モデル47を介
して、対象システムが保有する各データがアクセスされ
る。情報モデル47は、モデル化されたデータモデルな
どの他、関係型データベースの各表、共有メモリ上に展
開されるデータテーブルなど、各処理システムに応じて
異なるデータ構造で実現されていてよい。また、上記変
更検出手段44など情報モデル47に対するアクセスを
行う各手段は、情報モデル47を介さずに直接各ノード
から変更通知を受けてもよい。
【0063】図1に示すように、本例では、対象システ
ム情報処理部4は、オンライン系の監視制御システムと
オフライン系の設備管理システムとを含む。
【0064】オンライン系の監視制御システムは、実際
の監視制御対象5aと各種I/O機器を通じて接続され
ている。制御対象設備情報4aには、接続された監視制
御対象機器毎の現在状態がデータとして保持されてい
る。制御対象設備情報4aは、各機器毎に設けること
も、複数の機器をまとめて1つのモデルなどとして実現
することもできる。また、制御対象運用情報4bは、監
視制御対象を監視制御する人の配置や、組織構造をモデ
ル化したものであり、部署単位や、営業所/支店単位な
ど、組織に対応して持たせることも、複数の組織をまと
めてモデル化することもできる。
【0065】オフライン系の設備管理システムは、各機
器毎の諸元データや製造元、設置日、保守予定日などの
設備を管理する情報や、設備を操作する際の操作手順等
の制約情報をデータベース5b上に構築している。それ
らデータベースに対するアクセス手段として、設備情報
4cや設備操作情報4dがある。設備情報4cは、設備
情報に関する情報を読み書きするためのインターフェイ
スを持ち、設備操作情報4dは操作順序等の操作制約/
ルールを読み書きするためのインターフェイスを持つ。
【0066】尚、制御対象設備情報4a、制御対象運用
情報4b、設備情報4c、設備操作情報4dは、例えば
個々のプログラムモジュールとして実現される。4つの
各情報は、図4中の対象システム情報処理部4にそれぞ
れ対応する。
【0067】次に、第1の実施形態におけるネットワー
ク構成を説明する。
【0068】図2および図3は、第1の実施形態が対象
とするネットワークを介して接続された複数の異種シス
テムを含むネットワーク構成を示す。
【0069】図2は、このネットワーク構成の1つの例
である。図2に示すように、オンライン系のネットワー
ク72は、少なくとも1台の計算機や、少なくとも1台
以上から構成される計算機システムを接続している。こ
れらの計算機は監視制御対象となるシステムとつながっ
て、それぞれ情報を取り込んだり制御している。さらに
オンライン系システム72は、ExtranetまたはIntranet
などを介してオフライン系のネットワークシステム73
や、ゲートウエイ74経由でInternet71を介して他の
企業や一般利用者の計算機と接続されている。このシス
テム構成において、例えば、オンライン系の処理とオフ
ライン系の処理、オフライン系の処理と他企業の計算機
システムは、ネットワークを介して情報を相互に交換で
きる。
【0070】図3は、ネットワーク構成の他の例であ
る。図3に示すように、情報系のネットワーク(LA
N)81上の複数の監視制御用の計算機と少なくとも1
つ以上の制御用LAN(82、83)とが、それぞれの
制御用ネットワークに対応した計算機を介して接続され
た構成とすることができる。制御用のLAN(82、8
3)には制御ノードが複数接続される。これら制御ノー
ドの情報は、その制御用LANに接続された計算機を介
して情報系のネットワーク81に接続された監視制御用
の計算機に送信される。
【0071】尚、図1中では、情報統合部2および統合
アプリケーション部1は、オンライン系システムでもオ
フライン系システムでもなく、これらとネットワークを
介した異なるシステムに配置したが、第1の実施形態は
これに限定されない。データ統合部2および統合アプリ
ケーション部1は、オンライン系のシステム上に存在し
ても、オフライン系のシステム上に存在してもよく、全
体ネットワーク上の任意の場所に配置することができ
る。
【0072】次に、第1の実施形態における各システム
内の個々の計算機のハードウエア構成を説明する。第1
の実施形態に係る異種間連携処理システムの実施には、
以下で説明する処理を実現するプログラムを作成し、こ
の作成したプログラムをロードすることでこの処理を実
行可能とするネットワーク化されたまたは単一のコンピ
ュータを用いる。このコンピュータには、いわゆる汎用
機、ワークステーション、PC、NC(Network Comput
er)等が含まれる。第1の実施形態で用いるコンピュー
タシステムのハードウエアは、各種処理を行うためのC
PUと、プログラムメモリ・データメモリなどのメモリ
とを少なくとも備え、さらに必要に応じ、FD・CDな
どの外部記憶装置と、キーボード・マウスなどの入力装
置と、ディスプレー・プリンタ等の出力装置とを備えて
もよい。
【0073】尚、上述した異種間連携処理を実現するた
めのプログラムは、各種記録媒体に保存することができ
る。かかる記録媒体を、上記ハードウエアを具備するコ
ンピュータにより読み出し、当該プログラムを実行する
ことにより、本発明が実施できる。ここで記録媒体と
は、例えばメモり・磁気ディスク・光ディスク等、プロ
グラムを記録することができる装置全般を含む。
【0074】第1の実施形態は上記のように構成されて
おり、以下その処理の流れを、データアクセスのパター
ンに即して順に説明する。
【0075】(1)データ検索処理 まず、統合アプリケーション手段11の一例である統合
アプリケーションが、必要な情報を検索する場合の例を
示す。図1中の統合監視アプリケーション1aは、情報
統合部2の統合監視情報モデル2aに対して、例えば、
プラントシステムにおける「機器名=弁10」の現在状
態のデータの検索要求を情報統合部2(統合監視情報モ
デル)の要求送受信手段22に送信する場合を想定す
る。
【0076】以下、この検索要求を受信した場合におけ
る情報統合部2の処理を図8および図9のフローチャー
トに従って説明する。
【0077】S30は、この検索要求を要求送受信手段
22により受信する。S32は、統合情報ビュー記憶手
段(図4の21)上に検索要求の対象データが存在する
か否かを検索・判断する。統合情報ビューの詳細は後述
する。該当データが存在しない場合、要求送受信手段2
2は、情報問い合わせ手段27に対して要求を転送す
る。
【0078】情報問い合わせ手段27では、メタ情報記
憶手段24に記憶された情報が参照され、統合アプリケ
ーション手段22からの検索要求が「機器名」、「弁1
0」、「現在状態」についての検索要求のための表現に
変更される。
【0079】図5乃至図7に示すように、メタ情報記憶
手段24は、属性名称間の対応付け(図5(a)、図5
(b))、属性値(機器名称)間の対応付け(図6)、
各対象システム情報処理部4に含まれる属性リスト(図
7)などを保持する。図5の属性名称間の対応付けと図
6の機器名称間の対応付けは、ともにシステム毎に同一
の機器に対して異なる名前を付けている場合用いられ
る。この対応付けは、例えば、一般に知られるオブジェ
クト指向における継承関係、意味ネットワーク、一対一
の対応関係などの技術を用いて表現することができる。
図5(a)および図5(b)中の親(ルート)に位置す
る属性名(「機器名」、「現在状態」)は統合アプリケ
ーション部11側から要求される抽象的な属性名(上位
の属性名)である。一方、子(枝)に位置する属性名
(「温度計名」、「弁名」、「現在温度」、「開閉状
態」)は各対象システムで認識される具体的属性名であ
る。
【0080】図6の属性値の対応付けは、各属性値のネ
ーミングルールの記述により示される。
【0081】図7の各対象システム情報処理部4に含ま
れる属性リストは、検索/更新などの際にどの対象シス
テム情報処理部4と情報交換すれば良いかを判断するた
めの情報である。この属性リストは、例えば、各対象シ
ステム情報処理部4とこれに含まれる属性名リストから
なる表によって構成される。尚、図7の属性名リストに
は、各対象システム情報処理部4の所在場所の情報は含
まれない。第1の実施形態は、一般に知られる分散OS
(Operating System)等のプラットフォームを利用して
データアクセス要求を各対象システムへ経路指定を行
う。
【0082】従来においてもこの分散OSなどの技術を
利用して、データのサイト(所在場所)の意識は不要と
することができた。しかし、従来は要求元のアプリケー
ションが各サイトに存在するデータのデータ構造(ある
いはモデル)の意識を必要としていた。第1の実施形態
は上記のメタ情報を用いて各対象システムにおけるデー
タ構造の意識を不要とし、これらから透過なアクセスを
提供する。
【0083】情報問い合わせ手段27は、このような関
連情報を適宜参照し、かつ必要に応じて対象システム情
報処理部4に問い合わせを行うことによって、機器名は
「弁名」、弁10は「B10」、現在状態は「開閉状
態」と置換できることを判断する。すなわち、図9のS
34は、弁名と開閉状態という属性をもつ「制御対象設
備情報」に対して、B10の開閉状態を検索すればよい
ことを判断する。
【0084】ここで、情報問い合わせ手段27が行う属
性名の具体的名称への変換処理の一実現形態を、図8の
フローチャートを用いて具体的に以下説明する。
【0085】”「機器名=弁10」の現在状態”を検索
する場合を想定する。S10は、まず検索時の属性名を
取り出す。ここでは、「機器名」、「弁10」、「現在
状態」がそれぞれ属性名となる。これらの属性名によ
り、図5(a),(b)、図6に示すメタ情報記憶手段
24に記憶された属性名称の関係などを検索する。この
検索により、S12は、機器名を「温度計名」と「弁
名」に、弁10を「B10」に、現在状態を「現在温
度」と「開閉状態」にそれぞれ展開(変換)する。
【0086】これらのうち、弁10とB10とはともに
属性値である。S14は、これら属性値を除外して、検
索対象となる属性名の組み合わせを{「温度計名」と
「弁名」}と{「現在温度」と「開閉状態」}との組み
合わせとする。即ち、S14は、{温度計名、現在温
度}、{温度計名、開閉状態}、{弁名、現在温度}、
{弁名、開閉状態}の4つを検索の候補とする。
【0087】S16は、これらの候補のうち、メタ情報
記憶手段24が保持する対象システムデータと各対象シ
ステムデータが保持する属性リストとの関係に従い、実
際に存在する組み合わせとして{温度計名、現在温
度}、{弁名、開閉状態}の2つを選択する。
【0088】S18は、まず、{温度計名、現在温度}
の組み合わせ、即ち”「温度計名=B10」の現在温
度”を対象システムの制御対象設備情報の中から検索す
る。ここでは該当する項目が存在しないため(S2
0)、S22は次の検索候補が存在するか否かをチェッ
クする。次に、S18は、次の組み合わせとして{弁
名、開閉状態}の組み合わせ、即ち”「弁名=B10」
の開閉状態”を制御対象設備情報中から検索する。ここ
では該当する項目が存在するため、要求された検索が実
現できる。
【0089】尚、上記の例では、最初に属性名の組み合
わせが見つかった段階で検索対象を決定したが、本実施
形態における属性名の変換処理はこれに限定されない。
全ての属性名の組み合わせを最後まで調べ、検索対象を
決定してもよい。属性名を展開する際の優先度を予め決
定しておき、この優先度の高い組み合わせから順にチェ
ックすることも可能である。この優先度の与え方は任意
である。例えば、図5(a),(b)、図6中の属性名
称の関係上の構造上、親が子より優先度を高く設定して
もよい。子同士では左側ほど優先度を高く設定してもよ
い。
【0090】検索対象となる対象システム情報処理部が
決定され、上記の属性変換処理が行われた後、図9のS
36は、検索要求のセキュリティ判断を、セキュリティ
管理手段23を用いて行う。セキュリティ管理手段23
は、図10に示すように統合アプリケーション手段11
毎のアクセス権リストを保持する。このアクセス権リス
トを参照することで、統合監視アプリケーション(図1
の1a)は全ての対象システム情報処理部4に対してRe
ad Onlyのアクセス権が許されていることが判断され
る。
【0091】アクセス権リストで許容された検索要求で
あるので、S38は、検索要求メッセージを、対象シス
テム情報処理部4(制御対象設備情報4a)に対して送
信する。
【0092】対象システム情報処理部4(制御対象設備
情報4a)では、まずS40が、メッセージ受信手段4
2を介して検索要求を受信する。S42は、検索手段4
5を用いて情報モデル47を検索する。尚、検索手段4
5は必ずしも情報モデル47を検索対象とする必要はな
く、保有するデータや各監視対象のノードを直接検索し
てもよい。情報モデル47は、1または複数の監視制御
対象ノードをモデル化した情報を保持する。例えば、図
11に示すように、制御対象設備情報は、「温度計名と
現在温度からなるテーブル」202と「弁名と開閉状態
からなるテーブル」201の2つのテーブルから構成さ
れる。一方、図12に示すように、設備情報は「機器
名、諸元データ、製造元、保守日からなるテーブル」2
03から構成される。尚、第1の実施形態では、いずれ
のモデルもリレーショナル・データベース形式のテーブ
ルでの表現にしているが、第1の実施形態の実現手法は
これに限定されない。それぞれのモデルは、一方がオブ
ジェクト指向データベースであったり、特有のデータ構
造であってもよく、それぞれの対象システムをモデル化
しやすいデータ構造でよい。さらに、各モデル内に異な
るデータ構造による情報が混在してもよい。情報統合部
2からはこの各データ構造の認識は不要である。
【0093】検索手段45は、情報モデル47内の「B
10」の「開閉状態」を制御対象設備情報201中で検
索し、属性値が「開」状態であることを求める。
【0094】S44は、検索結果を、検索手段45か
ら、メッセージ送信手段41を介して、情報問い合わせ
手段27に送信する。S44は、さらに要求送受信手段
22を介して要求元である統合監視アプリケーション1
1に検索結果を返信する。
【0095】一方、図9のS32は、対応する統合情報
ビュー記憶手段21中に、該当データが存在すると判断
した場合は、上記同様にセキュリティ管理手段23を用
いてセキュリティ判断を行う(S46)。アクセス権リ
スト上にアクセス権が存在すれば、S48は、統合情報
ビュー記憶手段21中からデータを検索する。S44
は、上記と同様検索結果を要求元である統合監視アプリ
ケーション11に返信する。尚、S36およびS46で
セキュリティエラーとなった場合は、S44はセキュリ
ティエラーの結果を要求元である統合監視アプリケーシ
ョン11に対して返信する。
【0096】(2)データ更新処理 次に、統合アプリケーション手段11の一例である統合
設備管理アプリケーション1dが、設備を追加する場合
の例を示す。図1中の統合設備管理アプリケーション1
dは、データ統合部2の統合設備管理情報モデル2dに
対して、例えば、プラントシステムにおける「機器名=
温度計4」の設備の追加要求を送信する場合を想定す
る。
【0097】以下、この設備追加要求を受信した場合に
おける情報統合部2の処理を図13のフローチャートに
従って説明する。
【0098】S50は、情報統合部2(統合設備管理情
報モデル2d)の要求送受信手段22により、設備追加
要求を受信する。要求送受信手段22は、情報更新手段
28に受信した設備追加要求を転送する。
【0099】情報更新手段28は、メタ情報記憶手段2
4が保持する図5乃至図7のメタ情報を(1)の検索処
理と同様に参照することによって、機器名は「温度計
名」、温度計4は「T4」と置換できることを判断す
る。同時に、情報更新手段28は、「機器名」、「温度
計名」という属性をもつ対象システム情報処理部4が
「制御対象設備情報」と「設備情報」であることを判断
する。これらの変換処理により、S52は、「制御対象
設備情報」と「設備情報」に対して設備追加処理を行う
ことを決定する。
【0100】次に、S54は、セキュリティ管理手段2
3を用いてセキュリティ判断を行う。セキュリティ管理
手段23は、図10に示すように統合アプリケーション
手段毎のアクセス権リストを保持している。図10を参
照することにより、統合設備管理アプリケーション1d
は制御対象設備情報4aと設備情報4cに対してRead/
Write OKのアクセス権が許されていることがわか
る。従って、S56は、設備追加要求メッセージ(更新
要求メッセージ)をこれら2つの対象システムデータ処
理部4(制御対象設備情報4aと設備情報4c)に対し
て送信する。この際、S56は、制御対象設備情報4a
に対しては“温度計名=T4の追加”を指示する。一
方、設備情報4cに対しては“機器名=温度計4、諸元
データDDDD、製造元=A社、保守日=未定”を指定
して送信する。
【0101】S58は、システム対象情報処理部4(制
御対象設備情報4a)中のメッセージ受信手段42を介
して更新要求を受信する。S60は、更新手段46を用
いて情報モデル47に“温度計名=T4”なる情報を追
加する。S60は、同様にシステム対象情報処理部4
(設備情報4d)中の情報モデル47に“機器名=温度
計4、諸元データ=DDDD、製造元=A社、保守日=
未定”なる情報を追加する。
【0102】S62は、それぞれの更新手段46が、更
新処理が正しく行うことができた(OK)かまたは失敗
した(NG)かのいずれかのメッセージを、メッセージ
送信手段41を介して、情報更新手段28に送信する。
情報更新手段28は更新要求を行った全ての対象システ
ム情報処理部4から更新処理結果を受信するのを待つ
(S64)。S66は、全ての更新処理結果を受信した
際に、これらの結果が全てOKであるか否かを判定す
る。更新処理結果が全てOKであった場合には、S68
は、更新要求を行った全ての対象システム情報処理部4
に対して、“COMMIT”要求を送信して各対象シス
テム情報処理部4における更新処理の有効処理を行わせ
る。S70は、コミット処理の完了後、正常更新完了を
要求送受信手段22を介して要求元である統合設備管理
アプリケーション1dに返信する。一方、S66で更新
処理結果に少なくとも一つでもNGが存在した場合、ま
たはS64で一定時間内にメッセージの返信がない場合
は、S74は、更新要求を行った全ての対象システム情
報処理部4に対して、“ABORT”要求を送信して更
新処理の無効処理を行わせる。S76は、アボート処理
完了後、異常終了を要求送受信手段22を介して要求元
である統合設備管理アプリケーション1dに返信する。
【0103】尚、S62乃至S76における各対象シス
テム間でのデータの一貫性保持のためのコミット/アボ
ート処理は、当業者に知られる2相コミットなどの技術
を用いて実現することができる。
【0104】他方、図13中のS54にてセキュリティ
エラーとなった場合は、S72はセキュリティエラーの
結果を要求元である統合設備管理アプリケーション1d
に対して返信する。
【0105】(3)データモニタリング(監視)処理 次に、統合アプリケーション手段11の一例である統合
監視アプリケーション1aが、設備の現在状態を諸元デ
ータとともにモニタリング(監視)する場合の例を示
す。図1中の統合監視アプリケーション1aが、情報統
合部2の統合監視情報モデル2aに対して、例えば、プ
ラントシステムの状態監視を行う場合を想定する。
【0106】この監視を行うために統合監視アプリケー
ション1aは、「機器名」、「現在状態」、「諸元デー
タ」を表示するための統合情報ビューの作成を要求す
る。図17は作例された統合情報ビューの一例を示す。
【0107】尚、ここで、ビューとは、各システムに保
有されたデータを各アプリケーションごとに制限・変換
・結合したデータアクセスのための仮想的な表をいう。
【0108】以下、この統合情報ビューを介して状態監
視を行うためのデータ配信の登録処理を図14のフロー
チャートに従って説明する。
【0109】S80は、情報統合部2(統合監視情報モ
デル2a)の要求送受信手段22を介して統合情報ビュ
ー作成の要求を受信する。要求送受信手段22は、情報
配信要求手段26に対して統合情報ビュー作成要求を転
送する。
【0110】情報配信要求手段26はメタ情報記憶手段
24が保持する図5乃至図7のメタ情報を参照すること
によって、機器名は「温度計名」と「弁名」、現在状態
は「現在温度」と「開閉状態」に対応付けられているこ
とを判断する。
【0111】S82は、この対応付けを参照して、「温
度計名と現在温度」、「弁名と開閉状態」、および「機
器名と諸元データ」という属性をもつ対象システム情報
処理部4は、「制御対象設備情報4a」と「設備情報4
c」であることを判断する。S82は、これらの情報に
対して配信予約処理を行うことを決定する。
【0112】S84は、セキュリティ管理手段23を用
いてセキュリティ判断を行う。セキュリティ管理手段2
3は、図10に示すように統合アプリケーション手段1
1毎のアクセス権リストを保持する。S84は、このア
クセス権リストを参照して、統合監視アプリケーション
1aは全ての情報モデルに対してRead Onlyのアクセス
権が許されていることを判断する。従って、S86は、
配信予約メッセージをこれら2つの対象システム情報処
理部4(制御対象設備情報4aと設備情報4c)に対し
て送信する。この送信の際、S86は、制御対象設備情
報4aに対して、{“監視対象=現在温度”、“配信先
=統合監視情報モデル/データA”、“配信情報=温度
計名、現在温度”}および{“監視対象=開閉状態”、
“配信先=統合監視情報モデル/データB”、“配信情
報=弁名、開閉状態”}を指定する。一方、S86は設
備情報4cに対して、{“監視対象=機器名”、“配信
先=統合監視情報モデル/データX”、“配信情報=機
器名、諸元データ”}を指定して送信する。
【0113】S88は、システム対象情報処理部4(制
御対象設備情報4a)中のメッセージ受信手段42を介
して配信予約メッセージを受信する。S90は、配信先
記憶手段43に配信先予約情報を登録する。図15に配
信先予約情報の一例を示す。S88は同様に、システム
対象情報処理部4(設備情報4c)に対して、“監視対
象=機器名”、“配信先=統合監視情報モデル/データ
X”、“配信情報=機器名、諸元データ”}を配信先予
約情報として登録する。
【0114】尚、異なる対象システム情報処理部4に対
するそれぞれの配信先予約処理が正しく行うことができ
た(OK)か、失敗した(NG)かの確認処理を、上記
のコミット/アボート処理を利用して実現することもで
きる。ここでは確認処理の説明を省略する。
【0115】上記の配信予約(登録)処理でさらに統合
情報ビュー記憶手段21に初期値情報を送信する必要が
ある場合を説明する。この場合は、メッセージ受信手段
42が検索手段45に、該当情報を検索して配信情報更
新手段25に送信するように指示することで、統合情報
ビューへの初期値の送信が可能となる。
【0116】他方図14におけるS84にて、セキュリ
ティエラーとなった場合は、S92は、セキュリティエ
ラーの結果を要求元である統合監視アプリケーション1
aに対して返信する。
【0117】次に監視対象である情報が更新された場合
の処理の流れについて、図16のフローチャートを用い
て説明する。
【0118】上記のように、温度計の現在温度の属性値
は、定期的に測定して統合情報ビュー記憶手段21に登
録したい情報である。一方、弁の開閉状態の属性値はそ
の変化が生じたときのみ統合情報ビュー記憶手段21に
登録されればよい。各対象システムにおいて、温度計の
現在温度は、対象システム情報処理部4内の情報モデル
47中で定期的に更新される。一方、弁の開閉状態は操
作をしたときなどの変化が生じたときのみ情報モデル4
7中で更新される。即ち、それぞれの属性値の更新は、
統合情報ビューに通知すべきタイミングおよび頻度を異
にすることが理解される。
【0119】図16に示すように、S100は、変更検
出手段44を用いてこれらの情報モデル47の変更を検
出する。あるいは、変更検出手段44は、直接各制御ノ
ードから変更通知を受信して変更を検出した後、情報モ
デル47の該当する値を読み出してもよい。S102
は、この検出された変更が、配信先記憶手段43に記憶
された監視対象の変化であるか否かを判断する。S10
2は、変更が監視対象であった場合には、配信先記憶手
段43を検索して登録された配信先を求める。S104
は、変更された情報に対応する配信先へ配信情報をメッ
セージ送信手段41を介して送信する。ここで、現在温
度のような時系列なデータを定周期に測定する場合に
は、変更検出手段44は定期的に情報モデル47より属
性値を取り出し、配信先記憶手段43に登録された配信
先を求めて、この配信先へ配信情報をメッセージ送信手
段41を介して送信してもよい。
【0120】配信先記憶手段43に図15に示す情報が
登録されている場合を説明する。図15に示す配信先リ
ストは、統合アプリケーション側からの要求時に作成さ
れる。例えば温度計の定期的な現在温度測定結果は、統
合監視情報ビューのデータAと統合記録情報ビューのデ
ータA宛てに、「温度計名と現在温度」の情報を送信す
る。一方、弁の開閉状態が変化した場合は、統合監視情
報ビューのデータBと統合操作情報ビューのデータC宛
てに、「弁名と開閉状態」の情報を送る。
【0121】尚、変化検出時のみ通知する情報か、定周
期で通知すべき情報かを監視対象ごとに区別する情報を
示す項目を、図15の配信先記憶手段に付加してもよ
い。この情報区分を変更検出手段44が参照することに
より、情報配信の動作タイミングを決定することができ
る。
【0122】次に、S106は、配信情報更新手段25
を介して、データ統合部2中の各々の統合情報ビュー
(統合監視情報ビュー、統合記録情報ビュー、統合操作
情報ビュー)に対する更新情報を受信する。
【0123】S108は、この更新情報を、統合情報ビ
ュー記憶手段21に対する受信情報として登録する。こ
の際、統合情報ビュー記憶手段21には、「機器名」、
「現在状態」、「諸元データ」なる統合情報ビューが形
成されている。このため、S108では、受信した情報
をこれらの統合情報ビューの形式に対応付ける必要があ
る。この対応付けは、メタ情報記憶手段23が保持する
図5乃至図7のメタ情報を参照することによって得られ
る。すなわち、温度計名と弁名は「機器名」に、現在温
度と開閉状態は「現在状態」に対応付く。一方、温度計
名称「T*」は「温度計*」に、弁名称「B*」は「弁
*」に対応付くことが理解される。この対応付けに従
い、S108は、受信情報を機器名、現在状態などに変
換して変換後の情報を統合情報ビュー記憶手段21に登
録する。設備情報4cの諸元データが変更された場合
も、上記と同様に処理される。上記の処理により、例え
ば図17に示すような統合情報ビューが形成される。
【0124】これらの統合情報ビューの更新と同時に、
配信情報更新手段25はさらに、対応する統合アプリケ
ーション手段11に対して、情報の更新を要求送受信手
段22を介して伝えることができる。この更新情報の受
信によって、統合アプリケーション手段11は、温度計
の値の変化や弁の開閉状態に変化があったことを認識す
ることができる。この更新情報の具体的な伝え方は、変
化が検出された機器名とその現在状態を伝える方法およ
び変化があったイベント情報のみを伝える方法など各レ
ベルでの伝達が可能である。後者の方法によれば、状態
変化を伝えられた統合アプリケーション手段11は、さ
らに要求送受信手段22を介して統合情報ビュー記憶手
段21に登録されている情報を検索することとなる。
【0125】上記の統合情報ビューは、イベントドリブ
ンタイプの情報収集に効率的である。また、この統合情
報ビューは、各対象システムへのデータ送受信のオーバ
ーヘッドを不要にし、かつ対象システムの稼働とは無関
係なデータアクセスを可能とする。従って、統合アプリ
ケーション手段11から高いアクセス頻度のデータを選
択した場合ほど有効であることが理解される。
【0126】尚、統合情報ビュー記憶手段21の情報に
対しては、上述したように監視対象の全機器の状態変化
の際に、この状態変化が定期的あるいはイベント的に登
録される。ここで、統合監視アプリケーション1aがあ
る時点で監視している情報は、上記の統合情報ビューに
登録されたデータのうちの一部である場合がある。以
下、この場合における統合監視アプリケーション1aへ
の状態の伝達について説明する。
【0127】例えば温度計はプラント全体で100個設
置されていて、ある時点で監視していた温度計が10個
だけであるといった場合を想定する。かかる場合には、
監視している10個の温度計情報だけを統合監視アプリ
ケーション1aに伝える方が効率的であることが理解さ
れる。その他の情報については、統合情報ビュー記憶手
段21に登録するのみで処理を終えることが望ましい。
【0128】この区別を実現するため、例えば図18に
示すように、統合情報ビュー記憶手段21で保持する統
合情報ビューの属性に、統合アプリケーション手段11
が現在当該状態変化を必要としているか否かの情報を付
加することができる。図18中のアプリ参照の属性がこ
の情報に対応する。図18中で、アプリ参照の属性が
「ON」の情報は統合アプリケーション手段11への通
知を必要としている情報で、「OFF」の情報は通知不
要な情報であることを示している。このアプリ参照情報
の値(ONまたはOFF)は、例えば統合監視アプリケ
ーション1aで監視している情報が変化する都度、統合
情報ビュー記憶手段21に要求送受信手段22を介して
通知され更新される。
【0129】上記のように、統合情報ビュー記憶手段2
1に統合アプリケーション手段11が現在通知を必要と
しているか否かを示す情報を付加することにより、S1
10は、配信情報更新手段25を介してこのアプリ参照
属性を参照し、通知の要否を判断することができる。S
112はここで、通知が必要とされているときのみ要求
元統合アプリケーション手段11に更新情報をスルーで
通知する。一方、通知不要の場合は更新情報の通知を行
わない。但し、例えば事故発生のような状態変化や、温
度計の現在温度が規定範囲を逸脱したような場合には、
必ず統合アプリケーション手段に通知可能とすべく、図
18に示すアプリ参照の属性欄には通知の条件を含めて
もよい。このように、統合アプリケーション手段11へ
の通知の要否を区別することによって、データの送受信
に伴う負荷を減少させることができる。
【0130】第1の実施形態によれば、以下のような効
果が得られる。
【0131】すなわち、情報統合部2が、各情報モデル
ごとにメタ情報を介して統合アプリケーションから要求
されるデータ構造と各対象システムが処理可能なデータ
構造との間で変換処理を行う。これによって、機器名称
の違いやデータ構造の違いを意識することなく、さらに
関連する情報がどのシステムに存在し、どのシステムを
操作しなければならないかといった管理・保守操作が容
易になる。また、従来においては、例えば諸元データの
ような情報を異なるシステムで重複して保持する必要が
あったが、この重複保持が不要となりデータの一貫性保
持も容易となる。さらに、監視対象とすべき情報を統合
情報ビューとして情報統合部2に保持し、各対象システ
ム情報処理部4の配信先記憶手段43に記憶することに
より、変更検出手段44を介してモニタリングすること
ができる。これによって、効率よく、異種システムに分
散する情報の監視を行うことができる。
【0132】第2の実施形態 以下、本発明の第2の実施形態について、第1の実施形
態と異なる点についてのみ、図面を用いて詳細に説明す
る。
【0133】第2の実施形態は、第1の実施形態におけ
る各統合アプリケーションを全体システムの観点から連
携動作させる機能を提供するものである。尚、ここで連
携とは、各アプリケーションが相互に連絡を取り合って
一つの動作を実現することをいう。
【0134】図19に示すように、第2の実施形態に係
る異種間連携処理システムは、第1の実施形態の統合ア
プリケーション部1に替わり、あるいはこれに付加して
統合アプリケーション連携部6を備えて構成される。
【0135】統合アプリケーション連携部6は、各統合
アプリケーションを包含した連携型統合アプリケーショ
ンを有する。
【0136】図20に示すように、統合アプリケーショ
ン連携手段60は、統合アプリケーション手段11と1
対1に対応する。統合アプリケーション連携手段60
は、それぞれの統合アプリケーション手段11を包含す
る形態で実現される。即ち、各統合アプリケーション手
段11に対して、他統合アプリケーション手段と連携す
る為の手段を追加させる事によって統合アプリケーショ
ン連携手段60が実現する。この統合アプリケーション
連携手段60を持つ統合アプリケーション手段11を、
以下連携型統合アプリケーション手段と称する。
【0137】図19に示すように、第1の実施形態と同
じ例を用いる場合、各統合アプリケーション(1a、1
b、1c、1d)に対応してそれぞれ連携型統合アプリ
ケーション(1a’、1b’、1c’、1d’)が備え
られる。これら連携型統合アプリケーションは、後述す
るように相互に連携動作する。図19中で、各統合アプ
リケーションと連携型統合アプリケーションとの差分の
部分(例えば1a’−1a)は、各統合アプリケーショ
ンを連携動作させるエンジン部分に相当する。
【0138】図20に示すように、各々の連携型統合ア
プリケーション手段はさらに、他の連携型統合アプリケ
ーション手段と連携動作するための知識等を含む連携情
報処理手段62と、システム全体としてどのような制御
を行うか等の全体目標に相当する情報を保持する目標情
報記憶手段63と、他の統合アプリケーション手段と通
信するための通信機構61とを備える。
【0139】尚、第2の実施形態のネットワーク構成は
第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0140】第2の実施形態に係る異種間連携処理シス
テムは上記のように構成されており、以下その連携処理
の流れにつき説明する。
【0141】目標情報記憶手段63が保持するシステム
全体目標は、複数の異種システムを全体として把握した
場合に、どのように動作させたいか、を記述する。具体
的には、例えば第1には「機器故障検出から保守までの
ワークフローを作成せよ」などの全体ワークフロー形成
を行うという目標情報、第2には「利益最大」・「処理
時間最短」等の全体システムの最適化に関する目標情報
などが記述される。
【0142】これらの目標情報は、複数の統合アプリケ
ーション手段11を統括するアプリケーション(図示せ
ず)によって、全体システム内に存在する全ての統合ア
プリケーション手段11に一般に知られる同報(ブロー
ドキャスト)通信技術などを用いて通知される。あるい
は、これらの全体情報は、少なくとも1つ以上の関連す
る統合アプリケーション手段11にマルチキャスト通信
によって通知される。同時に、これらの目標情報は、通
信機構61を経て、統合アプリケーション連携手段60
中の目標情報記憶手段63に登録される。
【0143】連携情報処理手段62には、各統合アプリ
ケーションが全体システム中で自分が処理可能な範囲・
制約条件など、連携処理に応じた手続き・知識が連携情
報として登録されている。
【0144】以下、まず第1に、目標情報がワークフロ
ー作成の場合の処理内容を説明する。個々の統合アプリ
ケーション手段11は全体システム中で自身が処理を行
える範囲を把握している。図21に示すように、この処
理可能範囲の情報は、連携情報処理手段62が通信機構
61を介して他の統合アプリケーション手段11との間
で情報交換される。この情報交換により、統合アプリケ
ーション連携手段60は、一連の処理フローを求める。
【0145】例えば、機器故障検出から保守までのワー
クフローを求める場合を想定すると、「監視」→「事故
判定」→「運転方策切り替え(代替運転モードへ)」→
「設備管理(保守部品の調達、保守)」→「運転方策切
り替え(正常運転モードへ)」のように、関連する統合
アプリケーション手段11間の処理フローを決めること
ができる。このような自身の行える範囲や、他統合アプ
リケーション手段との間の役割分担に関する情報は、連
携情報処理手段62に保持されている。但し、連携情報
処理手段62は、システム全体に関する情報は含んでお
らず、個々の統合アプリケーション手段11に関連する
情報のみが保持されている。上記のように生成されたワ
ークフローは、連携情報処理手段62に保持される。例
えば機器故障が発生した場合は、保持されているワーク
フローに沿って各統合アプリケーション手段を連携動作
させることができる。
【0146】また、事前にこのようなワークフローが生
成されていなくてもよい。統合事故判定アプリケーショ
ン1b’が、事故検出時に、関連する統合アプリケーシ
ョン手段群に対して目標情報として「保守までの一連動
作を実施」と通知すれば、上記同様の処理フローに沿っ
て、順次必要な統合アプリケーション手段11を動作さ
せることができることは言うまでもない。逆に、予め保
守作業用のワークフローを連携情報処理手段62に記憶
させておくことも可能である。
【0147】また、第2に、目標情報として利益最大や
処理時間最短を指定された場合の処理内容を説明する。
【0148】統合アプリケーション連携手段60は、複
数の選択可能な処理(即ち処理に対応する統合アプリケ
ーション)の中から目標として与えられた指示に最も適
した統合アプリケーション手段11を選択する。例え
ば、保守作業についての目標情報が「処理時間最短」で
示された場合、連携型統合アプリケーション中の連携情
報処理手段62は自身が指定された保守作業を行うこと
ができるか否か判断する。
【0149】この指定された保守作業を行うことができ
る場合は、図21に示すように、自身の処理予想時間を
通信機構61を介して他の連携型統合アプリケーション
手段と交換し合う。連携情報処理手段62は、通信機構
61を介して他の連携型統合アプリケーション手段から
受信した処理予想時間が自身の処理予想時間より短けれ
ば、自身が保守作業を行うことを放棄する。また、例え
ば一定時間自身の処理予想時間より短い処理予想時間を
受信しない場合には、自身が最も短い時間で保守作業が
可能であるとみなして該当保守作業を実施してもよい。
【0150】また、上記のワークフロー作成と利益最大
等の目標を組み合わせることにより、目的に最も添った
処理を状況に応じて決定することができる。
【0151】第2の実施形態によれば、さらに以下のよ
うな効果が得られる。
【0152】すなわち、複数の異なるシステム間にまた
がった連携処理を、人間の判断を介在させずに迅速に行
うことが可能となる。これにより、予め決められた固定
的な連携処理だけではなく、予期せぬ事態に対しても状
況に応じて臨機応変に異種システムを跨って関連すべき
複数プログラムを連携させ、事態に柔軟に対応して最適
の処理結果を得ることが可能となる。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下に記載されるような効果を奏する。
【0154】即ち、本発明においては、異種システム間
に分散するデータにアクセスする統合アプリケーション
の単一のアクセス要求を各異種システムが処理可能なデ
ータアクセス要求に変換する機能を提供する。
【0155】このデータ構造変換機能により、各異種シ
ステムに分散するデータのデータ構造や存在場所から透
過な統一的アクセスを行うことができる。また、複数の
異なるシステム間に分散するデータの重複を無くしその
一貫性を保つとともに、アプリケーションに必要とする
データ構造を提供することができる。この提供されたデ
ータ構造に対してアプリケーションが操作することによ
り、実際のデータがどのシステムに存在し、どのような
データ構造で構築されているかを意識する必要がなくな
る。このため、異なるシステムに跨って保持する必要が
ある情報を必要に応じ、統一的に1つのデータのごとく
扱うことが可能となる。また、各アプリケーションを、
個別の各異種システム上で構築する必要がなくなり、ネ
ットワーク上の任意のシステム上に構築することが可能
となる。従って、既存のデータ資産を活用しつつ、柔軟
かつ効率的なアプリケーション構築が可能となる。
【0156】また、異種システム間に跨って存在するデ
ータのうち、定期的に監視対象とすべく選択したデータ
を統合情報ビューとしてキャッシュしてこのキャッシュ
されたデータにアクセスすることで、各対象システムへ
のデータアクセスを不要にすることができる。従って、
効率的かつ各システムの状態に依存しない、可用性の高
い処理を行うことが可能となる。
【0157】また、予め統合アプリケーションに通知す
べきデータを配信予約しておき、任意のタイミングで統
合情報ビューに反映することで、対象各システムでのデ
ータ内容に変更が生じた際に随時上記のキャッシュに通
知されるキャッシュ内容の変更のうち、アプリケーショ
ンに通知すべき変更のみを外部アプリケーションに通知
することができる。従って、各システムの保有するデー
タと外部アプリケーションの有する内部データとの間の
一貫性保持を容易に行うことが可能となる。
【0158】さらに、複数の統合アプリケーションの連
携機能を提供することで、異種システムに散在するアプ
リケーションを全体システムの目標に応じて柔軟に連携
動作させることができる。従って、人間系の判断を排除
して予期せぬ事象に対しても、迅速かつ状況に応じた異
種システムの活用が可能となる。
【0159】このように、本発明を用いれば、異種シス
テムの併存稼働環境において、各異種システムのデータ
構造に透過なアクセスが実現され、既存のデータ資産を
活用しつつ、柔軟かつ効率的なアプリケーションの構築
および連携が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る異種環境におけ
る分散情報処理システムのシステム構成を示す図であ
る。
【図2】異種システムからなるネットワーク構成の一例
を示す図である。
【図3】異種システムからなるネットワーク構成の他の
一例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る分散情報処理シ
ステムの機能構成を示すブロック図である。
【図5】メタ情報記憶手段が保持する属性名の関係の一
例を示す図である。
【図6】メタ情報記憶手段が保持する属性値(機器名
称)の関係の一例を示す図である。
【図7】メタ情報記憶手段が保持する対象システム情報
と属性名リストとの関係の一例を示す図である。
【図8】第1の実施形態における属性名の対象システム
での具体的名称への変換処理アルゴリズムを示すフロー
チャートである。
【図9】第1の実施形態におけるデータ検索処理アルゴ
リズムを示すフローチャートである。
【図10】セキュリティ管理手段が保持するアクセス権
リストの一例を示す図である。
【図11】対象システム情報処理手段が保持する制御対
象設備情報の一例を示す図である。
【図12】対象システム情報処理手段が保持する設備情
報の一例を示す図である。
【図13】第1の実施形態におけるデータ更新処理アル
ゴリズムを示すフローチャートである。
【図14】第1の実施形態における配信登録処理アルゴ
リズムを示すフローチャートである。
【図15】配信先記憶手段が保持する配信先リストの一
例を示す図である。
【図16】第1の実施形態における配信先リストに登録
された情報モデルの変更の際の変更情報の配信処理アル
ゴリズムを示すフローチャートである。
【図17】統合情報ビュー記憶手段が保持する統合情報
ビューの一例を示す図である。
【図18】統合情報ビュー保持手段が保持する統合情報
ビューの他の一例を示す図である。
【図19】本発明の第2の実施形態に係る異種環境にお
ける分散情報処理システムのシステム構成を示す図であ
る。
【図20】本発明の第2の実施形態に係る分散情報処理
システムの機能構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第2の実施形態における複数の統合
アプリケーションの連携処理を説明する図である。
【図22】従来技術における異種環境での分散情報処理
システムのシステム構成を示す図である。
【符号の説明】
1 統合アプリケーション部 2 情報統合部 3 ネットワーク 4 対象システム情報処理部 5 処理対象データ 6 統合アプリケーション連携部 11 統合アプリケーション手段 21 統合情報ビュー記憶手段 22 要求送受信手段 23 セキュリティ管理手段 24 メタ情報記憶手段 25 配信情報更新手段 26 情報配信要求手段 27 情報問い合わせ手段 28 情報更新手段 41 メッセージ送信手段 42 メッセージ受信手段 43 配信先記憶手段 44 変更検出手段 45 検索手段 46 更新手段 47 情報モデル 60 統合アプリケーション連携手段 61 通信機構 62 連携情報処理手段 63 目標情報記憶手段

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なるデータ体系を有するコンピュータ
    システム間をネットワークを介して接続した異種環境に
    おける分散情報処理システムであって、 単一のデータアクセス要求を各対象システムが処理可能
    なデータアクセス要求に変換を行う情報統合部と、 単一のデータアクセス要求を介して前記各対象システム
    に保持されるデータにアクセスする統合アプリケーショ
    ン部とを具備することを特徴とする分散情報処理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記情報統合部は、前記統合アプリケー
    ション部が用いる第1のデータ構造と前記各対象システ
    ムが有する第2のデータ構造との対応付けを示すメタ情
    報を記憶し、 該メタ情報に基づき前記変換を行うことを特徴とする請
    求項1に記載の分散情報処理システム。
  3. 【請求項3】 前記メタ情報は、少なくとも、 前記第1のデータ構造と前記第2のデータ構造との属性
    名の対応付けデータ、前記第1のデータ構造と前記第2
    のデータ構造との属性値の対応付けデータ、および前記
    各対象システムの有する前記属性名のリストのいずれか
    1つ以上を含むことを特徴とする請求項2に記載の分散
    情報処理システム。
  4. 【請求項4】 上記分散情報処理システムは、さらに、 各対象システムを包含する全体システムの目標に応じ
    て、複数の前記統合アプリケーション部を連携動作させ
    る統合アプリケーション連携部を具備することを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか記載の分散情報処理シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記統合アプリケーション連携部は、 前記目標に対応する前記連携処理における各統合アプリ
    ケーション部の処理範囲および/または処理順序を含む
    連携情報を記憶する連携情報処理手段を具備し、 前記連携情報処理手段は、前記連携情報に基づいて、複
    数の前記統合アプリケーションを連携動作させることを
    特徴とする請求項4に記載の分散情報処理システム。
  6. 【請求項6】 前記情報統合部は、さらに、 前記第1のデータ構造の属性名の中で前記統合アプリケ
    ーション部が収集すべき属性名および該属性名に対応す
    る属性データを統合情報ビューとして記憶する統合情報
    ビュー記憶手段を有し、 前記統合アプリケーション部からデータアクセス要求さ
    れるデータが、前記統合情報ビューに存在する場合に
    は、該統合情報ビュー中のデータのアクセス結果を前記
    統合アプリケーション部に送信することを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれか記載の分散情報処理システム。
  7. 【請求項7】 前記情報統合部は、さらに、 各対象システムからのデータ配信要求を、前記メタ情報
    に基づいて変換し、 該変換後の前記データ配信要求を、対応する前記統合情
    報ビュー中の対応する属性データに反映する配信情報反
    映手段を具備することを特徴とする請求項6に記載の分
    散情報処理システム。
  8. 【請求項8】 前記情報統合部は、さらに、 前記統合情報ビュー中の全部または一部の属性データの
    配信を、各対象システムに対して要求する情報配信要求
    手段を具備することを特徴とする請求項7に記載の分散
    情報処理システム。
  9. 【請求項9】 前記統合情報ビューは、さらに、 前記統合アプリケーション部が前記統合情報ビュー中の
    各データの通知を必要とするか否かを示す参照データを
    含み、 前記配信情報反映手段は、各対象システムから配信され
    る属性データに対応する参照データが通知を必要とする
    値を示す場合に、前記配信される属性データを前記統合
    アプリケーション部に送信することを特徴とする請求項
    7または8に記載の分散情報処理システム。
  10. 【請求項10】 前記情報統合部は、さらに、 前記各統合アプリケーションの前記各対象システムに対
    するアクセス権限を記憶するセキュリティ管理手段を具
    備し、 送信元の前記統合アプリケーションが、アクセス要求先
    の前記対象システムに対する前記アクセス権限を有する
    場合に、前記アクセス要求を前記対象システムに送信す
    ることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか記載の分
    散情報処理システム。
  11. 【請求項11】 前記情報統合部は、さらに、 前記各対象システム間へのデータ更新要求の結果に応じ
    て、関連する全ての更新要求が成功である場合に、該更
    新要求を有効化する情報更新手段を具備することを特徴
    とする請求項1乃至10のいずれか記載の分散情報処理
    システム。
  12. 【請求項12】 異なるデータ体系を有するコンピュー
    タシステム間をネットワークを介して接続した異種環境
    における分散情報処理システムであって、 対象システムごとに設けられ、該対象システムが保持す
    るデータのデータ体系に応じて、前記情報統合部へのデ
    ータ送信を行う対象システム情報処理部と単一のデータ
    アクセス要求を、各対象システムが処理可能なデータア
    クセス要求に変換を行う情報統合部と、 単一のデータアクセス要求を介して前記各対象システム
    に保持されるデータにアクセスする統合アプリケーショ
    ン部と、 を具備することを特徴とする分散情報処理システム。
  13. 【請求項13】 異なるデータ体系を有する複数のコン
    ピュータシステムに対してデータアクセスを行う対異種
    システム通信装置であって、 アプリケーションが用いる第1のデータ構造と各対象シ
    ステムが有する第2のデータ構造との対応付けを示すメ
    タ情報に基づいて、前記アプリケーションからのデータ
    アクセス要求を各対象システムが処理可能なデータアク
    セス要求に変換を行う情報統合部を具備することを特徴
    とする対異種システム通信装置。
  14. 【請求項14】 ネットワークを介して接続された、異
    なるデータ体系を有するコンピュータシステム間の処理
    を行う異種環境における分散情報処理方法であって、 各対象システムに保持されるデータに対する単一の第1
    のデータアクセス要求を受信するステップと、 前記第1のデータアクセス要求を各対象システムが処理
    可能な第2のデータアクセス要求に変換を行うステップ
    と、 前記第2のデータアクセス要求を、前記第1のデータア
    クセス要求がアクセスすべきデータが存在する各対象シ
    ステムに対し、該対象システムごとに送信するステップ
    とを含むことを特徴とする分散情報処理方法。
  15. 【請求項15】 ネットワークを介して接続された、異
    なるデータ体系を有するコンピュータシステム間の処理
    を行う異種環境における分散情報処理プログラムを格納
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 各対象システムに保持されるデータに対する単一の第1
    のデータアクセス要求を受信するステップと、 前記第1のデータアクセス要求を各対象システムが処理
    可能な第2のデータアクセス要求に変換を行うステップ
    と、 前記第2のデータアクセス要求を、前記第1のデータア
    クセス要求がアクセスすべきデータが存在する各対象シ
    ステムに対し、該対象システムごとに送信するステップ
    とを含むことを特徴とする分散情報処理プログラムを格
    納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP10265362A 1998-09-18 1998-09-18 異種環境における分散情報処理システム、対異種システム通信装置、及び分散情報処理方法 Pending JP2000099478A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10265362A JP2000099478A (ja) 1998-09-18 1998-09-18 異種環境における分散情報処理システム、対異種システム通信装置、及び分散情報処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10265362A JP2000099478A (ja) 1998-09-18 1998-09-18 異種環境における分散情報処理システム、対異種システム通信装置、及び分散情報処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000099478A true JP2000099478A (ja) 2000-04-07

Family

ID=17416131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10265362A Pending JP2000099478A (ja) 1998-09-18 1998-09-18 異種環境における分散情報処理システム、対異種システム通信装置、及び分散情報処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000099478A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001331468A (ja) * 2000-05-19 2001-11-30 Nec Corp 複数のコンピュータ間の連携業務フロー管理システム
JP2002073166A (ja) * 2000-09-05 2002-03-12 Mitsubishi Electric Corp 監視制御装置
JP2004514983A (ja) * 2000-10-27 2004-05-20 アイパック ホールディングズ ジャパン エルエルシー 写真サービス・ウェブサイトを統合するためのメタ・アプリケーション・アーキテクチャ
JP2004234658A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Fisher Rosemount Syst Inc プロセス制御システムおよび安全システムを備えるプロセスプラントにおける統合型コンフィギュレーション
JP2005502104A (ja) * 2001-06-11 2005-01-20 トータルイーケア・インコーポレイテッド 計算インフラストラクチャに対する変更を管理するシステム
JP2008225912A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Fujitsu Ltd 電子機器集中管理プログラム、電子機器集中管理装置および電子機器集中管理方法
JP2021089769A (ja) * 2015-10-09 2021-06-10 フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド 分散型工業システムにおけるソース非依存クエリ
US11886155B2 (en) 2015-10-09 2024-01-30 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Distributed industrial performance monitoring and analytics

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001331468A (ja) * 2000-05-19 2001-11-30 Nec Corp 複数のコンピュータ間の連携業務フロー管理システム
JP2002073166A (ja) * 2000-09-05 2002-03-12 Mitsubishi Electric Corp 監視制御装置
JP2004514983A (ja) * 2000-10-27 2004-05-20 アイパック ホールディングズ ジャパン エルエルシー 写真サービス・ウェブサイトを統合するためのメタ・アプリケーション・アーキテクチャ
JP2005502104A (ja) * 2001-06-11 2005-01-20 トータルイーケア・インコーポレイテッド 計算インフラストラクチャに対する変更を管理するシステム
JP2004234658A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Fisher Rosemount Syst Inc プロセス制御システムおよび安全システムを備えるプロセスプラントにおける統合型コンフィギュレーション
JP2008225912A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Fujitsu Ltd 電子機器集中管理プログラム、電子機器集中管理装置および電子機器集中管理方法
JP4667412B2 (ja) * 2007-03-13 2011-04-13 富士通株式会社 電子機器集中管理プログラム、電子機器集中管理装置および電子機器集中管理方法
JP2021089769A (ja) * 2015-10-09 2021-06-10 フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド 分散型工業システムにおけるソース非依存クエリ
US11886155B2 (en) 2015-10-09 2024-01-30 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Distributed industrial performance monitoring and analytics

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220138183A1 (en) Web services platform with integration and interface of smart entities with enterprise applications
US20200394208A1 (en) System and Method for Providing Patient Record Synchronization In a Healthcare Setting
Bagrodia et al. Vision, issues, and architecture for nomadic computing [and communications]
JP5118059B2 (ja) 検索可能なデータサービスのための方法及び装置
US20080195576A1 (en) Method, and Computer Based-System and Virtual Asset Register
JPS62111348A (ja) コンピユ−タ統合システム
JPWO2003081359A1 (ja) プラントの集中監視制御装置および方法
JPH08137795A (ja) データ独立型コンピュータシステムにおけるデータアクセス権管理方式
US10466686B2 (en) System and method for automatic configuration of a data collection system and schedule for control system monitoring
JP2000099478A (ja) 異種環境における分散情報処理システム、対異種システム通信装置、及び分散情報処理方法
CN116701330A (zh) 物流信息共享方法、装置、设备及存储介质
Roxin et al. Digital building twins-contributions of the ANR McBIM project
CN110377588A (zh) 一种数据库对象访问监测方法、服务器及终端
CN102316154A (zh) 优化对基于联盟基础结构的资源的访问
JP2002007191A (ja) タグ付き言語で表現した情報間の情報複製方法
US20030046306A1 (en) Apparatus and method for managing state of external apparatus
Kezunovic et al. Improving circuit breaker maintenance management tasks by applying mobile agent software technology
US20070276527A1 (en) Method, System, Apparatus, And Computer-Readable Medium For Providing Configure To Service For A Semiconductor Manufacturing Service Guide System
JP6577412B2 (ja) 運用管理装置及び運用管理方法、並びに運用管理システム
CN101017501B (zh) 使用分布更新事件的语义网数据选择性跟踪的方法和系统
Roboam et al. 1 7 enterprise management network architecture
Vanhove et al. Data transformation as a means towards dynamic data storage and polyglot persistence
JP7381290B2 (ja) 計算機システム及びデータの管理方法
Lu et al. A fault tolerant election-based deadlock detection algorithm in distributed systems
Sait et al. Novel design of heterogeneous automation controller based on real-time data distribution service middleware to avoid obsolescence challenges

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050405

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050602

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051025