JP2000084083A - 呼吸補助装置 - Google Patents

呼吸補助装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 呼吸補助装置において、より低い圧力の呼吸
ガス源の使用を可能とする。 【解決手段】 本発明は、患者の呼吸器系の中に呼吸ガ
スの噴流を吹き込む少なくとも一つの補助流路(8)
と、そのガス噴流をその主流路(5)の内部に向けて反
らす手段(14b)とを備えた管(4)を有する呼吸補
助装置に関する。本発明に依れば、主流路(5)内にそ
の反らし手段(14b)の下流に配設されたリング(3
6)を有し、そしてリング(36)はその内壁(15)
と楕円形圧力ゾーン(18)の間に位置して該主流路
(5)の外円周空間(37)を少なくとも部分的に離す
ことにより楕円形圧力ゾーン(18)を取り囲んでい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の主題は、患者が人工
呼吸下にあるか無いかに拘わらず、自発呼吸が無いか不
十分である患者に使用できる呼吸補助装置である。
【0002】
【従来の技術】マスク並びに口用、鼻用、気管内用及び
気管切開用プローブ又はカニューレのような種々の装置
が知られているが、これらは人工呼吸器及び/又は麻酔
器と患者の呼吸器系との間のジョイントを形成すること
を意図している。本質的に管の形をしているこれらの装
置は、状況に応じ、患者の口や鼻にこれらを保持するフ
ランジやカラーのような固定部材を基端の近くに、或い
はそれらに代えて摩擦によってこれらを気管内に保持す
る膨張バルーンを先端の近くに有することができる。
【0003】既知の装置は重大な欠点を有している。例
えば、既知の型の管が人工呼吸器から外され、そして患
者が酸素富化の空気を必要としているとき、酸素源に連
絡されたプローブを前記管内に導入することが必要であ
る。更に、自発呼吸が不十分な場合には、自発呼吸が完
全に回復するまで、患者は必然的に呼吸器に連結したま
まにされていなければならない。
【0004】このような欠点を克服するため、管によっ
て形成される主流路に加えて、患者に通気することを意
図して呼吸ガス(酸素、空気或いは空気/酸素混合体)
の噴流を注入させる少なくとも1つの、例えばその管壁
内に形成される、補助流路を有し、この補助流路が管の
先端近傍で主流路に開口している呼吸補助装置を提供す
ることが、例えば欧州特許EP−A−0 390 68
4の書類において、既に提案されている。
【0005】通気の間に呼吸ガスの噴流が、この噴流の
運動エネルギーが粘膜の損傷を起こす危険性を有するの
であるが、直接患者の粘膜に打ちかかることを防止する
ために、後者の装置においては、主流路に開口している
該補助流路の先端が少なくとも主流路に平行になってい
て、そして各補助流路の先端開口に向かい合って、呼吸
通気ガスの噴流をその主流路の内側に向けて反らす手段
が設けられている。
【0006】このようにして、該補助流路を通る呼吸ガ
スの噴流は、それが主流路に流入するときに、主流路の
軸心に向けて反らされる。前記主流路の内部において、
前記反らせ手段の後流で、補助流路の主流路への出口を
起点とし、断面積が徐々に減少しつつ主流路の軸心に沿
って軸方向に延びてその中心部のみを占める楕円形の圧
力ゾーンが形成されるが、一方その高圧力ゾーンの後流
で前記呼吸ガスの噴流の圧力が低下し、ガスの噴流が管
の先端を通って低圧で流出することを実験測定結果が示
している。実験は又、管の先端開口の下流で、全呼吸空
間で圧力が低く且つ一定に維持されていることを示して
いる。この圧力は、補助流路の呼吸ガスの流量に依存し
ている。結果として、上述の書類による呼吸補助装置で
は、例えば、酸素や酸素/空気混合体を竜骨の高さで直
接患者の肺に送り込むことが可能であり、このようにし
て他の既知のプローブにおいて存在し成人において全呼
吸空間の約3分の1であり且つ未熟児において約2分の
1である死腔の発生をを抑制する。この死腔の抑制は、
全患者ケースにおいて25%以上、特定のケースにおい
て略50%の呼吸サイクルの性能向上に対応している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようにして、欧州
特許EP−A−0 390 684の書類における装置
は特に有効である。しかしながら、補助流路へ供給する
ための高圧(数バール)の呼吸ガス源を必要とする欠点
を有している。このようなガス源は入手できないことも
あり、安全性の理由から低圧(例えば1バールより低
い)で呼吸ガス源を使用できるようにするのに好都合で
ある。
【0008】従って、本発明の目的は、低圧の呼吸ガス
源で作動できるように欧州特許EP−A−0 390
684の書類における装置を改良することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的のために、本発
明によれば、呼吸補助装置は主流路を形成すると共に、
その主流路が患者の呼吸器系を外部に連通するようにそ
の先端を介して患者の呼吸管に連結されるように意図さ
れた管を有しており、更にかかる呼吸ガスの噴流を前記
呼吸器系に吹き込むように呼吸ガス源に連絡すると共に
主流路の先端近傍でそれに開口している少なくとも一つ
の補助流路を有し、呼吸通気ガスの噴流を該主流路の内
部に向かって反らす手段が該補助流路の先端開口に向き
合って設けられ、その結果、主流路の内部の該反らせ手
段の後流で、前記先端開口を起点とし、且つその主流路
の軸心に沿って延びる楕円形の圧力ゾーンが形成され、
主流路の中心部のみを占めるように主流路の内壁面から
離れるに従いその断面積が徐々に減少する該装置は、
(該呼吸ガスの噴流に関連し)該反らせ手段の下流で該
主流路内に配設されたリングを有するという事実によ
り、そして前記リングが、その内壁面と該楕円形圧力ゾ
ーンとの間に位置して、該主流路の円周空間から少なく
とも部分的に隔離することにより該楕円形圧力ゾーンを
取り囲むという事実により特徴付けられる。
【0010】本出願人は、このリングによって、同一圧
力の楕円形圧力ゾーンを得ながら低圧の呼吸ガス源を使
用することが可能であること、或いはその代わりに、同
一圧力の呼吸ガス源を使用しながら高圧の楕円形圧力ゾ
ーンを得ることが可能であることを発見した。従って、
該リングが主流路を周辺で限定することにより且つその
断面の中心部のみを自由にしたままにすることによっ
て、その楕円形圧力ゾーンを形成するために呼吸ガス源
の圧力のより良い使用を許容するかのようである。
【0011】本出願人は、実験によって、該リングを該
反らせ手段から隔離する距離が、主流路の先端部の直径
に略等しいことが有利であることを発見した。該リング
は該主流路の内部に固定されることもできるし、該管の
一体部を形成しても良い。しかしながら、呼吸ガス源へ
の圧力ゲインを最適化することができるように、この距
離は調整自在とすることが好適である。同じ目的で、後
者の開口を該圧力ゾーンの中心部分に最良の可能範囲で
適合するように該リングの内径は調整自在にするのが又
好適である。そして、該管の先端部の内部に滑りにより
導入したり取り外したりすることができ、種々の内径の
交換自在のリングセットを準備するのが好都合である。
その代わりに、その内径の修正が容易にできる態様で膨
張自在のカフスの形のリングを使用することが可能であ
る。
【0012】又、本発明により、呼吸ガス源を補助流路
に連絡する導管に湿度調節装置を設けることが特に容易
であることに留意すべきである。事実、本発明は、該導
管内の呼吸ガスの圧力を良好な加湿を可能にするレベル
まで低下することを可能にする。このようにして、患者
の粘膜が乾くのを防止することが可能である。
【0013】本発明による装置が好適に複数の補助流路
を持つとき、少なくともそれらの幾つかは呼吸ガスが一
緒に供給されるのが好都合である。該流路への一体供給
は、前記管と同軸の分配リングによって実現される。更
に、一体供給がされない前記補助流路は、医薬品のよう
な付加的なガス状生成物を導入するのに使用されること
ができる。
【0014】このようにして、本発明による装置が、完
全な安全性を以て、吹き込まれた呼吸ガスの加湿、乾燥
を起こさない呼吸補助の長期間挿管、呼吸補助中の医薬
品又は麻酔薬の注入、適当なプローブが組み合わされる
補助流路を設けることができるので、圧力を動的に測定
すること、粘液による補助流路の閉塞を防止するために
該流路内に呼吸ガスの微小流を流すこと、圧力が自動的
に制限され、肺毛細管の潰れの危険性が無くなるので、
交換容積を増加すること、交換酸素を同量とするため
の、補助の二次効果を低下する混合物中の酸素量の低
減、及び現用の呼吸器よりも廉価の呼吸器を使用する可
能性を可能にする。
【0015】特に安全上の理由により、本発明による装
置が、呼吸ガス源を前記補助流路に連絡する導管に設け
られた制御弁を有し、且つ該弁が患者の呼気の圧力を検
出するセンサによって制御されることが又好適である。
このようにして、該弁は患者の吐き出しの間閉じること
ができるため、この吐き出しは管を通じて自由になり、
呼吸ガスの噴流と前記中心部の楕円形圧力ゾーンが抑制
される。前記センサは前記リングの下流で、即ち前記反
らせ手段から離れる方向で患者の呼気を検出するのが好
ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】添付された図面の各図は、本発明
が達成される態様を明確に示す。これらの図において、
同一符号は同一の構成部材を示している。図1は、本発
明装置の実施例1の基端部2及び先端部3のみを図式的
に且つ拡大スケールで示している。この実施例は、例え
ば、バルーン付き又は無しの経口鼻の気管内プローブ、
小児科用気管支内プローブ、ガスモニタリング用プロー
ブ、気管支内プローブ、鼻咽頭プローブ、小児用解剖学
的挿管プローブ、コーレ型新生児用プローブ、ゲデル型
カニューレプローブ、酸素療法用経鼻プローブ、睡眠時
無呼吸治療用鼻マスク又は頬鼻マスク又は鼻バルーンを
構成することができる。
【0017】装置1は、可撓な、或いは(患者の形態に
適合するように)予成形され、そして基端部2の開口6
及び先端部3の開口7を介して外部に開いている主流路
5を画成している管4を有している。
【0018】このようにして、主流路5は開口6及び開
口7との間の流通を確保することができ、開口の一つ
(開口7)が患者の気道内に位置するように意図され、
一方他方(開口6)は患者の体外に配置されるように意
図されている。この開口6は、大気に開口することがで
き、この場合患者は主流路5を通じて新鮮空気を吸い込
み、且つ汚れた空気を吐き出す。以下に説明されるよう
に、又、患者が前記主流路5を介して該呼吸ガス源から
呼吸ガスを吸い込み、この主流路を再び介して大気に汚
れたガスを吐き出すように開口6を加圧呼吸ガス源に連
絡して一方向性バルブ系を構成することもできる。
【0019】主流路5の内径は数ミリメートルのオーダ
ーである。内径を3mm、7mm、8mm及び12mmとする試行
が満足のいくものであった。
【0020】更に、補助流路8が管4の壁の中に形成さ
れているが、補助流路8は主流路5のほぼ全長に亘って
延びていて、以下に述べるように加圧呼吸ガス源に連絡
するようになっている。
【0021】加圧呼吸ガス源への連絡は、基端部2寄り
の管4を漏れ無しに取り囲んでおり、且つ該管4の周り
に密封環状室10を画成するリング9によって実施され
得る。補助流路8は、管4の壁の局部的な切り欠き11
によって室10に連通しており、前記室10は導管12
を介して呼吸ガス源に連絡している。勿論、流路8の基
端部は、例えば管4の基端面4Pを通して組み込まれた
ストッパ13によって閉じられている。
【0022】補助流路8は、主流路5の直径よりも小さ
い直径を有している。補助流路8の直径は1mmより小さ
いのが好ましく、400乃至800ミクロンのオーダー
であるのが好都合である。先端において、補助流路8
は、管4の内壁15にある凹み14に開口している。凹
み14は環状であって先端部3の中心軸心16を中心と
している。前記補助流路8がその開口17を介して開い
ている主流路5の拡大部を構成するように実質的に横切
り或いは僅かに傾斜している面14a、並びに面14a
に続き且つ軸心16に向かって窄まっている面14bを
それが有している。
【0023】このようにして、補助流路8が構成要素9
〜12を介して加圧呼吸ガスの供給を受けると、対応す
るガス状噴流が傾斜面14bに衝突し、これは呼吸ガス
の噴流を軸心16に向かって(図1の矢印F)ガス状噴
流を偏向し、該先端開口17を起点とし先端部3の軸心
16に沿って先端開口7に向かって延びる楕円形の圧力
ゾーン18を主流路5の先端部3内に発生させる。圧力
ゾーン18の断面積は、凹み14から先端開口7に向か
って漸減し、該圧力ゾーン18は管4の内壁15から離
れるように継続して動き管4の先端部3の中心部のみを
占める。圧力ゾーン18の下流で、呼吸ガスの偏向噴流
は軸心16の近傍で低圧ゾーン19を発生し、これは基
端開口から先端開口に向かう主流路5内ガス循環を促進
する。これは患者の吸入を増進する。
【0024】少なくとも一つの補足流路20が管4の管
壁の中に設けられており、管4の先端面4Dの20Aで
外部に開放し、圧力タップとして機能している。
【0025】安全上の理由により、校正排気弁21は管
4の基端部2に設けられる。このようにして、偶発的過
大圧が主流路5内に生ずる場合には、この過大圧を即座
に解消するためにガスが管4の壁を経由して患者の外部
に逃げる。
【0026】図2及び図3に示されるように、補助流路
8は管4の軸心の周りに規則的に配設されている。その
数は使用先(成人又は小児)により変動するが、一般に
は3個と9個の間である。更に、補助流路8の少なくと
も一つが、流体医薬を投与するために専用化されてい
る。
【0027】本発明による装置の管4は、高圧注入を許
容するシリコン又は鉄の選択的なコグを施して、呼吸プ
ローブに既に使用されている如何なる材料、例えばポリ
塩化ビニール、から製作できる。勿論、本発明による装
置の寸法は、成人、子供、幼児或いは未熟児だったりす
る患者の大きさと管とを適合する形態に本質的に依存し
て大きく変動する。
【0028】更に装置1は、管4の基端部2の開口6に
接続ライン23を介して、及び補足流路20に接続ライ
ン24を介してそれぞれ連絡しいる供給制御装置22を
有している。供給制御装置22は、供給源25を経由し
て加圧呼吸ガスの供給を受けるが、供給制御装置22は
調節可能な減圧器/流量計27が設けられている導管2
6を介して連絡している。
【0029】減圧器/流量計27の出口は、分岐導管2
8を介して導管12に連絡しているが、これには第1の
制御弁29,第2の制御弁30,及び湿度調整装置31
が直列的に設けられている。制御弁29は、接続ライン
32を介して供給制御装置22により制御される。
【0030】制御弁30は、接続ライン34を介して検
出器33により制御される。検出器33は、患者の呼吸
中において吸い込みから吐き出しへの変化を検出できる
圧力センサ又は流量センサである。検出器33の計測口
35は先端開口7の近くに設けられている。
【0031】先端部3内において計測口35と傾斜した
偏向面14bの間に配置されて、中央の圧力ゾーン18
を取り囲み、且つ該中央の圧力ゾーン18と流路5の先
端部3の内壁15との間に位置する環状外周空間37を
少なくとも幾分局所的に占めるリング36が配設されて
いる。そのようなリング36によって、上述されている
ように、圧力ゾーン18を生成するに必要とされる呼吸
ガス源25の圧力は低下することができる。
【0032】普通、リング36と傾斜した偏向面14b
との間隔dは、主流路5の先端部の直径に近い。しかし
ながら、呼吸ガス源25の圧力の必要な最適低減を達成
するためには、二重矢印38によって示されるようにこ
の距離dを調節自在にするのが有効である。同じ理由に
より、二重矢印40によって示されるように、リング3
6の中心開口39の直径を調整自在にするのが又有効で
ある。この二重調整は、主流路5の先端部内に滑りによ
り取り付けられるように選択されることができる数個の
交換可能なリング36のセットによって達成される。リ
ング36は、代替的に膨張によって内径が変更され得る
膨張自在のカフス状部材によって構成される。
【0033】本発明による装置1の操作モードは次のよ
うになる。人工呼吸モードにおいて、供給制御装置22
は一方において、導管12にガスが供給されないように
接続ライン33を介して弁29を閉じるように制御し、
そして他方において、接続ライン23を通して管4に呼
吸ガスを送る。この装置22は、導管26から受け入れ
且つ管4に送る呼吸ガスの圧力及び流量を調整すること
が可能な手段(図示しない。)を有している。もし過大
圧力が患者の気道内に発生したら、補足流路20と接続
ライン24を介して検知され、そして操作を停止する装
置22に伝えられる。更に、もしこの過大圧力が、校正
弁21の校正閾値を越えると、例えば補足流路20が粘
液によって閉塞され、過大圧力情報を装置22に伝達で
きないので、この弁21は開放し、基流路5は大気に連
通される。
【0034】呼吸補助モードにおいて、供給制御装置2
2は、開口6を大気に連通させるために接続ライン23
を断ち、そして弁30,湿度調整装置31、及び補助流
路8を通して呼吸ガスの連続又はパルス噴流を患者に送
るように接続ライン33を介して弁29を制御する。従
来装置よりも低い供給源圧力25を用いて、圧力ゾーン
18及び低圧ゾーン19はこのようにして形成され、患
者の容易な通気を可能とする。そして患者は容易且つ自
由に吸い込むことができる。吸い込みの後に、患者が吐
き出しを始めると、検出器33がこの吐出の開始を検出
して弁30を閉じるように制御する。このようにして、
呼吸ガスの噴流、圧力ゾーン18及び低圧ゾーン19は
消滅し、患者は主流路5を通して自由に吐き出すことが
できる。もし通気中に、上述したように患者の気道に過
大圧力が発生したら、過大圧力は検知され、補足流路2
0を経由して伝達されて、装置22が弁29を閉じ、そ
して導管28が患者へガスを送るのを停止する。
【0035】
【発明の効果】このようにして、上述のことから、本発
明が穏やかな圧力源を用いて、効率的で信頼性のある湿
度調整された呼吸補助を、既知のプローブには固有的で
あった死腔を殆ど完全に無くしつつ、齎すことが明確に
なるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例装置の図式図及び拡大された軸
方向断面で示す部分図である。
【図2】図1のII−IIに沿う断面図である。
【図3】図1のIII−IIIに沿う断面図である。
【符号の説明】
1 装置 2 基端部 3 先端部 4 管 5 主流路 6、7 開口 8 補助流路 9 リング 10 室 11 切り欠き 12 導管 13 ストッパ 14 凹み 15 内壁 16 軸心 20 補足流路 21 校正排気弁 22 供給制御装置 23、24 接続ライン 25 供給源 26 導管 27 減圧器/流量計 29、30 制御弁 31 湿度調整装置 36 リング

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主流路(5)を形成すると共に、前記主
    流路(5)が患者の呼吸器系を外部に連通するようにそ
    の先端部(3)を介して該患者の気道に連結されるよう
    に計画された管(4)を有する呼吸補助装置であって、
    該装置は更にかかる呼吸ガスの噴流を前記呼吸器系に吹
    き込むように呼吸ガス源(25)に先端部で連結された
    少なくとも一つの補助流路(8)を有し、その先端部が
    主流路(5)の先端部近傍で該主流路(5)に開口して
    おり、該主流路(5)の内部に向かって呼吸通気ガスの
    噴流を反らす手段(14b)が該補助流路(8)の先端
    開口に向き合って設けられ、その結果、主流路の内部の
    該反らし手段の後流で、楕円形の圧力ゾーン(18)が
    前記先端開口(17)を起点とし、且つその主流路の軸
    心に沿って先端方向に延びて形成され、主流路の中心部
    のみを占めるように主流路の内壁面から離れるに従いそ
    の断面積が徐々に減少しており、該装置は該反らし手段
    (14b)の下流で該主流路(5)内に配設されたリン
    グ(36)を有し、そして前記リング(36)が、その
    内壁(15)と該楕円形圧力ゾーン(18)との間に位
    置して、該主流路の円周空間(37)から少なくとも部
    分的に隔離することにより該楕円形圧力ゾーン(18)
    を取り囲んでいる呼吸補助装置。
  2. 【請求項2】 前記リング(36)を前記反らし手段
    (14b)から離隔する距離(d)が前記主流路(5)
    の先端部の内径に略等しい請求項1記載の呼吸補助装
    置。
  3. 【請求項3】 前記リング(36)を前記反らし手段
    (14b)から離隔する距離(d)が調節自在である請
    求項1記載の呼吸補助装置。
  4. 【請求項4】 前記リング(36)の内径が調節自在で
    ある請求項1記載の呼吸補助装置。
  5. 【請求項5】 呼吸ガス源(25)を前記補助流路
    (8)に連絡する導管(28)に湿度調整装置(31)
    を有する請求項1記載の呼吸補助装置。
  6. 【請求項6】 種々の内径を持つ交換自在のリングのセ
    ットを有する請求項1記載の呼吸補助装置。
  7. 【請求項7】 呼吸ガス源(25)を前記補助流路
    (8)に連絡する導管(28)に設けられた制御弁(3
    0)を有し、該弁(30)が患者の吐き出しを検知する
    センサ(33)によって制御される請求項1記載の呼吸
    補助装置。
  8. 【請求項8】 前記センサ(33)が患者の吐き出しを
    前記リング(36)の下流、即ち前記反らし手段(14
    b)から離れる方向で検知する請求項7記載の呼吸補助
    装置。
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