JP2000097261A - 多板ディスクブレーキ装置 - Google Patents

多板ディスクブレーキ装置

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JP2000097261A
JP2000097261A JP10269673A JP26967398A JP2000097261A JP 2000097261 A JP2000097261 A JP 2000097261A JP 10269673 A JP10269673 A JP 10269673A JP 26967398 A JP26967398 A JP 26967398A JP 2000097261 A JP2000097261 A JP 2000097261A
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JP
Japan
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casing
hydraulic cylinder
cylinder body
piston
disk member
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Application number
JP10269673A
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English (en)
Inventor
Kenjiro Kamibayashi
賢治郎 上林
Shunichi Usui
俊一 臼井
Takeshi Kishimoto
健 岸本
Norio Enohata
周夫 榎畑
Yuzo Hamada
雄三 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabco Ltd
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Nabco Ltd
Central Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストン作動油の劣化やパッキン類の寿命低
下等を確実に防止できる多板ディスクブレーキ装置を提
供すること。 【解決手段】 各々ロータ部材27とステータ部材28
を交互に配置してなる第1及び第2ディスク部材群D
1、D2と、各ディスク部材群を覆う第1及び第2ケー
シング13、14と、第1及び第2ディスク部材群間の
隙間に設けられ第1ピストン40で第1ディスク部材群
を押圧して制動力を発生させる第1油圧シリンダ体33
と、第2ディスク部材群に対して第1ディスク部材群と
反対側に設けられ第2ピストン48で第2ディスク部材
群を押圧して制動力を発生させる第2油圧シリンダ体4
6を備え、第1油圧シリンダ体を第1ケーシングと離間
させ且つ第1または第2ケーシングの外周部分から延伸
させた締結板35で支持するとともに第1油圧シリンダ
体に第2ケーシングに当接する凸部38を設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両等で用い
られる多板ディスクブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両等の多板ディスクブレーキ装置
として、回転軸に連動して回転する複数枚のロータ部材
と回転不能な複数枚のステータ部材とを上記回転軸の外
周に交互に配置し、これらディスク部材群を外側からケ
ーシングで覆うとともに、前記ディスク部材群を軸心方
向に押圧することでロータ部材、つまり、上記回転軸の
回転を停止させて制動力を発生させる油圧シリンダ体を
上記ケーシングに隣接して設けたものが知られている。
【0003】係る多板ディスクブレーキ装置において、
より大きなブレーキ容量を確保するため、上記ディスク
部材群を上記回転軸の軸心方向の中間部付近で2つに分
割し、分割した第1及び第2ディスク部材群を各々第1
及び第2ケーシングで覆うとともに、制動時に第1及び
第2ディスク部材群を各々押圧するための第1及び第2
油圧シリンダ体を設けたものがある。
【0004】その場合、スペースを有効利用してブレー
キ装置の小型化を図るため、上記第1及び第2油圧シリ
ンダ体の少なくとも一方は上記第1及び第2ケーシング
間の隙間に配置することが好ましい。しかしながら、第
1及び第2ケーシング間の隙間は熱がこもり易いため、
この隙間に配置された油圧シリンダ体内でピストン作動
油の劣化や気泡の発生等の問題が生じたり、或いは該油
圧シリンダ体内に配置されたパッキン等の部品の耐用寿
命が損なわれる恐れがある。
【0005】そこで、従来、図10に示すように、上記
第1及び第2ケーシング1、2間の隙間Xに配置されて
第1ケーシング1の端壁3に取り付けられた油圧シリン
ダ体4に、ピストン5とは独立の圧力板7を端壁3の孔
3aに嵌合した支持筒6に対して摺動自在に設け、ピス
トン5の押圧力を圧力板7を介して第1ケーシング1内
の第1ディスク部材群8に伝達する構成とするととも
に、非制動時にピストン5を圧力板7から離間させる第
1ばね9と、非制動時に圧力板7を第1ディスク部材群
8から離間させる第2ばね10とを設け、且つ上記隙間
Xからピストン5と圧力板7との間の隙間Yに冷却空気
を取り入れる冷却空気取入孔3bを上記端壁3に形成し
た多板ディスクブレーキ装置が提案されている(特開平
8-277861号公報参照)。係る構成によれば、非制動時に
圧力板7の熱がピストン5に直接伝わらず、且つピスト
ン5が冷却空気取入孔3bからの冷却空気によって冷却
されるようになる。
【0006】
【発明が解決すべき課題】ところが、図10の従来例で
は、油圧シリンダ体4が第1ケーシング1の端壁3に直
接取り付けられているので、第1ケーシング1の熱が油
圧シリンダ体4に直接伝わることになり、そのため、ピ
ストン5と圧力板7間の隙間Yに冷却空気を取り込んで
いるにもかかわらず、ピストン5等を充分に冷却するこ
とが困難となり、前述したピストン作動油の劣化やパッ
キン類の耐用寿命の低下等の問題を確実に回避すること
ができないものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決して、第1及び第2ケーシング間に配置された油圧
シリンダ体の制動時における温度上昇を抑制し、ピスト
ン作動油の劣化やパッキン類の寿命低下等を確実に防止
できる多板ディスクブレーキ装置を提供することを目的
とする。そのため、請求項1の多板ディスクブレーキ装
置は、回転軸に連動して回転するロータ部材と回転不能
なステータ部材とを交互に配置したディスク部材群と、
このディスク部材群を軸心方向の中間部付近において分
割したうち一方の第1ディスク部材群を覆う第1ケーシ
ングと、前記分割したうち他方の第2ディスク部材群を
覆う第2ケーシングと、前記第1ケーシングと第2ケー
シングとの間に設けられ、前記第1ディスク部材群を軸
心方向に押圧することで制動力を発生させる第1ピスト
ンを内蔵した第1油圧シリンダ体と、前記第2ディスク
部材群に対して前記第1ディスク部材群の位置する側と
反対側に設けられ、前記第2ディスク部材群を軸心方向
に押圧することで制動力を発生させる第2ピストンを内
蔵した第2油圧シリンダ体とを備え、前記第1油圧シリ
ンダ体を前記第1ケーシングに対して離間させて設け、
その第1油圧シリンダ体を前記第1ケーシングまたは第
2ケーシングの外周部分から延伸させた締結板で支持す
るとともに、前記第1油圧シリンダ体に、前記第2ケー
シングに当接する凸部を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0008】請求項2の多板ディスクブレーキ装置は、
請求項1の構成において、前記第1油圧シリンダ体は、
前記第1ピストンに押圧されて前記第1ディスク部材群
に当接する圧力板と、非制動時に前記第1ピストンを前
記圧力板から離間させる第1ばねと、非制動時に前記圧
力板を前記第1ディスク部材群から離間させる第2ばね
とを有することを特徴とするものである。
【0009】請求項2の構成によれば、非制動時には、
圧力板が上記第2ばねのばね力により第1ディスク部材
群から離間するとともに、第1ピストンは上記第1ばね
のばね力により圧力板から離間している。制動時には、
第1油圧シリンダ体へのピストン作動油の供給に伴い、
第1ピストンが上記第1ばねのばね力に抗して圧力板側
へ移動して圧力板に当接し、さらに、第1ピストンが圧
力板とともに第1及び第2ばねのばね力に抗して上記第
1ディスク部材群側に移動して圧力板を第1ディスク部
材群に当接させた後、圧力板を介してこの第1ディスク
部材群に軸心方向の圧力を加えることにより制動力を発
生させる。
【0010】請求項3の多板ディスクブレーキ装置は、
請求項2の構成において、前記第1油圧シリンダ体と前
記第1ケーシングとの間の空間、及び前記圧力板と前記
第1ピストンとの間の空間を外部からの冷却空気が流れ
る冷却空気通路としたことを特徴とするものである。
【0011】請求項4の多板ディスクブレーキ装置は、
請求項1の構成において、前記ロータ部材及びステータ
部材を炭素系複合材料で形成したことを特徴とするもの
である。この炭素系複合材料は、炭素繊維をレジン、ピ
ッチ等で結合、強化した後、炭化及び黒鉛化処理を行っ
て形成される炭素繊維/炭素複合材料であり、高温状態
においても常温と同等以上の引張強度を有し、極めて良
好な耐熱性を具備するとともに、軽量、高弾性、異方性
の少ない微細組織、優れた摺動性及び耐磨耗性を具備す
る材料である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、本実施の形態
に係る多板ディスクブレーキ装置12は、所定の間隔を
隔てて同芯に配置された第1及び第2ケーシング13、
14を備え、これら第1及び第2ケーシング13、14
の互いに離れた位置の端壁13a、14a、つまり、第
1ケーシング13の前側の端壁13aと第2ケーシング
14の後側の端壁14aの各内周には各々軸受15、1
6が配置されて、これら軸受15、16により回転軸1
7の軸心方向両端部が回転自在に支持されている。すな
わち、上記回転軸17は軸心方向一端部が第1ケーシン
グ13の端壁13a内周に位置し、第1ケーシング13
内、両ケーシング13、14間の隙間18及び第2ケー
シング14内を貫通して軸心方向他端部が第2ケーシン
グ14の端壁14a内周に位置している。
【0013】回転軸17の内部には、その軸心方向へ貫
通する冷却空気の流通孔17aが形成されるとともに、
第1及び第2ケーシング13、14内において、回転軸
17の外周に各々径方向外方へ突出するフランジ17
b、17cが形成され、且つ図示しない動力伝達部から
回転軸17の上記軸心方向一端部に回転力が伝達される
ようになっている。
【0014】フランジ17b、17cの外周側には各々
リング部材20、21が配置され、これらリング部材2
0、21から径方向内方へ突出するフランジ20a、2
1aはボルト・ナット22によりフランジ17b、17
cに連結されている。これにより、リング部材20、2
1が回転軸17と一体に回転するようになっている。
【0015】第1及び第2ケーシング13、14の互い
に対向する軸心方向端部、つまり、第1ケーシング13
の後端部と第2ケーシング14の前端部の開口を覆うよ
うに各々環状の蓋体23、24が配置され、これら蓋体
23、24の内周には環状部材25が嵌合、固定されて
いる。環状部材25に設けた内向きフランジ25aの内
周側には円筒部材26が回転自在に嵌合され、円筒部材
26の軸心方向両端部は両リング部材20、21の対向
する軸心方向端部の外周に嵌合されている。
【0016】リング部材20、21の外周には、その円
周方向に所定の間隔をおいて、回転軸17の軸心方向へ
延びる複数のキー部20b、21b(図2のキー部20
b参照)が形成されている。第1及び第2ケーシング1
3、14内において、リング部材20、21の外周に
は、各々複数枚のロータ部材27と複数枚のステータ部
材28とが交互に配置され、第1ケーシング13内の各
複数枚のロータ部材27とステータ部材28とが第1デ
ィスク部材群D1を構成する一方、第2ケーシング14
内の各複数枚のロータ部材27とステータ部材28とが
第2ディスク部材群D2を構成している。
【0017】各ロータ部材27の内周端部には径方向内
方へ突出する複数の凸部27a、27bが形成されて、
これらの凸部27a、27bがリング部材20、21に
おける隣接するキー部20b、21b間に摺動自在に嵌
合されることにより、各ロータ部材27がリング部材2
0、21により回転軸17の軸心方向への相対移動のみ
自在に支持されている。
【0018】また、第1及び第2ケーシング13、14
内のステータ部材28の外周端部付近には、前記キー部
20b、21bと平行に回転軸17の軸心方向へ延びる
各複数のキー部材29が回転軸17の軸心を中心とする
同一円周上に設けられ、各キー部材29は第1及び第2
ケーシング13、14により支持されている。第1及び
第2ケーシング13、14内の各ステータ部材28の外
周端部には複数の凹部28aが形成され、これら凹部2
8aが各キー部材29に摺動自在に嵌合されることによ
り、各ステータ部材28はキー部材29を介して第1及
び第2ケーシング13、14により回転軸17の軸心方
向への移動自在に支持されている。
【0019】第1及び第2ディスク部材群D1、D2の
上記軸心方向両端部には各々ステータ部材28が配置さ
れている。第1ケーシング13の端壁13a及び第2ケ
ーシング14の蓋体24と対向する位置の各ステータ部
材28は、これら端壁13a及び蓋体24に埋め込まれ
て第1及び第2ケーシング13、14内にビス30で固
定された当接板30aに当接し、上記端壁13a及び蓋
体24には直接接触していない。これにより、第1及び
第2ディスク部材群D1、D2の熱が上記端壁13a及
び蓋体24に直接伝達されないようになっている。ま
た、第1ケーシング13の蓋体23及び第2ケーシング
14の端壁14aと対向する位置の各ステータ部材28
は、非制動時において後述する各圧力板36との間に所
定の間隔が隔てられるようになっている。
【0020】上記第1及び第2ディスク部材群D1、D
2を構成する各ロータ部材27及び各ステータ部材28
は炭素系複合材料(Carbon / Carbon Composites)により
形成されている。この炭素系複合材料は、周知のよう
に、炭素繊維をレジン、ピッチ等で結合、強化した後、
炭化及び黒鉛化処理を行って形成される炭素繊維/炭素
複合材料である。係る炭素系複合材料は、高温状態にお
いても常温と同等以上の引張強度を有し、極めて良好な
耐熱性を具備するとともに、軽量、高弾性、異方性の少
ない微細組織、優れた摺動性及び耐磨耗性を具備する材
料である。
【0021】図3に示すように、第1及び第2ケーシン
グ13、14の蓋体23、24が配置された側の互いに
対向する端部には、相手側のケーシング14または13
に向けて延びる複数の突起13b、14bが対応位置に
設けられ、対応する突起13b、14bの先端部同士が
接合された状態で突起13b、14bがボルト・ナット
32で連結されることにより、第1及び第2ケーシング
13、14が蓋体23、24同士の間に前記所定の隙間
18を隔てて接続されている。
【0022】図4及び図5にも示すように、第2ケーシ
ング14側の蓋体24の外周縁部には、第1ケーシング
13の蓋体23側に向けて突出するフランジ24aが設
けられるとともに、図6及び図7に示すように、このフ
ランジ24a上の複数箇所にフランジ24aの前面から
さらに蓋体23側へ突出する複数の突起24bが設けら
れている。そして、これら突起24bの先端部が蓋体2
3の後面に当接することにより、蓋体23、24間に前
記所定の隙間18が設定されている。
【0023】上記隙間18内で回転軸17の外周を取り
巻くように、上方が開いた大略コ字形の第1油圧シリン
ダ体33が配置されている。第1油圧シリンダ体33と
第1ケーシング13の蓋体23との間には、冷却空気の
流通が可能な冷却空気通路34(前記隙間18の一部)
が形成されている。また、蓋体24のフランジ24a上
に2つの締結板35の各一端部がボルト36で固定され
ている。
【0024】この締結板35は多板ディスクブレーキ装
置12の径方向内方へ延び、他端部がボルト37によっ
て第1油圧シリンダ体33に固定されている。これによ
り、第1油圧シリンダ体33は締結板35を介して第2
ケーシング14の外周部分に位置するフランジ24aで
支持されている。第1油圧シリンダ体33の後面には複
数のピン38(凸部)が埋め込まれ、これらのピン38
は蓋体24の前面(外面)に当接している。このよう
に、第1油圧シリンダ体33の後面が蓋体24に直接接
触しないため、蓋体24の熱は第1油圧シリンダ体33
に伝達されにくく、且つ前述のピン30を設けたことに
より、蓋体24が制動時に高温となる第2ディスク部材
群D2に直接接触しないので、第1油圧シリンダ体33
及び後述のシリンダ39等の温度上昇は効果的に抑制さ
れることになる。
【0025】第1油圧シリンダ体33の4箇所のコーナ
部には各々シリンダ39が配置されて、各シリンダ39
内には第1ピストン40が摺動自在に収容されるととも
に、第1油圧シリンダ体33内に設けた油圧通路33a
から各シリンダ39内にピストン作動油の給排が可能と
されている。また、第1ケーシング13側の蓋体23に
は、シリンダ39に対応する位置に各々孔23aが明け
られ、これら孔23a内に各々円筒状の支持孔を有する
支持筒41が嵌合されている。
【0026】この支持筒41内には圧力板42がその筒
状フランジ部42aで摺動自在に支持され、前記第1ピ
ストン40とこの圧力板42との間に第1ばね43(コ
イルばね)が縮設されるとともに、圧力板42と一体的
に設けたばね受け42bと支持筒41との間に、第1ば
ね43よりばね力の大きい第2ばね44(コイルばね)
が縮設されている。
【0027】これにより、図8にも示すように、非制動
時には、第2ばね44のばね力により圧力板42は後方
へ付勢されて圧力板42が前記第1ディスク部材群D1
から離間するとともに、第1ばね43のばね力により第
1ピストン40が後方へ付勢されて第1ピストン40が
圧力板42から離間し、第1ピストン40と圧力板42
との間に冷却空気通路45が形成されるようになってい
る。
【0028】そして、制動時に第1油圧シリンダ体33
の油圧通路33aから各シリンダ39にピストン作動油
が供給されると、第1ピストン40が第1ばね43のば
ね力に抗して前方、つまり、図1の右方へ移動すること
により圧力板42に当接し、引き続き、第1ピストン4
0が第1及び第2ばね43、44のばね力に抗して圧力
板42とともに前方へ移動することにより、圧力板42
が第1ディスク部材群D1中の後端位置のステータ部材
28に当接し、第1ディスク部材群D1を前方へ押圧す
ることにより制動力を発生させるものである。
【0029】また、第2ケーシング14の端壁14aの
後方に隣接して第2油圧シリンダ体46が配置され、第
2油圧シリンダ体46は端壁14aに固定されている。
この第2油圧シリンダ体46には、回転軸17の軸心を
中心とする同一円周上に複数個、例えば、4個のシリン
ダ47が一体に設けられて各シリンダ47は前方、つま
り、端壁14a側へ延びるとともに、各シリンダ47内
には第2ピストン48が摺動自在に嵌合されている。そ
して、各シリンダ47には、第2油圧シリンダ体46内
の油圧通路46aを介してピストン作動油が給排可能と
されている。
【0030】各シリンダ47に対応して第2ケーシング
14の端壁14aには孔14bが形成され、この孔14
bには、前記第1ケーシング13の蓋体23の孔23a
に嵌合されているのと同一の支持筒41が嵌合されてい
る。そして、支持筒41内には、前記蓋体23側と同一
の圧力板42が摺動自在に嵌合され、且つ第2ピストン
48と圧力板42及び該圧力板42のばね受け42bと
支持筒41間に蓋体23側と同一の第1及び第2ばね4
3、44(図1では参照番号省略)が縮設されている。
【0031】これにより、非制動時には、第2ばね44
のばね力により圧力板42と第2ケーシング14内の第
2ディスク部材群D2中の後端位置のステータ部材28
との間に所定の隙間が隔てられるとともに、第1ばね4
3のばね力により圧力板42と第2ピストン48との間
に所定の隙間が隔てられるようになっている。一方、制
動時に各シリンダ47内にピストン作動油が供給される
と、第2ピストン48が前方へ移動して圧力板42に当
接し、さらに前方へ移動して第2ディスク部材群D2に
当接することにより、第2ディスク部材群D2を押圧
し、制動力を発生させるものである。なお、端壁14a
の一部の孔14bにおいては、孔14bに支持筒41が
直接嵌合されていてもよい。
【0032】第1及び第2ケーシング13、14の上部
には各々冷却空気供給孔13c、14cが形成されると
ともに、第1及び第2ケーシング13、14間の前記隙
間18の上部には、この隙間18に冷却空気を供給する
ための漏斗状の供給部材50が配置されている。これら
冷却空気供給孔13c、14c及び供給部材50には、
図示しない冷却空気供給部から所定圧力の冷却空気が供
給されるようになっている。また、第1及び第2ケーシ
ング13、14の下部には排気部材51が取り付けら
れ、第1及び第2ケーシング13、14内の使用済の冷
却空気はこの排気部材51に設けた複数の排気孔(図示
せず)から排出されるようになっている。
【0033】図2に第1ケーシング13の概略横断面を
示すように、この冷却空気供給孔13cの内側には内部
開口部材52が配置されている。そして、内部開口部材
52の一方の側壁部52aから前記排気部材51に渡っ
て第1ディスク部材群D1の一側を包囲するように隔壁
部材53が設けられている。同様に、内部開口部材52
の他方の側壁部52bから前記排気部材51に渡って第
1ディスク部材群D1の他側を包囲するように隔壁部材
54が設けられている。
【0034】これにより、隔壁部材53、54の内側
に、第1ディスク部材群D1の収容された内部空間55
が形成されるとともに、隔壁部材53、54の外面と第
1ケーシング13の内面との間に、前記冷却空気供給孔
13cと連通した冷却空気流通空間56が形成され且つ
内部空間55と空気流通空間56とは隔壁部材53、5
4によって区画される。
【0035】また、内部開口部材52には、その上下方
向へ貫通して冷却空気供給孔13cと前記内部空間55
とを連通する内部開口52cが設けられ、且つこの内部
開口52cを開閉するための、2枚の屈曲板57a、5
7bからなる冷却切換弁57が支軸58の回りで回動自
在に設けられている。これにより、図2に示すように、
冷却切換弁57が閉じた状態では、冷却空気供給孔13
cに供給される冷却空気が、隔壁部材53、54の外側
の空気流通空間56のみに供給される一方、図9に示す
ように、冷却切換弁57が開いた状態では、冷却空気供
給孔13cに供給された冷却空気が、主として内部開口
52cを介して隔壁部材53、54の内側の内部空間5
5内に導入され、隔壁部材53、54と第1ケーシング
13間の空気流通空間56にも供給されるように構成さ
れている。なお、図示しないが、第2ケーシング14内
にも、第1ケーシング13内と同様の隔壁部材53、5
4と冷却切換弁57とが設けられている。
【0036】前記隙間18の上部に位置する供給部材5
0内には、第1及び第2ケーシング13、14内の各冷
却切換弁57を互いに連動して開閉させるための空気圧
式のアクチュエータ60が配置されている。詳細には説
明しないが、このアクチュエータ60は、図4のシリン
ダ61への空気圧の供給の有無に応じて、ロッド62を
図4の左右方向へ移動させ、これにより、前記冷却切換
弁57の支軸58を正逆方向へ回動させて冷却切換弁5
7を開閉するものである。
【0037】なお、冷却切換弁57は第1及び第2ディ
スク部材群D1、D2の温度が所定温度(ロータ部材2
7及びステータ部材28の酸化の生じやすくなる境界温
度)未満の場合に開かれて第1及び第2ケーシング1
3、14の隔壁部材53、54内の内部空間55に冷却
空気が直接供給され、第1及び第2ディスク部材群D
1、D2の温度が上記所定温度以上となる場合に閉じら
れて冷却空気が隔壁部材53、54の外側の冷却空気流
通空間56のみに供給されるように開閉制御することが
第1及び第2ディスク部材群D1、D2の酸化を抑制し
つつ良好な冷却効果を得る上で好ましい。
【0038】第1及び第2ケーシング13、14間の隙
間18、より正確には、第1油圧シリンダ体33と第1
ケーシング13の蓋体23との間の前記冷却空気通路3
4には、各一端部が供給部材50の下端の開口50aに
接続され且つ各他端部が隙間18内の上方の2つのシリ
ンダ39近傍で開口する2本の短い供給ダクト63と、
各一端部が供給部材50の下端の開口50aに接続され
且つ各他端部が隙間18内の下方の2つのシリンダ39
近傍で開口する2本の長い供給ダクト64とが設けられ
ている。また、前記環状部材25には、円周方向の複数
箇所に孔25aが設けられるとともに、環状部材25の
内周側に位置する前記円筒部材26にも円周方向の複数
箇所に孔26aが設けられている。環状部材25の下部
にて、環状部材25に設けた孔25bに連通して下方へ
延びる排気ダクト65が配置され、この排気ダクト65
の下端部は多板ディスクブレーキ装置12の幅方向(図
4の左右方向)へ延びる排気管66の中央部の孔(図示
せず)に接続されている。
【0039】供給部材50の下端の開口50aから供給
される冷却空気は、矢印Aで示すように、供給ダクト6
3、64を介して各シリンダ39の外周に供給され、各
シリンダ39が効果的に冷却される。シリンダ39を冷
却した冷却空気は、第1油圧シリンダ体33等を冷却し
ながら、矢印Bで示すように、隙間18から外気へと直
接排出される。
【0040】また、開口50aから供給される冷却空気
は、環状部材25の孔25aを介して円筒部材26の外
周に至り、円筒部材26を冷却するとともに、さらに、
その一部が円筒部材26の孔26aを介して回転軸17
の外周に至り、回転軸17を冷却する。そして、回転軸
17及び円筒部材26を冷却した冷却空気は、矢印Cで
示すように、円筒部材26の下部に設けた孔26bから
排気ダクト65に至り、排気管66の中央部の孔(不図
示)から排気管66内に送り込まれて、排気管66の両
端部に設けた開口66aから排出される。なお、開口5
0aから供給される冷却空気の一部は、第1及び第2ケ
ーシング13、14間の隙間18(冷却空気通路34)
を流通して各部を冷却しながら外気に排出される。
【0041】上述のように、本実施の形態では、第1油
圧シリンダ体33が締結板35を介して第2ケーシング
14の蓋体24のフランジ24aにより支持され、第1
油圧シリンダ体33と第1ケーシング13の蓋体23と
の間に冷却空気通路34が形成されるため、第1油圧シ
リンダ体33はこの冷却空気通路34を流通する冷却空
気により良好に冷却される。特に、第1油圧シリンダ体
33に設けた複数のシリンダ39に対しては、冷却空気
の供給部材50から供給ダクト63、64を介して直接
冷却空気を供給するようにしたので、シリンダ39は確
実に冷却され、シリンダ39内のピストン作動油の劣化
やパッキン類の寿命低下等の不具合が生じにくくなる。
【0042】また、前述のように、第1油圧シリンダ体
33と第2ケーシング14の蓋体24とを直接接触させ
ず、ピン38を蓋体24と接触させるようにしたので、
蓋体24から第1油圧シリンダ体33に伝達される熱も
僅かなものとなる。さらに、非制動時には、第1ピスト
ン40が圧力板42から離間するようにしたので、この
第1ピストン40と圧力板42との間の冷却空気通路4
5を流通する冷却空気により第1ピストン40等が良好
に冷却され、上記ピストン作動油の劣化等の問題が一層
生じにくくなる。
【0043】なお、上記実施の形態では、第2ケーシン
グ14側の蓋体24にフランジ24a及び突起24bを
設け、突起24bを第1ケーシング13の蓋体23に当
接させて隙間18を確保するとともに、第1油圧シリン
ダ体33を支持する締結板35を上記フランジ24aに
取り付けるようにしたが、これに代えて、第1ケーシン
グ13側の蓋体23の外周縁部にフランジ及び突起を設
けて、該突起を第2ケーシング14側の蓋体24に当接
することにより、隙間18を確保することもでき、その
場合、締結板35は蓋体23のフランジに固定すればよ
い。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1の多板
ディスクブレーキ装置は、回転軸に連動して回転するロ
ータ部材と回転不能なステータ部材とを交互に配置した
ディスク部材群と、このディスク部材群を軸心方向の中
間部付近において分割したうち一方の第1ディスク部材
群を覆う第1ケーシングと、前記分割したうち他方の第
2ディスク部材群を覆う第2ケーシングと、前記第1ケ
ーシングと第2ケーシングとの間に設けられ、前記第1
ディスク部材群を軸心方向に押圧することで制動力を発
生させる第1ピストンを内蔵した第1油圧シリンダ体
と、前記第2ディスク部材群に対して前記第1ディスク
部材群の位置する側と反対側に設けられ、前記第2ディ
スク部材群を軸心方向に押圧することで制動力を発生さ
せる第2ピストンを内蔵した第2油圧シリンダ体とを備
え、前記第1油圧シリンダ体を前記第1ケーシングに対
して離間させて設け、その第1油圧シリンダ体を前記第
1ケーシングまたは第2ケーシングの外周部分から延伸
させた締結板で支持するとともに、前記第1油圧シリン
ダ体に、前記第2ケーシングに当接する凸部を設けたも
のであり、第1及び第2ケーシング間に配置された第1
油圧シリンダ体が第1ケーシングにより直接支持され
ず、上記締結板で支持されるとともに、第1油圧シリン
ダ体が第2ケーシングとその凸部で接触するのみである
から、第1及び第2ケーシングの熱は第1油圧シリンダ
体に直接伝達されることがなく、これにより、制動作用
に伴う第1油圧シリンダ体の温度上昇が抑制されるの
で、第1油圧シリンダ体内のピストン作動油の劣化やパ
ッキン等の部品の耐用性の低下等の問題は生じにくくな
る。
【0045】なお、制動時に第1ピストンが圧力板を介
して第1ディスク部材群を押圧する際に生じる反力は、
第1油圧シリンダ体に設けた上記凸部から第2ケーシン
グに伝達されることにより第2ケーシングによって支持
されるが、上記凸部は表面積の小さなものであるので、
この凸部を介して第2ケーシングから第1油圧シリンダ
体に伝達される熱は僅かなものである。
【0046】請求項2の多板ディスクブレーキ装置は、
請求項1の構成において、前記第1油圧シリンダ体は、
前記第1ピストンに押圧されて前記第1ディスク部材群
に当接する圧力板と、非制動時に前記第1ピストンを前
記圧力板から離間させる第1ばねと、非制動時に前記圧
力板を前記第1ディスク部材群から離間させる第2ばね
とを有するものであるから、非制動時には第1ディスク
部材群と圧力板との間及び圧力板と第1ピストンとの間
に各々隙間が形成され、その結果、第1ディスク部材群
の熱が第1ピストンに直接的には伝達されなくなるの
で、第1ピストンの温度上昇が抑制され、第1油圧シリ
ンダ体内のピストン作動油の劣化やパッキン等の部品の
耐用性の低下等の問題が一層生じにくくなる。
【0047】請求項3の多板ディスクブレーキ装置は、
請求項2の構成において、前記第1油圧シリンダ体と前
記第1ケーシングとの間の空間、及び前記圧力板と前記
第1ピストンとの間の空間を外部からの冷却空気が流れ
る冷却空気通路としたものであるから、この冷却空気通
路を流れる冷却空気によって上記圧力板や第1ピストン
が効果的に冷却され、上述した第1油圧シリンダ体内の
ピストン作動油の劣化やパッキン等の部品の耐用性の低
下等の問題を一層確実に回避することができるようにな
る。
【0048】請求項4の多板ディスクブレーキ装置は、
請求項1の構成において、前記ロータ部材及びステータ
部材を炭素系複合材料で形成したものであり、この炭素
系複合材料は、高温状態においても常温と同等以上の引
張強度を有し、極めて良好な耐熱性を具備するため、ロ
ータ部材及びステータ部材を係る材料で形成することに
より、多板ディスクブレーキ装置において、充分大きな
ブレーキ容量を確保することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る多板ディスクブレー
キ装置を示す縦断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う概略横断面図。
【図3】上記多板ディスクブレーキ装置の側面図。
【図4】図1のIV−IV線に沿う概略横断面図。
【図5】図4のV−V線に沿う水平断面図。
【図6】上記多板ディスクブレーキ装置の第1及び第2
ケーシング間の隙間部分を示す一部断面側面図。
【図7】上記隙間部分における蓋体及び第1油圧シリン
ダ体を示す分解断面図。
【図8】上記第1油圧シリンダ体のシリンダ部を示す拡
大断面図。
【図9】上記多板ディスクブレーキ装置の第1及び第2
ケーシングにおける冷却切換弁を開いた状態を示す部分
横断面図。
【図10】従来の多板ディスクブレーキ装置における油
圧シリンダ体を示す縦断面図。
【符号の説明】
12 多板ディスクブレーキ装置 13 第1ケーシング 14 第2ケーシング 17 回転軸 27 ロータ部材 28 ステータ部材 33 第1油圧シリンダ体 34、45 冷却空気通路 38 ピン(凸部) 40 第1ピストン 42 圧力板 43 第1ばね 44 第2ばね 46 第2油圧シリンダ体 D1 第1ディスク部材群 D2 第2ディスク部材群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 臼井 俊一 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 岸本 健 兵庫県神戸市西区高塚台7丁目3番3号 株式会社ナブコ総合技術センター内 (72)発明者 榎畑 周夫 兵庫県神戸市西区高塚台7丁目3番3号 株式会社ナブコ総合技術センター内 (72)発明者 浜田 雄三 兵庫県神戸市西区高塚台7丁目3番3号 株式会社ナブコ総合技術センター内 Fターム(参考) 3J058 AA44 AA48 AA53 AA57 AA77 AA84 AA87 BA36 BA37 CB15 CB17 CB18 CC03 CC36 CC76 CC82 DE01 FA21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に連動して回転するロータ部材と
    回転不能なステータ部材とを交互に配置したディスク部
    材群と、 このディスク部材群を軸心方向の中間部付近において分
    割したうち一方の第1ディスク部材群を覆う第1ケーシ
    ングと、 前記分割したうち他方の第2ディスク部材群を覆う第2
    ケーシングと、 前記第1ケーシングと第2ケーシングとの間に設けら
    れ、前記第1ディスク部材群を軸心方向に押圧すること
    で制動力を発生させる第1ピストンを内蔵した第1油圧
    シリンダ体と、 前記第2ディスク部材群に対して前記第1ディスク部材
    群の位置する側と反対側に設けられ、前記第2ディスク
    部材群を軸心方向に押圧することで制動力を発生させる
    第2ピストンを内蔵した第2油圧シリンダ体とを備え、 前記第1油圧シリンダ体を前記第1ケーシングに対して
    離間させて設け、その第1油圧シリンダ体を前記第1ケ
    ーシングまたは第2ケーシングの外周部分から延伸させ
    た締結板で支持するとともに、 前記第1油圧シリンダ体に、前記第2ケーシングに当接
    する凸部を設けた、多板ディスクブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1油圧シリンダ体は、前記第1ピ
    ストンに押圧されて前記第1ディスク部材群に当接する
    圧力板と、非制動時に前記第1ピストンを前記圧力板か
    ら離間させる第1ばねと、非制動時に前記圧力板を前記
    第1ディスク部材群から離間させる第2ばねとを有す
    る、請求項1の多板ディスクブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1油圧シリンダ体と前記第1ケー
    シングとの間の空間、及び前記圧力板と前記第1ピスト
    ンとの間の空間を外部からの冷却空気が流れる冷却空気
    通路とした、請求項2の多板ディスクブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記ロータ部材及びステータ部材を炭素
    系複合材料で形成した、請求項1の多板ディスクブレー
    キ装置。
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CN113748275A (zh) * 2019-05-03 2021-12-03 舍弗勒技术股份两合公司 盘式制动设备以及具有盘式制动设备的变速器装置
CN113748275B (zh) * 2019-05-03 2023-07-14 舍弗勒技术股份两合公司 盘式制动设备以及具有盘式制动设备的变速器装置

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