JP2000097784A - 外力検知センサ - Google Patents

外力検知センサ

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JP2000097784A
JP2000097784A JP10266833A JP26683398A JP2000097784A JP 2000097784 A JP2000097784 A JP 2000097784A JP 10266833 A JP10266833 A JP 10266833A JP 26683398 A JP26683398 A JP 26683398A JP 2000097784 A JP2000097784 A JP 2000097784A
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JP10266833A
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English (en)
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Kazufumi Moriya
和文 森屋
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動検出体の空気抵抗を低減して、大気中でも
低電圧で駆動でき、且つ高い検出感度を実現することの
できる外力検知センサを提供する。 【解決手段】外力により変位する可動検出体4と、この
可動検出体4の変位を静電容量の変化として検出する固
定検出体7とを含む外力検知センサにおいて、可動検出
体4の平坦面と固定検出体7の平坦面(検出面)とを、
外力の作用する方向と直交する方向にギャップを介して
一部対向させ、かつ外力の作用する方向に平行にずらし
て配置したことを特徴とする外力検知センサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のナビゲー
ションシステム、カメラの手振れ防止装置、ロボットの
姿勢制御装置などに使用される角速度センサ、自動車の
エアバック装置などに使用される加速度センサ、真空槽
ないし加圧室などに使用される圧力計などよりなる外力
検知センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の外力検知センサとして、図9およ
び図10を参照して、静電駆動・静電検出型の角速度セ
ンサ50について説明する。
【0003】51はガラス基板を示し、このガラス基板
51の上面部で、後述の振動体に対向する領域には、固
定検出電極52が形成される。また、固定検出電極52
の引出配線52aも同様に形成される。53は矩形状の
負荷質量を有する振動体で、この振動体53の四隅部に
はL字型の梁53aが結合し、この梁53aは支持部5
3bにそれぞれ結合している。また、振動体53の両側
面からは、櫛歯形の可動駆動電極53e、53fが直角
方向に伸びている。そして、これらの可動駆動電極53
e、53fは、駆動固定部54、55に形成された櫛歯
形の固定駆動電極54a、55aと間隙を介して対向し
ている。
【0004】固定検出電極52は引出電極52aを介し
て外部端子52bに接続される。また、振動体53は、
L字形の梁53a、支持部53bおよび引出配線53c
を介して外部端子53dに接続される。
【0005】また、振動体53、可動駆動電極53e、
53f、固定駆動電極54a、55aの下側には、空隙
56が犠牲層エッチングにより形成される。
【0006】つぎに、従来の角速度センサ50の動作に
ついて説明する。外部端子53dと駆動固定電極54、
55とを介して、固定駆動電極54aと可動駆動電極5
3eとの間および固定駆動電極55aと可動駆動電極5
3fとの間に互いに位相の反転した交流電圧を印加す
る。すると、振動体53はX軸方向に振動するようにな
る。振動体53がこのように振動しているときに、角速
度センサ50が振動体53の中心を通るY軸回りに回転
すると、振動体53はコリオリ力によりZ軸方向に振動
するようになる。この振動により、振動体53は固定検
出電極52に接近したり、離れたりして、それらの間に
形成される静電容量が変化する。この静電容量の変化に
より回転角速度を求める。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
外力検知センサとしての角速度センサ50は、振動体5
3と固定検出電極52とが数百ミクロンという微小ギャ
ップで近接しているため、検出振動時に、これらの間に
介在する空気がかなり大きな抵抗を持ち、検出振幅が小
さくなり、検出感度(1°/sに対する出力電圧)が低
下していた。また、角速度センサ50の感度を上げるた
めには、ギャップを狭くすればよいが、その分空気抵抗
が増加するので、駆動電圧を高くする必要がある。
【0008】そこで、本発明は、振動検出体の空気抵抗
を低減して、大気中でも低電圧で駆動でき、且つ高い検
出感度を実現することのできる外力検知センサを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、外力により変位する可動検出体と、この可動検出体
の変位を静電容量の変化として検出する固定検出体とを
含む外力検知センサにおいて、前記可動検出体の平坦面
と前記固定検出体の平坦面とを、外力の作用する方向と
直交する方向にギャップを介して一部対向させ、かつ外
力の作用する方向に平行にずらして配置したことを特徴
とするものである。
【0010】この発明は、可動検出体と固定検出体の平
坦面が、コリオリ力、加速度などの外力の作用する方向
と直交する方向にギャップを介して一部対抗し、可動検
出体と固定検出体との間に所定の静電容量が形成されて
いる。そして、外力が作用すると、可動検出体が固定検
出体に対し外力の作用する方向に平行に変位する。この
変位により、可動検出体と固定検出体の対向面積が外力
の作用方向により、増加したり、減少したりして、それ
らの間に形成される静電容量が増減する。この静電容量
の増減により、外力の角速度、加速度または圧力を求め
ることができる。したがって、可動検出体と固定検出体
との一部対向幅は、少なくとも可動検出体の最大変位幅
以上に設定されており、この一部対向幅により、所定の
静電容量がバイアスとして形成されている。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記可動検出体
は、負荷質量を有する振動体であり、該振動体は外力の
作用する方向に平坦面を有することを特徴とするもので
ある。
【0012】この発明の角速度センサ、加速度センサな
どの外力検知センサにおいて、それらの可動検出体は振
動体であり、この振動体に平坦面が形成される。その平
坦面は角速度、加速度などの外力の作用する方向に平行
であり、この外力による振動体の変位により、角速度、
加速度などの外力を検出することができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、コリオリ力によ
り変位する可動検出体と、この可動検出体の変位を静電
容量の変化として検出する固定検出体と、前記可動検出
体をコリオリ力の作用方向と直交する方向に振動させる
駆動手段と、を備える外力検知センサにおいて、前記可
動検出体の平坦面と前記固定検出体の平坦面とを、コリ
オリ力の作用する方向と直交する方向にギャップを介し
て一部対向させ、かつ、コリオリ力の作用する方向に平
行にずらして配置したことを特徴とするものである。
【0014】この発明は、駆動方向のX軸に対し、この
X軸と直交するY軸回りに回転が生じると、X軸および
Y軸のいづれにも直交するZ軸方向に外力としてコリオ
リ力が生じる。このコリオリ力により、可動検出体(振
動体、板状電極)はコリオリ力の発生方向(Z軸方向)
に変位する。そして、可動検出体と固定検出体にコリオ
リ力の発生方向に平行する平坦面を設けているので、こ
の可動検出体の変位の方向により当初の静電容量に増減
(変化)が生じるが、この静電容量の変化により角速度
を検出する。
【0015】請求項4に記載の発明は、前記可動検出体
と前記固定検出体とは、平坦面を有する複数の板状電極
を備えており、これらの板状電極の平坦面は、外力の作
用する方向と直交する方向にギャップを介してそれぞれ
一部対向し、かつ、外力の作用方向に平行にずらして配
置されていることを特徴とするものである。
【0016】この発明は、可動検出体側の複数の板状電
極の平坦面と固定検出体側の複数の板状電極の平坦面と
を外力の作用する方向と直交する方向にそれぞれ近接し
て一部対向させて、これらの対向面を外力の作用する方
向に平行に配置することにより、対向電極の総面積を大
きくして外力による静電容量の変化量を大きくし、角速
度、加速度などの外力の検出感度を高くすることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、図1および図2を参照し
て、本発明の外力検知センサの実施例として角速度セン
サ10について説明する。1は矩形状のガラス基板で、
このガラス基板1の四隅部には支持部2がそれぞれ形成
される。この支持部2には4つの梁3を介して可動検出
体としての振動体4が、その四隅部でX軸方向とZ軸方
向に振動可能に支持される。この振動体4は、中央部に
矩形状の窓を有する枠型形状をしており、4つの枠桟4
a〜4cの結合体よりなる。そして、一つの対向する枠
桟4a、4cの外側面にはそれぞれ櫛歯形の可動駆動電
極4e、4fが形成される。
【0018】また、5、6は基板1に固定されている駆
動固定部で、これらの駆動固定部5、6の内側面には櫛
歯形の固定駆動電極5a、6aが形成される。そして、
可動駆動電極4e、4fと固定駆動電極5a、6aと
は、それぞれ間隙を介して対向している。
【0019】7は固定検出体としてのH形の固定検出電
極で、振動体4の窓内において基板1に植設される。こ
の固定検出電極7は、XZ平面と平行な検出面(平坦
面)を持ち、振動体4の枠桟4b、4dの内側面(平坦
面)と平行に配置されると共に、振動体4の枠桟4b、
4dの内側面とY軸方向に一部対向している。即ち、固
定検出電極7の上端が振動体4の枠桟4b、4dのほぼ
中央部に位置して、振動体4の枠桟4b、4dは下側半
分(一部)で固定検出電極7に微小ギャップg1を介し
て対向している。このように、振動体4の枠桟4b、4
dと固定検出電極7の一部対向により、これらの間に空
気を誘電体として所定の静電容量が形成される。
【0020】つぎに、角速度センサ10の動作について
説明する。可動駆動電極4eと固定駆動電極5aとの間
および可動駆動電極4fと固定駆動電極6aとの間に直
流電圧を重畳した互いに反転位相の交流電圧を印加す
る。すると、振動体4は静電引力によりX軸方向に振動
するようになる。このように、振動体4が振動している
ときに、角速度センサ10が振動体4の中心を通るY軸
回りに回転すると、振動体4は図2に矢印で示すよう
に、コリオリ力により上下方向(Z軸方向)に振動する
ようになる。振動体4が上方に変位すると、固定検出電
極7と振動体4(枠桟4b、4d)との対向面積が減少
して、それらの間に形成される静電容量が減少する。ま
た、振動体4(枠桟4b、4d)が下方に変位すると、
固定検出電極7と振動体4(枠桟4b、4d)との対向
面積が増加して、それらの間に形成される静電容量が増
加する。このように、静電容量の増減により回転方向と
回転角速度を求める。
【0021】本実施例において、コリオリ力を検出する
手段は、振動体4の枠桟4b、4dが固定検出電極7に
対し微小ギャップg1を保って平行に変位して、それら
の対向面積を増減することにより行われる。したがっ
て、本実施例は、振動体4が空気の介在する微小ギャッ
プg1の対向方向に変位して、その介在する空気を圧縮
ないし減圧する場合に比べて、空気抵抗が1/10〜1
/15と小さくなり検出感度を高くすることができる。
【0022】つぎに、図3および図4を参照して第2実
施例の角速度センサ20について説明する。この角速度
センサ20は、第1実施例の角速度センサ10の固定検
出電極7を変形し、更に直線状の梁3をL字形状の梁3
aとし、その他の構成は角速度センサ10と同様にした
もので、角速度センサ10と同一部分には同一番号を付
してその説明を援用する。
【0023】振動体4の枠桟4b、4dの下面が、XY
平面と平行な平坦面になっており、基板1の上面と平行
に配置されている。そして、基板1の上面には、枠桟4
b、4dの下面(平坦面)とZ軸方向にそれぞれ一部対
向する固定検出電極7a、7bを形成する。振動体4の
枠桟4b、4dと固定検出電極7a、7bとの間にはそ
れぞれギャップg2を介して所定の静電容量がそれぞれ
形成される。二つの固定検出電極7a、7bは図示しな
い配線により接続される。
【0024】つぎに、角速度センサ20の動作について
説明する。可動駆動電極4eと固定駆動電極5aとの間
および可動駆動電極4fと固定駆動電極6aとの間に直
流電圧を重畳した互いに逆位相の交流電圧を印加する。
すると、振動体4はX軸方向に振動するようになる。こ
のように、振動体4が振動しているときに、角速度セン
サ20が振動体4の中心を通るZ軸回りに回転すると、
振動体4は図4に矢印で示すように、コリオリ力により
Y軸方向に振動するようになる。そして、振動体4が右
側に変位すると、振動体4の枠桟4b、4dと固定検出
電極7a、7bとの対向面積がそれぞれ増加して、それ
らの間に形成される静電容量が増加する。また、振動体
4の枠桟4b、4dが左側に変位すると、固定検出電極
7a、7bと振動体4の枠桟4b、4dとの対向面積が
それぞれ減少して、それらの間に形成される静電容量が
減少する。このように、静電容量の増減(変化)により
回転方向と回転角速度を求める。
【0025】本実施例は、第1実施例の角速度センサ1
0と同様に、コリオリ力の検出にあたって、振動体4が
ギャップg2を狭める方向に変位するのではなく、ギャ
ップg2を保つたまま平行に変位する構造なので、空気
抵抗を減少できて検出感度が向上する。
【0026】つぎに、図5および図6を参照して、本発
明の第3実施例の角速度センサ30について説明する。
この角速度センサ30は、第1実施例の角速度センサ1
0の固定検出電極7を両櫛歯形状の固定検出電極7cに
変形し、かつ、振動体4にもこの固定検出電極7cに対
向する櫛歯形状の可動検出電極4g、4hを形成したも
のである。その他の構成は角速度センサ10と同様なの
で、角速度センサ10と同一部分には同一番号を付して
その説明を援用する。
【0027】固定検出電極7cは、両櫛歯形状で片側に
4個づつ合計8個の板状電極を有し、XZ平面に平行な
検出面(平坦面)を設けて、振動体4の矩形状の窓内
で、ガラス基板1の上面に植設される。また、振動体4
の枠桟4aの内側面には3個の櫛歯形状よりなる可動検
出電極4gが形成される。更に、枠桟4aに対向する枠
桟4cの内側面にも3個の櫛歯形状よりなる可動検出電
極4hが形成される。可動検出電極4g、4hは、XZ
平面に平行な平坦面を有し板状に形成される。そして、
固定検出電極7cは、可動検出電極4g、4hの下側半
分と間隙を介して対向し、これらの間に所定の静電容量
が形成される。
【0028】つぎに、本実施例の角速度センサ30の動
作について説明する。可動駆動電極4eと固定駆動電極
5aとの間および可動駆動電極4fと固定駆動電極6a
との間に直流電圧を重畳した互いに逆位相の交流電圧を
印加する。すると、振動体4はX軸方向に振動するよう
になる。この場合、固定検出電極7cに対する可動検出
電極8aと8bの対抗面積は個別には増減するが、これ
らを合わせたトータルの対向面積は変化しない。したが
って、これらの間に形成される全体の静電容量も変化し
ないので、出力は発生しない。このように、振動体4が
振動しているときに、角速度センサ30が振動体4の中
心を通るY軸回りに回転すると、振動体4は図6に矢印
で示すように、コリオリ力により上下方向(Z軸方向)
に振動するようになる。振動体4が上方に変位すると、
固定検出電極7cと可動検出電極4g、4hとの対向面
積が減少して、それらの間に形成される静電容量が減少
する。また、振動体4が下方に変位すると、固定検出電
極7cと可動検出電極4g、4hとの対向面積が増加し
て、それらの間に形成される静電容量が増加する。この
ように、静電容量の増減により回転方向と回転角速度を
求める。
【0029】本実施例の角速度センサ30は、固定検出
電極7cと可動検出電極4g、4hとを櫛歯形状に形成
して小空間でもって対向させ、かつ、この対向面をコリ
オリ力の発生方向と平行にしているので、図1の場合よ
りも対向する電極面積が大きくなって静電容量も大きく
なり、その結果、静電容量の変化量が大きくなり、そし
て空気抵抗も少なくなって、検出感度が向上する。
【0030】つぎに、図7および図8を参照して、本発
明の第4実施例の加速度センサ40について説明する。
【0031】この加速度センサ40は、片持梁構造をし
ており、ガラス基板1aに基部41aが結合し、この基
部41aには梁41bの一端が結合し、その他端は振動
体4iに結合している。振動体4iは、基板1aの上面
と平行な平坦面を有している。これらの梁41bおよび
振動体4iは、基板1aから離間して水平方向に振動可
能になっている。
【0032】7dは振動体4iとほぼ同一形状の検出面
を有する固定検出電極で、振動体4iの右側半分と上下
対向するように、基板1の上面に形成される。そして、
振動体4iと固定検出電極7dとの間に所定の静電容量
が形成される。
【0033】つぎに、本実施例の加速度センサ40の動
作について説明する。加速度センサ40に左側方向への
加速度が加わると、振動体4iはその負荷質量の慣性の
ために、右側に変位する。そして、振動体4iと固定検
出電極7dとの対抗面積が大きくなり、それらの間に形
成される静電容量が大きくなる。
【0034】また、加速度センサ40に右側方向への加
速度が加わると、振動体4iはその負荷質量の慣性のた
めに、左側に変位する。そして、振動体4iと固定検出
電極7dとの対抗面積が小さくなり、それらの間に形成
される静電容量が減少する。このように、加速に応じて
静電容量が増減することにより加速度とその作用する方
向を求める。
【0035】本実施例の加速度センサ40は、その振動
体4iが固定検出電極7dに対し、加速度に応じて平行
方向に変位して、それらの間の空気の介在するギャップ
方向には変位しないので、空気抵抗が小さく、検出感度
を向上させることができる。図1では、固定検出電極7
を振動体4の窓の位置に設けたが、枠桟4b、4dの外
側に設けてもよい。即ち、枠桟4b、4dの外向きの側
面をXZ軸と平行な平坦面とし、これに固定検出電極の
検出面を平行に配置する。また、図1〜図3の実施例で
は、振動体4を枠型形状にしたが、枠桟4b、4dのい
づれか一方を削除するかあるいは結合して一本にして全
体をH型にしてもよい。
【0036】上記実施例においては、外力検知センサと
して、角速度センサと加速度センサを例示したが、本発
明は、圧力計にも適用できるものである。即ち、固定検
出体と可動検出体とを外力の加わる方向に一部ギャップ
を介して平行に配置して、所定の静電容量を設けておく
ことにより、圧力により可動検出体を変位させ、可動検
出体と固定検出体の対向面積を増減させて圧力を計測す
ることができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、可動検出体と
固定検出体との対向面が、外力の作用する方向に平行に
なっているので、外力が作用したときに可動検出体が固
定検出体に対し、それらの間に介在する空気を圧縮する
ことなく、平行に変位する。これにより、空気抵抗が低
く、大気中でも高い検出感度を実現することのできる。
請求項2に記載の発明は、負荷質量を有する振動体自体
に可動検出体の機能を持たせているので、この振動体の
平坦面を外力の作用方向に平行にし、且つ、固定検出体
の検出面も同様に平行に配置することにより、外力を高
感度に検出することができる。
【0038】請求項3に記載の発明は、可動検出体と固
定検出体との対向面が、コリオリ力の作用する方向に平
行になっているので、コリオリ力が作用したときに可動
検出体が固定検出体に対し、それらの間に介在する空気
を圧縮することなく、平行に変位する。これにより、空
気抵抗が低く、大気中でも高い検出感度を実現すること
のできる。
【0039】請求項4に記載の発明は、可動検出側の板
状電極と固定検出側の板状電極との対向面を外力の作用
する方向に平行に配置しているので、外力が作用したと
きに可動検出側の板状電極が固定検出側の板状電極に対
し、それらの間に介在する空気を圧縮することなく、平
行に変位する。これにより、空気抵抗を低くすることが
できる。また、複数の板状電極を設けた構成とすること
により、小空間を介して対抗する電極面積を大きくする
ことができ、外力に対する検出感度を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の外力検知センサの第1実施例の角速
度センサの斜視図
【図2】 図1のY1−Y1線断面形態図
【図3】 本発明の外力検知センサの第2実施例の角速
度センサの斜視図
【図4】 図3のY2−Y2線断面形態図
【図5】 本発明の外力検知センサの第3実施例の角速
度センサの斜視図
【図6】 図5のY3−Y3線断面形態図
【図7】 本発明の外力検知センサの第4実施例の加速
度センサの平面図
【図8】 図7のY4−Y4線断面形態図
【図9】 従来の外力検知センサとしての角速度センサ
の斜視図
【図10】 図9のX1−X1線断面形態図
【符号の説明】
1、1a ガラス基板 2 支持部 3、3a 梁 4、4i 振動体(可動検出体) 4a〜4d 枠桟(可動検出体) 4e、4f 可動駆動電極 4g、4h 可動検出電極(可動検
出体) 5、6 駆動固定部 5a、6a 固定駆動電極 7、7a、7b、7c、7d 固定検出電極(固定検
出体) 10〜30 角速度センサ 40 加速度センサ g1、g2 ギャップ 41a 基部 41b 梁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外力により変位する可動検出体と、この
    可動検出体の変位を静電容量の変化として検出する固定
    検出体とを含む外力検知センサにおいて、 前記可動検出体の平坦面と前記固定検出体の平坦面と
    を、外力の作用する方向と直交する方向にギャップを介
    して一部対向させ、かつ外力の作用する方向に平行にず
    らして配置したことを特徴とする外力検知センサ。
  2. 【請求項2】 前記可動検出体は、負荷質量を有する振
    動体であり、該振動体は外力の作用する方向に平坦面を
    有することを特徴とする請求項1に記載の外力検知セン
    サ。
  3. 【請求項3】 コリオリ力により変位する可動検出体
    と、この可動検出体の変位を静電容量の変化として検出
    する固定検出体と、前記可動検出体をコリオリ力の作用
    方向と直交する方向に振動させる駆動手段と、を備える
    外力検知センサにおいて、 前記可動検出体の平坦面と前記固定検出体の平坦面と
    を、コリオリ力の作用する方向と直交する方向にギャッ
    プを介して一部対向させ、かつ、コリオリ力の作用する
    方向に平行にずらして配置したことを特徴とする外力検
    知センサ。
  4. 【請求項4】 前記可動検出体と前記固定検出体とは、
    平坦面を有する複数の板状電極を備えており、これらの
    板状電極の平坦面は、外力の作用する方向と直交する方
    向にギャップを介してそれぞれ一部対向し、かつ、外力
    の作用方向に平行にずらして配置されていることを特徴
    とする請求項1、2または3に記載の外力検知センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007086489A1 (ja) * 2006-01-30 2007-08-02 Alps Electric Co., Ltd. 静電容量型圧力センサ
JP2010190758A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Sony Corp 変位検出素子、微小電気機械装置および電子機器

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