JP2000092895A - ヒステリシスモータ監視装置 - Google Patents

ヒステリシスモータ監視装置

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JP2000092895A
JP2000092895A JP10257046A JP25704698A JP2000092895A JP 2000092895 A JP2000092895 A JP 2000092895A JP 10257046 A JP10257046 A JP 10257046A JP 25704698 A JP25704698 A JP 25704698A JP 2000092895 A JP2000092895 A JP 2000092895A
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hysteresis
hysteresis motor
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current
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Kuniyuki Araki
邦行 荒木
Hitoshi Yabuta
均 藪田
Tomonobu Katagai
智信 片貝
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各ヒステリシスモータの運転状態をグループ
単位で監視し、これによってプラントなどのように、多
数のヒステリシスモータを使用している場合でも、低コ
ストで、各ヒステリシスモータの運転状態を監視する。 【解決手段】 各ヒステリシスモータ4a〜4m、5a
〜5mの電流ベクトルI1、…、Inを正規化することに
より、各ベクトル補正回路10a〜10nから出力され
る各電流ベクトルI1+X1、…、In+Xnと、平均電流
ベクトルIAVEを一致させ、各ヒステリシスモータ4a
〜4m、5a〜5mを運転している途中で、各ベクトル
補正回路10a〜10nから出力される各電流ベクトル
1+X1、…、In+Xnのいずれかが平均電流ベクトル
AVEを中心とするしきい値の範囲から外れたとき、判
定回路12によって、これを検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒステリシスモー
タの運転状態を監視するヒステリシスモータ監視装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】回転磁界を発生して、永久磁石が埋め込
まれた回転子を回転させるヒステリシスモータ(HM)
を多数台、並列接続して負荷を駆動するシステムでは、
ヒステリシスモータ監視装置を使用して各ヒステリシス
モータが正常に運転されているか否かを監視している。
【0003】ヒステリシスモータ監視装置は、各ヒステ
リシスモータに供給される電流を変流して、有効電流の
大きさ、無効電流の大きさに応じた電流検出信号を出力
する複数の変流器と、各変流器から出力される電流検出
信号(電流ベクトル)を平均化して平均電流ベクトルを
求めるとともに、この平均電流ベクトルと各電流ベクト
ルとを比較し、異常停止しているヒステリシスモータが
あるか否かを判定する判定回路とを備えており、各電流
ベクトルを平均化して平均電流ベクトルを求め、この平
均電流ベクトルと、各ヒステリシスモータに供給される
電流の電流ベクトルとの差分を計算し、図4に示すよう
に、予め設定されているしきい値より大きい差分が検出
されたとき、この差分に対応するヒステリシスモータが
異常になって停止していると判定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のヒステリシスモータ監視装置では、各ヒステリシ
スモータに供給される駆動電流の電流ベクトルを平均化
して得られる平均電流ベクトルを求め、各ヒステリシス
モータに供給される駆動電流の電流ベクトルが前記平均
ベクトルを中心とするしきい値内にあるか否かに基づ
き、各ヒステリシスモータが異常停止しているか否かを
判定する検出方式(平均電流ベクトル差法)を使用し
て、各ヒステリシスモータが正常に運転されているか否
かを判定しているので、各ヒステリシスモータの電流ベ
クトルを個々に検出しなければならない。
【0005】このため、プラントなどのように、多数の
ヒステリシスモータを使用する場合には、部品点数が多
くなり過ぎて、ヒステリシスモータ監視装置全体の価格
が高くなってしまうとともに、信頼性を確保するため
に、部品毎の選別試験を行なわなければならず、その分
だけ、多大な労力が必要になり、コストアップになって
しまうという問題があった。
【0006】本発明は上記の事情に鑑み、請求項1で
は、各ヒステリシスモータの運転状態をグループ単位で
監視することができ、これによってプラントなどのよう
に、多数のヒステリシスモータを使用している場合で
も、低コストで、各ヒステリシスモータの運転状態を監
視することができるヒステリシスモータ監視装置を提供
することを目的としている。
【0007】また、請求項2では、異常と判定されたグ
ループに含まれる各ヒステリシスモータのうち、どのヒ
ステリシスモータが異常になっていかを特定することが
でき、これによって装置全体のコストを低く抑えなが
ら、各ヒステリシスモータを個別に管理するときの監視
制度と同じ精度で、各ヒステリシスモータの運転状態を
監視することができるヒステリシスモータ監視装置を提
供することを目的としている。
【0008】また、請求項3では、全てのヒステリシス
モータが正常に運転されていると分かっている時期(ヒ
ステリシスモータ、負荷がともに新しい時期)に、平均
電流ベクトルの電流値に合わせるように、個々のヒステ
リシスモータの電流ベクトルを正規化するのに必要な補
正ベクトルを設定することにより、電流ベクトルのバラ
ツキを吸収して、その分だけ、異常検出に使用するしき
い値を小さくして、異常検出の感度を高くすることがで
きるヒステリシスモータ監視装置を提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1では、複数のヒステリシスモー
タが正常に運転されているか否かを監視するヒステリシ
スモータ監視装置において、各ヒステリシスモータの電
流ベクトルを平均化して平均電流ベクトルを生成するベ
クトル合成回路と、予め設定されている補正ベクトルに
基づき、各ヒステリシスモータの電流ベクトルをグルー
プ単位で補正するベクトル補正回路と、前記ベクトル合
成回路から出力される平均電流ベクトルと前記ベクトル
補正回路から出力される補正済みの各電流ベクトルとを
比較し、これらの差分ベクトルが予め設定されているし
きい値の範囲から外れているか否かに基づき、各ヒステ
リシスモータが異常になっているか否かをグループ単位
で判定する比較判定回路とを備えたことを特徴としてい
る。
【0010】また、請求項2では、請求項1に記載のヒ
ステリシスモータ監視装置において、前記比較判定回路
によって、1つのグループに含まれている各ヒステリシ
スモータのいずれかが異常になっていると判定されたと
き、異常と判定されたグループに含まれる各ヒステリシ
スモータに対する給電を順次、停止したときの反応に基
づき、異常と判定されたグループに含まれる各ヒステリ
シスモータのうち、どのヒステリシスモータが異常とな
っているかを特定することを特徴としている。
【0011】また、請求項3では、請求項1、2のいず
れかに記載のヒステリシスモータ監視装置において、前
記ベクトル補正回路は、各ヒステリシスモータの電流ベ
クトルと平均電流ベクトルとの差が最小となるように、
所定のタイミングで、各ヒステリシスモータに対応する
補正ベクトルの値が調整され、前記比較判定回路は、前
記ベクトル補正回路によって補正された電流ベクトルに
応じて小さなしきい値が設定されることを特徴としてい
る。
【0012】上記の構成により、請求項1では、複数の
ヒステリシスモータが正常に運転されているか否かを監
視するヒステリシスモータ監視装置において、ベクトル
合成回路によって、各ヒステリシスモータの電流ベクト
ルを平均化して平均電流ベクトルを生成し、予め設定さ
れている補正ベクトルに基づき、ベクトル補正回路によ
って、各ヒステリシスモータの電流ベクトルをグループ
単位で補正しながら、前記ベクトル合成回路から出力さ
れる平均電流ベクトルと、前記ベクトル補正回路から出
力される補正済みの各電流ベクトルとを比較し、これら
の差分ベクトルが予め設定されているしきい値の範囲か
ら外れているか否かに基づき、比較判定回路によって、
各ヒステリシスモータが異常になっているか否かをグル
ープ単位で判定することにより、各ヒステリシスモータ
の運転状態をグループ単位で監視し、これによってプラ
ントなどのように、多数のヒステリシスモータを使用し
ている場合でも、低コストで、各ヒステリシスモータの
運転状態を監視し得るようにする。
【0013】また、請求項2では、請求項1に記載のヒ
ステリシスモータ監視装置において、前記比較判定回路
によって、1つのグループに含まれている各ヒステリシ
スモータのいずれかが異常になっていると判定されたと
き、異常と判定されたグループに含まれる各ヒステリシ
スモータに対する給電を順次、停止したときの反応に基
づき、異常と判定されたグループに含まれる各ヒステリ
シスモータのうち、どのヒステリシスモータが異常とな
っているかを特定することにより、異常と判定されたグ
ループに含まれる各ヒステリシスモータのうち、どのヒ
ステリシスモータが異常になっていかを特定し、これに
よって装置全体のコストを低く抑えながら、各ヒステリ
シスモータを個別に管理するときの監視制度と同じ精度
で、各ヒステリシスモータの運転状態を監視する。
【0014】また、請求項3では、請求項1、2のいず
れかに記載のヒステリシスモータ監視装置において、各
ヒステリシスモータの電流ベクトルと平均電流ベクトル
との差が最小となるように、所定のタイミングで、各ヒ
ステリシスモータに対応する補正ベクトルの値を調整
し、さらに前記ベクトル補正回路によって補正された電
流ベクトルに応じて小さなしきい値を設定することによ
り、全てのヒステリシスモータが正常に運転されている
と分かっている時期(ヒステリシスモータ、負荷がとも
に新しい時期)に、平均電流ベクトルの電流値に合わせ
るように、個々のヒステリシスモータの電流ベクトルを
正規化するのに必要な補正ベクトルを設定することによ
り、電流ベクトルのバラツキを吸収して、その分だけ、
異常検出に使用するしきい値を小さくして、異常検出の
感度を高くする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるヒステリシス
モータ監視装置の一実施の形態を示すブロック図であ
る。
【0016】この図に示すヒステリシスモータ監視装置
1は、インバータ装置2から出力される駆動電流を各グ
ループに供給するとき、閉状態にされる複数のグループ
開閉器3a〜3nと、各グループ開閉器3a〜3nを介
して供給される各駆動電流を各ヒステリシスモータ4a
〜4m、5a〜5mに供給するとき、閉状態にされる複
数の個別開閉器6a〜6m、7a〜7mと、各グループ
開閉器3a〜3nを介して各グループ毎の各ヒステリシ
スモータ4a〜4m、5a〜5mに供給される駆動電流
を変流して各グループに供給される駆動電流の力率、電
流値に応じた電流検出信号(電流ベクトルI1、、In
を出力する複数の変流器8a〜8nと、各変流器8a〜
8nから出力される各電流検出信号を平均化し、平均電
流ベクトルIAVEを生成する平均電流ベクトル合成回路
9と、入力された補正ベクトルX1、…、Xnを使用し
て、各変流器8a〜8nから出力される各グループ毎の
電流ベクトルI1、…、Inを補正する複数のベクトル補
正回路10a〜10nと、平均電流ベクトル合成回路9
から出力される平均電流ベクトルIAVEと各ベクトル補
正回路10a〜10nから出力される各電流ベクトルI
1+X1、…、In+Xnとを比較し、これらの差分ベクト
ルI1+X1−IAVE、…、In+Xn−IAVEを生成する複
数の比較回路11a〜11nと、各比較回路11a〜1
1nから出力される各差分ベクトルI1+X1−IAVE
…、In+Xn−IAVEのうち、入力された判定レベルε
を越えている差分ベクトルがあるとき、警報信号を生成
する判定回路12とを備えている。
【0017】そして、全てのヒステリシスモータ4a〜
4m、5a〜5mと、各ヒステリシスモータ4a〜4
m、5a〜5mによって駆動されている各負荷とが新し
い状態で、各ヒステリシスモータ4a〜4m、5a〜5
mが運転されているとき、平均電流ベクトル合成回路9
によって、次式に示す演算を行なって平均電流ベクトル
AVEを求めるとともに、図2に示すように、この平均
電流ベクトルIAVEと、各ベクトル補正回路10a〜1
0nから出力される各電流ベクトルI1+X1、…、In
+Xnとがそれぞれ一致するように、オペレータによっ
て、各ベクトル補正回路10a〜10nに入力される各
補正ベクトルX1、…、Xnの値が調整され、各補正ベク
トルX1、…、Xnの値に応じて判定回路12に入力され
る判定レベルεの値が決定される。
【0018】 IAVE=(I1+…+In)/n …(1) 但し、IAVE:平均電流ベクトル I1:1番目のグループに供給される駆動電流の電流ベ
クトル In:n番目のグループに供給される駆動電流の電流ベ
クトル n:グループ数 この際、各ベクトル補正回路10a〜10nから出力さ
れる各電流ベクトルI1+X1、…、In+Xnと、平均電
流ベクトルIAVEとを完全に一致させることが難しいこ
とから、各差分ベクトルI1+X1−IAVE、…、In+X
n−IAVEのうち、最大の差分ベクトルより少し大きな値
となるように、判定レベルεの値が決定される。
【0019】そして、このような各補正ベクトルX1
…、Xnの設定、判定レベルεの設定が終了した後、各
ヒステリシスモータ4a〜4m、5a〜5mを運転して
いる途中で、各ヒステリシスモータ4a〜4m、5a〜
5mのいずれかが異常になって、各ベクトル補正回路1
0a〜10nから出力される各電流ベクトルI1+X1
…、In+Xnのいずれかが平均電流ベクトルIAVEを中
心とするしきい値の範囲から外れ、各比較回路11a〜
11nから出力される差分ベクトルI1+X1−IAVE
…、In+Xn−IAVEのいずれかが判定レベルεを越え
たとき、判定回路12によって、これが検知されて、異
常になったヒステリシスモータを含むグループが異常に
なったことを示す警報信号が生成され、これが警報装置
(図示は省略する)に供給される。
【0020】この際、図3に示すように、各グループに
含まれている各ヒステリシスモータ4a〜4m、5a〜
5mのいずれか、例えば1番目のグループに含まれてい
る各ヒステリシスモータ4a〜4mの全てが正常であれ
ば、1番目のベクトル補正回路10aから出力される電
流ベクトルI1+X1が下記に示す(2)式で表わされ、
また1番目のグループに含まれている各ヒステリシスモ
ータ4a〜4mのいずれかが異常になれば、1番目のベ
クトル補正回路10aから出力される電流ベクトルI1
+X1が下記に示す(3)式で表わされることから、下
記に示す(4)式が成り立った時点で、1番目のグルー
プに属する各ヒステリシスモータ4a〜4mのいずれか
が異常となったことを示す警報信号が出力される。
【0021】
【数1】 I1+X1=(m/m)×I+X1 …(2) I1+X1=〔(m−1)/m〕×I+IF+X1 …(3) I1+X1−IAVE>ε …(4) 但し、m:1番目のグループに含まれる各ヒステリシス
モータ4a〜4mの台数 I:ヒステリシスモータ1台当たりの電流ベクトル IF:異常となったヒステリシスモータに流れる駆動電
流の電流ベクトル 次いで、1番目のグループに含まれる各ヒステリシスモ
ータ4a〜4mに駆動電流を供給している各個別開閉器
6a〜6mが順次、1つずつ選択されて、開状態にされ
るとともに、駆動電流がカットされたヒステリシスモー
タに生じる逆起電圧が測定され、この測定結果に基づ
き、1番目のグループに属する各ヒステリシスモータ4
a〜4mのうち、どのヒステリシスモータが異常になっ
たか判定される。
【0022】この後、異常となっているヒステリシスモ
ータに対応する個別開閉器が開状態に保持されて、異常
となっているヒステリシスモータがインバータ装置2か
ら切り離されるとともに、切り離したヒステリシスモー
タを含む1番目の電流ベクトルI1を補正する補正ベク
トルX1の値が再度、調整されて、1番目のベクトル補
正回路10aから出力される電流ベクトルI1+X1が平
均電流ベクトルIAVEと一致させられ、切り離したヒス
テリシスモータの影響が補償される。
【0023】このように、この実施の形態においては、
各ベクトル補正回路10a〜10nによって、各変流器
8a〜8nから出力される電流ベクトルI1、…、In
ベクトル補正して、各ヒステリシスモータ4a〜4m、
5a〜5mの電流ベクトルI1、…、Inを正規化し、各
ベクトル補正回路10a〜10nから出力される各電流
ベクトルI1+X1、…、In+Xnと、平均電流ベクトル
AVEとを一致させているので、各ヒステリシスモータ
4a〜4m、5a〜5mの運転状態をグループ単位で監
視することができ、これによってプラントなどのよう
に、多数のヒステリシスモータを使用している場合で
も、低コストで、各ヒステリシスモータ4a〜4m、5
a〜5mの運転状態を監視することができる(請求項1
の効果)。
【0024】また、この実施の形態では、判定回路12
によって、各グループのいずれかが異常と判定されたと
き、異常と判定されたグループに含まれる各個別開閉器
を順次、開状態して、その逆起電圧を測定し、この測定
結果に基づき、異常となっているヒステリシスモータを
特定するようにしているので、異常と判定されたグルー
プに含まれる各ヒステリシスモータのうち、どのヒステ
リシスモータが異常になっていかを特定することがで
き、これによって装置全体のコストを低く抑えながら、
各ヒステリシスモータを個別に管理するときの監視制度
と同じ精度で、各ヒステリシスモータの運転状態を監視
することができる(請求項2の効果)。
【0025】また、この実施の形態では、全てのヒステ
リシスモータ4a〜4m、5a〜5mが正常に運転され
ていると分かっている時期(ヒステリシスモータ4a〜
4m、5a〜5m、各ヒステリシスモータ4a〜4m、
5a〜5mによって駆動される各負荷がともに新しい時
期)に、平均電流ベクトルIAVEに合わせるように、各
グループ毎の電流ベクトルI1、…、Inを正規化するの
に必要な補正ベクトルX1、…、Xnを設定しているの
で、各変流器8a〜8nのバラツキ、各ヒステリシスモ
ータ4a〜4m、5a〜5mのバラツキ、各ヒステリシ
スモータ4a〜4m、5a〜5mによって駆動される各
負荷のバラツキなどなどにより、電流ベクトルI1
…、Inがばらついても、各電流ベクトルI1、…、In
のバラツキを吸収し、その分だけ、異常検出に使用する
しきい値を小さくし、異常検出の感度を高くすることが
できる(請求項3の効果)。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1のヒステリシスモータ監視装置では、各ヒステリ
シスモータの運転状態をグループ単位で監視することが
でき、これによってプラントなどのように、多数のヒス
テリシスモータを使用している場合でも、低コストで、
各ヒステリシスモータの運転状態を監視することができ
る。
【0027】請求項2のヒステリシスモータ監視装置で
は、異常と判定されたグループに含まれる各ヒステリシ
スモータのうち、どのヒステリシスモータが異常になっ
ていかを特定することができ、これによって装置全体の
コストを低く抑えながら、各ヒステリシスモータを個別
に管理するときの監視制度と同じ精度で、各ヒステリシ
スモータの運転状態を監視することができる。
【0028】請求項3のヒステリシスモータ監視装置で
は、全てのヒステリシスモータが正常に運転されている
と分かっている時期(ヒステリシスモータ、負荷がとも
に新しい時期)に、平均電流ベクトルの電流値に合わせ
るように、個々のヒステリシスモータの電流ベクトルを
正規化するのに必要な補正ベクトルを設定することによ
り、電流ベクトルのバラツキを吸収して、その分だけ、
異常検出に使用するしきい値を小さくして、異常検出の
感度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヒステリシスモータ監視装置の一
実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示すヒステリシスモータ監視装置のしき
い値と、各ヒステリシスモータの電流ベクトルと、各補
正ベクトルとの関係を示す模式図である。
【図3】図1に示すヒステリシスモータ監視装置のしき
い値と、異常となったヒステリシスモータを含むグルー
プの電流ベクトルとの関係を示す模式図である。
【図4】一般的なヒステリシスモータが正常に運転され
ているときの電流ベクトル、異常停止しているときの電
流ベクトルの一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1:ヒステリシスモータ監視装置 2:インバータ装置 3a〜3n:グループ開閉器 4a〜4m、5a〜5m:ヒステリシスモータ 6a〜6m、7a〜7m:個別開閉器 8a〜8n:変流器 9:平均電流ベクトル合成回路 10a〜10n:ベクトル補正回路 11a〜11n:比較回路 12:判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片貝 智信 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2G016 BA04 BB02 BD06 BD07 5G044 AA01 AB05 AE01 AE03 5H572 BB10 CC01 DD05 EE04 HB07 HC01 JJ08 KK07 LL22 LL24 LL26 MM09 5H576 BB10 CC01 DD06 HB01 JJ10 LL22 LL24 LL27 MM10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列接続された複数のヒステリシスモー
    タが正常に運転されているか否かを監視するヒステリシ
    スモータ監視装置において、 各ヒステリシスモータの電流ベクトルを平均化して平均
    電流ベクトルを生成するベクトル合成回路と、 予め設定されている補正ベクトルに基づき、各ヒステリ
    シスモータの電流ベクトルをグループ単位で補正するベ
    クトル補正回路と、 前記ベクトル合成回路から出力される平均電流ベクトル
    と前記ベクトル補正回路から出力される補正済みの各電
    流ベクトルとを比較し、これらの差分ベクトルが予め設
    定されているしきい値の範囲から外れているか否かに基
    づき、各ヒステリシスモータが異常になっているか否か
    をグループ単位で判定する比較判定回路と、 を備えたことを特徴とするヒステリシスモータ監視装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のヒステリシスモータ監
    視装置において、 前記比較判定回路によって、1つのグループに含まれて
    いる各ヒステリシスモータのいずれかが異常になってい
    ると判定されたときには、異常と判定されたグループに
    含まれる各ヒステリシスモータに対する給電を順次、停
    止したときの反応に基づき、異常と判定されたグループ
    に含まれる各ヒステリシスモータのうち、どのヒステリ
    シスモータが異常となっているかを特定する、 ことを特徴とするヒステリシスモータ監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、2のいずれかに記載のヒステ
    リシスモータ監視装置において、 前記ベクトル補正回路は、各ヒステリシスモータの電流
    ベクトルと平均電流ベクトルとの差が最小となるよう
    に、所定のタイミングで、各ヒステリシスモータに対応
    する補正ベクトルの値が調整され、 前記比較判定回路は、前記ベクトル補正回路によって補
    正された電流ベクトルに応じて小さなしきい値が設定さ
    れる、 ことを特徴とするヒステリシスモータ監視装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009296806A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 交流電動機の監視装置
JP2011147317A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 交流電動機の監視装置
US8129928B2 (en) 2006-08-02 2012-03-06 Thk Co., Ltd. Power branching system and power branching method

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