JP2000085751A - フラップをホットメルト接着剤で封緘した紙箱 - Google Patents
フラップをホットメルト接着剤で封緘した紙箱Info
- Publication number
- JP2000085751A JP2000085751A JP10259792A JP25979298A JP2000085751A JP 2000085751 A JP2000085751 A JP 2000085751A JP 10259792 A JP10259792 A JP 10259792A JP 25979298 A JP25979298 A JP 25979298A JP 2000085751 A JP2000085751 A JP 2000085751A
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- JP
- Japan
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- melt adhesive
- hot
- flap
- paper box
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 確実な封緘ができると共に、老人、婦人でも
容易に開箱できるフラップをホットメルト接着剤で封緘
した紙箱を提供する。 【解決手段】 外フラップ１４と内フラップ１３とから
なるフラップをホットメルト接着剤で封緘した段ボール
箱において、前記内フラップ１３表面にホットメルト接
着ゾーン２０を設け、予め剥離ニス２１を平行線状、多
数個の点状その他適当のパターンＡＢ、Ｂ、ＢＣ、Ｃで
塗装しておき、その上にホットメルト接着剤を塗布して
前記内外フラップ１３、１４を接着したものである。
容易に開箱できるフラップをホットメルト接着剤で封緘
した紙箱を提供する。 【解決手段】 外フラップ１４と内フラップ１３とから
なるフラップをホットメルト接着剤で封緘した段ボール
箱において、前記内フラップ１３表面にホットメルト接
着ゾーン２０を設け、予め剥離ニス２１を平行線状、多
数個の点状その他適当のパターンＡＢ、Ｂ、ＢＣ、Ｃで
塗装しておき、その上にホットメルト接着剤を塗布して
前記内外フラップ１３、１４を接着したものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、外フラップと内フ
ラップとからなる天フラップおよび地フラップの少なく
とも一方のフラップをホットメルト接着剤で封緘した紙
箱（段ボール箱を含む）に関する。
ラップとからなる天フラップおよび地フラップの少なく
とも一方のフラップをホットメルト接着剤で封緘した紙
箱（段ボール箱を含む）に関する。
【０００２】
【従来の技術】上記紙箱は、封緘が非常に簡単である反
面、開箱の際、老人や婦人にとつて開けにくい欠点があ
った。このため、看護婦が開箱する場合が多い医薬品向
け段ボール箱や、老人家庭用の紙おむつ箱などでは開箱
しやすくすることが要望されていた。しかしながら、ホ
ットメルト接着剤による塗布は、ノズル噴出方式で行わ
れるので、最低噴出量の限界がある。また少量多数点塗
布（点付方式）によっても封緘の確実性と開封の容易性
を調節することが困難であることを見出した。段ボール
箱、特に、高グレード段ボール箱の場合、フラップの反
発力が強く、必要な初期接着強度と開箱の容易性の調節
が特に困難になる。そこで本発明者は、上記問題点を鋭
意研究の結果、紙箱の内フラップ表面にホットメルト接
着ゾーンを設けて、前記ゾーンに予め定めた適当間隔毎
に剥離ニスを塗布し、その上にホットメルト接着剤を塗
布すれば、封緘と開箱の容易性とを共に具備した紙箱が
容易に得られることを見出した。
面、開箱の際、老人や婦人にとつて開けにくい欠点があ
った。このため、看護婦が開箱する場合が多い医薬品向
け段ボール箱や、老人家庭用の紙おむつ箱などでは開箱
しやすくすることが要望されていた。しかしながら、ホ
ットメルト接着剤による塗布は、ノズル噴出方式で行わ
れるので、最低噴出量の限界がある。また少量多数点塗
布（点付方式）によっても封緘の確実性と開封の容易性
を調節することが困難であることを見出した。段ボール
箱、特に、高グレード段ボール箱の場合、フラップの反
発力が強く、必要な初期接着強度と開箱の容易性の調節
が特に困難になる。そこで本発明者は、上記問題点を鋭
意研究の結果、紙箱の内フラップ表面にホットメルト接
着ゾーンを設けて、前記ゾーンに予め定めた適当間隔毎
に剥離ニスを塗布し、その上にホットメルト接着剤を塗
布すれば、封緘と開箱の容易性とを共に具備した紙箱が
容易に得られることを見出した。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明は、
確実な封緘ができると共に、老人、婦人でも容易に開箱
できるフラップをホットメルト接着剤で封緘した紙箱を
提供するものである。
確実な封緘ができると共に、老人、婦人でも容易に開箱
できるフラップをホットメルト接着剤で封緘した紙箱を
提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明のフラップをホッ
トメルト接着剤で封緘した紙箱は、上記課題を達成する
ため、図示するように、外フラップと内フラップとから
なるフラップをホットメルト接着剤で封緘した紙箱にお
いて、前記内フラップ表面にホットメルト接着ゾーンを
設け、予め剥離ニスを平行線状、多数個の点状その他適
当のパターンで塗布しておき、その上にホットメルト接
着剤を塗布して前記内外フラップを接着したものであ
る。本発明において、剥離ニスは、塗布最低巾（最低外
径）２ミリメートル、好ましくは、３ミリメートル〜７
ミリメートルで、最低間隔３ミリメートル、好ましく
は、４ミリメートル〜１０ミリメートルで図２乃至図６
に示すような平行線状、図７に示すような多数個の点
状、図８に示すような同心円状、図９に示すようなジグ
ザグ状等に塗布され、剥離ニス塗装面と剥離ニスの塗装
されない面との割合は、４０％〜２００％、好ましくは
８０％〜１５０％がよいことが実験的に確かめられ、目
的とする剥離強度は剥離ニスの塗布面積を調節すること
により容易に得られる。また、剥離ニスは着色剤を混合
したものが塗布後目視で判断できるため好ましい。
トメルト接着剤で封緘した紙箱は、上記課題を達成する
ため、図示するように、外フラップと内フラップとから
なるフラップをホットメルト接着剤で封緘した紙箱にお
いて、前記内フラップ表面にホットメルト接着ゾーンを
設け、予め剥離ニスを平行線状、多数個の点状その他適
当のパターンで塗布しておき、その上にホットメルト接
着剤を塗布して前記内外フラップを接着したものであ
る。本発明において、剥離ニスは、塗布最低巾（最低外
径）２ミリメートル、好ましくは、３ミリメートル〜７
ミリメートルで、最低間隔３ミリメートル、好ましく
は、４ミリメートル〜１０ミリメートルで図２乃至図６
に示すような平行線状、図７に示すような多数個の点
状、図８に示すような同心円状、図９に示すようなジグ
ザグ状等に塗布され、剥離ニス塗装面と剥離ニスの塗装
されない面との割合は、４０％〜２００％、好ましくは
８０％〜１５０％がよいことが実験的に確かめられ、目
的とする剥離強度は剥離ニスの塗布面積を調節すること
により容易に得られる。また、剥離ニスは着色剤を混合
したものが塗布後目視で判断できるため好ましい。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態が図１に示さ
れている。本実施例の段ボール箱は、半抜き手穴１１１
を設けたツマ面板１１と側面板１２とを折線を介して交
互に連設し、ツマ面板１１の上下縁には、内フラップ１
３、１３を折線を介して連設し、側面板１２の上下縁に
は、外フラップ１４、１４を折線を介して連設し、ま
た、側面板１２の端縁には折線を介して糊付片１５を連
設したもので組み立てられる。なお、本例の段ボール箱
は、強化中しん使用のＡ段フルートのもので、コルゲー
タ罫によりフラップを形成し、フラップを折り曲げて封
緘した場合の反発力は比較的大きい。ホットメルト接着
ゾーン２０は、横巾及び縦巾７０ミリメートルのもの
が、天フラップを形成する内フラップ１３、１３にそれ
ぞれ２ケ所設けられている。今、ホットメルト接着ゾー
ン２０に、図２、図３、図４、図５、図６、図７及び図
８に示すニスパターンで剥離ニス２１を塗布した。次い
で、全試料とも各ホットメルト接着ゾーン２０のほぼ中
心から約２０ミリメートルの範囲で、ホットメルト接着
剤の塗布面積約１２〜１４平方センチメートル（０．６
０〜０．８０ｇ／１ケ所）を形成させた。各パターンに
ついて閉箱時の接着性を測定するための段ボールの落下
試験と、開箱時の剥離性を測定するための女性６人によ
る評価を調べたところ、次表のようになつた。
れている。本実施例の段ボール箱は、半抜き手穴１１１
を設けたツマ面板１１と側面板１２とを折線を介して交
互に連設し、ツマ面板１１の上下縁には、内フラップ１
３、１３を折線を介して連設し、側面板１２の上下縁に
は、外フラップ１４、１４を折線を介して連設し、ま
た、側面板１２の端縁には折線を介して糊付片１５を連
設したもので組み立てられる。なお、本例の段ボール箱
は、強化中しん使用のＡ段フルートのもので、コルゲー
タ罫によりフラップを形成し、フラップを折り曲げて封
緘した場合の反発力は比較的大きい。ホットメルト接着
ゾーン２０は、横巾及び縦巾７０ミリメートルのもの
が、天フラップを形成する内フラップ１３、１３にそれ
ぞれ２ケ所設けられている。今、ホットメルト接着ゾー
ン２０に、図２、図３、図４、図５、図６、図７及び図
８に示すニスパターンで剥離ニス２１を塗布した。次い
で、全試料とも各ホットメルト接着ゾーン２０のほぼ中
心から約２０ミリメートルの範囲で、ホットメルト接着
剤の塗布面積約１２〜１４平方センチメートル（０．６
０〜０．８０ｇ／１ケ所）を形成させた。各パターンに
ついて閉箱時の接着性を測定するための段ボールの落下
試験と、開箱時の剥離性を測定するための女性６人によ
る評価を調べたところ、次表のようになつた。
【０００６】
【表１】 剥離ニス面積割合 ニスパターン別 女性６人の評価 落下試験 比較例１ ２３０％ Ａ (図２） 剥離性良好 剥離 大 実施例１ １５０％ ＡＢ（図３) 剥離性良好 剥離なし 実施例２ １００％ Ｂ （図４） 剥離性良好 剥離なし 実施例３ ５０％ ＢＣ（図５） 剥離性良好 剥離なし 実施例４ ３７％ Ｃ （図６） 剥離性良好 剥離なし 比較例２ ０％ ニスなし 剥離困難 剥離なし （注１） 落下試験は、図１に示す段ボール箱に、１８
ｋｇの内容物を箱詰して、各ニスパターンの剥離ニス塗
布後、ホットメルト接着剤を塗布し、乾燥後、天面を下
側にして稜部に対し８０ｃｍの高さから落下させて、フ
ラップの剥離を調べた。 （注２） 女性６人による総合評価は、注１に記載した
段ボール箱の内外フラップの剥離による開箱の容易性を
調べた。 （注３） 剥離ニス面積割合％は、剥離ニス面積（平方
センチメートル）を非剥離ニス面積（平方センチメート
ル）で割って１００を乗じたパーセントである。
ｋｇの内容物を箱詰して、各ニスパターンの剥離ニス塗
布後、ホットメルト接着剤を塗布し、乾燥後、天面を下
側にして稜部に対し８０ｃｍの高さから落下させて、フ
ラップの剥離を調べた。 （注２） 女性６人による総合評価は、注１に記載した
段ボール箱の内外フラップの剥離による開箱の容易性を
調べた。 （注３） 剥離ニス面積割合％は、剥離ニス面積（平方
センチメートル）を非剥離ニス面積（平方センチメート
ル）で割って１００を乗じたパーセントである。
【０００７】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、剥離ニ
スとホットメルト接着剤の塗布割合が前述した一定範囲
にあれば、封緘の確実性と開箱の容易性とを具備する内
外フッラプを有する紙箱が製作できることになった。
スとホットメルト接着剤の塗布割合が前述した一定範囲
にあれば、封緘の確実性と開箱の容易性とを具備する内
外フッラプを有する紙箱が製作できることになった。
【図１】本発明の実施形態を示す展開図である。
【図２】剥離ニスの塗布パターンの一例を示した平面図
である。
である。
【図３】剥離ニスの塗布パターンの一例を示した別の平
面図である。
面図である。
【図４】剥離ニスの塗布パターンの一例を示した別の平
面図である。
面図である。
【図５】剥離ニスの塗布パターンの一例を示した別の平
面図である。
面図である。
【図６】剥離ニスの塗布パターンの一例を示した別の平
面図である。
面図である。
【図７】剥離ニスの塗布パターンの一例を示した別の平
面図である。
面図である。
【図８】剥離ニスの塗布パターンの一例を示した別の平
面図である。
面図である。
【図９】剥離ニスの塗布パターンの一例を示した別の平
面図である。
面図である。
１３ 内フラップ １４ 外フラップ Ａ、ＡＢ、Ｂ、ＢＣ、Ｃ 剥離ニスのパターン ２０ ホットメルト接着ゾーン ２１ 剥離ニス塗布面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 影山 敏夫 徳島県板野郡上板町引野字泉の上16の２ (72)発明者 和田 忠見 松山市南吉田町1861レンゴー株式会社松山 工場内 Ｆターム(参考） 3E060 AA03 AB05 BA03 CG10 CG12 DA14 EA20
Claims (3)
- 【請求項１】 外フラップと内フラップとからなるフラ
ップをホットメルト接着剤で封緘した紙箱において、前
記内フラップ表面にホットメルト接着ゾーンを設け、予
め剥離ニスを平行線状、多数個の点状その他適当のパタ
ーンで塗布しておき、その上にホットメルト接着剤を塗
布して前記内外フラップを接着したことを特徴としたフ
ラップをホットメルト接着剤で封緘した紙箱 - 【請求項２】 前記剥離ニスに着色剤を混合した請求項
１記載のフラップをホットメルト接着剤で封緘した紙
箱。 - 【請求項３】 前記剥離ニスが、ホットメルト接着ゾー
ンにおいて剥離ニス塗布面と剥離ニスの塗布されない面
との割合が４０％〜２００％である請求項１又は２記載
のフラップをホットメルト接着剤で封緘した紙箱。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10259792A JP2000085751A (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | フラップをホットメルト接着剤で封緘した紙箱 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10259792A JP2000085751A (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | フラップをホットメルト接着剤で封緘した紙箱 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000085751A true JP2000085751A (ja) | 2000-03-28 |
Family
ID=17339064
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10259792A Pending JP2000085751A (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | フラップをホットメルト接着剤で封緘した紙箱 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000085751A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006347595A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 開封構造 |
| JP2010013123A (ja) * | 2008-07-01 | 2010-01-21 | Rengo Co Ltd | 包装箱 |
| WO2011065405A1 (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-03 | 株式会社クレハ | カートン及び包装物供給体 |
| JP2011116442A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Dainippon Printing Co Ltd | ラップフィルム用カートン |
| JP2015040068A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | 凸版印刷株式会社 | 紙製容器 |
-
1998
- 1998-09-14 JP JP10259792A patent/JP2000085751A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006347595A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 開封構造 |
| JP2010013123A (ja) * | 2008-07-01 | 2010-01-21 | Rengo Co Ltd | 包装箱 |
| WO2011065405A1 (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-03 | 株式会社クレハ | カートン及び包装物供給体 |
| CN102666296A (zh) * | 2009-11-30 | 2012-09-12 | 株式会社吴羽 | 纸箱及包装物供给体 |
| JP5694190B2 (ja) * | 2009-11-30 | 2015-04-01 | 株式会社クレハ | カートン及び包装物供給体 |
| JP2011116442A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Dainippon Printing Co Ltd | ラップフィルム用カートン |
| JP2015040068A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | 凸版印刷株式会社 | 紙製容器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050913 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051018 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051115 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060808 |