JP2000090914A - 電 池 - Google Patents
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- JP2000090914A JP2000090914A JP10257902A JP25790298A JP2000090914A JP 2000090914 A JP2000090914 A JP 2000090914A JP 10257902 A JP10257902 A JP 10257902A JP 25790298 A JP25790298 A JP 25790298A JP 2000090914 A JP2000090914 A JP 2000090914A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid filling
- injection hole
- plug
- battery case
- liquid injection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Arc Welding In General (AREA)
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
- Filling, Topping-Up Batteries (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シールテープ6やPPパッキン7等の封止材
を用いることなく、注液孔2を注液栓3で確実に封口す
ることができる電池を提供する。 【解決手段】 注液栓3を注液孔2に螺合させ、この注
液栓3の上端部をTIG溶接によって溶接した。
を用いることなく、注液孔2を注液栓3で確実に封口す
ることができる電池を提供する。 【解決手段】 注液栓3を注液孔2に螺合させ、この注
液栓3の上端部をTIG溶接によって溶接した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池ケース内に電
解液を注入するための注液孔を注液栓で封口した電池に
関する。
解液を注入するための注液孔を注液栓で封口した電池に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気自動車等の大容量の用途で、
図5に示すような大型の非水電解質二次電池が実用化さ
れるようになって来ている。この非水電解質二次電池
は、ステンレス鋼製の長円筒形容器状の電池ケース本体
1aの上端開口部に、同じくステンレス鋼製の小判型の
電池ケース蓋部1bを嵌め込んで、周囲をTIG溶接に
より密閉固定することにより電池ケース1を形成してい
る。この電池ケース1の内部には、電池ケース蓋部1b
を溶接する前に、図示しない巻回型の長円形の発電要素
が収納される。そして、この発電要素の正負電極に内部
で接続される正極端子4と負極端子5が電池ケース蓋部
1bの上部にそれぞれ絶縁封止して突設されている。ま
た、この電池ケース蓋部1bには、電池ケース本体1a
との溶接後に内部に非水電解液を注入するための注液孔
2が開口されている。
図5に示すような大型の非水電解質二次電池が実用化さ
れるようになって来ている。この非水電解質二次電池
は、ステンレス鋼製の長円筒形容器状の電池ケース本体
1aの上端開口部に、同じくステンレス鋼製の小判型の
電池ケース蓋部1bを嵌め込んで、周囲をTIG溶接に
より密閉固定することにより電池ケース1を形成してい
る。この電池ケース1の内部には、電池ケース蓋部1b
を溶接する前に、図示しない巻回型の長円形の発電要素
が収納される。そして、この発電要素の正負電極に内部
で接続される正極端子4と負極端子5が電池ケース蓋部
1bの上部にそれぞれ絶縁封止して突設されている。ま
た、この電池ケース蓋部1bには、電池ケース本体1a
との溶接後に内部に非水電解液を注入するための注液孔
2が開口されている。
【0003】従来の非水電解質二次電池は、図6に示す
ように、上記注液孔2にテーパねじ状の雌ねじを形成し
ておき、電池ケース1の内部に非水電解液を注入した後
に、止めねじ6のテーパねじ状の雄ねじ部にシールテー
プ7を巻回し螺着させることにより、この注液孔2を封
口していた。シールテープ7は、テフロン製の薄いテー
プ状の封止材であり、注液孔2と止めねじ6のねじの間
に入り込んで隙間を塞ぐことができる。
ように、上記注液孔2にテーパねじ状の雌ねじを形成し
ておき、電池ケース1の内部に非水電解液を注入した後
に、止めねじ6のテーパねじ状の雄ねじ部にシールテー
プ7を巻回し螺着させることにより、この注液孔2を封
口していた。シールテープ7は、テフロン製の薄いテー
プ状の封止材であり、注液孔2と止めねじ6のねじの間
に入り込んで隙間を塞ぐことができる。
【0004】また、図7に示すように、上記注液孔2に
雌ねじを形成しておき、電池ケース1の内部に非水電解
液を注入した後に、PPパッキン8を介して平ねじ9を
螺着させることにより、この注液孔2を封口する場合も
あった。PPパッキン8は、ポリプロピレン製のリング
状の封止材であり、平ねじ9の頭部裏面と注液孔2の上
端縁部との間で圧縮されて隙間を塞ぐことができる。
雌ねじを形成しておき、電池ケース1の内部に非水電解
液を注入した後に、PPパッキン8を介して平ねじ9を
螺着させることにより、この注液孔2を封口する場合も
あった。PPパッキン8は、ポリプロピレン製のリング
状の封止材であり、平ねじ9の頭部裏面と注液孔2の上
端縁部との間で圧縮されて隙間を塞ぐことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、合成樹脂製
のシールテープ7やPPパッキン8は、経年変化によっ
て変質するものであり、高温多湿の環境下で劣化が促進
されることがあるため、使用中に封口部の気密性が低下
して電解液の液漏れを生じるおそれがあるという問題が
あった。
のシールテープ7やPPパッキン8は、経年変化によっ
て変質するものであり、高温多湿の環境下で劣化が促進
されることがあるため、使用中に封口部の気密性が低下
して電解液の液漏れを生じるおそれがあるという問題が
あった。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、注液孔の雌ねじに注液栓の雄ねじ部を螺合し
てこれらの間を溶接により溶着することにより、封口部
の気密性が低下するようなおそれのなくなる電池を提供
することを目的としている。
のであり、注液孔の雌ねじに注液栓の雄ねじ部を螺合し
てこれらの間を溶接により溶着することにより、封口部
の気密性が低下するようなおそれのなくなる電池を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、発電
要素を収容する金属製の電池ケースに電解液を注入する
ための注液孔が形成された電池において、注液孔に雌ね
じが形成されると共に、金属製の注液栓に形成された雄
ねじ部がこの注液孔に螺合され、かつ、注液栓の外側端
部と注液孔の外側縁部との間がTIG溶接によって溶着
されたことを特徴とする。
要素を収容する金属製の電池ケースに電解液を注入する
ための注液孔が形成された電池において、注液孔に雌ね
じが形成されると共に、金属製の注液栓に形成された雄
ねじ部がこの注液孔に螺合され、かつ、注液栓の外側端
部と注液孔の外側縁部との間がTIG溶接によって溶着
されたことを特徴とする。
【0008】請求項1の発明によれば、注液栓の雄ねじ
部が注液孔の雌ねじに螺合されて溶接されるので、この
注液栓がしっかりと固定されて注液孔を確実に封口する
ことができるようになる。しかも、合成樹脂製等の封止
材は使用せず、金属同士の溶着により封口を行うので、
経年変化によって変質したり劣悪な環境によって劣化し
気密性が低下するようなおそれもなくなる。
部が注液孔の雌ねじに螺合されて溶接されるので、この
注液栓がしっかりと固定されて注液孔を確実に封口する
ことができるようになる。しかも、合成樹脂製等の封止
材は使用せず、金属同士の溶着により封口を行うので、
経年変化によって変質したり劣悪な環境によって劣化し
気密性が低下するようなおそれもなくなる。
【0009】請求項2の発明は、前記電池ケースと注液
栓とが共にステンレス鋼製であることを特徴とする。
栓とが共にステンレス鋼製であることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明によれば、ステンレス鋼同
士の溶接をTIG溶接により確実に行うことができる。
また、レーザ溶接を用いる場合のように、溶接の精度を
高める必要もなくなる。
士の溶接をTIG溶接により確実に行うことができる。
また、レーザ溶接を用いる場合のように、溶接の精度を
高める必要もなくなる。
【0011】請求項3の発明は、前記注液栓が止めねじ
であることを特徴とする。
であることを特徴とする。
【0012】請求項3の発明によれば、注液栓がボルト
頭部を持たない止めねじであるため、この注液栓を注液
孔の外側縁面から突出しないような位置までねじ込んで
溶接することにより、封口部に邪魔な突起が生じるのを
防止することができる。
頭部を持たない止めねじであるため、この注液栓を注液
孔の外側縁面から突出しないような位置までねじ込んで
溶接することにより、封口部に邪魔な突起が生じるのを
防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0014】図1〜図4は本発明の一実施形態を示すも
のであって、図1は非水電解質二次電池の電池ケースに
形成された注液孔に螺合した注液栓を示す部分拡大縦断
面図、図2は大型の非水電解質二次電池の外観を示す全
体斜視図、図3は注液孔に座グリを設けた構成例を示す
部分拡大縦断面図、図4は注液栓のボルト頭部を突出さ
せた構成例を示す部分拡大縦断面図である。なお、図5
〜図7に示した従来例と同様の機能を有する構成部材に
は同じ番号を付記する。
のであって、図1は非水電解質二次電池の電池ケースに
形成された注液孔に螺合した注液栓を示す部分拡大縦断
面図、図2は大型の非水電解質二次電池の外観を示す全
体斜視図、図3は注液孔に座グリを設けた構成例を示す
部分拡大縦断面図、図4は注液栓のボルト頭部を突出さ
せた構成例を示す部分拡大縦断面図である。なお、図5
〜図7に示した従来例と同様の機能を有する構成部材に
は同じ番号を付記する。
【0015】本実施形態は、図2に示すような大型の非
水電解質二次電池について説明する。この非水電解質二
次電池は、図5に示したものと同様に、ステンレス鋼製
の長円筒形容器状の電池ケース本体1aの上端開口部
に、同じくステンレス鋼製の小判型の電池ケース蓋部1
bを嵌め込んで、周囲をTIG溶接により密閉固定する
ことにより電池ケース1を形成している。そして、この
電池ケース蓋部1bには、正負極端子4,5と共に、電
池ケース1の内部に非水電解液を注入するための注液孔
2が開口されている。また、この注液孔2には、雌ねじ
が形成されている。
水電解質二次電池について説明する。この非水電解質二
次電池は、図5に示したものと同様に、ステンレス鋼製
の長円筒形容器状の電池ケース本体1aの上端開口部
に、同じくステンレス鋼製の小判型の電池ケース蓋部1
bを嵌め込んで、周囲をTIG溶接により密閉固定する
ことにより電池ケース1を形成している。そして、この
電池ケース蓋部1bには、正負極端子4,5と共に、電
池ケース1の内部に非水電解液を注入するための注液孔
2が開口されている。また、この注液孔2には、雌ねじ
が形成されている。
【0016】上記非水電解質二次電池は、電池ケース蓋
部1bの注液孔2から内部に非水電解液が注入される
と、この注液孔2に注液栓3を螺合する。注液栓3は、
ステンレス鋼製のすり割り付き止めねじである。即ち、
図1に示すように、全体が雄ねじ部3aからなるボルト
頭部を持たない小ねじであり、上端面(外側端面)にド
ライバ等でねじ込むためのマイナス溝3bが形成されて
いる。この注液栓3は、上端面が注液孔2の上端縁面
(外側縁面)と面一になる位置まで螺合する。なお、こ
こでの注液孔2の雌ねじや注液栓3の雄ねじ部3aは、
通常の平行ねじを用いるが、下方ほど径が小さくなるテ
ーパねじを用いることもできる。
部1bの注液孔2から内部に非水電解液が注入される
と、この注液孔2に注液栓3を螺合する。注液栓3は、
ステンレス鋼製のすり割り付き止めねじである。即ち、
図1に示すように、全体が雄ねじ部3aからなるボルト
頭部を持たない小ねじであり、上端面(外側端面)にド
ライバ等でねじ込むためのマイナス溝3bが形成されて
いる。この注液栓3は、上端面が注液孔2の上端縁面
(外側縁面)と面一になる位置まで螺合する。なお、こ
こでの注液孔2の雌ねじや注液栓3の雄ねじ部3aは、
通常の平行ねじを用いるが、下方ほど径が小さくなるテ
ーパねじを用いることもできる。
【0017】注液栓3が注液孔2に螺合されると、この
注液栓3の上端部と注液孔2の上端縁部との間をTIG
溶接によって溶着する。TIG(Tungsten Inert Gas)
溶接は、不活性ガス雰囲気中でタングステン電極からの
アーク放電により注液栓3の上端部の周囲と注液孔2の
上端縁部とを溶融させて接合する溶接である。従って、
注液栓3の上端部の周囲は注液孔2の上端縁部に溶着さ
れて一体化されるので、注液孔2との間の隙間を塞いで
電池ケース1の内部を確実に封口することができる。し
かも、この注液栓3は、注液孔2に螺合された状態で溶
着されるので、外部からの衝撃等を受けても、螺合部で
支持されて溶着部に直接負担が加わるようなことがなく
なり、注液孔2内にしっかりと固定される。なお、本発
明では、溶接の種類については限定しないが、このTI
G溶接を用いれば、例えばレーザ溶接に比べて容易に大
きな熱量を得ることができるので、厚いスレンレス鋼板
等の溶接も十分に可能になる。また、レーザ溶接は、ス
ポット径が小さいために、注液栓3の上端部と注液孔2
の上端縁部との間の隙間を正確にレーザスポットが走る
ように精度の高い制御が必要になるが、TIG溶接で
は、不規則な形状や隙間が大きい部分の溶接が比較的容
易に行えるようになる。
注液栓3の上端部と注液孔2の上端縁部との間をTIG
溶接によって溶着する。TIG(Tungsten Inert Gas)
溶接は、不活性ガス雰囲気中でタングステン電極からの
アーク放電により注液栓3の上端部の周囲と注液孔2の
上端縁部とを溶融させて接合する溶接である。従って、
注液栓3の上端部の周囲は注液孔2の上端縁部に溶着さ
れて一体化されるので、注液孔2との間の隙間を塞いで
電池ケース1の内部を確実に封口することができる。し
かも、この注液栓3は、注液孔2に螺合された状態で溶
着されるので、外部からの衝撃等を受けても、螺合部で
支持されて溶着部に直接負担が加わるようなことがなく
なり、注液孔2内にしっかりと固定される。なお、本発
明では、溶接の種類については限定しないが、このTI
G溶接を用いれば、例えばレーザ溶接に比べて容易に大
きな熱量を得ることができるので、厚いスレンレス鋼板
等の溶接も十分に可能になる。また、レーザ溶接は、ス
ポット径が小さいために、注液栓3の上端部と注液孔2
の上端縁部との間の隙間を正確にレーザスポットが走る
ように精度の高い制御が必要になるが、TIG溶接で
は、不規則な形状や隙間が大きい部分の溶接が比較的容
易に行えるようになる。
【0018】以上説明したように、本実施形態の非水電
解質二次電池は、注液栓3を注液孔2に螺合して溶接す
ることにより、この注液栓3をしっかりと固定し、注液
孔2を確実に封口することができるようになる。また、
注液孔2の雌ねじと注液栓3の雄ねじ部3aにテーパね
じを用いた場合には、これらを締め付けて螺着した後に
溶接することができるので、注液栓3の固定をより確実
なものにすることができる。さらに、注液栓3は、上端
面を注液孔2の上端縁面から突出しないような位置まで
ねじ込むので、封口部に邪魔な突起が生じるのを防止す
ることができる。しかも、合成樹脂製のシールテープ7
やPPパッキン8等の封止材は使用せず、金属同士の溶
着により封口を行うので、使用中の経年劣化や高温多湿
の環境下での変質によって気密性が低下するようなおそ
れもなくなる。
解質二次電池は、注液栓3を注液孔2に螺合して溶接す
ることにより、この注液栓3をしっかりと固定し、注液
孔2を確実に封口することができるようになる。また、
注液孔2の雌ねじと注液栓3の雄ねじ部3aにテーパね
じを用いた場合には、これらを締め付けて螺着した後に
溶接することができるので、注液栓3の固定をより確実
なものにすることができる。さらに、注液栓3は、上端
面を注液孔2の上端縁面から突出しないような位置まで
ねじ込むので、封口部に邪魔な突起が生じるのを防止す
ることができる。しかも、合成樹脂製のシールテープ7
やPPパッキン8等の封止材は使用せず、金属同士の溶
着により封口を行うので、使用中の経年劣化や高温多湿
の環境下での変質によって気密性が低下するようなおそ
れもなくなる。
【0019】ところで、図1では、注液栓3にボルト頭
部のない止めねじを用いる場合について説明したが、図
3に示すように、予め注液孔2に上端面側から座グリを
して大径穴部2aを設けておき、ここにすり割り付き平
ねじからなる注液栓3を螺着するようにしてもよい。こ
の場合、注液栓3の平型のボルト頭部3cは、ほとんど
隙間なく注液孔2の大径穴部2aに嵌まり込み、上端面
が面一になるようにしておく。すると、このボルト頭部
3cの上端部の周囲と大径穴部2aの上端縁部との間の
隙間の溶接が容易となり、封口部に邪魔な突起が生じる
のを防止することもできる。しかも、注液栓3は、注液
孔2に締め付けられて螺着されるので、溶接後のこの注
液栓3の固定をより確実なものにすることができる。
部のない止めねじを用いる場合について説明したが、図
3に示すように、予め注液孔2に上端面側から座グリを
して大径穴部2aを設けておき、ここにすり割り付き平
ねじからなる注液栓3を螺着するようにしてもよい。こ
の場合、注液栓3の平型のボルト頭部3cは、ほとんど
隙間なく注液孔2の大径穴部2aに嵌まり込み、上端面
が面一になるようにしておく。すると、このボルト頭部
3cの上端部の周囲と大径穴部2aの上端縁部との間の
隙間の溶接が容易となり、封口部に邪魔な突起が生じる
のを防止することもできる。しかも、注液栓3は、注液
孔2に締め付けられて螺着されるので、溶接後のこの注
液栓3の固定をより確実なものにすることができる。
【0020】また、図3に示す注液孔2の大径穴部2a
を設けることなく、図4に示すように、単なる雌ねじを
設けた注液孔2に、すり割り付き平ねじからなる注液栓
3を螺着することもできる。この場合は、封口部に注液
栓3のボルト頭部3cが突出することになるが、注液孔
2に面倒な座グリ加工を施す必要がなくなる。ただし、
注液栓3のボルト頭部3cの下端部(注液栓3の上端
部)の周囲と注液孔2の上端縁部との間を溶接する必要
があるため、溶接作業にはある程度高度な技術が要求さ
れる。
を設けることなく、図4に示すように、単なる雌ねじを
設けた注液孔2に、すり割り付き平ねじからなる注液栓
3を螺着することもできる。この場合は、封口部に注液
栓3のボルト頭部3cが突出することになるが、注液孔
2に面倒な座グリ加工を施す必要がなくなる。ただし、
注液栓3のボルト頭部3cの下端部(注液栓3の上端
部)の周囲と注液孔2の上端縁部との間を溶接する必要
があるため、溶接作業にはある程度高度な技術が要求さ
れる。
【0021】なお、上記実施形態では、注液栓3の上端
部にマイナス溝3bを設ける場合について説明したが、
この注液栓3のねじ込みが可能であればよいので、六角
穴等の他の形状の工具溝や工具穴等を設けてもよい。
部にマイナス溝3bを設ける場合について説明したが、
この注液栓3のねじ込みが可能であればよいので、六角
穴等の他の形状の工具溝や工具穴等を設けてもよい。
【0022】また、上記実施形態では、注液孔2を電池
ケース蓋部1bに形成する場合について説明したが、電
池ケース1の他の部位に形成することもできる。しか
も、この電池ケース1は、電池ケース本体1aと電池ケ
ース蓋部1bによる構成に限定されるものでもない。さ
らに、上記実施形態では、電池ケース1にステンレス鋼
を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限ら
ず、アルミニウム合金等の他の材質の電池ケース1を用
いることも可能であり、注液栓3の材質もステンレス鋼
には限定されない。
ケース蓋部1bに形成する場合について説明したが、電
池ケース1の他の部位に形成することもできる。しか
も、この電池ケース1は、電池ケース本体1aと電池ケ
ース蓋部1bによる構成に限定されるものでもない。さ
らに、上記実施形態では、電池ケース1にステンレス鋼
を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限ら
ず、アルミニウム合金等の他の材質の電池ケース1を用
いることも可能であり、注液栓3の材質もステンレス鋼
には限定されない。
【0023】また、上記実施形態では、大型の非水電解
質二次電池について説明したが、小型の非水電解質二次
電池であってもよく、他の種類の電池についても同様に
実施可能である。
質二次電池について説明したが、小型の非水電解質二次
電池であってもよく、他の種類の電池についても同様に
実施可能である。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電池によれば、注液栓の雄ねじ部が注液孔の雌ねじに
螺合されて溶接されるので、金属同士の溶着によって確
実に封口することができる。このため、合成樹脂製等の
封止材を使用する必要がなくなり、使用中に気密性が低
下するようなおそれも生じない。
の電池によれば、注液栓の雄ねじ部が注液孔の雌ねじに
螺合されて溶接されるので、金属同士の溶着によって確
実に封口することができる。このため、合成樹脂製等の
封止材を使用する必要がなくなり、使用中に気密性が低
下するようなおそれも生じない。
【0025】また、TIG溶接による場合には、ステン
レス鋼等を用いたものであっても容易かつ確実に溶接を
行うことができるようになる。
レス鋼等を用いたものであっても容易かつ確実に溶接を
行うことができるようになる。
【0026】さらに、注液栓として止めねじを用いた場
合には、封口部に邪魔な突起が生じるのを防止すること
ができる。
合には、封口部に邪魔な突起が生じるのを防止すること
ができる。
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、非水
電解質二次電池の電池ケースに形成された注液孔に螺合
した注液栓を示す部分拡大縦断面図である。
電解質二次電池の電池ケースに形成された注液孔に螺合
した注液栓を示す部分拡大縦断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、大型
の非水電解質二次電池の外観を示す全体斜視図である。
の非水電解質二次電池の外観を示す全体斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであって、注液
孔に座グリを設けた構成例を示す部分拡大縦断面図であ
る。
孔に座グリを設けた構成例を示す部分拡大縦断面図であ
る。
【図4】本発明の一実施形態を示すものであって、注液
栓のボルト頭部を突出させた構成例を示す部分拡大縦断
面図である。
栓のボルト頭部を突出させた構成例を示す部分拡大縦断
面図である。
【図5】電池ケースの電池ケース蓋部に注液孔を形成し
た大型の非水電解質二次電池の外観を示す全体斜視図で
ある。
た大型の非水電解質二次電池の外観を示す全体斜視図で
ある。
【図6】従来例を示すものであって、シールテープを用
いて注液孔の封口を行う注液栓を示す部分拡大縦断面図
である。
いて注液孔の封口を行う注液栓を示す部分拡大縦断面図
である。
【図7】従来例を示すものであって、PPパッキンを用
いて注液孔の封口を行う注液栓を示す部分拡大縦断面図
である。
いて注液孔の封口を行う注液栓を示す部分拡大縦断面図
である。
1 電池ケース 1a 電池ケース本体 1b 電池ケース蓋部 2 注液孔 3 注液栓 3a 雄ねじ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E001 AA03 BB07 CA03 4E081 BA03 CA11 YN10 YX04 5H023 AA03 CC11 CC14 CC15 CC27 5H029 AJ15 BJ02 CJ01 CJ05 DJ01 EJ01
Claims (3)
- 【請求項1】 発電要素を収容する金属製の電池ケース
に電解液を注入するための注液孔が形成された電池にお
いて、 注液孔に雌ねじが形成されると共に、金属製の注液栓に
形成された雄ねじ部がこの注液孔に螺合され、かつ、注
液栓の外側端部と注液孔の外側縁部との間がTIG溶接
によって溶着されたことを特徴とする電池。 - 【請求項2】 前記電池ケースと注液栓とが共にステン
レス鋼製であることを特徴とする請求項1に記載の電
池。 - 【請求項3】 前記注液栓が止めねじであることを特徴
とする請求項1又は請求項2に記載の電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10257902A JP2000090914A (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 電 池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10257902A JP2000090914A (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 電 池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000090914A true JP2000090914A (ja) | 2000-03-31 |
Family
ID=17312785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10257902A Pending JP2000090914A (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 電 池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000090914A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006331828A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 電池内圧自動調整型安全弁を備えた非水電解質二次電池 |
KR100670435B1 (ko) | 2005-11-29 | 2007-01-16 | 삼성에스디아이 주식회사 | 이차전지 |
KR100670515B1 (ko) * | 2005-07-06 | 2007-01-16 | 삼성에스디아이 주식회사 | 캡 조립체와 이를 구비하는 리튬이온 이차전지 |
-
1998
- 1998-09-11 JP JP10257902A patent/JP2000090914A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006331828A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 電池内圧自動調整型安全弁を備えた非水電解質二次電池 |
KR100670515B1 (ko) * | 2005-07-06 | 2007-01-16 | 삼성에스디아이 주식회사 | 캡 조립체와 이를 구비하는 리튬이온 이차전지 |
KR100670435B1 (ko) | 2005-11-29 | 2007-01-16 | 삼성에스디아이 주식회사 | 이차전지 |
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