JP2000083265A - 交換機のデータ管理システムおよび方法 - Google Patents

交換機のデータ管理システムおよび方法

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JP2000083265A
JP2000083265A JP10251135A JP25113598A JP2000083265A JP 2000083265 A JP2000083265 A JP 2000083265A JP 10251135 A JP10251135 A JP 10251135A JP 25113598 A JP25113598 A JP 25113598A JP 2000083265 A JP2000083265 A JP 2000083265A
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JP10251135A
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Yoshihiro Zaitsu
吉弘 財津
Shinya Tatsumoto
慎也 立元
Hiroshi Yao
宏 八尾
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、インスタンスの捕捉・解放の繰り返し
により発生した空きエリアがメモリ上で細分化されて再
利用できないまま残ってしまう。 【解決手段】 ブロック割り当て管理オブジェクト1a
により、各メモリ上のデータエリアを、それぞれ同一固
定サイズの複数ブロックに分割し、そのブロックを単位
としてデータエリアを管理し、各データに対し、任意の
ブロックを任意の数、割り当て、その割当て数を増減す
ることにより、データ容量の柔軟な設定を行なうことを
可能とし、運用中における交換機の方式容量の変更を効
率的に行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交換機におけるデ
ータ管理技術に係わり、特に、方式容量種別の多種化に
効率的に対応するのに好適な交換機のデータ管理システ
ムおよび方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の交換機においては、方式容量種別
が少なく、適用先の使用形態に合わせたカスタマイズに
対する検討はされておらず、方式容量が固定されてい
る。すなわち、従来の交換機では、交換機プログラムの
コンパイル時に各データ容量は固定的に決定されてい
る。この場合、各データは必ず1まとまりの配列となる
ので配列が分断されることはなく、特別な管理は必要と
しない。そのため、この技術においては、交換機の運用
中はもちろん、局建設時でもデータ容量を変更すること
は不可能である。
【0003】しかし、今後、方式容量種別は多種化する
ことが予想される。サービス容量を例に挙げると、従来
のようなPVC(Permanent Virtual Connection)のみ
のサービス形態からSVC(Switched Virtual Connect
ion)/PVP(Permanent Virtual Pass)およびマル
チポイント接続サービスなどが追加されている。それら
のトラヒック予測は未知数な部分が多く難しいことか
ら、交換機の運用中に、柔軟に方式容量を変更できる仕
組み、すなわち、方式容量の可変化機能が必要になる。
【0004】この方式容量を可変化するための従来の技
術(データ管理技術)としては、呼発生時など必要が生
じるたびに共通メモリプール領域から必要なメモリを捕
捉して、当該処理用のインスタンスに振り分け、また、
呼解放時など必要がなくなると、捕捉したインスタンス
をメモリから解放する技術がある。このデータ管理技術
では、各インスタンスはメモリ上に分散するので、その
管埋には管理テーブルを用いる。
【0005】しかし、この技術においては、図16で示
すような問題がある。図16は、従来の技術が有する問
題点を示す説明図である。従来の方式容量を可変化する
ためのデータ管理技術では、インスタンス(a〜d)の
捕捉・解放を繰り返すと、解放したインスタンスの部分
が空きエリアとなり、メモリ上で空きエリアが細分化さ
れる。その結果、メモリ上には充分空きエリアがあるに
もかかわらず、大きなインスタンス(e)を増設できな
くなる場合があり、メモリ使用効率が低下するという欠
点を持っている。
【0006】また、呼の設定・解除時に、メモリの動的
割り当てと解放処理を必要とすることから、処理時間が
長くなるという欠点も併せ持つ。このようなメモリ使用
効率面の欠点を解決するための技術としては、データエ
リア全域に、適時ガーベジコレクションを行ない、空き
エリアを1つにまとめるという技術が考えられる。しか
し、この場合、呼処理の長時間停止を招くことになるの
で、交換機では一般的に実施不可能であり、実際には利
用できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、インスタンスの捕捉・解放の繰
り返しにより発生した空きエリアがメモリ上で細分化さ
れて再利用できないまま残ってしまう点である。
【0008】本発明の目的は、これら従来技術の課題を
解決し、メモリ使用効率の低下および処理速度の低化を
回避し、運用中の交換機の方式容量を効率的に変更する
ことを可能とする交換機のデータ管理システムおよび方
法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の交換機のデータ管理システムおよび方法
は、交換機の管理する各方式容量を変更可能とするもの
であり、救済条件やバックアップ条件の異なる各メモリ
セクション上のデータエリアをそれぞれ同一固定サイズ
の複数ブロックに分割し、そのブロックを単位としてデ
ータエリアを管理し、各データに対し、1つまたは複数
のブロックを割り当て、その割当て数を増減することに
より、方式容量およびデータ容量の柔軟な設定を行な
う。尚、ここで、あるデータに対し割り当てられたブロ
ックが複数になる場合、それらのブロックが論理アドレ
ス上で連続に並ばないことを許容することで方式容量変
更に自由度を持たせる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。図1は、本発明の交換機のデ
ータ管理システムの本発明に係る構成の一実施例を示す
ブロック図であり、図2は、図1におけるデータ管理シ
ステムを具備した交換機の構成例を示すブロック図であ
る。
【0011】図2において、21はCPU(Central Pr
ocessing Unit)やメモリ等を具備して蓄積プログラム
方式による交換処理を行なう制御装置、22はデジタル
時分割交換を行なう半導体集積回路等からなる通話路ス
イッチ回路、23はトランク回路である。制御装置21
は、通話路スイッチ回路22およびトランク回路23を
制御して加入者間の接続制御を行なう主処理部24と、
本発明に係わるデータ管理制御をオブジェクト指向技術
に基づき行なうデータ管理システム25とにより構成さ
れている。
【0012】図1に示すように、データ管理システム2
5は、ブロック管理オブジェクト1と、各データ対応の
データ管理オブジェクト2からなり、さらに、ブロック
管理オブジェクト1は、ブロック割り当て管理オブジェ
クト1aと、データ容量管理オブジェクト1b、およ
び、ファイル更新機能などを有するその他オブジェクト
1cからなり、また、データ管理オブジェクト2は、ブ
ロック情報管理オブジェクト2a、および、ファイル更
新機能などの各オブジェクト固有機能を有するその他オ
ブジェクト2bからなる。
【0013】このような構成により、データ管理システ
ム25は、救済条件やバックアップ条件の異なる各メモ
リセクション上のデータエリアをそれぞれ同一固定サイ
ズの複数ブロックに分割し、そのブロックを単位として
データエリアを管理し、各データに対し、1つまたは複
数のブロックを割り当てる。そして、その割当て数を増
減することにより、交換機の管理する各方式容量を交換
機の運用中に変更可能とする。以下、データ管理システ
ム25の詳細を説明する。
【0014】ブロック割り当て管理オブジェクト1a
は、次の図3および図4で示すように、メモリのデータ
エリアを同一サイズのブロックに分割して、各データに
割り当てる。図3は、図1におけるブロック割り当て管
理オブジェクトによりブロック単位に分割されたメモリ
のデータエリアの構成例を示す説明図であり、図4は、
図1におけるブロック割り当て管理オブジェクトによる
ブロックのデータへの割当動作例を示す説明図である。
【0015】図3に示すように、メモリのデータエリア
は、同一サイズのブロックに分割され、それぞれのブロ
ックには番号(ブロック番号)が付与されている。そし
て、図4に示すようにして、各ブロックを各データに割
り当てる。図4においては、ブロック番号「0」〜
「3」の各ブロックをデータaに、また、ブロック番号
「6」,「7」の各ブロックをデータbに、そして、ブ
ロック番号「8」〜「10」の各ブロックをデータc
に、それぞれ連続して割り当てている。
【0016】しかし、データdに関しては、連続したブ
ロック番号「12」,「13」のブロックの他に、ブロ
ック番号「4」のブロックが非連続に割り当てられてい
る。また、ブロック番号「5」,「11」は空きとなっ
ている。このように、本例のブロック割り当て管理オブ
ジェクト1aは、データを格納するメモリのエリアを同
一固定サイズの複数ブロックに分割して、任意の数のブ
ロックを任意の配列でデータに割り当てる。
【0017】このことにより、ブロックの割当て数を増
減することで、データ容量の可変化が可能となる。そし
て、ブロック割り当て管理オブジェクト1aは、このよ
うな各ブロックの各データへの割り当て結果を、図5お
よび図6で示すようにして、ブロック割り当て管理表3
とブロック空塞管理表4に登録しておく。
【0018】図5は、図1におけるブロック割り当て管
理表の構成例を示す説明図、図6は、図1におけるブロ
ック空塞管理表の構成例を示す説明図である。図5に示
すブロック割り当て管理表3においては、図4で示した
データとブロックの割当例が登録されており、各データ
(a〜d)のそれぞれの論理番号(図中の丸付き数字)
に、各ブロック番号が対応付けられている。また、図6
に示すブロック空塞管理表4においては、各ブロック番
号に対応して空き(「0」)および割当済み(「1」)
が登録されている。
【0019】ブロック割り当て管理オブジェクト1a
は、このようなブロック割り当て管理表3およびブロッ
ク空塞管理表4の2つの表により、ブロックの割り当て
を管理するが、さらに、データ管理処理の簡素化と、デ
ータ容量の可変性に自由度を持たせるために、次の機能
を有する。
【0020】A.必ずブロックの先頭アドレスからイン
スタンスを配置する機能。 B.各データへのブロック二重割り当てを防ぐ機能(同
一ブロックへの異データの割り当て不可、1ブロックに
は1データ種)。 C.1データが複数ブロックを使用するとき、不連続ブ
ロックでも1つのデータを管理する機能。 これらの各機能を図7〜図9を用いて説明する。
【0021】図7は、図1におけるブロック割り当て管
理オブジェクトの先頭アドレス管理機能動作例を示す説
明図であり、図8は、図1におけるブロック割り当て管
理オブジェクトのブロック二重割り当て防止機能動作例
を示す説明図であり、図9は、図1におけるブロック割
り当て管理オブジェクトの不連続ブロック管理機能動作
例を示す説明図である。
【0022】図7(a)は、ブロック割り当て管理オブ
ジェクト1aにより、データとブロックが正しく配置さ
れた例を示しており、ブロック番号「0」の空き容量よ
りもサイズの大きなデータa[4](インスタンス)
は、ブロック番号「1」の先頭アドレスから割り当てて
いる。すなわち、ブロックの先頭アドレスがインスタン
ス(データa[4])の先頭アドレスと一致している。
これに対して、図7(b)においては、データa[4]
(インスタンス)の先頭アドレスとブロック(ブロック
番号「1」)の先頭アドレスとが一致しておらず、この
ような配置は非許容とする。
【0023】図8(a)は、ブロック割り当て管理オブ
ジェクト1aにより、データとブロックが正しく配置さ
れた例を示しており、データa[12],[13]が割
り当てられたブロック番号「3」の空き容量が、データ
b[0],[1]のサイズよりも大きい場合にも、デー
タb[0],[1]は、ブロック番号「4」から割り当
てている。これに対して、図8(b)においては、デー
タa[12],[13]が割り当てられたブロック番号
「3」の空きエリアに、データb[0],[1]が割り
当てられている。すなわち、1ブロック内に複数種のデ
ータが配置されており、このような配置は非許容とす
る。
【0024】図9(a)は、ブロック割り当て管理オブ
ジェクト1aにより、データaが各ブロックに連続して
配置された例を示しており、また、図9(b)は、デー
タaが、不連続に配置されている。本例では、このよう
な図9(b)に示す配置を許容する。すなわち、1デー
タが複数ブロックを使用するとき、不連続ブロックで管
理しても良い。
【0025】次に、図1において、データ容量管理オブ
ジェクト1bは、方式容量表5を用いて、例えば、PV
CやSVC/PVPおよびマルチポイント接続サービス
などで必要とする各データ容量を管理する。また、デー
タ管理オブジェクト2のブロック情報管理オブジェクト
2aは、インスタンスサイズ6、面数7、使用ブロック
数8、1ブロックに入るインスタンス数9、そして、自
オブジェクトが使用する各ブロックの先頭アドレス10
の5つのデータにより、データ管理を行なう。
【0026】インスタンスサイズ6と1ブロックに入る
インスタンス数9は、交換機の運用中は変更されず、固
定値である。また、面数7と使用ブロック数8、およ
び、自オブジェクトが使用する各ブロックの先頭アドレ
ス10は、データの増減設を行ないブロックの割り当て
を変更したときに変更が必要である。
【0027】次に、ブロック管埋オブジェクト1が、各
データ管理オブジェクト2に対して公開するインタフェ
ースを説明する。図10は、図1におけるブロック管埋
オブジェクトが各データ管理オブジェクトに対して公開
するインタフェース例を示す説明図である。「ブロック
先頭アドレス要求」、「インスタンスOid要求」、
「ブロックサイズ要求」、「ブロック情報要求」、「空
きブロック捕捉要求」のインタフェースが用いられる。
【0028】ブロック管埋オブジェクト1は、「ブロッ
ク先頭アドレス要求」で、データ管理オブジェクト2か
ら「データ識別子」と「ブロック番号」を入力し、「ブ
ロック番号」をブロックの先頭アドレスへ変換して、
「ブロック先頭アドレス」として、データ管理オブジェ
クト2に出力する。また、「インスタンスOid要求」
では、「データ識別子」と「インスタンスサイズ」およ
び「インスタンス論理番号」を入力とし、インスタンス
の論理番号(配列インデックス)をOidへ変換し、
「インスタンスOid」として出力する。
【0029】また、「ブロックサイズ要求」では、ブロ
ックのサイズを提供する。また、「ブロック情報要求」
では、「インスタンスOid」を入力として、この「イ
ンスタンスOid」のOidが入っている「ブロック先
頭アドレス情報」を出力する。そして、「空きブロック
捕捉要求」では、データ管理オブジェクト2から入力さ
れた「ブロック数」以上の空きブロックがあるか否かを
通知する(「OK、NG通知」)。
【0030】尚、各ブロック管理する対象のデータが必
要とするメモリ量(増設分も予め考慮して)の総量をま
とめて、それをブロック管理オブジェクト1が使用する
ものとしてコンパイルしてファイルを作成する。このブ
ロック管理オブジェクト1に割り当てるメモリサイズ
は、ブロックサイズの整数倍とする。よって、初期設定
前は、ブロックは全て空きブロックとして管理されてお
り、各データ管理オブジェクト2が捕捉しているブロッ
ク数は「0」である。
【0031】以上、説明したデータのブロック管理にお
いて、あるデータのデータ容量を拡大する場合は、当該
データに対し、ブロックの追加を実施する。また反対
に、あるデータのデータ容量を縮小する場合は、当該デ
ータに割り当てられているブロックを削減する。
【0032】また、データ容量の可変化が必要と考えら
れるデータは、そのデータ容量をプログラム内で固定的
に定義せずに、局建設時や運用中に変更が可能な所デー
タやシステムデータとして定義しておく。このように定
義することで、データ容量の変更は、所データやシステ
ムデータを変更することにより実現可能である。
【0033】このように、本例においては、ブロックは
いずれも同一サイズであり、また、1つのデータに割り
当てるブロック(群)はアドレス上で連続に配置される
ことを要求されないので、従来技術のように、空きエリ
アが細かく分断されることから引き起こされるメモリ使
用効率の低下は起こらない。
【0034】また、データ容量の変更契機は、所データ
やシステムデータの変更時であり、その契機にはブロッ
ク管理オブジェクト1へのアクセスが必要となるが、通
常の呼処理では、インスタンスアクセスはOidを介し
ての直接アクセスとなるので、処理速度の低下を招くこ
とはない。
【0035】以下、図11を用いて、動作説明を行な
う。図11は、図1におけるデータ管理システムの本発
明に係わる第1の処理動作例を示すフローチャートであ
る。本例は、交換機の初期設定時における処理であり、
このような初期設定時のブロック捕捉は、各データが順
に行なう。
【0036】あるデータxのデータx管理オブジェクト
は、未だ自データ容量情報を保持していないので、ブロ
ック管理オブジェクトへ,その情報(自データの容量と
インスタンスサイズ)を要求する(ステップ101)。
この要求を受けたブロック管理オブジェクトは、引数と
して渡されたデータ識別子をもとに、要求された情報を
データx管理オブジェクトへ返す(ステップ102)。
【0037】データx管理オブジェクトは、ブロック管
理オブジェクトから得られた情報(自データの容量とイ
ンスタンスサイズ)から、必要となるブロック数を計算
し、そのブロック数をブロック管理オブジェクトへ要求
する(ステップ103)。ブロック管理オブジェクト
は、要求された数の空きブロックがあるかチェックし
(ステップ104)、割り当て可能であればステップ1
05へ、また、空きブロックが不足している場合はステ
ップ109へ移行する.
【0038】すなわち、ステップ105においては、ブ
ロック管理オブジェクトは、ブロック割り当て管理表の
データxの欄の設定と、ブロック空塞管理表の設定を行
ない、ブロック割り当て「OK」を通知する。この通知
を受けたデータx管理オブジェクトは、使用ブロック数
を新規ブロック割当数とし、データ容量の最大値を設定
し、増設された各ブロックの先頭アドレスをブロック管
理オブジェクトに要求する(ステップ106)。
【0039】ブロック管理オブジェクトは、要求された
アドレスをブロック割り当て管理表をもとに計算し、デ
−タx管理オブジェクトへ返す(ステップ107)。デ
ータx管理オブジェクトは、得られたアドレスをデータ
x管理オブジェクトの内部データとして保持し、保守者
へ増設完了を通知して次のデータへ処理を移す(ステッ
プ108)。
【0040】また、ステップ109においては、ブロッ
ク管理オブジェクトは、保守者へ初期設定不可通知を行
なう。このように、初期設定時のブロック割り当て処理
は、上記ステップ101〜108の処理を全ブロック管
理対象データに対して繰り返す。
【0041】次に、交換機運用中のデータ増減設時にお
ける動作説明を行なう。図12は、図1におけるデータ
管理システムのデータ増減設に係わる処理動作例を示す
説明図である。図12(a)におけるデータb(#4,
#5)を減設して、図12(b)に示すブロック割り当
て状態とした後、さらに、データa(#7,#8)を増
設して、図12(c)に示すブロック割り当て状態と変
化させている。
【0042】以下、図13、図14および図15を用い
て、このような交換機運用中におけるデータ増減設の動
作を説明する。図13は、図1におけるデータ管理シス
テムの本発明に係わる第2の処理動作例を示すフローチ
ャートである。本例は、交換機運用中でのデータ増設時
における処理である。データaを増設する場合、以下の
ようにして、空きブロックをデータaに割り当てる。
【0043】保守者が、データaのサイズ拡大(100
0→1200)を指示すると(ステップ201)、デー
タa管理オブジェクトは、増設に必要なブロック数を計
算して、その数のブロックをブロック管理オブジェクト
へ要求する(ステップ202)。ブロック管理オブジェ
クトは、要求された数の空きブロックがあるか否かをチ
ェックする(ステップ203)。増設可能であればステ
ップ204へ、また、空きブロックが不足している場合
は、ステップ208へ移行する。
【0044】ステップ204においては、ブロック管理
オブジェクトは、ブロック割り当て管理表のデータaの
欄の改変と、ブロック空塞管理表の改変を行なう。これ
に伴い、データa管理オブジェクトは、使用ブロック数
を新規ブロック割り当て数分拡大し、また、データ容量
の最大値を拡大し(1000→1200)、増設した各
ブロックの先頭アドレスをブロック管理オブジェクトに
要求する(ステップ205)。
【0045】この要求に対応して、ブロック管理オブジ
ェクトは、要求されたアドレスを、ブロック割り当て管
理表をもとに計算し、データa管理オブジェクトへ返す
(ステップ206)。データa管理オブジェクトは、ブ
ロック管理オブジェクトから得られたアドレスを、内部
データとして保持し、保守者へ増設完了通知を行なう
(ステップ207)。また、ステップ208において
は、ブロック管理オブジェクトは、保守者へ増設不可通
知を行なう。
【0046】図14および図15は、図1におけるデー
タ管理システムの本発明に係わる第3の処理動作例を示
すフローチャートである。本例は、交換機運用中でのデ
ータ減設時における処理である。データbを減設する場
合、以下のようにして、データbに割り当てられている
ブロックを空きブロック化する。
【0047】図14において、保守者が、データbのサ
イズ縮小(160→120)を指示すると(ステップ3
01)、データb管理オブジェクトは、減設するブロッ
ク数を計算して減設対象ブロック(#4,#5)を決定
し、そのブロックを減設準備状態とする(ステップ30
2)。減設準備状態とは、新たにそのブロックからイン
スタンスを捕捉することを禁止するものである。
【0048】さらに、データb管理オブジェクトは、減
設準備状態ブロック(#4,#5)内に使用中インスタ
ンスが存在しているか否かをチェックする(ステップ3
03)。存在する(個数をxとする)場合は、ステップ
204へ、また、存在しない場合は図15におけるステ
ップ306へ移行する。
【0049】ステップ304においては、データb管理
オブジェクトは、データbが使用している他のブロック
(#0〜#3)に空きインスタンスがx個以上存在して
いるか否かをチェックする。存在する場合は図15にお
けるステップ305へ、また、存在しない場合は図51
5におけるステップ309へ移行する。
【0050】図15のステップ305においては、デー
タb管理オブジェクトは、減設準備状態ブロック内の使
用中インスタンスを全て他ブロック(#0〜#3)へコ
ピーする。そしてその後、データb使用ブロック数を縮
小し(5→3)、データ容量の最大値を縮小する(16
0→120)(ステップ306)。
【0051】これに伴い、ブロック管理オブジェクト
は、ブロック割り当て管理表のデータbの欄の改変と、
ブロック空塞管理表の改変を行ない(ステップ30
7)、保守者へ減設完了通知を行なう(ステップ30
8)。また、ステップ309においては、データb管理
オブジェクトは、保守者へ減設不可通知を行なう。以上
の処理によりデータbを減設した後、図13に示した処
理により、データaを増設することができる。
【0052】交換機ソフトウェアに対する要求条件とし
ては、次のようなものがある。 (l)処理速度(呼処理、初期設定)の向上 (2)方式容量の増減設を可能にする (3)メモリ使用効率を向上 このような各要求条件に対して、本例の交換機のデータ
管理システムおよび方法では、以下のような評価が得ら
れる。
【0053】まず、「(l)処理速度(呼処理、初期設
定)」に関しては、インスタンスへのアクセスにおいて
は、配列の連続性が保証されないので、インデックスを
ポインタへ変換する処理が必要である。このようなイン
デックスを用いてのアクセスは間接参照となるが、数ス
テップのオーバーへッドにとどまり、かつ、インスタン
スへのアクセスはポインタによる直接参照で行なうこと
が多いので、処理時間の増分は十分小さいものであり問
題はない。
【0054】次に、「(2)方式容量の増減設」に関し
ては、各データに対しブロックの割当数を増減すること
で可変化を実現している。また、ブロック単位で空きエ
リアの捕捉・解放を行なうので、エリアの空塞状態はブ
ロック単位に管理可能である。また、増設分を連続領域
で捕捉不可能な場合も、分割確保やガーべージコレクシ
ョンを行なってから領域を捕捉するなどの処理が不要で
ある。
【0055】また、「(3)メモリ使用効率」に関して
は、ブロック内での分割損・未使用損というメモリのロ
スが発生する。しかし、インスタンスサイズのバラツキ
を抑え、かつそれに合わせてブロックサイズを最適化す
ることにより数%程度のロスに低減できる。
【0056】このように、上記図1〜図15を用いて説
明した本例の交換機のデータ管理システムおよび方法で
は、交換機における運用中のデータ容量変更を、高メモ
リ使用効率と高速処理を満たしつつ行なうことができ
る。尚、本発明は、図1〜図15を用いて説明した実施
例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲において種々変更可能である。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、運用中に交換機の方式
容量を変更しても、インスタンスの捕捉・解放の繰り返
しにより発生した空きエリアがメモリ上で細分化されて
再利用できないまま残ってしまうことはなく、メモリ使
用効率の低下および処理速度の低化を回避でき、交換機
の方式容量の効率的な変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の交換機のデータ管理システムの本発明
に係る構成の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1におけるデータ管理システムを具備した交
換機の構成例を示すブロック図である。
【図3】図1におけるブロック割り当て管理オブジェク
トによりブロック単位に分割されたメモリのデータエリ
アの構成例を示す説明図である。
【図4】図1におけるブロック割り当て管理オブジェク
トによるブロックのデータへの割当動作例を示す説明図
である。
【図5】図1におけるブロック割り当て管理表の構成例
を示す説明図である。
【図6】図1におけるブロック空塞管理表の構成例を示
す説明図である。
【図7】図1におけるブロック割り当て管理オブジェク
トの先頭アドレス管理機能動作例を示す説明図である。
【図8】図1におけるブロック割り当て管理オブジェク
トのブロック二重割り当て防止機能動作例を示す説明図
である。
【図9】図1におけるブロック割り当て管理オブジェク
トの不連続ブロック管理機能動作例を示す説明図であ
る。
【図10】図1におけるブロック管埋オブジェクトが各
データ管理オブジェクトに対して公開するインタフェー
ス例を示す説明図である。
【図11】図1におけるデータ管理システムの本発明に
係わる第1の処理動作例を示すフローチャートである。
【図12】図1におけるデータ管理システムのデータ増
減設に係わる処理動作例を示す説明図である。
【図13】図1におけるデータ管理システムの本発明に
係わる第2の処理動作例を示すフローチャートである。
【図14】図1におけるデータ管理システムの本発明に
係わる第3の処理動作例を示すフローチャートである
(その1/2)。
【図15】図1におけるデータ管理システムの本発明に
係わる第3の処理動作例を示すフローチャートである
(その2/2)。
【図16】従来の技術が有する問題点を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1:ブロック管理オブジェクト、1a:ブロック割り当
て管理オブジェクト、1b:データ容量管理オブジェク
ト、1c:その他オブジェクト、2:データ管理オブジ
ェクト、2a:ブロック情報管理オブジェクト、2b:
その他オブジェクト、3:ブロック割り当て管理表、
4:ブロック空塞管理表、5:方式容量表、6:インス
タンスサイズ、7:面数、8:使用ブロック数、9:1
ブロックに入るインスタンス数、10:自オブジェクト
が使用する各ブロックの先頭アドレス、21:制御装
置、22:通話路スイッチ回路、23:トランク回路、
24:主処理部、25:データ管理システム。
フロントページの続き (72)発明者 八尾 宏 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5B082 CA01 CA08 5K026 CC07 FF03 GG01 5K051 EE02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交換機におけるメモリのデータ管理を行
    なうデータ管理システムであって、データを格納するメ
    モリのエリアを同一固定サイズの複数ブロックに分割し
    て、任意の数のブロックを任意の配列でデータに割り当
    てる処理手段と、該処理手段による上記ブロックの上記
    データへの割り当て結果を記憶する記憶手段とを有し、
    データをブロック単位で分割して格納し、交換機の方式
    容量の増減指示に応じて、上記処理手段により、上記記
    憶手段で記憶した割り当て結果を参照して、当該データ
    に対するブロックの割当数を増減することを特徴とする
    交換機のデータ管理システム。
  2. 【請求項2】 交換機における方式容量の増減指示に応
    じてデータを格納するメモリエリアの捕捉と解放を行な
    うデータ管理方法であって、上記メモリエリアを同一固
    定サイズの複数ブロックに分割し、任意の数のブロック
    を任意の配列でデータに割り当て、データをブロック単
    位で分割して格納し、上記ブロックの上記データへの割
    り当て結果を記憶し、交換機の方式容量の増減指示に応
    じて、上記記憶した割り当て結果を参照し、当該データ
    に対するブロックの割当数を増減することを特徴とする
    交換機のデータ管理方法。
JP10251135A 1998-09-04 1998-09-04 交換機のデータ管理システムおよび方法 Pending JP2000083265A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011164938A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Hitachi Ltd メモリ割当装置及びメモリ割当方法

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