JP2000095374A - シート吸着搬送装置及び記録装置 - Google Patents

シート吸着搬送装置及び記録装置

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JP2000095374A
JP2000095374A JP10267825A JP26782598A JP2000095374A JP 2000095374 A JP2000095374 A JP 2000095374A JP 10267825 A JP10267825 A JP 10267825A JP 26782598 A JP26782598 A JP 26782598A JP 2000095374 A JP2000095374 A JP 2000095374A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被給電部が設けられた搬送ベルト
の側端部全域を保護部材により外部と隔離して覆ったこ
とで記録ヘッドから誤って流出したインクやインク吐出
によるサテライト、マイクロドット等からなる霧状のイ
ンク滴やゴミ、紙粉等から被給電部全体を保護すること
が出来、該被給電部と給電手段との接触が安定して安定
した給電が出来るシート吸着搬送装置及びこれを備えた
記録装置を提供することを可能にすることを目的として
いる。 【解決手段】 搬送ベルト15の側端部に設けられた被給
電部32a,33aの周囲に所定の空間を有して外部と隔離
する保護部材43が搬送ベルト15の側端部全域を覆う構成
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は搬送ベルトを用いた
シート吸着搬送装置及びこれを装備する記録装置に係
り、特にインクジェット記録装置における記録ヘッドに
よって画像が記録される被記録媒体を静電吸着して搬送
するシート吸着搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にインクジェット記録装置は、記録
ヘッドから紙や合成樹脂等の被記録媒体にインクを吐出
して記録を行うものであり、記録ヘッドのコンパクト化
が容易であり、高精細な画像を高速で記録することが出
来、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であ
るため騒音が少なく、しかも多色のインクを使用してカ
ラー画像を記録するのが容易である等の利点を有してお
り、特に、被記録媒体の幅方向に多数の吐出口を配列し
たラインタイプの記録ヘッドを使用したフルライン型の
装置は、記録の一層の高速化が可能である。
【0003】ところが、フルライン型の装置においては
最上流側位置の記録ヘッドから最下流側位置の記録ヘッ
ドまでの距離が長くなってしまうため記録領域において
被記録媒体の浮き上がりが発生し、記録画像が乱れた
り、ジャム等の原因にもなるため被記録媒体が浮き上が
らないように下方へ付勢する必要がある。その付勢手段
として導電性の電極を設け、これに電荷を与えて静電気
力を発生させ、誘電体からなる被記録媒体を吸着させる
方法が知られている。
【0004】このようなインクジェット記録装置におい
て、給送装置により給送された被記録媒体は記録ヘッド
の記録領域において搬送ベルトに設けられた静電吸着部
材によって該搬送ベルト上面に吸着して保持され、記録
ヘッドにより記録されながら搬送ベルトによって搬送さ
れる。
【0005】従来のインクジェット記録装置の一例を図
11〜図14を用いて説明する。図11において、被記録媒体
である記録シートPは給送部51に積載されており、給送
ローラ52によって上部から一枚ずつ給送される。
【0006】給送された記録シートPは従動ローラ53と
ピンチローラ54とにより後述する吸着力発生手段55を有
する搬送ベルト56上に吸着挟持され、パルスモータを駆
動源として駆動される駆動ローラ57によって搬送される
搬送ベルト56によりプラテン58上の記録開始位置まで搬
送される。
【0007】搬送ベルト56は駆動ローラ57と従動ローラ
53及び圧力ローラ59とによって張架されており、圧力ロ
ーラ59は一端がプラテン58に揺動可能に設けられたアー
ム60の他端に回転可能に設けられ、該アーム60がバネ61
によって押圧されることで搬送ベルト56に張力を付与し
ている。
【0008】62は記録シートPの記録領域の全幅に亘っ
て複数の記録素子が配列されたフルラインタイプの記録
ヘッドであり、記録シートPの搬送方向上流側から62K
(ブラック)、62C(シアン)、62M(マゼンダ)、62
Y(イエロー)の順に所定間隔で配置され、該記録ヘッ
ド62はヘッドホルダ63に取り付けられている。
【0009】図13は吸着力発生手段55を上方から見た平
面図である。図13において搬送ベルト56に設けられた吸
着力発生手段55は導電性の金属からなる夫々の歯を独立
させた櫛歯状の電極板64とアース板65が搬送ベルト56の
移動方向と直交する方向に交互に且つ記録ヘッド62の記
録領域に亘って配置されている。
【0010】また、電極板64とアース板65には搬送ベル
ト56の移動方向両側端部にパターンを露出した被給電部
64a,65aが電気的に接続されており、図12に示すよう
に被給電部64a,65aの上方には該被給電部64a,65a
に接触し得る給電手段となる給電ブラシ66,67が夫々設
けられ、該給電ブラシ66,67に接触する被給電部64a,
65aを介して電極板64に正または負の電圧が印加され、
アース板65がアースに接続される。
【0011】図14は図13のA−A断面図であり、搬送ベ
ルト56に設けられた吸着力発生手段55の断面図である。
図14に示すように、吸着力発生手段55は導電金属からな
る電極板64及びアース板65がポリエチレン、ポリカーボ
ネート等の合成樹脂で構成されたベース層56aと表層56
bとでサンドイッチされた形で保護されている。
【0012】上記構成において、記録シートPは吸着力
発生手段55によって搬送ベルト56の上面に吸着され、記
録ヘッド62により記録されながら搬送ベルト56により搬
送される。
【0013】68は搬送ベルト56に付着した汚れを除去す
るためのクリーニングローラ対であり、搬送ベルト56に
挟圧して設けられている。69は排出ローラで、図示しな
い伝達手段によって駆動ローラ57の回転力によって駆動
される。70は排出ローラ69と圧接する拍車であり、記録
後の記録シートPは排出ローラ69と拍車70とによって挟
持され、排出トレイ71へ排出収容されるようになってい
る。拍車70は記録後の記録面を転走するため記録された
画像のインクが転移しないように先端を尖らせた形状と
なっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例では、搬送ベルト56に電極板64及びアース板65か
らなる櫛歯状の電極による吸着力発生手段55を設け、搬
送ベルト56の搬送方向両側に被給電部64a,65aを外部
に露出した状態で設けて給電ブラシ66,67により給電す
るため記録ヘッド62から誤って流出したインクやインク
吐出によるサテライト、マイクロドット等からなる霧状
のインク滴(インクミスト)やゴミ、紙粉等が被給電部
64a,65aや給電ブラシ66,67に付着し易く、その場
合、被給電部64a,65aと給電ブラシ66,67との接触が
不安定となり安定した給電が出来なくなる虞がある。
【0015】また、給電手段の周囲に保護部材を設けて
外部と隔離させたものが提案されているが、搬送ベルト
の周囲全域が保護部材で覆われる構成ではないため露出
した被給電部にインクやゴミ等が付着して前述したと同
様な問題が発生する虞があった。
【0016】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、被給電部が設けられた搬送ベ
ルトの側端部全域を保護部材により外部と隔離して覆っ
たことで記録ヘッドから誤って流出したインクやインク
吐出によるサテライト、マイクロドット等からなる霧状
のインク滴(インクミスト)やゴミ、紙粉等から被給電
部全体を保護することが出来、該被給電部と給電手段と
の接触が安定して安定した給電が出来るシート吸着搬送
装置及びこれを備えた記録装置を提供せんとするもので
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係るシート吸着搬送装置は、被記録媒体を静
電吸着させるために電極を配置した吸着力発生手段を有
し、該吸着力発生手段の中央部を吸着力発生領域とし、
移動方向側端部に給電される被給電部を設けた搬送ベル
トと、該被給電部に給電を行うための給電手段を有する
シート吸着搬送装置において、前記搬送ベルトと接触ま
たは近接して設置された保護部材により前記被給電部が
周囲に所定の空間を有して外部と隔離されるように前記
搬送ベルトの側端部全域が覆われていることを特徴とす
る。
【0018】上記構成によれば、被給電部が設けられた
搬送ベルトの側端部全域を保護部材により外部と隔離し
て覆ったことで記録ヘッドから誤って流出したインクや
インク吐出によるサテライト、マイクロドット等からな
る霧状のインク滴(インクミスト)やゴミ、紙粉等から
被給電部全体を保護することが出来、該被給電部と給電
手段との接触が安定して安定した給電が出来る。
【0019】また、前記被給電部が前記搬送ベルトの移
動方向両側または片側に設けられ、前記夫々の被給電部
に対して前記給電手段が設けられていれば好ましい。
【0020】また、前記保護部材が前記吸着力発生領域
と前記被給電部との間の被記録媒体の非吸着領域におい
て前記搬送ベルトと接触して設けられる封止部材を有す
る場合には、該封止部材により被給電部の外部との隔離
が更に確実に出来る。
【0021】また、前記給電手段が前記保護部材に設置
されている場合には、該給電手段も保護部材により外部
と隔離して覆われる構成に出来るので更に好ましい。
【0022】また、前記保護部材の前記給電手段よりも
前記搬送ベルトの移動方向上流側に該搬送ベルトと接触
して前記被給電部を清掃するクリーニング部材を設置し
た場合には、該クリーニング部材により被給電部を清掃
することが出来、クリーニング部材の取り付け部材を保
護部材が兼ねるので専用の取り付け部材を必要とせず、
部品点数を削減してコストを低減出来る。
【0023】また、前記保護部材の前記搬送ベルトを介
して前記給電手段と対向する位置に摩擦低減手段を設け
た場合には該給電手段により押圧される搬送ベルトと保
護部材との間で発生する摩擦が摩擦低減手段により低減
されるので好ましい。
【0024】また、前記保護部材が前記搬送ベルトに対
して接離可能に構成された場合には被記録媒体のジャム
処理やメンテナンス等の作業時に保護部材を搬送ベルト
から離間して作業が容易に出来る。
【0025】また、前記保護部材が被記録媒体のジャム
処理時に開閉または脱着するジャム処理扉に設置され、
該ジャム処理扉を開放または脱離した時、前記保護部材
が前記搬送ベルトから離間するように構成した場合に
は、被記録媒体のジャム処理時にジャム処理扉を開放ま
たは脱離することで保護部材を搬送ベルトから離間させ
ることが出来、搬送ベルト上面で突出した部品を減少す
ることが出来るのでジャム処理作業が容易に出来る。
【0026】また、前記搬送ベルトに設けた前記吸着力
発生手段が前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向に
交互に配置され、異なる電位が印加される夫々の歯を独
立させた櫛歯状電極を有する場合には好ましい。
【0027】また、前記搬送ベルトは駆動ローラと従動
ローラとを有する少なくとも一組の搬送ローラによって
巻架され、且つ少なくとも一つの加圧ローラによって張
架された場合には好ましい。
【0028】また、本発明に係る記録装置は、前記シー
ト吸着搬送装置を有し、前記搬送ベルトと対向する位置
にインクの飛翔液滴を吐出する吐出口を有する記録手段
を配置し、前記記録手段の記録領域において被記録媒体
に対して吸着力を発生させるように構成したことを特徴
とする。
【0029】また、前記記録手段は前記搬送ベルトの移
動方向に複数配置され、且つ該搬送ベルトの移動方向と
直交する方向に前記吐出口が並ぶように配列された場合
には好ましい。
【0030】また、前記記録手段が被記録媒体の記録領
域の全幅に亘って複数の記録素子が配列されたフルライ
ンタイプの記録ヘッドであれば好ましい。
【0031】また、前記記録手段が電気熱変換体によっ
て印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸
騰を利用して吐出口からインクを吐出させるように構成
すれば好ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】図により本発明に係るシート吸着
搬送装置及びこれを備えた記録装置の一例としてインク
ジェット記録装置に適用した場合の一実施形態を具体的
に説明する。図1は本発明に係るシート吸着搬送装置を
備えた記録装置の構成を示す断面説明図、図2は本発明
に係るシート吸着搬送装置の第1実施形態の構成を示す
断面説明図、図3は第1実施形態の搬送ベルトに設けら
れた吸着力発生手段の構成を示す平面説明図、図4は図
3のA−A断面図、図5は図3のB方向から見た図、図
6は図5の要部拡大図、図7は本発明に係るシート吸着
搬送装置の第2実施形態の構成を示す図、図8は図7の
要部拡大図、図9は本発明に係るシート吸着搬送装置の
第3実施形態の構成を示す図、図10は図9の要部拡大図
である。
【0033】図1において、自動給送装置を装備した記
録装置1は、給送部2、搬送部3、排出部4、記録部5
から構成されている。
【0034】先ず、給送部2の構成について説明する。
給送部2は紙や合成樹脂等の誘電体材料で構成された被
記録媒体となる記録シートPを積載する圧板6と記録シ
ートPを給送する給送回転体7がベース8に取り付けら
れており、圧板6はベース8に結合された回転軸8aを
中心に回動可能で、圧板バネ9により給送回転体7に付
勢される。
【0035】給送回転体7と対向する圧板6の部位には
記録シートPの重送を防止する人工皮等の摩擦係数の大
きい材質からなる分離パッド10が設けられている。更に
ベース8には記録シートPの一方向の角部を覆い、記録
シートPを一枚ずつ分離するための分離爪11、圧板6と
給送回転体7の当接を解除する図示しないリリースカム
等が設けられている。
【0036】上記構成において、待機状態ではリリース
カムが圧板6を所定位置まで押し下げている。これによ
り、圧板6と給送回転体7の当接は解除される。そし
て、この状態で搬送ローラ12に付与された駆動力がギア
等により給送回転体7及びリリースカムに伝達される
と、該リリースカムが圧板6から離れて該圧板6は上昇
し、給送回転体7と記録シートPが当接し、該給送回転
体7の回転に伴い記録シートPはピックアップされて給
送を開始し、分離爪11によって一枚ずつ分離されて搬送
部3に送られる。
【0037】給送回転体7は記録シートPを搬送部3に
送り込むまで回転し、再び記録シートPと給送回転体7
との当接を解除した待機状態となって搬送ローラ12から
の駆動力が切られる。
【0038】13は手差し給送用の給送回転体であり、手
差しトレイ14上に載置された記録シートPをコンピュー
タの記録命令信号に従って給送回転体13により給送し、
搬送ローラ12へ搬送するものである。
【0039】次に搬送部3の構成について説明する。搬
送部3は記録シートPを静電吸着して搬送する搬送ベル
ト15と図示しないPE(ペーパーエッジ)センサを有し
ている。搬送ベルト15は駆動ローラ16によって駆動さ
れ、従動ローラである搬送ローラ12により巻架されると
共に加圧ローラ17によって張架されている。
【0040】搬送ローラ12及び駆動ローラ16は記録手段
となる記録ヘッド5K,5C,5M,5Yに対向するプラテン18
に回転可能に取り付けられ、加圧ローラ17は一端がプラ
テン18に揺動可能に取り付けられたアーム19の他端に回
転可能に取り付けられている。そして、アーム19がバネ
20により押圧されることで搬送ベルト15に張力を付与し
ている。また、プラテン18は搬送ベルト15の下方に位置
し、該搬送ベルト15を保持する役目を果たしている。
【0041】搬送ローラ12と対向する位置には搬送ベル
ト15に従動するピンチローラ21が当接して設けられてい
る。ピンチローラ21は図示しないバネによって搬送ベル
ト15に圧接されることで記録シートPを記録部5へと導
く。更に記録シートPが搬送されてくる搬送部3の入口
には記録シートPをガイドする上ガイド22及び下ガイド
23が設けられている。
【0042】また、上ガイド22には記録シートPの先端
及び後端の通過を図示しないPEセンサに伝達するPE
センサレバー24が設けられている。更に、搬送ローラ12
の記録シートPの搬送方向における下流側には画像情報
に基づいて画像を形成する記録手段となる記録ヘッド5
K,5C,5M,5Yが設けられている。
【0043】上記構成において搬送部3に送られた記録
シートPは上ガイド22及び下ガイド23により案内されて
搬送ローラ12とピンチローラ21とによるローラ対に送ら
れる。この時、搬送されてきた記録シートPの先端をP
Eセンサレバー24により検知して記録シートPの記録位
置を求めている。また、記録シートPは搬送モータ36に
よって駆動ローラ16を介して搬送ベルト15が回転するこ
とで搬送される。
【0044】図2に示すように、ピンチローラ21の回転
軸を中心として回動可能な支持部材37には、記録シート
Pを搬送ベルト15側に押圧する押圧手段としての押さえ
ローラ38が該支持部材37に対して回転可能に取り付けら
れており、該押さえローラ38は図示しない付勢手段によ
り搬送ベルト15側に付勢されている。
【0045】押さえローラ38に搬送ベルト15を介して対
向する位置には該搬送ベルト15に従動する従動ローラ39
がプラテン18に対して回転可能に設けられており、押さ
えローラ38によって搬送ベルト15が下方に押圧されるこ
とで該搬送ベルト15の下面とプラテン18の上面とが擦れ
る際の摩耗や摩擦力を低下させる役目を果たしている。
【0046】40はクリーニングローラ対であり、搬送ベ
ルト15に対して挟圧して設けられ、搬送ベルト15に付着
したインク等の汚れを除去するためにインクを吸収する
ことが可能で且つ耐久性において劣化を防止するために
10μm〜30μm程度の気孔径の小さい連胞のスポン
ジで形成されている。搬送ベルト15はクリーニングロー
ラ対40により清掃された後、除電手段である除電ブラシ
41によって除電される。
【0047】次に記録部5の構成について説明する。本
実施形態における記録ヘッド5K,5C,5M,5Yは搬送ベル
ト15と対向する位置にインクの飛翔液滴を吐出する吐出
口(ノズル)を有し、且つ搬送ベルト15の移動方向に複
数配置され該搬送ベルト15の移動方向と直交する方向に
複数のノズルが並ぶように配列され、記録シートPの記
録領域の全幅に亘って複数の記録素子が配列されたフル
ラインタイプのインクジェット記録ヘッドが用いられ、
記録シートPの搬送方向上流側から5K(ブラック),5C
(シアン),5M(マゼンダ),5Y(イエロー)の順に所
定間隔で配置され、該記録ヘッド5K,5C,5M,5Yはヘッ
ドホルダ25に取り付けられている。
【0048】この記録ヘッド5K,5C,5M,5Yはヒータ等
によりインクに熱を与えることが可能となっている。そ
して、この熱によりインクは膜沸騰し、この膜沸騰によ
る気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によっ
て記録ヘッド5K,5C,5M,5Yのノズルからインクが吐出
されて記録シートP上に画像が形成される。
【0049】即ち、この記録ヘッド5K,5C,5M,5Yは微
細な液体吐出口(オリフィス)、液路及びこの液路の一
部に設けられるエネルギー作用部と、該作用部にある液
体に作用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段を備えている。
【0050】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
【0051】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。
【0052】その中でも電気熱変換体をエネルギー発生
手段として用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易で
あり、且つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼
性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を
十二分に活用出来、高密度実装化が容易で、製造コスト
も安価なことから有利である。
【0053】また前述した実施形態では記録手段として
インクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じて
電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によって印加
される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利
用してインクに生ずる気泡の成長,収縮により、インク
を吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更に
好ましい。
【0054】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。
【0055】記録ヘッド5K,5C,5M,5Yは一端が軸26に
よって回動可能に固定され、他端に形成されたヘッドホ
ルダ25の突出部25aとレール27とが係合し、記録ヘッド
5K,5C,5M,5Yの各ノズル面と記録シートPとの離間距
離が規定されるようになっている。
【0056】次に排出部4の構成について説明する。排
出部4は排出ローラ28と拍車29とによって構成され、記
録部5で画像形成された記録シートPは排出ローラ28と
拍車29とにより挟持されて搬送され、排出トレイ30上に
排出される。
【0057】次に図3〜図6を用いて搬送ベルト15に設
けられた吸着力発生手段31の構成について説明する。搬
送ベルト15は0.1mm〜0.2mm程度の厚みを有するポ
リエチレン、ポリカーボネート等の合成樹脂等により無
端ベルト形状で構成されている。
【0058】搬送ベルト15には電極を配置した吸着力発
生手段31が設置されており、該吸着力発生手段31の中央
部が吸着力発生領域として構成されている。吸着力発生
手段31は搬送ベルト15の移動方向と直交する方向に交互
に配置され、異なる電位が印加される夫々の歯を独立さ
せた導電性の金属からなる櫛歯状の電極板32及びアース
板33を内蔵した構成となっており、該電極板32及びアー
ス板33に電気的に接続され、且つ搬送ベルト15の移動方
向において各電極板32及びアース板33の幅よりも長い寸
法を有する被給電部32a,33aが搬送ベルト15の移動方
向両側端部に露出して設けられている。
【0059】被給電部32a,33aの上部には給電手段と
なる給電ブラシ34,35が該被給電部32a,33aに所定の
圧力で接触して給電可能に配置されており、図示しない
高電圧発生装置から給電ブラシ34,35、被給電部32a,
33aを介して電極板32には正または負の電圧が印加さ
れ、アース板33はアースに接続される。本実施形態では
電極板32に0.5kV〜10kV程度の電圧を印加して
記録ヘッド5K,5C,5M,5Yの下方の記録部5で搬送ベル
ト15に静電吸着力を発生させる。尚、給電ブラシ34,35
は体積抵抗率10-4〜107 Ωcmの導電材料が好まし
い。
【0060】本実施形態では、図示しない高電圧発生装
置と給電ブラシ34,35との間に該給電ブラシ34,35への
給電を制御する図示しない切換制御手段が設けられてい
る。
【0061】図4に示すように、搬送ベルト15は導電金
属からなる電極板32及びアース板33で構成される吸着力
発生手段31がベース層15aと表層15bとでサンドイッチ
されて保護されて形成されており、ベース層15a及び表
層15bはポリエチレン、ポリカーボネート等の合成樹脂
により構成されている。
【0062】電極板32に電圧が印加されると静電気力が
図4の矢線の方向に発生して電気力線が形成される。そ
して、電極板32とアース板33との間の電位差により搬送
ベルト15の上方位置に静電吸着力が発生し、記録シート
Pの記録面上には電極板32に与えられた電圧と同極性の
電荷(表面電位)が発生する。
【0063】この時、電極板32で発生した電気力は全て
アース板33へ届くわけではないので電極上で発生する吸
着力はアース板33上より電極板32上の方が強くなる。
【0064】このように給送回転体7によって搬送され
てきた記録シートPは搬送ローラ12とピンチローラ21と
で搬送ベルト15上に挟持され、先端が電極板32上位置に
おいて押さえローラ38によって搬送ベルト15側へ押圧さ
れ、吸着力発生手段31により搬送ベルト15の平面部に吸
着されて記録部5へと導かれ、記録ヘッド5K,5C,5M,
5Yによって記録されながら搬送モータ36により駆動され
る駆動ローラ16により搬送ベルト15が回転して図1及び
図2の矢印a方向へ送られる。
【0065】図5に示すように、給電手段となる給電ブ
ラシ34,35は支持部材42により支持され、該支持部材42
は、搬送ベルト15と接触または近接して設置されると共
に被給電部32a,33aを含む搬送ベルト15の両側端部全
域を覆う保護部材43に取り付けられている。
【0066】即ち、保護部材43は搬送ベルト15の被給電
部32a,33a及び給電ブラシ34,35を周囲に所定の空間
を有して外部と隔離して保護するために該搬送ベルト15
の両側端部の全周を取り囲むように断面C字形状に形成
され、保護部材43の側端全周で搬送ベルト15側には吸着
力発生手段31による吸着力発生領域と被給電部32a,33
aとの間の記録シートPの非吸着領域において該搬送ベ
ルト15と所定の圧力で接触して設けられた低硬度のエラ
ストマからなる封止部材44が設けられている。
【0067】図6に示すように、保護部材43には所定の
圧力で給電ブラシ34,35により被給電部32a,33aを押
圧した際にその接合を確実にするために搬送ベルト15を
下部で支持する支持片43aが設けられており、搬送ベル
ト15の下面と支持片43aの上面とが擦れる際の摩耗や摩
擦力を低下させるために該支持片43aに凸部43bが形成
されている。
【0068】また、保護部材43の搬送ベルト15を介して
給電ブラシ34,35と対向する位置となる支持片43aの凸
部43bの上表面にはフッ素処理等の低摩擦係数を有する
摩擦低減手段45が形成されている。
【0069】また、図2に示すように、給電ブラシ34,
35の搬送ベルト15の移動方向上流側には被給電部32a,
33aと給電ブラシ34,35との接合を良好とするために被
給電部32a,33aを清掃するクリーニング部材46が保護
部材43に設けられている。
【0070】このように、保護部材43と封止部材44とに
より被給電部32a,33a及び給電ブラシ34,35が周囲に
所定の空間を有して外部と隔離するように保護されてい
るので記録ヘッド5K,5C,5M,5Yから誤って流出したイ
ンクやインク吐出によるサテライト、マイクロドット等
からなる霧状のインク滴(インクミスト)やゴミ、紙粉
等から被給電部32a,33a及び給電ブラシ34,35の全体
を保護することが出来、該被給電部32a,33aと給電ブ
ラシ34,35との接触が安定して安定した給電が出来る。
【0071】図5の左側は装置奥側で、右側は装置手前
側を示す。保護部材43は搬送ベルト15に対して接離可能
に構成されており、該保護部材43は装置奥側(図5の左
側)においては、装置本体となるシャーシ47に取り付け
られ、装置手前側(図5の右側)においては記録シート
Pのジャム処理時にシャーシ47に対して開閉されるジャ
ム処理扉48に取り付けられている。
【0072】ジャム処理扉48は支軸49を中心として回動
可能にシャーシ47に取り付けられており、記録シートP
のジャムが発生した時には把手48aを摘んで支軸49を中
心にジャム処理扉48を回動させて開放した時、保護部材
43が搬送ベルト15から離間すると同時に給電ブラシ34,
35と被給電部32a,33aとの接合が解除される。これに
より、搬送ベルト15上面においてジャムした記録シート
Pのジャム処理を容易に行うことが出来る。
【0073】また、記録シートPのジャム処理後は、ジ
ャム処理扉48を支軸49を中心に回動させて閉鎖すること
で保護部材43は再び搬送ベルト15の側端部を覆い、封止
部材44が搬送ベルト15と接合し、給電ブラシ34,35が被
給電部32a,33aに接合される。
【0074】尚、前記実施形態ではジャム処理扉48を支
軸49を中心に回動して開閉可能に構成した場合の一例に
ついて説明したが、他の構成として、装置本体に対して
脱着可能なジャム処理扉に保護部材43を設置し、該ジャ
ム処理扉を装置本体から脱離した時に保護部材43が搬送
ベルト15から離間すると共に保護部材43に設置された給
電ブラシ34,35が被給電部32a,33aから離間するよう
に構成しても良い。
【0075】上記構成によれば、記録シートPを吸着保
持する搬送ベルト15は記録シートPの先端及び後端部分
の記録時においても記録ヘッド5K,5C,5M,5Y側に出っ
張る部分がないので記録ヘッド5K,5C,5M,5Yの最端部
の突出ノズルと記録シートPの端部は近接しながら記録
することが出来、精度のよい記録画像が得られる。
【0076】また、記録シートPにインクが多量に吐出
された場合には、記録シートPが膨潤し、波打ち(コッ
クリング)が発生する。この場合も吸着力発生手段31の
吸着力により記録シートPは搬送ベルト15側に吸着され
るため記録シートPの記録ヘッド5K,5C,5M,5Y側への
浮きがなくなるため該記録ヘッド5K,5C,5M,5Yと記録
シートPの接触がなく、安定した記録が行える。
【0077】また、温度、湿度等の環境の変化により記
録シートPの端部が波打ったり、カールが発生した状態
の場合でも押さえローラ38により記録シートPを搬送ベ
ルト15側に押し付け、波打ちやカールを取り除いた状態
で吸着力発生部へ搬送することが出来るため、記録部5
において安定した吸着が行える。
【0078】また、本実施形態では吸着力発生手段31へ
電荷を与えるのに給電手段として給電ブラシ34,35を用
いたが、他の給電手段としてローラによる接触式や先端
に尖った形状を持つステンレス鋼(SUS)等の薄板に
よる非接触式としても良い。
【0079】図3に示すように、搬送ベルト15の両端部
表面にはエンコーダとなるマーク15cが所定のピッチで
設けられており、このピッチは例えば、1/180(1
80分の1インチ)、1/360(360分の1イン
チ)等が適用出来る。
【0080】マーク15cは図示しないセンサからの信号
が図示しない検知手段によりカウントされて積算される
ようになっており、記録シートPを所定の位置に停止さ
せるためのカウント値が予め設定されている。そして、
所定のカウント値に達した時に搬送ベルト15の駆動を停
止するようにしている。
【0081】尚、マーク15cは搬送ベルト15が黒色の場
合は白色、搬送ベルト15が白色の場合は黒色とすれば良
く、識別出来れば他の色の組み合わせが可能である。ま
た、マーク15cの材質は搬送ベルト15の表面に確実に付
着するものであれば特に限定されるものではない。ま
た、マーク15cを搬送ベルト15の下面(裏面)に設け、
下面(裏面)で読み取るようにしても良い。また、マー
ク15cは搬送ベルト15に付着させた印の代わりに搬送ベ
ルト15に所定のピッチで穴を形成したものでも良い。
【0082】次に図7及び図8を用いて本発明に係るシ
ート吸着搬送装置の第2実施形態について説明する。
尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符
号を付して説明を省略する。
【0083】本実施形態では、図7及び図8に示すよう
に吸着力発生手段31となる搬送ベルト15の電極板32及び
アース板33に電気的に接続される被給電部32a,33aを
該搬送ベルト15の下面(裏面)に設け、該被給電部32
a,33aに接触し得る給電ブラシ34,35も搬送ベルト15
の下面(裏面)側で保護部材43に設置されている。
【0084】保護部材43の搬送ベルト15の上面側には該
搬送ベルト15を介して給電ブラシ34,35の対向する位置
に突出部43cが設けられており、該突出部43cの下端部
に凸部43bが形成されている。そして、凸部43bの下面
側には搬送ベルト15の上面と凸部43bの下面とが擦れる
際の摩耗や摩擦力を低減させるための摩擦低減手段45が
形成されている。
【0085】上記構成によれば、搬送ベルト15の上面側
の構成部品が少なくなり記録シートPのジャム処理が更
に容易に出来るものである。他の構成は前記第1実施形
態と同様に構成され、同様な効果を得ることが出来る。
【0086】次に図9及び図10を用いて本発明に係るシ
ート吸着搬送装置の第3実施形態について説明する。
尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号
を付して説明を省略する。
【0087】本実施形態では、吸着力発生手段31となる
電極板32及びアース板33に電気的に接続される被給電部
32a,33aが搬送ベルト15の移動方向片側に並設され、
該被給電部32a,33aに接触して給電し得る給電ブラシ
34,35も保護部材43の搬送ベルト15の移動方向片側に並
設されている。
【0088】保護部材43の搬送ベルト15の下面を支持す
る支持片43aはその突出量を多くしてあり、給電ブラシ
34,35と被給電部32a,33aとの接合を良好とするため
に該支持片43aの上面に2箇所の凸部43bが並設され、
該凸部43bの上面に摩擦低減手段45が形成されている。
【0089】上記構成によれば、装置の奥側で記録ヘッ
ド5K,5C,5M,5Yへのインク供給手段や回復手段のポン
プ、パイプ、チューブ等がスペース的に配置出来ない時
等に有利であり、更には保護部材43が一部品で済み、給
電ブラシ34,35の支持部材42を支持する機構が搬送ベル
ト15の片側のみで簡単な構成となり、給電ブラシ34,35
への電気ケーブルの引回しも簡単な構成となる。また、
記録シートPのジャム処理作業も容易である。
【0090】尚、前述したインクジェット記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末装置として用いられるものの他、リーダ等と組み合
わせた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミ
リ装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0091】また、記録手段としてインクジェット記録
方式を用いた例を説明したが、本発明は記録方式をイン
クジェット記録方式に限定する必要はなく、他にも熱転
写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤードット記録
方式等のインパクト記録方式、或いはそれ以外の記録方
式であっても適用し得る。またライン記録方式に限定す
る必要もなく、所謂シリアル記録方式を用いても良い。
【0092】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、被給電部が設けられた搬送ベルトの側端部全
域を保護部材により外部と隔離して覆ったことで記録ヘ
ッドから誤って流出したインクやインク吐出によるサテ
ライト、マイクロドット等からなる霧状のインク滴(イ
ンクミスト)やゴミ、紙粉等から被給電部の全体を保護
することが出来、該被給電部と給電手段との接触が安定
して安定した給電が出来る。
【0093】また、給電手段が保護部材に設置されてい
る場合には、給電手段も保護部材により外部と隔離して
覆われる構成に出来るので更に好ましい。
【0094】また、保護部材が被記録媒体のジャム処理
時に開閉または脱着するジャム処理扉に設置され、該ジ
ャム処理扉を開放または脱離した時、該保護部材が搬送
ベルトから離間するように構成した場合には、被記録媒
体のジャム処理時にジャム処理扉を開放または脱離する
ことで保護部材を搬送ベルトから離間させることが出
来、搬送ベルト上面で突出した部品を減少することが出
来るので被記録媒体のジャム処理作業が容易に出来る。
【0095】また、保護部材の給電手段よりも搬送ベル
トの移動方向上流側に該搬送ベルトと接触して被給電部
を清掃するクリーニング部材を設置した場合には、該ク
リーニング部材により被給電部を清掃することが出来、
保護部材がクリーニング部材の取り付け部材を兼ねるの
で専用の取り付け部材が必要なく、部品点数を削減して
コストを低減することが出来る。
【0096】また、保護部材の搬送ベルトを介して給電
手段と対向する位置に凸部を設け該凸部の搬送ベルトと
接触する位置に摩擦低減手段を設けた場合には給電手段
と被給電部との接触を確実にすることが出来ると共に搬
送ベルトと凸部とが擦れる際の摩耗や摩擦力を低減する
ことが出来るので信頼性が高く且つ耐久性に優れる。
【0097】また、保護部材が吸着力発生領域と被給電
部との間の被記録媒体の非吸着領域において搬送ベルト
と接触して設けられる封止部材を有する場合には、該封
止部材により被給電部の外部との隔離が更に確実に出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート吸着搬送装置を備えた記録
装置の構成を示す断面説明図である。
【図2】本発明に係るシート吸着搬送装置の第1実施形
態の構成を示す断面説明図である。
【図3】第1実施形態の搬送ベルトに設けられた吸着力
発生手段の構成を示す平面説明図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図3のB方向から見た図である。
【図6】図5の要部拡大図である。
【図7】本発明に係るシート吸着搬送装置の第2実施形
態の構成を示す図である。
【図8】図7の要部拡大図である。
【図9】本発明に係るシート吸着搬送装置の第3実施形
態の構成を示す図である。
【図10】図9の要部拡大図である。
【図11】従来例を説明する図である。
【図12】従来例を説明する図である。
【図13】従来例を説明する図である。
【図14】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1…記録装置、2…給送部、3…搬送部、4…排出部、
5…記録部、5K,5C,5M,5Y…記録ヘッド、6…圧板、
7…給送回転体、8…ベース、8a…回転軸、9…圧板
バネ、10…分離パッド、11…分離爪、12…搬送ローラ、
13…給送回転体、14…手差しトレイ、15…搬送ベルト、
15a…ベース層、15b…表層、15c…マーク、16…駆動
ローラ、17…加圧ローラ、18…プラテン、19…アーム、
20…バネ、21…ピンチローラ、22…上ガイド、23…下ガ
イド、24…PEセンサレバー、25…ヘッドホルダ、25a
…突出部、26…軸、27…レール、28…排出ローラ、29…
拍車、30…排出トレイ、31…吸着力発生手段、32…電極
板、33…アース板、32a,33a…被給電部、34,35…給
電ブラシ、36…搬送モータ、37…支持部材、38…押さえ
ローラ、39…従動ローラ、40…クリーニングローラ対、
41…除電ブラシ、42…支持部材、43…保護部材、43a…
支持片、43b…凸部、43c…突出部、44…封止部材、45
…摩擦低減手段、46…クリーニング部材、47…シャー
シ、48…ジャム処理扉、48a…把手、49…支軸、P…記
録シート

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体を静電吸着させるために電極
    を配置した吸着力発生手段を有し、該吸着力発生手段の
    中央部を吸着力発生領域とし、移動方向側端部に給電さ
    れる被給電部を設けた搬送ベルトと、該被給電部に給電
    を行うための給電手段を有するシート吸着搬送装置にお
    いて、 前記搬送ベルトと接触または近接して設置された保護部
    材により前記被給電部が周囲に所定の空間を有して外部
    と隔離されるように前記搬送ベルトの側端部全域が覆わ
    れていることを特徴とするシート吸着搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記被給電部は前記搬送ベルトの移動方
    向両側または片側に設けられ、前記夫々の被給電部に対
    して前記給電手段が設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載のシート吸着搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記保護部材は前記吸着力発生領域と前
    記被給電部との間の被記録媒体の非吸着領域において前
    記搬送ベルトと接触して設けられる封止部材を有するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート
    吸着搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記給電手段は前記保護部材に設置され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のシート吸着搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記保護部材の前記給電手段よりも前記
    搬送ベルトの移動方向上流側に該搬送ベルトと接触して
    前記被給電部を清掃するクリーニング部材を設置したこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート
    吸着搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記保護部材の前記搬送ベルトを介して
    前記給電手段と対向する位置に摩擦低減手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート
    吸着搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記保護部材は前記搬送ベルトに対して
    接離可能に構成されたことを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のシート吸着搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記保護部材は被記録媒体のジャム処理
    時に開閉または脱着するジャム処理扉に設置され、該ジ
    ャム処理扉を開放または脱離した時、前記保護部材は前
    記搬送ベルトから離間するように構成したことを特徴と
    する請求項7に記載のシート吸着搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記搬送ベルトに設けた前記吸着力発生
    手段は前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向に交互
    に配置され、異なる電位が印加される夫々の歯を独立さ
    せた櫛歯状電極を有することを特徴とする請求項1に記
    載のシート吸着搬送装置。
  10. 【請求項10】 前記搬送ベルトは駆動ローラと従動ロ
    ーラとを有する少なくとも一組の搬送ローラによって巻
    架され、且つ少なくとも一つの加圧ローラによって張架
    されたことを特徴とする請求項1に記載のシート吸着搬
    送装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    のシート吸着搬送装置を有し、前記搬送ベルトと対向す
    る位置にインクの飛翔液滴を吐出する吐出口を有する記
    録手段を配置し、前記記録手段の記録領域において被記
    録媒体に対して吸着力を発生させるように構成したこと
    を特徴とする記録装置。
  12. 【請求項12】 前記記録手段は前記搬送ベルトの移動
    方向に複数配置され、且つ該搬送ベルトの移動方向と直
    交する方向に前記吐出口が並ぶように配列されたことを
    特徴とする請求項11に記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 前記記録手段は被記録媒体の記録領域
    の全幅に亘って複数の記録素子が配列されたフルライン
    タイプの記録ヘッドであることを特徴とする請求項11
    に記載の記録装置。
  14. 【請求項14】 前記記録手段は、電気熱変換体によっ
    て印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸
    騰を利用して吐出口からインクを吐出させることを特徴
    とする請求項11に記載の記録装置。
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