JP2000088804A - 分取装置 - Google Patents
分取装置Info
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- JP2000088804A JP2000088804A JP10254846A JP25484698A JP2000088804A JP 2000088804 A JP2000088804 A JP 2000088804A JP 10254846 A JP10254846 A JP 10254846A JP 25484698 A JP25484698 A JP 25484698A JP 2000088804 A JP2000088804 A JP 2000088804A
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- Japan
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- gel
- plate
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- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゲルから目的とする部位を切り出し分取する
分取装置を提供する。 【解決手段】 電気泳動で展開された試料を含むアガロ
ースゲルを、X−Yステージ2にゲルストッパー3、4
を用いて設置する。蛍光体で標識された試料は、光源
6、二次元カメラ7により検出され、電気泳動パターン
は画像データとしてモニタ8に表示される。画像データ
を参照して切り出す部分を選択し、切り出し部9、10
を用いて、選択された部分をゲルから自動的にカットす
る。 【効果】 目的とする部位を正確に切り出し分取でき
る。
分取装置を提供する。 【解決手段】 電気泳動で展開された試料を含むアガロ
ースゲルを、X−Yステージ2にゲルストッパー3、4
を用いて設置する。蛍光体で標識された試料は、光源
6、二次元カメラ7により検出され、電気泳動パターン
は画像データとしてモニタ8に表示される。画像データ
を参照して切り出す部分を選択し、切り出し部9、10
を用いて、選択された部分をゲルから自動的にカットす
る。 【効果】 目的とする部位を正確に切り出し分取でき
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DNA、RNA、
又は蛋白等の目的とする試料を含む部分のゲルを分取す
る分取装置に関する。
又は蛋白等の目的とする試料を含む部分のゲルを分取す
る分取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲノムプロジェクトの進行に伴い、さま
ざまな遺伝子の機能解析が活発に進んでいる。その中で
も目的遺伝子の分取技術は今後必須の技術であり、操作
の簡便性、感度の向上が望まれている。
ざまな遺伝子の機能解析が活発に進んでいる。その中で
も目的遺伝子の分取技術は今後必須の技術であり、操作
の簡便性、感度の向上が望まれている。
【0003】従来、DNA、RNA、又は蛋白等の分離
には、ゲル電気泳動法が用いられている。ゲルから目的
の試料を抽出精製する際には、ゲルをレーザ等でスキャ
ンし、蛍光体等で標識された試料を検出した後に、得ら
れた画像を参照してゲルを切り出して試料の分取を行な
っている。アガロースゲルの場合は、ゲルを直接スキャ
ンすることが可能である。一方、ポリアクリルアミドゲ
ルの場合、ゲル厚が1mm以下と非常に薄く、表面に凹
凸ができやすい。このため螢光検出用のレーザをゲルに
照射した時、散乱しやすい。散乱を防止し検出の感度を
上げるために、ポリアクリルアミドゲルを2枚のガラス
板に挟みフラットな状態に保って泳動及びレーザスキャ
ンを行なう。ポリアクリルアミドゲルをスキャンした
後、ゲルの画像データをプリントアウトして、画像デー
タを参照しながら試料を含むゲルの切り出しを行なった
り、又はUV照射下で試料部分を直接可視化して、ゲル
の切り出し操作を行なっていた。しかし、プリントアウ
トされた画像データを参照する操作の場合、ゲルと画像
データとの位置合せが非常に困難で、正確な切り出し操
作は難しかった。また、UV照射下の操作の場合、切り
出し部位の特定は容易なものの、UV照射により試料が
分散することも希ではない。以上の様な背景から、ゲル
から試料を含む部分の分取を目的とした装置が開発され
ている。
には、ゲル電気泳動法が用いられている。ゲルから目的
の試料を抽出精製する際には、ゲルをレーザ等でスキャ
ンし、蛍光体等で標識された試料を検出した後に、得ら
れた画像を参照してゲルを切り出して試料の分取を行な
っている。アガロースゲルの場合は、ゲルを直接スキャ
ンすることが可能である。一方、ポリアクリルアミドゲ
ルの場合、ゲル厚が1mm以下と非常に薄く、表面に凹
凸ができやすい。このため螢光検出用のレーザをゲルに
照射した時、散乱しやすい。散乱を防止し検出の感度を
上げるために、ポリアクリルアミドゲルを2枚のガラス
板に挟みフラットな状態に保って泳動及びレーザスキャ
ンを行なう。ポリアクリルアミドゲルをスキャンした
後、ゲルの画像データをプリントアウトして、画像デー
タを参照しながら試料を含むゲルの切り出しを行なった
り、又はUV照射下で試料部分を直接可視化して、ゲル
の切り出し操作を行なっていた。しかし、プリントアウ
トされた画像データを参照する操作の場合、ゲルと画像
データとの位置合せが非常に困難で、正確な切り出し操
作は難しかった。また、UV照射下の操作の場合、切り
出し部位の特定は容易なものの、UV照射により試料が
分散することも希ではない。以上の様な背景から、ゲル
から試料を含む部分の分取を目的とした装置が開発され
ている。
【0004】独自の泳動トレイを用いて試料を電気泳動
して試料の解析抽出を自動に行ない、板状ゲルより切り
出し分取を行なう装置(第1の従来技術)、キャピラリ
ーゲル電気泳動法を用いた分取装置(第2の従来技術)
が知られている。
して試料の解析抽出を自動に行ない、板状ゲルより切り
出し分取を行なう装置(第1の従来技術)、キャピラリ
ーゲル電気泳動法を用いた分取装置(第2の従来技術)
が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来技術では、
装置独自のトレイを用いなければならず、自由度が低
い。ポリアクリルアミドゲルを用いた場合、ゲルをガラ
ス板で挟み込んで電気泳動及び検出しないので、感度
が、1ng/bandと、著しく低下するという問題が
ある。即ち、ポリアクリルアミドゲルをガラス板で挟み
込んで電気泳動及び検出を行なう場合の感度20pg/
bandに比べ、2桁近く感度が悪い。
装置独自のトレイを用いなければならず、自由度が低
い。ポリアクリルアミドゲルを用いた場合、ゲルをガラ
ス板で挟み込んで電気泳動及び検出しないので、感度
が、1ng/bandと、著しく低下するという問題が
ある。即ち、ポリアクリルアミドゲルをガラス板で挟み
込んで電気泳動及び検出を行なう場合の感度20pg/
bandに比べ、2桁近く感度が悪い。
【0006】第2の従来技術では、キャピラリー中に導
入される試料の絶対量が少なく、また多量の溶液で希釈
されたサンプルしか回収できず、微量試料の分画には不
向きであるという問題がある。以上のように従来市販さ
れている装置はいずれも操作性、感度面に問題がある。
また、ゲルから目的とする部位のみを、正確に分取する
ための有効な従来手法はない。
入される試料の絶対量が少なく、また多量の溶液で希釈
されたサンプルしか回収できず、微量試料の分画には不
向きであるという問題がある。以上のように従来市販さ
れている装置はいずれも操作性、感度面に問題がある。
また、ゲルから目的とする部位のみを、正確に分取する
ための有効な従来手法はない。
【0007】本発明の目的は、現在、広く使用されてい
る泳動形態をそのまま使用でき、ゲルと電気泳動パター
ンの画像との煩雑な位置合せ操作の自動化が可能であ
り、マニュアル操作でもより精度良く分取できる装置を
提供することにある。
る泳動形態をそのまま使用でき、ゲルと電気泳動パター
ンの画像との煩雑な位置合せ操作の自動化が可能であ
り、マニュアル操作でもより精度良く分取できる装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の分取装置では、
蛍光体等で標識された試料を板状ゲルを用いて泳動分離
した後、板状ゲルをレーザ照射して蛍光体からの螢光を
検出して電気泳動パターンを検出解析し、電気泳動パタ
ーンの画像データを使用して分取部分をモニタ上で選択
し決定する。決定された部位を、分取装置の分取機構に
取り付けられた針状カッターでゲル上に切り込みを入れ
て、ゲルを分取回収する。
蛍光体等で標識された試料を板状ゲルを用いて泳動分離
した後、板状ゲルをレーザ照射して蛍光体からの螢光を
検出して電気泳動パターンを検出解析し、電気泳動パタ
ーンの画像データを使用して分取部分をモニタ上で選択
し決定する。決定された部位を、分取装置の分取機構に
取り付けられた針状カッターでゲル上に切り込みを入れ
て、ゲルを分取回収する。
【0009】更に、分取回収後のゲルの分取回収部分の
周辺を再度レーザ照射し、ゲルの分取回収(切り出し回
収)が正確に行われたことを確認する。この際、再度レ
ーザ照射を行なう部位も、最初にレーザ照射を行なった
時の画像データを参照してモニタ上で決定する。
周辺を再度レーザ照射し、ゲルの分取回収(切り出し回
収)が正確に行われたことを確認する。この際、再度レ
ーザ照射を行なう部位も、最初にレーザ照射を行なった
時の画像データを参照してモニタ上で決定する。
【0010】また、ゲル回収時、及び再度のレーザ照射
時にゲル板が検出機構上で最初の設置位置からずれてし
まうのを防ぐため、検出機構部のゲル設置部分にはゲル
板が移動しないように、一度移動させても再度当初の位
置に設置できるような、ゲルストッパーを用意する。ポ
リアクリルアミドゲル使用の場合、試料の検出時は、感
度向上のためゲルの両面をガラス板で覆っておくが、切
り出し分取の際には上部ガラス板をはずす必要がある。
このためガラス板上でゲルがずれる可能性がある。ずれ
を補正するために、突起を持つ形状のスペーサーを用い
てゲルを作製する。スペーサーの突起部をゲルの位置マ
ーカーとして用いてゲルの分取を行ない、分取後は再度
上部ガラス板をゲルにかぶせレーザ照射を行なう。
時にゲル板が検出機構上で最初の設置位置からずれてし
まうのを防ぐため、検出機構部のゲル設置部分にはゲル
板が移動しないように、一度移動させても再度当初の位
置に設置できるような、ゲルストッパーを用意する。ポ
リアクリルアミドゲル使用の場合、試料の検出時は、感
度向上のためゲルの両面をガラス板で覆っておくが、切
り出し分取の際には上部ガラス板をはずす必要がある。
このためガラス板上でゲルがずれる可能性がある。ずれ
を補正するために、突起を持つ形状のスペーサーを用い
てゲルを作製する。スペーサーの突起部をゲルの位置マ
ーカーとして用いてゲルの分取を行ない、分取後は再度
上部ガラス板をゲルにかぶせレーザ照射を行なう。
【0011】また、分取時の上部ガラス板を取り外すこ
となくゲルの切り出しを行なうため、ガラス板ではなく
針状カッターで切断可能で検出面をフラットに保てるよ
うな、ポリエチレンフィルム、又は透明塩化ビニールシ
ートのような材質のフィルムを用いゲルを作製し、上部
覆いを外すことなく本発明の装置を用いてゲルの特定部
位を切断することも可能である。
となくゲルの切り出しを行なうため、ガラス板ではなく
針状カッターで切断可能で検出面をフラットに保てるよ
うな、ポリエチレンフィルム、又は透明塩化ビニールシ
ートのような材質のフィルムを用いゲルを作製し、上部
覆いを外すことなく本発明の装置を用いてゲルの特定部
位を切断することも可能である。
【0012】更に、ゲル泳動パターンがより複雑でマニ
ュアルで切り出しを行ないたい場合、画像データを映し
出したモニタ上にゲルを直に重ね合せ、透明なゲルとモ
ニタ上の画像データを重複させて、分取装置に用いられ
る針状カッターを用いて、マニュアル操作でゲルを切り
出すことも可能である。この場合、アクリルアミドゲル
を室温中にさらす時間が自動で切り出すのに比べ長くな
り、ゲルの乾燥による縮みが生じる可能性がある。この
為、モニタ上に映し出される画像は実際のゲルに合せて
自在にサイズを変更できる。
ュアルで切り出しを行ないたい場合、画像データを映し
出したモニタ上にゲルを直に重ね合せ、透明なゲルとモ
ニタ上の画像データを重複させて、分取装置に用いられ
る針状カッターを用いて、マニュアル操作でゲルを切り
出すことも可能である。この場合、アクリルアミドゲル
を室温中にさらす時間が自動で切り出すのに比べ長くな
り、ゲルの乾燥による縮みが生じる可能性がある。この
為、モニタ上に映し出される画像は実際のゲルに合せて
自在にサイズを変更できる。
【0013】以上のように本発明では、ゲルから特定部
位を正確に感度良く分取することができ、従来技術の問
題点を解決できる。
位を正確に感度良く分取することができ、従来技術の問
題点を解決できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施例を図を参照して詳細
に説明する。
に説明する。
【0015】(第1の実施例)PCR反応により増幅さ
れた約700bpのPCR産物の精製(プライマーの除
去及び副産物の除去)を目的とし、ゲルからPCR産物
を含む部分の切り出しを行なう例について述べる。
れた約700bpのPCR産物の精製(プライマーの除
去及び副産物の除去)を目的とし、ゲルからPCR産物
を含む部分の切り出しを行なう例について述べる。
【0016】<アガローズゲルを用いた切り出し>PC
R反応により増幅された約700bpのPCR産物の反
応後の反応液を、エタノール沈殿法により濃縮精製操作
を行なった後、予め調製済みの2%アガロースゲルを用
いて電気泳動を行なった。電気泳動後、本発明の分取装
置によりゲルの切り出しを行なった。
R反応により増幅された約700bpのPCR産物の反
応後の反応液を、エタノール沈殿法により濃縮精製操作
を行なった後、予め調製済みの2%アガロースゲルを用
いて電気泳動を行なった。電気泳動後、本発明の分取装
置によりゲルの切り出しを行なった。
【0017】図1は、本発明の第1の実施例の分取装置
の構成を説明する図である。アガロースゲル1は検出用
X−Yステージ2上に設置され、アガロースゲル1のス
キャン(機械走査)中、及びゲルの切り出し中の位置ず
れを防止するため、ゲルストッパー3、及び4により固
定されている。また、本装置のX−Yステージ2は、ス
テージコントローラ5により縦横に自由に動かすことが
可能である。ゲル中の試料は光源6により励起され、検
出光は2次元カメラ7により検出される。検出された光
パターンをディジタル信号化したデータは、データ処理
部である解析用コンピュータ13に送られ画像データと
して加工され、ディスプレイ8上に画像データとして表
示される。
の構成を説明する図である。アガロースゲル1は検出用
X−Yステージ2上に設置され、アガロースゲル1のス
キャン(機械走査)中、及びゲルの切り出し中の位置ず
れを防止するため、ゲルストッパー3、及び4により固
定されている。また、本装置のX−Yステージ2は、ス
テージコントローラ5により縦横に自由に動かすことが
可能である。ゲル中の試料は光源6により励起され、検
出光は2次元カメラ7により検出される。検出された光
パターンをディジタル信号化したデータは、データ処理
部である解析用コンピュータ13に送られ画像データと
して加工され、ディスプレイ8上に画像データとして表
示される。
【0018】ゲル切り出しには切り出し部9を用い、切
り出し部9の先端には針状の形状を持つディスポーザブ
ルカッター10が設置されている。切り出し部は切り出
し機コントローラ11によりコントロールされる。更
に、切り出し機コントローラ11、及びステージコント
ローラ5は、コントロールユニット12につながれてお
り、実際の制御操作は解析用コンピュータ13を用いて
行なう。即ち、解析用コンピュータ13で制御されるコ
ントロールユニット12の制御により、(1)ステージ
コントローラ5は、X−Yステージ2の移動方向(X、
Y方向)と移動距離とを制御し、(2)切り出し機コン
トローラ11は、ゲル切り出しには切り出し部9の上
下、及び左右の移動を制御することにより、画像データ
で選択された目的とするゲル部分を自動的に切り出すこ
とができる。
り出し部9の先端には針状の形状を持つディスポーザブ
ルカッター10が設置されている。切り出し部は切り出
し機コントローラ11によりコントロールされる。更
に、切り出し機コントローラ11、及びステージコント
ローラ5は、コントロールユニット12につながれてお
り、実際の制御操作は解析用コンピュータ13を用いて
行なう。即ち、解析用コンピュータ13で制御されるコ
ントロールユニット12の制御により、(1)ステージ
コントローラ5は、X−Yステージ2の移動方向(X、
Y方向)と移動距離とを制御し、(2)切り出し機コン
トローラ11は、ゲル切り出しには切り出し部9の上
下、及び左右の移動を制御することにより、画像データ
で選択された目的とするゲル部分を自動的に切り出すこ
とができる。
【0019】また、試料の発光パターン光は非常に微弱
であるため、検出部、及び切り出し部(図1の参照番号
16で囲まれた部分)は、周囲からの光が入り込まない
ように、箱部15の内部に収納されカバー部14により
暗室が構成されている。
であるため、検出部、及び切り出し部(図1の参照番号
16で囲まれた部分)は、周囲からの光が入り込まない
ように、箱部15の内部に収納されカバー部14により
暗室が構成されている。
【0020】図2は、本発明の第1の実施例に於いてア
ガロースゲルの切り出し操作過程を説明する図である。
図2に於いて、21はアガロースゲル、22、23はD
NAサイズマーカー、24はPCR産物、25、26は
PCRの副産物、27はPCR反応の際の未反応プライ
マーを示している。即ち、PCR反応後の反応液は、約
700bpのPCR産物24、PCRの副産物25、2
6、未反応プライマー27の混合液で構成されている。
ガロースゲルの切り出し操作過程を説明する図である。
図2に於いて、21はアガロースゲル、22、23はD
NAサイズマーカー、24はPCR産物、25、26は
PCRの副産物、27はPCR反応の際の未反応プライ
マーを示している。即ち、PCR反応後の反応液は、約
700bpのPCR産物24、PCRの副産物25、2
6、未反応プライマー27の混合液で構成されている。
【0021】続いてゲルからPCR産物24のみを含む
部分の分取を行なう。即ち、モニタ上に表示された画像
データ28より切り出し部分29をマウスで選択する。
この選択された部分のアガロースゲルが、図1に示す
9、及び10に示される切り出し部により自動的にカッ
トされる。カット後、カバー部14を開けゲルのカット
された部分29をピンセット等を用いて回収する。
部分の分取を行なう。即ち、モニタ上に表示された画像
データ28より切り出し部分29をマウスで選択する。
この選択された部分のアガロースゲルが、図1に示す
9、及び10に示される切り出し部により自動的にカッ
トされる。カット後、カバー部14を開けゲルのカット
された部分29をピンセット等を用いて回収する。
【0022】その後、ゲルのレーザ照射を再度を行な
う。これにより得られる結果は、図2に示す画像データ
31になる。画像データ31によれば、目的とするメイ
ンの産物のみを含む部分32が、確実に切り出されてい
ることが確認できる。
う。これにより得られる結果は、図2に示す画像データ
31になる。画像データ31によれば、目的とするメイ
ンの産物のみを含む部分32が、確実に切り出されてい
ることが確認できる。
【0023】(第2の実施例)選択プライマーを用いて
PCR増幅された2種の組織A、及びBの遺伝子群よ
り、組織Bに特異的な遺伝子のみ含む部分を、ポリアク
リルアミドゲルより切り出し精製を行なう例について述
べる。
PCR増幅された2種の組織A、及びBの遺伝子群よ
り、組織Bに特異的な遺伝子のみ含む部分を、ポリアク
リルアミドゲルより切り出し精製を行なう例について述
べる。
【0024】<ポリアクリルアミドゲルを用いた切り出
し>PCR反応後の反応液をエタノール沈殿法により濃
縮精製操作を行なった後、予め調製済みの5%T、5%
Cポリアクリルアミドゲル(7M尿素入り)を用いて電
気泳動を行なう。
し>PCR反応後の反応液をエタノール沈殿法により濃
縮精製操作を行なった後、予め調製済みの5%T、5%
Cポリアクリルアミドゲル(7M尿素入り)を用いて電
気泳動を行なう。
【0025】図3は、本発明の第2の実施例に於いてポ
リアクリルアミドゲルの作製手順を説明する斜視図であ
る。泳動の際にはゲルのスキャン(機械走査)時に位置
合せ用に使用するための突起を持つ形状のスペーサーを
用いてゲルを作製する。
リアクリルアミドゲルの作製手順を説明する斜視図であ
る。泳動の際にはゲルのスキャン(機械走査)時に位置
合せ用に使用するための突起を持つ形状のスペーサーを
用いてゲルを作製する。
【0026】図3に示すように、41、42のような形
状を持つスペーサーを使用する。作製されたゲルには、
位置合せ時に使用されるスペーサー41、42による切
れ込み40が入いる。ゲルは、スペーサー41、42で
上側ガラス板43、及び下側ガラス板44を区切った空
間に位置する。ゲルはガラス板を両面に張った状態で、
図1に示すX−Yステージ2上に設置する。
状を持つスペーサーを使用する。作製されたゲルには、
位置合せ時に使用されるスペーサー41、42による切
れ込み40が入いる。ゲルは、スペーサー41、42で
上側ガラス板43、及び下側ガラス板44を区切った空
間に位置する。ゲルはガラス板を両面に張った状態で、
図1に示すX−Yステージ2上に設置する。
【0027】図4は、本発明の第2の実施例に於いてポ
リアクリルアミドゲルを分取装置のX−Yステージに設
置した状態、即ち、ガラス板を、ゲルストッパー3、4
により装置に固定した様子を示す平面図である。
リアクリルアミドゲルを分取装置のX−Yステージに設
置した状態、即ち、ガラス板を、ゲルストッパー3、4
により装置に固定した様子を示す平面図である。
【0028】切り出し時、又は再度のゲルのスキャン
(機械走査)時のゲルのずれを防ぐため、スペーサー4
1、42によるゲルへの切り込み部40と、ゲルストッ
パー3、4上に設置されているマーカー45の位置合せ
を行なう。ゲル板をX−Yステージに設置した後、レー
ザ照射を行ない電気泳動パターンの検出を行ない画像デ
ータ51を得る(以下、図5で説明する)を得る。
(機械走査)時のゲルのずれを防ぐため、スペーサー4
1、42によるゲルへの切り込み部40と、ゲルストッ
パー3、4上に設置されているマーカー45の位置合せ
を行なう。ゲル板をX−Yステージに設置した後、レー
ザ照射を行ない電気泳動パターンの検出を行ない画像デ
ータ51を得る(以下、図5で説明する)を得る。
【0029】図5は、本発明の第2の実施例に於いてポ
リアクリルアミドゲルの切り出し操作過程を説明する図
である。図5に於いて、52のレーンはサイズマーカ
ー、53のレーンは組織Aの遺伝子群、54、55のレ
ーンは組織Bの遺伝子群を、それぞれ表わす。このパタ
ーン中の組織Bに特異的に現れるバンド(遺伝子)56
の分取を行なう。即ち、モニタ上に表示された画像デー
タ51で切り出しを行なう部分57をマウスで選択す
る。続いてポリアクリルアミドゲルを挟むガラス板の上
側ガラス板43のみをはずし、再度、X−Yステージに
設置する。
リアクリルアミドゲルの切り出し操作過程を説明する図
である。図5に於いて、52のレーンはサイズマーカ
ー、53のレーンは組織Aの遺伝子群、54、55のレ
ーンは組織Bの遺伝子群を、それぞれ表わす。このパタ
ーン中の組織Bに特異的に現れるバンド(遺伝子)56
の分取を行なう。即ち、モニタ上に表示された画像デー
タ51で切り出しを行なう部分57をマウスで選択す
る。続いてポリアクリルアミドゲルを挟むガラス板の上
側ガラス板43のみをはずし、再度、X−Yステージに
設置する。
【0030】この時、最初にスキャン(機械走査)を行
なった際、位置合せされるゲルストッパー上の位置マー
カー45と、ゲルのスペーサーによる切り込み部40を
正確に合せる。このようにして設置されたゲル中から、
選択された部分を、第1の実施例と同様にして、切り出
し部を用いて自動的にカットする。カット後、カバー部
14を開けゲルの切り出された部分57をピンセットを
用いて回収する。その後、上側ガラス板43を再度ゲル
にかぶせ、ゲルストッパー上の位置マーカー45と、ゲ
ルのスペーサー41、42による切り込み部40を正確
に合せてゲル板をX−Yステージに設置する。
なった際、位置合せされるゲルストッパー上の位置マー
カー45と、ゲルのスペーサーによる切り込み部40を
正確に合せる。このようにして設置されたゲル中から、
選択された部分を、第1の実施例と同様にして、切り出
し部を用いて自動的にカットする。カット後、カバー部
14を開けゲルの切り出された部分57をピンセットを
用いて回収する。その後、上側ガラス板43を再度ゲル
にかぶせ、ゲルストッパー上の位置マーカー45と、ゲ
ルのスペーサー41、42による切り込み部40を正確
に合せてゲル板をX−Yステージに設置する。
【0031】続いて、設置されたゲル板の、切り出しを
行なった部分57を含む58の部分を画像データ上で選
択し、ゲルのレーザ照射を再度を行なう。これにより得
られる結果は、図5に示す画像データ59になる。画像
データ59によれば、目的とする産物のみを含む部分6
0が、確実に切り出し抽出されていることが確認でき
る。
行なった部分57を含む58の部分を画像データ上で選
択し、ゲルのレーザ照射を再度を行なう。これにより得
られる結果は、図5に示す画像データ59になる。画像
データ59によれば、目的とする産物のみを含む部分6
0が、確実に切り出し抽出されていることが確認でき
る。
【0032】また、上側ガラス板43を樹脂性のフィル
ム等を用いてゲルを作製し、上側ガラス板に代わる上側
カバーをかぶせたまま、カバーもゲルと一緒にカットし
ても良い。更に、ゲル作製時には、上側ガラス板は従来
と同様にガラス板をを用い、電気泳動前にカット可能な
カバーと交換しても良い。
ム等を用いてゲルを作製し、上側ガラス板に代わる上側
カバーをかぶせたまま、カバーもゲルと一緒にカットし
ても良い。更に、ゲル作製時には、上側ガラス板は従来
と同様にガラス板をを用い、電気泳動前にカット可能な
カバーと交換しても良い。
【0033】(第3の実施例)第3の実施例では、実施
例2と同様の手法で得られた画像データを元に、マニュ
アルで切り出し操作を行なう例について述べる。
例2と同様の手法で得られた画像データを元に、マニュ
アルで切り出し操作を行なう例について述べる。
【0034】図6は、本発明の第3の実施例に於いてポ
リアクリルアミドゲルのマニュアルでの切り出し操作を
説明する斜視図である。第2の実施例と同様の方法で得
られた画像データは、切り出し用のモニタ71に映し出
される。この画像データは、解析用コンピュータ13に
より制御されている。続いて、ゲルを挟み込む2枚のガ
ラス板のうち上部ガラス板をはがし、ゲルと等倍に映し
出されたモニタ71の画像データに、ゲルが乗ったガラ
ス板72を重ねあわせる。モニターは画面がフラットで
あり、撥水処理が施されているため、ゲルを直接載せる
ことができる。また、モニタの支持台75に対するモニ
タの画面の角度を変えて、モニタの角度を自由に変更で
きるので、ゲルを切り出しやすい作業のしやすい角度に
設置できる。ゲルのスペーサー73による切り込み部
と、画像データの切り込み部74を正確に合せる。ゲル
は無色透明なので、モニタ上に映し出された画像データ
はゲルから透けて確認することが可能である。この様に
して重ね合わされたゲルから、ゲル下に映し出されてい
る画像データを元に、目的とするバンド(遺伝子)の切
り出し回収を、マニュアルで容易に正確に行なうことが
できる。
リアクリルアミドゲルのマニュアルでの切り出し操作を
説明する斜視図である。第2の実施例と同様の方法で得
られた画像データは、切り出し用のモニタ71に映し出
される。この画像データは、解析用コンピュータ13に
より制御されている。続いて、ゲルを挟み込む2枚のガ
ラス板のうち上部ガラス板をはがし、ゲルと等倍に映し
出されたモニタ71の画像データに、ゲルが乗ったガラ
ス板72を重ねあわせる。モニターは画面がフラットで
あり、撥水処理が施されているため、ゲルを直接載せる
ことができる。また、モニタの支持台75に対するモニ
タの画面の角度を変えて、モニタの角度を自由に変更で
きるので、ゲルを切り出しやすい作業のしやすい角度に
設置できる。ゲルのスペーサー73による切り込み部
と、画像データの切り込み部74を正確に合せる。ゲル
は無色透明なので、モニタ上に映し出された画像データ
はゲルから透けて確認することが可能である。この様に
して重ね合わされたゲルから、ゲル下に映し出されてい
る画像データを元に、目的とするバンド(遺伝子)の切
り出し回収を、マニュアルで容易に正確に行なうことが
できる。
【0035】以下、本発明のDNA断片試料の分取装置
の特徴を整理する。本発明の分取装置は、螢光標識され
た試料が電気泳動により展開された板状のゲルに光を照
射する光照射手段と、光の照射により螢光標識から発す
る螢光を検出し、試料の電気泳動パターンの画像データ
を表示するモニタと、モニタ上で選択された板状のゲル
の目的とする部分を切断する手段とを具備し、板状のゲ
ルの試料が泳動する方向に平行な両側部に、複数の切り
込み部分が形成されていることに特徴があり、更に、
(1)突起を持つ形状のスペーサーを用いて板状のゲル
が作製される際に、複数の切り込み部が形成されるこ
と、(2)切断する手段は、先端が針状の鋭い形状を持
つ取り替え可能なカッターを具備するすること、切断す
る手段は、板状のゲルを覆うカバーを切断すること、
(3)目的とする部分が切断され分取された後の板状の
ゲルに光を照射して、試料の電気泳動パターンの画像デ
ータをモニタに表示すること、等に特徴がある。
の特徴を整理する。本発明の分取装置は、螢光標識され
た試料が電気泳動により展開された板状のゲルに光を照
射する光照射手段と、光の照射により螢光標識から発す
る螢光を検出し、試料の電気泳動パターンの画像データ
を表示するモニタと、モニタ上で選択された板状のゲル
の目的とする部分を切断する手段とを具備し、板状のゲ
ルの試料が泳動する方向に平行な両側部に、複数の切り
込み部分が形成されていることに特徴があり、更に、
(1)突起を持つ形状のスペーサーを用いて板状のゲル
が作製される際に、複数の切り込み部が形成されるこ
と、(2)切断する手段は、先端が針状の鋭い形状を持
つ取り替え可能なカッターを具備するすること、切断す
る手段は、板状のゲルを覆うカバーを切断すること、
(3)目的とする部分が切断され分取された後の板状の
ゲルに光を照射して、試料の電気泳動パターンの画像デ
ータをモニタに表示すること、等に特徴がある。
【0036】また、本発明の分取装置は、螢光標識され
た試料が電気泳動により展開された板状のゲルに光を照
射する光照射手段と、光の照射により螢光標識から発す
る螢光を検出し、試料の電気泳動パターンの画像データ
を表示するモニタとを具備し、板状のゲルの試料が泳動
する方向に平行な両側部に、複数の切り込み部分が形成
されており、モニタに表示された画像データに板状のゲ
ルを複数の切り込み部分を用いて重ね合せ、画像データ
を参照しながら、板状のゲルの目的とする部分を切断し
て分取することに特徴があり、更に、(1)モニタは、
撥水処理が施されたフラットな画面を有し、(2)モニ
タの角度が変更可能であり、(3)目的とする部分が切
断され分取された後の板状のゲルに光を照射して、試料
の電気泳動パターンの画像データをモニタに表示するこ
と、等に特徴がある。
た試料が電気泳動により展開された板状のゲルに光を照
射する光照射手段と、光の照射により螢光標識から発す
る螢光を検出し、試料の電気泳動パターンの画像データ
を表示するモニタとを具備し、板状のゲルの試料が泳動
する方向に平行な両側部に、複数の切り込み部分が形成
されており、モニタに表示された画像データに板状のゲ
ルを複数の切り込み部分を用いて重ね合せ、画像データ
を参照しながら、板状のゲルの目的とする部分を切断し
て分取することに特徴があり、更に、(1)モニタは、
撥水処理が施されたフラットな画面を有し、(2)モニ
タの角度が変更可能であり、(3)目的とする部分が切
断され分取された後の板状のゲルに光を照射して、試料
の電気泳動パターンの画像データをモニタに表示するこ
と、等に特徴がある。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、ゲルから特定部位を正
確に良く切り出すことができ、近接する分離バンドから
のコンタミネーションを低く押さえることができる。ま
た、ゲルのバンドの位置とモニタのバンドの位置を実際
に重複させて切り出すので、回収の信頼性が高いだけで
なく、作業者に与えるストレスを軽減でき、簡単に分離
分取が可能となる。
確に良く切り出すことができ、近接する分離バンドから
のコンタミネーションを低く押さえることができる。ま
た、ゲルのバンドの位置とモニタのバンドの位置を実際
に重複させて切り出すので、回収の信頼性が高いだけで
なく、作業者に与えるストレスを軽減でき、簡単に分離
分取が可能となる。
【図1】本発明の第1の実施例の分取装置の構成を説明
する図。
する図。
【図2】本発明の第1の実施例に於いてアガロースゲル
の切り出し操作過程を説明する図。
の切り出し操作過程を説明する図。
【図3】本発明の第2の実施例に於いてポリアクリルア
ミドゲルの作製手順を説明する斜視図。
ミドゲルの作製手順を説明する斜視図。
【図4】本発明の第2の実施例に於いてポリアクリルア
ミドゲルを分取装置のX−Yステージに設置した状態を
示す平面図。
ミドゲルを分取装置のX−Yステージに設置した状態を
示す平面図。
【図5】本発明の第2の実施例に於いてポリアクリルア
ミドゲルの切り出し操作過程を説明する図。
ミドゲルの切り出し操作過程を説明する図。
【図6】本発明の第3の実施例に於いてポリアクリルア
ミドゲルのマニュアルでの切り出し操作を説明する斜視
図。
ミドゲルのマニュアルでの切り出し操作を説明する斜視
図。
1…アガロースゲル、2…X−Yステージ、3、4…ゲ
ルストッパー、5…ステージコントローラ、6…光源、
7…二次元カメラ、8…ディスプレイ、9…切り出し
部、10…針状の形状を持つディスポーザブルカッタ
ー、11…切り出し機コントローラ、12…コントロー
ルユニット、13…解析用コンピュータ、14…カバー
部、15…箱部、16…検出部、及び切り出し部、21
…アガロースゲル、22、23…DNAサイズマーカ
ー、24…PCR産物、25、26…PCRの副産物、
27…未反応プライマー、29…切り出し部分、30…
再スキャン選択部分、31…画像データ、32…切り出
し部分、40…ゲルへの切り込み部、41、42…スペ
ーサー、43…上側ガラス板、44…下側ガラス板、4
5…ゲルストッパー上位置マーカー、51…画像デー
タ、52…サイズマーカー、53…組織Aの遺伝子群、
54、55…組織Bの遺伝子群、56…組織Bに特異的
に現れるバンド、57…切り出しを行なう部分、58…
再度レーザ照射を行なう部分、59…画像データ、60
…切り出しされた部分、71…モニタ、72…ポリアク
リルアミドゲルが乗った下側ガラス板、73…スペーサ
ー、74…スペーサーによるゲルへの切り込み部、75
…モニタの支持台。
ルストッパー、5…ステージコントローラ、6…光源、
7…二次元カメラ、8…ディスプレイ、9…切り出し
部、10…針状の形状を持つディスポーザブルカッタ
ー、11…切り出し機コントローラ、12…コントロー
ルユニット、13…解析用コンピュータ、14…カバー
部、15…箱部、16…検出部、及び切り出し部、21
…アガロースゲル、22、23…DNAサイズマーカ
ー、24…PCR産物、25、26…PCRの副産物、
27…未反応プライマー、29…切り出し部分、30…
再スキャン選択部分、31…画像データ、32…切り出
し部分、40…ゲルへの切り込み部、41、42…スペ
ーサー、43…上側ガラス板、44…下側ガラス板、4
5…ゲルストッパー上位置マーカー、51…画像デー
タ、52…サイズマーカー、53…組織Aの遺伝子群、
54、55…組織Bの遺伝子群、56…組織Bに特異的
に現れるバンド、57…切り出しを行なう部分、58…
再度レーザ照射を行なう部分、59…画像データ、60
…切り出しされた部分、71…モニタ、72…ポリアク
リルアミドゲルが乗った下側ガラス板、73…スペーサ
ー、74…スペーサーによるゲルへの切り込み部、75
…モニタの支持台。
Claims (9)
- 【請求項1】螢光標識された試料が電気泳動により展開
された板状のゲルに光を照射する光照射手段と、前記光
の照射により前記螢光標識から発する螢光を検出し、前
記試料の電気泳動パターンの画像データを表示するモニ
タと、該モニタ上で選択された前記板状のゲルの目的と
する部分を切断する手段とを具備し、前記板状のゲルの
前記試料が泳動する方向に平行な両側部に、複数の切り
込み部分が形成されていることを特徴とする分取装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の分取装置に於いて、突起
を持つ形状のスペーサーを用いて前記板状のゲルが作製
される際に、前記複数の切り込み部が形成されることを
特徴とする分取装置。 - 【請求項3】請求項1に記載の分取装置に於いて、前記
切断する手段は、先端が針状の形状を持つカッターを具
備するすることを特徴とする分取装置。 - 【請求項4】請求項1に記載の分取装置に於いて、前記
切断する手段は、前記板状のゲルを覆うカバーを切断す
ることを特徴とする分取装置。 - 【請求項5】請求項1に記載の分取装置に於いて、前記
目的とする部分が切断され分取された後の前記板状のゲ
ルに前記光を照射して、前記試料の電気泳動パターンの
画像データを前記モニタに表示することを特徴とする分
取装置。 - 【請求項6】螢光標識された試料が電気泳動により展開
された板状のゲルに光を照射する光照射手段と、前記光
の照射により前記螢光標識から発する螢光を検出し、前
記試料の電気泳動パターンの画像データを表示するモニ
タとを具備し、前記板状のゲルの前記試料が泳動する方
向に平行な両側部に、複数の切り込み部分が形成されて
おり、前記モニタに表示された前記画像データに前記板
状のゲルを前記複数の切り込み部分を用いて重ね合せ、
前記画像データを参照しながら、前記板状のゲルの目的
とする部分を切断して分取することを特徴とする分取装
置。 - 【請求項7】請求項6に記載の分取装置に於いて、前記
モニタは、撥水処理が施されたフラットな画面を有する
ことを特徴とする分取装置。 - 【請求項8】請求項6に記載の分取装置に於いて、前記
モニタの角度が変更可能であることを特徴とする分取装
置。 - 【請求項9】請求項6に記載の分取装置に於いて、前記
目的とする部分が切断され分取された後の前記板状のゲ
ルに前記光を照射して、前記試料の電気泳動パターンの
画像データを前記モニタに表示することを特徴とする分
取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10254846A JP2000088804A (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 分取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10254846A JP2000088804A (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 分取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000088804A true JP2000088804A (ja) | 2000-03-31 |
Family
ID=17270673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10254846A Pending JP2000088804A (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 分取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000088804A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002048765A (ja) * | 2000-08-03 | 2002-02-15 | Masabumi Youda | 水平面型ゲル電気泳動装置用試料導入装置、水平面型ゲル電気泳動システム、その試料導入方法およびその試料採取方法 |
JP2006329891A (ja) * | 2005-05-27 | 2006-12-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電気泳動システム |
JP2007003359A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電気泳動装置 |
JP2007064717A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-15 | Ge Healthcare Bioscience Kk | 試料採取支援装置 |
JP2013040792A (ja) * | 2011-08-11 | 2013-02-28 | Sharp Corp | 電気泳動ゲルチップならびにその製造方法および製造キット |
-
1998
- 1998-09-09 JP JP10254846A patent/JP2000088804A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002048765A (ja) * | 2000-08-03 | 2002-02-15 | Masabumi Youda | 水平面型ゲル電気泳動装置用試料導入装置、水平面型ゲル電気泳動システム、その試料導入方法およびその試料採取方法 |
JP2006329891A (ja) * | 2005-05-27 | 2006-12-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電気泳動システム |
JP4619198B2 (ja) * | 2005-05-27 | 2011-01-26 | パナソニック株式会社 | 電気泳動システム |
JP2007003359A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電気泳動装置 |
JP4632876B2 (ja) * | 2005-06-24 | 2011-02-16 | パナソニック株式会社 | 電気泳動装置 |
JP2007064717A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-15 | Ge Healthcare Bioscience Kk | 試料採取支援装置 |
JP2013040792A (ja) * | 2011-08-11 | 2013-02-28 | Sharp Corp | 電気泳動ゲルチップならびにその製造方法および製造キット |
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