JP2000089265A - ソリトンパルスの伝送性能を指示し最適化するために分散波エネルギ―を監視する方法及び装置 - Google Patents

ソリトンパルスの伝送性能を指示し最適化するために分散波エネルギ―を監視する方法及び装置

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JP2000089265A JP22647099A JP22647099A JP2000089265A JP 2000089265 A JP2000089265 A JP 2000089265A JP 22647099 A JP22647099 A JP 22647099A JP 22647099 A JP22647099 A JP 22647099A JP 2000089265 A JP2000089265 A JP 2000089265A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソリトンパルスの伝送性能を最適化する方法
及び装置を提供する。 【解決手段】 本装置はゲートデバイス、フィードバッ
クデバイス、及び制御デバイスを含む。ソリトンパルス
はゲートデバイスによって受信され、ゲートデバイス
は、タイミング回路を用いて隣接ソリトンパルスの間の
分散波を検出かつ監視する。タイミング回路は、ゲート
デバイスを誘発するためにソリトンパルスから位相がず
れたゲート信号を典型的に供給する。ゲートデバイスを
誘発することによって、隣接ソリトンパルスの間の分散
波のアクセスと監視とが可能になる。フィードバックデ
バイスは、典型的に検出器と処理回路とを使用して、ソ
リトンパルスのエネルギーと分散波のエネルギーとを測
定する。フィードバックによって、ソリトンパルス伝送
性能の指標としてエネルギーレベルの比率が決定され
る。指標は、制御デバイスがソリトンパルスの特性を適
切に調整し、また伝送性能を改良または最適化できるよ
うに、フィードバック信号として制御デバイスに供給さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学系内のソリトン
(soliton)伝送性能を監視するためのシステムに関
し、特にソリトンパルス内のエネルギーに関して分散波
(dispersive-wave)エネルギーを監視することによっ
て、光伝送システム内のソリトンパルスの伝送性能を監
視するためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】光伝送システムでは、ある特定の光学効
果がある特定の状況で標準伝送光ファイバに沿った伝送
の品質を悪化させることが知られている。群速度分散は
これらの光学効果の1つであり、また長い距離にわたっ
て光信号の高品質の伝送に制限をもたらす。群速度分散
は典型的に長い距離にわたって光パルスの伝送の間に光
パルスを拡大し、このことはパルスに割り当てられた時
間帯の外側の光エネルギーの分散をもたらす可能性があ
る。したがって、光通信の傾向は、群速度分散の効果と
自己位相変調の非線形現象とを釣り合わせることによっ
て、より長い距離にわたってソリトンパルスの幅を維持
するというソリトンパルスの利用に向けられている。こ
のようにして、群速度分散と自己位相変調の組合せ効果
は、ソリトンパルスを利用する時に効果的に互いを相殺
する。当業者は、光伝送システム内のソリトンパルスに
ついてはよく承知しているであろう。
【0003】さらに、光伝送システム内でソリトンパル
スを利用する方法の既知の利点の1つは、ソリトンパル
スが光ファイバの下方に伝播する時の小さな摂動に対し
てソリトンパルスが堅牢であることである。換言すれ
ば、小さな時間ひずみ、最適でない群速度分散および電
力とパルス形状の小さな変化は、通常、ソリトンパルス
が光ファイバの下方に伝播する時のソリトンパルスの安
定性に影響を与えない。かくして、そのパルス形状を悪
化させるかまたは変化させることなく、ソリトンパルス
は無限の距離を移動することが理論的に可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光伝送システ
ム内のソリトンパルスの有用な伝送距離を制限する可能
性のある若干の問題がある。ソリトンパルスを使用する
時の既知の条件は、すべての非ソリトンのパルスエネル
ギーがソリトンパルスから投げ出され、また従来分散波
と呼ばれるものの中に実質的に投入されることである。
分散波は、非線形シュレディンガー波動方程式に対し
て、従来のソリトン分解能の外側の超過パルスエネルギ
ーのための光子「ビン」として実質的に機能する。当業
者は、非線形シュレディンガー波動方程式が、光ファイ
バによる波動伝送を支配する量子力学の技術分野の微分
方程式であることを理解するであろう。分散波エネルギ
ーがあまり大きくない限り、ソリトンパルス伝搬は、ほ
とんどひずみなく、また分散波の相互作用に対し大きな
ソリトンパルスなしに留まることが可能である。かくし
て、ソリトンパルスはファイバの下方に伝播する一方、
分散波のエネルギーレベルは、ソリトンパルスの悪化に
よる非ソリトンの分散エネルギーのため上昇するかまた
は増加する可能性がある。
【0005】ソリトンパルスを使用する時に直面する可
能性のある1つの問題は、パルスが悪化し始める時に伝
送されるソリトンパルスの性能を測定または監視する方
法を決定することである。出願人は一連のソリトンパル
ス(ソリトンパルスストリームとして既知である)が光
ファイバ内に伝送または注入される時、非ソリトンエネ
ルギーの分散波が隣接ソリトンパルスの間に現われるこ
とを観察している。このようにして、若干の分散波は隣
接ソリトンパルスの間に実質的にトラップされる。孤立
ソリトンパルスのために、分散波エネルギーは、論理ゼ
ロを表す隣接時間帯のエネルギーを増加する。換言すれ
ば、分散波エネルギーは、孤立ソリトンパルスに直面す
る時に消光比(すなわち、論理1の平均光パワーに対す
る論理ゼロの平均光パワーの比率)を低減する。さら
に、出願人は従来のソリトン伝送システムがこのような
分散エネルギーの形成を積極的に監視していないことを
見出した。
【0006】特許文献は、分散波の存在、ソリトンパル
スとそれらの相互作用及びソリトンパルスの分散的悪化
を補償する方法を記述している。例えば、米国特許第
5,767,998号は光ソリトンパルスを利用した波
長分割多重化光伝送システムを開示している。米国特許
第5,767,998号は光増幅器を開示する。所定の
間隔で光ファイバに挿入される時、光増幅器はファイバ
内の損失を補償する。さらに、米国特許第5,767,
998号は、光増幅器におけるまたその間の領域のファ
イバの分散特性を変えることによって、ソリトンパルス
により発生される分散波すべてを除去する方法と、ソリ
トン衝突により引き起こされる障害を除去する方法を開
示している。
【0007】米国特許第5,471,333号は、光ソ
リトンパルスを利用した他の光伝送システムを開示して
いる。米国特許第5,767,333号は、光増幅器を
光ファイバに挿入し、またソリトンパルスをその初期値
に戻すことによって、ソリトンパルスの拡大を補償する
方法を開示している。さらに、米国特許第5,767,
333号は、所定のソリトン条件を満足する平均分散値
よりも大きく、またより小さく変化する分散値を有する
ファイバの部分を使用することによって、特定部分にお
けるファイバの波長分散値を制御する方法を開示してい
る。
【0008】1996年9月1日に発行されたオプティ
クスレターズ、第21巻、第17号、著者Pierlu
igi Franco、Michele Midri
o、Marco RomagnoliおよびStefa
n Wabnitz、表題「光ファイバのガイディング
センタソリトンの緩和」の論文(以下「Francoの
論文」)で、著者は、光ファイバリンクに沿って周期的
に配置された光増幅器と、分散波エネルギーの発生をも
たらすソリトンパルスとの間の共振について開示してい
る。分散波エネルギーはフランコの論文の中に開示さ
れ、ソリトンパルスに対して側波帯として現われる。さ
らにフランコの論文は、周期的に増幅される光ファイバ
リンクの中に激しく摂動されたソリトンが現われる時
に、ソリトン摂動論がなお適用される方法を開示してい
る。
【0009】1995年8月17日に発行された IE
EEエレクトロニックレターズ、第#31巻、第17
号、著者R.J.EssiambreおよびG.P.A
grawal、表題「ハイビットレート通信システムに
おけるソリトン−ソリトンおよびソリトン分散波長相互
作用の制御」の論文(以下「Essiambreの論
文」)で、著者は、ソリトンベースの光波システムのシ
ステム性能がソリトンと分散波との間の相互作用によっ
て影響を受けることを開示している。Essiambr
eの論文が開示していることは、高いビットレート(8
0Gビット/秒)ソリトン通信システムに関する数値シ
ミュレーションによって、ソリトンパルス列と相互作用
する分散波の成長が限定ファクタに含まれることが提示
されていることである。またEssiambreの論文
は、ソリトンと分散波の相互作用を制御するために、高
速可飽和吸収体を差し込むことによって、または同期変
調器を使用することによって伝送距離を増加することが
できることを開示している。
【0010】
【課題を解決するための手段】本出願で具現化し、また
概略的に説明した本発明に従って、1つの観点では、光
伝送システムの範囲のソリトンパルスの伝送性能を監視
するための方法について説明する。概して、本方法はソ
リトンパルスのエネルギーレベルを測定することによっ
て、次に隣接ソリトンパルスの間の分散波にアクセスす
ることによって始まる。典型的に、分散波へのアクセス
は、ソリトンパルスから位相がずれたゲート信号を供給
することによって、またゲートデバイスがゲート信号を
受信する時に分散波のゲートデバイス通過を可能にする
ことによって達成される。好ましくは、ゲート信号はソ
リトンパルスから約180°ずれている。次に、分散波
のエネルギーレベルを監視することができる。次に、ソ
リトンパルスのエネルギーレベルは分散波のエネルギー
レベルと比較され、ソリトンパルス伝送性能の指標を供
給する。
【0011】さらに、本方法は伝送性能の指標に関係す
るフィードバック信号を供給し、次にフィードバック信
号の値に基づきソリトンパルスの特性を変更する方法も
含むことが可能である。例えば、電力レベル、分散、ま
たはパルス形状のような特性は、ソリトンパルスの伝送
を改良または最適化するために変更することが可能であ
る。
【0012】もう1つの観点では、光伝送システム内の
ソリトンパルスの伝送性能を監視するための装置につい
て説明する。概して、装置はゲートデバイスと、フィー
ドバックデバイスと、制御デバイスとを含む。ゲートデ
バイスはソリトンパルスを受信するためのパルス入力を
有し、また隣接ソリトンパルスの間の分散波を検出する
ことができる。またゲートデバイスは、検出された分散
波にアクセスを行うために検出された出力を有する。好
ましくは、ゲートデバイスは電気吸収変調器である。フ
ィードバックデバイスはゲートデバイスの検出される出
力に接続され、またフィードバックデバイスのフィード
バック出力にフィードバック信号を供給する。フィード
バック信号、またはより詳しく述べれば、フィードバッ
ク信号の値はソリトンパルスの伝送性能の指標である。
フィードバック信号、またはより詳しく述べれば、フィ
ードバック信号の値は、ソリトンパルスのエネルギーレ
ベルと、検出された分散波のエネルギーレベルとの間の
差、またはそれらの比率に基づく。制御デバイスはフィ
ードバックデバイスのフィードバック出力に接続され、
またフィードバック信号を受信するための制御入力を有
する。フィードバック信号に応答して、制御デバイス
は、電力レベル、分散またはパルス形状のようなソリト
ンパルスの特性を変更する。
【0013】さらにもう1つの観点では、光伝送システ
ム内のソリトンパルスの伝送性能を監視するための装置
について説明する。装置は、隣接ソリトンパルスの間の
分散波を検出するためのゲートデバイスと、一連の検出
器と、処理デバイスとを含む。第1の検出器はゲートデ
バイスの入力に光学的に結合し、またゲートデバイスに
入射するソリトンパルスのエネルギーレベルを測定する
ことができる。典型的には、測定されたエネルギーレベ
ルは、ソリトンパルスストリームの平均光エネルギーレ
ベルとして、ソリトンパルスと分散波のエネルギーを含
む。第2の検出器はゲートデバイスの検出された出力に
光学的に結合し、また検出された分散波のエネルギーレ
ベルを監視することができる。処理デバイスは両方の検
出器に接続される。処理デバイスは、ソリトンパルスの
エネルギーレベルに対する検出された分散波のエネルギ
ーレベルの比率を決定することができる。また処理デバ
イスは、比率に基づく値を有するフィードバック信号を
発生し、またソリトンパルスの伝送性能の指標としてフ
ィードバック信号を供給することができる。
【0014】また装置は、処理デバイスに接続された制
御デバイスを含むことが可能である。制御デバイスはフ
ィードバック信号を受信することが可能であり、またフ
ィードバック信号の受信に応答して、電力レベル、分散
またはパルス形状のようなソリトンパルスの特性を変更
することが可能である。さらに装置は、ソリトンパルス
の隣接パルスの間のゲート信号によってゲートデバイス
を誘発するために、(典型的にクロック回収回路として
装備された)タイミング回路を含むことが可能である。
ゲート信号は、隣接ソリトンパルスから典型的に約18
0°だけずれることが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】本出願の添付図面は本発明の実施
形態を示し、また実施の形態と共に本発明の利点と原理
を示している。これまでに述べた概要と次に述べる詳細
な説明が共に模範的かつ説明的のみであり、本発明を限
定するものでない。次に述べる説明ならびに本発明の実
施形態は、本発明の他の利点と目的とを記載し提案する
ものである。本発明による種々の実施形態を参照し、そ
の実施例を添付図面に示し、また本発明の説明からその
内容を明らかにする。図中、同一の符号は他の図面にお
いても可能な限り同一の要素を示す。
【0016】ソリトンパルスは、さらに別のパルス形成
を必要とすることなく理論的に無限の伝送距離の能力を
有する特殊な形態のパルスであることが既知である。実
際には、一連のソリトンパルスの使用可能な伝送距離は
完全には無限ではない。出願人は、一連のソリトンパル
スが光学ファイバ内で伝送される時、非ソリトンエネル
ギーの分散波が隣接ソリトンパルスの間に現れ、また隣
接パルスの間に実質的にトラップされることを発見し
た。電力、分散またはパルス形状が非線形のシュレディ
ンガー波動方程式を正確に満たさない場合、エネルギー
のこのような分散波はトラップされる。本発明に従う監
視システムは、隣接ソリトンパルスの間の分散波を検出
かつ監視するゲートデバイスを有する。分散波のエネル
ギーレベルは典型的に検出され、監視され、次にソリト
ンパルス内のエネルギーに関して比較される。このよう
な比較またはエネルギーレベルの比率(例えば分散波エ
ネルギーのソリトンパルスに対する比率)は、ソリトン
パルスの伝送性能の優れた指標として役立つ。このよう
にして、ソリトンパルス伝送性能のほぼリアルタイムの
指標を光学式伝送システム内に好適に供給することがで
きる。
【0017】さらに出願人は、ソリトンパルスがファイ
バに沿って伝播する方法を改良または最適化するため
に、このようなソリトンパルス伝送性能の指標を利用で
きることを発見した。本発明の実施形態に従って、ソリ
トンパルスエネルギーに関して分散波エネルギーを比較
することに基づき、フィードバック信号がフィードバッ
クデバイスによって典型的に発生また、供給される。フ
ィードバック信号の値に応じて、ソリトンパルスの特性
が変更される。例えば特性は、ソリトンパルスの電力レ
ベル、ソリトンパルスの分散、またはソリトンパルスの
パルス形状の内の1つまたはそれらの組合せを含むこと
が可能である。このようなソリトンパルスの特性を変更
することによって、ソリトンパルスの伝送性能を所望の
値に好適に改良または最適化することが可能である。こ
のようにして、ソリトン分散波長の相互作用によって性
能が悪化する前に、伝送距離が好適に増加される。
【0018】要約すると、図1は本発明の実施形態のた
めの操作環境を示すブロック図である。図2は、隣接ソ
リトンパルスが図1の光伝送システム内に伝播する時の
隣接ソリトンパルスの間の分散波の成長を図示してい
る。図3は、図1の光伝送システムの監視部分とフィー
ドバック部分とをより詳細に示している。図4は、本発
明の実施形態に従ってソリトンパルスの伝送性能を監視
するための模範的な方法のステップを示している。
【0019】図1に示したように、本発明の実施形態に
従って、ソリトンパルスを光学ソースから受信機まで伝
送する光伝送システム100が示されている。概して、
光伝送システム100はソリトンソース105と、少な
くとも1つの監視モジュール110と、受光器115と
を含む。光ファイバ120aは、ソリトンソース105
を監視モジュール110に接続するために光伝送システ
ム100内で使用される。同様に、監視モジュール11
0を受光器115に接続するために光ファイバ120b
が使用される。
【0020】ソリトンソース105は、好ましくは10
Gbit/sのようなかなり高いデータ速度でソリトン
パルスストリームまたは列を発生する能力を有する。ソ
リトンソース105によって発生されるソリトンパルス
は、監視モジュール110に通じるファイバ120aに
注入される。図示していないが、ソリトンソース105
は、装置100用のソリトン波長分割多重化システムに
複数のチャネルを伝送するために多重伝送または変換デ
バイスを含むことが可能である。
【0021】概して、監視モジュール110はソリトン
パルスの伝送性能を監視し、またソリトン伝送性能を改
良または最適化するためのソリトンパルス列の特性を調
整する。より詳しくは、監視モジュール110は隣接ソ
リトンパルスの各々の間の分散波を検出かつ監視する。
さらに監視モジュール110は、ソリトンパルスの検出
されたエネルギーレベルと、分散波の検出されたエネル
ギーレベルとの間の相対的な差または比率を決定する。
相対的な差または比率は、ソリトンパルスの伝送性能の
指標である。
【0022】さらに監視モジュール110は、ソリトン
パルスが監視モジュール110を通して受光器115に
向かって伝播するにつれ、ソリトンパルスの特性を調
整、変更または最適化するために、この伝送性能の指標
を使用することもできる。このようにして、光伝送シス
テム100は、変動するまたは未知の値のリンク分散、
ファイバ損失および長さを有する従来の相互交換搬送波
(IEC)ファイバリンクのような光ファイバリンクに
わたって好適に機能することができる。監視モジュール
110の追加の特徴について、図3を参考にして以下に
より詳細に説明する。
【0023】一般的に、監視モジュール110は光ファ
イバ120bを必要とすることなく受光器115に直接
接続される。さらに本発明の他の実施形態は、光ファイ
バ120aの一部として、集合的に制御デバイスと呼ば
れる1つ以上の光増幅器(図示せず)または1つ以上の
調整可能な分散補償デバイス(図示せず)も含むことが
可能であると意図される。このようにして、監視モジュ
ール110は、ソリトンパルス伝送性能を監視かつ最適
化するために、1つ以上のこのような制御デバイスと、
ソリトンソース105とにフィードバックを供給するこ
とが可能である。
【0024】図1に示した光伝送システム100は1つ
のみの監視モジュール110を備え、他方本発明の他の
実施形態では、ファイバ経路に沿って周期的に分散され
る1つ以上の監視モジュール110を使用することが可
能である。1つ以上の監視モジュール110によって、
監視モジュールは光ファイバの部分を利用して直列に繋
ぐことが可能である。このような直列構造で、多数の監
視モジュールはソリトンソース105と受光器115と
の間の多数の箇所においてソリトンパルス伝送性能を監
視し、また適応最適化する機能を提供し、またソリトン
分散波長の相互作用を減少させる。
【0025】隣接ソリトンパルスが光ファイバ120a
のような光ファイバ内に伝播するにつれ、分散エネルギ
ーが隣接ソリトンパルスの間にトラップされるのを出願
人は発見した。孤立ソリトンパルスは分散波エネルギー
を発散するが、このエネルギーはトラップされない。そ
の代わりに、分散波エネルギーは、隣接した論理ゼロの
ために時間帯のエネルギーレベルを増加し、したがって
消光比を低減し、またシステム伝送性能を悪化させる。
図2は、パルスが光ファイバの下方に伝播する時の一連
のソリトンパルス内の1対の模範的な隣接ソリトンパル
スを示した図面である。
【0026】図2に示したように、図1の光ファイバ1
20aのような光ファイバ内のZ方向に伝播する時の隣
接ソリトンパルス200が示されている。より詳しく
は、隣接ソリトンパルス200が光ファイバ内の下流側
で光源から離れてZ方向に伝播する時の1対の隣接ソリ
トンパルス200が、光源からの3つの異なった伝送距
離(Z、Z、Z)で示されている。
【0027】光源に最も近い第1の伝送距離Zでは、
隣接ソリトンパルス200は、隣接ソリトンパルス20
0の間に分散エネルギーがないので許容し得る伝送性能
を有するように思われる。図1の実施例から、第1の伝
送距離Zは、隣接ソリトンパルス200がソリトンソ
ース105のファイバ120aにちょうど注入された点
を表している可能性がある。
【0028】次の伝送距離Zで、同一の隣接ソリトン
パルス200が現われる。図1の実施例では、この次の
伝送距離Zは、隣接ソリトンパルス200がソリトン
ソース105と監視モジュール110との間の中間部分
のファイバ120aの中に伝播している点を表している
可能性がある。しかし、伝送距離Zでは、ある分散非
ソリトンエネルギーが隣接ソリトンパルス200の間に
現われる。
【0029】実質的に、分散非ソリトンエネルギーは、
ソリトン分解能内で非線形のシュレディンガー波動方程
式にもはや適合しない超過パルスエネルギーである。フ
ランコの論文に説明されているような非線形のシュレデ
ィンガー波動方程式によれば、このような超過のエネル
ギーは、伝搬中にソリトンパルスがそれ自体を絶えず再
形成するにつれて、ソリトンパルスから発散される。か
くして、分散非ソリトンエネルギーは隣接ソリトンパル
ス200の間に分散波205として現れる。
【0030】最後の伝送距離Zでは、同一の隣接ソリ
トンパルス200および分散波205が再び存在する。
図1の実施例では、この最終の伝送距離Zは、隣接ソ
リトンパルス200がファイバ120aを通して伝播
し、また監視モジュール110に入ろうとしている点を
表している可能性がある。隣接ソリトンパルス200が
移動した伝送距離のため、追加の分散非ソリトンエネル
ギーはソリトン200から落ち、また分散波205の中
に入る。図2に示したように、伝送距離Zにおける分
散波205のエネルギーレベルは隣接ソリトンパルス2
00のエネルギーレベルに関して増加している。分散波
205のエネルギーレベルが隣接ソリトンパルス200
のエネルギーレベルに関して増加するにつれ、ソリトン
パルスの伝送性能は減少する。したがって、これらのそ
れぞれのエネルギーレベルの間の差またはこれらのそれ
ぞれのエネルギーレベルの比率は、ソリトンパルスの伝
送性能の指標として機能する。
【0031】上述の隣接ソリトンパルス200と、この
ようなパルスの間の分散波205と、図2の図とに関連
して、光伝送システム内の本発明の実施形態について説
明することが可能である。図3はこのような光伝送シス
テムのより詳細なブロック図であり、このシステムは本
発明の実施形態に従ったソリトンパルスの伝送性能を監
視するための装置を含む。
【0032】図3に示したように、本発明に従った実施
形態は、監視モジュール110にソリトンパルスストリ
ームを供給するソリトンソース105を含む。本実施形
態では、監視モジュール110は一連の検出および監視
コンポーネントに光学的に応答する制御デバイス305
を含む。制御デバイス305は、パルスの伝送性能を改
良するためにソリトンパルスの1つ以上の特性を変更す
る能力を有する光学または電子光学デバイスである。例
えば、このような特性はソリトンパルスの電力レベル、
ソリトンパルスの分散またはソリトンパルスのパルス形
状を含むことが可能である。模範的な実施形態では、制
御デバイス305は調整可能な利得または調整可能な分
散補償器を有する光増幅器であることが可能である。本
発明の模範的な実施形態で使用するために適切な調整可
能な分散補償器の実施例は、従来のブラッグ格子であ
る。当業者は、ソリトンパルスの分散を調整するために
適切な他の種々の従来のデバイスについて承知している
であろう。
【0033】検出および監視コンポーネントは一連の光
学分割器310a−cと、ゲートデバイス315と、タ
イミング回路320と、複数の検出器325a−bと、
フィードバックデバイス330とを含む。実質的に、ソ
リトンパルスが制御デバイス305を通過すると、ソリ
トンパルスストリームはサンプリングされるか、または
ソリトンパルスの伝送性能を監視するために分割器31
0a−cによっていくつかのルートに分割される。分割
器310a−cは、ゲートデバイス315、タイミング
回路320のパルス入力に、また検出器325aの内の
1つにソリトンパルスを実質的に供給する。
【0034】概して、検出器325aは実質的にソリト
ンパルスのエネルギーレベルを測定する。模範的な実施
形態では、検出器325aは平均の光パワーを測定する
ために使用される低帯域幅フォトダイオードである。さ
らに、本発明の実施形態では、測定されたエネルギーレ
ベルはソリトンパルスストリームの平均光パワーとし
て、分散波のエネルギーと共にソリトンパルスのエネル
ギーを含むことが可能である。
【0035】ソリトンパルスを受信すると、(本発明の
ある実施形態ではクロック回収回路と呼ばれる)タイミ
ング回路320は、ソリトンパルスからゲート信号を抽
出する。概して、ゲート信号は、隣接ソリトンパルス2
00の間の時間の期間に分散波205が現われる可能性
のあるその時間の期間の指標を供給する。本発明の模範
的な実施形態では、ゲート信号は、10Gビット/秒の
ソリトンパルスストリームから抽出される10GHzク
ロック信号として設けられる。ゲート信号は、トリガと
してゲートデバイス315のタイミング入力に供給され
る。典型的には、ゲート信号は入着ソリトンパルスと
(好ましくは約180°だけ)位相からずれている。こ
のようにして、ゲートデバイス315は、ゲートデバイ
ス315の「通過」状態が入着ソリトンパルスと典型的
に180°だけ位相がずれるように、隣接ソリトンパル
スの間のゲート信号によって誘発することが可能であ
る。これによって、ゲートデバイス315は、隣接ソリ
トンパルス200の間の分散波205にアクセスを設け
ることが可能である。模範的な実施形態では、ゲートデ
バイス315は、電気吸収変調器のような光学ゲートデ
バイス、電気光学変調器または非線形ループミラーとし
て装備される。本発明の模範的な実施例では、ゲートデ
バイスはPirelli社製のモデル番号28976の
ニオブ酸リチウム(LiNbO)集積電気光学変調器
である。本発明の他の実施形態はAlcatel社製の
電気吸収変調器を使用することが可能である。
【0036】ソリトンパルスが所望の伝送性能レベル
(例えば、もはや電力レベル、パルス幅、パルス形状ま
たは分散の所望値または最適値においてではなく)から
摂動されていたならば、分散波エネルギーはゲートデバ
イス315の検出された出力に現われる。分散波エネル
ギー、または分散波エネルギーを表す典型的なゲートデ
バイス315によって供給される信号は、次に検出器3
25bによって検出される。典型的に、検出器325b
は低帯域フォトダイオードである。このようにして、分
散波205のエネルギーレベルは平均電力レベルまたは
瞬間電力レベルのために監視することが可能である。
【0037】検出器325a−bはフィードバックデバ
イス330に接続され、またソリトンパルスのエネルギ
ーを表すと共に分散波205の検出エネルギーを表す信
号をそれぞれ供給する。検出器325aによって測定さ
れるソリトンパルスのエネルギーは分散波205のエネ
ルギーを含み、他方検出器325aによって測定される
エネルギーは、ちょうどソリトンパルスそれら自体のエ
ネルギーであることも可能である。とにかく、フィード
バックデバイス330はそれぞれのエネルギーレベルを
比較し、また分散波のエネルギーレベルと、ソリトンパ
ルスのエネルギーレベルとの間の差または比率を決定す
る。この比較、差または比率によって、ソリトンパルス
伝送性能の好適な指標が得られる。換言すれば、これら
のエネルギーレベルを比較することによって、ソリトン
パルス忠実度の品質(または悪化)の指標が得られる。
【0038】模範的な実施形態では、フィードバックデ
バイス330は従来のマイクロプロセッサまたは従来の
マイクロコントローラのような処理デバイスである。し
かし、当業者は、本発明の任意の実施形態において特定
の設計とコスト配慮に応じて別個の論理回路成分または
アナログ制御回路を用いてフィードバックデバイス33
0を装備することも可能であることを理解するであろ
う。
【0039】フィードバックデバイス330が比較を行
い、またソリトンパルス伝送性能の指標を確認すると、
この情報は、フィードバックデバイス330のフィード
バック出力からの遠隔測定として、制御デバイス305
(または多数の制御デバイス)に好適に送り返すことと
が可能である。情報は、ソリトンパルスの特性を変更す
るために、概して制御デバイス305によって使用する
ことが可能である。より詳しくは、フィードバック信号
の値によって、制御デバイス305はソリトンパルスの
伝送性能を適切に変更または最適化することができる。
例えば、利得制御を有する光増幅器、パルス圧縮器/伸
張器、または調整可能な分散補償器は、ソリトンパルス
の電力レベル、ソリトンパルスのパルス形状、またはソ
リトンパルスの分散特性の内の1つあるいはそれらの組
合せを変更することによって、ソリトンパルスの伝送性
能を達成することが可能である。かくして、このような
光伝送システム100は、変動するまたは未知の値のフ
ァイバリンク分散、ファイバ損失およびファイバ長さを
扱うために適応性があり、また堅牢であり得る。さら
に、1つ以上の監視モジュール110が光伝送システム
100の中に所望されるならば、当業者は、本出願に記
述したようなこのような多数の監視モジュール110に
よって、追加レベルの適応性と堅牢性が光伝送システム
100に提供されることが理解できる。
【0040】本発明の他の実施形態では、光伝送システ
ム100の供給段階におけるソリトンソース105に、
フィードバック信号を送り返すことが可能である。この
ようにして、ソリトンソース105は、ソリトンパルス
伝送性能を改良または最適化するためにソリトンパルス
の特性を変更する制御デバイスであると考えることも可
能である。
【0041】制御デバイス305またはソリトンソース
105のような制御デバイスにソリトンパルス性能の指
標を送り返すことによって、光伝送システム100が基
本ソリトンのためにちょうど最適な伝送性能レベルの上
で機能するように、制御デバイスを調整することが可能
である。このようにして、監視モジュール110は、分
散波205に関連した小さいが、有限のエネルギーレベ
ルを検出かつ監視することが可能である。分散波のエネ
ルギーレベルは、上述のような本発明の実施形態を用い
て検出かつ監視するのに十分大きいが、分散波のエネル
ギーがソリトン伝送性能にかなり影響を与えるほど大き
くないことが可能である。
【0042】図4は、本発明の実施形態に従ってソリト
ンパルスの伝送性能を監視するための方法の模範的なス
テップを示すフローチャートである。図4に示したよう
に、方法400は、ソリトンパルスのエネルギーレベル
が測定されるステップ405に始まる。図3に示した実
施例では、検出器325aはソリトンパルスのエネルギ
ーレベルを検出する。模範的な実施形態では、ソリトン
パルスの検出されたエネルギーレベルはソリトンパルス
および分散波の両方の平均エネルギーレベルを含む。
【0043】ステップ410において、ソリトンパルス
は、ゲートデバイス315のようなゲートデバイスに印
加される。ソリトンパルスがゲートデバイスに印加され
ると、分散波エネルギーは、ステップ415の間、パル
スストリーム内の隣接ソリトンパルスの間に実質的にゲ
ートされる。換言すれば、ソリトンパルスは隣接ソリト
ンパルスの間の分散波を明らかにするか、またはアクセ
スするためにゲートされる。分散波へのアクセスは、ソ
リトンパルスの1つが通過した後、しかし次のソリトン
パルスがゲートデバイスに到着する前に、ゲートデバイ
スをゲート信号によって誘発することによって典型的に
達成される。ゲート信号がゲートデバイスに供給される
と、ゲートデバイスは典型的に「通過」状態に入り、ま
た分散波「通過」の監視を実質的に可能にする。ステッ
プ420において、分散波のエネルギーレベルが監視さ
れる。典型的に、分散波エネルギーは、フィードバック
デバイス330と組み合わせたもう1つの検出器325
bを用いて監視される。
【0044】ステップ425において、分散波のエネル
ギーレベルはソリトンパルスそれら自体のエネルギーレ
ベルと比較される。このようにして、エネルギーレベル
における相対的な差または異なったエネルギーレベルの
比率は、ソリトンパルスが伝播した時のソリトンパルス
の伝送性能を示す。ソリトンパルス伝送性能の指標は、
未知の損失、分散および長さ特性を有するファイバリン
クと、光伝送システムとの適合および取り扱いを可能に
するので有利である。
【0045】ステップ430において、ソリトンパルス
伝送性能の指標に関するフィードバック信号が発生され
る。より詳しくは述べれば、フィードバック信号の値は
伝送性能の指標を表す。次にフィードバック信号は、ス
テップ435に述べるように、図3の制御デバイス30
5のような制御デバイスに遠隔測定として供給される。
そうすることによって、次に制御デバイスはアダプティ
ブフィードバックループを完了し、またソリトンパルス
がステップ440においてフィードバック信号(すなわ
ちソリトンパルス伝送性能の指標)に基づき制御デバイ
スを通過する時の伝送性能を改良または最適化するため
に、ソリトンパルスを変更することができる。
【0046】要約すると、本発明の模範的な実施形態は
光伝送システム100の一部であり、またゲートデバイ
ス315と、フィードバックデバイス330と、制御デ
バイス305とを含む。ソリトンパルスはゲートデバイ
ス315によって受信され、次にこのデバイスは、タイ
ミング回路320の補助により隣接ソリトンパルス20
0の間の分散波205を検出かつ監視する。実質的に、
タイミング回路320は、ゲートデバイス315を誘発
するために、ゲートデバイス315に入射するソリトン
パルスから位相がずれた(典型的に約180°位相がず
れた)ゲート信号を供給する。ゲートデバイス315を
誘発することによって、隣接ソリトンパルス200の間
の分散波205のアクセスと監視が可能になる。フィー
ドバックデバイス330は、検出器325a−bと処理
回路とを使用して、ソリトンパルスのエネルギーと、分
散波205のエネルギーとを測定する。次にフィードバ
ックデバイス330は相対的なエネルギーレベルを比較
するか、またはより詳しく述べれば、ソリトンパルス伝
送性能の指標としてエネルギーレベルの比率を決定す
る。この指標は、制御デバイス305がソリトンパルス
の特性を適切に調整して伝送性能を改良または最適化す
るために、フィードバック信号として制御デバイス30
5にフィードバックされる。
【0047】本発明の精神と範囲から逸脱することなし
に、本発明のシステムと方法に対して種々の修正と変更
を行うことができることが当業者には明白であろう。例
えば、図に示した監視モジュールは好適な実施形態につ
いて模範的なものと意図されている。正確なゲートおよ
びフィードバック構造は、ここに開示されているような
等価の監視装置を得るために、本発明の精神または範囲
から逸脱することなしに、当業者は変更することが可能
である。本発明は、本発明の修正と変更が添付請求項と
それらの等価物の範囲内に含まれるならば、それらの修
正と変更を網羅する。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に従った光伝送システムを示
すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に従った隣接ソリトンパルス
の相対的なエネルギーレベルと、増加分散波とを示す図
である。
【図3】本発明の実施形態に従ったソリトンパルスの伝
送性能を監視するための装置を示すより詳細なブロック
図である。
【図4】本発明の実施形態に従ったソリトンパルスの伝
送性能を監視するためのステップを示すフローチャート
である。
【符号の説明】
100…光伝送システム、105…ソリトンソース、1
10…監視モジュール、115…受光器、120a…光
ファイバ、120b…光ファイバ、200…隣接ソリト
ンパルス、205…分散波、305…制御デバイス、3
10a−c…光学分割器、315…ゲートデバイス、3
20…タイミング回路、325a−b…検出器、330
…フィードバックデバイス

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光伝送システム内の複数のソリトンパ
    ルスの伝送性能を監視するための方法であって、 ソリトンパルスのエネルギーレベルを測定するステップ
    と、 ソリトンパルスの隣接パルスの間の分散波にアクセスす
    るステップと、 分散波のエネルギーレベルを監視するステップと、 ソリトンパルスのエネルギーレベルと分散波のエネルギ
    ーレベルとを比較して、ソリトンパルスの伝送性能の指
    標を供給するステップと、を備える方法。
  2. 【請求項2】 前記ソリトンパルスのエネルギーレベ
    ルを測定するステップにおいて、第1の検出器に入射す
    るソリトンパルスのエネルギーレベルを測定するステッ
    プをさらに備える、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記アクセスするステップにおいて、
    ソリトンパルスの隣接パルスの間の分散を明らかにする
    ためにソリトンパルスをゲートするステップをさらに備
    える、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ゲートするステップにおいて、ソ
    リトンパルスの各々から位相がずれているゲート信号を
    ゲートデバイスに供給するステップと、ゲート信号に応
    答して分散波のゲートデバイス通過を可能にするステッ
    プとをさらに備える、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記監視するステップが、分散波がゲ
    ートデバイスを通過する時の分散波のエネルギーレベル
    を監視するステップをさらに備える、請求項4記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 前記伝送性能の指標に関係するフィー
    ドバック信号を供給するステップをさらに備える、請求
    項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 フィードバック信号の値に基づきソリ
    トンパルスの特性を変更するステップをさらに備える、
    請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記変更するステップが、フィードバ
    ック信号に基づきソリトンパルスの電力レベルを変更す
    るステップをさらに備える、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記変更するステップが、フィードバ
    ック信号に基づきソリトンパルスの分散特性を変更する
    ステップをさらに備える、請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記変更するステップが、フィード
    バック信号に基づきソリトンパルスのパルス形状を変更
    するステップをさらに備える、請求項7記載の方法。
  11. 【請求項11】 光伝送システム内の複数のソリトン
    パルスの伝送性能を監視するための装置であって、 ソリトンパルスを受信するためのパルス入力を有するゲ
    ートデバイスであって、該ゲートデバイスがソリトンパ
    ルスの隣接パルスの間の分散波を検出するために機能
    し、該ゲートデバイスが、検出分散波にアクセスを設け
    るために検出される出力を有するゲートデバイスと、 ゲートデバイスが検出した出力に接続するフィードバッ
    クデバイスであって、該フィードバックデバイスが該フ
    ィードバックデバイスのフィードバック出力にフィード
    バック信号を供給し、該フィードバック信号がソリトン
    パルスの伝送性能を示すフィードバックデバイスと、 フィードバックデバイスのフィードバック出力に接続
    し、前記フィードバック信号に応答してソリトンパルス
    の特性を変更する制御デバイスと、を備える装置。
  12. 【請求項12】 前記フィードバックデバイスが、 ソリトンパルスのエネルギーレベルを測定するための第
    1の検出器と、 ゲートデバイスが検出した出力に接続し、該検出された
    分散波のエネルギーレベルを監視する第2の検出器と、 第1の検出器と第2の検出器とに接続された処理デバイ
    スであって、該処理デバイスがフィードバック信号を発
    生して、またフィードバック出力にフィードバック信号
    を供給するために機能する処理デバイスと、 をさらに備える請求項11記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記ゲートデバイスのタイミング入
    力に接続されたタイミング回路をさらに備える請求項1
    1記載の装置であって、該タイミング回路が、ゲートデ
    バイスのパルス入力に入射するソリトンパルスの隣接パ
    ルスの間のゲートデバイスのタイミング入力にゲート信
    号を供給する装置。
  14. 【請求項14】 前記タイミング回路が、ゲートデバ
    イスのパルス入力に入射するソリトンパルスの各々から
    位相がずれたゲート信号をさらに供給する、請求項13
    記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記制御デバイスが、フィードバッ
    ク信号の受信に応答してソリトンパルスの電力レベルを
    変更する、請求項11記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記制御デバイスがフィードバック
    信号の受信に応答してソリトンパルスの分散レベルを変
    更する、請求項11記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記制御デバイスがフィードバック
    信号の受信に応答してソリトンパルスのパルス形状を変
    更する、請求項11記載の装置。
  18. 【請求項18】 光伝送システム内の複数のソリトン
    パルスの伝送性能を監視するための装置であって、 ソリトンパルスの隣接パルスの間の分散波を検出するゲ
    ートデバイスと、 ゲートデバイスの入力に光学的に接続し、ソリトンパル
    スおよびゲートデバイスに入射する分散波のエネルギー
    レベルを測定する第1の検出器と、 ゲートデバイスが検出した出力に光学的に接続し、当該
    検出された分散波のエネルギーレベルを監視する第2の
    検出器と、 第1の検出器と第2の検出器とに接続された処理デバイ
    スであって、該処理デバイスが、検出された分散波のエ
    ネルギーレベルの、ソリトンパルスのエネルギーレベル
    に対する比率を決定し、前記比率に基づく値を有するフ
    ィードバック信号を生成し、フィードバック信号をソリ
    トンパルスの伝送性能の指標として供給する機能を有す
    る処理デバイスと、を備える装置。
  19. 【請求項19】 前記フィードバック信号を受信する
    ための処理デバイスに接続され、また前記フィードバッ
    ク信号の受信に応答してソリトンパルスの特性を変更す
    る制御デバイスをさらに備える、請求項18記載の装
    置。
  20. 【請求項20】 前記制御デバイスがフィードバック
    信号の受信に応答してソリトンパルスの電力レベルを変
    更する、請求項19記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記制御デバイスがフィードバック
    信号の受信に応答してソリトンパルスの分散レベルを変
    更する、請求項19記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記制御デバイスがフィードバック信
    号の受信に応答してソリトンパルスのパルス形状を変更
    する、請求項19記載の装置。
  23. 【請求項23】 ソリトンパルスの隣接パルスの間のゲ
    ート信号によってゲートデバイスを誘発するためのタイ
    ミング回路をさらに備える、請求項18記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記タイミング回路が、ソリトンパ
    ルスの隣接パルスからずれたゲート信号を供給する、請
    求項23記載の装置。
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