JP2000082769A - ヒートシンク - Google Patents
ヒートシンクInfo
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- JP2000082769A JP2000082769A JP10251079A JP25107998A JP2000082769A JP 2000082769 A JP2000082769 A JP 2000082769A JP 10251079 A JP10251079 A JP 10251079A JP 25107998 A JP25107998 A JP 25107998A JP 2000082769 A JP2000082769 A JP 2000082769A
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- cooling fluid
- heat
- outer container
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷却表面の温度を均一化させ冷却性能が良く
かつ、安価なヒートシンクを得る。 【解決手段】 冷却用流体の出入口4a、4bと冷却用
流体が通る流路4を有する外容器3で形成され、外容器
3で発熱体9の熱を吸収して冷却用流体へ伝達するヒー
トシンクにおいて、流路4内の冷却用流体中に良熱伝導
性の粒状部材5を浸漬させる。
かつ、安価なヒートシンクを得る。 【解決手段】 冷却用流体の出入口4a、4bと冷却用
流体が通る流路4を有する外容器3で形成され、外容器
3で発熱体9の熱を吸収して冷却用流体へ伝達するヒー
トシンクにおいて、流路4内の冷却用流体中に良熱伝導
性の粒状部材5を浸漬させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば平形半導
体素子等の発熱体の熱を冷却用流体へ伝達するためのヒ
ートシンクに係り、特に冷却用流体との熱伝達の向上に
関するものである。
体素子等の発熱体の熱を冷却用流体へ伝達するためのヒ
ートシンクに係り、特に冷却用流体との熱伝達の向上に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば特開平8−204079
号公報に開示された従来のヒートシンクの構成を示し、
(A)はその平面図、(B)はその正面図である。図に
おいて、1は両面に平形半導体素子(図示せず)から熱
を取り出すための接触面1a、1bが形成された外容
器、2は外容器1内に設けられ、外容器1の端面の一方
に開口する入口2a、端面の他方に開口する出口2bを
有する冷却流体の流路で、入口2a付近で2分割され、
並行に隣接した状態で外容器1の周辺部からうず巻き状
に外容器1の中央部へと向かい、中央部でUターンして
逆向きのうず巻き状に周辺部へと向かい、外容器1の出
口2b付近で1つに集合されている。
号公報に開示された従来のヒートシンクの構成を示し、
(A)はその平面図、(B)はその正面図である。図に
おいて、1は両面に平形半導体素子(図示せず)から熱
を取り出すための接触面1a、1bが形成された外容
器、2は外容器1内に設けられ、外容器1の端面の一方
に開口する入口2a、端面の他方に開口する出口2bを
有する冷却流体の流路で、入口2a付近で2分割され、
並行に隣接した状態で外容器1の周辺部からうず巻き状
に外容器1の中央部へと向かい、中央部でUターンして
逆向きのうず巻き状に周辺部へと向かい、外容器1の出
口2b付近で1つに集合されている。
【0003】次に、上記のように構成された従来のヒー
トシンクの動作について説明する。外容器1の接触面1
a、1bが発熱体である平形半導体素子(図示せず)に
接したヒートシンクに、冷却用流体となる冷却水が送ら
れ流路2を流れることにより、発熱体から発生する熱を
取り出し冷却するものであるが、外容器1内の流路2が
2分割してそれぞれうず巻き状に形成されているので、
熱の伝達面積が広く発熱体からの熱の取り出しを有効に
して、一定の流量の冷却流体のもとで効率良く冷却でき
るようになされている。
トシンクの動作について説明する。外容器1の接触面1
a、1bが発熱体である平形半導体素子(図示せず)に
接したヒートシンクに、冷却用流体となる冷却水が送ら
れ流路2を流れることにより、発熱体から発生する熱を
取り出し冷却するものであるが、外容器1内の流路2が
2分割してそれぞれうず巻き状に形成されているので、
熱の伝達面積が広く発熱体からの熱の取り出しを有効に
して、一定の流量の冷却流体のもとで効率良く冷却でき
るようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のヒートシンクは
以上のように構成され、冷却流体の流れが2次元的であ
るため熱の伝達率が悪く外容器1の接触面1a、1b全
体が均一な温度を得ることが困難である。また流路を製
作するのに高精度な加工を要求され高価となるという問
題点があった。
以上のように構成され、冷却流体の流れが2次元的であ
るため熱の伝達率が悪く外容器1の接触面1a、1b全
体が均一な温度を得ることが困難である。また流路を製
作するのに高精度な加工を要求され高価となるという問
題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、冷却表面の温度を均一化させ冷
却性能が良くかつ安価なヒートシンクを提供することを
目的とするものである。
ためになされたもので、冷却表面の温度を均一化させ冷
却性能が良くかつ安価なヒートシンクを提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るヒートシンクは、冷却用流体の出入口と冷却用流体が
通る流路を有する外容器で形成され、外容器で発熱体の
熱を吸収して冷却用流体へ伝達するヒートシンクにおい
て、流路内の冷却用流体中に良熱伝導性の粒状部材を浸
漬させたものである。
るヒートシンクは、冷却用流体の出入口と冷却用流体が
通る流路を有する外容器で形成され、外容器で発熱体の
熱を吸収して冷却用流体へ伝達するヒートシンクにおい
て、流路内の冷却用流体中に良熱伝導性の粒状部材を浸
漬させたものである。
【0007】又、この発明の請求項2に係るヒートシン
クは、請求項1において、流路内に冷却用流体の流れを
部分的に遮る邪魔板を設けたものである。
クは、請求項1において、流路内に冷却用流体の流れを
部分的に遮る邪魔板を設けたものである。
【0008】又、この発明の請求項3に係るヒートシン
クは、請求項1または2において、粒状部材を球形とし
たものである。
クは、請求項1または2において、粒状部材を球形とし
たものである。
【0009】又、この発明の請求項4に係るヒートシン
クは、請求項3において、粒状部材は半径の異なるもの
が混合され、かつ、冷却性能の悪い部分に半径の大きい
ものが配置されているものである。
クは、請求項3において、粒状部材は半径の異なるもの
が混合され、かつ、冷却性能の悪い部分に半径の大きい
ものが配置されているものである。
【0010】又、この発明の請求項5に係るヒートシン
クは、請求項1ないし4のいずれかにおいて、粒状部材
は発熱体の熱を吸収する方向に外容器の外側から加えら
れる荷重により変形されているものである。
クは、請求項1ないし4のいずれかにおいて、粒状部材
は発熱体の熱を吸収する方向に外容器の外側から加えら
れる荷重により変形されているものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態を図に基づいて説明する。図1はこの発明の
実施の形態1におけるヒートシンクの構成を透視して示
す斜視図、図2は図1におけるヒートシンクの構成を示
し、(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)
はその側面図、図3は図1におけるヒートシンクが組み
込まれた半導体スタックとその冷却系統を示す模式図で
ある。図において、3は外面に後述する平形半導体素子
と接する接触面3a、3bが形成され、内部に空洞状で
一方に入口4aを他方に出口4bを有する冷却用流体の
流路4が設けられた外容器、5は外容器3の流路4内の
冷却用流体中に浸漬して配設された例えば銅の粒等でな
る良熱伝導性の粒状部材である。なお図示してないが流
路4の入口4a、出口4bには粒状部材5の流出防止用
の例えば網が設けてある。そしてこれら3ないし5でヒ
ートシンク20が構成される。
実施の形態を図に基づいて説明する。図1はこの発明の
実施の形態1におけるヒートシンクの構成を透視して示
す斜視図、図2は図1におけるヒートシンクの構成を示
し、(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)
はその側面図、図3は図1におけるヒートシンクが組み
込まれた半導体スタックとその冷却系統を示す模式図で
ある。図において、3は外面に後述する平形半導体素子
と接する接触面3a、3bが形成され、内部に空洞状で
一方に入口4aを他方に出口4bを有する冷却用流体の
流路4が設けられた外容器、5は外容器3の流路4内の
冷却用流体中に浸漬して配設された例えば銅の粒等でな
る良熱伝導性の粒状部材である。なお図示してないが流
路4の入口4a、出口4bには粒状部材5の流出防止用
の例えば網が設けてある。そしてこれら3ないし5でヒ
ートシンク20が構成される。
【0012】一般的に上記のように構成されたヒートシ
ンク20は、図3に示すような冷却系統に接続され発熱
体としての平形半導体素子9を冷却する。以下、冷却系
統の動作を図3について説明する。まず、熱交換器6で
熱交換された冷却用流体は配管7aを介して循環ポンプ
8によりヒートシンク20内に導入され、平形半導体素
子9で発生する熱をうばい、再び配管7bを介して熱交
換器6に戻ることにより平形半導体素子9を効率良く冷
却する。
ンク20は、図3に示すような冷却系統に接続され発熱
体としての平形半導体素子9を冷却する。以下、冷却系
統の動作を図3について説明する。まず、熱交換器6で
熱交換された冷却用流体は配管7aを介して循環ポンプ
8によりヒートシンク20内に導入され、平形半導体素
子9で発生する熱をうばい、再び配管7bを介して熱交
換器6に戻ることにより平形半導体素子9を効率良く冷
却する。
【0013】上記のように構成された実施の形態1にお
けるヒートシンク20は、冷却用流体が流路4の入口4
aから入り、流路4内の多数の粒状部材5の各隙間を蛇
行して、流路4の出口4bへと流れるので、流路4内の
冷却用流体の流れは3次元的な流れとなり流路4内の温
度を均一に近づけることが可能となるため、熱交換の効
率を高め、冷却性能を向上させる。なお、冷却用流体の
入口4aと出口4bの間の圧力降下は粒状部材5の粒の
大きさを適宜選定することにより抑制することができ
る。
けるヒートシンク20は、冷却用流体が流路4の入口4
aから入り、流路4内の多数の粒状部材5の各隙間を蛇
行して、流路4の出口4bへと流れるので、流路4内の
冷却用流体の流れは3次元的な流れとなり流路4内の温
度を均一に近づけることが可能となるため、熱交換の効
率を高め、冷却性能を向上させる。なお、冷却用流体の
入口4aと出口4bの間の圧力降下は粒状部材5の粒の
大きさを適宜選定することにより抑制することができ
る。
【0014】このように上記実施の形態1によれば、冷
却用流体が通る流路4内の冷却用流体中に粒状部材5を
浸漬させたので、簡単な構成で流路4内の温度を均一化
できるため、熱交換の効率が良く冷却性能の高いヒート
シンクを安価に製作できる。
却用流体が通る流路4内の冷却用流体中に粒状部材5を
浸漬させたので、簡単な構成で流路4内の温度を均一化
できるため、熱交換の効率が良く冷却性能の高いヒート
シンクを安価に製作できる。
【0015】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2におけるヒートシンクの構成を示し、(A)はその
正面図、(B)はその平面図、(C)はその側面図であ
る。図において、実施の形態1におけると同様な部分は
同一符号を付してその説明は省略する。10は流路4内
に冷却用流体の流れを部分的に遮るように粒状部材5間
に配置された良熱伝導性の例えば銅材でなる邪魔板で、
これら3ないし5と10でヒートシンク30が構成され
る。
態2におけるヒートシンクの構成を示し、(A)はその
正面図、(B)はその平面図、(C)はその側面図であ
る。図において、実施の形態1におけると同様な部分は
同一符号を付してその説明は省略する。10は流路4内
に冷却用流体の流れを部分的に遮るように粒状部材5間
に配置された良熱伝導性の例えば銅材でなる邪魔板で、
これら3ないし5と10でヒートシンク30が構成され
る。
【0016】次に動作について説明する。冷却用流体は
実施の形態1と同様に粒状部材5の各隙間を蛇行して流
れるが、邪魔板10によってその流れが迂回されること
により、発熱体と接する接触面3a、3bの温度がさら
に均一化される。
実施の形態1と同様に粒状部材5の各隙間を蛇行して流
れるが、邪魔板10によってその流れが迂回されること
により、発熱体と接する接触面3a、3bの温度がさら
に均一化される。
【0017】このように上記実施の形態2によれば、粒
状部材5を浸漬させた流路4内に冷却用流体の流れを部
分的に遮る邪魔板10を設けたので、発熱体と接する接
触面3a、3bの温度がさらに均一化され熱交換の効率
を良くし冷却性能を向上させる。
状部材5を浸漬させた流路4内に冷却用流体の流れを部
分的に遮る邪魔板10を設けたので、発熱体と接する接
触面3a、3bの温度がさらに均一化され熱交換の効率
を良くし冷却性能を向上させる。
【0018】なお、図4では邪魔板10を1枚配置した
ものを示したが、図5の邪魔板の配置例として(A)、
(B)に示すように複数個にしたもの、また、(C)に
示すようにC形のもの、また、(D)に示すように棒状
のものを複数個、さらに、(E)、(F)に示すように
板状と棒状のものを混合して配置するなどの構成とし
て、冷却用流体の流れを効率良く蛇行あるいは迂回させ
ることにより温度の均一を計るようにしてもよい。
ものを示したが、図5の邪魔板の配置例として(A)、
(B)に示すように複数個にしたもの、また、(C)に
示すようにC形のもの、また、(D)に示すように棒状
のものを複数個、さらに、(E)、(F)に示すように
板状と棒状のものを混合して配置するなどの構成とし
て、冷却用流体の流れを効率良く蛇行あるいは迂回させ
ることにより温度の均一を計るようにしてもよい。
【0019】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3におけるヒートシンクの構成を透視して示す斜視
図、図7は図6におけるヒートシンクの構成を示し、
(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)はそ
の側面図である。図において、実施の形態1におけると
同様な部分は同一符号を付してその説明は省略する。1
1は外容器3の流路4内の冷却用流体中に浸漬して配設
された球形の例えば銅の粒等でなる良熱伝導性の粒状部
材で、これら3、4および11でヒートシンク40が構
成されている。
態3におけるヒートシンクの構成を透視して示す斜視
図、図7は図6におけるヒートシンクの構成を示し、
(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)はそ
の側面図である。図において、実施の形態1におけると
同様な部分は同一符号を付してその説明は省略する。1
1は外容器3の流路4内の冷却用流体中に浸漬して配設
された球形の例えば銅の粒等でなる良熱伝導性の粒状部
材で、これら3、4および11でヒートシンク40が構
成されている。
【0020】このように上記実施の形態3によれば、流
路5内の冷却用流体中に球形の粒状部材11を浸漬させ
たので、球形以外の粒状部材に比較して熱伝達が安定す
るため製品毎のばらつきを少なくすることができ、精度
を高めることができる。
路5内の冷却用流体中に球形の粒状部材11を浸漬させ
たので、球形以外の粒状部材に比較して熱伝達が安定す
るため製品毎のばらつきを少なくすることができ、精度
を高めることができる。
【0021】実施の形態4.図8はこの発明の実施の形
態4におけるヒートシンクの構成を透視して示す斜視
図、図9は図8におけるヒートシンクの構成を示し、
(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)はそ
の側面図である。図において、実施の形態3におけると
同様な部分は同一符号を付してその説明は省略する。1
2は外容器3の流路4に冷却用流体中に浸漬するように
配設された球形でかつ、その半径が異なるものを混合
し、かつ、冷却用性能の悪い部分に径の大きいものが配
置された例えば銅の粒等でなる良熱伝導性の粒状部材
で、これら3、4および12でヒートシンク50が構成
されている。
態4におけるヒートシンクの構成を透視して示す斜視
図、図9は図8におけるヒートシンクの構成を示し、
(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)はそ
の側面図である。図において、実施の形態3におけると
同様な部分は同一符号を付してその説明は省略する。1
2は外容器3の流路4に冷却用流体中に浸漬するように
配設された球形でかつ、その半径が異なるものを混合
し、かつ、冷却用性能の悪い部分に径の大きいものが配
置された例えば銅の粒等でなる良熱伝導性の粒状部材
で、これら3、4および12でヒートシンク50が構成
されている。
【0022】次に動作について説明する。外容器3の流
路4を流れる冷却用流体は、半径の小さい球形の粒状部
材12の多いところは、冷却用流体の通る隙間が小さく
なるため流れにくくなり、逆に半径の大きい球形の粒状
部材12の多いところは、冷却用流体の通る隙間が大き
くなるため流れやすくなる。このため冷却性能のよい部
分には半径の小さい粒状部材12を多く浸漬させ、逆に
冷却性能の悪い部分には半径の大きい粒状部材12を多
く浸漬させるように配置して流路4内の流れを制御して
均一な冷却を図ることができる。
路4を流れる冷却用流体は、半径の小さい球形の粒状部
材12の多いところは、冷却用流体の通る隙間が小さく
なるため流れにくくなり、逆に半径の大きい球形の粒状
部材12の多いところは、冷却用流体の通る隙間が大き
くなるため流れやすくなる。このため冷却性能のよい部
分には半径の小さい粒状部材12を多く浸漬させ、逆に
冷却性能の悪い部分には半径の大きい粒状部材12を多
く浸漬させるように配置して流路4内の流れを制御して
均一な冷却を図ることができる。
【0023】このように上記実施の形態4によれば、流
路4内に浸漬される粒状部材12を半径の異なるものを
混合し、かつ冷却性能の悪い部分に径の大きい粒状部材
12を配置するようにしたので、流路内の流れを制御す
ることが可能となり均一に冷却することができ冷却性能
が向上する。流路4内の温度をさらに均一化できるた
め、熱交換の効率が良く冷却性能を高めることができ
る。
路4内に浸漬される粒状部材12を半径の異なるものを
混合し、かつ冷却性能の悪い部分に径の大きい粒状部材
12を配置するようにしたので、流路内の流れを制御す
ることが可能となり均一に冷却することができ冷却性能
が向上する。流路4内の温度をさらに均一化できるた
め、熱交換の効率が良く冷却性能を高めることができ
る。
【0024】実施の形態5.図10はこの発明の実施の
形態5におけるヒートシンクの構成を透視して示す斜視
図、図11は図10におけるヒートシンクの構成を示
し、(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)
はその側面図である。図において、13は外面に発熱体
と接する接触面13a、13bが形成され、内部に空洞
状で一方に入口14aを他方に出口14bを有する冷却
用流体の流路14が設けられた外容器、15は外容器1
3の流路14に冷却用流体中に浸漬して配設された例え
ば銅の粒等でなる良熱伝導性の粒状部材で、この粒状部
材15は外容器13の流路14に収納された状態で、矢
印Pの方向即ち発熱体の熱を吸収する方向に外容器13
の外側から加えられる荷重によって、変形させてある。
そしてこれら3、4および15でヒートシンク60が構
成される。
形態5におけるヒートシンクの構成を透視して示す斜視
図、図11は図10におけるヒートシンクの構成を示
し、(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)
はその側面図である。図において、13は外面に発熱体
と接する接触面13a、13bが形成され、内部に空洞
状で一方に入口14aを他方に出口14bを有する冷却
用流体の流路14が設けられた外容器、15は外容器1
3の流路14に冷却用流体中に浸漬して配設された例え
ば銅の粒等でなる良熱伝導性の粒状部材で、この粒状部
材15は外容器13の流路14に収納された状態で、矢
印Pの方向即ち発熱体の熱を吸収する方向に外容器13
の外側から加えられる荷重によって、変形させてある。
そしてこれら3、4および15でヒートシンク60が構
成される。
【0025】次に動作について説明する。外容器13の
流路14を流れる冷却用流体は、変形した粒状部材15
の隙間を通って出口開口14bへと流れるが、発熱体の
熱の吸収する方向に粒状部材15が変形するほど荷重が
加えられているので、粒状部材15間および粒状部材1
5と外容器13との接触が密となり、この方向に対し熱
の伝導が良く温度差が少なくなり、冷却性能が向上す
る。
流路14を流れる冷却用流体は、変形した粒状部材15
の隙間を通って出口開口14bへと流れるが、発熱体の
熱の吸収する方向に粒状部材15が変形するほど荷重が
加えられているので、粒状部材15間および粒状部材1
5と外容器13との接触が密となり、この方向に対し熱
の伝導が良く温度差が少なくなり、冷却性能が向上す
る。
【0026】このように上記実施の形態5によれば、流
路14内に浸される粒状部材15が発熱体の熱を吸収す
る方向に外容器13の外側から加えられる荷重で変形す
るようにしたので、発熱体の熱の吸収する方向の熱伝達
が良くなり冷却性能が向上する。
路14内に浸される粒状部材15が発熱体の熱を吸収す
る方向に外容器13の外側から加えられる荷重で変形す
るようにしたので、発熱体の熱の吸収する方向の熱伝達
が良くなり冷却性能が向上する。
【0027】なお、この実施の形態5では粒状部材15
は球形のものを変形するようにしたものを示したが、こ
の球形に限定するものではなく、他の形状でも同様の効
果があることはいうまでもない。
は球形のものを変形するようにしたものを示したが、こ
の球形に限定するものではなく、他の形状でも同様の効
果があることはいうまでもない。
【0028】また、実施の形態2で示した冷却用流体の
流れを部分的に遮る邪魔板は実施の形態3ないし5に併
用するようにすれば冷却性能がさらに向上することはい
うまでもない。
流れを部分的に遮る邪魔板は実施の形態3ないし5に併
用するようにすれば冷却性能がさらに向上することはい
うまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、冷却用流体の出入口と冷却用流体が通る流路を有
する外容器で形成され、外容器で発熱体の熱を吸収して
冷却用流体へ伝達するヒートシンクにおいて、流路内の
冷却用流体中に良熱伝導性の粒状部材を浸漬させたの
で、簡単な構成で冷却表面の温度を均一化させ高性能で
かつ安価なヒートシンクを提供することができる。
れば、冷却用流体の出入口と冷却用流体が通る流路を有
する外容器で形成され、外容器で発熱体の熱を吸収して
冷却用流体へ伝達するヒートシンクにおいて、流路内の
冷却用流体中に良熱伝導性の粒状部材を浸漬させたの
で、簡単な構成で冷却表面の温度を均一化させ高性能で
かつ安価なヒートシンクを提供することができる。
【0030】又、この発明の請求項2によれば、請求項
1において、流路内に冷却用流体の流れを部分的に遮る
邪魔板を設けたので、冷却表面の温度がさらに均一化さ
れ冷却性能を向上させることが可能なヒートシンクを提
供することができる。
1において、流路内に冷却用流体の流れを部分的に遮る
邪魔板を設けたので、冷却表面の温度がさらに均一化さ
れ冷却性能を向上させることが可能なヒートシンクを提
供することができる。
【0031】又、この発明の請求項3によれば、請求項
1または2において、粒状部材を球形としたので、熱伝
導が安定し精度の高いヒートシンクを提供することがで
きる。
1または2において、粒状部材を球形としたので、熱伝
導が安定し精度の高いヒートシンクを提供することがで
きる。
【0032】又、請求項4によれば、請求項3におい
て、粒状部材は半径の異なるものが混合され、かつ、冷
却性能の悪い部分に半径の大きいものが配置されるよう
にしたので、冷却表面の温度がさらに均一化して冷却性
能が向上するヒートシンクを提供することができる。
て、粒状部材は半径の異なるものが混合され、かつ、冷
却性能の悪い部分に半径の大きいものが配置されるよう
にしたので、冷却表面の温度がさらに均一化して冷却性
能が向上するヒートシンクを提供することができる。
【0033】又、請求項5によれば、請求項1ないし4
のいずれかにおいて、粒状部材は発熱体の熱を吸収する
方向に外容器の外側から加えられる荷重により変形され
ているので、発熱体の熱の吸収する方向の熱伝達が良く
なり冷却性能の向上するヒートシンクを提供することが
できる。
のいずれかにおいて、粒状部材は発熱体の熱を吸収する
方向に外容器の外側から加えられる荷重により変形され
ているので、発熱体の熱の吸収する方向の熱伝達が良く
なり冷却性能の向上するヒートシンクを提供することが
できる。
【図1】 この発明の実施の形態1におけるヒートシン
クの構成を透視して示す斜視図である。
クの構成を透視して示す斜視図である。
【図2】 図1におけるヒートシンクの構成を示し、
(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)はそ
の側面図である。
(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)はそ
の側面図である。
【図3】 図1におけるヒートシンクが組み込まれた半
導体スタックとその冷却系統を示す模式図である。
導体スタックとその冷却系統を示す模式図である。
【図4】 この発明の実施の形態2におけるヒートシン
クの構成を示し、(A)はその正面図、(B)はその平
面図、(C)はその側面図である。
クの構成を示し、(A)はその正面図、(B)はその平
面図、(C)はその側面図である。
【図5】 実施の形態2のヒートシンクに用いる邪魔板
の他の配置例を示す概念図である。
の他の配置例を示す概念図である。
【図6】 この発明の実施の形態3におけるヒートシン
クの構成を透視して示す斜視図である。
クの構成を透視して示す斜視図である。
【図7】 図6におけるヒートシンクの構成を示し、
(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)はそ
の側面図である。
(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)はそ
の側面図である。
【図8】 この発明の実施の形態4におけるヒートシン
クの構成を透視して示す斜視図である。
クの構成を透視して示す斜視図である。
【図9】 図8におけるヒートシンクの構成を示し、
(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)はそ
の側面図である。
(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)はそ
の側面図である。
【図10】 この発明の実施の形態5におけるヒートシ
ンクの構成を透視して示す斜視図である。
ンクの構成を透視して示す斜視図である。
【図11】 図10におけるヒートシンクの構成を示
し、(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)
はその側面図である。
し、(A)はその正面図、(B)はその平面図、(C)
はその側面図である。
【図12】 従来のヒートシンクの構成を示し、(A)
はその平面図、(B)はその正面図である。
はその平面図、(B)はその正面図である。
3 外容器、3a,3b 接触面、4 流路、4a 入
口開口、4b 出口開口、5 粒状部材、9 平形半導
体素子(発熱体)、10 邪魔板、11 粒状部材、1
2 粒状部材、13 外容器、13a,13b 接触
面、14 流路、15 粒状部材。
口開口、4b 出口開口、5 粒状部材、9 平形半導
体素子(発熱体)、10 邪魔板、11 粒状部材、1
2 粒状部材、13 外容器、13a,13b 接触
面、14 流路、15 粒状部材。
Claims (5)
- 【請求項1】 冷却用流体の出入口と上記冷却用流体が
通る流路を有する外容器で形成され、上記外容器で発熱
体の熱を吸収して上記冷却用流体へ伝達するヒートシン
クにおいて、上記流路内の冷却用流体中に良熱伝導性の
粒状部材を浸漬させたことを特徴とするヒートシンク。 - 【請求項2】 流路内に冷却用流体の流れを部分的に遮
る邪魔板を設けたことを特徴とする請求項1に記載のヒ
ートシンク。 - 【請求項3】 粒状部材は球形であることを特徴とする
請求項1または2に記載のヒートシンク。 - 【請求項4】 粒状部材は半径の異なるものが混合さ
れ、かつ、冷却性能の悪い部分に半径の大きいものが配
置されていることを特徴とする請求項3に記載のヒート
シンク。 - 【請求項5】 粒状部材は発熱体の熱を吸収する方向に
外容器の外側から加えられる荷重により変形されている
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
ヒートシンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10251079A JP2000082769A (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | ヒートシンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10251079A JP2000082769A (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | ヒートシンク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000082769A true JP2000082769A (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=17217332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10251079A Pending JP2000082769A (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | ヒートシンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000082769A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10334354A1 (de) * | 2002-07-25 | 2004-07-29 | Gva Leistungselektronik Gmbh | Flüssigkeitskühler für Leistungshalbleiter |
JP2011134979A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Fuji Electric Co Ltd | 液体冷却式ヒートシンク |
-
1998
- 1998-09-04 JP JP10251079A patent/JP2000082769A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10334354A1 (de) * | 2002-07-25 | 2004-07-29 | Gva Leistungselektronik Gmbh | Flüssigkeitskühler für Leistungshalbleiter |
DE10334354B4 (de) * | 2002-07-25 | 2016-12-22 | Gva Leistungselektronik Gmbh | Anordnung, enthaltend einen Flüssigkeitskühler und ein Leistungshalbleiter-Element |
JP2011134979A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Fuji Electric Co Ltd | 液体冷却式ヒートシンク |
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