JP2000093524A - 薬液注入装置 - Google Patents

薬液注入装置

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JP2000093524A JP10271964A JP27196498A JP2000093524A JP 2000093524 A JP2000093524 A JP 2000093524A JP 10271964 A JP10271964 A JP 10271964A JP 27196498 A JP27196498 A JP 27196498A JP 2000093524 A JP2000093524 A JP 2000093524A
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桂司 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薬液注入装置近傍でカテーテルにキンクが発生
することを抑制する薬液注入装置を提供する。 【解決手段】薬液注入装置本体12内の液溜り部材と、
液溜まり部材の上部に設けられ、弾性体からなる穿刺可
能な隔璧部材17と、液溜まり部材13とカテーテルC
を連通するコネクター部とを設けた。薬液注入装置本体
12のコネクター部近傍の接続孔23にはコネクター部
18に向かう収束面28を有し、同収束面28を介して
本体連結面12bに連なるようにした。この結果、コネ
クター部に接続されたカテーテルCは、収束面28に沿
って撓むことができ、キンクの発生が抑制、或いは防止
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、癌患者の化学療法
における抗癌剤や栄養補給のための栄養剤等を直接脈管
系へ供給するために用い、患者の体内の特定箇所に長期
間継続して、定期的に薬液を注入するための埋め込み可
能な薬液注入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置は、基本的に薬液注入装置
本体内に有する薬液を保持するための液溜まり部と、液
溜まり部から延長し、脈管系に接続するためのカテーテ
ルからなる。また、既存装置には、大きく分けて2種類
提案されている。
【0003】1つは、液溜まり部に恒久的に取り付けら
れたカテーテルを有する型式である。この装置は、カテ
ーテルが恒久的に取り付けられているために、体内へ埋
め込むのが面倒であるという欠点がある。
【0004】他の1つは、カテーテルを液溜まり部に嵌
着し、固定される型式である。この装置の場合、まずカ
テーテルを目的部位に挿入し、液溜まり部に連通するコ
ネクターに接続し、次に薬液注入装置本体を所定の位置
に留置する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来品のコネクターは、薬液注入装置本体の外周に付
けられているため、薬液注入装置本体からコネクターが
突出している。そのため、薬液注入装置を患者の体内に
埋め込んだ際、患者の動きによってカテーテルがコネク
ター近傍でキンクしてしまうことがあった。カテーテル
がキンクすると、薬液の注入が困難となり、カテーテル
交換のための大がかりな手術が必要となる。
【0006】特開平9−192237号にはこれらの課
題を解決すべく、コネクターを保護ロックで嵌合させる
ことにより、薬液注入装置本体の外周からコネクターを
突出させないように改良されている。しかしながら、薬
液注入装置本体に対するカテーテルの可動角度は依然と
して大きいため、キンクしてしまうことがある。
【0007】本発明の目的は、従来のこのようなカテー
テルのキンク問題を解決することを目的として更なる改
良を加えたもので、薬液注入装置近傍でカテーテルにキ
ンクが発生することを抑制する薬液注入装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、薬液注入装置本体内の液溜ま
り部と、前記液溜まり部の上部に設けられ、弾性体から
なる穿刺可能な隔璧と、前記液溜まり部とカテーテルを
連通するコネクターとを含み、体内に埋め込み可能な薬
液注入装置において、前記薬液注入装置本体のコネクタ
ー近傍は前記コネクターに向かう収束面を有し、同収束
面を介して本体外周面に連なっていることをその要旨と
している。
【0009】又、請求項2の発明は、請求項1の構成に
加えて、前記コネクター近傍の収束面が少なくとも2次
元収束していることを特徴とするものである。請求項3
の発明は、請求項1又は請求項2の構成に加えて、前記
コネクター近傍には、薬液注入装置本体に対して一体に
取付けられるとともに、前記カテーテルと前記薬液注入
装置本体との接続固定を補助する固定部材を備え、同固
定部材に収束面が形成されていることを特徴とするもの
である。
【0010】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかの構成に加えて、収束面からなだらかに本体
外周面に連なっている曲面が、薬液注入装置本体に対し
て該カテーテルのキンク曲率以上の丸みを持つことを要
旨としている。
【0011】同収束面は、ほぼなだらかに本体外周面に
連なるようにしてカテーテルのキンク曲率以上の丸みを
持たせることが好ましい。 (作用)請求項1に記載の発明によれば、薬液注入装置
本体のコネクター近傍は前記コネクターに向かう収束面
を有し、同収束面を介して本体外周面に連なっているこ
とから、コネクターに接続されたカテーテルは、収束面
に沿って撓むことができる。この結果、キンクの発生が
抑制、或いは防止できる。
【0012】又、請求項2に記載の発明によれば、コネ
クター近傍の収束面が2次元に収束していることによ
り、請求項1の作用を実現する。請求項3に記載の発明
によれば、カテーテルと薬液注入装置本体との接続固定
を補助する固定部材に収束面が形成されていることによ
り、請求項1又は請求項2に記載の作用を実現する。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、収束面か
らなだらかに本体外周面に連なっている曲面が、薬液注
入装置本体に対して該カテーテルのキンク曲率以上の丸
みを持つことにより、カテーテルのキンク発生が防止、
又は、抑制される。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態) 以下、本発明を具体化した薬液注入装置の好適な第1実
施形態を説明する。
【0015】図1は、本発明に関する第1実施形態で薬
液注入装置の平面図であり、図2(a)は図1のX−X
線断面図であり、図2(b)は要部断面図である。図3
は薬液注入装置の斜視図、図4は薬液注入装置の分解平
面図、図5は薬液注入装置の正面図である。図6(a)
は固定部材であるガイドパーツの平断面図、(b)は同
じく正面図、(c)は背面図、(d)は側面図である。
【0016】図1及び図2(a)に示すように本発明の
薬液注入装置10は、薬液注入装置本体12と、薬液注
入装置本体12内に収納された液溜り部材13と、薬液
注入装置本体12に対して取付けられた固定部材として
のガイドパーツ22とを備えている。
【0017】前記薬液注入装置本体12、ガイドパーツ
22は生体適合性に優れた材料であれば、いかなるもの
でもよく、好ましくはチタン、チタン合金、ポリエーテ
ルスルフォン樹脂、エポキシ樹脂等を用いることができ
る。
【0018】又、薬液注入装置本体12には適宜箇所に
縫合孔12aが透設され、同縫合孔12aを使用して薬
液注入装置本体12は体腔内の所要位置に縫合可能とさ
れている。
【0019】薬液注入装置本体12内には段付きの収納
孔15が形成され、同収納孔15内に液溜り部材13が
収納されている。液溜り部材13は、有底筒状に形成さ
れている。液溜り部材13の上部筒部は大径を有し、下
部筒部は小径を有し、両者の連結部は、係止段部16が
設けられている。同係止段部16にて、液溜り部材13
は収納孔15の環状の段部に係止されている。
【0020】又、隔璧部材17は液溜り部材13の上部
筒部内に収納され、上部筒部と下部筒部間に形成された
内周面側の環状の段部に載置されている。前記両段部に
よって、薬液注入装置10を術者が患者の体内に埋め込
む際や、患者が実際に薬液を注入する際の位置決めにた
いへん役立つ。そして、液溜り部材13の上部筒部に
は、内向きフランジを備えた、筒状のキャップ13aが
嵌着され、内向きフランジにて隔壁部材17を上方から
押圧している。
【0021】同隔壁部材17は弾性体にて形成され、液
溜り部材13の上部開口を閉塞している。隔壁部材17
は、弾性体として穿刺可能で自己封鎖可能な樹脂、ゴム
等からなる。これら樹脂としては、好ましくはシリコー
ンゴム、ラテックス等を挙げることができる。本実施形
態では、シリコーンゴムを使用している。
【0022】前記液溜り部材13の下部筒部は、薬液を
収容する。液溜り部材13の下部筒部には、管状のコネ
クター部18が突設され、薬液注入装置本体12の下部
側壁に形成した貫通孔19に対して遊挿されている。コ
ネクター部18の先端外周面には、抜け止め突起20が
複数個形成されている。前記抜け止め突起20は、この
薬液注入装置10に使用されるカテーテルCの内径より
も若干大径を備えている。前記コネクター部18を介し
て、液溜り部材13の下部筒部は外部と連通されてい
る。
【0023】薬液注入装置本体12において、前記貫通
孔19に対応した側壁部分は、上方からみて台形状の嵌
合溝21が切込み形成されている。嵌合溝21におい
て、終端側は前記貫通孔19の開口が形成されている。
固定部材としてのガイドパーツ22は前記嵌合溝21に
対して嵌合される。
【0024】ガイドパーツ22は、略断面長四角形状を
有する第1嵌合部22aと、平面からみて台形状をなす
第2嵌合部22bとから構成されている。第2嵌合部2
2bの嵌合溝21に対向する左右両側面には位置決め突
起29が突設されている。同位置決め突起29は、ガイ
ドパーツ22を嵌合溝21に嵌合した際に嵌合溝21の
内側面(薬液注入装置本体12の内側面)に設けた図示
しない位置決め凹部に係合して、ガイドパーツ22を位
置決めする。
【0025】ガイドパーツ22は、第1嵌合部22a及
び第2嵌合部22bに亘るその中心に沿って接続孔23
が形成されている。図6に示すように、接続孔23は、
第1嵌合部22aにおいて内端側に形成された断面正四
角形状の幅狭部24と、第2嵌合部22bにおいて幅狭
部24に隣接して外端へ行くほど、左右方向に位置して
互いに対向する両側面間の距離が長く形成された幅広部
25とを備えている。突起26は幅狭部24内面から内
方に突設されている。互いに対向した突起26の間隔
は、コネクター部18の外径より若干広く、抜け止め突
起20の外径より若干狭い長さとされている。又、突起
26において、第1嵌合部22aの端面側の側面は斜状
又は、円弧状に凹設されている。本実施形態では、円弧
状に凹設されている。
【0026】又、幅狭部24には、図6に示すよう十字
状に切込み溝27が切込み形成されている。なお、ガイ
ドパーツ22の底面側の切込み溝27は、底面側まで達
しないように切込みされている。図2(b)に示すよう
に前記薬液注入装置本体12において、前記第1嵌合部
22aの上面、及び左右側面に対向する面と、第1嵌合
部22aとの間には、若干の隙間Gが設けられている。
【0027】そして、上記切込み溝27によって、区画
された幅狭部24の各部は、前記間隙Gの許容する範囲
において、自身の弾性に抗して、拡開可能とされてい
る。前記幅広部25において、幅狭部24側寄りにコネ
クター部18の先端部が幅狭部24の接続孔23を介し
て挿入されている。そして、コネクター部18の抜け止
め突起20は、突起26よりも幅広部25側に配置され
ている。
【0028】前記幅広部25の互いに対向する左右幅方
向に位置する左右の内側面は、収束面28とされてい
る。収束面28は図1及び図6(a)に示すように、例
えば円弧状に形成された丸みを備え、その曲率は、カテ
ーテルCのキンクする曲率(以下、キンク曲率という)
以上とされている。ここでキンク曲率とはカテーテルを
曲げた時にカテーテルが座屈する直前の円弧半径をい
う。
【0029】そして、薬液注入装置本体12の外周面に
おいて、ガイドパーツ22の収束面28に隣接する面1
2bは、同収束面28となだらかに連なるように形成さ
れている(以下、連結面という)。すなわち、収束面2
8と、連結面12bとが連なってなだらかな面となるよ
うにされている。そして、接続孔23において、上下両
内面は、平面に形成されている。又、連結面12bは円
弧状に形成された丸みを備え、その曲率は、カテーテル
Cのキンク曲率以上とされている。この結果、本実施形
態では、左右両方向に広がる平面において、すなわち、
2次元においてカテーテルCがコネクター部18を起点
として撓んだ際に、キンクが生じないようにされてい
る。
【0030】これは、薬液注入装置10は皮下に埋め込
まれるので、多くの場合、カテーテルCの近端部は皮膚
表面にほぼ平行な方向にしか曲がることがないためであ
る。なお、カテーテルCを構成する樹脂は、ポリエチレ
ン、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー、ポリエス
テル、ポリ塩化ビニルやフッ素系などの熱可塑性樹脂か
らなる。更に必要に応じてこれらの樹脂チューブの組み
合わせ(連結、積層構造など)やチューブの中に金属や
高強度の樹脂による編組などを形成したものでも良い。
また、カテーテルC表面に潤滑性コーティング、生体適
合性コーティング、抗血栓性のコーティングなどを施し
ても良い。
【0031】次に上記のように構成された薬液注入装置
10の作用を説明する。まず、カテーテルCの薬液注入
装置本体12側を近端部とし、必要に応じて近端部側で
カテーテルCを所要長さに切断する。次いでカテーテル
Cの近端部をガイドパーツ22の接続孔23に通し、接
続作業に必要な長さに引き出す。カテーテルCの近端部
をコネクター部18に嵌め込む。このとき、カテーテル
Cを貫通孔19内まで嵌入する。その後、ガイドパーツ
22を薬液注入装置本体12に嵌合させる。このとき、
突起26の互いに対向する離間距離は、抜け止め突起2
0の外径とカテーテルCとの管厚み分の合計分よりも短
いが、幅狭部24の各部は、前記間隙Gの許容する範囲
において、自身の弾性に抗して、拡開するため、抜け止
め突起20の位置よりもさらに、カテーテルCを奥に移
動する。
【0032】なお、突起26において、第1嵌合部22
aの端面側の側面は円弧状に凹設されて、カテーテルC
の相対移動をガイドするため、突起26のカテーテルC
に対する相対移動は円滑に行なわれる。
【0033】この後は、図2(b)に示すように、幅狭
部24の弾性によって、突起26はカテーテルCをコネ
クター部18に押圧する。又、外周面を押圧する突起2
6と、突起26よりもコネクター部18の先端部側に位
置するとともに、カテーテルCの内周面から外方へ押圧
する抜け止め突起20とにより、カテーテルCは、コネ
クター部18からの抜け防止が図られる。すなわち、薬
液注入本体12とガイドパーツ22に一体となるために
設けられた、突起26と、抜け止め突起20とによる、
カテーテルCの管壁に対する凹凸構造の働きにより、カ
テーテルCは、コネクター部18とガイドパーツ22に
よって確実に接続される。
【0034】そして、このようにカテーテルCが接続さ
れた薬液注入装置10は、体腔内の所要位置に縫合孔1
8にて縫合されることにより、配置される。以上のよう
に構成することで、本実施形態は次のような効果が奏さ
れる。
【0035】1) 本実施形態では、薬液注入装置本体
12内の液溜り部材13(液溜まり部)と、前記液溜ま
り部材13の上部に設けられ、弾性体からなる穿刺可能
な隔璧部材(隔壁)17と、前記液溜まり部材13とカ
テーテルCを連通するコネクター部(コネクター)18
とを設けた。そして、薬液注入装置本体12のコネクタ
ー部18近傍にはコネクター部18に向かう収束面28
を有し、同収束面28を介して本体連結面(外周面)に
連なるようにした。
【0036】この結果、コネクター部18に接続された
カテーテルCは、収束面28に沿って撓むことができ、
キンクの発生が抑制、或いは防止できる。特に本実施形
態では、薬液注入装置本体12の外周は、コネクター部
18近傍が前記コネクター部18に向かう収束面28を
有し、ほぼなだらかに本体外周面に連なるようにし、カ
テーテルCのキンク曲率以上の丸みを持たせてあるた
め、接続されたカテーテルCはキンクしにくい。すなわ
ち、カテーテルCの近端部に急激な曲がりを生じさせる
ことがないため、キンクしにくい。
【0037】又、接続孔23の左右両側の収束面28を
設けているため、図1に示すように左右いずれの方向に
カテーテルCが撓んだ場合においても、左右いずれかの
収束面28にてキンクの発生が防止できる。
【0038】2) 又、本実施形態では、コネクター部
18近傍の収束面28が2次元収束させるように形成し
た。この結果、2次元収束した収束面28により、上記
1)の作用を実現することができる。
【0039】3) 本実施形態では、コネクター部(コ
ネクター)18近傍には、薬液注入装置本体12に対し
て一体に取付けされるとともに、前記カテーテルCと薬
液注入装置本体12との接続固定を補助するガイドパー
ツ22を備え、同ガイドパーツ22に収束面28を形成
した。この結果、カテーテルCと薬液注入装置本体12
とを接続固定する際に、ガイドパーツ22により、接続
固定ができるとともに、ガイドパーツ22の収束面28
により、上記1)の効果を奏することができる。
【0040】4) 本実施形態では、収束面28からな
だらかに薬液注入装置本体12外周面に連なっている連
結面12bが、薬液注入装置本体12に対してカテーテ
ルCのキンク曲率以上の丸みを持つようにした。この結
果、連結面12bと収束面28とによりカテーテルCの
キンク発生が防止、又は、抑制することができる。 (第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態として、
好適な薬液注入装置10の外観を示す図7及び図8を参
照しつつ説明する。なお、前記第1実施形態と同一構成
及び相当する構成については同一符号を付し、その説明
を省略し、異なるところを中心に説明する。
【0041】本実施形態では、薬液注入装置10は、第
1実施形態のガイドパーツ22に相当する部分が薬液注
入装置10と一体に形成されているところが異なり、そ
の結果、ガイドパーツ22の第1嵌合部22a,第2嵌
合部22b,突起26,切込み溝27,位置決め突起2
9は省略されている。従って、薬液注入装置本体12の
全体形状は図7に示す通りの形状とされている。
【0042】そのため、薬液注入装置本体12とカテー
テルCの接続方法としては、図8に示すように液溜り部
材13から外方向に形成されたコネクター部18へカテ
ーテルCの近端部を挿入した後、係止チューブ30をコ
ネクター部18に接続した近端部に被せることにより薬
液注入装置本体12とカテーテルCの接続を確実に行う
ことができる。なお、係止チューブ30の内径はコネク
ター部18に嵌め込まれたカテーテルC近端部の外径よ
り、若干小さく形成され、カテーテルCの脱洛を確実に
防止している。
【0043】以上のように構成することで、本実施形態
は次のような効果が奏される。 1) 本実施形態では、薬液注入装置本体12自身に、
収束面28を形成した。このため、第1実施形態と異な
り、部品点数を少なくし、構成を簡素化することができ
る。
【0044】本発明を、好適な実施例について説明した
が、実施例並びに図面は例示であって発明を限定するも
のではない。例えば、以下のように実現してもよい。 (1) 前記各実施形態では、収束面28と連結面12
bとは2次元において、なだらかに連結した構成とし
た。さらに、3次元において、すなわち、前記実施形態
の構成に加えて、接続孔23の上下両面において、それ
ぞれ収束面を形成し、それらの各収束面と薬液注入装置
本体12の連結面とをなだらかに連結するようにして形
成してもよい。こうすると、上記各実施形態の左右方向
のカテーテルCの撓み時以外に、上下に撓んだときに
も、キンクの発生が抑制又は防止できる。
【0045】或いは、上記各実施形態の構成に加えて、
接続孔23の上面のみに収束面を形成し、それらの各収
束面と薬液注入装置本体12の連結面とをなだらかに連
結するようにして形成してもよい。こうすると、上記各
実施形態の左右方向のカテーテルCの撓み時以外に、上
に撓んだときにも、キンクの発生が抑制又は防止でき
る。
【0046】又は、上記各実施形態の構成に加えて、接
続孔23の下面に収束面を形成し、それらの各収束面と
薬液注入装置本体12の連結面とをなだらかに連結する
ようにして形成してもよい。こうすると、上記各実施形
態の左右方向のカテーテルCの撓み時以外に、下に撓ん
だときにも、キンクの発生が抑制又は防止できる。
【0047】(2) 前記各実施形態では、収束面2
8、連結面12bが必ずしも厳密な曲面を有していなく
ても、少なくともカテーテルCが接する面が直角以上の
角度を有する近似曲面にして構成してもよい。
【0048】例えば図9、図10に示すように曲面では
なく、角度をもった屈曲面として形成してもよい。この
場合、その屈曲面にカテーテルCが沿ったときに形成さ
れる、カテーテルCの円弧の曲率がキンク曲率以上とな
るように屈曲面を形成するものとする。
【0049】(3) 前記第2実施形態では、接続を補
助するための係止チューブ30を用いたが、これに限ら
れることなく例えば、ネジ機構を利用したものや、ガス
・水道のホース固定用のクリップ等と類似の機構を利用
した構成としてもよい。
【0050】以上の実施形態によって把握されるその他
の技術的思想について、その効果とともに以下に記載す
る。 (1) 請求項2において、前記コネクター近傍の収束
面が3次元収束している薬液注入装置。こうすることに
より、3次元でカテーテルが収束面に沿って撓んだとき
においても、キンクの発生が抑制又は防止できる。
【0051】(2) 収束面、屈曲面にて形成されてい
る請求項1乃至請求項4のうちいずれかに記載の薬液注
入装置。収束面を屈曲面に形成しても、請求項1乃至請
求項4のうちのいずれかの作用効果を実現できる。又、
樹脂成形で薬液注入装置本体、或いは、固定部材に収束
面を形成する場合、湾曲面を収束面として形成する場合
に比して、屈曲面として形成する場合の方が、金型構造
が簡単になる。
【0052】
【発明の効果】請求項1乃至請求項4の発明によれば、
薬液注入装置本体のコネクター近傍が、コネクターに向
かう収束面を有して薬液注入装置本体の外周曲面に連な
るように形成されているため、薬液注入装置近傍でカテ
ーテルのキンクの発生を抑制又は防止することができ
る。
【0053】請求項2の発明によれば、コネクター近傍
の収束面が少なくとも2次元に収束していることによ
り、2次元におけるカテーテルのキンクが抑制、又は防
止できる。
【0054】請求項3の発明によれば、カテーテルと薬
液注入装置本体との接続固定を補助する固定部材に収束
面が形成されていることにより、固定部材にて、カテー
テルのキンクを抑制、あるいは防止できる。
【0055】請求項4の発明によれば、収束面からなだ
らかに本体外周面に連なっている曲面が、薬液注入装置
本体に対して該カテーテルのキンク曲率以上の丸みを持
つことにより、カテーテルのキンク発生を抑制、又は、
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の薬液注入装置の平面図。
【図2】(a)は図1における − 線断面、(b)は
要部拡大断面図。
【図3】第1実施形態の薬液注入装置の斜視図。
【図4】薬液注入装置の分解した一部切欠平断面図。
【図5】第1実施形態の薬液注入装置の正面図。
【図6】第1実施形態の薬液注入装置のガイドパーツを
示し、(a)は( c)のY−Y線断面図、(b)は正面
図、(c)は背面図、(d)は側面図。
【図7】第2実施形態の薬液注入装置の平面図。
【図8】同じく要部断面図。
【図9】他の実施形態の要部断面図。
【図10】他の実施形態の要部断面図。
【符号の説明】
10…薬液注入装置、12…薬液注入装置本体、12b
…連結面、13…液溜り部材(液溜り部を構成す
る。)、17…隔壁部材(隔壁を構成する。) 18…コネクター部(コネクターを構成する。)、22
…ガイドパーツ(固定部材を構成する。)、23…接続
孔、24…幅狭部、25…幅広部、28…収束面、C…
カテーテル。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月30日(1998.9.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の薬液注入装置の平面図。
【図2】(a)は図1における線断面、(b)は
要部拡大断面図。
【図3】第1実施形態の薬液注入装置の斜視図。
【図4】薬液注入装置の分解した一部切欠平断面図。
【図5】第1実施形態の薬液注入装置の正面図。
【図6】第1実施形態の薬液注入装置のガイドパーツを
示し、(a)は( c)のY−Y線断面図、(b)は正面
図、(c)は背面図、(d)は側面図。
【図7】第2実施形態の薬液注入装置の平面図。
【図8】同じく要部断面図。
【図9】他の実施形態の要部断面図。
【図10】他の実施形態の要部断面図。
【符号の説明】 10…薬液注入装置、12…薬液注入装置本体、12b
…連結面、13…液溜り部材(液溜り部を構成す
る。)、17…隔壁部材(隔壁を構成する。) 18…コネクター部(コネクターを構成する。)、22
…ガイドパーツ(固定部材を構成する。)、23…接続
孔、24…幅狭部、25…幅広部、28…収束面、C…
カテーテル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液注入装置本体内の液溜まり部と、前
    記液溜まり部の上部に設けられ、弾性体からなる穿刺可
    能な隔璧と、前記液溜まり部とカテーテルを連通するコ
    ネクターとを含み、体内に埋め込み可能な薬液注入装置
    において、 前記薬液注入装置本体のコネクター近傍は前記コネクタ
    ーに向かう収束面を有し、同収束面を介して本体外周面
    に連なっていることを特徴とする薬液注入装置。
  2. 【請求項2】 前記コネクター近傍の収束面が少なくと
    も2次元収束していることを特徴とする請求項1に記載
    の薬液注入装置。
  3. 【請求項3】 前記コネクター近傍には、薬液注入装置
    本体に対して一体に取付けられるとともに、前記カテー
    テルと前記薬液注入装置本体との接続固定を補助する固
    定部材を備え、 同固定部材に収束面が形成されていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の薬液注入装置。
  4. 【請求項4】 収束面からなだらかに本体外周面に連な
    っている曲面が、薬液注入装置本体に対して該カテーテ
    ルのキンク曲率以上の丸みを持つ請求項1乃至請求項3
    のうちいずれかに記載の薬液注入装置。
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