JP2000089894A - データ変換装置、データ変換方法及びデータ変換機能を有するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体 - Google Patents

データ変換装置、データ変換方法及びデータ変換機能を有するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体

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JP2000089894A
JP2000089894A JP25556998A JP25556998A JP2000089894A JP 2000089894 A JP2000089894 A JP 2000089894A JP 25556998 A JP25556998 A JP 25556998A JP 25556998 A JP25556998 A JP 25556998A JP 2000089894 A JP2000089894 A JP 2000089894A
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posture
swing
motion
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Seijiro Tomita
誠次郎 富田
Ichiro Katagiri
一郎 片桐
Kyoichi Nemoto
強一 根本
Kazuto Horimatsu
和人 堀松
Minoru Yamaguchi
稔 山口
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象動作物の動作に基づく動作情報を、対象
動作物の動作を擬似的に再現することができる揺動装置
を駆動させるための揺動データに容易に、そして自動的
に変換することができるデータ変換装置、データ変換方
法及びデータ変換機能を有するプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な情報記録媒体を提供するこ
と。 【解決手段】 対象動作物における時間経過に対応した
動作変位量を含む動作情報MDを、揺動装置1400を
駆動するための揺動データに変換するデータ変換装置1
00であって、前記動作情報MDの前記動作変位量を擬
似的に位置データ及び姿勢データに変換する位置・姿勢
変換手段121と、前記位置データ及び前記姿勢データ
から前記揺動装置1400の構成に対応して、前記揺動
装置1400を揺動させるための前記揺動データ11a
に変換する揺動データ変換手段123とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データの形式を
変換するためのデータ変換装置、データ変換方法及びデ
ータ変換機能を有するプログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な情報記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばゲームセンターや遊園地等
の遊技場には、映像上で疑似空間を創りあたかもその場
所にいるような錯覚を人間に与えることにより、楽しま
せる体感シミュレーション装置が設置されている。この
ような体感シミュレーション装置は、映像及び音声を出
力し、映像及び音声に同期した動作をすることで、人間
がその疑似空間を楽しむことができる。
【0003】このような体感シミュレーション装置を実
現させるためには、この体感シミュレーション装置を動
作させるための基本データである映像、音声及びこれら
に同期した動作情報(モーションデータ)を包含する体
感シミュレーションデータを予め用意しておく必要があ
る。この体感シミュレーションデータを作成するには、
例えば以下のような2つの方法がある。
【0004】まず1つの方法は、映像及び音声を収録し
た後、人間が手作業によりこれらの映像及び音声に同期
したモーションデータを、映像及び音声に対して追加す
ることで体感シミュレーションデータを作成する方法が
ある。この場合、体感シミュレーションデータを使用す
る体感シミュレーション装置は、体感シミュレーション
データをこの装置により再生するだけで、動作させるこ
とができる。
【0005】別の方法としては、映像及び音声を記録す
ると共に、映像及び音声とは別にこれらに同期する信号
を書き込みながらモーションデータを記録することで体
感シミュレーションデータを作成する方法がある。つま
り、前述した方法と異なる点は、映像及び音声とこれら
に同期するモーションデータとを後で同期させる必要が
ない点である。この場合、体感シミュレーション装置の
動作時に映像及び音声の出力と同期させてモーションデ
ータに基づく動作をさせることにより、体感シミュレー
ション装置全体を動作させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、いずれの方
法でも、体感シミュレーション装置の動作情報(揺動デ
ータ)として、動的な立体映像及び音声に同期したモー
ションデータを手作業で作成しなければならないため、
大変手間が掛かるとともに費用も掛かり、動的な立体映
像及び音声に同期したモーションデータを完全に体感シ
ミュレーション装置によって再現することが困難であ
る。
【0007】また、例えば動的な立体映像、音声及びこ
れらに同期したモーションデータを含む体感シミュレー
ションデータの編集を行うと、動的な立体映像及び音声
と、モーションデータとの同期を再び正確に取ることが
難しい。
【0008】その他、手作業等によって動的な立体映像
及び音声に同期したモーションデータを包含するような
データが得られたとしても、体感シミュレーション装置
1000ではこのデータをそのまま使用することができ
ない。何故なら、体感シミュレーション装置1000は
その機構に応じた様々な機構モデルが考えられるので、
個々の機構モデルに対応させてそのデータを、体感シミ
ュレーション装置1000を動作させるための体感シミ
ュレーションデータに変換する必要があるからである。
【0009】そこでこの発明は上記課題を解消し、対象
動作物の動作に基づく動作情報を、対象動作物の動作を
擬似的に再現することができる揺動装置を駆動させるた
めの揺動データに容易に、そして自動的に変換すること
ができるデータ変換装置、データ変換方法及びデータ変
換機能を有するプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な情報記録媒体を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明に
あっては、対象動作物における時間経過に対応した動作
変位量を含む動作情報を、揺動装置を駆動するための揺
動データに変換するデータ変換装置であって、前記動作
情報の前記動作変位量を擬似的に位置データ及び姿勢デ
ータに変換する位置・姿勢変換手段と、前記位置データ
及び前記姿勢データから前記揺動装置の構成に対応し
て、前記揺動装置を揺動させるための前記揺動データに
変換する揺動データ変換手段とを有することを特徴とす
るデータ変換装置により、達成される。
【0011】この発明では、データ変換装置は、対象動
作物における動作情報を、位置・姿勢変換手段によって
動作情報に含まれる時間経過に対応する動作変位量を擬
似的に位置データ及び姿勢データに変換する。さらに、
揺動データ変換手段は、それら位置データ及び姿勢デー
タを揺動装置を動作させるための揺動データに変換す
る。このようにして作成された揺動データにより揺動装
置を揺動させることで、揺動装置は対象動作物の動作を
擬似的に再現することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施の形
態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に
述べる実施の形態は、この発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、こ
の発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限
定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるも
のではない。
【0013】以下の説明で、「動作情報」とは、時間経
過に対応して対象動作物の位置の変位が生ずるような変
位量を示し、例えば速度、加速度(重力加速度(第2要
素))、角速度(第1要素)等の動作に関する情報をい
うものとする。従って、以下の説明では、動作情報とし
て角速度及び重力加速度等を例示しているが、これらに
限られず、全ての位置変位量を含むものである。
【0014】図1は、この発明の好ましい実施形態とし
てのデータ変換装置及びそのデータ変換装置等を含む体
感シミュレーションシステムの一例を示す部分斜視図で
ある。上記体感シミュレーションシステム130は、例
えば体感データ作成装置1によって作成された任意の対
象動作物における動的な立体映像(例えば実画像)、音
声及び動作情報を有する体感データ14を体感シミュレ
ーションデータ14aに変換するための体感シミュレー
ションデータ作成装置100(データ変換装置)及び、
体感シミュレーションデータ作成装置100によって作
成された体感シミュレーションデータ14aに基づいて
動作する体感シミュレーション装置1000を有する。
【0015】ここで、体感データ作成装置1は、図1の
体感シミュレーションシステム130の構成上必須では
ない。何故なら、体感データ14を作成するのは体感デ
ータ作成装置1に限られず、例えば所定のソフトウェア
等によって動的な立体映像、音声及び動作情報を包含す
る体感データ14が作成されたものであっても良いから
である。しかしながら、以下の説明では理解しやすいよ
うに、一例として後述する体感データ作成装置1によっ
て体感データ14が作成されるものとして説明する。
尚、この発明の実施形態では、体感データ14には、少
なくとも動作情報が含まれていればよいが、以下の説明
では動作情報に加えて動的な立体映像及び音声を含んで
いる。
【0016】上記体感データ作成装置1は、動作中の対
象動作物における動的な立体映像、音声及びこれらに同
期した動作情報(モーションデータ)を一括して採取す
ることで、体感データ14を作成する装置である。図2
は、図1の体感データ作成装置の外観の一例を示す斜視
図である。体感データ作成装置1は、対象動作物に対し
て配置させて、この対象動作物における映像、音声、及
びこれらに同期した動作情報(モーションデータ)を一
括して採取しすることで、体感シミュレーションデータ
を作成する装置である。
【0017】体感シミュレーションデータ作成装置1
は、例えば人間の体型をしている。この体感シミュレー
ションデータ作成装置1が、このような形状をしている
のは、体感シミュレーションデータ作成装置1を対象動
作物(例えばジェットコースター等)に配置して体感シ
ミュレーションデータを作成する際に、このような人間
の体型をしている方が安定して配置させやすいためであ
る。
【0018】図3は、図2の体感データ作成装置1の内
部機器を示す機能構成図である。上記体感データ作成装
置1は、図2のように頭部1eには立体カメラ2及びマ
イクロホン3が配置され、胴体1dにはスタート/スト
ップスイッチ9、モーションセンサ4、ジャンクション
ボックス5、コンピュータ6、ビデオレコーダ7及び電
源8等が配置されている。
【0019】上記立体カメラ2は、体感データ作成装置
1において、例えば動的であって、立体的な実際の画像
である映像を撮影するための撮影装置である。以下の立
体カメラ2の説明において、「フィールド映像」とは、
立体カメラ2を構成する撮像素子としての第1撮像手段
または第2撮像手段で撮影された映像を示し、「フレー
ム映像」とは、第1撮像手段及び第2撮像手段にて撮影
されたそれぞれのフィールド映像が、瞬時に切り替わる
ことで人間が認識する映像を示す。
【0020】立体カメラ2は、具体的には人の両眼の間
隔より多少狭い間隔(例えば65mm)に並列配置され
た2台の撮影装置としての第1撮像手段及び第2撮像手
段にて、所定の切替手段により1/60秒(1フィール
ド分)毎に交互に切り替えて撮影された映像(アナログ
信号)をデジタル信号化等して映像を、例えば実画像で
ある動的な立体映像とするものである。
【0021】マイクロホン3は、体感シミュレーション
データ作成装置1において音声(音声信号AS)を採取
するためのものである。マイクロホン3は、図2のよう
に人間型の体感シミュレーションデータ作成装置1の頭
部側面1eに、例えばそれぞれ左右1つずつ配置されて
いる。マイクロホン3、3は、体感シミュレーションデ
ータ作成装置1が動かされる方向により、音源に対して
近づいたり、遠ざかる。このため、マイクロホン3、3
より採取されるそれぞれの音声信号ASは、時間差やレ
ベル差(音声信号の強弱)が生ずる。これらの音声信号
ASの時間差やレベル差を再生時に出力する音声に反映
するため、音声信号ASは、モーションセンサ4により
検出されたモーションデータMDに基づいて、以下のよ
うにビデオレコーダ7にて信号処理される。
【0022】マイクロホン3、3により採取されたそれ
ぞれの音声信号ASは、モーションデータMDを基にし
てそれぞれの音声信号ASの時間差を与える時間差付加
手段により時間差が付加され、さらにはそれぞれの音声
信号ASの強弱にレベル差を与えるレベル差付加手段に
よりレベル差が付加される。これにより、音声信号AS
は、映像信号PSに合わせてあらゆる方向に良好な音像
を定位させて、ビデオレコーダ7に記録される。
【0023】尚、マイクロホン3、3により採取される
それぞれの音声信号ASに時間差を与える手段として
は、それぞれの音に対して位相差を付加する手段により
実現してもよい。また、マイクロホン3、3により採取
されるそれぞれの音声信号の強弱にレベル差を与える手
段としては、それぞれの音の周波数特性を制御する手段
により実現してもよい。
【0024】モーションセンサ4は、体感シミュレーシ
ョンデータ作成装置1に与えられる動作情報を検出する
ための加速度センサや角速度センサである。モーション
センサ4は、例えば図2の体感シミュレーションデータ
作成装置1においてX軸、Y軸及びZ軸の3軸加速度セ
ンサ3a、3b及び3cと、X軸角速度センサ3x、Y
軸角速度センサ3y及びZ軸角速度センサ3zとを備え
る。3軸加速度センサ3a、3b及び3cは、それぞれ
X軸、Y軸及びZ軸方向の加速度(例えば重力加速度を
含む)を検出するためのセンサである。3軸加速度セン
サ3a、3b、3cは、例えばシリコン素子型のセンサ
を採用することができる。
【0025】X軸角速度センサ3x、Y軸角速度センサ
3y及びZ軸角速度センサ3zは、それぞれX軸、Y軸
及びZ軸を中心として回転する方向の回転角速度を検出
するセンサである。X軸角速度センサ3x、Y軸角速度
センサ3y及びZ軸角速度センサ3zは、例えば圧電素
子型のセンサを採用することができる。
【0026】モーションセンサ4は、バッテリ8及びジ
ャンクションボックス5等と接続されている。モーショ
ンセンサ4は、バッテリ8により電源の供給を受ける。
3軸加速度センサ3a、3b及び3cにより検出された
モーションデータMDである加速度データADは、ジャ
ンクションボックス5を経由して例えばコンピュータ6
のメモリ6bやハードディスクドライブ6f等の記憶媒
体に記録される。また、X軸角速度センサ3x、Y軸角
速度センサ3y及びZ軸角速度センサ3zとにより検出
されたモーションデータMDである角速度データSD
X、SDY及びSDZは、ジャンクションボックス5を
経由して、例えばコンピュータ6の記憶媒体に記録され
る。
【0027】ジャンクションボックス5は、モーション
センサ4の各センサによる加速度データAD、角速度デ
ータSDX、角速度データSDY及び角速度多SDZを
コンピュータ6にまとめて出力したり、ビデオレコーダ
7からの同期信号SDをコンピュータ6に出力するため
のものである。ジャンクションボックス5は、スタート
/ストップスイッチ9、ビデオレコーダ7、モーション
センサ4及びコンピュータ6等に接続されている。
【0028】スタート/ストップスイッチ9は、体感シ
ミュレーションデータ作成装置1において映像、音声及
びこれらに同期した動作情報の採取(体感シミュレーシ
ョンデータの作成)を開始、または終了するためのスイ
ッチである。スタート/ストップスイッチ9は、ジャン
クションボックス5等に接続されている。
【0029】コンピュータ6は、例えばモーションセン
サ4からのモーションデータMDを記録したり、体感シ
ミュレーションデータ作成装置1を制御するためのもの
である。コンピュータ6は、例えば携帯型のノートブッ
ク型コンピュータ等を採用することができる。このよう
な、コンピュータ6は自らバッテリを保有しているた
め、外部からの電源供給がなくても一定時間の動作が可
能である。
【0030】コンピュータ6は、例えば図4のように内
部バスLBにCPU6a、メモリ6b、ROM6c、ハ
ードディスクドライブ6f、フロッピードライブ6k及
びCD−ROMドライブ6e等が接続され、外部バスE
BにBIOS6f、外部接続コネクタ6g及びUSBコ
ネクタ6hが接続され、内部バスLBと外部バスEBが
ブリッジ6dを介して接続されている。内部バスLB
は、コンピュータ6において内部機能のデータをやり取
りするための情報の信号線である。
【0031】CPU6aは、コンピュータ6全体のみな
らず、体感シミュレーションデータ作成装置1の各機器
を制御するためのものである。メモリ6bは、コンピュ
ータ6における一時記憶媒体である。メモリ6bは、C
PU6aの作業領域でもあり、例えば、CPU6aが動
作させるプログラム等を動作させる領域である。
【0032】メモリ6bは、図5のように例えば同期信
号受取手段6b1、モーションデータ記録手段6b2及
びOS(Operating System)6b3等
を有する。同期信号受取手段6b1は、ビデオレコーダ
7から出力された同期信号をコンピュータ6が受け取る
ためのプログラムである。モーションデータ記録手段6
b2は、モーションセンサ4にて検出されたモーション
データMDをコンピュータ6が外部コネクタ6gから取
り込むためのプログラムである。OS6b3は、コンピ
ュータ6全体を制御するための基本プログラムである。
OS6b3は、ハードディスクドライブ6fに格納され
ているのを、CPU6aが読み出してメモリに常駐して
いるものである。
【0033】ROM6c(Read Only Mem
ory)は、コンピュータ6における読み出し専用記録
媒体である。ROM6cは、コンピュータ6の設定情報
等を格納している。ハードディスクドライブ6fは、コ
ンピュータ6における大型記憶媒体である。ハードディ
スクドライブ6fは、コンピュータ6の基本ソフトウェ
ア(以下、OSと略す)等を格納し、コンピュータ6が
起動されると、OSを読み出しメモリ6bの一部に常駐
することで、コンピュータ6等を制御する。
【0034】フロッピーディスクドライブ6kは、フロ
ッピーディスク(フレキシブルディスク)等の情報記憶
媒体に書き込まれた情報をCPU6aの制御により読み
出したり書き込んだりするための装置である。CD−R
OMドライブ6eは、CD−ROMに書き込まれた情報
を読み出すための装置である。外部バスEBは、コンピ
ュータ6の外部機器と接続した場合のデータが通過する
信号線である。BIOS(Basic Input O
utput System)6fは、コンピュータ6の
入出力を管理する入出力基本プログラムである。
【0035】外部接続コネクタ6gは、コンピュータ6
と外部とで信号をやり取りするためのものである。外部
コネクタ6gは、ジャンクションボックス5等と接続さ
れている。つまり、コンピュータ6は、CPU6aの制
御により外部コネクタ6gからモーションセンサ4のモ
ーションデータを、ジャンクションボックス5を経由し
て取得する。USB(Univesal Serial
Bus)コネクタ6hは、例えばキーボード6iやマ
ウス6j等を接続するための接続端子である。ブリッジ
6dは、内部バスLBと外部バスEBとの情報のやり取
りを行う。
【0036】ビデオレコーダ7は、例えば映像や音声を
デジタルデータ形式にて記録するための電子機器であ
る。ビデオレコーダ7は、図6のように例えば同期信号
発生手段7b、音声記録手段7c、映像記録手段7d及
び情報記録媒体7a等を有する。電源(バッテリ)8
は、体感シミュレーションデータ作成装置1の電源であ
り、例えば二次電池を採用することができる。上記体感
シミュレーションデータ作成装置100については、後
述する。
【0037】次に、図1の体感データ14を変換した後
の後述する体感シミュレーションデータ14aによって
動作する装置の一例として上記体感シミュレーション装
置1000について説明する。この説明では、体感シミ
ュレーション装置1000の駆動手段として、後述する
ように例えば3つの軸によって動作する装置を例示す
る。図7は、図1の体感シミュレーション装置の外形例
を示す概略斜視図であり、図8は、その概略システムを
示す構成図である。この体感シミュレーション装置10
00は、ボディ1200、揺動装置1400、視覚装置
1600、制御装置1800等で構成されており、制御
装置1800が視覚装置1600に立体映像を映し出さ
せると同時に、揺動装置1400を立体映像の動きに応
じて動作させてボディ1200を揺動させることによ
り、ボディ1200に搭乗している使用者に、立体映像
の動きに応じた3次元的な動作のシミュレーションを体
感させるように構成されている。
【0038】ボディ1200は、繊維強化プラスチック
材料あるいは金属材料等によりフロントボディ1210
とリアボディ1220が一体成形された構成となってお
り、フロントボディ1210とリアボディ1220の間
には、使用者の乗降に使用される空間部1201及び床
面1202が形成されている。フロントボディ1210
は、前方にせりだしたドーム状に形成されており、上部
及び下部にはクッション部材1211、1212が取り
付けられている。そして、上部のクッション部材121
1の下方両側には、2台のファン1230、1230が
リアボディ1220に向かって取り付けられている。
【0039】リアボディ1220には、それぞれ2台の
座席1240、1240、ロックアーム1260、12
60、ヘッドレスト1280、1280等が備えられて
いる。座席1240、1240は、横並びに2台備えら
れており、使用者が比較的リラックスした状態で座るこ
とができるように構成されている。そして、少なくとも
一方の座席1240の背もたれ部1241の略中央に設
けられているくり抜き部1241a内には、補助シート
1242が収納されている。この補助シート1242
は、背もたれ部1242aと腰掛け部1242bが略L
字状となるように形成されており、背もたれ部1242
aと腰掛け部1242bのつなぎ目1242cが、くり
抜き部1241aの下端にて90°回転可能に軸支持さ
れている。
【0040】これにより、使用者の背が高い場合は、補
助シート1242の腰掛け部1242bをくり抜き部1
241a内に収納し、補助シート1242の背もたれ部
1242aを座席1240の背もたれ部1241の後方
のリアボディ1220内に収納した状態にし、使用者の
背が低い場合は、補助シート1242の腰掛け部124
2bをくり抜き部1241aから引出し、補助シート1
242の背もたれ部1242aをくり抜き部1241a
内に収納した状態にすることにより、使用者の背丈にか
かわらず容易に対応することができる。
【0041】ロックアーム1260、1260は、各座
席1240、1240に備えられており、座席124
0、1240や補助シート1242に座った状態の使用
者を押さえ付けて固定する手段である。ロックアーム1
260、1260は、図9及び図10に示すように、表
面がクッション材で覆われた金属製の棒材で、水平方向
から見て略L字状であって、鉛直方向から見て略U字状
に形成されており、ロックアーム1260、1260の
両開放端(連結端)1261、1261は、座席124
0、1240の背もたれ部1241、1241の上部に
沿ってリアボディ1220に懸けわたされている連結棒
1203に図示矢印a方向に回転可能に連結されてい
る。
【0042】このような構成において、ロックアーム1
260、1260が上方に撥ね上げられた状態で使用者
が座席1240、1240や補助シート1242に座
り、ロックアーム1260、1260の操作端126
2、1262を例えば使用者が片手又は両手で持って引
き下ろすことにより、ロックアーム1260、1260
の操作端1262、1262のU字内に使用者の頭部が
挿入されると共に、ロックアーム1260、1260の
操作端1262、1262のL字及びU字部分で使用者
の胴部(肩から腹にわたる部位)が押さえ込まれるの
で、使用者を座席1240、1240や補助シート12
42に座った状態で固定することができる。尚、ロック
アーム1260、1260は、管理者が手動あるいは自
動で上下させるように構成することも可能である。
【0043】ヘッドレスト1280、1280は、使用
者が座席1240、1240や補助シート1242に座
ってロックアーム1260、1260で固定されたとき
に、使用者の頭部を支持することができるように構成さ
れている。ヘッドレスト1280、1280は、座席1
240、1240の背もたれ部1241、1241の上
部であってロックアーム1260、1260の連結端1
261、1261間に、ロックアーム1260、126
0の回転に伴って回転可能となるように一体的に連結さ
れている。そして、ヘッドレスト1280、1280の
両側には、使用者の両耳に対応してそれぞれ音像、即ち
空間内で方位と距離を持って認識される音声を出すこと
ができる一対のスピーカ1231、1231がそれぞれ
取り付けられている。
【0044】揺動装置1400は、3組の駆動手段を備
えており、各駆動手段に備えられているモータ143
2、1432、1432を制御するのみで、ボディ12
00を揺動、即ち縦揺れ(ピッチング)や横揺れ(ロー
リング)及び上下動(ヒービング)させて3次元的に動
作させる機構部分である。視覚装置1600は、内部で
立体映像を映し出すゴーグル型に構成されており、ロッ
クアーム1260の操作端1262、1262の途中に
取り付けられている略U字状の取付アーム1270に移
動可能に取り付けられている。即ち、視覚装置1600
は、使用者が座席1240、1240や補助シート12
42に座ってロックアーム1260で固定されたとき
に、覗き込んで内部で映し出される立体映像を見ること
ができるように配設されている。
【0045】制御装置1800は、制御装置1800を
起動・停止させるスタート/ストップスイッチ181
0、CPU1820、ハードディスク(HD)やデジタ
ルバーサタイスディスク(DVD)等のメモリー部18
30、3台のモータ1432、1432、1432をそ
れぞれ制御する安全制御回路1841を備えたモータ制
御回路1840等で構成されている。メモリー部183
0には、視覚装置1600に立体的な映像を映し出させ
るための映像ファイル1831、スピーカ1231、1
231から音像を流させるための音声ファイル1832
及び揺動装置1400を3次元的に揺動させると共に、
ファン1230、1230から自然な空気流を吹き出さ
せるためのモーションファイル1833が記憶されてい
る。
【0046】即ち、映像ファイル1831は、人の両眼
の間隔より多少狭い間隔(例えば65mm)に並列配置
された2台の撮影装置を1/60秒(1フィールド分)
毎に交互に切り替えて撮影した実写のデータで構成され
ている。音声ファイル1832は、2つのマイクロホン
により採取された音声信号に、モーションファイル18
33のデータを基にして時間差を付加すると共に、強弱
のレベル差を付加した音像のデータで構成されている。
モーションファイル1833は、直交3軸方向と各軸周
りの方向の計6軸方向の動きを例えばジャイロセンサで
測定したデータを3台のモータ1432、1432、1
432の回転方向、回転量、回転速度等に変換したデー
タ及びファン1230、1230の回転量、回転速度等
に変換したデータで構成されている。
【0047】そして、映像・音声ファイル1831、1
832は、例えばMPEG2(Motion Pict
ure Experts Group2)圧縮されて記
憶され、モーションファイル1833は、例えばMID
I(Musical Instrument Digi
tal Interface) FORMATで記憶さ
れている。
【0048】次に、図7の揺動装置1400について、
さらに詳細に説明する。図11及び図12は、揺動装置
1400の全体構成を後方から見た斜視図及び斜め前方
から見た斜視図、図13は、揺動装置1400の駆動手
段の配置を示す平面図である。この揺動装置1400
は、ベース(シャーシ)1410、モーションテーブル
(被揺動体)1420、3組の駆動手段1430、14
30、1430等で構成されている。
【0049】ベース1410は、長方形状又は正方形状
の枠体であり、べース1410上の中心線CLと平行
に、3組の駆動手段1430が配設されている。モーシ
ョンテーブル1420は、ベース1410と同様の長方
形状又は正方形状の枠体であり、モーションテーブル1
420下部の一方の側の中心部は、べース1410上の
略中央に配置された1組の駆動手段(以下、前部駆動手
段という)1430に備えられているアーム(第1アー
ム)1431に回転可能に連結されていると共に、モー
ションテーブル1420下部の他方の側の両端部は、べ
ース1410上の両側に配置された2組の駆動手段(以
下、後部駆動手段という)1430、1430に備えら
れているアーム(第1アーム)1431、1431に回
転可能に連結されている。
【0050】即ち、モーションテーブル1420下部の
一方の側の中心部は、前部駆動手段1430に備えられ
ているアーム1431の一端に中心線CLと平行な第1
ピン1451及びこの第1ピン1451に直交する第2
ピン1452を介して連結されており、モーションテー
ブル1420は、図14に示すように、第1ピン145
1を中心にR1又はR2の方向に回転可能に支持されて
いると共に、図15に示すように、第2ピン1452を
中心にP1又はP2の方向に回転可能に支持されてい
る。
【0051】さらに、モーションテーブル1420下部
の他方の側の両端部は、各後部駆動手段1430、14
30に備えられているアーム1431、1431の一端
にピン1431a、1431aを介してそれぞれ連結さ
れており、モーションテーブル1420は、図15に示
すように、ピン1431a、1431aを中心にP3又
はP4の方向に回転可能に支持されている。そして、モ
ーションテーブル1420上には、ボディ1200のフ
ロントボディ1210側が前部駆動手段1430側を向
き、リアボディ1220側が後部駆動手段1430、1
430側を向くようにして着脱可能に固定されている。
【0052】各駆動手段1430、1430、1430
は、図18及び図19に詳細に示すように、それぞれア
ーム1431、1431、1431、モータ(ACモー
タ)1432、1432、1432、送りネジ143
3、1433、1433、2本のガイドバー1434、
1434、1434及びスライダ1435、1435、
1435等で構成されている。モータ1432、143
2、1432の軸には送りネジ1433、1433、1
433が回転可能に取り付けられ、送りネジ1433、
1433、1433及び送りネジ1433、1433、
1433と平行に配置されたガイドバー1434、14
34、1434にはスライダ1435、1435、14
35が直線移動可能に取り付けられ、スライダ143
5、1435、1435にはアーム1431、143
1、1431の他端がスライダ1435、1435、1
435の直線移動と同期回転可能に取り付けられてい
る。
【0053】即ち、モータ1432、1432、143
2を駆動させて送りネジ1433、1433、1433
を回転させることにより、スライダ1435、143
5、1435を2本のガイドバー1434、1434、
1434に沿って図19に示す矢印D1又はD2の方向
に直線移動させると同時に、アーム1431、143
1、1431を図15に示す矢印P5又はP6の方向に
回転させることができるように構成されている。尚、図
20に示すように、一端がベース1410に図示矢印a
方向に回転可能に取り付けられ、他端が例えばスラスト
ベアリングを介してアーム1431の軸方向bに摺動可
能であって、ピン1436aを中心に図示矢印c方向に
回転可能に取り付けられた補助アーム(第2アーム)1
436、あるいは、図21に示すように、一端がベース
1410に図示矢印a方向に回転可能に取り付けられ、
他端がアーム1431の例えば軸中央部にピン1437
aを中心に図示矢印c方向に回転可能に取り付けられた
補助アーム(第2アーム)1437を設けた構成として
も良い。このような構成によれば、アーム1431の剛
性を高めてぶれを抑制することができ、アーム1431
の動作をよりスムーズにすることができる。
【0054】以上の構成の揺動装置1400によれば、
図14に示すように、前部駆動手段1430を停止させ
ておき、後部駆動手段1430、1430の各アーム1
431、1431をそれぞれ逆方向に回転させることに
より、モーションテーブル1420を第1ピン1451
を回転中心としてベース1410に対して図示矢印R方
向にローリングさせることができる。また、図15に示
すように、前部駆動手段1430のアーム1431と後
部駆動手段1430、1430の各アーム1431、1
431とをそれぞれ逆方向に回転させることにより、モ
ーションテーブル1420をその中心を回転中心として
ベース1410に対して図示矢印P方向にピッチングさ
せることができる。
【0055】さらに、図16に示すように、前部駆動手
段1430及び後部駆動手段1430、1430の各ア
ーム1431、1431、1431を同一方向に回転さ
せることにより、モーションテーブル1420をベース
1410に対して図示矢印H方向にヒービングさせるこ
とができる。またさらに、図17に示すように、前部駆
動手段1430を停止させておき、後部駆動手段143
0、1430の各アーム1431、1431を同一方向
に回転させることにより、あるいは後部駆動手段143
0、1430を停止させておき、前部駆動手段1430
のアーム1431を回転させることにより、モーション
テーブル1420を第2ピン1452を回転中心とし
て、あるいはピン1431aを回転中心としてベース1
410に対してローリングさせることができる。以上の
ように、各アーム1431、1431を適宜に動作させ
ることによりモーションテーブル1420上に固定され
ているボディ1200を3次元的に自由に動作させるこ
とができる。
【0056】図1の体感シミュレーションデータ作成装
置100は、上述のような体感シミュレーション装置1
000の揺動装置1400を動作させるために、体感デ
ータ14から体感シミュレーションデータ14aを作成
する装置である。体感シミュレーションデータ作成装置
100は、例えば図1のように安価なパーソナルコンピ
ュータやエンジニアリングワークステーション等のコン
ピュータ117である。コンピュータ117は、その外
観上において、本体118、例えばCRT(Catho
de Ray Tube)や液晶ディスプレイ等の表示
部105、コンパクトディスクやフレキシブルディスク
(フロッピーディスク)等の情報記録媒体116に格納
されている情報を少なくとも読み出し可能なディスク装
置107、マウス等のポインティングデバイス111及
び、キーボード等の入力部113を有する。
【0057】図22は、体感シミュレーションデータ作
成装置の構成例を示すブロック図である。体感シミュレ
ーションデータ作成装置100は、ポインティングデバ
イス111、ディスク装置107、入力部113、表示
部105、記憶部103、外部記憶部115及び制御部
109を有する。ポインティングデバイス111、ディ
スク装置107、入力部113及び表示部105につい
ては、前述の通りである。
【0058】上記記憶部103は、例えばRAM(Ra
ndam Access Memory)やROM(R
ead Only Memory)等の記憶素子であ
り、制御部109が使用する作業領域等である。記憶部
103等では、後述する図23の変換手段13(データ
変換機能を有するプログラム)が制御部109の制御に
よって動作する。
【0059】上記外部記憶部115は、例えばハードデ
ィスクである。外部記憶部115には、例えば図23の
変換手段13を格納することができる。変換手段13
は、例えば図1の情報記録媒体116(データ変換機能
を有するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な情報記録媒体)に格納されている。外部記憶部11
5は、情報記録媒体116の内容を少なくとも読み出し
可能なディスク装置107を介して変換手段13を読み
込んで前述のように格納する。変換手段13についての
詳細は、後述する。
【0060】上記制御部109は、CPU(中央演算処
理装置)等であり、ポインティングデバイス111、デ
ィスク装置107、入力部113、表示部105、記憶
部103及び外部記憶部115に接続されており、これ
らを制御する。つまり、制御部109は、コンピュータ
117全体を制御している。
【0061】図23は、変換手段の処理例を示すブロッ
ク図である。変換手段13は、所定の方法(例えば前述
した体感データ作成装置1)によって作成されたモーシ
ョンデータMD(動作情報)及び映像/音声データ12
(動的な立体映像及び音声)を含む体感データ14を読
み込んで、モーションファイル11a(揺動データ)並
びに映像データ12a及び音声データ12bを含む体感
シミュレーションデータ14aを作成する。体感シミュ
レーションデータ14aは、体感シミュレーション装置
1000を動作させることができる。
【0062】ここで、モーションデータMD及び映像/
音声データ12は、タイムコードの一例としてSMPT
E(Society of Motion Pictu
res and Television Engine
ers)タイムコードで同期が取られている。SMPT
とは、ビデオレコーダ7によって記録される例えばフレ
ーム単位の収録時間を示すタイムコードの一種であり、
各フレームに2進数のマークを付けたものである。この
マークは、例えば時間、分、秒及びフレーム番号を含ん
でいる。
【0063】図24は、図23の変換手段の処理の一例
を示すブロック図である。上記変換手段13は、位置・
姿勢計算部121(位置・姿勢変換手段)及び機構演算
部123(揺動データ変換手段)を有し、好ましくは軸
選択部122(揺動データ変換手段)、リミット設定・
調整部124及び円滑駆動部125(揺動データ変換手
段)を有しているる。上述した各処理ブロックは、説明
の便宜のために主要な機能に分けて示したものである
が、これら以外にも実際には様々な処理を含んでいる場
合があり、あるいは複合した機能を備えるように軸選択
部122、リミット設定・調整部124及び円滑駆動部
125は、機構演算部123に含まれていても良い。
【0064】上記位置・姿勢計算部121は、体感デー
タ14に含まれる動作情報を抽出して、体感データ14
を体感シミュレーション装置1000を動作させるため
に擬似的に位置データ及び姿勢データに変換する。この
時、位置・姿勢計算部121は、体感データ14に含ま
れる動作情報としての例えば角速度を姿勢データとし、
重力加速度を位置データ及び姿勢データの一部とする。
つまり、姿勢データは角速度及び重力加速度から演算さ
れ、位置データは重力加速度から演算されることにな
る。
【0065】ここで、「位置データ」とは体感シミュレ
ーション装置1000におけるベース1410に対する
モーションベース1420の相対位置を表すデータをい
い、「姿勢データ」とは体感シミュレーション装置10
00におけるベース1410に対するモーションベース
1420の姿勢を表すデータをいうものとする。
【0066】このように重力加速度を位置データ及び姿
勢データの一部に変換するのは、以下の理由によるもの
である。体感シミュレーション装置1000において
は、その構造の制約により例えば大きく上下動する動作
を忠実に表現するようなことができない場合がある。そ
こで、体感シミュレーション装置1000の揺動装置1
400の動作や傾き(位置データや姿勢データ)を複合
することによって、体感シミュレーション装置1000
の可動部があたかもこのような動作を行うようにするた
めである。
【0067】これによって、体感シミュレーション装置
1000に乗車した乗客が擬似的に仮想空間を動いてい
るように感じさせることができる。
【0068】次に、体感シミュレーション装置1000
における姿勢(角度)及び加速度の表現方法について説
明する。まず、座標の定義を以下のように行う。体感シ
ミュレーション装置1000に乗車中の例えば乗客の正
面(例えば図25のX方向)をx、横をy及び上下方向
をz(進行方向を+x、乗客左手を+yとした右手系)
とする体感シミュレーション装置1000に固定された
局所座標系を定義する。
【0069】以下の説明においては、各式において1つ
の点が上部に打たれた文字は角速度を示し、2つの点が
上部に打たれた文字は重力加速度を表す。また、角速度
を表す文字は「’」で表し、重力加速度を表す文字
は「”」で表す。また、上述のように定義したx軸、y
軸及びz軸周り(反時計周り)の回転角度θをそれぞれ
θx、θy及びθzと定義する。さらに、地上の固定座
標空間をX0軸、Y0軸及びZ0軸並びにこれらの軸周
り(反時計周り)の回転角θをそれぞれθx0、θy0
及びθz0と定義する(固定座標系と呼ぶ)。但し、θ
x=θy=θz=0の時、x=X0、y=Y0、z=Z
0、θx0=θy0=θz0=0とする。尚、回転角θ
x等は、例えば後述する単位ベクトルex等とXY平面
のなす角等とも定義することができる。
【0070】姿勢の表現方法 体感シミュレーション装置1000の動作に関するベク
トルは、次のマトリクスにより、式(1)のように任意
の単位ベクトル(任意の軸)周りの回転写像を行うこと
ができる。以下の式において、この回転写像を表す回転
変換テンソルE(x,θ)は、式(1)の左辺を変形し
て表示したものとし、E(x,θ)は、例えば局所座標
系x軸周りの回転角がθである場合の姿勢を示してい
る。
【0071】
【数1】
【0072】固定座標系においてX、Y及びZ軸にそれ
ぞれ平行な単位ベクトルeX(1,0,0)、eY
(0,1,0)、eZ(0,0,1)を定める。初期状
態においてこれらのベクトルと一致し、局所座標系にお
いてx軸、y軸及びz軸にそれぞれ平行なベクトルex
(1,0,0)、ey(0,1,0)、ez(0,0,
1)を定める。この時、局所座標系のx軸、y軸及びz
軸周りの角速度がそれぞれθx’、θy’及びθz’で
あれば、微少時間△t後には回転写像を用いて以下のよ
うに表すことができる。
【0073】 ex=E(ey,θy’△t)・E(ez,θz’△t)・ex ・・・(2) ey=E(ex,θx’△t)・E(ez,θz’△t)・ey ・・・(3) ez=E(ex,θx’△t)・E(ey,θy’△t)・ez ・・・(4)
【0074】固定座標系における角度(姿勢)は、これ
らのベクトルを用いて表現することができる。回転角θ
xは、単位ベクトルeyとXY平面との角度、回転角θ
yは単位ベクトルexとXY平面との角度、回転角θz
は単位ベクトルexとZX平面との角度として定義する
ことができる。
【0075】加速度の表現方法 ある時点での加速度は、運動による加速度と、姿勢によ
る重力加速度を足したものになっている。この時、局所
座標系におけるx軸、y軸及びz軸方向における加速度
は、式(5)に示すように、
【0076】
【数2】
【0077】となる。ここで、θx=θy=θzが微少
な値であると近似すると、式(5)は、式(6)のよう
になる。
【0078】
【数3】
【0079】重力加速度を使用して擬似的に加速度を得
る場合には、
【0080】
【数4】
【0081】であり、さらに変形して式(8)より、必
要な角度(姿勢)を求めることができる。
【0082】
【数5】
【0083】位置・姿勢計算部121は、角速度を2回
積分して姿勢データを生成する。
【0084】位置・姿勢計算部121において重力加速
度を位置データ及び姿勢データの一部とする方法は、以
下に示すようである。まず、所定のフィルタによって重
力加速度を所定の周波数(カットオフ周波数ωc)によ
り成分の分離(以下周波数分離と呼ぶ)を行い、周波数
の高い成分と低い成分とに分離する。周波数分離の方法
は従来より様々な方法が提案されているが、次式(9)
及び(10)を用いて、この説明では処理の簡単化と高
速化のため移動平均法を用いた。
【0085】
【数6】
【数7】
【0086】式(9)及び(10)において、変数は以
下のようになっている。 X”(t) :周波数分離する前の体感データ14a中
の重力加速度 X”L (t):重力加速度の低周波成分 X”H (t):重力加速度の高周波成分 ωs :サンプリング周波数
【0087】尚、この説明中においては、全てのデータ
は、例えば5[V]のアナログ値を12ビットのデジタ
ルサンプリングしており、計測器の感度は、加速度(重
力加速度)は0.5[G/V]、角速度は0.022
[゜/s/V]である。
【0088】位置・姿勢計算部121は、前述の周波数
の高い成分(体感シミュレーション装置1000の可動
部の細かい上下動(ヒーブ)成分)を2回積分して位置
データとする。次に、位置・姿勢計算部121は、前述
の周波数の低い成分を姿勢データの一部として擬似的に
体感シミュレーション装置1000の可動部の大きな上
下動成分とする。
【0089】これにより、体感シミュレーションデータ
14aは、体感シミュレーション装置1000の可動部
の振幅の大きな(以下単に「大きな」と略す)上下動
を、これと同じように実際に揺動装置1400を大きく
上下動させる代わりに、擬似的に表現することができる
データとなる。
【0090】そして、位置・姿勢計算部121は、角速
度から変換された姿勢データと重力加速度から変換され
た姿勢データの一部とを合成して姿勢データとする。こ
れにより、位置・姿勢計算部121は、体感データ14
から位置データ及び姿勢データを作成することができ
る。
【0091】上記軸選択部122は、体感シミュレーシ
ョン装置1000を動作させるための図8の揺動装置1
400の駆動軸数(何組の駆動手段で体感シミュレーシ
ョン装置1000が動作するか)を選択する。これに応
じて、機構演算部123は、体感シミュレーション装置
1000の駆動軸数とリンク機構等からベクトルを利用
して、例えば体感シミュレーション装置1000の揺動
装置1400を動作させるための機構モデルを演算す
る。従って、機構演算部123は、体感シミュレーショ
ン装置1000において任意の軸数の駆動手段に対応し
た処理を行えるようにしておけば、軸選択部122によ
って検出された任意の軸数の体感シミュレーション装置
1000にも対応することができる。尚、軸選択部12
2は、揺動装置1400の軸数が一定(予め決められた
機構)であればその予め決められた機構によって機構演
算部123を対応させておけば、不要とすることもでき
る。
【0092】上記機構演算部123は、具体的には以下
のような処理を行う。図25(A)は、体感シミュレー
ション装置1000の機構を簡略化した斜視図であり、
固定部としてのベース1410及び可動部としてのモー
ションテーブル1420のみが表示されている。
【0093】図25(B)は、モーションテーブル14
20の動作をベクトル化した図である。Lベクトルは、
図11のモーションテーブル1420の中心線CLの位
置を示している。つまり、図25(B)は、モーション
テーブル1420の右半分を示す座標系(以下右手座標
系と呼ぶ)である。モーションテーブル1420におい
て、右手座標系及び左手座標系は、互いに対となるよう
に動作するので左手座標系は省略し、右手座標系につい
て説明する。
【0094】モーションベース1420の正面方向をX
軸、上方をZ軸として図25(B)に示すように右手座
標系が定められている。また、X軸周りの回転をθ、Y
軸周りの回転をφ、各軸の単位ベクトルを(i,j,
k)とする。以下の説明では、例えば体感シミュレーシ
ョン装置1000の動作を、図25(B)のようにZ軸
方向、X軸周りの回転θ及びY軸周りの回転φを使用し
て表現する。
【0095】図25(B)に示すベクトルは、図25
(A)の機構の可動範囲に合わせて表記されていて、以
下のように定められている。 B:1つの軸の回転角のみ未知のベクトル(円周上) C:定数ベクトル(固定点) L:方向が既知で長さが未知なベクトル R:未知ベクトル(空間内) S:長さが既知で方向が未知なベクトル(球面上) 上記の用語で、「未知」とはこれから求める(長さ及び
/又は方向が可変なベクトル)ことをいい、「既知」と
は既に判明している(長さ及び/又は方向が固定された
ベクトル)ことをいい、定数ベクトルとはベース141
0のような既知のベクトルである。尚、図25(B)に
おいて同一の平面で表現するとわかりづらいベクトルL
20、L5及びB21並びにB18、L17及びL19
は、点線でその平面から引き出して表現している。
【0096】ここで求めるのは、ベクトルL20の長さ
(中央リンク支点(図11の第2ピン1452)の基準
位置からの距離)及びベクトルL19の長さ(右側リン
ク支点(図11のピン1431a)の基準位置からの距
離)である。ベクトルL20及びベクトルL19は、そ
れぞれ前述のベクトルB、C、L、R及びSの一例とし
ての図25(B)に記載された各ベクトル等を用いて表
すことができる。
【0097】同様に左手座標系について求めると、入力
値θ、φ、Zに対する各所定の基準位置からリンク支点
までの距離が算出することができる。基本姿勢(初期の
姿勢)ではこの距離が既知であるから、モーションベー
ス1420が算出された距離との差をパルスに変換して
動作させれば、体感シミュレーション装置1000にお
いて所望のピッチ(図25(B)のφ、ピッチング)、
ロール(図25(B)のθ、ローリング)及びヒーブ
(図25(B)のZ、ヒービング)動作をさせることが
できるような体感シミュレーションデータ14aを作成
することができる。尚、前述した所定の基準点とは、図
25(A)のベース1410上の特定の固定点を示して
いる。
【0098】体感シミュレーションデータ14aは、モ
ーションファイル11a(図8のモーションファイル1
833)、映像ファイル12a(図8の映像ファイル1
831)及び音声ファイル12b(図8の音声ファイル
1832)を含んでいる。このように体感シミュレーシ
ョンデータ14aが映像ファイル12a、音声ファイル
12b及びモーションファイル11aを別々とせず、一
緒に有することで、操作者は、体感シミュレーションデ
ータ14の編集を行いやすいという利点がある。
【0099】以上を前提として、再び図24を参照して
変換手段13の構成をさらに説明する。リミット設定・
調整部124は、図1のように前述の機構演算部123
によって演算された体感シミュレーション装置1000
の動作範囲が、体感シミュレーション装置1000の機
構上の動作限界範囲を越えていないかどうかを判断し、
越えるようであれば機構演算部123の演算において体
感シミュレーション装置1000の動作範囲を調整す
る。従って、体感シミュレーション装置1000が動作
した際に動作可能範囲を超えて動作することで、体感シ
ミュレーション装置1000が損傷するようなことがな
く、安定した動作が可能である。
【0100】上記円滑駆動部125は、体感シミュレー
ション装置1000を体感シミュレーションデータ14
aによって円滑に動作させる。具体的には、円滑駆動部
125は、機構演算部123によって演算された体感シ
ミュレーションデータ14aが所定の時間間隔(例えば
前述したフレーム影像に合わせたデータであれば1/3
0秒)毎に体感シミュレーション装置1000を間欠動
作させるようなデータであると、体感シミュレーション
装置1000の動作が円滑でなくなってしまう(例え
ば、ガタガタした動作をする体感シミュレーション装置
1000となる)。そこで、円滑駆動部125は、例え
ば上述の所定の間隔を埋めるような補間データを有する
ことにより、時間的に連続した体感シミュレーションデ
ータ14aを作成することができ、体感シミュレーショ
ン装置1000は、円滑な動作を行うことができる。
【0101】体感シミュレーションデータ作成装置は以
上のような構成であり、次に図1〜図26を参照しなが
ら体感シミュレーションデータ作成装置によって体感デ
ータから体感シミュレーションデータを作成する手順等
について述べる。図26は、体感シミュレーションデー
タ作成装置の処理(データ変換方法)等の一例の概要を
示すフローチャートである。
【0102】操作者は、例えば図3のような体感データ
作成装置1又はその他所定のソフトウェア等によって作
成した動的な立体映像、音声及び動作情報を同期して包
含する体感データ14を作成した(ステップST1)。
この体感データ14は、例えば図1の情報記録媒体11
6に格納されている。
【0103】操作者は、体感データ14を編集する(ス
テップST2)。ここで、「編集」とは、取得した体感
データ14の内、例えば体感シミュレーション装置10
00を動作させるに適切な、例えば迫力のある状況の部
分を切り取ったりつなぎ合わせることをいう。この際、
体感データ14は、図23のようにモーションデータM
D及び映像/音声データ12を包含しているが、例えば
それぞれタイムコードが付加されており同期されている
ので、一部分を切り取ったりつなぎ合わせたりしても容
易に同期を取ることができる。したがって、体感データ
14は、編集が容易である。
【0104】操作者は、図1の情報記録媒体116を本
体118に設けられたディスク装置107を介してコン
ピュータ117に移動させる(ステップST3)。体感
シミュレーションデータ作成装置100は、図24の変
換手段13の位置・姿勢計算部121によって前述した
ように体感データ14を位置データ及び姿勢データに変
換する(ステップST4)。
【0105】体感シミュレーションデータ作成装置10
0は、好ましくは図24の軸選択部122によって体感
シミュレーション装置1000の駆動系の軸を選択する
(ステップST5)。リミット設定・調整部124は、
好ましくは体感シミュレーション装置1000その機構
上が動作できる範囲内で動作するように動作限界の設定
(リミット設定)を調整する(ステップST6)。
【0106】体感シミュレーションデータ作成装置10
0は、前述したように駆動軸の選択及び/又は動作範囲
を設定した後、好ましくは機構演算部123によって体
感シミュレーション装置1000の機構モデルを解析し
て演算し、位置データ及び姿勢データからモーションフ
ァイル11aを含む体感シミュレーションデータ14a
を作成する(ステップST7)。体感シミュレーション
データ作成装置100は、好ましくは円滑駆動部125
によって体感シミュレーション装置1000を円滑に動
作させるために体感シュミレーションデータ14aを修
正する(ステップST8)。これにより、体感シュミレ
ーションデータ14aが完成する。そして、体感シミュ
レーション装置1000にこの体感シュミレーションデ
ータ14aをインストールし、起動させることによって
体感シミュレーション装置1000が動作する(ステッ
プST9)。
【0107】この発明の実施形態によれば、体感シミュ
レーションデータ作成装置100は、対象動作物におけ
るモーションデータMDを含む体感データ14に関し
て、位置・姿勢計算部121によってモーションデータ
MDに含まれる時間経過に対応した動作変位量を擬似的
に位置データ及び姿勢データに変換する。機構演算部1
23は、それら位置データ及び姿勢データを揺動装置1
400を動作させるためのモーションファイル11aに
変換する。このようにして作成されたモーションファイ
ル11aにより揺動装置1400を揺動させることで、
体感シミュレーション装置1000の揺動装置1400
は対象動作物の動作を擬似的に再現することができる。
【0108】よって、対象動作物の動作に基づくモーシ
ョンデータMDを、対象動作物の動作を擬似的に再現す
ることができる体感シミュレーション装置1000の揺
動装置1400を駆動させるための揺動データに容易
に、そして自動的に変換することができる体感シミュレ
ーションデータ作成装置100(データ変換装置)と、
データ変換方法及び図23の変換手段13(データ変換
機能を有するプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な情報記録媒体)を提供することができる。
【0109】また、従来体感データ14から体感シミュ
レーションデータ14を生成するのに長期間を要してい
たのに対して、このような体感シミュレーションデータ
作成装置100を使用して体感シミュレーションデータ
14aを生成すると極めて短い時間で生成することがで
きる。従って、体感シミュレーションデータ作成装置1
00は、体感データ14を予め用意しておけば体感シミ
ュレーションデータ14aを短時間で簡単且つ大量に作
成することができる。しかも、例えば体感データ作成装
置1によって作成された体感データ14を体感シミュレ
ーションデータ作成装置100によって変換して体感シ
ミュレーションデータ14aを生成し、この体感シミュ
レーションデータ14aを体感シミュレーション装置1
000によって再生すると、人間にとってごく自然な動
作をすることになるので、乗客が快適に体感シミュレー
ション装置1000を楽しむことができる。
【0110】ところでこの発明は上述した実施形態に限
定されるものではない。体感データ14aは、そのモー
ションファイル11a等がMIDI形式のフォーマット
であり、映像ファイル12a及び音声ファイル12bが
MPEG規格フォーマットデータであるとしているがこ
れらに限られず、様々な規格のフォーマットデータであ
ってもよい。また、体感データ14aは、任意の情報記
録媒体に記録されているような形態であっても良い。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、対象動作物の動作に基づく動作情報を、対象動作物
の動作を擬似的に再現することができる揺動装置を駆動
させるための揺動データに容易に、そして自動的に変換
することができるデータ変換装置、データ変換方法及び
データ変換機能を有するプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な情報記録媒体を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好ましい実施形態としてのデータ変
換装置及びそのデータ変換装置等を含む体感シミュレー
ションシステムの一例を示す部分斜視図。
【図2】図1の体感データ作成装置の外観の一例を示す
斜視図。
【図3】図2の体感データ作成装置の内部機能を示す機
能構成図。
【図4】図3のコンピュータの内部構成を示す概要構成
図。
【図5】図4のメモリの内部を示す図。
【図6】図3のビデオレコーダの内部の処理手段を示す
図。
【図7】図1の体感シミュレーション装置の外形例を示
す概略斜視図。
【図8】図7の体感シミュレーション装置の概略システ
ムを示す構成図。
【図9】図7の体感シミュレーション装置のロックアー
ムの詳細を示す一部断面側面図。
【図10】図7の体感シミュレーション装置のロックア
ームの詳細を示す一部断面平面図。
【図11】図7の体感シミュレーション装置の揺動装置
の詳細を示す第1の斜視図。
【図12】図7の揺動装置の詳細を示す第2の斜視図。
【図13】図7の揺動装置の駆動手段の配置を示す平面
図。
【図14】図7の揺動装置の全体構成を示す第1の側面
図。
【図15】図7の揺動装置の全体構成を示す第2の側面
図。
【図16】図7の揺動装置の全体構成を示す第3の側面
図。
【図17】図7の揺動装置の全体構成を示す第4の側面
図。
【図18】図7の揺動装置の駆動手段を示す斜視図。
【図19】図7の揺動装置の駆動手段を示す側面図。
【図20】図7の揺動装置の駆動手段の要部の別の形態
を示す側面図。
【図21】図7の揺動装置の駆動手段の要部のさらに別
の形態を示す側面図。
【図22】図1の体感シミュレーションデータ作成装置
の構成例を示すブロック図。
【図23】変換手段の処理例を示すブロック図。
【図24】図23の変換手段の処理の一例を示すブロッ
ク図。
【図25】図11の体感シミュレーション装置の動作を
ベクトル化して表現したベクトル図。
【図26】図1の体感シミュレーションデータ作成装置
の処理等の一例の概要を示すフローチャート。
【符号の説明】
11a・・・モーションファイル(揺動データ)、12
・・・映像/音声データ(動的な立体映像及び音声)、
12a・・・映像ファイル(動的な立体映像)、12b
・・・音声ファイル(音声)、13・・・変換手段、1
4・・・体感データ、14a・・・体感シミュレーショ
ンデータ、100・・・体感シミュレーションデータ作
成装置(データ変換装置)、121・・・位置・姿勢計
算部(位置・姿勢変換手段)、122・軸選択部(揺動
データ変換手段)、123・・・機構演算部(揺動デー
タ変換手段)、125・・・円滑駆動部(揺動データ変
換手段)、MD・・・モーションデータ(動作情報)、
1400・・・揺動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根本 強一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 堀松 和人 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山口 稔 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 9A001 BZ03 DD12 EE02 FF01 GG01 HH18 HH30 HH32 HH34 HZ20 JJ76 KK45

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象動作物における時間経過に対応した
    動作変位量を含む動作情報を、揺動装置を駆動するため
    の揺動データに変換するデータ変換装置であって、 前記動作情報の前記動作変位量を擬似的に位置データ及
    び姿勢データに変換する位置・姿勢変換手段と、 前記位置データ及び前記姿勢データから前記揺動装置の
    構成に対応して、前記揺動装置を揺動させるための前記
    揺動データに変換する揺動データ変換手段とを有するこ
    とを特徴とするデータ変換装置。
  2. 【請求項2】 前記動作情報は、前記対象動作物におけ
    る実画像である動的な立体映像及び音声を有する体感デ
    ータの一部であり、前記動的な立体映像及び前記音声と
    同期している請求項1に記載のデータ変換装置。
  3. 【請求項3】 前記位置・姿勢変換手段は、 前記動作情報に含まれる第1要素を前記姿勢データに変
    換し、前記動作情報に含まれる第2要素を前記位置デー
    タ及び前記姿勢データの一部に変換する請求項1に記載
    のデータ変換装置。
  4. 【請求項4】 前記位置・姿勢変換手段は、前記第2要
    素の成分を予め決められた周波数によって分離して、周
    波数の高い成分を前記位置データに変換し、周波数の低
    い成分を前記姿勢データの一部として変換する請求項3
    に記載のデータ変換装置。
  5. 【請求項5】 前記第1要素は角速度であり、前記第2
    要素は重力加速度である請求項3に記載のデータ変換装
    置。
  6. 【請求項6】 前記揺動データ変換手段は、前記位置デ
    ータ及び前記姿勢データを前記揺動データに変換する際
    に、前記揺動装置の構成に対応して前記揺動装置を揺動
    させるようにデータ変換を行う請求項1に記載のデータ
    変換装置。
  7. 【請求項7】 前記揺動データ変換手段は、前記揺動装
    置を円滑に動作させるように前記揺動データを変換する
    請求項1に記載のデータ変換装置。
  8. 【請求項8】 対象動作物における時間経過に対応した
    動作変位量を含む動作情報を、揺動装置を駆動するため
    の揺動データに変換するデータ変換方法であって、 前記動作情報の前記動作変位量を位置・姿勢変換手段に
    よって擬似的に位置データ及び姿勢データに変換し、 揺動データ変換手段によって前記位置データ及び前記姿
    勢データから前記揺動装置の構成に対応して、前記揺動
    装置を揺動させるための前記揺動データに変換すること
    を特徴とするデータ変換方法。
  9. 【請求項9】 前記動作情報は、前記対象動作物におけ
    る実画像である動的な立体映像及び音声を有する体感デ
    ータの一部であり、前記動的な立体映像及び前記音声と
    同期している請求項8に記載のデータ変換方法。
  10. 【請求項10】 前記位置・姿勢変換手段は、 前記動作情報に含まれる第1要素を前記姿勢データに変
    換し、前記動作情報に含まれる第2要素を前記位置デー
    タ及び前記姿勢データの一部に変換する請求項8に記載
    のデータ変換方法。
  11. 【請求項11】 前記位置・姿勢変換手段は、前記第2
    要素を予め決められた周波数によって分離して、周波数
    の高い成分を前記位置データに変換し、周波数の低い成
    分を前記姿勢データの一部として変換する請求項10に
    記載のデータ変換方法。
  12. 【請求項12】 前記第1要素は角速度であり、前記第
    2要素は重力加速度である請求項10に記載のデータ変
    換方法。
  13. 【請求項13】 前記揺動データ変換手段は、前記位置
    ・姿勢変換手段によって前記位置データ及び前記姿勢デ
    ータを前記揺動データに変換する際に、前記揺動装置の
    構成に対応して前記揺動装置を揺動させるようにデータ
    変換を行う請求項8に記載のデータ変換方法。
  14. 【請求項14】 前記揺動データ変換手段は、前記揺動
    装置を円滑に動作させるように前記揺動データを変換す
    る請求項8に記載のデータ変換方法。
  15. 【請求項15】 対象動作物における時間経過に対応し
    た動作変位量を含む動作情報を、揺動装置を駆動するた
    めの揺動データに変換するデータ変換機能を有するプロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録
    媒体であって、 前記動作情報の前記動作変位量を位置・姿勢変換手段に
    よって擬似的に位置データ及び姿勢データに変換し、 揺動データ変換手段によって前記位置データ及び前記姿
    勢データから前記揺動装置の構成に対応して、前記揺動
    装置を揺動させるための前記揺動データに変換するデー
    タ変換機能を有するプログラムを記録したことを特徴と
    するコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記動作情報は、前記対象動作物にお
    ける実画像である動的な立体映像及び音声を有する体感
    データの一部であり、前記動的な立体映像及び前記音声
    と同期しているデータ変換機能を有するプログラムを記
    録した請求項15に記載のコンピュータ読み取り可能な
    情報記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記位置・姿勢変換手段は、 前記動作情報に含まれる第1要素を前記姿勢データに変
    換し、前記動作情報に含まれる第2要素を前記位置デー
    タ及び前記姿勢データの一部に変換するデータ変換機能
    を有するプログラムを記録した請求項15に記載のコン
    ピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記位置・姿勢変換手段は、前記第2
    要素を予め決められた周波数によって分離して、周波数
    の高い成分を前記位置データに変換し、周波数の低い成
    分を前記姿勢データの一部として変換するデータ変換機
    能を有するプログラムを記録した請求項17に記載のコ
    ンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記第1要素は角速度であり、前記第
    2要素は重力加速度であるデータ変換機能を有するプロ
    グラムを記録した請求項17に記載のコンピュータ読み
    取り可能な情報記録媒体。
  20. 【請求項20】 前記揺動データ変換手段は、前記位置
    ・姿勢変換手段によって前記位置データ及び前記姿勢デ
    ータを前記揺動データに変換する際に、前記揺動装置の
    構成に対応して前記揺動装置を揺動させるようにデータ
    変換を行うデータ変換機能を有するプログラムを記録し
    た請求項15に記載のコンピュータ読み取り可能な情報
    記録媒体。
  21. 【請求項21】 前記揺動データ変換手段は、前記揺動
    装置を円滑に動作させるように前記揺動データを変換す
    るデータ変換機能を有するプログラムを記録した請求項
    15に記載のコンピュータ読み取り可能な情報記録媒
    体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021172093A1 (ja) * 2020-02-27 2021-09-02 ソニーグループ株式会社 振動提示装置

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