JP2000094263A - チップコンベア自動停止機能を有する工作機械の制御装置 - Google Patents

チップコンベア自動停止機能を有する工作機械の制御装置

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JP2000094263A
JP2000094263A JP10267724A JP26772498A JP2000094263A JP 2000094263 A JP2000094263 A JP 2000094263A JP 10267724 A JP10267724 A JP 10267724A JP 26772498 A JP26772498 A JP 26772498A JP 2000094263 A JP2000094263 A JP 2000094263A
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chip
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Toru Ogawa
透 小川
Eiji Kobayashi
栄治 小林
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省エネルギー効果があるとともに、簡素な構
成で信頼性の高いチップコンベア自動停止機能を有する
工作機械の制御装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 NCプログラムに基づいて工作物を加工
するとともに、前記加工によって工作機械の加工領域で
発生する切屑を前記工作機械の加工領域外に排出するチ
ップコンベアを備えた工作機械において、前記NCプロ
グラムのプログラム終了後の時間をカウントするチップ
コンベア用タイマ16と、前記NCプログラムのプログ
ラム終了後、前記チップコンベアを自動的に停止させる
までの自動停止時間を記憶するチップコンベア自動停止
時間設定メモリ19aと、前記NCプログラムのプログ
ラム終了時に前記チップコンベアが稼動状態の場合、前
記自動停止時間を経過後、前記チップコンベアを停止さ
せるチップコンベア制御手段とを備えることを特徴とす
る制御装置10とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切屑を排出するチ
ップコンベアを備えた工作機械に関し、特に、チップコ
ンベアを自動停止させることができる機能を備えた工作
機械の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械により工作物を切削加工等を行
うと、加工領域に切屑が発生する。しかも、切屑は、例
えば、鋼材を切削した場合、数百度の温度を有する。そ
のため、切屑を加工領域に堆積させておくと、熱の影響
で工作機械が熱変形して精度が低下したりする場合があ
る。また、工作機械で連続加工すると、大量の切屑が発
生することになり、順次、排出処理することが好まし
い。さらに、切屑排出処理は、人手によらず行うことが
好ましい。そこで、切屑の加工領域外への排出は不可欠
となり、その排出のために、チップコンベアが利用され
る。図1に示す如くチップコンベア20は、加工領域A
の下部からチップボックス24の上部に配置されたコン
ベア21を備える。加工領域Aで発生した切屑は、コン
ベア21上に落下し、チップボックス24に排出され
る。なお、チップコンベア20の起動または停止は、工
作機械1の操作盤9の操作キーを操作することによって
行うことができる。
【0003】また、該チップコンベアを制御する技術が
開示されている。例えば、特開昭63−105863号
公報には、負荷検出器で主軸モータおよび送りモータの
負荷を検出し、この負荷にかかった時間あるいは負荷の
時間積分値のカウント値と予め設定したチップコンベア
の起動・停止時間条件とを比較し、自動的にチップコン
ベアを起動または停止させる技術が記載されている。ま
た、特開平7−251347号公報には、算出した切削
量からチップコンベアの運転条件(コンベアの速度)を
変更する技術が記載されているが、チップコンベアを自
動的に起動・停止させる技術ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】チップコンベアは切屑
を工作機械の加工領域外に排出するのが目的であるた
め、切屑が発生していない時にチップコンベアを稼動さ
せておくのはエネルギーの無駄である。しかし、作業者
がチップコンベアを手動で必要に応じて起動または停止
させると無人化できない。また、NCプログラムの補助
機能指令またはプログラム終了指令でチップコンベアを
停止させると、作業者がいなくても自動停止させること
が可能ではあるが、NCプログラムが終了した後もチッ
プコンベアを継続稼動させておくことができない。すな
わち、カール状の切屑が大量発生したような場合、すぐ
に全部の切屑をチップコンベアで排出することができな
いおそれがある。そのため、補助機能指令等によるチッ
プコンベアの停止では、切削加工によって発生した切屑
を全て排出することができないので、切屑が工作機械内
に残存するおそれがあった。
【0005】また、特開昭63−105863号公報に
記載されているように負荷検出器等を利用してチップコ
ンベアを自動的に起動・停止させる場合、構成が複雑と
なり、装置全体が高価となる。しかも、負荷検出器等を
使用する複雑な構成となることによって、装置全体の信
頼性が低下するおそれがある。
【0006】そこで、本発明の課題は、省エネルギー効
果があるとともに、簡素な構成で信頼性の高いチップコ
ンベア自動停止機能を有する工作機械の制御装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明に係るチップコンベア自動停止機能を有する工作機械
の制御装置は、NCプログラムに基づいて工作物の加工
を行うとともに、前記加工によって工作機械の加工領域
で発生する切屑を前記工作機械の加工領域外に排出する
チップコンベアを備えた工作機械において、前記NCプ
ログラムのプログラム終了後の時間をカウントするチッ
プコンベア用タイマと、前記NCプログラムのプログラ
ム終了後、前記チップコンベアを自動的に停止させるま
での自動停止時間を記憶するチップコンベア自動停止時
間設定メモリと、前記NCプログラムのプログラム終了
時に前記チップコンベアが稼動状態の場合、前記自動停
止時間を経過した後、前記チップコンベアを停止させる
チップコンベア制御手段と、を備えることを特徴とす
る。前記構成による制御装置は、NCプログラムのプロ
グラム終了時に稼動しているチップコンベアを、自動停
止時間経過後、自動的に停止させることができる。
【0008】しかも、前記チップコンベア自動停止機能
を有する工作機械の制御装置において、前記チップコン
ベアの起動は、前記NCプログラム中の所定の補助機能
指令、または、前記NCプログラム中の最初の主軸回転
指令によって行われることを特徴とする。前記構成によ
る制御装置は、NCプログラムの指令によって自動的に
チップコンベアが起動しても、NCプログラムのプログ
ラム終了後、切屑を加工領域外に排出した後、自動的に
チップコンベアを停止させることができる。
【0009】さらには、前記チップコンベア自動停止機
能を有する工作機械の制御装置において、前記自動停止
時間を設定するための自動停止時間設定画面を表示可能
な表示手段と、前記自動停止時間を入力可能な入力手段
とを備えることを特徴とする。前記構成による制御装置
は、NCプログラム終了後からチップコンベアを自動停
止させる自動停止時間を、作業者が任意に入力すること
ができる。そこで、作業者が、各切削加工によって発生
する切屑量を予想して自動停止時間を入力し、チップコ
ンベアの無駄な稼動を最小限に抑え、かつ切屑を全て加
工領域外に排出することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るチップコンベ
ア自動停止機能を有する工作機械の制御装置の実施の形
態を図面を参照して説明する。図1は工作機械1の一部
破断正面図、図2はチップコンベア自動停止機能を有す
る工作機械1の制御装置10のブロック図、図3はチッ
プコンベア自動停止機能のフローチャート、図4はディ
スプレイ12における自動停止時間設定画面12aを示
す図、図5はNCプログラムの例である。
【0011】まず、図1を参照してチップコンベア20
を備えた工作機械1の全体構成について説明する。な
お、この実施の形態では、工作機械1をNC旋盤を例に
して説明を行うが、マシニングセンタ、ターニングセン
タ等の他の種類の工作機械であってもよい。工作機械1
は、主軸8に取り付けられたチャック6で、工作物Wを
把持する。なお、主軸8は、主軸台7に回転可能に支持
されているとともに、駆動手段(図示せず)によって回
転駆動される。そして、工作機械1は、刃物台3のタレ
ットに取り付けられた工具2を、工作物Wに対してX
軸、Z軸方向に相対移動させ、加工領域Aで工作物Wを
加工する。なお、加工領域Aは、工作機械1内の工作物
Wを加工する領域である。
【0012】工作機械1は、制御装置10によって制御
されるとともに、操作盤9から作業者によって動作指令
される。制御装置10は、工作物Wを工具2で加工する
際、NCプログラムを読み込み、該NCプログラムに従
って、工具2のX軸、Z軸方向への所定の速度、所定の
位置への移動、主軸8の所定の回転速度での回転および
タレットの割り出し等を指令制御する。また、作業者
は、ディスプレイ12およびキーボード13によって、
工作機械1の動作時の各NCプログラムの表示、NCプ
ログラムの選択、実行等を行うことができる。
【0013】加工中、工作物Wを切削するため、切屑が
発生する。工作機械1は、切屑や切削油剤等が外部に飛
散しないようにスプラッシュガード4,4で加工領域A
を覆っている。したがって、工作機械1の切屑は、チャ
ック6に把持された工作物Wの下方(加工領域Aの下
部)に落下する。切屑が落下してくる位置には、落下し
た切屑を排出するために、チップコンベア20が装備さ
れている。
【0014】チップコンベア20は、工作機械1の内部
から工作機械1の外部に延びるコンベア21を備える。
コンベア21は、加工領域Aの下部から工作機械1の外
部に配置されたチップボックス24の上部に配設され、
循環する。そして、チップコンベア20は、切屑を加工
領域Aの下部からコンベア21で搬送するとともに、チ
ップボックス24に落下させる。また、チップコンベア
20は、コンベア21をチップコンベア駆動モータ23
で駆動する。チップコンベア20のチップコンベア用操
作盤22には、手動/自動モードの切り替え、手動モー
ド時にチップコンベア20を操作するための正回転起
動、逆回転起動および停止等のスイッチを備えられてい
る。
【0015】また、作業者は、チップコンベア用操作盤
22が自動モードになっている時、工作機械1の操作盤
9のチップコンベア操作キー9aにより、チップコンベ
ア20に起動および停止の操作ができる。さらに、NC
プログラム中の補助機能指令により、自動で起動および
停止の指令ができる。さらに、本発明の工作機械1の制
御装置10は、チップコンベア20を自動停止させる機
能を有する。
【0016】まず、図2を参照してチップコンベア自動
停止機能を有する工作機械1の制御装置10の構成につ
いて説明する。制御装置10は、CPU(中央処理装
置)11、表示手段としてディスプレイ12、入力手段
としてキーボード13、インタフェース14、NCプロ
グラムメモリ15、チップコンベア用タイマ16、RO
M(リードオンリメモリ)17、RAM(ランダムアク
セスメモリ)18、パラメータメモリ19およびバスラ
イン27等で構成する。また、図2には、チップコンベ
ア自動停止機能が実行された時に制御装置10に制御さ
れるチップコンベア駆動モータ23、チップコンベア制
御部25およびPLC(プログラマブルロジックコント
ローラ)26も示す。
【0017】CPU11は、ROM17に記憶されてい
る工作機械1を数値制御等するためのシステムプログラ
ム、チップコンベア自動停止プログラムおよびパラメー
タメモリ19(チップコンベア自動停止時間設定メモリ
19a)のチップコンベア自動停止時間等をRAM18
にロードし、各プログラムおよび入力される指令データ
等に従って統括制御を行う。
【0018】ディスプレイ(表示手段)12は、文字デ
ータや図形データ等を表示する。ディスプレイ12とし
ては、例えば、液晶ディスプレイ、ELパネルまたはC
RT等がある。例えば、ディスプレイ12には、チップ
コンベア自動停止時間を設定する自動停止時間設定画面
12a等が表示される(図4参照)。なお、ディスプレ
イ12には、インタフェース14を介して、各種表示デ
ータ等が送受信される。
【0019】キーボード(入力手段)13は、英数字の
入力やディスプレイ12の表示項目の選択等ができ、自
動停止時間設定画面12a(図4参照)中のチップコン
ベア自動停止時間等のパラメータ設定等ができる。入力
手段として、キーボード13としたが、タッチパネル等
の他の機器でもよい。なお、キーボード13から、イン
タフェース14を介して、各種データ等が送信される。
【0020】NCプログラムメモリ15は、工作物Wを
加工するためにプログラミングされたNCプログラムを
記憶するためのメモリである。
【0021】チップコンベア用タイマ16は、NCプロ
グラムのプログラム終了後の時間をカウントするタイマ
である。NCプログラムのプログラム終了は、NCプロ
グラムのプログラムエンド指令(M30)等を実行した
状態のことである。なお、チップコンベア用タイマ16
は、別体で設けてもよいし、CPU11のタイマを利用
してもよい。
【0022】ROM17は、工作機械1を数値制御、シ
ーケンス制御等するためのシステムプログラム、チップ
コンベア自動停止プログラムおよびその他の各種アプリ
ケーションプログラム等を記憶するメモリである。
【0023】RAM18は、チップコンベア自動停止プ
ログラム、その他の各種アプリケーションプログラムお
よびパラメータメモリ19(チップコンベア自動停止時
間設定メモリ19a)のチップコンベア自動停止時間等
をロードするためのメモリである。また、RAM18
は、チップコンベア自動停止プログラム等を実行する作
業領域でもある。
【0024】パラメータメモリ19は、工作機械1の各
動作に関するパラメータを記憶するメモリである。パラ
メータメモリ19は、チップコンベア自動停止時間を記
憶するチップコンベア自動停止時間設定メモリ19a領
域を有する。なお、パラメータメモリ19にパラメータ
を設定する場合、作業者は、ディスプレイ12を見なが
ら、キーボード13を操作して設定する。
【0025】なお、チップコンベア制御手段は、チップ
コンベア自動停止プログラム、RAM18およびROM
17のチップコンベア自動停止プログラムをRAM18
にロードして実行処理を行うCPU11等で構成され
る。
【0026】制御装置10によるチップコンベア自動停
止機能の実行時、CPU11からPLC26を介して、
チップコンベア制御部25に起動指令/停止指令が送信
され、チップコンベア駆動モータ23を起動/停止させ
る。
【0027】バスライン27は、CPU11、インタフ
ェース14、NCプログラムメモリ15、チップコンベ
ア用タイマ16、ROM17、RAM18、パラメータ
メモリ19およびPLC26等を接続する。バスライン
27は、CPU11からの指令または各種データ等を伝
送する。
【0028】制御装置10で実行されるチップコンベア
自動停止機能は、NCプログラムのプログラム終了後、
継続してチップコンベア20が稼動状態の時、チップコ
ンベア20をチップコンベア自動停止時間経過後に自動
的に停止させる。チップコンベア自動停止機能を実行す
る制御装置10では、ROM17に記憶されたチップコ
ンベア自動停止プログラムをRAM18にロードし、C
PU11で統括制御する。なお、チップコンベア自動停
止機能は、工作機械1が稼動中に実行され、NCプログ
ラムの実行状況およびチップコンベア20の稼動状態を
監視する。
【0029】ここで、チップコンベア20を、起動また
は停止させる手段について説明しておく。前述したよう
に、チップコンベア20を手動で起動または停止させる
場合、作業者が、工作機械1の操作盤9のチップコンベ
ア操作キー9aを操作する。また、チップコンベア20
を自動で起動または停止させる場合、NCプログラムに
補助機能指令(起動および停止)を組み込んだり、ある
いは、NCプログラム中の最初の主軸回転指令でチップ
コンベア20が起動するように設定する。図5(a)に
示すように、NCプログラム中にM△△△(チップコン
ベア起動指令)およびM×××(チップコンベア停止指
令)の補助機能指令が組み込まれている時は、チップコ
ンベア20を、NCプログラム実行により起動または停
止させる。図5(b)に示すように、NCプログラム中
にM△△△(チップコンベア起動指令)の補助機能指令
のみ組み込まれている時は、チップコンベア20を、N
Cプログラム実行により起動のみさせる。また、図5
(c)に示すように、NCプログラム中のM03、また
はM04(最初の主軸回転指令)等によって、チップコ
ンベア20を起動させるように設定することもできる。
【0030】図3のフローチャートに沿って制御装置1
0によるチップコンベア自動停止機能について説明す
る。なお、各説明に対応して図1、図2、図4、図5を
随時参照する。まず、工作機械1の操作盤9で電源がオ
ンされると、制御装置10でシステムプログラムが実行
されとともに、チップコンベア自動停止プログラムが実
行される(S100)。そして、CPU11は、RAM
18にNCプログラムの指令ブロックを読み取る(S1
10)。
【0031】次に、CPU11は、読み取った指令ブロ
ックがチップコンベア起動指令の補助機能指令か、否か
を判断する(S120)。指令ブロックがチップコンベ
ア起動指令の場合、チップコンベア20の運転条件のパ
ラメータ(連続運転または間欠運転)を判断する(S1
21)。パラメータが連続運転の場合、チップコンベア
20を連続運転させる指令をチップコンベア制御部25
に指令し、チップコンベア20を起動させる(S12
2)。他方、パラメータが間欠運転の場合、チップコン
ベア20を間欠運転させる指令をチップコンベア制御部
25に指令し、チップコンベア20を起動させる(S1
23)。なお、チップコンベア20の運転条件のパラメ
ータ設定は、ディスプレイ12を見ながら、キーボード
13を操作することによって予め行っておく。そして、
S122およびS123実行後、処理は、S110に戻
る。
【0032】S120において指令ブロックがチップコ
ンベア起動指令でない場合、CPU11は、読み取った
指令ブロックがチップコンベア停止指令の補助機能指令
か、否かを判断する(S130)。指令ブロックがチッ
プコンベア停止指令の場合、チップコンベア20を停止
させる指令をチップコンベア制御部25に指令し、チッ
プコンベア20を停止させる(S131)。そして、S
131実行後、処理は、S110に戻る。
【0033】S130において指令ブロックがチップコ
ンベア停止指令でない場合、CPU11は、読み取った
指令ブロックがプログラムエンド指令(M30,M0
2)か(図5参照)、否かを判断する(S140)。指
令ブロックがプログラムエンド指令でない場合、指令ブ
ロックの所定の指令に従って、該指令を実行する(S1
41)。そして、S141実行後、処理は、S110に
戻る。
【0034】S140において指令ブロックがプログラ
ムエンド指令の場合、CPU11は、チップコンベア2
0が停止状態か稼動状態かを判断する(S150)。チ
ップコンベア20が停止状態の場合、プログラムエンド
指令を実行する(S151)。S151を実行後、後述
するS210に移る。
【0035】S150においてチップコンベア20が稼
動状態の場合、CPU11は、チップコンベア用タイマ
16をリセットする(S160)。さらに、プログラム
エンド指令を実行する(S170)。そして、チップコ
ンベア用タイマ16により、プログラムエンド実行後の
時間をカウントする(S180)。
【0036】続いて、CPU11は、チップコンベア自
動停止時間とチップコンベア用タイマ16のカウント時
間を比較する(S190)。なお、チップコンベア自動
停止時間は、ディスプレイ12の自動停止時間設定画面
12aで設定する(図4参照)。自動停止時間設定画面
12aは、選択ページ12bの「E:その他」12cを
キーボード13で選択すると、ディスプレイ12に表示
される。自動停止時間設定画面12aには、Eco.e
co設定欄12dを有し、チップコンベア自動停止機能
の設定時間12eに、任意の時間をキーボード13から
入力できる。入力する時間は、各NCプログラムから切
屑量を予想し、全ての切屑を工作機械1の加工領域A外
に排出できる時間を設定する。例えば、NCプログラム
終了後、チップコンベア20を10分間稼動させる場
合、10(分)を入力する。
【0037】S190においてチップコンベア自動停止
時間がカウント時間より大きい場合、CPU11は、N
Cプログラムが開始されるか、否かを判断する(S19
1)。NCプログラムが開始される場合、S110に戻
り、NCプログラムに対してチップコンベア自動停止機
能が実行される。他方、NCプログラムが開始されない
場合、S180に戻り、時間のカウントを続ける。
【0038】他方、S190においてカウント時間がチ
ップコンベア自動停止時間以上の場合、CPU11は、
チップコンベア制御部25に指令し、チップコンベア2
0を停止させる(S200)。
【0039】最後に、チップコンベア20の停止後、C
PU11は、工作機械1が稼動可能な状態か否か、すな
わち、運転準備ON状態か否かを判断する(S21
0)。運転準備ON状態の場合、S110に戻り、チッ
プコンベア自動停止機能の処理を継続する。他方、運転
準備ON状態でない場合、チップコンベア自動停止機能
の処理を終了する(S220)。
【0040】上記構成のチップコンベア自動停止機能を
有する工作機械1の制御装置10は、NCプログラム終
了後、かつチップコンベア自動停止時間経過した後にチ
ップコンベア20を自動的に停止させる。また、チップ
コンベア自動停止時間を任意に設定できるので、全ての
切屑を工作機械1の加工領域A外の排出できる。そのた
め、工作機械1の近傍に作業者がいなくても、チップコ
ンベア20を稼動させておくことができる。
【0041】しかも、チップコンベア自動停止機能は、
工作機械1の制御装置10にチップコンベア自動停止プ
ログラムを組み込むだけでよい。また、チップコンベア
自動停止機能を有効にするか否かは、ディスプレイ12
を見ながらキーボード13を操作することにより、パラ
メータ設定で指定することができる。
【0042】以上、本発明の好適な実施形態について説
明してきたが、本発明は上記の実施形態により何ら限定
されるものでない。例えば、チップコンベア自動停止時
間を10分としたが、各NCプログラムによって発生す
る切屑量を予想し、全ての切屑を加工領域A外に排出で
きるチップコンベアの稼動時間を設定すればよい。
【0043】
【発明の効果】上記のように、本発明による制御装置
は、NCプログラム終了後、作業者がいなくても、切屑
を加工領域外に排出した後にチップコンベアを自動的に
停止できるので、エネルギーを節約できるとともに、作
業性に優れるものである。しかも、チップコンベア自動
停止機能を有する制御装置は、従来の工作機械の制御装
置にチップコンベア自動停止プログラムを組み込むだけ
で、他の機器を組み込む必要がないので、構成が簡素で
あるとともに、装置全体の信頼性が高いものである。
【0044】また、NCプログラムに組み込んだチップ
コンベア起動指令(または最初の主軸回転指令)で自動
的にチップコンベアを起動後、NCプログラムのチップ
コンベア停止指令なしでも、チップコンベアを自動的に
停止できる。さらに、各NCプログラムの加工に応じて
発生する切屑量が増減しても、自動停止時間を任意に設
定できるので、効率的なチップコンベアの稼動時間を設
定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工作機械の一部破断正面図であ
る。
【図2】本発明に係るチップコンベア自動停止機能を有
する工作機械の制御装置のブロック図である。
【図3】本発明に係るチップコンベア自動停止機能のフ
ローチャートである。
【図4】本発明に係るディスプレイにおける自動停止時
間設定画面を示す図である。
【図5】本発明に係るNCプログラムの例である。 (a)チップコンベアの起動および停止の補助機能指令
を含むNCプログラムである。 (b)チップコンベアの起動の補助機能指令を含むNC
プログラムである。 (c)チップコンベアの起動および停止の補助機能指令
を含まないNCプログラムである。
【符号の説明】
1・・・工作機械 2・・・工具 3・・・刃物台 4・・・スプラッシュガード 6・・・チャック 7・・・主軸台 8・・・主軸 9・・・操作盤 10・・制御装置 11・・・CPU(中央処理装置) 12・・・ディスプレイ 13・・・キーボード 14・・・インタフェース 15・・・NCプログラムメモリ 16・・・チップコンベア用タイマ 17・・・ROM(リードオンリメモリ) 18・・・RAM(ランダムアクセスメモリ) 19・・・パラメータメモリ 20・・・チップコンベア 21・・・コンベア 22・・・チップコンベア用操作盤 23・・・チップコンベア駆動モータ 24・・・チップボックス 25・・・チップコンベア制御部 26・・・PLC(プログラマブルロジックコントロー
ラ) 27・・・バスライン A・・・加工領域 W・・・工作物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NCプログラムに基づいて工作物の加工
    を行うとともに、前記加工によって工作機械の加工領域
    で発生する切屑を前記工作機械の加工領域外に排出する
    チップコンベアを備えた工作機械において、 前記NCプログラムのプログラム終了後の時間をカウン
    トするチップコンベア用タイマと、 前記NCプログラムのプログラム終了後、前記チップコ
    ンベアを自動的に停止させるまでの自動停止時間を記憶
    するチップコンベア自動停止時間設定メモリと、 前記NCプログラムのプログラム終了時に前記チップコ
    ンベアが稼動状態の場合、前記自動停止時間を経過した
    後、前記チップコンベアを停止させるチップコンベア制
    御手段と、 を備えることを特徴とするチップコンベア自動停止機能
    を有する工作機械の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記チップコンベアの起動は、前記NC
    プログラム中の所定の補助機能指令によって行われるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のチップコンベア自動停
    止機能を有する工作機械の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記チップコンベアの起動は、前記NC
    プログラム中の最初の主軸回転指令によって行われるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のチップコンベア自動停
    止機能を有する工作機械の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記自動停止時間を設定するための自動
    停止時間設定画面を表示可能な表示手段と、 前記自動停止時間を入力可能な入力手段とを備えること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記
    載のチップコンベア自動停止機能を有する工作機械の制
    御装置。
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